(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上記技術においては、パレットの保管エリアに加えて補充エリアを設ける為、広大なスペースが必要となると共に、補充エリアから保管エリアに物品を搬送する作業が発生する為、作業負荷が大きくなる。
【0005】
本開示の一態様においては、倉庫の省スペース化を図ると共に、作業負荷を抑制することが望ましい。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示の一態様は、物品を保管するための自動倉庫システムであって、フロアラックと、少なくとも1つの上側ラックと、第1リフタと、第2リフタとを備える。フロアラックは、フロアに設けられ、物品が配置されたパレットを保管するための複数のフロア保管部が並んで配置される。少なくとも1つの上側ラックは、パレットを保管するための複数の上側保管部が並んで配置される部位であって、フロアラックの上側に上下方向に積層される部位である。第1リフタは、パレットをそれぞれの上側ラックに搬送するよう構成される。第2リフタは、それぞれの上側ラックに配置されたパレットを、フロアに搬送するよう構成される。それぞれの上側ラックは、有軌道式の無人搬送台車により、第1リフタにより当該上側ラックに搬送されたパレットがそれぞれの上側保管部に搬入されると共に、それぞれの上側保管部に配置されているパレットが、第2リフタへと搬出されるよう構成される。また、フロアラックは、無人搬送車により、第2リフタにより搬送されたパレットがそれぞれのフロア保管部に搬入されると共に、それぞれのフロア保管部に配置されているパレットが、出庫を行うためのピッキングエリアへと搬出されるよう構成される。
【0007】
上記構成によれば、フロアラックと少なくとも1つの上側ラックとが上下方向に積層されている。このため、物品の保管に必要なスペースを抑制できる。また、第1リフタと無人搬送台車とにより上側ラックに物品が搬入されると共に、無人搬送台車と第2リフタと無人搬送車とにより、上側ラックからフロアラックへと物品が搬入される。そして、出庫の際には、無人搬送車により、フロアラックに保管されている物品がピッキングエリアへと搬出される。このため、物品の出庫及び入庫に応じて自動的に物品を搬送でき、フォークリフト等の搬送用機械を操作して物品を搬送する作業を減らすことができる。したがって、倉庫の省スペース化を図ることができると共に、作業負荷を抑制できる。
【0008】
なお、フロアラックは、複数のフロア保管部が、第1方向と、第1方向に直交する第2方向とに行列状に並ぶように、それぞれのフロア保管部を区切るフロア区画部をさらに有していても良い。また、それぞれの上側ラックは、複数の上側保管部が第1及び第2方向に行列状に並ぶように、それぞれの上側保管部を区切る上側区画部をさらに有していても良い。また、複数のフロア保管部のうちの少なくとも一部と、それぞれの上側ラックにおける複数の上側保管部のうちの少なくとも一部とは、上下方向に並んで配置されていても良い。また、フロア保管部を区切るフロア区画部と、該フロア保管部と上下方向に並ぶそれぞれの上側ラックにおける上側保管部を区切る上側区画部とは、上下方向に延びる一体化された部材として構成されていても良い。
【0009】
上記構成によれば、フロアラック及び少なくとも1つの上側ラックを構成する部品点数を抑制しつつ、これらを頑強な構成とすることができる。
また、フロアラックは、複数のフロア保管部が、第1方向と、第1方向に直交する第2方向とに行列状に並ぶように、それぞれのフロア保管部を区切るフロア区画部をさらに有していても良い。また、フロアラックは、無人搬送車が、第1方向に並ぶ複数のフロア保管部を第1方向に通過できるよう構成されていても良い。
【0010】
上記構成によれば、無人搬送車は、より自由にフロアラックを移動できる。このため、無人搬送車は、より迅速に目的とするフロア保管部に到達可能となり、その結果、フロア保管部への物品の搬入及び搬出をより迅速に行うことができる。
【0011】
また、1日に出庫される物品の平均的な数に基づき定められた、フロアラックに保管されるべき物品の数を、目標保管数としても良い。そして、自動倉庫システムは、無人搬送車、無人搬送台車、及び第2リフタを制御し、フロアラックに保管された物品の数が目標保管数となるよう、上側保管部に保管されているパレットを、フロア保管部へと搬入させるよう構成された制御部をさらに備えていても良い。
【0012】
上記構成によれば、例えば物品の注文が多数発生し、短時間に多くの物品が出庫された場合であっても、フロアラックに保管されている物品の数が0になるのを抑制できる。このため、自動倉庫システムから円滑に物品を出庫できる。
【0013】
また、自動倉庫システムは、フロアラックに保管されている物品の数が0になると、無人搬送車、無人搬送台車、及び第2リフタを制御し、上側保管部に保管されているパレットを、ピッキングエリアへと搬出するよう構成された制御部をさらに備えていても良い。
【0014】
上記構成によれば、出庫によりフロアラックに保管されている物品の数が0になった場合であっても、注文等に応じて物品を出庫できる。
また、自動倉庫システムは、物品を出庫するため、無人搬送車を制御し、フロア保管部に配置されているパレットをピッキングエリアへと搬出すると共に、該出庫に応じた数の物品を補充する為、無人搬送車、無人搬送台車、及び第2リフタを制御し、上側保管部に保管されているパレットを、フロア保管部へと搬入させるよう構成された制御部をさらに備えていても良い。
【0015】
上記構成によれば、フロアラックからの物品の出庫に応じて、随時、該物品が上側ラックからフロアラックに補充される。このため、出庫によりフロアラックに保管されている物品の数が0になるのを抑制でき、自動倉庫システムから円滑に物品を出庫できる。
【発明を実施するための形態】
【0017】
以下、本開示の実施形態について図面を用いて説明する。なお、本開示の実施の形態は、下記の実施形態に何ら限定されることはなく、本開示の技術的範囲に属する限り種々の形態を採りうる。
【0018】
[1.自動倉庫システムの概要]
本実施形態の自動倉庫システム1は、1種類又は複数種類の物品8を保管する倉庫を構成する(
図1〜3参照)。自動倉庫システム1は、フロアラック2と、少なくとも1つの上側ラック3と、第1及び第2リフタ5、6と、制御部7とを備える。
【0019】
自動倉庫システム1は、上下方向に積層される複数の層を有しており、第1層は、倉庫のフロアに相当し、フロアラック2が設けられる。一方、第1層よりも上の各層には、上側ラック3が設けられる。なお、本実施形態では、自動倉庫システム1は、一例として、第1〜第3層を有しており、2つの上側ラック3が設けられる。
【0020】
自動倉庫システム1では、物品8はパレット4に配置された状態で保管され、フロアラック2と各上側ラック3とは、物品8が配置された複数の共通のパレット4を保管できる。なお、パレット4は、例えば、倉庫への入庫又は出庫等の際に一般的に用いられる標準的な構成のものであっても良い。また、フロアラック2では、少なくとも1つの無人搬送車25(換言すれば、AGV)により、自動的にパレット4の搬入及び搬出が行われる。一方、各上側ラック3では、少なくとも1つの有軌道式の無人搬送台車35(換言すれば、所謂ドーリー式の搬送台車)により、自動的にパレット4の搬入及び搬出が行われる。
【0021】
また、制御部7は、少なくとも1つのPC等を有し、各無人搬送車25、各無人搬送台車35、及び、第1並びに第2リフタ5、6等を制御するよう構成される。
以下では、自動倉庫システム1の各構成要素について詳しく説明する。
【0022】
[2.フロアラック]
フロアラック2は、倉庫のフロア(換言すれば、第1層)にて隣接して並ぶ複数のフロア保管部20と、各フロア保管部20を区切るフロア区画部22とを備える(
図1〜3参照)。
【0023】
各フロア保管部20は、1つのパレット4を配置可能な部位であり、一例として、倉庫のフロアにおける正方形状の区画エリアに設けられる。
フロア区画部22は、各フロア保管部20の境界を区切る部位である。本実施形態では、一例として、フロア区画部22は、各区画エリアにおける四隅に設けられた4つの柱により、各フロア保管部20の境界を区切るよう構成されている。無論、これに限らず、フロア区画部22は、例えば、少なくとも1つの壁状の部材により、各フロア保管部20の境界を区切るよう構成されていても良い。フロア区画部22は、複数のフロア保管部20が、第1方向と、第1方向に直交する第2方向とに直線状に並び、且つ、行列状に配置されるように、各フロア保管部20を区切る。
【0024】
また、各フロア保管部20には、区画エリアの縁に位置し、当該フロア保管部20に保管されるパレット4が配置されるよう構成された枠部21が設けられる。そして、無人搬送車25は、枠部21の下方を通過して各フロア保管部20に進入可能となっており、各フロア保管部20では、無人搬送車25によりパレット4の搬入及び搬出が行われる。
【0025】
具体的には、無人搬送車25は、上下に変位可能な支持部を有し、支持部にパレット4が配置された状態で移動することで、パレット4を搬送する。
そして、フロア保管部20へのパレット4の搬入時には、一例として、パレット4を搬送している無人搬送車25は、フロア保管部20にて停止し、パレット4が配置されている支持部を下方に変位させる。これにより、パレット4がフロア保管部20の枠部21に配置された状態となり、パレット4がフロア保管部20に保管される。
【0026】
一方、フロア保管部20からのパレット4の搬出時には、一例として、パレット4を搬送していない無人搬送車25は、フロア保管部20にて停止し、支持部を上方に変位させる。これにより、フロア保管部20の枠部21に配置されていたパレット4が支持部に配置された状態となり、該状態の無人搬送車25がフロア保管部20の外部に移動することで、パレット4が搬出される。
【0027】
また、複数のフロア保管部20は、複数のブロック23を形成するように配置される。ブロック23とは、1又は複数の列を形成して並ぶ複数のフロア保管部20の集合を意味する。本実施形態では、各ブロック23は、第2方向に延びる1又は2列のフロア保管部20を有し、各列は第1方向に並ぶ。
【0028】
そして、パレット4を搬送していない無人搬送車25は、第1方向に並ぶ複数のフロア保管部20を通過可能となっている。つまり、該無人搬送車25は、各ブロック23を第1方向に通過可能となっている。一方、パレット4を搬送していない無人搬送車25は、第1方向に並ぶ複数のフロア保管部20を通過できない。また、本実施形態では、無人搬送車25は、第2方向に並ぶ複数のフロア保管部20を通過できない。しかし、パレット4を搬送していない無人搬送車25は、第2方向に並ぶ複数のフロア保管部20を通過可能となっていても良い。
【0029】
また、各ブロック23は、第1及び第2方向に延びる通路を間に挟んで配置される。無人搬送車25は、パレット4を搬送しているか否かに関わらず、該通路を移動可能となっている。
【0030】
[3.上側ラック]
上側ラック3は、第2又は第3層のフロアにて隣接して並ぶ複数の上側保管部30と、各上側保管部30を区切る上側区画部32とを備える(
図1〜3参照)。
【0031】
各上側保管部30は、一例として、第2又は第3層のフロアにおける正方形状の区画エリアに設けられる。
上側区画部32は、各上側保管部30の境界を区切る部位である。本実施形態では、一例として、上側区画部32は、各区画エリアにおける四隅に設けられた4つの柱により、各上側保管部30の境界を区切るよう構成されている。上側区画部32は、複数の上側保管部30が、第1及び第2方向に直線状に並び、行列状に配置されるように、各上側保管部30を区切る。
【0032】
また、各上側保管部30には、パレット4を搬送するための有軌道式の無人搬送台車35を移動させるためのレール(図示無し)が設けられている。各上側保管部30のレールの向きは、第1又は第2方向に延びた状態となっており、制御部7からの指示に応じてレールの向きが第1又は第2方向に設定される。そして、無人搬送台車35は、該レールにより、第1又は第2方向に並ぶ複数の上側保管部30に沿って移動可能となる。つまり、無人搬送台車35は、該レールに沿って移動することで、上側ラック3に設けられたいずれの上側保管部30にも到達できる。
【0033】
また、各上側保管部30は、1つのパレット4を保管するよう構成されている。すなわち、各上側保管部30には、レールの上方に位置し、且つ、区画エリアの縁に位置し、当該上側保管部30にて保管されるパレット4が配置されるよう構成された枠部31が設けられる。
【0034】
パレット4を搬送している無人搬送台車35は、パレット4を保管している上側保管部30には進入できない。しかし、パレット4を搬送してない無人搬送台車35は、パレット4を保管している上側保管部30に進入できる。そして、各上側保管部30は、無人搬送台車35によりパレット4の搬入及び搬出が行われる。
【0035】
具体的には、上側保管部30へのパレット4の搬入時には、一例として、パレット4を搬送している無人搬送台車35は、上側保管部30にて停止し、パレット4が配置されている支持部を下方に変位させる。これにより、パレット4が上側保管部30の枠部31に支持された状態となり、パレット4が該上側保管部30に保管される。
【0036】
一方、上側保管部30からのパレット4の搬出時には、一例として、パレット4を搬送していない無人搬送台車35は、上側保管部30にて停止し、支持部を上方に変位させる。これにより、上側保管部30の枠部31に配置されていたパレット4が支持部に配置された状態となり、該状態の無人搬送台車35が上側保管部30の外部に移動することで、パレット4が搬出される。
【0037】
また、制御部7は、各上側ラック3における複数の上側保管部30の中から、各種類の物品8を保管する上側保管部30の位置(以後、ロケーション33)を決定する。なお、制御部7は、上側ラック3に保管される物品8の種類及び数等に基づき、ロケーション33を決定する。また、同種の物品8のロケーション33は、隣接して並ぶように定められる。また、無人搬送台車35が各種類の物品8の搬入及び搬出ができるよう、物品8を保管しない複数の上側保管部30により、無人搬送台車35が通過可能な通路が形成される。
【0038】
[4.フロアラック及び上側ラックの構造]
上述したように、第1層のフロアラック2における複数のフロア保管部20は、正方形状の区画エリアに設けられており、各フロア保管部20は、フロア区画部22により区切られる。
【0039】
また、第2、3層の各上側ラック3における複数の上側保管部30もまた、正方形状の区画エリアに設けられており、各上側ラック3の各上側保管部30は、上側区画部32により区切られる。
【0040】
また、複数のフロア保管部20のうちの少なくとも一部と、各上側ラック3における複数の上側保管部30のうちの少なくとも一部とは、上下方向に並んで配置される。本実施形態では、一例として、フロア保管部20が配置される区画エリアと、上側保管部30が配置される区画エリアとは、形状及び大きさが同一である。上下方向に並ぶフロア保管部20及び各上側保管部30の区画エリアは、上面視すると縁部が重なるように設けられる。
【0041】
そして、上下方向に並ぶフロア保管部20及び各上側保管部30においては、これらを区切るフロア区画部22及び各上側区画部32は、上下方向に延びる一体化された部材として構成される。具体的には、例えば、フロア区画部22及び各上側区画部32が、区画エリアの四隅に設けられた4つの柱を有する場合であれば、フロア区画部22及び各上側区画部32における各柱は、上下方向に延びる1本の柱として構成されていても良い。
【0042】
[5.第1及び第2リフタ]
第1リフタ5は、第2、3層の上側ラック3に物品8を搬入するため、物品8が配置されたパレット4を配置可能なケージを上下に昇降させるよう構成されている。
【0043】
具体的には、第1リフタ5のケージは、自動倉庫システム1の第1〜3層の各々で停止する。そして、第2、3層で停止しているケージは、上側ラック3の上側保管部30を移動する無人搬送台車35が進入可能である。また、ケージ内に位置する無人搬送台車35は、該ゲージが停止している層の上側ラック3の上側保管部30へと進入可能となっている。また、第1層に設けられた第1コンベア50により、第1層で停止しているケージの内部にパレット4が搬入されるよう構成される。
【0044】
そして、上側ラック3に物品8を搬入する場合には、例えば、まず、パレット4を搬送していない無人搬送台車35が第1リフタ5のケージに進入し、該ケージが第1層まで下降する。その後、第1コンベア50により物品8が配置されたパレット4がケージ内に搬入されると、該パレット4がケージ内の無人搬送台車35に配置される。そして、ケージが第2又は3層まで上昇すると共に、ケージ内の無人搬送台車35が、ケージが停止した層の上側ラック3に進入し、いずれかの上側保管部30にパレット4を搬入する。
【0045】
一方、第2リフタ6は、自動倉庫システム1の第2、3層の上側ラック3で保管されている物品8を第1層へと搬出するため、物品8が配置されたパレット4を配置可能なケージを上下に昇降させるよう構成されている。
【0046】
具体的には、第1リフタ5と同様、第2リフタ6のケージは第1〜第3層の各々で停止可能となっており、無人搬送台車35は、第2、3層で停止しているケージに進入可能であると共に、ケージ内から上側ラック3への移動が可能である。また、第1層に設けられた第2コンベア60により、第1層で停止しているケージの内部からパレット4が搬出されるよう構成される。
【0047】
そして、上側ラック3から物品8を搬出する場合には、例えば、まず、無人搬送台車35が上側保管部30からパレット4を搬出して第2リフタ6のケージに進入し、該ケージが第1層まで下降する。その後、無人搬送台車35は、搬送しているパレット4を第2コンベア60に移動させ、該パレット4は、第2コンベア60により所定の位置まで搬送される。
【0048】
なお、本実施形態の自動倉庫システム1では、一例として、2機の第1リフタ5と1機の第2リフタ6とが設けられえている。しかし、第1及び第2リフタ5、6の数は、適宜定められる。
【0049】
また、本実施形態では、第1及び第2リフタ5、6は、物品8が配置されたパレット4と共に無人搬送台車35を搬送するよう構成されている。しかし、第1及び第2リフタ5、6が物品8を搬送する態様は、これに限定されない。具体的には、例えば、第1及び第2リフタ5、6は、無人搬送台車35を搬送することなくパレット4を搬送するよう構成されていても良い。
【0050】
すなわち、上側ラック3に物品8を搬入する場合には、まず、第1層にて、第1コンベア50により、物品8が配置されたパレット4が、第1リフタ5のケージ内に搬入されても良い。そして、ケージがパレット4を搬送しながら第2又は3層まで上昇すると共に、無人搬送台車35がケージからパレット4を搬出し、いずれかの上側保管部30にパレット4を搬入しても良い。
【0051】
一方、上側ラック3から物品8を搬出する場合には、まず、第2又は第3層にて、無人搬送台車35により、物品8が配置されたパレット4が、第2リフタ6のケージ内に搬入されても良い。そして、ケージがパレット4を搬送しながら第1層まで下降すると共に、第2コンベア60により、物品8が配置されたパレット4がケージ外に搬出されても良い。
【0052】
[6.パレットでの物品の配置態様]
パレット4には、単一配置と複数配置との2種類の態様で物品8が配置され得る(
図4、5参照)。
【0053】
単一配置とは、1種類の物品8をパレット4に配置することを意味する。なお、単一配置では、1の物品8がパレット4に配置されても良いし、1つにパッケージ化された複数の物品8の集合体がパレット4に配置されても良い。
【0054】
一方、複数配置とは、複数の種類の物品8をパレットに配置することを意味する。なお、配置される各種類の物品8の数は、適宜定められ得る。また、例えば、複数配置がなされるパレット4に複数の収容スペースを有するケースを配置し、該ケースの各収容スペースに、各種類の物品8を配置するようにしても良い。
【0055】
なお、自動倉庫システム1から出庫される頻度の高い物品8は、単一配置にて保管され、出庫される頻度の低い物品8は、複数配置にて保管されても良い。
そして、上側ラック3の上側保管部30には、単一配置のパレット4が保管される。一方、フロアラック2のフロア保管部20には、単一配置及び複数配置のパレット4が保管され得る。
【0056】
[7.物品の保管について]
上述したように、自動倉庫システム1では、物品8はパレット4に配置された状態で保管されており、物品8の出庫及び入庫は、物品8が配置されたパレット4単位で行われる。制御部7は、各無人搬送車25、各無人搬送台車35、第1並びに第2リフタ5、6、及び、第1並びに第2コンベア50、60等を制御し、物品8が配置されたパレット4を搬送することで、物品8の入庫及び出庫を行う。また、制御部7は、自動倉庫システム1に保管されている物品8を管理データベースに登録して管理する。
【0057】
また、自動倉庫システム1では、フロアラック2と複数の上側ラック3とに各種類の物品8が保管されており、原則として、新たに入庫した物品8は上側ラック3に保管されると共に、フロアラック2に保管されている物品8が出庫される。また、自動倉庫システム1では、各種類の物品8についてフロアラック2での目標保管数が定められている。そして、制御部7は、フロアラック2に保管されている各種類の物品8の数(以後、フロア保管数)が目標保管数となるよう、フロアラック2からの物品8の出庫等に応じて、物品8を上側ラック3からフロアラック2に補充する。
【0058】
具体的には、各種類の物品8の目標保管数は、該種類の物品8の平均出庫数よりも多くなるように、該平均出庫数に基づき定められる。なお、平均出庫数とは、各種類の物品8が、1日における物品8の出庫が可能な時間帯(以後、出庫時間)に、自動倉庫システム1から出庫される平均的な数を意味する。より詳しくは、各種類の物品8の目標保管数は、例えば、平均出庫数のN倍であっても良い。
【0059】
この他にも、例えば、目標保管数とは、N0以上N1以下の数といった具合に、所定の範囲の数であっても良い。無論、N0及びN1は、平均出庫数に基づき算出される数である。そして、制御部7は、フロアラック2に保管されている各種類の物品8の数が該範囲内になるよう、物品8を上側ラック3からフロアラック2に補充しても良い。
【0060】
[8.出庫について]
制御部7は、注文等に応じて自動倉庫システム1から物品8を出庫する。この場合、制御部7は、無人搬送車25を、フロアラック2における出庫する物品8が保管されたフロア保管部20まで移動させる。そして、制御部7は、無人搬送車25により、該フロア保管部20からパレット4を搬出すると共に、該パレット4をピッキングエリアまで搬送する。ピッキングエリアでは、該パレット4に配置されている物品8が作業者により取り出され、ピッキング作業が行われる。なお、物品8は、パレット4に配置された状態で出庫されても良い。
【0061】
なお、制御部7は、物品8の出庫に応じて管理データベースを更新する。また、制御部7は、パレット4から出庫される物品8が取り出された後、該パレット4を、該パレット4が保管されていたフロア保管部20に移動させても良い。
【0062】
[9.入庫について]
自動倉庫システム1への物品8の入庫には、通常入庫と補充入庫との2種類が存在する。通常入庫とは、新たに入荷された物品8を自動倉庫システム1に入庫することを意味する。一方、補充入庫とは、別の倉庫から自動倉庫システム1に物品8を入庫することを意味する。そして、入庫される物品8は、原則として上側ラック3に保管される。
【0063】
まず、通常入庫について説明する。新たに入荷した物品8が倉庫に到着すると、物品8が制御部7の管理データベースに登録されると共に、各物品8はパレット4に単一配置の態様で配置される。なお、物品8は、単一配置の態様でパレット4に配置された状態で倉庫に到着しても良い。そして、到着した物品8の検品が行われる。
【0064】
次に、制御部7は、入庫する物品8が配置された各パレット4を、どの上側保管部30に保管するかを決定する。そして、該決定がなされたパレット4は、倉庫のフロアにおける入庫準備エリアに搬送される。
【0065】
その後、作業者は、順次、入庫準備エリアに搬送されたパレット4のID等をマハテン機器により読み取ると共に、該パレット4に配置された物品8へのラベリングを行う。なお、読み取られたIDは、制御部7の管理データベースに登録される。
【0066】
そして、作業者は、ラベリング済の物品8が配置されたパレット4を、第1コンベア50に配置する。一方、制御部7は、第1コンベア50、第1リフタ5、及び、無人搬送台車35を制御し、上述した態様で第1コンベア50により搬送されるパレット4を第2又は第3層の上側ラック3に搬送すると共に、上記決定に従い、該パレット4を上側保管部30に搬入する。
【0067】
一方、補充入庫においては、まず、他の倉庫から自動倉庫システム1が設けられた倉庫に物品8が搬送される。なお、物品8は、単一配置の態様でパレット4に配置された状態で倉庫に到着しても良い。そして、通常入庫と同様にして、搬送された物品8を管理データベースに登録した後、上側ラック3に物品8が搬入される。
【0068】
[10.随時補充について]
単一配置でパレット4に配置された物品8が、出庫のためにフロアラック2から搬出された場合には、出庫時間内であっても、随時、上側ラック3から、搬出により空になったフロア保管部20に対し出庫されたのと同種の物品8が補充される(以後、随時補充)。これにより、出庫により減少した物品8のフロア保管数が、出庫時間内に目標保管数になる。
【0069】
具体的には、単一配置にて配置されたA物品8のパレット4が、出庫のため、フロア保管部20から搬出されたとする。制御部7は、無人搬送台車35及び第2リフタ6を制御し、A物品8が保管されている上側保管部30からパレット4を搬出し、該パレット4を第1層まで搬送する。そして、制御部7は、無人搬送車25及び第2コンベア60を制御し、該パレット4を、空になったフロア保管部20に搬入する。
【0070】
[11.一括補充について]
一方、複数配置でパレット4に配置された物品8が出庫された場合には、出庫時間の終了後に、上側ラック3からフロアラック2に、出庫されたのと同種の物品8がまとめて補充される(以後、一括補充)。これにより、出庫により減少した物品8のフロア保管数が、出庫時間の終了後に目標保管数になる。
【0071】
具体的には、複数配置にて配置されたA物品8が出庫されたとする。この場合、制御部7は、出庫時間の終了後、無人搬送車25を制御し、出庫されたA物品8が配置されていた全てのパレット4(以後、出庫済パレット)を、ピッキングエリアに搬送する。
【0072】
また、制御部7は、無人搬送台車35及び第2リフタ6を制御し、単一配置でA物品8が配置されたパレット4を、上側ラック3から第1層に搬送する。この時、出庫により減少した数のA物品8を補充できるよう、第1層に搬送されるパレット4の数が定められる。そして、制御部7は、無人搬送車25及び第2コンベア60を制御し、第1層に到着した各パレット4をピッキングエリアに搬送する。
【0073】
また、ピッキングエリアでは、作業者は、手作業により、上側ラック3から搬送された各パレット4からA物品8を取り出すと共に、出庫された数のA物品8を各出庫済パレット4に補充し、各出庫済パレット4を無人搬送車25に配置する。その後、制御部7は、無人搬送車25を制御し、各出庫済パレット4を、該出庫済パレット4が保管されていたフロア保管部20に搬入する。
【0074】
[12.直接補充について]
さらに、出庫時間中、出庫により、複数配置にて保管されている各種類の物品8のフロア保管数が0になった場合には、制御部7は、注文等に応じて、上側ラック3から、フロア保管数が0である物品8を直接出庫する(以後、直接補充)。
【0075】
具体的には、フロアラック2に複数配置にて保管されているA物品8の数が0になったとする。この場合、制御部7は、注文等に応じて、無人搬送台車35及び第2リフタ6を制御し、A物品8が保管されている上側保管部30からパレット4を搬出し、該パレット4を第1層まで搬送する。また、制御部7は、無人搬送車25及び第2コンベア60を制御し、該パレット4を、ピッキングエリアまで搬送する。そして、ピッキングエリアでは、該パレット4に配置されている物品8が作業者により取り出され、ピッキング作業が行われる。
【0076】
なお、制御部7は、物品8の出庫に応じて管理データベースを更新する。
[13.効果]
(1)上記実施形態によれば、フロアラック2と2つの上側ラック3とが上下方向に積層されている。このため、物品8の保管に必要なスペースを抑制できる。また、第1リフタ5と無人搬送台車35とにより上側ラック3に物品8が搬入されると共に、無人搬送台車35と第2リフタ6と無人搬送車25とにより、上側ラック3からフロアラック2へと物品が搬入される。そして、出庫の際には、無人搬送車25により、フロアラック2に保管されている物品8がピッキングエリアへと搬出される。このため、物品8の出庫及び入庫に応じて自動的に物品8を搬送でき、フォークリフト等の搬送用機械を操作して物品を搬送する作業を減らすことができる。したがって、倉庫の省スペース化を図ることができると共に、作業負荷を抑制できる。
【0077】
(2)また、上下方向に並ぶフロア保管部20と各層の上側保管部30とは、一体化されたフロア区画部22及び上側区画部32により区切られる。このため、フロアラック2及び各上側ラック3を構成する部品点数を抑制しつつ、これらを頑強な構成とすることができる。
【0078】
(3)また、無人搬送車25は、第1方向に並ぶ複数のフロア保管部20を通過できる。このため、無人搬送車25は、より自由にフロアラック2を移動できる。これにより、無人搬送車25は、より迅速に目的とするフロア保管部20に到達可能となり、フロア保管部20への物品8の搬入及び搬出をより迅速に行うことができる。
【0079】
(4)また、フロアラック2における各種類の物品8の保管数が目標保管数となるよう、上側ラック3からフロアラック2へと物品8が補充される。そして、各種類の物品8の目標保管数は、1日における平均出庫数に基づき定められる。このため、例えば、特定の種類の物品8の注文が多数発生し、短時間に該種類の物品8が多数出庫された場合であっても、フロアラックにおける該物品8の保管数が0になるのを抑制できる。このため、自動倉庫システム1から円滑に物品8を出庫できる。
【0080】
(5)また、フロアラック2における各種類の物品8の保管数が0になると、上側ラック3に保管されている物品8が直接出庫される。このため、フロアラック2における物品8の保管数が0になった場合であっても、注文等に応じて該物品8を出庫できる。
【0081】
(6)また、フロアラック2から単一配置にて物品8が配置されたパレット4が搬出されると、随時、該物品8が配置されたパレット4が上側ラック3からフロアラック2に補充される。このため、単一配置にてフロアラック2に保管されている物品8の保管数が0になるのを抑制でき、自動倉庫システム1から円滑に物品を出庫できる。
【0082】
(7)また、フロアラック2と各上側ラック3とでは、共通のパレット4により物品8が保管される。そして、フロアラック2に設けられた無人搬送車25は、第2リフタ6により上側ラック3から搬出されたパレット4をそのまま搬送できる。このため、上側ラック3からフロアラック2に物品8を補充する際、パレット4の交換が不要となり、人手による作業を低減できる。また、直接補充の際、人手により物品8やパレット8を無人搬送車25に配置する作業が不要となり、人手による作業を低減できる。
【0083】
また、自動倉庫システム1に到着した物品8及びパレット4をそのままフロアラック2又は上側ラック3に搬入することや、フロアラック2又は上側ラック3に保管されていた物品8及びパレット4をそのまま出庫することが可能となる。このため、自動倉庫システム1への入庫作業や出庫作業の効率化を図ることができる。
【0084】
[14.他の実施形態]
(1)上記実施形態では、上側ラック3への物品8の搬入に用いられる第1リフタ5と、上側ラック3からの物品8の搬出に用いられる第2リフタ6とが設けられている。しかしながら、上側ラック3への物品8の搬入及び搬出を、共通のリフタにより行うようにしても良い。つまり、第1及び第2リフタ5、6は、同一のリフタとして構成されていても良い。
【0085】
(2)上記実施形態における1つの構成要素が有する複数の機能を、複数の構成要素によって実現したり、1つの構成要素が有する1つの機能を、複数の構成要素によって実現したりしてもよい。また、複数の構成要素が有する複数の機能を、1つの構成要素によって実現したり、複数の構成要素によって実現される1つの機能を、1つの構成要素によって実現したりしてもよい。また、上記実施形態の構成の一部を省略してもよい。また、上記実施形態の構成の少なくとも一部を、他の上記実施形態の構成に対して付加又は置換してもよい。
【解決手段】自動倉庫システム1は、フロアラック2と、フロアラック2の上側に積層される少なくとも1つの上側ラック3と、第1及び第2リフタ5、6とを備える。フロアラック2では、複数のフロア保管部20が並んで配置され、各上側ラック3では、複数の上側保管部30が並んで配置される。そして、各上側ラック3では、有軌道式の無人搬送台車35により、各上側保管部へのパレット4の搬入及び搬出が行われる。また、フロアラック2では、無人搬送車25により、各フロア保管部20へのパレット4の搬入及び搬出が行われる。