特許第6781815号(P6781815)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許6781815LSD1阻害剤としてのシクロプロピルアミン類
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6781815
(24)【登録日】2020年10月20日
(45)【発行日】2020年11月4日
(54)【発明の名称】LSD1阻害剤としてのシクロプロピルアミン類
(51)【国際特許分類】
   C07D 205/04 20060101AFI20201026BHJP
   C07D 211/58 20060101ALI20201026BHJP
   C07D 401/04 20060101ALI20201026BHJP
   C07D 401/14 20060101ALI20201026BHJP
   C07D 211/26 20060101ALI20201026BHJP
   C07D 405/14 20060101ALI20201026BHJP
   C07D 417/14 20060101ALI20201026BHJP
   A61K 31/451 20060101ALI20201026BHJP
   A61K 31/4523 20060101ALI20201026BHJP
   A61K 31/397 20060101ALI20201026BHJP
   A61P 43/00 20060101ALI20201026BHJP
   A61P 35/00 20060101ALI20201026BHJP
   A61P 35/02 20060101ALI20201026BHJP
   A61P 31/12 20060101ALI20201026BHJP
   A61P 7/00 20060101ALI20201026BHJP
【FI】
   C07D205/04
   C07D211/58
   C07D401/04
   C07D401/14
   C07D211/26
   C07D405/14
   C07D417/14
   A61K31/451
   A61K31/4523
   A61K31/397
   A61P43/00 111
   A61P35/00
   A61P35/02
   A61P31/12
   A61P7/00
【請求項の数】47
【全頁数】180
(21)【出願番号】特願2019-186168(P2019-186168)
(22)【出願日】2019年10月9日
(62)【分割の表示】特願2016-551815(P2016-551815)の分割
【原出願日】2015年2月12日
(65)【公開番号】特開2020-23529(P2020-23529A)
(43)【公開日】2020年2月13日
【審査請求日】2019年11月7日
(31)【優先権主張番号】61/939,458
(32)【優先日】2014年2月13日
(33)【優先権主張国】US
(31)【優先権主張番号】62/061,258
(32)【優先日】2014年10月8日
(33)【優先権主張国】US
(73)【特許権者】
【識別番号】505193450
【氏名又は名称】インサイト・コーポレイション
【氏名又は名称原語表記】INCYTE CORPORATION
(74)【代理人】
【識別番号】100106518
【弁理士】
【氏名又は名称】松谷 道子
(74)【代理人】
【識別番号】100156144
【弁理士】
【氏名又は名称】落合 康
(72)【発明者】
【氏名】ジャン・フォンレイ
(72)【発明者】
【氏名】ジョエル・アール・コーター
(72)【発明者】
【氏名】ウー・リアンシン
(72)【発明者】
【氏名】ヘ・チュンホン
(72)【発明者】
【氏名】リア・シー・コンコル
(72)【発明者】
【氏名】チエン・ディン−チュエン
(72)【発明者】
【氏名】シェン・ボゥ
(72)【発明者】
【氏名】ウェンチン・ヤオ
【審査官】 松澤 優子
(56)【参考文献】
【文献】 国際公開第2012/135113(WO,A1)
【文献】 国際公開第2013/022047(WO,A1)
【文献】 国際公開第2013/057322(WO,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
C07D
A61K
A61P
CAplus/REGISTRY(STN)
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
がん、ウイルス性疾患およびβグロビン症から選択される疾患の治療のための医薬であって、式:
【化1】
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または
【化2】
[この文献は図面を表示できません]
[式中、
環Aは、フェニルであり;
環Cは、シクロプロピル、シクロブチル、シクロヘキシル、アゼチジニル、またはピペリジニルであり;
は、ハロであり;
はそれぞれ独立して、ハロ、C1−6アルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、C1−6ハロアルキル、C6−10アリール、C3−10シクロアルキル、5〜10員のヘテロアリール、4〜10員のヘテロシクロアルキル、C6−10アリール−C1−4アルキル−、C3−10シクロアルキル−C1−4アルキル−、(5〜10員ヘテロアリール)−C1−4アルキル−、(4〜10員ヘテロシクロアルキル)−C1−4アルキル−、CN、NO、ORa2、SRa2、C(O)Rb2、C(O)NRc2d2、C(O)ORa2、OC(O)Rb2、OC(O)NRc2d2、NRc2d2、NRc2C(O)Rb2、NRc2C(O)ORa2、NRc2C(O)NRc2d2、NRc2S(O)Rb2、NRc2S(O)b2、NRc2S(O)NRc2d2、S(O)Rb2、S(O)NRc2d2、S(O)b2、及びS(O)NRc2d2から選択され、ここで前記C1−6アルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、C6−10アリール、C3−10シクロアルキル、5〜10員のヘテロアリール、4〜10員のヘテロシクロアルキル、C6−10アリール−C1−4アルキル−、C3−10シクロアルキル−C1−4アルキル−、(5〜10員ヘテロアリール)−C1−4アルキル−、及び(4〜10員ヘテロシクロアルキル)−C1−4アルキル−はそれぞれ、ハロ、C1−4アルキル、C1−4ハロアルキル、C1−4シアノアルキル、CN、NO、ORa2、SRa2、C(O)Rb2、C(O)NRc2d2、C(O)ORa2、OC(O)Rb2、OC(O)NRc2d2、NRc2d2、NRc2C(O)Rb2、NRc2C(O)ORa2、NRc2C(O)NRc2d2、NRc2S(O)Rb2、NRc2S(O)b2、NRc2S(O)NRc2d2、S(O)Rb2、S(O)NRc2d2、S(O)b2、及びS(O)NRc2d2から独立して選択される1、2、3、または4つの置換基で置換されていてもよく;
は、CN、C(O)NRc3d3、ORa3またはC(O)ORa3により置換されていてもよい、C1−4アルキルであり;
及びRはそれぞれ、Hであり;
は、H、C1−4アルキル、またはC6−10アリール−C1−4アルキル−であって、ここで前記C1−4アルキル、及びC6−10アリール−C1−4アルキル−はそれぞれ、ハロまたはORa4により置換されていてもよく;
a2、Rb2、Rc2、及びRd2は、それぞれ独立して、H、C1−6アルキル、C1−4ハロアルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、C6−10アリール、C3−10シクロアルキル、5〜10員のヘテロアリール、4〜10員のヘテロシクロアルキル、C6−10アリール−C1−4アルキル−、C3−10シクロアルキル−C1−4アルキル−、(5〜10員ヘテロアリール)−C1−4アルキル−、及び(4〜10員ヘテロシクロアルキル)−C1−4アルキル−から選択され、ここで前記C1−6アルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、C6−10アリール、C3−10シクロアルキル、5〜10員のヘテロアリール、4〜10員のヘテロシクロアルキル、C6−10アリール−C1−4アルキル−、C3−10シクロアルキル−C1−4アルキル−、(5〜10員ヘテロアリール)−C1−4アルキル−、及び(4〜10員ヘテロシクロアルキル)−C1−4アルキル−は、C1−4アルキル、C1−4ハロアルキル、C1−4シアノアルキル、ハロ、CN、ORa5、C(O)Rb5、C(O)NRc5d5、C(O)ORa5、NRc5d5、NRc5C(O)Rb5、S(O)b5、及びS(O)NRc5d5から独立して選択される1、2、3、4、もしくは5つの置換基で置換されていてもよく;
a4は、それぞれ独立して、H、C1−6アルキル、及びC1−4ハロアルキルから選択され;
a3、Rc3及びRd3は、それぞれ独立して、H、C1−6アルキル、及びC1−4ハロアルキルから選択され;
a5、Rb5、Rc5、及びRd5は、それぞれ独立して、H、C1−4アルキル、及びC1−4ハロアルキルから選択され;
nは、0、または1であり;
pは、0、または1であり;
qは、0、または1である]
で示される化合物またはその医薬的に許容される塩、および1つ以上の追加の治療薬を含む、医薬。
【請求項2】
化合物またはその医薬的に許容される塩が、式:
【化3】
[この文献は図面を表示できません]
を有するかまたはその医薬的に許容される塩である、請求項1に記載の医薬。
【請求項3】
化合物またはその医薬的に許容される塩が、式:
【化4】
[この文献は図面を表示できません]
を有するかまたはその医薬的に許容される塩である、請求項1に記載の医薬。
【請求項4】
qが0である、請求項1から3のいずれか一項に記載の医薬。
【請求項5】
qが1である、請求項1から3のいずれか一項に記載の医薬。
【請求項6】
nが0である、請求項1から5のいずれか一項に記載の医薬。
【請求項7】
nが1である、請求項1から5のいずれか一項に記載の医薬。
【請求項8】
がFである、請求項1から7のいずれか一項に記載の医薬。
【請求項9】
環Cが、アゼチジニルまたはピペリジニルである、請求項1から8のいずれか一項に記載の医薬。
【請求項10】
環Cが、アゼチジニルである、請求項1から9のいずれか一項に記載の医薬。
【請求項11】
環Cが、ピペリジニルである、請求項1から9のいずれか一項に記載の医薬。
【請求項12】
が、CN、C(O)NRc3d3またはC(O)ORa3で置換されていてもよいC1−4アルキルである、請求項1から11のいずれか一項に記載の医薬。
【請求項13】
が、−CH−CN、−CH−C(=O)OH、−CH−C(=O)NH(CH)、−CH−C(=O)N(CH、もしくは−CHCHOHである、請求項1から11のいずれか一項に記載の医薬。
【請求項14】
がそれぞれ独立して、C1−6アルキル、C6−10アリール、5〜10員のヘテロアリール、C3−10シクロアルキル、4〜10員のヘテロシクロアルキル、C(O)Rb2、C(O)NRc2d2、C(O)ORa2、S(O)b2、及びS(O)NRc2d2から選択され、ここで前記C1−6アルキル、C6−10アリール、5〜10員のヘテロアリール、C3−10シクロアルキル、及び4〜10員のヘテロシクロアルキルはそれぞれ、ハロ、C1−4アルキル、C1−4ハロアルキル、C1−4シアノアルキル、CN、NO、ORa2、SRa2、C(O)Rb2、C(O)NRc2d2、C(O)ORa2、OC(O)Rb2、OC(O)NRc2d2、NRc2d2、NRc2C(O)Rb2、NRc2C(O)ORa2、NRc2C(O)NRc2d2、NRc2S(O)Rb2、NRc2S(O)b2、NRc2S(O)NRc2d2、S(O)Rb2、S(O)NRc2d2、S(O)b2、及びS(O)NRc2d2から独立して選択される1、2、3、もしくは4つの置換基で置換されていてもよい、請求項1から13のいずれか一項に記載の医薬。
【請求項15】
がそれぞれ独立して、C1−6アルキル、C6−10アリール、5〜10員のヘテロアリール、C(O)Rb2、C(O)NRc2d2、C(O)ORa2、S(O)b2、及びS(O)NRc2d2から選択され、ここで前記C1−6アルキル、C6−10アリール、及び5〜10員のヘテロアリールはそれぞれ、ハロ、C1−4アルキル、C1−4ハロアルキル、C1−4シアノアルキル、CN、NO、ORa2、SRa2、C(O)Rb2、C(O)NRc2d2、C(O)ORa2、OC(O)Rb2、OC(O)NRc2d2、NRc2d2、NRc2C(O)Rb2、NRc2C(O)ORa2、NRc2C(O)NRc2d2、NRc2S(O)Rb2、NRc2S(O)b2、NRc2S(O)NRc2d2、S(O)Rb2、S(O)NRc2d2、S(O)b2、及びS(O)NRc2d2から独立して選択される1、2、3、もしくは4つの置換基で置換されていてもよい、請求項1から13のいずれか一項に記載の医薬。
【請求項16】
がそれぞれ独立して、C1−6アルキル、C6−10アリール、5〜10員のヘテロアリール、C(O)Rb2、C(O)NRc2d2、C(O)ORa2、及びS(O)b2から選択され、ここで前記C1−6アルキル、C6−10アリール、及び5〜10員のヘテロアリールはそれぞれ、ハロ、C1−4アルキル、C1−4ハロアルキル、C1−4シアノアルキル、CN、NO、ORa2、SRa2、C(O)Rb2、C(O)NRc2d2、C(O)ORa2、OC(O)Rb2、OC(O)NRc2d2、NRc2d2、NRc2C(O)Rb2、NRc2C(O)ORa2、NRc2C(O)NRc2d2、NRc2S(O)Rb2、NRc2S(O)b2、NRc2S(O)NRc2d2、S(O)Rb2、S(O)NRc2d2、S(O)b2、及びS(O)NRc2d2から独立して選択される1、2、3、または4つの置換基で置換されていてもよい、請求項1から13のいずれか一項に記載の医薬。
【請求項17】
がC1−4アルキルである、請求項1、2、及び4から16のいずれか一項に記載の医薬。
【請求項18】
が、メトキシで置換されたC1−4アルキルである、請求項1、2、及び4から16のいずれか一項に記載の医薬。
【請求項19】
が、フルオロで置換されたC6−10アリール−C1−4アルキル−である、請求項1、2、及び4から16のいずれか一項に記載の医薬。
【請求項20】
が、H、メチル、メトキシメチル、もしくは4−フルオロフェニルメチルである、請求項1、2、及び4から16のいずれか一項に記載の医薬。
【請求項21】
がHである、請求項1、2、及び4から16のいずれか一項に記載の医薬。
【請求項22】
pが0である、請求項1から21のいずれか一項に記載の医薬。
【請求項23】
pが1である、請求項1から21のいずれか一項に記載の医薬。
【請求項24】
化合物またはその医薬的に許容される塩が、請求項1に記載の式に示される二置換のシクロプロピル基に関して、トランス配置を有する、請求項1から23のいずれか一項に記載の医薬。
【請求項25】
化合物が、
(1−{4−[(trans−2−フェニルシクロプロピル)アミノ]ピペリジン−1−イル}シクロブチル)アセトニトリル;
(1−メチル−3−{4−[(trans−2−フェニルシクロプロピル)アミノ]ピペリジン−1−イル}アゼチジン−3−イル)アセトニトリル;
(3−{4−[(trans−2−フェニルシクロプロピル)アミノ]ピペリジン−1−イル}アゼチジン−3−イル)アセトニトリル;
(1−ベンジル−3−{4−[(trans−2−フェニルシクロプロピル)アミノ]ピペリジン−1−イル}アゼチジン−3−イル)アセトニトリル;
3−(3−(シアノメチル)−3−{4−[(trans−2−フェニルシクロプロピル)アミノ]ピペリジン−1−イル}アゼチジン−1−イル)プロパン酸;
(1−アセチル−3−{4−[(trans−2−フェニルシクロプロピル)アミノ]ピペリジン−1−イル}アゼチジン−3−イル)アセトニトリル;
(1−ベンゾイル−3−{4−[(trans−2−フェニルシクロプロピル)アミノ]ピペリジン−1−イル}アゼチジン−3−イル)アセトニトリル;
メチル3−(シアノメチル)−3−{4−[(trans−2−フェニルシクロプロピル)アミノ]ピペリジン−1−イル}アゼチジン−1−カルボキシレート;
(1−(メチルスルホニル)−3−{4−[(trans−2−フェニルシクロプロピル)アミノ]ピペリジン−1−イル}アゼチジン−3−イル)アセトニトリル;
2−(3−(シアノメチル)−3−{4−[(trans−2−フェニルシクロプロピル)アミノ]ピペリジン−1−イル}アゼチジン−1−イル)ニコチノニトリル;
3−シアノ−4−(3−(シアノメチル)−3−{4−[(trans−2−フェニルシクロプロピル)アミノ]ピペリジン−1−イル}アゼチジン−1−イル)安息香酸;
2−(3−(シアノメチル)−3−{4−[(trans−2−フェニルシクロプロピル)アミノ]ピペリジン−1−イル}アゼチジン−1−イル)ベンゾニトリル;
4−(3−(シアノメチル)−3−{4−[(trans−2−フェニルシクロプロピル)アミノ]ピペリジン−1−イル}アゼチジン−1−イル)ベンゾニトリル;
[1−(3−{[(trans−2−フェニルシクロプロピル)アミノ]メチル}アゼチジン−1−イル)シクロブチル]アセトニトリル
(1’−(エチルスルホニル)−3−{[(trans−2−フェニルシクロプロピル)アミノ]メチル}−1,3’−ビアゼチジン−3’−イル)アセトニトリル;
[4−(3−{[(trans−2−フェニルシクロプロピル)アミノ]メチル}アゼチジン−1−イル)ピペリジン−4−イル]アセトニトリル;
[1−メチル−4−(3−{[(trans−2−フェニルシクロプロピル)アミノ]メチル}アゼチジン−1−イル)ピペリジン−4−イル]アセトニトリル;
[1−アセチル−4−(3−{[(trans−2−フェニルシクロプロピル)アミノ]メチル}アゼチジン−1−イル)ピペリジン−4−イル]アセトニトリル
[1−(4−フルオロベンゾイル)−4−(3−{[(trans−2−フェニルシクロプロピル)アミノ]メチル}アゼチジン−1−イル)ピペリジン−4−イル]アセトニトリル;
[1−(メチルスルホニル)−4−(3−{[(trans−2−フェニルシクロプロピル)アミノ]メチル}アゼチジン−1−イル)ピペリジン−4−イル]アセトニトリル;
[4−(3−{[(trans−2−フェニルシクロプロピル)アミノ]メチル}アゼチジン−1−イル)−1−(フェニルスルホニル)ピペリジン−4−イル]アセトニトリル;
エチル4−(シアノメチル)−4−(3−{[(trans−2−フェニルシクロプロピル)アミノ]メチル}アゼチジン−1−イル)ピペリジン−1−カルボキシレート
4−(シアノメチル)−N,N−ジメチル−4−(3−{[(trans−2−フェニルシクロプロピル)アミノ]メチル}アゼチジン−1−イル)ピペリジン−1−カルボキサミド;
4−(シアノメチル)−N−イソプロピル−4−(3−{[(trans−2−フェニルシクロプロピル)アミノ]メチル}アゼチジン−1−イル)ピペリジン−1−カルボキサミド;
4−(シアノメチル)−N−(4−フルオロフェニル)−4−(3−{[(trans−2−フェニルシクロプロピル)アミノ]メチル}アゼチジン−1−イル)ピペリジン−1−カルボキサミド;
(3−{[(trans−2−フェニルシクロプロピル)アミノ]メチル}−1,3’−ビアゼチジン−3’−イル)アセトニトリル;
4−(3’−(シアノメチル)−3−{[(trans−2−フェニルシクロプロピル)アミノ]メチル}−1,3’−ビアゼチジン−1’−イル)−2,5−ジフルオロ−N−[(1S)−2,2,2−トリフルオロ−1−メチルエチル]ベンズアミド;
[1−(エチルスルホニル)−3−(4−{[(trans−2−フェニルシクロプロピル)アミノ]メチル}ピペリジン−1−イル)アゼチジン−3−イル]アセトニトリル;
[1−(4−{[(trans−2−フェニルシクロプロピル)アミノ]メチル}ピペリジン−1−イル)シクロブチル]アセトニトリル;
[3−(4−{[(trans−2−フェニルシクロプロピル)アミノ]メチル}ピペリジン−1−イル)アゼチジン−3−イル]アセトニトリル;
2−[3−(シアノメチル)−3−(4−{[(trans−2−フェニルシクロプロピル)アミノ]メチル}ピペリジン−1−イル)アゼチジン−1−イル]ニコチノニトリル;
4−[3−(シアノメチル)−3−(4−{[(trans−2−フェニルシクロプロピル)アミノ]メチル}ピペリジン−1−イル)アゼチジン−1−イル]−2,5−ジフルオロ−N−イソプロピルベンズアミド;
{3−(4−{[(trans−2−フェニルシクロプロピル)アミノ]メチル}ピペリジン−1−イル)−1−[3−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル]アゼチジン−3−イル}アセトニトリル;
{3−(4−{[(trans−2−フェニルシクロプロピル)アミノ]メチル}ピペリジン−1−イル)−1−[5−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル]アゼチジン−3−イル}アセトニトリル;
2−クロロ−6−[3−(シアノメチル)−3−(4−{[(trans−2−フェニルシクロプロピル)アミノ]メチル}ピペリジン−1−イル)アゼチジン−1−イル]ベンゾニトリル;
2−[3−(シアノメチル)−3−(4−{[(trans−2−フェニルシクロプロピル)アミノ]メチル}ピペリジン−1−イル)アゼチジン−1−イル]ベンゾニトリル;
4−[3−(シアノメチル)−3−(4−{[(trans−2−フェニルシクロプロピル)アミノ]メチル}ピペリジン−1−イル)アゼチジン−1−イル]ベンゾニトリル;
メチル3−(シアノメチル)−3−(4−{[(trans−2−フェニルシクロプロピル)アミノ]メチル}ピペリジン−1−イル)アゼチジン−1−カルボキシレート;
3−(シアノメチル)−N−(2,4−ジフルオロフェニル)−3−(4−{[(trans−2−フェニルシクロプロピル)アミノ]メチル}ピペリジン−1−イル)アゼチジン−1−カルボキサミド;
N−(3−クロロ−2−フルオロフェニル)−3−(シアノメチル)−3−(4−{[(trans−2−フェニルシクロプロピル)アミノ]メチル}ピペリジン−1−イル)アゼチジン−1−カルボキサミド;
[1−(3,5−ジフルオロベンゾイル)−3−(4−{[(trans−2−フェニルシクロプロピル)アミノ]メチル}ピペリジン−1−イル)アゼチジン−3−イル]アセトニトリル;
[1−ベンゾイル−3−(4−{[(trans−2−フェニルシクロプロピル)アミノ]メチル}ピペリジン−1−イル)アゼチジン−3−イル]アセトニトリル;
[1−(2−フルオロベンゾイル)−3−(4−{[(trans−2−フェニルシクロプロピル)アミノ]メチル}ピペリジン−1−イル)アゼチジン−3−イル]アセトニトリル;
[1−(3−フルオロベンゾイル)−3−(4−{[(trans−2−フェニルシクロプロピル)アミノ]メチル}ピペリジン−1−イル)アゼチジン−3−イル]アセトニトリル;
[1−(4−フルオロベンゾイル)−3−(4−{[(trans−2−フェニルシクロプロピル)アミノ]メチル}ピペリジン−1−イル)アゼチジン−3−イル]アセトニトリル;
[1−メチル−3−(4−{[(trans−2−フェニルシクロプロピル)アミノ]メチル}ピペリジン−1−イル)アゼチジン−3−イル]アセトニトリル;
[3−(4−{[(trans−2−フェニルシクロプロピル)アミノ]メチル}ピペリジン−1−イル)アゼチジン−3−イル]酢酸;
N−メチル−2−(3−(4−((trans−2−フェニルシクロプロピルアミノ)メチル)ピペリジン−1−イル)アゼチジン−3−イル)アセタミド;及び
N,N−ジメチル−2−(3−(4−((trans−2−フェニルシクロプロピルアミノ)メチル)ピペリジン−1−イル)アゼチジン−3−イル)アセタミド
から選択されるかまたは前記化合物のいずれかの医薬的に許容される塩である、請求項1に記載の医薬。
【請求項26】
化合物が、
{1−[4−(4−フルオロベンジル)−4−({[(1R,2S)−2−フェニルシクロプロピル]アミノ}メチル)ピペリジン−1−イル]シクロブチル}酢酸;
{1−[4−(メトキシメチル)−4−({[(1R,2S)−2−フェニルシクロプロピル]アミノ}メチル)ピペリジン−1−イル]シクロブチル}酢酸;
{1−[4−メチル−4−({[(1R,2S)−2−フェニルシクロプロピル]アミノ}メチル)ピペリジン−1−イル]シクロブチル}酢酸;
N,N−ジメチル−2−{1−[4−メチル−4−({[(1R,2S)−2−フェニルシクロプロピル]アミノ}メチル)ピペリジン−1−イル]シクロブチル}アセタミド;
N−メチル−2−{1−[4−メチル−4−({[(1R,2S)−2−フェニルシクロプロピル]アミノ}メチル)ピペリジン−1−イル]シクロブチル}アセタミド;
[1−(メチルスルホニル)−3−(4−{[(1R,2S)−2−フェニルシクロプロピル]アミノ}ピペリジン−1−イル)アゼチジン−3−イル]アセトニトリル;
[1−メチル−3−(4−{[(1R,2S)−2−フェニルシクロプロピル]アミノ}ピペリジン−1−イル)アゼチジン−3−イル]アセトニトリル;
[3−(4−{[(1R,2S)−2−フェニルシクロプロピル]アミノ}ピペリジン−1−イル)アゼチジン−3−イル]アセトニトリル;
[3−(4−{[(1S,2R)−2−フェニルシクロプロピル]アミノ}ピペリジン−1−イル)アゼチジン−3−イル]アセトニトリル;
[1−(エチルスルホニル)−3−(4−{[(1R,2S)−2−フェニルシクロプロピル]アミノ}ピペリジン−1−イル)アゼチジン−3−イル]アセトニトリル;
3−(シアノメチル)−N,N−ジメチル−3−(4−{[(1R,2S)−2−フェニルシクロプロピル]アミノ}ピペリジン−1−イル)アゼチジン−1−スルホンアミド;
3−(シアノメチル)−N−メチル−3−(4−{[(1R,2S)−2−フェニルシクロプロピル]アミノ}ピペリジン−1−イル)アゼチジン−1−スルホンアミド;
3−(シアノメチル)−3−(4−{[(1R,2S)−2−フェニルシクロプロピル]アミノ}ピペリジン−1−イル)アゼチジン−1−スルホンアミド;
[1−メチル−3−(4−{[(1R,2S)−2−フェニルシクロプロピル]アミノ}ピペリジン−1−イル)アゼチジン−3−イル]酢酸;
[1−エチル−3−(4−{[(1R,2S)−2−フェニルシクロプロピル]アミノ}ピペリジン−1−イル)アゼチジン−3−イル]酢酸;
N,N−ジメチル−2−[1−(4−{[(1R,2S)−2−フェニルシクロプロピル]アミノ}ピペリジン−1−イル)シクロブチル]アセタミド;
N−メチル−2−[1−(4−{[(1R,2S)−2−フェニルシクロプロピル]アミノ}ピペリジン−1−イル)シクロブチル]アセタミド;
2−[1−(エチルスルホニル)−3−(4−{[(1R,2S)−2−フェニルシクロプロピル]アミノ}ピペリジン−1−イル)アゼチジン−3−イル]−N,N−ジメチルアセタミド;及び
2−[1−(エチルスルホニル)−3−(4−{[(1R,2S)−2−フェニルシクロプロピル]アミノ}ピペリジン−1−イル)アゼチジン−3−イル]−N−メチルアセタミド
から選択されるかまたは前記化合物のいずれか1つの医薬的に許容される塩である、請求項1に記載の医薬。
【請求項27】
化合物が、
[1−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−3−(4−{[(1R,2S)−2−フェニルシクロプロピル]アミノ}ピペリジン−1−イル)アゼチジン−3−イル]アセトニトリル;
[1−(2−ヒドロキシエチル)−3−(4−{[(1R,2S)−2−フェニルシクロプロピル]アミノ}ピペリジン−1−イル)アゼチジン−3−イル]アセトニトリル;
[1−(3−ヒドロキシシクロブチル)−3−(4−{[(1R,2S)−2−フェニルシクロプロピル]アミノ}ピペリジン−1−イル)アゼチジン−3−イル}アセトニトリル;
[1−(cis−4−ヒドロキシシクロヘキシル)−3−(4−{[(1R,2S)−2−フェニルシクロプロピル]アミノ}ピペリジン−1−イル)アゼチジン−3−イル]アセトニトリル;
[1−(イソチアゾール−5−イルカルボニル)−3−(4−{[(1R,2S)−2−フェニルシクロプロピル]アミノ}ピペリジン−1−イル)アゼチジン−3−イル]アセトニトリル;
[1−(モルホリン−4−イルカルボニル)−3−(4−{[(1R,2S)−2−フェニルシクロプロピル]アミノ}ピペリジン−1−イル)アゼチジン−3−イル]アセトニトリル;
[1−(trans−4−ヒドロキシシクロヘキシル)−3−(4−{[(1R,2S)−2−フェニルシクロプロピル]アミノ}ピペリジン−1−イル)アゼチジン−3−イル]アセトニトリル;
[1−[(1−ヒドロキシシクロペンチル)カルボニル]−3−(4−{[(1R,2S)−2−フェニルシクロプロピル]アミノ}ピペリジン−1−イル)アゼチジン−3−イル]アセトニトリル;
[1−[(1−ヒドロキシシクロプロピル)カルボニル]−3−(4−{[(1R,2S)−2−フェニルシクロプロピル]アミノ}ピペリジン−1−イル)アゼチジン−3−イル]アセトニトリル;
[1−[(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)カルボニル]−3−(4−{[(1R,2S)−2−フェニルシクロプロピル]アミノ}ピペリジン−1−イル)アゼチジン−3−イル]アセトニトリル;
[1−[(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)スルホニル]−3−(4−{[(1R,2S)−2−フェニルシクロプロピル]アミノ}ピペリジン−1−イル)アゼチジン−3−イル]アセトニトリル;
[1−[(1−メチル−1H−ピラゾール−5−イル)カルボニル]−3−(4−{[(1R,2S)−2−フェニルシクロプロピル]アミノ}ピペリジン−1−イル)アゼチジン−3−イル]アセトニトリル;
[1−[(3−ヒドロキシアゼチジン−1−イル)カルボニル]−3−(4−{[(1R,2S)−2−フェニルシクロプロピル]アミノ}ピペリジン−1−イル)アゼチジン−3−イル]アセトニトリル;
[1−[(4−ヒドロキシピペリジン−1−イル)カルボニル]−3−(4−{[(1R,2S)−2−フェニルシクロプロピル]アミノ}ピペリジン−1−イル)アゼチジン−3−イル]アセトニトリル;
[1−[(4−メトキシピペリジン−1−イル)カルボニル]−3−(4−{[(1R,2S)−2−フェニルシクロプロピル]アミノ}ピペリジン−1−イル)アゼチジン−3−イル]アセトニトリル;
[1−[(cis−4−ヒドロキシシクロヘキシル)カルボニル]−3−(4−{[(1R,2S)−2−フェニルシクロプロピル]アミノ}ピペリジン−1−イル)アゼチジン−3−イル]アセトニトリル;
[1−[(trans−4−ヒドロキシシクロヘキシル)カルボニル]−3−(4−{[(1R,2S)−2−フェニルシクロプロピル]アミノ}ピペリジン−1−イル)アゼチジン−3−イル]アセトニトリル;
[3−(4−{[(1R,2S)−2−(4−フルオロフェニル)シクロプロピル]アミノ}ピペリジン−1−イル)−1−(4−ヒドロキシシクロヘキシル)アゼチジン−3−イル]アセトニトリル;
[3−(4−{[(1R,2S)−2−(4−フルオロフェニル)シクロプロピル]アミノ}ピペリジン−1−イル)−1−(メチルスルホニル)−アゼチジン−3−イル]アセトニトリル;
[3−(4−{[(1R,2S)−2−フェニルシクロプロピル]アミノ}ピペリジン−1−イル)−1−(1,3−チアゾール−5−イルカルボニル)アゼチジン−3−イル]アセトニトリル;
[3−(4−{[(1R,2S)−2−フェニルシクロプロピル]アミノ}ピペリジン−1−イル)−1−(1H−ピラゾール−4−イルカルボニル)アゼチジン−3−イル]アセトニトリル;
[3−(4−{[(1R,2S)−2−フェニルシクロプロピル]アミノ}ピペリジン−1−イル)−1−(ピラジン−2−イルカルボニル)アゼチジン−3−イル]アセトニトリル;
[3−(4−{[(1R,2S)−2−フェニルシクロプロピル]アミノ}ピペリジン−1−イル)−1−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)アゼチジン−3−イル]アセトニトリル;
[3−(4−{[(1R,2S)−2−フェニルシクロプロピル]アミノ}ピペリジン−1−イル)−1−(テトラヒドロフラン−3−イル)アゼチジン−3−イル]アセトニトリル;
[3−(4−{[(1R,2S)−2−フェニルシクロプロピル]アミノ}ピペリジン−1−イル)−1−(テトラヒドロフラン−3−イルカルボニル)アゼチジン−3−イル]アセトニトリル;
{1−[4−({[(1R,2S)−2−フェニルシクロプロピル]アミノ}メチル)ピペリジン−1−イル]シクロブチル}酢酸;
2−(3−(4−(((1R,2S)−2−フェニルシクロプロピル)アミノ)ピペリジン−1−イル)−1−(テトラヒドロフラン−2−カルボニル)アゼチジン−3−イル)アセトニトリル;
2−(3−(シアノメチル)−3−(4−(((1R,2S)−2−フェニルシクロプロピル)アミノ)ピペリジン−1−イル)アゼチジン−1−イル)−N,N−ジメチルアセタミド;
2−[1−(エチルスルホニル)−3−(4−{[(1R,2S)−2−フェニルシクロプロピル]アミノ}ピペリジン−1−イル)アゼチジン−3−イル]エタノール;
2−[1−(メチルスルホニル)−3−(4−{[(1R,2S)−2−フェニルシクロプロピル]アミノ}ピペリジン−1−イル)アゼチジン−3−イル]エタノール;
2−[3−(シアノメチル)−3−(4−{[(1R,2S)−2−フェニルシクロプロピル]アミノ}ピペリジン−1−イル)アゼチジン−1−イル]アセタミド;
2−[3−(シアノメチル)−3−(4−{[(1R,2S)−2−フェニルシクロプロピル]アミノ}ピペリジン−1−イル)アゼチジン−1−イル]−N−メチルアセタミド
3−(シアノメチル)−3−(4−{[(1R,2S)−2−(4−フルオロフェニル)シクロプロピル]アミノ}ピペリジン−1−イル)アゼチジン−1−スルホンアミド;
3−[2−(ジメチルアミノ)−2−オキソエチル]−N,N−ジメチル−3−(4−{[(1R,2S)−2−フェニルシクロプロピル]アミノ}ピペリジン−1−イル)アゼチジン−1−カルボキサミド;
メチル3−[2−(ジメチルアミノ)−2−オキソエチル]−3−(4−{[(1R,2S)−2−フェニルシクロプロピル]アミノ}ピペリジン−1−イル)アゼチジン−1−カルボキシレート;
メチル3−[2−(メチルアミノ)−2−オキソエチル]−3−(4−{[(1R,2S)−2−フェニルシクロプロピル]アミノ}ピペリジン−1−イル)アゼチジン−1−カルボキシレート;
N,N−ジメチル−2−(1−(メチルスルホニル)−3−(4−(((1R,2S)−2−フェニルシクロプロピル)アミノ)ピペリジン−1−イル)アゼチジン−3−イル)アセタミド;
N,N−ジメチル−3−[2−(メチルアミノ)−2−オキソエチル]−3−(4−{[(1R,2S)−2−フェニルシクロプロピル]アミノ}ピペリジン−1−イル)アゼチジン−1−カルボキサミド;
N−メチル−2−[1−(メチルスルホニル)−3−(4−{[(1R,2S)−2−フェニルシクロプロピル]アミノ}ピペリジン−1−イル)アゼチジン−3−イル]アセタミド;
テトラヒドロフラン−3−イル3−(シアノメチル)−3−(4−{[(1R,2S)−2−フェニルシクロプロピル]アミノ}ピペリジン−1−イル)アゼチジン−1−カルボキシレート;
[3−(4−{[(1R,2S)−2−フェニルシクロプロピル]アミノ}ピペリジン−1−イル)−1−(1H−ピラゾール−5−イルカルボニル)アゼチジン−3−イル]アセトニトリル;
{3−(4−{[(1R,2S)−2−フェニルシクロプロピル]アミノ}ピペリジン−1−イル)−1−[(3R)−テトラヒドロフラン−3−イルカルボニル]アゼチジン−3−イル}アセトニトリル;
{3−(4−{[(1R,2S)−2−フェニルシクロプロピル]アミノ}ピペリジン−1−イル)−1−[(3S)−テトラヒドロフラン−3−イルカルボニル]アゼチジン−3−イル}アセトニトリル;
{3−(4−{[(1R,2S)−2−フェニルシクロプロピル]アミノ}ピペリジン−1−イル)−1−[(2S)−テトラヒドロフラン−2−イルカルボニル]アゼチジン−3−イル}アセトニトリル;
{3−(4−{[(1R,2S)−2−フェニルシクロプロピル]アミノ}ピペリジン−1−イル)−1−[(2R)−テトラヒドロフラン−2−イルカルボニル]アゼチジン−3−イル}アセトニトリル;
[3−(4−{[(1R,2S)−2−フェニルシクロプロピル]アミノ}ピペリジン−1−イル)−1−(ピリジン−2−イルアセチル)アゼチジン−3−イル]アセトニトリル;
[3−(4−{[(1R,2S)−2−フェニルシクロプロピル]アミノ}ピペリジン−1−イル)−1−(1,3−チアゾール−4−イルカルボニル)アゼチジン−3−イル]アセトニトリル;
[3−(4−{[(1R,2S)−2−フェニルシクロプロピル]アミノ}ピペリジン−1−イル)−1−(1,3−チアゾール−2−イルカルボニル)アゼチジン−3−イル]アセトニトリル;
N,N−ジメチル−2−[3−(4−{[(1R,2S)−2−フェニルシクロプロピル]アミノ}ピペリジン−1−イル)−1−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)アゼチジン−3−イル]アセタミド;
N−メチル−2−[3−(4−{[(1R,2S)−2−フェニルシクロプロピル]アミノ}ピペリジン−1−イル)−1−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)アゼチジン−3−イル]アセタミド;
2−[1−(シクロプロピルメチル)−3−(4−{[(1R,2S)−2−フェニルシクロプロピル]アミノ}ピペリジン−1−イル)アゼチジン−3−イル]−N,N−ジメチルアセタミド;
2−[1−(シクロプロピルメチル)−3−(4−{[(1R,2S)−2−フェニルシクロプロピル]アミノ}ピペリジン−1−イル)アゼチジン−3−イル]−N−メチルアセタミド;
[3−(4−{[(1R,2S)−2−フェニルシクロプロピル]アミノ}ピペリジン−1−イル)−1−(ピリミジン−2−イルメチル)アゼチジン−3−イル]酢酸;
[3−(4−{[(1R,2S)−2−フェニルシクロプロピル]アミノ}ピペリジン−1−イル)−1−(ピリミジン−5−イルメチル)アゼチジン−3−イル]酢酸;
[3−(4−{[(1R,2S)−2−フェニルシクロプロピル]アミノ}ピペリジン−1−イル)−1−(1,3−チアゾール−4−イルメチル)アゼチジン−3−イル]酢酸;
[3−(4−{[(1R,2S)−2−フェニルシクロプロピル]アミノ}ピペリジン−1−イル)−1−(1,3−チアゾール−5−イルメチル)アゼチジン−3−イル]酢酸;
[3−(4−{[(1R,2S)−2−フェニルシクロプロピル]アミノ}ピペリジン−1−イル)−1−(1,3−チアゾール−2−イルメチル)アゼチジン−3−イル]酢酸;及び
[3−(4−{[(1R,2S)−2−フェニルシクロプロピル]アミノ}ピペリジン−1−イル)−1−(3,3,3−トリフルオロプロピル)アゼチジン−3−イル]酢酸
から選択されるかまたは前記化合物のいずれかの医薬的に許容される塩である、請求項1に記載の医薬。
【請求項28】
化合物またはその医薬的に許容される塩が、3−(シアノメチル)−3−(4−{[(1R,2S)−2−フェニルシクロプロピル]アミノ}ピペリジン−1−イル)アゼチジン−1−スルホンアミドまたはその医薬的に許容される塩である、請求項1に記載の医薬。
【請求項29】
化合物が、3−(シアノメチル)−3−(4−{[(1R,2S)−2−フェニルシクロプロピル]アミノ}ピペリジン−1−イル)アゼチジン−1−スルホンアミドである、請求項1に記載の医薬。
【請求項30】
化合物またはその医薬的に許容される塩が、[1−[(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)カルボニル]−3−(4−{[(1R,2S)−2−フェニルシクロプロピル]アミノ}ピペリジン−1−イル)アゼチジン−3−イル]アセトニトリルまたはその医薬的に許容される塩である、請求項1に記載の医薬。
【請求項31】
化合物が、[1−[(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)カルボニル]−3−(4−{[(1R,2S)−2−フェニルシクロプロピル]アミノ}ピペリジン−1−イル)アゼチジン−3−イル]アセトニトリルである、請求項1に記載の医薬。
【請求項32】
化合物またはその医薬的に許容される塩が、3−(シアノメチル)−N,N−ジメチル−3−(4−{[(1R,2S)−2−フェニルシクロプロピル]アミノ}ピペリジン−1−イル)アゼチジン−1−スルホンアミドまたはその医薬的に許容される塩である、請求項1に記載の医薬。
【請求項33】
化合物が、3−(シアノメチル)−N,N−ジメチル−3−(4−{[(1R,2S)−2−フェニルシクロプロピル]アミノ}ピペリジン−1−イル)アゼチジン−1−スルホンアミドである、請求項1に記載の医薬。
【請求項34】
化合物またはその医薬的に許容される塩が、3−(シアノメチル)−3−(4−{[(1R,2S)−2−(4−フルオロフェニル)シクロプロピル]アミノ}ピペリジン−1−イル)アゼチジン−1−スルホンアミドまたはその医薬的に許容される塩である、請求項1に記載の医薬。
【請求項35】
化合物が、3−(シアノメチル)−3−(4−{[(1R,2S)−2−(4−フルオロフェニル)シクロプロピル]アミノ}ピペリジン−1−イル)アゼチジン−1−スルホンアミドである、請求項1に記載の医薬。
【請求項36】
疾患が、がんである、請求項1から35のいずれか一項に記載の医薬。
【請求項37】
1つ以上の追加の治療薬が、化学療法剤、抗増殖剤、アバレリクス、アルデスロイキン、アレムツズマブ、アリトレチノイン、アロプリノール、アルトレタミン、アナストロゾール、三酸化ヒ素、アスパラギナーゼ、アザシチジン、ベンダムスチン、ベバシズマブ、ベキサロテン、ブレオマイシン、ボルテゾムビ(bortezombi)、ボルテゾミブ、ブスルファン静注、ブスルファン経口、カルステロン、カペシタビン、カルボプラチン、カルムスチン、セツキシマブ、クロラムブシル、シスプラチン、クラドリビン、クロファラビン、シクロホスファミド、シタラビン、デカルバジン、ダクチノマイシン、ダルテパリンナトリウム、ダサチニブ、ダウノルビシン、デシタビン、デニロイキン、デニロイキンジフチトクス、デクスラゾキサン、ドセタキセル、ドキソルビシン、プロピオン酸ドロモスタノロン、エクリズマブ、エピルビシン、エルロチニブ、エストラムスチン、リン酸エトポシド、エトポシド、エキセメスタン、クエン酸フェンタニル、フィルグラスチム、フロクスウリジン、フルダラビン、フルオロウラシル、フルベストラント、ゲフィチニブ、ゲムシタビン、ゲムツズマブオゾガマイシン、酢酸ゴセレリン、酢酸ヒストレリン、イブリツモマブチウキセタン、イダルビシン、イホスファミド、メシル酸イマチニブ、インターフェロンアルファ2a、イリノテカン、トシル酸ラパチニブ、レナリドマイド、レトロゾール、ロイコボリン、酢酸リュープロリド、レバミソール、ロムスチン、メクロレタミン、酢酸メゲストロール、メルファラン、メルカプトプリン、メトトレキサート、メトキサレン、マイトマイシンC、ミトタン、ミトキサントロン、フェンプロピオン酸ナンドロロン、ネララビン、ノフェツモマブ、オキサリプラチン、パクリタキセル、パミドロネート、パニツムマブ、パノビノスタット、ペグアスパルガーゼ、ペグフィルグラスチム、ペメトレキセド二ナトリウム、ペントスタチン、ピポブロマン、プリカマイシン、プロカルバジン、キナクリン、ラスブリカーゼ、リツキシマブ、ルクソリチニブ、ソラフェニブ、ストレプトゾシン、スニチニブ、スニチニブマレエート(sunitinib maleate)、タモキシフェン、テモゾロミド、テニポシド、テストラクトン、サリドマイド、チオグアニン、チオテパ、トポテカン、トレミフェン、トシツモマブ、トラスツズマブ、トレチノイン、ウラシルマスタード、バルルビシン、ビンブラスチン、ビンクリスチン、ビノレルビン、ボリノスタット、ゾレドロネート、JAKキナーゼ阻害剤、Pimキナーゼ阻害剤、PI3キナーゼ阻害剤、PI3K−デルタ選択的及び広域PI3K阻害剤、MEK阻害剤、サイクリン依存性キナーゼ阻害剤、b−RAF阻害剤、mTOR阻害剤、プロテアソーム阻害剤、ボルテゾミブ、カーフィルゾミブ、HDAC阻害剤、パノビノスタット、ボリノスタット、DNAメチルトランスフェラーゼ阻害剤、デキサメタゾン、ブロモ及び特異的末端ファミリーメンバー阻害剤、及びインドールアミン2,3−ジオキシゲナーゼ阻害剤からなる群から選択される、請求項36に記載の医薬。
【請求項38】
がんが、血液がん、リンパ腫、白血病、急性リンパ性白血病(ALL)、急性骨髄性白血病(AML)、急性前骨髄球性白血病(APL)、慢性リンパ球性白血病(CLL)、慢性骨髄性白血病(CML)、びまん性大細胞型B細胞リンパ腫(DLBCL)、マントル細胞リンパ腫、非ホジキンリンパ腫、再発性または難治性NHL、反復濾胞性NHL、ホジキンリンパ腫、骨髄増殖性疾患、原発性骨髄線維症(PMF)、真性赤血球増加症(PV)、本態性血小板血症(ET)、骨髄異形成症候群(MDS)、多発性骨髄腫、非上皮性悪性腫瘍、軟骨肉腫、ユーイング肉腫、骨肉腫、横紋筋肉腫、血管肉腫、線維肉腫、脂肪肉腫、粘液腫、横紋筋腫、線維腫、脂肪腫、過誤腫、奇形腫、肺がん、非小細胞肺がん(NSCLC)、気管支原性肺がん、扁平細胞がん、未分化小細胞がん、未分化大細胞がん、腺がん、肺胞(細気管支)がん、気管支腺腫、軟骨性過誤腫、中皮腫、消化管がん、食道がん、扁平上皮がん、腺がん、平滑筋肉腫、リンパ腫、胃がん、上皮性悪性腫瘍、リンパ腫、平滑筋肉腫、膵臓がん、導管腺がん、インスリノーマ、グルカゴノーマ、ガストリノーマ、カルチノイド腫瘍、ビポーマ、小腸がん、腺がん、リンパ腫、カルチノイド腫瘍、カポジ肉腫、平滑筋腫、血管腫、脂肪腫、神経線維腫、線維腫、大腸がん、腺がん、管状腺腫、絨毛腺腫、過誤腫、平滑筋腫、結腸直腸がん、泌尿生殖器系がん、腎臓がん、腺がん、ウィルムス腫瘍[腎芽腫]、膀胱及び尿道がん、扁平上皮がん、移行上皮がん、腺がん、前立腺がん、腺がん、非上皮性悪性腫瘍、精巣がん、セミノーマ、奇形腫、胚性がん腫、奇形がん腫、絨毛がん、非上皮性悪性腫瘍、間質細胞がん、線維腫、線維腺腫、腺腫様腫瘍、脂肪腫、肝臓がん、肝細胞腫、肝細胞がん、胆管細胞がん、肝芽腫、血管肉腫、肝細胞腺腫、血管腫、骨がん、骨原性肉腫、骨肉腫、線維肉腫、悪性線維性組織球腫、軟骨肉腫、ユーイング肉腫、悪性リンパ腫、細網肉腫、多発性骨髄腫、悪性巨細胞腫脊索腫、オステオクロンフローマ、骨軟骨性外骨症、良性軟骨腫、軟骨芽細胞腫、軟骨粘液線維腫、類骨腫、巨細胞腫、神経系のがん、頭蓋のがん、骨腫、血管腫、肉芽腫、黄色腫、変形性骨炎、髄膜がん、髄膜腫、髄膜肉腫、神経膠腫症、脳がん、星状細胞腫、髄芽腫、神経膠腫、上衣腫、胚細胞腫、松果体腫、多形性膠芽腫、乏突起膠腫、神経鞘腫、網膜芽細胞腫、先天性腫瘍、脊髄がん、神経繊維腫、髄膜腫、神経膠腫、非上皮性悪性腫瘍、神経芽細胞腫、レルミット・デュクロ病、婦人科がん、子宮がん、子宮内膜がん、子宮頸部のがん、子宮頸がん、前腫瘍の子宮頸部異形成、卵巣のがん、卵巣がん、漿液性嚢胞腺がん、粘液性嚢胞腺癌、未分類の上皮性悪性腫瘍、包膜莢膜細胞腫、セルトリ・ライディッヒ細胞腫、未分化胚細胞腫、悪性奇形腫、外陰がん、扁平上皮がん、上皮内がん、腺がん、線維肉腫、黒色腫、膣がん、明細胞癌、扁平上皮がん、ブドウ状横紋筋肉腫、胎児性横紋筋肉腫、卵管がん、上皮性悪性腫瘍、皮膚がん、黒色腫、基底細胞がん、扁平上皮がん、カポジ肉腫、ほくろの異形成母斑、脂肪腫、血管腫、皮膚線維腫、ケロイド、乳がん、前立腺がん、頭頸部がん、喉頭部がん、口腔がん、甲状腺がん、及び甲状腺乳頭がんからなる群から選択される、請求項36に記載の医薬。
【請求項39】
がんが、骨髄異形成症候群である、請求項36に記載の医薬。
【請求項40】
がんが、急性骨髄性白血病である、請求項36に記載の医薬。
【請求項41】
がんが、未分化小細胞がんである、請求項36に記載の医薬。
【請求項42】
がんが、ユーイング肉腫である、請求項36に記載の医薬。
【請求項43】
がんが、原発性骨髄線維症である、請求項36に記載の医薬。
【請求項44】
疾患が、ウイルス性疾患である、請求項1から35のいずれか一項に記載の医薬。
【請求項45】
1つ以上の追加の治療薬が、抗生物質製剤、抗ウイルス薬、抗真菌薬、麻酔薬、抗炎症薬、ステロイド系及び非ステロイド系抗炎症薬、抗アレルギー薬、アミノグリコシド類、アミカシン、ゲンタマイシン、トブラマイシン、ストレプトマイシン、ネチルマイシン、カナマイシン、フルオロキノロン類、シプロフロキサシン、ノルフロキサシン、オフロキサシン、トロバフロキサシン、ロメフロキサシン、レボフロキサシン、エノキサシン、ナフチリジン、スルホンアミド類、ポリミキシン、クロラムフェニコール、ネオマイシン、パラモマイシン、コリスチメタート、バシトラシン、バンコマイシン、テトラサイクリン類、リファンピン、リファンピン誘導体(「リファンピン類」)、サイクロセリン、ベータラクタム類、セファロスポリン類、アンホテリシン類、フルコナゾール、フルシトシン、ナタマイシン、ミコナゾール、ケトコナゾール、コルチコステロイド類、ジクロフェナク、フルルビプロフェン、ケトロラク、スプロフェン、クロモリン、ロドキサミド、レボカバスチン、ナファゾリン、アンタゾリン、フェニラミン、及びアザライド系抗生物質からなる群から選択される、請求項44に記載の医薬。
【請求項46】
ウイルス性疾患が、単純ヘルペスウイルス(HSV)、水痘帯状ヘルペスウイルス(VZV)、ヒトサイトメガロウイルス、B型肝炎ウイルス(HBV)、及びアデノウイルスからなる群から選択される、請求項44に記載の医薬。
【請求項47】
化合物またはその医薬的に許容される塩と1つ以上の追加の治療薬とが同時または順次に投与される、請求項1から46のいずれか一項に記載の医薬。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、デメチラーゼを選択的に調節する酵素阻害剤、及びその使用に関する。具体的な実施形態では、化合物及びリジン特異的デメチラーゼ−1(LSD1)の調節によって治療可能な疾患適応を企図する。
【背景技術】
【0002】
エピジェネティック修飾は、遺伝的変異に影響を与えうるが、調節不全の場合、様々な疾患の発症の一因にもなりうる(非特許文献1;非特許文献2)。最近になって、徹底的ながんのゲノム研究で、様々ながんにおいて、多くのエピジェネティック調節遺伝子がしばしば変異し、またはそれら自体の発現が異常なことが分かった(非特許文献3;非特許文献4;非特許文献5)。これは、エピジェネティック調節因子が、がんのドライバーの役割を果たすか、または、腫瘍の形成もしくは疾患の進行が可能であることを暗示する。従って、脱調節されたエピジェネティック調節因子は、魅力ある治療標的である。
【0003】
ヒトの疾患と関連している1つの特定の酵素は、最初に発見されたヒストンデメチラーゼのリジン特異的デメチラーゼ−1(LSD1)である(非特許文献6)。これは、3つの主要なドメイン、すなわちヌクレオソームのターゲッティングで機能するN末端のSWIRM、タンパク質間相互作用に関わるタワードメイン、例えば、転写コリプレッサー、RE1抑制転写因子のコリプレッサー(CoREST)、最後に、その配列と構造がフラビンアデニンジヌクレオチド(FAD)依存性モノアミンオキシダーゼ類(すなわち、MAO−A及びMAO−B)と相同性を持つC末端の触媒ドメインからなる(非特許文献7;非特許文献8;非特許文献9;非特許文献10)。LSD1は、別のリジン特異的デメチラーゼ(LSD2)ともかなりの程度の相同性を持つ(非特許文献11)。生化学的作用機序は2つのイソフォームに保存されているが、それらの基質特異性は、異なると考えられおり、重複は比較的小さい。LSD1とLSD2の酵素反応は、FADの酸化還元過程に依存し、メチル化リジンでプロトン化窒素が必要であることは、LSD1/2の活性を、ヒストン3の4または9位(H3K4またはH3K9)でのモノ及びジメチル化に限定すると考えられている。これらの機序は、LSD1/2を、アルファケトグルタル酸依存性反応を介したモノ、ジ、及びトリメチル化リジンを脱メチル化できる他のヒストンデメチラーゼファミリー(すなわち、十文字ドメイン含有ファミリー)と区別する(非特許文献12;非特許文献13)。
【0004】
K3K4及びH3K9のメチル化ヒストンマークは、通常、それぞれ転写の活性化及び抑制を伴う。コリプレッサー複合体(例えば、CoREST)の一部として、LSD1はH3K4を脱メチル化し、転写を抑制すると報告されているが、核ホルモン受容体複合体(例えば、アンドロゲン受容体)でのLSD1は、H3K9を脱メチル化し、遺伝子発現を活性化しうる(非特許文献14;非特許文献15)。これは、LSD1の基質特異性が、会合因子によって決定され得、それによって、代替遺伝子の発現を状況依存的に調節していること示唆する。ヒストンタンパク質に加えて、LSD1は非ヒストンタンパク質を脱メチル化しうる。これらは、p53(非特許文献16)、E2F(非特許文献17)、STAT3(非特許文献18)、Tat(非特許文献19)、及びミオシンホスファターゼ標的サブユニット1(MYPT1)(非特許文献20)を含む。非ヒストン基質のリストは、機能的プロテオミクス研究における技術の進歩とともに増えている。これらは、クロマチン再構築の調節を越えた、LSD1の付加的な腫瘍形成の役割を示唆する。LSD1は、他のエピジェネティック調節剤、例えば、DNAメチルトランスフェラーゼ1(DNMT1)(非特許文献21)及びヒストンデアセチラーゼ類(HDAC)の複合体(非特許文献22;非特許文献23;非特許文献24)とも関連する。これらの会合は、DNMTまたはHDACの活性を増やす。LSD1阻害剤は、それ故、HDACまたはDNMT阻害剤の効果を増強しうる。実際に、前臨床試験では、かかる可能性をすでに示している(非特許文献25;非特許文献26)。
【0005】
LSD1は、細胞増殖、上皮間葉移行(EMT)、並びに幹細胞生物学(胚性幹細胞及びがん幹細胞の両方)または体細胞の自己再生及び細胞形質転換を含めて、様々な生物学的過程に寄与することが報告されている(非特許文献27;非特許文献28;非特許文献29;非特許文献30)。特に、がん幹細胞またはがんを引き起こす細胞は、がん細胞の不均一性に寄与するある程度の多能性幹細胞特性を備える。この特徴が、がん細胞を、従来療法、例えば、化学療法または放射線療法に対してより耐性にすることがあり、その上、治療後に再発させることがある(非特許文献31;非特許文献32)。LSD1は、一連のがんにおいて、未分化型腫瘍開始またはがん幹細胞の表現型を維持すると報告された(非特許文献33;非特許文献34)。急性骨髄性白血病(AML)は、いくらかのあまり分化していない幹細胞様の表現型または白血病幹細胞(LSC)能を保つ新生細胞の一例である。遺伝子発現アレイ及び次世代シーケンシング技術でのクロマチン免疫沈降(ChIP−Seq)を含むAML細胞分析で、LSD1は、複数の腫瘍形成プログラムに関わる遺伝子のサブセットを調節してLSCを維持しうることが分かった(非特許文献35;非特許文献36)。これらの発見は、AML等の幹細胞特性を有するがんを標的とする、LSD1阻害剤の潜在的な治療効果を示唆する。
【0006】
LSD1の過剰発現は、膀胱がん、NSCLC、乳がん、卵巣がん、神経膠腫、大腸がん、非上皮性悪性腫瘍(軟骨肉腫、ユーイング肉腫、骨肉腫、及び横紋筋肉腫を含む)、神経芽細胞腫、前立腺がん、食道扁平上皮がん、並びに甲状腺乳頭がんを含む、多くの種類のがんでしばしば認められる。とりわけ、LSD1の過剰発現は、臨床的に侵襲性の強いがん、例えば、再発前立腺がん、NSCLC、神経膠腫、乳がん、結腸がん、卵巣がん、食道扁平上皮がん、及び神経芽細胞腫と有意に関連することが研究で分かった。これらの研究で、LSD1発現のノックダウンもしくはLSD1の小分子阻害剤での治療のどちらかが、がん細胞増殖の減少及び/またはアポトーシスの誘導をもたらした。例えば、非特許文献37;非特許文献38;非特許文献39;非特許文献40;非特許文献41;非特許文献42;非特許文献43;非特許文献44;非特許文献45;非特許文献46;非特許文献47;非特許文献48;非特許文献49参照。
【0007】
最近になって、LSD1活性の阻害によるCD86発現の誘導が報告された(非特許文献50)。CD86発現は、抗腫瘍免疫反応にかかわる樹状細胞(DC)の突然変異のマーカーである。とりわけ、CD86は、T細胞増殖を活性化する共刺激因子の役割を果たす(非特許文献51;非特許文献52)。
がんに関わることに加えて、LSD1活性は、ウイルス病原性とも関係している。特に、LSD1活性は、ウイルス複製及びウイルス遺伝子発現に関連していると思われる。例えば、LSD1は、単純ヘルペスウイルス(HSV)、水痘帯状ヘルペスウイルス(VZV)、及びβヘルペスウイルスのヒトサイトメガロウイルスを含む様々な種類のヘルペスウイルスのウイルス前初期遺伝子からの遺伝子発現を誘導する活性化補助因子の役割を果たす(非特許文献53;非特許文献54)。この状況で、LSD1阻害剤は、ウイルス複製を阻止し、ウイルス関連の遺伝子発現を変えることによる抗ウイルス活性を示した。
【0008】
最近の研究で、遺伝子欠失または薬理学的介入のどちらかによるLSD1の阻害が、赤血球系細胞での胎児グロビン遺伝子発現を増加させたことも示されている(非特許文献55;非特許文献56)。胎児グロビン遺伝子の誘導は、成人ヘモグロビンの構成要素である正常なβグロビンの生成に障害のあるβサラセミア及び鎌状赤血球病を含めた、βグロビン症疾患の治療に有効である可能性がある(非特許文献57;非特許文献58)。さらに、LSD1の阻害は、他の臨床上用いられる治療、例えば、ヒドロキシ尿素またはアザシチジンの薬効を高めうる。これらの薬剤は、少なくとも部分的に、異なる機序を介してγグロビン遺伝子発現を増加させることによって作用しうる。
【0009】
要約すれば、LSD1は、ヒストン及び非ヒストンタンパク質のエピジェネティックマークを変えることによって腫瘍成長に寄与する。累積するデータは、LSD1の遺伝子欠失または薬理学的介入のどちらかが、変えられた遺伝子発現を正常化し、それによって、がん細胞における分化プログラムを成熟細胞型に誘導し、細胞増殖を減少させ、アポトーシスを促進させることを立証している。従って、LSD1阻害剤は、単独で、または既存の治療薬剤との組合せで、LSD1活性と関連する疾患の治療に有効であろう。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【0010】
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【発明の概要】
【0011】
本発明は、とりわけ、式I:
【化1】
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の化合物またはその医薬的に許容される塩に関し、可変構成要素は本明細書に定義される。
【0012】
本発明は、さらに、式Iの化合物及び少なくとも1つの医薬的に許容される担体を含む医薬組成物に関する。
【0013】
本発明は、さらに、LSD1を式Iの化合物と接触させることを含むLSD1の阻害方法に関する。
【0014】
本発明は、さらに、治療有効量の式Iの化合物を患者に投与することを含む、患者のLSD1介在疾患の治療方法に関する。
【発明を実施するための形態】
【0015】
本発明は、とりわけ、LSD1を阻害する化合物、例えば、式I:
【化2】
[この文献は図面を表示できません]
の化合物またはその医薬的に許容される塩を提供する。ここで、
環Aは、C6−10アリールまたは、炭素並びにN、O、及びSから選択される1、2、3、もしくは4つのヘテロ原子を含む5〜10員のヘテロアリールであり;
環Bは、炭素並びにN、O、及びSから選択される1、2、または3つのヘテロ原子を含む4〜10員のヘテロシクロアルキルであり;
環Cは、(1)単環式C3−7シクロアルキル、(2)炭素並びにN、O、及びSから選択される1、2、3、もしくは4つのヘテロ原子を含む4〜7員の単環式ヘテロシクロアルキル、または、(3)式(A):
【化3】
[この文献は図面を表示できません]
を有する縮合2環式部分であって、ここで、
環C1は、C5−6シクロアルキル、または、炭素並びにN、O、及びSから選択される1、2、3、もしくは4つのヘテロ原子を含む5〜6員のヘテロシクロアルキルであり;
環C2は、(1)フェニル、(2)C5−6シクロアルキル、(3)炭素並びにN、O、及びSから選択される1、2、3、もしくは4つのヘテロ原子を含む5〜6員のヘテロアリール、または、(4)炭素並びにN、O、及びSから選択される1、2、3、もしくは4つのヘテロ原子を含む5〜6員のヘテロシクロアルキルであり;
ここで、式(A)の当該縮合2環式部分は、環C1を介して環Bに結合しており、環Cの置換基R及びRは、C1及びC2のどちらか、または両方で置換されており;
ここで、環Cは、Rが結合している環Bの環形成原子以外の環Bの環形成原子のいずれかにおいて置換され;
はそれぞれ独立して、ハロ、C1−6アルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、C1−6ハロアルキル、C6−10アリール、C3−10シクロアルキル、5〜10員のヘテロアリール、4〜10員のヘテロシクロアルキル、C6−10アリール−C1−4アルキル−、C3−10シクロアルキル−C1−4アルキル−、(5〜10員ヘテロアリール)−C1−4アルキル−、(4〜10員ヘテロシクロアルキル)−C1−4アルキル−、CN、NO、OR、SR、C(O)R、C(O)NR、C(O)OR、OC(O)R、OC(O)NR、NR、NRC(O)R、NRC(O)OR、NRC(O)NR、C(=NR)R、C(=NR)NR、NRC(=NR)NR、NRS(O)R、NRS(O)、NRS(O)NR、S(O)R、S(O)NR、S(O)、及びS(O)NRから選択され、ここで当該C1−6アルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、C6−10アリール、C3−10シクロアルキル、5〜10員のヘテロアリール、4〜10員のヘテロシクロアルキル、C6−10アリール−C1−4アルキル−、C3−10シクロアルキル−C1−4アルキル−、(5〜10員ヘテロアリール)−C1−4アルキル−、及び(4〜10員ヘテロシクロアルキル)−C1−4アルキル−はそれぞれ、ハロ、C1−4アルキル、C1−4ハロアルキル、C1−4シアノアルキル、CN、NO、OR、SR、C(O)R、C(O)NR、C(O)OR、OC(O)R、OC(O)NR、C(=NR)NR、NRC(=NR)NR、NR、NRC(O)R、NRC(O)OR、NRC(O)NR、NRS(O)R、NRS(O)、NRS(O)NR、S(O)R、S(O)NR、S(O)、及びS(O)NRから独立して選択される1、2、3、または4つの置換基で任意に置換され;
はそれぞれ独立して、ハロ、C1−6アルキル、CN、ORa1、C(O)Rb1、C(O)NRc1d1、C(O)ORa1、NRc1d1、S(O)Rb1、S(O)NRc1d1、S(O)b1、及びS(O)NRc1d1から選択され、ここで当該C1−6アルキルは、ハロ、CN、ORa1、SRa1、C(O)Rb1、C(O)NRc1d1、C(O)ORa1、OC(O)Rb1、OC(O)NRc1d1、C(=NRe1)NRc1d1、NRc1C(=NRe1)NRc1d1、NRc1d1、NRc1C(O)Rb1、NRc1C(O)ORa1、NRc1C(O)NRc1d1、NRc1S(O)Rb1、NRc1S(O)b1、NRc1S(O)NRc1d1、S(O)Rb1、S(O)NRc1d1、S(O)b1、及びS(O)NRc1d1から独立して選択される1、2、または3つの置換基で任意に置換され;
ここで、Rはそれぞれ、Rが結合している環Bの環形成原子以外の環Bの環形成原子のいずれかにおいて置換され;
はそれぞれ独立して、ハロ、C1−6アルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、C1−6ハロアルキル、C6−10アリール、C3−10シクロアルキル、5〜10員のヘテロアリール、4〜10員のヘテロシクロアルキル、C6−10アリール−C1−4アルキル−、C3−10シクロアルキル−C1−4アルキル−、(5〜10員ヘテロアリール)−C1−4アルキル−、(4〜10員ヘテロシクロアルキル)−C1−4アルキル−、CN、NO、ORa2、SRa2、C(O)Rb2、C(O)NRc2d2、C(O)ORa2、OC(O)Rb2、OC(O)NRc2d2、NRc2d2、NRc2C(O)Rb2、NRc2C(O)ORa2、NRc2C(O)NRc2d2、C(=NRe2)Rb2、C(=NRe2)NRc2d2、NRc2C(=NRe2)NRc2d2、NRc2S(O)Rb2、NRc2S(O)b2、NRc2S(O)NRc2d2、S(O)Rb2、S(O)NRc2d2、S(O)b2、及びS(O)NRc2d2から選択され、ここで当該C1−6アルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、C6−10アリール、C3−10シクロアルキル、5〜10員のヘテロアリール、4〜10員のヘテロシクロアルキル、C6−10アリール−C1−4アルキル−、C3−10シクロアルキル−C1−4アルキル−、(5〜10員ヘテロアリール)−C1−4アルキル−、及び(4〜10員ヘテロシクロアルキル)−C1−4アルキル−はそれぞれ、ハロ、C1−4アルキル、C1−4ハロアルキル、C1−4シアノアルキル、CN、NO、ORa2、SRa2、C(O)Rb2、C(O)NRc2d2、C(O)ORa2、OC(O)Rb2、OC(O)NRc2d2、C(=NRe2)NRc2d2、NRc2C(=NRe2)NRc2d2、NRc2d2、NRc2C(O)Rb2、NRc2C(O)ORa2、NRc2C(O)NRc2d2、NRc2S(O)Rb2、NRc2S(O)b2、NRc2S(O)NRc2d2、S(O)Rb2、S(O)NRc2d2、S(O)b2、及びS(O)NRc2d2から独立して選択される1、2、3、または4つの置換基で任意に置換され;
は、ハロ、C1−6アルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、C1−6ハロアルキル、C6−10アリール、C3−10シクロアルキル、5〜10員のヘテロアリール、4〜10員のヘテロシクロアルキル、C6−10アリール−C1−4アルキル−、C3−10シクロアルキル−C1−4アルキル−、(5〜10員ヘテロアリール)−C1−4アルキル−、(4〜10員ヘテロシクロアルキル)−C1−4アルキル−、CN、NO、ORa3、SRa3、C(O)Rb3、C(O)NRc3d3、C(O)ORa3、OC(O)Rb3、OC(O)NRc3d3、NRc3d3、NRc3C(O)Rb3、NRc3C(O)ORa3、NRc3C(O)NRc3d3、C(=NRe3)Rb3、C(=NRe3)NRc3d3、NRc3C(=NRe3)NRc3d3、NRc3S(O)Rb3、NRc3S(O)b3、NRc3S(O)NRc3d3、S(O)Rb3、S(O)NRc3d3、S(O)b3、またはS(O)NRc3d3であって、ここで当該C1−6アルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、C6−10アリール、C3−10シクロアルキル、5〜10員のヘテロアリール、4〜10員のヘテロシクロアルキル、C6−10アリール−C1−4アルキル−、C3−10シクロアルキル−C1−4アルキル−、(5〜10員ヘテロアリール)−C1−4アルキル−、及び(4〜10員ヘテロシクロアルキル)−C1−4アルキル−はそれぞれ、ハロ、C1−4アルキル、C1−4ハロアルキル、C1−4シアノアルキル、CN、NO、ORa3、SRa3、C(O)Rb3、C(O)NRc3d3、C(O)ORa3、OC(O)Rb3、OC(O)NRc3d3、C(=NRe3)NRc3d3、NRc3C(=NRe3)NRc3d3、NRc3d3、NRc3C(O)Rb3、NRc3C(O)ORa3、NRc3C(O)NRc3d3、NRc3S(O)Rb3、NRc3S(O)b3、NRc3S(O)NRc3d3、S(O)Rb3、S(O)NRc3d3、S(O)b3、及びS(O)NRc3d3から独立して選択される1、2、3、もしくは4つの置換基で任意に置換され;
及びRはそれぞれ独立して、H、ハロ、CN、C1−4アルキル、C1−4シアノアルキル、C1−4ハロアルキル、及び−(C1−4アルキル)−ORa5から選択され;
は、H、ハロ、C1−6アルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、C1−6ハロアルキル、C6−10アリール、C3−10シクロアルキル、5〜10員のヘテロアリール、4〜10員のヘテロシクロアルキル、C6−10アリール−C1−4アルキル−、C3−10シクロアルキル−C1−4アルキル−、(5〜10員ヘテロアリール)−C1−4アルキル−、(4〜10員ヘテロシクロアルキル)−C1−4アルキル−、CN、NO、ORa4、SRa4、C(O)Rb4、C(O)NRc4d4、C(O)ORa4、OC(O)Rb4、OC(O)NRc4d4、NRc4d4、NRc4C(O)Rb4、NRc4C(O)ORa4、NRc4C(O)NRc4d4、C(=NRe4)Rb4、C(=NRe4)NRc4d4、NRc4C(=NRe4)NRc4d4、NRc4S(O)Rb4、NRc4S(O)b4、NRc4S(O)NRc4d4、S(O)Rb4、S(O)NRc4d4、S(O)b4、及びS(O)NRc4d4であって、ここで当該C1−6アルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、C6−10アリール、C3−10シクロアルキル、5〜10員のヘテロアリール、4〜10員のヘテロシクロアルキル、C6−10アリール−C1−4アルキル−、C3−10シクロアルキル−C1−4アルキル−、(5〜10員ヘテロアリール)−C1−4アルキル−、及び(4〜10員ヘテロシクロアルキル)−C1−4アルキル−はそれぞれ、ハロ、C1−4アルキル、C1−4ハロアルキル、C1−4シアノアルキル、CN、NO、ORa4、SRa4、C(O)Rb4、C(O)NRc4d4、C(O)ORa4、OC(O)Rb4、OC(O)NRc4d4、C(=NRe4)NRc4d4、NRc4C(=NRe4)NRc4d4、NRc4d4、NRc4C(O)Rb4、NRc4C(O)ORa4、NRc4C(O)NRc4d4、NRc4S(O)Rb4、NRc4S(O)b4、NRc4S(O)NRc4d4、S(O)Rb4、S(O)NRc4d4、S(O)b4、及びS(O)NRc4d4から独立して選択される1、2、3、または4つの置換基で任意に置換され;
、R、R、R、Ra2、Rb2、Rc2、Rd2、Ra3、Rb3、Rc3、Rd3、Ra4、Rb4、Rc4、及びRd4は、それぞれ独立して、H、C1−6アルキル、C1−4ハロアルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、C6−10アリール、C3−10シクロアルキル、5〜10員のヘテロアリール、4〜10員のヘテロシクロアルキル、C6−10アリール−C1−4アルキル−、C3−10シクロアルキル−C1−4アルキル−、(5〜10員ヘテロアリール)−C1−4アルキル−、及び(4〜10員ヘテロシクロアルキル)−C1−4アルキル−から選択され、ここで当該C1−6アルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、C6−10アリール、C3−10シクロアルキル、5〜10員のヘテロアリール、4〜10員のヘテロシクロアルキル、C6−10アリール−C1−4アルキル−、C3−10シクロアルキル−C1−4アルキル−、(5〜10員ヘテロアリール)−C1−4アルキル−、及び(4〜10員ヘテロシクロアルキル)−C1−4アルキル−は、C1−4アルキル、C1−4ハロアルキル、C1−4シアノアルキル、ハロ、CN、ORa5、SRa5、C(O)Rb5、C(O)NRc5d5、C(O)ORa5、OC(O)Rb5、OC(O)NRc5d5、NRc5d5、NRc5C(O)Rb5、NRc5C(O)NRc5d5、NRc5C(O)ORa5、C(=NRe5)NRc5d5、NRc5C(=NRe5)NRc5d5、S(O)Rb5、S(O)NRc5d5、S(O)b5、NRc5S(O)b5、NRc5S(O)NRc5d5、及びS(O)NRc5d5から独立して選択される1、2、3、4、もしくは5つの置換基で任意に置換され;
または、任意のRとRはそれらが結合するN原子と一緒になって、C1−6アルキル、C3−7シクロアルキル、4〜7員のヘテロシクロアルキル、C6−10アリール、5〜6員のヘテロアリール、C1−6ハロアルキル、ハロ、CN、ORa5、SRa5、C(O)Rb5、C(O)NRc5d5、C(O)ORa5、OC(O)Rb5、OC(O)NRc5d5、NRc5d5、NRc5C(O)Rb5、NRc5C(O)NRc5d5、NRc5C(O)ORa5、C(=NRe5)NRc5d5、NRc5C(=NRe5)NRc5d5、S(O)Rb5、S(O)NRc5d5、S(O)b5、NRc5S(O)b5、NRc5S(O)NRc5d5、及びS(O)NRc5d5から独立して選択される1、2、もしくは3つの置換基で任意に置換される、4、5、6、もしくは7員のヘテロシクロアルキル基を形成し、そこで当該C1−6アルキル、C3−7シクロアルキル、4〜7員のヘテロシクロアルキル、C6−10アリール、及び5〜6員のヘテロアリールは、ハロ、C1−4アルキル、C1−4ハロアルキル、C1−4シアノアルキル、CN、ORa5、SRa5、C(O)Rb5、C(O)NRc5d5、C(O)ORa5、OC(O)Rb5、OC(O)NRc5d5、NRc5d5、NRc5C(O)Rb5、NRc5C(O)NRc5d5、NRc5C(O)ORa5、C(=NRe5)NRc5d5、NRc5C(=NRe5)NRc5d5、S(O)Rb5、S(O)NRc5d5、S(O)b5、NRc5S(O)b5、NRc5S(O)NRc5d5、及びS(O)NRc5d5から独立して選択される、1、2、もしくは3つの置換基で任意に置換され;
または、任意のRc2とRd2はそれらが結合するN原子と一緒になって、C1−6アルキル、C3−7シクロアルキル、4〜7員のヘテロシクロアルキル、C6−10アリール、5〜6員のヘテロアリール、C1−6ハロアルキル、ハロ、CN、ORa5、SRa5、C(O)Rb5、C(O)NRc5d5、C(O)ORa5、OC(O)Rb5、OC(O)NRc5d5、NRc5d5、NRc5C(O)Rb5、NRc5C(O)NRc5d5、NRc5C(O)ORa5、C(=NRe5)NRc5d5、NRc5C(=NRe5)NRc5d5、S(O)Rb5、S(O)NRc5d5、S(O)b5、NRc5S(O)b5、NRc5S(O)NRc5d5、及びS(O)NRc5d5から独立して選択される1、2、もしくは3つの置換基で任意に置換される、4、5、6、もしくは7員のヘテロシクロアルキル基を形成し、そこで当該C1−6アルキル、C3−7シクロアルキル、4〜7員のヘテロシクロアルキル、C6−10アリール、及び5〜6員のヘテロアリールは、ハロ、C1−4アルキル、C1−4ハロアルキル、C1−4シアノアルキル、CN、ORa5、SRa5、C(O)Rb5、C(O)NRc5d5、C(O)ORa5、OC(O)Rb5、OC(O)NRc5d5、NRc5d5、NRc5C(O)Rb5、NRc5C(O)NRc5d5、NRc5C(O)ORa5、C(=NRe5)NRc5d5、NRc5C(=NRe5)NRc5d5、S(O)Rb5、S(O)NRc5d5、S(O)b5、NRc5S(O)b5、NRc5S(O)NRc5d5、及びS(O)NRc5d5から独立して選択される、1、2、もしくは3つの置換基で任意に置換され;
または、任意のRc3とRd3はそれらが結合するN原子と一緒になって、C1−6アルキル、C3−7シクロアルキル、4〜7員のヘテロシクロアルキル、C6−10アリール、5〜6員のヘテロアリール、C1−6ハロアルキル、ハロ、CN、ORa5、SRa5、C(O)Rb5、C(O)NRc5d5、C(O)ORa5、OC(O)Rb5、OC(O)NRc5d5、NRc5d5、NRc5C(O)Rb5、NRc5C(O)NRc5d5、NRc5C(O)ORa5、C(=NRe5)NRc5d5、NRc5C(=NRe5)NRc5d5、S(O)Rb5、S(O)NRc5d5、S(O)b5、NRc5S(O)b5、NRc5S(O)NRc5d5、及びS(O)NRc5d5から独立して選択される1、2、もしくは3つの置換基で任意に置換される、4、5、6、もしくは7員のヘテロシクロアルキル基を形成し、そこで当該C1−6アルキル、C3−7シクロアルキル、4〜7員のヘテロシクロアルキル、C6−10アリール、及び5〜6員のヘテロアリールは、ハロ、C1−4アルキル、C1−4ハロアルキル、C1−4シアノアルキル、CN、ORa5、SRa5、C(O)Rb5、C(O)NRc5d5、C(O)ORa5、OC(O)Rb5、OC(O)NRc5d5、NRc5d5、NRc5C(O)Rb5、NRc5C(O)NRc5d5、NRc5C(O)ORa5、C(=NRe5)NRc5d5、NRc5C(=NRe5)NRc5d5、S(O)Rb5、S(O)NRc5d5、S(O)b5、NRc5S(O)b5、NRc5S(O)NRc5d5、及びS(O)NRc5d5から独立して選択される、1、2、もしくは3つの置換基で任意に置換され;
または、任意のRc4とRd4は、それらが結合しているN原子と一緒になって、C1−6アルキル、C3−7シクロアルキル、4〜7員のヘテロシクロアルキル、C6−10アリール、5〜6員のヘテロアリール、C1−6ハロアルキル、ハロ、CN、ORa5、SRa5、C(O)Rb5、C(O)NRc5d5、C(O)ORa5、OC(O)Rb5、OC(O)NRc5d5、NRc5d5、NRc5C(O)Rb5、NRc5C(O)NRc5d5、NRc5C(O)ORa5、C(=NRe5)NRc5d5、NRc5C(=NRe5)NRc5d5、S(O)Rb5、S(O)NRc5d5、S(O)b5、NRc5S(O)b5、NRc5S(O)NRc5d5、及びS(O)NRc5d5から独立して選択される1、2、もしくは3つの置換基で任意に置換される、4、5、6、もしくは7員のヘテロシクロアルキル基を形成し、そこで当該C1−6アルキル、C3−7シクロアルキル、4〜7員のヘテロシクロアルキル、C6−10アリール、及び5〜6員のヘテロアリールは、ハロ、C1−4アルキル、C1−4ハロアルキル、C1−4シアノアルキル、CN、ORa5、SRa5、C(O)Rb5、C(O)NRc5d5、C(O)ORa5、OC(O)Rb5、OC(O)NRc5d5、NRc5d5、NRc5C(O)Rb5、NRc5C(O)NRc5d5、NRc5C(O)ORa5、C(=NRe5)NRc5d5、NRc5C(=NRe5)NRc5d5、S(O)Rb5、S(O)NRc5d5、S(O)b5、NRc5S(O)b5、NRc5S(O)NRc5d5、及びS(O)NRc5d5から独立して選択される1、2、もしくは3つの置換基で任意に置換され;
a1、Rb1、Rc1、Rd1は、それぞれ独立して、H、並びにハロ、CN、ORa5、SRa5、C(O)Rb5、C(O)NRc5d5、C(O)ORa5、OC(O)Rb5、OC(O)NRc5d5、NRc5d5、NRc5C(O)Rb5、NRc5C(O)NRc5d5、NRc5C(O)ORa5、C(=NRe5)NRc5d5、NRc5C(=NRe5)NRc5d5、S(O)Rb5、S(O)NRc5d5、S(O)b5、NRc5S(O)b5、NRc5S(O)NRc5d5、及びS(O)NRc5d5から独立して選択される1、2、3、4、または5つの置換基で任意に置換されるC1−6アルキルから選択され;
a5、Rb5、Rc5、及びRd5は、それぞれ独立して、H、C1−4アルキル、C1−4ハロアルキル、C2−4アルケニル、及びC2−4アルキニルから選択され、ここで当該C1−4アルキル、C2−4アルケニル、及びC2−4アルキニルは、OH、CN、アミノ、ハロ、C1−4アルキル、C1−4アルコキシ、C1−4アルキルチオ、C1−4アルキルアミノ、ジ(C1−4アルキル)アミノ、C1−4ハロアルキル、及びC1−4ハロアルコキシから独立して選択される1、2、または3つの置換基で任意に置換され;
、Re1、Re2、Re3、Re4、及びRe5はそれぞれ独立して、H、C1−4アルキル、及びCNから選択され;
mは、0、1、または2であり;
nは、0、1、2、または3であり;
pは、0、1、2、3であり;
qは、0、1、または2である。
【0016】
いくつかの実施形態では、環Bは、炭素並びにN、O、及びSから選択される1、2、または3つのヘテロ原子を含む4〜7員の単環式ヘテロシクロアルキルである。
【0017】
いくつかの実施形態では、環Bは、炭素並びにN、O、及びSから選択される1、2、または3つのヘテロ原子を含む4〜10員のヘテロシクロアルキルであり、当該環Bは、少なくとも1つの環形成N原子を含む。
【0018】
いくつかの実施形態では、環Bは、炭素並びにN、O、及びSから選択される1、2、または3つのヘテロ原子を含む4〜7員のヘテロシクロアルキルであり、当該環Bは、少なくとも1つの環形成N原子を含む。
【0019】
いくつかの実施形態では、環Bは、炭素並びにN、O、及びSから選択される1または2つのヘテロ原子を含む6員のヘテロシクロアルキル環であり、当該環Bは、少なくとも1つの環形成N原子を含む。
【0020】
いくつかの実施形態では、環Bは、アゼチジンまたはピペリジンである。
【0021】
いくつかの実施形態では、環Bは、アゼチジンである。
【0022】
いくつかの実施形態では、環Bは、ピペリジンである。
【0023】
いくつかの実施形態では、環Cは、環Bの環形成N原子に結合している。
【0024】
いくつかの実施形態では、環Aは、C6−10アリール、または、炭素並びにN、O、及びSから選択される1、2、3、もしくは4つのヘテロ原子を有する5〜10員のヘテロアリールである。
【0025】
いくつかの実施形態では、環Bは、炭素並びにN、O、及びSから選択される1、2、または3つのヘテロ原子を有する4〜10員のヘテロシクロアルキルである。
【0026】
いくつかの実施形態では、環Cは、(1)単環式C3−7シクロアルキル、(2)炭素並びにN、O、及びSから選択される1、2、3、もしくは4つのヘテロ原子を有する4〜7員の単環式ヘテロシクロアルキル、または、(3)式(A):
【化4】
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を有する縮合2環式部分であって、ここで、
環C1は、C5−6シクロアルキル、または、炭素並びにN、O、及びSから選択される1、2、3、もしくは4つのヘテロ原子を有する5〜6員のヘテロシクロアルキルであり;
環C2は、(1)フェニル、(2)C5−6シクロアルキル、(3)炭素並びにN、O、及びSから選択される1、2、3、もしくは4つのヘテロ原子を有する5〜6員のヘテロアリール、または、(4)炭素並びにN、O、及びSから選択される1、2、3、もしくは4つのヘテロ原子を有する5〜6員のヘテロシクロアルキルである。
【0027】
いくつかの実施形態では、本発明の化合物は、式II:
【化5】
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の化合物またはその医薬的に許容される塩を含み、ここで、
環Aは、C6−10アリールまたは、炭素並びにN、O、及びSから選択される1、2、3、もしくは4つのヘテロ原子を含む5〜10員のヘテロアリールであり;
環Cは、(1)単環式C3−7シクロアルキル、(2)炭素並びにN、O、及びSから選択される1、2、3、もしくは4つのヘテロ原子を含む4〜7員の単環式ヘテロシクロアルキル、または、(3)式(A):
【化6】
[この文献は図面を表示できません]
を有する縮合2環式部分であって、ここで、
環C1は、C5−6シクロアルキル、または、炭素並びにN、O、及びSから選択される1、2、3、もしくは4つのヘテロ原子を含む5〜6員のヘテロシクロアルキルであり;
環C2は、(1)フェニル、(2)C5−6シクロアルキル、(3)炭素並びにN、O、及びSから選択される1、2、3、もしくは4つのヘテロ原子を含む5〜6員のヘテロアリール、または、(4)炭素並びにN、O、及びSから選択される1、2、3、もしくは4つのヘテロ原子を含む5〜6員のヘテロシクロアルキルであり、
ここで、式(A)の当該縮合2環式部分は、環C1を介して環Bに結合しており、環Cの置換基R及びRは、C1及びC2のどちらか、または両方で置換されており;
Xは、−CH−または−CH−CH−であり;
Yは、−CH−または−CH−CH−であり;
はそれぞれ独立して、ハロ、C1−6アルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、C1−6ハロアルキル、C6−10アリール、C3−10シクロアルキル、5〜10員のヘテロアリール、4〜10員のヘテロシクロアルキル、C6−10アリール−C1−4アルキル−、C3−10シクロアルキル−C1−4アルキル−、(5〜10員ヘテロアリール)−C1−4アルキル−、(4〜10員ヘテロシクロアルキル)−C1−4アルキル−、CN、NO、OR、SR、C(O)R、C(O)NR、C(O)OR、OC(O)R、OC(O)NR、NR、NRC(O)R、NRC(O)OR、NRC(O)NR、C(=NR)R、C(=NR)NR、NRC(=NR)NR、NRS(O)R、NRS(O)、NRS(O)NR、S(O)R、S(O)NR、S(O)、及びS(O)NRから選択され、ここで当該C1−6アルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、C6−10アリール、C3−10シクロアルキル、5〜10員のヘテロアリール、4〜10員のヘテロシクロアルキル、C6−10アリール−C1−4アルキル−、C3−10シクロアルキル−C1−4アルキル−、(5〜10員ヘテロアリール)−C1−4アルキル−、及び(4〜10員ヘテロシクロアルキル)−C1−4アルキル−はそれぞれ、ハロ、C1−4アルキル、C1−4ハロアルキル、C1−4シアノアルキル、CN、NO、OR、SR、C(O)R、C(O)NR、C(O)OR、OC(O)R、OC(O)NR、C(=NR)NR、NRC(=NR)NR、NR、NRC(O)R、NRC(O)OR、NRC(O)NR、NRS(O)R、NRS(O)、NRS(O)NR、S(O)R、S(O)NR、S(O)、及びS(O)NRから独立して選択される1、2、3、または4つの置換基で任意に置換され;
はそれぞれ独立して、ハロ、C1−6アルキル、CN、ORa1、C(O)Rb1、C(O)NRc1d1、C(O)ORa1、NRc1d1、S(O)Rb1、S(O)NRc1d1、S(O)b1、及びS(O)NRc1d1から選択され、ここで当該C1−6アルキルは、ハロ、CN、ORa1、SRa1、C(O)Rb1、C(O)NRc1d1、C(O)ORa1、OC(O)Rb1、OC(O)NRc1d1、C(=NRe1)NRc1d1、NRc1C(=NRe1)NRc1d1、NRc1d1、NRc1C(O)Rb1、NRc1C(O)ORa1、NRc1C(O)NRc1d1、NRc1S(O)Rb1、NRc1S(O)b1、NRc1S(O)NRc1d1、S(O)Rb1、S(O)NRc1d1、S(O)b1、及びS(O)NRc1d1から独立して選択される1、2、または3つの置換基で任意に置換され;
ここで、Rはそれぞれ、式IIのX及びYを含む環の、Rが結合している環形成炭素原子以外の環形成炭素原子のいずれかにおいて置換され;
はそれぞれ独立して、ハロ、C1−6アルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、C1−6ハロアルキル、C6−10アリール、C3−10シクロアルキル、5〜10員のヘテロアリール、4〜10員のヘテロシクロアルキル、C6−10アリール−C1−4アルキル−、C3−10シクロアルキル−C1−4アルキル−、(5〜10員ヘテロアリール)−C1−4アルキル−、(4〜10員ヘテロシクロアルキル)−C1−4アルキル−、CN、NO、ORa2、SRa2、C(O)Rb2、C(O)NRc2d2、C(O)ORa2、OC(O)Rb2、OC(O)NRc2d2、NRc2d2、NRc2C(O)Rb2、NRc2C(O)ORa2、NRc2C(O)NRc2d2、C(=NRe2)Rb2、C(=NRe2)NRc2d2、NRc2C(=NRe2)NRc2d2、NRc2S(O)Rb2、NRc2S(O)b2、NRc2S(O)NRc2d2、S(O)Rb2、S(O)NRc2d2、S(O)b2、及びS(O)NRc2d2から選択され、ここで当該C1−6アルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、C6−10アリール、C3−10シクロアルキル、5〜10員のヘテロアリール、4〜10員のヘテロシクロアルキル、C6−10アリール−C1−4アルキル−、C3−10シクロアルキル−C1−4アルキル−、(5〜10員ヘテロアリール)−C1−4アルキル−、及び(4〜10員ヘテロシクロアルキル)−C1−4アルキル−はそれぞれ、ハロ、C1−4アルキル、C1−4ハロアルキル、C1−4シアノアルキル、CN、NO、ORa2、SRa2、C(O)Rb2、C(O)NRc2d2、C(O)ORa2、OC(O)Rb2、OC(O)NRc2d2、C(=NRe2)NRc2d2、NRc2C(=NRe2)NRc2d2、NRc2d2、NRc2C(O)Rb2、NRc2C(O)ORa2、NRc2C(O)NRc2d2、NRc2S(O)Rb2、NRc2S(O)b2、NRc2S(O)NRc2d2、S(O)Rb2、S(O)NRc2d2、S(O)b2、及びS(O)NRc2d2から独立して選択される1、2、3、または4つの置換基で任意に置換され;
は、ハロ、C1−6アルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、C1−6ハロアルキル、C6−10アリール、C3−10シクロアルキル、5〜10員のヘテロアリール、4〜10員のヘテロシクロアルキル、C6−10アリール−C1−4アルキル−、C3−10シクロアルキル−C1−4アルキル−、(5〜10員ヘテロアリール)−C1−4アルキル−、(4〜10員ヘテロシクロアルキル)−C1−4アルキル−、CN、NO、ORa3、SRa3、C(O)Rb3、C(O)NRc3d3、C(O)ORa3、OC(O)Rb3、OC(O)NRc3d3、NRc3d3、NRc3C(O)Rb3、NRc3C(O)ORa3、NRc3C(O)NRc3d3、C(=NRe3)Rb3、C(=NRe3)NRc3d3、NRc3C(=NRe3)NRc3d3、NRc3S(O)Rb3、NRc3S(O)b3、NRc3S(O)NRc3d3、S(O)Rb3、S(O)NRc3d3、S(O)b3、及びS(O)NRc3d3であって、当該C1−6アルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、C6−10アリール、C3−10シクロアルキル、5〜10員のヘテロアリール、4〜10員のヘテロシクロアルキル、C6−10アリール−C1−4アルキル−、C3−10シクロアルキル−C1−4アルキル−、(5〜10員ヘテロアリール)−C1−4アルキル−、及び(4〜10員ヘテロシクロアルキル)−C1−4アルキル−はそれぞれ、ハロ、C1−4アルキル、C1−4ハロアルキル、C1−4シアノアルキル、CN、NO、ORa3、SRa3、C(O)Rb3、C(O)NRc3d3、C(O)ORa3、OC(O)Rb3、OC(O)NRc3d3、C(=NRe3)NRc3d3、NRc3C(=NRe3)NRc3d3、NRc3d3、NRc3C(O)Rb3、NRc3C(O)ORa3、NRc3C(O)NRc3d3、NRc3S(O)Rb3、NRc3S(O)b3、NRc3S(O)NRc3d3、S(O)Rb3、S(O)NRc3d3、S(O)b3、及びS(O)NRc3d3から独立して選択される1、2、3、または4つの置換基で任意に置換され;
及びRはそれぞれ独立して、H、ハロ、CN、C1−4アルキル、C1−4シアノアルキル、C1−4ハロアルキル、及び−(C1−4アルキル)−ORa5から選択され;
は、H、ハロ、C1−6アルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、C1−6ハロアルキル、C6−10アリール、C3−10シクロアルキル、5〜10員のヘテロアリール、4〜10員のヘテロシクロアルキル、C6−10アリール−C1−4アルキル−、C3−10シクロアルキル−C1−4アルキル−、(5〜10員ヘテロアリール)−C1−4アルキル−、(4〜10員ヘテロシクロアルキル)−C1−4アルキル−、CN、NO、ORa4、SRa4、C(O)Rb4、C(O)NRc4d4、C(O)ORa4、OC(O)Rb4、OC(O)NRc4d4、NRc4d4、NRc4C(O)Rb4、NRc4C(O)ORa4、NRc4C(O)NRc4d4、C(=NRe4)Rb4、C(=NRe4)NRc4d4、NRc4C(=NRe4)NRc4d4、NRc4S(O)Rb4、NRc4S(O)b4、NRc4S(O)NRc4d4、S(O)Rb4、S(O)NRc4d4、S(O)b4、及びS(O)NRc4d4であって、ここで当該C1−6アルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、C6−10アリール、C3−10シクロアルキル、5〜10員のヘテロアリール、4〜10員のヘテロシクロアルキル、C6−10アリール−C1−4アルキル−、C3−10シクロアルキル−C1−4アルキル−、(5〜10員ヘテロアリール)−C1−4アルキル−、及び(4〜10員ヘテロシクロアルキル)−C1−4アルキル−はそれぞれ、ハロ、C1−4アルキル、C1−4ハロアルキル、C1−4シアノアルキル、CN、NO、ORa4、SRa4、C(O)Rb4、C(O)NRc4d4、C(O)ORa4、OC(O)Rb4、OC(O)NRc4d4、C(=NRe4)NRc4d4、NRc4C(=NRe4)NRc4d4、NRc4d4、NRc4C(O)Rb4、NRc4C(O)ORa4、NRc4C(O)NRc4d4、NRc4S(O)Rb4、NRc4S(O)b4、NRc4S(O)NRc4d4、S(O)Rb4、S(O)NRc4d4、S(O)b4、及びS(O)NRc4d4から独立して選択される1、2、3、または4つの置換基で任意に置換され;
、R、R、R、Ra2、Rb2、Rc2、Rd2、Ra3、Rb3、Rc3、Rd3、Ra4、Rb4、Rc4、及びRd4は、それぞれ独立して、H、C1−6アルキル、C1−4ハロアルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、C6−10アリール、C3−10シクロアルキル、5〜10員のヘテロアリール、4〜10員のヘテロシクロアルキル、C6−10アリール−C1−4アルキル−、C3−10シクロアルキル−C1−4アルキル−、(5〜10員ヘテロアリール)−C1−4アルキル−、及び(4〜10員ヘテロシクロアルキル)−C1−4アルキル−から選択され、ここで当該C1−6アルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、C6−10アリール、C3−10シクロアルキル、5〜10員のヘテロアリール、4〜10員のヘテロシクロアルキル、C6−10アリール−C1−4アルキル−、C3−10シクロアルキル−C1−4アルキル−、(5〜10員ヘテロアリール)−C1−4アルキル−、及び(4〜10員ヘテロシクロアルキル)−C1−4アルキル−は、C1−4アルキル、C1−4ハロアルキル、C1−4シアノアルキル、ハロ、CN、ORa5、SRa5、C(O)Rb5、C(O)NRc5d5、C(O)ORa5、OC(O)Rb5、OC(O)NRc5d5、NRc5d5、NRc5C(O)Rb5、NRc5C(O)NRc5d5、NRc5C(O)ORa5、C(=NRe5)NRc5d5、NRc5C(=NRe5)NRc5d5、S(O)Rb5、S(O)NRc5d5、S(O)b5、NRc5S(O)b5、NRc5S(O)NRc5d5、及びS(O)NRc5d5から独立して選択される1、2、3、4、もしくは5つの置換基で任意に置換され;
または、任意のRとRはそれらが結合するN原子と一緒になって、C1−6アルキル、C3−7シクロアルキル、4〜7員のヘテロシクロアルキル、C6−10アリール、5〜6員のヘテロアリール、C1−6ハロアルキル、ハロ、CN、ORa5、SRa5、C(O)Rb5、C(O)NRc5d5、C(O)ORa5、OC(O)Rb5、OC(O)NRc5d5、NRc5d5、NRc5C(O)Rb5、NRc5C(O)NRc5d5、NRc5C(O)ORa5、C(=NRe5)NRc5d5、NRc5C(=NRe5)NRc5d5、S(O)Rb5、S(O)NRc5d5、S(O)b5、NRc5S(O)b5、NRc5S(O)NRc5d5、及びS(O)NRc5d5から独立して選択される1、2、もしくは3つの置換基で任意に置換される、4、5、6、もしくは7員のヘテロシクロアルキル基を形成し、そこで当該C1−6アルキル、C3−7シクロアルキル、4〜7員のヘテロシクロアルキル、C6−10アリール、及び5〜6員のヘテロアリールは、ハロ、C1−4アルキル、C1−4ハロアルキル、C1−4シアノアルキル、CN、ORa5、SRa5、C(O)Rb5、C(O)NRc5d5、C(O)ORa5、OC(O)Rb5、OC(O)NRc5d5、NRc5d5、NRc5C(O)Rb5、NRc5C(O)NRc5d5、NRc5C(O)ORa5、C(=NRe5)NRc5d5、NRc5C(=NRe5)NRc5d5、S(O)Rb5、S(O)NRc5d5、S(O)b5、NRc5S(O)b5、NRc5S(O)NRc5d5、及びS(O)NRc5d5から独立して選択される、1、2、もしくは3つの置換基で任意に置換され;
または、任意のRc2とRd2はそれらが結合するN原子と一緒になって、C1−6アルキル、C3−7シクロアルキル、4〜7員のヘテロシクロアルキル、C6−10アリール、5〜6員のヘテロアリール、C1−6ハロアルキル、ハロ、CN、ORa5、SRa5、C(O)Rb5、C(O)NRc5d5、C(O)ORa5、OC(O)Rb5、OC(O)NRc5d5、NRc5d5、NRc5C(O)Rb5、NRc5C(O)NRc5d5、NRc5C(O)ORa5、C(=NRe5)NRc5d5、NRc5C(=NRe5)NRc5d5、S(O)Rb5、S(O)NRc5d5、S(O)b5、NRc5S(O)b5、NRc5S(O)NRc5d5、及びS(O)NRc5d5から独立して選択される1、2、もしくは3つの置換基で任意に置換される、4、5、6、もしくは7員のヘテロシクロアルキル基を形成し、そこで当該C1−6アルキル、C3−7シクロアルキル、4〜7員のヘテロシクロアルキル、C6−10アリール、及び5〜6員のヘテロアリールは、ハロ、C1−4アルキル、C1−4ハロアルキル、C1−4シアノアルキル、CN、ORa5、SRa5、C(O)Rb5、C(O)NRc5d5、C(O)ORa5、OC(O)Rb5、OC(O)NRc5d5、NRc5d5、NRc5C(O)Rb5、NRc5C(O)NRc5d5、NRc5C(O)ORa5、C(=NRe5)NRc5d5、NRc5C(=NRe5)NRc5d5、S(O)Rb5、S(O)NRc5d5、S(O)b5、NRc5S(O)b5、NRc5S(O)NRc5d5、及びS(O)NRc5d5から独立して選択される、1、2、もしくは3つの置換基で任意に置換され;
または、任意のRc3とRd3はそれらが結合するN原子と一緒になって、C1−6アルキル、C3−7シクロアルキル、4〜7員のヘテロシクロアルキル、C6−10アリール、5〜6員のヘテロアリール、C1−6ハロアルキル、ハロ、CN、ORa5、SRa5、C(O)Rb5、C(O)NRc5d5、C(O)ORa5、OC(O)Rb5、OC(O)NRc5d5、NRc5d5、NRc5C(O)Rb5、NRc5C(O)NRc5d5、NRc5C(O)ORa5、C(=NRe5)NRc5d5、NRc5C(=NRe5)NRc5d5、S(O)Rb5、S(O)NRc5d5、S(O)b5、NRc5S(O)b5、NRc5S(O)NRc5d5、及びS(O)NRc5d5から独立して選択される1、2、もしくは3つの置換基で任意に置換される、4、5、6、もしくは7員のヘテロシクロアルキル基を形成し、そこで当該C1−6アルキル、C3−7シクロアルキル、4〜7員のヘテロシクロアルキル、C6−10アリール、及び5〜6員のヘテロアリールは、ハロ、C1−4アルキル、C1−4ハロアルキル、C1−4シアノアルキル、CN、ORa5、SRa5、C(O)Rb5、C(O)NRc5d5、C(O)ORa5、OC(O)Rb5、OC(O)NRc5d5、NRc5d5、NRc5C(O)Rb5、NRc5C(O)NRc5d5、NRc5C(O)ORa5、C(=NRe5)NRc5d5、NRc5C(=NRe5)NRc5d5、S(O)Rb5、S(O)NRc5d5、S(O)b5、NRc5S(O)b5、NRc5S(O)NRc5d5、及びS(O)NRc5d5から独立して選択される、1、2、もしくは3つの置換基で任意に置換され;
または、任意のRc4とRd4は、それらが結合しているN原子と一緒になって、C1−6アルキル、C3−7シクロアルキル、4〜7員のヘテロシクロアルキル、C6−10アリール、5〜6員のヘテロアリール、C1−6ハロアルキル、ハロ、CN、ORa5、SRa5、C(O)Rb5、C(O)NRc5d5、C(O)ORa5、OC(O)Rb5、OC(O)NRc5d5、NRc5d5、NRc5C(O)Rb5、NRc5C(O)NRc5d5、NRc5C(O)ORa5、C(=NRe5)NRc5d5、NRc5C(=NRe5)NRc5d5、S(O)Rb5、S(O)NRc5d5、S(O)b5、NRc5S(O)b5、NRc5S(O)NRc5d5、及びS(O)NRc5d5から独立して選択される1、2、もしくは3つの置換基で任意に置換される、4、5、6、もしくは7員のヘテロシクロアルキル基を形成し、そこで当該C1−6アルキル、C3−7シクロアルキル、4〜7員のヘテロシクロアルキル、C6−10アリール、及び5〜6員のヘテロアリールは、ハロ、C1−4アルキル、C1−4ハロアルキル、C1−4シアノアルキル、CN、ORa5、SRa5、C(O)Rb5、C(O)NRc5d5、C(O)ORa5、OC(O)Rb5、OC(O)NRc5d5、NRc5d5、NRc5C(O)Rb5、NRc5C(O)NRc5d5、NRc5C(O)ORa5、C(=NRe5)NRc5d5、NRc5C(=NRe5)NRc5d5、S(O)Rb5、S(O)NRc5d5、S(O)b5、NRc5S(O)b5、NRc5S(O)NRc5d5、及びS(O)NRc5d5から独立して選択される1、2、もしくは3つの置換基で任意に置換され;
a1、Rb1、Rc1、Rd1は、それぞれ独立して、H、並びにハロ、CN、ORa5、SRa5、C(O)Rb5、C(O)NRc5d5、C(O)ORa5、OC(O)Rb5、OC(O)NRc5d5、NRc5d5、NRc5C(O)Rb5、NRc5C(O)NRc5d5、NRc5C(O)ORa5、C(=NRe5)NRc5d5、NRc5C(=NRe5)NRc5d5、S(O)Rb5、S(O)NRc5d5、S(O)b5、NRc5S(O)b5、NRc5S(O)NRc5d5、及びS(O)NRc5d5から独立して選択される1、2、3、4、または5つの置換基で任意に置換されるC1−6アルキルから選択され;
a5、Rb5、Rc5、及びRd5は、それぞれ独立して、H、C1−4アルキル、C1−4ハロアルキル、C2−4アルケニル、及びC2−4アルキニルから選択され、ここで当該C1−4アルキル、C2−4アルケニル、及びC2−4アルキニルは、OH、CN、アミノ、ハロ、C1−4アルキル、C1−4アルコキシ、C1−4アルキルチオ、C1−4アルキルアミノ、ジ(C1−4アルキル)アミノ、C1−4ハロアルキル、及びC1−4ハロアルコキシから独立して選択される1、2、または3つの置換基で任意に置換され;
、Re1、Re2、Re3、Re4、及びRe5はそれぞれ独立して、H、C1−4アルキル、及びCNから選択され;
mは、0、1、または2であり;
nは、0、1、2、または3であり;
pは、0、1、2、3であり;
qは、0または1である。
【0028】
いくつかの実施形態では、本発明の化合物は、式IIIaもしくはIIIb:
【化7】
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【化8】
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の化合物またはその医薬的に許容される塩を含み、ここで、
環Aは、C6−10アリールまたは、炭素並びにN、O、及びSから選択される1、2、3、もしくは4つのヘテロ原子を含む5〜10員のヘテロアリールであり;
環Cは、(1)単環式C3−7シクロアルキル、(2)炭素並びにN、O、及びSから選択される1、2、3、もしくは4つのヘテロ原子を含む4〜7員の単環式ヘテロシクロアルキル、または、(3)式(A):
【化9】
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を有する縮合2環式部分であって、ここで、
環C1は、C5−6シクロアルキル、または、炭素並びにN、O、及びSから選択される1、2、3、もしくは4つのヘテロ原子を含む5〜6員のヘテロシクロアルキルであり;
環C2は、(1)フェニル、(2)C5−6シクロアルキル、(3)炭素並びにN、O、及びSから選択される1、2、3、もしくは4つのヘテロ原子を含む5〜6員のヘテロアリール、または、(4)炭素並びにN、O、及びSから選択される1、2、3、もしくは4つのヘテロ原子を含む5〜6員のヘテロシクロアルキルであり、
ここで、式Aの当該縮合2環式部分は、環C1を介して環Bに結合しており、環Cの置換基R及びRは、C1及びC2のどちらか、または両方で置換されており;
はそれぞれ独立して、ハロ、C1−6アルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、C1−6ハロアルキル、C6−10アリール、C3−10シクロアルキル、5〜10員のヘテロアリール、4〜10員のヘテロシクロアルキル、C6−10アリール−C1−4アルキル−、C3−10シクロアルキル−C1−4アルキル−、(5〜10員ヘテロアリール)−C1−4アルキル−、(4〜10員ヘテロシクロアルキル)−C1−4アルキル−、CN、NO、OR、SR、C(O)R、C(O)NR、C(O)OR、OC(O)R、OC(O)NR、NR、NRC(O)R、NRC(O)OR、NRC(O)NR、C(=NR)R、C(=NR)NR、NRC(=NR)NR、NRS(O)R、NRS(O)、NRS(O)NR、S(O)R、S(O)NR、S(O)、及びS(O)NRから選択され、ここで当該C1−6アルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、C6−10アリール、C3−10シクロアルキル、5〜10員のヘテロアリール、4〜10員のヘテロシクロアルキル、C6−10アリール−C1−4アルキル−、C3−10シクロアルキル−C1−4アルキル−、(5〜10員ヘテロアリール)−C1−4アルキル−、及び(4〜10員ヘテロシクロアルキル)−C1−4アルキル−はそれぞれ、ハロ、C1−4アルキル、C1−4ハロアルキル、C1−4シアノアルキル、CN、NO、OR、SR、C(O)R、C(O)NR、C(O)OR、OC(O)R、OC(O)NR、C(=NR)NR、NRC(=NR)NR、NR、NRC(O)R、NRC(O)OR、NRC(O)NR、NRS(O)R、NRS(O)、NRS(O)NR、S(O)R、S(O)NR、S(O)、及びS(O)NRから独立して選択される1、2、3、または4つの置換基で任意に置換され;
はそれぞれ独立して、ハロ、C1−6アルキル、CN、ORa1、C(O)Rb1、C(O)NRc1d1、C(O)ORa1、NRc1d1、S(O)Rb1、S(O)NRc1d1、S(O)b1、及びS(O)NRc1d1から選択され、ここで当該C1−6アルキルは、ハロ、CN、ORa1、SRa1、C(O)Rb1、C(O)NRc1d1、C(O)ORa1、OC(O)Rb1、OC(O)NRc1d1、C(=NRe1)NRc1d1、NRc1C(=NRe1)NRc1d1、NRc1d1、NRc1C(O)Rb1、NRc1C(O)ORa1、NRc1C(O)NRc1d1、NRc1S(O)Rb1、NRc1S(O)b1、NRc1S(O)NRc1d1、S(O)Rb1、S(O)NRc1d1、S(O)b1、及びS(O)NRc1d1から独立して選択される1、2、または3つの置換基で任意に置換され;
ここで、Rはそれぞれ、式IIIaに示されるアゼチジン環または式IIIbに示されるピペリジン環の、Rが結合している環形成炭素原子以外の環形成炭素原子のいずれかにおいて置換され;
はそれぞれ独立して、ハロ、C1−6アルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、C1−6ハロアルキル、C6−10アリール、C3−10シクロアルキル、5〜10員のヘテロアリール、4〜10員のヘテロシクロアルキル、C6−10アリール−C1−4アルキル−、C3−10シクロアルキル−C1−4アルキル−、(5〜10員ヘテロアリール)−C1−4アルキル−、(4〜10員ヘテロシクロアルキル)−C1−4アルキル−、CN、NO、ORa2、SRa2、C(O)Rb2、C(O)NRc2d2、C(O)ORa2、OC(O)Rb2、OC(O)NRc2d2、NRc2d2、NRc2C(O)Rb2、NRc2C(O)ORa2、NRc2C(O)NRc2d2、C(=NRe2)Rb2、C(=NRe2)NRc2d2、NRc2C(=NRe2)NRc2d2、NRc2S(O)Rb2、NRc2S(O)b2、NRc2S(O)NRc2d2、S(O)Rb2、S(O)NRc2d2、S(O)b2、及びS(O)NRc2d2から選択され、ここで当該C1−6アルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、C6−10アリール、C3−10シクロアルキル、5〜10員のヘテロアリール、4〜10員のヘテロシクロアルキル、C6−10アリール−C1−4アルキル−、C3−10シクロアルキル−C1−4アルキル−、(5〜10員ヘテロアリール)−C1−4アルキル−、及び(4〜10員ヘテロシクロアルキル)−C1−4アルキル−はそれぞれ、ハロ、C1−4アルキル、C1−4ハロアルキル、C1−4シアノアルキル、CN、NO、ORa2、SRa2、C(O)Rb2、C(O)NRc2d2、C(O)ORa2、OC(O)Rb2、OC(O)NRc2d2、C(=NRe2)NRc2d2、NRc2C(=NRe2)NRc2d2、NRc2d2、NRc2C(O)Rb2、NRc2C(O)ORa2、NRc2C(O)NRc2d2、NRc2S(O)Rb2、NRc2S(O)b2、NRc2S(O)NRc2d2、S(O)Rb2、S(O)NRc2d2、S(O)b2、及びS(O)NRc2d2から独立して選択される1、2、3、または4つの置換基で任意に置換され;
は、ハロ、C1−6アルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、C1−6ハロアルキル、C6−10アリール、C3−10シクロアルキル、5〜10員のヘテロアリール、4〜10員のヘテロシクロアルキル、C6−10アリール−C1−4アルキル−、C3−10シクロアルキル−C1−4アルキル−、(5〜10員ヘテロアリール)−C1−4アルキル−、(4〜10員ヘテロシクロアルキル)−C1−4アルキル−、CN、NO、ORa3、SRa3、C(O)Rb3、C(O)NRc3d3、C(O)ORa3、OC(O)Rb3、OC(O)NRc3d3、NRc3d3、NRc3C(O)Rb3、NRc3C(O)ORa3、NRc3C(O)NRc3d3、C(=NRe3)Rb3、C(=NRe3)NRc3d3、NRc3C(=NRe3)NRc3d3、NRc3S(O)Rb3、NRc3S(O)b3、NRc3S(O)NRc3d3、S(O)Rb3、S(O)NRc3d3、S(O)b3、及びS(O)NRc3d3であって、ここで当該C1−6アルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、C6−10アリール、C3−10シクロアルキル、5〜10員のヘテロアリール、4〜10員のヘテロシクロアルキル、C6−10アリール−C1−4アルキル−、C3−10シクロアルキル−C1−4アルキル−、(5〜10員ヘテロアリール)−C1−4アルキル−、及び(4〜10員ヘテロシクロアルキル)−C1−4アルキル−はそれぞれ、ハロ、C1−4アルキル、C1−4ハロアルキル、C1−4シアノアルキル、CN、NO、ORa3、SRa3、C(O)Rb3、C(O)NRc3d3、C(O)ORa3、OC(O)Rb3、OC(O)NRc3d3、C(=NRe3)NRc3d3、NRc3C(=NRe3)NRc3d3、NRc3d3、NRc3C(O)Rb3、NRc3C(O)ORa3、NRc3C(O)NRc3d3、NRc3S(O)Rb3、NRc3S(O)b3、NRc3S(O)NRc3d3、S(O)Rb3、S(O)NRc3d3、S(O)b3、及びS(O)NRc3d3から独立して選択される1、2、3、または4つの置換基で任意に置換され;
及びRはそれぞれ独立して、H、ハロ、CN、C1−4アルキル、C1−4シアノアルキル、C1−4ハロアルキル、及び−(C1−4アルキル)−ORa5から選択され;
は、H、ハロ、C1−6アルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、C1−6ハロアルキル、C6−10アリール、C3−10シクロアルキル、5〜10員のヘテロアリール、4〜10員のヘテロシクロアルキル、C6−10アリール−C1−4アルキル−、C3−10シクロアルキル−C1−4アルキル−、(5〜10員ヘテロアリール)−C1−4アルキル−、(4〜10員ヘテロシクロアルキル)−C1−4アルキル−、CN、NO、ORa4、SRa4、C(O)Rb4、C(O)NRc4d4、C(O)ORa4、OC(O)Rb4、OC(O)NRc4d4、NRc4d4、NRc4C(O)Rb4、NRc4C(O)ORa4、NRc4C(O)NRc4d4、C(=NRe4)Rb4、C(=NRe4)NRc4d4、NRc4C(=NRe4)NRc4d4、NRc4S(O)Rb4、NRc4S(O)b4、NRc4S(O)NRc4d4、S(O)Rb4、S(O)NRc4d4、S(O)b4、及びS(O)NRc4d4であって、ここで当該C1−6アルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、C6−10アリール、C3−10シクロアルキル、5〜10員のヘテロアリール、4〜10員のヘテロシクロアルキル、C6−10アリール−C1−4アルキル−、C3−10シクロアルキル−C1−4アルキル−、(5〜10員ヘテロアリール)−C1−4アルキル−、及び(4〜10員ヘテロシクロアルキル)−C1−4アルキル−はそれぞれ、ハロ、C1−4アルキル、C1−4ハロアルキル、C1−4シアノアルキル、CN、NO、ORa4、SRa4、C(O)Rb4、C(O)NRc4d4、C(O)ORa4、OC(O)Rb4、OC(O)NRc4d4、C(=NRe4)NRc4d4、NRc4C(=NRe4)NRc4d4、NRc4d4、NRc4C(O)Rb4、NRc4C(O)ORa4、NRc4C(O)NRc4d4、NRc4S(O)Rb4、NRc4S(O)b4、NRc4S(O)NRc4d4、S(O)Rb4、S(O)NRc4d4、S(O)b4、及びS(O)NRc4d4から独立して選択される1、2、3、または4つの置換基で任意に置換され;
、R、R、R、Ra2、Rb2、Rc2、Rd2、Ra3、Rb3、Rc3、Rd3、Ra4、Rb4、Rc4、及びRd4は、それぞれ独立して、H、C1−6アルキル、C1−4ハロアルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、C6−10アリール、C3−10シクロアルキル、5〜10員のヘテロアリール、4〜10員のヘテロシクロアルキル、C6−10アリール−C1−4アルキル−、C3−10シクロアルキル−C1−4アルキル−、(5〜10員ヘテロアリール)−C1−4アルキル−、及び(4〜10員ヘテロシクロアルキル)−C1−4アルキル−から選択され、ここで当該C1−6アルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、C6−10アリール、C3−10シクロアルキル、5〜10員のヘテロアリール、4〜10員のヘテロシクロアルキル、C6−10アリール−C1−4アルキル−、C3−10シクロアルキル−C1−4アルキル−、(5〜10員ヘテロアリール)−C1−4アルキル−、及び(4〜10員ヘテロシクロアルキル)−C1−4アルキル−は、C1−4アルキル、C1−4ハロアルキル、C1−4シアノアルキル、ハロ、CN、ORa5、SRa5、C(O)Rb5、C(O)NRc5d5、C(O)ORa5、OC(O)Rb5、OC(O)NRc5d5、NRc5d5、NRc5C(O)Rb5、NRc5C(O)NRc5d5、NRc5C(O)ORa5、C(=NRe5)NRc5d5、NRc5C(=NRe5)NRc5d5、S(O)Rb5、S(O)NRc5d5、S(O)b5、NRc5S(O)b5、NRc5S(O)NRc5d5、及びS(O)NRc5d5から独立して選択される1、2、3、4、もしくは5つの置換基で任意に置換され;
または、任意のRとRはそれらが結合するN原子と一緒になって、C1−6アルキル、C3−7シクロアルキル、4〜7員のヘテロシクロアルキル、C6−10アリール、5〜6員のヘテロアリール、C1−6ハロアルキル、ハロ、CN、ORa5、SRa5、C(O)Rb5、C(O)NRc5d5、C(O)ORa5、OC(O)Rb5、OC(O)NRc5d5、NRc5d5、NRc5C(O)Rb5、NRc5C(O)NRc5d5、NRc5C(O)ORa5、C(=NRe5)NRc5d5、NRc5C(=NRe5)NRc5d5、S(O)Rb5、S(O)NRc5d5、S(O)b5、NRc5S(O)b5、NRc5S(O)NRc5d5、及びS(O)NRc5d5から独立して選択される1、2、もしくは3つの置換基で任意に置換される、4、5、6、もしくは7員のヘテロシクロアルキル基を形成し、そこで当該C1−6アルキル、C3−7シクロアルキル、4〜7員のヘテロシクロアルキル、C6−10アリール、及び5〜6員のヘテロアリールは、ハロ、C1−4アルキル、C1−4ハロアルキル、C1−4シアノアルキル、CN、ORa5、SRa5、C(O)Rb5、C(O)NRc5d5、C(O)ORa5、OC(O)Rb5、OC(O)NRc5d5、NRc5d5、NRc5C(O)Rb5、NRc5C(O)NRc5d5、NRc5C(O)ORa5、C(=NRe5)NRc5d5、NRc5C(=NRe5)NRc5d5、S(O)Rb5、S(O)NRc5d5、S(O)b5、NRc5S(O)b5、NRc5S(O)NRc5d5、及びS(O)NRc5d5から独立して選択される、1、2、もしくは3つの置換基で任意に置換され;
または、任意のRc2とRd2はそれらが結合するN原子と一緒になって、C1−6アルキル、C3−7シクロアルキル、4〜7員のヘテロシクロアルキル、C6−10アリール、5〜6員のヘテロアリール、C1−6ハロアルキル、ハロ、CN、ORa5、SRa5、C(O)Rb5、C(O)NRc5d5、C(O)ORa5、OC(O)Rb5、OC(O)NRc5d5、NRc5d5、NRc5C(O)Rb5、NRc5C(O)NRc5d5、NRc5C(O)ORa5、C(=NRe5)NRc5d5、NRc5C(=NRe5)NRc5d5、S(O)Rb5、S(O)NRc5d5、S(O)b5、NRc5S(O)b5、NRc5S(O)NRc5d5、及びS(O)NRc5d5から独立して選択される1、2、もしくは3つの置換基で任意に置換される、4、5、6、もしくは7員のヘテロシクロアルキル基を形成し、そこで当該C1−6アルキル、C3−7シクロアルキル、4〜7員のヘテロシクロアルキル、C6−10アリール、及び5〜6員のヘテロアリールは、ハロ、C1−4アルキル、C1−4ハロアルキル、C1−4シアノアルキル、CN、ORa5、SRa5、C(O)Rb5、C(O)NRc5d5、C(O)ORa5、OC(O)Rb5、OC(O)NRc5d5、NRc5d5、NRc5C(O)Rb5、NRc5C(O)NRc5d5、NRc5C(O)ORa5、C(=NRe5)NRc5d5、NRc5C(=NRe5)NRc5d5、S(O)Rb5、S(O)NRc5d5、S(O)b5、NRc5S(O)b5、NRc5S(O)NRc5d5、及びS(O)NRc5d5から独立して選択される、1、2、もしくは3つの置換基で任意に置換され;
または、任意のRc3とRd3はそれらが結合するN原子と一緒になって、C1−6アルキル、C3−7シクロアルキル、4〜7員のヘテロシクロアルキル、C6−10アリール、5〜6員のヘテロアリール、C1−6ハロアルキル、ハロ、CN、ORa5、SRa5、C(O)Rb5、C(O)NRc5d5、C(O)ORa5、OC(O)Rb5、OC(O)NRc5d5、NRc5d5、NRc5C(O)Rb5、NRc5C(O)NRc5d5、NRc5C(O)ORa5、C(=NRe5)NRc5d5、NRc5C(=NRe5)NRc5d5、S(O)Rb5、S(O)NRc5d5、S(O)b5、NRc5S(O)b5、NRc5S(O)NRc5d5、及びS(O)NRc5d5から独立して選択される1、2、もしくは3つの置換基で任意に置換される、4、5、6、もしくは7員のヘテロシクロアルキル基を形成し、そこで当該C1−6アルキル、C3−7シクロアルキル、4〜7員のヘテロシクロアルキル、C6−10アリール、及び5〜6員のヘテロアリールは、ハロ、C1−4アルキル、C1−4ハロアルキル、C1−4シアノアルキル、CN、ORa5、SRa5、C(O)Rb5、C(O)NRc5d5、C(O)ORa5、OC(O)Rb5、OC(O)NRc5d5、NRc5d5、NRc5C(O)Rb5、NRc5C(O)NRc5d5、NRc5C(O)ORa5、C(=NRe5)NRc5d5、NRc5C(=NRe5)NRc5d5、S(O)Rb5、S(O)NRc5d5、S(O)b5、NRc5S(O)b5、NRc5S(O)NRc5d5、及びS(O)NRc5d5から独立して選択される、1、2、もしくは3つの置換基で任意に置換され;
または、任意のRc4とRd4は、それらが結合しているN原子と一緒になって、C1−6アルキル、C3−7シクロアルキル、4〜7員のヘテロシクロアルキル、C6−10アリール、5〜6員のヘテロアリール、C1−6ハロアルキル、ハロ、CN、ORa5、SRa5、C(O)Rb5、C(O)NRc5d5、C(O)ORa5、OC(O)Rb5、OC(O)NRc5d5、NRc5d5、NRc5C(O)Rb5、NRc5C(O)NRc5d5、NRc5C(O)ORa5、C(=NRe5)NRc5d5、NRc5C(=NRe5)NRc5d5、S(O)Rb5、S(O)NRc5d5、S(O)b5、NRc5S(O)b5、NRc5S(O)NRc5d5、及びS(O)NRc5d5から独立して選択される1、2、もしくは3つの置換基で任意に置換される、4、5、6、もしくは7員のヘテロシクロアルキル基を形成し、そこで当該C1−6アルキル、C3−7シクロアルキル、4〜7員のヘテロシクロアルキル、C6−10アリール、及び5〜6員のヘテロアリールは、ハロ、C1−4アルキル、C1−4ハロアルキル、C1−4シアノアルキル、CN、ORa5、SRa5、C(O)Rb5、C(O)NRc5d5、C(O)ORa5、OC(O)Rb5、OC(O)NRc5d5、NRc5d5、NRc5C(O)Rb5、NRc5C(O)NRc5d5、NRc5C(O)ORa5、C(=NRe5)NRc5d5、NRc5C(=NRe5)NRc5d5、S(O)Rb5、S(O)NRc5d5、S(O)b5、NRc5S(O)b5、NRc5S(O)NRc5d5、及びS(O)NRc5d5から独立して選択される1、2、もしくは3つの置換基で任意に置換され;
a1、Rb1、Rc1、Rd1は、それぞれ独立して、H、並びにハロ、CN、ORa5、SRa5、C(O)Rb5、C(O)NRc5d5、C(O)ORa5、OC(O)Rb5、OC(O)NRc5d5、NRc5d5、NRc5C(O)Rb5、NRc5C(O)NRc5d5、NRc5C(O)ORa5、C(=NRe5)NRc5d5、NRc5C(=NRe5)NRc5d5、S(O)Rb5、S(O)NRc5d5、S(O)b5、NRc5S(O)b5、NRc5S(O)NRc5d5、及びS(O)NRc5d5から独立して選択される1、2、3、4、または5つの置換基で任意に置換されるC1−6アルキルから選択され;
a5、Rb5、Rc5、及びRd5は、それぞれ独立して、H、C1−4アルキル、C1−4ハロアルキル、C2−4アルケニル、及びC2−4アルキニルから選択され、ここで当該C1−4アルキル、C2−4アルケニル、及びC2−4アルキニルは、OH、CN、アミノ、ハロ、C1−4アルキル、C1−4アルコキシ、C1−4アルキルチオ、C1−4アルキルアミノ、ジ(C1−4アルキル)アミノ、C1−4ハロアルキル、及びC1−4ハロアルコキシから独立して選択される1、2、または3つの置換基で任意に置換され;
、Re1、Re2、Re3、Re4、及びRe5はそれぞれ独立して、H、C1−4アルキル、及びCNから選択され;
mは、0、1、または2であり;
nは、0、1、2、または3であり;
pは、0、1、2、3であり;
qは、0、1、または2である。
【0029】
いくつかの実施形態では、本発明の化合物は、式IVaまたはIVb:
【化10】
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【化11】
[この文献は図面を表示できません]
の化合物を含む。
【0030】
いくつかの実施形態では、本発明の化合物は、式VaもしくはVb:
【化12】
[この文献は図面を表示できません]
【化13】
[この文献は図面を表示できません]
の化合物、またはその医薬的に許容される塩を含み、ここで、
環Aは、C6−10アリールまたは、炭素並びにN、O、及びSから選択される1、2、3、もしくは4つのヘテロ原子を含む5〜10員のヘテロアリールであり;
環Cは、(1)単環式C3−7シクロアルキル、(2)炭素並びにN、O、及びSから選択される1、2、3、もしくは4つのヘテロ原子を含む4〜7員の単環式ヘテロシクロアルキル、または、(3)式(A):
【化14】
[この文献は図面を表示できません]
を有する縮合2環式部分であって、ここで、
環C1は、C5−6シクロアルキル、または、炭素並びにN、O、及びSから選択される1、2、3、もしくは4つのヘテロ原子を含む5〜6員のヘテロシクロアルキルであり;
環C2は、(1)フェニル、(2)C5−6シクロアルキル、(3)炭素並びにN、O、及びSから選択される1、2、3、もしくは4つのヘテロ原子を含む5〜6員のヘテロアリール、または、(4)炭素並びにN、O、及びSから選択される1、2、3、もしくは4つのヘテロ原子を含む5〜6員のヘテロシクロアルキルであり、
ここで、式Aの当該縮合2環式部分は、環C1を介して環Bに結合しており、環Cの置換基R及びRは、C1及びC2のどちらか、または両方で置換されており;
はそれぞれ独立して、ハロ、C1−6アルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、C1−6ハロアルキル、C6−10アリール、C3−10シクロアルキル、5〜10員のヘテロアリール、4〜10員のヘテロシクロアルキル、C6−10アリール−C1−4アルキル−、C3−10シクロアルキル−C1−4アルキル−、(5〜10員ヘテロアリール)−C1−4アルキル−、(4〜10員ヘテロシクロアルキル)−C1−4アルキル−、CN、NO、OR、SR、C(O)R、C(O)NR、C(O)OR、OC(O)R、OC(O)NR、NR、NRC(O)R、NRC(O)OR、NRC(O)NR、C(=NR)R、C(=NR)NR、NRC(=NR)NR、NRS(O)R、NRS(O)、NRS(O)NR、S(O)R、S(O)NR、S(O)、及びS(O)NRから選択され、ここで当該C1−6アルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、C6−10アリール、C3−10シクロアルキル、5〜10員のヘテロアリール、4〜10員のヘテロシクロアルキル、C6−10アリール−C1−4アルキル−、C3−10シクロアルキル−C1−4アルキル−、(5〜10員ヘテロアリール)−C1−4アルキル−、及び(4〜10員ヘテロシクロアルキル)−C1−4アルキル−はそれぞれ、ハロ、C1−4アルキル、C1−4ハロアルキル、C1−4シアノアルキル、CN、NO、OR、SR、C(O)R、C(O)NR、C(O)OR、OC(O)R、OC(O)NR、C(=NR)NR、NRC(=NR)NR、NR、NRC(O)R、NRC(O)OR、NRC(O)NR、NRS(O)R、NRS(O)、NRS(O)NR、S(O)R、S(O)NR、S(O)、及びS(O)NRから独立して選択される1、2、3、または4つの置換基で任意に置換され;
はそれぞれ独立して、ハロ、C1−6アルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、C1−6ハロアルキル、C6−10アリール、C3−10シクロアルキル、5〜10員のヘテロアリール、4〜10員のヘテロシクロアルキル、C6−10アリール−C1−4アルキル−、C3−10シクロアルキル−C1−4アルキル−、(5〜10員ヘテロアリール)−C1−4アルキル−、(4〜10員ヘテロシクロアルキル)−C1−4アルキル−、CN、NO、ORa2、SRa2、C(O)Rb2、C(O)NRc2d2、C(O)ORa2、OC(O)Rb2、OC(O)NRc2d2、NRc2d2、NRc2C(O)Rb2、NRc2C(O)ORa2、NRc2C(O)NRc2d2、C(=NRe2)Rb2、C(=NRe2)NRc2d2、NRc2C(=NRe2)NRc2d2、NRc2S(O)Rb2、NRc2S(O)b2、NRc2S(O)NRc2d2、S(O)Rb2、S(O)NRc2d2、S(O)b2、及びS(O)NRc2d2から選択され、ここで当該C1−6アルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、C6−10アリール、C3−10シクロアルキル、5〜10員のヘテロアリール、4〜10員のヘテロシクロアルキル、C6−10アリール−C1−4アルキル−、C3−10シクロアルキル−C1−4アルキル−、(5〜10員ヘテロアリール)−C1−4アルキル−、及び(4〜10員ヘテロシクロアルキル)−C1−4アルキル−はそれぞれ、ハロ、C1−4アルキル、C1−4ハロアルキル、C1−4シアノアルキル、CN、NO、ORa2、SRa2、C(O)Rb2、C(O)NRc2d2、C(O)ORa2、OC(O)Rb2、OC(O)NRc2d2、C(=NRe2)NRc2d2、NRc2C(=NRe2)NRc2d2、NRc2d2、NRc2C(O)Rb2、NRc2C(O)ORa2、NRc2C(O)NRc2d2、NRc2S(O)Rb2、NRc2S(O)b2、NRc2S(O)NRc2d2、S(O)Rb2、S(O)NRc2d2、S(O)b2、及びS(O)NRc2d2から独立して選択される1、2、3、または4つの置換基で任意に置換され;
は、ハロ、C1−6アルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、C1−6ハロアルキル、C6−10アリール、C3−10シクロアルキル、5〜10員のヘテロアリール、4〜10員のヘテロシクロアルキル、C6−10アリール−C1−4アルキル−、C3−10シクロアルキル−C1−4アルキル−、(5〜10員ヘテロアリール)−C1−4アルキル−、(4〜10員ヘテロシクロアルキル)−C1−4アルキル−、CN、NO、ORa3、SRa3、C(O)Rb3、C(O)NRc3d3、C(O)ORa3、OC(O)Rb3、OC(O)NRc3d3、NRc3d3、NRc3C(O)Rb3、NRc3C(O)ORa3、NRc3C(O)NRc3d3、C(=NRe3)Rb3、C(=NRe3)NRc3d3、NRc3C(=NRe3)NRc3d3、NRc3S(O)Rb3、NRc3S(O)b3、NRc3S(O)NRc3d3、S(O)Rb3、S(O)NRc3d3、S(O)b3、及びS(O)NRc3d3であって、ここで当該C1−6アルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、C6−10アリール、C3−10シクロアルキル、5〜10員のヘテロアリール、4〜10員のヘテロシクロアルキル、C6−10アリール−C1−4アルキル−、C3−10シクロアルキル−C1−4アルキル−、(5〜10員ヘテロアリール)−C1−4アルキル−、及び(4〜10員ヘテロシクロアルキル)−C1−4アルキル−はそれぞれ、ハロ、C1−4アルキル、C1−4ハロアルキル、C1−4シアノアルキル、CN、NO、ORa3、SRa3、C(O)Rb3、C(O)NRc3d3、C(O)ORa3、OC(O)Rb3、OC(O)NRc3d3、C(=NRe3)NRc3d3、NRc3C(=NRe3)NRc3d3、NRc3d3、NRc3C(O)Rb3、NRc3C(O)ORa3、NRc3C(O)NRc3d3、NRc3S(O)Rb3、NRc3S(O)b3、NRc3S(O)NRc3d3、S(O)Rb3、S(O)NRc3d3、S(O)b3、及びS(O)NRc3d3から独立して選択される1、2、3、または4つの置換基で任意に置換され;
、R、R、R、Ra2、Rb2、Rc2、Rd2、Ra3、Rb3、Rc3、及びRd3は、それぞれ独立して、H、C1−6アルキル、C1−4ハロアルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、C6−10アリール、C3−10シクロアルキル、5〜10員のヘテロアリール、4〜10員のヘテロシクロアルキル、C6−10アリール−C1−4アルキル−、C3−10シクロアルキル−C1−4アルキル−、(5〜10員ヘテロアリール)−C1−4アルキル−、及び(4〜10員ヘテロシクロアルキル)−C1−4アルキル−から選択され、ここで当該C1−6アルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、C6−10アリール、C3−10シクロアルキル、5〜10員のヘテロアリール、4〜10員のヘテロシクロアルキル、C6−10アリール−C1−4アルキル−、C3−10シクロアルキル−C1−4アルキル−、(5〜10員ヘテロアリール)−C1−4アルキル−、及び(4〜10員ヘテロシクロアルキル)−C1−4アルキル−は、C1−4アルキル、C1−4ハロアルキル、C1−4シアノアルキル、ハロ、CN、ORa5、SRa5、C(O)Rb5、C(O)NRc5d5、C(O)ORa5、OC(O)Rb5、OC(O)NRc5d5、NRc5d5、NRc5C(O)Rb5、NRc5C(O)NRc5d5、NRc5C(O)ORa5、C(=NRe5)NRc5d5、NRc5C(=NRe5)NRc5d5、S(O)Rb5、S(O)NRc5d5、S(O)b5、NRc5S(O)b5、NRc5S(O)NRc5d5、及びS(O)NRc5d5から独立して選択される1、2、3、4、もしくは5つの置換基で任意に置換され;
または、任意のRとRはそれらが結合するN原子と一緒になって、C1−6アルキル、C3−7シクロアルキル、4〜7員のヘテロシクロアルキル、C6−10アリール、5〜6員のヘテロアリール、C1−6ハロアルキル、ハロ、CN、ORa5、SRa5、C(O)Rb5、C(O)NRc5d5、C(O)ORa5、OC(O)Rb5、OC(O)NRc5d5、NRc5d5、NRc5C(O)Rb5、NRc5C(O)NRc5d5、NRc5C(O)ORa5、C(=NRe5)NRc5d5、NRc5C(=NRe5)NRc5d5、S(O)Rb5、S(O)NRc5d5、S(O)b5、NRc5S(O)b5、NRc5S(O)NRc5d5、及びS(O)NRc5d5から独立して選択される1、2、もしくは3つの置換基で任意に置換される、4、5、6、もしくは7員のヘテロシクロアルキル基を形成し、そこで当該C1−6アルキル、C3−7シクロアルキル、4〜7員のヘテロシクロアルキル、C6−10アリール、及び5〜6員のヘテロアリールは、ハロ、C1−4アルキル、C1−4ハロアルキル、C1−4シアノアルキル、CN、ORa5、SRa5、C(O)Rb5、C(O)NRc5d5、C(O)ORa5、OC(O)Rb5、OC(O)NRc5d5、NRc5d5、NRc5C(O)Rb5、NRc5C(O)NRc5d5、NRc5C(O)ORa5、C(=NRe5)NRc5d5、NRc5C(=NRe5)NRc5d5、S(O)Rb5、S(O)NRc5d5、S(O)b5、NRc5S(O)b5、NRc5S(O)NRc5d5、及びS(O)NRc5d5から独立して選択される、1、2、もしくは3つの置換基で任意に置換され;
または、任意のRc2とRd2はそれらが結合するN原子と一緒になって、C1−6アルキル、C3−7シクロアルキル、4〜7員のヘテロシクロアルキル、C6−10アリール、5〜6員のヘテロアリール、C1−6ハロアルキル、ハロ、CN、ORa5、SRa5、C(O)Rb5、C(O)NRc5d5、C(O)ORa5、OC(O)Rb5、OC(O)NRc5d5、NRc5d5、NRc5C(O)Rb5、NRc5C(O)NRc5d5、NRc5C(O)ORa5、C(=NRe5)NRc5d5、NRc5C(=NRe5)NRc5d5、S(O)Rb5、S(O)NRc5d5、S(O)b5、NRc5S(O)b5、NRc5S(O)NRc5d5、及びS(O)NRc5d5から独立して選択される1、2、もしくは3つの置換基で任意に置換される、4、5、6、もしくは7員のヘテロシクロアルキル基を形成し、そこで当該C1−6アルキル、C3−7シクロアルキル、4〜7員のヘテロシクロアルキル、C6−10アリール、及び5〜6員のヘテロアリールは、ハロ、C1−4アルキル、C1−4ハロアルキル、C1−4シアノアルキル、CN、ORa5、SRa5、C(O)Rb5、C(O)NRc5d5、C(O)ORa5、OC(O)Rb5、OC(O)NRc5d5、NRc5d5、NRc5C(O)Rb5、NRc5C(O)NRc5d5、NRc5C(O)ORa5、C(=NRe5)NRc5d5、NRc5C(=NRe5)NRc5d5、S(O)Rb5、S(O)NRc5d5、S(O)b5、NRc5S(O)b5、NRc5S(O)NRc5d5、及びS(O)NRc5d5から独立して選択される、1、2、もしくは3つの置換基で任意に置換され;
または、任意のRc3とRd3はそれらが結合するN原子と一緒になって、C1−6アルキル、C3−7シクロアルキル、4〜7員のヘテロシクロアルキル、C6−10アリール、5〜6員のヘテロアリール、C1−6ハロアルキル、ハロ、CN、ORa5、SRa5、C(O)Rb5、C(O)NRc5d5、C(O)ORa5、OC(O)Rb5、OC(O)NRc5d5、NRc5d5、NRc5C(O)Rb5、NRc5C(O)NRc5d5、NRc5C(O)ORa5、C(=NRe5)NRc5d5、NRc5C(=NRe5)NRc5d5、S(O)Rb5、S(O)NRc5d5、S(O)b5、NRc5S(O)b5、NRc5S(O)NRc5d5、及びS(O)NRc5d5から独立して選択される1、2、もしくは3つの置換基で任意に置換される、4、5、6、もしくは7員のヘテロシクロアルキル基を形成し、そこで当該C1−6アルキル、C3−7シクロアルキル、4〜7員のヘテロシクロアルキル、C6−10アリール、及び5〜6員のヘテロアリールは、ハロ、C1−4アルキル、C1−4ハロアルキル、C1−4シアノアルキル、CN、ORa5、SRa5、C(O)Rb5、C(O)NRc5d5、C(O)ORa5、OC(O)Rb5、OC(O)NRc5d5、NRc5d5、NRc5C(O)Rb5、NRc5C(O)NRc5d5、NRc5C(O)ORa5、C(=NRe5)NRc5d5、NRc5C(=NRe5)NRc5d5、S(O)Rb5、S(O)NRc5d5、S(O)b5、NRc5S(O)b5、NRc5S(O)NRc5d5、及びS(O)NRc5d5から独立して選択される、1、2、もしくは3つの置換基で任意に置換され;
a5、Rb5、Rc5、及びRd5は、それぞれ独立して、H、C1−4アルキル、C1−4ハロアルキル、C2−4アルケニル、及びC2−4アルキニルから選択され、ここで当該C1−4アルキル、C2−4アルケニル、及びC2−4アルキニルは、OH、CN、アミノ、ハロ、C1−4アルキル、C1−4アルコキシ、C1−4アルキルチオ、C1−4アルキルアミノ、ジ(C1−4アルキル)アミノ、C1−4ハロアルキル、及びC1−4ハロアルコキシから独立して選択される1、2、または3つの置換基で任意に置換され;
、Re2、Re3、及びRe5はそれぞれ独立して、H、C1−4アルキル、及びCNから選択され;
nは、0、1、2、または3であり;
pは、0、1、2、3であり;
qは、0、1、または2である。
【0031】
いくつかの実施形態では、qは0である。
【0032】
いくつかの実施形態では、qは1である。
【0033】
いくつかの実施形態では、環Aはフェニルである。
【0034】
いくつかの実施形態では、nは0である。
【0035】
いくつかの実施形態では、nは1である。
【0036】
いくつかの実施形態では、Rはハロである。
【0037】
いくつかの実施形態では、RはFである。
【0038】
いくつかの実施形態では、R及びRはともにHである。
【0039】
いくつかの実施形態では、環Cは、単環式C3−7シクロアルキルである。
【0040】
いくつかの実施形態では、環Cは、炭素並びにN、O、及びSから選択される1、2、3、または4つのヘテロ原子を含む4〜7員の単環式ヘテロシクロアルキルである。
【0041】
いくつかの実施形態では、環Cは、シクロプロピル、シクロブチル、シクロヘキシル、アゼチジニル、またはピペリジニルである。
【0042】
いくつかの実施形態では、環Cは、シクロプロピル、シクロヘキシル、アゼチジニル、またはピペリジニルである。
【0043】
いくつかの実施形態では、Rは、C1−6アルキル、C6−10アリール、5〜10員のヘテロアリール、C(O)Rb3、C(O)NRc3d3、C(O)ORa3、またはS(O)b3であって、ここで当該C1−6アルキル、C6−10アリール、及び5〜10員のヘテロアリールはそれぞれ、ハロ、C1−4アルキル、C1−4ハロアルキル、C1−4シアノアルキル、CN、NO、ORa3、SRa3、C(O)Rb3、C(O)NRc3d3、C(O)ORa3、OC(O)Rb3、OC(O)NRc3d3、C(=NRe3)NRc3d3、NRc3C(=NRe3)NRc3d3、NRc3d3、NRc3C(O)Rb3、NRc3C(O)ORa3、NRc3C(O)NRc3d3、NRc3S(O)Rb3、NRc3S(O)b3、NRc3S(O)NRc3d3、S(O)Rb3、S(O)NRc3d3、S(O)b3、及びS(O)NRc3d3から独立して選択される1、2、3、もしくは4つの置換基で任意に置換される。
【0044】
いくつかの実施形態では、Rは、CN、C(O)NRc3d3、ORa3、またはC(O)ORa3で任意に置換されるC1−4アルキルである。
【0045】
いくつかの実施形態では、Rは、CN、C(O)NRc3d3、またはC(O)ORa3で任意に置換されるC1−4アルキルである。
【0046】
いくつかの実施形態では、RはC1−4アルキルである。
【0047】
いくつかの実施形態では、Rはメチルである。
【0048】
いくつかの実施形態では、Rはフェニルである。
【0049】
いくつかの実施形態では、RはCNである。
【0050】
いくつかの実施形態では、Rは、−CH−CN、−CH−C(=O)OH、−CH−C(=O)NH(CH)、−CH−C(=O)N(CH、または−CHCHOHである。
【0051】
いくつかの実施形態では、Rは、−CH−CN、−CH−C(=O)OH、−CH−C(=O)NH(CH)、または−CH−C(=O)N(CHである。
【0052】
いくつかの実施形態では、Rは−CH−CNである。
【0053】
いくつかの実施形態では、Rはそれぞれ独立して、C1−6アルキル、C6−10アリール、5〜10員のヘテロアリール、C3−10シクロアルキル、4〜10員のヘテロシクロアルキル、C(O)Rb2、C(O)NRc2d2、C(O)ORa2、S(O)b2、及びS(O)NRc2d2から選択され、ここで当該C1−6アルキル、C6−10アリール、5〜10員のヘテロアリール、C3−10シクロアルキル、4〜10員のヘテロシクロアルキルはそれぞれ、ハロ、C1−4アルキル、C1−4ハロアルキル、C1−4シアノアルキル、CN、NO、ORa2、SRa2、C(O)Rb2、C(O)NRc2d2、C(O)ORa2、OC(O)Rb2、OC(O)NRc2d2、C(=NRe2)NRc2d2、NRc2C(=NRe2)NRc2d2、NRc2d2、NRc2C(O)Rb2、NRc2C(O)ORa2、NRc2C(O)NRc2d2、NRc2S(O)Rb2、NRc2S(O)b2、NRc2S(O)NRc2d2、S(O)Rb2、S(O)NRc2d2、S(O)b2、及びS(O)NRc2d2から独立して選択される1、2、3、または4つの置換基で任意に置換される。
【0054】
いくつかの実施形態では、Rはそれぞれ独立して、C1−6アルキル、C6−10アリール、5〜10員のヘテロアリール、C(O)Rb2、C(O)NRc2d2、C(O)ORa2、S(O)b2、及びS(O)NRc2d2から選択され、ここで当該C1−6アルキル、C6−10アリール、及び5〜10員のヘテロアリールはそれぞれ、ハロ、C1−4アルキル、C1−4ハロアルキル、C1−4シアノアルキル、CN、NO、ORa2、SRa2、C(O)Rb2、C(O)NRc2d2、C(O)ORa2、OC(O)Rb2、OC(O)NRc2d2、C(=NRe2)NRc2d2、NRc2C(=NRe2)NRc2d2、NRc2d2、NRc2C(O)Rb2、NRc2C(O)ORa2、NRc2C(O)NRc2d2、NRc2S(O)Rb2、NRc2S(O)b2、NRc2S(O)NRc2d2、S(O)Rb2、S(O)NRc2d2、S(O)b2、及びS(O)NRc2d2から独立して選択される1、2、3、または4つの置換基で任意に置換される。
【0055】
いくつかの実施形態では、Rはそれぞれ独立して、C1−6アルキル、C6−10アリール、5〜10員のヘテロアリール、C(O)Rb2、C(O)NRc2d2、C(O)ORa2、及びS(O)b2から選択され、ここで当該C1−6アルキル、C6−10アリール、及び5〜10員のヘテロアリールはそれぞれ、ハロ、C1−4アルキル、C1−4ハロアルキル、C1−4シアノアルキル、CN、NO、ORa2、SRa2、C(O)Rb2、C(O)NRc2d2、C(O)ORa2、OC(O)Rb2、OC(O)NRc2d2、C(=NRe2)NRc2d2、NRc2C(=NRe2)NRc2d2、NRc2d2、NRc2C(O)Rb2、NRc2C(O)ORa2、NRc2C(O)NRc2d2、NRc2S(O)Rb2、NRc2S(O)b2、NRc2S(O)NRc2d2、S(O)Rb2、S(O)NRc2d2、S(O)b2、及びS(O)NRc2d2から独立して選択される1、2、3、または4つの置換基で任意に置換される。
【0056】
いくつかの実施形態では、Rはそれぞれ独立して、C1−6アルキル、C6−10アリール、5〜10員のヘテロアリール、C3−10シクロアルキル、4〜10員のヘテロシクロアルキル、C(O)Rb2、C(O)NRc2d2、C(O)ORa2、S(O)b2、及びS(O)NRc2d2から選択され、ここで当該C1−6アルキル、C6−10アリール、5〜10員のヘテロアリール、C3−10シクロアルキル、及び4〜10員のヘテロシクロアルキルは、それぞれ、F、Cl、CF、CN、OH、C(O)OH、C(O)OCH、C(O)NH、C(O)NHCH、C(O)N(CH、C(O)NH(i−Pr)、CONH(CH(CH)(CF))、フェニル、シクロプロピル、ピリミジニル、及びチアゾリルから独立して選択される1、2、3、または4つの置換基で任意に置換される。
【0057】
いくつかの実施形態では、Rは、H、C1−4アルキル、またはC6−10アリール−C1−4アルキル−であり、当該C1−4アルキル及びC6−10アリール−C1−4アルキル−はそれぞれ、ハロ、もしくはORa4で任意に置換される。
【0058】
いくつかの実施形態では、RはC1−4アルキルである。
【0059】
いくつかの実施形態では、Rは、メトキシで置換されたC1−4アルキルである。
【0060】
いくつかの実施形態では、Rは、フルオロで置換されたC6−10アリール−C1−4アルキル−である。
【0061】
いくつかの実施形態では、Rは、H、メチル、メトキシメチル、または4−フルオロフェニルメチルである。
【0062】
いくつかの実施形態では、RはHである。
【0063】
いくつかの実施形態では、pは0である。
【0064】
いくつかの実施形態では、pは1である。
【0065】
いくつかの実施形態では、pは2である。
【0066】
いくつかの実施形態では、mは0である。
【0067】
いくつかの実施形態では、該化合物は、式I(または式II、IIIa、IIIb、IVa、IVb、Va、及びVbのいずれか)に示される二置換のシクロプロピル基に関して、トランス配置を有する。
【0068】
いくつかの実施形態では、R、R、R、及びRは、それぞれ独立して、H、C1−6アルキル、C1−4ハロアルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、C6−10アリール、C3−10シクロアルキル、5〜10員のヘテロアリール、4〜10員のヘテロシクロアルキル、C6−10アリール−C1−4アルキル−、C3−10シクロアルキル−C1−4アルキル−、(5〜10員ヘテロアリール)−C1−4アルキル−、及び(4〜10員ヘテロシクロアルキル)−C1−4アルキル−から選択され、ここで当該C1−6アルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、C6−10アリール、C3−10シクロアルキル、5〜10員のヘテロアリール、4〜10員のヘテロシクロアルキル、C6−10アリール−C1−4アルキル−、C3−10シクロアルキル−C1−4アルキル−、(5〜10員ヘテロアリール)−C1−4アルキル−、及び(4〜10員ヘテロシクロアルキル)−C1−4アルキル−は、C1−4アルキル、C1−4ハロアルキル、C1−4シアノアルキル、ハロ、CN、ORa5、SRa5、C(O)Rb5、C(O)NRc5d5、C(O)ORa5、OC(O)Rb5、OC(O)NRc5d5、NRc5d5、NRc5C(O)Rb5、NRc5C(O)NRc5d5、NRc5C(O)ORa5、C(=NRe5)NRc5d5、NRc5C(=NRe5)NRc5d5、S(O)Rb5、S(O)NRc5d5、S(O)b5、NRc5S(O)b5、NRc5S(O)NRc5d5、及びS(O)NRc5d5から独立して選択される1、2、3、4、または5つの置換基で任意に置換される。
【0069】
いくつかの実施形態では、Ra2、Rb2、Rc2、及びRd2は、それぞれ独立して、H、C1−6アルキル、C1−4ハロアルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、C6−10アリール、C3−10シクロアルキル、5〜10員のヘテロアリール、4〜10員のヘテロシクロアルキル、C6−10アリール−C1−4アルキル−、C3−10シクロアルキル−C1−4アルキル−、(5〜10員ヘテロアリール)−C1−4アルキル−、及び(4〜10員ヘテロシクロアルキル)−C1−4アルキル−から選択され、ここで当該C1−6アルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、C6−10アリール、C3−10シクロアルキル、5〜10員のヘテロアリール、4〜10員のヘテロシクロアルキル、C6−10アリール−C1−4アルキル−、C3−10シクロアルキル−C1−4アルキル−、(5〜10員ヘテロアリール)−C1−4アルキル−、及び(4〜10員ヘテロシクロアルキル)−C1−4アルキル−は、C1−4アルキル、C1−4ハロアルキル、C1−4シアノアルキル、ハロ、CN、ORa5、SRa5、C(O)Rb5、C(O)NRc5d5、C(O)ORa5、OC(O)Rb5、OC(O)NRc5d5、NRc5d5、NRc5C(O)Rb5、NRc5C(O)NRc5d5、NRc5C(O)ORa5、C(=NRe5)NRc5d5、NRc5C(=NRe5)NRc5d5、S(O)Rb5、S(O)NRc5d5、S(O)b5、NRc5S(O)b5、NRc5S(O)NRc5d5、及びS(O)NRc5d5から独立して選択される1、2、3、4、または5つの置換基で任意に置換される。
【0070】
いくつかの実施形態では、Ra3、Rb3、Rc3、及びRd3は、それぞれ独立して、H、C1−6アルキル、C1−4ハロアルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、C6−10アリール、C3−10シクロアルキル、5〜10員のヘテロアリール、4〜10員のヘテロシクロアルキル、C6−10アリール−C1−4アルキル−、C3−10シクロアルキル−C1−4アルキル−、(5〜10員ヘテロアリール)−C1−4アルキル−、及び(4〜10員ヘテロシクロアルキル)−C1−4アルキル−から選択され、ここで当該C1−6アルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、C6−10アリール、C3−10シクロアルキル、5〜10員のヘテロアリール、4〜10員のヘテロシクロアルキル、C6−10アリール−C1−4アルキル−、C3−10シクロアルキル−C1−4アルキル−、(5〜10員ヘテロアリール)−C1−4アルキル−、及び(4〜10員ヘテロシクロアルキル)−C1−4アルキル−は、C1−4アルキル、C1−4ハロアルキル、C1−4シアノアルキル、ハロ、CN、ORa5、SRa5、C(O)Rb5、C(O)NRc5d5、C(O)ORa5、OC(O)Rb5、OC(O)NRc5d5、NRc5d5、NRc5C(O)Rb5、NRc5C(O)NRc5d5、NRc5C(O)ORa5、C(=NRe5)NRc5d5、NRc5C(=NRe5)NRc5d5、S(O)Rb5、S(O)NRc5d5、S(O)b5、NRc5S(O)b5、NRc5S(O)NRc5d5、及びS(O)NRc5d5から独立して選択される1、2、3、4、または5つの置換基で任意に置換される。
【0071】
いくつかの実施形態では、Ra4、Rb4、Rc4、及びRd4はそれぞれ独立して、H、C1−6アルキル、C1−4ハロアルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、C6−10アリール、C3−10シクロアルキル、5〜10員のヘテロアリール、4〜10員のヘテロシクロアルキル、C6−10アリール−C1−4アルキル−、C3−10シクロアルキル−C1−4アルキル−、(5〜10員ヘテロアリール)−C1−4アルキル−、及び(4〜10員ヘテロシクロアルキル)−C1−4アルキル−から選択され、ここで当該C1−6アルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、C6−10アリール、C3−10シクロアルキル、5〜10員のヘテロアリール、4〜10員のヘテロシクロアルキル、C6−10アリール−C1−4アルキル−、C3−10シクロアルキル−C1−4アルキル−、(5〜10員ヘテロアリール)−C1−4アルキル−、及び(4〜10員ヘテロシクロアルキル)−C1−4アルキル−は、C1−4アルキル、C1−4ハロアルキル、C1−4シアノアルキル、ハロ、CN、ORa5、SRa5、C(O)Rb5、C(O)NRc5d5、C(O)ORa5、OC(O)Rb5、OC(O)NRc5d5、NRc5d5、NRc5C(O)Rb5、NRc5C(O)NRc5d5、NRc5C(O)ORa5、C(=NRe5)NRc5d5、NRc5C(=NRe5)NRc5d5、S(O)Rb5、S(O)NRc5d5、S(O)b5、NRc5S(O)b5、NRc5S(O)NRc5d5、及びS(O)NRc5d5から独立して選択される1、2、3、4、または5つの置換基で任意に置換される。
【0072】
いくつかの実施形態では、R、R、R、及びRは、それぞれ独立して、H、C1−6アルキル、C1−4ハロアルキル、C6−10アリール、C3−10シクロアルキル、5〜10員のヘテロアリール、4〜10員のヘテロシクロアルキル、C6−10アリール−C1−4アルキル−、C3−10シクロアルキル−C1−4アルキル−、(5〜10員ヘテロアリール)−C1−4アルキル−、及び(4〜10員ヘテロシクロアルキル)−C1−4アルキル−から選択され、ここで当該C1−6アルキル、C6−10アリール、C3−10シクロアルキル、5〜10員のヘテロアリール、4〜10員のヘテロシクロアルキル、C6−10アリール−C1−4アルキル−、C3−10シクロアルキル−C1−4アルキル−、(5〜10員ヘテロアリール)−C1−4アルキル−、及び(4〜10員ヘテロシクロアルキル)−C1−4アルキル−は、OH、CN、アミノ、ハロ、C1−4アルキル、C1−4アルコキシ、C1−4アルキルチオ、C1−4アルキルアミノ、ジ(C1−4アルキル)アミノ、C1−4ハロアルキル、及びC1−4ハロアルコキシから独立して選択される1、2、または3つの置換基で任意に置換される。
【0073】
いくつかの実施形態では、Ra2、Rb2、Rc2、及びRd2は、それぞれ独立して、H、C1−6アルキル、C1−4ハロアルキル、C6−10アリール、C3−10シクロアルキル、5〜10員のヘテロアリール、4〜10員のヘテロシクロアルキル、C6−10アリール−C1−4アルキル−、C3−10シクロアルキル−C1−4アルキル−、(5〜10員ヘテロアリール)−C1−4アルキル−、及び(4〜10員ヘテロシクロアルキル)−C1−4アルキル−から選択され、ここで当該C1−6アルキル、C6−10アリール、C3−10シクロアルキル、5〜10員のヘテロアリール、4〜10員のヘテロシクロアルキル、C6−10アリール−C1−4アルキル−、C3−10シクロアルキル−C1−4アルキル−、(5〜10員ヘテロアリール)−C1−4アルキル−、及び(4〜10員ヘテロシクロアルキル)−C1−4アルキル−は、OH、CN、アミノ、ハロ、C1−4アルキル、C1−4アルコキシ、C1−4アルキルチオ、C1−4アルキルアミノ、ジ(C1−4アルキル)アミノ、C1−4ハロアルキル、及びC1−4ハロアルコキシから独立して選択される1、2、または3つの置換基で任意に置換される。
【0074】
いくつかの実施形態では、Ra3、Rb3、Rc3、及びRd3は、それぞれ独立して、H、C1−6アルキル、C1−4ハロアルキル、C6−10アリール、C3−10シクロアルキル、5〜10員のヘテロアリール、4〜10員のヘテロシクロアルキル、C6−10アリール−C1−4アルキル−、C3−10シクロアルキル−C1−4アルキル−、(5〜10員ヘテロアリール)−C1−4アルキル−、及び(4〜10員ヘテロシクロアルキル)−C1−4アルキル−から選択され、ここで当該C1−6アルキル、C6−10アリール、C3−10シクロアルキル、5〜10員のヘテロアリール、4〜10員のヘテロシクロアルキル、C6−10アリール−C1−4アルキル−、C3−10シクロアルキル−C1−4アルキル−、(5〜10員ヘテロアリール)−C1−4アルキル−、及び(4〜10員ヘテロシクロアルキル)−C1−4アルキル−は、OH、CN、アミノ、ハロ、C1−4アルキル、C1−4アルコキシ、C1−4アルキルチオ、C1−4アルキルアミノ、ジ(C1−4アルキル)アミノ、C1−4ハロアルキル、及びC1−4ハロアルコキシから独立して選択される1、2、または3つの置換基で任意に置換される。
【0075】
いくつかの実施形態では、Ra4、Rb4、Rc4、及びRd4はそれぞれ独立して、H、C1−6アルキル、C1−4ハロアルキル、C6−10アリール、C3−10シクロアルキル、5〜10員のヘテロアリール、4〜10員のヘテロシクロアルキル、C6−10アリール−C1−4アルキル−、C3−10シクロアルキル−C1−4アルキル−、(5〜10員ヘテロアリール)−C1−4アルキル−、及び(4〜10員ヘテロシクロアルキル)−C1−4アルキル−から選択され、ここで当該C1−6アルキル、C6−10アリール、C3−10シクロアルキル、5〜10員のヘテロアリール、4〜10員のヘテロシクロアルキル、C6−10アリール−C1−4アルキル−、C3−10シクロアルキル−C1−4アルキル−、(5〜10員ヘテロアリール)−C1−4アルキル−、及び(4〜10員ヘテロシクロアルキル)−C1−4アルキル−は、OH、CN、アミノ、ハロ、C1−4アルキル、C1−4アルコキシ、C1−4アルキルチオ、C1−4アルキルアミノ、ジ(C1−4アルキル)アミノ、C1−4ハロアルキル、及びC1−4ハロアルコキシから独立して選択される1、2、または3つの置換基で任意に置換される。
【0076】
いくつかの実施形態では、R、R、R、及びRは、それぞれ独立して、H及びC1−6アルキルから選択される。
【0077】
いくつかの実施形態では、Ra2、Rb2、Rc2、及びRd2は、それぞれ独立して、H及びC1−6アルキルから選択される。
【0078】
いくつかの実施形態では、Ra3、Rb3、Rc3、及びRd3は、それぞれ独立して、H及びC1−6アルキルから選択される。
【0079】
いくつかの実施形態では、Ra4、Rb4、Rc4、及びRd4はそれぞれ独立して、H及びC1−6アルキルから選択される。
【0080】
明確にするために別々の実施形態の中に記載された本発明のある特定の特長は、組み合わせて単一の実施形態でも提供されうることが理解される。反対に、簡潔にするために単一の実施形態の中に記載される本発明の様々な特長は、別々に、または任意の適切な小結合において提供されうる。
【0081】
本明細書に示す任意の構造または式における、環部分をわたる浮動結合は、別段の指示のない限り、その結合が該環部分の任意の環形成原子をつなぐことができることを示すように意図されている。例えば、式Iの環Aがナフチル基の場合、R置換基は、存在する場合、該ナフチル基を形成する2つの環のどちらかで置換することができる。
【0082】
実施形態において、環Cが式(A)の縮合2環式部分の場合、「ここで、式(A)の当該縮合2環式部分は、環C1を介して環Bに結合しており、環Cの置換基R及びRは、C1及びC2のどちらか、または両方で置換されており」という表現は、(1)式Iの環Bは、環C1に結合され、環C2には結合されず、(2)Rは、環C1または環C2のどちらかで置換され、(3)存在する任意のRは、環C1または環C2のどちらかで置換されるということを表すことを意図されている。式(A)における環C1の該浮動結合は、(環C2ではなく)環C1が環Bに結合することを示すことを意図されている。
【0083】
本明細書で使用される、「任意に置換される」という表現は、置換されない、または置換されることを意味する。ここで、「置換される」という用語は、水素原子が除去され、置換基に置き換えられることを意味する。所与の原子の置換は、価数によって制限されることが理解される。ここでの定義にわたって、「Ci−j」の表現は、端点を含む範囲を示し、i及びjは整数であり、炭素数を示す。例としては、C1−4、C1−6等が挙げられる。
【0084】
「z員」(ここでzは整数)という表現は、通常、ある部分における環形成原子の数を示し、環形成原子の数はzである。例えば、ピペリジニルは、6員のヘテロシクロアルキル環の一例であり、ピラゾリルは、5員のヘテロアリール環の一例であり、ピリジルは、6員のヘテロアリール環の一例であり、1,2,3,4−テトラヒドロナフタレンは、10員のシクロアルキル基の一例である。
【0085】
「炭素」という用語は、1つ以上の炭素原子を指す。
【0086】
本明細書で使用される、単独で、または他の用語と併せて用いられる「Ci−jアルキル」という表現は、iからj個の炭素を有し、直鎖もしく分岐であり得る飽和炭化水素基を指す。いくつかの実施形態では、該アルキル基は、1〜6個の炭素原子もしくは1〜4個の炭素原子、または1〜3個の炭素原子を含む。アルキル部分の例としては、限定されないが、メチル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、n−ブチル、s−ブチル、及びt−ブチル等の化学基が挙げられる。
【0087】
本明細書で使用される、単独で、または他の用語と併せて用いられる「Ci−jアルコキシ」という表現は、−O−アルキルの式の基であって、該アルキル基がiからj個の炭素を有する基を指す。アルコキシ基の例としては、メトキシ、エトキシ、並びにプロポキシ(例えば、n−プロポキシ及びイソプロポキシ)が挙げられる。いくつかの実施形態では、該アルキル基は、1〜3個の炭素原子を有する。
【0088】
本明細書で使用される、単独で、または他の用語と併せて用いられる「Ci−jアルケニル」は、1つ以上の炭素−炭素二重結合を有し、iからj個の炭素を有する不飽和炭化水素基を指す。いくつかの実施形態では、該アルケニル部分は2〜6個または2〜4個の炭素原子を含む。アルケニル基の例としては、限定されないが、エテニル、n−プロペニル、イソプロペニル、n−ブテニル、sec−ブテニル等が挙げられる。
【0089】
本明細書で使用される、単独で、または他の用語と併せて用いられる「Ci−jアルキニル」は、1つ以上の炭素−炭素三重結合を有し、iからj個の炭素を有する不飽和炭化水素基を指す。アルキニル基の例としては、限定されないが、エチニル、プロピン−1−イル、プロピン−2−イル等が挙げられる。いくつかの実施形態では、該アルキニル部分は2〜6個または2〜4個の炭素原子を含む。
【0090】
本明細書で使用される、単独で、または他の用語と併せて用いられる「Ci−jアルキルアミノ」という表現は、式−NH(アルキル)の基であって、該アルキル基が、iからj個の炭素原子を有する基を指す。いくつかの実施形態では、該アルキル基は、1〜6個または1〜4個の炭素原子を有する。典型的なアルキルアミノ基としては、メチルアミノ、エチルアミノ等が挙げられる。
【0091】
本明細書で使用される、単独で、または他の用語と併せて用いられる「ジ−Ci−jアルキルアミノ」という表現は、式−N(アルキル)の基であって、該2つのアルキル基がそれぞれ独立して、iからj個の炭素原子を有する基を指す。いくつかの実施形態では、各アルキル基は独立して、1〜6個または1〜4個の炭素原子を含む。いくつかの実施形態では、該ジアルキルアミノ基は、−N(C1−4アルキル)、例えば、ジメチルアミノまたはジエチルアミノである。
【0092】
本明細書で使用される、単独で、または他の用語と併せて用いられる「Ci−jアルキルチオ」という表現は、式−S−アルキルの基であって、該アルキル基が、iからj個の炭素原子を有する基を指す。いくつかの実施形態では、該アルキル基は、1〜6個または1〜4個の炭素原子を含む。いくつかの実施形態では、該アルキルチオ基は、C1−4アルキルチオ、例えば、メチルチオまたはエチルチオである。
【0093】
本明細書で使用される、単独で、または他の用語と併せて用いられる「アミノ」という用語は、式−NHの基を指す。
【0094】
本明細書で使用される、単独で、または他の用語と併せて用いられる「アリール」という用語は、単環式もしくは多環式(例えば、2、3、または4つの縮合環を有する)芳香族炭化水素、例えば、限定されないが、フェニル、1−ナフチル、2−ナフチル、アントラセニル、フェナントレニル等を指す。いくつかの実施形態では、アリールはC6−10アリールである。いくつかの実施形態では、該アリール基は、ナフタレン環またはフェニル環である。いくつかの実施形態では、該アリール基は、フェニルである。
【0095】
本明細書で使用される、単独で、または他の用語と併せて用いられる「カルボニル」という用語は、−C(O)−基を指す。
【0096】
本明細書で使用される、単独で、または他の用語と併せて用いられる「Ci−jシアノアルキル」という表現は、CN基で置換されたアルキル基を指す。
【0097】
本明細書で使用される、単独で、または他の用語と併せて用いられる「Ci−jシクロアルキル」という表現は、iからj個の環形成炭素原子を有する非芳香族環状炭化水素部分であって、場合により、環構造の一部として、1つ以上のアルケニレン基を含んでいてもよい部分を指す。シクロアルキル基は、単環または多環式の(例えば、2、3、もしくは4つの縮合環を有する)環系を含みうる。シクロアルキルの定義には、シクロアルキル環に縮合した(すなわち、共通の結合を有する)1つ以上の芳香環を有する部分、例えば、シクロペンタン、シクロペンテン、シクロヘキサン等のベンゾ誘導体も含まれる。シクロアルキル基の1つ以上の環形成炭素原子は、酸化されてカルボニル結合を形成してもよい。いくつかの実施形態では、シクロアルキルは、C3−10シクロアルキル、C3−7シクロアルキル、またはC5−6シクロアルキルである。典型的なシクロアルキル基としては、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、シクロヘプチル、シクロペンテニル、シクロヘキセニル、シクロヘキサジエニル、シクロヘプタトリエニル、ノルボルニル、ノルピニル、ノルカルニル等が挙げられる。さらに典型的なシクロアルキル基としては、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、及びシクロヘキシルが挙げられる。
【0098】
本明細書で使用される、単独で、または他の用語と併せて用いられる「Ci−jハロアルコキシ」は、iからj個の炭素原子を有する式−O−ハロアルキルの基を指す。ハロアルコキシ基の例はOCFである。ハロアルコキシ基のさらなる例は、OCHFである。いくつかの実施形態では、該ハロアルコキシ基は、フッ素化されているのみである。いくつかの実施形態では、該アルキル基は、1〜6個または1〜4個の炭素原子を有する。いくつかの実施形態では、該ハロアルコキシ基は、C1−4ハロアルコキシである。
【0099】
本明細書で使用される、単独で、または他の用語と併せて用いられる「ハロ」という用語は、F、Cl、I、もしくはBrから選択されるハロゲン原子を指す。いくつかの実施形態では、「ハロ」は、F、Cl、またはBrから選択されるハロゲン原子を指す。いくつかの実施形態では、該ハロ置換基はFである。
【0100】
本明細書で使用される、単独で、または他の用語と併せて用いられる「Ci−jハロアルキル」という表現は、同一でも異なっていてもよいハロゲン原子を1から2s+1個有するアルキル基であって、「s」が該アルキル基の炭素原子数であり、iからj個の炭素原子を有するアルキル基を指す。いくつかの実施形態では、該ハロアルキル基は、フッ素化されているのみである。いくつかの実施形態では、該ハロアルキル基は、フルオロメチル、ジフルオロメチル、またはトリフルオロメチルである。いくつかの実施形態では、該ハロアルキル基は、トリフルオロメチルである。いくつかの実施形態では、該アルキル基は、1〜6個または1〜4個の炭素原子を有する。
【0101】
本明細書で使用される、単独で、または他の用語と併せて用いられる「ヘテロアリール」という用語は、窒素、イオウ、及び酸素から選択される1つ以上のヘテロ原子環員を有する単環式または多環式(例えば、2、3、もしくは4つの縮合環を有する)芳香族ヘテロ環部分を指す。いくつかの実施形態では、該ヘテロアリール基は、1、2、3、または4つのヘテロ原子環員を有する。いくつかの実施形態では、該ヘテロアリール基は、1、2、または3つのヘテロ原子環員を有する。いくつかの実施形態では、該ヘテロアリール基は、1または2つのヘテロ原子環員を有する。いくつかの実施形態では、該ヘテロアリール基は、1つのヘテロ原子環員を有する。いくつかの実施形態では、該ヘテロアリール基は、5〜10員または5〜6員である。いくつかの実施形態では、該ヘテロアリール基は、5員である。いくつかの実施形態では、該ヘテロアリール基は、6員である。該ヘテロアリール基が複数のヘテロ原子環員を含む場合、該ヘテロ原子は同じでも異なっていてもよい。該ヘテロアリール基の該(1または複数の)環の窒素原子は、酸化されてN−オキシドを形成してもよい。ヘテロアリール基の例としては、限定されないが、ピリジニル、ピリミジニル、ピラジニル、ピリダジニル、ピロリル、ピラゾリル、アゾリル、オキサゾリル、イソキサゾリル、チアゾリル、イソチアゾリル、イミダゾリル、フラニル、チオフェニル、トリアゾリル、テトラゾリル、チアジアゾリル、キノリニル、イソキノリニル、インドリル、ベンゾチオフェニル、ベンゾフラニル、ベンズイソキサゾリル、イミダゾ[1,2−b]チアゾリル、プリニル、トリアジニル等が挙げられる。
【0102】
5員のヘテロアリールは、5つの環形成原子を有し、該環形成原子のうちの1つ以上がN、O、及びSから独立して選択されるヘテロアリール基である。いくつかの実施形態では、該5員のヘテロアリール基は、1、2、または3つのヘテロ原子環員を有する。いくつかの実施形態では、該5員のヘテロアリール基は、1または2つのヘテロ原子環員を有する。いくつかの実施形態では、該5員のヘテロアリール基は、1つのヘテロ原子環員を有する。環形成員の例としては、CH、N、NH、O、及びSが挙げられる。5員のヘテロアリールの例は、チエニル、フリル、ピロリル、イミダゾリル、チアゾリル、オキサゾリル、ピラゾリル、イソチアゾリル、イソキサゾリル、1,2,3−トリアゾリル、テトラゾリル、1,2,3−チアジアゾリル、1,2,3−オキサジアゾリル、1,2,4−トリアゾリル、1,2,4−チアジアゾリル、1,2,4−オキサジアゾリル、1,3,4−トリアゾリル、1,3,4−チアジアゾリル、及び1,3,4−オキサジアゾリルである。
【0103】
6員のヘテロアリールは、6つの環形成原子を有し、該環形成原子のうちの1つ以上がNであるヘテロアリール基である。いくつかの実施形態では、該6員のヘテロアリール基は、1、2、または3つのヘテロ原子環員を有する。いくつかの実施形態では、該6員のヘテロアリール基は、1または2つのヘテロ原子環員を有する。いくつかの実施形態では、該6員のヘテロアリール基は、1つのヘテロ原子環員を有する。環形成員の例としては、CH及びNが挙げられる。6員のヘテロアリールの例は、ピリジル、ピラジニル、ピリミジニル、トリアジニル、及びピリダジニルである。
【0104】
本明細書で使用される、単独で、または他の用語と併せて用いられる「ヘテロシクロアルキル」という用語は、非芳香族ヘテロ環式の環系であって、任意で該環構造の一部として1つ以上の不飽和を含んでもよく、かつ、窒素、イオウ、及び酸素から独立して選択される少なくとも1つのヘテロ原子環員を有する環系を指す。いくつかの実施形態では、該ヘテロシクロアルキル基は、1、2、3、または4つのヘテロ原子環員を有する。いくつかの実施形態では、該ヘテロシクロアルキル基は、1、2、または3つのヘテロ原子環員を有する。いくつかの実施形態では、該ヘテロシクロアルキル基は、1または2つのヘテロ原子環員を有する。いくつかの実施形態では、該ヘテロシクロアルキル基は、1つのヘテロ原子環員を有する。該ヘテロシクロアルキル基が複数のヘテロ原子を環の中に含む場合、該ヘテロ原子は同じでも異なっていてもよい。環形成員の例としては、CH、CH、C(O)、N、NH、O、S、S(O)、及びS(O)が挙げられる。ヘテロシクロアルキル基は、スピロ系を含めて、単環または多環式(例えば、2、3、もしくは4つの縮合環を有する)の環系を含みうる。ヘテロシクロアルキルの定義には、該非芳香環に縮合した(すなわち、共通の結合を有する)1つ以上の芳香環を有する部分、例えば、1,2,3,4−テトラヒドロキノリン、ジヒドロベンゾフラン等も含まれる。該ヘテロシクロアルキル基の(1つまたは複数の)環の炭素原子またはヘテロ原子は、酸化されてカルボニル、スルフィニル、もしくはスルホニル基(もしくは他の酸化結合)を形成してもよく、窒素原子は4級化されてもよい。いくつかの実施形態では、該ヘテロシクロアルキルは、5〜10員、4〜10員、4〜7員、5員、または6員である。ヘテロシクロアルキル基の例としては、1,2,3,4−テトラヒドロキノリニル、ジヒドロベンゾフラニル、アゼチジニル、アゼパニル、ピロリジニル、ピペリジニル、ピペラジニル、モルホリニル、チオモルホリニル、及びピラニルが挙げられる。
【0105】
本明細書に記載の化合物は、不斉(例えば、1つ以上の立体中心を有する)でありうる。すべての立体異性体、例えば、エナンチオマー及びジアステレオマーが、別段の指示のない限り、対象とされる。不斉置換された炭素原子を含む本発明の化合物は、光学活性体またはラセミ体に単離されうる。光学不活性な出発材料からの光学活性体の調製方法は、当技術分野では公知であり、例えば、ラセミ混合物の分割や、立体選択的合成による。オレフィン、C=N二重結合等の多くの幾何異性体も、本明細書に記載の化合物に存在することがあり、すべてのかかる安定な異性体が本発明で企図される。本発明の化合物のシス及びトランス幾何異性体が記載されているが、異性体混合物として単離されてもよいし、別々の異性体として単離されてもよい。
【0106】
本発明の化合物がキラル中心を含む場合、該化合物は、あらゆる可能性のある立体異性体でありうる。単一のキラル中心を備えた化合物では、該キラル中心の立体化学は(R)または(S)でありうる。2つのキラル中心を備えた化合物では、該キラル中心の立体化学はそれぞれ独立して(R)または(S)でありうるので、該キラル中心の配置は、(R)と(R)、(R)と(S);(S)と(R)、または(S)と(S)になりうる。3つのキラル中心を備えた化合物では、該3つのキラル中心の各々の立体化学は、それぞれ独立して(R)または(S)でありうるので、該キラル中心の配置は、(R)、(R)、及び(R);(R)、(R)、及び(S);(R)、(S)、及び(R);(R)、(S)、及び(S);(S)、(R)、及び(R);(S)、(R)、及び(S);(S)、(S)、及び(R);または、(S)、(S)、及び(S)になりうる。
【0107】
化合物のラセミ混合物の分割は、当技術分野で公知の多くの方法のいずれかによって行うことができる。方法例としては、光学活性で、塩形成性の有機酸であるキラル分割酸を用いた分別再結晶が挙げられる。分別再結晶法に適した分割剤は、例えば、光学活性酸、例えば、D及びL型の酒石酸、ジアセチル酒石酸、ジベンゾイル酒石酸、マンデル酸、リンゴ酸、乳酸、または、各種の光学活性カンファースルホン酸、例えば、β−カンファースルホン酸である。分別再結晶法に適した他の分割剤としては、立体異性的に純粋な形のα−メチルベンジルアミン(例えば、S及びR型、またはジアステレオ異性的に純粋な形)、2−フェニルグリシノール、ノルエフェドリン、エフェドリン、N−メチルエフェドリン、シクロヘキシルエチルアミン、1,2−ジアミノシクロヘキサン等が挙げられる。
【0108】
ラセミ混合物の分割は、光学活性の分割剤(例えば、ジニトロベンゾイルフェニルグリシン)を充填したカラムでの溶出によっても行うことができる。適切な溶出用の溶媒組成物は、当業者によって決定されうる。
【0109】
本発明の化合物は、互変異性型も含む。互変異性型は、単結合と隣り合う二重結合の交換と同時にプロトン転移によって生じる。互変異性型は、同じ実験式及び全電荷を有する異性体のプロトン化状態であるプロトン移動互変異性体を含む。プロトン移動互変異性体の例としては、ケトン−エノール対、アミド−イミド酸対、ラクタム−ラクチム対、アミド−イミド酸対、エナミン−イミン対、並びに、ヘテロ環系の2つ以上の位置をプロトンが占めることができる環構造、例えば、1H−及び3H−イミダゾール、1H−、2H−、及び4H−1,2,4−トリアゾール、1H−及び2H−イソインドール、並びに1H−及び2H−ピラゾールが挙げられる。互変異性型は、平衡状態にあることも、適切な置換によって1つの構造に固定されることも可能である。
【0110】
本発明の化合物は、中間体または最終化合物に生じる原子のすべての同位体を含むことができる。同位体は、原子番号が同じで質量数が異なる原子を含む。
【0111】
ここで、「化合物」という用語は、示された構造の立体異性体、幾何異性体、互変異性体、及び同位体のすべてを含むことを意図されている。1つの特定の互変異性型として本明細書で名前または構造で特定される化合物は、特別の定めのない限り、他の互変異性型を含むことを意図されている(例えば、プリン環の場合、特別の定めのない限り、化合物名または構造が9H互変異性体であっても、7H互変異性体も網羅されると理解される)。
【0112】
すべての化合物及びそれらの医薬的に許容される塩は、水及び溶媒等の他の物質とともに(例えば、水和物及び溶媒和物)認められることもあるし、単離されることもある。
【0113】
いくつかの実施形態では、本発明の化合物またはそれらの塩は、実質的に単離される。「実質的に単離される」とは、該化合物が、少なくとも部分的に、または実質的に、それが形成もしくは検出される環境から分離されることを意味する。部分的な分離とは、例えば、本発明の化合物が濃縮された組成物を挙げることができる。実質的な分離とは、本発明の化合物またはそれらの塩を、少なくとも約50重量%、少なくとも約60重量%、少なくとも約70重量%、少なくとも約80重量%、少なくとも約90重量%、少なくとも約95重量%、少なくとも約97重量%、または、少なくとも約99重量%含む組成物を挙げることができる。化合物及びそれらの塩の単離方法は、当技術分野では日常的なものである。
【0114】
ここで、「医薬的に許容される」という表現は、健全な医学的判断の範囲内で、人間及び動物の組織に接触する用途に、過度の毒性、刺激、アレルギー反応、もしくは他の問題または合併症なしで、合理的な効果/リスク比に見合った、化合物、材料、組成物、並びに/または投薬形態を指すために用いられる。
【0115】
ここで、「周囲温度」及び「室温」という表現は、当技術分野で理解され、通常は、温度、例えば反応温度を指し、それはその反応が行われる部屋の温度であり、例えば、約20℃から約30℃の温度である。
【0116】
本発明は、本明細書に記載の化合物の医薬的に許容される塩も含む。ここで、「医薬的に許容される塩」とは、親化合物が既存の酸または塩基部分をその塩型に転換することで変換された、開示される化合物の誘導体を指す。医薬的に許容される塩の例としては、限定されないが、アミン等の塩基性残基の鉱酸または有機酸塩;カルボン酸等の酸性残基のアルカリまたは有機塩等が挙げられる。本発明の医薬的に許容される塩は、例えば、非毒性無機または有機酸から形成された親化合物の通常の非毒性塩を含む。本発明の医薬的に許容される塩は、塩基性または酸性部分を含む親化合物から、通常の化学的手法によって合成されうる。通常、かかる塩は、遊離の酸または塩基型のこれら化合物を、化学量論量の適切な塩基または酸と、水もしくは有機溶媒、またはこれら二者の混合物中で反応させることで調製できる。通常は、エーテル、酢酸エチル、アルコール類(例えば、メタノール、エタノール、イソプロパノール、もしくはブタノール)、またはアセトニトリル(MeCN)のような非水性溶媒が好適である。適切な塩の一覧は、Remington’s Pharmaceutical Sciences, 17th Ed., (Mack Publishing Company, Easton, 1985), p. 1418, Berge et al., J. Pharm. Sci., 1977, 66(1), 1−19,及びStahl et al., Handbook of Pharmaceutical Salts: Properties, Selection, and Use, (Wiley, 2002)に見られる。
【0117】
以下の略語が本明細書で用いられ得る:AcOH(酢酸);AcO(無水酢酸);aq.(水性);atm.(気圧);Boc(t−ブトキシカルボニル);BOP((ベンゾトリアゾール−1−イルオキシ)トリス(ジメチルアミノ)ホスホニウムヘキサフルオロホスフェート);br(ブロード);Cbz(カルボキシベンジル);calc.(計算値);d(二重項);dd(二重項の二重項);DBU(1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]ウンデカ−7−エン);DCM(ジクロロメタン);DIAD(N,N’−ジイソプロピルアジドジカルボキシレート);DIEA(N,N−ジイソプロピルエチルアミン);DIPEA(N,N−ジイソプロピルエチルアミン);DMF(N,N−ジメチルホルムアミド);EA(酢酸エチル);Et(エチル);EtOAc(酢酸エチル);g(グラム);h(時間);HATU(N,N,N’,N’−テトラメチル−O−(7−アザベンゾトリアゾール−1−イル)ウロニウムヘキサフルオロホスフェート);HCl(塩酸);HPLC(高速液体クロマトグラフィー);Hz(ヘルツ);J(結合定数);LCMS(液体クロマトグラフィー質量分析);m(多重項);M(モーラー);mCPBA(3−クロロペルオキシ安息香酸);MS(質量分析);Me(メチル);MeCN(アセトニトリル);MeOH(メタノール);mg(ミリグラム);min.(分);mL(ミリリットル);mmol(ミリモル);N(規定);nM(ナノモーラー);NMP(N−メチルピロリジノン);NMR(核磁気共鳴分光法);OTf(トリフルオロメタンスルホネート);Ph(フェニル);pM(ピコモーラー);RP−HPLC(逆相高速液体クロマトグラフィー);s(一重項);t(三重項または第三);TBS(tert−ブチルジメチルシリル);tert(第三);tt(三重項の三重項);TFA(トリフルオロ酢酸);THF(テトラヒドロフラン);μg(マイクログラム);μL(マイクロリットル);μM(マイクロモーラー);wt%(重量パーセント)。
【0118】
合成
本発明の化合物とそれらの塩は、既知の有機合成手法を用いて調製することができ、多くの可能な合成経路のいずれかに従って合成することができる。
【0119】
本発明の化合物を調製するための反応は、有機合成業者によって容易に選択されうる適切な溶媒中で行うことができる。適切な溶媒は、出発材料(反応物質)、中間体、または生成物と、該反応が行われる温度、例えば、該溶媒の凍結温度から該溶媒の沸点に及びうる温度で、実質的に非反応性でありうる。所与の反応は、1つの溶媒または複数の溶媒の混合物中で行うことができる。特定の反応段階によって、特定の反応段階に適切な溶媒は、当業者によって選択されうる。
【0120】
本発明の化合物の調製は、各種化学基の保護及び脱保護を含むことができる。保護及び脱保護の必要性、並びに適切な保護基の選択は、当業者によって容易に決定されうる。保護基の化学は、例えば、参照することによって全体として本明細書に組み込まれる、P. G. M. Wuts and T. W. Greene, Protective Groups in Organic Synthesis, 4th Ed., Wiley & Sons, Inc., New York (2006)に見出すことができる。合成スキームにおける保護基は、通常「PG」で表される。
【0121】
反応は当技術分野で周知の任意の適切な方法に従って観察されうる。例えば、生成物の生成は、分光学的方法、例えば、核磁気共鳴分光法(例えば、Hもしくは13C)、赤外線分光法、分光測光法(例えば、UV−可視)、質量分析、またはクロマトグラフ法、例えば、高速液体クロマトグラフィー(HPLC)、液体クロマトグラフィー質量分析(LCMS)、もしくは薄層クロマトグラフィー(TLC)で観察することができる。化合物は、当業者によって、高速液体クロマトグラフィー(HPLC)(“Preparative LC−MS Purification: Improved Compound Specific Method Optimization” Karl F. Blom, Brian Glass, Richard Sparks, Andrew P. Combs J. Combi. Chem. 2004, 6(6), 874−883、参照することによって全体として本明細書に組み込まれる)及び順相シリカクロマトグラフィーを含む様々な方法で、精製されうる。
【0122】
式3の化合物は、スキーム1に略述する方法で調製することができる。式1のシクロプロピルアミン誘導体は、式2のアルデヒドと、有機合成の技術分野で周知の還元的アミノ化条件下で反応し、対応する式3の生成物を得ることができる。例えば、該還元的アミノ化反応は、DCMまたはTHF等の適切な溶媒中で、還元剤、例えば、限定されいないが、ナトリウムトリアセトキシボロヒドリドを用い、任意で酢酸等の酸の存在下で行うことができる。化合物1または2の任意の官能基が任意の副反応を避けるために保護される場合、後続の脱保護段階が式3の最終生成物を得るために行われうる。脱保護の条件は、文献で見出すことが可能であり、後述の具体的な実施例に詳述されていることもある。式1または2の出発材料は、市販品、または、本明細書に記載の通りに調製もしくは文献に開示された方法に従って調製可能であるかのどちらかである。
【0123】
【化15】
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【0124】
式3aの化合物は、別の方法として、スキーム2に略述する方法で合成することができる。スキーム1に示したものと同様の条件を用いた、式1のシクロプロピルアミン誘導体と式4のアルデヒドの還元的アミノ化で、式5の化合物を得ることできる。化合物5の遊離のアミン基は、次に適切な保護基(PG)、例えば、限定されないが、CFCO及びCbzで保護することができ、続いて該Boc保護基の酸を用いた選択的除去によって、化合物6を得ることができる。DCM等の適切な溶媒中での、ナトリウムトリアセトキシボロヒドリド等の還元剤を用いた、化合物6のケトン7での還元的アミノ化で化合物8を生成することができ、これを脱保護して、式3aの化合物を得ることができる。
【0125】
【化16】
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【0126】
式3bの化合物は、スキーム3に略述する方法で、式1の化合物及び化合物9から、DCMまたはTHF等の適切な溶媒中で、還元剤、例えば、限定されないが、ナトリウムトリアセトキシボロヒドリドを用い、任意で酢酸等の酸の存在下、還元的アミノ化によって調製することができる。化合物1または9の任意の官能基が任意の副反応を避けるために保護される場合、後続の脱保護段階が式3bの最終生成物を得るために行われうる。
【0127】
【化17】
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【0128】
式1のシクロプロピルアミン誘導体は、スキーム4に略述する方法を用いて、市販の、または文献に開示された、もしくは本明細書に詳述された方法を用いて調製される式10のα,β−不飽和エステル(ここでRはエチル等のアルキル)から調製することができる。コーリー・チャイコフスキー反応等の、標準条件での化合物10のシクロプロパン化で、式11のシクロプロピル誘導体を得ることができる。該エステルは、式12の酸に鹸化することができ、これを標準クルチウス転位条件に供し、続く脱保護により、式1のシクロプロピルアミン誘導体を得ることができる。
【0129】
【化18】
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【0130】
使用方法
本発明の化合物は、LSD1阻害剤であり、したがってLSD1の活性に関わる疾患及び障害の治療に有用である。本明細書に記載の用途のため、任意の本発明の化合物を、それらの任意の実施形態を含めて、用いることができる。
【0131】
いくつかの実施形態において、本発明の化合物は、LSD2より、LSD1に対して選択的であり、該化合物が、LSD2と比較して、より大きな親和性または効力で、LSD1に結合またはLSD1を阻害することを意味する。一般に、選択性は、少なくとも約5倍、少なくとも約10倍、少なくとも約20倍、少なくとも約50倍、少なくとも約100倍、少なくとも約200倍、少なくとも約500倍、または少なくとも約1000倍でありうる。
【0132】
LSD1の阻害剤として、本発明の化合物は、LSD1介在疾患及び障害の治療に有用である。「LSD1介在疾患」または「LSD1介在障害」という用語は、LSD1が関与する任意の疾患もしくは症状、または該疾患もしくは症状がLSD1の発現もしくは活性と関連する任意の疾患もしくは症状を指す。本発明の化合物は、従って、LSD1が関与することが知られている疾患及び症状の治療または程度の軽減のために用いることができる。
【0133】
本発明の化合物を用いて治療可能な疾患及び症状としては、概して、がん、炎症、自己免疫疾患、ウイルスによる発病、βグロビン症、及びLSD1活性に関わる他の疾患が挙げられる。
【0134】
本発明の化合物を用いて治療可能ながんとしては、例えば、血液がん、非上皮性悪性腫瘍、肺がん、消化管がん、泌尿生殖器系がん、肝臓がん、骨がん、神経系のがん、婦人科がん、及び皮膚がんが挙げられる。
【0135】
血液がんの例としては、例えば、リンパ腫及び白血病、例えば、急性リンパ性白血病(ALL)、急性骨髄性白血病(AML)、急性前骨髄球性白血病(APL)、慢性リンパ球性白血病(CLL)、慢性骨髄性白血病(CML)、びまん性大細胞型B細胞リンパ腫(DLBCL)、マントル細胞リンパ腫、非ホジキンリンパ腫(再発性または難治性NHL及び反復濾胞性を含む)、ホジキンリンパ腫、骨髄増殖性疾患(例えば、原発性骨髄線維症(PMF)、真性赤血球増加症(PV)、本態性血小板血症(ET))、骨髄異形成症候群(MDS)、及び、多発性骨髄腫が挙げられる。
【0136】
非上皮性悪性腫瘍の例としては、例えば、軟骨肉腫、ユーイング肉腫、骨肉腫、横紋筋肉腫、血管肉腫、線維肉腫、脂肪肉腫、粘液腫、横紋筋腫、線維腫、脂肪腫、過誤腫、及び奇形腫が挙げられる。
【0137】
肺がんの例としては、例えば、非小細胞肺がん(NSCLC)、気管支原性肺がん(扁平細胞、未分化小細胞、未分化大細胞、腺がん)、肺胞(細気管支)がん、気管支腺腫、軟骨性過誤腫、及び中皮腫が挙げられる。
【0138】
消化管がんの例としては、例えば、食道がん(扁平上皮がん、腺がん、平滑筋肉腫、リンパ腫)、胃がん(上皮性悪性腫瘍、リンパ腫、平滑筋肉腫)、膵臓がん(導管腺がん、インスリノーマ、グルカゴノーマ、ガストリノーマ、カルチノイド腫瘍、ビポーマ)、小腸がん(腺がん、リンパ腫、カルチノイド腫瘍、カポジ肉腫、平滑筋腫、血管腫、脂肪腫、神経線維腫、線維腫)、大腸がん(腺がん、管状腺腫、絨毛腺腫、過誤腫、平滑筋腫)、及び結腸直腸がんが挙げられる。
【0139】
泌尿生殖器系がんの例としては、例えば、腎臓がん(腺がん、ウィルムス腫瘍[腎芽腫])、膀胱及び尿道がん(扁平上皮がん、移行上皮がん、腺がん)、前立腺がん(腺がん、非上皮性悪性腫瘍)、及び精巣がん(セミノーマ、奇形腫、胚性がん腫、奇形がん腫、絨毛がん、非上皮性悪性腫瘍、間質細胞がん、線維腫、線維腺腫、腺腫様腫瘍、脂肪腫)が挙げられる。
【0140】
肝臓がんの例としては、例えば、肝細胞腫(肝細胞がん)、胆管細胞がん、肝芽腫、血管肉腫、肝細胞腺腫、及び血管腫が挙げられる。
【0141】
骨がんの例としては、例えば、骨原性肉腫(骨肉腫)、線維肉腫、悪性線維性組織球腫、軟骨肉腫、ユーイング肉腫、悪性リンパ腫(細網肉腫)、多発性骨髄腫、悪性巨細胞腫脊索腫、オステオクロンフローマ(骨軟骨性外骨症)、良性軟骨腫、軟骨芽細胞腫、軟骨粘液線維腫、類骨腫、及び巨細胞腫が挙げられる。
【0142】
神経系のがんの例としては、例えば、頭蓋のがん(骨腫、血管腫、肉芽腫、黄色腫、変形性骨炎)、髄膜がん(髄膜腫、髄膜肉腫、神経膠腫症)、脳がん(星状細胞腫、髄芽腫、神経膠腫、上衣腫、胚細胞腫(松果体腫)、多形性膠芽腫、乏突起膠腫、神経鞘腫、網膜芽細胞腫、先天性腫瘍)、及び脊髄がん(神経繊維腫、髄膜腫、神経膠腫、非上皮性悪性腫瘍)、並びに神経芽細胞腫及びレルミット・デュクロ病が挙げられる。
【0143】
婦人科がんの例としては、例えば、子宮がん(子宮内膜がん)、子宮頸部のがん(子宮頸がん、前腫瘍の子宮頸部異形成)、卵巣のがん(卵巣がん(漿液性嚢胞腺がん、粘液性嚢胞腺癌、未分類の上皮性悪性腫瘍)、包膜莢膜細胞腫、セルトリ・ライディッヒ細胞腫、未分化胚細胞腫、悪性奇形腫)、外陰がん(扁平上皮がん、上皮内がん、腺がん、線維肉腫、黒色腫)、膣がん(明細胞癌、扁平上皮がん、ブドウ状横紋筋肉腫(胎児性横紋筋肉腫)、及び卵管がん(上皮性悪性腫瘍)が挙げられる。
【0144】
皮膚がんの例としては、例えば、黒色腫、基底細胞がん、扁平上皮がん、カポジ肉腫、ほくろの異形成母斑、脂肪腫、血管腫、皮膚線維腫、及びケロイドが挙げられる。
【0145】
本発明の化合物は、さらに、LSD1が過剰発現しうるがん型、例えば、乳、前立腺、頭頸部、喉頭部、口腔、及び甲状腺がん(例えば、甲状腺乳頭がん)の治療に用いることができる。
【0146】
本発明の化合物は、さらに、遺伝性疾患、例えば、コーデン症候群及びバナヤン・ゾナナ症候群の治療に用いることができる。
【0147】
本発明の化合物は、さらに、ウイルス性疾患、例えば、単純ヘルペスウイルス(HSV)、水痘帯状ヘルペスウイルス(VZV)、ヒトサイトメガロウイルス、B型肝炎ウイルス(HBV)、及びアデノウイルスの治療に用いることができる。
【0148】
本発明の化合物は、さらに、例えば、βサラセミア及び鎌状赤血球貧血を含むβグロビン症の治療に用いることができる。
【0149】
ここで、「接触する」という用語は、示された部分をインビトロ系またはインビボ系で一緒にすることを指す。例えば、LSD1タンパク質を本発明の化合物と「接触する」ことは、本発明の化合物の、LSD1タンパク質を有する個体または患者、例えばヒトへの投与、並びに、例えば、本発明の化合物を、LSD1タンパク質を含む細胞製剤または精製品を含む試料に導入することを含む。
【0150】
ここで、区別しないで用いられる「個体」または「患者」という用語は、哺乳類を含めて任意の動物を指し、好ましくは、マウス、ラット、他のげっ歯類、ウサギ、イヌ、ネコ、ブタ、ウシ、ヒツジ、ウマ、または霊長類を指し、最も好ましくは、ヒトを指す。
【0151】
ここで、「治療有効量」という表現は、組織、系、動物、個体、もしくはヒトにおいて、研究者、獣医、医師、もしくは他の臨床医によって求められている生物学的もしくは医学的反応を引き出す、活性化合物または医薬品の量を指す。
【0152】
ここで、「治療(treatingまたはtreatment)」という用語は、疾患を阻害すること;例えば、疾患、症状、もしくは障害の病状もしくは症候を経験している、もしくは示している個体における疾患、症状、もしくは障害の阻害(すなわち、該病状及び/もしくは症候のさらなる進行の停止)または該疾患の改善;例えば、疾患、症状、もしくは障害の病状もしくは症候を経験している、もしくは示している個体における疾患、症状、もしくは障害の改善(すなわち、該病状及び/もしくは症候の反転)、例えば、疾患の程度の縮小を指す。
【0153】
ここで、「予防(preventingまたはprevention)」という用語は、疾患の予防;例えば、疾患、症状、もしくは障害にかかりやすいことがある個体であって、該疾患の病状もしくは症候をまだ経験もしくは示していない個体における疾患、症状、もしくは障害を予防することを指す。
【0154】
併用療法
本発明の化合物は、本発明の化合物が他の治療、例えば、1つ以上の追加の治療薬の投与と併せて投与される、併用療法に用いることができる。該追加の治療薬は、通常、治療されるべき特定の症状の治療に通常用いられる治療薬である。該追加の治療薬としては、例えば、化学療法薬、抗炎症薬、ステロイド、免疫抑制剤、並びにLSD1介在疾患、障害、もしくは症状の治療用のBcr−Abl、Flt−3、RAF、FAK、JAK、PIM、PI3K阻害剤を挙げることができる。該1つ以上の追加の治療薬は、同時にまたは順次患者に投与されうる。
【0155】
いくつかの実施形態において、本発明の化合物は、エピジェネティック調節因子を標的とする治療薬との併用で用いることができる。エピジェネティック調節因子の例としては、ヒストンリジンメチルトランスフェラーゼ、ヒストンアルギニンメチルトランスフェラーゼ、ヒストンデメチラーゼ、ヒストンデアセチラーゼ、ヒストンアセチラーゼ、及びDNAメチルトランスフェラーゼが挙げられる。ヒストンデアセチラーゼ阻害剤としては、例えば、ボリノスタットが挙げられる。
【0156】
がん及び他の増殖性疾患の治療に対しては、本発明の化合物は、化学療法剤、または他の抗増殖剤との併用で用いることができる。本発明の化合物は、医学的療法、例えば、外科手術または放射線療法、例えば、ガンマ線、中性子ビーム放射線療法、電子線放射線療法、陽子治療、近接照射療法、及び全身放射性同位体との併用でも用いることができる。適切な化学療法剤の例としては、アバレリクス、アルデスロイキン、アレムツズマブ、アリトレチノイン、アロプリノール、アルトレタミン、アナストロゾール、三酸化ヒ素、アスパラギナーゼ、アザシチジン、ベンダムスチン、ベバシズマブ、ベキサロテン、ブレオマイシン、ボルテゾムビ(bortezombi)、ボルテゾミブ、ブスルファン静注、ブスルファン経口、カルステロン、カペシタビン、カルボプラチン、カルムスチン、セツキシマブ、クロラムブシル、シスプラチン、クラドリビン、クロファラビン、シクロホスファミド、シタラビン、デカルバジン、ダクチノマイシン、ダルテパリンナトリウム、ダサチニブ、ダウノルビシン、デシタビン、デニロイキン、デニロイキンジフチトクス、デクスラゾキサン、ドセタキセル、ドキソルビシン、プロピオン酸ドロモスタノロン、エクリズマブ、エピルビシン、エルロチニブ、エストラムスチン、リン酸エトポシド、エトポシド、エキセメスタン、クエン酸フェンタニル、フィルグラスチム、フロクスウリジン、フルダラビン、フルオロウラシル、フルベストラント、ゲフィチニブ、ゲムシタビン、ゲムツズマブオゾガマイシン、酢酸ゴセレリン、酢酸ヒストレリン、イブリツモマブチウキセタン、イダルビシン、イホスファミド、メシル酸イマチニブ、インターフェロンアルファ2a、イリノテカン、トシル酸ラパチニブ、レナリドマイド、レトロゾール、ロイコボリン、酢酸リュープロリド、レバミソール、ロムスチン、メクロレタミン、酢酸メゲストロール、メルファラン、メルカプトプリン、メトトレキサート、メトキサレン、マイトマイシンC、ミトタン、ミトキサントロン、フェンプロピオン酸ナンドロロン、ネララビン、ノフェツモマブ、オキサリプラチン、パクリタキセル、パミドロネート、パニツムマブ、パノビノスタット、ペグアスパルガーゼ、ペグフィルグラスチム、ペメトレキセド二ナトリウム、ペントスタチン、ピポブロマン、プリカマイシン、プロカルバジン、キナクリン、ラスブリカーゼ、リツキシマブ、ルクソリチニブ、ソラフェニブ、ストレプトゾシン、スニチニブ、スニチニブマレエート(sunitinib maleate)、タモキシフェン、テモゾロミド、テニポシド、テストラクトン、サリドマイド、チオグアニン、チオテパ、トポテカン、トレミフェン、トシツモマブ、トラスツズマブ、トレチノイン、ウラシルマスタード、バルルビシン、ビンブラスチン、ビンクリスチン、ビノレルビン、ボリノスタット、及びゾレドロネートのうちのいずれかが挙げられる。
【0157】
がん及び他の増殖性疾患の治療に対しては、本発明の化合物は、ルクソリチニブとの併用で用いることができる。
【0158】
がん及び他の増殖性疾患の治療に対しては、本発明の化合物は、JAKキナーゼ阻害剤(ルクソリチニブ、JAK1選択的)、Pimキナーゼ阻害剤、PI3K−デルタ選択的及び広域PI3K阻害剤を含むPI3キナーゼ阻害剤、MEK阻害剤、サイクリン依存性キナーゼ阻害剤、b−RAF阻害剤、mTOR阻害剤、プロテアソーム阻害剤(ボルテゾミブ、カーフィルゾミブ)、HDAC阻害剤(パノビノスタット、ボリノスタット)、DNAメチルトランスフェラーゼ阻害剤、デキサメタゾン、ブロモ及び特異的末端ファミリーメンバー阻害剤、並びにインドールアミン2,3−ジオキシゲナーゼ阻害剤を含めた標的療法との併用で用いることができる。
【0159】
自己免疫性または炎症性疾患の治療に対しては、本発明の化合物は、コルチコステロイド、例えば、トリアムシノロン、デキサメタゾン、フルオシノロン、コルチゾン、プレドニゾロン、もしくはフルメトロンとの併用で投与されうる。
【0160】
自己免疫性または炎症性疾患の治療に対しては、本発明の化合物は、免疫抑制剤、例えば、フルオシノロンアセトニド(Retisert(登録商標))、リメキソロン(AL−2178、Vexol、Alcon)、もしくはシクロスポリン(Restasis(登録商標))との併用で投与されうる。
【0161】
自己免疫性または炎症性疾患の治療に対しては、本発明の化合物は、Dehydrex(商標)(Holles Labs)、Civamide(Opko)、ヒアルロン酸ナトリウム(Vismed、Lantibio/TRB Chemedia)、シクロスポリン(ST−603、Sirion Therapeutics)、ARG101(T)(テストステロン、Argentis)、AGR1012(P)(Argentis)、エカベトナトリウム(Senju−Ista)、ゲファルナート(Santen)、15−(s)−ヒドロキシエイコサテトラエン酸(15(S)−HETE)、セビメリン、ドキシサイクリン(ALTY−0501、Alacrity)、ミノサイクリン、iDestrin(商標)(NP50301、Nascent Pharmaceuticals)、シクロスポリンA(Nova22007、Novagali)、オキシテトラサイクリン(ズラマイシン、MOLI1901、Lantibio)、CF101(2S,3S,4R,5R)−3,4−ジヒドロキシ−5−[6−[(3−ヨードフェニル)メチルアミノ]プリン−9−イル]−N−メチルオキソラン−2−カルバミル、Can−Fite Biopharma)、ボクロスポリン(LX212もしくはLX214、Lux Biosciences)、ARG103(Agentis)、RX−10045(合成レゾルビンアナログ、Resolvyx)、DYN15(Dyanmis Therapeutics)、リボグリタゾン(DE011、Daiichi Sanko)、TB4(RegeneRx)、OPH−01(Ophtalmis Monaco)、PCS101(Pericor Science)、REV1−31(Evolutec)、Lacritin(Senju)、レバミピド(Otsuka−Novartis)、OT−551(Othera)、PAI−2(ペンシルバニア大学及びテンプル大学)、ピロカルピン、タクロリムス、ピメクロリムス(AMS981、Novartis)、エタボン酸ロテプレドノール、リツキシマブ、ジクアホソル4ナトリウム(INS365、Inspire)、KLS−0611(キッセイ薬品)、デヒドロエピアンドロステロン、アナキンラ、エファリズマブ、ミコフェノール酸ナトリウム、エタネルセプト(Embrel(登録商標))、ヒドロキシクロロキン、NGX267(TorreyPines Therapeutics)、またはサリドマイドから選択される1つ以上の追加薬剤との併用で投与されうる。
【0162】
いくつかの実施形態において、本発明の化合物は、抗生物質製剤、抗ウイルス薬、抗真菌薬、麻酔薬、ステロイド系及び非ステロイド系抗炎症薬を含む抗炎症薬、並びに抗アレルギー薬から選択される1つ以上の薬剤との併用で投与されうる。適切な薬剤の例としては、アミノグリコシド類、例えば、アミカシン、ゲンタマイシン、トブラマイシン、ストレプトマイシン、ネチルマイシン、及びカナマイシン;フルオロキノロン類、例えば、シプロフロキサシン、ノルフロキサシン、オフロキサシン、トロバフロキサシン、ロメフロキサシン、レボフロキサシン、及びエノキサシン;ナフチリジン;スルホンアミド類;ポリミキシン;クロラムフェニコール;ネオマイシン;パラモマイシン;コリスチメタート;バシトラシン;バンコマイシン;テトラサイクリン類;リファンピン及びその誘導体(「リファンピン類」);サイクロセリン;ベータラクタム類;セファロスポリン類;アンホテリシン類;フルコナゾール;フルシトシン;ナタマイシン;ミコナゾール;ケトコナゾール;コルチコステロイド類;ジクロフェナク;フルルビプロフェン;ケトロラク;スプロフェン;クロモリン;ロドキサミド;レボカバスチン;ナファゾリン;アンタゾリン;フェニラミン;またはアザライド系抗生物質が挙げられる。
【0163】
他の薬剤の例の1つ以上の中から、提供された化合物が同様に併用されうるのは:アルツハイマー病の治療、例えば、ドネペジル及びリバスティグミン;パーキンソン病の治療、例えば、L−DOPA/カルビドパ、エンタカポン、ロピニロール、プラミペキソール、ブロモクリプチン、ペルゴリド、トリヘキシフェニジル、及びアマンタジン;多発性硬化症(MS)の治療薬、例えば、ベータインターフェロン(例えば、Avonex(登録商標)及びRebif(登録商標))、酢酸グラチラマー、並びにミトキサントロン;喘息の治療、例えば、アルブテロール及びモンテルカスト;総合失調症の治療薬、例えば、ジプレキサ、リスパダール、セロクエル、及びハロペリドール;抗炎症薬、例えば、コルチコステロイド、例えば、デキサメタゾンもしくはプレドニゾン、TNF遮断薬、IL−1 RA、アザチオプリン、シクロホスファミド、及びスルファサラジン;免疫抑制剤を含む免疫調節薬、例えば、シクロスポリン、タクロリムス、ラパマイシン、ミコフェノール酸モフェチル、インターフェロン、コルチコステロイド、シクロホスファミド、アザチオプリン、及びスルファサラジン;神経栄養因子、例えば、アセチルコリンエステラーゼ阻害剤、MAO阻害剤、インターフェロン、抗けいれん薬、イオンチャネル遮断薬、リルゾール、もしくは抗パーキンソン薬;循環器疾患の治療薬、例えば、ベータ遮断薬、ACE阻害剤、利尿剤、ニトレート、カルシウムチャネル遮断薬、もしくはスタチン;肝臓病の治療薬、例えば、コルチコステロイド、コレスチラミン、インターフェロン、及び抗ウイルス薬;血液疾患の治療薬、例えば、コルチコステロイド、抗白血病薬、もしくは成長因子;または免疫不全疾患の治療薬、例えば、ガンマグロブリンを含む。
【0164】
抗がん剤として用いられる生物学的製剤、例えば、抗体及びサイトカイン類は、本発明の化合物と併用可能である。さらに、微環境または免疫反応を調節する薬物は、本発明の化合物と併用可能である。かかる薬物の例は、抗Her2抗体、抗CD20抗体、抗CTLA1、抗PD−1、抗PDL1、及び他の免疫療法薬である。
【0165】
処方、投薬形態、及び投与
薬剤として用いられる場合、本発明の化合物は、医薬組成物の形態で投与されうる。これらの組成物は、調剤技術の分野で周知の手法で調製することができ、局所的か全身的治療が求められているかどうかによって、及び、治療するべき場所によって、様々な経路で投与されうる。投与は、局所的(経皮的、表皮的、眼科的、並びに、経鼻、経腟、及び直腸供給を含めた粘膜への)、肺(例えば、ネブライザーによるものを含めて、粉末もしくはエアロゾルの吸入もしくは送気;気管内、または経鼻)、経口、または非経口でよい。非経口投与としては、静脈内、動脈内、皮下、腹腔内、筋肉内、もしくは注射もしくは注入;または、頭蓋内、例えば、鞘内もしくは脳室内投与が挙げられる。非経口投与は、単回ボーラス投与の形で、または、例えば、連続注入ポンプによってでよい。局所的投与用の医薬組成物及び処方としては、経皮貼布、軟膏、ローション、クリーム、ゲル、ドロップ、坐薬、スプレー、液体、及び粉末を含みうる。従来の医薬担体、水性、粉末、もしくは油性基剤、増粘剤等が必要な、または望ましい場合がある。
【0166】
本発明は、活性成分としての本発明の化合物またはその医薬的に許容される塩を、1つ以上の医薬的に許容される担体(賦形剤)と併せて含む医薬組成物も含む。いくつかの実施形態では、該組成物は局所的投与に適している。本発明の組成物の作製において、該活性成分は、通常、賦形剤と混合され、賦形剤で希釈され、または、例えば、カプセル、小袋、紙、もしくは他の容器の形態のような担体内に封入される。該賦形剤が希釈剤の役割を果たす場合、それは、固体、半固体、または液体材料でよく、該活性成分の媒体、担体、もしくは溶剤の機能を果たす。従って、該組成物は、錠剤、丸薬、粉末、薬用キャンディー、小袋、カシェー、エリキシル剤、懸濁液、乳剤、溶液、シロップ、エアロゾル(固体として、もしくは液体媒体中)、例えば、10重量%までの該活性化合物を含む軟膏、軟質及び硬質ゼラチンカプセル、坐薬、無菌注射溶液、並びに無菌包装粉末の形態でよい。
【0167】
処方の調製において、該活性化合物は、他の成分と混合する前に、粉砕して適切な粒径にすることができる。該活性化合物が実質的に不溶性である場合、200メッシュ未満の粒径に粉砕されうる。該活性化合物が実質的に水溶性の場合、粒径は、処方中で実質的に均一な分布を与えるように粉砕して、例えば、約40メッシュに調節されうる。
【0168】
本発明の化合物は、既知の粉砕手法、例えば、湿式粉砕を用いて粉砕し、錠剤形成または他の処方タイプに適切な粒径を得てよい。本発明の化合物の微粉化した(ナノ粒子)製剤は、当技術分野で周知の過程で調製することができる。例えば、国際特許出願第WO2002/000196号参照。
【0169】
適切な賦形剤のいくつかの例としては、ラクトース、デキストロース、スクロース、ソルビトール、マンニトール、デンプン、アカシアゴム、リン酸カルシウム、アルギネート、トラガカント、ゼラチン、ケイ酸カルシウム、微結晶性セルロース、ポリビニルピロリドン、セルロース、水、シロップ、及びメチルセルロースが挙げられる。該処方がさらに含みうるのは、滑沢剤、例えば、タルク、ステアリン酸マグネシウム、及び鉱油;湿潤剤;乳化及び懸濁剤;保存料、例えば、メチル及びプロピルヒドロキシベンゾエート;甘味料;並びに香味料である。本発明の組成物は、当技術分野で周知の手順を用いて患者に投与後に、該活性成分の即時、持続、または遅延放出をもたらすように処方されうる。
【0170】
該組成物は、単位投薬形態に処方することができ、各調剤は、該活性成分を約5から約1,000mg(1g)、より一般的には、約100mgから約500mg含む。「単位投薬形態」という用語は、ヒト対象及び他の哺乳類用の単一の調剤として適切な物理的に別々の単位を指し、各単位は、適切な医薬賦形剤と併せて、望ましい治療効果を得るように計算された所定量の活性質を含む。
【0171】
該活性化合物は、広い用量域にわたって効果がありうるが、通常は、薬学的有効量で投与される。しかしながら、実際に投与される該化合物の量は、治療されるべき疾患、選択された投与経路、実際に投与される化合物、個別の患者の年齢、体重、及び反応、該患者の症状の重度等を含めて関連する状況に応じて、通常は医師によって決定されることになることが理解されよう。
【0172】
錠剤等の固体組成物の調製のために、主活性成分を医薬品賦形剤と混合し、本発明の化合物の均質混合物を含む固体予備処方組成物を形成する。これらの予備処方組成物を均質と呼ぶ場合、該組成物が、等しく有効な単位投薬形態、例えば、錠剤、丸薬、及びカプセルに容易に分割できるように、該活性成分が通常、該組成物全体に均一に分散されている。この固体予備処方は、その後、本発明の活性成分を、例えば、約0.1から約1000mg含む上述の種類の単位投薬形態に分割される。
【0173】
本発明の錠剤または丸薬は、持続性作用の長所を与える投薬形態とするために、被覆されることもあるし、別の方法で調合されることもある。例えば、該錠剤または丸薬は、内側投与成分及び外側投与成分を含むことができ、後者が前者の表面の外皮の形になっている。該2つの成分は、胃での崩壊に耐え、該内側成分が完全なままで十二指腸に入るように、または、該内側成分の放出を遅延させる役割を果たす、腸溶性の層によって分離されうる。様々な材料をかかる腸溶性の層または被覆に使用することができ、かかる物質としては、いくつかのポリマー酸並びに、ポリマー酸とシェラック、セチルアルコール、及び酢酸セルロースのような物質との混合物が挙げられる。
【0174】
本発明の化合物及び組成物が経口もしくは注射投与用に組み込まれうる液体形態としては、水溶液、適切に風味付けされたシロップ、水性もしくは油性懸濁液、並びに、食用油、例えば、綿実油、ゴマ油、ヤシ油、または落花生油、並びにエリキシル剤及び同様の医薬溶媒を含む風味付けされた乳剤が挙げられる。
【0175】
吸入または送気用の組成物としては、医薬的に許容される、水性もしくは有機溶剤、またはそれらの混合物の溶液及び懸濁液、並びに粉末が挙げられる。該液体または固体組成物は、上述の通りの適切な医薬的に許容される賦形剤を含んでよい。いくつかの実施形態では、該組成物は、経口もしくは経鼻呼吸経路で、局所的または全身的作用のために投与される。組成物は、不活性気体を用いて噴霧されうる。噴霧された溶液は、噴霧装置から直接吸い込んでもよいし、該噴霧装置をフェースマスクテント、または、間欠的な陽圧呼吸器に付けてもよい。溶液、懸濁液、または粉末組成物は、該処方を適切な方法で供給する装置から、経口もしくは経鼻投与されうる。
【0176】
局所製剤は、従来の担体を1つ以上含むことができる。いくつかの実施形態では、軟膏は、水、並びに、例えば、流動パラフィン、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、プロピレングリコール、白色ワセリン等から選択される1つ以上の疎水性担体を含むことができる。クリームの担体組成物は、グリセロール並びに1つ以上の他の成分、例えば、グリセリンモノステアレート、PEG−グリセリンモノステアレート、及びセチルステアリルアルコールと組み合わせた水を主成分とすることができる。ゲルは、イソプロピルアルコール及び水を、適切には、他の成分、例えば、グリセロール、ヒドロキシエチルセルロース等と併用して用いて処方されうる。いくつかの実施形態では、局所製剤は、本発明の化合物を、少なくとも約0.1、少なくとも約0.25、少なくとも約0.5、少なくとも約1、少なくとも約2、または少なくとも約5重量%含む。該局所製剤は、適切に、例えば100gのチューブに包装することができ、これは、任意に、選択された適応、例えば、乾癬または他の皮膚疾患の治療用の使用説明書を伴う。
【0177】
患者に投与される化合物または組成物の量は、投与されるもの、投与の目的、例えば、予防か治療か、患者の状態、投与方法等によって変わることになる。治療用途では、組成物は、すでに疾患に罹患している患者に対して、該疾患及びその合併症の症状の治癒または少なくも部分的な停止に十分な量で投与されうる。有効量は、治療される病状、並びに、該疾患の程度、該患者の年齢、体重、及び全身状態等の要因に応じた担当の臨床医の判断による。
【0178】
患者に投与される該組成物は、上述の医薬組成物の形態であることができる。これらの組成物は、従来の滅菌技術で滅菌することができ、ろ過滅菌してもよい。水溶液は、そのままで使用するために包装することが可能であり、または凍結乾燥することも可能であるが、該凍結乾燥製剤は、投与の前に滅菌水性担体と混合される。該化合物の製剤のpHは、通常3から11の間であるが、5から9がより好ましく、7から8が最も好ましい。前述の賦形剤、担体、または安定剤のうちのある特定のものの使用は、薬剤塩の形成をもたらすことになることが理解されよう。
【0179】
本発明の化合物の治療用量は、例えば、治療がなされる特定の用途、該化合物の投与方法、患者の健康状態及び症状、並びに処方医師の判断に応じて変わりうる。本発明の化合物の医薬組成物中の比率または濃度は、用量、化学的特性(例えば、疎水性)、及び投与経路を含めた多くの要因に応じて変わりうる。例えば、本発明の化合物は、非経口投与については、該化合物を約0.1から約10%w/v含む水性生理的緩衝液で提供されうる。いくつかの典型的な用量域は、1日当たり、体重の約1μg/kgから約1g/kgである。いくつかの実施形態では、該用量域は、1日当たり、体重の約0.01mg/kgから約100mg/kgである。該用量は、疾患または障害のタイプ及び進行の程度、個別の患者の健康全般の状態、選択された化合物の相対的生物学的効率、賦形剤の処方、並びにその投与経路などの可変要因に依存する可能性が高い。有効量は、インビトロまたは動物モデルの検査システムから得られる用量−反応曲線から推定されうる。
【0180】
本発明の組成物は、さらに、1つ以上の追加の医薬品、例えば、例を上に列挙した、化学療法薬、ステロイド、抗炎症化合物、または免疫抑制剤を含むことができる。
【0181】
本発明の化合物は、コンパニオン診断と併せて提供または使用されうる。ここで、「コンパニオン診断」という用語は、医薬品の安全かつ効果的な利用を決定するために有用な診断装置を指す。例えば、コンパニオン診断は、ある対象に対する医薬品の用量をカスタマイズするため、治療に適切な亜集団の特定のため、または、重篤な副作用のリスクが大きいために、特定の治療を受けるべきでない集団を特定するために用いられうる。
【0182】
いくつかの実施形態において、該コンパニオン診断は、患者の治療反応を監視するために用いられる。いくつかの実施形態では、該コンパニオン診断は、所与の化合物または治療薬から利益を得る可能性が高い対象を特定するために用いられる。いくつかの実施形態では、該コンパニオン診断は、参照基準と比較した、治療薬の投与からの有害な副作用のリスクが大きい対象を特定するために用いられる。いくつかの実施形態では、該コンパニオン診断は、インビトロ診断、または、FDAが認可もしくは承認したコンパニオン診断装置のリストから選択される画像手段である。いくつかの実施形態では、該コンパニオン診断は、医療機器・放射線保健センターによって認可または承認された検査のリストから選択される。
【0183】
標識化合物及び分析方法
本発明の別の態様は、標識された本発明の化合物(放射性標識、蛍光標識、等)であって、画像技術においてだけでなく、インビトロ及びインビボの両方での分析において、ヒトを含めた組織試料でのLSD1の場所の特定及び定量、並びに、標識化合物の阻害結合によってLSD1のリガンドを特定するのに有用になる標識化合物に関する。従って、本発明は、かかる標識化合物を含むLSD1分析を含む。
【0184】
本発明は、さらに、同位体で標識された本発明の化合物を含む。「同位体」または「放射性標識」化合物とは、1つ以上の原子が天然に通常見られる(すなわち、天然に存在する)原子質量もしくは質量数とは異なる原子質量もしくは質量数を有する原子で置換された、本発明の化合物である。本発明の化合物に組み込まれうる適切な放射性核種としては、限定されないが、H(トリチウムのTとしても表される)、11C、13C、14C、13N、15N、15O、17O、18O、18F、35S、36Cl、82Br、75Br、76Br、77Br、123I、124I、125I、及び131Iが挙げられる。本放射性標識化合物に組み込まれる該放射性核種は、その放射性標識化合物の具体的な用途に依存する。
【0185】
「放射性標識」または「標識化合物」は、少なくとも1つの放射性核種を導入した化合物であることが理解される。いくつかの実施形態では、該放射性核種は、H、14C、125I、35S、及び82Brからなる群から選択される。いくつかの実施形態では、該化合物は、1、2、または3つの重水素原子を組み込む。
【0186】
本発明は、さらに、本発明の化合物に放射性同位体を組み込むための合成法を含む。有機化合物に放射性同位体を組み込むための合成法は、当技術分野では周知であり、当業者であれば、本発明の化合物に適用可能な方法を容易に認めるであろう。
【0187】
標識された本発明の化合物は、化合物の同定/評価のためのスクリーニング検定に用いることができる。例えば、標識された、新たに合成または同定された化合物(すなわち、試験化合物)は、そのLSD1結合能について、LSD1と接触した際のその濃度変動を、該標識の追跡を通して監視することで評価されうる。例えば、試験化合物(標識化)は、LSD1に結合することが知られている別の化合物(すなわち、標準化合物)の結合を減少させる能力について評価されうる。従って、試験化合物の、LSD1への結合についての標準化合物との競合力は、その結合親和性と直接相関している。反対に、いくつかの別のスクリーニング検定では、標準化合物が標識化され、試験化合物は未標識である。従って、標識化標準化合物の濃度が、標準化合物と試験化合物の競合を評価するために監視され、該試験化合物の相対的結合親和力がこのようにして確かめられる。
【0188】
具体的な実施例を通して、本発明をより詳しく説明する。以下の実施例は例示的な目的で提供され、いかなる方法によっても本発明を限定することを目的としない。当業者には、本質的に同じ結果を得るために変更または修正されうる様々な決定的ではないパラメータが容易に認められるであろう。実施例の化合物は、後述のように、LSD1の阻害剤であることが認められた。
【実施例】
【0189】
本発明の化合物についての実験手順を以下に示す。調製された化合物のうちのいくつかの分取LC−MS精製は、ウォーターズの質量分析分別システムで行った。基本的な器材の設定、プロトコル、及びこれらのシステムの操作用の制御ソフトウェアは、文献に詳しく説明されている。例えば、“Two−Pump At Column Dilution Configuration for Preparative LC−MS”, K. Blom, J. Combi. Chem., 4, 295 (2002); “Optimizing Preparative LC−MS Configurations and Methods for Parallel Synthesis Purification”, K. Blom, R. Sparks, J. Doughty, G. Everlof, T. Haque, A. Combs, J. Combi. Chem., 5, 670 (2003);及び“Preparative LC−MS Purification: Improved Compound Specific Method Optimization”, K. Blom, B. Glass, R. Sparks, A. Combs, J. Combi. Chem., 6, 874−883 (2004)参照。分離された化合物は、概して、分析的液体クロマトグラフィー質量分析(LCMS)に供して以下の条件で純度を確認した。計器;Agilent 1100シリーズ、LC/MSD、カラム:ウォーターズSunfire(商標)C18粒径5μm、2.1x5.0mm、緩衝液:移動相A:0.025%TFA水溶液及び移動相B:アセトニトリル;3分間で2%から80%のBの勾配、流量2.0mL/分。
【0190】
調製された化合物のうちのいくつかは、実施例に示した通り、MS検出器付き逆相高速液体クロマトグラフィー(RP−HPLC)またはフラッシュクロマトグラフィー(シリカゲル)で、分取規模でも分離した。代表的な分取用逆相高速液体クロマトグラフィー(RP−HPLC)カラム条件は、以下の通りである。
【0191】
pH=2の精製:ウォーターズSunfire(商標)C18粒径5μm、19x100mmカラム、移動相A:0.1%TFA(トリフルオロ酢酸)水溶液及び移動相B:アセトニトリルで溶出;流量は30mL/分、分離勾配は、文献に記載の通り、Compound Specific Method Optimizationプロトコルを用いて、各化合物に対して最適化した[“Preparative LCMS Purification: Improved Compound Specific Method Optimization”, K. Blom, B. Glass, R. Sparks, A. Combs, J. Comb. Chem., 6, 874−883 (2004)参照]。30x100mmのカラムで用いた流量は、概して60mL/分であった。
【0192】
pH=10の精製:ウォーターズXBridge C18粒径5μm、19x100mmカラム、移動相A:0.15%NHOH水溶液及び移動相B:アセトニトリルで溶出;流量は30mL/分、分離勾配は、文献に記載の通り、Compound Specific Method Optimizationプロトコルを用いて、各化合物に対して最適化した[“Preparative LCMS Purification: Improved Compound Specific Method Optimization”, K. Blom, B. Glass, R. Sparks, A. Combs, J. Comb. Chem., 6, 874−883 (2004)参照]。30x100mmのカラムで用いた流量は、概して60mL/分であった。
【0193】
実施例1:
(1−{4−[(trans−2−フェニルシクロプロピル)アミノ]ピペリジン−1−イル}シクロブチル)アセトニトリル
【化19】
[この文献は図面を表示できません]
ステップ1:[1−(4−オキソピペリジン−1−イル)シクロブチル]アセトニトリル
【化20】
[この文献は図面を表示できません]
ピペリジン−4−オン塩酸塩水和物(154mg、1.00mmol、アルドリッチ、cat#151769)のアセトニトリル(2mL、40mmol)中混合物に、DBU(225μL、1.50mmol)、続いてシクロブチリデンアセトニトリル(187mg、2.00mmol、WO2009/114512等の文献に開示の方法を用いて調製)を加えた。得られた混合物を70℃まで加熱し、一夜攪拌した。この反応混合物をその後室温に冷却し、EtOAcで希釈した。この混合物をその後水及びブラインで洗浄した。この有機層をNaSO上で乾燥し、その後濃縮した。この残渣(黄色油)をさらに精製することなく次のステップに用いた。LC−MS C1117O (M+H)に対する計算値: m/z = 193.1;実測値193.2。
【0194】
ステップ2:(1−{4−[(trans−2−フェニルシクロプロピル)アミノ]ピペリジン−1−イル}シクロブチル)アセトニトリル
2−フェニルシクロプロパンアミン塩酸塩(36mg、0.21mmol)(trans,ラセミ、Acros:Cat#130470050、Lot:A0295784)及び[1−(4−オキソピペリジン−1−イル)シクロブチル]アセトニトリル(41mg、0.21mmol)(ステップ1の粗生成物)のDCM(2mL)溶液に、酢酸(36μL、0.64mmol)を加えた。得られた黄色溶液を室温で2時間攪拌した。その後Na(OAc)BH(140mg、0.64mmol)を加えた。この反応混合物を室温で一夜攪拌した。この反応混合物をDCMで希釈し、その後飽和NaCO、水、及びブラインで洗浄した。この有機層をNaSO上で乾燥し、その後濃縮した。この残渣を分取HPLC(pH=10、アセトニトリル/水+NHOH)で精製し、生成物を白色固体(trans,ラセミ)として得た。LC−MS C2028 (M+H)に対する計算値: m/z = 310.2;実測値310.2。
【0195】
実施例2:
(1−メチル−3−{4−[(trans−2−フェニルシクロプロピル)アミノ]ピペリジン−1−イル}アゼチジン−3−イル)アセトニトリル
【化21】
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ステップ1:tert−ブチル3−(シアノメチル)−3−(4−オキソピペリジン−1−イル)アゼチジン−1−カルボキシレート
【化22】
[この文献は図面を表示できません]
ピペリジン−4−オン塩酸塩水和物(1.08g、7.00mmol)及びtert−ブチル3−(シアノメチレン)アゼチジン−1−カルボキシレート(2.04g、10.5mmol、WO2009/114512等の文献に開示されたものと同様の方法を用いて調製)のアセトニトリル(7mL)溶液に、DBU(1.36mL、9.10mmol)を加えた。得られた混合物を室温で15分間、すべての固体が溶解するまで攪拌した。その後、得られた溶液を70℃まで加熱し、48時間攪拌した。この混合物を室温に冷却し、EtOAcで希釈し、その後水及びブラインで洗浄した。この有機層をNaSO上で乾燥し、その後濃縮した。この残渣をシリカゲルカラムにて、0−7%MeOH/DCMで溶出して精製し、生成物(844mg、41%)を黄色油として得た。LC−MS C1116 (M−Bu+2H)に対する計算値: m/z = 238.1;実測値238.2。
【0196】
ステップ2:tert−ブチル3−(シアノメチル)−3−{4−[(trans−2−フェニルシクロプロピル)アミノ]ピペリジン−1−イル}アゼチジン−1−カルボキシレート
【化23】
[この文献は図面を表示できません]
2−フェニルシクロプロパンアミン塩酸塩(540mg、3.2mmol、Acros:Cat#130470050、Lot:A0295784)及びtert−ブチル3−(シアノメチル)−3−(4−オキソピペリジン−1−イル)アゼチジン−1−カルボキシレート(937mg、3.19mmol)のDCM(15mL)溶液に、酢酸(540μL、9.6mmol)を加えた。得られた黄色溶液を室温で一夜攪拌し、その後Na(OAc)BH(1.4g、6.4mmol)を加えた。この反応混合物を室温で2時間攪拌し、その後DCMで希釈し、飽和NaCO、水、及びブラインで洗浄した。この有機層をNaSO上で乾燥し、その後濃縮した。この残渣を、シリカゲルカラムにて0−10%MeOH/DCMで溶出して精製し、所望の生成物(1.07g、82%)を黄色油として得た。LC−MS C2435 (M+H)に対する計算値: m/z = 411.3;実測値411.3。
【0197】
ステップ3:tert−ブチル3−(シアノメチル)−3−{4−[(trans−2−フェニルシクロプロピル)(トリフルオロアセチル)アミノ]ピペリジン−1−イル}アゼチジン−1−カルボキシレート
【化24】
[この文献は図面を表示できません]
tert−ブチル3−(シアノメチル)−3−{4−[(trans−2−フェニルシクロプロピル)アミノ]ピペリジン−1−イル}アゼチジン−1−カルボキシレート(1.07g、2.61mmol)の0℃のDCM(15mL)溶液に、DIEA(1.4mL、7.8mmol)を加え、続いて無水トリフルオロ酢酸(0.41mL、2.87mmol)を滴下した。得られた黄色溶液を0℃で1時間攪拌し、その後、この反応を飽和NaHCO溶液でクエンチし、DCMで抽出した。この混合抽出物をNaSO上で乾燥し、その後ろ過し、濃縮した。この残渣をシリカゲルカラムにて、0−60%EtOAc/ヘキサンで溶出して精製し、所望の生成物(922mg、70%)を黄色油として得、これを静置して固化し、淡黄色固体を得た。LC−MS C2634 (M+H)に対する計算値: m/z = 507.3;実測値507.4。
【0198】
ステップ4:N−{1−[3−(シアノメチル)アゼチジン−3−イル]ピペリジン−4−イル}−2,2,2−トリフルオロ−N−(trans−2−フェニルシクロプロピル)アセタミド
【化25】
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tert−ブチル3−(シアノメチル)−3−{4−[(trans−2−フェニルシクロプロピル)(トリフルオロアセチル)アミノ]ピペリジン−1−イル}アゼチジン−1−カルボキシレート(922mg、1.82mmol)のDCM(7.2mL)溶液に、TFA(2.80mL、36.4mmol)を加えた。得られた黄色溶液を室温で1時間攪拌し、その後濃縮した。この残渣を、EtOAcに溶解し、その後飽和NaHCO溶液及びブラインで洗浄した。この有機層をNaSO上で乾燥し、その後濃縮した。この残渣をシリカゲルカラムにて、0−20%MeOH/DCMで溶出して精製し、所望の生成物(700mg、95%)を黄色油として得、これを静置して固化し、淡黄色固体を得た。LC−MS C2126O (M+H)に対する計算値: m/z = 407.2;実測値407.2。
【0199】
ステップ5:N−{1−[3−(シアノメチル)−1−メチルアゼチジン−3−イル]ピペリジン−4−イル}−2,2,2−トリフルオロ−N−(trans−2−フェニルシクロプロピル)アセタミド
【化26】
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N−{1−[3−(シアノメチル)アゼチジン−3−イル]ピペリジン−4−イル}−2,2,2−トリフルオロ−N−(trans−2−フェニルシクロプロピル)アセタミド(24mg、0.059mmol)のDCM(2mL)溶液に、ホルムアルデヒド(37wt%水溶液、22μL、0.30mmol)、続いて酢酸(10.μL、0.18mmol)を加えた。得られた混合物を室温で一夜攪拌し、その後Na(OAc)BH(38mg、0.18mmol)を加えた。この反応混合物を室温で2時間攪拌し、その後飽和NaCO溶液で中和し、DCMで抽出した。この混合抽出物をNaSO上で乾燥し、その後濃縮した。この残渣をさらに精製することなく次のステップに用いた。LC−MS C2228O (M+H)に対する計算値: m/z = 421.2;実測値421.2。
【0200】
ステップ6:(1−メチル−3−{4−[(trans−2−フェニルシクロプロピル)アミノ]ピペリジン−1−イル}アゼチジン−3−イル)アセトニトリル
ステップ5の粗生成物をTHF(1mL)及びMeOH(1mL)に溶解し、その後2.0Mの水酸化ナトリウム水溶液(0.15mL、0.30mmol)を加えた。得られた混合物を30℃で1時間攪拌し、室温に冷却し、アセトニトリルで希釈し、その後ろ過し、分取HPLC(pH=2、アセトニトリル/水+TFA)で精製し、TFA塩の形の生成物を白色固体として得た。LC−MS C2029 (M+H)に対する計算値: m/z = 325.2;実測値325.2。
【0201】
実施例3:
(3−{4−[(trans−2−フェニルシクロプロピル)アミノ]ピペリジン−1−イル}アゼチジン−3−イル)アセトニトリル
【化27】
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tert−ブチル3−(シアノメチル)−3−{4−[(trans−2−フェニルシクロプロピル)アミノ]ピペリジン−1−イル}アゼチジン−1−カルボキシレート(20mg、0.049mmol、実施例2、ステップ2に記載の通りに調製)のDCM(1mL)溶液に、TFA(0.5mL)を加えた。得られた黄色溶液を室温で1時間攪拌し、その後濃縮した。この残渣をアセトニトリルに溶解し、その後分取HPLC(pH=2、アセトニトリル/水+TFA)で精製し、TFA塩の形の生成物を白色固体として得た。LC−MS C1927 (M+H)に対する計算値: m/z = 311.2;実測値311.2。
【0202】
実施例4:
(1−ベンジル−3−{4−[(trans−2−フェニルシクロプロピル)アミノ]ピペリジン−1−イル}アゼチジン−3−イル)アセトニトリル
【化28】
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N−{1−[3−(シアノメチル)アゼチジン−3−イル]ピペリジン−4−イル}−2,2,2−トリフルオロ−N−(trans−2−フェニルシクロプロピル)アセタミド(24mg、0.059mmol、実施例2、ステップ4に記載の通りに調製)のDCM(2mL)溶液に、ベンズアルデヒド(30μL、0.29mmol)、続いて酢酸(10μL、0.18mmol)を加えた。得られた混合物を室温で一夜攪拌し、その後Na(OAc)BH(38mg、0.18mmol)を加えた。この反応混合物を室温で2時間攪拌し、この時点で、反応が完結したことをLC−MSが示した。この混合物をその後飽和NaCO溶液で中和し、DCMで抽出した。この混合抽出物をNaSO上で乾燥し、その後濃縮した。この残渣をTHF(1mL)及びMeOH(1mL)に溶解し、その後、2.0Mの水酸化ナトリウム水溶液(0.15mL、0.30mmol)を加えた。得られた混合物を30℃で1.5時間攪拌し、その後室温に冷却し、アセトニトリルで希釈した。この混合物をその後ろ過し、分取HPLC(pH=2、アセトニトリル/水+TFA)で精製し、TFA塩の形の所望の生成物を白色固体として得た。LC−MS C2633 (M+H)に対する計算値: m/z = 401.3;実測値401.2。
【0203】
実施例5:
3−(3−(シアノメチル)−3−{4−[(trans−2−フェニルシクロプロピル)アミノ]ピペリジン−1−イル}アゼチジン−1−イル)プロパン酸
【化29】
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N−{1−[3−(シアノメチル)アゼチジン−3−イル]ピペリジン−4−イル}−2,2,2−トリフルオロ−N−(trans−2−フェニルシクロプロピル)アセタミド(33mg、0.081mmol、実施例2、ステップ4に記載の通りに調製)のアセトニトリル(1mL)溶液に、アクリル酸メチル(36μL、0.40mmol)、続いてDBU(12μL、0.081mmol)を加えた。得られた混合物を室温で一夜攪拌し、その後水で希釈し、DCMで抽出した。この混合抽出物をNaSO上で乾燥し、その後濃縮した。この残渣をTHF(1mL)及びMeOH(1mL)に溶解し、その後、2.0Mの水酸化ナトリウム水溶液(0.30mL、0.60mmol)を加えた。得られた混合物を30℃で1時間攪拌し、その後MeOH/アセトニトリルで希釈した。この混合物をその後ろ過し、分取HPLC(pH=2、アセトニトリル/水+TFA)で精製し、TFA塩の形の所望の生成物を白色固体として得た。LC−MS C2231 (M+H)に対する計算値: m/z = 383.2;実測値383.3。
【0204】
実施例6:
(1−アセチル−3−{4−[(trans−2−フェニルシクロプロピル)アミノ]ピペリジン−1−イル}アゼチジン−3−イル)アセトニトリル
【化30】
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N−{1−[3−(シアノメチル)アゼチジン−3−イル]ピペリジン−4−イル}−2,2,2−トリフルオロ−N−(trans−2−フェニルシクロプロピル)アセタミド(22mg、0.054mmol、実施例2、ステップ4に記載の通りに調製)のTHF(1.0mL)溶液に、DIEA(47μL、0.27mmol)、続いて塩化アセチル(7.7μL、0.11mmol)を加えた。得られた混合物を室温で1時間攪拌し、その後MeOH(1.0mL)、続いて2.0Mの水酸化ナトリウム水溶液(0.14mL、0.27mmol)を加えた。得られた混合物を室温で2時間攪拌し、この時点で、所望の生成物まで反応が完結したことをLC−MSが示した。この反応混合物をアセトニトリルで希釈し、その後分取HPLC(pH=2、アセトニトリル/水+TFA)で精製し、TFA塩の形の所望の生成物を白色固体として得た。LC−MS C2129O (M+H)に対する計算値: m/z = 353.2;実測値353.3。
【0205】
実施例7:
(1−ベンゾイル−3−{4−[(trans−2−フェニルシクロプロピル)アミノ]ピペリジン−1−イル}アゼチジン−3−イル)アセトニトリル
【化31】
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N−{1−[3−(シアノメチル)アゼチジン−3−イル]ピペリジン−4−イル}−2,2,2−トリフルオロ−N−(trans−2−フェニルシクロプロピル)アセタミド(22mg、0.054mmol、実施例2、ステップ4に記載の通りに調製)のTHF(1.0mL)溶液に、DIEA(47μL、0.27mmol)、続いて塩化ベンゾイル(12μL、0.11mmol)を加えた。得られた混合物を室温で1時間攪拌し、その後MeOH(1.0mL)、続いて2.0Mの水酸化ナトリウム水溶液(0.14mL、0.27mmol)を加えた。この混合物を室温で2時間攪拌し、その後アセトニトリルで希釈し、分取HPLC(pH=2、アセトニトリル/水+TFA)で精製し、TFA塩の形の所望の生成物を白色固体として得た。LC−MS C2631O (M+H)に対する計算値: m/z = 415.2;実測値415.3。
【0206】
実施例8:
メチル3−(シアノメチル)−3−{4−[(trans−2−フェニルシクロプロピル)アミノ]ピペリジン−1−イル}アゼチジン−1−カルボキシレート
【化32】
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N−{1−[3−(シアノメチル)アゼチジン−3−イル]ピペリジン−4−イル}−2,2,2−トリフルオロ−N−(trans−2−フェニルシクロプロピル)アセタミド(20.mg、0.049mmol、実施例2、ステップ4に記載の通りに調製)のTHF(1.0mL)溶液に、DIEA(43μL、0.25mmol)、続いてクロロギ酸メチル(7.6μL、0.098mmol)を加えた。得られた混合物を室温で1.5時間攪拌し、その後MeOH(1.0mL)、続いて2.0Mの水酸化ナトリウム水溶液(0.12mL、0.25mmol)を加えた。この混合物を室温で2時間攪拌し、その後アセトニトリルで希釈し、分取HPLC(pH=2、アセトニトリル/水+TFA)で精製し、TFA塩の形の所望の生成物を白色固体として得た。LC−MS C2129 (M+H)に対する計算値: m/z = 369.2;実測値369.3。
【0207】
実施例9:
(1−(メチルスルホニル)−3−{4−[(trans−2−フェニルシクロプロピル)アミノ]ピペリジン−1−イル}アゼチジン−3−イル)アセトニトリル
【化33】
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N−{1−[3−(シアノメチル)アゼチジン−3−イル]ピペリジン−4−イル}−2,2,2−トリフルオロ−N−(trans−2−フェニルシクロプロピル)アセタミド(20.mg、0.049mmol、実施例2、ステップ4に記載の通りに調製)のTHF(1.0mL)溶液に、DIEA(43μL、0.25mmol)、続いてメタンスルホニルクロリド(7.6μL、0.098mmol)を加えた。得られた混合物を室温で1.5時間攪拌し、その後MeOH(1.0mL)、続いて2.0Mの水酸化ナトリウム水溶液(0.12mL、0.25mmol)を加えた。この反応混合物を室温で2時間攪拌し、その後アセトニトリルで希釈し、分取HPLC(pH=2、アセトニトリル/水+TFA)で精製し、TFA塩の形の所望の生成物を白色固体として得た。LC−MS C2029S (M+H)に対する計算値: m/z = 389.2;実測値389.2。
【0208】
実施例10:
2−(3−(シアノメチル)−3−{4−[(trans−2−フェニルシクロプロピル)アミノ]ピペリジン−1−イル}アゼチジン−1−イル)ニコチノニトリル
【化34】
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N−{1−[3−(シアノメチル)アゼチジン−3−イル]ピペリジン−4−イル}−2,2,2−トリフルオロ−N−(trans−2−フェニルシクロプロピル)アセタミド(23mg、0.056mmol、実施例2、ステップ4に記載の通りに調製)及び2−フルオロニコチノニトリル(14mg、0.11mmol)のNMP(1.0mL、10.mmol)溶液に、DIEA(39μL、0.23mmol)を加えた。得られた混合物を120℃に加熱して1時間攪拌し、この時点で、反応が完結し、所望の中間体が得られたことをLC−MSが示した。この反応混合物を室温に冷却し、その後MeOH(1.0mL)、続いて2.0Mの水酸化ナトリウム水溶液(0.14mL、0.28mmol)を加えた。得られた混合物を室温で2.5時間攪拌し、その後アセトニトリルで希釈し、分取HPLC(pH=2、アセトニトリル/水+TFA)で精製し、TFA塩の形の所望の生成物を黄色固体として得た。LC−MS C2529 (M+H)に対する計算値: m/z = 413.2;実測値413.3。
【0209】
実施例11:
3−シアノ−4−(3−(シアノメチル)−3−{4−[(trans−2−フェニルシクロプロピル)アミノ]ピペリジン−1−イル}アゼチジン−1−イル)安息香酸
【化35】
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この化合物は、実施例10に記載したものと類似の手順で、2−フルオロニコチノニトリルを3−シアノ−4−フルオロ安息香酸で置き換えて調製した。この生成物を分取HPLC(pH=2、アセトニトリル/水+TFA)で精製し、TFA塩の形の当該化合物を白色固体として得た。LC−MS C2730 (M+H)に対する計算値: m/z = 456.2;実測値456.3。
【0210】
実施例12:
2−(3−(シアノメチル)−3−{4−[(trans−2−フェニルシクロプロピル)アミノ]ピペリジン−1−イル}アゼチジン−1−イル)ベンゾニトリル
【化36】
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この化合物は、実施例10に記載したものと類似の手順で、2−フルオロニコチノニトリルを2−フルオロベンゾニトリルで置き換えて調製した。この生成物を分取HPLC(pH=2、アセトニトリル/水+TFA)で精製し、TFA塩の形の当該化合物を白色固体として得た。LC−MS C2630 (M+H)に対する計算値: m/z = 412.2;実測値412.3。
【0211】
実施例13
4−(3−(シアノメチル)−3−{4−[(trans−2−フェニルシクロプロピル)アミノ]ピペリジン−1−イル}アゼチジン−1−イル)ベンゾニトリル
【化37】
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この化合物は、実施例10に記載したものと類似の手順で、2−フルオロニコチノニトリルを4−フルオロベンゾニトリルで置き換えて調製した。この生成物を分取HPLC(pH=2、アセトニトリル/水+TFA)で精製し、TFA塩の形の当該化合物を白色固体として得た。LC−MS C2630 (M+H)に対する計算値: m/z = 412.2;実測値412.3。
【0212】
実施例14:
[1−(3−{[(trans−2−フェニルシクロプロピル)アミノ]メチル}アゼチジン−1−イル)シクロブチル]アセトニトリル
【化38】
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ステップ1:tert−ブチル3−{[(trans−2−フェニルシクロプロピル)アミノ]メチル}アゼチジン−1−カルボキシレート
【化39】
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tert−ブチル3−ホルミルアゼチジン−1−カルボキシレート(556mg、3.00mmol、Alfa Aesar:Cat#H52794)及び2−フェニルシクロプロパンアミン塩酸塩(600.mg、3.54mmol、trans,ラセミ、J&W PharmLab:Cat#20−0073S、Lot:JW152−128A)のDCM(10mL)溶液に、酢酸(510μL、9.0mmol)を加えた。得られた黄色溶液を室温で一夜攪拌し、その後、Na(OAc)BH(1.9g、9.0mmol)を加えた。この反応混合物を室温で1時間攪拌し、その後DCMで希釈し、飽和NaCO、水、及びブラインで洗浄した。この有機層をNaSO上で乾燥し、その後濃縮した。この残渣をシリカゲルカラムにて、0−100%EtOAc/ヘキサンで溶出して精製し、所望の生成物(513mg、57%)を淡黄色油として得た。LC−MS C1419 (M−Bu+2H)に対する計算値: m/z = 247.1;実測値247.2。
【0213】
ステップ2:tert−ブチル3−{[[(アリルオキシ)カルボニル](trans−2−フェニルシクロプロピル)アミノ]メチル}アゼチジン−1−カルボキシレート
【化40】
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tert−ブチル3−{[(trans−2−フェニルシクロプロピル)アミノ]メチル}アゼチジン−1−カルボキシレート(513mg、1.70mmol、ステップ1で調製)のDCM(5mL、80mmol)溶液に、DIEA(890μL、5.1mmol)を加え、続いてクロロギ酸アリル(234μL、2.20mmol)を滴下した。得られた混合物を室温で40分間攪拌し、その後水でクエンチし、DCMで抽出した。この混合抽出物をNaSO上で乾燥し、その後濃縮した。この残渣をシリカゲルカラムにて、0−60%EtOAc/ヘキサンで溶出して精製し、所望の生成物(632mg、96%)を淡黄色油として得た。LC−MS C2231 (M+H)に対する計算値: m/z = 387.2;実測値387.2。
【0214】
ステップ3:アリル(アゼチジン−3−イルメチル)(trans−2−フェニルシクロプロピル)カルバメート
【化41】
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tert−ブチル3−{[[(アリルオキシ)カルボニル](trans−2−フェニルシクロプロピル)アミノ]メチル}アゼチジン−1−カルボキシレート(632mg、1.64mmol)のDCM(3mL)溶液に、TFA(3mL)を加えた。得られた混合物を室温で1時間攪拌し、その後濃縮した。この残渣をEtOAcに溶解し、その後飽和NaHCO溶液及びブラインで洗浄した。この有機層をNaSO上で乾燥し、その後濃縮した。この残渣をさらに精製することなく次のステップに用いた。LC−MS C1723 (M+H)に対する計算値: m/z = 287.2;実測値287.2。
【0215】
ステップ4:アリル({1−[1−(シアノメチル)シクロブチル]アゼチジン−3−イル}メチル)(trans−2−フェニルシクロプロピル)カルバメート
【化42】
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アリル(アゼチジン−3−イルメチル)(trans−2−フェニルシクロプロピル)カルバメート(48mg、0.17mmol)及びシクロブチリデンアセトニトリル(31mg、0.34mmol、WO2009/114512等の文献に開示されたものと同様の方法を用いて調製)のアセトニトリル(0.5mL)溶液に、DBU(10μL、0.08mmol)を加えた。得られた混合物を室温で一夜攪拌し、その後濃縮した。この残渣をシリカゲルカラムにて、0−10%MeOH/DCMで溶出して精製し、所望の生成物(26mg、41%)を黄色油として得た。LC−MS C2330 (M+H)に対する計算値: m/z = 380.2;実測値380.2。
【0216】
ステップ5:[1−(3−{[(trans−2−フェニルシクロプロピル)アミノ]メチル}アゼチジン−1−イル)シクロブチル]アセトニトリル
アリル({1−[1−(シアノメチル)シクロブチル]アゼチジン−3−イル}メチル)(trans−2−フェニルシクロプロピル)カルバメート(26mg、0.068mmol)及びテトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(4mg、0.003mmol)のTHF(3mL)中混合物を脱気し、その後窒素で再充填した。次にN−エチルエタナミン(71μL、0.68mmol)を加えた。得られた混合物を85℃に加熱して2時間攪拌し、この時点で、反応が完結したことをLS−MSが示した。この混合物を室温に冷却し、その後アセトニトリルで希釈し、ろ過し、分取HPLC(pH=2、アセトニトリル/水+TFA)で精製し、TFA塩の形の所望の生成物を白色固体として得た。LC−MS C1926 (M+H)に対する計算値: m/z = 296.2;実測値296.2。
【0217】
実施例15:
(1’−(エチルスルホニル)−3−{[(trans−2−フェニルシクロプロピル)アミノ]メチル}−1,3’−ビアゼチジン−3’−イル)アセトニトリル
【化43】
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この化合物は、実施例14に記載したものと類似の手順で、ステップ4のシクロブチリデンアセトニトリルを[1−(エチルスルホニル)アゼチジン3−イリデン]アセトニトリル(WO2009/114512等の文献に開示されたものと同様の条件で調製)で置き換えて調製した。この生成物を分取HPLC(pH=2、アセトニトリル/水+TFA)で精製し、TFA塩の形の当該化合物を白色固体として得た。LC−MS C2029S (M+H)に対する計算値: m/z = 389.2;実測値389.2。
【0218】
実施例16:
[4−(3−{[(trans−2−フェニルシクロプロピル)アミノ]メチル}アゼチジン−1−イル)ピペリジン−4−イル]アセトニトリル
【化44】
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ステップ1:tert−ブチル4−(シアノメチル)−4−(3−{[(trans−2−フェニルシクロプロピル)アミノ]メチル}アゼチジン−1−イル)ピペリジン−1−カルボキシレート
【化45】
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この化合物は、実施例14に記載したものと類似の手順で、ステップ4のシクロブチリデンアセトニトリルをtert−ブチル4−(シアノメチレン)ピペリジン−1−カルボキシレート(WO2008/064157等の文献に開示されたものと同様の条件で調製)で置き換えて調製し、かつステップ4の反応を60℃で48時間行った。LC−MS C2537 (M+H)に対する計算値: m/z = 425.3;実測値425.3。
【0219】
ステップ2:[4−(3−{[(trans−2−フェニルシクロプロピル)アミノ]メチル}アゼチジン−1−イル)ピペリジン−4−イル]アセトニトリル
ステップ1の粗生成物をDCM(1mL)に溶解し、その後TFA(1mL)を加えた。この混合物を室温で1時間攪拌し、その後濃縮した。この残渣をMeOHに溶解し、その後分取HPLC(pH=2、アセトニトリル/水+TFA)で精製し、TFA塩の形の所望の生成物を得た。LC−MS C2029 (M+H)に対する計算値: m/z = 325.2;実測値325.2。
【0220】
実施例17:
[1−メチル−4−(3−{[(trans−2−フェニルシクロプロピル)アミノ]メチル}アゼチジン−1−イル)ピペリジン−4−イル]アセトニトリル
【化46】
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ステップ1:tert−ブチル3−{[(trans−2−フェニルシクロプロピル)(トリフルオロアセチル)アミノ]メチル}アゼチジン−1−カルボキシレート
【化47】
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tert−ブチル3−{[(trans−2−フェニルシクロプロピル)アミノ]メチル}アゼチジン−1−カルボキシレート(187mg、0.618mmol、実施例14、ステップ1に記載の通りに調製)の0℃のDCM(5mL)溶液に、トリエチルアミン(0.431mL、3.09mmol)を加え、続いて、無水トリフルオロ酢酸(114μL、0.804mmol)を滴下した。得られた黄色溶液を0℃で1時間攪拌し、その後飽和NaHCO溶液でクエンチし、DCMで抽出した。この混合抽出物をNaSO上で乾燥し、その後濃縮した。この残渣をシリカゲルカラムにて、0−60%EtOAc/ヘキサンで溶出して精製し、所望の生成物(228mg、93%)を黄色油として得た。LC−MS C1618 (M−Bu+2H)に対する計算値: m/z = 343.1;実測値343.2。
【0221】
ステップ2:N−(アゼチジン−3−イルメチル)−2,2,2−トリフルオロ−N−(trans−2−フェニルシクロプロピル)アセタミド
【化48】
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tert−ブチル3−{[(trans−2−フェニルシクロプロピル)(トリフルオロアセチル)アミノ]メチル}アゼチジン−1−カルボキシレート(228mg、0.572mmol)のDCM(3mL)溶液に、TFA(3mL)を加えた。得られた淡黄色溶液を室温で1時間攪拌し、その後濃縮した。この残渣(TFA塩)を、さらに精製することなく次のステップに用いた。LC−MS C1518O (M+H)に対する計算値: m/z = 299.1;実測値299.2。
【0222】
ステップ3:tert−ブチル4−(シアノメチル)−4−(3−{[(trans−2−フェニルシクロプロピル)(トリフルオロアセチル)アミノ]メチル}アゼチジン−1−イル)ピペリジン−1−カルボキシレート
【化49】
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N−(アゼチジン−3−イルメチル)−2,2,2−トリフルオロ−N−(trans−2−フェニルシクロプロピル)アセタミド(TFA塩:0.93g、2.2mmol)、tert−ブチル4−(シアノメチレン)ピペリジン−1−カルボキシレート(0.50g、2.2mmol、WO2008/064157等の文献に開示されたものと同様の条件で調製)のアセトニトリル(5mL)溶液に、DBU(0.7mL、4mmol)を加えた。得られた混合物を室温で一夜攪拌した。この反応混合物を飽和NaHCO水溶液でクエンチし、EtOAcで抽出した。この混合有機層をブラインで洗浄し、NaSO上で乾燥し、ろ過し、減圧下で濃縮した。この残渣をフラッシュクロマトグラフィーにより、シリカゲルカラムにて、酢酸エチルのヘキサン溶液(0−50%)で溶出して精製し、所望の生成物を得た(95mg、8%)。LC−MS C2736 (M+H)に対する計算値: m/z = 521.3;実測値521.2。
【0223】
ステップ4:N−({1−[4−(シアノメチル)ピペリジン−4−イル]アゼチジン−3−イル}メチル)−2,2,2−トリフルオロ−N−(trans−2−フェニルシクロプロピル)アセタミド
【化50】
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tert−ブチル4−(シアノメチル)−4−(3−{[(trans−2−フェニルシクロプロピル)(トリフルオロアセチル)アミノ]メチル}アゼチジン−1−イル)ピペリジン−1−カルボキシレート(95mg、0.18mmol)のDCM(1mL)溶液に、TFA(1mL)を加えた。得られた混合物を室温で1時間攪拌し、その後濃縮した。この残渣をさらに精製することなく次のステップに用いた。LC−MS C2228O (M+H)に対する計算値: m/z = 421.2;実測値421.2。
【0224】
ステップ5:[1−メチル−4−(3−{[(trans−2−フェニルシクロプロピル)アミノ]メチル}アゼチジン−1−イル)ピペリジン−4−イル]アセトニトリル
N−({1−[4−(シアノメチル)ピペリジン−4−イル]アゼチジン−3−イル}メチル)−2,2,2−トリフルオロ−N−(trans−2−フェニルシクロプロピル)アセタミド(TFA塩、10mg、0.02mmol)のTHF(0.5mL)溶液に、10.0Mのホルムアルデヒド水溶液(10μL、0.1mmol)、続いて酢酸(5.8μL、0.10mmol)を加えた。この反応混合物を室温で2時間攪拌し、その後ナトリウムトリアセトキシボロヒドリド(22mg、0.10mmol)を加えた。得られた混合物を室温で2時間攪拌し、その後MeOH(1mL)及び2NのNaOH水溶液(0.2mL)を加えた。この反応混合物を40℃で1時間攪拌し、その後室温に冷却し、ろ過し、分取HPLC(pH=10、アセトニトリル/水+NHOH)で精製し、所望の生成物を得た。LC−MS C2131 (M+H)に対する計算値: m/z = 339.3;実測値339.3。
【0225】
実施例18:
[1−アセチル−4−(3−{[(trans−2−フェニルシクロプロピル)アミノ]メチル}アゼチジン−1−イル)ピペリジン−4−イル]アセトニトリル
【化51】
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N−({1−[4−(シアノメチル)ピペリジン−4−イル]アゼチジン−3−イル}メチル)−2,2,2−トリフルオロ−N−(trans−2−フェニルシクロプロピル)アセタミド(TFA塩、実施例17、ステップ4に記載の通りに調製:9mg、0.02mmol)及びDIEA(8.8μL、0.05mmol)のTHF(1mL)溶液に、無水酢酸(3.2μL、0.034mmol)を加えた。この反応混合物を室温で1時間攪拌し、その後1NのNaOH水溶液(0.5mL)及びMeOH(1mL)を加えた。得られた混合物を室温で1時間攪拌し、その後分取HPLC(pH=10、アセトニトリル/水+NHOH)で精製し、所望の生成物を得た。LC−MS C2231O (M+H)に対する計算値: m/z = 367.2;実測値367.3。
【0226】
実施例19:
[1−(4−フルオロベンゾイル)−4−(3−{[(trans−2−フェニルシクロプロピル)アミノ]メチル}アゼチジン−1−イル)ピペリジン−4−イル]アセトニトリル
【化52】
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この化合物は、実施例18の合成用に記載したものと類似の手順で、無水酢酸を4−フルオロベンゾイルクロリドで置き換えて調製した。LC−MS C2732FNO (M+H)に対する計算値: m/z = 447.3;実測値447.3。
【0227】
実施例20:
[1−(メチルスルホニル)−4−(3−{[(trans−2−フェニルシクロプロピル)アミノ]メチル}アゼチジン−1−イル)ピペリジン−4−イル]アセトニトリル
【化53】
[この文献は図面を表示できません]
この化合物は、実施例18の合成用に記載したものと類似の手順で、無水酢酸をメタンスルホニルクロリドで置き換えて調製した。LC−MS C2131S (M+H)に対する計算値: m/z = 403.2;実測値403.2。
【0228】
実施例21:
[4−(3−{[(trans−2−フェニルシクロプロピル)アミノ]メチル}アゼチジン−1−イル)−1−(フェニルスルホニル)ピペリジン−4−イル]アセトニトリル
【化54】
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この化合物は、実施例18の合成用に記載したものと類似の手順で、無水酢酸をベンゼンスルホニルクロリドで置き換えて調製した。LC−MS C2633S (M+H)に対する計算値: m/z = 465.2;実測値465.2。
【0229】
実施例22:
エチル4−(シアノメチル)−4−(3−{[(trans−2−フェニルシクロプロピル)アミノ]メチル}アゼチジン−1−イル)ピペリジン−1−カルボキシレート
【化55】
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この化合物は、実施例18の合成用に記載したものと類似の手順で、無水酢酸をクロロギ酸エチルで置き換えて調製した。LC−MS C2333 (M+H)に対する計算値: m/z = 397.3;実測値397.2。
【0230】
実施例23:
4−(シアノメチル)−N,N−ジメチル−4−(3−{[(trans−2−フェニルシクロプロピル)アミノ]メチル}アゼチジン−1−イル)ピペリジン−1−カルボキサミド
【化56】
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この化合物は、実施例18の合成用に記載したものと類似の手順で、無水酢酸をN,N−ジメチルカルバモイルクロリドで置き換えて調製した。LC−MS C2334O (M+H)に対する計算値: m/z = 396.3;実測値396.3。
【0231】
実施例24:
4−(シアノメチル)−N−イソプロピル−4−(3−{[(trans−2−フェニルシクロプロピル)アミノ]メチル}アゼチジン−1−イル)ピペリジン−1−カルボキサミド
【化57】
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この化合物は、実施例18の合成用に記載したものと類似の手順で、無水酢酸を2−イソシアナトプロパンで置き換えて調製した。LC−MS C2436O (M+H)に対する計算値: m/z = 410.3;実測値410.3。
【0232】
実施例25:
4−(シアノメチル)−N−(4−フルオロフェニル)−4−(3−{[(trans−2−フェニルシクロプロピル)アミノ]メチル}アゼチジン−1−イル)ピペリジン−1−カルボキサミド
【化58】
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この化合物は、実施例18の合成用に記載したものと類似の手順で、無水酢酸を1−フルオロ−4−イソシアナトベンゼンで置き換えて調製した。LC−MS C2733FNO (M+H)に対する計算値: m/z = 462.3;実測値462.2。
【0233】
実施例26:
(3−{[(trans−2−フェニルシクロプロピル)アミノ]メチル}−1,3’−ビアゼチジン−3’−イル)アセトニトリル
【化59】
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ステップ1:tert−ブチル3’−(シアノメチル)−3−{[(trans−2−フェニルシクロプロピル)(トリフルオロアセチル)アミノ]メチル}−1,3’−ビアゼチジン−1’−カルボキシレート
【化60】
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N−(アゼチジン−3−イルメチル)−2,2,2−トリフルオロ−N−(trans−2−フェニルシクロプロピル)アセタミド(30mg、0.07mmol、実施例17、ステップ2に記載の通りに調製)、tert−ブチル3−(シアノメチレン)アゼチジン−1−カルボキシレート(27mg、0.14mmol、WO2009/114512等の文献に開示されたものと同様の方法で調製)のアセトニトリル(1.0mL)溶液に、DBU(20μL、0.1mmol)を加えた。得られた混合物を室温で一夜攪拌した。この混合物をEtOAcで希釈し、その後水及びブラインで洗浄した。この有機層をNaSO上で乾燥し、その後ろ過し、濃縮した。この残渣をさらに精製することなく次のステップに用いた。LC−MS C2532 (M+H)に対する計算値: m/z = 493.2;実測値493.2。
【0234】
ステップ2:(3−{[(trans−2−フェニルシクロプロピル)アミノ]メチル}−1,3’−ビアゼチジン−3’−イル)アセトニトリル
ステップ1の粗生成物のTHF(1mL)及びMeOH(1mL)溶液に、2NのNaOH水溶液(0.5mL)を加えた。得られた混合物を30℃で1時間攪拌し、その後室温に冷却し、濃縮した。この残渣をDCMに溶解し、その後ろ過し、濃縮した。この残渣をその後DCM(1mL)に溶解し、TFA(1mL)を加えた。この混合物を室温で1時間攪拌し、その後濃縮した。この残渣をアセトニトリルに溶解し、その後分取HPLC(pH=2、アセトニトリル/水+TFA)で精製し、TFA塩の形の所望の生成物を得た。LC−MS C1825 (M+H)に対する計算値: m/z = 297.2;実測値297.2。
【0235】
実施例27:
4−(3’−(シアノメチル)−3−{[(trans−2−フェニルシクロプロピル)アミノ]メチル}−1,3’−ビアゼチジン−1’−イル)−2,5−ジフルオロ−N−[(1S)−2,2,2−トリフルオロ−1−メチルエチル]ベンズアミド
【化61】
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N−(アゼチジン−3−イルメチル)−2,2,2−トリフルオロ−N−(trans−2−フェニルシクロプロピル)アセタミドのTFA塩(25mg、0.061mmol、実施例17、ステップ2に記載の通りに調製)及び4−[3−(シアノメチレン)アゼチジン−1−イル]−2,5−ジフルオロ−N−[(1S)−2,2,2−トリフルオロ−1−メチルエチル]ベンズアミド(24mg、0.070mmol、WO2012/177606等の文献に開示されたものと同様の方法で調製)のアセトニトリル(1.0mL)溶液に、DBU(12mg、0.08mmol)を加えた。得られた混合物を室温で一夜攪拌し、その後2NのNaOH(1mL)及びMeOH(1mL)を加えた。この反応混合物を室温で一夜攪拌し、その後ろ過し、分取HPLC(pH=10、アセトニトリル/水+NHOH)で精製し、所望の生成物を得た。LC−MS C2831O (M+H)に対する計算値: m/z = 548.2;実測値548.2。
【0236】
実施例28:
N−{[1−(1−メチルピペリジン−4−イル)アゼチジン−3−イル]メチル}−trans−2−フェニルシクロプロパンアミン
【化62】
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N−(アゼチジン−3−イルメチル)−2,2,2−トリフルオロ−N−(trans−2−フェニルシクロプロピル)アセタミドのTFA塩(30mg、0.07mmol、実施例17、ステップ2に記載の通りに調製)及び1−メチル−4−ピペリジノン(11mg、0.10mmol)のTHF(1.0mL)溶液に、酢酸(17μL、0.30mmol)を加えた。この反応混合物を室温で一夜攪拌し、その後Na(OAc)BH(64mg、0.30mmol)を加えた。この反応混合物を室温で1時間攪拌し、その後2NのNaOH水溶液(0.5mL)及びMeOH(1mL)を加えた。得られた混合物を40℃で1時間攪拌し、その後室温に冷却し、ろ過し、逆相HPLC(pH=10、アセトニトリル/水+NHOH)で精製し、所望の生成物を得た。LC−MS C1930 (M+H)に対する計算値: m/z = 300.2;実測値300.2。
【0237】
実施例29:
trans−2−フェニル−N−{[1−(1−フェニルピペリジン−4−イル)アゼチジン−3−イル]メチル}シクロプロパンアミン
【化63】
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この化合物は、実施例28の合成用に記載したものと類似の手順で、1−メチル−4−ピペリジノンを1−フェニルピペリジン−4−オンで置き換えて調製した。LC−MS C2432 (M+H)に対する計算値: m/z = 362.3;実測値362.2。
【0238】
実施例30:
1−フェニル−4−(3−{[(trans−2−フェニルシクロプロピル)アミノ]メチル}アゼチジン−1−イル)シクロヘキサンカルボニトリル
【化64】
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この化合物は、実施例28の合成用に記載したものと類似の手順で、1−メチル−4−ピペリジノンを4−オキソ−1−フェニルシクロヘキサンカルボニトリル(Lancaster、cat#5281)で置き換えて調製した。この生成物を分取HPLC(pH=10、アセトニトリル/水+NHOH)で精製し、trans−及びcis−シクロヘキシルに対応する2つの異性体を得た。LC−MS C2632 (M+H)に対する計算値: m/z = 386.3;
異性体(I):LC−MS(pH=2、アセトニトリル/水+TFA):実測値m/z = 386.2;保持時間=1.45分
異性体(II):LC−MS(pH=2、アセトニトリル/水+TFA):実測値m/z = 386.2;保持時間=1.55分
【0239】
実施例31:
[1−(エチルスルホニル)−3−(4−{[(trans−2−フェニルシクロプロピル)アミノ]メチル}ピペリジン−1−イル)アゼチジン−3−イル]アセトニトリル
【化65】
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ステップ1:{1−(エチルスルホニル)−3−[4−(ヒドロキシメチル)ピペリジン−1−イル]アゼチジン−3−イル}アセトニトリル
【化66】
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4−ピペリジンメタノール(60mg、0.5mmol)及び[1−(エチルスルホニル)アゼチジン−3−イリデン]アセトニトリル(110mg、0.60mmol、WO2009/114512等の文献に開示されたものと同様の条件で調製)のアセトニトリル(1.0mL)溶液に、DBU(20μL、0.1mmol)を加えた。得られた混合物を室温で3時間攪拌し、その後DCMで希釈し、水及びブラインで洗浄した。この有機層をNaSO上で乾燥し、ろ過し、その後濃縮した。この残渣をフラッシュクロマトグラフィーにより、シリカゲルカラムにて、MeOHのDCM溶液(0−8%)で溶出して精製し、所望の生成物を得た。LC−MS C1324S (M+H)に対する計算値: m/z = 302.2;実測値302.1。
【0240】
ステップ2:[1−(エチルスルホニル)−3−(4−ホルミルピペリジン−1−イル)アゼチジン−3−イル]アセトニトリル
【化67】
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{1−(エチルスルホニル)−3−[4−(ヒドロキシメチル)ピペリジン−1−イル]アゼチジン−3−イル}アセトニトリル(200mg、0.66mmol)の塩化メチレン(4.0mL)溶液に、デス−マーチンペルヨージナン(420mg、1.0mmol)を加えた。この反応混合物は3時間室温であり、その後飽和Na水溶液を加え、10分間攪拌した。この混合物をDCMで希釈し、1NのNaOH、水、及びブラインで洗浄した。この有機層をNaSO上で乾燥し、ろ過し、その後濃縮した。この残渣をフラッシュクロマトグラフィーにより、シリカゲルカラムにて、MeOHのDCM溶液(0−8%)で溶出して精製した。LC−MS C1322S (M+H)に対する計算値: m/z = 300.1;実測値300.1。
【0241】
ステップ3:[1−(エチルスルホニル)−3−(4−{[(trans−2−フェニルシクロプロピル)アミノ]メチル}ピペリジン−1−イル)アゼチジン−3−イル]アセトニトリル
[1−(エチルスルホニル)−3−(4−ホルミルピペリジン−1−イル)アゼチジン−3−イル]アセトニトリル(15.0mg、0.050mmol)及び2−フェニルシクロプロパンアミン(10.0mg、0.075mmol、trans,ラセミ、Acros:Cat#130470050)のDCM(0.5mL)溶液に、酢酸(4.3μL、0.075mmol)を加えた。この混合物を室温で2時間攪拌し、その後ナトリウムトリアセトキシボロヒドリド(32mg、0.15mmol)を加えた。この反応混合物を室温で1時間攪拌し、その後DCMで希釈し、飽和NaHCO溶液、水、及びブラインで洗浄した。この有機層をNaSO上で乾燥し、その後濃縮した。この残渣をアセトニトリルに溶解し、その後分取HPLC(pH=2、アセトニトリル/水+TFA)で精製し、TFA塩の形の生成物を得た。LC−MS C2233S (M+H)に対する計算値: m/z = 417.2;実測値417.1
【0242】
実施例32:
[1−(4−{[(trans−2−フェニルシクロプロピル)アミノ]メチル}ピペリジン−1−イル)シクロブチル]アセトニトリル
【化68】
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ステップ1:{1−[4−(ヒドロキシメチル)ピペリジン−1−イル]シクロブチル}アセトニトリル
【化69】
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4−ピペリジンメタノール(230mg、2.0mmol)及びシクロブチリデンアセトニトリル(280mg、3.0mmol、WO2009/114512等の文献に開示の方法を用いて調製)のアセトニトリル(2.0mL)溶液に、DBU(90μL、0.6mmol)を加えた。この反応混合物を65℃で一夜攪拌した。この混合物を室温に冷却し、その後DCMで希釈し、水及びブラインで洗浄した。この有機層をNaSO上で乾燥し、ろ過し、その後濃縮した。この残渣をフラッシュクロマトグラフィーにより、シリカゲルカラムにて、MeOHのDCM溶液(0−8%)で溶出して精製した。LC−MS C1221O (M+H)に対する計算値: m/z = 209.2;実測値209.2。
【0243】
ステップ2:[1−(4−(ホルミルピペリジン−1−イル)シクロブチル]アセトニトリル
【化70】
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この化合物は、実施例31、ステップ2の合成用に記載したものと類似の手順で、{1−[4−(ヒドロキシメチル)ピペリジン−1−イル]シクロブチル}アセトニトリルから始めて調製した。LC−MS C1219O (M+H)に対する計算値: m/z = 207.1;実測値207.1。
【0244】
ステップ3:[1−(4−{[(trans−2−フェニルシクロプロピル)アミノ]メチル}ピペリジン−1−イル)シクロブチル]アセトニトリル
この化合物は、実施例31、ステップ3の合成用に記載したものと類似の手順で、[1−(4−ホルミルピペリジン−1−イル)シクロブチル]アセトニトリルから始めて調製した。この生成物を分取HPLC(pH=2、アセトニトリル/水+TFA)で精製し、所望の生成物をTFA塩の形で得た。LC−MS C2130 (M+H)に対する計算値: m/z = 324.2;実測値324.3。
【0245】
実施例33:
[3−(4−{[(trans−2−フェニルシクロプロピル)アミノ]メチル}ピペリジン−1−イル)アゼチジン−3−イル]アセトニトリル
【化71】
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ステップ1:tert−ブチル4−{[(trans−2−フェニルシクロプロピル)アミノ]メチル}ピペリジン−1−カルボキシレート
【化72】
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tert−ブチル4−ホルミルピペリジン−1−カルボキシレート(430mg、2.0mmol)及びtrans−2−フェニルシクロプロパンアミン(0.35g、2.6mmol、Acros:Cat#130470050)のDCM(9mL)溶液に、酢酸(0.17mL、3.0mmol)を加えた。得られた混合物を室温で2時間攪拌し、その後ナトリウムトリアセトキシボロヒドリド(1.3g、6.0mmol)を加え、この反応混合物を室温で1時間攪拌した。この混合物をDCMで希釈し、1NのNaOH、水、及びブラインで洗浄した。この有機層をNaSO上で乾燥し、ろ過し、その後濃縮した。この残渣をフラッシュクロマトグラフィーにより、シリカゲルカラムにて、MeOHのDCM溶液(0−10%)で溶出して精製した。LC−MS C1623 (M−Bu+2H)に対する計算値: m/z = 275.2;実測値275.2.
【0246】
ステップ2:tert−ブチル4−{[[(アリルオキシ)カルボニル](trans−2−フェニルシクロプロピル)アミノ]メチル}ピペリジン−1−カルボキシレート
【化73】
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クロロギ酸アリル(0.23mL、2.2mmol)を、tert−ブチル4−{[(trans−2−フェニルシクロプロピル)アミノ]メチル}ピペリジン−1−カルボキシレート(0.59g、1.8mmol)及びN,N−ジイソプロピルエチルアミン(0.63mL、3.6mmol)のDCM(9.0mL)溶液に0℃で加え、その後この反応混合物を室温で1時間攪拌した。この混合物をDCMで希釈し、飽和NaHCO、水、及びブラインで洗浄した。この有機層をNaSO上で乾燥し、ろ過し、濃縮した。この残渣をフラッシュクロマトグラフィーにより、シリカゲルカラムにて、EtOAcのヘキサン溶液(0−20%)で溶出して精製した。LC−MS C2434NaO (M+Na)に対する計算値: m/z = 437.2;実測値437.3。
【0247】
ステップ3:アリル(trans−2−フェニルシクロプロピル)(ピペリジン−4−イルメチル)カルバメート
【化74】
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tert−ブチル4−{[[(アリルオキシ)カルボニル](trans−2−フェニルシクロプロピル)アミノ]メチル}ピペリジン−1−カルボキシレート(225.0mg、0.5428mmol)のDCM(2mL)溶液に、4.0Mの塩化水素のジオキサン溶液(2mL)を加えた。得られた混合物を室温で30分間攪拌し、その後濃縮した。この残渣をDCMに溶解し、1NのNaOH及びブラインで洗浄した。この有機層をNaSO上で乾燥し、ろ過し、その後濃縮した。この残渣をフラッシュクロマトグラフィーにより、シリカゲルカラムにて、メタノールのDCM溶液(0−10%)で溶出して精製し、所望の生成物を得た。LC−MS C1927 (M+H)に対する計算値: m/z = 315.2;実測値315.2。
【0248】
ステップ4:tert−ブチル3−(4−{[[(アリルオキシ)カルボニル](trans−2−フェニルシクロプロピル)アミノ]メチル}ピペリジン−1−イル)−3−(シアノメチル)アゼチジン−1−カルボキシレート
【化75】
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アリル(trans−2−フェニルシクロプロピル)(ピペリジン−4−イルメチル)カルバメート(80.0mg、0.254mmol)及びtert−ブチル3−(シアノメチレン)アゼチジン−1−カルボキシレート(59mg、0.30mmol)のアセトニトリル(0.5mL)溶液に、DBU(10μL、0.08mmol)を加えた。得られた混合物を室温で3時間攪拌し、その後DCMで希釈し、水及びブラインで洗浄した。この有機層をNaSO上で乾燥し、ろ過し、濃縮した。この残渣をフラッシュクロマトグラフィーにより、シリカゲルカラムにて、EtOAcのDCM溶液(0−20%)で溶出して精製し、所望の生成物を得た。LC−MS C2941 (M+H)に対する計算値: m/z = 509.3;実測値509.3。
【0249】
ステップ5:アリル({1−[3−(シアノメチル)アゼチジン−3−イル]ピペリジン−4−イル}メチル)(trans−2−フェニルシクロプロピル)カルバメート
【化76】
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tert−ブチル3−(4−{[[(アリルオキシ)カルボニル](trans−2−フェニルシクロプロピル)アミノ]メチル}ピペリジン−1−イル)−3−(シアノメチル)アゼチジン−1−カルボキシレート(100.0mg、0.1966mmol)のDCM(0.5mL)溶液に、4.0Mの塩化水素のジオキサン溶液(0.5mL、2mmol)を加えた。得られた混合物を室温で30分間攪拌し、その後濃縮した。この残渣をさらに精製することなく次のステップに用いた。LC−MS C2433 (M+H)に対する計算値: m/z = 409.3;実測値409.3。
【0250】
ステップ6:[3−(4−{[(trans−2−フェニルシクロプロピル)アミノ]メチル}ピペリジン−1−イル)アゼチジン−3−イル]アセトニトリル
アリル({1−[3−(シアノメチル)アゼチジン−3−イル]ピペリジン−4−イル}メチル)(trans−2−フェニルシクロプロピル)カルバメート(30.1mg、0.0736mmol)、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(8.5mg、0.0074mmol)、及びN,N−ジエチルアミン(0.0761mL、0.736mmol)のTHF(1.0mL)中混合物を、窒素下、85℃で2時間攪拌し、その後室温に冷却し、ろ過した。このろ液を分取HPLC(pH=2、アセトニトリル/水+TFA)で精製し、所望の生成物をTFA塩として得た。LC−MS C2029 (M+H)に対する計算値: m/z = 325.2;実測値325.3。
【0251】
実施例34
2−[3−(シアノメチル)−3−(4−{[(trans−2−フェニルシクロプロピル)アミノ]メチル}ピペリジン−1−イル)アゼチジン−1−イル]ニコチノニトリル
【化77】
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ステップ1:アリル({1−[3−(シアノメチル)−1−(3−シアノピリジン−2−イル)アゼチジン−3−イル]ピペリジン−4−イル}メチル)(trans−2−フェニルシクロプロピル)カルバメート
【化78】
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アリル({1−[3−(シアノメチル)アゼチジン−3−イル]ピペリジン−4−イル}メチル)(trans−2−フェニルシクロプロピル)カルバメート(25.0mg、0.0612mmol、実施例33、ステップ5に記載の通りに調製)及び2−フルオロニコチノニトリル(15mg、0.12mmol)のNMP(0.6mL)溶液に、DIEA(43μL、0.24mmol)を加えた。この反応混合物を120℃で2時間攪拌し、その後室温に冷却し、塩化メチレンで希釈した。この混合物をその後飽和NaHCO、水、及びブラインで洗浄した。この有機層をNaSO上で乾燥し、ろ過し、濃縮した。この残渣をさらに精製することなく次のステップに用いた。LC−MS C3035 (M+H)に対する計算値: m/z = 511.3;実測値511.3。
【0252】
ステップ2:2−[3−(シアノメチル)−3−(4−{[(trans−2−フェニルシクロプロピル)アミノ]メチル}ピペリジン−1−イル)アゼチジン−1−イル]ニコチノニトリル
ステップ1の粗生成物をTHF(0.5mL)に溶解し、その後ジエチルアミン(60μL)、続いてPd(PPh(10mg)を加えた。得られた混合物を含む容器を減圧脱気し、その後窒素で充填し、80℃で2時間攪拌した。この混合物を室温に冷却し、ろ過し、その後分取HPLC(pH=2、アセトニトリル/水+TFA)で精製し、所望の生成物をTFA塩として得た。LC−MS C2631 (M+H)に対する計算値: m/z = 427.3;実測値427.3。
【0253】
実施例35
4−[3−(シアノメチル)−3−(4−{[(trans−2−フェニルシクロプロピル)アミノ]メチル}ピペリジン−1−イル)アゼチジン−1−イル]−2,5−ジフルオロ−N−イソプロピルベンズアミド
【化79】
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この化合物は、実施例34の合成用に記載したものと類似の手順で、ステップ1の2−フルオロニコチノニトリルを2,4,5−トリフルオロ−N−イソプロピルベンズアミドで置き換えて調製した。LC−MS C3038O (M+H)に対する計算値: m/z = 522.3;実測値522.4。
【0254】
実施例36
{3−(4−{[(trans−2−フェニルシクロプロピル)アミノ]メチル}ピペリジン−1−イル)−1−[3−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル]アゼチジン−3−イル}アセトニトリル
【化80】
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この化合物は、実施例34の合成用に記載したものと類似の手順で、ステップ1の2−フルオロニコチノニトリルを2−フルオロ−3−(トリフルオロメチル)ピリジンで置き換えて調製した。LC−MS C2631 (M+H)に対する計算値: m/z = 470.3;実測値470.2。
【0255】
実施例37
{3−(4−{[(trans−2−フェニルシクロプロピル)アミノ]メチル}ピペリジン−1−イル)−1−[5−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル]アゼチジン−3−イル}アセトニトリル
【化81】
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この化合物は、実施例34の合成用に記載したものと類似の手順で、ステップ1の2−フルオロニコチノニトリルを2−フルオロ−5−(トリフルオロメチル)ピリジンで置き換えて調製した。LC−MS C2631 (M+H)に対する計算値: m/z = 470.3;実測値470.2。
【0256】
実施例38
2−クロロ−6−[3−(シアノメチル)−3−(4−{[(trans−2−フェニルシクロプロピル)アミノ]メチル}ピペリジン−1−イル)アゼチジン−1−イル]ベンゾニトリル
【化82】
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この化合物は、実施例34の合成用に記載したものと類似の手順で、ステップ1の2−フルオロニコチノニトリルを2−クロロ−6−フルオロベンゾニトリルで置き換えて調製した。LC−MS C2731ClN (M+H)に対する計算値: m/z = 460.2;実測値460.1。
【0257】
実施例39
2−[3−(シアノメチル)−3−(4−{[(trans−2−フェニルシクロプロピル)アミノ]メチル}ピペリジン−1−イル)アゼチジン−1−イル]ベンゾニトリル

【化83】
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この化合物は、実施例34の合成用に記載したものと類似の手順で、ステップ1の2−フルオロニコチノニトリルを2−フルオロベンゾニトリルで置き換えて調製した。LC−MS C2732 (M+H)に対する計算値: m/z = 426.3;実測値426.3。
【0258】
実施例40
4−[3−(シアノメチル)−3−(4−{[(trans−2−フェニルシクロプロピル)アミノ]メチル}ピペリジン−1−イル)アゼチジン−1−イル]ベンゾニトリル
【化84】
[この文献は図面を表示できません]
この化合物は、実施例34の合成用に記載したものと類似の手順で、ステップ1の4−フルオロニコチノニトリルを2−フルオロベンゾニトリルで置き換えて調製した。LC−MS C2732 (M+H)に対する計算値: m/z = 426.3;実測値426.3。
【0259】
実施例41
メチル3−(シアノメチル)−3−(4−{[(trans−2−フェニルシクロプロピル)アミノ]メチル}ピペリジン−1−イル)アゼチジン−1−カルボキシレート
【化85】
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クロロギ酸メチル(7.6μL、0.098mmol)を、アリル({1−[3−(シアノメチル)アゼチジン−3−イル]ピペリジン−4−イル}メチル)(trans−2−フェニルシクロプロピル)カルバメート(20.0mg、0.0490mmol、実施例33、ステップ5に記載の通りに調製)及びトリエチルアミン(27μL、0.20mmol)のDCM(0.5mL)溶液に0℃で加えた。得られた混合物を0℃で30分間攪拌し、その後DCMで希釈し、飽和NaHCO、水、及びブラインで洗浄した。この有機層をNaSO上で乾燥し、ろ過し、濃縮した。この残渣をTHF(0.5mL)に溶解し、その後ジエチルアミン(60μL)、続いてPd(PPh(10mg)を加えた。得られた混合物を含む容器を減圧脱気し、その後窒素で充填し、この混合物を80℃で2時間攪拌した。この混合物を室温に冷却し、ろ過し、その後分取HPLC(pH=2、アセトニトリル/水+TFA)で精製し、所望の生成物をTFA塩として得た。LC−MS C2231 (M+H)に対する計算値: m/z = 383.2; 実測値383.3。
【0260】
実施例42
3−(シアノメチル)−N−(2,4−ジフルオロフェニル)−3−(4−{[(trans−2−フェニルシクロプロピル)アミノ]メチル}ピペリジン−1−イル)アゼチジン−1−カルボキサミド
【化86】
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この化合物は、実施例41の合成用に記載したものと類似の手順で、クロロギ酸メチルを2,4−ジフルオロ−1−イソシアナトベンゼンで置き換えて調製した。LC−MS C2732O (M+H)に対する計算値: m/z = 480.3; 実測値480.3。
【0261】
実施例43
N−(3−クロロ−2−フルオロフェニル)−3−(シアノメチル)−3−(4−{[(trans−2−フェニルシクロプロピル)アミノ]メチル}ピペリジン−1−イル)アゼチジン−1−カルボキサミド
【化87】
[この文献は図面を表示できません]
この化合物は、実施例41の合成用に記載したものと類似の手順で、クロロギ酸メチルを1−クロロ−2−フルオロ−3−イソシアナトベンゼンで置き換えて調製した。LC−MS C2732ClFNO (M+H)に対する計算値: m/z = 496.2; 実測値496.2。
【0262】
実施例44
[1−(3,5−ジフルオロベンゾイル)−3−(4−{[(trans−2−フェニルシクロプロピル)アミノ]メチル}ピペリジン−1−イル)アゼチジン−3−イル]アセトニトリル
【化88】
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この化合物は、実施例41の合成用に記載したものと類似の手順で、クロロギ酸メチルを3,5−ジフルオロベンゾイルクロリドで置き換えて調製した。LC−MS C2731O (M+H)に対する計算値: m/z = 465.2; 実測値465.2。
【0263】
実施例45
[1−ベンゾイル−3−(4−{[(trans−2−フェニルシクロプロピル)アミノ]メチル}ピペリジン−1−イル)アゼチジン−3−イル]アセトニトリル
【化89】
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この化合物は、実施例41の合成用に記載したものと類似の手順で、クロロギ酸メチルを塩化ベンゾイルで置き換えて調製した。LC−MS C2733O (M+H)に対する計算値: m/z = 429.3; 実測値429.2。
【0264】
実施例46
[1−(2−フルオロベンゾイル)−3−(4−{[(trans−2−フェニルシクロプロピル)アミノ]メチル}ピペリジン−1−イル)アゼチジン−3−イル]アセトニトリル
【化90】
[この文献は図面を表示できません]
この化合物は、実施例41の合成用に記載したものと類似の手順で、クロロギ酸メチルを2−フルオロベンゾイルクロリドで置き換えて調製した。LC−MS C2732FNO (M+H)に対する計算値: m/z = 447.3; 実測値447.3。
【0265】
実施例47
[1−(3−フルオロベンゾイル)−3−(4−{[(trans−2−フェニルシクロプロピル)アミノ]メチル}ピペリジン−1−イル)アゼチジン−3−イル]アセトニトリル
【化91】
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この化合物は、実施例41の合成用に記載したものと類似の手順で、クロロギ酸メチルを3−フルオロベンゾイルクロリドで置き換えて調製した。LC−MS C2732FNO (M+H)に対する計算値: m/z = 447.3; 実測値447.3。
【0266】
実施例48
[1−(4−フルオロベンゾイル)−3−(4−{[(trans−2−フェニルシクロプロピル)アミノ]メチル}ピペリジン−1−イル)アゼチジン−3−イル]アセトニトリル
【化92】
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この化合物は、実施例41の合成用に記載したものと類似の手順で、クロロギ酸メチルを4−フルオロベンゾイルクロリドで置き換えて調製した。LC−MS C2732FNO (M+H)に対する計算値: m/z = 447.3; 実測値447.3。
【0267】
実施例49
[1−メチル−3−(4−{[(trans−2−フェニルシクロプロピル)アミノ]メチル}ピペリジン−1−イル)アゼチジン−3−イル]アセトニトリル
【化93】
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アリル({1−[3−(シアノメチル)アゼチジン−3−イル]ピペリジン−4−イル}メチル)(trans−2−フェニルシクロプロピル)カルバメート(20.0mg、0.0490mmol、実施例33、ステップ5に記載の通りに調製)のDCM(0.5mL)溶液に、7.0Mのホルムアルデヒド水溶液(2.7μL、0.019mmol)を加えた。得られた混合物を室温で1時間攪拌し、その後ナトリウムトリアセトキシボロヒドリド(16mg、0.076mmol)を加えた。この反応混合物を室温でさらに1時間攪拌し、その後DCMで希釈し、飽和NaHCO、水、及びブラインで洗浄した。この有機層をNaSO上で乾燥し、その後ろ過し、濃縮した。この残渣をTHF(0.5mL)に溶解し、その後ジエチルアミン(60μL)を加え、続いてPd(PPh(10mg)を加えた。この混合物を含む容器を減圧脱気し、その後窒素で充填し、次にこの混合物を80℃で2時間攪拌した。この混合物を室温に冷却し、ろ過し、その後分取HPLC(pH=2、アセトニトリル/水+TFA)で精製し、所望の生成物をTFA塩として得た。LC−MS C2131 (M+H)に対する計算値: m/z = 339.3;実測値339.3。
【0268】
実施例50
[3−(4−{[(trans−2−フェニルシクロプロピル)アミノ]メチル}ピペリジン−1−イル)アゼチジン−3−イル]酢酸
【化94】
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ステップ1:tert−ブチル3−(2−tert−ブトキシ−2−オキソエチリデン)アゼチジン−1−カルボキシレート
【化95】
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tert−ブチル(ジエトキシホスホリル)アセテート(アルドリッチ、cat#348333:1.1g、4.6mmol)の0℃のTHF(15mL)溶液に、1.0Mのカリウムtert−ブトキシドのTHF溶液(4.6mL、4.6mmol)を加えた。得られた混合物を室温に加温し、30分間攪拌した。この反応混合物を0℃に冷却し、その後、tert−ブチル3−オキソアゼチジン−1−カルボキシレート(アルドリッチ、cat#696315:0.6g、4mmol)のTHF(5mL)溶液を加えた。この混合物を室温に加温し、一夜攪拌し、その後酢酸エチルで希釈し、飽和NaHCO、水、及びブラインで洗浄した。有機層をNaSO上で乾燥し、ろ過し、濃縮した。この残渣をフラッシュクロマトグラフィーにより、シリカゲルカラムにて、EtOAcのヘキサン溶液(0−20%)で溶出して精製し、所望の生成物を得た。LC−MS CNO (M−2Bu+3H)に対する計算値: m/z = 158.0;実測値158.1。
【0269】
ステップ2:tert−ブチル3−(4−{[[(アリルオキシ)カルボニル](trans−2−フェニルシクロプロピル)アミノ]メチル}ピペリジン−1−イル)−3−(2−tert−ブトキシ−2−オキソエチル)アゼチジン−1−カルボキシレート
【化96】
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アリル(trans−2−フェニルシクロプロピル)(ピペリジン−4−イルメチル)カルバメート(80.0mg、0.254mmol、実施例33、ステップ3に記載の通りに調製)及びtert−ブチル3−(2−tert−ブトキシ−2−オキソエチリデン)アゼチジン−1−カルボキシレート(82mg、0.30mmol)のアセトニトリル(0.5mL)溶液に、DBU(10μL、0.08mmol)を加えた。得られた混合物を65℃で一夜攪拌し、その後室温に冷却し、DCMで希釈し、水及びブラインで洗浄した。この有機層をNaSO上で乾燥し、ろ過し、濃縮した。この残渣をフラッシュクロマトグラフィーにより、シリカゲルカラムにて、EtOAcのヘキサン溶液(0−30%)で溶出して精製し、所望の生成物を得た。LC−MS C3350 (M+H)に対する計算値: m/z = 584.4;実測値584.3。
【0270】
ステップ3:[3−(4−{[(trans−2−フェニルシクロプロピル)アミノ]メチル}ピペリジン−1−イル)アゼチジン−3−イル]酢酸
テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(8.5mg)を、tert−ブチル3−(4−{[[(アリルオキシ)カルボニル](trans−2−フェニルシクロプロピル)アミノ]メチル}ピペリジン−1−イル−3−(2−tert−ブトキシ−2−オキソエチル)アゼチジン−1−カルボキシレート(43.0mg、0.0736mmol)及びジエチルアミン(0.0761mL、0.736mmol)THF(1.0mL)中混合物に加えた。得られた混合物を含む容器を減圧脱気し、その後窒素で充填し、この混合物を85℃で2時間攪拌した。この混合物を室温に冷却し、その後濃縮した。この残渣をCHCl(0.5mL)に溶解し、その後TFA(0.5mL)を加えた。得られた混合物を室温で3時間攪拌し、その後濃縮した。この残渣をアセトニトリルに溶解し、その後分取HPLC(pH=2、アセトニトリル/水+TFA)で精製し、所望の生成物をTFA塩として得た。LC−MS C2030 (M+H)に対する計算値: m/z = 344.2;実測値344.2。
【0271】
実施例51
N−メチル−2−(3−(4−((trans−2−フェニルシクロプロピルアミノ)メチル)ピペリジン−1−イル)アゼチジン−3−イル)アセタミド
【化97】
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ステップ1:[3−(4−{[[(アリルオキシ)カルボニル](trans−2−フェニルシクロプロピル)アミノ]メチル}ピペリジン−1−イル)−1−(tert−ブトキシカルボニル)アゼチジン−3−イル]酢酸
【化98】
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tert−ブチル3−(4−{[[(アリルオキシ)カルボニル](trans−2−フェニルシクロプロピル)アミノ]メチル}ピペリジン−1−イル−3−(2−tert−ブトキシ−2−オキソエチル)アゼチジン−1−カルボキシレート(0.10g、0.17mmol、実施例50、ステップ2に記載の通りに調製)のDCM(1.0mL)溶液に、TFA(1.0mL)を加えた。得られた混合物を室温で5時間攪拌し、その後濃縮した。この残渣をTHF(4mL)/水(1mL)に溶解し、その後ジ−tert−ブチルジカーボネート(56mg、0.26mmol)及び炭酸ナトリウム(73mg、0.68mmol)を加えた。この反応混合物を室温で一夜攪拌し、その後水で希釈し、ジエチルエーテルで抽出した。この水相をその後、1Nの冷HClを加えて酸性化し、次に酢酸エチルで抽出した。この混合抽出物をブラインで洗浄し、NaSO上で乾燥し、その後濃縮した。この残渣をさらに精製することなく次のステップに用いた。LC−MS C2942 (M+H)に対する計算値: m/z = 528.3;実測値528.3。
【0272】
ステップ2:tert−ブチル3−(4−(((アリルオキシカルボニル)(trans−2−フェニルシクロプロピル)アミノ)メチル)ピペリジン−1−イル)−3−(2−(メチルアミノ)−2−オキソエチル)アゼチジン−1−カルボキシレート
【化99】
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[3−(4−{[[(アリルオキシ)カルボニル](trans−2−フェニルシクロプロピル)アミノ]メチル}ピペリジン−1−イル)−1−(tert−ブトキシカルボニル)アゼチジン−3−イル]酢酸(20.0mg、0.0379mmol)及びBOP(27mg、0.060mmol)のDMF(0.9mL)溶液に、2.0MのメチルアミンのTHF溶液(0.4mL、0.7mmol)、続いてトリエチルアミン(36.6μL、0.263mmol)を加えた。得られた混合物を室温で1時間攪拌し、その後EtOAcで希釈し、飽和NaHCO、水、及びブラインで洗浄した。この有機層をNaSO上で乾燥し、ろ過し、濃縮した。この残渣をさらに精製することなく次のステップに用いた。LC−MS C3045 (M+H)に対する計算値: m/z = 541.3;実測値541.3。
【0273】
ステップ3:N−メチル−2−(3−(4−((trans−2−フェニルシクロプロピルアミノ)メチル)ピペリジン−1−イル)アゼチジン−3−イル)アセタミド
ステップ2の粗生成物をTHF(1.0mL)に溶解し、その後Pd(PPh(10.0mg)を加え、続いてジエチルアミン(0.1mL)を加えた。この混合物を含む容器を減圧脱気し、その後窒素で再充填し、この混合物を80℃で2時間攪拌した。この反応混合物を室温に冷却し、その後濃縮した。この残渣をCHCl(0.5mL)に溶解し、その後TFA(0.5mL)を加えた。この混合物を室温で1時間攪拌し、その後濃縮した。この残渣をアセトニトリルに溶解し、その後分取HPLC(pH=2、アセトニトリル/水+TFA)で精製し、所望の生成物をTFA塩として得た。LC−MS C2133O (M+H)に対する計算値: m/z = 357.3;実測値357.3。
【0274】
実施例52
N,N−ジメチル−2−(3−(4−((trans−2−フェニルシクロプロピルアミノ)メチル)ピペリジン−1−イル)アゼチジン−3−イル)アセタミド
【化100】
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この化合物は、実施例51の合成用に記載したものと類似の手順で、ステップ2のメチルアミンをN,N−ジメチルアミンで置き換えて調製した。LC−MS C2235O (M+H)に対する計算値: m/z = 371.3;実測値371.3。
【0275】
実施例53
{1−[4−(4−フルオロベンジル)−4−({[(1R,2S)−2−フェニルシクロプロピル]アミノ}メチル)ピペリジン−1−イル]シクロブチル}酢酸
【化101】
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ステップ1:1−tert−ブチル4−メチル4−(4−フルオロベンジル)ピペリジン−1,4−ジカルボキシレート
【化102】
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N,N−ジイソプロピルアミン(4.9mL、35mmol)の−78℃のテトラヒドロフラン(80mL)溶液に、n−ブチルリチウム(2.5Mのヘキサン溶液、14mL、35mmol)を加えた。得られた混合物を−20℃まで加温し、10分間攪拌し、その後−78℃まで冷却し、1−tert−ブチル4−メチルピペリジン−1,4−ジカルボキシレート(AstaTech、cat#B56857:6.08g、25.0mmol)のTHF(10mL)溶液をゆっくりと加えた。この反応混合物を−40℃までゆっくりと加温し、1時間攪拌した。この混合物をその後−78℃に冷却し、α−ブロモ−4−フルオロトルエン(4.9mL、40.mmol)を加えた。この反応混合物を−78℃で1時間攪拌し、その後飽和NHClでクエンチし、室温まで加温し、エチルエーテルで希釈した。この混合物をその後水、ブラインで洗浄し、NaSO上で乾燥し、ろ過し、濃縮した。この残渣を、フラッシュクロマトグラフィーにより、シリカゲルカラムにて、EtOAcのヘキサン溶液(0−20%)で溶出して精製し、所望の生成物を得た(6.5g、74%)。LC−MS C1519FNO (M−Bu+2H)に対する計算値: m/z = 296.1;実測値296.1。
【0276】
ステップ2:tert−ブチル4−(4−フルオロベンジル)−4−(ヒドロキシメチル)ピペリジン−1−カルボキシレート
【化103】
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1−tert−ブチル4−メチル4−(4−フルオロベンジル)ピペリジン−1,4−ジカルボキシレート(6.5g、18mmol)の0℃テトラヒドロフラン(90mL)溶液に、LiAlH(1MのTHF溶液、24mL、24mmol)をゆっくりと加えた。得られた混合物を0℃で30分間攪拌し、その後水(0.9mL)、続いてNaOH(15wt%水溶液、0.9mL)及び水(0.9mL)を加えた。この混合物を20分間攪拌し、その後ろ過し、THFで洗浄した。このろ液を濃縮し、この残渣(5.8g、97%)をさらに精製することなく次のステップに用いた。LC−MS C1419FNO (M−Bu+2H)に対する計算値: m/z = 268.1; 実測値268.1。
【0277】
ステップ3:tert−ブチル4−(4−フルオロベンジル)−4−ホルミルピペリジン−1−カルボキシレート
【化104】
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ジメチルスルホキシド(4.3mL、60.mmol)の塩化メチレン(6mL)溶液を、塩化オキサリル(2.6mL、30mmol)の塩化メチレン溶液に−78℃で10分間にわたって加え、その後得られた混合物を−60℃まで25分で加温した。tert−ブチル4−(4−フルオロベンジル)−4−(ヒドロキシメチル)ピペリジン−1−カルボキシレート(5.2g、16mmol)の塩化メチレン(6mL)溶液をゆっくりと加え、その後−45℃まで30分で加温した。次にN,N−ジイソプロピルエチルアミン(21mL、120mmol)を加え、この混合物を0℃まで15分で加温した。この混合物を1Nの冷HCl水溶液に注ぎ、その後エチルエーテルで抽出した。この混合抽出物をNaSO上で乾燥し、ろ過し、濃縮した。この残渣を、フラッシュクロマトグラフィーにより、シリカゲルカラムにて、EtOAcのヘキサン溶液(0−20%)で溶出して精製し、所望の生成物を得た(4.3g、83%)。LC−MS C1417FNO (M−Bu+2H)に対する計算値: m/z = 266.1;実測値266.1。
【0278】
ステップ4:tert−ブチル4−(4−フルオロベンジル)−4−({[(1R,2S)−2−フェニルシクロプロピル]アミノ}メチル)ピペリジン−1−カルボキシレート
【化105】
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tert−ブチル4−(4−フルオロベンジル)−4−ホルミルピペリジン−1−カルボキシレート(4.2g、13mmol)及び(1R,2S)−2−フェニルシクロプロパンアミン(1.96g、14.7mmol)(Bioorg. Med. Chem. Lett., 2011, 21, 4429に記載の手順で調製)の1,2−ジクロロエタン(50mL)溶液に、酢酸(1.1mL、20.mmol)を加えた。得られた混合物を室温で2時間攪拌し、その後ナトリウムトリアセトキシボロヒドリド(5.7g、27mmol)を加えた。この反応混合物を室温で5時間攪拌し、その後塩化メチレンで希釈し、1NのNaOH水溶液、水、及びブラインで洗浄した。この有機層をNaSO上で乾燥し、ろ過し、濃縮した。この残渣をフラッシュクロマトグラフィーにより、シリカゲルカラムにて、MeOHのDCM溶液(0−6%)で溶出して精製し、所望の生成物を得た(5.0g、87%)。LC−MS C2736FN (M+H)に対する計算値: m/z = 439.3;実測値439.2。
【0279】
ステップ5:tert−ブチル4−(4−フルオロベンジル)−4−{[(1R,2S)−2−フェニルシクロプロピル(トリフルオロアセチル)アミノ]メチル}ピペリジン−1−カルボキシレート
【化106】
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無水トリフルオロ酢酸(2.08mL、14.7mmol)を、tert−ブチル4−(4−フルオロベンジル)−4−({[(1R,2S)−2−フェニルシクロプロピル]アミノ}メチル)ピペリジン−1−カルボキシレート(4.3g、9.8mmol)及びN,N−ジイソプロピルエチルアミン(4.3mL、24mmol)の塩化メチレン(40mL)溶液に0℃で加えた。得られた混合物を0℃で1時間攪拌し、その後エーテルで希釈し、1NのHCl、水、及びブラインで洗浄した。この有機層をNaSO上で乾燥し、ろ過し、濃縮した。この残渣をフラッシュクロマトグラフィーにより、シリカゲルカラムにて、EtOAcのヘキサン溶液(0−30%)で溶出して精製し、所望の生成物を得た(4.6g、88%)。LC−MS C2527 (M−Bu+2H)に対する計算値: m/z = 479.2;実測値479.2。
【0280】
ステップ6:2,2,2−トリフルオロ−N−{[4−(4−フルオロベンジル)ピペリジン−4−イル]メチル}−N−[(1R,2S)−2−フェニルシクロプロピル]アセタミド
【化107】
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塩化水素(4Mの1,4−ジオキサン溶液、20mL、80mmol)を、tert−ブチル4−(4−フルオロベンジル)−4−{[[(1R,2S)−2−フェニルシクロプロピル](トリフルオロアセチル)アミノ]メチル}ピペリジン−1−カルボキシレート(4.6g、8.6mmol)の塩化メチレン(6mL)溶液に加えた。得られた混合物を室温で30分間攪拌し、その後濃縮した。この残渣をさらに精製することなく次のステップに用いた。LC−MS C2427O (M+H)に対する計算値: m/z = 435.2;実測値435.2。
【0281】
ステップ7:tert−ブチルシクロブチリデンアセテート
【化108】
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水素化ナトリウム(1.2g、30mmol)の0℃のテトラヒドロフラン(20mL)懸濁液に、tert−ブチル(ジエトキシホスホリル)アセテート(6.8g、27mmol)を加えた。得られた混合物を室温で30分間攪拌し、その後シクロブタノン(1.0g、14mmol)を加えた。この混合物を室温で2時間攪拌し、その後飽和NaHCO水溶液でクエンチし、酢酸エチルで抽出した。この混合抽出物をブラインで洗浄し、NaSO上で乾燥し、ろ過し、その後濃縮した。この残渣をフラッシュクロマトグラフィーにより、シリカゲルカラムにて、EtOAcのヘキサン溶液(0−10%)で溶出して精製し、所望の生成物を得た(2.0g、84%)。H NMR (400 MHz, CDCl) δ 5.50 - 5.46 (m, 1H), 3.14 - 3.05 (m, 2H), 2.84 - 2.76 (m, 2H), 2.11 - 2.02 (m, 2H), 1.46 (s, 9H)。
【0282】
ステップ8:tert−ブチル[1−(4−(4−フルオロベンジル)−4−{[[(1R,2S)−2−フェニルシクロプロピル](トリフルオロアセチル)アミノ]メチル}ピペリジン−1−イル)シクロブチル]アセテート
【化109】
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1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]ウンデカ−7−エン(57μL、0.38mmol)を、2,2,2−トリフルオロ−N−{[4−(4−フルオロベンジル)ピペリジン−4−イル]メチル}−N−[(1R,2S)−2−フェニルシクロプロピル]アセタミド(ステップ6:110.mg、0.25mmol)及びtert−ブチルシクロブチリデンアセテート(64mg、0.38mmol)のアセトニトリル(0.6mL、10mmol)中混合物に加えた。得られた混合物を65℃で3日間攪拌し、その後室温に冷却し、濃縮した。この残渣をフラッシュクロマトグラフィーにより、シリカゲルカラムにて、EtOAcのヘキサン溶液(0−20%)で溶出して精製し、所望の生成物を得た(90mg、59%)。LC−MS C3443 (M+H)に対する計算値: m/z = 603.3;実測値603.3。
【0283】
ステップ9:{1−[4−(4−フルオロベンジル)−4−({[(1R,2S)−2−フェニルシクロプロピル]アミノ}メチル)ピペリジン−1−イル]シクロブチル}酢酸
トリフルオロ酢酸(0.5mL)を、tert−ブチル[1−(4−(4−フルオロベンジル)−4−{[[(1R,2S)−2−フェニルシクロプロピル](トリフルオロアセチル)アミノ]メチル}ピペリジン−1−イル)シクロブチル]アセテート(22.0mg、0.0364mmol)の塩化メチレン(0.5mL)溶液に加えた。この混合物を室温で4時間攪拌し、その後濃縮した。この残渣をTHF/メタノール(0.3/0.3mL)に溶解し、その後NaOH(1N水溶液、1.0mL)を加えた。この混合物を40℃で2時間攪拌し、その後室温に冷却し、分取HPLC(pH=2、アセトニトリル/水+TFA)で精製し、所望の生成物をTFA塩として得た。LC−MS C2836FN (M+H)に対する計算値: m/z = 451.3;実測値451.3。
【0284】
実施例54
{1−[4−(メトキシメチル)−4−({[(1R,2S)−2−フェニルシクロプロピル]アミノ}メチル)ピペリジン−1−イル]シクロブチル}酢酸
【化110】
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ステップ1:1−tert−ブチル4−メチル4−(メトキシメチル)ピペリジン−1,4−ジカルボキシレート
【化111】
[この文献は図面を表示できません]
1−tert−ブチル4−メチルピペリジン−1,4−ジカルボキシレート(AstaTech、cat#B56857:2.43g、10.0mmol)の−40℃のテトラヒドロフラン(30mL)溶液に、リチウムジイソプロピルアミド(2MのTHF溶液、5.8mL、12mmol)を加えた。得られた混合物を−40℃で30分間攪拌し、その後クロロメチルメチルエーテル(1.2mL、16mmol)を加えた。この反応混合物を−40℃で1時間攪拌し、その後飽和NHCl水溶液でクエンチし、室温まで加温した。この混合物を酢酸エチルで希釈し、飽和NaHCO水溶液、水、及びブラインで洗浄した。この有機層をNaSO上で乾燥し、ろ過し、濃縮した。この粗物質をシリカゲルカラムでのフラッシュクロマトグラフィー(0−20%のEtOAcのヘキサン溶液)にて精製し、所望の生成物を得た(2.6g、90%)。LC−MS C18NO (M−Boc+2H)に対する計算値: m/z = 188.1;実測値188.1。
【0285】
ステップ2:tert−ブチル4−(ヒドロキシメチル)−4−(メトキシメチル)ピペリジン−1−カルボキシレート
【化112】
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1−tert−ブチル4−メチル4−(メトキシメチル)ピペリジン−1,4−ジカルボキシレート(2.3g、8.0mmol)の0℃テトラヒドロフラン(40mL)溶液に、LiAlH(1MのTHF溶液、10.mL、10.mmol)をゆっくりと加えた。得られた混合物を0℃で30分間攪拌し、その後水(0.1mL)、NaOH(15wt%水溶液、0.1mL)、及び水(0.1mL)を加えてクエンチした。この混合物を10分間攪拌し、その後ろ過し、THFで洗浄した。このろ液を濃縮し、この残渣をさらに精製することなく次のステップに用いた。LC−MS C18NO (M−tBu+2H)に対する計算値: m/z = 204.1;実測値204.1。
【0286】
ステップ3:tert−ブチル4−ホルミル−4−(メトキシメチル)ピペリジン−1−カルボキシレート
【化113】
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ジメチルスルホキシド(1.7mL、24mmol)の塩化メチレン(2mL)溶液を、塩化オキサリル(1.0mL、12mmol)の塩化メチレン(3mL)溶液に−78℃で10分間にわたって加えた。得られた混合物を−60℃まで25分で加温し、その後、tert−ブチル4−(ヒドロキシメチル)−4−(メトキシメチル)ピペリジン−1−カルボキシレート(1.6g、6.0mmol)の塩化メチレン(5mL)溶液をゆっくりと加えた。この混合物を−45℃まで30分で加温し、その後トリエチルアミン(6.7mL、48mmol)を加えた。この混合物を0℃まで15分で加温した。この反応混合物をその後1Nの冷HCl水溶液に注ぎ、ジエチルエーテルで抽出した。この混合抽出物をNaSO上で乾燥し、ろ過し、濃縮した。この残渣をフラッシュクロマトグラフィーにより、シリカゲルカラムにて、0−20%のEtOAcのヘキサン溶液で溶出して精製し、所望の生成物を得た(1.3g、84%)。LC−MS C16NO (M−Boc+2H)に対する計算値: m/z = 158.1;実測値158.1。
【0287】
ステップ4:tert−ブチル4−(メトキシメチル)−4−({[(1R,2S)−2−フェニルシクロプロピル]アミノ}メチル)ピペリジン−1−カルボキシレート
【化114】
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tert−ブチル4−ホルミル−4−(メトキシメチル)ピペリジン−1−カルボキシレート(1.3g、5.0mmol)、酢酸(0.43mL、7.5mmol)、及び(1R,2S)−2−フェニルシクロプロパンアミン(699mg、5.25mmol)の1,2−ジクロロエタン(20mL)中混合物を室温で1時間攪拌し、その後ナトリウムトリアセトキシボロヒドリド(2.1g、10.mmol)を加えた。得られた混合物を室温で2時間攪拌し、その後塩化メチレンで希釈し、飽和NaHCO水溶液、水、及びブラインで洗浄した。この有機層をNaSO上で乾燥し、ろ過し、濃縮した。この残渣をフラッシュクロマトグラフィーにより、シリカゲルカラムにて、0−8%のメタノールのDCM溶液で溶出して精製し、所望の生成物を得た(1.7g、91%)。LC−MS C2235 (M+H)に対する計算値: m/z = 375.3;実測値375.2。
【0288】
ステップ5:tert−ブチル4−(メトキシメチル)−4−{[[(1R,2S)−2−フェニルシクロプロピル](トリフルオロアセチル)アミノ]メチル}ピペリジン−1−カルボキシレート
【化115】
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無水トリフルオロ酢酸(0.96mL、6.8mmol)を、tert−ブチル4−(メトキシメチル)−4−({[(1R,2S)−2−フェニルシクロプロピル]アミノ}メチル)ピペリジン−1−カルボキシレート(1.7g、4.5mmol)及びN,N−ジイソプロピルエチルアミン(1.6mL、9.1mmol)の塩化メチレン(25mL)溶液に0℃で加えた。得られた混合物を室温で1時間攪拌し、その後塩化メチレンで希釈し、飽和NaHCO水溶液、水、及びブラインで洗浄した。有機層をNaSO上で乾燥し、ろ過し、濃縮した。この残渣をフラッシュクロマトグラフィーにより、シリカゲルカラムにて、0−20%のEtOAcのヘキサン溶液で溶出して精製し、所望の生成物を得た(1.8g、84%)。LC−MS C1926 (M−Boc+2H)に対する計算値: m/z = 371.2;実測値371.1。
【0289】
ステップ6:2,2,2−トリフルオロ−N−{[4−(メトキシメチル)ピペリジン−4−イル]メチル}−N−[(1R,2S)−2−フェニルシクロプロピル]アセタミド
【化116】
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4.0Mの塩化水素のジオキサン溶液(7mL、28mmol)を、tert−ブチル4−(メトキシメチル)−4−{[[(1R,2S)−2−フェニルシクロプロピル](トリフルオロアセチル)アミノ]メチル}ピペリジン−1−カルボキシレート(1.8g、3.8mmol)の塩化メチレン(4mL)溶液に加えた。得られた混合物を室温で30分間攪拌し、その後濃縮した。この残渣をさらに精製することなく次のステップに用いた。LC−MS C1926 (M+H)に対する計算値: m/z = 371.2;実測値371.2。
【0290】
ステップ7:メチル[1−(4−(メトキシメチル)−4−{[[(1R,2S)−2−フェニルシクロプロピル](トリフルオロアセチル)アミノ]メチル}ピペリジン−1−イル)シクロブチル]アセテート
【化117】
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1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]ウンデカ−7−エン(40.μL、0.26mmol)を、2,2,2−トリフルオロ−N−{[4−(メトキシメチル)ピペリジン−4−イル]メチル}−N−[(1R,2S)−2−フェニルシクロプロピル]アセタミド(65.mg、0.17mmol)及びメチルシクロブチリデンアセテート(SynChem、cat#SC−25429:33mg、0.26mmol)のアセトニトリル(0.4mL)中混合物に加えた。得られた混合物を65℃で3日間攪拌し、その後室温に冷却し、塩化メチレンで希釈し、その後水及びブラインで洗浄した。この有機層をNaSO上で乾燥し、ろ過し、濃縮した。この残渣をフラッシュクロマトグラフィーにより、シリカゲルカラムにて、0−50%のEtOAcのヘキサン溶液で溶出して精製し、所望の生成物を得た。LC−MS C2636 (M+H)に対する計算値: m/z = 497.3;実測値497.2。
【0291】
ステップ8:{1−[4−(メトキシメチル)−4−({[(1R,2S)−2−フェニルシクロプロピル]アミノ}メチル)ピペリジン−1−イル]シクロブチル}酢酸
メチル[1−(4−(メトキシメチル)−4−{[[(1R,2S)−2−フェニルシクロプロピル](トリフルオロアセチル)アミノ]メチル}ピペリジン−1−イル)シクロブチル]アセテート(60.0mg、0.12mmol)のMeOH/THF(0.5/0.5mL)溶液に、1NのNaOH(1mL)を加えた。得られた混合物を40℃で6時間攪拌し、その後室温に冷却し、分取HPLC(pH=2、アセトニトリル/水+TFA)で精製し、所望の生成物をTFA塩として得た。LC−MS C2335 (M+H)に対する計算値: m/z = 387.3;実測値387.3。
【0292】
実施例55
{1−[4−メチル−4−({[(1R,2S)−2−フェニルシクロプロピル]アミノ}メチル)ピペリジン−1−イル]シクロブチル}酢酸
【化118】
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ステップ1:tert−ブチル4−メチル−4−({[(1R,2S)−2−フェニルシクロプロピル]アミノ}メチル)ピペリジン−1−カルボキシレート
【化119】
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tert−ブチル4−ホルミル−4−メチルピペリジン−1−カルボキシレート(Synnovator、cat#PBN2011767:2.50g、11.0mmol)、酢酸(0.94mL、16mmol)、及び(1R,2S)−2−フェニルシクロプロパンアミン(1.54g、11.5mmol)の1,2−ジクロロエタン(40mL)中混合物を室温で1時間攪拌し、その後ナトリウムトリアセトキシボロヒドリド(4.7g、22mmol)を加えた。この混合物を室温で2時間攪拌し、その後塩化メチレンで希釈し、飽和NaHCO、水、及びブラインで洗浄した。この有機層をNaSO上で乾燥し、ろ過し、濃縮した。この残渣をフラッシュクロマトグラフィーにより、シリカゲルカラムにて、0−8%のMeOHのDCM溶液で溶出して精製し、所望の生成物を得た(3.4g、90%)。LC−MS C2133 (M+H)に対する計算値: m/z = 345.3;実測値345.2。
【0293】
ステップ2:tert−ブチル4−メチル−4−{[[(1R,2S)−2−フェニルシクロプロピル](トリフルオロアセチル)アミノ]メチル}ピペリジン−1−カルボキシレート
【化120】
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無水トリフルオロ酢酸(0.96mL、6.8mmol)を、tert−ブチル4−メチル−4−({[(1R,2S)−2−フェニルシクロプロピル]アミノ}メチル)ピペリジン−1−カルボキシレート(1.6g、4.5mmol)及びN,N−ジイソプロピルエチルアミン(1.6mL、9.1mmol)の塩化メチレン(25mL)溶液に0℃で加えた。得られた混合物を室温で1時間攪拌し、その後塩化メチレンで希釈し、飽和NaHCO、水、及びブラインで洗浄した。この有機層をNaSO上で乾燥し、ろ過し、濃縮した。この残渣をフラッシュクロマトグラフィーにより、シリカゲルカラムにて、0−20%のEtOAcのヘキサン溶液で溶出して精製し、所望の生成物を得た(1.8g、90%)。LC−MS C1924 (M−Bu+2H)に対する計算値: m/z = 385.2;実測値385.2。
【0294】
ステップ3:2,2,2−トリフルオロ−N−[(4−メチルピペリジン−4−イル)メチル]−N−[(1R,2S)−2−フェニルシクロプロピル]アセタミド
【化121】
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tert−ブチル4−メチル−4−{[[(1R,2S)−2−フェニルシクロプロピル](トリフルオロアセチル)アミノ]メチル}ピペリジン−1−カルボキシレート(1.5g、3.4mmol)の塩化メチレン(3mL)溶液に、塩化水素(4Mの1,4−ジオキサン溶液、6mL、24mmol)を加えた。得られた混合物を室温で1時間攪拌し、その後濃縮した。この残渣をさらに精製することなく次のステップに用いた。LC−MS C1824O (M+H)に対する計算値: m/z = 341.2;実測値341.2。
【0295】
ステップ4:tert−ブチル[1−(4−メチル−4−{[[(1R,2S)−2−フェニルシクロプロピル](トリフルオロアセチル)アミノ]メチル}ピペリジン−1−イル)シクロブチル]アセテート
【化122】
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1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]ウンデカ−7−エン(40.μL、0.26mmol)を、2,2,2−トリフルオロ−N−[(4−メチルピペリジン−4−イル)メチル]−N−[(1R,2S)−2−フェニルシクロプロピル]アセタミド(60.0mg、0.176mmol)及びtert−ブチルシクロブチリデンアセテート(実施例53、ステップ7:44mg、0.26mmol)のアセトニトリル(0.4mL)中混合物に加えた。得られた混合物を65℃で3日間攪拌し、その後室温に冷却し、塩化メチレンで希釈し、水及びブラインで洗浄した。この有機層をNaSO上で乾燥し、ろ過し、濃縮した。この残渣をフラッシュクロマトグラフィーにより、シリカゲルカラムにて、0−30%のEtOAcのヘキサン溶液で溶出して精製し、所望の生成物を得た(60mg、67%)。LC−MS C2840 (M+H)に対する計算値: m/z = 509.3;実測値509.3。
【0296】
ステップ5:{1−[4−メチル−4−({[(1R,2S)−2−フェニルシクロプロピル]アミノ}メチル)ピペリジン−1−イル]シクロブチル}酢酸
tert−ブチル[1−(4−メチル−4−{[[(1R,2S)−2−フェニルシクロプロピル](トリフルオロアセチル)アミノ]メチル}ピペリジン−1−イル)シクロブチル]アセテート(60mg)の塩化メチレン(0.5mL)溶液に、トリフルオロ酢酸(0.5mL)を加えた。得られた混合物を室温で4時間攪拌し、その後濃縮した。この残渣をメタノール/THF(0.5/0.5mL)に溶解し、その後NaOH(15wt%水溶液、0.5mL)を加えた。この反応混合物を室温で5時間攪拌し、その後分取HPLC(pH=2、アセトニトリル/水+TFA)で精製し、所望の生成物をTFA塩として得た。LC−MS C2233 (M+H)に対する計算値: m/z = 357.3;実測値357.2。H NMR (500 MHz, DMSO) δ 7.33 - 7.27 (m, 2H), 7.25 - 7.20 (m, 1H), 7.19 - 7.16 (m, 2H), 3.16 - 2.97 (m, 6H), 2.96 - 2.89 (m, 1H), 2.83 (s, 2H), 2.48 - 2.42 (m, 3H), 2.30 - 2.20 (m, 2H), 1.90 - 1.75 (m, 4H), 1.75 - 1.65 (m, 2H), 1.56 - 1.44 (m, 1H), 1.32 - 1.21 (m, 1H), 1.10 (s, 3H)。
【0297】
実施例56
N,N−ジメチル−2−{1−[4−メチル−4−({[(1R,2S)−2−フェニルシクロプロピル]アミノ}メチル)ピペリジン−1−イル]シクロブチル}アセタミド
【化123】
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{1−[4−メチル−4−({[(1R,2S)−2−フェニルシクロプロピル]アミノ}メチル)ピペリジン−1−イル]シクロブチル}酢酸(実施例55:9.0mg、0.025mmol)及び(ベンゾトリアゾール−1−イルオキシ)トリピロリジノホスホニウムヘキサフルオロホスフェート(21mg、0.04mmol)のN,N−ジメチルホルムアミド(0.6mL)溶液に、ジメチルアミン(2MのTHF溶液、0.2mL、0.5mmol)、続いてトリエチルアミン(24.μL、0.17mmol)を加えた。得られた混合物を室温で1時間攪拌し、その後分取HPLC(pH=2、アセトニトリル/水+TFA)で精製し、所望の生成物をTFA塩として得た。LC−MS C2438O (M+H)に対する計算値: m/z = 384.3;実測値384.3。
【0298】
実施例57
N−メチル−2−{1−[4−メチル−4−({[(1R,2S)−2−フェニルシクロプロピル]アミノ}メチル)ピペリジン−1−イル]シクロブチル}アセタミド
【化124】
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この化合物は、実施例56の合成用に記載したものと類似の手順で、ジメチルアミンをメチルアミンで置き換えて調製した。この反応混合物を分取HPLC(pH=2、アセトニトリル/水+TFA)で精製し、所望の生成物をTFA塩として得た。LC−MS C2336O (M+H)に対する計算値: m/z = 370.3;実測値370.3。
【0299】
実施例58
[1−(メチルスルホニル)−3−(4−{[(1R,2S)−2−フェニルシクロプロピル]アミノ}ピペリジン−1−イル)アゼチジン−3−イル]アセトニトリル
【化125】
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ステップ1:tert−ブチル3−(シアノメチル)−3−(4−オキソピペリジン−1−イル)アゼチジン−1−カルボキシレート
【化126】
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ピペリジン−4−オン塩酸塩水和物(アルドリッチ、cat#151769:1.54g、10.0mmol)及びtert−ブチル3−(シアノメチル)アゼチジン−1−カルボキシレート(WO2012/177606等の文献に開示されたものと同様の方法を用いて調製:2.33g、12.0mmol)のアセトニトリル(10mL)中混合物に、1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]ウンデカ−7−エン(1.94mL、13.0mmol)を加えた。得られた混合物を75℃まで加熱し、2日間攪拌し、その後室温に冷却し、EtOAcで希釈し、その後水及びブラインで洗浄した。この有機層をNaSO上で乾燥し、その後濃縮した。この残渣をフラッシュクロマトグラフィーにより、シリカゲルカラムにて、0−60%のEtOAcのヘキサン溶液で溶出して所望の生成物を得た(2.26g、77%)。LC−MS C1116 (M−Bu+2H)に対する計算値: m/z = 238.1;実測値238.2。
【0300】
ステップ2:tert−ブチル3−(シアノメチル)−3−(4−{[(1R,2S)−2−フェニルシクロプロピル]アミノ}ピペリジン−1−イル)アゼチジン−1−カルボキシレート
【化127】
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(1R,2S)−2−フェニルシクロプロパンアミン(2.16g、16.2mmol)(Bioorg. Med. Chem. Lett., 2011, 21, 4429に記載の手順で調製)及びtert−ブチル3−(シアノメチル)−3−(4−オキソピペリジン−1−イル)アゼチジン−1−カルボキシレート(4.77g、16.2mmol)の塩化メチレン(80mL)溶液に、酢酸(1.85mL、32.5mmol)を加えた。得られた混合物を室温で7時間攪拌し、その後ナトリウムトリアセトキシボロヒドリド(10.3g、48.8mmol)を少しずつ加えた。この反応混合物を室温で一夜攪拌し、その後0℃まで冷却し、飽和NaHCO水溶液でクエンチした。この混合物をDCMで抽出した。この混合抽出物をNaSO上で乾燥し、濃縮した。この残渣をフラッシュクロマトグラフィーにより、シリカゲルカラムにて、0−10%のMeOHのDCM溶液で溶出して精製し、所望の生成物を得た(5.62g、84%)。LC−MS C2435 (M+H)に対する計算値: m/z = 411.3;実測値411.3。
【0301】
ステップ3:tert−ブチル3−(シアノメチル)−3−{4−[[(1R,2S)−2−フェニルシクロプロピル](トリフルオロアセチル)アミノ]ピペリジン−1−イル}アゼチジン−1−カルボキシレート
【化128】
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tert−ブチル3−(シアノメチル)−3−(4−{[(1R,2S)−2−フェニルシクロプロピル]アミノ}ピペリジン−1−イル)アゼチジン−1−カルボキシレート(5.62g、13.7mmol)の0℃の塩化メチレン(80mL)溶液に、N,N−ジイソプロピルエチルアミン(5.96mL、34.2mmol)、続いて無水トリフルオロ酢酸(2.90mL、20.5mmol)を加えた。得られた混合物を0℃で1時間攪拌し、その後飽和NaHCO水溶液でクエンチした。この有機層をNaSO上で乾燥し、濃縮した。この残渣をフラッシュクロマトグラフィーにより、シリカゲルカラムにて、0−60%のEtOAcのヘキサン溶液で溶出して精製し、所望の生成物を得た(5.66g、82%)。LC−MS C2634 (M+H)に対する計算値: m/z = 507.3;実測値507.2。
【0302】
ステップ4:N−{1−[3−(シアノメチル)アゼチジン−3−イル]ピペリジン−4−イル}−2,2,2−トリフルオロ−N−[(1R,2S)−2−フェニルシクロプロピル]アセタミド
【化129】
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ステップ3の生成物(5.66g)の0℃の塩化メチレン(60mL)溶液に、トリフルオロ酢酸(10.5mL)を加えた。得られた黄色溶液を室温で一夜攪拌し、その後濃縮した。この残渣を50mLのDCMに溶解し、その後0℃まで冷却し、飽和NaHCO水溶液で中和した。この有機層をNaSO上で乾燥し、濃縮した。この残渣をフラッシュクロマトグラフィーにより、シリカゲルカラムにて、0−20%のMeOHのDCM溶液で溶出して精製し、所望の生成物を得た(4.32g)。LC−MS C2126O (M+H)に対する計算値: m/z = 407.2;実測値407.2。
【0303】
ステップ5:N−{1−[3−(シアノメチル)−1−(メチルスルホニル)アゼチジン−3−イル]ピペリジン−4−イル}−2,2,2−トリフルオロ−N−[(1R,2S)−2−フェニルシクロプロピル]アセタミド
【化130】
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N−{1−[3−(シアノメチル)アゼチジン−3−イル]ピペリジン−4−イル}−2,2,2−トリフルオロ−N−[(1R,2S)−2−フェニルシクロプロピル]アセタミド(2.00g、4.92mmol)の0℃の塩化メチレン(30mL)溶液に、N,N−ジイソプロピルエチルアミン(2.57mL、14.8mmol)、続いてメタンスルホニルクロリド(0.57mL、7.38mmol)を加えた。得られた黄色溶液を0℃で1時間攪拌し、その後DCMで希釈し、飽和NaHCO水溶液で洗浄した。この有機層をNaSO上で乾燥し、濃縮した。この残渣をフラッシュクロマトグラフィーにより、シリカゲルカラムにて、0−50%のEtOAcのヘキサン溶液で溶出して精製し、所望の生成物(2.13g、89%)を白色固体として得た。LC−MS C2228S (M+H)に対する計算値: m/z = 485.2;実測値485.1。
【0304】
ステップ6:[1−(メチルスルホニル)−3−(4−{[(1R,2S)−2−フェニルシクロプロピル]アミノ}ピペリジン−1−イル)アゼチジン−3−イル]アセトニトリル
ステップ5の生成物(2.13g)のテトラヒドロフラン(20mL)及びメタノール(10mL)溶液に、水酸化ナトリウム(2Mの水溶液、12mL、24mmol)を加えた。得られた混合物を室温で一夜攪拌し、その後飽和NHCl水溶液でクエンチし、EtOAcで抽出した。この混合抽出物を水及びブラインで洗浄した。有機層をNaSO上で乾燥し、濃縮した。この残渣をフラッシュクロマトグラフィーにより、シリカゲルカラムにて、0−10%のMeOHのDCM溶液で溶出して精製し、所望の生成物(1.48g)を白色固体として得、これをさらに分取HPLC(pH=2、アセトニトリル/水+TFA)で精製し、所望の生成物をTFA塩として得た。LC−MS C2029S (M+H)に対する計算値: m/z = 389.2;実測値389.2。H NMR (500 MHz, DMSO) δ 9.07 (br, 2H), 7.33 - 7.27 (m, 2H), 7.24 - 7.20 (m, 1H), 7.19 - 7.15 (m, 2H), 3.91 - 3.81 (m, 2H), 3.75 - 3.68 (m, 2H), 3.29 - 3.17 (m, 1H), 3.02 (s, 3H), 3.00 - 2.92 (m, 3H), 2.86 - 2.75 (m, 2H), 2.45 - 2.36 (m, 1H), 2.27 - 2.12 (m, 2H), 2.09 - 1.96 (m, 2H), 1.63 - 1.49 (m, 2H), 1.48 - 1.38 (m, 1H), 1.37 - 1.28 (m, 1H)。
【0305】
実施例59
[1−メチル−3−(4−{[(1R,2S)−2−フェニルシクロプロピル]アミノ}ピペリジン−1−イル)アゼチジン−3−イル]アセトニトリル
【化131】
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N−{1−[3−(シアノメチル)アゼチジン−3−イル]ピペリジン−4−イル}−2,2,2−トリフルオロ−N−[(1R,2S)−2−フェニルシクロプロピル]アセタミド(実施例58、ステップ4:50.0mg、0.123mmol)の塩化メチレン(4mL)溶液に、ホルムアルデヒド(37wt%水溶液、46μL、0.62mmol)、続いて酢酸(21μL、0.37mmol)を加えた。得られた混合物を室温で1時間攪拌し、その後ナトリウムトリアセトキシボロヒドリド(78mg、0.37mmol)を加えた。この反応混合物を室温で一夜攪拌し、その後飽和NaCO水溶液で中和し、DCMで抽出した。この混合抽出物をNaSO上で乾燥し、その後濃縮した。この残渣をテトラヒドロフラン(2mL)及びメタノール(2mL)に溶解し、その後2.0Mの水酸化ナトリウム水溶液(0.31mL、0.62mmol)を加えた。得られた混合物を30℃で5時間攪拌し、その後室温に冷却し、DCMで希釈した。この混合物を水及びブラインで洗浄した。この有機層をNaSO上で乾燥し、濃縮した。この残渣をアセトニトリルに溶解し、その後分取HPLC(pH=2、アセトニトリル/水+TFA)で精製し、所望の生成物をTFA塩として得た。LC−MS C2029 (M+H)に対する計算値: m/z = 325.2;実測値325.2。H NMR (500 MHz, DMSO) δ 7.33 - 7.28 (m, 2H), 7.25 - 7.20 (m, 1H), 7.19 - 7.15 (m, 2H), 4.31 - 4.11 (m, 2H), 3.98 - 3.78 (m, 2H), 3.32 - 3.18 (m, 1H), 3.08 - 2.94 (m, 3H), 2.94 - 2.76 (m, 5H), 2.47 - 2.38 (m, 1H), 2.31 - 2.20 (m, 2H), 2.13 - 1.99 (m, 2H), 1.66 - 1.51 (m, 2H), 1.50 - 1.41 (m, 1H), 1.39 - 1.29 (m, 1H)。
【0306】
実施例60
[3−(4−{[(1R,2S)−2−フェニルシクロプロピル]アミノ}ピペリジン−1−イル)アゼチジン−3−イル]アセトニトリル
【化132】
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tert−ブチル3−(シアノメチル)−3−(4−{[(1R,2S)−2−フェニルシクロプロピル]アミノ}ピペリジン−1−イル)アゼチジン−1−カルボキシレート(実施例58、ステップ2:20mg)のDCM(0.5mL)溶液に、TFA(0.5mL)を加えた。得られた混合物を室温で1時間攪拌し、その後濃縮した。この残渣をアセトニトリルに溶解し、その後分取HPLC(pH=2、アセトニトリル/水+TFA)で精製し、所望の生成物をTFA塩として得た。LC−MS C1927 (M+H)に対する計算値: m/z = 311.2;実測値311.2。
【0307】
実施例61
[3−(4−{[(1S,2R)−2−フェニルシクロプロピル]アミノ}ピペリジン−1−イル)アゼチジン−3−イル]アセトニトリル
【化133】
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この化合物は、実施例60の合成用に記載したものと類似の手順で、(1R,2S)−2−フェニルシクロプロパンアミンを(1S,2R)−2−フェニルシクロプロパンアミン(Bioorg. Med. Chem. Lett., 2011, 21, 4429に記載の手順で調製)で置き換えて調製した。この反応混合物を分取HPLC(pH=2、アセトニトリル/水+TFA)で精製し、所望の生成物をTFA塩として得た。LC−MS C1927 (M+H)に対する計算値: m/z = 311.2;実測値311.2。
【0308】
実施例62
[1−(エチルスルホニル)−3−(4−{[(1R,2S)−2−フェニルシクロプロピル]アミノ}ピペリジン−1−イル)アゼチジン−3−イル]アセトニトリル
【化134】
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この化合物は、実施例58の合成用に記載したものと類似の手順で調製した。この反応混合物を分取HPLC(pH=2、アセトニトリル/水+TFA)で精製し、所望の生成物をTFA塩として得た。LC−MS C2131S (M+H)に対する計算値: m/z = 403.2;実測値403.2。H NMR (500 MHz, DMSO) δ 8.99 (br, 2H), 7.33 - 7.27 (m, 2H), 7.25 - 7.20 (m, 1H), 7.19 - 7.16 (m, 2H), 3.90 - 3.80 (m, 2H), 3.72 - 3.60 (m, 2H), 3.31 - 3.17 (m, 1H), 3.13 (q, J = 7.3 Hz, 2H), 3.02 - 2.91 (m, 3H), 2.82 - 2.70 (m, 2H), 2.43 - 2.33 (m, 1H), 2.25 - 2.13 (m, 2H), 2.06 - 1.97 (m, 2H), 1.62 - 1.47 (m, 2H), 1.46 - 1.38 (m, 1H), 1.37 - 1.30 (m, 1H), 1.23 (t, J = 7.3 Hz, 3H)。
【0309】
実施例63
3−(シアノメチル)−N,N−ジメチル−3−(4−{[(1R,2S)−2−フェニルシクロプロピル]アミノ}ピペリジン−1−イル)アゼチジン−1−スルホンアミド
【化135】
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この化合物は、実施例58の合成用に記載したものと類似の手順で、ステップ5のメタンスルホニルクロリドをジメチルスルファモイルクロリドで置き換えて調製した。この反応混合物を分取HPLC(pH=2、アセトニトリル/水+TFA)で精製し、所望の生成物をTFA塩として得た。LC−MS C2132S (M+H)に対する計算値: m/z = 418.2;実測値418.2。
【0310】
実施例64
3−(シアノメチル)−N−メチル−3−(4−{[(1R,2S)−2−フェニルシクロプロピル]アミノ}ピペリジン−1−イル)アゼチジン−1−スルホンアミド
【化136】
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この化合物は、実施例58の合成用に記載したものと類似の手順で、ステップ5のメタンスルホニルクロリドをメチルスルファモイルクロリドで置き換えて調製した。この反応混合物を分取HPLC(pH=2、アセトニトリル/水+TFA)で精製し、所望の生成物をTFA塩として得た。LC−MS C2030S (M+H)に対する計算値: m/z = 404.2;実測値404.2。H NMR (500 MHz, CDCN) δ 7.37 - 7.29 (m, 2H), 7.28 - 7.22 (m, 1H), 7.19 - 7.12 (m, 2H), 3.81 (d, J = 8.1 Hz, 2H), 3.63 (d, J = 8.5 Hz, 2H), 3.38 - 3.22 (m, 1H), 2.89 - 2.76 (m, 5H), 2.67 (s, 3H), 2.60 - 2.48 (m, 1H), 2.38 - 2.24 (m, 2H), 2.19 - 2.05 (m, 2H), 1.78 - 1.62 (m, 2H), 1.63 - 1.51 (m, 1H), 1.42 - 1.29 (m, 1H)。
【0311】
実施例65
3−(シアノメチル)−3−(4−{[(1R,2S)−2−フェニルシクロプロピル]アミノ}ピペリジン−1−イル)アゼチジン−1−スルホンアミド
【化137】
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イソシアン酸クロロスルホニル(86μL、0.98mmol)の0℃の塩化メチレン(1.0mL)溶液に、tert−ブチルアルコール(94μL、0.98mmol)の塩化メチレン(1.0mL)溶液を加えた。得られた混合物を0℃で10分間攪拌し、その後室温に加温し、1時間攪拌した。この混合物をその後、N−{1−[3−(シアノメチル)アゼチジン−3−イル]ピペリジン−4−イル}−2,2,2−トリフルオロ−N−[(1R,2S)−2−フェニルシクロプロピル]アセタミド(実施例58、ステップ4:100.mg、0.246mmol)及びN,N−ジイソプロピルエチルアミン(210μL、1.2mmol)のテトラヒドロフラン(5mL)溶液に加えた。この反応混合物を0℃で1時間攪拌し、その後室温に加温し、2時間攪拌した。この反応混合物を飽和NaHCO溶液でクエンチし、その後DCMで抽出した。この混合抽出物をNaSO上で乾燥し、濃縮した。この残渣を塩化メチレン(1.5mL)に溶解し、その後トリフルオロ酢酸(1.5mL)を加えた。得られた混合物を室温で1時間攪拌し、その後濃縮した。この残渣をテトラヒドロフラン(2.0mL)に溶解し、その後2.0Mの水酸化ナトリウム水溶液(1.8mL、3.7mmol)、続いてメタノール(2.0mL)を加えた。得られた混合物を室温で一夜攪拌し、その後分取HPLC(pH=10、アセトニトリル/水+NHOH)で精製し、所望の生成物を白色粉体として得た。LC−MS C1928S (M+H)に対する計算値: m/z = 390.2;実測値390.2。H NMR (500 MHz, DMSO) δ 7.23 - 7.18 (m, 2H), 7.12 - 7.06 (m, 1H), 7.02 - 6.98 (m, 2H), 6.94 (s, 2H), 3.68 - 3.62 (m, 2H), 3.50 - 3.45 (m, 2H), 2.94 (s, 2H), 2.64 - 2.55 (m, 2H), 2.55 - 2.50 (m, 1H), 2.37 - 2.28 (m, 1H), 2.21 - 2.11 (m, 3H), 1.81 - 1.70 (m, 3H), 1.30 - 1.18 (m, 2H), 0.96 - 0.90 (m, 2H)。
【0312】
実施例66
[1−メチル−3−(4−{[(1R,2S)−2−フェニルシクロプロピル]アミノ}ピペリジン−1−イル)アゼチジン−3−イル]酢酸
【化138】
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ステップ1:tert−ブチル3−(2−tert−ブトキシ−2−オキソエチリデン)アゼチジン−1−カルボキシレート
【化139】
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1.0Mのカリウムtert−ブトキシドのTHF溶液(20.0mL、20.0mmol)を、tert−ブチル(ジエトキシホスホリル)アセテート(5.00g、19.8mmol)のテトラヒドロフラン(22.0mL)溶液に0℃で加えた。得られた混合物を室温で30分間攪拌し、その後0℃まで冷却し、tert−ブチル3−オキソアゼチジン−1−カルボキシレート(2.83g、16.5mmol)の10mLのTHF溶液を加えた。この反応混合物を室温で一夜攪拌し、その後酢酸エチルで希釈し、飽和NaHCO水溶液、水、及びブラインで洗浄した。この有機層をNaSO上で乾燥し、ろ過し、濃縮した。この残渣をフラッシュクロマトグラフィーにより、シリカゲルカラムにて、0−20%のEtOAcのヘキサン溶液で溶出して精製し、所望の生成物を得た(4.46g、定量的)。
【0313】
ステップ2:tert−ブチル3−(2−tert−ブトキシ−2−オキソエチル)−3−(4−オキソピペリジン−1−イル)アゼチジン−1−カルボキシレート
【化140】
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ピペリジン−4−オン塩酸塩水和物(922mg、6.00mmol)のアセトニトリル(5.0mL)中混合物に、1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]ウンデカ−7−エン(1.08mL、7.20mmol)、続いてtert−ブチル3−(2−tert−ブトキシ−2−オキソエチリデン)アゼチジン−1−カルボキシレート(1080mg、4.00mmol)を加えた。得られた混合物を75℃まで加熱し、2日間攪拌した。この混合物を室温に冷却し、その後EtOAcで希釈し、水及びブラインで洗浄した。この有機層をNaSO上で乾燥し、濃縮した。この残渣をフラッシュクロマトグラフィーにより、シリカゲルカラムにて、0−60%のEtOAcのヘキサン溶液で溶出して精製し、所望の生成物を得た(424mg、29%)。LC−MS C1933 (M+H)に対する計算値: m/z = 369.2;実測値369.2。
【0314】
ステップ3:tert−ブチル3−(2−tert−ブトキシ−2−オキソエチル)−3−(4−{[(1R,2S)−2−フェニルシクロプロピル]アミノ}ピペリジン−1−イル)アゼチジン−1−カルボキシレート
【化141】
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(1R,2S)−2−フェニルシクロプロパンアミン(173mg、1.30mmol)及びtert−ブチル3−(2−tert−ブトキシ−2−オキソエチル)−3−(4−オキソピペリジン−1−イル)アゼチジン−1−カルボキシレート(479mg、1.30mmol)の塩化メチレン(6mL)溶液に、酢酸(150μL、2.6mmol)を加えた。得られた混合物を室温で一夜攪拌し、その後ナトリウムトリアセトキシボロヒドリド(550mg、2.6mmol)を加えた。この反応混合物を室温で2時間攪拌し、その後DCMで希釈し、飽和NaHCO水溶液、水、及びブラインで洗浄した。この有機層をNaSO上で乾燥し、その後濃縮した。この残渣をフラッシュクロマトグラフィーにより、シリカゲルカラムにて、0−10%のMeOHのDCM溶液で溶出して精製し、所望の生成物を得た(512mg、81%)。LC−MS C2844 (M+H)に対する計算値: m/z = 486.3;実測値486.4。
【0315】
ステップ4:tert−ブチル3−(2−tert−ブトキシ−2−オキソエチル)−3−{4−[[(1R,2S)−2−フェニルシクロプロピル](トリフルオロアセチル)アミノ]ピペリジン−1−イル}アゼチジン−1−カルボキシレート
【化142】
[この文献は図面を表示できません]
tert−ブチル3−(2−tert−ブトキシ−2−オキソエチル)−3−(4−{[(1R,2S)−2−フェニルシクロプロピル]アミノ}ピペリジン−1−イル)アゼチジン−1−カルボキシレート(497mg、1.02mmol)の0℃の塩化メチレン(8mL)溶液に、N,N−ジイソプロピルエチルアミン(530μL)、続いて無水トリフルオロ酢酸(190μL、1.3mmol)を加えた。得られた黄色溶液を0℃で1時間攪拌し、その後飽和NaHCO溶液でクエンチした。得られた混合物をDCMで抽出した。この混合抽出物をNaSO上で乾燥し、その後濃縮した。この残渣をフラッシュクロマトグラフィーにより、シリカゲルカラムにて、0−60%のEtOAcのヘキサンで溶出して精製し、所望の生成物を得た(583mg、98%)。LC−MS C3043 (M+H)に対する計算値: m/z = 582.3;実測値582.3。
【0316】
ステップ5:(3−{4−[[(1R,2S)−2−フェニルシクロプロピル](トリフルオロアセチル)アミノ]ピペリジン−1−イル}アゼチジン−3−イル)酢酸二塩酸塩
【化143】
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ステップ4の生成物の塩化メチレン(6mL)溶液に、4.0Mの塩化水素の1,4−ジオキサン溶液(2.0mL、8.0mmol)を加えた。得られた混合物を室温で一夜攪拌し、その後濃縮して淡黄色固体(548mg)を得、これをさらに精製することなく次のステップに用いた。LC−MS C2127 (M+H)に対する計算値: m/z = 426.2;実測値426.1。
【0317】
ステップ6:[1−メチル−3−(4−{[(1R,2S)−2−フェニルシクロプロピル]アミノ}ピペリジン−1−イル)アゼチジン−3−イル]酢酸
(3−{4−[[(1R,2S)−2−フェニルシクロプロピル](トリフルオロアセチル)アミノ]ピペリジン−1−イル}アゼチジン−3−イル)酢酸二塩酸塩(30.mg、0.060mmol)の塩化メチレン(2mL、30mmol)溶液に、ホルムアルデヒド(37wt%水溶液、22μL、0.30mmol)、続いて酢酸(10.μL、0.18mmol)を加えた。得られた混合物を室温で1時間攪拌し、その後ナトリウムトリアセトキシボロヒドリド(38mg、0.18mmol)を加えた。この反応混合物を室温で2時間攪拌し、その後濃縮した。この残渣をテトラヒドロフラン(1.0mL)に溶解し、その後2.0Mの水酸化ナトリウム水溶液(1.0mL、2.0mmol)、続いてメタノール(1.0mL)を加えた。得られた混合物を室温で一夜攪拌し、その後分取HPLC(pH=2、アセトニトリル/水+TFA)で精製し、所望の生成物をTFA塩として得た。LC−MS C2030 (M+H)に対する計算値: m/z = 344.2;実測値344.3。H NMR (500 MHz, DMSO) δ 7.33 - 7.27 (m, 2H), 7.25 - 7.20 (m, 1H), 7.19 - 7.14 (m, 2H), 4.40 - 4.28 (m, 1H), 4.15 - 4.03 (m, 1H), 3.99 - 3.87 (m, 1H), 3.84 - 3.70 (m, 1H), 3.31 - 3.17 (m, 1H), 3.03 - 2.75 (m, 6H), 2.74 - 2.59 (m, 2H), 2.47 - 2.36 (m, 1H), 2.18 - 2.08 (m, 2H), 2.07 - 1.96 (m, 2H), 1.65 - 1.49 (m, 2H), 1.50 - 1.40 (m, 1H), 1.38 - 1.25 (m, 1H)。
【0318】
実施例67
[1−エチル−3−(4−{[(1R,2S)−2−フェニルシクロプロピル]アミノ}ピペリジン−1−イル)アゼチジン−3−イル]酢酸
【化144】
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この化合物は、実施例66の合成用に記載したものと類似の手順で、ホルムアルデヒドをアセトアルデヒド(5MのTHF溶液)で置き換えて調製した。この反応混合物を分取HPLC(pH=2、アセトニトリル/水+TFA)で精製し、所望の生成物をTFA塩として得た。LC−MS C2132 (M+H)に対する計算値: m/z = 358.2;実測値358.2。
【0319】
実施例68
N,N−ジメチル−2−[1−(4−{[(1R,2S)−2−フェニルシクロプロピル]アミノ}ピペリジン−1−イル)シクロブチル]アセタミド
【化145】
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ステップ1:tert−ブチル[1−(4−オキソピペリジン−1−イル)シクロブチル]アセテート
【化146】
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ピペリジン−4−オン塩酸塩水和物(614mg、4.00mmol)のアセトニトリル(3.0mL)溶液に、1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]ウンデカ−7−エン(0.69mL、4.6mmol)、続いてtert−ブチルシクロブチリデンアセテート(336mg、2.00mmol)を加えた。得られた混合物を75℃まで加熱し、2日間攪拌した。この混合物を室温に冷却し、その後EtOAcで希釈し、水及びブラインで洗浄した。この有機層をNaSO上で乾燥し、濃縮した。この残渣をフラッシュクロマトグラフィーにより、シリカゲルカラムにて、0−50%のEtOAcのヘキサン溶液で溶出して精製し、所望の生成物を得た(57mg、11%)。LC−MS C1526NO (M+H)に対する計算値: m/z = 268.2;実測値268.1。
【0320】
ステップ2:tert−ブチル[1−(4−{[(1R,2S)−2−フェニルシクロプロピル]アミノ}ピペリジン−1−イル)シクロブチル]アセテート
【化147】
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(1R,2S)−2−フェニルシクロプロパンアミン(28mg、0.21mmol)及びtert−ブチル[1−(4−オキソピペリジン−1−イル)シクロブチル]アセテート(57mg、0.21mmol)の塩化メチレン(3mL)溶液に、酢酸(24μL、0.43mmol)を加えた。得られた混合物を室温で一夜攪拌し、その後ナトリウムトリアセトキシボロヒドリド(90.mg、0.43mmol)を加えた。この反応混合物を室温で2時間攪拌し、その後DCMで希釈し、飽和NaHCO水溶液、水、及びブラインで洗浄した。この有機層をNaSO上で乾燥し、その後濃縮した。この残渣をフラッシュクロマトグラフィーにより、シリカゲルカラムにて、0−10%のMeOHのDCM溶液で溶出して精製し、所望の生成物を得た(79mg、96%)。LC−MS C2437 (M+H)に対する計算値: m/z = 385.3;実測値385.3。
【0321】
ステップ3:[1−(4−{[(1R,2S)−2−フェニルシクロプロピル]アミノ}ピペリジン−1−イル)シクロブチル]酢酸二塩酸塩

【化148】
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ステップ2の生成物を塩化メチレン(3mL)に溶解し、その後4.0Mの塩化水素の1,4−ジオキサン溶液(0.533mL、2.13mmol)を加えた。得られた混合物を室温で一夜攪拌し、その後濃縮した。この残渣(73mg、白色固体)をさらに精製することなく次のステップに用いた。LC−MS C2029 (M+H)に対する計算値: m/z = 329.2;実測値329.2。
【0322】
ステップ4:N,N−ジメチル−2−[1−(4−{[(1R,2S)−2−フェニルシクロプロピル]アミノ}ピペリジン−1−イル)シクロブチル]アセタミド
[1−(4−{[(1R,2S)−2−フェニルシクロプロピル]アミノ}ピペリジン−1−イル)シクロブチル]酢酸二塩酸塩(24mg、0.060mmol)のN,N−ジメチルホルムアミド(2mL)溶液に、N,N−ジイソプロピルエチルアミン(100.μL、0.574mmol)及び2.0MのジメチルアミンのTHF溶液(0.15mL、0.30mmol)を加えた。この混合物を室温で5分間攪拌し、その後ベンゾトリアゾール−1−イルオキシトリス(ジメチルアミノ)ホスホニウムヘキサフルオロホスフェート(29.mg、0.066mmol)を加えた。得られた混合物を室温で2時間攪拌し、その後アセトニトリルで希釈し、分取HPLC(pH=10、アセトニトリル/水+NHOH)で精製し、所望の生成物を白色固体として得た。LC−MS C2234O (M+H)に対する計算値: m/z = 356.3;実測値356.3。
【0323】
実施例69
N−メチル−2−[1−(4−{[(1R,2S)−2−フェニルシクロプロピル]アミノ}ピペリジン−1−イル)シクロブチル]アセタミド
【化149】
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この化合物は、実施例68の合成用に記載したものと類似の手順で、ジメチルアミンをメチルアミン(2MのTHF溶液)で置き換えて調製した。得られた混合物を分取HPLC(pH=10、アセトニトリル/水+NHOH)で精製し、所望の生成物を白色固体として得た。LC−MS C2132O (M+H)に対する計算値: m/z = 342.3;実測値342.3。
【0324】
実施例70
2−[1−(エチルスルホニル)−3−(4−{[(1R,2S)−2−フェニルシクロプロピル]アミノ}ピペリジン−1−イル)アゼチジン−3−イル]−N,N−ジメチルアセタミド
【化150】
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ステップ1:tert−ブチル3−(2−メトキシ−2−オキソエチル)−3−(4−オキソピペリジン−1−イル)アゼチジン−1−カルボキシレート
【化151】
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ピペリジン−4−オン塩酸塩水和物(0.77g、5.0mmol)及びtert−ブチル3−(2−メトキシ−2−オキソエチリデン)アゼチジン−1−カルボキシレート(MolBridge、cat#MB00001187:1.2g、5.5mmol)のアセトニトリル(5mL)中混合物に、1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]ウンデカ−7−エン(0.90mL、6.0mmol)を加えた。得られた混合物を75℃まで加熱し、2日間攪拌した。この混合物をEtOAcで希釈し、その後水及びブラインで洗浄した。この有機層をNaSO上で乾燥し、その後濃縮した。この残渣をフラッシュクロマトグラフィーにより、シリカゲルカラムにて、0−70%のEtOAcのヘキサン溶液で溶出して精製し、所望の生成物を得た(1.08g、66%)。LC−MS C1219 (M−Bu+2H)に対する計算値: m/z = 271.1;実測値271.2。
【0325】
ステップ2:tert−ブチル3−(2−メトキシ−2−オキソエチル)−3−(4−{[(1R,2S)−2−フェニルシクロプロピル]アミノ}ピペリジン−1−イル)アゼチジン−1−カルボキシレート

【化152】
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(1R,2S)−2−フェニルシクロプロパンアミン(133mg、1.00mmol)及びtert−ブチル3−(2−メトキシ−2−オキソエチル)−3−(4−オキソピペリジン−1−イル)アゼチジン−1−カルボキシレート(326mg、1.00mmol)の塩化メチレン(8mL)溶液に、酢酸(110μL、2.0mmol)を加えた。得られた混合物を室温で一夜攪拌し、その後ナトリウムトリアセトキシボロヒドリド(420mg、2.0mmol)を加えた。この反応混合物を室温で3時間攪拌し、その後DCMで希釈し、飽和NaHCO、水、及びブラインで洗浄した。この有機層をNaSO上で乾燥し、その後濃縮した。この残渣をフラッシュクロマトグラフィーにより、シリカゲルカラムにて、0−10%のMeOHのDCM溶液で溶出して精製し、所望の生成物を得た(483mg、定量的)。LC−MS C2538 (M+H)に対する計算値: m/z = 444.3;実測値444.3。
【0326】
ステップ3:tert−ブチル3−(2−メトキシ−2−オキソエチル)−3−{4−[[(1R,2S)−2−フェニルシクロプロピル](トリフルオロアセチル)アミノ]ピペリジン−1−イル}アゼチジン−1−カルボキシレート
【化153】
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tert−ブチル3−(2−メトキシ−2−オキソエチル)−3−(4−{[(1R,2S)−2−フェニルシクロプロピル]アミノ}ピペリジン−1−イル)アゼチジン−1−カルボキシレート(444mg、1.00mmol)の塩化メチレン(8mL)溶液に、N,N−ジイソプロピルエチルアミン(520μL、3.0mmol)、続いて無水トリフルオロ酢酸(180μL、1.3mmol)を加えた。得られた黄色溶液を室温で1時間攪拌し、その後飽和NaHCO溶液でクエンチし、DCMで抽出した。この混合抽出物をNaSO上で乾燥し、その後濃縮した。この残渣をフラッシュクロマトグラフィーにより、シリカゲルカラムにて、0−60%のEtOAcのヘキサン溶液で溶出して精製し、所望の生成物を得た(446mg、83%)。LC−MS C2737 (M+H)に対する計算値: m/z = 540.3;実測値540.2。
【0327】
ステップ4:メチル(3−{4−[[(1R,2S)−2−フェニルシクロプロピル](トリフルオロアセチル)アミノ]ピペリジン−1−イル}アゼチジン−3−イル)アセテート二塩酸塩
【化154】
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ステップ3の生成物の塩化メチレン(6mL)溶液に、4.0Mの塩化水素の1,4−ジオキサン溶液(2.50mL、10.0mmol)を加えた。得られた混合物を室温で一夜攪拌し、その後濃縮して400mgの淡黄色固体を得、これをさらに精製することなく次のステップに用いた。LC−MS C2229 (M+H)に対する計算値: m/z = 440.2;実測値440.2。
【0328】
ステップ5:メチル(1−(エチルスルホニル)−3−{4−[[(1R,2S)−2−フェニルシクロプロピル](トリフルオロアセチル)アミノ]ピペリジン−1−イル}アゼチジン−3−イル)アセテート
【化155】
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メチル(3−{4−[[(1R,2S)−2−フェニルシクロプロピル](トリフルオロアセチル)アミノ]ピペリジン−1−イル}アゼチジン−3−イル)アセテート二塩酸塩(150mg、0.29mmol)のテトラヒドロフラン(5mL)懸濁液に、N,N−ジイソプロピルエチルアミン(255μL、1.46mmol)を加え、その後エタンスルホニルクロリド(55.5μL、0.585mmol)を滴下した。得られた混合物を室温で1時間攪拌し、その後水でクエンチし、DCMで抽出した。この混合抽出物をNaSO上で乾燥し、その後濃縮した。この残渣をフラッシュクロマトグラフィーにより、シリカゲルカラムにて、0−60%のEtOAcのヘキサン溶液で溶出して精製し、所望の生成物を得た。LC−MS C2433S (M+H)に対する計算値: m/z = 532.2;実測値532.2。
【0329】
ステップ6:[1−(エチルスルホニル)−3−(4−{[(1R,2S)−2−フェニルシクロプロピル]アミノ}ピペリジン−1−イル)アゼチジン−3−イル]酢酸
【化156】
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ステップ5の生成物をテトラヒドロフラン(2.5mL)及びメタノール(2.5mL)に溶解し、その後2.0Mの水酸化ナトリウム水溶液(1.0mL、2.0mmol)を加えた。得られた混合物を室温で2時間攪拌し、その後分取HPLC(pH=2、アセトニトリル/水+TFA)で精製し、所望の生成物をTFA塩として得た。LC−MS C2132S (M+H)に対する計算値: m/z = 422.2;実測値422.1。
【0330】
ステップ7:2−[1−(エチルスルホニル)−3−(4−{[(1R,2S)−2−フェニルシクロプロピル]アミノ}ピペリジン−1−イル)アゼチジン−3−イル]−N,N−ジメチルアセタミド
[1−(エチルスルホニル)−3−(4−{[(1R,2S)−2−フェニルシクロプロピル]アミノ}ピペリジン−1−イル)アゼチジン−3−イル]酢酸ビス(トリフルオロアセテート)(36mg、0.055mmol)のテトラヒドロフラン(2.0mL)溶液に、N,N−ジイソプロピルエチルアミン(58μL、0.33mmol)、続いて2.0MのジメチルアミンのTHF溶液(150μL、0.30mmol)を加えた。その後、ベンゾトリアゾール−1−イルオキシトリス(ジメチルアミノ)ホスホニウムヘキサフルオロホスフェート(27mg、0.061mmol)を加えた。得られた混合物を室温で1時間攪拌し、その後アセトニトリルで希釈し、分取HPLC(pH=10、アセトニトリル/水+NHOH)で精製し、所望の生成物を白色固体として得た。LC−MS C2337S (M+H)に対する計算値: m/z = 449.3;実測値449.3。H NMR (500 MHz, CDCN) δ 7.27 - 7.20 (m, 2H), 7.16 - 7.10 (m, 1H), 7.07 - 7.01 (m, 2H), 3.99 - 3.90 (m, 2H), 3.78 - 3.69 (m, 2H), 3.07 - 2.95 (m, 5H), 2.85 (s, 3H), 2.75 - 2.66 (m, 2H), 2.62 (s, 2H), 2.61 - 2.53 (m, 1H), 2.32 - 2.24 (m, 1H), 2.18 - 2.06 (m, 2H), 1.88 - 1.80 (m, 2H), 1.80 - 1.73 (m, 1H), 1.37 - 1.22 (m, 5H), 1.03 - 0.91 (m, 2H)。
【0331】
実施例71
2−[1−(エチルスルホニル)−3−(4−{[(1R,2S)−2−フェニルシクロプロピル]アミノ}ピペリジン−1−イル)アゼチジン−3−イル]−N−メチルアセタミド
【化157】
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この化合物は、実施例70の合成用に記載したものと類似の手順で、ステップ7のジメチルアミンをメチルアミン(2MのTHF溶液)で置き換えて調製した。この反応混合物を分取HPLC(pH=10、アセトニトリル/水+NHOH)で精製し、所望の生成物を白色固体として得た。LC−MS C2235S (M+H)に対する計算値: m/z = 435.2;実測値435.3。
【0332】
実施例72
[1−(trans−4−ヒドロキシシクロヘキシル)−3−(4−{[(1R,2S)−2−フェニルシクロプロピル]アミノ}ピペリジン−1−イル)アゼチジン−3−イル]アセトニトリル
【化158】
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ステップ1:N−{1−[1−(4−{[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}シクロヘキシル)−3−(シアノメチル)アゼチジン−3−イル]ピペリジン−4−イル}−2,2,2−トリフルオロ−N−[(1R,2S)−2−フェニルシクロプロピル]アセタミド
【化159】
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N−{1−[3−(シアノメチル)アゼチジン−3−イル]ピペリジン−4−イル}−2,2,2−トリフルオロ−N−[(1R,2S)−2−フェニルシクロプロピル]アセタミド(実施例58、ステップ4:20.mg、0.049mmol)の塩化メチレン(2mL)溶液に、4−{[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}シクロヘキサノン(アルドリッチ、cat#638153:62μL、0.25mmol)、続いて酢酸(8.4μL、0.15mmol)を加えた。得られた混合物を室温で1時間攪拌し、その後ナトリウムトリアセトキシボロヒドリド(31mg、0.15mmol)を加えた。この反応混合物を室温で1.5時間攪拌し、その後飽和NaHCO溶液で中和し、DCMで抽出した。この混合抽出物をNaSO上で乾燥し、その後濃縮した。この残渣をさらに精製することなく次のステップに用いた。LC−MS C3350Si (M+H)に対する計算値: m/z = 619.4;実測値619.3。
【0333】
ステップ2:N−{1−[3−(シアノメチル)−1−(4−ヒドロキシシクロヘキシル)アゼチジン−3−イル]ピペリジン−4−イル}−2,2,2−トリフルオロ−N−[(1R,2S)−2−フェニルシクロプロピル]アセタミド
【化160】
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ステップ1の粗生成物をTHF(1mL)に溶解し、その後4.0Mの塩化水素の1,4−ジオキサン溶液(0.5mL、2mmol)を加えた。得られた混合物を室温で1時間攪拌し、その後減圧下で濃縮した。この残渣をさらに精製することなく次のステップに用いた。LC−MS C2736 (M+H)に対する計算値: m/z = 505.3;実測値505.3。
【0334】
ステップ3:[1−(trans−4−ヒドロキシシクロヘキシル)−3−(4−{[(1R,2S)−2−フェニルシクロプロピル]アミノ}ピペリジン−1−イル)アゼチジン−3−イル]アセトニトリル
ステップ2の粗生成物をTHF(1mL)及びMeOH(1mL)に溶解し、その後2.0Mの水酸化ナトリウム水溶液(0.5mL、1mmol)を加えた。得られた混合物を室温で2時間攪拌し、シス及びトランス生成物の混合物を得、これを分離し、分取HPLC(pH=10、アセトニトリル/水+NHOH)で精製した。LC−MS C2537O (M+H)に対する計算値: m/z = 409.3; 実測値409.2。
トランス異性体について:H NMR (500 MHz, CDCN) δ 7.26 - 7.21 (m, 2H), 7.15 - 7.10 (m, 1H), 7.06 - 7.01 (m, 2H), 3.50 - 3.40 (m, 1H), 3.22 (d, J = 7.8 Hz, 2H), 2.83 (d, J = 7.4 Hz, 2H), 2.75 (s, 2H), 2.66 - 2.53 (m, 3H), 2.29 - 2.18 (m, 3H), 2.03 - 1.95 (m, 1H), 1.86 - 1.68 (m, 7H), 1.30 - 1.11 (m, 4H), 1.02 - 0.90 (m, 4H)。シクロヘキサン環のトランス配置は、2D NMRで確認した。分析的LC−MS(pH=10、アセトニトリル/水+NHOH)の保持時間t=1.91分。
【0335】
実施例73
[1−(cis−4−ヒドロキシシクロヘキシル)−3−(4−{[(1R,2S)−2−フェニルシクロプロピル]アミノ}ピペリジン−1−イル)アゼチジン−3−イル]アセトニトリル
【化161】
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このシス異性体もまた、実施例72、ステップ3の反応において生成した。これは、分取HPLC(pH=10、アセトニトリル/水+NHOH)で単離し、所望の生成物を得た。LC−MS C2537O (M+H)に対する計算値: m/z = 409.3; 実測値409.2。H NMR (500 MHz, CDCN) δ 7.29 - 7.24 (m, 2H), 7.18 - 7.13 (m, 1H), 7.09 - 7.05 (m, 2H), 3.68 - 3.61 (m, 1H), 3.30 - 3.24 (m, 2H), 2.85 - 2.80 (m, 4H), 2.71 - 2.56 (m, 3H), 2.33 - 2.22 (m, 4H), 1.89 - 1.78 (m, 3H), 1.66 - 1.59 (m, 2H), 1.54 - 1.44 (m, 4H), 1.44 - 1.36 (m, 2H), 1.32 - 1.22 (m, 2H), 1.02 - 0.96 (m, 2H)。分析的LC−MS(pH=10、アセトニトリル/水+NHOH)の保持時間t=2.06分。
【0336】
実施例74
[1−(2−ヒドロキシエチル)−3−(4−{[(1R,2S)−2−フェニルシクロプロピル]アミノ}ピペリジン−1−イル)アゼチジン−3−イル]アセトニトリル
【化162】
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この化合物は、実施例72の手順に従って、ステップ1で4−{[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}シクロヘキサノンを{[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}アセトアルデヒド(アルドリッチ、cat#449458)に置き換えて調製した。この反応混合物を分取HPLC(pH=10、アセトニトリル/水+NHOH)で精製し、所望の生成物を得た。LC−MS C2131O (M+H)に対する計算値: m/z = 355.2;実測値355.2。
【0337】
実施例75
[3−(4−{[(1R,2S)−2−フェニルシクロプロピル]アミノ}ピペリジン−1−イル)−1−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)アゼチジン−3−イル]アセトニトリル
【化163】
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この化合物は、実施例72の手順に従って、ステップ1で4−{[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}シクロヘキサノンをテトラヒドロ−4H−ピラン−4−オン(アルドリッチ、cat#198242)で置き換えて調製した。この反応混合物を分取HPLC(pH=10、アセトニトリル/水+NHOH)で精製し、所望の生成物を得た。LC−MS C2435O (M+H)に対する計算値: m/z = 395.3;実測値395.2。
【0338】
実施例76
[3−(4−{[(1R,2S)−2−フェニルシクロプロピル]アミノ}ピペリジン−1−イル)−1−(テトラヒドロフラン−3−イル)アゼチジン−3−イル]アセトニトリル(ジアステレオマー混合物)
【化164】
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この化合物は、実施例72の手順に従って、ステップ1で4−{[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}シクロヘキサノンをジヒドロフラン−3(2H)−オン(J&W PharmLab、cat#10−0169)に置き換えて調製した。この反応混合物を分取HPLC(pH=10、アセトニトリル/水+NHOH)で精製し、所望の生成物を得た。LC−MS C2333O (M+H)に対する計算値: m/z = 381.3;実測値381.2。
【0339】
実施例77
2−(3−(シアノメチル)−3−(4−(((1R,2S)−2−フェニルシクロプロピル)アミノ)ピペリジン−1−イル)アゼチジン−1−イル)−N,N−ジメチルアセタミド
【化165】
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ステップ1:[3−(シアノメチル)−3−(4−{[(1R,2S)−2−フェニルシクロプロピル]アミノ}ピペリジン−1−イル)アゼチジン−1−イル]酢酸
【化166】
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N−{1−[3−(シアノメチル)アゼチジン−3−イル]ピペリジン−4−イル}−2,2,2−トリフルオロ−N−[(1R,2S)−2−フェニルシクロプロピル]アセタミド(実施例58、ステップ4:150mg、0.37mmol)及び5.0Mのグリオキシル酸エチルのトルエン溶液(88μL、0.44mmol)の塩化メチレン(2mL)溶液に、酢酸(62.9μL、1.11mmol)を加えた。得られた混合物を室温で一夜攪拌し、その後ナトリウムトリアセトキシボロヒドリド(160mg、0.74mmol)を加えた。この反応混合物を室温で2時間攪拌し、その後DCMで希釈し、飽和NaHCO、水、及びブラインで洗浄した。この有機層をNaSO上で乾燥し、ろ過し、濃縮した。この残渣をTHF(2mL)及びMeOH(2mL)に溶解し、その後水酸化リチウム一水和物(46mg、1.1mmol)の水(1mL)溶液を加えた。この反応混合物を40℃で2時間攪拌した。この反応混合物を、HCl(水溶液)でpH=4に調節し、減圧下で濃縮して粗生成物を得、これをさらに精製することなく次のステップに用いた。LC−MS C2129 (M+H)に対する計算値: m/z = 369.2;実測値369.2。
【0340】
ステップ2:2−(3−(シアノメチル)−3−(4−(((1R,2S)−2−フェニルシクロプロピル)アミノ)ピペリジン−1−イル)アゼチジン−1−イル)−N,N−ジメチルアセタミド
2.0MのジメチルアミンのTHF溶液(41μL、0.081mmol)を、[3−(シアノメチル)−3−(4−{[(1R,2S)−2−フェニルシクロプロピル]アミノ}ピペリジン−1−イル)アゼチジン−1−イル]酢酸(20mg、0.05mmol)及びベンゾトリアゾール−1−イルオキシトリス(ジメチルアミノ)ホスホニウムヘキサフルオロホスフェート(29mg、0.065mmol)のDMF(1mL)中混合物に加え、続いてトリエチルアミン(20μL、0.2mmol)を加えた。この反応混合物を室温で1時間攪拌し、その後TFAでpH=2に調節し、分取HPLC(pH=2、アセトニトリル/水+TFA)で精製し、所望の生成物をTFA塩として得た。LC−MS C2334O (M+H)に対する計算値: m/z = 396.3;実測値396.2。
【0341】
実施例78
2−[3−(シアノメチル)−3−(4−{[(1R,2S)−2−フェニルシクロプロピル]アミノ}ピペリジン−1−イル)アゼチジン−1−イル]−N−メチルアセタミド
【化167】
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この化合物は、実施例77の手順に従って、ステップ2でジメチルアミンをメチルアミンに置き換えて調製した。この反応混合物を分取HPLC(pH=2、アセトニトリル/水+TFA)で精製し、所望の生成物をTFA塩として得た。LC−MS C2232O (M+H)に対する計算値: m/z = 382.3;実測値382.2。
【0342】
実施例79
2−[3−(シアノメチル)−3−(4−{[(1R,2S)−2−フェニルシクロプロピル]アミノ}ピペリジン−1−イル)アゼチジン−1−イル]アセタミド
【化168】
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この化合物は、実施例77の手順に従って、ステップ2でジメチルアミンを炭酸アンモニウムに置き換えて調製した。この反応混合物を分取HPLC(pH=2、アセトニトリル/水+TFA)で精製し、所望の生成物をTFA塩として得た。LC−MS C2130O (M+H)に対する計算値: m/z = 368.2;実測値368.2。
【0343】
実施例80
[1−[(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)カルボニル]−3−(4−{[(1R,2S)−2−フェニルシクロプロピル]アミノ}ピペリジン−1−イル)アゼチジン−3−イル]アセトニトリル
【化169】
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ベンゾトリアゾール−1−イルオキシトリス(ジメチルアミノ)ホスホニウムヘキサフルオロホスフェート(35mg、0.079mmol)を、N−{1−[3−(シアノメチル)アゼチジン−3−イル]ピペリジン−4−イル}−2,2,2−トリフルオロ−N−[(1R,2S)−2−フェニルシクロプロピル]アセタミド(実施例58、ステップ4:25mg、0.061mmol)、1−メチル−1H−ピラゾール−4−カルボン酸(アルドリッチ、cat#682063:9.9mg、0.079mmol)のアセトニトリル(1.0mL)中混合物に加え、続いてトリエチルアミン(25μL、0.18mmol)を加えた。この反応混合物を室温で一夜攪拌し、その後飽和NaHCO水溶液でクエンチし、酢酸エチルで抽出した。この混合有機層をブラインで洗浄し、NaSO上で乾燥し、ろ過し、濃縮した。この残渣をTHF(1mL)及びMeOH(1mL)に溶解し、その後2NのNaOH(1mL)を加えた。得られた混合物を室温で3時間攪拌し、その後TFAで酸性化し、分取HPLC(pH=2、アセトニトリル/水+TFA)で精製し、所望の生成物をTFA塩として得た。LC−MS C2431O (M+H)に対する計算値: m/z = 419.3;実測値419.3。この生成物のTFA塩を中和し、この生成物の遊離の塩基形態を得、これを用いてNMRデータを得た。H NMR (500 MHz, DMSO) δ 8.15 (s, 1H), 7.74 (s, 1H), 7.21 (t, J = 7.6 Hz, 2H), 7.09 (t, J = 7.3 Hz, 1H), 7.00 (d, J = 7.5 Hz, 2H), 4.26 - 4.13 (m, 2H), 3.88 - 3.76 (m, 5H), 2.94 (s, 2H), 2.72 - 2.62 (m, 2H), 2.56 - 2.50 (m, 1H), 2.22 - 2.10 (m, 3H), 1.84 - 1.70 (m, 3H), 1.34 - 1.20 (m, 2H), 0.99 - 0.89 (m, 2H)。
【0344】
実施例81
[1−[(1−メチル−1H−ピラゾール−5−イル)カルボニル]−3−(4−{[(1R,2S)−2−フェニルシクロプロピル]アミノ}ピペリジン−1−イル)アゼチジン−3−イル]アセトニトリル
【化170】
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この化合物は、実施例80の手順に従って、1−メチル−1H−ピラゾール−4−カルボン酸を1−メチル−1H−ピラゾール−5−カルボン酸で置き換えて調製した。この反応混合物を分取HPLC(pH=2、アセトニトリル/水+TFA)で精製し、所望の生成物をTFA塩として得た。LC−MS C2431O (M+H)に対する計算値: m/z = 419.3;実測値419.3。
【0345】
実施例82
[1−[(trans−4−ヒドロキシシクロヘキシル)カルボニル]−3−(4−{[(1R,2S)−2−フェニルシクロプロピル]アミノ}ピペリジン−1−イル)アゼチジン−3−イル]アセトニトリル
【化171】
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この化合物は、実施例80の手順に従って、1−メチル−1H−ピラゾール−4−カルボン酸をtrans−4−ヒドロキシシクロヘキサンカルボン酸で置き換えて調製した。この反応混合物を分取HPLC(pH=2、アセトニトリル/水+TFA)で精製し、所望の生成物をTFA塩として得た。LC−MS C2637 (M+H)に対する計算値: m/z = 437.3;実測値437.3。
【0346】
実施例83
[1−[(cis−4−ヒドロキシシクロヘキシル)カルボニル]−3−(4−{[(1R,2S)−2−フェニルシクロプロピル]アミノ}ピペリジン−1−イル)アゼチジン−3−イル]アセトニトリル
【化172】
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この化合物は、実施例80の手順に従って、1−メチル−1H−ピラゾール−4−カルボン酸をcis−4−ヒドロキシシクロヘキサンカルボン酸で置き換えて調製した。この反応混合物を分取HPLC(pH=2、アセトニトリル/水+TFA)で精製し、所望の生成物をTFA塩として得た。LC−MS C2637 (M+H)に対する計算値: m/z = 437.3;実測値437.3。
【0347】
実施例84
[1−[(1−ヒドロキシシクロプロピル)カルボニル]−3−(4−{[(1R,2S)−2−フェニルシクロプロピル]アミノ}ピペリジン−1−イル)アゼチジン−3−イル]アセトニトリル
【化173】
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この化合物は、実施例80の手順に従って、1−メチル−1H−ピラゾール−4−カルボン酸を1−ヒドロキシシクロプロパンカルボン酸で置き換えて調製した。この反応混合物を分取HPLC(pH=2、アセトニトリル/水+TFA)で精製し、所望の生成物をTFA塩として得た。LC−MS C2331 (M+H)に対する計算値: m/z = 395.2;実測値395.2。
【0348】
実施例85
[1−[(1−ヒドロキシシクロペンチル)カルボニル]−3−(4−{[(1R,2S)−2−フェニルシクロプロピル]アミノ}ピペリジン−1−イル)アゼチジン−3−イル]アセトニトリル
【化174】
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この化合物は、実施例80の手順に従って、1−メチル−1H−ピラゾール−4−カルボン酸を1−ヒドロキシシクロペンタンカルボン酸で置き換えて調製した。この反応混合物を分取HPLC(pH=2、アセトニトリル/水+TFA)で精製し、所望の生成物をTFA塩として得た。LC−MS C2535 (M+H)に対する計算値: m/z = 423.3;実測値423.3。
【0349】
実施例86
[1−(モルホリン−4−イルカルボニル)−3−(4−{[(1R,2S)−2−フェニルシクロプロピル]アミノ}ピペリジン−1−イル)アゼチジン−3−イル]アセトニトリル
【化175】
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ホスゲン(15wt%トルエン溶液、80μL、0.1mmol)を、N−{1−[3−(シアノメチル)アゼチジン−3−イル]ピペリジン−4−イ}−2,2,2−トリフルオロ−N−[(1R,2S)−2−フェニルシクロプロピル]アセタミド(実施例58、ステップ4:30mg、0.08mmol)及びトリエチルアミン(30μL、0.2mmol)のアセトニトリル(1mL)中混合物に0℃で加えた。得られた反応混合物を室温で1時間攪拌し、その後減圧下で濃縮した。この残渣に、モルホリン(10.μL、0.11mmol)及びトリエチルアミン(20μL、0.2mmol)のアセトニトリル(1mL)溶液を加えた。この反応混合物を室温で30分間攪拌し、その後2NのNaOH(1mL)を加えた。この反応混合物を室温で3時間攪拌し、その後分取HPLC(pH=2、アセトニトリル/水+TFA)で精製し、所望の生成物をTFA塩として得た。LC−MS C2434 (M+H)に対する計算値: m/z = 424.3;実測値424.3。
【0350】
実施例87
[1−[(4−ヒドロキシピペリジン−1−イル)カルボニル]−3−(4−{[(1R,2S)−2−フェニルシクロプロピル]アミノ}ピペリジン−1−イル)アゼチジン−3−イル]アセトニトリル
【化176】
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この化合物は、実施例86に記載したものと同様の手順で、モルホリンを4−ヒドロキシピペリジンで置き換えて調製した。この反応混合物を分取HPLC(pH=2、アセトニトリル/水+TFA)で精製し、所望の生成物をTFA塩として得た。LC−MS C2536 (M+H)に対する計算値: m/z = 438.3;実測値438.3。
【0351】
実施例88
[1−[(4−メトキシピペリジン−1−イル)カルボニル]−3−(4−{[(1R,2S)−2−フェニルシクロプロピル]アミノ}ピペリジン−1−イル)アゼチジン−3−イル]アセトニトリル
【化177】
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この化合物は、実施例86の手順に従って、モルホリンを4−メトキシピペリジンで置き換えて調製した。この反応混合物を分取HPLC(pH=2、アセトニトリル/水+TFA)で精製し、所望の生成物をTFA塩として得た。LC−MS C2638 (M+H)に対する計算値: m/z = 452.3;実測値452.3。
【0352】
実施例89
[1−[(3−ヒドロキシアゼチジン−1−イル)カルボニル]−3−(4−{[(1R,2S)−2−フェニルシクロプロピル]アミノ}ピペリジン−1−イル)アゼチジン−3−イル]アセトニトリル
【化178】
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この化合物は、実施例86の手順に従って、モルホリンをアゼチジン−3−オール塩酸塩で置き換えて調製した。この反応混合物を分取HPLC(pH=2、アセトニトリル/水+TFA)で精製し、所望の生成物をTFA塩として得た。LC−MS C2332 (M+H)に対する計算値: m/z = 410.3;実測値410.3。
【0353】
実施例90
N,N−ジメチル−2−(1−(メチルスルホニル)−3−(4−(((1R,2S)−2−フェニルシクロプロピル)アミノ)ピペリジン−1−イル)アゼチジン−3−イル)アセタミド
【化179】
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この化合物は、実施例70の手順に従って、ステップ5のエタンスルホニルクロリドをメタンスルホニルクロリドで置き換えて調製した。この反応混合物を分取HPLC(pH=2、アセトニトリル/水+TFA)で精製し、所望の生成物をTFA塩として得た。LC−MS C2235S (M+H)に対する計算値: m/z = 435.2;実測値435.3。
【0354】
実施例91
N−メチル−2−[1−(メチルスルホニル)−3−(4−{[(1R,2S)−2−フェニルシクロプロピル]アミノ}ピペリジン−1−イル)アゼチジン−3−イル]アセタミド
【化180】
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この化合物は、実施例70の手順に従って、ステップ5のエタンスルホニルクロリドをメタンスルホニルクロリドで置き換え;ステップ7のジメチルアミンをメチルアミンで置き換えて調製した。この反応混合物を分取HPLC(pH=2、アセトニトリル/水+TFA)で精製し、所望の生成物をTFA塩として得た。LC−MS C2133S (M+H)に対する計算値: m/z = 421.2;実測値421.3。
【0355】
実施例92
2−[1−(エチルスルホニル)−3−(4−{[(1R,2S)−2−フェニルシクロプロピル]アミノ}ピペリジン−1−イル)アゼチジン−3−イル]エタノール
【化181】
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[1−(エチルスルホニル)−3−(4−{[(1R,2S)−2−フェニルシクロプロピル]アミノ}ピペリジン−1−イル)アゼチジン−3−イル]酢酸ビス(トリフルオロアセテート)(実施例70、ステップ6:33mg、0.051mmol)の0℃のテトラヒドロフラン(1.5mL)溶液に、1.0Mの水素化アルミニウムリチウムのTHF溶液(300μL、0.30mmol)を滴下した。得られた混合物を0℃で1.5時間攪拌し、その後、0.1mLの水、0.1mLのNaOH(15%水溶液)、その後0.3mLの水でクエンチした。得られた混合物を0℃で10分間攪拌し、その後THFで希釈し、ろ過した。このろ液を分取HPLC(pH=2、アセトニトリル/水+TFA)で精製し、所望の生成物をTFA塩として得た。LC−MS C2134S (M+H)に対する計算値: m/z = 408.2;実測値408.2。
【0356】
実施例93
2−[1−(メチルスルホニル)−3−(4−{[(1R,2S)−2−フェニルシクロプロピル]アミノ}ピペリジン−1−イル)アゼチジン−3−イル]エタノール
【化182】
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この化合物は、実施例70(ステップ5、6)及び実施例92の手順に従って、実施例70、ステップ5のエタンスルホニルクロリドをメタンスルホニルクロリドで置き換えて調製した。この反応混合物を分取HPLC(pH=2、アセトニトリル/水+TFA)で精製し、所望の生成物をTFA塩として得た。LC−MS C2032S (M+H)に対する計算値: m/z = 394.2;実測値394.2。
【0357】
実施例94
メチル3−[2−(ジメチルアミノ)−2−オキソエチル]−3−(4−{[(1R,2S)−2−フェニルシクロプロピル]アミノ}ピペリジン−1−イル)アゼチジン−1−カルボキシレート
【化183】
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この化合物は、実施例70の手順に従って、エタンスルホニルクロリドをクロロギ酸メチルで置き換えて調製した。この反応混合物を分取HPLC(pH=2、アセトニトリル/水+TFA)で精製し、所望の生成物をTFA塩として得た。LC−MS C2335 (M+H)に対する計算値: m/z = 415.3;実測値415.3。
【0358】
実施例95
メチル3−[2−(メチルアミノ)−2−オキソエチル]−3−(4−{[(1R,2S)−2−フェニルシクロプロピル]アミノ}ピペリジン−1−イル)アゼチジン−1−カルボキシレート
【化184】
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この化合物は、実施例70の手順に従って、ジメチルアミンをメチルアミンで置き換えて調製した。この反応混合物を分取HPLC(pH=2、アセトニトリル/水+TFA)で精製し、所望の生成物をTFA塩として得た。LC−MS C2233 (M+H)に対する計算値: m/z = 401.3;実測値401.2。
【0359】
実施例96
3−[2−(ジメチルアミノ)−2−オキソエチル]−N,N−ジメチル−3−(4−{[(1R,2S)−2−フェニルシクロプロピル]アミノ}ピペリジン−1−イル)アゼチジン−1−カルボキサミド
【化185】
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この化合物は、実施例70の手順に従って、ステップ5のエタンスルホニルクロリドをN,N−ジメチルカルバモイルクロリドで置き換えて調製した。この反応混合物を分取HPLC(pH=2、アセトニトリル/水+TFA)で精製し、所望の生成物をTFA塩として得た。LC−MS C2438 (M+H)に対する計算値: m/z = 428.3;実測値428.3。
【0360】
実施例97
N,N−ジメチル−3−[2−(メチルアミノ)−2−オキソエチル]−3−(4−{[(1R,2S)−2−フェニルシクロプロピル]アミノ}ピペリジン−1−イル)アゼチジン−1−カルボキサミド

【化186】
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この化合物は、実施例70の手順に従って、ステップ5のエタンスルホニルクロリドをN,N−ジメチルカルバモイルクロリドで置き換え、ステップ7のジメチルアミンをメチルアミンで置き換えて調製した。この反応混合物を分取HPLC(pH=2、アセトニトリル/水+TFA)で精製し、所望の生成物をTFA塩として得た。LC−MS C2336 (M+H)に対する計算値: m/z = 414.3;実測値414.2。
【0361】
実施例98
[1−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−3−(4−{[(1R,2S)−2−フェニルシクロプロピル]アミノ}ピペリジン−1−イル)アゼチジン−3−イル]アセトニトリル
【化187】
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N−{1−[3−(シアノメチル)アゼチジン−3−イル]ピペリジン−4−イル}−2,2,2−トリフルオロ−N−[(1R,2S)−2−フェニルシクロプロピル]アセタミド(実施例58、ステップ4:40mg、0.1mmol)、4−ブロモ−1−メチル−1H−ピラゾール(24mg、0.15mmol)、トリス(ジべンジリデンアセトン)ジパラジウム(0)(4mg、0.004mmol)、ジシクロヘキシル(2’,4’,6’−トリイソプロピルビフェニル−2−イル)ホスフィン(8.2mg、0.017mmol)、及び炭酸セシウム(70.mg、0.22mmol)のトルエン(2mL)中混合物を、窒素でパージし、その後110℃で一夜攪拌した。この反応混合物を室温に冷却し、その後飽和NaHCO水溶液でクエンチし、酢酸エチルで抽出した。この混合有機層をブラインで洗浄し、NaSO上で乾燥し、ろ過し、減圧下で濃縮した。この残渣をTHF(2mL)に溶解し、その後2NのNaOH(2mL)を加えた。この反応混合物を室温で2時間攪拌し、その後分取HPLC(pH=2、アセトニトリル/水+TFA)で精製し、所望の生成物をTFA塩として得た。LC−MS C2331 (M+H)に対する計算値: m/z = 391.3;実測値391.2。
【0362】
実施例99
テトラヒドロフラン−3−イル3−(シアノメチル)−3−(4−{[(1R,2S)−2−フェニルシクロプロピル]アミノ}ピペリジン−1−イル)アゼチジン−1−カルボキシレート(ジアステレオマー混合物)
【化188】
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N−{1−[3−(シアノメチル)アゼチジン−3−イル]ピペリジン−4−イル}−2,2,2−トリフルオロ−N−[(1R,2S)−2−フェニルシクロプロピル]アセタミド(実施例58、ステップ4:20mg、0.05mmol)及びトリエチルアミン(20μL、0.14mmol)のアセトニトリル(0.8mL)中混合物に、4−ニトロフェニルテトラヒドロフラン−3−イルカーボネート(WO2010/108059に記載の通りに調製、16mg、0.063mmol)を加えた。この反応混合物を室温で1時間攪拌し、その後飽和NaHCO水溶液でクエンチし、酢酸エチルで抽出した。この混合有機層をブラインで洗浄し、NaSO上で乾燥し、ろ過し、減圧下で濃縮した。この残渣をTHF(1mL)に溶解し、その後2NのNaOH(1mL)を加えた。この反応混合物を室温で2時間攪拌し、その後分取HPLC(pH=2、アセトニトリル/水+TFA)で精製し、所望の生成物をTFA塩として得た。LC−MS C2433 (M+H)に対する計算値: m/z = 425.3;実測値425.3。
【0363】
実施例100
[1−[(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)スルホニル]−3−(4−{[(1R,2S)−2−フェニルシクロプロピル]アミノ}ピペリジン−1−イル)アゼチジン−3−イル]アセトニトリル
【化189】
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この化合物は、実施例58の手順に従って、ステップ5のメタンスルホニルクロリドを1−メチル−1H−ピラゾール−4−スルホニルクロリドで置き換えて調製した。この反応混合物を分取HPLC(pH=2、アセトニトリル/水+TFA)で精製し、所望の生成物をTFA塩として得た。LC−MS C2331S (M+H)に対する計算値: m/z = 455.2;実測値455.2。
【0364】
実施例101
[3−(4−{[(1R,2S)−2−(4−フルオロフェニル)シクロプロピル]アミノ}ピペリジン−1−イル)−1−(メチルスルホニル)アゼチジン−3−イル]アセトニトリル
【化190】
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この化合物は、実施例58の手順に従って、ステップ2の(1R,2S)−2−フェニルシクロプロパンアミンを(1R,2S)−2−(4−フルオロフェニル)シクロプロパンアミン(Enamine、cat#EN300−189082)で置き換えて調製した。この反応混合物を分取HPLC(pH=2、アセトニトリル/水+TFA)で精製し、所望の生成物をTFA塩として得た。LC−MS C2028FNS (M+H)に対する計算値: m/z = 407.2;実測値407.1。
【0365】
実施例102
3−(シアノメチル)−3−(4−{[(1R,2S)−2−(4−フルオロフェニル)シクロプロピル]アミノ}ピペリジン−1−イル)アゼチジン−1−スルホンアミド
【化191】
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この化合物は、実施例65の手順に従って、(1R,2S)−2−フェニルシクロプロパンアミンを(1R,2S)−2−(4−フルオロフェニル)シクロプロパンアミン(Enamine、cat#EN300−189082)で置き換えて調製した。この反応混合物を分取HPLC(pH=2、アセトニトリル/水+TFA)で精製し、所望の生成物をTFA塩として得た。LC−MS C1927FNS (M+H)に対する計算値: m/z = 408.2;実測値408.1。
【0366】
実施例103
[3−(4−{[(1R,2S)−2−(4−フルオロフェニル)シクロプロピル]アミノ}ピペリジン−1−イル)−1−(4−ヒドロキシシクロヘキシル)アゼチジン−3−イル]アセトニトリル(異性体1)
【化192】
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この化合物は、実施例72の手順に従って、(1R,2S)−2−フェニルシクロプロパンアミンを(1R,2S)−2−(4−フルオロフェニル)シクロプロパンアミン(Enamine、cat#EN300−189082)で置き換えて調製した。この反応混合物を分取HPLC(pH=2、アセトニトリル/水+TFA)で精製し、2つの異性体をそれぞれのTFA塩として分離した。異性体1を実施例103とした。LC−MS C2536FNO (M+H)に対する計算値: m/z = 427.3;実測値427.2。
【0367】
実施例104
[3−(4−{[(1R,2S)−2−(4−フルオロフェニル)シクロプロピル]アミノ}ピペリジン−1−イル)−1−(4−ヒドロキシシクロヘキシル)アゼチジン−3−イル]アセトニトリル(異性体2)
【化193】
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この化合物は、実施例72の手順に従って、(1R,2S)−2−フェニルシクロプロパンアミンを(1R,2S)−2−(4−フルオロフェニル)シクロプロパンアミン(Enamine、cat#EN300−189082)で置き換えて調製した。この反応混合物を分取HPLC(pH=2、アセトニトリル/水+TFA)で精製し、2つの異性体をそれぞれのTFA塩として分離した。異性体2を実施例104とした。LC−MS C2536FNO (M+H)に対する計算値: m/z = 427.3;実測値427.2。
【0368】
実施例105
{1−[4−({[(1R,2S)−2−フェニルシクロプロピル]アミノ}メチル)ピペリジン−1−イル]シクロブチル}酢酸
【化194】
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この化合物は、実施例55の手順に従って、ステップ1のtert−ブチル4−ホルミル−4−メチルピペリジン−1−カルボキシレートを1−boc−4−ピペリジンカルボキシアルデヒド(Ark pharm、cat#AK−21827)で置き換えて調製した。この反応混合物を分取HPLC(pH=2、アセトニトリル/水+TFA)で精製し、所望の生成物をTFA塩として得た。LC−MS C2131 (M+H)に対する計算値: m/z = 343.2;実測値343.2。
【0369】
実施例106
[1−(3−ヒドロキシシクロブチル)−3−(4−{[(1R,2S)−2−フェニルシクロプロピル]アミノ}ピペリジン−1−イル)アゼチジン−3−イル}アセトニトリル
【化195】
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N−{1−[3−(シアノメチル)アゼチジン−3−イル]ピペリジン−4−イル}−2,2,2−トリフルオロ−N−[(1R,2S)−2−フェニルシクロプロピル]アセタミド(実施例58、ステップ4:20mg、0.05mmol)の塩化メチレン(2mL)溶液に、3−オキソシクロブチルベンゾエート(19mg、0.098mmol)、続いて酢酸(8.4μL、0.15mmol)を加えた。得られた混合物を室温で1時間攪拌し、その後ナトリウムトリアセトキシボロヒドリド(31mg、0.15mmol)を加えた。この反応混合物を室温で1.5時間攪拌し、その後飽和NaHCO水溶液でクエンチし、酢酸エチルで抽出した。この混合有機層をブラインで洗浄し、NaSO上で乾燥し、ろ過し、減圧下で濃縮した。この残渣をアセトニトリル(1mL)に溶解し、その後4NのNaOH(1mL)を加えた。この反応混合物を室温で2時間攪拌し、その後分取HPLC(pH=2、アセトニトリル/水+TFA)で精製し、所望の生成物をTFA塩として得た。LC−MS C2333O (M+H)に対する計算値: m/z = 381.3;実測値381.2。
【0370】
実施例107
2−(3−(4−(((1R,2S)−2−フェニルシクロプロピル)アミノ)ピペリジン−1−イル)−1−(テトラヒドロフラン−2−カルボニル)アゼチジン−3−イル)アセトニトリル
【化196】
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この化合物は、実施例80の手順に従って、1−メチル−1H−ピラゾール−4−カルボン酸をテトラヒドロフラン−2−カルボン酸で置き換えて調製した。この反応混合物を分取HPLC(pH=2、アセトニトリル/水+TFA)で精製し、所望の生成物をTFA塩として得た。LC−MS C2433 (M+H)に対する計算値: m/z = 409.3;実測値409.2。
【0371】
実施例108
[3−(4−{[(1R,2S)−2−フェニルシクロプロピル]アミノ}ピペリジン−1−イル)−1−(テトラヒドロフラン−3−イルカルボニル)アゼチジン−3−イル]アセトニトリル
【化197】
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この化合物は、実施例80の手順に従って、1−メチル−1H−ピラゾール−4−カルボン酸をテトラヒドロフラン−3−カルボン酸で置き換えて調製した。この反応混合物を分取HPLC(pH=2、アセトニトリル/水+TFA)で精製し、所望の生成物をTFA塩として得た。LC−MS C2433 (M+H)に対する計算値: m/z = 409.3;実測値409.3。
【0372】
実施例109
[3−(4−{[(1R,2S)−2−フェニルシクロプロピル]アミノ}ピペリジン−1−イル)−1−(1,3−チアゾール−5−イルカルボニル)アゼチジン−3−イル]アセトニトリル
【化198】
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この化合物は、実施例80の手順に従って、1−メチル−1H−ピラゾール−4−カルボン酸をチアゾール−5−カルボン酸(AstaTech、cat#69866)で置き換えて調製した。この反応混合物を分取HPLC(pH=2、アセトニトリル/水+TFA)で精製し、所望の生成物をTFA塩として得た。LC−MS C2328OS (M+H)に対する計算値: m/z = 422.2;実測値422.2。
【0373】
実施例110
[1−(イソチアゾール−5−イルカルボニル)−3−(4−{[(1R,2S)−2−フェニルシクロプロピル]アミノ}ピペリジン−1−イル)アゼチジン−3−イル]アセトニトリル
【化199】
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この化合物は、実施例80の手順に従って、1−メチル−1H−ピラゾール−4−カルボン酸をイソチアゾール−5−カルボン酸(AstaTech、cat#62856)で置き換えて調製した。この反応混合物を分取HPLC(pH=2、アセトニトリル/水+TFA)で精製し、所望の生成物をTFA塩として得た。LC−MS C2328OS (M+H)に対する計算値: m/z = 422.2;実測値422.2。
【0374】
実施例111
[3−(4−{[(1R,2S)−2−フェニルシクロプロピル]アミノ}ピペリジン−1−イル)−1−(ピラジン−2−イルカルボニル)アゼチジン−3−イル]アセトニトリル
【化200】
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この化合物は、実施例80の手順に従って、1−メチル−1H−ピラゾール−4−カルボン酸を2−ピラジンカルボン酸(アルドリッチ、cat#P56100)で置き換えて調製した。この反応混合物を分取HPLC(pH=2、アセトニトリル/水+TFA)で精製し、所望の生成物をTFA塩として得た。LC−MS C2429O (M+H)に対する計算値: m/z = 417.2;実測値417.2。
【0375】
実施例112
[3−(4−{[(1R,2S)−2−フェニルシクロプロピル]アミノ}ピペリジン−1−イル)−1−(1H−ピラゾール−4−イルカルボニル)アゼチジン−3−イル]アセトニトリル
【化201】
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この化合物は、実施例80の手順に従って、1−メチル−1H−ピラゾール−4−カルボン酸を1H−ピラゾール−4−カルボン酸(Ark Pharm、cat#AK−25877)で置き換えて調製した。この反応混合物を分取HPLC(pH=2、アセトニトリル/水+TFA)で精製し、所望の生成物をTFA塩として得た。LC−MS C2329O (M+H)に対する計算値: m/z = 405.2;実測値405.3。
【0376】
実施例113
[3−(4−{[(1R,2S)−2−フェニルシクロプロピル]アミノ}ピペリジン−1−イル)−1−(1H−ピラゾール−5−イルカルボニル)アゼチジン−3−イル]アセトニトリル
【化202】
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この化合物は、実施例80の手順に従って、1−メチル−1H−ピラゾール−4−カルボン酸を1H−ピラゾール−5−カルボン酸(Oakwood、cat#014533)で置き換えて調製した。この反応混合物を分取HPLC(pH=2、アセトニトリル/水+TFA)で精製し、所望の生成物をTFA塩として得た。LC−MS C2329O (M+H)に対する計算値: m/z = 405.2;実測値405.2。
【0377】
実施例114
{3−(4−{[(1R,2S)−2−フェニルシクロプロピル]アミノ}ピペリジン−1−イル)−1−[(3R)−テトラヒドロフラン−3−イルカルボニル]アゼチジン−3−イル}アセトニトリル
【化203】
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この化合物は、実施例80の手順に従って、1−メチル−1H−ピラゾール−4−カルボン酸を(R)−テトラヒドロフラン−3−カルボン酸(アルドリッチ、cat#712280)で置き換えて調製した。この反応混合物を分取HPLC(pH=2、アセトニトリル/水+TFA)で精製し、所望の生成物をTFA塩として得た。LC−MS C2433 (M+H)に対する計算値: m/z = 409.3;実測値409.4。
【0378】
実施例115
{3−(4−{[(1R,2S)−2−フェニルシクロプロピル]アミノ}ピペリジン−1−イル)−1−[(3S)−テトラヒドロフラン−3−イルカルボニル]アゼチジン−3−イル}アセトニトリル
【化204】
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この化合物は、実施例80の手順に従って、1−メチル−1H−ピラゾール−4−カルボン酸を(S)−テトラヒドロフラン−3−カルボン酸(Astech、cat#66517)で置き換えて調製した。この反応混合物を分取HPLC(pH=2、アセトニトリル/水+TFA)で精製し、所望の生成物をTFA塩として得た。LC−MS C2433 (M+H)に対する計算値: m/z = 409.3;実測値409.3。
【0379】
実施例116
{3−(4−{[(1R,2S)−2−フェニルシクロプロピル]アミノ}ピペリジン−1−イル)−1−[(2S)−テトラヒドロフラン−2−イルカルボニル]アゼチジン−3−イル}アセトニトリル
【化205】
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この化合物は、実施例80の手順に従って、1−メチル−1H−ピラゾール−4−カルボン酸を(S)−2−テトラヒドロフロ酸(アルドリッチ、cat#527890)で置き換えて調製した。この反応混合物を分取HPLC(pH=2、アセトニトリル/水+TFA)で精製し、所望の生成物をTFA塩として得た。LC−MS C2433 (M+H)に対する計算値: m/z = 409.3;実測値409.3。
【0380】
実施例117
{3−(4−{[(1R,2S)−2−フェニルシクロプロピル]アミノ}ピペリジン−1−イル)−1−[(2R)−テトラヒドロフラン−2−イルカルボニル]アゼチジン−3−イル}アセトニトリル
【化206】
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この化合物は、実施例80の手順に従って、1−メチル−1H−ピラゾール−4−カルボン酸を(R)−2−テトラヒドロフロ酸(アルドリッチ、cat#479292)で置き換えて調製した。この反応混合物を分取HPLC(pH=2、アセトニトリル/水+TFA)で精製し、所望の生成物をTFA塩として得た。LC−MS C2433 (M+H)に対する計算値: m/z = 409.3;実測値409.2。
【0381】
実施例118
[3−(4−{[(1R,2S)−2−フェニルシクロプロピル]アミノ}ピペリジン−1−イル)−1−(ピリジン−2−イルアセチル)アゼチジン−3−イル]アセトニトリル
【化207】
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この化合物は、実施例80の手順に従って、1−メチル−1H−ピラゾール−4−カルボン酸を2−ピリジル酢酸塩酸塩(アルドリッチ、cat#P65606)で置き換えて調製した。この反応混合物を分取HPLC(pH=2、アセトニトリル/水+TFA)で精製し、所望の生成物をTFA塩として得た。LC−MS C2632O (M+H)に対する計算値: m/z = 430.3;実測値430.3。
【0382】
実施例119
[3−(4−{[(1R,2S)−2−フェニルシクロプロピル]アミノ}ピペリジン−1−イル)−1−(1,3−チアゾール−4−イルカルボニル)アゼチジン−3−イル]アセトニトリル
【化208】
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この化合物は、実施例80の手順に従って、1−メチル−1H−ピラゾール−4−カルボン酸をチアゾール−4−カルボン酸(アルドリッチ、cat#633658)で置き換えて調製した。この反応混合物を分取HPLC(pH=2、アセトニトリル/水+TFA)で精製し、所望の生成物をTFA塩として得た。LC−MS C2328OS (M+H)に対する計算値: m/z = 422.2;実測値422.2。
【0383】
実施例120
[3−(4−{[(1R,2S)−2−フェニルシクロプロピル]アミノ}ピペリジン−1−イル)−1−(1,3−チアゾール−2−イルカルボニル)アゼチジン−3−イル]アセトニトリル
【化209】
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この化合物は、実施例80の手順に従って、1−メチル−1H−ピラゾール−4−カルボン酸をチアゾール−2−カルボン酸(Ark Pharm、cat#AK−21895)で置き換えて調製した。この反応混合物を分取HPLC(pH=2、アセトニトリル/水+TFA)で精製し、所望の生成物をTFA塩として得た。LC−MS C2328OS (M+H)に対する計算値: m/z = 422.2;実測値422.2。
【0384】
実施例121
N,N−ジメチル−2−[3−(4−{[(1R,2S)−2−フェニルシクロプロピル]アミノ}ピペリジン−1−イル)−1−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)アゼチジン−3−イル]アセタミド
【化210】
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ステップ1:[3−(4−{[(1R,2S)−2−フェニルシクロプロピル]アミノ}ピペリジン−1−イル)−1−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)アゼチジン−3−イル]酢酸
【化211】
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メチル(3−{4−[[(1R,2S)−2−フェニルシクロプロピル](トリフルオロアセチル)アミノ]ピペリジン−1−イル}アゼチジン−3−イル)アセテート(実施例70、ステップ4:150mg、0.29mmol)の塩化メチレン(10mL)溶液に、テトラヒドロ−4H−ピラン−4−オン(アルドリッチ、cat#198242:100μL、1mmol)、続いて酢酸(100μL、2mmol)を加えた。得られた混合物を室温で1時間攪拌し、その後ナトリウムトリアセトキシボロヒドリド(190mg、0.88mmol)を加えた。この反応混合物を室温で2時間攪拌し、その後DCMで希釈し、飽和NaHCO、水、及びブラインで洗浄した。この有機層をNaSO上で乾燥し、ろ過し、濃縮した。この残渣をテトラヒドロフラン(2mL)に溶解し、その後2.0Mの水酸化ナトリウム水溶液(2mL、4mmol)、続いてメタノール(5mL)を加えた。得られた混合物を室温で一夜攪拌し、その後MeOHで希釈し、ろ過し、分取HPLC(pH=2、アセトニトリル/水+TFA)で精製し、所望の生成物をTFA塩として得た。LC−MS C2436 (M+H)に対する計算値: m/z = 414.3;実測値414.3。
【0385】
ステップ2:N,N−ジメチル−2−[3−(4−{[(1R,2S)−2−フェニルシクロプロピル]アミノ}ピペリジン−1−イル)−1−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)アゼチジン−3−イル]アセタミド
[3−(4−{[(1R,2S)−2−フェニルシクロプロピル]アミノ}ピペリジン−1−イル)−1−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)アゼチジン−3−イル]酢酸(TFA塩、20mg)をテトラヒドロフラン(1mL)に溶解し、その後(ベンゾトリアゾール−1−イルオキシ)トリピロリジノホスホニウムヘキサフルオロホスフェート(19mg、0.037mmol)、N,N−ジイソプロピルエチルアミン(150μL、0.86mmol)、及び2.0MのジメチルアミンのTHF溶液(80μL、0.2mmol)を加えた。この混合物を室温で2時間攪拌し、その後MeOHで希釈し、分取HPLC(pH=2、アセトニトリル/水+TFA)で精製し、所望の生成物をTFA塩として得た。LC−MS C2641 (M+H)に対する計算値: m/z = 441.3;実測値441.3。
【0386】
実施例122
N−メチル−2−[3−(4−{[(1R,2S)−2−フェニルシクロプロピル]アミノ}ピペリジン−1−イル)−1−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)アゼチジン−3−イル]アセタミド
【化212】
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この化合物は、実施例121の手順に従って、ステップ2のジメチルアミンをメチルアミンで置き換えて調製した。この反応混合物を分取HPLC(pH=2、アセトニトリル/水+TFA)で精製し、所望の生成物をTFA塩として得た。LC−MS C2539 (M+H)に対する計算値: m/z = 427.3;実測値427.3。
【0387】
実施例123
2−[1−(シクロプロピルメチル)−3−(4−{[(1R,2S)−2−フェニルシクロプロピル]アミノ}ピペリジン−1−イル)アゼチジン−3−イル]−N,N−ジメチルアセタミド
【化213】
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この化合物は、実施例121の手順に従って、ステップ1のテトラヒドロ−4H−ピラン−4−オンをシクロプロパンカルボキシアルデヒドで置き換えて調製した。この反応混合物を分取HPLC(pH=2、アセトニトリル/水+TFA)で精製し、所望の生成物をTFA塩として得た。LC−MS C2539O (M+H)に対する計算値: m/z = 411.3;実測値 411.4。
【0388】
実施例124
2−[1−(シクロプロピルメチル)−3−(4−{[(1R,2S)−2−フェニルシクロプロピル]アミノ}ピペリジン−1−イル)アゼチジン−3−イル]−N−メチルアセタミド
【化214】
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この化合物は、実施例123の手順に従って、ジメチルアミンをメチルアミンで置き換えて調製した。この反応混合物を分取HPLC(pH=2、アセトニトリル/水+TFA)で精製し、所望の生成物をTFA塩として得た。LC−MS C2437O (M+H)に対する計算値: m/z = 397.3;実測値397.3。
【0389】
実施例125
[3−(4−{[(1R,2S)−2−フェニルシクロプロピル]アミノ}ピペリジン−1−イル)−1−(ピリミジン−2−イルメチル)アゼチジン−3−イル]酢酸
【化215】
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この化合物は、実施例121、ステップ1の手順に従って、テトラヒドロ−4H−ピラン−4−オンをピリミジン−2−カルバルデヒド(Synnovator、cat#PB00379)で置き換えて調製した。この反応混合物を分取HPLC(pH=2、アセトニトリル/水+TFA)で精製し、所望の生成物をTFA塩として得た。LC−MS C2432 (M+H)に対する計算値: m/z = 422.3;実測値422.2。
【0390】
実施例126
[3−(4−{[(1R,2S)−2−フェニルシクロプロピル]アミノ}ピペリジン−1−イル)−1−(ピリミジン−5−イルメチル)アゼチジン−3−イル]酢酸
【化216】
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この化合物は、実施例121、ステップ1の手順に従って、テトラヒドロ−4H−ピラン−4−オンをピリミジン−5−カルバルデヒド(Matrix Scientific、cat#007321)で置き換えて調製した。この反応混合物を分取HPLC(pH=2、アセトニトリル/水+TFA)で精製し、所望の生成物をTFA塩として得た。LC−MS C2432 (M+H)に対する計算値: m/z = 422.3;実測値422.2。
【0391】
実施例127
[3−(4−{[(1R,2S)−2−フェニルシクロプロピル]アミノ}ピペリジン−1−イル)−1−(1,3−チアゾール−4−イルメチル)アゼチジン−3−イル]酢酸
【化217】
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この化合物は、実施例121、ステップ1の手順に従って、テトラヒドロ−4H−ピラン−4−オンをチアゾール−4−カルボキシアルデヒド(アルドリッチ、cat#681105)で置き換えて調製した。この反応混合物を分取HPLC(pH=2、アセトニトリル/水+TFA)で精製し、所望の生成物をTFA塩として得た。LC−MS C2331S (M+H)に対する計算値: m/z = 427.2;実測値427.2。
【0392】
実施例128
[3−(4−{[(1R,2S)−2−フェニルシクロプロピル]アミノ}ピペリジン−1−イル)−1−(1,3−チアゾール−5−イルメチル)アゼチジン−3−イル]酢酸
【化218】
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この化合物は、実施例121、ステップ1の手順に従って、テトラヒドロ−4H−ピラン−4−オンをチアゾール−5−カルボキシアルデヒド(アルドリッチ、cat#658103)で置き換えて調製した。この反応混合物を分取HPLC(pH=2、アセトニトリル/水+TFA)で精製し、所望の生成物をTFA塩として得た。LC−MS C2331S (M+H)に対する計算値: m/z = 427.2;実測値427.2。
【0393】
実施例129
[3−(4−{[(1R,2S)−2−フェニルシクロプロピル]アミノ}ピペリジン−1−イル)−1−(1,3−チアゾール−2−イルメチル)アゼチジン−3−イル]酢酸
【化219】
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この化合物は、実施例121、ステップ1の手順に従って、テトラヒドロ−4H−ピラン−4−オンをチアゾール−2−カルボキシアルデヒド(アルドリッチ、cat#422460)で置き換えて調製した。この反応混合物を分取HPLC(pH=2、アセトニトリル/水+TFA)で精製し、所望の生成物をTFA塩として得た。LC−MS C2331S (M+H)に対する計算値: m/z = 427.2;実測値427.2。
【0394】
実施例130
[3−(4−{[(1R,2S)−2−フェニルシクロプロピル]アミノ}ピペリジン−1−イル)−1−(3,3,3−トリフルオロプロピル)アゼチジン−3−イル]酢酸
【化220】
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この化合物は、実施例121、ステップ1の手順に従って、テトラヒドロ−4H−ピラン−4−オンを3,3,3−トリフルオロプロパナール(Alfa Aesar、cat#H50472)で置き換えて調製した。この反応混合物を分取HPLC(pH=2、アセトニトリル/水+TFA)で精製し、所望の生成物をTFA塩として得た。LC−MS C2231 (M+H)に対する計算値: m/z = 426.2;実測値426.2。
【0395】
実施例A:LSD1ヒストンデメチラーゼの生化学分析
LANCE LSD1/KDM1Aデメチラーゼ分析:分析用緩衝液(50mM Tris、pH7.5、0.01%Tween−20、25mM NaCl、5mM DTT)中の1nMのLSD−1酵素(ENZO BML−SE544−0050)10μLを、25℃で、ブラック384ウェルポリスチレンプレートに付けた0.8μLの化合物/DMSOとともに、1時間予備培養した。反応は、0.4μMのビオチン標識ヒストンH3ペプチド基質:ART−K(Me1)−QTARKSTGGKAPRKQLA−GGK(ビオチン)配列番号1(AnaSpec 64355)を含む10μLの分析用緩衝液の添加で開始し、25℃で1時間培養した。反応は、1.5nMのEu−抗未修飾H3K4抗体(PerkinElmer TRF0404)、225nMのLANCE Ultraストレプトアビジン(PerkinElmer TRF102)、及び0.9mMのトラニルシプロミン−HCl(Millipore 616431)を加えた10μLの1XのLANCE検出緩衝液(PerkinElmer CR97−100)の添加によって停止した。反応の停止後、プレートを30分間培養し、PHERAstar FSプレートリーダー(BMG Labtech)で読み取った。IC50が1μM以下の化合物を活性と見なした。実施例の化合物のIC50のデータを表1に示す(+はIC50≦100nMを意味し;++はIC50>100nMかつ≦500nMを意味する)。
【表1-1】
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【表1-2】
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【表1-3】
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【表1-4】
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【0396】
本発明は、以下のものを包含する。
[発明1]
式I:
【化221】
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の化合物またはその医薬的に許容される塩であって、
環Aは、C6−10アリールまたは、炭素並びにN、O、及びSから選択される1、2、3、もしくは4つのヘテロ原子を含む5〜10員のヘテロアリールであり;
環Bは、炭素並びにN、O、及びSから選択される1、2、または3つのヘテロ原子を含む4〜10員のヘテロシクロアルキルであり;
環Cは、(1)単環式C3−7シクロアルキル、(2)炭素並びにN、O、及びSから選択される1、2、3、もしくは4つのヘテロ原子を含む4〜7員の単環式ヘテロシクロアルキル、または、(3)式(A):
【化222】
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を有する縮合2環式部分であって、ここで、
環C1は、C5−6シクロアルキル、または、炭素並びにN、O、及びSから選択される1、2、3、もしくは4つのヘテロ原子を含む5〜6員のヘテロシクロアルキルであり;
環C2は、(1)フェニル、(2)C5−6シクロアルキル、(3)炭素並びにN、O、及びSから選択される1、2、3、もしくは4つのヘテロ原子を含む5〜6員のヘテロアリール、または、(4)炭素並びにN、O、及びSから選択される1、2、3、もしくは4つのヘテロ原子を含む5〜6員のヘテロシクロアルキルであり、
ここで、式(A)の前記縮合2環式部分は、環C1を介して環Bに結合しており、環Cの置換基R及びRは、C1及びC2のどちらか、または両方で置換されており;
ここで、環Cは、Rが結合している環Bの環形成原子以外の環Bの環形成原子のいずれかにおいて置換され;
はそれぞれ独立して、ハロ、C1−6アルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、C1−6ハロアルキル、C6−10アリール、C3−10シクロアルキル、5〜10員のヘテロアリール、4〜10員のヘテロシクロアルキル、C6−10アリール−C1−4アルキル−、C3−10シクロアルキル−C1−4アルキル−、(5〜10員ヘテロアリール)−C1−4アルキル−、(4〜10員ヘテロシクロアルキル)−C1−4アルキル−、CN、NO、OR、SR、C(O)R、C(O)NR、C(O)OR、OC(O)R、OC(O)NR、NR、NRC(O)R、NRC(O)OR、NRC(O)NR、C(=NR)R、C(=NR)NR、NRC(=NR)NR、NRS(O)R、NRS(O)、NRS(O)NR、S(O)R、S(O)NR、S(O)、及びS(O)NRから選択され、ここで前記C1−6アルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、C6−10アリール、C3−10シクロアルキル、5〜10員のヘテロアリール、4〜10員のヘテロシクロアルキル、C6−10アリール−C1−4アルキル−、C3−10シクロアルキル−C1−4アルキル−、(5〜10員ヘテロアリール)−C1−4アルキル−、及び(4〜10員ヘテロシクロアルキル)−C1−4アルキル−はそれぞれ、ハロ、C1−4アルキル、C1−4ハロアルキル、C1−4シアノアルキル、CN、NO、OR、SR、C(O)R、C(O)NR、C(O)OR、OC(O)R、OC(O)NR、C(=NR)NR、NRC(=NR)NR、NR、NRC(O)R、NRC(O)OR、NRC(O)NR、NRS(O)R、NRS(O)、NRS(O)NR、S(O)R、S(O)NR、S(O)、及びS(O)NRから独立して選択される1、2、3、または4つの置換基で任意に置換され;
はそれぞれ独立して、ハロ、C1−6アルキル、CN、ORa1、C(O)Rb1、C(O)NRc1d1、C(O)ORa1、NRc1d1、S(O)Rb1、S(O)NRc1d1、S(O)b1、及びS(O)NRc1d1から選択され、ここで前記C1−6アルキルは、ハロ、CN、ORa1、SRa1、C(O)Rb1、C(O)NRc1d1、C(O)ORa1、OC(O)Rb1、OC(O)NRc1d1、C(=NRe1)NRc1d1、NRc1C(=NRe1)NRc1d1、NRc1d1、NRc1C(O)Rb1、NRc1C(O)ORa1、NRc1C(O)NRc1d1、NRc1S(O)Rb1、NRc1S(O)b1、NRc1S(O)NRc1d1、S(O)Rb1、S(O)NRc1d1、S(O)b1、及びS(O)NRc1d1から独立して選択される1、2、または3つの置換基で任意に置換され;
ここで、Rはそれぞれ、Rが結合している環Bの環形成原子以外の環Bの環形成原子のいずれかにおいて置換され;
はそれぞれ独立して、ハロ、C1−6アルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、C1−6ハロアルキル、C6−10アリール、C3−10シクロアルキル、5〜10員のヘテロアリール、4〜10員のヘテロシクロアルキル、C6−10アリール−C1−4アルキル−、C3−10シクロアルキル−C1−4アルキル−、(5〜10員ヘテロアリール)−C1−4アルキル−、(4〜10員ヘテロシクロアルキル)−C1−4アルキル−、CN、NO、ORa2、SRa2、C(O)Rb2、C(O)NRc2d2、C(O)ORa2、OC(O)Rb2、OC(O)NRc2d2、NRc2d2、NRc2C(O)Rb2、NRc2C(O)ORa2、NRc2C(O)NRc2d2、C(=NRe2)Rb2、C(=NRe2)NRc2d2、NRc2C(=NRe2)NRc2d2、NRc2S(O)Rb2、NRc2S(O)b2、NRc2S(O)NRc2d2、S(O)Rb2、S(O)NRc2d2、S(O)b2、及びS(O)NRc2d2から選択され、ここで前記C1−6アルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、C6−10アリール、C3−10シクロアルキル、5〜10員のヘテロアリール、4〜10員のヘテロシクロアルキル、C6−10アリール−C1−4アルキル−、C3−10シクロアルキル−C1−4アルキル−、(5〜10員ヘテロアリール)−C1−4アルキル−、及び(4〜10員ヘテロシクロアルキル)−C1−4アルキル−はそれぞれ、ハロ、C1−4アルキル、C1−4ハロアルキル、C1−4シアノアルキル、CN、NO、ORa2、SRa2、C(O)Rb2、C(O)NRc2d2、C(O)ORa2、OC(O)Rb2、OC(O)NRc2d2、C(=NRe2)NRc2d2、NRc2C(=NRe2)NRc2d2、NRc2d2、NRc2C(O)Rb2、NRc2C(O)ORa2、NRc2C(O)NRc2d2、NRc2S(O)Rb2、NRc2S(O)b2、NRc2S(O)NRc2d2、S(O)Rb2、S(O)NRc2d2、S(O)b2、及びS(O)NRc2d2から独立して選択される1、2、3、または4つの置換基で任意に置換され;
は、ハロ、C1−6アルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、C1−6ハロアルキル、C6−10アリール、C3−10シクロアルキル、5〜10員のヘテロアリール、4〜10員のヘテロシクロアルキル、C6−10アリール−C1−4アルキル−、C3−10シクロアルキル−C1−4アルキル−、(5〜10員ヘテロアリール)−C1−4アルキル−、(4〜10員ヘテロシクロアルキル)−C1−4アルキル−、CN、NO、ORa3、SRa3、C(O)Rb3、C(O)NRc3d3、C(O)ORa3、OC(O)Rb3、OC(O)NRc3d3、NRc3d3、NRc3C(O)Rb3、NRc3C(O)ORa3、NRc3C(O)NRc3d3、C(=NRe3)Rb3、C(=NRe3)NRc3d3、NRc3C(=NRe3)NRc3d3、NRc3S(O)Rb3、NRc3S(O)b3、NRc3S(O)NRc3d3、S(O)Rb3、S(O)NRc3d3、S(O)b3、またはS(O)NRc3d3であって、ここで前記C1−6アルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、C6−10アリール、C3−10シクロアルキル、5〜10員のヘテロアリール、4〜10員のヘテロシクロアルキル、C6−10アリール−C1−4アルキル−、C3−10シクロアルキル−C1−4アルキル−、(5〜10員ヘテロアリール)−C1−4アルキル−、及び(4〜10員ヘテロシクロアルキル)−C1−4アルキル−はそれぞれ、ハロ、C1−4アルキル、C1−4ハロアルキル、C1−4シアノアルキル、CN、NO、ORa3、SRa3、C(O)Rb3、C(O)NRc3d3、C(O)ORa3、OC(O)Rb3、OC(O)NRc3d3、C(=NRe3)NRc3d3、NRc3C(=NRe3)NRc3d3、NRc3d3、NRc3C(O)Rb3、NRc3C(O)ORa3、NRc3C(O)NRc3d3、NRc3S(O)Rb3、NRc3S(O)b3、NRc3S(O)NRc3d3、S(O)Rb3、S(O)NRc3d3、S(O)b3、及びS(O)NRc3d3から独立して選択される1、2、3、または4つの置換基で任意に置換され;
及びRはそれぞれ独立して、H、ハロ、CN、C1−4アルキル、C1−4シアノアルキル、C1−4ハロアルキル、及び−(C1−4アルキル)−ORa5から選択され;
は、H、ハロ、C1−6アルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、C1−6ハロアルキル、C6−10アリール、C3−10シクロアルキル、5〜10員のヘテロアリール、4〜10員のヘテロシクロアルキル、C6−10アリール−C1−4アルキル−、C3−10シクロアルキル−C1−4アルキル−、(5〜10員ヘテロアリール)−C1−4アルキル−、(4〜10員ヘテロシクロアルキル)−C1−4アルキル−、CN、NO、ORa4、SRa4、C(O)Rb4、C(O)NRc4d4、C(O)ORa4、OC(O)Rb4、OC(O)NRc4d4、NRc4d4、NRc4C(O)Rb4、NRc4C(O)ORa4、NRc4C(O)NRc4d4、C(=NRe4)Rb4、C(=NRe4)NRc4d4、NRc4C(=NRe4)NRc4d4、NRc4S(O)Rb4、NRc4S(O)b4、NRc4S(O)NRc4d4、S(O)Rb4、S(O)NRc4d4、S(O)b4、及びS(O)NRc4d4であって、ここで前記C1−6アルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、C6−10アリール、C3−10シクロアルキル、5〜10員のヘテロアリール、4〜10員のヘテロシクロアルキル、C6−10アリール−C1−4アルキル−、C3−10シクロアルキル−C1−4アルキル−、(5〜10員ヘテロアリール)−C1−4アルキル−、及び(4〜10員ヘテロシクロアルキル)−C1−4アルキル−はそれぞれ、ハロ、C1−4アルキル、C1−4ハロアルキル、C1−4シアノアルキル、CN、NO、ORa4、SRa4、C(O)Rb4、C(O)NRc4d4、C(O)ORa4、OC(O)Rb4、OC(O)NRc4d4、C(=NRe4)NRc4d4、NRc4C(=NRe4)NRc4d4、NRc4d4、NRc4C(O)Rb4、NRc4C(O)ORa4、NRc4C(O)NRc4d4、NRc4S(O)Rb4、NRc4S(O)b4、NRc4S(O)NRc4d4、S(O)Rb4、S(O)NRc4d4、S(O)b4、及びS(O)NRc4d4から独立して選択される1、2、3、または4つの置換基で任意に置換され;
、R、R、R、Ra2、Rb2、Rc2、Rd2、Ra3、Rb3、Rc3、Rd3、Ra4、Rb4、Rc4、及びRd4は、それぞれ独立して、H、C1−6アルキル、C1−4ハロアルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、C6−10アリール、C3−10シクロアルキル、5〜10員のヘテロアリール、4〜10員のヘテロシクロアルキル、C6−10アリール−C1−4アルキル−、C3−10シクロアルキル−C1−4アルキル−、(5〜10員ヘテロアリール)−C1−4アルキル−、及び(4〜10員ヘテロシクロアルキル)−C1−4アルキル−から選択され、ここで前記C1−6アルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、C6−10アリール、C3−10シクロアルキル、5〜10員のヘテロアリール、4〜10員のヘテロシクロアルキル、C6−10アリール−C1−4アルキル−、C3−10シクロアルキル−C1−4アルキル−、(5〜10員ヘテロアリール)−C1−4アルキル−、及び(4〜10員ヘテロシクロアルキル)−C1−4アルキル−は、C1−4アルキル、C1−4ハロアルキル、C1−4シアノアルキル、ハロ、CN、ORa5、SRa5、C(O)Rb5、C(O)NRc5d5、C(O)ORa5、OC(O)Rb5、OC(O)NRc5d5、NRc5d5、NRc5C(O)Rb5、NRc5C(O)NRc5d5、NRc5C(O)ORa5、C(=NRe5)NRc5d5、NRc5C(=NRe5)NRc5d5、S(O)Rb5、S(O)NRc5d5、S(O)b5、NRc5S(O)b5、NRc5S(O)NRc5d5、及びS(O)NRc5d5から独立して選択される1、2、3、4、もしくは5つの置換基で任意に置換され;
または、任意のRとRはそれらが結合するN原子と一緒になって、C1−6アルキル、C3−7シクロアルキル、4〜7員のヘテロシクロアルキル、C6−10アリール、5〜6員のヘテロアリール、C1−6ハロアルキル、ハロ、CN、ORa5、SRa5、C(O)Rb5、C(O)NRc5d5、C(O)ORa5、OC(O)Rb5、OC(O)NRc5d5、NRc5d5、NRc5C(O)Rb5、NRc5C(O)NRc5d5、NRc5C(O)ORa5、C(=NRe5)NRc5d5、NRc5C(=NRe5)NRc5d5、S(O)Rb5、S(O)NRc5d5、S(O)b5、NRc5S(O)b5、NRc5S(O)NRc5d5、及びS(O)NRc5d5から独立して選択される1、2、もしくは3つの置換基で任意に置換される、4、5、6、もしくは7員のヘテロシクロアルキル基を形成し、そこで前記C1−6アルキル、C3−7シクロアルキル、4〜7員のヘテロシクロアルキル、C6−10アリール、及び5〜6員のヘテロアリールは、ハロ、C1−4アルキル、C1−4ハロアルキル、C1−4シアノアルキル、CN、ORa5、SRa5、C(O)Rb5、C(O)NRc5d5、C(O)ORa5、OC(O)Rb5、OC(O)NRc5d5、NRc5d5、NRc5C(O)Rb5、NRc5C(O)NRc5d5、NRc5C(O)ORa5、C(=NRe5)NRc5d5、NRc5C(=NRe5)NRc5d5、S(O)Rb5、S(O)NRc5d5、S(O)b5、NRc5S(O)b5、NRc5S(O)NRc5d5、及びS(O)NRc5d5から独立して選択される1、2、もしくは3つの置換基で任意に置換され;
または、任意のRc2とRd2はそれらが結合するN原子と一緒になって、C1−6アルキル、C3−7シクロアルキル、4〜7員のヘテロシクロアルキル、C6−10アリール、5〜6員のヘテロアリール、C1−6ハロアルキル、ハロ、CN、ORa5、SRa5、C(O)Rb5、C(O)NRc5d5、C(O)ORa5、OC(O)Rb5、OC(O)NRc5d5、NRc5d5、NRc5C(O)Rb5、NRc5C(O)NRc5d5、NRc5C(O)ORa5、C(=NRe5)NRc5d5、NRc5C(=NRe5)NRc5d5、S(O)Rb5、S(O)NRc5d5、S(O)b5、NRc5S(O)b5、NRc5S(O)NRc5d5、及びS(O)NRc5d5から独立して選択される1、2、もしくは3つの置換基で任意に置換される、4、5、6、もしくは7員のヘテロシクロアルキル基を形成し、そこで前記C1−6アルキル、C3−7シクロアルキル、4〜7員のヘテロシクロアルキル、C6−10アリール、及び5〜6員のヘテロアリールは、ハロ、C1−4アルキル、C1−4ハロアルキル、C1−4シアノアルキル、CN、ORa5、SRa5、C(O)Rb5、C(O)NRc5d5、C(O)ORa5、OC(O)Rb5、OC(O)NRc5d5、NRc5d5、NRc5C(O)Rb5、NRc5C(O)NRc5d5、NRc5C(O)ORa5、C(=NRe5)NRc5d5、NRc5C(=NRe5)NRc5d5、S(O)Rb5、S(O)NRc5d5、S(O)b5、NRc5S(O)b5、NRc5S(O)NRc5d5、及びS(O)NRc5d5から独立して選択される1、2、もしくは3つの置換基で任意に置換され;
または、任意のRc3とRd3はそれらが結合するN原子と一緒になって、C1−6アルキル、C3−7シクロアルキル、4〜7員のヘテロシクロアルキル、C6−10アリール、5〜6員のヘテロアリール、C1−6ハロアルキル、ハロ、CN、ORa5、SRa5、C(O)Rb5、C(O)NRc5d5、C(O)ORa5、OC(O)Rb5、OC(O)NRc5d5、NRc5d5、NRc5C(O)Rb5、NRc5C(O)NRc5d5、NRc5C(O)ORa5、C(=NRe5)NRc5d5、NRc5C(=NRe5)NRc5d5、S(O)Rb5、S(O)NRc5d5、S(O)b5、NRc5S(O)b5、NRc5S(O)NRc5d5、及びS(O)NRc5d5から独立して選択される1、2、もしくは3つの置換基で任意に置換される、4、5、6、もしくは7員のヘテロシクロアルキル基を形成し、そこで前記C1−6アルキル、C3−7シクロアルキル、4〜7員のヘテロシクロアルキル、C6−10アリール、及び5〜6員のヘテロアリールは、ハロ、C1−4アルキル、C1−4ハロアルキル、C1−4シアノアルキル、CN、ORa5、SRa5、C(O)Rb5、C(O)NRc5d5、C(O)ORa5、OC(O)Rb5、OC(O)NRc5d5、NRc5d5、NRc5C(O)Rb5、NRc5C(O)NRc5d5、NRc5C(O)ORa5、C(=NRe5)NRc5d5、NRc5C(=NRe5)NRc5d5、S(O)Rb5、S(O)NRc5d5、S(O)b5、NRc5S(O)b5、NRc5S(O)NRc5d5、及びS(O)NRc5d5から独立して選択される1、2、もしくは3つの置換基で任意に置換され;
または、任意のRc4とRd4は、それらが結合しているN原子と一緒になって、C1−6アルキル、C3−7シクロアルキル、4〜7員のヘテロシクロアルキル、C6−10アリール、5〜6員のヘテロアリール、C1−6ハロアルキル、ハロ、CN、ORa5、SRa5、C(O)Rb5、C(O)NRc5d5、C(O)ORa5、OC(O)Rb5、OC(O)NRc5d5、NRc5d5、NRc5C(O)Rb5、NRc5C(O)NRc5d5、NRc5C(O)ORa5、C(=NRe5)NRc5d5、NRc5C(=NRe5)NRc5d5、S(O)Rb5、S(O)NRc5d5、S(O)b5、NRc5S(O)b5、NRc5S(O)NRc5d5、及びS(O)NRc5d5から独立して選択される1、2、もしくは3つの置換基で任意に置換される、4、5、6、もしくは7員のヘテロシクロアルキル基を形成し、そこで、前記C1−6アルキル、C3−7シクロアルキル、4〜7員のヘテロシクロアルキル、C6−10アリール、及び5〜6員のヘテロアリールは、ハロ、C1−4アルキル、C1−4ハロアルキル、C1−4シアノアルキル、CN、ORa5、SRa5、C(O)Rb5、C(O)NRc5d5、C(O)ORa5、OC(O)Rb5、OC(O)NRc5d5、NRc5d5、NRc5C(O)Rb5、NRc5C(O)NRc5d5、NRc5C(O)ORa5、C(=NRe5)NRc5d5、NRc5C(=NRe5)NRc5d5、S(O)Rb5、S(O)NRc5d5、S(O)b5、NRc5S(O)b5、NRc5S(O)NRc5d5、及びS(O)NRc5d5から独立して選択される1、2、もしくは3つの置換基で任意に置換され;
a1、Rb1、Rc1、Rd1は、それぞれ独立して、H、並びにハロ、CN、ORa5、SRa5、C(O)Rb5、C(O)NRc5d5、C(O)ORa5、OC(O)Rb5、OC(O)NRc5d5、NRc5d5、NRc5C(O)Rb5、NRc5C(O)NRc5d5、NRc5C(O)ORa5、C(=NRe5)NRc5d5、NRc5C(=NRe5)NRc5d5、S(O)Rb5、S(O)NRc5d5、S(O)b5、NRc5S(O)b5、NRc5S(O)NRc5d5、及びS(O)NRc5d5から独立して選択される1、2、3、4、または5つの置換基で任意に置換されるC1−6アルキルから選択され;
a5、Rb5、Rc5、及びRd5は、それぞれ独立して、H、C1−4アルキル、C1−4ハロアルキル、C2−4アルケニル、及びC2−4アルキニルから選択され、ここで前記C1−4アルキル、C2−4アルケニル、及びC2−4アルキニルは、OH、CN、アミノ、ハロ、C1−4アルキル、C1−4アルコキシ、C1−4アルキルチオ、C1−4アルキルアミノ、ジ(C1−4アルキル)アミノ、C1−4ハロアルキル、及びC1−4ハロアルコキシから独立して選択される1、2、または3つの置換基で任意に置換され;
、Re1、Re2、Re3、Re4、及びRe5はそれぞれ独立して、H、C1−4アルキル、及びCNから選択され;
mは、0、1、または2であり;
nは、0、1、2、または3であり;
pは、0、1、2、3であり;
qは、0、1、または2である、前記化合物またはその医薬的に許容される塩。
[発明2]
環Bが、炭素並びにN、O、及びSから選択される1、2、もしくは3つのヘテロ原子を含む4〜7員の単環式ヘテロシクロアルキルである、発明1に記載の化合物またはその医薬的に許容される塩。
[発明3]
式II:
【化223】
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を有する発明1に記載の化合物またはその医薬的に許容される塩であって、
Xは、−CH−もしくは−CH−CH−であり;
Yは、−CH−もしくは−CH−CH−であり;
はそれぞれ、式IIのX及びYを含む環の、Rが結合している環形成炭素原子以外の環形成炭素原子のいずれかにおいて置換される、前記化合物またはその医薬的に許容される塩。
[発明4]
式IIIaもしくはIIIb:
【化224】
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【化225】
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を有する発明1に記載の化合物またはその医薬的に許容される塩であって、Rはそれぞれ、式IIIaに示されるアゼチジン環または式IIIbに示されるピペリジン環の、Rが結合している環形成炭素原子以外の環形成炭素原子のいずれかにおいて置換される、前記化合物またはその医薬的に許容される塩。
[発明5]
式IVaもしくはIVb:
【化226】
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【化227】
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を有する、発明4に記載の化合物またはその医薬的に許容される塩。
[発明6]
式VaもしくはVb:
【化228】
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【化229】
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を有する、発明1に記載の化合物またはその医薬的に許容される塩。
[発明7]
qが0である、発明1から6のいずれか1つに記載の化合物またはその医薬的に許容される塩。
[発明8]
qが1である、発明1から6のいずれか1つに記載の化合物またはその医薬的に許容される塩。
[発明9]
環Aがフェニルである、発明1から8のいずれか1つに記載の化合物またはその医薬的に許容される塩。
[発明10]
nが0である、発明1から9のいずれか1つに記載の化合物またはその医薬的に許容される塩。
[発明11]
nが1である、発明1から9のいずれか1つに記載の化合物またはその医薬的に許容される塩。
[発明12]
がハロである、発明1から11のいずれか1つに記載の化合物またはその医薬的に許容される塩。
[発明13]
がFである、発明1から11のいずれか1つに記載の化合物またはその医薬的に許容される塩。
[発明14]
及びRがともにHである、発明1から13のいずれか1つに記載の化合物またはその医薬的に許容される塩。
[発明15]
環Cが単環式C3−7シクロアルキルである、発明1から14のいずれか1つに記載の化合物またはその医薬的に許容される塩。
[発明16]
環Cが、炭素並びにN、O、及びSから選択される1、2、3、もしくは4つのヘテロ原子を含む単環式の4〜7員のヘテロシクロアルキルである、発明1から14のいずれか1つに記載の化合物またはその医薬的に許容される塩。
[発明17]
環Cが、シクロプロピル、シクロブチル、シクロヘキシル、アゼチジニル、もしくはピペリジニルである、発明1から14のいずれか1つに記載の化合物またはその医薬的に許容される塩。
[発明18]
環Cが、シクロプロピル、シクロヘキシル、アゼチジニル、もしくはピペリジニルである、発明1から14のいずれか1つに記載の化合物またはその医薬的に許容される塩。
[発明19]
が、C1−6アルキル、C6−10アリール、5〜10員のヘテロアリール、C(O)Rb3、C(O)NRc3d3、C(O)ORa3、もしくは、S(O)b3であって、ここで前記C1−6アルキル、C6−10アリール、及び5〜10員のヘテロアリールはそれぞれ、ハロ、C1−4アルキル、C1−4ハロアルキル、C1−4シアノアルキル、CN、NO、ORa3、SRa3、C(O)Rb3、C(O)NRc3d3、C(O)ORa3、OC(O)Rb3、OC(O)NRc3d3、C(=NRe3)NRc3d3、NRc3C(=NRe3)NRc3d3、NRc3d3、NRc3C(O)Rb3、NRc3C(O)ORa3、NRc3C(O)NRc3d3、NRc3S(O)Rb3、NRc3S(O)b3、NRc3S(O)NRc3d3、S(O)Rb3、S(O)NRc3d3、S(O)b3、及びS(O)NRc3d3から独立して選択される1、2、3、もしくは4つの置換基で任意に置換される、発明1から18のいずれか1つに記載の化合物またはその医薬的に許容される塩。
[発明20]
が、CN、C(O)NRc3d3、ORa3、もしくはC(O)ORa3で任意に置換されるC1−4アルキルである、発明1から18のいずれか1つに記載の化合物またはその医薬的に許容される塩。
[発明21]
が、CN、C(O)NRc3d3、もしくはC(O)ORa3で任意に置換されるC1−4アルキルである、発明1から18のいずれか1つに記載の化合物またはその医薬的に許容される塩。
[発明22]
が、−CH−CN、−CH−C(=O)OH、−CH−C(=O)NH(CH)、−CH−C(=O)N(CH、もしくは−CHCHOHである、発明1から18のいずれか1つに記載の化合物またはその医薬的に許容される塩。
[発明23]
がそれぞれ独立して、C1−6アルキル、C6−10アリール、5〜10員のヘテロアリール、C3−10シクロアルキル、4〜10員のヘテロシクロアルキル、C(O)Rb2、C(O)NRc2d2、C(O)ORa2、S(O)b2、及びS(O)NRc2d2から選択され、ここで前記C1−6アルキル、C6−10アリール、5〜10員のヘテロアリール、C3−10シクロアルキル、及び4〜10員のヘテロシクロアルキルはそれぞれ、ハロ、C1−4アルキル、C1−4ハロアルキル、C1−4シアノアルキル、CN、NO、ORa2、SRa2、C(O)Rb2、C(O)NRc2d2、C(O)ORa2、OC(O)Rb2、OC(O)NRc2d2、C(=NRe2)NRc2d2、NRc2C(=NRe2)NRc2d2、NRc2d2、NRc2C(O)Rb2、NRc2C(O)ORa2、NRc2C(O)NRc2d2、NRc2S(O)Rb2、NRc2S(O)b2、NRc2S(O)NRc2d2、S(O)Rb2、S(O)NRc2d2、S(O)b2、及びS(O)NRc2d2から独立して選択される1、2、3、もしくは4つの置換基で任意に置換される、発明1から22のいずれか1つに記載の化合物またはその医薬的に許容される塩。
[発明24]
がそれぞれ独立して、C1−6アルキル、C6−10アリール、5〜10員のヘテロアリール、C(O)Rb2、C(O)NRc2d2、C(O)ORa2、S(O)b2、及びS(O)NRc2d2から選択され、ここで前記C1−6アルキル、C6−10アリール、及び5〜10員のヘテロアリールはそれぞれ、ハロ、C1−4アルキル、C1−4ハロアルキル、C1−4シアノアルキル、CN、NO、ORa2、SRa2、C(O)Rb2、C(O)NRc2d2、C(O)ORa2、OC(O)Rb2、OC(O)NRc2d2、C(=NRe2)NRc2d2、NRc2C(=NRe2)NRc2d2、NRc2d2、NRc2C(O)Rb2、NRc2C(O)ORa2、NRc2C(O)NRc2d2、NRc2S(O)Rb2、NRc2S(O)b2、NRc2S(O)NRc2d2、S(O)Rb2、S(O)NRc2d2、S(O)b2、及びS(O)NRc2d2から独立して選択される1、2、3、もしくは4つの置換基で任意に置換される、発明1から22のいずれか1つに記載の化合物またはその医薬的に許容される塩。
[発明25]
がそれぞれ独立して、C1−6アルキル、C6−10アリール、5〜10員のヘテロアリール、C(O)Rb2、C(O)NRc2d2、C(O)ORa2、及びS(O)b2から選択され、ここで前記C1−6アルキル、C6−10アリール、及び5〜10員のヘテロアリールはそれぞれ、ハロ、C1−4アルキル、C1−4ハロアルキル、C1−4シアノアルキル、CN、NO、ORa2、SRa2、C(O)Rb2、C(O)NRc2d2、C(O)ORa2、OC(O)Rb2、OC(O)NRc2d2、C(=NRe2)NRc2d2、NRc2C(=NRe2)NRc2d2、NRc2d2、NRc2C(O)Rb2、NRc2C(O)ORa2、NRc2C(O)NRc2d2、NRc2S(O)Rb2、NRc2S(O)b2、NRc2S(O)NRc2d2、S(O)Rb2、S(O)NRc2d2、S(O)b2、及びS(O)NRc2d2から独立して選択される1、2、3、または4つの置換基で任意に置換される、発明1から22のいずれか1つに記載の化合物またはその医薬的に許容される塩。
[発明26]
が、H、C1−4アルキル、もしくはC6−10アリール−C1−4アルキル−であり、前記C1−4アルキル及びC6−10アリール−C1−4アルキル−がそれぞれ、ハロもしくはORa4で任意に置換される、発明1から5並びに7から25のいずれか1つに記載の化合物またはその医薬的に許容される塩。
[発明27]
がC1−4アルキルである、発明1から5及び7から25のいずれか1つに記載の化合物またはその医薬的に許容される塩。
[発明28]
が、メトキシで置換されたC1−4アルキルである、発明1から5及び7から25のいずれか1つに記載の化合物またはその医薬的に許容される塩。
[発明29]
が、フルオロで置換されたC6−10アリール−C1−4アルキル−である、発明1から5及び7から25のいずれか1つに記載の化合物またはその医薬的に許容される塩。
[発明30]
が、H、メチル、メトキシメチル、もしくは4−フルオロフェニルメチルである、発明1から5及び7から25のいずれか1つに記載の化合物またはその医薬的に許容される塩。
[発明31]
がHである、発明1から5及び7から25のいずれか1つに記載の化合物またはその医薬的に許容される塩。
[発明32]
pが0である、発明1から31のいずれか1つに記載の化合物またはその医薬的に許容される塩。
[発明33]
pが1である、発明1から31のいずれか1つに記載の化合物またはその医薬的に許容される塩。
[発明34]
pが2である、発明1から31のいずれか1つに記載の化合物またはその医薬的に許容される塩。
[発明35]
mが0である、発明1から5及び7から34のいずれか1つに記載の化合物またはその医薬的に許容される塩。
[発明36]
式Iに示される二置換のシクロプロピル基に関して、トランス配置を有する、発明1から35のいずれか1つに記載の化合物またはその医薬的に許容される塩。
[発明37]
(1−{4−[(trans−2−フェニルシクロプロピル)アミノ]ピペリジン−1−イル}シクロブチル)アセトニトリル;
(1−メチル−3−{4−[(trans−2−フェニルシクロプロピル)アミノ]ピペリジン−1−イル}アゼチジン−3−イル)アセトニトリル;
(3−{4−[(trans−2−フェニルシクロプロピル)アミノ]ピペリジン−1−イル}アゼチジン−3−イル)アセトニトリル;
(1−ベンジル−3−{4−[(trans−2−フェニルシクロプロピル)アミノ]ピペリジン−1−イル}アゼチジン−3−イル)アセトニトリル;
3−(3−(シアノメチル)−3−{4−[(trans−2−フェニルシクロプロピル)アミノ]ピペリジン−1−イル}アゼチジン−1−イル)プロパン酸;
(1−アセチル−3−{4−[(trans−2−フェニルシクロプロピル)アミノ]ピペリジン−1−イル}アゼチジン−3−イル)アセトニトリル;
(1−ベンゾイル−3−{4−[(trans−2−フェニルシクロプロピル)アミノ]ピペリジン−1−イル}アゼチジン−3−イル)アセトニトリル;
メチル3−(シアノメチル)−3−{4−[(trans−2−フェニルシクロプロピル)アミノ]ピペリジン−1−イル}アゼチジン−1−カルボキシレート;
(1−(メチルスルホニル)−3−{4−[(trans−2−フェニルシクロプロピル)アミノ]ピペリジン−1−イル}アゼチジン−3−イル)アセトニトリル;
2−(3−(シアノメチル)−3−{4−[(trans−2−フェニルシクロプロピル)アミノ]ピペリジン−1−イル}アゼチジン−1−イル)ニコチノニトリル;
3−シアノ−4−(3−(シアノメチル)−3−{4−[(trans−2−フェニルシクロプロピル)アミノ]ピペリジン−1−イル}アゼチジン−1−イル)安息香酸;
2−(3−(シアノメチル)−3−{4−[(trans−2−フェニルシクロプロピル)アミノ]ピペリジン−1−イル}アゼチジン−1−イル)ベンゾニトリル;
4−(3−(シアノメチル)−3−{4−[(trans−2−フェニルシクロプロピル)アミノ]ピペリジン−1−イル}アゼチジン−1−イル)ベンゾニトリル;
[1−(3−{[(trans−2−フェニルシクロプロピル)アミノ]メチル}アゼチジン−1−イル)シクロブチル]アセトニトリル
(1’−(エチルスルホニル)−3−{[(trans−2−フェニルシクロプロピル)アミノ]メチル}−1,3’−ビアゼチジン−3’−イル)アセトニトリル;
[4−(3−{[(trans−2−フェニルシクロプロピル)アミノ]メチル}アゼチジン−1−イル)ピペリジン−4−イル]アセトニトリル;
[1−メチル−4−(3−{[(trans−2−フェニルシクロプロピル)アミノ]メチル}アゼチジン−1−イル)ピペリジン−4−イル]アセトニトリル;
[1−アセチル−4−(3−{[(trans−2−フェニルシクロプロピル)アミノ]メチル}アゼチジン−1−イル)ピペリジン−4−イル]アセトニトリル
[1−(4−フルオロベンゾイル)−4−(3−{[(trans−2−フェニルシクロプロピル)アミノ]メチル}アゼチジン−1−イル)ピペリジン−4−イル]アセトニトリル;
[1−(メチルスルホニル)−4−(3−{[(trans−2−フェニルシクロプロピル)アミノ]メチル}アゼチジン−1−イル)ピペリジン−4−イル]アセトニトリル;
[4−(3−{[(trans−2−フェニルシクロプロピル)アミノ]メチル}アゼチジン−1−イル)−1−(フェニルスルホニル)ピペリジン−4−イル]アセトニトリル;
エチル4−(シアノメチル)−4−(3−{[(trans−2−フェニルシクロプロピル)アミノ]メチル}アゼチジン−1−イル)ピペリジン−1−カルボキシレート
4−(シアノメチル)−N,N−ジメチル−4−(3−{[(trans−2−フェニルシクロプロピル)アミノ]メチル}アゼチジン−1−イル)ピペリジン−1−カルボキサミド;
4−(シアノメチル)−N−イソプロピル−4−(3−{[(trans−2−フェニルシクロプロピル)アミノ]メチル}アゼチジン−1−イル)ピペリジン−1−カルボキサミド;
4−(シアノメチル)−N−(4−フルオロフェニル)−4−(3−{[(trans−2−フェニルシクロプロピル)アミノ]メチル}アゼチジン−1−イル)ピペリジン−1−カルボキサミド;
(3−{[(trans−2−フェニルシクロプロピル)アミノ]メチル}−1,3’−ビアゼチジン−3’−イル)アセトニトリル;
4−(3’−(シアノメチル)−3−{[(trans−2−フェニルシクロプロピル)アミノ]メチル}−1,3’−ビアゼチジン−1’−イル)−2,5−ジフルオロ−N−[(1S)−2,2,2−トリフルオロ−1−メチルエチル]ベンズアミド;
N−{[1−(1−メチルピペリジン−4−イル)アゼチジン−3−イルメチル]−trans−2−フェニルシクロプロパンアミン;
trans−2−フェニル−N−{[1−(1−フェニルピペリジン−4−イル)アゼチジン−3−イル]メチル}シクロプロパンアミン;
1−フェニル−4−(3−{[(trans−2−フェニルシクロプロピル)アミノ]メチル}アゼチジン−1−イル)シクロヘキサンカルボニトリル;
[1−(エチルスルホニル)−3−(4−{[(trans−2−フェニルシクロプロピル)アミノ]メチル}ピペリジン−1−イル)アゼチジン−3−イル]アセトニトリル;
[1−(4−{[(trans−2−フェニルシクロプロピル)アミノ]メチル}ピペリジン−1−イル)シクロブチル]アセトニトリル;
[3−(4−{[(trans−2−フェニルシクロプロピル)アミノ]メチル}ピペリジン−1−イル)アゼチジン−3−イル]アセトニトリル;
2−[3−(シアノメチル)−3−(4−{[(trans−2−フェニルシクロプロピル)アミノ]メチル}ピペリジン−1−イル)アゼチジン−1−イル]ニコチノニトリル;
4−[3−(シアノメチル)−3−(4−{[(trans−2−フェニルシクロプロピル)アミノ]メチル}ピペリジン−1−イル)アゼチジン−1−イル]−2,5−ジフルオロ−N−イソプロピルベンズアミド;
{3−(4−{[(trans−2−フェニルシクロプロピル)アミノ]メチル}ピペリジン−1−イル)−1−[3−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル]アゼチジン−3−イル}アセトニトリル;
{3−(4−{[(trans−2−フェニルシクロプロピル)アミノ]メチル}ピペリジン−1−イル)−1−[5−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル]アゼチジン−3−イル}アセトニトリル;
2−クロロ−6−[3−(シアノメチル)−3−(4−{[(trans−2−フェニルシクロプロピル)アミノ]メチル}ピペリジン−1−イル)アゼチジン−1−イル]ベンゾニトリル;
2−[3−(シアノメチル)−3−(4−{[(trans−2−フェニルシクロプロピル)アミノ]メチル}ピペリジン−1−イル)アゼチジン−1−イル]ベンゾニトリル;
4−[3−(シアノメチル)−3−(4−{[(trans−2−フェニルシクロプロピル)アミノ]メチル}ピペリジン−1−イル)アゼチジン−1−イル]ベンゾニトリル;
メチル3−(シアノメチル)−3−(4−{[(trans−2−フェニルシクロプロピル)アミノ]メチル}ピペリジン−1−イル)アゼチジン−1−カルボキシレート;
3−(シアノメチル)−N−(2,4−ジフルオロフェニル)−3−(4−{[(trans−2−フェニルシクロプロピル)アミノ]メチル}ピペリジン−1−イル)アゼチジン−1−カルボキサミド;
N−(3−クロロ−2−フルオロフェニル)−3−(シアノメチル)−3−(4−{[(trans−2−フェニルシクロプロピル)アミノ]メチル}ピペリジン−1−イル)アゼチジン−1−カルボキサミド;
[1−(3,5−ジフルオロベンゾイル)−3−(4−{[(trans−2−フェニルシクロプロピル)アミノ]メチル}ピペリジン−1−イル)アゼチジン−3−イル]アセトニトリル;
[1−ベンゾイル−3−(4−{[(trans−2−フェニルシクロプロピル)アミノ]メチル}ピペリジン−1−イル)アゼチジン−3−イル]アセトニトリル;
[1−(2−フルオロベンゾイル)−3−(4−{[(trans−2−フェニルシクロプロピル)アミノ]メチル}ピペリジン−1−イル)アゼチジン−3−イル]アセトニトリル;
[1−(3−フルオロベンゾイル)−3−(4−{[(trans−2−フェニルシクロプロピル)アミノ]メチル}ピペリジン−1−イル)アゼチジン−3−イル]アセトニトリル;
[1−(4−フルオロベンゾイル)−3−(4−{[(trans−2−フェニルシクロプロピル)アミノ]メチル}ピペリジン−1−イル)アゼチジン−3−イル]アセトニトリル;
[1−メチル−3−(4−{[(trans−2−フェニルシクロプロピル)アミノ]メチル}ピペリジン−1−イル)アゼチジン−3−イル]アセトニトリル;
[3−(4−{[(trans−2−フェニルシクロプロピル)アミノ]メチル}ピペリジン−1−イル)アゼチジン−3−イル]酢酸;
N−メチル−2−(3−(4−((trans−2−フェニルシクロプロピルアミノ)メチル)ピペリジン−1−イル)アゼチジン−3−イル)アセタミド;及び
N,N−ジメチル−2−(3−(4−((trans−2−フェニルシクロプロピルアミノ)メチル)ピペリジン−1−イル)アゼチジン−3−イル)アセタミドから選択される発明1に記載の化合物、または前記化合物のいずれかの医薬的に許容される塩。
[発明38]
{1−[4−(4−フルオロベンジル)−4−({[(1R,2S)−2−フェニルシクロプロピル]アミノ}メチル)ピペリジン−1−イル]シクロブチル}酢酸;
{1−[4−(メトキシメチル)−4−({[(1R,2S)−2−フェニルシクロプロピル]アミノ}メチル)ピペリジン−1−イル]シクロブチル}酢酸;
{1−[4−メチル−4−({[(1R,2S)−2−フェニルシクロプロピル]アミノ}メチル)ピペリジン−1−イル]シクロブチル}酢酸;
N,N−ジメチル−2−{1−[4−メチル−4−({[(1R,2S)−2−フェニルシクロプロピル]アミノ}メチル)ピペリジン−1−イル]シクロブチル}アセタミド;
N−メチル−2−{1−[4−メチル−4−({[(1R,2S)−2−フェニルシクロプロピル]アミノ}メチル)ピペリジン−1−イル]シクロブチル}アセタミド;
[1−(メチルスルホニル)−3−(4−{[(1R,2S)−2−フェニルシクロプロピル]アミノ}ピペリジン−1−イル)アゼチジン−3−イル]アセトニトリル;
[1−メチル−3−(4−{[(1R,2S)−2−フェニルシクロプロピル]アミノ}ピペリジン−1−イル)アゼチジン−3−イル]アセトニトリル;
[3−(4−{[(1R,2S)−2−フェニルシクロプロピル]アミノ}ピペリジン−1−イル)アゼチジン−3−イル]アセトニトリル;
[3−(4−{[(1S,2R)−2−フェニルシクロプロピル]アミノ}ピペリジン−1−イル)アゼチジン−3−イル]アセトニトリル;
[1−(エチルスルホニル)−3−(4−{[(1R,2S)−2−フェニルシクロプロピル]アミノ}ピペリジン−1−イル)アゼチジン−3−イル]アセトニトリル;
3−(シアノメチル)−N,N−ジメチル−3−(4−{[(1R,2S)−2−フェニルシクロプロピル]アミノ}ピペリジン−1−イル)アゼチジン−1−スルホンアミド;
3−(シアノメチル)−N−メチル−3−(4−{[(1R,2S)−2−フェニルシクロプロピル]アミノ}ピペリジン−1−イル)アゼチジン−1−スルホンアミド;
3−(シアノメチル)−3−(4−{[(1R,2S)−2−フェニルシクロプロピル]アミノ}ピペリジン−1−イル)アゼチジン−1−スルホンアミド;
[1−メチル−3−(4−{[(1R,2S)−2−フェニルシクロプロピル]アミノ}ピペリジン−1−イル)アゼチジン−3−イル]酢酸;
[1−エチル−3−(4−{[(1R,2S)−2−フェニルシクロプロピル]アミノ}ピペリジン−1−イル)アゼチジン−3−イル]酢酸;
N,N−ジメチル−2−[1−(4−{[(1R,2S)−2−フェニルシクロプロピル]アミノ}ピペリジン−1−イル)シクロブチル]アセタミド;
N−メチル−2−[1−(4−{[(1R,2S)−2−フェニルシクロプロピル]アミノ}ピペリジン−1−イル)シクロブチル]アセタミド;
2−[1−(エチルスルホニル)−3−(4−{[(1R,2S)−2−フェニルシクロプロピル]アミノ}ピペリジン−1−イル)アゼチジン−3−イル]−N,N−ジメチルアセタミド;
2−[1−(エチルスルホニル)−3−(4−{[(1R,2S)−2−フェニルシクロプロピル]アミノ}ピペリジン−1−イル)アゼチジン−3−イル]−N−メチルアセタミドから選択される、発明1に記載の化合物、または前記化合物のいずれか1つの医薬的に許容される塩。
[発明39]
[1−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−3−(4−{[(1R,2S)−2−フェニルシクロプロピル]アミノ}ピペリジン−1−イル)アゼチジン−3−イル]アセトニトリル;
[1−(2−ヒドロキシエチル)−3−(4−{[(1R,2S)−2−フェニルシクロプロピル]アミノ}ピペリジン−1−イル)アゼチジン−3−イル]アセトニトリル;
[1−(3−ヒドロキシシクロブチル)−3−(4−{[(1R,2S)−2−フェニルシクロプロピル]アミノ}ピペリジン−1−イル)アゼチジン−3−イル}アセトニトリル;
[1−(cis−4−ヒドロキシシクロヘキシル)−3−(4−{[(1R,2S)−2−フェニルシクロプロピル]アミノ}ピペリジン−1−イル)アゼチジン−3−イル]アセトニトリル;
[1−(イソチアゾール−5−イルカルボニル)−3−(4−{[(1R,2S)−2−フェニルシクロプロピル]アミノ}ピペリジン−1−イル)アゼチジン−3−イル]アセトニトリル;
[1−(モルホリン−4−イルカルボニル)−3−(4−{[(1R,2S)−2−フェニルシクロプロピル]アミノ}ピペリジン−1−イル)アゼチジン−3−イル]アセトニトリル;
[1−(trans−4−ヒドロキシシクロヘキシル)−3−(4−{[(1R,2S)−2−フェニルシクロプロピル]アミノ}ピペリジン−1−イル)アゼチジン−3−イル]アセトニトリル;
[1−[(1−ヒドロキシシクロペンチル)カルボニル]−3−(4−{[(1R,2S)−2−フェニルシクロプロピル]アミノ}ピペリジン−1−イル)アゼチジン−3−イル]アセトニトリル;
[1−[(1−ヒドロキシシクロプロピル)カルボニル]−3−(4−{[(1R,2S)−2−フェニルシクロプロピル]アミノ}ピペリジン−1−イル)アゼチジン−3−イル]アセトニトリル;
[1−[(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)カルボニル]−3−(4−{[(1R,2S)−2−フェニルシクロプロピル]アミノ}ピペリジン−1−イル)アゼチジン−3−イル]アセトニトリル;
[1−[(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)スルホニル]−3−(4−{[(1R,2S)−2−フェニルシクロプロピル]アミノ}ピペリジン−1−イル)アゼチジン−3−イル]アセトニトリル;
[1−[(1−メチル−1H−ピラゾール−5−イル)カルボニル]−3−(4−{[(1R,2S)−2−フェニルシクロプロピル]アミノ}ピペリジン−1−イル)アゼチジン−3−イル]アセトニトリル;
[1−[(3−ヒドロキシアゼチジン−1−イル)カルボニル]−3−(4−{[(1R,2S)−2−フェニルシクロプロピル]アミノ}ピペリジン−1−イル)アゼチジン−3−イル]アセトニトリル;
[1−[(4−ヒドロキシピペリジン−1−イル)カルボニル]−3−(4−{[(1R,2S)−2−フェニルシクロプロピル]アミノ}ピペリジン−1−イル)アゼチジン−3−イル]アセトニトリル;
[1−[(4−メトキシピペリジン−1−イル)カルボニル]−3−(4−{[(1R,2S)−2−フェニルシクロプロピル]アミノ}ピペリジン−1−イル)アゼチジン−3−イル]アセトニトリル;
[1−[(cis−4−ヒドロキシシクロヘキシル)カルボニル]−3−(4−{[(1R,2S)−2−フェニルシクロプロピル]アミノ}ピペリジン−1−イル)アゼチジン−3−イル]アセトニトリル;
[1−[(trans−4−ヒドロキシシクロヘキシル)カルボニル]−3−(4−{[(1R,2S)−2−フェニルシクロプロピル]アミノ}ピペリジン−1−イル)アゼチジン−3−イル]アセトニトリル;
[3−(4−{[(1R,2S)−2−(4−フルオロフェニル)シクロプロピル]アミノ}ピペリジン−1−イル)−1−(4−ヒドロキシシクロヘキシル)アゼチジン−3−イル]アセトニトリル;
[3−(4−{[(1R,2S)−2−(4−フルオロフェニル)シクロプロピル]アミノ}ピペリジン−1−イル)−1−(メチルスルホニル)−アゼチジン−3−イル]アセトニトリル;
[3−(4−{[(1R,2S)−2−フェニルシクロプロピル]アミノ}ピペリジン−1−イル)−1−(1,3−チアゾール−5−イルカルボニル)アゼチジン−3−イル]アセトニトリル;
[3−(4−{[(1R,2S)−2−フェニルシクロプロピル]アミノ}ピペリジン−1−イル)−1−(1H−ピラゾール−4−イルカルボニル)アゼチジン−3−イル]アセトニトリル;
[3−(4−{[(1R,2S)−2−フェニルシクロプロピル]アミノ}ピペリジン−1−イル)−1−(ピラジン−2−イルカルボニル)アゼチジン−3−イル]アセトニトリル;
[3−(4−{[(1R,2S)−2−フェニルシクロプロピル]アミノ}ピペリジン−1−イル)−1−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)アゼチジン−3−イル]アセトニトリル;
[3−(4−{[(1R,2S)−2−フェニルシクロプロピル]アミノ}ピペリジン−1−イル)−1−(テトラヒドロフラン−3−イル)アゼチジン−3−イル]アセトニトリル;
[3−(4−{[(1R,2S)−2−フェニルシクロプロピル]アミノ}ピペリジン−1−イル)−1−(テトラヒドロフラン−3−イルカルボニル)アゼチジン−3−イル]アセトニトリル;
{1−[4−({[(1R,2S)−2−フェニルシクロプロピル]アミノ}メチル)ピペリジン−1−イル]シクロブチル}酢酸;
2−(3−(4−(((1R,2S)−2−フェニルシクロプロピル)アミノ)ピペリジン−1−イル)−1−(テトラヒドロフラン−2−カルボニル)アゼチジン−3−イル)アセトニトリル;
2−(3−(シアノメチル)−3−(4−(((1R,2S)−2−フェニルシクロプロピル)アミノ)ピペリジン−1−イル)アゼチジン−1−イル)−N,N−ジメチルアセタミド;
2−[1−(エチルスルホニル)−3−(4−{[(1R,2S)−2−フェニルシクロプロピル]アミノ}ピペリジン−1−イル)アゼチジン−3−イル]エタノール;
2−[1−(メチルスルホニル)−3−(4−{[(1R,2S)−2−フェニルシクロプロピル]アミノ}ピペリジン−1−イル)アゼチジン−3−イル]エタノール;
2−[3−(シアノメチル)−3−(4−{[(1R,2S)−2−フェニルシクロプロピル]アミノ}ピペリジン−1−イル)アゼチジン−1−イル]アセタミド;
2−[3−(シアノメチル)−3−(4−{[(1R,2S)−2−フェニルシクロプロピル]アミノ}ピペリジン−1−イル)アゼチジン−1−イル]−N−メチルアセタミド
3−(シアノメチル)−3−(4−{[(1R,2S)−2−(4−フルオロフェニル)シクロプロピル]アミノ}ピペリジン−1−イル)アゼチジン−1−スルホンアミド;
3−[2−(ジメチルアミノ)−2−オキソエチル]−N,N−ジメチル−3−(4−{[(1R,2S)−2−フェニルシクロプロピル]アミノ}ピペリジン−1−イル)アゼチジン−1−カルボキサミド;
メチル3−[2−(ジメチルアミノ)−2−オキソエチル]−3−(4−{[(1R,2S)−2−フェニルシクロプロピル]アミノ}ピペリジン−1−イル)アゼチジン−1−カルボキシレート;
メチル3−[2−(メチルアミノ)−2−オキソエチル]−3−(4−{[(1R,2S)−2−フェニルシクロプロピル]アミノ}ピペリジン−1−イル)アゼチジン−1−カルボキシレート;
N,N−ジメチル−2−(1−(メチルスルホニル)−3−(4−(((1R,2S)−2−フェニルシクロプロピル)アミノ)ピペリジン−1−イル)アゼチジン−3−イル)アセタミド;
N,N−ジメチル−3−[2−(メチルアミノ)−2−オキソエチル]−3−(4−{[(1R,2S)−2−フェニルシクロプロピル]アミノ}ピペリジン−1−イル)アゼチジン−1−カルボキサミド;
N−メチル−2−[1−(メチルスルホニル)−3−(4−{[(1R,2S)−2−フェニルシクロプロピル]アミノ}ピペリジン−1−イル)アゼチジン−3−イル]アセタミド;
テトラヒドロフラン−3−イル3−(シアノメチル)−3−(4−{[(1R,2S)−2−フェニルシクロプロピル]アミノ}ピペリジン−1−イル)アゼチジン−1−カルボキシレート;
[3−(4−{[(1R,2S)−2−フェニルシクロプロピル]アミノ}ピペリジン−1−イル)−1−(1H−ピラゾール−5−イルカルボニル)アゼチジン−3−イル]アセトニトリル;
{3−(4−{[(1R,2S)−2−フェニルシクロプロピル]アミノ}ピペリジン−1−イル)−1−[(3R)−テトラヒドロフラン−3−イルカルボニル]アゼチジン−3−イル}アセトニトリル;
{3−(4−{[(1R,2S)−2−フェニルシクロプロピル]アミノ}ピペリジン−1−イル)−1−[(3S)−テトラヒドロフラン−3−イルカルボニル]アゼチジン−3−イル}アセトニトリル;
{3−(4−{[(1R,2S)−2−フェニルシクロプロピル]アミノ}ピペリジン−1−イル)−1−[(2S)−テトラヒドロフラン−2−イルカルボニル]アゼチジン−3−イル}アセトニトリル;
{3−(4−{[(1R,2S)−2−フェニルシクロプロピル]アミノ}ピペリジン−1−イル)−1−[(2R)−テトラヒドロフラン−2−イルカルボニル]アゼチジン−3−イル}アセトニトリル;
[3−(4−{[(1R,2S)−2−フェニルシクロプロピル]アミノ}ピペリジン−1−イル)−1−(ピリジン−2−イルアセチル)アゼチジン−3−イル]アセトニトリル;
[3−(4−{[(1R,2S)−2−フェニルシクロプロピル]アミノ}ピペリジン−1−イル)−1−(1,3−チアゾール−4−イルカルボニル)アゼチジン−3−イル]アセトニトリル;
[3−(4−{[(1R,2S)−2−フェニルシクロプロピル]アミノ}ピペリジン−1−イル)−1−(1,3−チアゾール−2−イルカルボニル)アゼチジン−3−イル]アセトニトリル;
N,N−ジメチル−2−[3−(4−{[(1R,2S)−2−フェニルシクロプロピル]アミノ}ピペリジン−1−イル)−1−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)アゼチジン−3−イル]アセタミド;
N−メチル−2−[3−(4−{[(1R,2S)−2−フェニルシクロプロピル]アミノ}ピペリジン−1−イル)−1−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)アゼチジン−3−イル]アセタミド;
2−[1−(シクロプロピルメチル)−3−(4−{[(1R,2S)−2−フェニルシクロプロピル]アミノ}ピペリジン−1−イル)アゼチジン−3−イル]−N,N−ジメチルアセタミド;
2−[1−(シクロプロピルメチル)−3−(4−{[(1R,2S)−2−フェニルシクロプロピル]アミノ}ピペリジン−1−イル)アゼチジン−3−イル]−N−メチルアセタミド;
[3−(4−{[(1R,2S)−2−フェニルシクロプロピル]アミノ}ピペリジン−1−イル)−1−(ピリミジン−2−イルメチル)アゼチジン−3−イル]酢酸;
[3−(4−{[(1R,2S)−2−フェニルシクロプロピル]アミノ}ピペリジン−1−イル)−1−(ピリミジン−5−イルメチル)アゼチジン−3−イル]酢酸;
[3−(4−{[(1R,2S)−2−フェニルシクロプロピル]アミノ}ピペリジン−1−イル)−1−(1,3−チアゾール−4−イルメチル)アゼチジン−3−イル]酢酸;
[3−(4−{[(1R,2S)−2−フェニルシクロプロピル]アミノ}ピペリジン−1−イル)−1−(1,3−チアゾール−5−イルメチル)アゼチジン−3−イル]酢酸;
[3−(4−{[(1R,2S)−2−フェニルシクロプロピル]アミノ}ピペリジン−1−イル)−1−(1,3−チアゾール−2−イルメチル)アゼチジン−3−イル]酢酸;及び
[3−(4−{[(1R,2S)−2−フェニルシクロプロピル]アミノ}ピペリジン−1−イル)−1−(3,3,3−トリフルオロプロピル)アゼチジン−3−イル]酢酸から選択される発明1に記載の化合物、または前記化合物のいずれかの医薬的に許容される塩。
[発明40]
発明1から39のいずれか1つに記載の化合物、またはその医薬的に許容される塩、及び少なくとも1つの医薬的に許容される担体を含む医薬組成物。
[発明41]
LSD1の阻害方法であって、発明1から39のいずれか1つに記載の化合物、またはその医薬的に許容される塩を、前記LSD1と接触させることを含む、前記方法。
[発明42]
治療有効量の発明1から39のいずれか1つに記載の化合物、またはその医薬的に許容される塩を患者に投与することを含む疾患の治療方法であって、前記疾患ががんである、前記方法。
[発明43]
前記がんが、血液がんである、発明42に記載の方法。
[発明44]
前記血液がんが、急性リンパ性白血病(ALL)、急性骨髄性白血病(AML)、急性前骨髄球性白血病(APL)、慢性リンパ球性白血病(CLL)、慢性骨髄性白血病(CML)、びまん性大細胞型B細胞リンパ腫(DLBCL)、マントル細胞リンパ腫、非ホジキンリンパ腫、ホジキンリンパ腫、原発性骨髄線維症(PMF)、真性赤血球増加症(PV)、本態性血小板血症(ET)、骨髄異形成症候群(MDS)、または多発性骨髄腫から選択される、発明43に記載の方法。
[発明45]
前記がんが、非上皮性悪性腫瘍、肺がん、消化管がん、泌尿生殖器系がん、肝臓がん、骨がん、神経系のがん、婦人科がん、または皮膚がんである、発明43に記載の方法。
[発明46]
治療有効量の発明1から39のいずれか1つに記載の化合物、またはその医薬的に許容される塩を患者に投与することを含む疾患の治療方法であって、前記疾患がウイルス疾患またはベータグロビン症である、前記方法。
また、本明細書に記載されたものに加えて、本発明の様々な変更が、前述の説明から、当業者には明らかであろう。かかる変更もまた、添付の特許請求の範囲内に含まれることが意図されている。本出願に引用した、すべての特許、特許出願、及び出版物を含めた各参考文献は、参照することによってその全体が本明細書に組み込まれる。
【配列表】
[この文献には参照ファイルがあります.J-PlatPatにて入手可能です(IP Forceでは現在のところ参照ファイルは掲載していません)]