(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6782783
(24)【登録日】2020年10月22日
(45)【発行日】2020年11月11日
(54)【発明の名称】複数の面からの光を放出するLEDを用いたカメラの均一、効率的、かつ色調整可能なリングフラッシュ
(51)【国際特許分類】
F21L 4/00 20060101AFI20201102BHJP
G03B 15/05 20060101ALI20201102BHJP
H01L 33/20 20100101ALI20201102BHJP
H01L 33/58 20100101ALI20201102BHJP
G02B 6/00 20060101ALI20201102BHJP
F21V 8/00 20060101ALI20201102BHJP
G02B 6/42 20060101ALI20201102BHJP
F21Y 115/10 20160101ALN20201102BHJP
【FI】
F21L4/00 621
G03B15/05
H01L33/20
H01L33/58
G02B6/00 331
F21V8/00 310
F21L4/00 625
G02B6/42
F21Y115:10
【請求項の数】21
【全頁数】8
(21)【出願番号】特願2018-537668(P2018-537668)
(86)(22)【出願日】2017年1月16日
(65)【公表番号】特表2019-512147(P2019-512147A)
(43)【公表日】2019年5月9日
(86)【国際出願番号】EP2017050770
(87)【国際公開番号】WO2017125337
(87)【国際公開日】20170727
【審査請求日】2020年1月10日
(31)【優先権主張番号】PCT/CN2016/071584
(32)【優先日】2016年1月21日
(33)【優先権主張国】CN
(31)【優先権主張番号】16156952.0
(32)【優先日】2016年2月23日
(33)【優先権主張国】EP
(73)【特許権者】
【識別番号】517152128
【氏名又は名称】ルミレッズ ホールディング ベーフェー
(74)【代理人】
【識別番号】100107766
【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 忠重
(74)【代理人】
【識別番号】100070150
【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 忠彦
(74)【代理人】
【識別番号】100091214
【弁理士】
【氏名又は名称】大貫 進介
(72)【発明者】
【氏名】カッカー,ヴァルン,デヴ
(72)【発明者】
【氏名】ファン デル シデ,アリエン
(72)【発明者】
【氏名】ファンクサリ,エルノ
(72)【発明者】
【氏名】フォン,チュンシア
(72)【発明者】
【氏名】プフェッファー,ニコラ
【審査官】
竹中 辰利
(56)【参考文献】
【文献】
特開2011−247978(JP,A)
【文献】
米国特許出願公開第2012/0321290(US,A1)
【文献】
中国特許出願公開第102822739(CN,A)
【文献】
国際公開第2014/112379(WO,A1)
【文献】
特開2009−237298(JP,A)
【文献】
特開2008−097976(JP,A)
【文献】
特開2012−212532(JP,A)
【文献】
特開2009−267318(JP,A)
【文献】
特開2011−118383(JP,A)
【文献】
米国特許出願公開第2011/0123184(US,A1)
【文献】
特開2004−288584(JP,A)
【文献】
特開2006−302743(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
F21L 4/00
F21V 8/00
G02B 6/00
G02B 6/42
G03B 15/05
H01L 33/20
H01L 33/58
F21Y 115/10
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
発光ダイオードと、
底面と、発光面を有する上面と、内側側壁と、外側側壁と、少なくとも2つの垂直結合面を有するくぼみとを有する光ガイド本体を有するリング状光ガイドとを有し、
前記発光ダイオードは少なくとも2つの垂直発光側面を有し、
前記外側側壁は前記少なくとも2つの垂直結合面を有するくぼみを確定し、
前記少なくとも2つの垂直結合面は、前記発光ダイオードの少なくとも2つの垂直発光側面と組み合う、
光ガイドモジュール。
【請求項2】
前記リング状光ガイドを取り囲む光ガイドベゼルをさらに有する、
請求項1に記載の光ガイドモジュール。
【請求項3】
プリント回路基板をさらに含み、前記発光ダイオードおよび前記リング状光ガイドは、前記プリント回路基板上に取り付けられる、
請求項1または2に記載の光ガイドモジュール。
【請求項4】
前記底面は前記上面を通して前記リング状光ガイドからの光を取り出すようにテクスチャ処理されている、
請求項1ないし3いずれか一項に記載の光ガイドモジュール。
【請求項5】
前記リング状光ガイドは、前記上面を通して前記リング状光ガイドからの光を取り出す、前記底面上のインクドットをさらに含む、
請求項1ないし4いずれか一項に記載の光ガイドモジュール。
【請求項6】
前記発光ダイオードからの光は全反射により前記リング状光ガイドを周回する、
請求項1ないし5いずれか一項に記載の光ガイドモジュール。
【請求項7】
前記リング状光ガイドは、前記内側側壁、前記外側側壁、又は前記底面に反射フィルムをさらに有する、
請求項1ないし6いずれか一項に記載の光ガイドモジュール。
【請求項8】
前記リング状光ガイドは、前記上面に拡散フィルムまたはコリメーティングフィルムをさらに有する、
請求項1ないし7いずれか一項に記載の光ガイドモジュール。
【請求項9】
前記光ガイドモジュールは、前記発光ダイオードが前記くぼみ内に見えないように、前記発光ダイオードの上面にインクパターンをさらに有する、
請求項1ないし8いずれか一項に記載の光ガイドモジュール。
【請求項10】
二以上の発光ダイオードをさらに有し、各発光ダイオードは、少なくとも2つの垂直な発光側面を有し、
前記リング状光ガイドは、二以上のくぼみを画定し、各くぼみは、関連する前記発光ダイオードの前記少なくとも2つの垂直な発光側面に組み合わせられる少なくとも2つの垂直な結合面を有する、
請求項1ないし9いずれか一項に記載の光ガイドモジュール。
【請求項11】
発光ダイオードは、電磁スペクトルの可視部分および/または紫外部分および/または赤外部分の光を放射する、
請求項10に記載の光ガイドモジュール。
【請求項12】
前記発光ダイオードは異なる波長を有し、
ドライバをさらに有し、前記ドライバは、
前記発光ダイオードを異なる組み合わせでまたは異なる設定で駆動して、白色点を調整し、または所望の色を生成し、または所望の波長の組み合わせを生成し、または
前記発光ダイオードを駆動して、アニメーション効果を発生させるように構成される、
請求項11に記載の光ガイドモジュール。
【請求項13】
請求項1ないし12いずれか一項に記載の光ガイドモジュールを有するデバイスであって、
前記デバイスは、レンズを有する照明ユニット、カメラ、またはカメラモジュールを有する携帯電話のいずれかであり、前記光ガイドモジュールの前記リング状光ガイドは、前記レンズを取り囲み、または前記レンズの周りのレンズベゼルを取り囲む、
デバイス。
【請求項14】
光ガイドモジュールを製造する方法であって、
底面、発光面を含む上面、内側側壁、外側側壁、及びくぼみを有するリング状光ガイドを形成するステップを有し、
前記外側側壁は前記くぼみを確定し、
前記くぼみは少なくとも2つの垂直な結合面を含み、
前記少なくとも2つの垂直な結合面は、発光ダイオードの少なくとも2つの垂直発光側面と組み合う、
方法。
【請求項15】
前記光ガイドモジュールは、携帯電話中のカメラモジュールのリングフラッシュとして用いるように構成されたリング状光ガイドを有し、
前記方法は、
前記カメラモジュールのレンズの周りに、または前記レンズのレンズベゼルの周りに、前記リング状光ガイドを固定するステップと、
前記リング状光ガイドの周りに光ガイドベゼルを固定するステップとをさらに有する、
請求項14に記載の方法。
【請求項16】
光ガイドと前記発光ダイオードとをプリント回路基板上に取り付けるステップをさらに有する、
請求項14または15に記載の方法。
【請求項17】
前記リング状光ガイドの底面をテクスチャ処理するステップ、
前記リング状光ガイドの底面にインクドットを印刷するステップ、および/または
前記リング状光ガイドの側壁または底面に反射フィルムを固定するステップをさらに
含む、
請求項14ないし16いずれか一項に記載の方法。
【請求項18】
前記リング状光ガイドの上面に拡散フィルムまたはコリメーティングフィルムを固定するステップさらに有する、
請求項14ないし17いずれか一項に記載の方法。
【請求項19】
前記発光ダイオードの上面にインクパターンを印刷して、前記発光ダイオードがくぼみ内に見えることを防止するステップをさらに有する、
請求項14ないし18いずれか一項に記載の方法。
【請求項20】
前記リング状光ガイドは二以上のくぼみを画定し、各くぼみは少なくとも2つの垂直結合面を有し、
前記方法は、
二以上の発光ダイオードのそれぞれについて、発光ダイオードの少なくとも2つの垂直発光側面を、関連するくぼみの少なくとも2つの垂直結合面と組み合わせるステップをさらに有する、
請求項14ないし19いずれか一項に記載の方法。
【請求項21】
前記発光ダイオードにドライバを結合するステップをさらに含み、
前記ドライバは、
異なる設定で前記発光ダイオードを駆動して白色点を調整し、または所望の色を生成する、または
前記発光ダイオードを駆動して、アニメーション効果を発生させるように構成される、
請求項20に記載の方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、発光ダイオードまたは発光デバイス(LED)光ガイドに関し、より詳細には、カメラ用のLEDリングフラッシュに関する。
【背景技術】
【0002】
カメラのフラッシュは、暗い場所でも良好な画質の写真を撮るのに役立つ。カメラレンズの片側に配置されたカメラフラッシュは、特にマクロ撮影のために、被写体がレンズに非常に接近している場合には、被写体に影を形成する可能性が高い。リングフラッシュは、マクロ写真に使用するためにレンズの周りにフィットする円形の写真ストロボである。リングフラッシュは、光の出所がレンズの光軸に非常にくく、取り囲んでいるので、写真で影がほとんど見えない均一な照明を提供する。
【発明の概要】
【0003】
本開示の一以上の例では、デバイスは、少なくとも2つの垂直な発光面を有する発光ダイオードまたはデバイス(LED)と、底面と、発光面を含む上面と、内側の側壁と、前記LEDの少なくとも2つの垂直な発光面に組み合わせられた(mated)少なくとも2つの垂直な結合面を有するくぼみを画定する外側の側壁とを含む、リング状の光ガイドとを有する。
【図面の簡単な説明】
【0004】
図中、
【
図1】本開示の実施例における光ガイドモジュールを示す上面図である。
【
図2】本開示の実施例における
図1の光ガイドモジュールを示す断面図である。
【
図3】本開示の実施例における
図1及び
図2の光ガイドの一部を示す底面図である。
【
図4】本開示の実施例における別の光ガイドモジュールを示す上面図である。
【
図5】本開示の実施例における
図1または
図4の光ガイドモジュールとフィットするデバイスを示す図である。 異なる図面で同じ参照番号を用いて、同様の又は同一の要素を示す。
【発明を実施するための形態】
【0005】
カメラ付き携帯電話などのモバイルデバイスは、リングフラッシュを含むことができる。リングフラッシュは、フラッシュライトモードまたはビデオの記録中に連続的に動作することができる。
【0006】
リングフラッシュは、光源として単純な透過光学系を有する個々の発光ダイオードまたはデバイス(LED)を使用することができる。LEDはホットスポットを生成するので、発光面が均一な照明を提供せず、特に、リングフラッシュが小さい、又は連続的に動作するカメラ付き携帯電話アプリケーションでは、発光面が均一な照明を提供しない。
【0007】
図1および
図2は、本開示の実施例における光ガイドモジュール100を示す上面図および断面図である。光ガイドモジュール100は、発光ダイオードまたはデバイス(LED)102およびリング状光ガイド104を含む。LED102は、2つの垂直な発光側面106および108を有する。LED102は、長方形の直方体の形状を有することができる。
【0008】
光ガイド104は、円形の内側側壁110と、円形の外側側壁112と、リング状底面202(
図2)と、リング状上面204(
図2)とを有する本体109を有する。上面204は発光面である。外側側壁112は、2つの垂直な結合面(in−coupling surfaces)116および118を有する開口またはくぼみ114を画定し、これらは、LED102のそれぞれの発光側面(light−emitting sides)106および108に組み合わせ(mate)られる。光ガイド本体109は、ポリメチルメタクリレート(PMMA)などの材料を用いて射出成形により形成されてもよい。
【0009】
結合面116および118から、光は全反射(TIR)によって光ガイド本体109の周りを進む。光ガイド104は、内側側壁110、外側側壁112および底面202に固定された反射フィルム206を含み、光ガイド本体109の周囲を光が進むのを助ける。光ガイド104は、上面204に固定された拡散器またはコリメートフィルム208を含み、均一でベクトル化された、またはコリメートされた放射を実現する。
【0010】
白色インクパターン210(
図2参照)は、LED102の上面に印刷されて、LEDを見えないように隠してもよい。
【0011】
光ガイドモジュール100は、プリント回路基板(PCB)212(
図2)をさらに含むことができる。LED212および光ガイド104は、PCB212上に取り付けられている。PCB212は、LED102をマウントするためのパッドと、パッドを基板上または外の他のコンポーネントに結合するトレースとを有する。PCB212はまた、LED102および光ガイド104を機械的に支持する。
【0012】
図3は、本開示の実施例における光ガイド104の一部を示す底面図である。光ガイド104は、上面204(
図2)を通して光ガイドから光を出すために、底面202に印刷された白色インクドット302を含む。インクドット302の密度は、LED102から離れるにつれて増加し、確実に上面204全体にわたって均一な照明となるようにする。白いインクドットの代わりに、底面202は、光ガイド104から上面204を通って光を取り出すために、成形または機械加工によってテクスチャ処理されて、突起またはくぼみ302を生成されてもよい。これは、底面202、特にフィーチャ302の輪郭に合致する反射フィルム206を追加することによって強化することができる。例えば、反射フィルム206は、底面202に堆積または積層されてもよい。
【0013】
図4は、本開示の実施例における光ガイドモジュール400を示す上面図である。光ガイドモジュール400は、光ガイドモジュール100と同様であるが、LED102−1,102−2,102−3、および102−4(集合的に「LED102」と呼ぶ)などの複数のLEDを含み、光ガイド本体109の外側の側壁は、LEDを受け入れる複数の開口部またはくぼみ114を画定する点で異なる。LED102は異なる波長を有することができ、したがって、ドライバ回路402は、それらを所望の色(例えば、白色点)を生成するために異なる組み合わせまたは異なる設定(例えば、現在の周波数または大きさ)で駆動することができる。あるいは、ドライバ回路402は、LED102を選択的に(例えば、逐次的に)駆動してアニメーション効果を生成することができる。ドライバ回路402は、PCB212(
図2)に実装され、トレースによってLED102に接続された構成要素であってもよい。
【0014】
図5は、本開示の実施例における光ガイドモジュール400が取り付けられたデバイス500を示す図である。光ガイドモジュール502は、光ガイドモジュール100または400であってもよい。デバイス500は、本開示の実施例では、レンズ506を有するカメラモジュール504を有するカメラフォンであってもよい。リング状の光ガイド104は、レンズ506またはレンズのベゼル508の周りに取り付けられている。デバイス500は、光ガイドモジュール502のリング状光ガイド104の回りにベゼル510を含むことができる。
【0015】
リング状の光ガイド104について説明したが、本開示の原理は他の形状の光ガイドにも適用することができる。
図6は、本開示の実施例における光ガイドモジュール600を示す。光ガイドモジュール600は、矩形の光ガイド604を有する点を除いて、光ガイドモジュール100および400と同様である。光ガイド604は、側壁610、側壁612、(見えない)底面、及び上面614を有する直方体である本体609を有する。上面614は発光面である。側壁612は、2つの垂直な結合面(in−coupling surfaces)116および118を有する開口またはくぼみ114を画定し、これらは、LED102のそれぞれの発光側面(light−emitting sides)106および108に組み合わせ(mate)られる。光ガイド604は、側壁610、側壁612、(見えない)底面に固定された反射フィルム206を含むことができる。光ガイド604は、上面614に固定された拡散器またはコリメートフィルム(図示せず)を含むことができる。
【0016】
2つの垂直な発光側面106および108を有する長方形の直方体LED102について説明したが、本開示の原理は、3つ以上の垂直な発光側面を有する他の形状のLEDにも適用することができる。
図7は、本開示の実施例における光ガイドモジュール700を示す部分上面図である。光ガイドモジュール700は、3つの垂直発光側面706を有するLED702を有する点を除いて、光ガイドモジュール100、400、および700と同様である。光ガイド704は、側壁712を有する本体709を有し、LED702のそれぞれの発光側面706に組み合わされる(mate)3つの垂直な結合面716を有する開口またはくぼみ714を確定する。
【0017】
開示された実施形態の他の様々な適合および特徴の組み合わせは、本発明の範囲内である。多数の実施形態は、以下の特許請求の範囲によって包含される。