特許第6782471号(P6782471)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】6782471
(24)【登録日】2020年10月22日
(45)【発行日】2020年11月11日
(54)【発明の名称】オリジナル知育遊具
(51)【国際特許分類】
   A63G 31/00 20060101AFI20201102BHJP
   A63B 17/00 20060101ALI20201102BHJP
   A63B 17/04 20060101ALI20201102BHJP
   E04B 2/74 20060101ALI20201102BHJP
【FI】
   A63G31/00
   A63B17/00 C
   A63B17/04
   A63B17/00 B
   E04B2/74 561H
【請求項の数】3
【全頁数】14
(21)【出願番号】特願2020-22860(P2020-22860)
(22)【出願日】2020年1月27日
【審査請求日】2020年1月27日
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】300082760
【氏名又は名称】後藤体器株式会社
(72)【発明者】
【氏名】後藤 芳正
(72)【発明者】
【氏名】後藤 英文
【審査官】 田中 洋行
(56)【参考文献】
【文献】 米国特許第6004182(US,A)
【文献】 実開昭53−109998(JP,U)
【文献】 実開昭58−168399(JP,U)
【文献】 特許第6422042(JP,B1)
【文献】 特開2019−194412(JP,A)
【文献】 特開昭54−76339(JP,A)
【文献】 特開2002−242340(JP,A)
【文献】 特開平8−109689(JP,A)
【文献】 特開2006−16837(JP,A)
【文献】 特開2003−171991(JP,A)
【文献】 登録実用新案第3176838(JP,U)
【文献】 欧州特許出願公開第3513852(EP,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A63G 1/00−33/00
A63H 1/00−37/00
A63B 17/00
A63B 17/04
E04B 2/74
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
床面に載置する基台の中央部に竪ポールを立設しその周囲で前記基台の径方向線上に形成した第一セット溝を複数本形成したパネルセットベースと、前記パネルセットベースの第一セット溝に下端縁の端部を着脱可能に差し込みセットし上部の両側端面にキーブロックを設けた立設パネルと、前記立設パネルのキーブロックに上方から嵌め込むキー溝を備え前記立設パネルの側部を着脱可能に差し込む第二セット溝を備え前記パネルセットベースの竪ポールに挿入セットする連結孔を備えたパネル間ジョイントとからなることを特徴とする幼児用オリジナル知育遊具。
【請求項2】
床面に載置する基台の中央部に竪ポールを立設しその周囲で前記基台の径方向線上に形成した第一セット溝を複数本形成したパネルセットベースと、前記パネルセットベースの第一セット溝に下端縁の端を着脱可能に差し込みセット可能にし上部の両側端面にキーブロックを設けた立設パネルと、前記立設パネルの上端部に載置連結する屋根パネルと、前記立設パネルのキーブロックに上方から嵌め込むキー溝を備え前記立設パネルの側部を着脱可能に差し込みする第二セット溝を備えパネルセットベースの竪ポールに挿入セットする連結孔を備えたパネル間ジョイントとからなることを特徴とする幼児用オリジナル知育遊具。
【請求項3】
前記立設パネルは、矢切り付ハウスパネル、ハウスサイド用パネル、ゲート用パネル、お店ハウス用パネル、ガーデンサイド用パネルであることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の幼児用オリジナル知育遊具。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、子供の幼児用遊具の中でも自発的想像力を育むオリジナル知育遊具に関する。
【背景技術】
【0002】
幼児用遊具としてのコンセプトは、子供に安全であり、子供の自由な生活行動を可能にすると共に遊び行動も満足させることであり、子供の生活・遊び行動に応じて子供が自発的に用途に応じて簡単に組み立てて、子供に発想の転換と興味と思考力およびチャレンジ精神の醸成を、自然体で感じさせることが出来る遊具にすることである。
これを満足するものとして本願出願人は、過去に特許文献1〜特許文献3にて子供の成長に合わせて夢のある幼児用組立遊具(ジョイント幼児遊具)を紹介し、幼児教育業界に大きく貢献をしてきた。
【0003】
これ等の幼児用組立遊具は、連結用の基台を複数台用意し、これに予め組み立ててある滑り台、登り台、梯子等を簡易連結具で連結して基台との昇降コンビネーション遊具にしたり、叉、複数の基台の上部間にトンネルブリッジ、太鼓橋、ネット渡橋、ネット吊り橋、ウェーブ橋、蛇行橋等を前記簡易連結具で、連結して高所渡りコンビネーション遊具にするものである。これらの組み合わせは幼児又は保育士等のアイディアを生かして連結して、様々なミニ遊園地を構成して楽しむことが出来る。
【0004】
昔、積み木のように色々な立体形状の単一部材を予め多数作成して置き、これらを遊ぶ幼児の自由な発想に基いて組み立てていくものがある。いわば子供の想像力を育む知育遊具の原始である。
【0005】
一方現在の、幼児用遊具は、パーソナルコンピュータ等を活用してプログラマーが作成された高度化され且つゲーム化された高価で難しく、想像力を育む遊具としては程遠いものがある。
そこで本出願人は最近特許文献4にて「オリジナル知育遊具」と称して、誰かによって作られた既成のゲームやキャラクターの世界ではなく、多様な組み立てを可能にした単一の各種連結遊具部材を利用して、子供本人が描いた自由なイメージを自分の手で創造させ、その完成の喜びを感じさせる遊具、また親子で、又は子供同士がお互いに協力して創造することができる遊具、即ち実質的なオリジナル知育遊具を紹介した。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開2014−204946号公報「子供用家具調遊具」
【特許文献2】特開2015−223498号公報「子供用組立遊具」
【特許文献3】特開2017−64372号公報「幼児用組立遊具」
【特許文献4】特許第6422042号公報「オリジナル知育遊具」
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明は、この実質的なオリジナル知育遊具を起点にして、新規なパネルセットベース及びパネル間ジョイントを開発して、これらにより矢切り付ハウスパネル、ハウスサイド用パネル、ゲート用パネル、お店ハウス用パネル、ガーデンサイド用パネル等、多種類の立設パネルを多様に連結して、お楽しみの各種ハウスやガーデンを簡易に安全に自在に組み立てることを可能にした第二弾のオリジナル知育遊具を提供するものである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記本発明の課題を満足させる幼児用オリジナル知育遊具の主な技術構成は、次の(1)〜(3)の通りである。
【0009】
(1)、床面に載置する基台の中央部に竪ポールを立設しその周囲で前記基台の径方向線上に形成した第一セット溝を複数本形成したパネルセットベースと、前記パネルセットベースの第一セット溝に下端縁の端部を着脱可能に差し込みセットし上部の両側端面にキーブロックを設けた立設パネルと、前記立設パネルのキーブロックに上方から嵌め込むキー溝を備え前記立設パネルの側部を着脱可能に差し込む第二セット溝を備え前記パネルセットベースの竪ポールに挿入セットする連結孔を備えたパネル間ジョイントとからなることを特徴とする幼児用オリジナル知育遊具。
【0010】
(2)、床面に載置する基台の中央部に竪ポールを立設しその周囲で前記基台の径方向線上に形成した第一セット溝を複数本形成したパネルセットベースと、前記パネルセットベースの第一セット溝に下端縁の端を着脱可能に差し込みセット可能にし上部の両側端面にキーブロックを設けた立設パネルと、前記立設パネルの上端部に載置連結する屋根パネルと、前記立設パネルのキーブロックに上方から嵌め込むキー溝を備え前記立設パネルの側部を着脱可能に差し込みする第二セット溝を備えパネルセットベースの竪ポールに挿入セットする連結孔を備えたパネル間ジョイントとからなることを特徴とする幼児用オリジナル知育遊具。
【0011】
(3)、前記立設パネルは、矢切り付ハウスパネル、ハウスサイド用パネル、ゲート用パネル、お店ハウス用パネル、ガーデンサイド用パネルであることを特徴とする前記(1)又は(2)に記載の幼児用オリジナル知育遊具。
【発明の効果】
【0012】
本発明は、第二弾のオリジナル知育遊具として、新規な多機能なパネルセットベース及びパネル間ジョイントにより矢切り付ハウスパネル、ハウスサイド用パネル、ゲート用パネル、お店ハウス用パネル、ガーデンサイド用パネル等、多種類の立設パネルを多様に連結して、お楽しみの各種ハウスやガーデンを簡易に安全に自在に組み立てることを可能にしたものである。
【0013】
これにより、ゲームやキャラクターの世界ではなく、子供たち自身の経験やイメージを、自分の手で大切なハウスを中心にした遊び場を作り上げることの喜びを感じさせ、また子供に合わせたハウス課題を自由に本人が創造し、或いは親子で、又は子供同士がお互いに協力していろいろなハウスやガーデンを組み込み創造することができる優れたオリジナル知育作用効果を呈するものである。
【図面の簡単な説明】
【0014】
図1】本発明の実施例におけるパネルセットベースを示し、(1)はセット溝をX型に配置したパネルセットベース100−1の斜視正面図を示し、(2)はセット溝をY型に配置したパネルセットベース100−2の斜視正面図を示す。
図2-1】本発明の実施例における当該立設パネルを連結するパネル間ジョイント200−1の平面斜視図を(1)に示し(2)に裏面斜視図を示す。
図2-2】本発明の実施例における当該立設パネルを連結するパネル間ジョイント200−2の平面斜視図を(1)に示し(2)に裏面斜視図を示す。
図2-3】本発明の実施例における当該立設パネルを連結するパネル間ジョイント200−3の平面斜視図を(1)に示し(2)に裏面斜視図を示す。
図2-4】本発明の実施例における当該立設パネルを連結するパネル間ジョイント200−4の平面斜視図を(1)に示し(2)に裏面斜視図を示す。
図2-5】本発明の実施例における当該立設パネルを連結するパネル間ジョイント200−5の平面斜視図(1)を(1)に示し(2)に裏面斜視図を示す。
図2-6】本発明の実施例における当該立設パネルを連結するパネル間ジョイント200−6の平面斜視図を(1)に示し(2)に裏面斜視図を示す。
図2-7】本発明の実施例における当該立設パネルを連結するパネル間ジョイント200−7の平面斜視図を(1)に示し(2)に裏面斜視図を示す。
図3-1】本発明の実施例における立設パネルの例(1)〜(4)を示す正面図。
図3-2】本発明の実施例における立設パネルの例(5)〜(9)を示す正面図。
図3-3】本発明の実施例における立設パネルの例(10)〜(14)を示す正面図。
図3-4】本発明の実施例における立設パネルの例(15)〜(16)を示す正面図。
図3-5】本発明の実施例における屋根パネルの例(1)〜(2)を示す平面図。
図4-1】一対の立設パネル300−7,300−10をパネルセットベース100−1及びパネル間ジョイント200−3で連結する例を示す説明図であり、本図は連結前の状態を示す斜視図である。
図4-2】図4−1の状態から向かって右側の立設パネル300−10をパネルセットベース100−1にセットした状態を示す斜視図である。
図4-3】図4−2の状態から向かって左側の立設パネル300−7をパネルセットベース100−1にセットした状態を示す斜視図である。
図4-4】図4−3の状態から、パネル間ジョイント200−3を降下させて両方の立設パネル300−7,300−10の両側部を差し込んでいる状態を示す斜視図である。
図4-5】図4−4の状態からパネル間ジョイント200−3のキー溝に立設パネル300−7,300−10のキーブロック301を嵌め込んで連結固定した状態を示す斜視図である。
図5図6に示す本発明の組立構築例1の組立前の配置例を示す斜視説明図である。
図6図5に示す下準備から組立構築した例1の完成斜視図である。
図7】組み立て構築例2を示す斜視説明図である。
図8】組み立て構築例3を示す斜視説明図である。
図9】組み立て構築例4を示す斜視説明図である。
図10】組み立て構築例5を示す斜視説明図である。
図11】組み立て構築例6を示す斜視説明図である。
図12】組み立て構築例7を示す斜視説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
本発明を実施するための形態を次に記載の実施例により詳細に説明する。
【実施例】
【0016】
本発明の実施例における基本的な部材構成を図1図3に示す。
幼児用オリジナル知育遊具は、図1の(1)〜(2)に示すパネルセットベース100−1〜100−2と、図2−1の(1)(2)〜図2−6の(1)〜(2)に示すパネル間ジョイント200−1〜200−6と、図3−1〜図3−4に示し、上部の両側端面にキーブロック301を設けた各種例の立設パネル300−1〜300−16と、図3−5に示す屋根パネル400−1,400−2とからなる。
これらのパーツを用いて組み立てる前のパーツ構築例1を図5の斜視図に示し、組立後の状態を図6に示す。
更に、図7図12に組み立て構築例2〜7の斜視説明図を示す。
【0017】
図1の(1)において、パネルセットベース100−1は、床面に載置する円板型の基台101の中央部に竪ポール102を立設し、この竪ポール102の下部連結位置を中心に第一セット溝103を90度の回転角間隔で4本X型に形成してある。第一セット溝103はいずれの立設パネルでもその下部端部を真横から或いは真上から容易に嵌め込み自在に形成してあり、セットパネルの下部を保持してその立設状態を確実に維持する。
前記竪ポール102は、後述するパネル間ジョイントを設置する際に、パネル間ジョイントの連結孔に挿入してパネル間に確実にセットするためのガイドであり且つセット後の立設パネルをパネル間ジョイントを介して安定保持する主柱である。
このパネルセットベース100−1は、立設パネルを単独に連結配置し、或いは直線的に連結配置し、或いは十字状に連結配置し、更にはT字状に連結配置し、又はL字状に連結配置することができる万能タイプである。
【0018】
図1の(2)において、パネルセットベース100−2は、床面に載置する円板型の基台101は中央部に竪ポール102を立設し、この竪ポール102の下部連結位置を中心に第一セット溝103を120度の回転角度間隔で3本Y型に形成してある。
第一セット溝103はパネルセットベース100−2と同様にいずれの立設パネルの下部端部を真横から或いは真上から容易に嵌め込み自在に形成してあり、セットパネルの下部を保持してその立設状態を確実に維持する。
このパネルセットベース100−2は、立設パネルを単独に支持し、或いはV字状に連結配置し、或いはY字状に連結配置することができるタイプである。
【0019】
図2−1の(1)と(2)に示すパネル間ジョイント200−1は、一枚の立設パネルのキーブロック301(図4−1に記載)に上方から載置して嵌め、立設パネルの幅方向移動を確実にロックするキー溝211を備え、前記立設パネルの側部を着脱可能に装入する1本の第二セット溝201を備えパネルセットベース100−1の竪ポール103に挿入セットする連結孔210を備えてある。
【0020】
図2−2の(1)と(2)に示すパネル間ジョイント200−2は、最多二枚の立設パネルのキーブロック301に上方から載置して嵌め、立設パネルの幅方向移動を確実にロックするキー溝211を備え前記二枚の立設パネルの上部側部を着脱可能に装入して直線配置連結する一対の第二セット溝201を備えパネルセットベース100−1の竪ポール103に挿入セットする連結孔210を備えてある。
【0021】
図2−3の(1)と(2)に示すパネル間ジョイント200−3は、最多二枚の立設パネルのキーブロック301に上方から載置して嵌め、立設パネルの幅方向移動を確実にロックするするキー溝211を備え前記二枚の立設パネルの側部を着脱可能に装入しL型に配置連結する一対の第二セット溝201を備えパネルセットベース100−1の竪ポール103に挿入セットする連結孔210を備えてある。
【0022】
図2−4の(1)と(2)に示すパネル間ジョイント200−4は、最多三枚の立設パネルのキーブロック301に上方から載置して嵌め、立設パネルの幅方向移動を確実にロックする三本のキー溝211を備え前記三枚の立設パネルの側部を着脱可能に装入してT型に配置連結する三個の第二セット溝201を備えパネルセットベース100−1の竪ポール103に挿入セットする連結孔210を備えてある。
【0023】
図2−5の(1)と(2)に示すパネル間ジョイント200−5は、最多四枚の立設パネルのキーブロック301に上方から載置して嵌め、立設パネルの幅方向移動を確実にロックする四本のキー溝211を備え前記四枚の立設パネルの側部を着脱可能に装入して十字型に配置連結する四個の第二セット溝201を備えパネルセットベース100−1の竪ポール103に挿入セットする連結孔210を備えてある。
【0024】
図2−6の(1)と(2)に示すパネル間ジョイント200−6は、最多二枚の立設パネルのキーブロック301に上方から載置して嵌めて立設パネルの幅方向移動を確実にロックする二本のキー溝211を備え、前記二枚の立設パネルの側部を着脱可能に装入して、内角120度のくの字型に配置連結する二個の第二セット溝201を備え、パネルセットベース100−2の竪ポール103に挿入セットする連結孔210を備えてある。
【0025】
図2−7の(1)と(2)に示すパネル間ジョイント200−7は、最多三枚の立設パネルのキーブロック301に上方から載置して嵌めて立設パネルの幅方向移動を確実にロックする三本のキー溝211を備え、前記二枚の立設パネルの側部を着脱可能に装入して各角度120度のYの字型に配置連結する三本の第二セット溝201を備え、パネルセットベース100−2の竪ポール103に挿入セットする連結孔210を備えてある。
【0026】
次に、図3−1〜図3−4に示す本発明の実施例における立設パネル例300−1〜300−14、及び図3−5に示す本発明の実施例における屋根パネル400−1,400−2について説明する。
【0027】
図3−1の(1)〜(4)に示す立設パネル300−1〜300−4は、ハウスの出入り口や間仕切り用のゲート用パネルであり、上部に襟模様板31を取り付けてある。立設パネル300−3はカーテン32を垂設してある。
【0028】
図3−2の(5)〜(9)に示す立設パネル300−5〜300−9は、矢切り33付ハウスパネルであり、この矢切り33の下に襟模様34を取り付けてある。立設パネル300−5はお店ハウス用パネルであり、そのカウンター35を設け、こどもSYOP名とリンゴのマークを入れたロゴを描いてある。立設パネル300−6は小窓36を開け壁面に黒板37を設けており、立設パネル300−7は小窓36を開け壁面には広窓38を形成してある。また立設パネル300−8はミラー39と小窓40を設けてあり、立設パネル300−9は透明窓41と小窓40を設けてある。
【0029】
図3−3の(10)〜(14)に示す立設パネル300−10〜300−14は、ハウスサイド用パネルであり、立設パネル300−10、300−13、300−14は覗き小窓42を有し、立設パネル300−11は透明窓43を形成し、立設パネル300−12は笑顔のくりぬき小窓44を形成してある。
【0030】
図3−4の(15)〜(16)に示す立設パネル300−15、300−16はガーデンサイド用パネルであり立設パネル300−15は、庭木45を飾り、立設パネル300−16は草花46を飾ってあり土地付きハウスの楽しみも享受できる。
【0031】
図3−5の(17)〜(18)には、前記矢切り33を形成した立設パネル300−5〜300−9用の屋根パネル400−1、400−2をしめす。屋根パネル400−1は前記お店ハウスの立設パネル300−5と300−7間等に載置する。屋根パネル400−2は立設パネル300−5と300−7間に設置する他に立設パネル300−8と300−9間または、ゲートパネルである立設パネル300−1、300−2間等に載置する。これらの載置に際しては、例えば屋根パネルの下面の両側に図4に示す前記立設パネルに設けたキーブロック301と同様のキーブロックを設け、載置される立設パネルの矢切りの上端部に、前記パネル間ジョイントのキー溝と同様のキー溝を設けてワンタッチで嵌め込み連結するタイプにすることが出来る。
これ等の各立設パネル300−1〜300−16の裏面の上部両側には、図4例に示すキーブロック301をそれぞれ固設してある。このキーブロックはパネル間ジョイントのキー溝に嵌めて立設パネルの幅方向微動を確実に阻止するものである。
【0032】
次に、立設パネルをパネルセットベースとパネル間ジョイントにて組立連結する基本例を次に紹介する。
図4−1〜図4−4に示す例は、パネルセットベース100−1とL型のパネル間ジョイント200−3による立設パネル300−7、300−10の二枚を組立連結する例である。
図4−1には組み立て構築する前の配置をしめす。
この状態から図4−2に示すように、立設パネル300−10の下部片側をパネルセットベース100−1の一方の第一セット溝103に横からスライドして挿入して保持する。
次に図4−3に示すように、立設パネル300−7の下部片側をパネルセットベース100−1の他方の第一セット溝103に横からスライドして挿入して保持する。
次に図4−4に示すようにパネル間ジョイント200−3を上方から下降させて両方の第二セット溝201に立設パネル300−7、300−10の各上部片側の頂部に挿入して更に下降させて連結孔210に竪ポール102を挿入してガイドさせながら微量下降させ図4−5に示すようにその下面の両キー溝211に立設パネル300−7、300−10の各上部片側のキーブロック310を嵌める。これで立設パネル300−7、300−10の上下部が確実に固定支持される。
【0033】
<組み立て構築例1>
次に、図5図6にて前記の各パーツを適宜用いて組み立て構築した「こどもドリームハウスJ1」例を紹介する。
図5は組み立て前の各パーツの配置例を示し、図6に組み立て構築した完成図を示す。そしてその他の組み立て構築したこどもジョイントハウスを図7図12にて紹介する。
図5において、こどもドリームハウスJ1は最初に連結配置する立設パネル300−1〜300−16及び屋根パネル400−1、400−2を仮配置する。
配置した立設パネル間に第一セット溝103をX型に配置のパネルセットベース100−1を立てこれにペアーとなる第二セット溝201をT型、L型、X型に配置のパネル間ジョイント200−3〜200−5を配置する。
次に、当該立設パネルをパネルセットベース100−1の第一セット溝103に順次差し込み(挿入)セットして連結保持し立設する。連結した立設パネル同士は前記パネル間ジョイント200−3〜200−5でパネル上部間を連結して固定していき徐々に組み立てて図6に示す完成図に構築するのである。
【0034】
上記の要領で更に組み立てた構築例2〜7例を図7図12にて紹介する。
<組み立て構築例2>
図7に示す構築例2は、お店屋さんごっこ用に建てた「こどもSYOPハウスJ2」であり、カウンター35付の立設パネル300−5、サイドパネルである窓付式立設パネル300−11を一対、ゲートパネル300−2、屋根パネル400−1、第一セット溝103をX型に配置のパネルセットベース100−1及び第二セット溝201をL型に配置のパネル間ジョイント200−3により構築したものである。
【0035】
<組み立て構築例3>
図8に示す構築例3は、前例「こどもSYOPハウスJ2」の隣に立設パネル300−2を介してお客さんの控えハウスJ3を建てた例である。お客さんの控えハウスJ3は屋根パネル400−2、立設パネル300−1、300−2、300−6、300−11及びパネルセットベース100−1、L型のパネル間ジョイント200−3、T型のパネル間ジョイント200−4により構築したものである。
【0036】
<組み立て構築例4>
図9に示す構築例4は、構築例3の「こどもSYOPハウスJ2」とお客さんの控えハウスJ3の間に庭木パネル300−16と、立設パネル300−2をパネルセットベース100−1、L型のパネル間ジョイント200−3、T型のパネル間ジョイント200−4で連接して遊び中庭を設けた「庭付きハウスJ4」である。
【0037】
<組み立て構築例5>
図10に示す構築例5は、パネルを6角形に配置した「二連のガーデンハウスJ5、J6」である。図10左のガーデンハウスJ5は、立設パネル300−2、庭木パネル300−15、立設パネル300−12、300−6、庭木パネル300−15、庭草パネル300−16をパネル間ジョイント200−6、200−7で連設してある。図10右のガーデンハウスガーデンハウスJ6はガーデンハウスJ5と兼ねる立設パネル300−2、庭木パネル300−15、300−5、300−2、庭木パネル300−15、庭草パネル300−16をパネルセットベース100−2とパネル間ジョイント200−6、200−7で連設してある。
【0038】
<組み立て構築例6>
図11に示す構築例6は、庭木パネル300−15と庭草パネル300−16をパネルセットベース100−1とパネル間ジョイント200−1、200−2、200−2、200−2、200−2、200−1で直線的に連設した生垣パネルJ6である。
【0039】
<組み立て構築例7>
図12に示す構築例7は、立設パネル(ゲートパネル)300−1を中央部に配置しその両側各々に庭木パネル300−15、庭草パネル300−16、300−16、の順にパネルセットベース100−2と、くの字型のパネル間ジョイント200−6、I型のパネル間ジョイント200−1で連設したゲート付の生垣パネルJ7である。
このように本発明の幼児用オリジナル知育遊具は、前述に紹介したように各種各様の優れた構築バリエーションを呈し、幼児に素敵な自主製作の遊び場を提供することを容易に可能にしたものである。
【産業上の利用可能性】
【0040】
本発明の幼児用オリジナル知育遊具は、前述の効果で述べ、及び各種各様の構築例を紹介したように優れた構築バリエーションと作用効果を呈し、幼児教育界並びに幼児遊具産業界に貢献すること多大なものがあり産業上の利用可能性は極めて高い。
【符号の説明】
【0041】
100−1、100−2:パネルセットベース
101:基台
102:竪ポール
103:第一セット溝
200−1〜200−7:パネル間ジョイント
201:第二セット溝
210:連結孔
211:キー溝
300−1〜300−16:立設パネル
301:キーブロック
400−1,400−2:屋根パネル
【要約】
【課題】数少ない新規なパネルセットベースとパネル間ジョイントを利用して、多種類の立設パネルを多様に連結して、幼児自身の経験やイメージで、自分の手で楽しいハウスを作り上げることの喜びを感じさせることができる、第二弾の改良型オリジナル知育遊具を提供する。
【解決手段】床面に載置する基台の中央部に竪ポールを立設しその周囲で前記基台の径方向線上に形成した第一セット溝を複数本形成したパネルセットベースと、前記パネルセットベースの第一セット溝に下端縁の端部を着脱可能に差し込みセットし上部の両側端面にキーブロックを設けた立設パネルと、前記立設パネルのキーブロックに上方から嵌め込むキー溝を備え前記立設パネルの側部を着脱可能に差し込む第二セット溝を備え前記パネルセットベースの竪ポールに挿入セットする連結孔を備えたパネル間ジョイントとからなることを特徴とする幼児用オリジナル知育遊具。
【選択図】図1
図1
図2-1】
図2-2】
図2-3】
図2-4】
図2-5】
図2-6】
図2-7】
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図12