特許第6782807号(P6782807)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6782807
(24)【登録日】2020年10月22日
(45)【発行日】2020年11月11日
(54)【発明の名称】発光装置、及び発光方法
(51)【国際特許分類】
   H04B 10/077 20130101AFI20201102BHJP
   H04B 10/564 20130101ALI20201102BHJP
   G01M 11/00 20060101ALI20201102BHJP
   H04B 10/272 20130101ALI20201102BHJP
   H04L 12/44 20060101ALI20201102BHJP
【FI】
   H04B10/077
   H04B10/564
   G01M11/00 R
   H04B10/272
   H04L12/44 M
   H04L12/44 200
【請求項の数】4
【全頁数】15
(21)【出願番号】特願2019-60164(P2019-60164)
(22)【出願日】2019年3月27日
(65)【公開番号】特開2020-162014(P2020-162014A)
(43)【公開日】2020年10月1日
【審査請求日】2019年3月27日
(73)【特許権者】
【識別番号】399040405
【氏名又は名称】東日本電信電話株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100083806
【弁理士】
【氏名又は名称】三好 秀和
(72)【発明者】
【氏名】高橋 央
(72)【発明者】
【氏名】土屋 友寛
(72)【発明者】
【氏名】海住 卓生
【審査官】 佐藤 敬介
(56)【参考文献】
【文献】 特開2006−071602(JP,A)
【文献】 特開2009−085684(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04B 10/077
G01M 11/00
H04B 10/272
H04B 10/564
H04L 12/44
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
可視光を発生させる可視光源と、
前記可視光源から発せられた前記可視光の強度を調整し、調整後の可視光を宅側から光線路に対して発する出力調整部と、を備え、
前記出力調整部は、前記可視光を受ける光局内装置側で許容可能な入力強度値以下の強度に前記可視光を調整し、前記入力強度値は、宅側から光局内装置までに生じる可視光強度の損失と、宅側からの通信光の波長における光入力限界とを用いて算出されること
を特徴とする発光装置。
【請求項2】
前記発光装置からの通信光強度の損失、または光線路の損失測定する断線判定部を備え、
前記出力調整部は、前記通信光強度の損失、または光線路の損失に応じて、前記可視光の出力強度上昇すること
を特徴とする請求項1記載の発光装置。
【請求項3】
前記可視光の波長が、前記宅側からの通信光の波長より短い場合に、前記宅側から発する前記可視光の出力を前記入力強度値より低い出力とすること
を特徴とする請求項1又は2に記載の発光装置。
【請求項4】
可視光源が、可視光を発する発光ステップと、
出力調整部が、前記可視光源から発せられた前記可視光の強度を調整し、調整後の可視光を宅側から光線路に対して発する出力調整ステップと、を備え、
前記出力調整ステップは、前記可視光を受ける光局内装置側で許容可能な入力強度値以下の強度に前記可視光を調整し、前記入力強度値は、宅側から光局内装置までに生じる可視光強度の損失と、宅側からの通信光の波長における光入力限界とを用いて算出されること
を特徴とする発光方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、宅側から光線路に対して可視光を発する技術に関する。
【背景技術】
【0002】
光ファイバの普及に伴い、各家庭までの光配線が増加したが、光配線の経路上のどこかで故障が起きた場合にどの位置で故障が起きているかを探索することが課題である。
【0003】
現在、宅内側から故障探索を行う場合には、宅内側で可視光を送出し、現場作業者が特別な機器を利用することなく宅内配線や屋外クロージャ等で目視確認することで、異常個所の判定を行っている(図8)。しかし、宅内側から故障探索のために可視光送出すると局舎内のOLT(Optical Line Terminal:光局内装置)で入力信号の誤り認識が生じるため、経路上で断線相当の状態があることの確認が先立って必要で、故障探索がスムーズでなかった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2015−83936号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明は、上記に鑑みてなされたものであり、OLT側に誤りを生じさせないか、又は少なくとも誤りを生じさせる率が低くなるような発光装置、及び発光方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の一態様により、宅側から光線路に対して可視光を発する可視光発光部を具備し、可視光発光部は、可視光を受ける光局内装置側における可視光の強度値が、宅側からの通信光の波長に関連して定められる光局内装置での許容可能な入力強度値以下となるような強度で可視光を宅側から発することを特徴とする、発光装置が提供される。
【0007】
発光装置は、その一例において、光局内装置からの通信光強度の損失、または光線路の損失のいずれかを測定する断線判定部を更に具備してよく、また可視光発光部は、可視光源と、可視光源からの可視光の出力強度を調整する強度調整部とを具備してよく、断線判定部で測定した少なくとも上記いずれかの損失に応じて、可視光の出力強度を強度調整部で上昇させることが可能である。
【0008】
上記発光装置の一例において、可視光の波長が、宅側からの通信光の波長より短い場合に、宅側から発する可視光の出力を光局内装置での許容可能な入力強度値より低い出力とすることができる。
【0009】
本発明の一態様により、宅側から光線路に対して可視光を発する段階であって、可視光を受ける光局内装置側における可視光の強度値が、宅側からの通信光の波長に関連して定められる光局内装置での許容可能な入力強度値以下となるような強度で可視光を宅側から発する段階を具備することを特徴とする、発光方法が提供される。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、OLT側に誤りを生じさせないか、又は少なくとも誤りを生じさせる率が低くなるような可視光の特性範囲(強度等)を利用することで、断線有無に関わらず適用可能な可視光発光による故障探索が可能となり、増大する光配線のスムーズな改修が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
図1】本発明の一実施形態に係る発光装置の使用例を示す概念図。
図2】本発明の一実施形態に係る発光装置を用いた故障探索を行うことができる場所の一例を示す図。
図3図2に示す場所で本発明の一実施形態に係る発光装置を用いて故障探索するときの、発光装置の使用態様の一例を示す図。
図4図2に示す場所で本発明の一実施形態に係る発光装置を用いて故障探索するときの、発光装置の使用態様の図3に示す態様とは別の一例を示す図。
図5】本発明の一実施形態に係る発光装置の機能構成を示す機能ブロック図。
図6】本発明の一実施形態に係る発光装置の機能構成の変形例を示す機能ブロック図。
図7】本発明の一実施形態に係る発光装置を用いた故障探索において、光局内装置における許容可能な入力強度値を決定するために行うことができる実験の実験構成例を示す図。
図8】宅内側から故障探索のために可視光送出が行われる場所の一例を示す図。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下、本発明の例示的実施形態である発光装置、及び発光方法を、図面を参照しつつ説明する。ただし本発明による発光装置、及び発光方法が以下に説明する具体的態様に限定されるわけではなく、本発明の範囲内で適宜変更可能であることに留意する。例えば発光装置の構成は図5図6に示される例に限られるわけではなく、出力調整部、OTDR、パワーメータ等を備えていなくてもよい。また以下の実施例では、可視光源や、出力調整部、OTDR、パワーメータが制御部やインターフェース部を備える例を説明しているが、これら制御部等による制御を作業者が行う場合等において、それら制御部やインターフェース部は用いなくてもよい。また、以下において「可視光」とは、一例においては(真空中の)波長が360nmから830nmまでの範囲内の任意の波長(または波長帯)の電磁波であってよいが、可視光の波長範囲は360nmから830nmまでの範囲に限られなくてもよい。また以下において「通信光」とは、一例においては(真空中の)波長が1000nmから1675nmまでの範囲内の任意の波長(または波長帯)の電磁波であってよいが、通信光の波長範囲は1000nmから1675nmまでの範囲に限られなくてもよく、通信に利用可能な電磁波であれば任意の電磁波を「通信光」として利用できる。
【0013】
図1は、本発明の一実施形態に係る発光装置の使用例を示す概念図である。発光装置1により、宅側(図1に示すとおり宅内でもよいし、宅外であってもよい。)から光ケーブル2に対して可視光が発せられ、光ケーブルの故障箇所から漏れる可視光を現場作業者が目視することにより(光ケーブル2,4を目視する、及び/又は光クロージャ3を開けて中を目視する等)、当該故障箇所が特定され、補修、交換等の故障対応が行われる。この際、発光装置1から発せられる可視光の強度(電力レベル)によっては、光局内装置6において入力信号の誤り認識を引き起こす可能性があるため、誤り認識を防止するために可視光の強度が調整される。なお、光局内装置6から光ケーブル4,光ケーブル2を経由して宅内に至るまでの光ファイバ伝送路は、配線柱等の柱5(図1には1つの柱のみ示したが、2以上の柱があってよい。)を用いて、適宜地中から引き上げられたり、宅内へ向けて引き落とされたりしてもよく、また光クロージャ内に光スプリッタを配置して柱に取り付け、適宜光ファイバ伝送路を分岐させてもよい。
【0014】
図2は、本発明の一実施形態に係る発光装置を用いた故障探索を行うことができる場所の一例を示す図である。局側ビルディング17内に設置された光局内装置(OLT)6と、ユーザ宅9内に設置された光終端装置(ONU:Optical Network Unit)7との間で通信光による通信が行われる。一例において、OLT6からONU7への通信光(以下、「下り方向」の通信光と称することがある。またOLT6からONU7への方向を「下り方向」と称することがある。)としては1490nm帯の通信光が用いられ、ONU7からOLT6への通信光(以下、「上り方向」の通信光と称することがある。またONU7からOLT6への方向を「上り方向」と称することがある。)としては1310nm帯の通信光が用いられる。
【0015】
局側ビルディング17には成端架(IDM: Integrated Distribution Moduleとも呼ばれる)18が設置されており、OLT6からの下り方向の通信光は、成端架18内の光スプリッタ20、光カプラ(不図示)等を通って局側ビルディング17の外へと送られる。なお、OLT6と光スプリッタ20との間の光フィルタ19は、後述の光パルス試験器(OTDR)からの試験光を遮断する特性を有している。
【0016】
局側ビルディング17を出た下り方向の通信光は光ケーブル4を通って伝送され、柱5(ここでは配線柱とする。また引上柱や引落柱については図示せず、記載も省略する。)に設置された光クロージャ3内の光スプリッタ14により分岐させられる。分岐した通信光のうち、ユーザ宅9へと引き落とされる光ケーブル2を通る通信光が、光キャビネット13を経由し宅内に伝送され、光ローゼット12に接続された光ケーブル11を通ってONU7により受信される。他方、ONU7から発せられる上り方向の通信光は、OLT6からONU7への下り方向の通信光と同様の経路を逆方向に伝送されてOLT6により受信される。なお、異なる光ケーブル同士の接続、部品又は機器と光ケーブルとの接続等、接続のために必要に応じて適宜コネクタが用いられる(図2中、コネクタ8B,10A,10B,15A,15B,16A,16B等。後述の図3中、コネクタ21B、図4中、コネクタ8B,21B、図5中、コネクタ21A−1〜21A−3、図6中、コネクタ21A等も参照。)。
【0017】
図3は、図2に示す場所で本発明の一実施形態に係る発光装置を用いて故障探索するときの、発光装置の使用態様の一例を示す図である。図2の構成においては光ローゼット12に対して光ケーブル11を介してONU7が接続されていたが、故障探索をするに際しては、ONU7を取り外して代わりに発光装置1を接続する。ただし、図3は発光装置1の接続箇所の一例を示したものであり、故障探索の対象である光ケーブル等へと可視光を発することが可能な位置であれば任意の位置に任意の態様で発光装置1を配置してよい。図3の構成においては、発光装置1から可視光が発せられ、可視光が光ケーブル11、光ケーブル2等を通って上り方向の通信光と同様の経路でOLT6へと向かう。この際、途中の光ケーブル(光ケーブル11、光ケーブル2、光ケーブル4等)に損傷(断線に相当する損傷である場合もあれば、断線よりも軽度の損傷である場合もある。)があることにより可視光が損傷箇所から外部に出ていれば、現場作業者がこれを目視することにより容易に当該損傷箇所を特定できる。
【0018】
図4は、図2に示す場所で本発明の一実施形態に係る発光装置を用いて故障探索するときの、発光装置の使用態様の図3に示す態様とは別の一例を示す図である。光ケーブル11が光スプリッタ22に接続されており、光スプリッタ22により分岐させられた光ケーブルのうち光ケーブル23が発光装置1にコネクタ21Bを用いて接続され、光スプリッタ22により分岐させられた光ケーブルのうち光ケーブル24がONU7にコネクタ8Bを用いて接続される。このように接続をすれば、OLT6とONU7との間の光通信を停止することなく、発光装置1を用いて故障探索を行うことが可能となる。
【0019】
発光装置の構成
図5は、本発明の一実施形態に係る発光装置の機能構成を示す機能ブロック図である。発光装置1は、可視光源29と、出力調整部30と、光パルス試験器(OTDR:Optical Time Domain Reflectometer)31と、パワーメータ32とを備える。可視光源29から発せられた可視光は光ケーブル25、出力調整部30、光ケーブル26を経てコネクタ21A−1から送出され、OTDR31から発せられた試験用の光パルスは光ケーブル27を経てコネクタ21A−2から送出され、パワーメータ32にはコネクタ21A−3から入り光ケーブル28を経た通信光が入る。
【0020】
可視光源29は、レーザダイオード等により可視光を発生させる光源装置であり、650nm程度の波長の可視光を出力する。可視光源29は、制御部(CPU、プログラムを記憶したメモリ等を含む)、インターフェース部(入力キー、ディスプレイ、その他のデータ入出力部等を含む)を備えており、外部からの入力命令に応じて可視光を発光し光ケーブル25に送り出す。
【0021】
出力調整部30は、可変光減衰器(VOA: Variable Optical Attenuator)、光増幅器(例えば半導体光増幅器、SOA:Semiconductor Optical Amplifier)等により光の強度を調整する装置であり、可視光源29から発せられた可視光の強度を調整して光ケーブル26に送り出す。出力調整部30は、制御部(CPU、プログラムを記憶したメモリ等を含む)、インターフェース部(入力キー、ディスプレイ、その他のデータ入出力部等を含む)を備えており、外部からの入力命令に応じて、光ケーブル25から入ってきた可視光の強度を調整して光ケーブル26に送り出す。
【0022】
OTDR31は光パルス試験器であり、光パルス(例えば1550nm帯、又は1650nm帯の波長を有する)を発生させて光ケーブル27に送り出し、光ケーブル27、又はそれより先の光経路のいずれかの位置で散乱、反射された光を受けて測定し(光線路の損失の測定)、波形データの演算等により光経路中に生じた断線の有無、位置等を評価する。OTDR31は、制御部(CPU、プログラムを記憶したメモリ等を含む)、インターフェース部(入力キー、ディスプレイ、その他のデータ入出力部等を含む)を備えており、外部からの入力命令に応じて、上記光パルスを用いた断線の検査等を行う。なおOTDRには、OLT6とONU7との間での通信光の波長(ここでは下り方向が1490nm帯、上り方向が1310nm帯とする。)の光を遮断する光フィルタが備えられており、これにより下り方向、上り方向の通信光がOTDRに入り込むことが防止される。
【0023】
パワーメータ32は、光を受けて、受けた光の強度を、フォトダイオード等を用いたセンサ等により測定する装置(光パワーメータ)であり、ここではOLT6からの下り方向の通信光を受けてその強度(例えば受光レベル)を測定する(通信光強度の損失の測定)。パワーメータ32は、制御部(CPU、プログラムを記憶したメモリ等を含む)、インターフェース部(入力キー、ディスプレイ、その他のデータ入出力部等を含む)を備えており、外部からの入力命令に応じて、光の強度測定を行う。
【0024】
可視光源29、OTDR31、パワーメータ32は、有線(不図示)又は無線で互いに通信可能に構成されており(通信回路等も不図示)、OTDR31による測定、演算等で光経路中の断線の有無を評価した結果を示す断線判定信号(OTDR31により測定された、光線路の損失を示す信号であってもよい。)がOTDR31から可視光源29へと送信され、またパワーメータ32の測定等により光経路中の断線の有無を評価した結果(一例においては、パワーメータ32の制御部が受光レベルの測定結果を用いて演算し、受光レベルが所定の閾値を下回っていた場合に断線が生じていると判断する。)を示す断線判定信号(パワーメータ32により測定された、通信光強度の損失を示す信号であってもよい。)がパワーメータ32から可視光源29に送信される。可視光源29の制御部は、受信した断線判定信号から断線の有無を判定し、出力調整部30の制御部に断線の有無を示す信号を送信する。出力調整部30の制御部は、可視光源29から受信した信号により示される断線の有無に応じて、可視光源29から発せられた可視光の強度をどのように調整するか決定する。一例において、出力調整部30の制御部は、OTDR31からの断線判定信号が示す光線路の損失と、パワーメータ32からの断線判定信号が示す通信光強度の損失の少なくともいずれかに応じて、可視光の出力強度を上昇させるような制御を行う。
【0025】
なお、図5の構成においてはコネクタ21A−1,21A−2,21A−3が別個に設けられていたが、図6に示すとおりこれらコネクタを1つのコネクタ21Aで代用してもよい。図6の構成においては、Aポート、Bポート、Cポート、Dポートの4つのポートを備えた光カプラ33が設けられており、Aポートには光ケーブル26が接続され、Bポートには光ケーブル34が接続され、Cポートには光ケーブル27が接続され、Dポートには光ケーブル28が接続される。AポートとBポートとの間は、可視光源29から発せられて出力調整部30から送出される可視光が透過する波長特性を有しており、BポートとCポートとの間は、OTDR31からの(試験用の)光パルスが透過する波長特性を有しており、BポートとDポートとの間は、OLT6から発せられる下り方向の通信光が透過する波長特性を有している(特許文献1の図3に示す光カプラ11や、特許文献1の段落[0044]の記載等を参照)。このように光カプラ33を用いれば、可視光源29から発せられた可視光の発光装置1からの送出、OTDR31から発せられた光パルスの発光装置1からの送出、OLT6から発せられた通信光の発光装置1への受け入れを、共通のコネクタ21Aを用いて行うことができ、発光装置1への光ケーブル、コネクタの付け替えを省略することができる。
【0026】
発光装置の動作
次に、発光装置の動作の一例として、図5に示す発光装置1を用いた故障探索を説明する。ここでは、図4に示すとおりONU7が光ケーブル24に接続されておりOLT6とONU7との間の通信が行われている状態で発光装置1を用いる例について説明するが、図3に示すとおりONU7を取り外してから発光装置1を用いる場合であっても発光装置1は同様に動作可能である。また用いる発光装置1の構成は図5に示す構成であるとして説明するが、図6に示す構成の発光装置1を用いる場合であっても、光ケーブル、コネクタの付け替えが不要となる点を除けば発光装置1は同様に動作可能である。
【0027】
図4に示すとおり、光ケーブル23に対して発光装置1が接続される。図4中のコネクタ21Bに対しては、まず図5の発光装置1のコネクタ21A−2又はコネクタ21A−3が接続される。
【0028】
ここではコネクタ21Bに対してまずコネクタ21A−2が接続されるとする(作業者が手作業で行ってもよいし、何らかの装置により自動的に行ってもよい。コネクタ21A−2以外のコネクタの接続においても同様。)。OTDR31のインターフェース部から作業者がキー入力することに応答して、OTDR31は光ケーブル27に光パルスを送出し、光ケーブル27、又はそれより先の光経路のいずれかの位置で散乱、反射されてOTDR31に戻った光を受けて光パワー(または光パワーレベル)を測定し(光線路の損失の測定)、測定により得られた波形データを用いてOTDR31の制御部が演算等することにより、OTDR31の制御部は光経路中に生じた断線の有無、位置等を決定する(OTDR31による断線の有無、位置等の決定は、既知のOTDRの動作と同様の原理で行ってもよいし、それとは異なる任意の原理で行ってもよい。)。OTDR31が光経路中の断線の有無を評価(決定)した結果を示す断線判定信号(断線の有無に加えて、断線位置を示す信号であってもよい。また、特に図4中、光ケーブル11、又は光ケーブル11よりもOLT6側にある光経路に断線が有ると決定された場合のみ、断線判定信号は断線が「有る」ことを示すこととしてもよい。)は、OTDR31から可視光源29へと送信される。
【0029】
次に、コネクタ21Bに対してコネクタ21A−3が接続される。パワーメータ32のインターフェース部から作業者がキー入力することに応答して、パワーメータ32は、OLT6から発せられて光ケーブル28を通ってパワーメータ32に入る通信光の受光レベルを測定(検知)する(光局内装置からの通信光強度の損失の測定)。測定された受光レベルが所定の閾値以下であった場合(光局内装置からの通信光強度の損失が、或る一定の大きさ以上であった場合)、パワーメータ32の制御部は、OLT6からパワーメータ32までの光線路に断線が有ると決定する。測定された受光レベルが所定の閾値を超えていた場合(光局内装置からの通信光強度の損失が、或る一定の大きさ未満であった場合)、パワーメータ32の制御部は、OLT6からパワーメータ32までの光線路に断線が無いと決定する。特に、光スプリッタ22、光ケーブル23、光ケーブル28に断線がないことを確認した上でパワーメータ32による測定を行えば、パワーメータ32の測定により、光ケーブル11、又は光ケーブル11よりもOLT6側にある光経路における断線の有無を決定することができる。パワーメータ32が光経路中の断線の有無を評価(決定)した結果を示す断線判定信号は、パワーメータ32から可視光源29へと送信される。
【0030】
次に、コネクタ21Bに対してコネクタ21A−1が接続される。可視光源29の制御部は、OTDR31から受信した断線判定信号と、パワーメータ32から受信した断線判定信号との少なくとも一方を用いて、光経路中の断線の有無を判定する。可視光源29の制御部は、OTDR31から受信した断線判定信号とパワーメータ32から受信した断線判定信号との両方が断線の存在を示す場合にのみ、光経路に断線が存在すると判断してもよいし、OTDR31から受信した断線判定信号とパワーメータ32から受信した断線判定信号との少なくとも一方が断線の存在を示す場合には光経路に断線が存在すると判断してもよいし、OTDR31から受信した断線判定信号とパワーメータ32から受信した断線判定信号とのうち一方のみを判断に用いて、当該用いる断線判定信号が断線の存在を示す場合に光経路に断線が存在すると判断してもよい。可視光源29の制御部が、OTDR31から受信した断線判定信号とパワーメータ32から受信した断線判定信号とのうち一方のみを判断に用いる場合、判断に用いないほうの断線判定信号は不要であり、したがって当該用いないほうの断線判定信号を生成するための測定自体を省略してもよい。また、可視光源29の制御部は、断線判定信号を一切用いず、断線が存在しないと仮定した上でその後の動作を行うことも可能であり、この場合、OTDR31やパワーメータ32を用いずに発光装置1を構成してもよい。
【0031】
可視光源29の制御部は、上記のとおり断線の有無を判定し、出力調整部30の制御部に断線の有無を示す信号を送信する。出力調整部30の制御部は、可視光源29から受信した信号により示される断線の有無に応じて、可視光源29から発せられた可視光の強度をどのように調整するか決定する。可視光源29から受信した信号が、断線が存在することを示していた場合、出力調整部30の制御部は、発光装置1から発せられる可視光の強度が比較的大きくても問題ないと判断し、一例においては可視光源29から発せられて出力調整部30に送られた可視光の強度を一切調整しないか、或いは光増幅器により当該可視光を増幅して光ケーブル26から発光装置1の外部へと送り出す。可視光源29から受信した信号が、断線が存在しないことを示していた場合、出力調整部30の制御部は、発光装置1から発せられる可視光の強度を比較的小さくすべきであると判断し、一例においては可視光源29から発せられて出力調整部30に送られた可視光の強度を、可変光減衰器により減衰させて光ケーブル26から発光装置1の外部へと送り出す。
【0032】
なお、出力調整部30に制御部を設けず、作業者が出力調整部30の可変光減衰器、光増幅器等と光ケーブル25,26等との接続を手動で切り替えることにより出力調整部30の動作を制御することも可能である。この場合は作業者が断線の有無を目視等で(例えば可視光源29、OTDR31、パワーメータ32のいずれかの表示部に表示された断線の有無に関するメッセージを確認する等して)確認し、断線が存在する場合は光ケーブル25,26を光増幅器に接続するか、或いは光ケーブル25,26を直接接続してもよく、断線が存在しない場合には光ケーブル25,26を出力調整部30の可変光減衰器に接続して可変光減衰器を操作することにより所望の強度まで可視光を減衰させてもよい。
【0033】
光ケーブル26を通って発光装置1から発せられた可視光は、図4中のOLT6側に向かって光ケーブル23,光ケーブル11,光ケーブル2,光ケーブル4と進むが、これら光線路中に損傷(断線レベルの大きな損傷である場合もあれば、それよりも小さい軽度の損傷である場合もある。)がある場合、損傷部分から可視光が漏れ出すことがある。作業者は、この漏れ出した可視光を見ることにより損傷箇所を特定できる。
【0034】
可視光強度の決定方法
以下、発光装置1から発せられる可視光の強度を決定するための具体的方法を説明する。発光装置1から発せられた可視光がOLT6まで届いた場合、OLT6の位置における可視光強度の大きさによっては、ONU7から出力されてOLT6に入力される信号のOLT6による認識に誤りを引き起こす恐れがある。したがって、そのような誤りが起こらないか、少なくとも起こる可能性が低くなるような強度値(OLT6での許容可能な入力強度値)以下の強度で可視光がOLT6に到達するよう、発光装置1から発せられる可視光強度を調整することが望ましい。
【0035】
通信光波長における仕様からの決定
OLT6での許容可能な入力強度値は、OLT6による誤り認識をどの程度まで許容するのか、或いは一切許容しないのか、等に応じて変わり得るため、その決定方法もさまざまである。一例においては、使用するOLT6の、ONU7からの上り方向の通信光の波長(又は波長帯)における仕様値(光入力限界)より算出してもよい。ONU7からの上り方向の通信光が1310nm帯である場合に、OLT6の光入力限界の仕様値がA1(dBm)であったとする(A1は実数であり、正でも負でもゼロでもよい。)。一例においては、このA1(dBm)を、OLT6での許容可能な入力強度値として用いることが可能である。ここで、図4中、発光装置1からOLT6に到達するまでに生じる可視光強度の損失を、予め発光装置1から可視光を試験的にOLT6へと送る測定実験により決定するか、或いはケーブルやコネクタ等、個々の部品の仕様等から理論的に決定することにより、B1(dBm)と決定して表し(B1はゼロ以上の実数とする。)、発光装置1から発する可視光強度(発光装置1を出る時点での可視光強度)が(A1+B1)(dBm)以下となるよう、出力調整部30により可視光強度を調整することができる(或いは出力調整部30を用いずに、可視光源29の可視光出力強度を予め(A1+B1)(dBm)以下としておいてもよい)。ただし、敢えてB1をゼロと設定し、仮に発光装置1とOLT6の間で可視光強度の損失が全くないと仮定した場合であってもOLT6の位置における入力強度値がA1(dBm)以下となるよう、発光装置1からA1(dBm)以下の強度で可視光を発してもよい。ここでdBmはデシベルミリワットであり、強度(電力レベル)を表す単位である。ミリワットの単位で表した電力P(mW)を電力レベルA(dBm)として表す場合には、
【数1】
(1)
と換算すればよい。
【0036】
ここで、発光装置1から発せられる可視光波長が、ONU7からの上り方向の通信光の波長よりも短い場合に、波長に起因するモードフィールド径の違いに着目し、上記A1(dBm)を用いた計算により得られるC1(dBm)を用いて(C1は実数であり、正でも負でもゼロでもよい。)、発光装置1から発せられる可視光の強度を決定してもよい。
【0037】
モードフィールド径(MFD:Mode Field Diameter)とは、国際電気通信連合の電気通信標準化部門(ITU−T:International Telecommunication Union Telecommunication Standardization Sector)により定義されている量であり、
【数2】
(2)
と表される(左辺の2wがモードフィールド径)。ここで、F2(q)は出射端からの光出力(遠視野像、FFP:Far Field Pattern)の角度分布で、q=(1/λ)・sinθであり、θはファイバ軸からの角度であり、λは波長である。
【0038】
上記モードフィールド径の表記に従えば、出射端からの光出力の角度分布が概ね一定であると仮定した上で、モードフィールド径が概ね波長に比例すると評価することが可能である。この場合、650nm程度の波長の可視光におけるモードフィールド径は、1310nm帯の波長の通信光におけるモードフィールド径の、概ね(650/1310)倍であると評価することが可能であり、すなわち約0.5倍程度であると評価することができる。
【0039】
上記に鑑み、発光装置1から発せられる可視光のモードフィールド径の大きさが、ONU7からOLT6に送信される上り方向の通信光のモードフィールド径の大きさの0.5倍であると仮定し、更に、OLT6に入る可視光の電力と、OLT6に入る上り方向の通信光の電力が等しいと仮定すると、OLT6に入る可視光のパワー密度(OLT6の位置での、可視光の進行方向に垂直な断面における単位面積あたりの、当該OLT6に入る可視光の電力とする。)は、OLT6に入る上り方向の通信光のパワー密度(OLT6の位置での、上り方向の通信光の進行方向に垂直な断面における単位面積あたりの、当該OLT6に入る上り方向の通信光の電力とする。)の、概ね4倍であると評価することができる。すなわち、上述の仮定において、仮に可視光が、上り方向の通信光と同じ電力でOLT6に入るとしても、その場合のOLT6の位置における可視光のパワー密度は上り方向の通信光のパワー密度の概ね4倍になると評価することができるのであり、可視光をOLT6に送出することは、上り方向の通信光と同じ波長の試験光を送出する場合よりも大きな誤り認識のリスクを生じさせると解釈することができる。これに鑑みれば、可視光をOLT6に送出する際の強度は、上記上り方向の通信光に対するOLT6の光入力限界の仕様値であるA1(dBm)よりも小さい値を用いて決定することが好ましい。一例においては、上記のとおり、一定の仮定の下で可視光のパワー密度が上り方向の通信光のパワー密度の概ね4倍になると評価できることに鑑み、OLT6の位置における可視光の電力の許容可能な最大値E1(mW)を、OLT6の位置における上り方向の通信光の電力の入力限界値E2(mW)の4分の1と設定することが考えられる(E1,E2はゼロ以上の実数)。
【0040】
この場合、E1とE2の関係を式で表せば
【数3】
(3)
となる。ここで、電力(mW)の値であるE1,E2を既に説明した電力レベル(dBm)で表示すれば、E1の電力レベル表示をC1として、E2の電力レベル表示をA1とみなして、
【数4】
(4)
となり、これを変形して
【数5】
(5)
が得られる。
【0041】
以上に鑑みれば、ONU7からの上り方向の通信光が1310nm帯である場合に、この通信光波長に対して与えられるOLT6の光入力限界の仕様値がA1(dBm)であるとしたとき、このA1を用いて上記式(5)に示すとおりC1=A1−10log104として計算されるC1を(C1は、A1に比べて概ね6dBm程度小さい。)、発光装置1から可視光を送出する際の、発光装置1からの出力強度値として用いることが可能である。これを言い換えれば、光線路における可視光の波長に依存する集中度が、光線路における上り方向の通信光の波長に依存する集中度よりも増大していることに着目し、OLTの光入力限界の仕様値A1を当該増大に応じて低下させたC1を用いて、発光装置1からの可視光出力強度値を決定することができる。特にC1は、可視光の波長をλ1(nm)とし、上り方向の通信光の波長をλ2(nm)としたとき、
【数6】
(6)
で与えられる電力レベル調整値D1(dBm)に応じて決定することが可能である(C1=A1+D1としてもよいし、端数を切り上げ、切り捨て、四捨五入する等、適宜調整することにより、D1に基づきC1を決定してもよい。)。
【0042】
既に述べたとおり、実際に故障探索を行うシステム(例えば図4に示す構成のシステム)において発光装置1からOLT6に到達するまでに生じる可視光強度の損失を、予め発光装置1から可視光(モードフィールド径の計算に用いた可視光と同じ波長の可視光とすることが好ましい。)を試験的にOLT6へと送る測定実験により決定するか、或いはケーブルやコネクタ等、個々の部品の仕様等から理論的に決定することにより、B1(dBm)と決定して表し(B1はゼロ以上の実数とする。)、発光装置1から発する可視光強度(発光装置1を出る時点での可視光強度)が(C1+B1)(dBm)以下となるよう、出力調整部30により可視光強度を調整することができる(或いは出力調整部30を用いずに、可視光源29の可視光出力強度を予め(C1+B1)(dBm)以下としておいてもよい)。ただし、敢えてB1をゼロと設定し、仮に発光装置1とOLT6の間で可視光強度の損失が全くないと仮定した場合であってもOLT6の位置における入力強度値がC1(dBm)以下となるよう、発光装置1からC1(dBm)以下の強度で可視光を発してもよい。また、理論計算により決定されるC1(dBm)は可視光波長により変わり得るが、制御を簡単にするために、可視光波長に関係なく、発光装置1から発する可視光強度を、或る可視光波長における理論計算から決定されるC1(dBm)を用いて(C1+B1)(dBm)以下としてもよい(この場合もB1を敢えてゼロとしてよい。)。
【0043】
実験による決定
OLT6での許容可能な入力強度値は、一例においては図7に示すような測定構成を用いて実験により決定してもよい。図7に示す測定系を用意し、図7中、「1」(丸印の中に数字の1),「2」(丸印の中に数字の2),「3」(丸印の中に数字の3)のいずれかから可視光を送出しつつ、ONU(B−ONU、又はGE−ONU)からOLT(B−PON−OLT、又はGE−PON−OLT)へと上り方向の信号(故障探索を行う際の、上り方向の通信光の波長を有する通信光とする。)を送信し、ネットワークテスタにより当該信号の受信側OLTにおけるビットエラーレートを測定する。OLT手前の可視光パワーレベル(dBm)と、当該可視光パワーレベルでOLTが可視光を受けているときのOLT(B−PON−OLT、又はGE−PON−OLT)での(ONUからの上り方向の通信光に関する)パケットロス発生率と、を測定して記録すれば、実験に用いた可視光波長におけるOLT手前の可視光パワーレベル(dBm)とパケットロス発生率との対応関係を実験的に決定することができる。このように決定される対応関係に基づき、パケットロス発生率が所定の許容値以下となる(一切のパケットロスを許容しない場合は、パケットロス発生率がゼロとなる)ようなOLT手前の可視光パワーレベル(dBm)を、「OLTでの許容可能な入力強度値」とすることができる(ONUからOLTへの上り方向の通信光の波長に関連して定められる。)。このようにして実験により求められる「OLTでの許容可能な入力強度値」をA2(dBm)とする(A2は実数であり、正でも負でもゼロでもよい。)。既に述べたとおり、実際に故障探索を行うシステム(例えば図4に示す構成のシステム)において発光装置1からOLT6(実験に用いたOLTと同タイプのOLTであるとすることが好ましい。)に到達するまでに生じる可視光強度の損失を、予め発光装置1から可視光(実験に用いた可視光と同じ波長の可視光とすることが好ましい。)を試験的にOLT6へと送る測定実験により決定するか、或いはケーブルやコネクタ等、個々の部品の仕様等から理論的に決定することにより、B1(dBm)と決定して表し(B1はゼロ以上の実数とする。)、発光装置1から発する可視光強度(発光装置1を出る時点での可視光強度)が(A2+B1)(dBm)以下となるよう、出力調整部30により可視光強度を調整することができる(或いは出力調整部30を用いずに、可視光源29の可視光出力強度を予め(A2+B1)(dBm)以下としておいてもよい)。ただし、敢えてB1をゼロと設定し、仮に発光装置1とOLT6の間で可視光強度の損失が全くないと仮定した場合であってもOLT6の位置における入力強度値がA2(dBm)以下となるよう、発光装置1からA2(dBm)以下の強度で可視光を発してもよい。また、実験から決定されるA2(dBm)は可視光波長により変わり得るが、制御を簡単にするために、可視光波長に関係なく、発光装置1から発する可視光強度を、或る可視光波長における実験から決定されるA2(dBm)を用いて(A2+B1)(dBm)以下としてもよい(この場合もB1を敢えてゼロとしてよい。)。
【産業上の利用可能性】
【0044】
本発明は、通信に関連するあらゆる産業において利用可能である。
【符号の説明】
【0045】
1 発光装置
2 光ケーブル
3 光クロージャ
4 光ケーブル
5 柱(配線柱等)
6 光局内装置(OLT)
7 光終端装置(ONU)
8A,8B コネクタ
9 ユーザ宅
10A,10B コネクタ
11 光ケーブル
12 光ローゼット
13 光キャビネット
14 光スプリッタ
15A,15B コネクタ
16A,16B コネクタ
17 局側ビルディング
18 成端架
19 光フィルタ
20 光スプリッタ
21A,21A−1,21A−2,21A−3,21B
コネクタ
22 光スプリッタ
23 光ケーブル
24 光ケーブル
25〜28 光ケーブル
29 可視光源
30 出力調整部
31 光パルス試験器(OTDR)
32 パワーメータ
33 光カプラ
34 光ケーブル
81 終端装置
82 宅内光配線コード
83 光コンセント類(光ローゼット)(光アウトレット)
84 外被把持型ターミネーション「SC」−「LC」
85 0.5mmSM型インドア光ファイバ「R15」
86 屋外小型キャビネット
87 0.5mmSM型IFドロップ光ファイバ「R15」
88 AOクロージャ
図1
図2
図3
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図7
図8