(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明を実施するための形態】
【0013】
図1から
図3までは、本発明の第1の実施形態によるパッケージングデバイス10を示す。
図4は、本発明の第2の実施形態によるパッケージングデバイス110を示す。以下の説明では、別段の定めがない限り、記載されている要素は、デバイス10および110に関して同様であり、同一参照番号で指定されている。
【0014】
直交基底(X、Y、Z)が考慮されており、方向Zは垂直を表す。
【0015】
メイクアップ容器タイプのデバイス10、110は、ベース12と、ベースに対して回転可能な蓋部14とを含む。デバイス10、110は、やはりベース12に対して回転可能なプレート16をさらに含む。
【0016】
ベース12は、略平面的でありかつ平面(X、Y)に配置されている底壁18を含む。ベース12は、実質的に平面(Y、Z)に配置されている側壁19をさらに含む。ベース12は、実質的に平面(X、Z)に配置されている前壁20と後壁21とをさらに含む。
【0017】
図1から
図4までの例では、壁19、20、21は、実質的に正方形のまたは矩形の外形を形成している。さらに、また、正のまたは不正の外形形状、詳細には円形状、多角形状、または長円形状が可能である。
【0018】
前壁20は、方向Yに沿って可動のボタン22により部分的に形成されている。随意に、ボタン22は、前壁20上に取り付けられている要素である。ボタン22はフック23に剛結合されている。以下に記載されている通り、ボタン22およびフック23は、閉位置において蓋部14を係止する機構の一部である。
【0019】
ベース12は、略平面的でありかつ平面(X、Y)に配置されている上壁24をさらに含む。壁19、20、21に接続されている上壁24は、略正方形のまたは矩形の外形を有する。
【0020】
ベース12の中心空洞部25が上壁24上へ開いている。中心空洞部25は、Zと平行な軸26に沿って配置されている。
【0021】
底壁18から、空洞部25は、円筒回転形状の第1の側壁27を含む。第1の側壁27は、第1の化粧用品29を受容するために、区画28を画定している。第1の化粧用品29は、例えば、粉末またはクリームなどの、身体の表面に塗布されることが意図されている化粧品である。
【0022】
底壁18の反対側に、第1の側壁27は、平面(X、Y)に配置されている肩状部30により、次いで第2の側壁31により延長されている。第2の壁31は、第1の壁27の直径より大きい直径を有する、円筒回転形状を有する。
【0023】
第2の側壁31は、ベースの上壁24に到達するまで最上部で広がった切頂面32に接続されている。
【0024】
後壁21の端部に、上壁24は凹んだ表面33を含む。該表面33は、上壁24の角部に置かれていることが好ましい。
【0025】
図1から3までの実施形態では、ベース12は、互いに連結された2つの部分から形成されている。底部34が、側壁19と、前壁20と、後壁21と、底壁18の部分とを含む。上部プレート35が上壁24と、空洞部25の壁とを含む。
図4に示されている1つの代替的実施形態では、側壁19、前壁20、および後壁21は上部プレート35に剛結合されている。さらなる代替的実施形態が可能である。
【0026】
プレート16は、ベース12の上壁24のものに類似した形状および寸法を有する平面部36を含む。詳細には、平面部36は略正方形のまたは矩形の外形を有する。
図2に示されているデバイス10の閉形態では、平面部36は平面(X、Y)に配置されている。
【0027】
プレート16の中心ハウジング37が平面部36上へ開いている。中心ハウジング37は、平面部36と実質的に平行な平面底部38を含む。底部38は、側壁40により平面部36に接続されている。プレート16の側壁40は、ベース12の第2の側壁31の直径に類似した直径を有する、円形横断面を有する。プレート16の側壁40の実施形態が以下に詳述されるであろう。
【0028】
平面底部38および側壁40により画定されている中心ハウジング37は、第2の化粧用品42を受容することが意図されている。第2の化粧用品42は、例えば、化粧品29を塗布するためのアプリケータである。
図1から
図3までの例では、第2の化粧用品は、略円形の外形を有するスポンジ42である。
【0029】
プレート16は、2つのヒンジ44により、ベース12に、詳細には上壁24に取り付けられている。ヒンジ44は、ベース12に対するプレート16の第1の回転軸46を表す。第1の軸46は、ベース12の前壁20の近傍に配置されており、前記壁と実質的に平行である。
【0030】
各ヒンジ44の第1の部分48が、前壁20の近傍で、ベース12の上壁24に剛結合されている。各ヒンジ44の第2の部分50がプレート16の平面部36に剛結合されている。各第2の部分50は、平面部36の第1の縁部52に対して、Yに沿った突出部を形成している。
【0031】
平面部36の第2の縁部54が第1の縁部52に対向している。一実施形態によれば、第2の縁部54は略直線である。
図1から
図4までに示されている1つの代替的実施形態によれば、第2の縁部54は湾曲形状を有し、その凸状部はプレート16の外側に向かって配向されている。
【0032】
プレート16は、
図1に示されている開形態と
図2に示されている閉形態との間で可動である。閉形態では、プレート16の中心ハウジング37は、区画28を封止するために、ベース12の空洞部25内に受容されている。
【0033】
より具体的には、閉形態では、プレート16のハウジング37の平面底部38の周辺部が、ベース12の空洞部25の肩状部30と接触している。
【0034】
さらに、デバイス10、110は、閉形態においてプレート16と空洞部25の第2の側壁31との間に密接な接触を形成するための手段56、156を含む。以下に記載されている
図1から
図4までの実施形態では、手段56、156はプレート16に剛結合されている。
【0035】
図1から
図3までの実施形態では、デバイス10の手段56はプレート16の側壁40の外面56を含み、前記側壁40はトーラス部の形状を有する。より具体的には、
図2および
図3に認められる通り、側壁40は、軸26を通過する平面おいて曲線を有する。該曲線の凸状部が軸26の反対側に配向されている。開形態では、外面56の最大直径が空洞部25の第2の側壁31の内径より若干小さい。さらに、開形態では、平面部36とハウジング37の平面底部38との間の距離がベース12の上壁24と肩状部30との間のZに沿った距離より若干大きい。
【0036】
側壁40は、軸26を通過する平面において弾性的に変形させられるのに適している。より具体的には、側壁40は、第2の側壁31と接触するために、平面部36と平面底部38とをより接近させる運動の影響下で直径が増大することに適している。外面56はそれにより封止機能を有し、空洞部25の第2の側壁31との密接な接触を形成する。
【0037】
プレート16の側壁40は、例えばSEBSなどの熱可塑性エラストマーまたはニトリルゴム(NBR)またはシリコーンなどの弾性的に変形可能な材料から、優先的に形成される。
図1から
図3までの実施形態では、壁40は、例えば、底部38上に鋳造され、次いで平面部36と組み立てられる。
【0038】
図4の実施形態では、プレート16の壁40は底部38および平面部36の両方に鋳造される。前述されているものと同様の方法において、壁40の外面56は封止機能を有し、空洞部25の第2の側壁31との密接な接触を形成する。
【0039】
図1から
図4までの実施形態では、側壁40は、平面部36と平行な平面において円形の外形を有する。しかし、さらなる外形形状、例えば楕円形の外形、が想定され得る。
【0040】
同様に、平面部36に対して垂直な平面において、側壁40はトーラス部と異なる形状の横断面を有し得る。前記形状は、ハウジング37の外側に向いた湾曲部を優先的に有する。
【0041】
図1の開形態では、底部38の底面58が上方に向いている。
図1から
図4までに示されている実施形態では、底面58は滑らかで、一様である。第1の代替的実施形態によれば、底面58は急な突出部または起伏のある領域を含む。第2の代替的実施形態によれば、底面58は装飾または文字を含む。第3の代替的実施形態によれば、底面58は、第3の化粧用品のためのハウジングを含む。第3の化粧用品は、例えば、製品29と同じ種類の、しかし異なる色の第2の化粧品である。
【0042】
蓋部14は、略平面的な内面60を含む。
図2に認められる蓋部14の閉形態において、内面は平面(X、Y)に配置されている。
【0043】
内面60は、ベース12の上面24およびプレート16の平面部36のものに類似した形状および寸法を有する。蓋部14は、詳細には、略正方形のまたは矩形の外形を有する。
【0044】
図1から
図4までの実施形態では、蓋部14は鏡62を含み、内面60は前記鏡の反射面である。
【0045】
蓋部14は、2つのヒンジ64により、ベース12に取り付けられている。ヒンジ64は、ベース12に対する、蓋部14の第2の回転軸66を表す。第2の軸66は、ベース12の後壁21の近傍に配置されており、前記壁と実質的に平行である。
【0046】
図1から
図4までに示されている実施形態では、第2の軸66はプレート16の第1の回転軸46と実質的に平行であり、2つの軸46、66は実質的に同じ平面(X、Y)に含まれている。代替的実施形態によれば、第2の軸66と平行なかつ第1の軸46を含む平面において、第1の軸46は、第2の軸66の射影と、90°未満の、優先的には30°未満の、より優先的には0°と10°の間の角度を形成する。第1の軸46と第2の軸66とは実質的に同一平面上にあり、90°未満の、優先的には30°未満の、より優先的には10°未満の角度を形成することが好ましい。
【0047】
各ヒンジ64の第1の部分68が、後壁21の近傍で、ベース12の上壁24に剛結合されている。各ヒンジ64の第2の部分70が蓋部14の第1の縁部72に剛結合されている。
【0048】
蓋部14は、
図1に示されている開位置と
図2に示されている閉位置との間で可動である。閉位置では、閉形態で蓋部14はプレート16を覆っており、内面60はプレート16の平面部36に対向しているか、またはそれと接触している。
【0049】
第1の縁部72の反対側の、蓋部14の第2の縁部74が、フック23と係合して、
図2の閉位置において蓋部14を係止するのに適した溝部76を含む。
【0050】
1つの代替的実施形態によれば、フック23と溝部76とは、磁気ロックにより、例えばボタン22および蓋部14によってそれぞれ担持されている2つの磁石により、取って代わられる。
【0051】
随意に、蓋部14は、前記蓋部が閉位置にある場合にハウジング37をデバイス10、110の外側と連通させるために、穿孔または通気孔(図示せず)を含む。湿ったスポンジ42がデバイス10、110内でそれ自体乾くことができ、黴のリスクを防止する。
【0052】
図5〜6および
図7〜9それぞれが、本発明の第3の実施形態および第4の実施形態によるパッケージングデバイス210、211を示す。以下の説明では、別段の定めがない限り、デバイス10、110のものに類似したパッケージングデバイス210および211の要素は同一参照番号で指定されている。
【0053】
直交基底(X、Y、Z)が考慮されており、方向Zは垂直を表す。
【0054】
デバイス10、110に類似した方法で、デバイス210、211は、ベース212と、第1の軸46に沿って該ベースに回転可能に取り付けられているプレート216と、第2の軸66、266に沿ってベースに回転可能に取り付けられている蓋部214とを含む。
【0055】
デバイス10、110に類似した方法で、デバイス210、211もまた、閉位置において蓋部およびベースを係止する機構222を含む。
【0056】
図1から
図4までのベース12に関しては、ベース212は、略平面的なかつ平面(X、Y)に配置されている底壁18を含む。しかし、ベース212は、略円筒形の回転形状を有する側壁219をさらに含む。ベース212の外形はこのように略円形である。
【0057】
ベース212は、略平面的なかつ平面(X、Y)に配置されている、略円形の外形を有する、上壁224をさらに含む。
【0058】
中心空洞部25は上壁224上へ開いている。デバイス210、211の中心空洞部25は、デバイス10、110の中心空洞部25に関する前述に匹敵する。詳細には、中心空洞部25は、平面(X、Y)に配置されている肩状部30により接続されている2つの円筒形側壁27、31を含む。第1の側壁27は、
図2に示されている化粧品29などの第1の化粧用品を受容するために、区画28を画定している。
【0059】
ベース212に対するプレート216の第1の回転軸46はXと実質的に平行であり、上壁224と同一の平面(X、Y)にまたはそのZに沿った隣接する平面に、配置されている。デバイス10、110の場合と同様に、プレート216は開形態と閉形態との間で可動である。デバイス211の閉形態は、平面(X、Y)に沿った横断面として、
図9に詳細に示されている。
【0060】
プレート216は、略円形の外形を有する平面部236を含み、第1の縁部が回転軸46と接触している。中心ハウジング37が平面部236上へ開いている。該ハウジング37は、
図1に示されているスポンジ42などの第2の化粧用品を受容することが意図されている。
【0061】
デバイス210、211の中心ハウジング37は、デバイス10、110の中心ハウジング37に関する前述に匹敵する。詳細には、中心ハウジング37は、平面部36と実質的に平行な平面底部38を含む。該底部38は、弾性的に変形可能な側壁40により、平面部236に接続されている。
【0062】
閉形態では、中心ハウジング37は、区画28を封止するために、ベース12の空洞部25内に受容される。平面底部38の周辺部が、次いで、ベース212の中心空洞部25の肩状部30と接触する。
【0063】
デバイス10、110の場合と同様に、側壁40は、平面部236と平面底部38とをより接近させる運動の影響下で直径が増大することに適している。閉形態では、側壁40の外面56は、それにより中心空洞部25の第2の側壁31と接触して、区画28を閉鎖するシールを形成することができる。
【0064】
平面部236は、回転軸46から離して置かれている第2の縁部254、255を含む。第1の代替的実施形態によれば、第2の縁部254、255は、平面部236の残部に相当する半径を有する円弧形状を有する。第2の代替的実施形態によれば、
図5から
図9までに対応して、第2の縁部254、255は、回転軸46と平行な、略直線の形状を有する。後者の場合には、以下に記載されている通り、第2の縁部254、255は面取り部を含むことが好ましい。
【0065】
蓋部214は略平面的な内面260を含む。内面260は、ベース212の上面224およびプレート216の平面部236のものに類似した形状および寸法を有する。蓋部214は、詳細には、略円形の外形を有する。
【0066】
図5から
図9までに示されている実施形態では、内面260は鏡62の反射面により形成されている。
【0067】
ベース212に対する、プレート216の第2の回転軸66、266は、上壁224と同一の平面(X、Y)に、またはそのZに沿った隣接する平面に配置されている。デバイス10、110の場合と同様に、蓋部214は開位置と
図9に詳細に示されている閉位置との間で可動である。閉位置では、鏡62はプレート216の平面部236と接触している。
【0068】
図5および
図6の実施形態では、デバイス10、110と同様に、第1の軸46と第2の軸66とは実質的に平行であり、中心空洞部25の両側に配置されている。プレート216の平面部236の第2の縁部254は、プレート216の閉形態において第2の軸66に接近するように、ハウジング37に対して回転軸46の反対側に置かれている。
【0069】
図7から
図9までの実施形態では、平面(X、Y)の射影において、第2の軸266は、第1の軸46と角度αを形成する。角度αは90°以下であり、90°未満であることが好ましい。
図7から
図9までの実施形態では、第1の軸46と第2の軸266とは実質的に垂直であり、角度αは例えば85°と90°の間である。
図9に認められる通り、プレート216の平面部236の第2の縁部255は、プレート216の閉形態において第2の軸266に近接しているように配置されている。
【0070】
ここで、デバイス10、110、210、211を動作させる方法が記載される。蓋部14、214の開位置では、かつプレート16、216の開形態では、
図1の場合と同様に、ユーザがスポンジ42を使用して化粧品29を取り出し、それを身体の表面に塗布することができる。塗布が、随意に、鏡62を使用して監視される。底部38の底面58は、随意に、スポンジ42を使用して製品29を扱うために、または塗布の前に過剰な製品29を拭い去るために使用される。底面58が第2の化粧品用のハウジングを含む場合には、両製品は同時に使用され得る。
【0071】
塗布動作が完了した場合、ユーザは、プレート16、216の底部38をベース12、212の空洞部25内へ挿入するために、プレート16、216をベース12、212の方へ折り畳む。底部38は空洞部25の肩状部30と接触する。プレート16は、次いで、
図3に認められる形態にあり、プレート216は、次いで、
図5〜
図6および
図7〜
図8に認められる形態にある。
【0072】
プレート16、216の閉形態への切替えを容易にするために、ユーザは、次いで、内面60、260がプレート16、216の第2の縁部54、254、255と接触するまで、蓋部14、214を折り畳む。
【0073】
デバイス10、110のプレート16および蓋部14は、次いで、
図3に示されている接触形態にある。デバイス210のプレート216および蓋部214は、次いで、
図5および
図6に示されている、同様の接触形態にある。
【0074】
詳細には、蓋部14、214の内面60、260は、プレート16、216の平面部36、236と共に角度βを形成する。該角度βは5°と60°との間であることが好ましい。
【0075】
デバイス211のプレート216および蓋部214は、
図7および
図8に示されているさらなる接触形態にある。
【0076】
図8は、第2の軸266に対して垂直な垂直面に沿ったかつ区画28の対称面を実質的に形成している、デバイス211の横断面図である。前記垂直面において、蓋部214の内面260は、プレート216の平面部236と共に角度γを形成している。該角度γは5°と60°の間であることが好ましい。
【0077】
第2の縁部254、255が略直線であり、面取りされている場合には、
図6および
図8に認められる通り、前記面取り部の形状は、接触形態において前記第2の縁部254、255と蓋部の内面260との間に最大接触表面積を可能にするように構成されている。
【0078】
接触形態から、ユーザは蓋部14、214に力を掛けて、蓋部を閉位置へ動かす傾向がある。例えば、ユーザは、蓋部14、214の上で、詳細には縁部74の近傍で押圧する。蓋部14、214の動きにより、プレート16、216の第2の縁部54、254、255が、内面60、260に沿って、第2の軸66、266の方へ滑動する。
【0079】
鏡62により形成されている内面60、260は、第2の縁部54、254、255の滑動を容易にする滑らかなテクスチャを有する。
【0080】
デバイス210、211の場合には、第2の直線の、優先的に面取りされた縁部254、255は、内面260との、円形縁部より広い接触表面積を有する。したがって、蓋を閉じるために掛けられる力はより小さい。
【0081】
プレート16、216の平面部36、236は、ベース12、212の上面24、224の方へそれ自体折り畳まれる。ハウジング37の底部38は肩状部30に当接しており、底部38と平面部36との間の距離は減少する。この減少は、空洞部25の第2の側壁31との密接な接触が形成されるまで、壁40の外側面56、156の直径の増大を誘発する。
【0082】
蓋部14、214は、次いで、例えば
図2に示されているように、閉位置に置かれる。溝部76はフック23上へ嵌合し、蓋部14を係止する。
【0083】
単一の動作において、ユーザはこのように、プレート16、216とベース12、212との間に密接な接触を形成することができ、蓋部14、214を閉位置に置く。蓋部14、214によるプレート16、216の動きは、プレート16、216を閉形態に切り替えるのに必要とされる力を最小限にする梃子の作用をもたらす。
【0084】
閉位置では、平面的な内面60、260は、壁40および第2の側壁31により形成されているシール上に均一な圧力を掛ける。詳細には、圧力のそのような均一性は、鏡62により形成されている内面60、260によって促進される。
【0085】
さらに、第2の側壁31と壁40の外面56、156との間の圧縮は、閉形態においてプレート16、216を係止するシステムの追加を不要にする。
【0086】
逆に、蓋部14の閉位置からデバイス10、110を開くために、ユーザが、フック23を溝部76から解除するためにボタン22を押圧する。同様のデバイス222がデバイス210、211の蓋部214を開くことを可能にする。
【0087】
優先的に、蓋部14、214が係止解除されると、壁31により壁40の外面56、156に掛けられる圧縮力は、プレート16、216の中心ハウジング37をベース12、212の空洞部25の外側に押し出す傾向がある。プレート16、216の平面部36、236と底部38とは、それにより互いに離れて動く。デバイス10のプレート16は、
図3に示されている接触形態に置かれる。デバイス210、211のプレート216は、
図5〜
図6および
図7〜
図8それぞれに示されている接触形態に置かれる。
【0088】
また、プレート16、216を押し出すことは、
図3および
図5〜
図6および
図7〜
図8の接触形態まで、蓋部14、214を開位置の方へ枢動させる傾向がある。ユーザは、次いで、
図1の開形態まで、蓋部14、214およびプレート16、216の枢動を完了させ、ハウジング37内に収納されているスポンジ42を手に取ることができる。
【0089】
デバイス10、110に関してあるいは、ハウジング37が空洞部25から自動的に押し出されない場合、ユーザは、係止解除された蓋部14を開位置まで第2の軸66を中心に枢動させ、次いで、ユーザは、プレート16を持ち上げ枢動させるのに十分な圧力を有するために、プレート16とベース12の凹んだ表面33との間に指を挿入する。
【0090】
デバイス10、110は、次いで、化粧用品29、42を使用するのに適した、
図1の形態に置かれる。
【0091】
ベース12、212の両側における、蓋部14、214およびプレート16、216それぞれの展開は、その使用中、デバイス10、110、210、211の把持の変更を必要としない。
【0092】
優先的に、鏡61および側壁40を除いて、デバイス10、110、210、211を形成している様々な要素は、アクリロニトリルブタジエンスチレン(ABS)、スチレンアクリロニトリル(SAN)、またはポリプロピレンなどの、ポリマータイプの熱可塑性材料を射出することにより鋳造される。
【0093】
デバイス110のプレート16は、バイインジェクションにより、最初に平面部36および底部38、続いて壁40に関して、優先的に鋳造される。デバイス10のプレート16の製造に関して、また、平面部36、底部38、および側壁40は別々に鋳造され、組み立てられることが可能である。
【0094】
ベース12を形成している、底部34および上部プレート35は、組み立てられる前に、優先的に別々に鋳造される。
【0095】
図1から
図9までに示されている実施形態は、デバイス10、110を製造するために、4つから6つまでの異なる射出成形金型を必要とするだけである。比較として、既存の同様の製品は少なくとも7つの射出成形金型を必要とする。