(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記規制手段は、前記接続部材のうち、前記一対のビームと対向する面から下方に向けて突出する突部であることを特徴とする、請求項4に記載のビーム同士の連結構造。
【発明を実施するための形態】
【0020】
(第1実施形態)
以下、第1実施形態の什器の一例である椅子の構成を、
図1〜
図4を参照しながら説明する。なお、以下の説明に用いる各図面では、各部材を認識可能な大きさとするため縮尺を適宜変更している。
図1に示すように、椅子(什器)1は、座部2aおよび背凭れ2bを有する座体(被支持部)2と、座体2に隣接して配置された肘掛(オプション部材)3と、座体2および肘掛3を支持する支持構造体4Aと、を備えている。
【0021】
なお、本実施形態では、什器の一例として、被支持部が座体2である椅子1について説明するが、その他の什器に対して本実施形態を適用してもよい。例えば、支持構造体4Aが支持する被支持部は、テーブルやショーケースなどであってもよい。
また、
図1に示す椅子1は、並べて配置された複数の座体2と、各座体2の両隣にそれぞれ配置された複数の肘掛3と、を備えているが、座体2および肘掛3の数は適宜変更してもよい。また、座体2は背凭れ2bを有していなくてもよい。また、肘掛3の一部若しくは全部を、その他のオプション部材(例えばテーブルなど)に置き換えてもよい。
【0022】
(方向定義)
図2は、
図1のII−II断面矢視図である。
図2に示すように、本実施形態の支持構造体4Aは、対向して配置された一対のビーム10を有している。以下、一対のビーム10が延びる方向を単に長手方向という。また、一対のビーム10同士が互いに向かい合う方向を対向方向といい、長手方向および対向方向の双方に直交する方向を上下方向という。また、上下方向における座体2側を上方といい、支持構造体4A側を下方という。また、対向方向における背凭れ2bが配置された側を後方といい、その反対側を前方という。
図1〜
図6では、X軸が長手方向を示し、Y軸が対向方向を示し、Z軸が上下方向を示している。
また、
図2に示すように、支持構造体4Aは、長手方向から見て、上下方向に延びる軸線Oを対称軸とする略線対称な構造を有している。以下、対向方向に沿って、軸線Oに向かう側を対向方向内側といい、軸線Oから遠ざかる側を対向方向外側という場合がある。
【0023】
図1に示すように、複数の座体2は、長手方向に並べて配置されている。隣り合う座体2同士の間には隙間が空けられており、この隙間に肘掛3が配置されている。肘掛3は環状に形成された肘掛本体3cを有する。本実施形態で肘掛本体3cは、環状に形成され、開口が長手方向に向くようにして配されている。肘掛本体3cは、略上方を向く荷重支持面3dを有しており、着座者は荷重支持面3dに腕などを置くことができる。
一部の肘掛本体3cの内側にはボックス3bが設けられており、ボックス3bの前面には差込口3aが設けられている。ボックス3b内には、差込口3aに接続された端子類が収容されている。差込口3aは、ボックス3b内の端子類を介して、後述するケーブルに接続される。差込口3aは、荷重支持面3dよりも下方に配置されている。
なお、
図1の例では、一部の肘掛3に差込口3aが設けられているが、全部の肘掛3に差込口3aが設けられていてもよい。また、肘掛3の形状および差込口3aの位置は適宜変更可能である。
また、肘掛3に代えて他のオプション部材を採用する場合には、このオプション部材に差込口3aが設けられる。例えばテーブルをオプション部材として用いる場合、差込口3aがテーブルの天面または側面などに設けられてもよい。
【0024】
(支持構造体、下側支持構造、上側支持構造)
図2に示すように、支持構造体4Aは、対向方向に間隔を有して配された一対のビーム10と、一対のビーム10の下側の部分を支持する下側支持構造5Aと、一対のビーム10の上側の部分を支持する上側支持構造6Aと、を備えている。
下側支持構造5Aは、一対のビーム10を下方から支持する脚体20と、一対のビーム10を脚体20に固定する第1固定部材51、第2固定部材52、および第3固定部材53と、を備えている。
上側支持構造6Aは、一対のビーム10を対向方向で挟持する一対のクランプ部材40と、少なくとも一部が一対のビーム10の上方に位置する接続部材30と、を備えている。接続部材30は、一対のビーム10同士の間に位置し、一対のビーム10のうち一対のクランプ部材40によって挟持される部分における対向方向の変位を規制する突部(規制手段)33を有する。
【0025】
図1に示すように、一対のビーム10の長手方向における端部には、一対のビーム10の各端面を一体に覆うキャップCが取り付けられている。脚体20は、床面に設置され、一対のビーム10、接続部材30、および一対のクランプ部材40を介して、座体2を支持する。脚体20の下端部には、支持構造体4Aの傾きなどを調節するためのアジャスタAが設けられている。アジャスタAの下面は床面に接触する。接続部材30は、座体2のフレーム2cに固定されており、座体2の下面から下方に向けて突出している。一対のクランプ部材40は、接続部材30と一対のビーム10とを連結している。
【0026】
以下、支持構造体4Aの各構成部材の詳細について説明する。
【0027】
(脚体)
図1に示すように、本実施形態では、脚体20が長手方向に間隔を空けて2つ設けられており、各脚体20が一対のビーム10の長手方向両端部を支持している。なお、椅子1が備える脚体20の数は3つ以上であってもよい。
図3は、
図2のビーム10周辺の拡大図である。
図2および
図3に示すように、脚体20は、前脚部21と、前脚部21に対して後方に配された後脚部22と、前脚部21の上端部および後脚部22の上端部を互いに接続する連結部23と、を有している。本実施形態では、脚体20は、アルミニウムなどを原料とするダイカストによって形成されている。脚体20は、長手方向から見て、軸線Oを対称軸とする略線対称な形状を有している。前脚部21は、一対のビーム10よりも前方に位置しており、後脚部22は、一対のビーム10よりも後方に位置している。前脚部21は、下方に向かうに従って漸次前方に向けて延びている。後脚部22は、下方に向かうに従って漸次後方に向けて延びている。
【0028】
前脚部21の上端部には、前脚部21の前面から後方に向けて窪む前脚凹部21aと、前脚凹部21aの底面に開口するネジ孔21bと、が形成されている。前脚凹部21aは、脚体20の前面に開口するとともに、脚体20の上端に開口している。後脚部22の上端部には、後脚部22の後面から前方に向けて窪む後脚凹部22aと、後脚凹部22aの底面に開口するネジ孔22bと、が形成されている。後脚凹部22aは、脚体20の後面に開口するとともに、脚体20の上端に開口している。
【0029】
連結部23は、前脚部21と後脚部22との間に位置しており、対向方向に延びている。連結部23の前端部には、上方に向けて突出する前側突出部24が形成されている。前側突出部24は、前脚凹部21aおよびネジ孔21bに対して、長手方向において異なる位置に設けられている。連結部23の後端部には、上方に向けて突出する後側突出部25が形成されている。後側突出部25は、後脚凹部22aおよびネジ孔22bに対して、長手方向において異なる位置に設けられている。連結部23の上面は、一対のビーム10を載置する載置面23aとなっている。載置面23aは、対向方向に延びる平坦面である。連結部23の対向方向中央部には、連結部23を上下方向に貫通する座ぐり孔23bが形成されている。座ぐり孔23b内には、下方からボルト(締結部材)B1が挿通されている。
【0030】
(ビーム)
一対のビーム10は、対向方向に間隔を空けて配置されている。一対のビーム10は、長手方向から見て、軸線Oを対称軸とする互いに略線対称な形状に形成されている。本実施形態では、一対のビーム10は、アルミニウムなどを原料として、押し出し成形によって形成されている。このため、一対のビーム10の各部分は、長手方向に延びている。各ビーム10は、脚体20の載置面23aに載置される載置部11と、一対のクランプ部材40にクランプされる被クランプ部13と、載置部11および被クランプ部13を互いに接続する接続部12と、を有している。載置部11、接続部12、および被クランプ部13にはそれぞれ、長手方向に延びる肉抜き孔が形成されている。なお、肉抜き孔の形状および数量は適宜変更してもよい。
【0031】
載置部11は、ビーム10の下端部に位置している。載置部11は、接続部12から対向方向内側に向けて突出している。載置部11の下面11aは載置面23aに接する。載置部11における対向方向内側の部分の上面は、第1固定部材51に接触して押圧される第1接触面11fとなっている。本実施形態における第1接触面11fは、対向方向に沿って延びている。第1接触面11fが、第1固定部材51によって脚体20に向けて押圧されることで、ビーム10の上下方向における位置が決まる。載置部11における対向方向内側の下側内端面11dには、対向方向外側に向けて窪む下側係止凹部11eが形成されている。
【0032】
載置部11における対向方向外側の部分には、下方を向き、下面11aの対向方向外側の端部から上方に向けて延びる第1傾斜面11bと、上方を向き、第1傾斜面11bの上端部から上方に向けて延びる第2接触面11cと、が形成されている。第1傾斜面11bは、上方に向かうに従って漸次対向方向外側に向けて延びている。第2接触面11cは、上方に向かうに従って漸次対向方向内側に向けて延びている。第1傾斜面11bと脚体20との間には、隙間が形成されている。第2接触面11cは、第2固定部材52に接触している。
【0033】
接続部12は、ビーム10の上下方向中央部に位置している。接続部12は、全体として、上方に向かうに従って漸次対向方向内側に向けて延びている。接続部12の対向方向外側の端部には、下方を向き、第2接触面11cに連なる第2傾斜面12aと、上方を向き、第2傾斜面12aに連なる第3傾斜面12bと、が形成されている。第2傾斜面12aは、上方に向かうに従って漸次対向方向外側に向けて延びており、第3傾斜面12bは、上方に向かうに従って漸次対向方向内側に向けて延びている。第2傾斜面12aと脚体20との間には、隙間が形成されている。
【0034】
被クランプ部13は、ビーム10の上端部に位置している。被クランプ部13は、下方を向き、クランプ部材40に接触して押圧される第3接触面13aと、上方を向き、接続部材30に接触して接続部材30を支持する第4接触面13bと、を有している。第3接触面13aは、被クランプ部13の対向方向外側の端部に位置している。第3接触面13aは、第3傾斜面12bの上端部に連なっており、上方に向かうに従って漸次対向方向外側に向かって延びている。第4接触面13bは、被クランプ部13の上端部に位置している。第4接触面13bは、第3接触面13aの上端部に連なっており、上方に向かうに従って漸次対向方向内側に向かって延びている。被クランプ部13における対向方向内側の上側内端面13cには、対向方向外側に向けて窪む上側係止凹部13dが形成されている。本実施形態では、被クランプ部13の上側内端面13cにおける下端部に上側係止凹部13dが配置されている。
【0035】
以上説明したように、ビーム10の外周面は、第1接触面11f、下側内端面11d、下面11a、第1傾斜面11b、第2接触面11c、第2傾斜面12a、第3傾斜面12b、第3接触面13a、第4接触面13b、および上側内端面13cを含んでいる。
【0036】
(接続部材)
接続部材30は、座体2の下面に取り付けられており、一対のビーム10と座体2との間に配置されている。本実施形態において、接続部材30は、アルミニウムなどを原料とするダイカストによって形成されている。接続部材30は、長手方向から見て、軸線Oを対称軸とする略線対称な形状に形成されている。接続部材30は、座体2のフレーム2cに固定された固定部31と、一対のクランプ部材40同士の間に位置する中間部32と、中間部32の対向方向中央部から下方に向けて突出する突部33と、を有する。中間部32および突部33は、座体2よりも下方に位置している。
【0037】
固定部31は、対向方向および長手方向に延びる板状に形成されている。固定部31は、座体2のフレーム2cに対して複数のボルトB4、B5によって固定されており、これによって接続部材30が座体2に取り付けられている。接続部材30は、クランプ部材40に対して対向方向で間隔を空けて対向する対向面32aを有している。対向面32aは、中間部32の対向方向外側の端面であり、下方に向かうに従って漸次対向方向外側に向けて延びている。対向面32aの上端部には、対向方向内側に向けて窪む凹部32bが形成されている。凹部32bは、固定部31の下面に連なっており、長手方向から見て対向方向内側に向けて突となる曲面状に形成されている。凹部32bは、クランプ部材40の第1挟持部41に接触している。対向面32aとクランプ部材40との間には、隙間が形成されている。
【0038】
中間部32の下端面32cは、ビーム10と上下方向で対向しており、ビーム10の第4接触面13bに接触している。これにより、接続部材30はビーム10によって下方から支持されている。突部33は、中間部32の下端面32cから下方に向けて突出しており、中間部32によって支持されている。突部33は、一対のビーム10の各被クランプ部13同士の間に位置している。突部33は、長手方向から見て、対向方向よりも上下方向に長い長方形状に形成されている。突部33は、長手方向に延びている。
【0039】
(クランプ部材)
一対のクランプ部材40は、対向方向に間隔を空けて配置されており、一対のビーム10と座体2との間に位置している。一対のクランプ部材40は、対向方向で接続部材30の中間部32を挟んでいる。一対のクランプ部材40の外形は、軸線Oを対称軸として、互いに略線対称な形状に形成されている。本実施形態では、各クランプ部材40は、アルミニウムなどを原料とするダイカストによって形成されている。各クランプ部材40は、対向方向内側に向けて突出する第1挟持部41を有している。第1挟持部41は、クランプ部材40の上端部に位置している。第1挟持部41は、長手方向から見て、対向方向内側に向けて突となる曲面状に形成されている。第1挟持部41は、接続部材30の凹部32b内に位置している。そして、第1挟持部41は、凹部32bの内面に接触しており、凹部32bの曲面に沿って摺動可能に配されている。
【0040】
クランプ部材40のうち、第1挟持部41から下方に向けて延びる内端面42は、下方に向かうに従って漸次対向方向外側に向けて延びている。クランプ部材40の内端面42と接続部材30の対向面32aとの間には、略均一な幅の隙間が形成されている。一対のクランプ部材40の下端部にはそれぞれ、一対のビーム10の各被クランプ部13を対向方向で挟む第2挟持部43が形成されている。第2挟持部43は、ビーム10の第3接触面13aに接触する挟持面43aを有している。挟持面43aは、第2挟持部43の対向方向内側の端面であり、上方を向き、下方に向かうに従って漸次対向方向内側に向けて延びている。第2挟持部43と、ビーム10の第3傾斜面12bと、の間には、上下方向の隙間が形成されている。すなわち、第2挟持部43は、接続部12に対して上方に離間している。
【0041】
クランプ部材40の対向方向外側の外端面44は、下方に向かうに従って漸次対向方向内側に向けて延びている。一対のクランプ部材40のうち、後方に位置するクランプ部材40には座ぐり孔45が形成されており、前方に位置するクランプ部材40にはネジ孔46が形成されている。座ぐり孔45は、後方に位置するクランプ部材40を対向方向に貫通している。座ぐり孔45の大径部は後方に向けて開口しており、座ぐり孔45の小径部は前方に向けて開口している。ネジ孔46は、対向方向に延びており、前方に位置するクランプ部材40の内端面42に開口している。座ぐり孔45およびネジ孔46は、第1挟持部41よりも下方かつ第2挟持部43よりも上方に位置している。座ぐり孔45およびネジ孔46には、1つのボルトB6が取り付けられている。ボルトB6は、座ぐり孔45内に後方から挿通され、接続部材30の中間部32を対向方向に横断し、ネジ孔46に螺着されている。なお、中間部32には、ボルトB6を挿通するための貫通孔が形成されていてもよく、ボルトB6との干渉を回避するための溝部などが形成されていてもよい。
【0042】
(固定部材)
第1固定部材51の上端部には、対向方向の外側に向けて突出するフランジ部51aが形成されている。第1固定部材51には、上下方向に延びるネジ孔51bが形成されている。ネジ孔51bは、第1固定部材51の下面に開口している。
第2固定部材52および第3固定部材53はそれぞれ、板状に形成されている。第2固定部材52には座ぐり孔52aが形成されており、第3固定部材53には座ぐり孔53aが形成されている。第2固定部材52の座ぐり孔52aの大径部は前方および上方に向けて開口しており、座ぐり孔52aの小径部は後方および下方に向けて開口している。第3固定部材53の座ぐり孔53aの大径部は後方および上方に向けて開口しており、座ぐり孔53aの小径部は前方および下方に向けて開口している。第2固定部材52は前脚部21の前脚凹部21a内に配置されており、第3固定部材53は後脚部22の後脚凹部22a内に配置されている。第2固定部材52はボルトB2によって前脚部21に固定され、第3固定部材53はボルトB3によって後脚部22に固定されている。第2固定部材52の外面は、前脚部21の前面に沿うように延びている。第3固定部材53の外面は、後脚部22の後面に沿うように延びている。
【0043】
(収容空間)
そして本実施形態では、一対のビーム10同士の間に、ケーブルを収容可能な収容空間Sが形成されている。収容空間Sに収容されるケーブルとしては、例えば電力ケーブル、光ファイバケーブル、電話ケーブルなどを採用することができる。収容空間Sは、長手方向に沿って延びている。収容空間Sは、接続部材30、脚体20、若しくは後述の上カバー61または下カバー62などによって部分的に閉塞されるが、少なくとも一部において、上方に向けて開口している。収容空間S内に収容されたケーブルは、肘掛3の差込口3aに接続される。このとき、収容空間Sの上方に向けた開口部は、収容空間S内から肘掛3内へとケーブルを導入するために用いられる。また、収容空間Sは下方に向けて開口していてもよい。この場合、収容空間Sの下方への開口部を通じて、ケーブルの端部を床面へと導入することができる。
【0044】
例えば収容空間Sに電力ケーブルが収容される場合、差込口3aはコンセントであり、収容空間Sに光ファイバケーブルが収容される場合、差込口3aはLANポートなどである。なお、座体2同士の間には複数の差込口3aが設けられていてもよく、複数の差込口3aの種類が互いに異なっていてもよい。例えば、コンセントである差込口3aおよびLANポートである差込口3aが、肘掛3に並設されていてもよい。
また、ケーブル状の物品に限らず、収容空間Sにその他の物品を収容してもよい。
【0045】
また、収容空間Sの開口部は、
図4に示すような上カバー61若しくは下カバー62によって、部分的に覆われていてもよい。
図4は
図1のIV−IV断面矢視図であり、長手方向において脚体20が位置していない部分についての図である。上カバー61は、収容空間Sの上側の開口部を覆う頂壁61aと、頂壁61aから下方に向けて延びる一対の上側係止片61bと、上側係止片61bの下端部から対向方向外側に向けて突出する上側係止突部61cと、を有する。下カバー62は、収容空間Sの下側の開口部を覆う底壁62aと、底壁62aから上方に向けて延びる一対の下側係止片62bと、下側係止片62bの上端部から対向方向外側に向けて突出する下側係止突部62cと、を有する。
【0046】
上カバー61および下カバー62は、樹脂またはゴムなどの弾性変形可能な材質により形成されている。上側係止突部61cは上側係止凹部13dに係止されており、下側係止突部62cは下側係止凹部11eに係止されている。上カバー61を用いることで、収容空間S内のケーブルが外部から視認されることを抑えて、椅子1の美感を向上させることができる。下カバー62を用いることで、収容空間S内のケーブルの垂れ下がりを防ぐことができる。
なお、椅子1は上記のような上カバー61および下カバーを有していなくてもよい。この場合でも、例えばビーム10の第1接触面11fのうち、第1固定部材51に覆われていない部分にケーブルを載置することで、収容空間S内にケーブルを位置させることができる。
【0047】
次に、以上のように構成された椅子1の作用について説明する。
【0048】
図3に示すように、ボルトB1を、脚体20の連結部23の下方から座ぐり孔23b内に進入させて、第1固定部材51のネジ孔51bに対して締めると、第1固定部材51は下方に向けて引き込まれる。これにより、第1固定部材51のフランジ部51aが、一対のビーム10の各第1接触面11fを下方に押圧する。その結果、一対のビーム10が、第1固定部材51と脚体20の連結部23との間で挟まれ、脚体20に固定される。
【0049】
第2固定部材52の座ぐり孔52a内にボルトB2を挿通し、ボルトB2を脚体20のネジ孔21bに対して締めると、第2固定部材52が前脚部21に固定される。同様に、第3固定部材53の座ぐり孔53a内にボルトB3を挿通し、ボルトB3を脚体20のネジ孔22bに対して締めると、第3固定部材53が後脚部22に固定される。これにより、第2固定部材52および第3固定部材53が、一対のビーム10の各第2接触面11cに対向方向の外側から当接し、一対のビーム10の対向方向における位置が定まる。従って、脚体20、第2固定部材52、および第3固定部材53は、一対のビーム10の対向方向における位置を決める位置決め手段として機能する。また、脚体20の連結部23は、第2固定部材52と第3固定部材53とを連結する役割を有する。
【0050】
このように、脚体20の連結部23上に一対のビーム10を載置した上で、一対のビーム10を脚体20に固定することで、一対のビーム10の位置や姿勢を安定させることができる。これにより、収容空間Sの開口部の形状や大きさが安定し、収容空間S内にケーブルを収容する際の作業性を向上させることができる。
【0051】
座体2のフレーム2cに対して、接続部材30の固定部31をボルトB4、B5によって固定すると、接続部材30および座体2が構造的に一体化する。この状態で接続部材30の突部33を、一対のビーム10の各被クランプ部13同士の間に進入させると、座体2がビーム10に対して長手方向にスライド可能な状態となる。このとき、接続部材30および座体2の自重は、一対のビーム10の各第4接触面13bによって支持される。長手方向から見て、一対のビーム10の各第4接触面13bが、軸線Oに対して互いに対称となるように傾斜していることで、第4接触面13bによって支持される接続部材30および座体2の姿勢が安定する。
このような設置方法を採用することで、座体2を支持構造体4Aに取り付ける際の座体2の位置や姿勢が安定し、取り付け作業性が向上する。また、クランプ部材40によって座体2を固定する前に、座体2をビーム10に対してスライドさせることで、長手方向における座体2の位置を、容易に調整することが可能となる。
【0052】
接続部材30を対向方向で挟むように一対のクランプ部材40を配置し、ボルトB6を後方のクランプ部材40の座ぐり孔45内に挿入しつつ、ボルトB6の先端部を前方のクランプ部材40のネジ孔46に対して締めると、一対のクランプ部材40がそれぞれ対向方向内側に向けて引き寄せられる。このとき、一対のクランプ部材40の各第1挟持部41が、接続部材30の凹部32bに押し付けられる。ここで、座ぐり孔45およびネジ孔46は第1挟持部41よりも下方に位置しているため、各クランプ部材40には、第1挟持部41を回転中心とした、第2挟持部43を対向方向内側に向けて移動させる回転力が作用する。この回転力により、各第2挟持部43の挟持面43aが一対のビーム10の各第3接触面13aに押し付けられる。なお、第1挟持部41および凹部32bがともに曲面状であるため、クランプ部材40は第1挟持部41を中心としてスムーズに回転可能であり、上記回転力が効率よく挟持面43aの押し付け力へと変換される。
【0053】
このように、一対のクランプ部材40は、一対のビーム10の上端部に位置する被クランプ部13を挟持する上側挟持手段として機能する。また、一対のクランプ部材40は、一対のビーム10の各上端部および接続部材30を挟持することで、一対のビーム10および接続部材30を互いに連結する連結手段として機能する。
なお、挟持面43aおよび第3接触面13aが双方とも、下方に向かうに従って漸次対向方向内側に向けて延びているため、クランプ部材40および接続部材30がビーム10に対して上方に移動することが抑えられる。また、接続部材30の突部33が被クランプ部13同士の間に位置していることで、被クランプ部13が挟持されたときに、被クランプ部13が対向方向内側に倒れることが抑えられる。
【0054】
以上の作用により、接続部材30の中間部32における下端面32cとビーム10の第4接触面13b、クランプ部材40の第1挟持部41と接続部材30の凹部32b、およびクランプ部材40の第2挟持部43とビーム10の被クランプ部13が互いに押し付けられる。その結果、ビーム10、接続部材30、クランプ部材40が互いに固定され、脚体20とともに、構造的に一体化する。このとき、一対のビーム10同士の間の収容空間Sは、接続部材30または脚体20によって覆われた部分を除き、上方および下方に開口した状態となる。このため、収容空間Sの上方への開口部または下方への開口部から、ケーブルを収容空間S内に容易に収容することができる。そして、肘掛3を支持構造体4Aに固定する際に、あるいは肘掛3を支持構造体4Aに固定した後で、収容空間S内に収容されたケーブルの一方の端部を、収容空間Sの上方への開口部を通して肘掛3の差込口3aに接続することができる。このように、本実施形態によれば、椅子1の設置作業性を向上させることができる。また、一対のビーム10に沿った任意の位置に座体2および差込口3aを配置することが可能であり、差込口3aおよび座体2のレイアウトの自由度を確保することができる。
【0055】
また、ケーブルの収容作業または接続作業が終了した後で、一対のビーム10に上カバー61または下カバー62を取り付けることで、収容空間Sの開口部を適宜塞ぐことができる。ここで、収容空間Sの開口部の位置および大きさは、例えば上カバー61若しくは下カバー62の長手方向における位置及び長さを変更することで、容易に変更することができる。この構成により、ケーブルの配線を目立たなくすることができるとともに、収容空間Sの下方への開口部からケーブルが垂れ下がってしまうことを抑えることができる。
【0056】
また、上記のように、収容空間Sが上方に開口していたとしても、一対のビーム10、接続部材30、および一対のクランプ部材40が互いに固定されて、脚体20とともに構造的に一体化されることで、支持構造体4Aの剛性が確保されている。従って、座体2に使用者が着座したときに、例えば座体2のフレーム2cおよび接続部材30が、脚体20に対して後方に傾いてしまうことを抑えることができる。
【0057】
また、一対のビーム10が、下側支持構造5Aおよび上側支持構造6Aによって上下両側から別個に支持されている。このような連結構造を採用することにより、例えば一対のビーム10を2枚の板で挟む場合と比較して、各ビーム10とその他の部材との密着性が高まり、支持構造体4Aの剛性や強度を向上させることができる。
また、クランプ部材40が一対のビーム10を挟持したときに、一対の被クランプ部13同士の間に設けられた突部(規制手段)33が、被クランプ部13が対向方向に変位することを規制する。この構成により、クランプ部材40による挟持力を強くしたとしても、一対のビーム10が対向方向内側に変位若しくは変形することが抑えられる。従って、クランプ部材40による挟持力を強くして、ビーム10同士を強固に連結することが可能となる。
【0058】
また、一対のビーム10の下側を支持する下側支持構造5Aが、一対のビーム10の対向方向における位置を決める役割を担うことで、部品点数を削減してコストを抑えることができる。
また、クランプ部材40が、一対のビーム10および接続部材30の両者を対向方向で挟持することで、接続部材30を介して一対のビーム10を強固に連結することが可能となる。
また、接続部材30に突部(規制手段)33が形成されることで、一対のビーム10、クランプ部材40、および突部33の相対的な位置を容易かつ正確に決め、突部33の強度が確保されるとともに、部品点数を削減することができる。
【0059】
また、クランプ部材40の第1挟持部41が接続部材30を挟持し、第2挟持部43が一対のビーム10を挟持する。このとき、第1挟持部41と第2挟持部43との間に位置する内端面42と接続部材30との間で隙間が形成されるため、例えば内端面42が接続部材30に接触して、第1挟持部41若しくは第2挟持部43の挟持力が逃げてしまうことが抑えられる。従って、第1挟持部41および第2挟持部43の挟持力が確保され、ビーム10同士をより確実に連結することが可能となる。
【0060】
また、接続部材30の固定部31の上下方向における長さを変更することで、座体2の高さを容易に適宜変更することができる。これにより、例えば
図1に示すように、椅子1が備える複数の座体2のうち、一部の座体2の座部2aの高さを、他の座体2に対して異ならせてもよい。
【0061】
また、差込口3aが、肘掛3の荷重支持面3dよりも下方に配置されていることで、着座者が荷重支持面3dに腕を置いた際に、差込口3aと電子機器とを接続する配線が着座者の腕に当たることが抑えられる。
【0062】
(第2実施形態)
次に、本発明に係る第2実施形態について
図5を用いて説明するが、第1実施形態と基本的な構成は同様である。このため、第1実施形態と同様の構成には同一の符号を付してその説明は省略し、異なる点についてのみ説明する。
図5に示すように、本実施形態の支持構造体4Bは、一対のビーム10と、上側支持構造6Aと、下側支持構造5Bとを備えている。本実施形態では、下側支持構造5Bが、脚体20および第1固定部材54によって構成されている点が、第1実施形態と異なる。
【0063】
図5に示すように、本実施形態の支持構造体4Bでは、ビーム10の第1接触面11fが、長手方向から見て、上方を向き、下方に向かうに従って漸次対向方向内側に向けて延びるように、直線状に傾斜している。そして、本実施形態の第1固定部材54は、略四角錐状に形成されており、下方を向き、下方に向かうに従って漸次対向方向内側に向けて直線状に延びるテーパ面54aを有している。第1固定部材54には、上下方向に延びるネジ孔54bが形成されている。ネジ孔54bは、第1固定部材54の下面に開口している。
【0064】
また、本実施形態ではビーム10の第2接触面11cが前側突出部24若しくは後側突出部25に接触することで、ビーム10の対向方向における位置が決まっている。すなわち、本実施形態の前側突出部24および後側突出部25は、ビーム10の外周面に対向方向の外側から当接する一対の当接部として機能する。また、脚体20の連結部23は、一対の当接部である前側突出部24および後側突出部25を連結している。本実施形態の前側突出部24および後側突出部25には、上方に向かうに従って漸次対向方向内側に向けて延びる脚側接触面24a、25aがそれぞれ形成されている。脚側接触面24a、25aはそれぞれ、一対のビーム10の各第2接触面11cに対して、上下方向および対向方向で対向している。
【0065】
なお、本実施形態では、上側係止凹部13dは被クランプ部13の上下方向中央部に配置されており、下側係止凹部11eは載置部11の上下方向中央部に配置されている。図示は省略するが、上カバー61の上側係止片61bおよび下カバー62の下側係止片62bの長さは、上側係止凹部13dおよび下側係止凹部11eの位置に合わせて適宜変更される。
【0066】
次に、以上のように構成された本実施形態の支持構造体4Bの作用について説明する。なお、第1実施形態で述べた作用と同様の作用については、説明を省略する。
【0067】
ボルトB1を、脚体20の連結部23の下方から座ぐり孔23b内に進入させて、第1固定部材54のネジ孔54bに対して締めると、第1固定部材54は下方に向けて引き込まれる。このとき、第1固定部材54のテーパ面54aとビーム10の第1接触面11fとが接触する。テーパ面54aおよび第1接触面11fは、下方に向かうに従って漸次対向方向内側に向けて延びているため、第1固定部材54が下方に引き込まれる際に、一対のビーム10にはそれぞれ対向方向外側に向けた力が作用する。この対向方向外側に向けた力により、一対のビーム10が互いに離間するとともに、ビーム10の各第2接触面11cが、脚体20の脚側接触面24a、25aに押し付けられる。この際、脚側接触面24a、25aが、対向方向外側に向かうに従って漸次下方に向けて延びているため、一対のビーム10には下方に向けた力も作用する。この下方に向けた力によって一対のビーム10が連結部23に押し付けられる。
以上の構成により、ビーム10の対向方向における位置が定まるとともに、ビーム10が脚体20に固定される。
【0068】
このように、本実施形態では脚体20および第1固定部材54が、一対のビーム10の対向方向における位置を決める位置決め手段として機能する。このとき、脚体20の前側突出部24および後側突出部25は、一対のビーム10の下端部に位置する載置部11を対向方向外側から支持する下側支持手段として機能する。また、第1固定部材54は、一対のビーム10同士を対向方向に離間させて、前側突出部24および後側突出部25に押し付ける離間手段として機能する。
【0069】
以上説明したように、本実施形態の支持構造体4Bによれば、脚体20および第1固定部材54によって、一対のビーム10を支持しつつ一対のビーム10の対向方向における位置を決めることができるため、椅子1の部品点数を削減し、設置作業性をより向上させることができる。
また、ビーム10の上端部は上側挟持手段である一対のクランプ部材40によって挟持され、ビーム10の下端部は下側挟持手段である前側突出部24および後側突出部25によって挟持される。このように、一対のビーム10の上端部および下端部をそれぞれ挟持して固定することで、ビーム10とクランプ部材40、およびビーム10と脚体20のそれぞれの密着性を高め、支持構造体4Bの剛性をより高めることができる。
【0070】
(第3実施形態)
次に、本発明に係る第3実施形態について
図6を用いて説明するが、第1実施形態および第2実施形態と基本的な構成は同様である。このため、第1実施形態または第2実施形態と同様の構成には同一の符号を付してその説明は省略し、異なる点についてのみ説明する。
図6に示すように、本実施形態の支持構造体4Cは、一対のビーム10と、上側支持構造6Cと、下側支持構造5Bとを備えている。本実施形態では、上側支持構造6Cを構成する接続部材30およびクランプ部材40の形状が、第2実施形態と異なる。
【0071】
図6に示すように、本実施形態の支持構造体4Cでは、一対のクランプ部材40にそれぞれ座ぐり孔47が形成されている。座ぐり孔47は、クランプ部材40を対向方向に貫通しており、対向方向内側に向かうに従って漸次上方に向けて延びている。各座ぐり孔47の大径部は対向方向外側に開口しており、各座ぐり孔47の小径部は対向方向内側に開口している。また、各クランプ部材40の第1挟持部41は、平面状の当接面41aを有している。当接面41aは、上方を向き、下方に向かうに従って漸次対向方向内側に向けて延びている。当接面41aの法線(不図示)は、対向方向内側に向かうに従って漸次上方に向けて延びている。本実施形態では、接続部材30に凹部32bが形成されておらず、第1挟持部41の当接面41aが接続部材30の対向面32aに当接している。
【0072】
さらに、接続部材30の前後両側の対向面32aは、対向方向内側に向かうに従って漸次下方に向けて延びており、各対向面32aには、ネジ孔32dが形成されている。各対向面32aの法線(不図示)は、対向方向内側に向かうに従って漸次上方に向けて延びている。各ネジ孔32dは、対向方向内側に向かうに従って漸次上方に向けて延びている。ビーム10の第3接触面13aにおける法線(不図示)は、対向方向内側に向かうに従って漸次上方に向けて延びている。また、クランプ部材40の挟持面43aの法線(不図示)も、対向方向内側に向かうに従って漸次上方に向けて延びている。
【0073】
次に、以上のように構成された本実施形態の支持構造体4Cの作用について説明する。なお、第1実施形態および第2実施形態で述べた作用と同様の作用については、説明を省略する。
【0074】
ボルトB7を前側のクランプ部材40の座ぐり孔47に前方から挿入し、接続部材30の前側のネジ孔32dに対して締めると、前側の座ぐり孔47およびネジ孔32dが延びる方向に沿って、前側のクランプ部材40が対向方向内側に向けて引き込まれる。これにより、第1挟持部41と対向面32a、および第2挟持部43と被クランプ部13が互いに当接する。同様に、ボルトB8を後側のクランプ部材40の座ぐり孔47に後方から挿入し、接続部材30の後側のネジ孔32dに対して締めると、後側のクランプ部材40が対向方向内側に向けて引き込まれ、第1挟持部41と対向面32a、および第2挟持部43と被クランプ部13が互いに当接する。このようにして、一対のクランプ部材40の各第2挟持部43が一対のビーム10の各被クランプ部13を挟持し、一対のビーム10、接続部材30、および一対のクランプ部材40が構造的に一体化する。
【0075】
ここで本実施形態では、前述の通り、対向面32aの法線、座ぐり孔47、ネジ孔32d、当接面41aの法線、挟持面43aの法線、および第3接触面13aの法線が、いずれも同様の方向に向けて延びている。この構成により、ボルトB7、B8を締める際に生じる推力を、クランプ部材40によって接続部材30とビーム10とを連結させる力へと、より効率よく変換することができる。従って、支持構造体4Cの強度および剛性をより高めることが可能となり、長手方向に延びる軸線を中心とする回転方向での座体2の変位などをより確実に抑止することができる。
【0076】
なお、本発明の技術的範囲は前記実施の形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々の変更を加えることが可能である。
【0077】
例えば、前記実施形態では、支持構造体4A〜4Cが軸線Oを対称軸とする略線対称な形状を有していたが、支持構造体4A〜4Cは線対称な形状でなくてもよい。この場合、対向方向に沿って、収容空間Sに向かう側を対向方向内側といい、収容空間Sから遠ざかる側を対向方向外側という。
【0078】
また、前記実施形態では、上側支持構造6A、6Cがクランプ部材40および規制手段33を有していたが、下側支持構造5A、5Bがクランプ部材40および規制手段33を有していてもよい。この場合、上側支持構造6A、6Cとして、一対のビーム10の上側を支持する支持部材を追加してもよい。
【0079】
その他、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、上記した実施の形態における構成要素を周知の構成要素に置き換えることは適宜可能であり、また、上記した実施形態や変形例を適宜組み合わせてもよい。