特許第6780168号(P6780168)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6780168
(24)【登録日】2020年10月19日
(45)【発行日】2020年11月4日
(54)【発明の名称】ソケット
(51)【国際特許分類】
   B25B 21/00 20060101AFI20201026BHJP
【FI】
   B25B21/00 Q
【請求項の数】10
【全頁数】12
(21)【出願番号】特願2019-58576(P2019-58576)
(22)【出願日】2019年3月26日
(65)【公開番号】特開2020-99989(P2020-99989A)
(43)【公開日】2020年7月2日
【審査請求日】2019年4月3日
(31)【優先権主張番号】107146022
(32)【優先日】2018年12月20日
(33)【優先権主張国】TW
(73)【特許権者】
【識別番号】519107478
【氏名又は名称】寰球企業有限公司
(74)【代理人】
【識別番号】100091683
【弁理士】
【氏名又は名称】▲吉▼川 俊雄
(74)【代理人】
【識別番号】100179316
【弁理士】
【氏名又は名称】市川 寛奈
(72)【発明者】
【氏名】呉 定財
【審査官】 亀田 貴志
(56)【参考文献】
【文献】 韓国公開実用新案第20−2014−0001563(KR,U)
【文献】 特開2011−251357(JP,A)
【文献】 実開昭50−058395(JP,U)
【文献】 実開平07−040072(JP,U)
【文献】 登録実用新案第3109288(JP,U)
【文献】 特開2013−146818(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B25B 21/00
B25B 23/02 − 23/12
B25F 1/00 − 3/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
工具のドライブヘッドと接合するソケットであって、前記ドライブヘッドは当接面および止め輪を有し、前記ソケットが
前記ソケットの一側に位置し、上面および多角孔を有し、前記上面が軸心線に沿って陥入して収容溝を形成し、前記多角孔は前記軸心線に沿って前記収容溝を貫通し、前記多角孔は前記ドライブヘッドを収容することができる接合部と;
前記ソケットのもう一側に位置し、前記収容溝は前記止め輪を収容することができ、前記当接面が前記上面に当接するようにする作用部と;を含むソケット。
【請求項2】
前記収容溝の前記軸心線に沿った長さが、前記止め輪の前記軸心線に沿った厚さより長い、請求項1に記載のソケット。
【請求項3】
前記軸心線方向に沿って見ると、前記収容溝はさらに上縁を有し、前記上縁前記多角孔に分割されて連続しない、請求項1に記載のソケット。
【請求項4】
前記上縁はおおよそ円形であり、前記上縁の直径は前記止め輪の外径より大きい、請求項3に記載のソケット。
【請求項5】
前記上縁前記多角孔の外接円より小さいが、前記多角孔の内接円より大きい、請求項4に記載のソケット。
【請求項6】
前記上縁はおおよそ多角形であり、前記上縁の内接円の直径は前記止め輪の外径より大きい、請求項3に記載のソケット。
【請求項7】
前記上縁の外接円は前記多角孔の外接円より小さいが、前記多角孔の内接円より大きい、請求項6に記載のソケット。
【請求項8】
前記収容溝はさらに側面および底面を有し、前記側面は前記軸心線に平行であるか、または前記軸心線に対して傾斜し、前記底面は平面、曲面または錐面である、請求項1に記載のソケット。
【請求項9】
前記多角孔は差込であり、前記作用部は端面を有し、前記端面は六角孔を有し、前記六角孔は前記軸心線に沿って前記上面に向かって延伸する、請求項1に記載のソケット。
【請求項10】
前記接合部はさらに少なくとも1つの穿孔を有し、前記穿孔は前記軸心線に垂直であり、前記穿孔は前記多角孔と通じる、請求項1に記載のソケット。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明はソケットに関し、特に工具のドライブヘッドと接合するソケットである。
【背景技術】
【0002】
ソケットは工具のドライブヘッドに接合することができ、ナット、ボルトまたは六角ナットを緩める、締めるのに用いられる。慣用されるソケットは、図1から図3に示すように、接合部70および作用部80を含み、接合部70は上面71、差込孔72を有し、作用部は六角孔81を有する。市場における大部分のドライブヘッドは四角形であり、ソケットの差込孔72はドライブヘッドと対応する。しかしながら、ソケットがドライブヘッドから脱落するのを防止するため、動力工具などの市場の工具は、そのドライブヘッド前端に止め輪、例えばC形止め輪を取り付け、これによりソケットおよびドライブヘッドの緊密度を高めている。使用者がソケットをドライブヘッドに接合するとき、止め輪の外径が比較的大きく、ドライブヘッドの側面から突出するため、止め輪は上面71に当接し、ドライブヘッドを直接差込孔72に進入させることができなくなる。力を入れて止め輪を差込孔72に圧入しなければならず、そうしなければドライブヘッドを差込孔72中に嵌め込むことができない。このとき、止め輪は圧力により変形して張力が生じ、この張力によりドライブヘッドおよびソケットの緊密度を高めることができる。
【0003】
しかしながら、慣用されるソケットは、接合するとき、位置を合わせるのが困難である問題を有する。使用者がソケットをドライブヘッドに接合するとき、止め輪は差込孔72に直接進入することができず、上面71に当接する。ドライブヘッドは止め輪に遮られるために上面71と接触することができず、ドライブヘッドの4つの角を差込孔72の4つの角に直接合わせることができない。目視に頼ることしかできず、光源が充分な作業環境で行う必要があり、さらに目視で位置を合わせるのは誤差が生じやすい。位置が正確に合わない場合、止め輪を強引に差込孔72中に圧入させる。ドライブヘッドおよび差込孔72の位置がまだ合っていないため、ドライブヘッドは上面71に当接し、止め輪の張力は差込孔72を突っ張り、ドライブヘッドの回転が困難になり、差込孔72の位置に容易に合わせることができない。不注意に力を入れると、ドライブヘッドが差込孔72中に傾斜して挟まる可能性があり、ドライブヘッドを抜いてから再び位置を合わせなければならないが、止め輪の張力は抜き出す難度を高め、接合過程全体が、時間を浪費するだけでなく、十分に不便になる。このほか、接合するとき、使用者の両手はそれぞれソケットおよび動力工具を持ち、少し圧力を加えてドライブヘッドおよびソケットを相互に当接させる。位置を合わせるのを便利にするため、使用者は少し動力工具を作動させ、ドライブヘッドを回転させて位置を合わせる。不注意に操作した場合、ドライブヘッドは高速で回転し、さらにはソケットを高速で回転させ、手を傷付ける可能性がある。したがって、慣用されるソケットは使用環境に適合する必要があるだけでなく、少し不注意に操作を行っても容易にけがをし、工具を破損させる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明の1つの目的は、ソケットを提供することにある。ドライブヘッドの位置を直接差込孔の位置と合わせることができ、位置を合わせる速度および正確さを大幅に高め、たとえ薄暗いまたは狭い作業場所であっても、容易に位置を合わせることができる。さらに手を事故により負傷する問題を低下させることができ、接合の過程はより便利で安全である。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記目的を達成するため、本発明は工具のドライブヘッドと接合するソケットを提供する。該ドライブヘッドは止め輪を有し、該ソケットは接合部および作用部を含む。該接合部は該ソケットの一側に位置し、該接合部は上面および多角孔を有する。該上面は軸心線に沿って陥入して収容溝を形成し、該収容溝は該止め輪を収容することができる。該多角孔は該軸心線に沿って該収容溝を貫通し、該多角孔は該ドライブヘッドを収容することができる。該作用部は、該ソケットのもう一側に位置する。
【0006】
いくつかの状況において、該収容溝の該軸心線に沿った長さは、該止め輪の該軸心線に沿った厚さより長い。
【0007】
いくつかの状況において、該軸心線方向に沿ってこれを見ると、該収容溝はさらに上縁を有し、該上縁は該多角孔に分割されて連続しない。
【0008】
いくつかの状況において、該上縁はおおよそ円形であり、該上縁の直径は該止め輪の外径より大きい。
【0009】
いくつかの状況において、該上縁は該多角孔の外接円より小さいが、該多角孔の内接円より大きい。
【0010】
いくつかの状況において、該上縁はおおよそ多角形であり、該上縁の内接円の直径は該止め輪の外径より大きい。
【0011】
いくつかの状況において、該上縁の外接円は該多角孔の外接円より小さいが、該多角孔の内接円より大きい。
【0012】
いくつかの状況において、該収容溝はさらに側面および底面を有し、該側面は該軸心線に平行であり、該底面は平面、曲面または錐面である。
【0013】
いくつかの状況において、該多角孔は差込孔であり、該作用部は端面を有する。該端面は六角孔を有し、該六角孔は該軸心線に沿って該上面に向かって延伸する。
【0014】
いくつかの状況において、該接合部はさらに少なくとも1つの穿孔を有し、該穿孔は該軸心線に垂直であり、該穿孔は該多角孔と通じる。
【0015】
これにより、本発明が提供するソケットは、収容溝が止め輪を収容することができ、ドライブヘッドの当接面を直接上面と接触させることができ、使用者はドライブヘッドを回転させるだけで、容易に多角孔と位置を合わせることができる。位置を合わせると、ドライブヘッドは多角孔に進入することができ、最後に力を入れて、ドライブヘッドを止め輪と共に多角孔中に嵌め込むと、接合が完了する。したがって、本発明のソケットは使用において、便利、迅速または安全である利点を有し、慣用されるソケットが直面する問題を解決することができる。
【図面の簡単な説明】
【0016】
図1図1は、慣用されるソケットの立体図である。
図2図2は、慣用されるソケットの上面図である。
図3図3は、慣用されるソケットの断面図である。
図4図4は、本発明のソケットにおける第1の実施例の立体図である。
図5図5は、本発明のソケットにおける第1の実施例の上面図である。
図6図6は、本発明のソケットにおける第1の実施例の断面図である。
図7図7は、図6の部分拡大図である。
図8図8は、本発明のソケットが止め輪を収容する概要図(1)である。
図9図9は、本発明のソケットが止め輪を収容する概要図(2)である。
図10図10は、本発明のソケットがドライブヘッドと接合する過程の概要図(1)である。
図11図11は、本発明のソケットがドライブヘッドと接合する過程の概要図(2)である。
図12図12は、本発明のソケットがドライブヘッドと接合する過程の概要図(3)である。
図13図13は、本発明のソケットにおける第2の実施例の部分拡大断面図である。
図14図14は、本発明のソケットにおける第3の実施例の立体図である。
図15図15は、本発明のソケットにおける第3の実施例の上面図である。
図16図16は、本発明のソケットにおける第3の実施例の断面図である。
図17図17は、本発明のソケットにおける第4の実施例の上面図である。
【発明を実施するための形態】
【0017】
本発明は、工具のドライブヘッドと接合するソケットを提供し、特に止め輪を有するドライブヘッドに適用される。本発明の第1の実施例について、図4から図7を参照されたい。本実施例は接合部10、作用部20および中孔30を含み、接合部10および作用部20は、それぞれソケットの両側に位置する。
【0018】
接合部10の上方に上面11を有し、上面11は軸心線Xに沿って陥入して収容溝12を形成し、収容溝12はドライブヘッドの止め輪を収容することができる。このほか、接合部10は差込孔13を有し、差込孔13の4つの角は面取りされる。差込孔13は軸心線Xに沿って収容溝12を貫通し、差込孔13はドライブヘッドを収容することができる。軸心線X方向に沿ってこれを見ると、図5に示すように、収容溝12はさらに上縁121を有し、上縁121は差込孔13に分割されて連続しない。さらには、上縁121はおおよそ円形であり、上縁の直径H1は止め輪の外径より大きく、さらに、上縁121は差込孔の外接円13Aより小さいが、差込孔の内接円13Bより大きい。収容溝12は側面122および底面123を有し、側面122は軸心線Xに平行であり、底面123は錐面である。このうち上縁121は、軸心線X方向の視角において側面122の輪郭線である。
【0019】
このほか、接合部10は穿孔14、15および環状凹面16を有し、穿孔14、15は軸心線Xに垂直であり、穿孔14、15はそれぞれ接合部10を通過して差込孔13と通じ、穿孔14、15は同軸である。環状凹面16は接合部10の外径面に位置し、環状凹面16は穿孔14、15とつながる。
【0020】
作用部20は端面21を有し、端面21は六角孔22を有する。六角孔22は軸心線Xに沿って上面11に向かって延伸し、六角孔22はナット、ボルトまたは六角ナットと接合することができる。
【0021】
中孔30は円柱形を呈し、中孔30の直径は差込孔の内接円13Bの直径より小さく、中孔30は差込孔13および六角孔22の間に位置し、差込孔13および六角孔22は中孔30を介して通じる。本発明のその他の可能な実施例において、中孔の直径は差込孔の内接円13Bの直径以上でもよく、さらには中孔を有さなくてもよいが、本発明はこれに制限されない。
【0022】
図8から図12を参照されたい。図8から図12は、本発明のソケットを動力工具90のドライブヘッド91に接合する詳細な説明である。動力工具90の前端に四角形のドライブヘッド91を有し、ドライブヘッド91は当接面911、C形止め輪92および差込口93を有する。ドライブヘッド91を本実施例のソケットに嵌め込むとき、上縁の直径H1はC形止め輪92の外径より大きく、収容溝の軸心線に沿った長さWはC形止め輪92の軸心線Xに沿った厚さより長いため、ドライブヘッド91のC形止め輪92を収容溝12に嵌め込むことができる。しかしながら、ドライブヘッド91は差込孔13と対応する形状を有するため、ドライブヘッド91の外接円は収容溝12の上縁121より大きい。したがって、ドライブヘッド91の4つの角が差込孔13の4つの角に合わないとき、図10に示すように、ドライブヘッド91を収容溝12に嵌め込むことができないため、ドライブヘッド91の当接面911が上面11に当接する。このとき、ソケットを回転させて、ドライブヘッド91を差込孔13の4つの角に合わせることができ、4つの角が合うと、ドライブヘッド91は差込孔13に進入することができる。しかしながら、C形止め輪92の外径は差込孔の内接円13Bの直径より大きく、C形止め輪92は遮られて収容溝12の底面123に当接し、図11に示すように、ドライブヘッド91を続けて嵌め込むことができなくなる。このとき、軸心線X方向に沿って力を加えると、C形止め輪92は圧力により変形して外径が小さくなり、ドライブヘッド91をC形止め輪92と共に差込孔13に沿ってソケット中に嵌め込むことができる。ドライブヘッド91およびソケットの接合が完了すると、ドライブヘッド91の差込口93は穿孔14、15と通じる。ピン94を差込口93および穿孔14、15に通すことができ、ソケットをドライブヘッド91に固定し、衝撃力によりずれて脱落するのを防止する。
【0023】
説明する必要があることとして、底面123は錐面であるため、底面123の錐面は収容溝12の下方で相対的に狭い空間を形成する。C形止め輪92を収容溝12に嵌め込むとき、C形止め輪92の底部は一部分がこの空間に収容される可能性があるが、収容溝12と比較して、この空間は極めて狭いため、考慮しない。したがって、上記言及した収容溝の軸心線に沿った長さWについて、図6に示すように、指すのは上面11から底面123までの最短距離であり、つまり本発明の第1の実施例における側面122の軸心線に沿った長さであり、底面123に生じる可能性がある誤差は無視する。
【0024】
図13を参照されたい。本発明の第2の実施例のソケットは、底面124が曲面であることを除いて、図4から図12に示す第1の実施例とおおよそ同じであるため、本発明の第2の実施例は、おおよそ本発明の第1の実施例における要素の符号を採用する。本発明のその他の可能な実施例において、底面は軸心線Xに垂直な平面でもよいが、本発明はこれに制限されない。
【0025】
図14から図16を参照されたい。本発明の第3の実施例のソケットは、上面11が内斜面111を有することを除いて、図4から図12に示す第1の実施例とおおよそ同じであるため、本発明の第3の実施例は、おおよそ本発明の第1の実施例における要素の符号を採用する。内斜面111は作用部に向かって陥入して錐面を形成し、内斜面111および上縁121はおおよそ同心円を呈する。内斜面111の外径は差込孔の外接円13Aの直径より大きいが、本発明のその他の可能な実施例において、内斜面111の外径は差込孔の外接円13Aの直径以下でもよい。内斜面111は美しいだけでなく、使用者が内斜面111の補助により、C形止め輪92を収容溝12に滑り込ませることもできる。
【0026】
説明する必要があることとして、底面123は錐面であるため、底面123の錐面は収容溝12の下方で相対的に狭い空間を形成する。C形止め輪92を収容溝12に嵌め込むとき、C形止め輪92の底部は一部分がこの空間に収容される可能性があるが、収容溝12と比較して、この空間は極めて狭いため、考慮しない。したがって、本発明の第3の実施例における収容溝の軸心線に沿った長さWについて、図16に示すように、指すのは内斜面111から底面123までの最短距離であり、つまり本発明の第3の実施例における側面122の軸心線に沿った長さであり、底面123に生じる可能性がある誤差は無視する。
【0027】
図17を参照されたい。本発明の第4の実施例のソケットは、収容溝17がその他の異なる形状であることを除いて、図4から図12に示す第1の実施例とおおよそ同じであるため、本発明の第4の実施例は、おおよそ本発明の第1の実施例における要素の符号を採用する。収容溝17の上縁171はおおよそ多角形であり、上縁の内接円171Bの直径は止め輪の外径より大きく、さらに、上縁の外接円171Aは差込孔の外接円13Aより小さいが、差込孔の内接円13Bより大きい。
【0028】
上記実施例において、ソケットの差込孔はドライブヘッドを収容することができる。しかしながら、本発明のその他の可能な実施例において、差込孔はその他の多角孔に変更することもでき、これにより異なる形状のドライブヘッドに対応するか、またはその他の工具に接合して異なる用途に用いる。
【0029】
上記実施例において、収容溝の側面は軸心線Xに平行である。しかしながら、本発明のその他の可能な実施例において、側面は軸心線Xに対して傾斜していてもよい。収容溝がドライブヘッドの止め輪を収容することができれば、収容溝の機能に影響を及ぼさず、本発明はこれに制限されない。
【0030】
上記実施例において、接合部は2つの穿孔および環状凹面を有する。しかしながら、本発明のその他の可能な実施例において、2つの穿孔のうちの1つを止まり孔に変更することもでき、接合部の外径面に近い止まり孔の一端が閉鎖端である。ピンを穿孔およびドライブヘッドの差込口に通し、最後に止まり孔中に挿入して、似た固定効果を得ることができる。本発明のその他の可能な実施例において、ソケットは穿孔を1つのみ有してもよく、さらには穿孔および環状凹面を有さなくてもよいが、本発明はこれに制限されない。
【0031】
上記実施例において、作用部は六角孔を有し、ナット、ボルトまたは六角ナットと接合する。しかしながら、本発明のその他の可能な実施例において、作用部は寸法が比較的小さい六角孔を有することもでき、ドライバビットと接合するか、または作用部自体がドライバビットである。このほか、本発明のその他の可能な実施例において、作用部は必ずしも六角孔を有するとは限らず、その他の異なる形式および用途でもよい。例えば台湾特許第376008号明細書に記載のソケットの形式および用途;米国特許第6598498号明細書に記載の固定具抜き取り装置の受入側(the receiving end)の形式および用途;および台湾実用新案第277571号明細書に記載の変換ソケットの形式および用途である。要するに、本発明のソケットの作用部は、異なる用途に適合して異なる形式にすることができる。
【0032】
このほか、工具のドライブヘッドにおける止め輪の径方向の断面について、多くが円形または四角形の断面形状を有するため、収容溝の軸心線に沿った長さWが、おおよそC形止め輪の軸心線Xに沿った厚さより長ければ、ドライブヘッドの止め輪を収容溝に嵌め込むことができ、ドライブヘッドの当接面が上面に当接する。しかしながら、止め輪をその他の断面形状にする場合、収容溝の軸心線に沿った長さを、ドライブヘッドの表面の突出部分からドライブヘッドの当接面までの間における止め輪の軸心線に沿った長さより長くするだけで、止め輪を収容溝中に嵌め込むことができ、依然として上記実施例の使用機能を有する。
【0033】
上記をまとめると、本発明のソケットは工具のドライブヘッドと接合し、特に止め輪を有するドライブヘッドに適用される。まず、止め輪はソケットの収容溝中に収容することができ、続いて使用者はドライブヘッドを回転させて、容易に差込孔と位置を合わせることができる。位置を合わせると、ドライブヘッドは差込孔に沿って収容溝に進入し、このとき、さらに力を入れ、止め輪を変形させて外径を小さくし、ドライブヘッドをソケット中に嵌め込むことができる。慣用されるソケットと比較して、本発明のソケットは、ドライブヘッドおよび差込孔の位置を容易に合わせることができ、使用における安全性および利便性を高めるだけでなく、たとえ薄暗いまたは視界不良の場所でも、容易に接合することができる。したがって、本発明のソケットは使用において便利、迅速または安全である利点を有し、さらに慣用されるソケットが直面する問題を解決することができる。しかし、以上の実施例は本発明の技術内容を説明、詳述したに過ぎず、本発明の範囲は、後述する特許請求の範囲を基準とするべきである。
【符号の説明】
【0034】
慣用される技術
70 接合部
71 上面
72 差込孔
80 作用部
81 六角孔
本発明の実施例
10 接合部
X 軸心線
11 上面
111 内斜面
12 収容溝
H1 上縁の直径
W 収容溝の軸心線に沿った長さ
121 上縁
122 側面
123 底面
13 差込孔
13A 差込孔の外接円
13B 差込孔の内接円
14 穿孔
15 穿孔
16 環状凹面
20 作用部
21 端面
22 六角孔
30 中孔
124 底面
17 収容溝
171 上縁
171A 上縁の外接円
171B 上縁の内接円
90 動力工具
91 ドライブヘッド
911 当接面
92 C形止め輪
93 差込口
94 ピン
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
図17