(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
選択された配置パターンに応じて前記表示面に表示されている複数の表示領域を配置して表示する場合、該複数の表示領域それぞれの縮小画像を表示する縮小画像表示部を備えることを特徴とする請求項1から6までのいずれか1項に記載の表示装置。
【図面の簡単な説明】
【0023】
【
図1】実施の形態1の表示装置の外観の一例を示す説明図である。
【
図2】本実施の形態の表示装置の構成の一例を示すブロック図である。
【
図3】表示面の任意の位置に表示される複数の表示領域の一例を示す説明図である。
【
図4】ウインドウリストの一例を示す説明図である。
【
図5】配置パターンの選択メニューの一例を示す説明図である。
【
図7】ウインドウを整列表示する際に更新されるウインドウリストの一例を示す説明図である。
【
図8】整列表示されたウインドウの一例を示す説明図である。
【
図9】サムネイルを操作して整列表示させるウインドウを入れ替える操作の一例を示す説明図である。
【
図10】サムネイルの操作により整列表示させるウインドウを入れ替えた状態の一例を示す説明図である。
【
図11】入れ替え操作後の整列表示されたウインドウの一例を示す説明図である。
【
図12】整列表示されたウインドウを操作して整列表示させるウインドウを入れ替える操作の一例を示す説明図である。
【
図13】ウインドウの操作により入れ替えが行われた場合の整列表示されたウインドウの一例を示す説明図である。
【
図14】マルチモニタの場合の表示面の任意の位置に表示される複数のウインドウの一例を示す説明図である。
【
図15】マルチモニタの場合のウインドウリストの一例を示す説明図である。
【
図16】マルチモニタの場合の整列パターンの選択メニューの一例を示す説明図である。
【
図17】マルチモニタの場合のウインドウを整列表示する際に更新されるウインドウリストの一例を示す説明図である。
【
図18】マルチモニタの場合の整列表示されたウインドウの一例を示す説明図である。
【
図19】マルチモニタの場合のサムネイルを操作して整列表示させるウインドウを入れ替える操作の一例を示す説明図である。
【
図20】マルチモニタの場合のサムネイルの操作により整列表示させるウインドウを入れ替えた状態の一例を示す説明図である。
【
図21】マルチモニタの場合の入れ替え操作後の整列表示されたウインドウの一例を示す説明図である。
【
図22】マルチモニタの場合の整列表示されたウインドウを操作して整列表示させるウインドウを入れ替える操作の一例を示す説明図である。
【
図23】マルチモニタの場合のウインドウの操作により入れ替えが行われた場合の整列表示されたウインドウの一例を示す説明図である。
【
図24】本実施の形態の表示装置によるウインドウの整列表示の処理手順の一例を示すフローチャートである。
【
図25】本実施の形態の表示装置によるウインドウの整列表示の処理手順の一例を示すフローチャートである。
【
図26】本実施の形態の表示装置によるウインドウの整列表示の処理手順の一例を示すフローチャートである。
【
図27】本実施の形態の表示装置によるウインドウの整列表示の処理手順の一例を示すフローチャートである。
【
図28】本実施の形態の表示装置による整列ボタンの配置処理の手順の一例を示すフローチャートである。
【
図29】本実施の形態の表示装置によるシングルモニタの場合の整列パターンによるウインドウの配置処理の手順の一例を示すフローチャートである。
【
図30】本実施の形態の表示装置によるドラッグ・ドロップによるウインドウの配置処理の手順の一例を示すフローチャートである。
【
図31】本実施の形態の表示装置によるマルチモニタの場合の整列パターンによるウインドウの配置処理の手順の一例を示すフローチャートである。
【
図32】実施の形態2の表示装置の外観の一例を示す説明図である。
【0024】
(実施の形態1)
以下、本発明を実施の形態を示す図面に基づいて説明する。
図1は実施の形態1の表示装置100の外観の一例を示す説明図であり、
図2は本実施の形態の表示装置100の構成の一例を示すブロック図である。表示装置100は、表示面を有する表示部14、表示部14を収容するケース20などを備える。表示装置100は、タブレット端末、ノート型パーソナルコンピュータ、スマートフォンなどの携帯電話機、あるいは会議室や教室などで情報を共有することができる大型の表示面を備える表示装置又は情報処理装置などであってもよい。
【0025】
図2に示すように、表示装置100は、CPU、メモリなどで構成され装置全体を制御する制御部10、タッチ検出部11、表示制御部12、記憶部13、表示部14、サムネイル表示部15、通信部16などを備える。
【0026】
表示部14は、例えば、液晶ディスプレイ、EL(Electro Luminescence)ディスプレイ等であり、表示面に画像を表示することができる。
【0027】
タッチ検出部11は、静電容量方式タッチパネル、抵抗膜方式タッチパネル等で構成される。タッチ検出部11は、操作パネルとしての機能を有し、表示部14の表示面へのタッチ操作の入力を受け付ける。タッチ検出部11は、表示部14の表示面に対して、ユーザがペン又は指等でタッチ操作を行った場合、タッチ操作が行われた表示面上の位置を示す情報、すなわちタッチ操作により押圧された箇所を示す位置情報(例えば、表示面をxy座標で表す場合、タッチ箇所のx座標及びy座標などの座標データ)を取得する。
【0028】
また、タッチ検出部11は、離隔した2つ以上の箇所が押圧された場合、それぞれの箇所の位置情報も取得することができ、いわゆるマルチタッチ操作が可能である。なお、タッチ検出部11は、フリック操作を検出することもできる。タッチ検出部11は、取得した位置情報を制御部10へ出力する。ペン又は指で表示面を操作することにより、後述のように、ウインドウ(表示領域)の整列表示を簡単に行うことができる。
【0029】
記憶部13は、DDR、SDRAM(Double Data Rate Synchronous Dynamic Random Access Memory)などの揮発性メモリ、フラッシュROM(Read Only Memory)、EEPROM(登録商標)、HDD(Hard Disk Drive)などの不揮発性メモリなどで構成される。記憶部13は、後述のウインドウリスト、配置パターン(整列パターンとも称する)などの所定の情報、表示装置100を制御するためのプログラム、表示部14の表示面に表示される表示領域(ウインドウとも称する)、後述のサムネイル(縮小画像とも称する)などを記憶する。
【0030】
表示制御部12及びタッチ検出部11は、選択受付部としての機能を有する。表示制御部12及びタッチ検出部11は、記憶部13に記憶した複数の配置パターンから一の配置パターンを選択する操作を受け付ける。
【0031】
また、表示制御部12は、表示部14の表示面の任意の位置で表示されている複数の表示領域を、選択された配置パターンに応じて配置して表示する。
【0032】
通信部16は、有線又は無線による通信機能を備え、他の表示装置又は情報処理装置に備えられた表示部(不図示)に表示領域を表示させるために必要な情報の送受信を行う。本実施の形態には、表示部(表示面)を1つだけ備えるシングルモニタ、及び複数(例えば、2つ)の表示部(表示面)を備えるマルチモニタの2通りの態様がある。まず、シングルモニタの場合について、表示装置100による動作を説明する。
【0033】
(第1実施例)
第1実施例は、重複して表示されたウインドウのレイヤーに応じて整列表示する場合を説明する。
【0034】
図3は表示面の任意の位置に表示される複数のウインドウの一例を示す説明図である。ウインドウは表示領域と同義である。
図3の例では、表示面にウインドウA、ウインドウB、ウインドウC、ウインドウDの4つのウインドウが重畳して表示されている。
図3の例では、ウインドウAが最下位のレイヤー(階層とも称する)であり、最後面に位置している。また、ウインドウDが最上位のレイヤーであり、最前面に位置している。一のウインドウが他のウインドウを覆うような位置にあり、最前面のウインドウ以外のウインドウの一部又は全部が他のウインドウにより隠れているような状態にある。なお、ウインドウの数は、
図3の例に限定されるものではない。また、それぞれのウインドウは他のウインドウと重なるように表示されているが、お互いに離隔した位置に表示することもできる。
【0035】
表示面上でウインドウAを表示させると、表示制御部12は、例えば、ウインドウAのタイトルバーの所定の位置に整列ボタンを配置して表示する。そして、次にウインドウBを表示させると、ウインドウAの整列ボタンは、ウインドウBのタイトルバーに移動して配置される。
図3の例では、ウインドウDが最後に表示されているので、整列ボタン50は、ウインドウDに配置されている。
【0036】
図4はウインドウリスト70の一例を示す説明図である。
図4に例示するウインドウリスト70は、
図3の例に対応するものである。表示制御部12は、表示面にウインドウが表示されると、当該ウインドウのウインドウリスト70を生成する。ウインドウリスト70は、並び順、ウインドウ、ウインドウの座標、サムネイルウインドウなどの構成を有する。並び順は、ウインドウのレイヤーを表し、並び順が1、2、3、4となるに応じて上位から下位のレイヤーであることを示す。また、ウインドウの座標は、例えば、ウインドウの左上の座標及び右下の座標で特定することができる。ウインドウサムネイルは、ウインドウのサムネイルが生成されたこと、すなわちサムネイルの有無を示す。
【0037】
図5は整列パターンの選択メニュー51の一例を示す説明図である。整列パターンは配置パターンと同義であり、以下の説明では整列パターンと称する。ユーザが整列ボタンを操作(例えば、タッチ操作)すると、表示制御部12は、予め設定されている複数の整列パターンに対応させた選択メニュー51を表示する。
【0038】
図6は整列パターンの一例を示す説明図である。整列パターンは、複数のウインドウを重畳することなく表示面に配置させるためのパターンである。重畳することなく配置させるとは、それぞれのウインドウを重畳することなく整列させることであり、また、ウインドウ内の画像の視認性を損なわない程度であればウインドウの境界部分の一部を重複して整列させることも含むものとする。整列パターンは、表示面の大きさ、解像度などに応じて、整列表示させるウインドウの数及び各ウインドウの配置を予め定めておくことができる。
【0039】
図5の例では、各ウインドウの配置として、「左右に整列」、「上下に整列」、「左1右2で整列」、「左2右1で整列」などのパターンを例示している。また、各ウインドウ内に示す数字は、ウインドウを整列表示させる場合の配置順序を示す。例えば、整列パターンで配置されるウインドウの数が3である場合、配置順序は、1、2、3となる。
【0040】
以下の説明では、
図6に示す整列パターンの中から「左1右2で整列」という整列パターンが選択されたものとする。すなわち、表示制御部12が表示した選択メニュー51に対して、ユーザが所要の整列パターンにタッチすると、タッチ検出部11は、タッチされた位置を検出し、どの整列パターンが選択されたかを特定することができる。そして、表示制御部12は、選択された整列パターンに応じて表示中(
図3を参照)のウインドウを配置して表示(整列表示)する。
【0041】
図7はウインドウを整列表示する際に更新されるウインドウリスト70の一例を示す説明図である。整列パターンが選択されると、モニタに整列するウインドウが特定される。
図7の例では、「左1右2で整列」という3つのウインドウを整列させる整列パターンが選択されたので、並び順の1から3までウインドウD、C、Bが整列表示される。この場合、整列パターンにより整列表示されるウインドウは、ウインドウD、C、Bの3つであり、整列前に表示中のウインドウAは、整列表示されない。ウインドウAは、後述のように、整列表示されたウインドウD、C、Bにより覆われ、視認することができない。
【0042】
図8は整列表示されたウインドウの一例を示す説明図である。
図8に示すように、「左1右2で整列」という整列パターン及び当該整列パターンの配置順序にしたがって、並び順1のウインドウDは配置順序1の左1の位置に配置され、並び順2のウインドウCは配置順序2の右2の上側の位置に配置され、並び順3のウインドウBは配置順序3の右2の下側の位置に配置されている。並び順4のウインドウAは、整列パターンの配置順序が1から3までの3つであるため、配置整列表示されることなく、例えば、
図3に例示した位置に配置されるので、表示面中で視認することができない。
【0043】
上述のように、一のウインドウが他のウインドウを覆うような位置にあり、最前面のウインドウ以外のウインドウの一部又は全部が他のウインドウにより隠れているような状態にある場合でも、選択された整列パターンに応じて配置して表示するので、ウインドウ同士が重複することなく、ユーザの意図するようにウインドウを整列表示することができる。
【0044】
また、表示制御部12は、表示面に複数のウインドウが複数のレイヤーで重畳して表示されている場合、選択された整列パターンの配置順序に従って複数のウインドウの上位のレイヤーから順に配置して表示する。例えば、
図3のように、表示面に4つのウインドウA、B、C、Dが表示されているとし、上位のレイヤーから、ウインドウD、C、B、Aの順に下位のレイヤーになっているとする。そして、選択された整列パターンの配置順序が、1、2、3である場合、表示制御部12は、配置順序が1の位置にウインドウDを配置し、配置順序が2の位置にウインドウCを配置し、配置順序が3の位置にウインドウBを配置する。これにより、上位のレイヤーのウインドウが重なることなく整列表示されるので、一覧性に優れ、また操作が容易となる。
【0045】
(第2実施例)
第2実施例は、重複して表示されたウインドウの直近に使用した順序に応じて整列表示する場合を説明する。
【0046】
すなわち、制御部10は、特定部としての機能を有し、表示面に表示されている複数のウインドウが操作された順序を特定する。例えば、表示面に4つのウインドウA、B、C、Dが表示されているとし、ユーザが、ウインドウAに対して所要の操作(例えば、ウインドウを開く操作、ウインドウ内のボタン又はアイコンなどの操作等)を行い、次にユーザが、ウインドウBに対して所要の操作を行い、次にユーザが、ウインドウCに対して所要の操作を行い、最後にユーザが、ウインドウDに対して所要の操作を行ったとする。この場合、操作(使用)された順序は、ウインドウA、B、C、Dの順に1、2、3、4となる。
【0047】
表示制御部12は、複数のウインドウが重畳することなく表示されている場合、選択された配置パターンの配置順序に従って複数のウインドウの直近に操作された順に配置して表示する。例えば、ウインドウB、Cが表示されている場合、直近に操作されたウインドウCを先に配置し、次にウインドウBを配置する。これにより、直近に操作されていたウインドウが重なることなく整列されるので、一覧性に優れ、また操作が容易となる。
【0048】
なお、複数のウインドウがお互いに離隔し、重畳することなく表示されている場合、直近に操作(使用)されたウインドウの順に配置するようにしてもよい。これにより、直近に操作されていたウインドウが整列表示されるので、一覧性に優れ、また操作が容易となる。
【0049】
(第3実施例)
第3実施例は、サムネイルを表示する場合を説明する。
【0050】
図8に示すように、ウインドウA、B、C、Dそれぞれサムネイル(縮小画像)60A、60B、60C、60Dが横一列に配置して表示されている。なお、サムネイルの表示は、横一例に限定されるものではなく、縦一例で表示してもよく、マトリクス状に縦横複数列で表示してもよい。
【0051】
サムネイル表示部15は、縮小画像表示部としての機能を有し、表示面に表示されている複数のウインドウ(
図3参照)を、選択された整列パターンに応じて整列させて表示する場合、
図8に示すように、複数のウインドウそれぞれのサムネイルを表示する。表示面に表示されている複数のウインドウの数が多い場合でも、縮小されたサムネイルを表示することにより、複数のウインドウを纏めて一覧することができるので、視認性が優れる。
【0052】
特に、多くのアプリケーションを順番に起動させ、表示面に多くのウインドウが重なり合って表示されている場合、すべてのウインドウを整列させて表示させると、ウインドウの数が多い場合には、整列表示されたウインドウのサイズ(大きさ)が小さくなり、視認性が劣りユーザに対する利便性が欠けることになる。
【0053】
本実施の形態では、ウインドウを整列表示させた場合でも、個々のウインドウのサイズが視認性に欠けるようなサイズにならないように、予め整列表示させるウインドウの数を配置順序として定めておくことにより、多くのウインドウが重畳した状態で表示されている場合でも、所望の整列パターンを選択するだけでユーザが直ちに使用したいウインドウを優先的に整列表示することができ、操作性や利便性を向上させることができる。
【0054】
図3、
図8の例で、重畳した状態で表示されているウインドウの数をN(例えば、N=4)、整列表示されたウインドウの数をM(M=3、M<N)とすると、(N-M)のウインドウが整列表示されないことになる。しかし、多くのウインドウが重畳した状態で表示されている場合に、整列表示されなかったウインドウが存在しても、ウインドウのサムネイルが表示されるので、どのウインドウが整列表示されていないのかを判別することができる。すなわち、整列パターンに応じて表示されていないウインドウのサムネイルを表示することにより、選択された整列パターンに従ってウインドウを整列させた場合に、整列されずに隠れてしまったウインドウを容易に認識することができ、一覧性に優れる。
【0055】
また、サムネイル表示部15は、複数のウインドウそれぞれのサムネイルのうち、選択された整列パターンに応じて整列表示されたウインドウのサムネイルと整列パターンに応じて整列表示されていないウインドウのサムネイルとを異なる表示態様で表示する。例えば、サムネイルのうち、整列表示されたウインドウのサムネイルは、ハイライト表示(強調)を行い、整列表示されていないウインドウ(すなわち、完全に隠れてしまったウインドウ)のサムネイルは、特に強調表示を行わない。
【0056】
図8の例では、整列表示されたウインドウB、C、Dそれぞれのサムネイル60B、60C、60Dは、ハイライト表示(
図8の例では、サムネイルの背景に模様を付している)させる。一方、整列表示されていないウインドウAのサムネイル60Aはハイライト表示をしない。これにより、整列表示されているウインドウと整列表示されることなく隠れているウインドウとを容易に区別することができる。
【0057】
(第4実施例)
第4実施例は、サムネイルを操作して整列表示させるウインドウを入れ替える場合について説明する。
【0058】
図9はサムネイルを操作して整列表示させるウインドウを入れ替える操作の一例を示す説明図である。タッチ検出部11は、移動受付部としての機能を有する。タッチ検出部11は、選択された整列パターンに応じて表示されていないウインドウ(
図9の例では、ウインドウA)のサムネイル(
図9の例では、サムネイル60A)を、整列パターンに応じて表示されたウインドウ(
図9の例では、ウインドウD)へ移動させる操作を受け付ける。移動させる操作とは、例えば、
図9に示すように、サムネイルを整列表示されたウインドウにドラッグ・ドロップする操作である。
【0059】
図10はサムネイルの操作により整列表示させるウインドウを入れ替えた状態の一例を示す説明図である。表示制御部12は、移動操作を受け付けた場合、移動先のウインドウ(
図9の例では、ウインドウD)を、移動させたサムネイルに対応するウインドウ(
図10の例では、ウインドウA)に置き換えて表示する。
図9及び
図10に示すように、
図9において左に整列表示されていたウインドウDが、ウインドウAに置き換わっている。このように、一覧表示されたサムネイルの中から任意のサムネイルを選択して移動させるだけで、整列表示されるウインドウを入れ替えることができ、所要のウインドウを簡単な操作で整列表示させることができる。
【0060】
図11は入れ替え操作後の整列表示されたウインドウの一例を示す説明図である。
図10において、ユーザが「決定ボタン」を操作することにより、サムネイルの一覧表示が消えるとともに、サムネイルの操作により入れ替えられたウインドウの整列表示を確定させることができる。
【0061】
上述のように、整列表示されなかったウインドウのサムネイルを、整列表示されているウインドウのうちの所望の位置のウインドウへ移動させるだけで、整列表示されなかったウインドウを整列表示させることができる。これにより、多くのウインドウが重畳して表示されている場合に、表示中のすべてウインドウを整列表示させなくても、サムネイルにより隠れているウインドウの中から所望のウインドウを簡単に見つけることができるとともに、サムネイルを移動させるという簡単な操作で、整列表示されていないウインドウを整列表示させることができる。
【0062】
(第5実施例)
第5実施例は、整列表示されたウインドウを移動させることにより整列表示させるウインドウを入れ替える場合について説明する。
【0063】
図12は整列表示されたウインドウを操作して整列表示させるウインドウを入れ替える操作の一例を示す説明図である。タッチ検出部11は、選択された整列パターンに応じて表示されているウインドウ(
図12の例では、ウインドウC)を、整列パターンに応じて表示されたウインドウ(
図12の例では、ウインドウD)へ移動させる操作を受け付ける。
【0064】
図13はウインドウの操作により入れ替えが行われた場合の整列表示されたウインドウの一例を示す説明図である。表示制御部12は、移動操作を受け付けた場合、移動先のウインドウ(
図12の例では、ウインドウD)を、移動させたウインドウ(
図12の例では、ウインドウC)に置き換えて表示する。
図13に示すように、
図12において左に整列表示されていたウインドウDが、ウインドウCと入れ替わっている。このように、整列表示されているウインドウのうち、所望のウインドウを移動させるだけで、整列表示されているウインドウの位置を入れ替えることができ、簡単な操作で配置変換を行うことができる。
【0065】
次に、マルチモニタの場合について、表示装置100による動作を説明する。
【0066】
(第6実施例)
第6実施例は、マルチモニタの場合において重複して表示されたウインドウのレイヤーに応じて整列表示する場合を説明する。
【0067】
図14はマルチモニタの場合の表示面の任意の位置に表示される複数のウインドウの一例を示す説明図である。
図14に例示するように、モニタ1には、ウインドウA、ウインドウB、ウインドウDの3つのウインドウが重畳して表示されている。また、モニタ2には、ウインドウCが表示されている。
【0068】
図15はマルチモニタの場合のウインドウリスト70の一例を示す説明図である。
図15に例示するウインドウリスト70は、
図14の例に対応するものである。
図15の例では、モニタ1については、ウインドウDが並び順1であり、ウインドウBが並び順3であり、ウインドウAが並び順4である。また、モニタ2については、ウインドウCが並び順2である。
【0069】
図16はマルチモニタの場合の整列パターンの選択メニュー51の一例を示す説明図である。マルチモニタの場合も、
図5の例と同様に、表示制御部12は、予め設定されている複数の整列パターンに対応させた選択メニュー51を表示する。
【0070】
図17はマルチモニタの場合のウインドウを整列表示する際に更新されるウインドウリスト70の一例を示す説明図である。整列パターンが選択されると、モニタに整列するウインドウが特定される。
図17の例は、
図6に例示する「左右に整列」という2つのウインドウを整列させる整列パターンが選択された場合を示す。2つのウインドウが整列表示される整列パターンが選択されたので、モニタ1の並び順の1及び3のウインドウD、Bが整列表示される。一方、モニタ2は選択パターンを選択したモニタ(この場合はモニタ1)ではないため、並び順2のウインドウCは表示された状態を維持する。この場合、モニタ1において、整列パターンにより整列表示されるウインドウは、ウインドウD、Bの2つである。整列前に表示中のウインドウAは、整列表示されない。ウインドウAは、整列表示されたウインドウD、Bにより覆われ、視認することができない。
【0071】
図18はマルチモニタの場合の整列表示されたウインドウの一例を示す説明図である。
図18に示すように、「左右に整列」という整列パターン及び当該整列パターンの配置順序にしたがって、モニタ1では、並び順1のウインドウDは配置順序1の左の位置に配置され、並び順3のウインドウBは配置順序2の右の位置に配置されている。並び順4のウインドウAは、整列パターンの配置順序が1から2までの2つであるため、配置整列表示されることなく、例えば、
図14に例示した位置に配置されるので、表示面中で視認することができない。
【0072】
なお、マルチモニタの場合にも、シングルモニタの場合と同様に、ウインドウのサムネイルを表示する。サムネイルについては、シングルモニタの場合と同様であるので説明は省略する。
【0073】
図19はマルチモニタの場合のサムネイルを操作して整列表示させるウインドウを入れ替える操作の一例を示す説明図である。タッチ検出部11は、モニタ2に表示中のウインドウ(
図19の例では、ウインドウC)のサムネイル(
図19の例では、サムネイル60C)を、整列パターンに応じてモニタ1に表示されたウインドウ(
図19の例では、ウインドウD)へ移動させる操作を受け付ける。移動させる操作とは、例えば、
図19に示すように、サムネイルを整列表示されたウインドウにドラッグ・ドロップする操作である。
【0074】
図20はマルチモニタの場合のサムネイルの操作により整列表示させるウインドウを入れ替えた状態の一例を示す説明図である。表示制御部12は、移動操作を受け付けた場合、移動先のウインドウ(
図19の例では、ウインドウD)を、移動させたサムネイル(
図19の例ではサムネイル60C)に対応するウインドウ(
図20の例では、ウインドウC)に置き換えて表示する。
図19及び
図20に示すように、
図19において、モニタ1の左に整列表示されていたウインドウDが、モニタ2に表示されていたウインドウCと入れ替わっている。このように、一覧表示されたサムネイルの中から任意のサムネイルを選択して移動させるだけで、整列表示されるウインドウを入れ替えることができ、所要のウインドウを簡単な操作で整列表示させることができる。
【0075】
図21はマルチモニタの場合の入れ替え操作後の整列表示されたウインドウの一例を示す説明図である。
図20において、ユーザが「決定ボタン」を操作することにより、サムネイルの一覧表示が消えるとともに、サムネイルの操作により入れ替えられたウインドウの整列表示を確定させることができる。
【0076】
(第7実施例)
第7実施例は、マルチモニタの場合において、整列表示されたウインドウを移動させることにより整列表示させるウインドウを入れ替える場合について説明する。
【0077】
図22はマルチモニタの場合の整列表示されたウインドウを操作して整列表示させるウインドウを入れ替える操作の一例を示す説明図である。タッチ検出部11は、選択された整列パターンに応じてモニタ1に表示されているウインドウ(
図22の例では、ウインドウB)を、整列パターンに応じてモニタ1に表示されているウインドウ(
図22の例では、ウインドウD)へ移動させる操作を受け付ける。
【0078】
図23はマルチモニタの場合のウインドウの操作により入れ替えが行われた場合の整列表示されたウインドウの一例を示す説明図である。表示制御部12は、移動操作を受け付けた場合、移動先のウインドウ(
図22の例では、ウインドウD)を、移動させたウインドウ(
図22の例では、ウインドウB)に置き換えて表示する。
図23に示すように、
図22において左に整列表示されていたウインドウDが、ウインドウBと入れ替わっている。このように、整列表示されているウインドウのうち、所望のウインドウを移動させるだけで、整列表示されているウインドウの位置を入れ替えることができ、簡単な操作で配置変換を行うことができる。この場合、モニタ2に表示中のウインドウCはそのまま表示が維持される。
【0079】
次に、本実施の形態の表示装置100による処理手順について説明する。まず、シングルモニタの場合について説明する。
【0080】
図24、
図25、
図26及び
図27は本実施の形態の表示装置100によるウインドウの整列表示の処理手順の一例を示すフローチャートである。なお、以下の説明では、簡便のため処理の主体を制御部10とする。制御部10は、ウインドウAを表示し(S11)、ウインドウAに整列ボタンを配置する(S12)。制御部10は、ウインドウBを表示し(S13)、ウインドウBに整列ボタンを再配置する(S14)。制御部10は、ウインドウCを表示し(S15)、ウインドウCに整列ボタンを再配置する(S16)。制御部10は、ウインドウDを表示し(S17)、ウインドウDに整列ボタンを再配置する(S18)。なお、ステップS12、S14、S16、S18の詳細な処理手順は後述する。ステップS11からS18までの処理を行うことにより、
図3に例示した状態となる。
【0081】
制御部10は、整列ボタンの操作を受け付け(S19)、整列パターンの選択メニューを表示する(S20)。制御部10は、整列パターンの選択メニューの選択を受け付け(S21)、ウインドウリストを取得する(S22)。制御部10は、選択された整列パターンに合せてウインドウを配置する(S23)。なお、ステップS23の詳細な処理手順は後述する。制御部10は、モニタの中央にサムネイルウインドウを作成する(S24)。サムネイルウインドウは、サムネイルを表示するためのフレーム(枠)である。
【0082】
制御部10は、整列(整列表示)したウインドウのサムネイルウインドウの背景を強調表示し(S25)、整列したウインドウのサムネイルを描画する(S26)。制御部10は、サムネイル又は整列したウインドウが選択されたか否かを判定する(S27)。
【0083】
サムネイルが選択された場合(S27でサムネイル選択)、制御部10は、サムネイルのドラッグ(移動操作)を検出し(S28)、サムネイルのドロップを検知し、ドロップされた位置を検出する(S29)。
【0084】
制御部10は、サムネイルに対応するウインドウをドロップされた整列ウインドウのレイアウトに配置する(S30)。すなわち、移動先のウインドウを、移動させたサムネイルに対応するウインドウに置き換える。なお、ステップS30の詳細な処理手順は後述する。
【0085】
制御部10は、整列されたウインドウのサムネイルウインドウの背景を強調表示し(S31)、決定ボタン又はキャンセルボタンが操作されたか否かを判定する(S32)。決定ボタンが操作された場合(S32で決定ボタン)、制御部10は、サムネイルウインドウを終了する(S33)。これによりサムネイルの一覧を表示面から消去する。
【0086】
キャンセルボタンが操作された場合(S32でキャンセルボタン)、制御部10は、取得したウインドウリストに従い、ウインドウを元の位置に置く(S34)。制御部10は、処理の終了であるか否かを判定し(S35)、処理の終了ではない場合(S35でNO)、ステップS19以降の処理を続ける。処理の終了である場合(S35でYES)、制御部10は、処理を終了する。
【0087】
一方、整列したウインドウが選択された場合(S27で整列したウインドウ)、制御部10は、整列されたウインドウが選択されたことを検出し(S36)、整列されたウインドウが選択された位置を検出する(S37)。
【0088】
制御部10は、ドロップされた位置が別の整列されたウインドウの範囲内であるか否かを判定し(S38)、範囲内である場合(S38で範囲内)、ウインドウ同士の配置交換(すなわち、ウインドウの入れ替え)を実施し(S39)、ステップS35の処理を行う。範囲外である場合(S38で範囲外)、ウインドウ同士の配置交換(すなわち、ウインドウの入れ替え)を実施せず(S40)、ステップS35の処理を行う。
【0089】
図28は本実施の形態の表示装置100による整列ボタン50の配置処理の手順の一例を示すフローチャートである。
図28に例示する処理は、
図24のステップS12、S14、S16、S18の処理をさらに詳細に説明するものである。制御部10は、作業中のウインドウがあるか否かを判定し(S101)、作業中のウインドウがない場合(S101でNO)、ステップS101の処理を続ける。
【0090】
作業中のウインドウがある場合(S101でYES)、制御部10は、作業中のウインドウのウインドウ情報を取得する(S102)。ウインドウ情報は、例えば、ウインドウの位置情報(例えば、ウインドウの左上端及び右下端の座標)、タイトルバーの高さ情報、タイトルバーに配置されたボタンの幅などである。
【0091】
制御部10は、取得したウインドウ情報からタイトルバーの位置を算出し(S103)、整列ボタン50を作業中のウインドウのタイトルバーの手前になるように置き(S104)、処理を終了する。これにより、整列ボタン50は、
図3に例示するような位置に配置される。
【0092】
図29は本実施の形態の表示装置100によるシングルモニタの場合の整列パターンによるウインドウの配置処理の手順の一例を示すフローチャートである。
図29に例示する処理は、
図25のステップS23の処理をさらに詳細に説明するものである。
【0093】
制御部10は、選択された整列パターンを判別し(S111)、モニタ(表示面)に整列するウインドウを判別する(S112)。制御部10は、ウインドウリストにモニタに整列するウインドウを設定し(S113)、整列パターンに登録された座標値を取得する(S114)。整列パターンに登録された座標値とは、整列パターンに従ってウインドウを配置する場合のウインドウの位置を特定するための座標値である。
【0094】
制御部10は、取得した座標値に合わせて、モニタに整列するウインドウのサイズを調整して配置し(S115)、処理を終了する。
【0095】
図30は本実施の形態の表示装置100によるドラッグ・ドロップによるウインドウの配置処理の手順の一例を示すフローチャートである。
図30に例示する処理は、
図26のステップS30の処理をさらに詳細に説明するものである。
【0096】
制御部10は、サムネイルがドロップされた位置にある整列ウインドウ(整列表示されたウインドウ)の座標を取得し(S121)、サムネイルに対応するウインドウの座標を取得する(S122)。サムネイルに対応するウインドウの座標とは、例えば、
図9において、サムネイル60Aに対応するウインドウAの座標である。
【0097】
制御部10は、サムネイルに対応するウインドウを、整列ウインドウ(整列表示されたウインドウ)の座標に合わせて置き(S123)、整列ウインドウ(整列表示されたウインドウ)を、サムネイルに対応するウインドウの座標に合わせて置き(S124)、処理を終了する。
【0098】
次に、マルチモニタの場合について説明する。マルチモニタの場合の処理は、前述の
図29に例示した処理が異なる。
図24から
図28及び
図30の処理は、マルチモニタの場合にも同様に適合するので説明は省略する。
【0099】
図31は本実施の形態の表示装置100によるマルチモニタの場合の整列パターンによるウインドウの配置処理の手順の一例を示すフローチャートである。
図31に例示する処理は、
図25のステップS23の処理をさらに詳細に説明するものである。
【0100】
制御部10は、選択された整列パターンを判別し(S131)、作業ウインドウが置かれているモニタを判別する(S132)。作業ウインドウが置かれているモニタとは、作業中のウインドウが表示されているモニタである。
【0101】
制御部10は、モニタ(表示面)に整列するウインドウを判別する(S133)。制御部10は、ウインドウリストにモニタに整列するウインドウを設定し(S134)、整列パターンに登録された座標値を取得する(S135)。制御部10は、取得した座標値に合わせて、モニタに整列するウインドウのサイズを調整して配置し(S136)、処理を終了する。
【0102】
本実施の形態の表示装置100が行う処理は、CPU、RAMなどを備えた汎用コンピュータを用いて実現することもできる。すなわち、
図24から
図31に示すような各処理手順を定めたコンピュータプログラムを記録した記録媒体を、コンピュータに備えられた記録媒体読取装置で読み取ることにより、当該コンピュータプログラムをRAMにロードし、コンピュータプログラムをCPUで実行することにより、コンピュータ上で表示装置を実現することができる。
【0103】
(実施の形態2)
実施の形態1では、表示装置として、タブレット端末のような装置を例として挙げて説明したが、表示装置は、タブレット端末などに限定されるものではなく、複数のユーザで情報を共有することができる大型の表示面を備える表示装置にも適用することができる。
【0104】
図32は実施の形態2の表示装置120の外観の一例を示す説明図である。実施の形態2では、表示装置120は、大型(例えば、60インチ、70インチ、80インチなど)の表示部214を備えるタッチパネル装置である。
【0105】
表示部214の周囲には、赤外光を発する発光ダイオードを複数有する発光部、及び赤外光を受光するフォトダイオードを複数有する受光部を周設してある。ユーザが、タッチペン又は指などで表示部214をタッチ(接触)すると、タッチした位置に応じて発光部からの赤外光が遮光され、タッチ位置を検出することができる。なお、実施の形態2の表示装置120においても、実施の形態1の表示装置100と同等の作用効果を奏する。
【0106】
上述のとおり、実施の形態1、2の表示装置にあっては、重複して表示されているウインドウを、用途に合わせて各ウインドウのサイズ(大きさ)の比率及びレイアウトをユーザの所望の状態にして整列表示させることができ、それぞれのウインドウの一部又は全部が見えない状態で重複して表示されている状態から、簡単な操作を行うだけで、ユーザにとって優先度の高いウインドウだけを整列表示させることができ、ウインドウ内の全ての情報を容易に把握することができる。また、整列表示されたウインドウにより覆われてユーザから直接視認することができないウインドウに対しても、当該ウインドウのサムネイルが一覧表示され、サムネイルを移動させるという簡単な操作でウインドウを入れ替える(置き換える)ことができるので、簡単な操作で所望のウインドウを瞬時に見ることが可能となる。また、本発明の上述の各実施の形態で記載されている技術特徴は、お互いに組み合わせて新しい技術方案を形成することができる。
【0107】
本実施の形態の表示装置は、表示面(14、214)の任意の位置に配置される表示領域を表示する表示装置(100、120)であって、複数の表示領域を重畳することなく前記表示面に配置させるための複数の異なる配置パターンを記憶する記憶部(13)と、該記憶部に記憶した複数の配置パターンから一の配置パターンを選択する操作を受け付ける選択受付部(11、12)と、前記表示面の任意の位置で表示されている複数の表示領域を、前記選択受付部で選択された配置パターンに応じて配置して表示する表示制御部(12)とを備えることを特徴とする。
【0108】
本実施の形態の表示方法は、表示面(14、214)の任意の位置に配置される表示領域を表示する表示方法であって、複数の表示領域を重畳することなく前記表示面に配置させるための複数の異なる配置パターンを記憶部(13)に記憶しておき、該記憶部に記憶した複数の配置パターンから一の配置パターンを選択する操作を選択受付部(11、12)が受け付けるステップと、前記表示面の任意の位置で表示されている複数の表示領域を、選択された配置パターンに応じて表示制御部(12)が配置して表示するステップとを含むことを特徴とする。
【0109】
本実施の形態にあっては、記憶部(13)は、複数の表示領域を重畳することなく表示面に配置させるための複数の異なる配置パターンを記憶する。表示領域は、例えば、表示面に表示されるウインドウである。重畳することなく配置させるとは、それぞれの表示領域(ウインドウ)を重畳することなく整列させることであり、また、表示領域内の画像の視認性を損なわない程度であれば表示領域の境界部分の一部を重複して整列させることも含むものとする。配置パターンは、表示面の大きさ、解像度などに応じて、配置する表示領域の数及び表示領域の位置を予め定めておくことができる。
【0110】
選択受付部(11、12)は、記憶部に記憶した複数の配置パターンから一の配置パターンを選択する操作を受け付ける。表示制御部(12)は、表示面の任意の位置で表示されている複数の表示領域を、選択された配置パターンに応じて配置して表示する。表示面の任意の位置で表示されている複数の表示領域は、例えば、一の表示領域が他の表示領域を覆うような位置にあり、最前面の表示領域以外の表示領域の一部又は全部が他の表示領域により隠れているような状態にある。このような表示領域を、選択された配置パターンに応じて配置して表示するので、ユーザの意図するように表示領域を表示することができる。
【0111】
本実施の形態の表示装置は、前記記憶部(13)は、前記複数の配置パターンそれぞれの表示領域の配置順序を記憶してあり、前記表示制御部(12)は、前記表示面(14、214)に複数の表示領域が複数のレイヤーで重畳して表示されている場合、選択された配置パターンの配置順序に従って前記複数の表示領域の上位のレイヤーから順に配置して表示するようにしてあることを特徴とする。
【0112】
本実施の形態にあっては、記憶部(13)は、複数の配置パターンそれぞれの表示領域の配置順序を記憶してある。例えば、配置パターンで配置される表示領域の数が3である場合、配置順序は、1、2、3となる。表示制御部(12)は、表示面(14、214)に複数の表示領域が複数のレイヤー(階層とも称する)で重畳して表示されている場合、選択された配置パターンの配置順序に従って複数の表示領域の上位のレイヤーから順に配置して表示する。例えば、表示面に4つの表示領域A、B、C、Dが表示されているとし、上位のレイヤーから、表示領域D、C、B、Aの順に下位のレイヤーになっておりとする。すなわち、表示領域Dが最前面にあり、表示領域Aが最後面にあるとする。そして、選択された配置パターンの配置順序が、1、2、3である場合、表示制御部(12)は、配置順序が1の位置に表示領域Dを配置し、配置順序が2の位置に表示領域Cを配置し、配置順序が3の位置に表示領域Bを配置する。これにより、上位のレイヤーの表示領域が重なることなく整列されるので、一覧性に優れ、また操作が容易となる。
【0113】
本実施の形態の表示装置は、前記表示面(14、214)に表示されている複数の表示領域が操作された順序を特定する特定部(10)を備え、前記表示制御部(12)は、選択された配置パターンの配置順序に従って前記複数の表示領域の直近に操作された順に配置して表示するようにしてあることを特徴とする。
【0114】
本実施の形態にあっては、特定部(10)は、表示面(14、214)に表示されている複数の表示領域が操作された順序を特定する。例えば、表示面に4つの表示領域A、B、C、Dが表示されているとし、ユーザが、表示領域Aに対して所要の操作(例えば、ウインドウを開く操作、ウインドウ内のボタン又はアイコンなどの操作等)を行い、次にユーザが、表示領域Bに対して所要の操作を行い、次にユーザが、表示領域Cに対して所要の操作を行い、次にユーザが、表示領域Dに対して所要の操作を行ったとする。この場合、操作された順序は、表示領域A、B、C、Dの順に1、2、3、4となる。表示制御部(12)は、選択された配置パターンの配置順序に従って複数の表示領域の直近に操作された順に配置して表示する。例えば、表示領域B、Cが表示されている場合、直近に操作された表示領域Cを先に配置し、次に表示領域Bを配置する。これにより、直近に操作されていた表示領域が重なることなく整列されるので、一覧性に優れ、また操作が容易となる。
【0115】
本実施の形態の表示装置は、選択された配置パターンに応じて前記表示面(14、214)に表示されている複数の表示領域を配置して表示する場合、該複数の表示領域それぞれの縮小画像を表示する縮小画像表示部(15)を備えることを特徴とする。
【0116】
本実施の形態にあっては、縮小画像表示部(15)は、選択された配置パターンに応じて表示面(14、214)に表示されている複数の表示領域を配置して表示する場合、複数の表示領域それぞれの縮小画像(サムネイルとも称する)を表示する。表示面に表示されている複数の表示領域の数が多い場合でも、縮小画像を表示することにより、それぞれの表示領域を纏めて一覧することができるので、視認性が優れる。
【0117】
本実施の形態の表示装置は、前記表示制御部(12)は、前記表示面(14、214)に表示されている複数の表示領域の一部又は全部を、選択された配置パターンに応じて配置して表示するようにしてあり、前記縮小画像表示部(15)は、前記複数の表示領域の一部が前記配置パターンに応じて配置して表示される場合、該配置パターンに応じて表示されていない表示領域の縮小画像を表示するようにしてあることを特徴とする。
【0118】
本実施の形態にあっては、表示制御部(12)は、表示面(14、214)に表示されている複数の表示領域の一部又は全部を、選択された配置パターンに応じて配置して表示する。縮小画像表示部(15)は、複数の表示領域の一部が配置パターンに応じて配置して表示される場合、配置パターンに応じて表示されていない表示領域の縮小画像を表示する。例えば、表示面に4つの表示領域A、B、C、Dが表示されているとし、選択された配置パターンには、3つの表示領域が配置されるとする。この場合、表示領域D、C、Bの順に配置されるとすると、表示領域Aは表示領域B〜Dにより完全に覆われてしまう。そこで、配置パターンに応じて表示されていない表示領域Aの縮小画像を表示することにより、表示領域を配置(整列)した後に、配置されずに隠れてしまった表示領域を容易に認識することができ、一覧性に優れる。
【0119】
本実施の形態の表示装置は、前記縮小画像表示部(15)は、前記複数の表示領域の縮小画像のうち、選択された配置パターンに応じて配置して表示された表示領域の縮小画像と前記配置パターンに応じて表示されていない表示領域の縮小画像とを異なる表示態様で表示するようにしてあることを特徴とする。
【0120】
本実施の形態にあっては、縮小画像表示部(15)は、複数の表示領域の縮小画像のうち、選択された配置パターンに応じて配置して表示された表示領域の縮小画像と配置パターンに応じて表示されていない表示領域の縮小画像とを異なる表示態様で表示する。例えば、縮小画像のうち、配置して表示された(整列表示された)表示領域の縮小画像は、ハイライト表示(強調)を行い、配置して表示されていない(整列表示されていない)表示領域(すなわち、完全に隠れてしまった表示領域)の縮小画像は、特に強調表示を行わない。これにより、整列表示されている表示領域と整列表示されることなく隠れている表示領域とを容易に区別することができる。
【0121】
本実施の形態の表示装置は、選択された配置パターンに応じて表示されていない表示領域の縮小画像を前記配置パターンに応じて表示された表示領域へ移動させる操作を受け付ける移動受付部(11)を備え、前記表示制御部(12)は、前記移動受付部で前記操作を受け付けた場合、移動先の表示領域を、移動させた縮小画像に対応する表示領域に置き換えて表示するようにしてあることを特徴とする。
【0122】
本実施の形態にあっては、移動受付部(11)は、選択された配置パターンに応じて表示されていない表示領域の縮小画像を配置パターンに応じて表示された表示領域へ移動させる操作を受け付ける。移動させる操作とは、例えば、縮小画像を整列表示された表示領域にドラッグ・ドロップする操作である。表示制御部(12)は、移動操作を受け付けた場合、移動先の表示領域を、移動させた縮小画像に対応する表示領域に置き換えて表示する。これにより、一覧表示されたサムネイルの中から任意のサムネイルを選択して移動させるだけで、整列表示される表示領域を入れ替えることができ、所要の表示領域を簡単な操作で整列表示させることができる。
【0123】
本実施の形態の表示装置は、前記表示面(14、214)へのタッチ操作の入力を受け付ける操作パネル(11)を備えることを特徴とする。
【0124】
本実施の形態にあっては、表示面(14、214)へのタッチ操作の入力を受け付ける操作パネル(11)を備えることにより、ペン又は指で表示面を操作することにより、表示領域の整列表示を簡単に行うことができる。
【0125】
また、発明の一態様としては、表示面の任意の位置に配置される表示領域を表示する表示装置であって、複数の表示領域を重畳することなく前記表示面に配置させるための複数の異なる配置パターンを記憶する記憶部と、該記憶部に記憶した複数の配置パターンから一の配置パターンを選択する操作を受け付ける選択受付部と、前記表示面の任意の位置で表示されている複数の表示領域を、前記選択受付部で選択された配置パターンに応じて配置して表示する表示制御部と、前記複数の表示領域のうち、最前面に位置する表示領域に整列操作を受け付ける受付部を表示する表示部とを備え、前記記憶部は、前記複数の配置パターンそれぞれの表示領域の配置順序を記憶してあり、前記選択受付部は、前記受付部で整列操作を受け付けた場合、前記記憶部から読み出されて表示された複数の配置パターンから一の配置パターンを選択する操作を受け付け、前記表示制御部は、前記表示面に複数の表示領域が複数のレイヤーで重畳して表示されている場合、選択された配置パターンの配置順序に従って前記複数の表示領域の上位のレイヤーから順に配置して表示するようにしてあることを特徴とする表示装置であってもよい。
【0126】
このとき、前記表示面に表示されている複数の表示領域が操作された順序を特定する特定部を備え、前記表示制御部は、選択された配置パターンの配置順序に従って前記複数の表示領域の直近に操作された順に配置して表示するようにしてあることを特徴としてもよい。
【0127】
このとき、選択された配置パターンに応じて前記表示面に表示されている複数の表示領域を配置して表示する場合、該複数の表示領域それぞれの縮小画像を表示する縮小画像表示部を備えることを特徴としてもよい。
【0128】
このとき、前記表示制御部は、前記表示面に表示されている複数の表示領域の一部又は全部を、選択された配置パターンに応じて配置して表示するようにしてあり、前記縮小画像表示部は、前記複数の表示領域の一部が前記配置パターンに応じて配置して表示される場合、該配置パターンに応じて表示されていない表示領域の縮小画像を表示するようにしてあることを特徴としてもよい。
【0129】
このとき、前記縮小画像表示部は、前記複数の表示領域の縮小画像のうち、選択された配置パターンに応じて配置して表示された表示領域の縮小画像と前記配置パターンに応じて表示されていない表示領域の縮小画像とを異なる表示態様で表示するようにしてあることを特徴としてもよい。
【0130】
このとき、選択された配置パターンに応じて表示されていない表示領域の縮小画像を前記配置パターンに応じて表示された表示領域へ移動させる操作を受け付ける移動受付部を備え、前記表示制御部は、前記移動受付部で前記操作を受け付けた場合、移動先の表示領域を、移動させた縮小画像に対応する表示領域に置き換えて表示するようにしてあることを特徴としてもよい。
【0131】
このとき、前記表示面へのタッチ操作の入力を受け付ける操作パネルを備えることを特徴としてもよい。
【0132】
また、発明の一態様としては、表示面の任意の位置に配置される表示領域を表示する表示方法であって、複数の表示領域を重畳することなく前記表示面に配置させるための複数の異なる配置パターンを記憶部に記憶しておき、該記憶部に記憶した複数の配置パターンから一の配置パターンを選択する操作を選択受付部が受け付けるステップと、前記表示面の任意の位置で表示されている複数の表示領域を、選択された配置パターンに応じて表示制御部が配置して表示するステップと、前記複数の表示領域のうち、最前面に位置する表示領域に整列操作を受け付ける受付部を表示部が表示するステップとを含み、前記記憶部に、前記複数の配置パターンそれぞれの表示領域の配置順序を記憶しておき、さらに、前記受付部で整列操作を受け付けた場合、前記記憶部から読み出されて表示された複数の配置パターンから一の配置パターンを選択する操作を受け付けるステップと、前記表示面に複数の表示領域が複数のレイヤーで重畳して表示されている場合、選択された配置パターンの配置順序に従って前記複数の表示領域の上位のレイヤーから順に前記表示制御部が配置して表示するステップとを含むことを特徴とする表示方法であってもよい。