(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下に、本願に係る表示制御プログラム、表示制御方法、
及び端末装
置の実施形態について図面を参照しつつ詳細に説明する。なお、この実施形態により本願に係る表示制御プログラム、表示制御方法、
及び端末装
置が限定されるものではない。また、以下の実施形態では、同一の構成要素については同一の符号を付することにより、重複する説明を省略する。
【0012】
ここでは、電子書籍を販売するショッピングサイトが顧客となるユーザの端末装置に表示させるコンテンツの表示制御プログラム、表示制御方法、コンテンツを表示する端末装置、および表示制御プログラムを配信する配信サーバを例に挙げて説明する。なお、実施形態に係るショッピングサイトが販売する商品は、電子書籍に限定されるものではなく、衣料品や雑貨等、任意の商品であってもよい。
【0013】
[1.表示制御方法]
まず、
図1を参照し、実施形態に係る表示制御方法について説明する。
図1は、実施形態に係る表示制御方法の説明図である。
図1に(a)で示すように、実施形態に係る表示制御方法では、まず、第1コンテンツの表示領域C1の一部を第2コンテンツの表示領域C2に重畳させて表示させる。これにより、第2コンテンツの表示領域C2には、第1コンテンツの表示領域C1が重畳されない非重畳領域eが形成される。
【0014】
そして、第1コンテンツの表示領域C1内に、商品の情報が提示される複数の提示領域E1,E2,E3,E4(
図1の(c)参照)を配列する。なお、ここでは、複数の提示領域E1,E2,E3,E4を横一列に配列した場合を例に挙げて説明するが、提示領域E1,E2,E3,E4の配列は、縦一列でもよく、行列状であってもよい。
【0015】
提示領域E1には、第1電子書籍の表紙画像D1、巻番号、および立ち読みボタンを提示させる。提示領域E2には、第2電子書籍の表示画像、巻番号、および立ち読みボタンを提示させる。提示領域E3には、第3電子書籍の表紙画像、巻番号、および立ち読みボタンを提示させる。提示領域E4には、第4電子書籍の表紙画像、巻番号、および立ち読みボタンを提示させる。
【0016】
なお、各立ち読みボタンには、対応する各電子書籍の1話が掲載されたウェブページのURL(Uniform Resource Locator)が対応付けられている。ユーザは、各立ち読みボタンを選択することによって、選択した立ち読みボタンに対応する電子書籍の1話を閲覧することができる。
【0017】
そして、実施形態に係る表示制御方法では、第2コンテンツの表示領域C2における第1コンテンツの表示領域C1との非重畳領域eに、複数の提示領域E1,E2,E3,E4のうち、非重畳領域eから直近に位置する提示領域E1に情報が提示される商品と関連性のある関連情報を提示する。
【0018】
例えば、実施形態に係る表示制御方法では、非重畳領域e全体を使用して、第1電子書籍のキャラクタのイラストD2を提示する。ここで、実施形態に係る表示制御方法では、
図1に(a)で示す初期状態で第2コンテンツの表示領域C2における非重畳領域eの面積が各提示領域E1,E2,E3,E4の面積と等しくなる位置に第1コンテンツの表示領域C1の位置を設定する。
【0019】
このように、実施形態に係る表示制御方法は、一般的なショッピングサイトのコンテンツであれば、別の電子書籍が提示される領域(
図1(a)に示す非重畳領域e)に、電子書籍を提示させないことで、非重畳領域eをユーザに意識させることができる。
【0020】
しかも、実施形態に係る表示制御方法は、非重畳領域e全体に、直近の提示領域E1に提示される第1電子書籍のキャラクタのイラストD2を提示することによって、第1電子書籍にユーザの関心を集めることができる。
【0021】
その後、実施形態に係る表示制御方法は、第1コンテンツの表示領域C1を非重畳領域eの方向へ移動させるユーザの移動操作を検知する。そして、実施形態に係る表示制御方法は、ユーザの移動操作を検知する場合に、
図1に(b)で示すように、第1コンテンツの表示領域C1を移動させ、第1コンテンツの表示領域C1によって、関連情報の一部を被覆させる。
【0022】
つまり、実施形態に係る表示制御方法は、キャラクタのイラストD2の表示位置を静止させた状態で、第1コンテンツを非重畳領域e上に移動させて、キャラクタのイラストD2の一部をユーザから見えない状態にする。
【0023】
このように、実施形態に係る表示制御方法は、ユーザによる移動操作が行われる場合に、表示画面中に、ユーザによる移動操作によって移動する表示領域と、移動せずに静止したままの表示領域とを設ける。これにより、実施形態に係る表示制御方法は、ユーザに対して意外感を与えることによって、さらにキャラクタのイラストD2を意識させ、第1電子書籍にユーザの関心を集めることができる。
【0024】
その後、実施形態に係る表示制御方法は、ユーザによる移動操作が継続されると、
図1に(c)で示すように、第1コンテンツの表示領域C1をさらに非重畳領域eの方へ移動させて、キャラクタのイラストD2を完全に隠す。
【0025】
このように、実施形態に係る表示制御方法は、敢えてキャラクタのイラストD2を隠すことによって、ユーザにキャラクタのイラストD2に対する興味を湧かせ、第1電子書籍にユーザの関心を集めることができる。
【0026】
[2.表示制御システムの構成]
次に、
図2を参照し、実施形態に係る表示制御システムの構成について説明する。
図2は、実施形態に係る表示制御システム100の構成例を示す図である。
図2に示すように、表示制御システム100は、サイトサーバ装置1と、店舗サーバ装置2と、ユーザ端末装置3とを含む。
【0027】
サイトサーバ装置1、店舗サーバ装置2、およびユーザ端末装置3は、ネットワークNを介して有線または無線により通信可能に接続される。なお、
図2に示す表示制御システム100には、複数台のユーザ端末装置3や、複数台のサイトサーバ装置1や、複数台の店舗サーバ装置2が含まれてもよい。
【0028】
サイトサーバ装置1は、ユーザ端末装置3にショッピングサイトのコンテンツ(例えば、ウェブページ)を配信するウェブサーバ等である。サイトサーバ装置1によって配信されるコンテンツは、例えば、HTML(Hyper Text Markup Language)により記述されたHTMLファイルや、XML(Extensible Markup Language)により記述されたXMLファイル等により形成される。
【0029】
そして、サイトサーバ装置1によって配信されるコンテンツには、コンテンツの表示態様を制御する制御情報が含まれる。この制御情報は、例えば、JavaScript(登録商標)やCSS(Cascading Style Sheets)等のスクリプト言語により、ウェブページを形成するHTMLファイル等に記述される。
【0030】
また、サイトサーバ装置1によって配信されるコンテンツには、画像取得命令が含まれる。例えば、コンテンツを形成するHTMLファイル等には、店舗サーバ装置2のURL等が画像取得命令として記述される。この場合、ユーザ端末装置3は、HTMLファイル等に記述されているURLにアクセスすることで、店舗サーバ装置2から販売する商品の画像情報を含む商品に関する情報(以下、「商品情報」と記載することがある)を取得する。
【0031】
店舗サーバ装置2は、ショッピングサイトに出品する商品を販売する店舗によって利用されるサーバ装置である。店舗サーバ装置2は、店舗の従業員による操作にしたがって、商品情報をサイトサーバ装置1に入稿する。
【0032】
例えば、店舗サーバ装置2は、商品情報として、商品の静止画像や、動画像や、商品の説明や金額を記載したテキストデータや、店舗サーバ装置2によって配信される店舗ページにアクセスするためのURLなどをサイトサーバ装置1に入稿する。店舗サーバ装置2は、ユーザ端末装置3によってショッピングサイトのコンテンツから商品が選択される場合に、商品の購入ページを含むコンテンツをユーザ端末装置3に配信する。
【0033】
ユーザ端末装置3は、ショッピングサイトのコンテンツを閲覧するユーザによって利用される情報処理装置である。例えば、ユーザ端末装置3は、スマートフォン等の携帯電話機や、タブレット端末や、PDA(Personal Digital Assistant)や、デスクトップ型PC(Personal Computer)や、ノート型PC等である。
【0034】
ユーザ端末装置3は、ユーザによる操作にしたがって、サイトサーバ装置1からコンテンツを取得し、取得したコンテンツを表示する。また、ユーザ端末装置3は、コンテンツに画像取得命令が含まれる場合には、店舗サーバ装置2から商品情報を取得し、取得した商品情報に含まれる商品の画像情報をコンテンツとともに表示する。
【0035】
[3.サイトサーバ装置の構成]
次に、
図3を参照し、実施形態に係るサイトサーバ装置1の構成について説明する。
図3は、実施形態に係るサイトサーバ装置1の構成例を示す図である。
図3に示すように、サイトサーバ装置1は、通信部11と、制御部12と、コンテンツ記憶部13とを有する。
【0036】
通信部11は、例えば、NIC(Network Interface Card)等によって実現される。そして、通信部11は、ネットワークNと有線または無線で接続され、店舗サーバ装置2やユーザ端末装置3との間で情報の送受信を行う。
【0037】
コンテンツ記憶部13は、例えば、RAM(Random Access Memory)、フラッシュメモリ(Flash Memory)等の半導体メモリ素子、または、ハードディスク、光ディスク等の記憶装置によって実現される。そして、コンテンツ記憶部13は、ショッピングサイトのコンテンツを記憶する。
【0038】
例えば、コンテンツ記憶部13は、コンテンツを形成するHTMLファイルや、
図1に示す第1コンテンツの表示領域C1や第2コンテンツの表示領域C2等に表示される静止画像や動画像を記憶する。
【0039】
コンテンツ記憶部13に記憶されるコンテンツには、商品情報を取得するための画像取得命令が含まれる。また、コンテンツ記憶部13に記憶されるコンテンツには、JavaScript(登録商標)やCSS等のスクリプト言語によりに記述されるプログラムである制御情報が含まれる。
【0040】
ここで、コンテンツに含まれる制御情報による制御について説明する。実施形態に係る制御情報は、例えば、表示手順と、配列手順と、提示手順と、移動検知手順と、移動手順とをユーザ端末装置3に実行させる。
【0041】
表示手順は、第1コンテンツの表示領域C1の一部を第2コンテンツの表示領域C2に重畳させて表示させる。配列手順は、第1コンテンツの表示領域C1内に、商品の情報が提示される複数の提示領域を配列する。
【0042】
提示手順は、第2コンテンツの表示領域C2における第1コンテンツの表示領域C1との非重畳領域eに、複数の提示領域のうち、非重畳領域eから直近に位置する提示領域E1に情報が提示される商品と関連性のある関連情報を提示する。
【0043】
移動検知手順は、第1コンテンツの表示領域C1を非重畳領域eの方向へ移動させる移動操作を検知する。移動手順は、移動検知手順によって移動操作が検知される場合に、第1コンテンツの表示領域C1を移動させ、第1コンテンツの表示領域C1によって関連情報を被覆させる。
【0044】
制御部12は、例えば、CPU(Central Processing Unit)やMPU(Micro Processing Unit)等によって、サイトサーバ装置1内部の記憶装置に記憶されている各種プログラムがRAMを作業領域として実行されることにより実現される。また、制御部12は、例えば、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)やFPGA(Field Programmable Gate Array)等の集積回路により実現される。
【0045】
図3に示すように、制御部12は、受付部14と、配信部15とを有し、以下に説明する情報処理の機能や作用を実現または実行する。なお、制御部12の内部構成は、
図3に示した構成に限られず、後述する情報処理を行う構成であれば他の構成であってもよい。また、制御部12が有する各処理部の接続関係は、
図3に示した接続関係に限られず、他の接続関係であってもよい。
【0046】
受付部14は、ユーザ端末装置3からコンテンツの取得要求を受け付ける。例えば、受付部14は、
図1に示す第1コンテンツおよび第2コンテンツの取得要求として、HTTPリクエストを受け付ける。
【0047】
配信部15は、受付部14によってコンテンツの取得要求が受け付けられた場合に、コンテンツおよび制御情報をユーザ端末装置3に配信する。具体的には、配信部15は、コンテンツ記憶部13から取得要求対象のコンテンツを取得し、取得したコンテンツをユーザ端末装置3に配信する。上記の通り、コンテンツ記憶部13に記憶されているコンテンツには制御情報が含まれるので、配信部15は、コンテンツおよび制御情報を配信することとなる。
【0048】
なお、上述したコンテンツ記憶部13は、制御情報を含むコンテンツではなく、コンテンツと制御情報とを個別に記憶してもよい。例えば、コンテンツ記憶部13は、コンテンツを形成するHTMLファイルと、制御情報が記述されたファイルとを対応付けて記憶してもよい。この場合、配信部15は、コンテンツおよび制御情報の双方をユーザ端末装置3に配信する。
【0049】
[4.店舗サーバ装置の構成]
次に、
図4を参照し、実施形態に係る店舗サーバ装置2の構成について説明する。
図4は、実施形態に係る店舗サーバ装置2の構成例を示す図である。
図4に示すように、店舗サーバ装置2は、通信部21と、制御部22と、商品情報記憶部23とを有する。
【0050】
通信部21は、例えば、NIC等によって実現される。そして、通信部21は、ネットワークNと有線または無線で接続され、サイトサーバ装置1やユーザ端末装置3との間で情報の送受信を行う。
【0051】
商品情報記憶部23は、例えば、RAM、フラッシュメモリ等の半導体メモリ素子、または、ハードディスク、光ディスク等の記憶装置によって実現される。そして、商品情報記憶部23は、商品情報を記憶する。
【0052】
商品情報は、例えば、ショッピングサイトに出品する商品の静止画像や、動画像や、商品の説明や金額を記載したテキストデータや、店舗サーバ装置2によって配信される店舗ページにユーザ端末装置3がアクセスするためのURLなどである。
【0053】
制御部22は、例えば、CPUやMPU等によって、店舗サーバ装置2内部の記憶装置に記憶されている各種プログラムがRAMを作業領域として実行されることにより実現される。また、制御部22は、例えば、ASICやFPGA等の集積回路により実現される。
【0054】
図4に示すように、制御部22は、受付部24と、配信部25とを有し、以下に説明する情報処理の機能や作用を実現または実行する。なお、制御部22の内部構成は、
図4に示した構成に限られず、後述する情報処理を行う構成であれば他の構成であってもよい。また、制御部22が有する各処理部の接続関係は、
図4に示した接続関係に限られず、他の接続関係であってもよい。
【0055】
受付部24は、ユーザ端末装置3から商品情報の取得要求を受け付ける。例えば、受付部24は、商品情報の取得要求として、HTTPリクエストを受け付ける。配信部25は、受付部24によって商品情報の取得要求が受け付けられた場合に、取得要求された商品情報を商品情報記憶部23から抽出する。そして、配信部25は、商品情報の取得要求を送信したユーザ端末装置3に対して、抽出した商品情報を配信する。
【0056】
[5.ユーザ端末装置の構成]
次に、
図5を参照し、実施形態に係るユーザ端末装置3の構成について説明する。
図5は、実施形態に係るユーザ端末装置3の構成例を示す図である。
図5に示すように、ユーザ端末装置3は、通信部31と、制御部32と、入力部33と、出力部34とを有する。
【0057】
通信部31は、例えば、NIC等によって実現される。そして、通信部31は、ネットワークNと有線または無線で接続され、サイトサーバ装置1や店舗サーバ装置2との間で情報の送受信を行う。
【0058】
入力部33は、ユーザから各種操作を受け付ける入力装置である。例えば、入力部33は、キーボードやマウスや操作キー等によって実現される。出力部34は、各種情報を表示するための表示装置である。例えば、出力部34は、液晶ディスプレイ等によって実現される。なお、ユーザ端末装置3にタッチパネルが採用される場合には、入力部33と出力部34とは一体化される。
【0059】
制御部32は、例えば、CPUやMPU等によって、ユーザ端末装置3内部の記憶装置に記憶されている各種プログラム(表示制御プログラムの一例に相当)がRAMを作業領域として実行されることにより実現される。例えば、この各種プログラムは、ウェブブラウザと呼ばれるアプリケーションプログラムに該当する。また、制御部32は、例えば、ASICやFPGA等の集積回路により実現される。
【0060】
図5に示すように、制御部32は、要求部41と、受付部42と、表示制御部43とを有し、以下に説明する情報処理の機能や作用を実現または実行する。なお、制御部32の内部構成は、
図5に示した構成に限られず、後述する情報処理を行う構成であれば他の構成であってもよい。また、制御部32が有する各処理部の接続関係は、
図5に示した接続関係に限られず、他の接続関係であってもよい。
【0061】
要求部41は、入力部33を介して受け付けたユーザ操作にしたがって、サイトサーバ装置1にコンテンツの取得要求を送信する。また、要求部41は、受付部42によって受け付けられたコンテンツに画像取得命令が含まれる場合に、商品情報の取得要求を店舗サーバ装置2に送信する。
【0062】
受付部42は、コンテンツを受け付ける。具体的には、受付部42は、要求部41によって送信されたコンテンツの取得要求に応答したサイトサーバ装置1からショッピングサイトのコンテンツを受け付ける。このとき、受付部42は、コンテンツに画像取得命令が含まれる場合には、商品情報の取得要求を送信するよう要求部41に指示する。そして、受付部42は、要求部41によって送信された商品情報の取得要求に応答した店舗サーバ装置2から商品情報を受け付ける。
【0063】
表示制御部43は、受付部42によって受け付けられたコンテンツに含まれる制御情報にしたがって、コンテンツを出力部34に表示制御する。かかる表示制御部43は、
図5に示すように、表示部44と、配列部45と、提示部46と、移動部47と、移動検知部48とを有する。
【0064】
表示部44、配列部45、提示部46、移動部47、および移動検知部48は、例えば、CPUやMPU等によって、コンテンツに含まれる制御情報がRAMを作業領域として実行されることにより実現される。
【0065】
すなわち、表示部44は、上述した表示手順により実現され、配列部45は、上述した配列手順によって実現され、提示部46は、上述した提示手順によって実現される。また、移動部47は、上述した移動手順によって実現され、移動検知部48は、上述した移動検知手順によって実現される。
【0066】
表示部44は、受付部42によって受け付けられたコンテンツを出力部34に表示する。具体的には、表示部44は、
図1に示す第2コンテンツの表示領域C2を出力部34に表示させ、さらに、第1コンテンツの表示領域C1の一部を第2コンテンツの表示領域C2に重畳させて出力部34に表示させる。
【0067】
配列部45は、出力部34に表示される第1コンテンツの表示領域C1内に、商品の情報が提示される複数の提示領域E1,E2,E3,E4を配列する。提示部46は、第2コンテンツの表示領域C2における第1コンテンツの表示領域C1との非重畳領域eに、非重畳領域eから直近に位置する提示領域E1に情報が提示される商品と関連性のある関連情報を提示する。
【0068】
移動検知部48は、表示部44によって表示されているコンテンツを移動させる移動操作を検知する。実施形態に係る移動検知部48は、移動操作の一例として、第1コンテンツに対するスクロール操作を検知する。
【0069】
移動部47は、移動検知部48によってスクロール操作が検知された場合に、表示部44によって表示された第1コンテンツの表示領域C1を移動させ、第1コンテンツの表示領域C1によって関連情報を被覆させる。
【0070】
なお、ここでは図示を省略したが、制御部32は、コンテンツの表示制御の他に、ユーザによって表示中の商品情報等が選択される選択操作が行われたことを示す情報が入力される場合に、所定の商品購入処理を行う購入処理部を備える。かかる購入処理部の動作については、次に、
図6を参照して後述する。
【0071】
[6.端末装置の処理フロー]
次に、
図6を参照し、実施形態に係るユーザ端末装置3の制御部32が実行する処理の手順について説明する。
図6は、実施形態に係るユーザ端末装置3の制御部32が実行する処理を示すフローチャートである。
【0072】
図6に示すように、制御部32は、入力部33からコンテンツ表示操作を受け付けたか否かを判定する(ステップS101)。そして、制御部32は、コンテンツ表示操作を受け付けていないと判定した場合(ステップS101,No)、コンテンツ表示操作を受け付けるまでステップS101の判定処理を繰り返す。
【0073】
また、制御部32は、コンテンツ表示操作を受け付けたと判定した場合(ステップS101,Yes)、コンテンツの取得要求をサイトサーバ装置1へ送信する(ステップS102)。続いて、制御部32は、サイトサーバ装置1からコンテンツを受信したか否かを判定する(ステップS103)。
【0074】
そして、制御部32は、コンテンツを受信していないと判定した場合(ステップS103,No)コンテンツを受信するまでステップS103の判定処理を繰り返す。また、制御部32は、コンテンツを受信したと判定した場合(ステップS103,Yes)、第1コンテンツの一部を第2コンテンツに重畳表示させる(ステップS104)。
【0075】
例えば、制御部32は、
図1に(a)で示したように、第1コンテンツの表示領域C1の一部を第2コンテンツの表示領域C2に重畳させて表示させることにより、第2コンテンツの表示領域C2の一部を非重畳領域eとする。
【0076】
続いて、制御部32は、第1コンテンツの表示領域C1内に商品情報を配列する(ステップS105)。例えば、
図1に示したように、制御部32は、第1コンテンツの表示領域C1に、複数の提示領域E1,E2,E3,E4を配列する。そして、制御部32は、各提示領域E1,E2,E3,E4内に、それぞれ商品の一例である第1電子書籍の表紙画像D1、第2電子書籍、第3電子書籍、および第4電子書籍の表紙画像を含む商品情報を表示させる。
【0077】
続いて、制御部32は、第2コンテンツの非重畳領域e内に、関連情報を表示させる(ステップS106)。例えば、
図1に示したように、制御部32は、非重畳領域eに、非重畳領域eの直近に表紙画像D1が提示される第1電子書籍に登場するキャラクタのイラストD2を表示させる。
【0078】
その後、制御部32は、ユーザによる第1コンテンツの移動操作を検知したか否かを判定する(ステップS107)。そして、制御部32は、移動操作を検知したと判定した場合(ステップS107,Yes)、第1コンテンツの表示領域C1を移動させ、(ステップS108)、処理をステップS109へ移す。
【0079】
このとき、制御部32は、第1コンテンツの表示領域C1が非重畳領域eの方向(第1方法)へ移動される場合、第1コンテンツの表示領域C1によって非重畳領域eを被覆させる。
【0080】
また、制御部32は、第1コンテンツの表示領域C1によって非重畳領域eを被覆された状態から、第1コンテンツの表示領域C1が第1方向とは逆方向の第2方向へ移動される場合には、第1コンテンツの表示領域C1を移動させて非重畳領域eを露出させる。
【0081】
一方、制御部32は、移動操作を検知していないと判定した場合(ステップS107,No)、ユーザによる商品情報選択操作を検知したか否かを判定する(ステップS110)。ここでの商品情報選択操作は、例えば、
図1に示した第1電子書籍、第2電子書籍、第3電子書籍、および第4電子書籍のうち、いずれかの表紙画像がユーザによって選択される操作である。
【0082】
そして、制御部32は、商品情報選択操作を検知したと判定した場合(ステップS110,Yes)、所定の商品購入処理を行い(ステップS111)、処理をステップS109へ移す。
【0083】
商品購入処理では、制御部32は、店舗サーバ装置2に対して、商品情報選択操作によって選択された商品の購入ページの取得要求を送信し、店舗サーバ装置2から商品の購入ページを取得して出力部34に表示させる。
【0084】
そして、制御部32は、ユーザによって商品購入ページに商品購入のための所定事項が入力されると、入力された所定事項を店舗サーバ装置2へ送信する。店舗サーバ装置2は、ユーザ端末装置3から商品購入のための所定事項を受信すると、決済処理を行った後、ユーザへ商品を発送する発送処理を行う。
【0085】
一方、制御部32は、商品情報選択操作を検知していないと判定した場合(ステップS110,No)、関連情報選択操作を検知したか否かの判定を行う(ステップS112)。ここでの関連情報選択操作は、例えば、
図1に示した第2コンテンツの非重畳領域eに提示されたキャラクタのイラストD2がユーザによって選択される操作である。
【0086】
そして、制御部32は、関連情報選択操作を検知していないと判定した場合(ステップS112,No)処理をステップS109へ移す。一方、制御部32は、関連情報選択操作を検知したと判定した場合(ステップS112,Yes)、前述した所定の商品購入処理を行い(ステップS111)、処理をステップS109へ移す。
【0087】
ステップS109において、制御部32は、ユーザによるコンテンツ表示終了操作を検知したか否かを判定し、コンテンツ表示操作を検知していないと判定した場合(ステップS109,No)、処理をステップS107へ移す。一方、制御部32は、コンテンツ表示終了操作を検知したと判定した場合(ステップS109,Yes)、処理を終了する。
【0088】
このように、制御部32は、商品情報選択操作を検知した場合だけでなく、関連情報選択操作を検知した場合にも商品購入処理を実行する。つまり、制御部32は、第2コンテンツの表示領域C2における非重畳領域eと、第1コンテンツの表示領域C1の中で、非重畳領域eから最も近い位置に設けられる提示領域E1という2つの領域を、提示領域E1に商品情報が提示される商品の購入操作用領域とする。
【0089】
これにより、
図1に示した例では、ユーザは、第1電子書籍の表紙画像D1を選択することによっても、第1電子書籍に登場するキャラクタのイラストD2を選択することによっても、第1電子書籍を購入することができる。
【0090】
したがって、サイトサーバ装置1や店舗サーバ装置2の運営者は、例えば、
図1に示した提示領域E1に、より多く購入してもらいたい商品の商品情報を提示させることにより、その商品の販売を促進させることができる。
【0091】
上述した実施形態では、ユーザ端末装置3の制御部32が
図1に示す表示制御を行う場合について説明したが、制御部32が行う表示制御は、これに限定されるものではない。以下、ユーザ端末装置3の制御部32が行う他の表示制御例(1)〜(4)について説明する。
【0092】
[7.他の表示制御例(1)]
まず、
図7を参照し、他の表示制御例(1)について説明する。
図7は、実施形態に係る他の表示制御例(1)を示す説明図である。
【0093】
図7に(a)で示すように、他の表示制御例(1)では、制御部32は、
図1に(a)で示した表示態様と同様に、第1コンテンツの表示領域C1の一部を第2コンテンツの表示領域C2に重畳させて表示させる。
【0094】
このとき、制御部32は、第1コンテンツの表示領域C1の中で、提示領域E1に限り、第1電子書籍の表紙画像D1、巻番号、および立ち読みボタンの表示領域以外の領域を透明にし、第2コンテンツの表示領域C2を透視可能な透過領域とする表示制御を行う。
【0095】
これにより、
図7に(b)、(c)で示すように、ユーザによって第1コンテンツの表示領域C1が非重畳領域eの方向へ移動されると、提示領域E1における透過領域を介してキャラクタのイラストD2の一部が透過して視認可能な状態となる。言い換えれば、キャラクタのイラストD2が表紙画像D1等によって部分的に視認不可能な状態になる。
【0096】
こうして、制御部32は、第1コンテンツの表示領域C1が移動される場合に、キャラクタのイラストD2を表紙画像D1等によって部分的に視認不可能にすることにより、ユーザにもう一度キャラクタのイラストD2を見たいという感情を抱かせることができる。このように、制御部32は、ユーザにキャラクタのイラストD2に対する興味を湧かせることによって、第1電子書籍にユーザの関心を集めることができる。
【0097】
また、制御部32は、
図7に(d)で示すように、ユーザによって第1コンテンツの表示領域C1がさらに移動されると、例えば、キャラクタのイラストD2全体を視認不可能にする。このように、制御部32は、敢えてキャラクタのイラストD2を隠すことによって、もう一度キャラクタのイラストD2を見たいという感情を抱かせて、第1電子書籍にユーザの関心を集めることができる。
【0098】
なお、ここでは、第2コンテンツの表示領域C2の表示位置が固定された場合について説明したが、制御部32は、第2コンテンツの表示領域C2の表示位置を移動させることも可能である。
【0099】
かかる構成の場合、制御部32は、例えば、第1コンテンツの表示領域C1を移動させる場合に、関連情報の提示領域を第1コンテンツの表示領域C1の移動方向と同一の方向へ第1コンテンツの表示領域C1の移動速度よりも低い移動速度で移動させる。
【0100】
これにより、制御部32は、第1コンテンツの表示領域C1の移動速度と、第2コンテンツの表示領域C2におけるキャラクタのイラストD2の移動速度との違いによって、ユーザの関心をより効果的にキャラクタのイラストD2へ集めることができる。
【0101】
また、制御部32は、第1コンテンツの表示領域C1を移動させる場合に、第2コンテンツの表示領域C2をユーザ端末装置3の出力部34における視認可能領域の外まで移動させることもできる。
【0102】
これにより、制御部32は、第1コンテンツの表示領域C1を移動に伴って、キャラクタのイラストD2を敢えて視認不可能にする前述の表示制御を行った場合と同様に、もう一度キャラクタのイラストD2を見たいという感情を抱かせることができる。
【0103】
また、ここでは、第1電子書籍の提示領域E1だけに透過領域を設けたが、制御部32は、第2電子書籍、第3電子書籍、および第4電子書籍の各提示領域E2,E3,E4にも透過領域を設けることができる。
【0104】
かかる構成の場合、制御部32は、第1コンテンツの背景として、キャラクタのイラストD2を継続してユーザに視認させることができるので、もう一度キャラクタのイラストD2を見たいという感情をユーザに継続して抱かせることができる。
【0105】
[8.他の表示例(2)]
次に、
図8を参照し、他の表示制御例(2)について説明する。
図8は、実施形態に係る他の表示制御例(2)を示す説明図である。
【0106】
図8に(a)で示すように、他の表示制御例(2)では、制御部32は、
図1に(a)で示した表示態様と同様に、第1コンテンツの表示領域C1の一部を第2コンテンツの表示領域C2に重畳させて表示させる。
【0107】
その後、制御部32は、
図8に(b)、(c)で示すように、第1コンテンツの表示領域C1が非重畳領域eの方向へ移動されると、他の表示制御例(1)で透過領域とした領域におけるキャラクタのイラストD2の視認性を低下させる視認性変更手順を行う。
【0108】
例えば、制御部32は、関連情報の一例であるキャラクタのイラストD2の表示濃度を薄くすることによって、キャラクタのイラストD2の視認性を低下させる。これにより、制御部32は、第1コンテンツの表示制御を変更することなく、関連情報の視認性を低下させることができる。
【0109】
また、制御部32は、第1コンテンツの表示領域C1における透過領域の透過率を低減することによっても、キャラクタのイラストD2の視認性を低下させることができる。これにより、制御部32は、第2コンテンツの表示制御を変更することなく、関連情報の視認性を低下させることができる。
【0110】
こうして、制御部32は、第1コンテンツの表示領域C1が移動される場合に、ユーザが第1電子書籍の表紙画像D1等の隙間からキャラクタのイラストD2の存在は確認できるが、その詳細までは認識することができない状況を作ることができる。その結果、制御部32は、一度キャラクタのイラストD2を見たいというユーザの感情をさらに増大させることによって、第1電子書籍にユーザの関心を集めることができる。
【0111】
また、制御部32は、
図8に(d)で示すように、ユーザによって第1コンテンツの表示領域C1がさらに移動されると、例えば、キャラクタのイラストD2全体を視認不可能にする。このように、制御部32は、敢えてキャラクタのイラストD2を隠すことによって、ユーザにキャラクタのイラストD2に対する興味を湧かせ、第1電子書籍にユーザの関心を集めることができる。
【0112】
なお、ここでは、第1電子書籍の提示領域E1がキャラクタのイラストD2に重畳される場合に、キャラクタのイラストD2の視認性を低下させたが、他の提示領域E2,E3,E4がイラストD2に重畳される場合にも同様の表示制御を行うことができる。
【0113】
これにより、制御部32は、第1コンテンツの背景として、キャラクタのイラストD2を継続してユーザに視認させることができるので、もう一度キャラクタのイラストD2を見たいという感情をユーザに継続して抱かせることができる。
【0114】
[9.他の表示例(3)]
次に、
図9を参照し、他の表示制御例(3)について説明する。
図9は、実施形態に係る他の表示制御例(3)を示す説明図である。
【0115】
図9に(a)、(b)、(c)に示すように、他の表示制御例(3)では、制御部32は、
図1に(a)、(b)、(c)で示す表示制御と同様の表示制御を行う。ただし、制御部32には、その後、
図9に(d)で示すように、第1コンテンツの表示領域C1が第2コンテンツの表示領域C2を露出させる方向へ移動される場合に、非重畳領域e内に、別のキャラクタのイラストD3を提示する。
【0116】
例えば、制御部32は、第2コンテンツの表示領域C2における非重畳領域eに、第1電子書籍に登場する他のキャラクタのイラストD3を表示させて提示する。また、制御部32は、その後、イラストD3が表示される領域の遮蔽と露出とが繰り返される場合、その領域が露出される度に、第1電子書籍に登場するキャラクタの別のイラストを順次提示する。これにより、制御部32は、ユーザの第1電子書籍に対する関心をより高めることができる。
【0117】
[10.他の表示例(4)]
次に、
図10を参照し、他の表示制御例(4)について説明する。
図10は、実施形態に係る他の表示制御例(4)を示す説明図である。
【0118】
図10に(a)で示すように、他の表示制御例(4)では、制御部32は、第2コンテンツの表示領域C2の一部を第1コンテンツの表示領域C1に重畳させて表示させる。つまり、制御部32は、第1コンテンツの表示領域C1のレイヤを、第2コンテンツの表示領域C2のレイヤよりも奥に配置する。
【0119】
この場合、制御部32は、第2コンテンツの表示領域C2における第1コンテンツの表示領域C1上に重畳された重畳領域に、第1電子書籍に登場するキャラクタのイラストD2を表示して提示する。
【0120】
そして、制御部32は、
図10に(b)で示すように、ユーザによって第1コンテンツの表示領域C1が第2コンテンツの表示領域C2の方向へ移動される場合に、第1コンテンツの表示領域C1における第2コンテンツの表示領域C2との重畳部分を視認できない状態にする。つまり、制御部32は、第1コンテンツの表示領域C1における第2コンテンツの表示領域C2との重畳部分を、第2コンテンツにおけるイラストD2の表示領域で遮蔽する。
【0121】
その後、制御部32は、
図10に(c)で示すように、ユーザによってさらに第1コンテンツの表示領域C1が第2コンテンツの表示領域C2の方向へ移動され、第2電子書籍の提示領域E2が第2コンテンツの表示領域C2と隣接する位置になると、イラストを変更する。
【0122】
例えば、制御部32は、第2コンテンツの表示領域C2に、第2電子書籍に登場するキャラクタのイラストD4を表示させる。さらに、制御部32は、第1コンテンツの表示領域C1が移動され、第2コンテンツの表示領域C2に隣接する提示領域が変わる度に、その提示領域に表紙画像が提示される電子書籍に登場するキャラクタのイラストを第2コンテンツの表示領域C2に表示させる。これにより、制御部32は、第1コンテンツの表示領域C1に商品情報が提示される全ての商品ついて、ユーザの関心を集めることができる。
【0123】
[11.装置構成]
また、上記実施形態では、表示制御システム100に、サイトサーバ装置1と店舗サーバ装置2とが含まれる例を示したが、サイトサーバ装置1と店舗サーバ装置2とは1個の装置として形成されてもよい。
【0124】
この場合、
図3に示したサイトサーバ装置1は、例えば、
図4に示した商品情報記憶部23を有する。そして、サイトサーバ装置1は、ユーザ端末装置3からコンテンツの取得要求を受け付けた場合に、商品情報記憶部23から抽出した商品情報とともに、画像取得命令を含まないコンテンツをユーザ端末装置3に配信する。
【0125】
また、上記実施形態では、店舗サーバ装置2からユーザ端末装置3に商品情報が配信される例を示したが、サイトサーバ装置1が、店舗サーバ装置2から商品情報を取得してもよい。この場合、店舗サーバ装置2の受付部24は、サイトサーバ装置1から商品情報の取得要求を受け付ける。また、店舗サーバ装置2の配信部25は、サイトサーバ装置1に商品情報を配信する。また、サイトサーバ装置1の配信部15は、店舗サーバ装置2から取得した商品情報とともに、画像取得命令を含まないコンテンツをユーザ端末装置3に配信する。
【0126】
[12.その他]
また、上記実施形態において説明した各処理のうち、自動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部を手動的に行うこともでき、あるいは、手動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部を公知の方法で自動的に行うこともできる。この他、上記文書中や図面中で示した処理手順、具体的名称、各種のデータやパラメータを含む情報については、特記する場合を除いて任意に変更することができる。例えば、各図に示した各種情報は、図示した情報に限られない。
【0127】
また、図示した各装置の各構成要素は機能概念的なものであり、必ずしも物理的に図示の如く構成されていることを要しない。すなわち、各装置の分散・統合の具体的形態は図示のものに限られず、その全部または一部を、各種の負荷や使用状況などに応じて、任意の単位で機能的または物理的に分散・統合して構成することができる。例えば、
図5に示した要求部41および受付部42は統合されてもよい。
【0128】
また、上述してきた各実施形態は、処理内容を矛盾させない範囲で適宜組み合わせることが可能である。
【0129】
[13.ハードウェア構成]
また、上述してきた実施形態に係るサイトサーバ装置1、店舗サーバ装置2、およびユーザ端末装置3は、例えば
図11に示すような構成のコンピュータ5によって実現される。以下、サイトサーバ装置1を例に挙げて説明する。
図11は、サイトサーバ装置1の機能を実現するコンピュータ5の一例を示すハードウェア構成図である。コンピュータ5は、CPU51、RAM52、ROM53、HDD54、通信インターフェイス(I/F)55、入出力インターフェイス(I/F)56、およびメディアインターフェイス(I/F)57を有する。
【0130】
CPU51は、ROM53またはHDD54に格納されたプログラムに基づいて動作し、各部の制御を行う。ROM53は、コンピュータ5の起動時にCPU51によって実行されるブートプログラムや、コンピュータ5のハードウェアに依存するプログラム等を格納する。
【0131】
HDD54は、CPU51によって実行されるプログラム、および、かかるプログラムによって使用されるデータ等を格納する。通信インターフェイス55は、通信ネットワーク(
図2に示したネットワークNに対応)を介して他の機器からデータを受信してCPU51へ送り、CPU51が生成したデータを通信ネットワークを介して他の機器へ送信する。
【0132】
CPU51は、入出力インターフェイス56を介して、ディスプレイやプリンタ等の出力装置、および、キーボードやマウス等の入力装置を制御する。CPU51は、入出力インターフェイス56を介して、入力装置からデータを取得する。また、CPU51は、生成したデータを入出力インターフェイス56を介して出力装置へ出力する。
【0133】
メディアインターフェイス57は、記録媒体58に格納されたプログラムまたはデータを読み取り、RAM52を介してCPU51に提供する。CPU51は、かかるプログラムを、メディアインターフェイス57を介して記録媒体58からRAM52上にロードし、ロードしたプログラムを実行する。記録媒体58は、例えばDVD(Digital Versatile Disc)、PD(Phase change rewritable Disk)等の光学記録媒体、MO(Magneto-Optical disk)等の光磁気記録媒体、テープ媒体、磁気記録媒体、または半導体メモリ等である。
【0134】
例えば、コンピュータ5が実施形態に係るサイトサーバ装置1として機能する場合、コンピュータ5のCPU51は、RAM52上にロードされたプログラムを実行することにより、制御部12の機能を実現する。また、HDD54には、コンテンツ記憶部13内のデータが格納される。コンピュータ5のCPU51は、これらのプログラムを記録媒体58から読み取って実行するが、他の例として、他の装置から通信ネットワークを介してこれらのプログラムを取得してもよい。
【0135】
なお、コンピュータ5が実施形態に係る店舗サーバ装置2として機能する場合、コンピュータ5のCPU51は、RAM52上にロードされたプログラムを実行することにより、制御部22の機能を実現する。
【0136】
なお、コンピュータ5が実施形態に係るユーザ端末装置3として機能する場合、コンピュータ5のCPU51は、RAM52上にロードされたプログラムを実行することにより、制御部32の機能を実現する。
【0137】
[14.効果]
上述したように、実施形態に係る表示制御プログラムは、表示手順と、配列手順と、提示手順と、移動検知手順と、移動手順とをコンピュータに実行させる。表示手順は、第1コンテンツの表示領域の一部を第2コンテンツの表示領域に重畳させて表示させる。配列手順は、第1コンテンツの表示領域内に、商品の情報が提示される複数の提示領域を配列する。提示手順は、第2コンテンツの表示領域における第1コンテンツの表示領域との非重畳領域に、複数の提示領域のうち、非重畳領域から直近に位置する提示領域に情報が提示される商品と関連性のある関連情報を提示する。移動検知手順は、第1コンテンツの表示領域を非重畳領域の方向へ移動させる移動操作を検知する。移動手順は、移動検知手順によって移動操作が検知される場合に、第1コンテンツの表示領域を移動させ、第1コンテンツの表示領域によって関連情報を被覆させる。
【0138】
これにより、実施形態に係る表示制御プログラムは、特定の商品にユーザの関心を集めることができる。
【0139】
また、実施形態に係る表示制御プログラムの提示手順は、直近に位置する提示領域に、第2コンテンツの表示領域の一部を透視可能な透過領域を設ける。
【0140】
これにより、実施形態に係る表示制御プログラムは、関連情報を商品情報によって部分的に視認不可能にすることにより、ユーザにもう一度関連情報を見たいという感情を抱かせることによって、関連情報に対応する商品にユーザの関心を集めることができる。
【0141】
また、実施形態に係る表示制御プログラムは、関連情報の提示領域に第1コンテンツの表示領域が重畳される場合に、重畳部分における関連情報の視認性を低下させる視認性変更手順をコンピュータに実行させる。
【0142】
これにより、実施形態に係る表示制御プログラムは、一度関連情報を見たいというユーザの感情をさらに増大させることによって、関連情報に対応する商品にユーザの関心を集めることができる。
【0143】
また、実施形態に係る表示制御プログラムの視認性変更手順は、関連情報の表示濃度を薄くする。
【0144】
これにより、実施形態に係る表示制御プログラムは、第1コンテンツの表示制御を変更することなく、関連情報の視認性を低下させることができる。
【0145】
また、実施形態に係る表示制御プログラムの視認性変更手順は、透過領域の透過率を低減する。
【0146】
これにより、実施形態に係る表示制御プログラムは、第2コンテンツの表示制御を変更することなく、関連情報の視認性を低下させることができる。
【0147】
また、実施形態に係る表示制御プログラムの移動手順は、第1コンテンツの表示領域を移動させる場合に、関連情報の提示領域を第1コンテンツの表示領域の移動方向と同一の方向へ第1コンテンツの表示領域の移動速度よりも低い移動速度で移動させる。
【0148】
これにより、実施形態に係る表示制御プログラムは、第1コンテンツの表示領域の移動速度と、第2コンテンツの表示領域における関連情報の移動速度との違いによって、ユーザの関心をより効果的に関連情報へ集めることができる。
【0149】
また、実施形態に係る表示制御プログラムは、関連情報を選択する選択操作を検知する選択検知手順と、選択検知手順によって選択操作が検知される場合に、直近に位置する提示領域に情報が提示される商品を購入するための購入ページを表示させるページ表示手順とをコンピュータに実行させる。
【0150】
これにより、実施形態に係る表示制御プログラムは、ユーザの関心を集める関連情報をユーザに選択させることによって、関連情報に対応する商品の販売を促進させることができる。
【0151】
以上、本願の実施形態のいくつかを図面に基づいて詳細に説明したが、これらは例示であり、発明の開示の欄に記載の態様を始めとして、当業者の知識に基づいて種々の変形、改良を施した他の形態で本発明を実施することが可能である。
【0152】
また、上述してきた「部(section、module、unit)」は、「手段」や「回路」などに読み替えることができる。例えば、配信部は、配信手段や配信回路に読み替えることができる。