(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
複数個の設定情報を格納する内部メモリと、ファイル名に第1の文字列を含む場合には第1の入力情報を含み、前記ファイル名に第2の文字列を含む場合には第2の入力情報を含む入力ファイルを格納するリムーバブルメモリと接続されるインタフェースと、を備える電子機器のためのコンピュータプログラムであって、
前記インタフェースに接続された前記リムーバブルメモリに格納された前記入力ファイルの前記ファイル名である入力ファイル名を取得するファイル名取得機能と、
前記入力ファイル名に前記第1の文字列が含まれるか否かと、前記入力ファイル名に前記第2の文字列が含まれるか否かと、を判断するファイル名判断機能と、
前記入力ファイル名に前記第1の文字列が含まれる場合に、前記内部メモリに格納された前記複数個の設定情報のうち、前記入力ファイルに含まれる前記第1の入力情報によって指定される設定項目に対応する対応設定情報を、前記第1の入力情報によって指定される指定情報に変更する変更機能と、
前記入力ファイル名に前記第2の文字列が含まれる場合に、前記内部メモリに格納された前記複数個の設定情報のうち、前記入力ファイルに含まれる前記第2の入力情報によって指定される前記設定項目に対応する前記対応設定情報を取得する設定情報取得機能と、
前記入力ファイル名に前記第2の文字列が含まれる場合に、前記設定情報取得機能によって取得された前記対応設定情報を示す出力情報を含むファイルを、出力ファイルとして前記リムーバブルメモリに格納する第1の格納機能と、
をコンピュータに実現させるコンピュータプログラム。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【
図1】電子機器としての複合機200A〜200Cと端末装置100とを含むシステム1000のブロック図である。
【
図2】変更用入力ファイルIFSの一例を示す図である。
【
図3】取得用入力ファイルIFGの一例を示す図である。
【
図5】
図4のS60の設定情報変更処理のフローチャートである。
【
図6】設定情報変更処理の出力ファイルの一例を示す図である。
【
図7】
図4のS65の設定情報取得処理のフローチャートである。
【
図8】設定情報取得処理の出力ファイルの一例を示す図である。
【
図9】複合機200Aの設定情報を複合機200Bにコピーする例の説明図である。
【
図10】第2実施例の設定情報変更処理のフローチャートである。
【0011】
A.実施例:
A−1.電子機器を含むシステムの構成:
図1は、電子機器としての複合機200A〜200Cと、端末装置100と、を含むシステム1000のブロック図である。
【0012】
複合機200Aは、複合機200AのコントローラとしてのCPU210と、RAMなどの揮発性記憶装置220と、ハードディスクドライブやフラッシュメモリなどの不揮発性記憶装置230と、液晶ディスプレイなどの表示部240と、液晶パネルと重畳されたタッチパネルやボタンなどの操作部250と、通信インタフェース(IF)270と、スキャナ部280と、プリンタ部290と、を備えている。
【0013】
スキャナ部280は、CCDやCMOSなどの光電変換素子を用いて光学的に文書等の対象物を読み取ることによって、読み取った画像を表すスキャンデータを生成する。プリンタ部290は、所定の方式(例えば、レーザ方式や、インクジェット方式)で、用紙(印刷媒体の一例)上に画像を印刷する装置である。
【0014】
揮発性記憶装置220は、CPU210が処理を行う際に生成される種々の中間データを一時的に格納するバッファ領域を提供する。不揮発性記憶装置230には、コンピュータプログラムPG1と、設定情報データベースSDと、設定情報対応テーブルSTと、が格納されている。揮発性記憶装置220や不揮発性記憶装置230は、複合機200Aの内部メモリである。
【0015】
コンピュータプログラムPG1は、複合機200Aの製造時に不揮発性記憶装置230に予め格納されて提供され得る。これに代えて、コンピュータプログラムPG1は、例えば、インターネットを介して接続されたサーバからダウンロードされる形態、あるいは、CD−ROMなどに記録された形態で提供され得る。
【0016】
CPU210は、コンピュータプログラムPG1を実行することにより、複合機200Aの制御を実行する。例えば、CPU210は、ユーザの指示に従って、印刷処理や読取処理などの画像処理を実行することができる。印刷処理は、プリンタ部290に画像を印刷させる処理である。読取処理は、スキャナ部280に対象物を光学的に読み取らせて、スキャンデータを生成させる処理である。また、CPU210は、複合機200Aに関する設定情報の変更や取得を行う設定関連処理(詳細は後述)を実行することができる。
【0017】
設定情報データベースSDには、複合機200Aに関する複数個の設定項目に対応する複数個の設定情報が格納されている。複数個の設定項目は、例えば、プリンタ部290に関する設定項目、スキャナ部280に関する設定項目、表示部240に関する設定項目、複合機200Aの電源に関する設定項目を含む。設定項目の具体例は、後述する。複数個の設定項目には、それぞれ、設定項目を識別するための識別子(項目IDとも呼ぶ)が割り当てられている。設定情報データベースSDには、複数個の設定情報が、対応する設定項目の項目IDと関連付けて格納されている。
【0018】
設定情報対応テーブルSTは、上述した複数個の設定項目のそれぞれについて、設定項目の名称(以下、項目名とも呼ぶ)と、当該項目名によって示される設定項目の項目IDと、が対応付けて記録されたテーブルである。すなわち、設定情報対応テーブルSTを参照することによって、設定項目の名称に対応する項目IDを取得することができる。
【0019】
通信インタフェース270は、外部装置とデータ通信を行うためのインタフェースである。通信インタフェース270は、USB(Universal Serial Bus)規格に従ったデータ通信を行うためのUSBインタフェースを含む。したがって、通信インタフェース270には、リムーバブルメモリとしてのUSBメモリ300を接続することができ、CPU210は、通信インタフェース270を介して、USBメモリ300にアクセスすることができる。
【0020】
他の複合機200B、200Cの構成は、上述した複合機200Aの構成と同一である。
【0021】
端末装置100は、複合機200A〜200Cのユーザが使用する計算機であり、例えば、パーソナルコンピュータやスマートフォンである。端末装置100は、端末装置100のコントローラとしてのCPU110と、RAMなどの揮発性記憶装置120と、ハードディスクドライブなどの不揮発性記憶装置130と、液晶ディスプレイなどの表示部140と、マウスやキーボードなどの操作部150と、通信インタフェース(IF)170と、を備えている。
【0022】
揮発性記憶装置120は、CPU110のためのバッファ領域を提供する。不揮発性記憶装置130には、コンピュータプログラムPG2が格納されている。コンピュータプログラムPG2は、例えば、サーバからダウンロードされる形態、あるいは、DVD−ROMなどに格納される形態で、複合機200Aの製造者によって提供される。CPU110は、コンピュータプログラムPG2を実行することによって、後述する設定関連処理で用いられる入力ファイルを作成するアプリケーションとして機能する。
【0023】
通信インタフェース170は、外部装置とデータ通信を行うためのインタフェースである。通信インタフェース170は、通信インタフェース270と同様に、USBインタフェースを含むので、通信インタフェース170には、リムーバブルメモリとしてのUSBメモリ300を接続することができる。CPU110は、通信インタフェース170を介して、USBメモリ300にアクセスすることができる。
【0024】
A−2.入力ファイル
後述する設定関連処理は、設定情報データベースSDに格納された設定情報の変更と取得を行う処理である。設定関連処理で用いられる入力ファイルには、後述する設定情報変更処理のために用いられる変更用入力ファイルIFSと、設定情報取得処理のために用いられる取得用入力ファイルIFGと、の2種類がある。
【0025】
図2は、変更用入力ファイルIFSの一例を示す図である。変更用入力ファイルIFSは、1個の変更用メイン入力ファイルMFS(
図2(A))を少なくとも含んでいる。変更用入力ファイルIFSは、1個の変更用メイン入力ファイルMFSのみである場合もあり、1個の変更用メイン入力ファイルMFSに加えて1以上のサブファイル(後述)を含む場合もある。変更用メイン入力ファイルMFSのファイル名は、文字列「設定」と、任意文字列(
図2(A)の例では「サンプル」)と、文字列「一括設定」と、拡張子「.json」と、を含んでいる。該ファイル名において、「設定」と、任意文字列と、「一括設定」と、は、アンダーバー「_」を挟んで、この順序で並んでいる。「一括設定」は、設定関連処理で用いられる入力ファイルであることを示す文字列である。「設定」は、設定関連処理に含まれる設定情報変更処理のために用いられる変更用入力ファイルIFSであることを示す文字列である。任意文字列は、ユーザが自由に決定できる文字列である。「.json」は、変更用メイン入力ファイルMFSに含まれる変更用入力情報が、JSON(JavaScript Object Notationの略(JavaScriptは登録商標))と呼ばれるデータ記述言語を用いて記述されていることを示す拡張子である。
【0026】
変更用メイン入力ファイルMFSに含まれる情報(変更用入力情報とも呼ぶ)は、JSONを用いて記述されている。変更用入力情報は、設定項目の名称と、当該名称によって示される設定項目に対応する設定情報と、の組み合わせ(ペア)を含んでいる。
図2(A)では、「本体表示言語」、「スリープ移行秒数」、「ロゴ画像」、「ショートカット設定」は、設定項目の名称である。例えば、「本体表示言語」は、表示部240に表示されるユーザインタフェース(UI)画面で用いられる言語を規定する設定項目を示す。「英語」は、「本体表示言語」に対応する設定情報である。スリープ移行秒数は、複合機200Aの電源の状態が通常の待機状態で維持される秒数を規定する設定項目である。待機状態において、動作指示が入力されることなく、規定された秒数が経過した場合には、複合機200Aは、待機状態からスリープ状態に移行される。「30」は、「スリープ移行秒数」に対応する設定情報である。コロン「:」を挟んで対になっている「本体表示言語」と「英語」、および、「スリープ移行秒数」と「30」は、上述した設定項目の名称と設定情報とのペアの一例である。
【0027】
設定情報が、画像データである場合や多数の設定値を含む場合には、設定情報を含むサブファイルが準備され、変更用メイン入力ファイルMFSにおいて、設定項目の名称には、当該サブファイルのファイル名が対応付けられる。例えば、「ロゴ画像」は、印刷される画像のヘッダやフッタに挿入されるロゴを示す画像を規定する設定項目である。「ロゴ1.png」は、「ロゴ画像」に対応する設定情報であるサブファイルのファイル名である。ファイル名が「ロゴ1.png」であるサブファイルは、ロゴを示す画像LIa(
図2(B))を示す画像ファイルである。「ショートカット設定」は、複数個の設定情報を一つのグループとして登録するための設定項目である。一つのグループは、例えば、特定の画像処理(例えば、印刷処理や読取処理)に関する複数個の設定項目に対応する複数個の設定情報を含む。「ショートカット.xml」は、「ショートカット設定」に対応する設定情報であるサブファイルのファイル名である。ファイル名が「ショートカット.xml」であるサブファイルSCF(
図2(B))は、一つのグループとして登録すべき複数個の設定情報が記述されたファイルである。
【0028】
図3は、取得用入力ファイルIFGの一例を示す図である。取得用入力ファイルIFGは、1個のファイルである。取得用入力ファイルIFGのファイル名は、文字列「取得」と、任意文字列(
図3の例では「サンプル」)と、文字列「一括設定」と、拡張子「.json」と、を含んでいる。該ファイル名において、「取得」と、任意文字列と、「一括設定」と、は、アンダーバー「_」を挟んで、この順序で並んでいる。「一括設定」は、上述したように、設定関連処理で用いられる入力ファイルであることを示す文字列である。「取得」は、設定関連処理に含まれる設定情報取得処理のために用いられる取得用入力ファイルIFGであることを示す文字列である。任意文字列は、上述したように、ユーザが自由に決定できる文字列である。「.json」は、取得用入力ファイルIFGに含まれる取得用入力情報が、JSONを用いて記述されていることを示す拡張子である。
【0029】
取得用入力ファイルIFGに含まれる情報(取得用入力情報とも呼ぶ)は、変更用入力情報と同様に、JSONを用いて記述されている。取得用入力情報は、設定項目の名称を含んでいる。
図3の例では、取得用入力情報は、設定項目の名称として、「本体表示言語」と、「スリープ移行秒数」と、「ロゴ画像」と、を含んでいる。取得用入力情報は、変更用入力情報とは異なり、設定情報を含んでいない。例えば、
図3の例では、「本体表示言語」などの設定項目の名称と、コロン「:」を挟んで対となる部分は、空欄やゼロとされている。なお、変形例としては、取得用入力情報は、変更用入力情報(
図2)と同様に、設定情報を含んでも良い。この場合には、取得用入力情報に含まれる設定情報は、後述する設定情報取得処理(
図7)において使用されない。
【0030】
図2の変更用入力ファイルIFSや、
図3の取得用入力ファイルIFGは、例えば、端末装置100において、CPU110がコンピュータプログラムPG2を実行することによって実現される入力ファイル作成機能を利用して、作成される。例えば、変更すべき設定情報に対応する設定項目と、変更後の設定情報と、変更用入力ファイルIFSの作成指示とが、端末装置100に入力されると、入力ファイル作成機能は、変更用入力ファイルIFSを作成する。また、取得すべき設定情報に対応する設定項目と、取得用入力ファイルIFGの作成指示とが、端末装置100に入力されると、入力ファイル作成機能は、取得用入力ファイルIFGを作成する。
【0031】
入力ファイル作成機能は、変更用入力ファイルIFSが、変更用メイン入力ファイルMFSとサブファイルとを含む複数個のファイルを含む場合には、該複数個のファイルを圧縮して、1個の圧縮済みの入力ファイルを生成する。入力ファイル作成機能は、取得用入力ファイルIFGまたは変更用入力ファイルIFS(圧縮されている場合には圧縮済みの入力ファイル)を暗号化して、暗号化された入力ファイルを生成する。入力ファイル作成機能は、暗号化された入力ファイルを、通信インタフェース170に接続されたUSBメモリ300に格納する。なお、入力ファイルの暗号化では、公知の共通鍵暗号化方式が用いられる。暗号化に用いられる共通鍵は、端末装置100の不揮発性記憶装置130と、複合機200Aの不揮発性記憶装置230と、に予め登録されている。入力ファイルの圧縮では、公知の圧縮アルゴリズムを用いて、ZIPファイルフォーマットに従う圧縮済みの入力ファイルが生成される。
【0032】
入力ファイルに含まれる入力情報、特に、変更用入力ファイルIFSに含まれる変更用入力情報には、設定情報として秘密にすべき情報、例えば、パスワードや、メールアドレスなどの個人情報が含まれ得る。本実施例では、入力ファイルの暗号化が行われるので、これらの秘密にすべき情報の漏洩を抑制できる。
【0033】
変更用入力ファイルIFSや取得用入力ファイルIFGは、例えば、端末装置100において、一般的なテキスト編集プログラムを用いて、作成され得る。また、入力ファイルの暗号化や圧縮の一部または全部は省略され得る。
【0034】
ユーザは、複合機200Aの設定情報データベースSDに格納された設定情報を変更したい場合には、入力ファイル作成機能を利用して、変更用入力ファイルIFSを作成する。ユーザは、複合機200Aの設定情報データベースSDに格納された設定情報を取得したい場合には、入力ファイル作成機能を利用して、取得用入力ファイルIFGを作成する。作成された変更用入力ファイルIFSや取得用入力ファイルIFGは、USBメモリ300に格納される。
【0035】
以上の説明から解るように、設定関連処理で用いられる入力ファイルは、ファイル名に「設定」を含む場合には、換言すれば、変更用入力ファイルIFSである場合には、変更用入力情報を含み(
図2)、ファイル名に「取得」を含む場合には、換言すれば、取得用入力ファイルIFGである場合には、取得用入力情報を含む(
図3)。
【0036】
A−3.設定関連処理
図4は、設定関連処理のフローチャートである。設定関連処理は、入力ファイルのファイル名に応じて、換言すれば、入力ファイルが、変更用入力ファイルIFSであるか、取得用入力ファイルIFGであるかに応じて、設定情報の変更や取得を行う処理である。設定関連処理は、複合機200A〜200CのCPUによって実行される。以下では、設定関連処理が、複合機200AのCPU210によって実行される場合について説明するが、設定関連処理は、複合機200B、200Cにおいても同様に実行される。
【0037】
複合機200Aに電源が投入されている間は、通信インタフェース270は、通信インタフェース270に対してUSBメモリ300が接続されたか否かを常に監視している。通信インタフェース270は、USBメモリ300が接続されると、CPU210に該USBメモリ300の接続を通知するので、CPU210は、USBメモリ300の接続を検出することができる。
【0038】
S10では、CPU210は、USBメモリ300の接続が検出されたか否かを判断する。USBメモリ300の接続が検出されていない場合には(S10:NO)、CPU210は、USBメモリ300の接続が検出されるまで待機する。USBメモリ300の接続が検出された場合には(S10:YES)、CPU210は、S15に処理を進める。ここで、USBメモリ300には、上述した変更用入力ファイルIFSや取得用入力ファイルIFGに加えて、画像ファイルが格納されていることが想定される。後述するように、複合機200Aは、画像ファイルが格納されたUSBメモリ300が通信インタフェース270に接続されると、該画像ファイルを用いて印刷を行う機能を備えているからである。
【0039】
S15では、CPU210は、接続されたUSBメモリ300に格納されたファイルのうち、設定関連処理用の入力ファイル(具体的には、変更用入力ファイルIFSや取得用入力ファイルIFG)の個数は1個であるか否かを判断する。すなわち、CPU210は、ファイル名に「一括設定」の文字列を含むファイルの個数は、1個であるか否かを判断する。変形例では、設定関連処理用の入力ファイルであるか否かに関わらず、USBメモリ300に格納されたファイルの個数が1個であるか否かが判断されても良い。
【0040】
設定関連処理用の入力ファイルの個数が1個である場合には(S15:YES)、S20にて、CPU210は、該1個の設定関連処理用の入力ファイルを処理対象のファイル(以下、処理ファイルとも呼ぶ)として選択する。設定関連処理用の入力ファイルの個数が1個ではない場合には(S15:NO)、CPU210は、S25に処理を進める。設定関連処理用の入力ファイルの個数が1個ではない場合には、設定関連処理用の入力ファイルが1個も含まれない場合、例えば、USBメモリ300には、画像ファイルのみが含まれている場合が含まれる。設定関連処理用の入力ファイルの個数が1個ではない場合には、設定関連処理用の入力ファイルが2個以上である場合が含まれる。
【0041】
S25では、CPU210は、USBメモリ300に格納された全てのファイルの一覧を含むファイル選択画面を表示部240に表示して、該選択画面を介してユーザのファイル選択指示を取得する。S30では、CPU210は、ユーザのファイル選択指示に基づいて、USBメモリ300に格納された全てのファイルから、1個の処理ファイルを選択する。この結果、ユーザの指示に基づいて適切な処理ファイルを選択することができる。
【0042】
S35では、CPU210は、処理ファイルのファイル名を取得する。S40では、CPU210は、処理ファイルのファイル名は、文字列「一括設定」を含むか否かを判断する。処理ファイルのファイル名が、「一括設定」を含まない場合には(S40:NO)、CPU210は、S45に処理を進める。この場合には、処理ファイルは、印刷すべき画像を表す画像ファイルであると考えられる。S45では、CPU210は、処理ファイルを用いて、処理ファイルによって表される画像を印刷する印刷処理を実行して、設定関連処理を終了する。
【0043】
処理ファイルのファイル名が、「一括設定」を含む場合には(S40:YES)、S50にて、CPU210は、処理ファイルのファイル名は、文字列「設定」を含むか否かを判断する。処理ファイルのファイル名が、「設定」を含まない場合には(S50:NO)、S55にて、CPU210は、処理ファイルのファイル名は、文字列「取得」を含むか否かを判断する。
【0044】
処理ファイルのファイル名が、「設定」を含む場合には(S50:YES)、CPU210は、S60に処理を進める。この場合には、処理ファイルは、変更用入力ファイルIFSである。処理ファイルのファイル名が、「取得」を含む場合には(S55:YES)、CPU210は、S65に処理を進める。この場合には、処理ファイルは、取得用入力ファイルIFGである。処理ファイルのファイル名が、「設定」も「取得」も含まない場合には(S55:NO)、CPU210は、S60およびS65のいずれも行わずに処理をS70に進める。この場合には、ファイル名が間違っていると考えられる。
【0045】
S60では、CPU210は、処理ファイル(変更用入力ファイルIFS)を用いて、設定情報変更処理を実行する。設定情報変更処理によって、詳細は後述するように、設定情報データベースSDに含まれる複数個の設定情報のうち、指定された特定の設定情報が変更される。
【0046】
S65では、CPU210は、処理ファイル(取得用入力ファイルIFG)を用いて、設定情報取得処理を実行する。設定情報取得処理によって、詳細は後述するように、設定情報データベースSDに含まれる複数個の設定情報のうち、指定された特定の設定情報が取得される。取得された設定情報を含む設定情報ファイルが、出力ファイルとして、通信インタフェース270に接続されたUSBメモリ300に格納される。
【0047】
S70では、CPU210は、ステータスファイルを生成し、該ステータスファイルを通信インタフェース270に接続されたUSBメモリ300に格納する。なお、CPU210は、USBメモリ300のデフォルトのディレクトリ(例えば、最上位のディレクトリ)に、該ステータスファイルを格納しても良いし、新たにステータスファイル用のディレクトリを作成し、該新たなディレクトリに、該ステータスファイルを格納しても良い。ステータスファイル用のディレクトリは、例えば、デフォルトのディレクトリ内に、サブディレクトリとして作成される。該ステータスファイルには、詳細は後述するが、S60の設定情報変更処理が実行された場合には、設定情報変更処理の結果を示す情報が含まれ、S65の設定情報取得処理が実行された場合には、設定情報取得処理の結果を示す情報が含まれる。ファイル名の間違いによって、設定情報変更処理と設定情報取得処理とのいずれも実行されなかった場合には、ステータスファイルには、その旨を示す情報が含まれる。ステータスファイルの生成・格納が終了すると、設定関連処理は終了される。
【0048】
本実施例の設定関連処理によれば、入力ファイルのファイル名に「設定」が含まれる場合に(S50:YES)、設定情報変更処理が実行され(S60)、入力ファイル名に「取得」が含まれる場合に(S55:YES)、設定情報取得処理が実行される(S65)。この結果、設定情報の変更と設定情報の取得とを、リムーバブルメモリとしてのUSBメモリ300を用いて、容易に実現できる。したがって、電子機器としての複合機200A〜200Cの設定に関する利便性を向上できる。例えば、複合機200Aがネットワークに接続されていない等により、ユーザの端末装置100と複合機200Aとが通信できない環境であっても、複合機200Aに格納された設定情報の変更や取得を容易に行うことができる。
【0049】
さらに、本実施例の設定関連処理によれば、入力ファイルのファイル名に「一括設定」が含まれる場合に(S40:YES)、該ファイル名に「設定」が含まれるか否かと、前「取得」が含まれるか否かと、が判断される(S50、S55)。そして、該ファイル名に「一括設定」が含まれ(S40:YES)、かつ、「設定」が含まれる場合に(S50:YES)、設定情報変更処理が実行される(S60)。該ファイル名に「一括設定」が含まれ(S40:YES)、かつ、「取得」が含まれる場合に(S55:YES)、設定情報取得処理が実行される(S65)。さらに、該入力ファイル名に「一括設定」が含まれない場合に(S40:NO)、入力ファイルを用いて印刷処理が実行される(S45)。したがって、入力ファイルのファイル名に「一括設定」が含まれるか否かに応じて、入力ファイルを用いて設定情報の変更や取得を行うか、入力ファイルを用いて印刷処理を行うか、を適切に切り替えることができる。
【0050】
さらに、本実施例の設定関連処理によれば、通信インタフェース270に対するUSBメモリ300の接続が検出された場合に(S10:YES)、操作部250に対するユーザの操作を受け取ることなく、自動的に、入力ファイルのファイル名が取得され(S35)、ユーザの操作を受け取ることなく、自動的に、該ファイル名に「設定」や「取得」が含まれるか否かが判断される(S40、S50)。この結果、ユーザの操作を受け取ることなく、設定情報変更処理や設定情報取得処理が進められるので、複合機200Aの設定に関するユーザの負担を軽減することができる。
【0051】
A−4.設定情報変更処理
図5は、
図4のS60の設定情報変更処理のフローチャートである。設定情報変更処理が実行される時点で、処理ファイルは、変更用入力ファイルIFSであることが判明している。設定情報変更処理は、設定情報データベースSDに格納された複数個の設定情報のうち、変更用入力ファイルIFSに含まれる変更用入力情報によって指定される設定項目(以下、指定設定項目とも呼ぶ)に対応する設定情報(以下、対応設定情報とも呼ぶ)を、変更用入力情報によって指定される設定情報(指定設定情報とも呼ぶ)に変更する処理である。
【0052】
S110では、CPU210は、変更用入力ファイルIFSが暗号化されているか否かを判断する。変更用入力ファイルIFSが暗号化されている場合には(S110:YES)、S115にて、CPU210は、暗号化された変更用入力ファイルIFSを復号する復号処理を実行する。変更用入力ファイルIFSが暗号化されていない場合には(S110:NO)、S115の復号処理はスキップされる。
【0053】
S120では、CPU210は、変更用入力ファイルIFSが圧縮されているか否かを判断する。変更用入力ファイルIFSが圧縮されている場合には(S120:YES)、S125にて、CPU210は、圧縮された変更用入力ファイルIFSを解凍(復元)する解凍処理を実行する。変更用入力ファイルIFSが圧縮されていない場合には(S120:NO)、S125の解凍処理はスキップされる。
【0054】
S130では、CPU210は、変更用入力ファイルIFS(
図2)に含まれる変更用入力情報から、設定項目の名称と、指定設定情報と、のペアを一つずつ取得する。
図2の例では、例えば、設定項目の名称としての「本体表示言語」と、指定設定情報としての「英語」と、のペアが最初に取得される。また、設定項目の名称としての「ロゴ画像」と、指定設定情報としてのサブファイル「ロゴ1.png」と、のペアが、3回目に取得される。
【0055】
S135では、CPU210は、取得されたペアに含まれる設定項目の名称によって指定される指定設定項目に対応する項目IDを取得する。項目IDは、設定情報対応テーブルST(
図1)を参照することによって取得される。
【0056】
S140では、CPU210は、設定情報データベースSDに含まれる複数個の設定情報のうち、取得された項目IDに対応する対応設定情報を、取得されたペアに含まれる指定設定情報に変更する。例えば、S130にて取得されたペアが、「本体表示言語」と「英語」とのペアである場合には、「本体表示言語」の項目IDに対応する現在の対応設定情報が設定情報データベースSDから削除され、新たに「英語」が設定情報データベースSDに格納される。S130にて取得されたペアが、「ロゴ画像」とサブファイル「ロゴ1.png」とのペアである場合には、「ロゴ画像」の項目IDに対応する現在の対応設定情報が削除され、新たにサブファイル「ロゴ1.png」が設定情報データベースSDに格納される。
【0057】
S145では、CPU210は、対応設定情報の変更が成功したか否かを判断する。ここで、対応設定情報の変更が失敗する原因としては、設定項目の名称の異常、指定設定情報の異常などがある。設定項目の名称の異常は、設定項目の名称の記載が間違えているために、S135にて対応する項目IDが取得できない場合である。指定設定情報の異常は、例えば、指定設定情報が、取るべき値とは異なる値である場合(例えば、文字列であるべき指定設定情報が数値である場合)や、指定設定情報が存在しない場合(例えば、指定設定情報としてのサブファイルが存在しない場合)である。
【0058】
対応設定情報の変更が失敗した場合には(S145:NO)、S150にて、CPU210は、当該失敗の原因となったエラーを示すエラー情報を揮発性記憶装置220に記憶する。記憶されたエラー情報は、上述した
図4のS70にて、生成されるステータスファイルに記録される。対応設定情報の変更が成功した場合には(S145:YES)、S150の処理はスキップされる。
【0059】
S155では、CPU210は、変更用入力ファイルIFSに含まれる全てのペアについて処理したか否かを判断する。未処理のペアがある場合には(S155:NO)、CPU210は、S130に戻る。全てのペアが処理された場合には(S155:YES)、CPU210は、設定情報変更処理を終了する。なお、以上の説明から解るように、本実施例では、1個の対応設定情報の変更が失敗した場合には(S145:NO)、CPU210は、エラー情報の記憶後に、次のペアの処理に進むが、変形例では、エラー情報の記憶後に、設定情報変更処理を終了しても良い。
【0060】
図6は、設定情報変更処理の出力ファイルの一例を示す図である。設定情報変更処理の出力ファイルは、
図4のS70にてUSBメモリ300に格納されるステータスファイルのみである。
図6(A)には、設定情報変更処理にて処理すべき全てのペアについて、対応設定情報の変更が成功した場合に生成されるステータスファイルSFaが示されている。このステータスファイルSFaは、設定情報変更処理の結果を示す情報として、対応設定情報の変更が成功したことを示すテキスト(
図6(A)の例では「正常終了」)を含むテキストファイルである。ステータスファイルSFaのファイル名は、文字列「OK」と、任意文字列と、複合機200Aのモデル名と、複合機200Aのシリアル番号と、連番と、拡張子「.txt」と、を含むように、決定される。該ファイル名において、「OK」と、任意文字列と、モデル名と、シリアル番号と、連番とは、アンダーバー「_」を挟んで、この順序で並んでいる。
【0061】
「OK」は、対応設定情報の変更が成功したことを示す文字列である。この文字列によって、ユーザは、ステータスファイルSFa内の情報を確認しなくても、対応設定情報の変更が成功したことを容易に認識することができる。
【0062】
任意文字列(
図6(A)の例では、「サンプル」)は、設定情報変更処理に用いられた変更用入力ファイルIFSのファイル名に含まれる任意文字列(
図2(A))である。このように、ファイル名に、任意文字列が含まれることによって、ユーザは、変更用入力ファイルIFSと、ステータスファイルSFaと、の対応関係を容易に認識することができる。
【0063】
また、該ファイル名に、複合機200Aのモデル名(
図6(A)の例では、「MODEL100」)と、複合機200Aのシリアル番号(
図6(A)の例では、「NO12345」)と、が含まれることによって、ユーザは、ステータスファイルSFaが、いずれの複合機についてのファイルであるかを容易に認識することができる。該ファイル名に、連番が含まれるので、複数回の設定関連処理が、同一の複合機によって実行されることによって、複数個のステータスファイルSFaが生成される場合に、複数個のステータスファイルSFaを適切に区別できる。
【0064】
図6(B)には、設定情報変更処理にて処理すべき全部または一部のペアについて、対応設定情報の変更が失敗した場合に生成されるステータスファイルSFbが示されている。このステータスファイルSFbは、設定情報変更処理の結果を示す情報として、対応設定情報の変更の全部または一部が失敗した原因を示すテキスト(
図6の例では、「JSON_Value異常」)を含むテキストファイルである。「JSON_Value異常」は、上述した指定設定情報の異常の発生を示している。なお、上述した指定設定情報の異常や設定項目の名称の異常とは別に、例えば、S115の復号処理の失敗や、S125の解凍処理の失敗や、変更用入力ファイルIFSの記述の形式が誤っている場合などがある。この場合には、設定情報変更処理は中断され、対応設定情報の変更は全て失敗に終わる。この場合には、詳細は省略するが、設定情報変更処理の中断の原因を示すテキストが、ステータスファイルSFbに含められる。
【0065】
ステータスファイルSFbのファイル名は、文字列「NG」と、任意文字列と、複合機200Aのモデル名と、複合機200Aのシリアル番号と、連番と、拡張子「.txt」と、を含んでいる。「NG」は、対応設定情報の変更が失敗したことを示す文字列である。この文字列によって、ユーザは、ステータスファイルSFb内の情報を確認しなくても、対応設定情報の変更が失敗したことを容易に認識することができる。任意文字列、複合機200Aのモデル名、複合機200Aのシリアル番号、連番は、
図6(A)のステータスファイルSFaと同様である。
【0066】
A−5.設定情報取得処理
図7は、
図4のS65の設定情報取得処理のフローチャートである。設定情報取得処理が実行される時点で、処理ファイルは、取得用入力ファイルIFGであることが判明している。設定情報取得処理は、設定情報データベースSDに格納された複数個の設定情報のうち、取得用入力ファイルIFGに含まれる取得用入力情報によって指定される指定設定項目に対応する対応設定情報を取得し、該対応設定情報を含む設定情報ファイルを、出力ファイルとしてUSBメモリ300に格納する処理である。
【0067】
S210では、CPU210は、
図5のS110〜S125の処理を実行する。これによって、取得用入力ファイルIFGが暗号化されている場合には復号処理が実行され、取得用入力ファイルIFGが圧縮されている場合には解凍処理が実行されて、例えば、
図3に示すJSON形式の取得用入力ファイルIFGが取得される。
【0068】
S215では、CPU210は、初期状態の設定情報ファイルを揮発性記憶装置220上に生成する。初期状態の設定情報ファイルに対して、後述するように対応設定情報を記録することによって、出力ファイルとしての設定情報ファイルが生成される。
図8は、設定情報取得処理の出力ファイルの一例を示す図である。設定情報取得処理の出力ファイルは、
図4のS70で生成されるステータスファイル(
図8(B))と、設定情報ファイルSIF(
図8(A))と、を含む。設定情報ファイルSIFは、1個のメイン設定情報ファイルMIF(
図8(A1))を少なくとも含んでいる。S215で生成される初期状態の設定情報ファイルは、初期状態のメイン設定情報ファイルMIFである。設定情報ファイルSIFは、1個のメイン設定情報ファイルMIFに加えて1以上のサブファイルを含む場合もあるが、これについては後述する。
【0069】
設定情報ファイルSIFのファイル名(すなわち、メイン設定情報ファイルMIFのファイル名)は、任意文字列と、複合機200Aのモデル名と、複合機200Aのシリアル番号と、連番と、拡張子「.json」と、を含むように決定される。該ファイル名において、任意文字列と、モデル名と、シリアル番号と、連番とは、アンダーバー「_」を挟んで、この順序で並んでいる。任意文字列(
図8(A1)の例では、「サンプル」)は、設定情報変更処理に用いられた取得用入力ファイルIFGに含まれる任意文字列(
図3)である。複合機200Aのモデル名(
図8(A1)の例では、「MODEL100」)と、複合機200Aのシリアル番号(
図8(A1)の例では、「NO12345」)と、連番(
図8(A1)の例では、「002」)とは、上述した通りである。
【0070】
S220では、CPU210は、取得用入力ファイルIFG(
図3)に含まれる取得用入力情報から、設定項目の名称を一つずつ取得する。
図3の例では、例えば、設定項目の名称としての「本体表示言語」が最初に取得され、「ロゴ画像」が、3回目に取得される。
【0071】
S225では、CPU210は、
図5のS135と同様に、取得された設定項目の名称によって指定される指定設定項目に対応する項目IDを取得する。
【0072】
S230では、CPU210は、取得された項目IDに対応する設定情報、すなわち、S220にて取得された設定項目の名称によって示される設定項目に対応する対応設定情報を、設定情報データベースSDから取得する。
【0073】
S235では、CPU210は、対応設定情報の取得が成功したか否かを判断する。ここで、対応設定情報の取得が失敗する原因としては、設定項目の名称の異常がある。設定項目の名称の異常は、設定項目の名称の記載が間違えているために、S225にて対応する項目IDが取得できない場合である。
【0074】
対応設定情報の取得が失敗した場合には(S235:NO)、S245にて、CPU210は、当該失敗の原因となったエラーを示すエラー情報を揮発性記憶装置220に記憶する。記憶されたエラー情報は、上述した
図4のS70にて、生成されるステータスファイルに記録される。対応設定情報の取得が成功した場合には(S235:YES)、S240にて、CPU210は、S230にて取得した対応設定情報を、S220にて取得した設定項目の名称と対応付けて、設定情報ファイルSIFに記録する。具体的には、これらのS220にて取得した設定項目の名称と、S230にて取得した対応設定情報と、のペアが、設定情報ファイルSIFに記録される。
【0075】
例えば、S220にて取得された設定項目の名称が、「本体表示言語」であり、S230にて取得された対応設定情報が、「日本語」である場合には、「本体表示言語」と「日本語」とをコロン「:」を挟んで対応付けたペアが、メイン設定情報ファイルMIFに記録される(
図8(A1))。S220にて取得された設定項目の名称が、「ロゴ画像」であり、S230にて取得された対応設定情報が、ファイル名「ロゴ2.png」を有する画像ファイルである場合には、「本体表示言語」と、ファイル名「ロゴ2.png」と、をコロン「:」を挟んで対応付けたペアが、メイン設定情報ファイルMIFに記録される(
図8(A1))。さらに、ファイル名「ロゴ2.png」を有する画像ファイルが、サブファイルとして揮発性記憶装置220に記憶される。
図8(A2)には、該画像ファイルによって示されるロゴ画像LIbが図示されている。
【0076】
S250では、CPU210は、取得用入力ファイルIFGに含まれる全ての設定項目の名称について処理したか否かを判断する。未処理の設定項目の名称がある場合には(S250:NO)、CPU210は、S220に戻る。全ての設定項目の名称が処理された場合には(S250:YES)、CPU210は、S255に処理を進める。
【0077】
S255では、CPU210は、この時点で、揮発性記憶装置220上に生成されている設定情報ファイルSIFに、サブファイルが含まれるか否かを判断する。換言すれば、設定情報ファイルSIFが、複数個のファイルを含むか否かが判断される。設定情報ファイルSIFにサブファイルが含まれる場合には(S255:YES)、S260にて、CPU210は、メイン設定情報ファイルMIFと、1個以上のサブファイルと、を公知の圧縮アルゴリズムに従って圧縮して、1個の圧縮済みの設定情報ファイルSIFを生成する。圧縮済みの設定情報ファイルSIFは、例えば、ZIPファイルフォーマットに従うファイルである。設定情報ファイルSIFにサブファイルが含まれない場合には(S255:NO)、S260の圧縮処理は、スキップされる。
【0078】
S265では、CPU210は、設定情報取得処理に用いられた取得用入力ファイルIFGは、暗号化されていたかを判断する。取得用入力ファイルIFGが暗号化されていた場合には、S210にて復号処理が実行されているので、CPU210は、容易に当該判断を行える。取得用入力ファイルIFGが暗号化されていた場合には(S265:YES)、S270にて、CPU210は、設定情報ファイルSIF(1個のメイン設定情報ファイルMIF、または、1個の圧縮済みの設定情報ファイルSIF)を、公知の共通鍵暗号化方式に従って暗号化する暗号化処理を実行する。これによって、1個の暗号化された設定情報ファイルSIFを生成する。共通鍵には、端末装置100において取得用入力ファイルIFGの暗号化に用いられた共通鍵と同じ鍵が用いられる。取得用入力ファイルIFGが暗号化されていなかった場合には(S265:NO)、S270の暗号化処理は、スキップされる。
【0079】
S275では、生成された設定情報ファイルSIFを、通信インタフェース270に接続されたUSBメモリ300に格納して、設定情報取得処理を終了する。
【0080】
設定情報取得処理の出力ファイルについて説明する。設定情報取得処理の出力ファイルは、
図7のS275にてUSBメモリ300に格納される設定情報ファイルSIFと、
図4のS70で生成されるステータスファイルと、を含む。
【0081】
設定情報ファイルSIFは、上述のように、設定項目の名称と、対応設定情報と、のペアを、1個以上含んでいる。設定情報ファイルSIFに含まれる1個以上のペアは、設定情報取得処理に用いられた取得用入力ファイルIFGに含まれる1個以上の設定項目の名称に対応している。例えば、
図8(A)の設定情報ファイルSIFは、
図3の取得用入力ファイルIFGが用いられた場合に生成される。
図3の取得用入力ファイルIFGは、3個の設定項目の名称「本体表示言語」、「スリープ移行秒数」、「ロゴ画像」を含んでいる。このために、
図8(A)の設定情報ファイルSIFは、これらの3個の設定項目の名称に対応するペア、具体的には、「本体表示言語」と「日本語」のペアと、「スリープ移行秒数」と「20」のペアと、「ロゴ画像」と、ファイル名「ロゴ2.png」を有する画像ファイルと、のペアと、を含んでいる。この結果、ユーザは、取得用入力ファイルIFGに所望の設定項目の名称を記述しておくことで、所望の設定項目に対応する設定情報を含む設定情報ファイルSIFを容易に入手することができる。
【0082】
設定情報取得処理の出力ファイルとして
図4のS70で生成されるステータスファイルは、設定情報変更処理の出力ファイルとしてのステータスファイル(
図6)と同様である。例えば、
図8(B)には、設定情報取得処理にて処理すべき全ての設定項目の名称について、対応設定情報の取得が成功した場合に生成されるステータスファイルSFcが示されている。ステータスファイルSFcのファイル名は、
図6(A)のステータスファイルSFaと同様に、「OK」と、任意文字列と、モデル名と、シリアル番号と、連番と、拡張子「.txt」と、を含むように、決定される。ステータスファイルSFcは、対応設定情報の取得が成功したことを示すテキスト(
図8(B)の例では「正常終了」)を含むテキストファイルである。図示は省略するが、設定情報取得処理にて処理すべき全部または一部の設定項目の名称について、対応設定情報の取得が失敗した場合に生成されるステータスファイルは、
図6(B)のステータスファイルSFbと同様である。すなわち、失敗した場合のステータスファイルは、「NG」と、任意文字列と、モデル名と、シリアル番号と、連番と、拡張子「.txt」と、を含むファイル名を有し、失敗した原因を示すテキストを含むテキストファイルである。
【0083】
以上の説明から解るように、本実施例では、変更用入力ファイルIFS(
図2)に含まれる変更用入力情報と、設定情報取得処理の出力ファイルである設定情報ファイルSIF(
図8(A))に含まれる出力情報と、は、設定項目の名称と設定情報とのペアを、互いに同一のファイル形式(本実施形態ではJSON)に従って記述した情報である。この結果、例えば、設定情報取得処理によって得られた設定情報ファイルSIFのファイル名を、文字列「設定」を含むファイル名に変更すると、当該設定情報ファイルSIFは、設定情報変更処理のための変更用入力ファイルIFSとして用いることができる。その一例について説明する。
【0084】
図9は、複合機200Aの設定情報を複合機200Bにコピーする工程を示すフローチャートである。複合機200Aの設定情報を複合機200Bにコピーする場合には、S310にて、ユーザは、端末装置100を用いて、取得用入力ファイルIFGを生成して、該取得用入力ファイルIFGをUSBメモリ300に格納する。取得用入力ファイルIFGには、複合機200Bにコピーすべき設定情報に対応する設定項目の名称が記述される。取得用入力ファイルIFGのファイル名は、例えば、「取得_コピー用_一括設定.json」とされる。
【0085】
S320では、ユーザは、取得用入力ファイルIFGが格納されたUSBメモリ300を、複合機200Aの通信インタフェース270に接続する。これによって、
図4の設定関連処理が、複合機200AのCPU210によって実行されて、複合機200Bにコピーすべき設定情報を含む設定情報ファイルSIFがUSBメモリ300に格納される。この結果、ユーザは、複合機200Bにコピーすべき設定情報を取得できる。設定情報ファイルSIFのファイル名は、例えば、「コピー用_MODEL100_NO12345_001.json」となる。
【0086】
S330では、ユーザは、端末装置100を用いて、S320にて取得された設定情報ファイルSIFのファイル名を、変更用入力ファイルIFSのファイル名に変更する。例えば、設定情報ファイルSIFのファイル名は、上述した「コピー用_MODEL100_NO12345_001.json」から、「設定_コピー用_一括設定.json」に変更される。ファイル名が変更された設定情報ファイルSIFは、USBメモリ300に格納される。
【0087】
S340では、ファイル名が変更された設定情報ファイルSIFが格納されたUSBメモリ300を、複合機200Bの通信インタフェース270に接続する。これによって、
図4の設定関連処理が、複合機200BのCPU210によって実行される。この関連処理では、ファイル名が変更された設定情報ファイルSIFが、変更用入力ファイルIFSとして用いられる。この結果、複合機200Bの設定情報データベースSDに含まれる特定の設定情報が、設定情報ファイルSIFに含まれる設定情報に変更される。
【0088】
以上の処理によって、複合機200Aの設定情報を、複合機200Bに容易にコピーできることが解る。このため、例えば、1個の複合機の設定情報を、多数の他の複合機にコピーすることも容易である。その他にも、例えば、現在の複合機200Aの設定情報を、設定情報ファイルSIFとして取得しておき、将来に、当該設定情報を複合機200A上に復元することも容易に実行できる。
【0089】
さらに、上記実施例の設定関連処理(
図4)では、S40、S50、S55において、入力ファイルのファイル名に基づいて、設定情報変更処理(S60)と、設定情報取得処理(S65)と、のいずれを行うかが決定される。そして、その後に、入力ファイルが暗号化されている場合には、復号処理が行われる(
図5のS115、
図7のS210)。この結果、入力ファイルが暗号化されている場合に、適切に、設定情報の変更や取得を行うことができる。例えば、仮に、設定情報変更処理(S60)と、設定情報取得処理(S65)と、のいずれを行うかが決定される前に、入力ファイルの復号処理を行うとする。この場合には、ファイル名に入力ファイルのファイル名が間違えている場合や、入力ファイルではないファイルが処理ファイルとして選択された場合には、復号処理が無駄になることや、適切な復号処理が行えない可能性が高くなる。本実施例では、そのような不都合を抑制できる。
【0090】
さらに、上記実施例の設定関連処理(
図4)では、S40、S50、S55において設定情報変更処理(S60)と、設定情報取得処理(S65)と、のいずれを行うかが決定された後に、入力ファイルが圧縮されている場合には、解凍処理が行われる(
図5のS125、
図7のS210)。この結果、入力ファイルが圧縮されている場合に、適切に、設定情報の変更や取得を行うことができる。例えば、解凍処理が無駄になることや、適切な解凍処理が行えない不都合を抑制できる。
【0091】
さらに、上記実施例の設定関連処理では、設定情報変更処理が行われる場合には、該設定情報変更処理の結果を示す情報を含むステータスファイルSFa、SFb(
図6)が、出力ファイルとして、USBメモリ300に格納される(
図4のS70)。また、設定情報取得処理が行われる場合には、該設定情報取得処理の結果を示す情報を含むステータスファイルSFc(
図8(B))等が、出力ファイルとして、USBメモリ300に格納される(
図4のS70)。この結果、これらの処理の結果が、USBメモリ300を利用して適切に出力することができる。したがって、複合機の設定に関する利便性がさらに向上する。
【0092】
さらに、上記実施例の設定関連処理では、ステータスファイルSFa〜SFc、設定情報ファイルSIFなどの出力ファイルのファイル名は、「設定」や「取得」とは異なる任意文字列であって、変更用入力ファイルIFSや取得用入力ファイルIFGに含まれる任意文字列(例えば、「サンプル」)を含む。この結果、入力ファイルとの対応関係が解りやすいファイル名を有する出力ファイルをUSBメモリ300に格納することができる。したがって、複合機の設定に関する利便性がさらに向上する。
【0093】
なお、本実施例における入力ファイルのファイル名(
図2、
図3)における「設定」は、第1の文字列の例であり、「取得」は、第2の文字列の例であり、「一括設定」は、第3の文字列の例であり、「サンプル」は、第4の文字列の例である。
図4のS45の印刷処理は、特定の画像処理の例である。
【0094】
B.変形例
(1)
図10は、変形例の設定情報変更処理のフローチャートである。本変形例では、S410にて、
図5のS110〜S155、すなわち、実施例の設定情報変更処理の全体が実行される。S420では、CPU210は、S410において、少なくとも1以上の設定項目に対応する設定情報が変更されたか否かを判断する。1以上の設定項目に対応する設定情報が変更された場合には(S420:YES)、CPU210は、S430に処理を進める。設定情報が一つも変更されていない場合には(S420:NO)、CPU210は、S430の処理をスキップして、設定情報変更処理を終了する。例えば、S410の処理が、変更用入力ファイルIFSの解凍処理のエラー等によって、1個の設定情報も変更されることなく終了した場合には、S430の処理はスキップされる。
【0095】
S430では、
図7のS215〜S275の処理が実行される。ただし、
図7のS220では、変更用入力ファイルIFSに記述された1以上のペアを構成する設定項目の名称が1個ずつ選択される。これによって、S410において、変更の対象であった1以上の設定情報が、設定情報データベースSDから取得される。換言すれば、変更用入力ファイルIFSに含まれる変更用入力情報によって指定される設定項目に対応する設定情報が、設定情報データベースSDから取得される。そして、取得された該設定情報を含む設定情報ファイルSIFが、出力ファイルとしてUSBメモリ300に格納される。
【0096】
この結果、S410にて、変更が成功した設定情報については、変更後の設定情報が設定情報ファイルSIFに含まれる。そして、S410にて、変更が失敗した設定情報については、変更されていない設定情報が設定情報ファイルSIFに含まれる。したがって、ユーザは、設定情報ファイルSIFを確認することによって、所望の設定情報が適切に変更されているか否かを容易に確認することができる。
【0097】
なお、S420の判断は、省略されて、S410の後に、常に、S430が実行されても良い。
【0098】
(2)上記実施例の変更用入力ファイルIFSに含まれる変更用入力情報の記載の形式は、一例であって、様々な変形が可能である。例えば、JSON形式であっても、例えば、インデントや改行、項目の並び順などの細部は、異なり得る。例えば、
図2(A)の変更用メイン入力ファイルMFSは、{"本体表示言語":"英語","スリープ移行秒数":30,"ロゴ画像":"ロゴ1.png","ショートカット設定":"ショートカット.xml"}のように、改行を入れずに記述されても良い。
図3の取得用入力ファイルIFGに含まれる取得用入力情報の記載の形式や、
図6、
図8の出力ファイル(ステータスファイルSFa〜SFcやメイン設定情報ファイルMIF)に含まれる出力情報の記載の形式についても同様である。また、変更用入力ファイルIFSと、メイン設定情報ファイルMIFと、は、細部の形式が異なっていても、互いに同じJSONを用いて記載されていれば、互いに同一のファイル形式である、と言うことができる。
【0099】
さらに、これらの入力ファイルや出力ファイルに含まれる情報の記載の形式は、JSON形式に限られない。これらの情報の記載の形式は、XML形式であっても良いし、HTML形式であっても良いし、複合機200A〜200Cの製造者によって定められた独自の形式であっても良い。また、入力ファイルと出力ファイルとで互いに異なる形式であっても良い。
【0100】
(3)上記実施例の取得用入力ファイルIFGに含まれる取得用入力情報の記載の形式も一例であって、様々な変形が可能である。例えば、取得用入力情報において、設定項目の名称として、「本体設定」が指定されている場合には、個々の設定情報に対応する設定項目の名称が指定されていなくても、「本体表示言語」、「スリープ移行秒数」、「ロゴ画像」、「ショートカット設定」を含む全ての設定項目に対応する設定情報が取得されても良い。
【0101】
(4)変更用入力情報や取得用入力情報において、設定項目を指定する情報として「設定項目の名称」が用いられている。これに代えて、設定項目を指定する情報として「項目ID」が、用いられても良い。
【0102】
(5)上記実施例の入力ファイルや出力ファイルのファイル名は、一例であり、これに限られない。例えば、入力ファイルのファイル名には、「一括設定」は含まれなくても良い。この場合には、例えば、ファイル名に「設定」が含まれる場合に設定情報変更処理が実行され、ファイル名に「取得」が含まれる場合に設定情報取得処理が実行され、ファイル名に「設定」および「取得」のいずれも含まれない場合に、印刷処理が実行されても良い。あるいは、「一括設定」の文字列に代えて、ファイル名の拡張子に基づいて、実行すべき処理の判断が行われても良い。具体的には、
図4のS40にて、CPU210は、ファイル名の拡張子が「.json」であるか否かを判断する。そして、ファイル名がファイル名の拡張子が「.json」であり(S40:YES)、かつ、ファイル名が「設定」から始まる(S50:YES)、設定情報変更処理が実行される(S60)。ファイル名がファイル名の拡張子が「.json」であり(S40:YES)、かつ、ファイル名が「取得」から始まる(S55:YES)、設定情報取得処理が実行される(S65)。ファイル名の拡張子が「.json」でない場合には(S40:NO)、印刷処理が実行される(S45)。
【0103】
例えば、入力ファイルや出力ファイルのファイル名は、「サンプル」などの任意文字列を含まなくても良い。
【0104】
入力ファイルのファイル名に用いられる文字列の組み合わせ、すなわち、「設定」と「取得」の組み合わせは一例であり、例えば、「書込」と「読出」などの他の組み合わせが用いられて良い。
【0105】
ステータスファイルSFa〜SFcのファイル名は、「NG」、「OK」を含まなくても良い。また、ステータスファイルSFa〜SFcや設定情報ファイルSIFのファイル名は、モデル名、シリアル番号、連番の全部または一部を含まなくても良い。また、これらの出力ファイルのファイル名は、設定関連処理が行われた日時を示す文字列などの他の文字列を含んでも良い。
【0106】
(6)上記実施例の設定関連処理(
図4、
図5、
図7)の細部の処理は、一例であり、適宜に変更されて良い。例えば、入力ファイルの暗号化や圧縮が、常に行われない場合には、
図5のS110〜S125の処理は省略されて良い。また、入力ファイルの復号処理や解凍処理は、USBメモリ300の接続が検出された直後に行われても良い。また、USBメモリ300の接続が検出された直後には、常に、ファイル選択画面を表示して、ユーザの指示に基づいて処理ファイルが選択されても良い。また、ステータスファイルのUSBメモリ300への格納(
図4のS70)は、省略されても良く、これに代えて、表示部240に処理の結果が表示されても良い。
【0107】
(7)上記実施例では、電子機器として、複合機200A〜200Cが採用されているが、単体のスキャナやプリンタ、あるいは、デジタルカメラなどの他の画像処理装置が、電子機器として、採用されても良い。また、画像処理装置に限らず、他の種類の電子機器、例えば、音楽の再生装置、ストレージなどの記憶装置、ルータなどの通信装置が、電子機器として、採用されても良い。
【0108】
また、
図4のS45では、入力ファイルを用いて印刷処理が行われているが、採用される電子機器に応じて他の処理が実行されて良い。例えば、DVDプレイヤーなどが採用される場合には、入力ファイルを用いて、動画像を再生する処理が実行されても良い。
【0109】
(8)上記実施例で用いられるUSBメモリ300に代えて、他のリムーバブルメモリが用いられても良い。例えば、SDカードやスマートメディアなどのメモリーカードや、DVD−ROMなどの光ディスクや磁気ディスクが用いられても良い。
【0110】
(9)上記実施例において、ハードウェアによって実現されていた構成の一部をソフトウェアに置き換えるようにしてもよく、逆に、ソフトウェアによって実現されていた構成の一部をハードウェアに置き換えるようにしてもよい。
【0111】
(10)本発明の機能の一部または全部がコンピュータプログラムで実現される場合には、そのプログラムは、コンピュータ読み取り可能な記録媒体(例えば、一時的ではない記録媒体)に格納された形で提供することができる。プログラムは、提供時と同一または異なる記録媒体(コンピュータ読み取り可能な記録媒体)に格納された状態で、使用され得る。「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」は、メモリーカードやCD−ROMのような携帯型の記録媒体に限らず、各種ROM等のコンピュータ内の内部記憶装置や、ハードディスクドライブ等のコンピュータに接続されている外部記憶装置も含み得る。
【0112】
以上、実施例、変形例に基づき本発明について説明してきたが、上記した発明の実施の形態は、本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定するものではない。本発明は、その趣旨並びに特許請求の範囲を逸脱することなく、変更、改良され得ると共に、本発明にはその等価物が含まれる。