特許第6780322号(P6780322)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許6780322センサモジュールおよびセンサの設置方法
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6780322
(24)【登録日】2020年10月19日
(45)【発行日】2020年11月4日
(54)【発明の名称】センサモジュールおよびセンサの設置方法
(51)【国際特許分類】
   G01H 17/00 20060101AFI20201026BHJP
   G01H 1/00 20060101ALI20201026BHJP
【FI】
   G01H17/00 Z
   G01H1/00 G
【請求項の数】11
【全頁数】18
(21)【出願番号】特願2016-127513(P2016-127513)
(22)【出願日】2016年6月28日
(65)【公開番号】特開2018-4301(P2018-4301A)
(43)【公開日】2018年1月11日
【審査請求日】2019年5月13日
(73)【特許権者】
【識別番号】000004237
【氏名又は名称】日本電気株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100110928
【弁理士】
【氏名又は名称】速水 進治
(72)【発明者】
【氏名】大西 康晴
(72)【発明者】
【氏名】福田 靖行
【審査官】 後藤 順也
(56)【参考文献】
【文献】 特開平11−160186(JP,A)
【文献】 特開2004−020757(JP,A)
【文献】 国際公開第2015/015646(WO,A1)
【文献】 国際公開第2015/105040(WO,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G01H 1/00−17/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
少なくとも一部の面が検出対象に向くセンサと、
熱伝導性の第1被覆部材と、
防水透湿性の第2被覆部材とを備え、
前記第1被覆部材は前記一部の面に垂直な方向から見て、前記センサから離れており、かつ前記センサを囲んでおり、
前記第2被覆部材は、前記センサと前記第1被覆部材との間の領域を覆っており、
前記第2被覆部材は前記第1被覆部材の一方の端面に固定されており、
前記第2被覆部材は、前記センサのうち前記一部の面とは逆側の面に接しており、
前記第1被覆部材のうち前記一方の端面とは逆側の端面に固定され、前記センサと前記第1被覆部材との間の領域を覆っている底部材をさらに備える
センサモジュール。
【請求項2】
少なくとも一部の面が検出対象に向くセンサと、
熱伝導性の第1被覆部材と、
防水透湿性の第2被覆部材とを備え、
前記第1被覆部材は前記一部の面に垂直な方向から見て、前記センサから離れており、かつ前記センサを囲んでおり、
前記第2被覆部材は、前記センサと前記第1被覆部材との間の領域を覆っており、
前記第2被覆部材は前記第1被覆部材の一方の端面に固定されており、
前記第2被覆部材は、前記センサのうち前記一部の面とは逆側の面に接しており、
前記第1被覆部材は円筒形であり、前記第1被覆部材は、前記センサに対向する面とは反対側の面に螺子部を有する
センサモジュール。
【請求項3】
請求項2に記載のセンサモジュールにおいて、
前記第1被覆部材のうち前記一方の端面とは逆側の端面に固定され、前記センサと前記第1被覆部材との間の領域を覆っている底部材をさらに備えるセンサモジュール。
【請求項4】
請求項1〜のいずれか一項に記載のセンサモジュールにおいて、
前記センサと前記第1被覆部材の間に位置する吸水材をさらに備えるセンサモジュール。
【請求項5】
請求項1〜のいずれか一項に記載のセンサモジュールにおいて、
前記センサと前記第1被覆部材の間に位置し、前記一部の面に垂直な方向から見て、前記センサおよび前記第1被覆部材とは離れており、かつ前記センサを囲んでいる第3被覆部材をさらに備えるセンサモジュール。
【請求項6】
請求項に記載のセンサモジュールにおいて、
互いに離れている複数の前記第3被覆部材を備えるセンサモジュール。
【請求項7】
請求項1〜のいずれか一項に記載のセンサモジュールにおいて、
前記第2被覆部材の透湿抵抗は0.19m・s・Pa/μg以下であり、前記第2被覆部材の防水性は10kPa以上であるセンサモジュール。
【請求項8】
請求項1〜のいずれか一項に記載のセンサモジュールにおいて、
前記第2被覆部材は、多孔質の延伸ポリテトラフルオロエチレン膜を含むセンサモジュール。
【請求項9】
請求項1〜のいずれか一項に記載のセンサモジュールにおいて、
前記第1被覆部材は金属製であるセンサモジュール。
【請求項10】
請求項1〜のいずれか一項に記載のセンサモジュールにおいて、
前記センサは振動センサであるセンサモジュール。
【請求項11】
請求項1〜10のいずれか一項に記載のセンサモジュールを前記検出対象に設けられた凹部に配置する、
センサの設置方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明はセンサモジュールおよびセンサの設置方法に関する。
【背景技術】
【0002】
生産業における生産現場において、各種センサによる環境モニタは品質管理や安全管理のために重要性を増している。
【0003】
特許文献1には、圧電形振動検出部を防水用ケースに内蔵した防水形振動検出器が記載されている。具体的には圧電形振動検出部に設けられた取り付け孔を介して、防水ケースに内側から螺子止めすることにより、取付けを容易とし、防水性の信頼度が向上することが記載されている。
【0004】
特許文献2には、振動検出素子をセンサケースに収納した検出器が記載されている。具体的には、センサケースに貫通形成されたケーブル取出口に防水材を充填することによって、防水性能を確保することが記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】実開平1−95634号公報
【特許文献2】特開2007−108187号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかし、重工業のプラント等は風雨、高温、強振動、騒音等の過酷な環境であり、その中で充分な耐久性、具体的には防水性および耐熱性を備えることが難しかった。
【0007】
特許文献1および2の技術では、防水性、耐熱性が十分ではない。たとえば、特許文献1や2の技術では、高温環境での振動検出に対応することができなかった。
【0008】
本発明の目的は、防水性および耐熱性に優れるセンサモジュールおよびセンサの設置方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明によれば、
少なくとも一部の面が検出対象に向くセンサと、
熱伝導性の第1被覆部材と、
防水透湿性の第2被覆部材とを備え、
前記第1被覆部材は前記一部の面に垂直な方向から見て、前記センサから離れており、かつ前記センサを囲んでおり、
前記第2被覆部材は、前記センサと前記第1被覆部材との間の領域を覆っており、
前記第2被覆部材は前記第1被覆部材の一方の端面に固定されており、
前記第2被覆部材は、前記センサのうち前記一部の面とは逆側の面に接しており、
前記第1被覆部材のうち前記一方の端面とは逆側の端面に固定され、前記センサと前記第1被覆部材との間の領域を覆っている底部材をさらに備える
センサモジュール
が提供される。
また、本発明によれば、
少なくとも一部の面が検出対象に向くセンサと、
熱伝導性の第1被覆部材と、
防水透湿性の第2被覆部材とを備え、
前記第1被覆部材は前記一部の面に垂直な方向から見て、前記センサから離れており、かつ前記センサを囲んでおり、
前記第2被覆部材は、前記センサと前記第1被覆部材との間の領域を覆っており、
前記第2被覆部材は前記第1被覆部材の一方の端面に固定されており、
前記第2被覆部材は、前記センサのうち前記一部の面とは逆側の面に接しており、
前記第1被覆部材は円筒形であり、前記第1被覆部材は、前記センサに対向する面とは反対側の面に螺子部を有する
センサモジュール
が提供される。
【0010】
本発明によれば、
上記のセンサモジュールを前記検出対象に設けられた凹部に配置する、
センサの設置方法
が提供される。
【発明の効果】
【0011】
本発明によれば、防水性および耐熱性に優れるセンサモジュールおよびセンサの設置方法を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
図1】第1の実施形態に係るセンサモジュールの構成を例示する断面図である。
図2図1のA−A断面図である。
図3】センサモジュールの使用環境を例示する図である。
図4】第1の実施形態に係るセンサの設置方法の第2例を説明するための図である。
図5】第1の実施形態に係るセンサの設置方法の第2例を説明するための図である。
図6】第1の実施形態に係るセンサの設置方法の第2例を説明するための図である。
図7】第2の実施形態に係るセンサモジュールの構成を例示する断面図である。
図8】第3の実施形態に係るセンサモジュールの構成を例示する断面図である。
図9】センサモジュールが複数の第3被覆部材を備える例を示す断面図である。
図10】第4の実施形態に係るセンサモジュールの構成を例示する断面図である。
図11】第5の実施形態に係るセンサモジュールの構成を例示する断面図である。
図12】第5の実施形態に係るセンサモジュールを検出対象に取り付ける方法を説明するための図である。
図13】第6の実施形態に係るセンサモジュールの構成を例示する断面図である。
図14】第7の実施形態に係るセンサモジュールの構成を例示する断面図である。
図15】第8の実施形態に係るセンサの設置方法を説明するための図である。
図16】第8の実施形態に係るセンサの設置方法を説明するための図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下、本発明の実施の形態について、図面を用いて説明する。尚、すべての図面において、同様な構成要素には同様の符号を付し、適宜説明を省略する。
【0014】
(第1の実施形態)
図1は、第1の実施形態に係るセンサモジュール10の構成を例示する断面図である。図2図1のA−A断面図である。ただし、センサ100の内部の構造は省略して描かれている。
【0015】
本実施形態に係るセンサモジュール10は、センサ100、熱伝導性の第1被覆部材110、および防水透湿性の第2被覆部材120を備える。センサ100は少なくとも一部の面103が検出対象に向く。第1被覆部材110は一部の面103に垂直な方向から見て、センサ100から離れており、かつセンサ100を囲んでいる。第2被覆部材120は、センサ100と第1被覆部材110との間の領域を覆っている。以下に詳しく説明する。
【0016】
センサモジュール10に備えられたセンサ100は特に限定されず、たとえば振動センサ、音響センサ、変位センサ、温度センサ等でありうる。本実施形態において以下では、センサ100が振動センサである例について説明する。
【0017】
センサ100にはケーブル102が接続されており、ケーブル102を介して電力供給および信号出入力が行われる。また、センサ100は検出主面として少なくとも一つの面103を備えており、面103に対向する物体を対象にセンシングを行う。センサ100が振動センサである場合、センサ100は面103に対向する面の振動を検出する。また、センサ100はたとえば面103に垂直な方向の振動を検出する。ただし、センサ100は面103に垂直な方向に限らず、たとえば面103に平行の方向の振動を検出しても良いし、直交する三方向の振動を同時に検出しても良い。センサ100の内部にはたとえば検出素子としてMEMS振動素子や検出回路等が含まれている。
【0018】
センサ100の形状は特に限定されないが、たとえば円柱状、四角柱状、多角柱状等の柱状である。センサ100が柱状である場合、面103はたとえばその柱の底面に相当する面である。
【0019】
図3は、センサモジュール10の使用環境を例示する図である。本図の例において、センサモジュール10は検出対象20に埋め込まれて固定されている。本実施形態において、検出対象20は特に限定されないが、たとえばコンベア、クレーン、濾過器、ふるい、運搬容器、貨車、配管等である。検出対象20はたとえば、検出対象20は−20度以上100度以下の高温になることがあってもよい。
【0020】
第1被覆部材110は熱伝導性を有する部材であり、たとえばステンレス等の金属製である。ただし第1被覆部材110はカーボン製、または樹脂製等であっても良い。面103に垂直な断面(図1に相当)における第1被覆部材110の厚さはたとえば0.1mm以上100mm以下である。
【0021】
第1被覆部材110は一部の面103に垂直な方向から見て(図1のA−A断面に相当)、センサ100から離れており、かつセンサ100を囲んでいる。ここで第1被覆部材110は、切れ目無くセンサ100を囲んでいることが好ましい。そうすればセンサモジュール10の防水性をより向上させることができる。
【0022】
第1被覆部材110はセンサ100を囲んでいるかぎり、その形状は特に限定されないが、たとえば筒状をしている。なお、図1および図2の例では、第1被覆部材110は円筒状をしている。第1被覆部材110が円筒状であれば、第1被覆部材110が熱膨張または熱収縮をした場合であっても、特定の場所に応力集中が生じにくく、高い耐久性が得られる。
【0023】
第2被覆部材120は、防水透湿性を有する部材である。第2被覆部材120はたとえば可撓性を膜状の部材である。第2被覆部材120は、たとえば多孔質の延伸ポリテトラフルオロエチレン膜を含む。第2被覆部材120の防水透湿性の程度は特に限定されないが、たとえば透湿抵抗が0.19m・s・Pa/μg以下であり、防水性が10kPa以上である。
【0024】
第2被覆部材120は、センサ100と第1被覆部材110との間の領域を覆っている。言い換えると、面103に垂直な方向から見て、第2被覆部材120は第1被覆部材110とセンサ100の間の領域に重なっており、第1被覆部材110とセンサ100の間の領域全体を覆っている。図1の例において、第2被覆部材120は第1被覆部材110の一方の端面111に固定されている。なお、第1被覆部材110の内側へ水ができるだけ侵入しないよう、第2被覆部材120と第1被覆部材110との間は樹脂や接着剤等により埋められ、ふさがれている。第2被覆部材120は、第1被覆部材110とは反対側の面に撥水膜を有していても良い。
【0025】
また、本実施形態において第2被覆部材120は、センサ100のうち一部の面103とは逆側の面104に接している。ただし、面104と第2被覆部材120との間には接着剤等が介在していても良い。第2被覆部材120にはケーブル102を通す貫通孔が開いている。ケーブル102はセンサ100に繋がっており、第2被覆部材120のセンサ100とは逆側(外側)にまで延びている。なお図1の例では、ケーブル102は第2被覆部材120の中央部を貫通しているが、ケーブル102が貫通する位置は特に限定されない。また、第2被覆部材120の貫通孔内の隙間は樹脂や接着剤等で埋められ、ふさがれている。
【0026】
本実施形態のセンサモジュール10は底部材140をさらに備える。本図の例において、底部材140は、第1被覆部材110のうち一方の端面111とは逆側の端面112に固定されており、センサ100と第1被覆部材110との間の領域を覆っている。言い換えると、面103に垂直な方向から見て、底部材140は第1被覆部材110とセンサ100の間の領域に重なっており、第1被覆部材110とセンサ100の間の領域全体を覆っている。底部材140は板状の部材であり、その厚さはたとえば0.1mm以上100mm以下である。なお、底部材140が第1被覆部材110の端面112に固定される代わりに、底部材140の端面(外周面)が第1被覆部材110の内面(センサ100に向く側の面)に固定されていても良い。
【0027】
底部材140はたとえばステンレス等の金属製であり、底部材140と第1被覆部材110とはたとえば溶接により接合されている。なお、底部材140は、第1被覆部材110と一体に切り出して作製された部材であってもよい。ただし底部材140はカーボン製または樹脂製等であっても良い。また、底部材140と第1被覆部材110とは耐熱パッキンを介した螺子止めや接着剤等で互いに固定されていても良い。なお、接着剤で固定されている場合には、第1被覆部材110の内側へ水ができるだけ侵入しないよう、底部材140と第1被覆部材110との間は接着剤等により隙間無く埋められていることが好ましい。
【0028】
検出対象20や第1被覆部材110からセンサ100への熱伝導を防ぐ観点からは、底部材140は熱伝導性の低い樹脂部材であることが好ましい。また、底部材140が熱伝導性の高い金属部材やカーボン部材等である場合には、第1被覆部材110と底部材140との間には、熱伝導性の低いペースト等が介在していることが好ましい。
【0029】
本実施形態において、センサ100は第1被覆部材110、第2被覆部材120、および底部材140で囲まれて構成される空間内に位置する。また、第1被覆部材110はセンサ100から離れておりセンサ100と第1被覆部材110との間の空気が断熱材として機能する。さらに、センサ100と第1被覆部材110との間の気体が防水透湿性の第2被覆部材120を介して出入りし、その結果、放熱性能が向上する。したがって、センサ100が高温になりすぎることを避けられる。よって、防水性を有すると共に高温環境で使用可能なセンサモジュール10が得られる。
【0030】
なお、第2被覆部材120、第1被覆部材110、および底部材140で囲まれた領域には、センサ100に加えて、センサ100に付随する信号処理手段が別途備えられていても良い。その場合、たとえば検出素子を含むセンサ100と信号処理手段が配線で接続され、その信号処理手段からケーブル102が外部に引き出されていても良い。
【0031】
本実施形態に係るセンサ100を検出対象20に設置する方法について以下に説明する。以下では、センサ100の設置方法として、第1例と第2例の二つの方法を説明する。まず、設置方法の第1例では、検出対象20に設けられた凹部にセンサ100を含むセンサモジュール10が設置される。センサモジュール10は、上記したような構成を有する。すなわち、センサモジュール10は、センサ100、熱伝導性の第1被覆部材110、および防水透湿性の第2被覆部材120を備える。センサ100は少なくとも一部の面103が検出対象20に向く。第1被覆部材110は一部の面103に垂直な方向から見て、センサ100から離れており、かつセンサ100を囲んでいる。そして第2被覆部材120は、センサ100と第1被覆部材110との間の領域を覆っている。
【0032】
本方法では、センサ100を含むセンサモジュール10が、たとえば工場等で予め図1に示す様な状態まで組み立てられており、それを検出対象20に嵌め込むことにより図3のようにセンサ100を設置できる。なお、センサモジュール10と検出対象20との間には、熱伝導性のペーストや接着剤等が充填されても良い。
【0033】
図4図6は、第1の実施形態に係るセンサ100の設置方法の第2例を説明するための図である。本例においては、検出対象20に設けられた凹部201内にセンサ100および第1被覆部材110を互いに離して配置し、センサ100と第1被覆部材110との間の領域を第2被覆部材120で覆う。そうすることにより、凹部201にセンサモジュール10を配置する。ここで、センサ100は、少なくとも一部の面103が検出対象20に向くように配置され、第1被覆部材110はセンサ100を囲うように配置される。
【0034】
また、本例において、検出対象20の凹部201には底部材140がさらに配置される。本例の方法では、センサモジュール10は、凹部201内で組み立てられ、たとえばセンサ100を使用する現場や検出対象20である装置等の製造現場で組み立てられる。以下に詳しく説明する。
【0035】
まず図4の様に検出対象20に設けられた凹部201に、図5の様に底部材140を配置する。凹部201は、凹部201の底面に垂直な方向から見て、第1被覆部材110の外形と同じ形状であり、第1被覆部材110の外形よりも大きい。なお、底部材140が熱伝導性の高い部材である場合には、底部材140と検出対象20との間には熱伝導性の低い断熱部材等が挟み込まれることが好ましい。
【0036】
次いで、図6のように底部材140の上にセンサ100および第1被覆部材110を配置する。センサ100および第1被覆部材110は、留め具等を用いた螺子止めや、接着剤等によって底部材140に固定できる。
【0037】
次いで、センサ100と第1被覆部材110との間の領域を覆うように、第2被覆部材120を配置する。このとき、第2被覆部材120の貫通孔からケーブル102を引出しておく。そして、第2被覆部材120の縁をセンサ100に固定し、また、第2被覆部材120の貫通孔を接着剤等で埋める。そうして、図3のようにセンサ100が検出対象20に配置される。
【0038】
なお、センサモジュール10が取り付けられる検出対象20の面の向きは特に限定されない。例えば、センサ100の面103が鉛直方向に平行になるように、検出対象20の壁面等にセンサモジュール10が取り付けられても良いし、面103が鉛直方向に垂直になるように取り付けられても良い。また、面103が天に向く様に、取り付けられても良い。
【0039】
また、センサモジュール10は、全体が検出対象20の凹部201に埋め込まれていても良いし、一部が検出対象20の凹部201からはみ出ていても良い。
【0040】
次に、本実施形態の作用および効果について説明する。本実施形態に係るセンサモジュール10およびセンサ100の設置方法によれば、第1被覆部材110がセンサ100から離れて配置されるため、センサ100と第1被覆部材110との間の空気が断熱材として機能する。また、センサ100と第1被覆部材110との間の領域が第2被覆部材120に覆われていることにより、センサモジュール10は防水性を有する。さらに、センサ100と第1被覆部材110との間の気体が防水透湿性の第2被覆部材120を介して出入りし、その結果、放熱性能が向上する。したがって、センサ100が高温になりすぎることを避けられる。よって、防水性を有すると共に高温環境で使用可能なセンサモジュール10が得られる。
【0041】
(第2の実施形態)
図7は、第2の実施形態に係るセンサモジュール10の構成を例示する断面図である。本図は第1の実施形態の図1に対応する。本実施形態に係るセンサモジュール10は、センサ100と第1被覆部材110の間に位置する吸水材150をさらに備える点を除いて第1の実施形態に係るセンサモジュール10と同様である。以下に詳しく説明する。
【0042】
吸水材150はたとえば多孔質材であり、ポリアクリル酸ナトリウム誘導体等の耐熱性を有する材料からなる。図7では、吸水材150がセンサ100および第1被覆部材110と接している例を示しているが、吸水材150はセンサ100および第1被覆部材110のうち少なくとも一方と接していなくてもよい。また、本図では、吸水材150が底部材140および第2被覆部材120に接している例を示しているが、吸水材150は底部材140および第2被覆部材120のうち少なくとも一方と接していなくてもよい。吸水材150は、センサ100と第1被覆部材110との間の領域を第2被覆部材120で覆う前に配置できる。
【0043】
次に、本実施形態の作用および効果について説明する。本実施形態においては第1の実施形態と同様の作用および効果が得られる。加えて、センサモジュール10の内部に水分が侵入した場合でも吸水材150が吸収することでセンサ100に水分が及ぶことを防ぐことができる。また、吸水材150が吸収した水分が第1被覆部材110から伝わった熱で蒸発し、生じた水蒸気が透湿性の第2被覆部材120を通ってセンサモジュール10の外部に放出される。このように水分が蒸発する際に熱を奪い、センサ100の周囲の温度を下げることができる。よって、より防水、耐熱性に優れたセンサモジュール10を得られる。
【0044】
(第3の実施形態)
図8は、第3の実施形態に係るセンサモジュール10の構成を例示する断面図である。本図は第1の実施形態の図1に対応する。本実施形態に係るセンサモジュール10は、第3被覆部材130をさらに備える点を除いて第1または第2の実施形態に係るセンサモジュール10と同様である。図8では、第2の実施形態に対応し、センサモジュール10が吸水材150を備える例を示している。以下に詳しく説明する。
【0045】
第3被覆部材130はセンサ100と第1被覆部材110の間に位置し、面103に垂直な方向から見て、センサ100および第1被覆部材110とは離れている。また、面103に垂直な方向から見て、第3被覆部材130はセンサ100を囲んでいる。第1被覆部材110が円筒形状である場合、たとえば第3被覆部材130も円筒形状であり、面103に垂直な方向から見て、第3被覆部材130および第1被覆部材110はセンサ100を中心に同心円状に配置されている。第3被覆部材130は熱伝導性の部材であり、ステンレス等の金属製、カーボン製、樹脂製等の部材である。第3被覆部材130は、センサ100と第1被覆部材110との間の領域を第2被覆部材120で覆う前に配置できる。
【0046】
図9は、センサモジュール10が複数の第3被覆部材130を備える例を示す断面図である。本図に示すように、センサモジュール10は、複数の第3被覆部材130を備えていても良い。この場合、複数の第3被覆部材130は互いに離れている。複数の第3被覆部材130を備えることにより、防水性および耐熱性にさらに優れるセンサモジュール10を得られる。
【0047】
なお、図8および図9では、第1被覆部材110と第3被覆部材130との間、第3被覆部材130とセンサ100との間、および複数の第3被覆部材130の間に吸水材150が設けられている例を示しているが、これらのうち少なくとも一部の間隙には吸水材150が設けられていなくても良い。
【0048】
次に、本実施形態の作用および効果について説明する。本実施形態においては第1の実施形態と同様の作用および効果が得られる。加えて、第1被覆部材110からの熱が第3被覆部材130で拡散されることにより、第1被覆部材110とセンサ100との間の気体や吸水材150に効率良く熱が伝わる。よって、センサモジュール10の放熱効率がより向上する。
【0049】
(第4の実施形態)
図10は、第4の実施形態に係るセンサモジュール10の構成を例示する断面図である。本図は第1の実施形態の図1に対応する。本実施形態に係るセンサモジュール10は、センサ100のうち面103とは逆側の端部が第2被覆部材120を貫通している点を除いて第1から第3の実施形態のうち少なくともいずれかに係るセンサモジュール10と同様である。図10では、第2の実施形態に対応し、センサモジュール10が吸水材150を備える例を示している。以下に詳しく説明する。
【0050】
本実施形態において、センサ100は第2被覆部材120を貫通している。すなわち、センサ100のうち面103とは反対側の面104が、第2被覆部材120から見て第1被覆部材110とは反対側に位置している。センサ100と第2被覆部材120との間は、樹脂や接着剤等で埋められて、ふさがれている。本実施形態のセンサモジュール10においても、少なくとも面103が第2被覆部材120と検出対象20の間に位置しているため、過剰な水分に曝されることがない。よって、センサ100への悪影響を防ぐことができる。
【0051】
次に、本実施形態の作用および効果について説明する。本実施形態においても第1の実施形態と同様の作用および効果が得られる。
【0052】
(第5の実施形態)
図11は、第5の実施形態に係るセンサモジュール10の構成を例示する断面図である。本図は第1の実施形態の図1に対応する。本実施形態に係るセンサモジュール10は、第1被覆部材110がセンサ100に対向する面とは反対側の面に第1螺子部113を有する点を除いて第1から第4の実施形態のうち少なくともいずれかに係るセンサモジュール10と同様である。図11では、第2の実施形態に対応し、センサモジュール10が吸水材150を備える例を示している。以下に詳しく説明する。
【0053】
本実施形態において、第1被覆部材110は円筒形である。そして第1被覆部材110は、センサ100に対向する面とは反対側の面に第1螺子部113を有する。
【0054】
図12は、第5の実施形態に係るセンサモジュール10を検出対象20に取り付ける方法を説明するための図である。本実施形態に係るセンサモジュール10は、以下の様に検出対象20に取り付けられる。まず、検出対象20の凹部201の側壁には第2螺子部202が設けられている。すなわち、凹部201が螺子穴になっている。そこに、事前に組み立てられたセンサモジュール10をねじ込み、第1螺子部113と第2螺子部202とを螺合することにより凹部201にセンサモジュール10を埋め込む。
【0055】
次に、本実施形態の作用および効果について説明する。本実施形態においては第1の実施形態と同様の作用および効果が得られる。加えて、本実施形態に係るセンサモジュール10によれば、検出対象20に対してセンサ100が強固に固定されるので、検出対象20の振動が激しいような場合でも安定して検出が可能である。
【0056】
(第6の実施形態)
図13は、第6の実施形態に係るセンサモジュール10の構成を例示する断面図である。本図は第1の実施形態の図1に対応する。本実施形態に係るセンサモジュール10は、検出対象20に埋め込まれない点を除いて第1から第4の実施形態のうち少なくともいずれかに係るセンサモジュール10と同様である。図13では、第2の実施形態に対応する例を示している。以下に詳しく説明する。
【0057】
本実施形態に係る底部材140は、面103に垂直な方向から見て、第1被覆部材110の外周よりも外側(センサ100とは反対側)にはみ出た取付部141を複数有する。そして取付部141には貫通孔が設けられている。
【0058】
本実施形態に係るセンサモジュール10は、検出対象20に設けられた螺子穴に取付部141の貫通孔を通したボルト160をねじ込むことにより、検出対象20に固定される。
【0059】
次に、本実施形態の作用および効果について説明する。本実施形態においては第1の実施形態と同様の作用および効果が得られる。加えて、検出対象20に凹部201を設けることなくセンサモジュール10を取り付けることができる。
【0060】
(第7の実施形態)
図14、第7の実施形態に係るセンサモジュール10の構成を例示する断面図である。本図は第1の実施形態の図1に対応する。本実施形態に係るセンサモジュール10は、第1被覆部材110の取付部114が検出対象20にボルト160で固定される点を除いて第1から第4の実施形態のうち少なくともいずれかに係るセンサモジュール10と同様である。図14では、第2の実施形態に対応する例を示している。以下に詳しく説明する。
【0061】
本実施形態に係る第1被覆部材110は、面103に垂直な方向から見て、第1被覆部材110の外周よりも外側(センサ100とは反対側)にはみ出た取付部114を複数有する。そして取付部114には貫通孔が設けられている。
【0062】
本実施形態に係るセンサモジュール10は、検出対象20に設けられた螺子穴に取付部114の貫通孔を通したボルト160をねじ込むことにより、検出対象20に固定される。
【0063】
次に、本実施形態の作用および効果について説明する。本実施形態においては第1の実施形態と同様の作用および効果が得られる。加えて、センサモジュール10が検出対象20に強固に固定されるので、検出対象20の振動が激しいような場合でも安定して検出が可能である。
【0064】
(第8の実施形態)
図15および図16は、第8の実施形態に係るセンサ100の設置方法を説明するための図である。本実施形態に係るセンサ100の設置構成およびセンサモジュール10は、底部材140の代わりに接着層170を備える点を除いて第1から第4、および第7の実施形態のうち少なくともいずれかに係るセンサ100の設置構成およびセンサモジュール10と同様である。図15および図16では、第1の実施形態に対応する例を示している。以下に詳しく説明する。
【0065】
本実施形態に係るセンサ100の設置方法は、以下に説明する点を除いて第1の実施形態に係るセンサ100の設置方法の第2例と同様である。まず、検出対象20に設けられた凹部201内に、図15のように第1被覆部材110およびセンサ100を配置する。このとき、センサ100と凹部201の底面との間には接着層170を介在させる。そして、図16のようにセンサ100と第1被覆部材110との間の領域を第2被覆部材120で覆う。なお、本図の例において、センサ100の面103は、接着層170に接している。
【0066】
接着層170は耐熱性の接着剤等であり、センサ100は接着層170により凹部201の底面に固定される。接着層170の大きさは特に限定されず、面103と同じでも良いし、面103より小さくても良いし、大きくても良い。ただし、接着層170は第1被覆部材110から離れていることが好ましい。
【0067】
なお、センサ100と第1被覆部材110の間の領域には第2の実施形態で説明した様に吸水材150が設けられても良いし、第3の実施形態で説明した様に一つ以上の第3被覆部材130が設けられていても良い。その場合、吸水材150や第3被覆部材130は凹部201の底面または接着層170に接するように設けられる。
【0068】
次に、本実施形態の作用および効果について説明する。本実施形態においては第1の実施形態と同様の作用および効果が得られる。加えて、接着層170と検出対象20との接触面積が小さいことにより、検出対象20から面103への熱伝導経路が小さくなり、センサ100の温度上昇が抑えられる。
【0069】
以上、図面を参照して本発明の実施形態について述べたが、これらは本発明の例示であり、上記以外の様々な構成を採用することもできる。また、上述の各実施形態は、内容が相反しない範囲で組み合わせることができる。
【0070】
以上、図面を参照して本発明の実施形態について述べたが、これらは本発明の例示であり、上記以外の様々な構成を採用することもできる。
【0071】
以下、参考形態の例を付記する。
1−1. 少なくとも一部の面が検出対象に向くセンサと、
熱伝導性の第1被覆部材と、
防水透湿性の第2被覆部材とを備え、
前記第1被覆部材は前記一部の面に垂直な方向から見て、前記センサから離れており、かつ前記センサを囲んでおり、
前記第2被覆部材は、前記センサと前記第1被覆部材との間の領域を覆っているセンサモジュール。
1−2. 1−1.に記載のセンサモジュールにおいて、
前記第2被覆部材は前記第1被覆部材の一方の端面に固定されているセンサモジュール。
1−3. 1−2.に記載のセンサモジュールにおいて、
前記第2被覆部材は、前記センサのうち前記一部の面とは逆側の面に接しているセンサモジュール。
1−4. 1−2.または1−3.に記載のセンサモジュールにおいて、
前記第1被覆部材のうち前記一方の端面とは逆側の端面に固定され、前記センサと前記第1被覆部材との間の領域を覆っている底部材をさらに備えるセンサモジュール。
1−5. 1−1.から1−4.のいずれか一つに記載のセンサモジュールにおいて、
前記センサと前記第1被覆部材の間に位置する吸水材をさらに備えるセンサモジュール。
1−6. 1−1.から1−5.のいずれか一つに記載のセンサモジュールにおいて、
前記第1被覆部材は円筒形であり、前記第1被覆部材は、前記センサに対向する面とは反対側の面に螺子部を有するセンサモジュール。
1−7. 1−1.から1−6.のいずれか一つに記載のセンサモジュールにおいて、
前記センサと前記第1被覆部材の間に位置し、前記一部の面に垂直な方向から見て、前記センサおよび前記第1被覆部材とは離れており、かつ前記センサを囲んでいる第3被覆部材をさらに備えるセンサモジュール。
1−8. 1−7.に記載のセンサモジュールにおいて、
互いに離れている複数の前記第3被覆部材を備えるセンサモジュール。
1−9. 1−1.から1−8.のいずれか一つに記載のセンサモジュールにおいて、
前記第2被覆部材の透湿抵抗は0.19m・s・Pa/μg以下であり、前記第2被覆部材の防水性は10kPa以上であるセンサモジュール。
1−10. 1−1.から1−9.のいずれか一つに記載のセンサモジュールにおいて、
前記第2被覆部材は、多孔質の延伸ポリテトラフルオロエチレン膜を含むセンサモジュール。
1−11. 1−1.から1−10.のいずれか一つに記載のセンサモジュールにおいて、
前記第1被覆部材は金属製であるセンサモジュール。
1−12. 1−1.から1−11.のいずれか一つに記載のセンサモジュールにおいて、
前記センサは振動センサであるセンサモジュール。
2−1. 検出対象にセンサを設置する方法であって、
前記検出対象に設けられた凹部に前記センサを含むセンサモジュールを配置し、
前記センサモジュールは、
少なくとも一部の面が前記検出対象に向く前記センサと、
熱伝導性の第1被覆部材と、
防水透湿性の第2被覆部材とを備え、
前記第1被覆部材は前記一部の面に垂直な方向から見て、前記センサから離れており、かつ前記センサを囲んでおり、
前記第2被覆部材は、前記センサと前記第1被覆部材との間の領域を覆っているセンサの設置方法。
2−2. 2−1.に記載のセンサの設置方法において、
前記第1被覆部材は円筒形であり、前記第1被覆部材は、前記センサに対向する面とは反対側の面に第1螺子部を有し、
前記凹部の側壁には第2螺子部が設けられ、
前記第1螺子部と前記第2螺子部とを螺合することにより前記凹部に前記センサモジュールを埋め込むセンサの設置方法。
2−3. 2−1.に記載のセンサの設置方法において、
前記凹部に前記センサおよび前記第1被覆部材を配置し、
前記第2被覆部材で前記センサと前記第1被覆部材との間の領域を覆うことにより、前記センサモジュールを配置するセンサの設置方法。
2−4. 2−1.から2−3.のいずれか一つに記載のセンサの設置方法において、
前記センサモジュールにおける前記第2被覆部材は、前記第1被覆部材の一方の端面に固定されているセンサの設置方法。
2−5. 2−4.に記載のセンサの設置方法において、
前記センサモジュールにおける前記第2被覆部材は、前記センサのうち前記一部の面とは逆側の面に接しているセンサの設置方法。
2−6. 2−4.または2−5.に記載のセンサの設置方法において、
前記センサモジュールは、前記第1被覆部材のうち前記一方の端面とは逆側の端面に固定され、前記センサと前記第1被覆部材との間の領域を覆っている底部材をさらに備えるセンサの設置方法。
2−7. 2−1.から2−6.のいずれか一つに記載のセンサの設置方法において、
前記センサモジュールは前記センサと前記第1被覆部材の間に位置する吸水材をさらに備えるセンサの設置方法。
2−8. 2−1.から2−7.のいずれか一つに記載のセンサの設置方法において、
前記センサモジュールは、前記センサと前記第1被覆部材の間に位置し、前記一部の面に垂直な方向から見て、前記センサおよび前記第1被覆部材とは離れており、かつ前記センサを囲んでいる第3被覆部材をさらに備えるセンサの設置方法。
2−9. 2−8.に記載のセンサの設置方法において、
前記センサモジュールは、互いに離れている複数の前記第3被覆部材を備えるセンサの設置方法。
2−10. 2−1.から2−9.のいずれか一つに記載のセンサの設置方法において、
前記第2被覆部材の透湿抵抗は0.19m・s・Pa/μg以下であり、前記第2被覆部材の防水性は10kPa以上であるセンサの設置方法。
2−11. 2−1.から2−10.のいずれか一つに記載のセンサの設置方法において、
前記第2被覆部材は、多孔質の延伸ポリテトラフルオロエチレン膜を含むセンサの設置方法。
2−12. 2−1.から2−11.のいずれか一つに記載のセンサの設置方法において、
前記第1被覆部材は金属製であるセンサの設置方法。
2−13. 2−1.から2−12.のいずれか一つに記載のセンサの設置方法において、
前記センサは振動センサであるセンサの設置方法。
【符号の説明】
【0072】
10 センサモジュール
20 検出対象
100 センサ
102 ケーブル
103,104 面
110 第1被覆部材
111,112 端面
113 第1螺子部
114 取付部
120 第2被覆部材
130 第3被覆部材
140 底部材
141 取付部
150 吸水材
160 ボルト
170 接着層
201 凹部
202 第2螺子部
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16