(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明を実施するための形態】
【0011】
(第一の実施形態のハード構成)
以下、本発明の一実施形態に係る光治療装置を添付の図面を参照しながら説明する。本実施形態の光治療装置は、患者の仙骨孔の位置に光線を照射することで排尿障害治療を行うための装置である。
【0012】
図1は本実施形態に係る光治療装置の、プローブ固定部1に対して照射プローブ2を挿入した状態の斜視図である。光治療装置は、照射プローブ2とプローブ固定部1と観察モジュール3と固定ベルト4と、を備える。
【0013】
照射プローブ2は、プローブ固定部1に固定され、患者の皮膚上の所定の照射部位へ光線を照射するための部材である。照射プローブ2はプローブケーブル5とプローブ筐体6とを備え、プローブ筐体6の中には治療用光源7を備えている。治療用光源7としては、レーザ、LED、ハロゲンランプ、キセノンランプなどが利用できる。治療用光源7は、プローブケーブル5を通じて、図示しない治療用光源用電源およびスイッチに接続されており、スイッチを切り替えることで患者へ光線を照射する。なお、治療用光源7は外部から光ファイバ等の導光路でプローブ筐体6内に導光されていても良い。
【0014】
プローブ筐体6は、たとえばプラスチックまたは金属からなり、中空円筒状に構成されている。なお、プローブ筐体6の形状は円筒状でなくてもよい。
【0015】
プローブ固定部1は、プローブ挿入部8と患者接触部9を備える。プローブ挿入部8はプローブ筐体6を差し込みプローブ固定部1に照射プローブ2を患者に対して固定するための部材である。
【0016】
患者接触部9は、患者体表にプローブ固定部1を固定して治療用光源7からの光を患者体表の照射部位へ照射するための部材であり、中心に治療用光源7からの照射光を通過する透過窓10を備える。本実施形態では、透過窓10は患者接触部9に設けられた穴である。ただし透過窓10は照射光を透過することができればよく、患者接触部9の一部がガラスやプラスチックフィルムなどの光を透過する素材で形成されていてもよい。
【0017】
観察モジュール3は、カメラ11、照明光源12、モジュール筐体13から構成されている。カメラ11は、患者が背部にある光照射部位の照射位置と範囲を把握するための部材である。カメラ11としては、CCDカメラやCMOSカメラなどが利用できる。後述するように、カメラ11で取得した画像は有線または無線通信により外部のモニタに表示される。照明光源12は、カメラ11の観察野を照らすことで、カメラ11による照射位置と照射範囲を認識しやすくするための部材である。照明光源12としては、レーザ、LED、ハロゲンランプ、キセノンランプなどが利用できる。モジュール筐体13はカメラ11、照明光源12を保持するための部材であり、内部にカメラ11と照明光源12に電力を供給するための観察モジュール電源14を内蔵している。観察モジュール電源14としては、1次電池や2次電池などが利用できる。また、外部からケーブル等により供給される構成でもよい。
【0018】
観察モジュール3とプローブ固定部1とは、ヒンジ15によって接続されている。ヒンジ15は、観察モジュール3をプローブ挿入部8に対して移動させるための部材であり、その一端はプローブ挿入部8の上端(患者と反対側の端)に固定され、他端は観察モジュール3の外周に固定されている。
図2は照射プローブ2が挿入されていないときの観察モジュール3とプローブ固定部1の配置である。観察モジュール3の外径はプローブ挿入部8の外径以上に設定されており、照射プローブ2が挿入されずヒンジ15が閉じられた状態では、プローブ挿入部8の蓋として機能する。
図2の状態では、観察モジュール3はプローブ固定部1上部に位置決めされ、観察モジュール3内のカメラ11は透過窓10越しに皮膚を観察できるように位置決めされている。これにより、患者の背部の視認できない位置にあるマーキングを視認できるようになる。この時、観察モジュール3内の照明光源12も透過窓10越しに皮膚を照らすことで、よりマーキングを視認しやすくできる。この状態では、観察モジュール3および観察モジュール3に内蔵されたカメラ11は、照射プローブ2の挿入に際して干渉する位置にある。
【0019】
これに対し、照射プローブ2がプローブ挿入部8に挿入されるときには、ヒンジ15を開けることでプローブ挿入を妨げない位置に移動することができる。本実施例では、観察モジュール3とプローブ固定部1はヒンジ15により接続されているが、観察モジュール3とプローブ固定部1の間に接続部がなく、完全に着脱可能であっても良い。
【0020】
固定ベルト4は、患者の胴体にプローブ固定部1を固定するための部材であり、プローブ固定部1に取り付けられている。
図3は、照射プローブ2がプローブ挿入部8に挿入されているときの照射光の照射野16と、照射プローブ2が挿入されておらず、観察モジュール3で患者皮膚17を観察しているときのカメラ11の観察野18の、配置を示した図である。照射光と観察野18は患者皮膚17に対して同軸上に配置されるように、照射プローブ2と観察モジュール3が固定される。これにより、治療用光源7とカメラ11が同軸上に配置されるため、照射位置と照射範囲が正確に把握できる。また、プローブ固定部1から照射プローブ2が着脱可能なため、軽量なプローブ固定部1のみで位置決めが可能なため、患者自身が背部においても容易に位置合わせや固定を行うことができる。
【0021】
(第一の実施形態の使用方法)
図4、
図5、
図6を用いて、本光治療装置の具体的な使用方法を説明する。
【0022】
図4は患者の光照射位置を示す図である。まず、病院や診療所において、医師の診断のもと、患者の光照射を行うべき治療部位が特定される。たとえば、光線照射による排尿障害治療においては、触診やX線透視によって、患者背部19において光を照射すべき仙骨孔の位置が特定される。
次に、特定された治療部位に医師または他の医療従事者がマーキング20を施す。マーキング20の材料はインクや貼付シートなどが利用できる。マーキング20は照射範囲を避けるような形状であることが望ましい。たとえば、照射範囲よりも大きい中空の円形状などであるが、それに限らない。
その後自宅等において、患者自ら光照射を行う際は、病院や診療所において施されたマーキング20に合わせて、患者が本光照射装置のプローブ固定部1を固定する。
【0023】
図5は、プローブ固定部1を患者のマーキング20に合わせて設置する方法を示した図である。患者はまず、観察モジュール3の観察モジュール電源14を入れ、プローブ固定部1の所定の位置(本実施形態においては、ヒンジ15を閉じた位置)に固定する。次にプローブ固定部1を背部に持っていき、プローブ固定部1に取り付けられた観察モジュール3により、背部の状態を観察し、モニタ21上でマーキング20を認識する。マーキング20が観察野18の中央に来るようにプローブ固定部1を移動して患者皮膚17の上に位置決めする。その状態で固定ベルト4を胴体に回してプローブ固定部1を固定する。その後、
図6に示すように観察モジュール3をプローブ固定部1から外し、照射プローブ2を挿入する。
【0024】
このとき、従来は、プローブ固定部1にカメラ11を設ける場合、適切に位置決めされた状態でマーキング20がカメラ11に捕らえられるようにカメラ11を設けると、照射プローブ2をプローブ固定部1に挿入する際にカメラ11に干渉するという課題がある。特に、位置決め精度を向上させるために、カメラ11の光軸を照射プローブ2の治療用光源7がプローブ固定部1に固定された時の光軸と同軸上に存在するようにカメラ11を配置する場合は、問題が顕著である。本光治療装置においては、観察モジュール3が照射プローブ2を挿入する経路と重なる第一の位置と、経路と重ならない第二の位置との間で移動させることができ、照射プローブ2と概略同じ位置からマーキング20を観察できるとともに、照射プローブ2をプローブ固定部1に挿入する際にカメラ11に干渉することがない。そのため、治療部位が患者の背部で視認できない位置にあり、在宅等で患者自身が光照射を行う場合であっても、患者自身が背部においても容易に位置合わせや固定を行うことができる。これにより、仙骨孔を正確に狙った光照射を行うことができ、その結果、適切な治療が実現できる。このため、排尿障害患者等の光治療装置として広く利用できる。
【0025】
(第二の実施形態のハード構成)
図7、
図8は、本光治療装置の別の実施の形態を表す図である。なお、他の実施形態と重複する部分が多いことから、以下では本実施形態に特徴的な部分のみを説明し、その他の構成についての説明は省略する。本実施形態においては、観察モジュール3とプローブ固定部1は、プローブ固定部1の中心軸方向に平行な回転軸22によって接続されている。回転軸22は、観察モジュール3を回転移動させるための部材であり、これにより、照射プローブ2がプローブ挿入部8に挿入されていないときには、
図8に示すように観察モジュール3により透過窓10越しに患者皮膚17を観察できるように位置決めされ、照射プローブ2がプローブ挿入部8に挿入されるときには
図7に示すようにプローブ挿入を妨げない位置に、より小さな力で容易に移動することができる。
【0026】
(第三の実施形態のハード構成)
図9、
図10は、本光治療装置の別の実施の形態を表す図である。なお、他の実施形態と重複する部分が多いことから、以下では本実施形態に特徴的な部分のみを説明し、その他の構成についての説明は省略する。本実施形態においては、
図9に示すように、観察モジュール3とプローブ固定部1は、プローブ固定部1の中心軸方向に垂直な回転軸22によって接続されている。また、観察モジュール3は、照射プローブ2の動きに合わせて観察モジュール3を回転させるレバー部23と、カメラ11および照明光源12を備えた観察部24と、を備える。また、プローブ固定部1には、レバー部23が照射プローブ2に押されたときに観察部24をプローブ挿入部8外に移動するための移動溝25を備えている。この構造によって、照射プローブ2がプローブ挿入部8に挿入されていないときには、観察部24により透過窓10越しに患者皮膚17を観察できるように位置決めされ、照射プローブ2がプローブ挿入部8に挿入されたときには、
図10に示すように照射プローブ2がレバー部23を押すことで、それに合わせて回転軸22を中心に観察モジュール3が回転し、移動溝25を通ってプローブ挿入部8外に移動される。それにより照射プローブ2をプローブ挿入部8に挿入するだけで、観察モジュール3を照射プローブ2挿入を妨げない位置に容易に移動することができる。
【0027】
(第四の実施形態のハード構成)
図11は、本光治療装置の別の実施の形態を表す斜視図であり、
図12は本実施形態において支持筐体27を半割した図である。なお、他の実施形態と重複する部分が多いことから、以下では本実施形態に特徴的な部分のみを説明し、その他の構成についての説明は省略する。本実施形態においては、
図11および
図12に示すように、観察モジュール3は、カメラ11と照明光源12、回転ハウジング26、から構成され、プローブ固定部1の支持筐体27の内部に設置されている。回転ハウジング26は、さらに、プローブ固定部1と観察モジュール3を接続する回転軸22と切欠き28を含む。照射プローブ2には、切欠き28に嵌合するプローブ突起29が設けられている。
図13には、照射プローブ2が挿入されていないときの本実施形態の状態を示した。この場合には、カメラ11および照明光源12は患者皮膚17の方を向いており、これにより患者は照射位置及び照射範囲を把握することができ、プローブ固定部1を適切な位置に正確に固定することができる。
図14には、照射プローブ2が挿入されたときの本実施形態の状態を示した。照射プローブ2が挿入されると、プローブ突起29が切欠き28に嵌合し、回転ハウジング26を回転軸22に沿って回転させる。それにより、カメラ11と照明光源12は患者皮膚17側から移動し、代わりに照射プローブ2に内蔵された治療用光源7が、患者皮膚17へ照射光を照射できる向きに位置決めされる。
図15には、本実施形態において、照射プローブ2がプローブ挿入部8に挿入されているときの照射光と、照射プローブ2が挿入されておらず、観察モジュール3で患者皮膚17を観察しているときのカメラ11の観察野18の、配置を示した図である。照射野16と観察野18は患者皮膚17に対して同軸上に配置されるように、照射プローブ2と観察モジュール3が固定される。このような構成により、観察野18の移動を照射プローブ2を挿入するだけで容易に行うことが可能になる。
【0028】
(第五の実施形態のハード構成)
図16は、本光治療装置の別の実施の形態を表す斜視図である。なお、他の実施形態と重複する部分が多いことから、以下では本実施形態に特徴的な部分のみを説明し、その他の構成についての説明は省略する。本実施形態においては、観察モジュール3がプローブ固定部1の側面に設置されており、プローブ固定部1内に観察用ミラー30が設置されている。観察用ミラー30はミラー移動用ヒンジ31によりプローブ固定部1と接続されている。照射プローブ2は挿入時に観察用ミラー30を避けられるような形状になっている。
図17には、照射プローブ2が挿入されていないときの本実施形態の状態を示した。この場合には、観察用ミラー30がプローブ固定部1内部に張り出し、観察モジュール3内のカメラ11の観察野18と照明光源12の光が、観察ミラーを介して患者皮膚17へ向けられるように、観察用ミラー30が配置される。この時、
図18に示すように、観察用ミラー30により反射された観察野18と、照射プローブ2内の治療用光源7から照射される照射光の照射野16が同軸上に配置されるように、観察モジュール3と観察用ミラー30が配置されている。このような構成により、照射プローブ2を挿入していないときには観察用ミラー30により観察野18を観察でき、照射プローブ2を挿入すると観察用ミラー30を押すだけで観察用ミラー30が移動し、観察モジュール3内のカメラ11の観察野18と治療用光源7から照射光が同軸になるように照射プローブ2を固定することができる。
【0029】
(第六の実施形態のハード構成)
図19は、本光治療装置の別の実施の形態を表す斜視図である。なお、他の実施形態と重複する部分が多いことから、以下では本実施形態に特徴的な部分のみを説明し、その他の構成についての説明は省略する。本実施形態においては、観察モジュール3に位置決めガイド32を備える。なお、
図19は一例として第一の実施形態で説明した光治療装置にガイド32を設けた例を記載しているが、その他の実施形態で説明した光治療装置にガイド32を設けてもよい。位置決めガイド32は、
図19のようにカメラ11に映るように物理的なマーカーを備えてもよく、
図20のように電子的にモニタ21に表示するような機能を持たせても良い。この機能により、患者はマーキング20と現在のプローブ固定部1の位置関係を容易に知ることができ、より正確に位置合わせを行うことができる。
【0030】
(第七の実施形態のハード構成)
図21は、本光治療装置の別の実施の形態を表す斜視図である。なお、他の実施形態と重複する部分が多いことから、以下では本実施形態に特徴的な部分のみを説明し、その他の構成についての説明は省略する。本実施形態においては、プローブ固定部1のプローブ挿入部8と患者接触部9の間に、プローブ挿入部8と患者接触部9とを相対移動させ、かつ移動後の位置で固定することが可能である微調整機構33を備える。微調整機構33はプローブ挿入部8と患者接触部9の位置関係を微調整するための部材であり、ねじ送り機構やばね式移動機構などが利用できる。なお、本実施例においては患者接触部9に設けられた透過窓10はプローブ挿入部8の内周の面積よりも大きく設けられていると好適である。この微調整機構33により、患者が一度、マーキング20に合わせてプローブ固定部1を移動して患者皮膚17の上に位置決めし、固定ベルト4によって固定した後に、体動などによってプローブ固定部1がマーキング20からずれてしまったときにも、固定ベルト4を外すことなく、プローブ挿入部8の位置を患者接触部9に対して移動させることで即座に微調整を行うことができる。なお、
図21は一例として第一の実施形態で説明した光治療装置に微調整機構33を設けた例を記載しているが、その他の実施形態で説明した光治療装置に微調整機構33を設けてもよい。
【0031】
(第八の実施形態のハード構成)
図22は、本光治療装置の別の実施の形態を表す斜視図である。なお、他の実施形態と重複する部分が多いことから、以下では本実施形態に特徴的な部分のみを説明し、その他の構成についての説明は省略する。本実施形態においては、患者接触部9の下面に可撓性媒体34を備える。可撓性媒体34としては、樹脂製のクッション材やエアクッションなどが利用できる。この構成により、
図23に示すように、照射部位が凹凸の多い患者体表面であっても、プローブ固定部1を体表面にフィットさせることができる。それにより、体動等があってもプローブ固定部1を患者背部19にしっかりと固定でき、適切な照射が行える。なお、
図22は一例として第一の実施形態で説明した光治療装置に可撓性媒体34を設けた例を記載しているが、その他の実施形態で説明した光治療装置に可撓性媒体34を設けてもよい。
【0032】
(第九の実施形態のハード構成)
図24は、本光治療装置の別の実施の形態を表す斜視図である。なお、他の実施形態と重複する部分が多いことから、以下では本実施形態に特徴的な部分のみを説明し、その他の構成についての説明は省略する。本実施形態においては、固定ベルト4がプローブ固定部1から脱着可能な構成になっている。固定ベルト4は、
図25に示すように、ベルト本体35、ベルト固定部36、ベルト脱着部37、貫通孔38からなる。ベルト固定部36は患者が胴体にベルトを固定するための部材であり、面ファスナー、粘着テープ、クリップなどが利用できる。ベルト脱着部37はベルトとプローブ固定部1を着脱できるようにするための部材であり、例えばベルトの孔を通して、プローブ固定部1にねじ止めやピン止めする構成が利用できる。貫通孔38は照射プローブ2内の治療用光源7から出た照射光をベルト本体35が遮らずに、適切に患者背部19へ照射するための構成である。このような構成により、本光治療装置を頻繁に使用することでベルトが汚れた場合においても、ベルトのみを取り外して洗浄、もしくは交換することができ、ベルトを清潔に保つことができる。
【0033】
(第十の実施形態のハード構成)
図26は、本光治療装置の別の実施の形態を表す斜視図である。なお、他の実施形態と重複する部分が多いことから、以下では本実施形態に特徴的な部分のみを説明し、その他の構成についての説明は省略する。本実施形態においては、2つの固定ベルト4がプローブ固定部1のベルト脱着部37に脱着可能な構成となっている。2本の固定ベルト4は各々、
図27に示すように、前方ベルト固定部39および側方ベルト固定部40を含む。ベルト固定部40は患者が胴体にベルトを固定するための部材であり、面ファスナー、粘着テープ、クリップなどが利用できる。この構成により、まず、患者は側方ベルト固定部40を固定したまま、マーキング20に合わせてプローブ固定部1を移動して患者皮膚17の上に位置決めし、前方ベルト固定部39によって胴体にベルトを固定した後に、一度、側方ベルト固定部40を解除して、引っ張ることでさらにベルトを締めることができ、確実に胴体にプローブ固定部1を固定することができる。
【0034】
上記実施形態においては、本発明に係る光治療装置を患者の仙骨孔の位置に光線を照射することで排尿障害治療に用いる場合を説明したが、本発明に係る光治療装置は他の疾患の治療に対しても適用可能である。たとえば、排便障害治療、機能性胃腸症治療、性機能障害治療、炎症性腸疾患治療、疼痛緩和、腎症治療、リウマチ治療、突発性難聴治療、アトピー性皮膚炎治療、創傷治癒促進、などに適用が可能である。
【0035】
また、上記実施形態においては、照射プローブから生体に向けて照射光を照射する場合を説明したが、治療部位が患者の背部等の視認できない位置にあり、在宅等で患者自身がエネルギー照射を行う装置であれば、レーザ光以外の照射エネルギーを用いても同様の効果を得ることができる。他の応用可能な照射エネルギーには、たとえば、電気、電磁波(磁気、電波、光、低周波を含む)、音(超音波、音波を含む)、熱を含む。