特許第6783256号(P6783256)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6783256
(24)【登録日】2020年10月23日
(45)【発行日】2020年11月11日
(54)【発明の名称】電気プラグ及びソケットアセンブリ
(51)【国際特許分類】
   H01R 13/639 20060101AFI20201102BHJP
   H01R 13/629 20060101ALI20201102BHJP
   H01R 13/22 20060101ALI20201102BHJP
【FI】
   H01R13/639 A
   H01R13/629
   H01R13/22 C
【請求項の数】13
【全頁数】14
(21)【出願番号】特願2017-568368(P2017-568368)
(86)(22)【出願日】2016年6月28日
(65)【公表番号】特表2018-519644(P2018-519644A)
(43)【公表日】2018年7月19日
(86)【国際出願番号】FR2016051585
(87)【国際公開番号】WO2017001755
(87)【国際公開日】20170105
【審査請求日】2019年6月7日
(31)【優先権主張番号】1556200
(32)【優先日】2015年7月1日
(33)【優先権主張国】FR
(73)【特許権者】
【識別番号】517455904
【氏名又は名称】グルプラグ
【氏名又は名称原語表記】GULPLUG
(74)【代理人】
【識別番号】100103894
【弁理士】
【氏名又は名称】家入 健
(72)【発明者】
【氏名】ヨネ ジャン−ポール
【審査官】 鈴木 重幸
(56)【参考文献】
【文献】 欧州特許出願公開第02667459(EP,A1)
【文献】 仏国特許出願公開第03012263(FR,A1)
【文献】 米国特許第07625213(US,B1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H01R13/00−13/08
H01R13/15−13/72
H01R11/00−11/32
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
−少なくとも1つの第1電気接点(120、121)と、前記第1電気接点と一体的に動作する第1磁性部品(13)とを備え、前記第1磁性部品(13)が、前記第1電気接点(120、121)がソケット(1)の内部に格納される第1位置と、前記第1電気接点(120、121)がソケット(1)の外側にある第2位置との間で移動可能である、ソケット(1)と、
−前記ソケットに嵌合するように意図され、前記第1電気接点(120、121)が前記ソケット(1)の外側にあるときに電気的に接続するように意図された少なくとも1つの第2電気接点(220、221)と、プラグが前記ソケットに嵌合されたときに前記第1磁性部品(13)に対向して配置され、磁気効果によって前記第1磁性部品(13)をその第2位置に変位させて、前記第1電気接点(120、121)を前記ソケットの外側に移動させる第2磁性部品(23)とを備えるプラグ(2)と、
を有する電気コネクタアセンブリであって、
−前記第1磁性部品(13)又は前記第2磁性部品(23)は、前記ソケット(1)に前記プラグ(2)を近づけたときに磁気回路を形成するように、少なくとも1つの永久磁石(15、16、25、26)を備え、
−前記第1磁性部品(13)は、第1エアギャップ面(S1)と第2エアギャップ面(S10)と、一方で該第1エアギャップ面と反対側の面に、他方で該第2エアギャップ面と反対側の面に固定された第1強磁性片とを有し、
−前記第2磁性部品(23)は、前記プラグ(2)を前記ソケット(1)に近づけたときに、第1エアギャップを形成するように、前記第1磁性部品(13)の前記第1エアギャップ面(S1)に対向する第1エアギャップ面(S2)と、第2エアギャップを形成するように前記第1磁性部品(13)の前記第2エアギャップ面(S10)に対向する第2エアギャップ面(S20)と、一方で該第1エアギャップ面と反対側の面に、他方で該第2エアギャップ面と反対側の面に固定された第2強磁性片とを有し、
−前記第1強磁性片(130)は、接合面に平行に配置されたループ形状の構造を示し、前記第2強磁性片(230)は、前記第1強磁性片と同じ構造を示し、前記第1及び前記第2強磁性片はそれぞれ2つの側部を有し、
−前記磁気回路は、前記第1磁性部品と前記第2磁性部品との間に形成され、前記第1エアギャップを通過し、そして、前記第1強磁性片(130)の2つの側部を平行に、同じ方向に通過し、次いで、前記第2エアギャップを通過し、そして、前記第2強磁性片(230)の2つの側部を平行に、同じ方向に通過する、
ことを特徴とする、
電気コネクタアセンブリ。
【請求項2】
前記第1強磁性片(130)は環状であり、接合面に平行に配置され、前記第2強磁性片(230)は、前記接合面と平行に配置された環状であることを特徴とする、
請求項に記載のアセンブリ。
【請求項3】
前記永久磁石(25)は、前記第2強磁性片(230)の第1環状部に固定され、前記第2磁性部品(23)の前記第1エアギャップ面(S2)を形成する、
請求項に記載のアセンブリ。
【請求項4】
−前記第2磁性部品(23)の前記第2エアギャップ面を形成するように、前記永久磁石(25)と対称的に第2環状部に固定された強磁性材料からなる素子と、
−前記第1磁性部品(13)の前記第1エアギャップ面及び前記第2エアギャップ面を形成する、前記第1強磁性片の2つの環状部に対称的に固定された強磁性材料からなる2つの素子と、
を備えることを特徴とする、
請求項に記載のアセンブリ。
【請求項5】
−前記第2磁性部品(23)の前記第2エアギャップ面(S20)を形成する、前記第2強磁性片(230)の第2環状部に固定された永久磁石(26)と、
−前記第1磁性部品(13)の前記第1エアギャップ面及び前記第2エアギャップ面を形成する、前記第1強磁性片の2つの環状部に対称的に固定された強磁性材料からなる2つの素子と、
を備えることを特徴とする、
請求項に記載のアセンブリ。
【請求項6】
−前記第2磁性部品(23)の前記第2エアギャップ面(S20)を形成する、前記第2強磁性片(230)の第2環状部に固定された永久磁石(26)と、
−前記第1磁性部品(13)の前記第1エアギャップ面(S1)及び前記第2エアギャップ面(S10)を形成する、前記第1強磁性片(130)の2つの環状部に対称的に固定された2つの永久磁石(15、16)と、
を備えることを特徴とする、
請求項に記載のアセンブリ。
【請求項7】
−前記第2磁性部品(23)の前記第2エアギャップ面を形成するように、前記永久磁石(25)と対称的に第2環状部に固定された強磁性材料からなる素子と、
−前記第1磁性部品(13)の前記第1エアギャップ面(S1)を形成する、前記第1強磁性片の第1環状部に固定された永久磁石(15)と、
−前記第1磁性部品(13)の前記第2エアギャップ面(S10)を形成するように、前記永久磁石(15)と対照的に前記第1強磁性片(130)の第2環状部に固定された強磁性材料からなる素子と、
を備えることを特徴とする、
請求項に記載のアセンブリ。
【請求項8】
前記永久磁石(15)は、前記第1強磁性片(130)の第1環状部に固定され、前記第1磁性部品(13)の前記第1エアギャップ面(S1)を形成する、
請求項に記載のアセンブリ。
【請求項9】
−前記第1磁性部品(13)の前記第2エアギャップ面(S10)を形成するように、前記永久磁石(15)と対照的に、前記第1強磁性片(130)の第2環状部に固定された強磁性材料からなる素子と、
−前記第磁性部品(23)の前記第1エアギャップ面(S2)及び前記第2エアギャップ面(S20)を形成する、前記第2強磁性片(230)の2つの環状部に対称的に固定された強磁性材料からなる2つの素子と、
を備えることを特徴とする、
請求項に記載のアセンブリ。
【請求項10】
−前記第1磁性部品(13)の前記第2エアギャップ面(S10)を形成する、前記第1強磁性片(130)の第2環状部に固定された永久磁石(16)と、
−前記第2磁性部品(23)の前記第1エアギャップ面(S2)及び前記第2エアギャップ(S20)を形成する、前記第2強磁性片(230)の2つの環状部に対照的に固定され、強磁性材料からなる2つの素子と、
を備えることを特徴とする、
請求項に記載のアセンブリ。
【請求項11】
−前記第1磁性部品(13)の前記第2エアギャップ面(S10)を形成する、前記第1強磁性片(130)の第2環状部に固定された永久磁石(16)と、
−前記第2磁性部品(23)の前記第1エアギャップ面(S2)及び前記第2エアギャップ(S20)を形成する、前記第2強磁性片(230)の2つの環状部に対称的に固定された2つの永久磁石(25、26)と、
を備えることを特徴とする
請求項に記載のアセンブリ。
【請求項12】
前記プラグ(2)はケーシング(20)を備え、前記第2磁性部品(23)は前記ケーシング内で自由に回転するように配置されていることを特徴とする、
請求項1〜11のいずれか1項に記載のアセンブリ。
【請求項13】
前記第1磁性部品(13)及び前記第2磁性部品(23)は、前記磁気回路が前記第1電気接点及び前記第2電気接点を囲む磁束を生成するように配置されていることを特徴とする、
請求項1〜12のいずれか1項に記載のアセンブリ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、電気コネクタアセンブリに関する。電気コネクタアセンブリは、ソケットと、該ソケットに嵌合するように意図された電気プラグとを備える。プラグとソケットとの接続は磁気効果によって達成される。
【背景技術】
【0002】
国際公開第2012/032230号は、ソケットと、該ソケットに嵌合するように意図された電気プラグとを含む電気コネクタアセンブリを記載している。プラグは、ソケットの2つの電気接点に電気的に接続するための2つの電気トラックを含む。2つの電気接点は、接続される機器が使用されていないときに該接点へのアクセスを防止するために、ソケット内の格納位置とソケット外の位置との間の移動の特殊性を示す。プラグをソケットに近づけると、プラグに組み込まれた永久磁石と、ソケット内に収容され、電気接点と一体である可動磁気素子とを含む磁気制御手段により、ソケットから電気接点を引き出すことができる。磁気素子と永久磁石は共に環状であり、それらの間に円形のエアギャップを生成するように互いに向き合っている。この解決策では、永久磁石によって生成された磁場の線は、エアギャップ内に集中するが、永久磁石の反対面を満たすように空気中にループバックし、磁気の解決策をむしろ無効にする。
【0003】
欧州特許出願公開第2667459号明細書はまた、ソケットと、該ソケットに嵌合するように意図された電気プラグとを含む電気コネクタアセンブリを記載している。この文書は、電気接点の引き出しのための改良された磁気構造を記載している。この構造は、プラグとソケットとの間に磁気回路を形成することに基づいており、プラグに収容された第1部分とソケットに収容された第2部分で形成された磁気ヨークを含む。プラグがソケットから離れているとき、プラグ内に存在する永久磁石によって生成された磁場の線は、プラグの磁気回路内でループバックする傾向がある。従って、プラグがソケットに近づけられると、磁気効果が減衰され、電気接点の引き出しを行うのに用いられる磁石の量がより重要になる。さらに、磁気効果に対する懸念に加えて、この構造は2つの他の欠点を有する:
−3つの異なるエアギャップが存在し、より複雑になり、より多くの磁気漏洩を発生させる。
−外側に磁気ヨークが存在すると、大きなバルクが発生する。
【0004】
仏国特許出願公開第3012263号明細書は、欧州特許出願公開第2667459号明細書の解決策と同様の欠点を示す電気コネクタアセンブリのさらに別の構造を記載している。特に、提案される解決法は、2つの異なる空気ギャップを規定し、おそらくより多くの磁気漏洩をもたらす。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】国際公開第2012/032230号
【特許文献2】欧州特許出願公開第2667459号明細書
【特許文献3】仏国特許出願公開第3012263号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明の目的は、電気接点の引き出しを行うのに用いられる磁石の量が従来技術の解決策に対して低減された、ソケットと電気プラグとを備える、シンプルで信頼性が高く、かさばらない電気コネクタアセンブリを提案することである。本発明の解決策は、特に、本発明のアセンブリの2つの部分の間の磁場をより良好に閉じ込めることを可能にする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
この目的は、以下の構成を備える電気コネクタアセンブリにより達成される。
−少なくとも1つの第1電気接点と、2つの前記第1電気接点と一体的に動作する第1磁性部品とを備え、前記第1磁性部品が、前記第1電気接点がソケットの内部に格納される第1位置と、前記第1電気接点がソケットの外側にある第2位置との間で移動可能である、ソケットと、
−前記ソケットに嵌合するように意図され、前記第1電気接点が前記ソケットの外側にあるときに電気的に接続するように意図された少なくとも1つの第2電気接点と、プラグが前記ソケットに嵌合されたときに前記第1磁性部品に対向して配置され、磁気効果によって前記第1磁性部品をその第2位置に変位させて、前記第1電気接点を前記ソケットの外側に移動させる第2磁性部品とを備えるプラグと、
−前記第1磁性部品又は前記第2磁性部品は、前記ソケットに前記プラグを近づけたときに磁気回路を形成するように、少なくとも1つの永久磁石を備え、
−前記第1磁性部品は、第1エアギャップ面と第2エアギャップ面と、一方で該第1エアギャップ面と反対側の面に、他方で該第2エアギャップ面と反対側の面に固定された第1強磁性片とを有し、
−前記第2磁性部品は、前記プラグを前記ソケットに近づけたときに、第1エアギャップを形成するように、前記第1磁性部品の前記第1エアギャップ面に対向する第1エアギャップ面と、第2エアギャップを形成するように前記第1磁性部品の前記第2エアギャップ面に対向する第2エアギャップ面と、一方で該第1エアギャップ面と反対側の面に、他方で該第2エアギャップ面と反対側の面に固定された第2強磁性片とを有し、
−前記磁気回路は、前記第1磁性部品と前記第2磁性部品との間に形成され、前記第1エアギャップ及び前記第2エアギャップを通過する磁束が生成される。
【0008】
一特徴によれば、前記第1強磁性片は、接合面に平行に配置されたループ形状の構造を示し、前記第2強磁性片は、前記第1強磁性片と同じ構造を示す。
【0009】
他の特徴によれば、前記第1強磁性片は環状であり、接合面に平行に配置され、前記第2強磁性片は、前記接合面と平行に配置された環状である。
【0010】
第1形態によれば、前記永久磁石は、前記第2強磁性片の第1環状部に固定され、前記第2磁性部品の前記第1エアギャップ面を形成する。
【0011】
第1形態に関する第1構造によれば、前記アセンブリは、
−前記第2磁性部品の前記第2エアギャップ面を形成するように、前記永久磁石と対称的に第2環状部に固定された強磁性材料からなる素子と、
−前記第1磁性部品の前記第1エアギャップ面及び前記第2エアギャップ面を形成する、前記第1強磁性片の2つの環状部に対称的に固定された強磁性材料からなる2つの素子と、
を備える。
【0012】
第1形態に関する第2構造によれば、前記アセンブリは、
−前記第2磁性部品の前記第2エアギャップ面を形成する、前記第2強磁性片の第2環状部に固定された永久磁石と、
−前記第1磁性部品の前記第1エアギャップ面及び前記第2エアギャップ面を形成する、前記第1強磁性片の2つの環状部に対称的に固定された強磁性材料からなる2つの素子と、
を備える。
【0013】
第1形態に関する第3構造によれば、前記アセンブリは、
−前記第2磁性部品の前記第2エアギャップ面を形成する、前記第2強磁性片の第2環状部に固定された永久磁石と、
−前記第1磁性部品の前記第1エアギャップ面及び前記第2エアギャップ面を形成する、前記第1強磁性片の2つの環状部に対称的に固定された2つの永久磁石と、
を備える。
【0014】
第1形態に関する第4構造によれば、前記アセンブリは、
−前記第2磁性部品の前記第2エアギャップ面を形成するように、前記永久磁石と対称的に第2環状部に固定された強磁性材料からなる素子と、
−前記第1磁性部品の前記第1エアギャップ面を形成する、前記第1強磁性片の第1環状部に固定された永久磁石と、
−前記第1磁性部品の前記第2エアギャップ面を形成するように、前記永久磁石と対照的に前記第1強磁性片の第2環状部に固定された強磁性材料からなる素子と、
を備える。
【0015】
第2形態によれば、前記永久磁石は、例えば、前記第1強磁性片の第1環状部に固定され、前記第1磁性部品の前記第1エアギャップ面を形成する。
【0016】
第2形態に関する第1構造によれば、
−前記第1磁性部品の前記第2エアギャップ面を形成するように、前記永久磁石と対照的に、前記第1強磁性片の第2環状部に固定された強磁性材料からなる素子と、
−前記第2磁性部品の前記第1エアギャップ面及び前記第2エアギャップ面を形成する、前記第2強磁性片の2つの環状部に対称的に固定された強磁性材料からなる2つの素子と、
を備える。
【0017】
第2形態に関する第2構造によれば、前記アセンブリは、
−前記第1磁性部品の前記第2エアギャップ面を形成する、前記第1強磁性片の第2環状部に固定された永久磁石と、
−前記第2磁性部品の前記第1エアギャップ面及び前記第2エアギャップを形成する、前記第2強磁性片の2つの環状部に対照的に固定され、強磁性材料からなる2つの素子と、
を備える。
【0018】
第2形態に関する第3構造によれば、
−前記第1磁性部品の前記第2エアギャップ面を形成する、前記第1強磁性片の第2環状部に固定された永久磁石と、
−前記第2磁性部品の前記第1エアギャップ面及び前記第2エアギャップを形成する、前記第2強磁性片の2つの環状部に対称的に固定された2つの永久磁石と、
を備える。
【0019】
本発明の他の特徴によれば、前記プラグはケーシングを備え、前記第2磁性部品は前記ケーシング内で自由に回転するように配置されている。
【0020】
本発明の他の特徴によれば、前記第1磁性部品及び前記第2磁性部品は、前記磁気回路が前記第1電気接点及び前記第2電気接点を囲む磁束を生成するように配置されている。
【0021】
他の特徴及び利点は、添付の図面に関して与えられた以下の詳細な説明において明らかになるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0022】
図1A】結合されていないソケットとプラグからなる、本発明の電気コネクタアセンブリの第1構造を示している。
図1B】結合されているソケットとプラグからなる、本発明の電気コネクタアセンブリの第1構造を示している。
図2A】結合されていないソケットとプラグからなる、本発明の電気コネクタアセンブリの第2構造を示している。
図2B】結合されているソケットとプラグからなる、本発明の電気コネクタアセンブリの第2構造を示している。
図3A】結合されていないソケットとプラグからなる、本発明の電気コネクタアセンブリの第3の構造を示している。
図3B】結合されているソケットとプラグからなる、本発明の電気コネクタアセンブリの第3の構造を示している。
図4A】結合されていないソケットとプラグからなる、本発明の電気コネクタアセンブリの第4の構造を示している。
図4B】結合されているソケットとプラグからなる、本発明の電気コネクタアセンブリの第4の構造を示している。
図5】用いられる磁性部品の変形例を示す。
【発明を実施するための形態】
【0023】
図1A図4Bにおいて、磁性部品13、23は、ソケットとプラグとの間に置かれる観察者によって視認されることを理解されたい。
【0024】
添付図面において、文字Nは磁石のN極を示し、文字Sは磁石のS極を示す。
【0025】
添付図面を参照すると、本発明の電気コネクタアセンブリは、ソケット1と、ソケット1に嵌合するように意図された電気プラグ2とを備える。
【0026】
ソケット1は、例えば壁に埋め込まれるように意図されたプラスチックケーシング10を含む。ソケット1は、電気プラグが嵌合可能な前面11を有している。ソケットはまた、2つの第1電気接点120、121が固定された可動支持体12を備える。2つの第1電気接点120、121は、導電線(図示せず)を介して電圧源に接続されている。ソケット1はまた、可動支持体12と一体的に移動し、磁気効果によって第1位置と第2位置との間を移動するように配置された、第1可動磁性部品13を備えている。ソケットのケーシング10の内部に配置され、例えば一方がソケットのケーシング10に固定され、他方が可動支持体12に固定されたばね14は、引き出しに必要な磁気効果がもはや十分でないときに、第1磁性部品13をその第1位置に戻すように配置される。第1磁性部品13の第1位置では、第1電気接点120、121はソケット1内に格納され、第1磁性部品13の第2位置では、第1電気接点120、121はその前面11を貫通してソケット1の外側にある。その第2位置では、支持体12及び磁性部品13によって形成された可動アセンブリは、例えばケーシング10の一部に対して当接する。
【0027】
電気プラグ2は、実際には、ソケット1の前面11に当接する前面21を有するプラスチックケーシング20を備え、ソケット1と電気プラグ2との間の接合面P(添付図において垂直方向に画定される)を画定する。プラグ2はさらに、ソケット1の2つの第1電気接点120、121と電気的に接触するように意図されている、例えば、その前面21と面一の2つの電気トラックである、2つの第2電気接点220、221を備えている。また、プラグ2をソケット1に近づけて第1電気接点120、121を引き出すときに、第1磁性部品13を引き付けるように意図されている第2磁性部品23を含む。好ましくは、2つの電気トラックは円形であり、同心円状に配置されている。
【0028】
本発明は、電気接点120、121をソケット1から引き出すために、ばね14によって加えられる力と反対に、十分に大きな磁力を提供することを可能にする磁気回路を形成することを目的とする。
【0029】
磁気回路は、プラグ2がソケット1に十分に接近すると、2つの磁性部品13、23の間に生成される。
【0030】
2つの磁性部品13、23は、第1電気接点120、121と第2電気接点220、221の周囲に磁気回路が形成されるように形成され、配置されている。
【0031】
第1磁性部品13は、第1エアギャップ面S1と、第2エアギャップ面S10と、一方で第1エアギャップ面S1とは反対側の面、及び、他方で第2エアギャップ面S10の反対側の面に固定された第1強磁性片130とを有している。
【0032】
第2磁性部品23は、プラグ2をソケット1に近づけたときに、第1エアギャップを形成するように第1磁性部品13の第1エアギャップ面S1と対向する第1エアギャップ面S2と、第2エアギャップを形成するように第1磁性部品13の第2エアギャップ面S10と対向する第2エアギャップ面S20とを有している。第2磁性部品23は、一方で第1エアギャップ面S2とは反対側の面、及び、他方で第2エアギャップ面S20とは反対側の面に固定された第2強磁性片230を備えている。
【0033】
各磁性部品13、23において、2つの強磁性片130、230は、プラグがソケットに近づけられたときに2つのエアギャップ面の間で磁束を流すことを可能にする。
【0034】
磁気回路は、第1磁性部品13がまだ第1位置にあるときでも、第1磁性部品13と第2磁性部品23が、同一の磁性部品13(又は23)の2つのエアギャップ面S1、S10(又はS2、S20)の間ではなく、第1エアギャップと第2エアギャップを横切って磁束が通過するような方法で配置されるように、形成されている。言い換えれば、各磁性部品13、23において、エアギャップ面は、これらの2つの面の間の磁場の線のループバックを回避するような方法で配置される。
【0035】
より正確には、
【0036】
第1強磁性片130は、好ましくは環状形状であり、その回転軸がその前面11に対して垂直になるようにソケット1の内側に配置される。
【0037】
第2強磁性片230は、好ましくは環状形状であり、その回転軸がその前面21に対して垂直になるようにプラグ2の内側に配置される。
【0038】
2つの環状の強磁性片130、230は、ソケット1に対してプラグ2を回転させるように同軸に配置され、プラグ2の角度位置決めをソケット1に対して独立にする。この利点は、プラグ2の電気的トラックが円形で同心円状に配置されている場合にのみ許容される。
【0039】
有利には、第2磁性部品23は、第1磁性部品13に対してそれ自身を向けるように、ケーシング20の内部で自由に回転できるような方法で、プラグのケーシング20の内部に配置される。
【0040】
この構造によれば、2つの強磁性片130、230は、同一の又は同一でないサイズであってもよい。
【0041】
有利には、環状の2つの強磁性片は、それらの全周にわたって一定の厚さである。
【0042】
環状の各強磁性片130、230は、第1角度スパンにわたって広がる第1環状部と、第2角度スパンにわたって広がる第2環状部とを含む。2つの環状部は別個であり、例えば、強磁性片の対称横断面に対して対称的に配置される。好ましくは、各環状部は180°未満の角度スパンを占め、例えば約120°に等しい。
【0043】
この構造によれば、各環状部は、永久磁石15、16、25、26、及び/又は、強磁性片によって形成される、環状体の厚さに対して厚くなる強磁性材料150、160、260からなる素子で覆われている。永久磁石又は強磁性材料からなる素子は、上記で定義したような磁性部品13、23のエアギャップ表面をそれぞれ形成するように意図されている。
【0044】
すべての構造において、アセンブリは、磁気回路を生成するように、第1強磁性片130又は第2強磁性片230の環状部に固定された少なくとも1つの永久磁石を含む。
【0045】
各永久磁石は、固定された強磁性片の環状部を覆うように意図された環の一部の形で製造される。これは、強磁性片に対する第1磁極面と、プラグ又はソケットの前面11、21に向けられた第2磁極面とを示すように配置される。永久磁石の磁極面の向きは、磁気回路内で発生する磁束の感覚を決定する。
【0046】
添付の図面を参照すると、上述した磁気回路を形成するためのいくつかの構造が可能である。これらのすべての構造において、用いられる各永久磁石は、第1強磁性片130又は第2強磁性片230に固定できることを理解されたい。
【0047】
第1構造−図1A、1B
第1構造では、磁気回路は単一の永久磁石25のみを含む。図1A図1Bでは、永久磁石25が第2強磁性片230の第1環状部に固定されている。その第2磁極面は、第2磁性部品23の第1エアギャップ面S2に対応する。第2磁性部品23の第2エアギャップ面S20は、第2強磁性片230の第2環状部の第2強磁性片230に固定された強磁性材料260からなる素子によって形成されている。
【0048】
この第1構造では、第1磁性部品13の第1エアギャップ面S1、第2エアギャップ面S10はいずれも、第1強磁性片130の2つの異なる環状部にそれぞれ固定された強磁性材料150、160からなる素子によって形成される。
【0049】
永久磁石25及び各磁気素子は、プラグがソケットに近づけられたときに上記で定義したエアギャップを生成するように配置される。
【0050】
永久磁石25によって生成された磁束は、これらの2つの磁極面の間の永久磁石を通過した後、第1エアギャップを横切って素子150に循環し、次いで、素子160、第1磁性部品の第2エアギャップ面S10に達するように、第1強磁性片130の2つの側部を平行に、同じ方向に通過し、そして、第2強磁性片体230の2つの側部を平行に、同じ方向に通過することによって、永久磁石25の第1磁極面に達する前に、素子260に達するように第2エアギャップを通過する。
【0051】
この第1構造では、2つの環状の強磁性片130、230は、必ずしも同一である必要はない。
【0052】
第2構造−図2A、2B
この構造では、第1構造に対して、その磁気素子260の代わりに、第2永久磁石26が第2強磁性片230に固定される。第2永久磁石26は、その磁極面が第1永久磁石25の磁極面と逆向きになるように固定され、磁気回路内の磁束を良好にする。
【0053】
第1構造に対して、2つの環状体の回転軸に対して対称的に配置された2つの永久磁石25、26により、この第2構造は、プラグがソケットに近づけられたときにもたらされる磁力の平衡をとるという利点を示す。
【0054】
この構造では、生成される磁束は、第1構造と同じ経路とたどる。
【0055】
第3構造−図3A、3B
この第3構造では、第2磁性部品23は、上述した第1構造のものと同一である。ソケット1内に存在する第1磁性部品13は、実際には、第2磁性部品23の永久磁石25とは反対側の第1エアギャップ面S1を形成するように、上記で定義されたその環状部の1つに固定された永久磁石15を備えている。第1磁性部品13では、第2エアギャップ面S10は、磁性材料からなる素子160によって生成される。
【0056】
この構造では、環状の2つの強磁性片130、230は同じ大きさである。
【0057】
この構造は、ソケット1及びプラグ2内に分散された2つの永久磁石15、25により、ソケット1上のプラグ2の自動的なセンタリングを可能にするという利点を示す。
【0058】
この構造では、生成される磁束は、第1構造と同じ経路をたどる。
【0059】
第4構造−図4A、4B
この構造では、第1強磁性片13の2つの環状部はそれぞれ永久磁石15、16によって占められ、第2強磁性片の2つの環状部もそれぞれ永久磁石25、26によって占められており、プラグ2をソケット1に近づけたときに磁気回路の2つのエアギャップを対にして形成する。
【0060】
この構成は、効果的な自己センタリングとバランスのとれた磁力の利点を示し、4つの磁石15、16、25、26は、プラグがソケットに近づけられたときに対称的に分配される。
【0061】
この構造では、環状の2つの強磁性片130、230は同じ大きさである。
【0062】
この構造では、生成される磁束は、第1構造と同じ経路をたどる。
【0063】
変形例として、図5に示すように、各永久磁石のサイズを大きくし、重ねられた環状部を伸長させて、もたらされる磁力をより集中させることができる。
【0064】
−電気接点の引き出しに完全に専用化された磁力の生成、発生した磁気回路に吸収され、空気中に分散していない磁力線、
−ソケットとプラグの両方が永久磁石を含む場合、ソケット上のコネクタの自動自己センタリングを得る可能性、
−磁性部品が対称的に配置された2つの永久磁石を含む場合、もたらされる磁力は平衡し、
−電気接続設備の周りに磁気回路を生成することにより、より良好な機械的締結と、より良好な電気的接続を保証することが可能になる。
図1A
図1B
図2A
図2B
図3A
図3B
図4A
図4B
図5