特許第6780654号(P6780654)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許6780654発行済みトークン管理のための装置および方法
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6780654
(24)【登録日】2020年10月19日
(45)【発行日】2020年11月4日
(54)【発明の名称】発行済みトークン管理のための装置および方法
(51)【国際特許分類】
   G06Q 20/06 20120101AFI20201026BHJP
【FI】
   G06Q20/06
【請求項の数】28
【全頁数】34
(21)【出願番号】特願2017-555734(P2017-555734)
(86)(22)【出願日】2016年4月18日
(65)【公表番号】特表2018-521379(P2018-521379A)
(43)【公表日】2018年8月2日
(86)【国際出願番号】JP2016002070
(87)【国際公開番号】WO2016181612
(87)【国際公開日】20161117
【審査請求日】2019年3月29日
(31)【優先権主張番号】62/160,711
(32)【優先日】2015年5月13日
(33)【優先権主張国】US
(31)【優先権主張番号】14/951,900
(32)【優先日】2015年11月25日
(33)【優先権主張国】US
(73)【特許権者】
【識別番号】000002185
【氏名又は名称】ソニー株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110002147
【氏名又は名称】特許業務法人酒井国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】コ トーマス ウンヤング
(72)【発明者】
【氏名】小池 允
(72)【発明者】
【氏名】チンタラプーディ プラモッド
【審査官】 渡邉 加寿磨
(56)【参考文献】
【文献】 国際公開第2015/013548(WO,A1)
【文献】 特開2011−141849(JP,A)
【文献】 特開2011−48853(JP,A)
【文献】 米国特許出願公開第2014/0344153(US,A1)
【文献】 特表2010−501961(JP,A)
【文献】 特開2002−298055(JP,A)
【文献】 特表2007−537506(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/00 − 99/00
G16H 10/00 − 80/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
発行済みトークン管理のための装置であって、
トークンサーバを介して複数の電子デバイスと通信するように構成されたインターフェースと、
コントローラであって、
前記トークンサーバから、前記複数の電子デバイスに関連付けられたユーザによって生成された複数の登録要求を受信し、
前記ユーザに関連付けられた仮想通貨手段について、アカウントおよび前記複数の電子デバイスの各々の対応する識別情報を確認し、
前記確認に基づいて前記複数の電子デバイスの各々にトークンを発行するために、前記トークンサーバに承認を送信し、
前記ユーザのユーザプロファイル内に前記複数の電子デバイスのための前記仮想通貨手段の複数のインスタンシエイションを登録する
ように構成されたコントローラと、
メモリであって、
前記複数の電子デバイスのための前記仮想通貨手段の前記登録された複数のインスタンシエイション、ならびに対応する電子デバイス情報および仮想通貨情報を記憶する
ように構成されたメモリと
を含む発行済みトークン管理のための装置。
【請求項2】
前記コントローラが、さらに、
ユーザ入力に基づく前記仮想通貨手段の前記複数のインスタンシエイションの各々の使用と、
前記トークンに基づく購入の制限を示す前記仮想通貨手段の前記複数のインスタンシエイションの各々の支出制御情報と
を制御するように構成される、
請求項1に記載の発行済みトークン管理のための装置。
【請求項3】
前記仮想通貨手段の前記複数のインスタンシエイションの各々の前記使用が、前記複数の電子デバイスに関連付けられた前記ユーザの金銭的取引パターンの使用による、機械学習および/または自己学習に基づいて自動的に制御される、
請求項2に記載の発行済みトークン管理のための装置。
【請求項4】
前記仮想通貨手段の前記複数のインスタンシエイションの各々の前記使用の前記制御が、前記仮想通貨手段の前記複数のインスタンシエイションの各々の毎日、毎週、毎月、および/または四半期の金銭的取引のための購入要求のための最大閾値、前記仮想通貨手段の前記複数のインスタンシエイションの各々の前記金銭的取引のための前記購入要求の生成のための商店、前記仮想通貨手段の前記複数のインスタンシエイションの各々の前記金銭的取引のための前記購入要求の前記生成のための地理的境界、および/または前記複数の電子デバイスについての前記トークンの非アクティブ化のうちの1つまたは複数に基づく、
請求項2に記載の発行済みトークン管理のための装置。
【請求項5】
前記仮想通貨手段の前記複数のインスタンシエイションの各々の前記支出制御情報が、前記仮想通貨手段の各インスタンシエイションのための前記複数の電子デバイスのうちのある電子デバイスから別の電子デバイスに前記支出制御情報を自動的に継承するように制御される、
請求項2に記載の発行済みトークン管理のための装置。
【請求項6】
前記仮想通貨手段の前記複数のインスタンシエイションの各々の前記支出制御情報が、前記仮想通貨手段の1つ以上のインスタンシエイションのための異なる支出制御情報の構成を可能にするように制御される、
請求項2に記載の発行済みトークン管理のための装置。
【請求項7】
発行済みトークン管理のための装置であって、
電子デバイス内のコントローラを含み、
前記コントローラは、
電子デバイスに関連付けられた、ユーザによって生成された登録要求をトークンサーバに送信し、
前記トークンサーバを介して受信された前記登録要求に応じて、発行元が、前記ユーザに関連付けられた仮想通貨手段について、アカウントおよび前記電子デバイスに対応する識別情報を確認し、前記確認に基づいて前記トークンサーバへ送信した承認に基づいて、発行されたトークンをトークンサーバから受信し、
前記トークンは、仮想通貨手段のインスタンシエイションに利用される情報を含み、
前記受信されたトークンに基づいて前記仮想通貨手段のインスタンシエイションをプロビジョニングし、
前記仮想通貨手段の前記インスタンシエイションの前記プロビジョニングの終了の通知を前記トークンサーバに送信し、前記仮想通貨手段の前記インスタンシエイションが、前記トークンサーバに通信可能に結合された発行元によって登録され、制御される
ように構成される、発行済みトークン管理のための装置。
【請求項8】
前記仮想通貨手段の前記インスタンシエイションが、前記仮想通貨手段のPAN(primary account number)データ、前記仮想通貨手段に関連するメタデータ、前記電子デバイスの電子デバイス情報、およびユーザクレデンシャルにさらに基づいて、前記電子デバイスによって生成される、
請求項7に記載の装置。
【請求項9】
前記トークン内の前記情報が、所定の長さの英数識別子、前記トークンの発行の日時、前記トークンの前記発行の位置、前記電子デバイスのデバイス識別子、および前記電子デバイスのサービスプロバイダのメタデータのうちの1つ以上を含む、請求項7に記載の装置。
【請求項10】
前記トークンが可逆暗号関数、一方向非可逆ハッシュ関数、またはインデックス関数のうちの1つに基づいて生成される、請求項7に記載の装置。
【請求項11】
前記コントローラが、さらに、金銭的取引を実行するための購入要求のために前記トークンを前記トークンサーバに送信するように構成されている、請求項7に記載の装置。
【請求項12】
前記仮想通貨手段が、クレジットカード、デビットカード、ギフトカード、およびクーポンのうちの1つである、請求項7に記載の装置。
【請求項13】
前記コントローラが、さらに、前記購入要求が前記発行元によって受け入れられたときに第1の応答を、前記購入要求が前記発行元によって拒否されたときに第2の応答を、前記トークンサーバから受信するように構成され、前記トークンサーバが前記第1の応答および前記第2の応答を前記発行元から受信する、請求項11に記載の装置。
【請求項14】
前記第1の応答が、前記金銭的取引を実行するための前記購入要求についての最大閾値、前記金銭的取引を実行するための前記購入要求の生成のための好ましい商店、および/または前記金銭的取引を実行するための前記購入要求の前記生成のための地理的境界のうちの1つ以上を含む、請求項13に記載の装置。
【請求項15】
前記第2の応答が、前記購入要求の拒否についての通知を含み、前記通知が、テキストベースの通知、音声ベースの通知、およびハプティックフィードバックベースの通知のうちの1つである、請求項13に記載の装置。
【請求項16】
ィスプレイデバイスにおいて、前記電子デバイスに発行されたトークン情報を表示するように構成された表示画面を含み、
前記トークン情報が、
トークンに関連付けられた前記電子デバイスを示す電子デバイス情報と、
前記トークンの発行日および有効期限の少なくとも1つを示す時間情報と、
前記トークンにリンクされたクレジットカード、デビットカード、およびプリペイドカード情報の少なくとも1つを示す仮想通貨手段情報と
を含む、
請求項7に記載の装置。
【請求項17】
前記トークン情報が、前記トークンに基づく購入の制限を示す支出制御情報をさらに含む、
請求項16に記載の装置。
【請求項18】
前記支出制御情報が、金額制限、位置制限、および/またはオンライン−オフラインショッピング制限のうちの1つ以上を含む、
請求項17に記載の装置。
【請求項19】
発行済みトークン管理のための装置であって、
トークンサーバ内のコントローラを含み、
前記コントローラは、
複数の電子デバイスから、前記複数の電子デバイスに関連付けられたユーザによって生成された複数の要求を受信し、
前記要求が、前記電子デバイスに関連する電子デバイス情報と、仮想通貨手段情報と、ユーザクレデンシャルとを含み、
前記トークンサーバを介して受信された登録要求に応じて、発行元が、前記ユーザに関連付けられた仮想通貨手段について、アカウントおよび前記複数の電子デバイスに対応する識別情報を確認し、前記確認に基づいて、前記発行元から前記トークンサーバへ送信された承認を受信し、
前記承認に基づいて前記電子デバイスのためのトークンを発行し、
前記発行されたトークンに基づいて前記電子デバイスによって生成され、送信された前記仮想通貨手段のインスタンシエイションが前記発行元によって登録されるように、制御する、
ように構成される、
発行済みトークン管理のための装置。
【請求項20】
前記コントローラが、前記電子デバイスからの購入要求の受信に基づいて、前記トークンのためのPAN(primary account number)データを取り出すように構成される、請求項19に記載の装置。
【請求項21】
前記PANデータが、前記仮想通貨手段の電子デバイスアカウント番号を表す所定の長さの英数文字セットである、請求項19に記載の装置。
【請求項22】
前記コントローラが、前記発行元からの応答を受信するように構成され、前記発行元が、前記電子デバイスのデバイスプロファイルおよび前記電子デバイスに関連付けられたユーザのユーザプロファイルに基づいて前記応答を生成する、請求項19に記載の装置。
【請求項23】
前記電子デバイスの前記ユーザプロファイルが、購入要求を介して開始された金銭的取引のメタデータを含む、請求項22に記載の装置。
【請求項24】
前記コントローラが、さらに、前記発行元から受信された前記応答を表示のために前記電子デバイスに送信するように構成されている、請求項22に記載の装置。
【請求項25】
発行済みトークン管理のための方法であって、
トークンサーバから、発行元によって、複数の電子デバイスに関連付けられたユーザによって生成された複数の登録要求を受信することと、
前記発行元によって、前記ユーザに関連付けられた仮想通貨手段について、アカウントおよび前記複数の電子デバイスの各々の対応する識別情報を確認することと、
前記発行元によって、前記確認に基づいて前記複数の電子デバイスの各々にトークンを発行するために、前記トークンサーバに承認を送信することと、
前記発行元によって、前記ユーザのユーザプロファイル内に前記複数の電子デバイスのための前記仮想通貨手段の複数のインスタンシエイションを登録することと、
前記発行元によって、前記複数の電子デバイスの前記登録された複数のインスタンシエイション、ならびに対応する電子デバイス情報および仮想通貨手段を記憶することと
を含む方法。
【請求項26】
発行済みトークン管理のための方法であって、
電子デバイスによって、当該電子デバイスに関連付けられた、ユーザによって生成された複数の登録要求をトークンサーバに送信することと、
前記電子デバイスによって、前記トークンサーバを介して受信された前記複数の登録要求に応じて、発行元が、前記ユーザに関連付けられた仮想通貨手段について、アカウントおよび前記電子デバイスの各々の対応する識別情報を確認し、前記確認に基づいて前記トークンサーバへ送信した承認に基づいて、発行されたトークンをトークンサーバから受信することと、
記トークンが仮想通貨手段のインスタンシエイションに利用される情報を含み、
前記電子デバイスによって、前記受信されたトークンに基づいて前記仮想通貨手段のインスタンシエイションをプロビジョニングすることと、
前記電子デバイスによって、前記仮想通貨手段の前記インスタンシエイションの前記プロビジョニングの終了の通知を前記トークンサーバに送信することであって、前記仮想通貨手段の前記インスタンシエイションが、前記トークンサーバに通信可能に結合された発行元によって登録され、制御される、ことと
を含む方法。
【請求項27】
発行済みトークン管理のための方法であって、
トークンサーバによって、複数の電子デバイスから、前記複数の電子デバイスに関連付けられたユーザによって生成された複数の要求を受信することと、
記要求が、前記電子デバイスに関連する電子デバイス情報と、仮想通貨手段情報と、ユーザクレデンシャルとを含み、
前記トークンサーバを介して受信された登録要求に応じて、発行元が、前記ユーザに関連付けられた仮想通貨手段について、アカウントおよび前記複数の電子デバイスに対応する識別情報を確認し、前記確認に基づいて、前記発行元から前記トークンサーバへ送信された承認を受信する、ことと、
前記トークンサーバによって、前記承認に基づいて前記電子デバイスのためのトークンを発行することであって、前記電子デバイスによって生成された前記仮想通貨手段のインスタンシエイションが前記発行元によって登録され、制御される、ことと
を含む方法。
【請求項28】
ィスプレイデバイスにおいて、複数の電子デバイスに発行されたトークン情報を表示することを含み、
前記トークン情報が、
トークンに関連付けられた前記ディスプレイデバイスを示す電子デバイス情報と、
前記トークンの発行日および有効期限の少なくとも1つを示す時間情報と、
前記トークンにリンクされたクレジットカード、デビットカード、およびプリペイドカード情報の少なくとも1つを示す仮想通貨手段情報と
を含む、
請求項26に記載の方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
関連出願の相互参照
本出願は、2015年5月13日に出願された米国仮出願第62/160,711号の優先権を主張し、その開示はその全体が参照により本明細書に組み込まれる。また、本出願は、2015年11月25日に出願された米国出願第14/951,900号の優先権を主張し、その開示はその全体が参照により本明細書に組み込まれる。
【0002】
本開示の様々な実施形態は、発行済みトークン管理のための装置および方法に関する。より詳細には、本開示の様々な実施形態は、仮想通貨手段の複数のインスタンシエイションのための発行済みトークン管理に関する。
【背景技術】
【0003】
ここ数年、デジタル支払いサービスの分野において数多くの重要な開発が行われている。1つのそのような重要な開発は、仮想通貨手段の非接触モバイル支払いを「トークン化」するためのフレームワークを設定するEMVCo(登録商標)Payment Tokenization Specificationである。そのようなフレームワークは、異なる電子デバイスへの異なるトークンの発行を含み得る。異なるトークンは、仮想通貨手段の異なるサブアカウント下で発行され得る。したがって、ユーザが異なる電子デバイスによって実行される金銭的取引を管理し、制御することはかなり面倒な可能性がある。
【0004】
本出願の残りに、および図面を参照しながら記載されているように、本開示のいくつかの態様との記載されたシステムの比較を通して、従来のおよび伝統的な手法のさらなる制限および欠点が当業者に明らかになるであろう。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0005】
特許請求の範囲においてより完全に記載されるように、図面の少なくとも1つに示され、および/または図面の少なくとも1つに関連して説明されるように、発行済みトークン管理のための装置および方法が実質的に提供される。
【0006】
本開示のこれらのおよび他の特徴および利点は、全体を通して同様の参照番号が同様の部分を指す添付の図面とともに、本開示の以下の詳細な説明の検討から認識されよう。
【図面の簡単な説明】
【0007】
図1】本開示の一実施形態による、発行済みトークン管理のためのネットワーク環境を示すブロック図である。
図2】本開示の一実施形態による例示的な電子デバイスを示すブロック図である。
図3】本開示の一実施形態による例示的なトークンサーバを示すブロック図である。
図4】本開示の一実施形態による例示的な発行元を示すブロック図である。
図5A】本開示の一実施形態による、ディスプレイデバイスのダッシュボードにおいてレンダリングされる第1の例示的なグラフィカルユーザインターフェース(GUI)である。
図5B】本開示の一実施形態による、ディスプレイデバイスのダッシュボードにおいてレンダリングされる第2の例示的なGUIである。
図5C】本開示の一実施形態による、ディスプレイデバイスのダッシュボードにおいてレンダリングされる第3の例示的なGUIである。
図5D】本開示の一実施形態による、ディスプレイデバイスのダッシュボードにおいてレンダリングされる第4の例示的なGUIである。
図6A】本開示の一実施形態による、仮想通貨手段の複数のインスタンシエイションの登録のための第1の例示的なシーケンスタイミング図である。
図6B】本開示の一実施形態による、仮想通貨手段の複数のインスタンシエイションの使用を制御するための第2の例示的なシーケンスタイミング図である。
図6C】本開示の一実施形態による、ディスプレイデバイスにおいてトークン情報を表示するための第3の例示的なシーケンスタイミング図である。
図7A】本開示の一実施形態による、電子デバイスの登録のための第1の方法を示す第1のフローチャートである。
図7B】本開示の一実施形態による、購入要求のための電子デバイスにおいて実施される第2の方法を示す第2のフローチャートである。
図7C】本開示の一実施形態による、データ取得要求のための電子デバイスにおいて実施される第3の方法を示す第3のフローチャートである。
図8A】本開示の一実施形態による、複数のインスタンシエイションを登録するためのトークンサーバにおいて実施される第1の方法を示す第1のフローチャートである。
図8B】本開示の一実施形態による、複数の電子デバイスの第1のカテゴリによって生成された購入要求のためのトークンサーバにおいて実施される第2の方法を示す第2のフローチャートである。
図9A】本開示の一実施形態による、複数の電子デバイスによって生成された登録要求のための発行元において実施される第1の方法を示す第1のフローチャートである。
図9B】本開示の一実施形態による、複数の電子デバイスの第1のカテゴリによって生成された購入要求のための発行元において実施される第2の方法を示す第2のフローチャートである。
図9C】本開示の一実施形態による、複数の電子デバイスの第2のカテゴリによって生成されたデータ取得要求のための発行元において実施される第3の方法を示す第3のフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0008】
発行済みトークン管理のための装置および/または方法において、様々な実装が見つかり得る。以下の実施形態は、当業者が開示された実施形態を作成し使用することを可能にするのに十分詳細に記載される。本開示に基づく他の実施形態が明らかであり、本開示の範囲から逸脱することなくシステム、プロセス、または機械的変更を行うことができることを理解されたい。
【0009】
以下の説明では、本開示の完全な理解を提供するために多数の具体的な詳細が与えられる。しかしながら、開示された実施形態を、これらの具体的な詳細なしに実施できることは明らかであり得る。本開示を不明瞭にすることを避けるために、いくつかの周知の回路、システム構成、および/またはプロセスステップは詳細には開示されていない。
【0010】
システムの実施形態を示す図面は、半概略であり、一定の縮尺ではなく、特に、寸法のいくつかは、提示の明瞭性のためであり、図面に誇張されて示されている。いくつかの特徴が共通して複数の実施形態が開示され記載されている場合、それらの例示、説明、および理解を明瞭かつ容易にするために、類似した特徴は、通常、同様の参照番号で説明される。
【0011】
図1は、本開示の一実施形態による、発行済みトークン管理のためのネットワーク環境を示すブロック図である。図1を参照すると、複数の電子デバイス102、トークンサーバ104、発行元106、通信ネットワーク108、およびユーザ110が示されている。複数の電子デバイス102は、第1のウェアラブル電子デバイス102a、第2のウェアラブル電子デバイス102b、およびディスプレイデバイス102cを含み得る。複数の電子デバイス102、トークンサーバ104、および発行元106は、通信ネットワーク108を介して互いに通信可能に結合され得る。複数の電子デバイス102は、ユーザ110に関連付けられ得る。第1および第2のウェアラブルデバイスは、着用による使用に限定されず、携帯デバイスとすることもできる。以下の実施形態は、ウェアラブルデバイスの用語を使用するが、当業者は理解されるように、限定されない。例えば、ウェアラブルデバイスを携帯用記憶デバイスで置き換えることが可能であり得る。
【0012】
複数の電子デバイス102は、Europay、MasterCard、およびVisa(EMV)(登録商標)POS(point−of−sale)端末および/またはポイントカード、ギフトカード、デビットカード、クレジットカードなどのカードのものと類似の機能を実行するように動作可能な支払いアプリケーションをアクティブにするように構成され得る適切な論理、回路、インターフェース、および/またはコードを含み得る。支払いアプリケーションは、複数の電子デバイス102のうちの1つ以上にプレインストールされ、EMV(登録商標)標準要件に準拠し得る。第1のウェアラブル電子デバイス102aおよび第2のウェアラブル電子デバイス102bは、プレインストールされた支払いアプリケーションまたはマーチャントアプリケーション、およびオプションのダッシュボードを含み得る。ディスプレイデバイス102cは、ダッシュボードと、オプションの支払いまたはマーチャントアプリケーションとを含み得る。複数の電子デバイス102の例には、限定はしないが、スマートフォン、タブレットコンピュータ、ラップトップ、PDA(Personal Digital Assistant)、クライアントデバイス、インターネットプロトコルテレビジョン(IPTV)、時計、リストバンド、眼鏡、コンタクトレンズ、および/または他の情報処理デバイスなどがあり得る。
【0013】
トークンサーバ104は、複数の電子デバイス102に対して、デジタルカードなどの仮想通貨手段に関連付けられた複数のトークンを生成し、発行するように構成され得る適切な論理、回路、インターフェース、および/またはコードを含み得る1つ以上のサーバを指し得る。支払いトークンを発行するための許可された当事者としてのトークンサーバ104は、複数の個別の機能についての責任を負い得る。これらの責任には、限定はしないが、トークンボールトの運営および維持、支払いトークンの生成および発行、トークンセキュリティ、トークン制御、支払いトークンプロビジョニング、トークン解除、アプリケーションプログラミングインターフェース(API)の提供、および/またはトークン要求もしくはレジストリ機能などがあり得る。
【0014】
発行元106は、ユーザ110などのカード所有者に仮想通貨手段を発行する銀行などの金融機関の1つ以上のサーバを指し得る。発行元106は、仮想通貨手段に関連付けられたアカウントまたはクレジットラインにおける金銭的値に対応するデータを含み得る。発行元106は、通信ネットワーク108を介して金銭的取引のための購入の確認を提供するためにトークンサーバ104と通信するように構成され得る適切な論理、回路、インターフェース、および/またはコードを含み得る。トークンサーバ104および発行元106などの様々なサーバは、当業者によく知られているいくつかの技術の使用によって実装され得る。
【0015】
通信ネットワーク108は、複数の電子デバイス102が、例えばトークンサーバ104および発行元106など1つ以上のサーバと通信することができる媒体を含み得る。通信ネットワーク108の例には、限定はしないが、インターネット、クラウドネットワーク、Wi−Fi(Wireless Fidelity)ネットワーク、ワイヤレスローカルエリアネットワーク(WLAN)、ローカルエリアネットワーク(LAN)、電話回線(POTS)、セルラーネットワーク(LTE、3GPP規格)、および/またはメトロポリタンエリアネットワーク(MAN)などがあり得る。ネットワーク環境100内の様々なデバイスは、様々なワイヤードおよびワイヤレス通信プロトコルに従って、通信ネットワーク108に接続するように構成され得る。そのようなワイヤードおよびワイヤレス通信プロトコルの例には、限定はしないが、伝送制御プロトコルおよびインターネットプロトコル(TCP/IP)、LTE(Long-Term Evolution)、ユーザデータグラムプロトコル(UDP)、ハイパーテキスト転送プロトコル(HTTP)、ファイル転送プロトコル(FTP)、ZigBee、EDGE、赤外線(IR)、IEEE802.11、802.16、セルラー通信プロトコル、および/またはBluetooth(BT)通信プロトコルなどがあり得る。
【0016】
動作中、複数の登録要求が、仮想通貨手段に関連付けられたユーザ110によって、複数の電子デバイス102を介して生成され得る。仮想通貨手段は、クレジットカード、デビットカード、ギフトカード、および/またはクーポンであり得る。複数の登録要求の各々は、複数の電子デバイス102に関連する電子デバイス情報、仮想通貨手段情報、および/またはユーザ110のユーザクレデンシャルを含み得る。
【0017】
複数の電子デバイス102は、生成された複数の登録要求を、通信ネットワーク108を介してトークンサーバ104に送信し得る。トークンサーバ104はさらに、受信された複数の登録要求を、通信ネットワーク108を介して発行元106に送信し得る。発行元106は、複数の登録要求で受信された情報に基づいて、ユーザ110のユーザアカウントを確認し得る。発行元106はさらに、受信された情報に基づいて、ユーザ110に関連付けられた仮想通貨手段について、複数の電子デバイス102の各々の識別情報を確認し得る。この確認に基づいて、発行元106は、複数の電子デバイス102の各々に異なるトークンを発行するために、トークンサーバ104に承認を送信し得る。
【0018】
受信された承認に基づいて、トークンサーバ104は、複数の電子デバイス102のための複数のトークンを生成し得る。複数のトークンは、可逆暗号関数、一方向非可逆ハッシュ関数、またはインデックス関数に基づいて生成され得る。複数のトークンの各々は、仮想通貨手段のインスタンシエイションに利用される情報を含み得る。情報は、トークンに関連付けられた関連する電子デバイスを示す電子デバイス情報、トークンの発行日および有効期限のうちの少なくとも1つを示す時間情報、ならびに/またはトークンにリンクされた仮想通貨手段の仮想通貨手段情報を含み得る。情報は、関連する電子デバイスのサービスプロバイダのメタデータをさらに含み得る。生成された複数のトークンの各々は、通信ネットワーク108を介して、複数の電子デバイス102の関連する電子デバイスに発行され得る。
【0019】
複数の電子デバイス102は、トークンサーバ104によって発行された関連するトークンを受信し得る。関連する受信されたトークンに基づいて、仮想通貨手段は、複数の電子デバイス102の各々においてインスタンス化され得る。複数の電子デバイス102の各々における仮想通貨手段のインスタンシエイションは、いくつかのファクタに基づくインスタンシエイションの生成に対応し得る。ファクタは、関連する受信されたトークン内の情報の少なくとも一部、仮想通貨手段のPAN(primary account number)データ、仮想通貨手段に関連するメタデータ、対応する電子デバイスの電子デバイス情報、および/またはユーザ110のユーザクレデンシャルを含み得る。
【0020】
仮想通貨手段の各インスタンシエイションは仮想カードでもサブアカウントでもないことに留意されよう。受信されたトークンに基づいて、仮想通貨手段のインスタンシエイションが複数の電子デバイス102においてプロビジョニングされ得る。複数の電子デバイス102は、通信ネットワーク108を介してトークンサーバ104に通知を送信し得る。通知は、仮想通貨手段の正常にプロビジョニングされたインスタンシエイションに対応し得る。トークンサーバ104はさらに、通知を、通信ネットワーク108を介して発行元106に送信し得る。
【0021】
受信された通知に基づいて、発行元106は、複数の電子デバイス102のための仮想通貨手段の複数のインスタンシエイションを、ユーザ110に関連するユーザプロファイルに登録し得る。発行元106は、仮想通貨手段の登録された複数のインスタンシエイション、対応する電子デバイス情報、および仮想通貨手段情報を記憶するように構成されたデータベースに関連付けられ得る。
【0022】
一実施形態によれば、仮想通貨手段の各インスタンシエイションの管理は、発行元106によって提供されてもよく、トークンサーバ104とは無関係であり得る。一実施形態によれば、各金銭的取引は、仮想通貨手段の単一のインスタンシエイションを介して行われてもよい。一実施形態によれば、異なるインスタンシエイションが、異なるPOS(point-of-sale)端末を介して、同時に使用され得る。
【0023】
一実施形態によれば、ユーザ110は、第1のウェアラブル電子デバイス102aなど登録された複数の電子デバイス102の第1のカテゴリを介して購入要求を開始し得る。購入は、通信ネットワーク108を介したトークンサーバ104への関連する発行済みトークンの送信に基づいて要求され得る。トークンサーバ104は、購入要求、関連するトークン、および電子デバイス情報を第1のウェアラブル電子デバイス102aから受信し得る。トークンサーバ104は、トークンの妥当性検査を行い得る。トークンサーバ104はさらに、妥当性検査が行われたトークンのPANデータを取り出し得る。PANデータは、仮想通貨手段のアカウント番号を表し得る所定の長さの英数文字セットであってもよい。トークンサーバ104は、取り出されたPANデータおよび第1のウェアラブル電子デバイス102aの電子デバイス情報を、通信ネットワーク108を介して発行元106に送信し得る。一実施形態によれば、トークンサーバ104におけるトークンからのPANデータの取出しは、発行元、取得者、または第1のウェアラブル電子デバイス102a内のモバイルウォレット機能のコントローラによって要求される。
【0024】
発行元106は、PANデータの妥当性検査を行い、第1のウェアラブル電子デバイス102aの受信された電子デバイス情報からデバイスプロファイルを取り出し得る。デバイスプロファイルは、ハードウェア情報、ソフトウェアモジュール情報、および/または第1のウェアラブル電子デバイス102aの他のそのような詳細を含み得る。発行元106はさらに、データベースからユーザプロファイルを取り出し得る。ユーザ110のユーザプロファイルは、第1のウェアラブル電子デバイス102aのための仮想通貨手段のインスタンシエイションの詳細と、購入要求を介して開始された金銭的取引のメタデータとを含み得る。発行元106は、データベースから取り出されたユーザ110のユーザプロファイルに基づいて制御情報を決定し得る。制御情報は、仮想通貨手段の複数のインスタンシエイションの各々の使用の制御を含み得る。制御情報は、仮想通貨手段の複数のインスタンシエイションの各々の毎日、毎週、毎月、および/または四半期の金銭的取引についての購入要求のための最大閾値に基づき得る。制御情報はさらに、仮想通貨手段の複数のインスタンシエイションの各々の金銭的取引についての購入要求の生成のための商店、仮想通貨手段の複数のインスタンシエイションの各々の金銭的取引についての購入要求の生成のための地理的境界、および/または複数の電子デバイス102のための複数のトークンの非アクティブ化に基づき得る。一実施形態によれば、発行元106は、受信されたPANデータに基づいて認可プロセスのみを実行し得、デバイスプロファイルの妥当性検査など他の上記のプロセスは、トークンサーバ104など他のデバイスによって作動され得る。妥当性検査プロセスが発行元106以外のデバイスにおいて実行されるとき、PANデータの代わりに、デバイスプロファイル、および/または、関連するトークンに関連付けられた第1のウェアラブル電子デバイス102aの他のそのような詳細を記憶できるデータベースが存在し得る。そのような場合、データベースは、トークンサーバ104に関連付けられ得る。一実施形態によれば、トークンサーバ104は、デバイスプロファイルおよび関連するトークンを記憶するデータベースを含み得る。そのような場合、トークンサーバ104は、受信された購入要求に基づいて、(認証要求と共に)複数のインスタンシエイションの各々に関する追加情報を発行元106に送信し得る。発行元106が複数のインスタンシエイションの各々の使用を制御することは有用であり得る。
【0025】
発行元106は、ユーザ110によって提供される制御情報に基づいて、仮想通貨手段の複数のインスタンシエイションの各々の使用を制御するように動作可能であり得る。ユーザ110は、図5Aに示すように、グラフィカルユーザインターフェースを介して制御情報を提供し得る。例えば、ユーザ110は、仮想通貨手段の複数のインスタンシエイションの各々の支出制御情報の入力を提供し得る。支出制御情報の入力は、仮想通貨手段の複数のインスタンシエイションによって実行される購入の制限を示し得る。一実施形態によれば、複数のインスタンシエイションの各々の使用は、機械学習および/または自己学習に基づいて、第1のウェアラブル電子デバイス102aに関連付けられたユーザ110の金銭的取引パターンの使用によって自動的に制御され得る。支出制御情報は、金額制限、位置制限、および/またはオンライン−オフラインショッピング制限であり得る。支出制御情報は、仮想通貨手段の複数のインスタンシエイションによって実行される購入の制限を示し得る。一実施形態によれば、発行元106は、受信されたPANデータに基づいて認可プロセスのみを実行し得、インスタンシエイションの使用制御など他の上記のプロセスは、トークンサーバ104など他の場所によって作動され得る。また、例えば支出制御のみなど、使用制御の一部が発行元106によって実行されることも可能であり得る。
【0026】
発行元106は、制御情報に基づいて、トークンサーバ104に応答を送信し得る。この応答は、第1のウェアラブル電子デバイス102aのデバイスプロファイルと、第1のウェアラブル電子デバイス102aに関連付けられたユーザ110のユーザプロファイルとに基づき得る。応答は、購入要求が発行元106によって受け入れられたときの第1の応答、または購入要求が発行元106によって拒否されたときの第2の応答であり得る。トークンサーバ104は、発行元106から受信された第1または第2の応答を第1のウェアラブル電子デバイス102aに送信し得る。第1または第2の応答は、トークンサーバ104を経由することなく、発行元106から第1のウェアラブル電子デバイス102aに直接送信され得る。第1の応答は、金銭的取引を実行するための購入要求の最大閾値、金銭的取引を実行するための購入要求の生成のための好ましい商店、および/または金銭的取引を実行するための購入要求の生成のための地理的境界を含み得る。地理的境界は、インスタンシエイションのための許可された場所のホワイトリストで置き換えられてもよい。第2の応答は、購入要求の拒否の通知を含み得る。この通知は、テキストベースの通知、音声ベースの通知、および/またはハプティックフィードバックに基づく通知であり得る。トークンサーバ104または発行元106はさらに、表示のために第1のウェアラブル電子デバイス102aに第1の応答を送信し得る。
【0027】
一実施形態によれば、ユーザ110は、仮想通貨手段の複数のインスタンシエイションについてのデータ取得要求を提供し得る。データ取得要求は、ディスプレイデバイス102cなど複数の電子デバイス102の第2のカテゴリを介して、ユーザ110によって提供され得る。そのようなデータ取得要求は、ディスプレイデバイス102cを介してユーザ110によって提供され得る。それにもかかわらず、本開示はそれに限定されず、データ取得要求は、本開示の範囲を限定することなく、複数の電子デバイス102の第1のカテゴリを介してユーザ110によって提供されてもよい。
【0028】
ディスプレイデバイス102cは、通信ネットワーク108を介してトークンサーバ104にデータ取得要求を送信し得る。トークンサーバ104は、受信されたトークンの妥当性検査を行い、妥当性検査が行われたトークンのPANデータを取り出し、取り出されたPANデータおよびディスプレイデバイス102cの電子デバイス情報を、通信ネットワーク108を介して発行元106に送信し得る。発行元106は、PANデータの妥当性検査を行い、複数の電子デバイス102に関連付けられたデバイスプロファイルを取り出し得る。そのような複数の電子デバイス102は、ユーザ110に関連付けられた仮想通貨手段の複数のインスタンシエイションに対応し得る。
【0029】
発行元106はさらに、データベースからユーザ110のユーザプロファイルを取り出し得る。発行元106は、複数の電子デバイス102の取り出されたデバイスプロファイルおよびユーザ110のユーザプロファイルに基づいて、トークン情報を決定し得る。トークン情報は、トークンが発行される電子デバイスの関連する電子デバイス情報を含み得る。トークン情報は、関連するトークンの発行日および/または有効期限の少なくとも1つを示し得る時間情報をさらに含み得る。トークン情報は、関連するトークンにリンクされた仮想通貨手段情報をさらに含み得る。一実施形態によれば、トークン情報は、関連するトークンに基づく購入の限度を示し得る支出制御情報をさらに含み得る。支出制御情報は、金額制限、位置制限、および/またはオンライン−オフラインショッピング制限のうちの1つ以上であり得る。
【0030】
発行元106は、仮想通貨手段の複数のインスタンシエイションの決定されたトークン情報を、通信ネットワーク108を介してトークンサーバ104に送信し得る。トークンサーバ104はさらに、トークン情報を、通信ネットワーク108を介してディスプレイデバイス102cに送信し得る。ディスプレイデバイス102cは、仮想通貨手段の複数のインスタンシエイションに関連付けられた受信されたトークン情報をダッシュボード上にレンダリングし得る。
【0031】
図2は、本開示の一実施形態による例示的な電子デバイスを示すブロック図である。図2は、図1の要素と関連して説明される。図2を参照すると、複数の電子デバイス102が示されている。複数の電子デバイス102の各々は、コントローラ202、メモリ204、I/Oデバイス206など1つ以上の入出力(I/O)デバイス、およびトランシーバ208など、1つ以上のプロセッサを含み得る。さらに、購入要求および/またはデータ取得要求を実行するためにコントローラ202によって実行される支払アプリケーション204aが示されている。
【0032】
コントローラ202は、メモリ204、I/Oデバイス206、およびトランシーバ208に接続されていてもよい。トランシーバ208は、通信ネットワーク108を介して、トークンサーバ104など1つ以上のサーバおよび他の外部装置と通信するように動作可能であり得る。支払いアプリケーション204aは、複数の電子デバイス102にプリインストールされていてもよい。
【0033】
コントローラ202は、メモリ204に記憶された命令セットを実行するように動作可能であり得る適切な論理、回路、インターフェース、および/またはコードを含み得る。コントローラ202は、当技術分野で知られているいくつかのプロセッサ技術に基づいて実施され得る。コントローラ202の例は、X86ベースプロセッサ、RISC(Reduced Instruction Set Computing)プロセッサ、ASIC(Application-Specific Integrated Circuit)プロセッサ、CISC(Complex Instruction Set Computing)プロセッサ、および/または他のプロセッサであり得る。
【0034】
メモリ204は、コントローラ202によって実行可能な命令セットを記憶するように動作可能であり得る適切な論理、回路、および/またはインターフェースを含み得る。メモリ204の実装形態の例には、限定はしないが、ランダムアクセスメモリ(RAM)、読取り専用メモリ(ROM)、ハードディスクドライブ(HDD)、および/またはセキュアデジタル(SD)カードなどがあり得る。
【0035】
支払いアプリケーション204aは、デジタルウォレットおよび/またはトークンベースの支払いアプリケーションを指し得る。1つ以上の仮想通貨手段は、支払いアプリケーション204aの使用によって構成および/または登録され得る。一実施形態によれば、支払いアプリケーション204aは、仮想通貨手段に関連付けられたトークンを、複数の電子デバイス102の1つ以上のソフトウェアモジュールに通信するように構成され得る。支払いアプリケーション204aは、購入要求、関連するトークン、および電子デバイス情報を、POS端末またはトークンサーバ104などの外部装置に通信するように構成され得る。この通信は、ニアフィールド通信(NFC)プロトコルなど1つ以上のプロトコルの使用によってトランシーバ208を介して行われ得る。
【0036】
I/Oデバイス206は、ユーザ110からの入力を受信するように動作可能であり得る適切な論理、回路、インターフェース、および/またはコードを含み得る。I/Oデバイス206は、ユーザ110に出力を提供するようにさらに動作可能であり得る。一実施形態によれば、I/Oデバイス206は、ディスプレイデバイス102c用のダッシュボード206aを含み得る。I/Oデバイス206は、コントローラ202と通信するように動作可能であり得る様々な入出力デバイスを含み得る。入力デバイスの例には、限定はしないが、タッチスクリーン、キーボード、マウス、ジョイスティック、マイクロフォン、モーションセンサー、光センサー、および/またはドッキングステーションなどがあり得る。出力デバイスの例には、限定はしないが、ダッシュボード206aおよび/またはスピーカーなどがあり得る。
【0037】
トランシーバ208は、通信ネットワーク108を介して、トークンサーバ104および発行元106など1つ以上のサーバと通信するように構成され得る適切な論理、回路、インターフェース、および/またはコードを含み得る。トランシーバ208は、通信ネットワーク108との複数の電子デバイス102のワイヤードまたはワイヤレス通信をサポートするための既知の技術を実施し得る。トランシーバ208は、限定はしないが、アンテナ、無線周波数(RF)トランシーバ、1つ以上の増幅器、チューナ、1つ以上の発振器、デジタル信号プロセッサ、コーダ/デコーダ(CODEC)チップセット、および/またはローカルバッファを含み得る。トランシーバ208は、インターネット、イントラネット、および/またはワイヤレスネットワーク、例えば、セルラー電話ネットワーク、ワイヤレスローカルエリアネットワーク(LAN)、および/またはメトロポリタンエリアネットワーク(MAN)などのネットワークとワイヤレス通信を介して通信し得る。ワイヤレス通信は、GSM(Global System for Mobile Communications)、EDGE(Enhanced Data GSM Environment)、広帯域符号分割多元接続(W−CDMA)、符号分割多元接続(CDMA)、時分割多元接続(TDMA)、ニアフィールド通信(NFC)、Bluetooth、Wi−Fi(Wireless Fidelity)(IEEE802.11a、IEEE802.11b、IEEE802.11gおよび/またはIEEE802.11nなど)、VoIP(voice over Internet Protocol)、LTE、Wi−MAX、電子メール、インスタントメッセージング、MMS、および/またはショートメッセージサービス(SMS)のためのプロトコルなど、複数の通信規格、プロトコル、および技術のうちの任意のものを使用し得る。
【0038】
動作中、複数の登録要求は、クレジットカードなど、仮想通貨手段に関連付けられたユーザ110によって生成され得る。複数の登録要求は、I/Oデバイス206を介して、ユーザ110によって生成され得る。各要求は、複数の電子デバイス102に関連する電子デバイス情報、仮想通貨手段情報、およびユーザ110のユーザクレデンシャルを含み得る。コントローラ202は、トランシーバ208を介して、トークンサーバ104に登録要求を送信し得る。コントローラ202は、送信された登録要求に応答して、ユーザ110に関連付けられた仮想通貨手段のためにトークンサーバ104によって発行されたトークンを受信し得る。受信されたトークンに基づいて、コントローラ202は、受信されたトークン内の情報、仮想通貨手段のPANデータ、仮想通貨手段に関連するメタデータ、複数の電子デバイス102の電子デバイス情報、および/またはユーザ110のユーザクレデンシャルの少なくとも一部に基づいて、仮想通貨手段をインスタンス化し得る。
【0039】
受信されたトークンに基づいて、コントローラ202は、仮想通貨手段のインスタンシエイションのプロビジョニングをさらに実行し得る。コントローラ202は、トランシーバ208を介してトークンサーバ104に通知を送信し得る。この通知は、仮想通貨手段の正常にプロビジョニングされたインスタンシエイションに対応し得る。トランシーバ208はさらに、通信ネットワーク108を介してトークンサーバ104に通知を送信し得る。
【0040】
受信された通知に基づいて、発行元106は、複数の電子デバイス102の仮想通貨手段の複数のインスタンシエイションを、ユーザ110のユーザプロファイルに登録し得る。発行元106は、仮想通貨手段の登録された複数のインスタンシエイション、ならびに対応する電子デバイス情報および仮想通貨手段情報を記憶するように構成されたデータベースに関連付けられ得る。
【0041】
一実施形態によれば、コントローラ202は、購入要求、関連するトークン、および電子デバイス情報を、トランシーバ208を介してトークンサーバ104に送信し得る。購入要求は、支払いアプリケーション204aによって開始され得る。購入要求に応答して、コントローラ202は、トークンサーバ104から第1の応答または第2の応答を受信し得る。第1の応答は、金銭的取引を実行するための購入要求の最大閾値、金銭的取引を実行するための購入要求の生成のための好ましい商店、および/または金銭的取引を実行するための購入要求の生成のための地理的境界を含み得る。第2の応答は、購入要求の拒否の通知を含み得る。
【0042】
一実施形態によれば、ユーザ110は、仮想通貨手段の複数のインスタンシエイションに関連付けられたトークン情報についてのデータ取得要求を提供し得る。そのようなデータ取得要求は、ディスプレイデバイス102cを介してユーザ110によって提供され得る。ディスプレイデバイス102cは、データ取得要求およびトークンをトークンサーバ104に送信し得る。トークンサーバ104は、受信されたトークンの妥当性検査を行い、妥当性検査が行われたトークンのPANデータを取り出し、取り出されたPANデータおよびディスプレイデバイス102cの電子デバイス情報を、発行元106に送信し得る。
【0043】
発行元106は、PANデータの妥当性検査を行い、電子デバイス情報から複数の電子デバイス102に関連付けられたデバイスプロファイルを取り出し得る。そのような複数の電子デバイス102は、ユーザ110に関連付けられた仮想通貨手段の複数のインスタンシエイションに関連付けられ得る。発行元106はさらに、データベースからユーザ110のユーザプロファイルを取り出し得る。発行元106は、複数の電子デバイス102の取り出されたデバイスプロファイルおよびユーザ110のユーザプロファイルに基づいて、複数のインスタンシエイションについてのトークン情報を決定し得る。トークン情報は、トークンが発行される電子デバイスに対応する電子デバイス情報を含み得る。トークン情報は、対応するトークンの発行日および/または有効期限の少なくとも1つを示し得る時間情報をさらに含み得る。トークン情報は、関連するトークンにリンクされた仮想通貨手段情報をさらに含み得る。一実施形態によれば、トークン情報は、関連するトークンに基づく購入の限度を示し得る支出制御情報をさらに含み得る。
【0044】
発行元106は、仮想通貨手段の複数のインスタンシエイションの決定されたトークン情報を、トークンサーバ104に送信し得る。トークンサーバ104はさらに、トークン情報をディスプレイデバイス102cに送信し得る。ディスプレイデバイス102cは、仮想通貨手段の複数のインスタンシエイションに関連付けられた受信されたトークン情報をダッシュボード上にレンダリングし得る。
【0045】
図3は、本開示の一実施形態による例示的なトークンサーバを示すブロック図である。図3は、図1の要素と関連して説明される。図3を参照すると、トークンサーバ104が示されている。トークンサーバは、コントローラ302、メモリ304、トークンボールト306、およびトランシーバ308など、1つ以上のプロセッサを含み得る。
【0046】
コントローラ302は、メモリ304に記憶された命令セットを実行するように動作可能であり得る適切な論理、回路、インターフェース、および/またはコードを含み得る。コントローラ302はさらに、仮想通貨手段のPANデータが「トークン」などの代理値で置き換えられ得るトークン化を実行するように動作可能であり得る。コントローラ302はさらに、トークンボールト306から取り出されたPANデータに対応するトークンをマッピングするように動作可能である。コントローラ302は、ユーザ110およびユーザアカウントの関連するデータを保護するために、暗号キーを管理するようにさらに動作可能であり得る。コントローラ302は、当技術分野で知られているいくつかのプロセッサ技術に基づいて実施され得る。コントローラ302の例は、X86ベースプロセッサ、RISC(Reduced Instruction Set Computing)プロセッサ、ASIC(Application-Specific Integrated Circuit)プロセッサ、CISC(Complex Instruction Set Computing)プロセッサ、および/または他のプロセッサであり得る。
【0047】
メモリ304は、コントローラ302によって実行可能な命令セットを記憶するように動作可能であり得る適切な論理、回路、および/またはインターフェースを含み得る。メモリ304の実装形態の例には、限定はしないが、ランダムアクセスメモリ(RAM)および読取り専用メモリ(ROM)などがあり得る。
【0048】
トークンボールト306は、ユーザ110に関連する詳細、ユーザ110に関連する電子デバイスへの発行済みトークン、およびユーザ110に関連する仮想通貨手段の暗号化されたPANデータを記憶するように動作可能であり得る適切な論理、回路、および/またはインターフェースを含み得る。そのような詳細は、トークンがPANデータとマッピングされるときにコントローラ302によって要求され得る。メモリ304の実装形態の例には、限定はしないが、ハードディスクドライブ(HDD)、フラッシュドライブ、および/またはセキュアデジタル(SD)カードなどがあり得る。トランシーバ308の機能は、図2で説明したトランシーバ208の機能と同様であり得る。
【0049】
動作中、コントローラ302は、トランシーバ308を介して、複数の電子デバイス102によって生成された複数の登録要求を受信し得る。コントローラ302はさらに、受信された複数の登録要求を、トランシーバ308を介して発行元106に送信し得る。送信された複数の登録要求に応答して、コントローラ302は、トランシーバ308を介して、複数の電子デバイス102の各々に異なるトークンを発行するために、発行元106から承認を受信し得る。
【0050】
受信された承認に基づいて、コントローラ302は、メモリ304から取り出された1つ以上のトークン生成アルゴリズムに基づいて複数のトークンを生成し得る。1つ以上のトークン生成アルゴリズムの例には、限定はしないが、可逆暗号関数、一方向非可逆ハッシュ関数、および/またはインデックス関数などがあり得る。それにもかかわらず、本開示はそれに限定されず、複数のトークンを生成するために、当技術分野で知られている他の1つ以上のトークン生成アルゴリズムが実装されてもよい。
【0051】
コントローラ302は、生成された複数のトークンを、PANデータストレージのPCI DSS(Payment Card Industry Data Security Standard)要件などの標準仕様に基づいてトークンボールト306に記憶し得る。複数のトークンの各々は、ユーザ110に関連する仮想通貨手段のインスタンシエイションの生成に利用され得る情報を含み得る。
【0052】
コントローラ302は、生成された複数のトークンを、トランシーバ308を介して、複数の電子デバイス102の関連する電子デバイスに発行し得る。関連する受信されたトークンに基づいて、コントローラ202によって、複数の電子デバイス102の各々について、仮想通貨手段の異なるインスタンシエイションが生成され得る。コントローラ302は、トランシーバ308を介して、複数の電子デバイス102の各々から通知を受信し得る。この通知は、複数の電子デバイス102における仮想通貨手段の正常にプロビジョニングされたインスタンシエイションに対応し得る。コントローラ302は、受信された通知を、トランシーバ308を介して発行元106に送信し得る。この通知に基づいて、発行元106は、複数の電子デバイス102の仮想通貨手段の複数のインスタンシエイションを、ユーザ110のユーザプロファイルに登録し得る。
【0053】
一実施形態によれば、複数の電子デバイス102が登録されると、コントローラ302は、購入要求のためのトークンを受信し得る。トークンは、電子デバイス情報と共に、トランシーバ308を介して、第1のウェアラブル電子デバイス102aなど、登録された複数の電子デバイス102の1つ以上から受信され得る。コントローラ302は、電子デバイス情報に基づいて第1のウェアラブル電子デバイス102aを認証し得る。コントローラはさらに、第1のウェアラブル電子デバイス102aから受信されたトークンの妥当性検査を行い得る。妥当性検査の成功に基づいて、コントローラ302は、妥当性検査が行われたトークンに関連付けられたデータについてトークンボールト306に問合せを行い得る。一実施形態によれば、トークンボールト306にそのようなトークンが存在しないとき、コントローラ302は、購入要求を終了し、その後監視され得る関連する情報を記録し得る。一実施形態によれば、そのようなトークンがトークンボールト306に見つかると、コントローラ302は、妥当性検査が行われたトークンのPANデータを取り出し得る。
【0054】
コントローラ302は、取り出されたPANデータおよび第1のウェアラブル電子デバイス102aの電子デバイス情報を、トランシーバ308を介して発行元106に送信し得る。一実施形態によれば、制御情報は、発行元106によって決定され得、応答はコントローラ302に送信される。コントローラ302は、発行元106から応答を受信し得る。応答は、購入要求が発行元106によって受け入れられたときの第1の応答、または購入要求が発行元106によって拒否されたときの第2の応答であり得る。コントローラ302は、受信された第1または第2の応答を、トランシーバ308を介して第1のウェアラブル電子デバイス102aに送信し得る。
【0055】
図4は、本開示の一実施形態による例示的な発行元を示すブロック図である。図4は、図1の要素と関連して説明される。図4を参照すると、発行元106が示されている。発行元106は、コントローラ402、メモリ404、データベース406、およびトランシーバ208など、1つ以上のプロセッサを含み得る。コントローラ402は、メモリ404、データベース406、およびトランシーバ408に接続されていてもよい。トランシーバ408は、トランシーバ408を介して、トークンサーバ104など1つ以上のサーバおよび他の外部装置と通信するように動作可能であり得る。
【0056】
コントローラ402は、メモリ404に記憶された命令セットを実行するように動作可能であり得る適切な論理、回路、インターフェース、および/またはコードを含み得る。コントローラ402は、複数の電子デバイス102のための仮想通貨手段の複数のインスタンシエイションを登録し、管理し得る。コントローラ402は、当技術分野で知られているいくつかのプロセッサ技術に基づいて実施され得る。コントローラ402の例は、図2で説明したコントローラ202の例と同様であり得る。メモリ404は、コントローラ402によって実行可能な命令セットを記憶するように動作可能であり得る適切な論理、回路、および/またはインターフェースを含み得る。メモリ404の例は、図2で説明したメモリ204の例と同様であり得る。
【0057】
データベース406は、仮想通貨手段の登録された複数のインスタンシエイションを記憶するように動作可能であり得る適切な論理、回路、および/またはインターフェースを含み得る。登録された複数のインスタンシエイションに対応するデータベース406はさらに、電子デバイス情報および仮想通貨手段情報を記憶し得る。データベース406はさらに、仮想通貨手段の複数のインスタンシエイションの各々の支出制御情報を記憶し得る。データベース406の実装形態の例には、限定はしないが、ハードディスクドライブ(HDD)、フラッシュメモリ、および/またはセキュアデジタル(SD)カードなどがあり得る。トランシーバ408の機能は、図2で説明したトランシーバ208の機能と同様であり得る。
【0058】
動作中、コントローラ402は、トランシーバ408を介してトークンサーバ104から複数の登録要求を受信し得る。複数の登録要求は、ユーザ110に関連付けられた複数の電子デバイス102からトークンサーバ104によって受信され得る。ユーザ110はさらに、仮想通貨手段に関連付けられ得る。コントローラ402は、複数の登録要求における情報に基づいて、ユーザ110のユーザアカウントを確認し得る。コントローラ402は、ユーザ110に関連付けられた仮想通貨手段について、複数の電子デバイス102の各々の識別情報をさらに確認し得る。この確認に基づいて、コントローラ402は、複数の電子デバイス102の各々に異なるトークンを発行するために、トランシーバ408を介してトークンサーバ104に承認を送信し得る。
【0059】
発行されたトークンに基づいて、仮想通貨手段のインスタンシエイションが複数の電子デバイス102においてプロビジョニングされ得る。コントローラ402は、トランシーバ408を介してトークンサーバ104から通知を受信し得る。この通知は、仮想通貨手段の正常にプロビジョニングされたインスタンシエイションに対応し、トランシーバ308を介して複数の電子デバイス102からトークンサーバ104によって受信され得る。
【0060】
受信された通知に基づいて、コントローラ402は、複数の電子デバイス102の仮想通貨手段の複数のインスタンシエイションを、ユーザ110のユーザプロファイルに登録し得る。ユーザプロファイルは、データベース406に記憶され得る。コントローラ402はさらに、電子デバイス情報と、仮想通貨手段の登録された複数のインスタンシエイションに対応する仮想通貨手段情報とを記憶し得る。
【0061】
一実施形態によれば、仮想通貨手段の複数のインスタンシエイションが複数の電子デバイス102について登録されると、ユーザ110は、購入要求を生成し、発行済みトークンをトークンサーバ104に送信し得る。コントローラ402は、トランシーバ408を介して、トークンサーバ104からPANデータおよび第1のウェアラブル電子デバイス102aの電子デバイス情報を受信し得る。コントローラ402は、PANデータの妥当性検査を行い、第1のウェアラブル電子デバイス102aの受信された電子デバイス情報からデバイスプロファイルを取り出し得る。コントローラ402はさらに、データベース406からユーザプロファイルを取り出し得る。ユーザ110のユーザプロファイルは、第1のウェアラブル電子デバイス102aのための仮想通貨手段のインスタンシエイションの詳細と、購入要求を介して開始された金銭的取引のメタデータとを含み得る。コントローラ402は、第1のウェアラブル電子デバイス102aの取り出されたデバイスプロファイルおよびユーザ110のユーザプロファイルに基づいて制御情報を決定し得る。
【0062】
一実施形態によれば、コントローラ402は、ユーザ110によって提供される制御情報に基づいて、仮想通貨手段の複数のインスタンシエイションの各々の使用を制御するように動作可能であり得る。ユーザ110は、図5Aに示すように、グラフィカルユーザインターフェースを介して制御情報を提供し得る。例えば、ユーザ110は、支出位置制御または支出カテゴリ制御などの支出制御情報の入力を提供し得る。一実施形態によれば、複数のインスタンシエイションの各々の使用は、機械学習および/または自己学習に基づいて、第1のウェアラブル電子デバイス102aに関連付けられたユーザ110の金銭的取引パターンの使用によって自動的に制御され得る。例えば、過去1ヶ月以上のユーザ110の金銭的取引パターンは、取引が、ユーザ110によって手動で提供される「USD200」など購入の特定の制限に基づいて実行されることを示し得る。さらに、食品(700〜100USD)、娯楽(400〜500USD)、衣料品(300〜350USD)、電子機器(アドホック「パターンなし」)、ゲーム(50〜70USD)、および/または旅行(600〜900USD)など、毎月各カテゴリにおいて費やされる金額の支出範囲を、ユーザ110の金銭的取引の時間分析に基づいて計算することもできる。これは、コントローラ402によって、複数のインスタンシエイションの各々の将来の使用を自動的に制御するために様々な機械学習および/または自己学習アルゴリズムを使用して学習され得る。
【0063】
一実施形態によれば、支出制御情報は、仮想通貨手段の各インスタンシエイションにおいて共通であり得る。例えば、仮想通貨手段は、図5Cに図示され、説明されているように、例示的なGUIの使用によって仮想通貨手段の同じ支出制御情報を用いて第1のウェアラブルデバイス102aのためにインスタンス化され得る。これは、第1のウェアラブルデバイス102aの支出制御情報の継承特徴と呼ばれ得る。代替的に、支出制御情報は、同じであっても異なっていてもよく、第1のウェアラブルデバイス102aおよび/または第2のウェアラブルデバイス102bに関連付けられた各インスタンシエイションのために構成可能であり得る。各インスタンシエイションのための支出制御情報を設定するための構成の一例が、図5Dにおいて図示され、説明されている。この場合、第1のウェアラブルデバイス102aの支出制御情報はさらに、第2のウェアラブルデバイス102bの新たに発行されたインスタンシエイションに継承され得る(継承特徴と呼ばれる)。
【0064】
一実施形態によれば、(第1のウェアラブルデバイス102aからの)第2のウェアラブルデバイス102bの新たに発行されたインスタンシエイションは、(図5Dに示されるように)第1のウェアラブルデバイス102aに関連付けられた以前の取引記録を含まない可能性がある。これによって、ユーザ110は、インスタンシエイションの発行の時点から第2のウェアラブルデバイス102bなど特定のデバイスの使用によって実行される金銭的取引を容易に検討することができる。さらに、ユーザ110は、発行されたインスタンシエイションに基づいて仮想通貨手段を使用するために、近い家族メンバーなど、信頼できるユーザに第2のウェアラブルデバイス102bをハンドオーバする可能性もある。一実装形態では、第1のウェアラブルデバイス102aからの、またはディスプレイデバイス102cにおいてレンダリングされる例示的なGUI(図5A)の使用によって、ユーザ110は、信頼されたユーザによって使用されるとき、第2のウェアラブルデバイス102bのカスタマイズされた支出制御情報をプリセットし得る。例えば、カスタマイズされた支出制御情報は、信頼できるユーザのために1ヶ月間費やすことができる金銭的総予算、異なる月の異なる金銭的総予算(クリスマスのお祝い月のためのより多くの予算など)、いくつかのカテゴリのための制限された金銭的取引(許可されていない電子機器アイテムの購入)、様々な支出カテゴリについてのカスタマイズされた支出範囲、またはあらかじめ指定された金銭的な制限を超えて個々の金銭的取引を行う前に、ユーザ110からの承認を受けるための承認機構(例えば、取引当たりまたは「500USD」の1日の制限など)であり得る。
【0065】
コントローラ402は、制御情報に基づいて、トークンサーバ104に応答を送信し得る。応答は、購入要求が発行元106によって受け入れられたときの第1の応答、または購入要求が発行元106によって拒否されたときの第2の応答であり得る。
【0066】
一実施形態によれば、仮想通貨手段の複数のインスタンシエイションが複数の電子デバイス102について登録されると、ユーザ110は、発行済みトークンのトークンサーバ104への送信に基づいて、データ取得の要求を生成し得る。データ取得要求は、ディスプレイデバイス102cを介してユーザ110によって生成され得る。コントローラ402は、PANデータおよびディスプレイデバイス102cの電子デバイス情報をトークンサーバ104から受信し得る。コントローラ402は、PANデータの妥当性検査を行い、複数の電子デバイス102に関連付けられたデバイスプロファイルを取り出し得る。そのような複数の電子デバイス102は、ユーザ110に関連付けられた仮想通貨手段の複数のインスタンシエイションに対応し得る。コントローラ402は、さらに、データベース406からユーザ110のユーザプロファイルを取り出し得る。
【0067】
コントローラ402は、複数の電子デバイス102の取り出されたデバイスプロファイルおよびユーザ110のユーザプロファイルに基づいて、トークン情報を決定し得る。トークン情報は、トークンが発行される複数の電子デバイス102の関連する電子デバイス情報を含み得る。トークン情報は、関連するトークンの発行日および/または有効期限の少なくとも1つを示し得る時間情報をさらに含み得る。トークン情報は、関連するトークンにリンクされた仮想通貨手段情報をさらに含み得る。
【0068】
コントローラ402は、仮想通貨手段の複数のインスタンシエイションの決定されたトークン情報を、トランシーバ408を介してトークンサーバ104に送信し得る。トークンサーバ104はさらに、トークン情報を、トランシーバ308を介してディスプレイデバイス102cに送信し得る。ディスプレイデバイス102cは、複数のインスタンシエイションの受信されたトークン情報をダッシュボード上にレンダリングし得る。
【0069】
図5Aは、本開示の一実施形態による、ディスプレイデバイスにおいてレンダリングされる第1の例示的なGUIである。図5Aは、図1および図4の要素と関連して説明される。図5Aを参照すると、ユーザ110からの入力を受信するためにディスプレイデバイス102cのダッシュボード206cにおいてレンダリングされた第1の例示的なGUI500aが示されている。発行元106は、ユーザ110から受信された入力に基づいて、登録された電子デバイスの制御情報を変更し得る。第1の例示的なGUI500aは、第1のグラフィカル要素502、第2のグラフィカル要素506、第3のグラフィカル要素508、第4のグラフィカル要素510、および第5のグラフィカル要素512を含み得る。
【0070】
第1のグラフィカル要素502は、スマートフォンなどの登録された第1のウェアラブル電子デバイス102aにおけるモバイルウォレットなどの仮想通貨手段504に対応する。第2のグラフィカル要素506は、第1のウェアラブル電子デバイス102aに発行されたトークンに関連する情報に対応する。第3のグラフィカル要素508は、第1のウェアラブル電子デバイス102aに発行されたトークンに対応する取引情報に対応する。取引情報は、金銭的取引額と、第1のウェアラブル電子デバイス102aのための仮想通貨手段504のインスタンシエイション以降の日付および/または時間とを含み得る。
【0071】
第4のグラフィカル要素510は、第1のウェアラブル電子デバイス102aのための仮想通貨手段504のインスタンシエイションの支出制御情報に対応する。支出制御情報は、金額制限510a、位置制限510b、および/またはオンライン−オフラインショッピングカテゴリ510c制限を含み得る。各金銭的取引の金額制限510aは、毎日、毎週、または毎月の金銭的取引についての金額の上限に対応し得る。位置制限510bは、金銭的取引についての地理的境界の制限に対応し得る。オンライン−オフラインショッピングカテゴリ510c制限は、金銭的取引についての「Fast food」などの支出カテゴリ制御に対応し得る。第5のグラフィカル要素512は、複数の選択可能な制御ボタンに対応する。複数の選択可能な制御ボタンは、第1のウェアラブル電子デバイス102aのための仮想通貨手段504のインスタンシエイションに関連する情報を更新するように構成された第1のボタン512aを含み得る。複数の制御ボタンは、第1のウェアラブル電子デバイス102aのための仮想通貨手段504のインスタンシエイションを一時的に非アクティブ化するように構成された第2のボタン512bを含み得る。複数の制御ボタンは、発行元106から仮想通貨手段504のインスタンシエイションを永続的に削除するように構成された第3のボタン512cをさらに含み得る。
【0072】
図5Bは、本開示の一実施形態による、ディスプレイデバイスのダッシュボードにおいてレンダリングされる第2の例示的なGUIである。図5Bは、図1および図2の要素と関連して説明される。図5Bを参照すると、ディスプレイデバイス102cのダッシュボード206cにおいてレンダリングされる第2の例示的なGUI500bが示されている。第2の例示的なGUI500bは、第1のグラフィカル要素502、第2のグラフィカル要素506、第3のグラフィカル要素508、および第6のグラフィカル要素514を含み得る。第1のグラフィカル要素502、第2のグラフィカル要素506、および第3のグラフィカル要素508は、図5Aに記載されている。
【0073】
第6のグラフィカル要素514は、複数の列および複数の行を含み得る表を含み得る。この表は、図5Aで説明したように、第1のウェアラブル電子デバイス102aでの仮想通貨手段504の第1のインスタンシエイションの使用によって実行された最近の金銭的取引に対応し得る。それにもかかわらず、本開示はそれに限定されなくてよく、複数の電子デバイス102の第1のウェアラブル電子デバイス102aなど他の電子デバイスでの他のインスタンシエイションの使用によって実行される最近の取引は、本開示の範囲から逸脱することなく、第2の例示的なGUI500bにおいてもレンダリングされ得る。
【0074】
表内の複数の列は、第1の列、第2の列、第3の列、第4の列、第5の列、および第6の列を含み得る。「Date 514a」などの第1の列は、金銭的取引が実行された日にちに対応する。「Time 514b」などの第2の列は、金銭的取引が実行された時刻に対応する。「Merchant 514c」などの第3の列は、金銭的取引が実行された商店に対応する。「Location 514d」などの第4の列は、金銭的取引が実行された商店の位置に対応する。「Product 514e」などの第5の列は、金銭的取引が実行された製品に対応する。「Amount 514f」などの第6の列は、金銭的取引が実行された金銭的値に対応する。
【0075】
図5Cは、本開示の一実施形態による、ディスプレイデバイスにおいてレンダリングされる第3の例示的なGUIである。図5Cは、図1および図4の要素と関連して説明される。図5Cを参照すると、ディスプレイデバイス102cから継承された第1のウェアラブル電子デバイス102aの支出制御情報510を示す、ディスプレイデバイス102cのダッシュボード206cにおいてレンダリングされる第3の例示的なGUI500cが示されている。発行済みトークンに対応する情報は、仮想通貨手段514および第1のウェアラブル電子デバイス102aについて同じであり得る。
【0076】
第3の例示的なGUI500cは、第1のグラフィカル要素502、第2のグラフィカル要素516、第3のグラフィカル要素518、第4のグラフィカル要素520、および第5のグラフィカル要素512を含み得、それぞれ、第1の例示的なGUI500aにおける第1のグラフィカル要素502、第2のグラフィカル要素506、第3のグラフィカル要素508、第4のグラフィカル要素510、および第5のグラフィカル要素502と類似している。
【0077】
第1のグラフィカル要素512は、モバイルウォレットなどの仮想通貨手段514を含む、スマートフォンなど登録された第1のウェアラブル電子デバイス102aに対応する。第2のグラフィカル要素516は、第1のウェアラブル電子デバイス102aに発行されたトークンに関連する情報に対応する。トークン情報は、仮想通貨手段514および第1のウェアラブル電子デバイス102aについて同じであり得る。第3のグラフィカル要素518は、第1のウェアラブル電子デバイス102aに発行されたトークンに対応する取引情報に対応する。取引情報は、金銭的取引額と、第1のウェアラブル電子デバイス102aのための仮想通貨手段514のインスタンシエイション以降の日付および/または時間とを含み得る。
【0078】
第3の例示的なGUI500cは、第2のウェアラブル電子デバイス102bなど、別のウェアラブルまたはポータブルデバイスのインスタンシエイションの発行前のGUIディスプレイを示す。したがって、第4のグラフィカル要素520は、第2のウェアラブル電子デバイス102bへの(仮想通貨手段514の)別のインスタンシエイションの発行前の、第1のウェアラブル電子デバイス102aからの支出制御情報510の継承前構成と呼ばれ得る。一実施形態によれば、第3の例示的なGUI500cは、ディスプレイデバイス102cの代わりに、構成のために第1のウェアラブル電子デバイス102aにおいてレンダリングされ得る。
【0079】
支出制御情報は、金額制限520a、位置制限520b、および/またはオンライン−オフラインショッピングカテゴリ520c制限を含み得、これらはそれぞれ、第1の例示的なGUI500aに記載されている、金額制限510a、位置制限510b、および/またはオンライン−オフラインショッピングカテゴリ510c制限と類似している。第5のグラフィカル要素522は、複数の選択可能な制御ボタンに対応する。複数の選択可能な制御ボタンは、第1のウェアラブル電子デバイス102aのための仮想通貨手段514のインスタンシエイションに関連する情報を更新するように構成された第1のボタン522aを含み得る。複数の制御ボタンは、第1のウェアラブル電子デバイス102aのための仮想通貨手段514のインスタンシエイションを一時的に非アクティブ化するように構成された第2のボタン522bを含み得る。複数の制御ボタンは、発行元106から仮想通貨手段514のインスタンシエイションを永続的に削除するように構成された第3のボタン512cをさらに含み得る。
【0080】
図5Dは、本開示の一実施形態による、ディスプレイデバイスにおいてレンダリングされる第4の例示的なGUIである。図5Dは、図1および図4の要素と関連して説明される。図5Dを参照すると、第2のウェアラブル電子デバイス102bについての新たに発行されたインスタンシエイションに対する第1のウェアラブル電子デバイス102aの支出制御情報510の継承特徴を示すディスプレイデバイス102cのダッシュボード206cにおいてレンダリングされる第4の例示的なGUI500dが示されている。継承特徴は、第2のウェアラブル電子デバイス102bに対して第1のウェアラブル電子デバイス102aについて設定された特徴および制御情報(例えば、支出制御情報510)の自動継承に対応し得る。第4の例示的なGUI500dは、第1のグラフィカル要素522、第2のグラフィカル要素526、第3のグラフィカル要素528、第4のグラフィカル要素530、および第5のグラフィカル要素532を含み得、それぞれ、第1の例示的なGUI500aにおける第1のグラフィカル要素502、第2のグラフィカル要素506、第3のグラフィカル要素508、第4のグラフィカル要素510、および第5のグラフィカル要素502と類似している。
【0081】
第1のグラフィカル要素512は、モバイルウォレットなどの仮想通貨手段514を含むスマートウォッチなど登録された第2のウェアラブル電子デバイス102bに対応する。第2のグラフィカル要素526は、ブランクである第2のウェアラブル電子デバイス102bについて新たに発行されたインスタンシエイションに発行されたトークンに関連する情報に対応する。第3のグラフィカル要素528は、ブランクである第2のウェアラブル電子デバイス102bについて新たに発行されたインスタンシエイションに発行されたトークンに対応する取引情報に対応する。
【0082】
第4のグラフィカル要素530は、第2のウェアラブル電子デバイス102bのための仮想通貨手段524のインスタンシエイションの支出制御情報に対応する。支出制御情報は、金額制限530a、位置制限530b、および/またはオンライン−オフラインショッピングカテゴリ530c制限を含み得、これらはそれぞれ、第1の例示的なGUI500aに記載されている、金額制限510a、位置制限510b、および/またはオンライン−オフラインショッピングカテゴリ510c制限と類似している。第5のグラフィカル要素532は、複数の選択可能な制御ボタンに対応する。複数の選択可能な制御ボタンは、第2のウェアラブル電子デバイス102bのための仮想通貨手段524のインスタンシエイションに関連する情報を更新するように構成された第1のボタン532aを含み得る。複数の制御ボタンは、第2のウェアラブル電子デバイス102bのための仮想通貨手段524のインスタンシエイションを一時的に非アクティブ化するように構成された第2のボタン532bを含み得る。複数の制御ボタンは、発行元106から仮想通貨手段524のインスタンシエイションを永続的に削除するように構成された第3のボタン532cをさらに含み得る。
【0083】
一実装形態では、第1のウェアラブルデバイス102aからの、またはディスプレイデバイス102cにおいてレンダリングされる第1の例示的なGUI500aの使用によって、ユーザ110は、図4で前に説明したように、信頼されたユーザによって使用されるとき、第2のウェアラブルデバイス102bの支出制御情報を構成し、カスタマイズし得る。そのような場合、第2のウェアラブルデバイス102bの支出制御情報は、部分的に継承され、部分的にカスタマイズされ得る。
【0084】
図6Aは、本開示の一実施形態による、仮想通貨手段の複数のインスタンシエイションの登録のための第1の例示的なシーケンスタイミング図を示す。図6Aは、図1図4の要素と関連して説明される。例示的なシーケンスタイミング図600aは、第1のウェアラブル電子デバイス102aのコントローラ202、トークンサーバ104のコントローラ302、および発行元106のコントローラ402に関連付けられたユーザ110を含み得る。
【0085】
時刻「T_602」において、ユーザ110は、コントローラ202に登録要求を提供し得る。時刻「T_604」において、コントローラ202は、受信された登録要求をコントローラ302に送信し得る。時刻「T_606」において、コントローラ302は、受信された登録要求をコントローラ302に送信し得る。時刻「T_606」において、コントローラ402は、複数の登録要求において受信された情報に基づいて、ユーザ110のユーザアカウントを確認し得る。また、コントローラ402は、受信された情報に基づいて、ユーザ110に関連付けられた仮想通貨手段について、第1のウェアラブル電子デバイス102の識別情報を確認し得る。
【0086】
時刻「T_610」において、コントローラ402は、承認をコントローラ302に送信し得る。時刻「T_612」において、承認に基づいて、コントローラ302は、ユーザ110に関連付けられた仮想通貨手段のためのトークンを生成し得る。時刻「T_614」において、コントローラ302は、ユーザ110に関連付けられた第1のウェアラブル電子デバイス102aのコントローラ202にトークンを発行し得る。時刻「T_616」において、仮想通貨手段は、関連付けられたトークンに基づいてコントローラ202によってインスタンス化され得る。時刻「T_618」において、コントローラ202は、仮想通貨手段のインスタンシエイションのプロビジョニングを実行し得る。時刻「T_620」において、コントローラ202は、コントローラ302に通知を送信し得る。この通知は、仮想通貨手段の正常にプロビジョニングされたインスタンシエイションに対応し得る。時刻「T_622」において、コントローラ302は、コントローラ402に通知をさらに送信し得る。時刻「T_624」において、コントローラ402は、第1のウェアラブル電子デバイス102aのための仮想通貨手段のインスタンシエイションを、ユーザ110のユーザプロファイルに登録し得る。簡略化のために、第1のウェアラブル電子デバイス102aの登録は、例示的なシーケンスタイミング図600aにおいて説明されている。しかしながら、本開示はそれに限定されず、複数の電子デバイス102の複数の登録が、本開示の範囲を限定することなく、並行して行われてもよい。
【0087】
図6Bは、本開示の一実施形態による、仮想通貨手段の複数のインスタンシエイションの使用の制御のための第2の例示的なシーケンスタイミング図を示す。図6Bは、図1図4の要素と関連して説明される。例示的なシーケンスタイミング図600bは、複数の電子デバイス102、トークンサーバ104、および発行元106に関連付けられたユーザ110を含み得る。例示的なシーケンスタイミング図600bは、第1のウェアラブル電子デバイス102aのコントローラ202、トークンサーバ104のコントローラ302、および発行元106のコントローラ402に関連付けられたユーザ110を含み得る。
【0088】
時刻「T_626」において、ユーザ110は、第1のウェアラブル電子デバイス102aを介して、金銭的取引の購入要求を開始し得る。時刻「T_628」において、コントローラ202は、購入要求、発行済みトークン、および/または電子デバイス情報をコントローラ302に送信し得る。時刻「T_630」において、コントローラ302は、受信されたトークンの妥当性検査を行い、妥当性検査が行われたトークンのPANデータを取り出し得る。時刻「T_632」において、コントローラ302は、取り出されたPANデータおよび第1のウェアラブル電子デバイス102aの電子デバイス情報をコントローラ402に送信し得る。時刻「T_634」において、コントローラ402は、PANデータの妥当性検査を行い、第1のウェアラブル電子デバイス102aの受信された電子デバイス情報からデバイスプロファイルを取り出し得る。時刻「T_636」において、コントローラ402は、仮想通貨手段の複数のインスタンシエイションの各々の使用を制御するために、第1のウェアラブル電子デバイス102aの取り出されたデバイスプロファイルおよびユーザ110のユーザプロファイルに基づいて制御情報を決定し得る。時刻「T_638」において、制御情報に従って、コントローラ402は、第1のウェアラブル電子デバイス102aのデバイスプロファイルに基づいて、コントローラ302に応答を送信し得る。応答は、購入要求がコントローラ402によって受け入れられたときの第1の応答、または購入要求がコントローラ402によって拒否されたときの第2の応答であり得る。時刻「T_640」において、コントローラ302は、コントローラ202に第1または第2の応答を送信し得る。時刻「T_642」において、コントローラ202は、複数の電子デバイス102に発行されたトークン情報をレンダリングし得る。
【0089】
図6Cは、本開示の一実施形態による、ディスプレイデバイスにおいてトークン情報を表示するための第3の例示的なシーケンスタイミング図を示す。図6Cは、図1図4の要素と関連して説明される。例示的なシーケンスタイミング図600cは、ディスプレイデバイス102cのコントローラ202、トークンサーバ104のコントローラ302、および発行元106のコントローラ402に関連付けられたユーザ110を含み得る。一実施形態によれば、ディスプレイデバイス102cは、複数の電子デバイス102のうちの1つの電子デバイスであってもよい。一実施形態によれば、ディスプレイデバイス102cは、複数の電子デバイス102と異なっていてもよい。
【0090】
時刻「T_644」において、ユーザ110は、ディスプレイデバイス102cのコントローラ202にデータ取得要求を提供し得る。時刻「T_646」において、コントローラ202は、ディスプレイデバイス102cのデータ取得要求および電子デバイス情報をコントローラ302に送信し得る。時刻「T_648」において、コントローラ302は、受信されたトークンの妥当性検査を行い、妥当性検査が行われたトークンのPANデータを取り出し得る。時刻「T_650」において、コントローラ302は、取り出されたPANデータおよびディスプレイデバイス102cの電子デバイス情報をコントローラ402に送信し得る。時刻「T_652」において、コントローラ402は、PANデータの妥当性検査を行い、複数の電子デバイス102に関連付けられたデバイスプロファイルを取り出し得る。時刻「T_654」において、コントローラ402は、複数の電子デバイス102の取り出されたデバイスプロファイルおよびユーザ110のユーザプロファイルに基づいて、トークン情報を決定し得る。時刻「T_656」において、コントローラ402は、複数の電子デバイス102の決定されたトークン情報をコントローラ302に送信し得る。時刻「T_658」において、コントローラ302は、複数の電子デバイス102のトークン情報をコントローラ202に送信し得る。時刻「T_660」において、ディスプレイデバイス102cのコントローラ202は、複数の電子デバイス102の受信されたトークン情報をディスプレイデバイス102cのダッシュボード206a上にレンダリングし得る。
【0091】
図7Aは、本開示の一実施形態による、電子デバイスの登録のための第1の方法を示す第1のフローチャートを示す。図7Aは、図1図4の要素と関連して説明される。図7Aを参照すると、方法700aが示されている。方法700aは、登録のために複数の電子デバイス102において実施され得る。方法700aは、方法ステップ702aで開始し、方法ステップ704aに進む。
【0092】
ステップ704aにおいて、複数の電子デバイス102を介した複数の登録要求が、仮想通貨手段に関連付けられたユーザ110から受信され得る。ステップ706aにおいて、複数の登録要求がトークンサーバ104に送信され得る。ステップ708aにおいて、ユーザ110に関連付けられた仮想通貨手段のためにトークンサーバ104によって発行された複数のトークンが受信され得る。ステップ710aにおいて、仮想通貨手段は、複数のトークンの使用によってインスタンス化され得る。インスタンシエイションは、受信されたトークン内の情報、仮想通貨手段のPANデータ、仮想通貨手段に関連するメタデータ、複数の電子デバイス102の電子デバイス情報、および/またはユーザ110のユーザクレデンシャルの少なくとも一部に基づき得る。ステップ712aにおいて、仮想通貨手段の複数のインスタンシエイションが複数の電子デバイス102においてプロビジョニングされ得る。ステップ714aにおいて、通知がトークンサーバ104に送信され得る。この通知は、仮想通貨手段の正常にプロビジョニングされた複数のインスタンシエイションに対応し得る。受信された通知に基づいて、発行元106は、複数の電子デバイス102のための仮想通貨手段の複数のインスタンシエイションを、ユーザ110のユーザプロファイルに登録し得る。制御は終了ステップ716aに進む。
【0093】
図7Bは、本開示の一実施形態による、購入要求のための電子デバイスにおいて実施される第2の方法を示す第2のフローチャートを示す。図7Bは、図1図4の要素と関連して説明される。図7Bを参照すると、方法700bが示されている。方法700bは、第1のウェアラブル電子デバイス102aなど、複数の電子デバイス102のうちの1つに実装され得る。方法700bは、方法ステップ702bで開始し、方法ステップ704bに進む。
【0094】
ステップ704bにおいて、購入要求、関連するトークン、および電子デバイス情報が、第1のウェアラブル電子デバイス102aによってトークンサーバ104に送信され得る。ステップ706bにおいて、応答がトークンサーバ104から受信され得る。一実施形態によれば、応答は、購入要求が発行元106によって受け入れられたときの第1の応答であり得る。一実施形態によれば、応答は、購入要求が発行元106によって拒否されたときの第2の応答であり得る。制御は終了ステップ708bに進む。
【0095】
図7Cは、本開示の一実施形態による、データ取得要求のための電子デバイスにおいて実施される第3の方法を示す第3のフローチャートを示す。図7Cは、図1図4の要素と関連して説明される。図7Cを参照すると、方法700cが示されている。方法700cは、ディスプレイデバイス102cなど、複数の電子デバイス102のうちの1つに実装され得る。方法700cは、方法ステップ702cで開始し、方法ステップ704cに進む。
【0096】
ステップ704cにおいて、データ取得要求、関連するトークン、および電子デバイス情報が、トークンサーバ104に送信され得る。ステップ706cにおいて、仮想通貨手段の複数のインスタンシエイションの必要なトークン情報が、トークンサーバ104から受信され得る。ステップ704cにおいて、仮想通貨手段の複数のインスタンシエイションに関連する受信されたトークン情報がダッシュボード206cにおいてレンダリングされ得る。制御は終了ステップ710cに進む。
【0097】
図8Aは、本開示の一実施形態による、複数のインスタンシエイションを登録するためのトークンサーバにおいて実施される第1の方法を示す第1のフローチャートを示す。図8Aは、図1図4の要素と関連して説明される。図8Aを参照すると、方法800aが示されている。方法800aは、複数のインスタンシエイションの登録のためにトークンサーバ104において実装され得る。方法800aは、方法ステップ802aで開始し、方法ステップ804aに進む。
【0098】
ステップ804aにおいて、複数の電子デバイス102によって生成された複数の登録要求が受信され得る。ステップ806aにおいて、受信された複数の登録要求が発行元106に送信され得る。ステップ808aにおいて、承認が発行元106から受信され得る。この承認は、複数の電子デバイス102の各々への異なるトークンの発行に対応し得る。ステップ810aにおいて、ユーザ110に関連付けられた仮想通貨手段のために、複数のトークンが生成され得る。ステップ812aにおいて、生成された複数のトークンが複数の電子デバイス102に発行され得る。ステップ814aにおいて、複数の電子デバイス102の各々から通知が受信され得る。この通知は、仮想通貨手段の正常にプロビジョニングされた複数のインスタンシエイションに対応し得る。ステップ816aにおいて、受信された通知が発行元106に送信され得る。通知に基づいて、発行元106は、複数の電子デバイス102のための仮想通貨手段の複数のインスタンシエイションを、ユーザ110のユーザプロファイルに登録し得る。制御は終了ステップ818aに進む。
【0099】
図8Bは、本開示の一実施形態による、複数の電子デバイスの第1のカテゴリによって生成された購入要求のためのトークンサーバにおいて実施される第2の方法を示す第2のフローチャートを示す。図8Bは、図1図4の要素と関連して説明される。図8Bを参照すると、方法800bが示されている。方法800bは、方法ステップ802bで開始し、方法ステップ804bに進む。
【0100】
ステップ804bにおいて、購入要求のために、複数の電子デバイス102の第1のカテゴリから複数のトークンが受信され得る。ステップ806bにおいて、受信された複数のトークンの妥当性検査が行われ得る。ステップ808bにおいて、妥当性検査が行われた複数のトークンについて、トークンボールト306の問合せが行われ得る。ステップ810bにおいて、複数のトークンがトークンボールト内に存在するかどうかが決定され得る。一実施形態によれば、トークンボールト306にそのようなトークンが存在しないとき、制御はステップ812bに進む。ステップ812bにおいて、購入要求は終了され、後で監視され得る関連情報が記録され得る。制御は終了ステップ814bに進む。一実施形態によれば、そのようなトークンがトークンボールト306内に見つけられると、制御はステップ816bに進む。ステップ816bにおいて、妥当性検査が行われた複数のトークンについて、PANデータがトークンボールト306から取り出され得る。ステップ818bにおいて、取り出されたPANデータおよび複数の電子デバイス102の第1のカテゴリの電子デバイス情報が発行元106に送信され得る。ステップ820bにおいて、制御情報に基づいて、発行元106から応答が受信され得る。ステップ822bにおいて、複数の電子デバイス102の第1のカテゴリに応答が送信され得る。制御は終了ステップ814bに進む。
【0101】
図9Aは、本開示の一実施形態による、複数の電子デバイスによって生成された登録要求のための発行元において実施される第1の方法を示す第1のフローチャートを示す。図9Aは、図1図4の要素と関連して説明される。図9Aを参照すると、方法900aが示されている。方法900aは、方法ステップ902aで開始し、方法ステップ904aに進む。
【0102】
ステップ904aにおいて、複数の登録要求がトークンサーバ104から受信され得る。複数の登録要求は、ユーザ110に関連付けられた複数の電子デバイス102からトークンサーバ104によって受信され得る。ステップ906aにおいて、ユーザアカウントおよび複数の電子デバイス102の各々の関連する識別情報が、ユーザ110に関連付けられた仮想通貨手段について確認され得る。
【0103】
ステップ908aにおいて、複数の電子デバイス102の各々に異なるトークンを発行するために、トークンサーバ104に承認が送信され得る。ステップ910aにおいて、通知がトークンサーバ104から受信され得る。この通知は、複数の電子デバイス102における仮想通貨手段の正常にプロビジョニングされた複数のインスタンシエイションに対応し得る。ステップ912aにおいて、複数の電子デバイス102についての仮想通貨手段の複数のインスタンシエイションが、データベース406内のユーザ110のユーザプロファイルに登録され得る。ステップ914aにおいて、電子デバイス情報と、仮想通貨手段の登録された複数のインスタンシエイションに対応する仮想通貨手段情報とがデータベース406に記憶され得る。制御は終了ステップ916aに進む。
【0104】
図9Bは、本開示の一実施形態による、複数の電子デバイスの第1のカテゴリによって生成された購入要求のための発行元において実施される第2の方法を示す第2のフローチャートを示す。図9Bは、図1図4の要素と関連して説明される。図9Bを参照すると、方法900bが示されている。方法900bは、方法ステップ902bで開始し、方法ステップ904bに進む。
【0105】
ステップ904bにおいて、PANデータおよび第1のウェアラブル電子デバイス102aなど複数の電子デバイス102の第1のカテゴリの電子デバイス情報がトークンサーバ104から受信され得る。PANデータは、第1のウェアラブル電子デバイス102aによって生成された購入要求に応答して、トークンサーバ104によって取り出され得る。ステップ906bで、PANデータの妥当性検査が行われ、第1のウェアラブル電子デバイス102aの受信された電子デバイス情報に基づいてデバイスプロファイルが取り出され得る。一実施形態によれば、デバイスプロファイルがデータベース406から取り出され得る。ステップ908bにおいて、トークン情報が、第1のウェアラブル電子デバイス102aの取り出されたデバイスプロファイルおよびユーザ110のユーザプロファイルに基づいて決定され得る。制御情報に基づいて、仮想通貨手段の複数のインスタンシエイションの各々の使用が制御され得る。
【0106】
ステップ910bにおいて、決定された制御情報に基づいて、応答がトークンサーバ104に送信され得る。応答は、購入要求が発行元106によって受け入れられたときの第1の応答、または購入要求が発行元106によって拒否されたときの第2の応答であり得る。制御は終了ステップ912bに進む。
【0107】
図9Cは、本開示の一実施形態による、複数の電子デバイスの第2のカテゴリによって生成されたデータ取得要求の発行元において実施される第3の方法を示す第3のフローチャートを示す。図9Cは、図1図4の要素と関連して説明される。図9Cを参照すると、方法900cが示されている。方法900cは、方法ステップ902cで開始し、方法ステップ904cに進む。
【0108】
ステップ904cにおいて、PANデータおよびディスプレイデバイス102cなど複数の電子デバイス102の第2のカテゴリの電子デバイス情報がトークンサーバ104から受信され得る。PANデータおよび電子デバイス情報は、ディスプレイデバイス102cを介して、ユーザ110によって生成されたデータ取得要求に応答して、トークンサーバ104によって取り出され得る。ステップ906cにおいて、PANデータの妥当性検査が行われ、ディスプレイデバイス102cの受信された電子デバイス情報に基づいてデバイスプロファイルが取り出され得る。さらに、ユーザ110のユーザプロファイルが、データベース406から取り出され得る。ステップ908cにおいて、トークンサーバ104への仮想通貨手段の複数のインスタンシエイションのトークン情報は、ディスプレイデバイス102cの取り出されたデバイスプロファイルおよびユーザ110のユーザプロファイルに基づいて決定され得る。ステップ910cにおいて、決定されたトークン情報がトークンサーバ104に送信され得る。トークンサーバ104はさらに、トークン情報をディスプレイデバイス102cに送信し得る。ディスプレイデバイス102cは、仮想通貨手段の複数のインスタンシエイションに関連付けられた受信されたトークン情報をダッシュボード上にレンダリングし得る。制御は終了ステップ912cに進む。
【0109】
本開示の一実施形態によれば、発行済みトークン管理のための装置は、トークンサーバ104(図1)を介して複数のディスプレイデバイス102(図1)と通信するように構成されたインターフェースを含み得る発行元106(図1)を含み得る。発行元106(図1)はさらに、トークンサーバ104から、複数の電子デバイス102に関連付けられたユーザ110(図1)によって生成された複数の登録要求を受信するように構成されたコントローラ402(図4)を含み得る。コントローラ402は、ユーザ110に関連付けられた仮想通貨手段について、アカウントおよび複数の電子デバイス102の各々の対応する識別情報をさらに確認し得る。この確認に基づいて、複数の電子デバイス102の各々にトークンを発行するために、トークンサーバ104に承認が送信され得る。コントローラ402はさらに、複数の電子デバイス102のための仮想通貨手段の複数のインスタンシエイションを、ユーザ110に関連するユーザプロファイルに登録し得る。発行元106はさらに、仮想通貨手段の登録された複数のインスタンシエイション、ならびに対応する電子デバイス情報および仮想通貨手段情報を記憶するように構成されたデータベース406(図4)などのメモリを含み得る。
【0110】
本開示の別の実施形態によれば、発行済みトークン管理のための装置は、第1のウェアラブル電子デバイス102a(図1)などの電子デバイス内にコントローラ202(図2)を含み得る。コントローラ202は、トークンサーバ104からトークンを受信するように構成され得る。トークンは、仮想通貨手段のインスタンシエイションに利用される情報を含み得る。コントローラ202はさらに、受信されたトークンに基づいて仮想通貨手段の1つ以上のインスタンシエイションのプロビジョニングを実行するように構成され得る。コントローラ202はさらに、仮想通貨手段の1つ以上のインスタンシエイションのプロビジョニングの終了の通知をトークンサーバ104(図1)に送信し得る。仮想通貨手段の1つ以上のインスタンシエイションは、トークンサーバ104に通信可能に結合された発行元によって登録され、制御され得る。
【0111】
本開示の別の実施形態によれば、発行済みトークン管理のための装置は、ディスプレイデバイス102a(図1)内にコントローラ202(図2)を含み得る。ディスプレイデバイス102cは、複数の電子デバイス102(図1)に発行されたトークン情報を表示するように構成された、ダッシュボードなどの表示画面を含み得る。トークン情報は、トークンに関連付けられた電子デバイスを示し得る電子デバイス情報を含み得る。トークン情報は、トークンの発行日および/または有効期限の少なくとも1つを示し得る時間情報をさらに含み得る。トークン情報は、トークンにリンクされたクレジットカード、デビットカード、およびプリペイドカード情報の少なくとも1つを示し得る仮想通貨手段情報を含み得る。
【0112】
本開示は、ハードウェア、またはハードウェアとソフトウェアとの組合せで実現され得る。本開示は、集中的に、少なくとも1つのコンピュータシステムにおいて、またはいくつかの相互接続されたコンピュータシステムにわたって異なる要素が分散され得る分散方式で実現され得る。本明細書に記載の方法を実施するように適応されたコンピュータシステムまたは他の装置が適し得る。ハードウェアとソフトウェアの組合せは、ロードされ、実行されると、本明細書に記載された方法を実行するようにコンピュータシステムを制御し得るコンピュータプログラムを有する汎用コンピュータシステムであり得る。本開示は、他の機能も実行する集積回路の一部を含むハードウェアで実現され得る。
【0113】
本開示は、本明細書に記載された方法の実施を可能にするすべての特徴を含み、コンピュータシステムにロードされると、これらの方法を実行することができコンピュータプログラム製品に埋め込まれてもよい。この文脈では、コンピュータプログラムとは、情報処理能力を有するシステムに、特定の機能を直接的に、またはa)別の言語、コードまたは表記への変換、b)異なる素材形式での再生のいずれかまたはその両方の後に実施させるように意図された1組の命令の、任意の言語、コード、または表記による任意の表現を意味する。
【0114】
本開示は、いくつかの実施形態を参照して説明されているが、本開示の範囲から逸脱することなく、様々な変更がなされ、等価物が置換されてもよいことを、当業者は理解されよう。さらに、その範囲から逸脱することなく、特定の状況または材料を本開示の教示に適合させるように、多くの修正がなされてもよい。したがって、本開示は、開示された特定の実施形態に限定されるのではなく、本開示は、添付の特許請求の範囲内に入るすべての実施形態を含むことが意図される。
図1
図2
図3
図4
図5A
図5B
図5C
図5D
図6A
図6B
図6C
図7A
図7B
図7C
図8A
図8B
図9A
図9B
図9C