(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
(A)それぞれのリアルタイム位置を示すリアルタイム位置データセットを生成する位置決め機能を有し、それぞれの車輌(1、1a、1b、1c)の計器クラスター装置(5、5a、5b、5c)に通信可能に接続され、地図情報システム(71)に関連付けられた複数の携帯装置(6、6a、6b、6c)を提供するステップと、
(B)それぞれがアプリケーションプログラム(621)を実行する前記携帯装置(6、6a、6b、6c)により、ネットワーク(8)を経由して、装置グループを立ち上げ、前記装置グループは、リーダー装置(6a)と少なくとも一つのフォロワー装置(6b、6c)とを含み、第1の前記携帯装置が前記リーダー装置(6a)としての役割を果たし、前記携帯装置の内に前記第1の前記携帯装置を除いたそれぞれが前記少なくとも一つのフォロワー装置(6b、6c)の一つとしての役割を果たし、前記少なくとも1つのフォロワー装置(6b、6c)に対応する、それぞれの車輌(1b、1c)の計器クラスター装置(5b、5c)が物理ボタンに電気的に接続されるステップと、
(C)前記地図情報システム(71)により、前記リーダー装置(6a)に対応するリアルタイム位置決めデータセット及び前記少なくとも一つのフォロワー装置(6b、6c)に対応するリアルタイム位置決めデータセットに基づいて、前記少なくとも一つのフォロワー装置(6b、6c)のリアルタイム位置から前記リーダー装置(6a)のリアルタイム位置までの動的なナビゲーションパスのためのデータ、前記動的なナビゲーションパス及び前記リーダー装置(6a)のリアルタイム位置と前記少なくとも一つのフォロワー装置(6b、6c)のリアルタイム位置との相対的関係を示す経路画面のためのデータ、及び、前記動的なナビゲーションパスに関して前記フォロワー装置(6b、6c)を前記リーダー装置(6a)へ向けるための次の運転行為を勧めるナビゲーション画面のためのデータを計算するステップと、
(D)前記少なくとも一つのフォロワー装置(6b、6c)に対応する一つの車輌(1b、1c)の前記計器クラスター装置(5b、5c)により、前記経路画面のためのデータ及び前記ナビゲーション画面のためのデータのうちの1つに基づいて当該データに対応する前記経路画面及び前記ナビゲーション画面のうちの1つを表示するステップと、
(E)前記少なくとも1つのフォロワー装置(6b、6c)に対応する1つの車輌(1b、1c)の計器クラスター装置(5b、5c)により、当該計器クラスター装置(5b、5c)に電気的に接続される前記物理ボタンにおける使用者の操作に応じて、当該計器クラスター装置(5b、5c)の表示を前記経路画面及び前記ナビゲーション画面のうちの一方から他方に切り替えるステップと、
を含む、ナビゲーション方法。
前記経路画面は、前記少なくとも一つのフォロワー装置(6b、6c)の周辺区域を所定のスケールで示し、前記少なくとも一つのフォロワー装置(6b、6c)のリアルタイム位置に対応する中心を有する円状地図ゾーンを備え、
前記経路画面は、前記少なくとも一つのフォロワー装置(6b、6c)のリアルタイム位置を表すフォロワーマークを前記円状地図ゾーンの中心に示し、
前記リーダー装置(6a)のリアルタイム位置と前記少なくとも一つのフォロワー装置(6b、6c)のリアルタイム位置との距離が前記円状地図ゾーンの半径を超えない場合に、前記経路画面は、前記フォロワーマークと異なり且つ前記円状地図ゾーンにおいて前記リーダー装置(6a)のリアルタイム位置を表すリーダーマークを更に示し、
前記経路画面に示される前記動的なナビゲーションパスは、前記リーダーマークと前記フォロワーマークとを繋げる、
請求項1のナビゲーション方法。
前記少なくとも一つのフォロワー装置(6b、6c)に有線連結または無線通信を経由して通信可能に接続される前記車輌(1b、1c)の前記計器クラスター装置(5b、5c)を更に備え、
前記地図情報システム(71)は、クラウドサーバー(7)に含まれ、
前記地図情報システム(71)は、前記経路画面のためのデータを前記少なくとも一つのフォロワー装置(6b、6c)に提供するように構成され、
前記少なくとも一つのフォロワー装置(6b、6c)は、前記経路画面のためのデータを前記少なくとも一つのフォロワー装置(6b、6c)に対応する前記車輌(1b、1c)の前記計器クラスター装置(5b、5c)に提供するように構成される、請求項6のナビゲーションシステム。
前記経路画面は、前記少なくとも一つのフォロワー装置(6b、6c)の周辺区域を所定のスケールで示し、前記少なくとも一つのフォロワー装置(6b、6c)のリアルタイム位置に対応する中心を有する円状地図ゾーンを備え、
前記経路画面は、前記少なくとも一つのフォロワー装置(6b、6c)のリアルタイム位置を表すフォロワーマークを前記円状地図ゾーンの中心に示し、
前記リーダー装置(6a)のリアルタイム位置と前記少なくとも一つのフォロワー装置(6b、6c)のリアルタイム位置との距離が前記円状地図ゾーンの半径を超えない場合に、前記経路画面は、前記フォロワーマークと異なり且つ前記円状地図ゾーンにおいて前記リーダー装置(6a)のリアルタイム位置を表すリーダーマークを更に示し、
前記経路画面に示される前記動的なナビゲーションパスは、前記リーダーマークと前記フォロワーマークとを繋げる、
請求項6のナビゲーションシステム。
前記第1の前記携帯装置である前記リーダー装置(6a)は、該リーダー装置(6a)に実行されるアプリケーションプログラム(621)により、前記少なくとも一つのフォロワー装置(6b、6c)に前記リーダー装置の変更のための要求を配布するように操作可能であり、
前記少なくとも一つのフォロワー装置(6b、6c)は、該フォロワー装置(6b、6c)のそれぞれに実行されるアプリケーションプログラム(621)により、前記リーダー装置の変更のための要求に応じて前記第1の前記携帯装置(6a)にリーダー装置になるための要求を配布するように操作可能であり、
前記リーダー装置(6a)は、該リーダー装置(6a)に実行されるアプリケーションプログラム(621)により、第2の前記携帯装置である前記少なくとも一つのフォロワー装置(6b、6c)の一つに配布された前記リーダー装置になるための要求を受け入れるように操作可能であり、該操作により前記第2の前記携帯装置(6b、6c)が前記リーダー装置としての役割を果たし、前記第1の前記携帯装置(6a)が前記少なくとも一つのフォロワー装置の一つとしての役割を果たすようになる、請求項6のナビゲーションシステム。
前記少なくとも一つのフォロワー装置(6b、6c)のそれぞれは、該フォロワー装置に実行されるアプリケーションプログラム(621)により、前記リーダー装置を変更させるための要求を前記リーダー装置(6a)に配布するように操作可能であり、
前記第1の前記携帯装置である前記リーダー装置(6a)は、該リーダー装置に実行されるアプリケーションプログラム(621)により、第2の前記携帯装置である前記少なくとも一つのフォロワー装置(6b、6c)の一つに配布された前記リーダー装置を変更させるための要求を受け入れるように操作可能であり、その操作により前記第2の前記携帯装置(6b、6c)が前記リーダー装置としての役割を果たし、前記第1の前記携帯装置(6a)が前記少なくとも一つのフォロワー装置の一つとしての役割を果たすようになる、請求項6のナビゲーションシステム。
【発明を実施するための形態】
【0009】
本発明をより詳細に説明する前に、適切と考えられる場合において、符号又は符号の末端部は、同様の特性を有し得る対応の要素又は類似の要素を示すために各図面間で繰り返し用いられることに留意されたい。
【0010】
図1から
図3に示されるように、本開示によるナビゲーション方法の実施例はナビゲーションシステムにより実行されるものであり、前記ナビゲーションシステムは、一グループの携帯装置6(
図2における6a、6b、6c)と、地図情報システム71とを備える。本実施例において、地図情報システム71はクラウドサーバー7に含まれ、各携帯装置6は該地図情報システム71に通信可能に接続される。各携帯装置6は、それぞれの携帯装置6のリアルタイム位置を示し且つ地図情報システム71に使用されるために提供されるリアルタイム位置データセット(例えば、リアルタイムのGPS(全地球測位システム)座標のセット)を生成するための位置決め機能を有し、各携帯装置6は、一グループの運転手に運転される各車輌1(
図2における1a、1b、1c)の計器クラスター装置5に通信可能に接続される。各車輌1は、バイクや自動車やオール・テレイン・ビークル(ATV)やユーティリティ・ビークル(UV)や電気自動車などであり得る。
【0011】
携帯装置6は、ナビゲーション機能を有する装置、例えば、スマートフォーンやウェアラブルデバイスやタブレットコンピュータなどであり得、また、携帯装置6は、プロセッサユニット61(例えば、シングルコア又はマルチコアプロセッサ)と、携帯装置6により実行される本開示によるナビゲーション方法を実施するアプリケーションプログラム(APP)621を搭載するストレージユニット62(例えば、フラッシュメモリ)と、計器クラスター装置5と通信するための無線通信ユニット63(例えば、ブルートゥース(登録商標)モジュールやWi−Fi(登録商標)モジュールや近距離通信モジュール)と、ディスプレイユニット64(例えば、液晶ディスプレイ(LCD)、有機発光ダイオードディスプレイ)と、入力ユニット65(例えば、キーボード、タッチスクリーン、マイクロフォン)と、位置決めユニット66(例えば、GPS装置)と、クラウドサーバー7にネットワーク(例えば、インターネット8)を経由して接続するためのネットワーク通信ユニット67と、画像取得ユニット68(例えば、カメラ装置)とを備える。プロセッサユニット61は、ストレージユニット62と、無線通信ユニット63と、ディスプレイユニット64と、入力ユニット65と、位置決めユニット66と、ネットワーク通信ユニット67と、画像取得ユニット68とに電気的に接続される。一つの実施例において、ディスプレイユニット64及び入力ユニット65は、イメージ(APP621の操作インターフェイスのようなもの)を表示でき、且つ、使用者のタッチ操作による入力を受け付けることができるタッチディスプレイを形成するように整合され得る。
【0012】
図1に示されるように、本実施例において、各車輌1の計器クラスター装置5は、ホストディスプレイ50と、ホストディスプレイ50に電気的に接続されるホストコンピュータ51と、ダッシュボード52と、ダッシュボード52に電気的に接続されるダッシュボードコントローラ53とを備える。
【0013】
更に、
図3に示されるように、ダッシュボード52は、車輌1の製造者に設定され、且つ、使用者の望まれたように任意に変更できない専用のフォーマットで特定の情報を表示するように構成される。ダッシュボードコントローラ53は、ダッシュボード52の表示を制御するように構成される。例として、
図3では、ダッシュボード52がホストディスプレイ50の左側と右側にそれぞれ配置される第一部分52Aと第二部分52Bとに分けられ、例えば車輌1の累積走行距離や単一旅程走行距離やバッテリーの現在電圧や車輌1の現在速度や現在燃料レベルや現在タイヤ圧といった計器クラスター情報を所定のフォーマットと配列で表示するように特に構成される。その一方で、ホストディスプレイ50は、ホストコンピュータ51に提供される任意のイメージデータに基づいたイメージを表示するために用いられる普通のディスプレイ、例えば、常用LCD、として構成される。例えば、ホストコンピュータ51はホストディスプレイ50に計器クラスター情報(例えば、車輌1の累積走行距離や単一旅程走行距離やバッテリーの現在電圧や車輌1の現在速度や現在燃料レベルや現在タイヤ圧など)を表示させるために操作される。ホストコンピュータ51はプロセッサモジュール511(例えば、シングルコア又はマルチコアのプロセッサ)と、無線通信モジュール512(例えば、ブルートゥース(登録商標)モジュール、Wi-Fi(登録商標)モジュール、近距離無線通信モジュール)と、オペレーティングシステム(OS)や、ファームウェア(FW)、ホストコンピュータ51のアプリケーションプログラムといったプログラムデータ5130を搭載するためのストレージモジュール513(例えば、ハードディスクドライブ、フラッシュメモリなど)とを備える。プロセッサモジュール511は、ホストディスプレイ50と、無線通信モジュール512と、ストレージモジュール513とに電気的に接続される。ホストコンピュータ51は、携帯装置6からのデータを受け取り、ホストディスプレイ50を制御して携帯装置6から受け取ったデータに基づいてイメージを表示させることができるように、無線通信モジュール512及び携帯装置6の無線通信ユニット63を経由して携帯装置6とペアリングする又は接続されることができる。例えば、ホストコンピュータ51が無線通信を経由して携帯装置6とペアリングされて通信可能に接続される場合、ホストコンピュータ51は、携帯装置6から受け取れる情報、例えば、車輌速度や現在時間や天気やインテリジェントコンパスやお知らせや車輌捜索など、をホストディスプレイ50に表示させ得る。なお、別の実施例において、ホストコンピュータ51が有線通信(例えば、USBケーブル)を経由して携帯装置6に接続され得るので、本開示はその点においては限られない。
【0014】
運転手のグループはリーダーメンバーと少なくとも一人のフォロワーメンバーからなる。
図2において、運転手のグループはリーダーメンバーと二人のフォロワーメンバーを含むように例示される。リーダーメンバーは、携帯装置6aを使い、携帯装置6aに通信可能に接続され且つホストディスプレイ50aを有する計器クラスター装置5aを備える車輌1aを運転する。一人目のフォロワーメンバーは、携帯装置6bを使い、携帯装置6bに通信可能に接続され且つホストディスプレイ50bを有する計器クラスター装置5bを備える車輌1bを運転する。二人目のフォロワーメンバーは、携帯装置6cを使い、携帯装置6cに通信可能に接続され且つホストディスプレイ50cを有する計器クラスター装置5cを備える車輌1cを運転する。
【0015】
図4は本開示によるナビゲーション方法の実施例のステップを示すフローチャートを表す。
図1と
図2を更に参照すると、ナビゲーション方法の実施例は、各フォロワーメンバーに対して、携帯装置6a、6b、6cから提供されるリアルタイム位置データセットに基づいて、リアルタイムにフォロワーメンバーの位置からリーダーメンバーの位置までに対応する動的なナビゲーションパスを計算して表示するように提案される。従って、フォロワーメンバーが自分の携帯装置において目的地を設定しなくても、リーダーメンバーに付いて行くだけで目的地に到達することができる。たとえグループ内の運転手同士は途中で互いが見えなくなっても、少なくともまだリーダーメンバーの位置がわかり、グループ内のすべての運転手は対応する動的なナビゲーションパスに基づいて簡単に集まることができる。
【0016】
ステップS91において、携帯装置6a、6b、6cはリーダーメンバー及びフォロワーメンバーに、ネットワーク(例えば、インターネット8)を経由して装置グループを立ち上げるためにそれぞれのAPP621を実行するように操作される。該装置グループは、携帯装置6a、6b、6cを含み、携帯装置6aがリーダー装置としての役割を果たし、携帯装置6b、6cがフォロワー装置としての役割を果たすように設定される。
【0017】
一つの実施において、リーダーメンバーは携帯装置6aを操作して、携帯装置6aにより実行されるAPP621によって、携帯装置6b、6cに装置グループを共に立ち上げるように招待するための電子招待状を携帯装置6b、6cに配布する。次に、各フォロワーメンバーが対応する携帯装置6b、6cを操作して、携帯装置6b、6cに実行されるAPP621によって前記電子招待状を受け入れて、携帯装置6aと共に装置グループを立ち上げる。電子招待状は携帯装置6aにより配布されるので、装置グループが立ち上げられてから、携帯装置6aはリーダー装置としての役割を果たすことになる。
【0018】
一つの実施において、リーダーメンバーは、携帯装置6aに実行されるAPP621によって、携帯装置6aがリーダー装置である装置グループを作るように携帯装置6aを操作する。各フォロワーメンバーは、対応する携帯装置6b、6cを操作して、携帯装置6b、6cに実行されるAPP621によって前記携帯装置6aに作られた装置グループを検索する。携帯装置6b、6cが前記装置グループを見つけると、フォロワーメンバーは携帯装置6b、6cを操作して、携帯装置6b、6cに実行されるAPP621によって、前記装置グループへの加入許可を要求する電子リクエストを携帯装置6aに配布する。携帯装置6aは、携帯装置6b、6cに配布された電子リクエストを受け取ると、リーダーメンバーが携帯装置6aを操作して、前記電子リクエストに応答して携帯装置6aに実行されるAPP621によって携帯装置6b、6cが前記装置グループに加入することを許可する。
【0019】
一つの実施において、リーダーメンバーは、携帯装置6aに実行されるAPP621によって、携帯装置6aがリーダー装置である装置グループを作るように携帯装置6aを操作する。次に、携帯装置6aは、携帯装置6aに実行されるAPP621によって、前記携帯装置6aに作られた装置グループに関するクイックレスポンスコード(QRコード(登録商標))を表示し得る。各フォロワーメンバーは、対応する携帯装置6b、6cを操作して、携帯装置6b、6cに実行されるAPP621を使用しながら、前記QRコード(登録商標)を携帯装置6b、6cの画像取得ユニット68でスキャンして、前記装置グループに加入する。
【0020】
なお、各携帯装置6a、6b、6cの前記APP621は、リーダー装置が、いずれかのフォロワー装置を装置グループから外すように要求する使用者の操作を受け付けて、当該フォロワー装置を装置グループから外すことができるように構成される。その一方、APP621は、フォロワー装置がいずれかの携帯装置を前記装置グループから外させることができないように構成される。
【0021】
本実施例において、装置グループが立ち上げられてから、前記APP621は該装置グループのリーダー装置の変更を許可するように更に構成される。一つの実施において、
図2に示される携帯装置6aに例示される現在のリーダー装置は、
図2に示される携帯装置6b、6cに例示されるフォロワー装置の一つに、携帯装置6aに実行されるAPP621によってリーダー装置を変更する要求を配布するように現在のリーダーメンバーに操作される。次に、現在のいずれか1つのフォロワーメンバーは、対応する携帯装置6b、6cを操作して携帯装置6b、6cで実行されるAPP621によって、リーダー装置を変更する要求に応答して、リーダー装置になる要求を携帯装置6aに配布し得る。携帯装置6aが携帯装置6b、6cの一つに配布されるリーダー装置になる要求を受け取ってから、現在のリーダーメンバーが携帯装置6aを操作して、携帯装置6aに実行されるAPP621によってリーダー装置になる要求を受け入れて、リーダー装置になる要求を配布した携帯装置6b、6cの一つにリーダー装置としての役割を果たさせて、携帯装置6b、6cのリーダー装置になる要求を配布した方ではない方及び携帯装置6aがフォロワー装置の役目を果たす。一つの実施において、
図2に示される携帯装置6b、6cに例示されるフォロワー装置の一つは、
図2に示される携帯装置6aに例示される現在のリーダー装置に、携帯装置6b、6cに実行されるAPP621によってリーダー装置を変更する要求を配布するように操作される。現在のリーダーメンバーは、携帯装置6aを操作して、携帯装置6aに実行されるAPP621によってリーダー装置になる要求を受け入れて、リーダー装置を変更する要求を配布した携帯装置6b、6cの一つにリーダー装置としての役割を果たさせて、携帯装置6aがフォロワー装置の役目を果たす。
【0022】
図1、
図2及び
図4に示されるように、ステップS92において、リーダー装置としての役割を果たす携帯装置6aに実行されるAPP621をリーダーメンバーが操作して、ナビゲーション目的地を入力して該ナビゲーション目的地を地図情報システム71に送る。当該地図情報システム71は従ってリーダー装置(すなわち、本例においては携帯装置6a)のリアルタイム位置から目的地までの静的なナビゲーションパスのためのデータを計算して、静的なナビゲーションパスのためのデータを携帯装置6aに提供する。なお、本開示の主要目的は、各フォロワー装置に対して、フォロワー装置のリアルタイム位置からリーダー装置のリアルタイム位置までの動的なナビゲーションパスを提供することにあるので、ステップS92は他の実施例においては省略され得る。リーダーメンバーがどのように目的地まで到達するかさえ分かれば、リーダー装置による静的なナビゲーションパスの提供は必要ではない。
【0023】
ステップS93において、地図情報システム71は各フォロワー装置に対して、リーダー装置に対応するリアルタイム位置決めデータセット及びフォロワー装置に対応するリアルタイム位置決めデータセットに基づいて、フォロワー装置のリアルタイム位置からリーダー装置のリアルタイム位置までの動的なナビゲーションパスのためのデータ、動的なナビゲーションパス及びリーダー装置のリアルタイム位置とフォロワー装置のリアルタイム位置との相対的関係を示す経路画面のためのデータ、及び/又はフォロワー装置をリーダー装置へ向けるための次の運転行為(例えば、車線変更や次に転向する交差点など)を勧めるナビゲーション画面のためのデータを計算する。位置決めデータセット(例えばGPS座標)に認識される二位置の間のパスの計算にあたっては、当業者に知られる多くの通常演算方法が用いられ得るので、簡潔さのためここではその詳細な説明を省く。本実施例において、経路画面とナビゲーション画面は、両方とも動的なナビゲーションパスを示す(すなわち、経路画面のためのデータとナビゲーションパスのためのデータの両方が動的なナビゲーションパスのためのデータを含む)が、該動的なナビゲーションパスを異なるフォーマットで表示し得る。なお、各フォロワー装置のための経路画面は、別のフォロワー装置(又は別のフォロワー装置のそれぞれ)に対応するリアルタイム位置決めデータセットに基づいて更に計算される、フォロワー装置と別のフォロワー装置(又は別のフォロワー装置のそれぞれ)との相対位置の関係を更に示し得るが、本開示はその点においては限られない。
【0024】
本実施例において、地図情報システム71は、携帯装置6b(フォロワー装置の一つ)に対して携帯装置6a(リーダー装置)と携帯装置6bとにそれぞれに対応するリアルタイム位置決めデータセットに基づいて、携帯装置6bのリアルタイム位置から携帯装置6aのリアルタイム位置までの一つ目の動的なナビゲーションパスのためのデータ、一つ目の動的なナビゲーションパス及び携帯装置6a、6bのリアルタイム位置の間の相対的な関係を示す一つ目の経路画面のためのデータ、及び携帯装置6bを携帯装置6aへ向ける一つ目のナビゲーション画面のためのデータを計算する。更に、地図情報システム71はまた、携帯装置6c(フォロワー装置のもう一つの方)に対して携帯装置6aと6cのそれぞれに対応するリアルタイム位置決めデータセットに基づいて、携帯装置6cのリアルタイム位置から携帯装置6aのリアルタイム位置までの二つ目の動的なナビゲーションパスのためのデータ、二つ目の動的なナビゲーションパス及び携帯装置6a、6cのリアルタイム位置の間の相対的な関係を示す二つ目の経路画面のためのデータ、及び携帯装置6cを携帯装置6aへ向ける二つ目のナビゲーション画面のためのデータをも計算する。
【0025】
ステップS94において、地図情報システム71は、各フォロワー装置に経路画面に対応するデータ及び/又はナビゲーション画面に対応するデータを提供する。本実施例において、地図情報システム71は、一つ目の経路のためのデータ及び一つ目のナビゲーション画面のためのデータを携帯装置6bに、二つ目の経路のためのデータ及び二つ目のナビゲーション画面のためのデータを携帯装置6cに提供する。一つの変形例において、地図情報システム71は、一つ目の経路画面のためのデータ及び二つ目の経路画面のためのデータを更に携帯装置6aに提供し得て、これによりリーダーメンバーが自身のリアルタイム位置に対するフォロワーメンバー達のリアルタイム位置を知ることができる。
【0026】
ステップS95において、各フォロワー装置は、ステップS94で受け取った経路画面のためのデータ及び/又はナビゲーション画面のためのデータを該フォロワー装置に対応する車輌1の計器クラスター装置5に提供する。本実施例において、携帯装置6bは、一つ目の経路画面のためのデータ及び一つ目のナビゲーション画面のためのデータを車輌1bの計器クラスター装置5bに提供し、携帯装置6cは、二つ目の経路画面のためのデータ及び二つ目のナビゲーション画面のためのデータを車輌1cの計器クラスター装置5cに提供する。前記変形例において、携帯装置6aは一つ目の経路画面のためのデータ及び二つ目の経路画面のためのデータを車輌1aの計器クラスター装置5aに提供する。
【0027】
ステップS96において、各フォロワー装置に対して、フォロワー装置に対応する車輌1の計器クラスター装置5は、フォロワー装置を使用するフォロワーメンバーの動的なナビゲーションパスのためのデータに基づいて、動的なナビゲーションパスを理解可能に出力する(即ち、使用者(例えば、フォロワーメンバー)の理解可能な方式で出力する)。一つの実施において、各フォロワー装置に対し、フォロワー装置に対応する車輌1の計器クラスター装置5は、ステップS95で受け取った経路画面のためのデータ及びナビゲーション画面のためのデータに基づいて、それぞれのホストディスプレイ50を使用して経路画面及び/又はナビゲーション画面を表示する。本実施例において、車輌1bの計器クラスター装置5bはホストディスプレイ50bを使用して一つ目の経路画面及び一つ目のナビゲーション画面を表示し、車輌1cの計器クラスター装置5cはホストディスプレイ50cを使用して二つ目の経路画面及び二つ目のナビゲーション画面を表示する。
【0028】
図5は計器クラスター装置5bのホストディスプレイ50bにより表示される経路画面500を例示的に示す。経路画面500は、ホストディスプレイ50bの形状に合う円状地図ゾーンを含み、該円状地図ゾーンは、所定のスケールで携帯装置6b(すなわち、対応するフォロワー装置)の周辺にある区域を示し、中心が該携帯装置6bのリアルタイム位置に対応する。経路画面500は、前記円状地図ゾーンの中心に位置し携帯装置6bのリアルタイム位置を表すフォロワーマーク501bを示す(例えば、大きい中実円で表される)。経路画面500は、円状ゾーンの半径に定義される円状地図ゾーンに対応する区域に関する追加の情報を更に示し得る(例えば、当区域内のショップ、ガソリンスタンド、駐車場などの情報)。リーダー装置(例えば、携帯装置6a)のリアルタイム位置と対応するフォロワー装置(例えば、携帯装置6b)のリアルタイム位置との距離が円状地図ゾーンの半径に対応する距離を超えない場合は、経路画面500は、
図5に例示されるように、フォロワーマーク501bと異なっており且つ円状地図ゾーンにおいてリーダー装置のリアルタイム位置を表すリーダーマーク501aを更に示し(例えば、笑顔のマークで表される)、経路画面500に示される動的なナビゲーションパス504はリーダーマーク501aとフォロワーマーク501bとを繋げる。対応するフォロワー装置のリアルタイム位置ともう一つのフォロワー装置(例えば、携帯装置6c)のリアルタイム位置の距離が円状地図ゾーンの半径に対応する距離を超えない場合、経路画面は、
図5に例示されるように、リーダーマーク501aとフォロワーマーク501bとの両方と異なっており且つ円状地図ゾーンにおいて携帯装置6cのリアルタイム位置を表す補助フォロワーマーク501cを更に示す(例えば、小さい中空円で表される)。例えば、円状地図ゾーンの半径が2kmに相当すると仮定すれば、
図5から分かるように、携帯装置6a、6bの距離と携帯装置6b、6cとの距離はいずれも2km未満となる。リーダーマーク501a、フォロワーマーク501b、補助フォロワーマーク501cの異なるデザインにより、携帯装置6bを使用するフォロワーメンバーは簡単に携帯装置6bと携帯装置6a、6cのそれぞれとの相対位置を認識し得る。
【0029】
経路画面500は使用者の確認のために上述されたものに加えて他の情報を示し得るので、経路画面500は相対的に低い車輌速度状況(例えば、20km/hr以下)で利用されるのに適する。例えば、車輌1bが赤信号で止まったときに、運転手は計器クラスター装置5bに電気的に接続される物理ボタン(図示せず)を操作して、ホストディスプレイ50bをナビゲーション画面(
図7に符号505で例示される)が表示されるナビゲーションモードから経路画面500が表示されるグループモードに切り替えることができる。
【0030】
図8は経路画面500の変形例を示す。本変形例において、フォロワーマーク501bは円状地図ゾーンの中心以外の場所に設定される。例えば、フォロワーマーク501bは円状地図ゾーンの外周付近に設定される。
【0031】
グループモードにおいて、携帯装置6bが携帯装置6aから、リーダーマーク501aが円状地図ゾーンから消失するほど離れていても、携帯装置5bを使用するフォロワーメンバーは動的なナビゲーションパス504に従うことで、リーダーメンバーを追従することができる。携帯装置6bを使用するフォロワーメンバーは、計器クラスター装置5bに電気的に接続される物理ボタンも操作して、ホストディスプレイ50bをグループモードからナビゲーションモードに切り替え得る。
図7に示されるように、ナビゲーション画面505はリーダーマーク501a(
図5と
図8参照)を示していないが、ナビゲーション画面505は携帯装置6bの近傍区域を覆い、且つ経路画面500(
図5と
図8参照)に所定のスケールより大きいスケールで円状地図ゾーンを含む。言い換えれば、ナビゲーション画面505は、同じディスプレイ区域(例えば、円状地図ゾーン)で経路画面500より小さい地図区域を表示して、これによりナビゲーション画面505は、経路画面500より詳細にナビゲーション情報を提供できる。例えば、動的なナビゲーションパス504に加えて、ナビゲーション画面505は携帯装置5bを使用するフォロワーメンバーに更に案内して100メートル先(
図7の“100M”参照)を右折して4号通りに進入させる。
【0032】
図6に車輌1の計器クラスター装置5の変形例を示す。本変形例において、計器クラスター装置5はホストディスプレイ50及びホストコンピュータ51のみを備えて、該ホストコンピュータ51は
図1に示された実施例のダッシュボード52とダッシュボードコントローラ53のすべての機能を遂行し、ダッシュボード52とダッシュボードコントローラ53が省略される。
【0033】
図9はナビゲーションシステムの変形例を示し、該ナビゲーションシステムは
図1に示されたものに対して、携帯装置6のAPP621が地図情報データベース622を含むことで異なり、装置グループ内の各携帯装置6に対して、プロセッサユニット61がAPP621を実施する場合、この実施例の該地図情報システムはそれぞれのプロセッサユニット61を参照する。このような実施において、装置グループ内の携帯装置6は、リアルタイム位置決めデータセットを互いに伝達して、動的なナビゲーションパス、経路画面とナビゲーション画面とを計算する。地図情報データベース622は、APP621を実行するプロセッサユニット61により、インターネット8を経由してクラウドサーバー7から地図情報データの最新版のダウンロードで更新される。
【0034】
図10はナビゲーションシステムの変形例を示し、該ナビゲーションシステムは
図6に示されたものに対して、携帯装置6のAPP621が地図情報データベースを含むことで異なり、プロセッサユニット61がAPP621を実施する場合、装置グループ内の各携帯装置6に対して、この実施例の該地図情報システムはそれぞれのプロセッサユニット61を参照する。地図情報データベース622は、APP621を実行するプロセッサユニット61により、インターネット8を経由してクラウドサーバー7から地図情報データの最新版をダウンロードして更新される。
【0035】
留意されたいのは、地図情報システムは、各フォロワー装置に対して、動的なナビゲーションパスのためのデータ、経路画面のためのデータ又はナビゲーション画面のためのデータを頻繁に更新する必要がなく、所定の時間間隔(例えば、30秒から1分)で周期的に更新を行えば、フォロワー装置によりナビゲーションのためのデータ処理で消費されるパワーが節約できることである。
【0036】
上記をまとめると、本開示の実施例は、地図情報システムを使用して、各フォロワー装置に対して、リーダー装置とフォロワー装置とに対応するリアルタイム位置データセットに基づいて動的なナビゲーションパス、経路画面及び/又はナビゲーション画面を計算してから、計算されたデータをフォロワー装置に提供することで、計器クラスター装置のホストディスプレイが動的なナビゲーションパスを示す経路画面及び/又はナビゲーション画面を表示できるようになる。結果として、フォロワーメンバーは、対応の携帯装置に目的地を設定せずとも、リーダーメンバーに付いて行くことで目的地に到達できる。たとえ運転中にグループ内のメンバーが互いに見えなくなっても、彼らは少なくともまだリーダーメンバーの位置が分かり、グループのすべての運転手は対応する動的なナビゲーションパスに基づいて簡単に集まることができる。
【0037】
上記においては、説明のため、本発明の全体的な理解を促すべく多くの具体的な詳細が示された。しかしながら、当業者であれば、一またはそれ以上の他の実施形態が具体的な詳細を示さなくとも実施され得ることが明らかである。また、本明細書における「一つの実施形態」、「一実施形態」を示す説明において、序数などの表示を伴う説明は全て、特定の態様、構造、特徴を有する本発明の具体的な実施に含まれ得るものであることと理解されたい。更に、本説明において、時には複数の変化例が一つの実施形態、図面、またはこれらの説明に組み込まれているが、これは本説明を合理化させるためのものであり、また、本発明の多面性が理解されることを目的としたものである。
【0038】
以上、本発明の好ましい実施形態及び変化例を説明したが、本発明はこれらに限定されるものではなく、最も広い解釈の精神および範囲内に含まれる様々な構成として、全ての修飾および均等な構成を包含するものとする。