(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記入力可否を制御することは、前記受信されたユーザの属性および/またはプロフィールに応じて、所定の項目に対する入力を不可にすることを含む、請求項1〜4のいずれか一項に記載のプログラム。
【発明を実施するための形態】
【0028】
本明細書において、「金融商品」は、金融取引において扱われる商品または商品群を意味する。金融商品は、例えば、銀行、保険会社、証券会社等が扱う商品であって、預金、投資信託、保険商品、株式、国債、外国為替、コモディティ、デリバティブまたはこれらの組み合わせを含む。
【0029】
本明細書において、「運用設計」は、将来にわたってどのような金融商品を取引して資産を運用していくかのプランを設計することを意味する。プランは、例えば、金融商品を取引するために必要な金額、金融商品の仕様等を含む。すなわち、「運用設計」は、金融商品を取引するために必要な金額を決定することを含み、取引する金融商品の仕様を決定することも含む。例えば、金融商品が保険商品である場合には、「運用設計」は、将来にわたってどのような保険商品に加入して資産を運用していくかのプランを設計すること(いわゆる、保険設計)を意味する。プランは、例えば、保険商品に加入するために必要な保険料、保険商品の仕様(例えば、保障項目、保障期間、保険料払込期間、支給方法、給付金額等)等を含む。すなわち、「保険設計」は、保険商品に加入するために必要な保険料を決定することを含み、加入する保険商品の仕様を決定することも含む。
【0030】
以下では、一例として、「金融商品」が保険商品であり、「運用設計」として保険設計を行う場合を例に、図面を参照しながら、本発明の実施の形態を説明する。
【0031】
1.保険設計アプリケーション
図1Aは、ユーザが自分で保険設計(保険デザイン)を行うための保険設計アプリケーションの画面の一例が表示されている端末装置を示し、
図1B〜
図1Hは、ユーザが自分で保険設計(保険デザイン)を行うための保険設計アプリケーションの画面の一例を示す。ここでは、ユーザが保険設計アプリケーションを使用して、保険設計を行う場合を例に説明する。ユーザは、端末装置(例えば、スマートフォン、タブレット、パーソナルコンピュータ等)に表示される保険設計アプリケーションの画面に適宜情報を入力することにより、そのユーザに合った保険設計を行うことができる。保険設計アプリケーションは、ウェブブラウザを介して利用可能なウェブアプリケーションであってもよいし、端末装置にインストールされたアプリケーションであってもよい。端末装置にインストールされた保険設計アプリケーションは、サーバ装置と通信可能な状況で実行されるオンラインアプリケーションであってもよいし、サーバ装置と通信不可能な状況でも実行されるオフラインアプリケーションであってもよい。オンラインアプリケーションである場合は、常にサーバ装置とデータのやり取りをしてもよいし、所定のタイミングまたはユーザ操作があったときにサーバ装置とデータのやり取りをしてもよい。オフラインアプリケーションである場合は、例えば、サーバ装置と通信可能になったときに、サーバ装置とのデータのやり取りが行われる。
【0032】
図1Aは、保険設計アプリケーションの初期画面10の一例が表示されているユーザの端末装置を示す。
【0033】
初期画面10は、例えば、ウェブアプリケーションまたはインストールされたアプリケーションを起動したときに表示される画面である。初期画面10は、ユーザの属性を入力するための入力セクション11と、設計開始ボタン12と、後述するプロフィール入力画面30に遷移するためのボタン13とを含む。
【0034】
入力セクション11には、ユーザの属性として、例えば、ユーザの年齢、性別、既婚か独身か、子供の有無等を入力することができる。入力セクション11には、プルダウンメニューからユーザの属性を選択することにより、ユーザの属性を入力することができるが、入力の手法はこれに限定されない。例えば、テキスト入力等により直接ユーザの属性を入力するようにしてもよい。
【0035】
入力セクション11にユーザの属性を入力し、設計開始ボタン12を選択すると、
図1Bのみんなの保険設計表示画面20に遷移する。あるいは、入力セクション11にユーザの属性を入力し、ボタン13を選択すると、
図1Cのプロフィール入力画面30に遷移する。
【0036】
図1Bは、保険設計アプリケーションのみんなの保険設計表示画面20の一例を示す。ここでは、
図1Aの初期画面10の入力セクション11に、(男性、30歳、既婚(子供あり))の属性が入力されたものとする。なお、年齢の属性は、数値で入力されてもよいし、30代、30〜39歳のように、数値範囲で入力されてもよい。
【0037】
図1Bのみんなの保険設計表示画面20は、
図1Aの初期画面10よりも縦長に示されているが、みんなの保険設計表示画面20は、例えば、端末装置の表示部の大きさに合わせてサイズ調節されてもよいし、みんなの保険設計表示画面20の一部が端末装置の表示部に表示されるようにしてもよい。みんなの保険設計表示画面20の一部が端末装置の表示部に表示される場合には、ユーザは、画面をスクロールすることによって、みんなの保険設計表示画面20の全体を閲覧することができる。
【0038】
みんなの保険設計表示画面20は、ユーザが属する集団における他のユーザが行った保険設計の情報を表示するための画面である。集団は、例えば、同じ属性を有する人が属する集団である。ここでは、(男性、30歳、既婚(子供あり))の属性を有する人が属する集団における他のユーザが行った保険設計の情報が表示されている。なお、集団は、少なくとも1つの同じ属性を有する人が属する集団であってもよく、例えば、男性が属する集団、30歳〜39歳の女性が属する集団、未婚の男性が属する集団等であり得る。あるいは、集団は、全ユーザが属する集団であってもよい。集団は、予め設定されていてもよいし、ユーザが選択できるようにしてもよい。
【0039】
みんなの保険設計表示画面20は、対象分野表示セクション21と、概算保険料表示セクション22と、後述するプロフィール入力画面30に遷移するためのボタン24とを含む。
【0040】
対象分野表示セクション21には、ユーザが属する集団における人が設計可能な保険の複数の対象分野が表示される。保険の対象分野は、例えば、自身がなくなったときの備えのための保険(例えば、生命保険)が分類され得る「家族の生活」、自身がなくなったときの備えのための保険(例えば、終身保険)が分類され得る「お葬式など」、病気やケガへの備えのための保険(例えば、医療保険)が分類され得る「医療・入院」、病気やケガへの備えのための保険(例えば、収入保障保険、所得補償保険)が分類され得る「就業不能」、病気やケガへの備えのための保険(例えば、介護保険)が分類され得る「要介護」、将来の生活への備えのための保険(例えば、養老保険)が分類され得る「老後生活」、将来の生活への備えのための保険(例えば、学資保険)が分類され得る「お子様の進学」を含むがこれらに限定されない。
【0041】
対象分野表示セクション21の各対象分野には、ユーザが属する集団における他のユーザがその対象分野において行った保険設計に基づいた平均的な概算保険料が表示されている。例えば、(男性、30歳、既婚(子供あり))の属性を有する人が属する集団における他のユーザが、対象分野「家族の生活」に分類される保険について行った保険設計の結果を平均した額(例えば、1,640円/月)が、対象分野「家族の生活」に対して表示される。これにより、ユーザは、ユーザが属する集団における他のユーザがその対象分野においてどの程度の保険設計を行っているかを知ることができ、自身の保険設計の参考にすることができる。
【0042】
対象分野表示セクション21には、全ての集団に対して、同じ対象分野が表示されるようにしてもよいし、ユーザが属する集団に応じて、表示される対象分野が変動するようにしてもよい。例えば、未婚の属性を有する集団または子供なしの属性を有する集団に対しては、対象分野「お子様の進学」が表示されないようにすることができる。未婚の属性を有する集団または子供なしの属性を有する集団にとって、子供の進学に備えることは興味がない可能性が高いからである。例えば、未婚の属性を有する集団に対しては、対象分野「家族の生活」が表示されないようにすることができる。未婚の属性を有する集団にとって、家族の生活に備えることは興味がない可能性が高いからである。
【0043】
概算保険料表示セクション22には、ユーザが属する集団における他のユーザが各対象分野において行った保険設計に基づいた平均的な概算保険料の合計が表示される。例えば、(男性、30歳、既婚(子供あり))の属性を有する人が属する集団における他のユーザが、各対象分野の保険について行った保険設計の結果の合計を平均した額(例えば、9,044円/月)が、概算保険料の合計として表示される。これにより、ユーザは、ユーザが属する集団における他のユーザが対象分野全体としてどの程度の保険設計を行っているかを知ることができ、自身の保険設計の参考にすることができる。
【0044】
対象分野表示セクション21には、各対象分野に対して、関心度表示セクション23が表示される。各対象分野の関心度表示セクション23には、ユーザが属する集団におけるどの程度のユーザがその対象分野に対して関心を持っているかを示す関心度が表示されている。関心度は、例えば、ユーザが属する集団における、各対象分野で保険設計を行ったユーザの比率であり得る。関心度は、例えば、ユーザが属する集団において事前に行われた、各対象分野に関するアンケートの結果に基づいてもよい。アンケートは、例えば、各対象分野における保険設計について関心があるかを直接的または間接的に問う質問を含み得る。アンケートは、保険設計アプリケーション内で行われるアンケート(図示せず)であってもよいし、保険設計アプリケーション外で行われるアンケートであってもよい。例えば、
図1Bでは、(男性、30歳、既婚(子供あり))の属性を有する人が属する集団において、60%のユーザが対象分野「家族の生活」について保険設計を行ったまたは関心があることを円グラフで示し、50%のユーザが対象分野「お葬式など」について保険設計を行ったまたは関心があることを円グラフで示し、・・・60%のユーザが対象分野「お子様の進学」について保険設計を行ったまたは関心があることを円グラフで示している。これにより、ユーザは、ユーザが属する集団における他のユーザが各対象分野においてどの程度関心を持っているかを知ることができ、自身の保険設計の参考にすることができる。
【0045】
例えば、関心度表示セクション23を選択すると、その関心度の時系列変化を示すグラフを表示する画面に遷移するようにしてもよい。これにより、その関心度が増加傾向にあるものなのか、減少傾向にあるものなのかを確認することができる。同じ関心度であっても、それが増加傾向にあるものか減少傾向にあるものかで、意味合いが異なるからである。例えば、同じ60%の関心度であっても、それが増加傾向にあるものであれば、将来的により多くのユーザが関心を持つと予想される一方で、それが減少傾向にあるものであれば、将来的により少ないユーザが関心を持つと予想される。
【0046】
ユーザが属する集団における他のユーザが行った保険設計の情報を確認した後、ユーザがボタン24を選択することにより、プロフィール入力画面30に遷移する。
【0047】
図1Cは、保険設計アプリケーションのプロフィール入力画面30の一例を示し、
図1Dは、保険設計アプリケーションの別のプロフィール入力画面40の一例を示す。
【0048】
図1Cのプロフィール入力画面30および
図1Dのプロフィール入力画面40は、
図1Aの初期画面10よりも縦長に示されているが、プロフィール入力画面30、40は、例えば、端末装置の表示部の大きさに合わせてサイズ調節されてもよいし、プロフィール入力画面30、40の一部が端末装置の表示部に表示されるようにしてもよい。プロフィール入力画面30、40の一部が端末装置の表示部に表示される場合には、ユーザは、画面をスクロールすることによって、プロフィール入力画面30、40の全体を閲覧することができる。
【0049】
プロフィール入力画面30、40は、ユーザのプロフィールを入力するための画面である。ユーザのプロフィールは、例えば、職業、年収、配偶者の情報(例えば、配偶者の年齢、職業、年収等)、子供の情報(例えば、子供の年齢)、住宅の情報(例えば、持家か賃貸か、住宅ローンの残高、住宅ローンの支払額等)、既存の保険商品の情報(例えば、保険期間、保険金額、支払い保険料等)等の個人情報を含むがこれらに限定されない。入力されるべきプロフィールの数は問わないが、入力されるべきプロフィールは多い方が好ましい。入力されるべきプロフィールが多いほど、よりユーザに合った保険設計をユーザに行わせることができるようになるからである。
【0050】
図1Cのプロフィール入力画面30は、ユーザの職業を入力するための画面であり、職業入力セクション31と、次の入力画面へと遷移するためのボタン32とを含む。職業入力セクション31で職業を入力し、ボタン32を選択すると、次の画面に遷移する。職業入力セクション31には、選択肢から職業を選択することにより、職業を入力することができるが、入力の手法はこれに限定されない。例えば、テキスト入力等により直接職業を入力するようにしてもよい。
【0051】
図1Dのプロフィール入力画面40は、配偶者の情報および子供の情報を入力するための画面であり、配偶者年齢入力セクション41と、子供年齢入力セクション42と、前の画面へと遷移するためのボタン43と、次の画面へと遷移するためのボタン44とを含む。配偶者年齢入力セクション41で配偶者の年齢を入力し、子供年齢入力セクション42で子供の年齢を入力し、ボタン44を選択すると、次の画面に遷移する。配偶者年齢入力セクション41および子供年齢入力セクション42には、プルダウンメニューから年齢を選択することにより、配偶者年齢および子供年齢を入力することができるが、入力の手法はこれに限定されない。例えば、テキスト入力等により直接配偶者年齢および子供年齢を入力するようにしてもよい。
【0052】
プロフィール入力画面30、40は、ユーザの属性に応じて、入力されるべきプロフィールを変動させるようにしてもよい。例えば、未婚のユーザに対しては、配偶者の情報および子供の情報を入力するための画面を表示しないようにしてもよい。例えば、子供のいないユーザに対しては、子供の情報を入力するための画面を表示しないようにしてもよい。例えば、賃貸の住宅に住んでいるユーザに対しては、住宅ローンの情報を入力するための画面を表示しないようにしてもよい。
【0053】
プロフィールの入力が完了すると、
図1Eに示される保険設計を行うためのホーム画面50に遷移する。
【0054】
図1Eは、保険設計アプリケーションの保険設計ホーム画面50の一例を示す。
【0055】
図1Eの保険設計ホーム画面50は、
図1Aの初期画面10よりも縦長に示されているが、保険設計ホーム画面50は、例えば、端末装置の表示部の大きさに合わせてサイズ調節されてもよいし、保険設計ホーム画面50の一部が端末装置の表示部に表示されるようにしてもよい。保険設計ホーム画面50の一部が端末装置の表示部に表示される場合には、ユーザは、画面をスクロールすることによって、保険設計ホーム画面50の全体を閲覧することができる。
【0056】
保険設計ホーム画面50は、対象分野表示セクション51と、概算保険料表示セクション52と、後述する保険設計確認画面70に遷移するためのボタン54と、プロフィール入力画面30に遷移するためのボタン55とを含む。
【0057】
対象分野表示セクション51には、ユーザが設計可能な保険の複数の対象分野が表示される。保険の対象分野は、
図1Bのみんなの保険設計表示画面20の対象分野表示セクション21に表示されるものと同様である。
【0058】
ユーザが対象分野表示セクション51の各対象分野を選択すると、後述する
図1Fの保険設計画面60等の保険設計画面がポップアップ表示され、ユーザは、保険設計画面において保険設計を行うことができる。対象分野表示セクション51の各対象分野には、ユーザがその対象分野の保険設計画面において行った保険設計に基づいた概算保険料が表示される。
【0059】
対象分野表示セクション51には、全てのユーザに対して、同じ対象分野が表示されるようにしてもよいし、ユーザの属性またはユーザのプロフィールに応じて、表示される対象分野が変動するようにしてもよい。例えば、未婚の属性を有するユーザまたは子供なしの属性を有するユーザに対しては、対象分野「お子様の進学」が、表示されないようにすることができ、あるいは、ユーザによって選択不可能であるようにグレー表示されることができる。未婚の属性を有するユーザまたは子供なしの属性を有するユーザにとって、子供の進学に備えることは興味がなく、保険設計を行う可能性が低いからである。例えば、未婚の属性を有するユーザに対しては、対象分野「家族の生活」が、表示されないようにすることができ、あるいは、ユーザによって選択不可能であるようにグレー表示されることができる。未婚の属性を有するユーザにとって、家族の生活に備えることは興味がなく、保険設計を行う可能性が低いからである。例えば、年収が200万円以下のユーザに対しては、「お葬式など」、「老後の生活」等の一部の対象分野が表示されないようにすることができ、あるいは、ユーザによって選択不可能であるようにグレー表示されることができる。年収の少ないユーザは、最低限の保険を必要としている可能性が高いからである。ユーザによって選択可能な対象分野を予め制限することにより、ユーザがあれこれ考慮する必要性を未然に排除し、保険設計を効率化することができる。
【0060】
対象分野表示セクション51は、各対象分野に対して、ON−OFFトグルスイッチ56を含む。ON−OFFトグルスイッチ56がONである場合、ユーザは、その対象分野を選択可能である。ON−OFFトグルスイッチ56がOFFである場合、ユーザは、その対象分野を選択不可能である。ユーザは、ON−OFFトグルスイッチ56をONとOFFとの間で切り替えることが可能である。端末装置は、ON−OFFトグルスイッチ56がONであるかOFFであるかの情報を、サーバ装置に通信するようにしてもよいし、サーバ装置に通信しないようにしてもよい。サーバ装置に通信する場合には、ON−OFFトグルスイッチ56がONであるかOFFであるかの情報をリアルタイムでサーバ装置に通信してもよいし、所定のタイミングまたはサーバ装置と通信可能となったときにサーバ装置に通信してもよい。サーバ装置に通信しない場合には、ON−OFFトグルスイッチ56に関する処理は端末装置内で完結する。ユーザは、自身が興味のない対象分野のON−OFFトグルスイッチ56を予めOFFにすることにより、その対象分野を設計対象から外すことができる。これにより、ユーザが、興味のない対象分野まであれこれ考慮する必要性を未然に排除し、保険設計を効率化することができる。また、ユーザは、対象分野表示セクション51に表示された各対象分野の概算保険料および/または後述する概算保険料表示セクション52に表示された概算保険料の合計を確認しながら、ON−OFFトグルスイッチ56のONーOFFを切り替え、どの対象分野を設計対象とするかを検討することが可能である。
【0061】
図1Eに示される例では、ON−OFFトグルスイッチ56がONにされている「家族の生活」、「お葬式など」、「医療・入院」、「お子様の進学」が保険設計のために選択可能な対象分野である。ON−OFFトグルスイッチ56がOFFにされているその他の対象分野は、選択不可能である。
【0062】
概算保険料表示セクション52には、選択可能な対象分野「家族の生活」、「お葬式など」、「医療・入院」、「お子様の進学」の保険設計の結果に基づいて算出された概算保険料の合計が表示される。なお、
図1Eに示される例では、円グラフで選択可能な対象分野「家族の生活」、「医療・入院」、「お子様の進学」の各保険料の割合が示されているが、表示の態様はこれに限定されない。例えば、棒グラフ、面グラフ等であってもよい。
【0063】
対象分野表示セクション51には、各対象分野に対して関心度表示セクション53が表示される。関心度表示セクション53は、
図1Bのみんなの保険設計表示画面20の関心度表示セクション53と同様のものである。各対象分野について、ユーザが属する集団におけるどの程度のユーザがその対象分野に対して関心を持っているかを示す関心度が表示されている。
【0064】
対象分野表示セクション51は、例えば、関心度表示セクション53の関心度が所定の閾値未満の対象分野を、表示しない、または、ユーザによって選択不可能であるようにグレー表示するようにしてもよい。例えば、関心度が50%未満の対象分野を表示しないまたはユーザ選択不可能なようにグレー表示することができる。所定の閾値は、任意の値であってもよく、例えば、ユーザ設定可能な値であってもよいし、予め設定された値であってもよい。他のユーザの関心度が低い対象分野の選択を予め制限することにより、ユーザがあれこれ考慮する必要性を未然に排除し、保険設計を効率化することができる。
【0065】
例えば、
図1Eに示される保険設計ホーム画面50では、対象分野表示セクション51内の複数の対象分野を並べ替えて表示するようにしてもよい。対象分野表示セクション51内の複数の対象分野は、例えば、関心度表示セクション53の関心度の高い順に並べ替えて表示され得る。これにより、他のユーザの関心度が高い対象分野ほどユーザの目につきやすくすることができ、保険設計ホーム画面50がユーザにとって使いやすいものとなり得る。
【0066】
なお、
図1Eに示される例では、ユーザ選択不可能なようにグレー表示することを説明したが、表示の態様は、これに限定されない。ユーザ選択不可能である限り任意の表示方法であり得る。例えば、ユーザ選択不可能な対象分野を赤色等の他とは異なる色で表示するようにしてもよいし、ユーザ選択不可能な対象分野を破線で囲んで表示するようにしてもよいし、ユーザ選択不可能な対象分野を点滅表示するようにしてもよい。
【0067】
図1Eに示される保険設計ホーム画面50において、ユーザが、例えば、対象分野「お葬式など」を選択すると、
図1Fに示される保険設計画面60がポップアップ表示され、ユーザは、保険設計画面60において対象分野「お葬式など」の保険設計を行うことができる。
【0068】
図1Fは、保険設計アプリケーションの保険設計画面60の一例を示す。
【0069】
図1Fの保険設計画面60は、
図1Aの初期画面10よりも縦長に示されているが、保険設計画面60は、例えば、端末装置の表示部の大きさに合わせてサイズ調節されてもよいし、保険設計画面60の一部が端末装置の表示部に表示されるようにしてもよい。保険設計画面60の一部が端末装置の表示部に表示される場合には、ユーザは、画面をスクロールすることによって、保険設計画面60の全体を閲覧することができる。
【0070】
保険設計画面60には、対象分野「お葬式など」の保険設計を行うための質問61が表示されており、質問61に対してAまたはBの2択で回答セクション62に回答するようになっている。質問61に対する回答に応じて、ユーザがその対象分野においてどの程度の保険料を必要とするかが決定され、概算保険料表示セクション64に表示される概算保険料が変動する。このように、ユーザは、質問61に回答するだけで、保険設計を行うことが可能である。
【0071】
各質問61に対して、みんなの回答表示セクション63が表示されている。みんなの回答表示セクション63は、ユーザが属する集団における他のユーザがその質問に対して回答した結果が表示されている。例えば、
図1Fの保険設計画面60では、(男性、30歳、既婚(子供あり))の属性を有する人が属する集団では、「あなたのご家族が亡くなった際、どのように見送りたいですか?」との質問に対して、28%のユーザが「A.近親者のみの家族葬」と回答し、72%のユーザが「B.友人・知人も参列する葬儀」と回答したことを示している。これにより、ユーザは、他のユーザが同じ質問に対してどのように回答したかを知ることができ、自身の保険設計の参考にすることができる。
【0072】
例えば、「あなたのご家族が亡くなった際、どのように見送りたいですか?」との質問に対して「B.友人・知人も参列する葬儀」と回答すると、必要な保険料が5,000円増加すると決定されて、概算保険料表示セクション64に表示される概算保険料が5,000円増加する。さらに、「B.友人・知人も参列する葬儀」と回答すると、「+5,000円」という吹き出しが「B.友人・知人も参列する葬儀」の回答セクション62の上方に表示されるようにしてもよい。これにより、ユーザは、「B.友人・知人も参列する葬儀」を実現するためには、「5,000円」の保険料の増加が必要であると即座に知ることができる。すなわち、ユーザは、保険設計におけるその回答の費用対効果を即座に知ることができるようになるのである。これにより、ユーザは、費用対効果を考慮しながら、保険設計を行うことができるようになる。
【0073】
なお、
図1Fに示される例では、質問に対して2択で回答することを説明したが、選択肢の数は、これに限定されず、任意の数の選択肢が存在し得る。選択肢の数が少ないほど、保険設計の際のユーザの負担が少なく済む一方で、選択肢の数が多いほど、より詳細な保険設計をユーザに行わせることが可能になる。例えば、ユーザの属性および/またはプロフィールに応じて選択肢の数を変動させるようにしてもよい。例えば、既存の加入中の保険商品を有しているユーザに対して、選択肢の数を多くしてもよい。既存の加入中の保険商品を有しているユーザは、保険に対して興味を持っており、より詳細な保険設計を行うことを希望する可能性が高いからである。例えば、既存の加入中の保険商品がないユーザに対して、選択肢の数を少なくしてもよい。既存の加入中の保険商品がないユーザは、保険に対して興味を持っておらず、簡単に保険設計を行うことを希望する可能性が高いからである。例えば、年収が200万円以下のユーザに対して、選択肢の数を少なくしてもよい。年収の少ないユーザは、保険を詳細に設計し得るほど資産に余裕があるわけではない可能性が高いからである。
【0074】
なお、
図1Fに示される例では、みんなの回答表示セクション63にパーセント表示でみんなの回答結果を表示することを説明したが、表示の態様は、これに限定されない。例えば、回答した人数を表示するようにしてもよい。
【0075】
保険設計が完了すると、
図1Eの対象分野表示セクション51において、その対象分野にチェックマークが表示される。これにより、どの対象分野の設計が完了したかを視覚的に容易に把握することができる。
図1Eに示される例では、選択可能な対象分野のうち「家族の生活」および「医療・入院」について保険設計が完了したことを示している。
【0076】
全ての選択可能な対象分野における保険設計が完了し、
図1Eの保険設計ホーム画面50のボタン54を選択すると、
図1Gの保険設計確認画面70に遷移する。
【0077】
図1Gは、保険設計アプリケーションの保険設計確認画面70の一例である。
【0078】
図1Gの保険設計確認画面70は、
図1Aの初期画面10よりも縦長に示されているが、保険設計確認画面70は、例えば、端末装置の表示部の大きさに合わせてサイズ調節されてもよいし、保険設計確認画面70の一部が端末装置の表示部に表示されるようにしてもよい。保険設計確認画面70の一部が端末装置の表示部に表示される場合には、ユーザは、画面をスクロールすることによって、保険設計確認画面70の全体を閲覧することができる。
【0079】
保険設計確認画面70は、概算保険料表示セクション71と、保険設計詳細表示セクション72と、後述する詳細表示画面80をポップアップ表示させるためのボタン73とを含む。
【0080】
概算保険料表示セクション71には、各対象分野の保険設計の結果に基づいて算出された概算保険料の合計が表示される。
【0081】
各対象分野の保険設計詳細表示セクション72において、∨ボタンを選択すると、その対象分野の保険設計の詳細が表示されるようになっている。
図1Gに示される例では、対象分野「家族の生活」の保険設計の詳細が表示されている。例えば、対象分野「家族の生活」に対して、保険料(1,640円/月)の根拠として保険金額(8万円)および保険期間(64歳まで)が表示されている。
【0082】
ユーザは、保険設計確認画面70により、自身に必要な保険金額および保険期間がどの程度かを確認することができ、その保険金額および保険期間を満足する保険商品のために月額保険料がいくら必要であるかも確認することができる。
【0083】
各対象分野においてボタン73を選択すると、その対象分野の保険設計の更なる詳細を表示する詳細表示画面80がポップアップ表示される。
【0084】
図1Hは、保険設計アプリケーションの詳細表示画面80の一例を示す。
【0085】
詳細表示画面80には、保険設計確認画面70の保険設計詳細表示セクション72に表示された保険設計の詳細の更なる詳細が表示される。例えば、保険設計における保険金額の根拠を示すために、収支の詳細が表示される。例えば、保険金額8万円/月の根拠が、死後の収支が月々−8万円であると算出されたことを示している。例えば、保険設計における保険期間の根拠を示すために、ユーザに提示された質問とそれに対するユーザの回答とが表示される。例えば、保険期間64歳までの根拠が、「家族の生活を支えるために最低限何歳まで働く必要がありますか?」との質問に対して、ユーザが「64歳まで」と回答したことを示している。
【0086】
ユーザは、詳細表示画面80により、保険設計確認画面70で提示された自身に必要な保険金額および保険期間の根拠を確認することができる。これにより、保険設計確認画面70で提示された自身に必要な保険金額および保険期間ならびに保険金額をユーザに納得させることができる。
【0087】
このようにして、ユーザは、自分に必要な保険設計がどのようなものであるかを知ることができ、かつ、その根拠も得ることができるため、実際に保険商品に加入する際、納得したうえで保険商品に加入することができる。
【0088】
図1A〜
図1Gに示される例では、
図1Aに示される初期画面10でユーザが属性を入力することにより画面が遷移し、保険設計をユーザに行わせることができることを説明したが、ユーザが属性を入力することは必須ではない。ユーザが属性を入力することなく、保険設計をユーザに行わせるようにすることも本発明の範囲内である。このとき、例えば、ユーザが属する集団を全ユーザが属する集団とみなし、各対象分野に対する関心度を決定するようにしてもよい。
【0089】
保険設計アプリケーションは、以下に説明する保険設計のためのコンピュータシステムによって実現される。
【0090】
2.保険設計のためのコンピュータシステムの構成
図2は、保険設計のためのコンピュータシステム1000の構成の一例を示す。
【0091】
コンピュータシステム1000は、少なくとも1つの端末装置200と、少なくとも1つの端末装置200にネットワーク500を介して接続されているサーバ装置300と、サーバ装置300に接続されているデータベース部400とを含む。
【0092】
端末装置200は、スマートフォン、タブレット、パーソナルコンピュータ等の任意の端末装置であり得る。端末装置200は、ユーザが使用する端末装置であり得る。端末装置200は、ネットワーク500を介してサーバ装置300と通信することができる。ここで、ネットワーク500の種類は問わない。例えば、端末装置200は、インターネットを介してサーバ装置300と通信してもよいし、LANを介してサーバ装置300と通信してもよい。
図2には3つの端末装置200が描写されているが、端末装置200の数はこれに限定されない。端末装置200の数は、1以上の任意の数であり得る。
【0093】
サーバ装置300は、ネットワーク500を介して少なくとも1つの端末装置200と通信することができる。例えば、サーバ装置300は、サーバ装置300に接続されているデータベース部400から全ユーザの保険設計に関する情報を取得し、取得した情報を少なくとも1つの端末装置200に送信することができる。例えば、サーバ装置300は、少なくとも1つの端末装置200から受信した保険設計に関する情報をデータベース部400に送信することができる。
【0094】
サーバ装置300に接続されているデータベース部400には、例えば、ユーザの属性および保険設計に関する情報、ユーザの関心度に関する情報、各ユーザによる保険商品の購入履歴情報等が格納される。ユーザの属性は、ユーザの年齢、性別、既婚か独身か、子供の有無等であり得る。保険設計に関する情報は、例えば、保険の複数の対象分野のうちのどの対象分野について保険設計を行ったかを示す情報を含む。ユーザの関心度に関する情報は、例えば、各ユーザによる保険商品の購入履歴情報から算出された関心度を含み得、例えば、事前に行われた各対象分野に関するアンケートの結果を含み得る。データベース部400は、任意の記憶手段によって実装され得る。
【0095】
図3Aは、端末装置200の構成の一例を示す。
【0096】
端末装置200は、通信インターフェース部210と、入力部220と、表示部230と、メモリ部240と、プロセッサ部250とを備える。
【0097】
通信インターフェース部210は、ネットワーク500を介した通信を制御する。端末装置200のプロセッサ部250は、通信インターフェース部210を介して、端末装置200の外部から情報を受信することが可能であり、端末装置200の外部に情報を送信することが可能である。通信インターフェース部210は、任意の方法で通信を制御し得る。
【0098】
入力部220は、ユーザからの情報を端末装置200に入力することを可能にする。入力部220は、例えば、ユーザの属性、プロフィール、質問に対する回答等を端末装置200に入力することを可能にする。入力部220がユーザからの情報をどのような態様で端末装置200に入力することを可能にするかは問わない。例えば、入力部220がタッチパネルである場合には、ユーザがタッチパネルにタッチすることによって情報を入力するようにしてもよい。あるいは、入力部220がマウスである場合には、ユーザがマウスを操作することによって情報を入力するようにしてもよい。あるいは、入力部220がキーボードである場合には、ユーザがキーボードのキーを押下することによって情報を入力するようにしてもよい。あるいは、入力部220がマイクである場合には、ユーザがマイクに音声を入力することによって情報を入力するようにしてもよい。
【0099】
表示部230は、情報を表示するための任意のディスプレイであり得る。表示部230は、
図1A〜
図1Hに示されるような画面を表示することが可能である。
【0100】
メモリ部240には、端末装置200における処理を実行するためのプログラムやそのプログラムの実行に必要とされるデータ等が格納されている。メモリ部240には、例えば、保険設計のためのプログラム(例えば、後述する
図5に示される処理を実現するプログラム)の一部または全部が格納されている。メモリ部240には、任意の機能を実装するアプリケーションが格納されていてもよい。ここで、プログラムをどのようにしてメモリ部240に格納するかは問わない。例えば、プログラムは、メモリ部240にプリインストールされていてもよい。あるいは、プログラムは、ネットワーク500を経由してダウンロードされることによってメモリ部240にインストールされるようにしてもよい。メモリ部240は、任意の記憶手段によって実装され得る。
【0101】
プロセッサ部250は、端末装置200全体の動作を制御する。プロセッサ部250は、メモリ部240に格納されているプログラムを読み出し、そのプログラムを実行する。これにより、端末装置200を所望のステップを実行する装置として機能させることが可能である。プロセッサ部250は、単一のプロセッサによって実装されてもよいし、複数のプロセッサによって実装されてもよい。
【0102】
図3Aに示される例では、端末装置200の各構成要素が端末装置200内に設けられているが、本発明はこれに限定されない。端末装置200の各構成要素のいずれかが端末装置200の外部に設けられることも可能である。例えば、入力部220、表示部230、メモリ部240、プロセッサ部250のそれぞれが別々のハードウェア部品で構成されている場合には、各ハードウェア部品が任意のネットワークを介して接続されてもよい。このとき、ネットワークの種類は問わない。各ハードウェア部品は、例えば、LANを介して接続されてもよいし、無線接続されてもよいし、有線接続されてもよい。
【0103】
図3Bは、サーバ装置300の構成の一例を示す。
【0104】
サーバ装置300は、通信インターフェース部310と、メモリ部320と、プロセッサ部330とを備える。
【0105】
通信インターフェース部310は、ネットワーク500を介した通信を制御する。また、通信インターフェース部310は、データベース部400との通信も制御する。サーバ装置300のプロセッサ部330は、通信インターフェース部310を介して、サーバ装置300の外部から情報を受信することが可能であり、サーバ装置300の外部に情報を送信することが可能である。通信インターフェース部310は、任意の方法で通信を制御し得る。
【0106】
メモリ部320には、サーバ装置300の処理の実行に必要とされるプログラムやそのプログラムの実行に必要とされるデータ等が格納されている。例えば、保険設計のためのプログラム(例えば、後述する
図5に示される処理を実現するプログラム)の一部または全部が格納されている。メモリ部320は、任意の記憶手段によって実装され得る。
【0107】
プロセッサ部330は、サーバ装置300全体の動作を制御する。プロセッサ部330は、メモリ部320に格納されているプログラムを読み出し、そのプログラムを実行する。これにより、サーバ装置300を所望のステップを実行する装置として機能させることが可能である。プロセッサ部330は、単一のプロセッサによって実装されてもよいし、複数のプロセッサによって実装されてもよい。
【0108】
図3Bに示される例では、サーバ装置300の各構成要素がサーバ装置300内に設けられているが、本発明はこれに限定されない。サーバ装置300の各構成要素のいずれかがサーバ装置300の外部に設けられることも可能である。例えば、メモリ部320、プロセッサ部330のそれぞれが別々のハードウェア部品で構成されている場合には、各ハードウェア部品が任意のネットワークを介して接続されてもよい。このとき、ネットワークの種類は問わない。各ハードウェア部品は、例えば、LANを介して接続されてもよいし、無線接続されてもよいし、有線接続されてもよい。
【0109】
図4は、データベース部400に格納され得る情報のデータ構成の一例を示す。
【0110】
データベース部400は、ユーザごとに、ユーザの属性および保険設計に関する情報を格納している。例えば、AAAさんについて、(男性、30歳、既婚、子供なし)という属性と、「家族の生活」、「医療・入院」、「老後生活」という対象分野について保険設計を行ったという情報とを格納し、BBBさんについて、(男性、45歳、未婚、子供なし)という属性と、「お葬式など」、「就業不能」、「要介護」という対象分野について保険設計を行ったという情報とを格納し、CCCさんについて、(女性、27歳、既婚、子供2人)という属性と、「家族の生活」、「お子様の進学」という対象分野について保険設計を行ったという情報とを格納し得る。データベース部400は、例えば、各ユーザが保険設計を行った時間の情報も格納し得る。
【0111】
データベース部400には、上述した情報の他に、ユーザごとに、ユーザのプロフィールを格納することができる。
【0112】
データベース部400に格納されたデータは、特定の属性を有する集団を抽出し、その集団の傾向を決定するために用いられることができる。例えば、データベース部400に格納されたデータは、その集団に属するユーザのうち、各対象分野に関心があるユーザの割合がどのくらいかを決定するために利用されることができる。このとき、集団は、少なくとも1つの同じ属性を有する人が属する集団であってもよく、例えば、男性が属する集団、30歳〜39歳の女性が属する集団、未婚の男性が属する集団等であり得る。
【0113】
データベース部400に格納されたデータは、特定のプロフィールを有する集団を抽出し、その集団の傾向を決定するために用いられることができる。例えば、データベース部400に格納されたデータは、その集団に属するユーザのうち、各対象分野に関心があるユーザの割合がどのくらいかを決定するために利用されることができる。このとき、集団は、少なくとも1つの同じプロフィールを有する人が属する集団であってもよく、例えば、年収1,000万円以上の人が属する集団、年収500万円〜600万円で持家がある人が属する集団、3歳の子供と1歳の子供とを有する人が属する集団等であり得る。
【0114】
データベース部400に格納されたデータは、特定の属性およびプロフィールを有する集団を抽出し、その集団の傾向を決定するために用いられることができる。例えば、データベース部400に格納されたデータは、その集団に属するユーザのうち、各対象分野に関心があるユーザの割合がどのくらいかを決定するために利用されることができる。このとき、集団は、少なくとも1つの同じ属性およびプロフィールを有する人が属する集団であってもよく、例えば、年収1,000万円以上の男性が属する集団、年収500万円〜600万円で持家がある30歳の女性が属する集団、3歳の子供と1歳の子供とを有する40代の男性が属する集団等であり得る。
【0115】
図2、
図3Bに示される例では、データベース部400は、サーバ装置300の外部に設けられているが、本発明はこれに限定されない。データベース部400をサーバ装置300の内部に設けることも可能である。このとき、データベース部400は、メモリ部320を実装する記憶手段と同一の記憶手段によって実装されてもよいし、メモリ部320を実装する記憶手段とは別の記憶手段によって実装されてもよい。いずれにせよ、データベース部400は、サーバ装置300のための格納部として構成される。データベース部400の構成は、特定のハードウェア構成に限定されない。例えば、データベース部400は、単一のハードウェア部品で構成されてもよいし、複数のハードウェア部品で構成されてもよい。例えば、データベース部400は、サーバ装置300の外付けハードディスク装置として構成されてもよいし、ネットワーク500を介して接続されるクラウド上のストレージとして構成されてもよい。
【0116】
3.保険設計のためのコンピュータシステムにおける処理
図5は、保険設計のためのコンピュータシステム1000において行われる、保険設計のための処理500の一例を示す。
図5に示される例では、保険設計のための処理の各ステップを端末装置200において実行する例、すなわち、保険設計アプリケーションが端末装置200上で実行されるアプリケーションである場合を説明する。保険設計アプリケーションは、サーバ装置と通信可能な状況で実行されるオンラインアプリケーションであってもよいし、サーバ装置と通信不可能な状況でも実行されるオフラインアプリケーションであってもよい。オンラインアプリケーションである場合は、常にサーバ装置とデータのやり取りをしてもよいし、所定のタイミングまたはユーザ操作があったときにサーバ装置とデータのやり取りをしてもよい。オフラインアプリケーションである場合は、例えば、サーバ装置と通信可能になったときに、サーバ装置とのデータのやり取りが行われる。
【0117】
保険設計アプリケーションが起動されると、ステップS501では、端末装置200のプロセッサ部250が、保険商品の対象分野に関する情報をユーザが入力することを可能にする。これは、例えば、上述した
図1Eの保険設計ホーム画面50の対象分野表示セクション51を表示部230に表示することにより、可能にされる。対象分野表示セクション51はユーザによって選択されることが可能であり、ユーザは、対象分野表示セクション51を選択することにより、対象分野の選択という対象分野に関する情報を入力することができるからである。
【0118】
このとき、例えば、表示部230には、ユーザが設計可能な保険商品の複数の対象分野が表示されるようにしてもよい。ユーザが設計可能な保険商品の複数の対象分野は、例えば、自身がなくなったときの備えのための保険(例えば、生命保険)が分類され得る「家族の生活」、自身がなくなったときの備えのための保険(例えば、終身保険)が分類され得る「お葬式など」、病気やケガへの備えのための保険(例えば、医療保険)が分類され得る「医療・入院」、病気やケガへの備えのための保険(例えば、収入保障保険、所得補償保険)が分類され得る「就業不能」、病気やケガへの備えのための保険(例えば、介護保険)が分類され得る「要介護」、将来の生活への備えのための保険(例えば、養老保険)が分類され得る「老後生活」、将来の生活への備えのための保険(例えば、学資保険)が分類され得る「お子様の進学」を含むがこれらに限定されない。ユーザが設計可能な保険商品の複数の対象分野は、例えば、上述した
図1Eの保険設計ホーム画面50の対象分野表示セクション51のように表示され得る。
【0119】
ステップS502では、端末装置200のプロセッサ部250が、保険商品の対象分野に関する他のユーザについての情報を表示部230に表示する。保険商品の対象分野に関する他のユーザについての情報は、例えば、他のユーザがその対象分野にどの程度の関心があるかを示す関心度であってもよいし、例えば、他のユーザがその対象分野においてどのような保険設計を行ったかを示す情報であってもよいし、例えば、他のユーザがその対象分野においていつ保険設計を行ったかを示す情報であってもよい。
【0120】
例えば、端末装置200のプロセッサ部250は、各対象分野に対する他のユーザの関心度を表示部230に表示する。各対象分野に対する他のユーザの関心度を表示することにより、ユーザは、他のユーザが各対象分野においてどの程度関心を持っているかを知ることができ、自身の保険設計の参考にすることができ、これにより、ユーザは、納得して保険設計を行うことができるようになる。
【0121】
例えば、端末装置200のプロセッサ部250は、他のユーザの関心度の高い順に、保険商品の複数の対象分野を並べ替えて表示部230に表示するようにしてもよい。これにより、他のユーザの関心度が高い対象分野ほどユーザの目につきやすくすることができ、表示部230に表示されるユーザインタフェースは、ユーザにとって使いやすいものとなり得る。
【0122】
他のユーザの関心度は、例えば、所定のタイミングまたはユーザ操作があったときにサーバ装置300からネットワーク500を介して受信されて更新されるようにしてもよいし、保険設計アプリケーションが起動された時点で予め受信され、以後更新されないようにしてもよい。
【0123】
各対象分野に対する他のユーザの関心度は、例えば、各対象分野に対して関心のあるユーザの数で表示されてもよく、各対象分野に対して関心のあるユーザの比率で表示されてもよい。各対象分野に対して関心のあるユーザは、例えば、各対象分野について入力を行ったユーザであり得、例えば、各対象分野の保険設計を行ったユーザであり得る。比率は、例えば、ユーザが属する集団におけるその対象分野に対して関心のあるユーザの比率であり、例えば、ユーザが属する集団におけるその対象分野について入力を行ったユーザの比率であり得、例えば、ユーザが属する集団におけるその対象分野の保険設計を行ったユーザの比率であり得る。各対象分野に対する他のユーザの関心度は、例えば、ユーザが属する集団において事前に行われた、各対象分野に関するアンケートの結果に基づいてもよい。ここで、ユーザが属する集団は、全ユーザが属する集団であり得、好ましくは、ユーザと同じ属性および/またはプロフィールを有する人が属する集団であり得る。ユーザと同じ属性および/またはプロフィールを有する人が属する集団の他のユーザの方が、ユーザに似た状況にある可能性が高く、関心度の有用性が高まるからである。
【0124】
ユーザと同じ属性および/またはプロフィールを有する人が属する集団の関心度を利用する場合は、ステップS501の前に、端末装置200のプロセッサ部250が、入力部220を介して入力されたユーザの属性および/またはプロフィールを受信するステップS501’を含み得る。
【0125】
各対象分野に対する他のユーザの関心度は、例えば、上述した
図1Eの保険設計ホーム画面50の関心度表示セクション53のように表示され得る。関心度は、例えば、パーセント表示と共に円グラフで表示されてもよいし、棒グラフで表示されてもよいし、面グラフで表示されてもよい。関心度の表示の態様は問わない。例えば、関心度は、リアルタイムで表示されてもよいし、過去(例えば、1分前、10分前、1時間前、1日前等)の関心度が表示されてもよい。
【0126】
端末装置200のプロセッサ部250は、例えば、保険商品の対象分野に関する他のユーザについての情報(例えば、関心度)の時系列変化を表示部230に表示するようにしてもよい。例えば、関心度の時系列変化は、例えば、折れ線グラフ、棒グラフ、面グラフ等のグラフを用いて表示されるようにしてもよいし、表を用いて表示されるようにしてもよい。例えば、関心度の時系列変化を表示することにより、その関心度が増加傾向にあるものなのか、減少傾向にあるものなのかを確認することができる。
【0127】
端末装置200のプロセッサ部250は、例えば、追加のステップS503において、ユーザが情報を入力する際の入力可否を制御するようにしてもよい。これは、例えば、所定の対象分野に対するユーザ選択が可能な状態と不可能な状態とを切り替えるようにすることで達成され得る。ユーザ選択が不可能な状態は、例えば、所定の対象分野をユーザ選択不可能なように表示している状態である。所定の対象分野をユーザ選択不可能なように表示することは、所定の対象分野を表示しないことも含む。所定の対象分野をユーザ選択不可能なように表示することは、例えば、その対象分野がユーザ選択不可能であることを明示するように、他の対象分野とは異なる態様で表示することを含む。異なる態様で表示することは、例えば、グレー表示すること、赤色で表示すること、破線で囲むこと、点滅表示すること等を含むがこれらに限定されない。ユーザによって選択可能な対象分野を予め制限することにより、ユーザがあれこれ考慮する必要性を未然に排除し、保険設計を効率化することができる。
【0128】
ユーザ選択が不可能な状態の(例えば、ユーザ選択不可能であるように表示される)所定の対象分野は、例えば、プロセッサ部250によって決定されることができ、それに加えて、またはそれに代えて、ユーザによって決定されることができる。プロセッサ部250によって決定される場合、所定の対象分野は、例えば、関心度が所定の閾値未満の対象分野であり得る。所定の閾値は、例えば、100人、500人、1000人、5000人等であってもよいし、例えば、30%、40%、50%、60%等であってもよい。好ましくは、50%であり得る。過半数未満の人しか関心を持っていない対象分野に対して、ユーザが保険設計を行おうとする可能性は低いと考えられるからである。他のユーザの関心度が低い対象分野の選択を予め制限することにより、ユーザがあれこれ考慮する必要性を未然に排除し、保険設計を効率化することができる。
【0129】
ユーザ選択が不可能な状態の所定の対象分野がプロセッサ部250によって決定される場合、所定の対象分野は、例えば、ステップS501’で受信されたユーザの属性および/またはプロフィールに応じて決定される。例えば、未婚の属性を有するユーザまたは子供なしの属性を有するユーザに対しては、所定の対象分野は、「お子様の進学」であると決定される。未婚の属性を有するユーザまたは子供なしの属性を有するユーザにとって、子供の進学に備えることは興味がなく、保険設計を行う可能性が低いからである。例えば、未婚の属性を有するユーザに対しては、所定の対象分野は、「家族の生活」であると決定される。未婚の属性を有するユーザにとって、家族の生活に備えることは興味がなく、保険設計を行う可能性が低いからである。例えば、年収が200万円以下のユーザに対しては、所定の対象分野は、「お葬式など」および「老後の生活」であると決定される。年収の少ないユーザは、最低限の保険を必要としている可能性が高いからである。ユーザの属性および/またはプロフィールに応じて対象分野の選択を予め制限することにより、ユーザがあれこれ考慮する必要性を未然に排除し、保険設計を効率化することができる。
【0130】
ユーザ選択が不可能な状態の所定の対象分野がユーザによって決定される場合、所定の対象分野は、入力部220を介してユーザから入力され得る。例えば、上述した
図1Eの保険設計ホーム画面50のON−OFFトグルスイッチ56をOFFにすることによって、ユーザ選択が不可能な状態にすべき所定の対象分野が入力され得る。ON−OFFトグルスイッチ56をOFFにすると、その対象分野を選択することができなくなる。逆に、ON−OFFトグルスイッチ56をONにすると、その対象分野を選択することが可能になる。ユーザが興味のない対象分野の選択を予め制限することにより、ユーザがあれこれ考慮する必要性を未然に排除し、保険設計を効率化することができる。このとき、ユーザは、OFFにされたON−OFFトグルスイッチ56をONに切り替えることも可能であり、ユーザは、各対象分野の概算保険料および/または概算保険料の合計を確認しながら、どの対象分野を設計対象とするかを検討することが可能である。
【0131】
このとき、端末装置200のプロセッサ部250は、ON−OFFトグルスイッチ56がONであるかOFFであるかの情報をサーバ装置300に送信するようにしてもよい。これにより、サーバ装置300は、ON−OFFトグルスイッチ56がONであるかOFFであるかの情報に基づいて、そのユーザがその対象分野に対して関心があるか関心がないかを把握することが可能になる。ON−OFFトグルスイッチ56がONであるかOFFであるかの情報は、他のユーザに対して表示される関心度の算出のために使用され得る。端末装置200のプロセッサ部250は、ON−OFFトグルスイッチ56がONであるかOFFであるかの情報をリアルタイムでサーバ装置300に通信してもよいし、所定のタイミングまたはサーバ装置300と通信可能となったときにサーバ装置300に通信してもよい。
【0132】
ユーザによる保険設計のための対象分野の選択入力を入力部220を介して受信すると、端末装置200のプロセッサ部250が、ユーザによって選択された対象分野においてユーザが情報を入力すること(例えば、保険設計を行うこと)を可能にする。保険設計を行うことは、例えば、上述した
図1Fの保険設計画面60を表示部230表示することによって可能にされる。保険設計において、プロセッサ部250は、その対象分野において、どの程度の保険料が必要かを決定する。
【0133】
情報を入力することを可能にすることは、例えば、端末装置200のプロセッサ部250が、ユーザに対する質問を表示部230に表示することを含む。例えば、上述した
図1Fの保険設計画面60の質問61のように表示され得る。このとき、端末装置200のプロセッサ部250は、質問に対する他のユーザの回答結果も表示部230に表示する。例えば、上述した
図1Fの保険設計画面60のみんなの回答表示セクション63のように表示され得る。これにより、ユーザは、他のユーザが同じ質問に対してどのように回答したかを知ることができ、それを参考にして情報を入力することができる。例えば、ユーザは、他のユーザの回答結果を自身の保険設計の参考にすることができる。
【0134】
端末装置200のプロセッサ部250は、入力部220を介して質問に対するユーザの回答結果を受信し、その回答結果に基づいて、ユーザに必要な保険料を決定する。複数の質問がある場合には、それぞれの質問に対する回答結果に基づいて、ユーザに必要な保険料を決定する。これにより、保険設計が完了する。保険設計により決定された保険料は、例えば、
図1Fの保険設計画面60の概算保険料表示セクション64、または、
図1Eの保険設計ホーム画面50の対象分野表示セクション51に表示され得、ユーザに提示される。
【0135】
例えば、端末装置200のプロセッサ部250は、入力部220を介して質問に対するユーザの回答結果を受信することに応答して、その回答結果に応じた保険料の変動分を表示部230に表示するようにしてもよい。保険料の変動分は、例えば、上述した
図1Fの保険設計画面60の回答セクション62の近傍に、例えば、上方に表示され得る。ユーザが回答結果を入力するとすぐに、その回答結果に応じた保険料の変動分が表示されるため、ユーザは、保険設計におけるその回答の費用対効果を即時に知ることができ、ユーザは、費用対効果を考慮しながら、保険設計を行うことができる。
【0136】
例えば、完了した保険設計の情報は、サーバ装置300に送信されてデータベース部400に格納され、他のユーザが保険設計を行う際に表示される関心度の算出のために使用される。
【0137】
上述した例では、保険設計のための処理500の各ステップを端末装置200において実行する例を説明したが、本発明は、これに限定されない。保険設計のための処理500の各ステップは、プロセッサ部を備える他の情報処理装置によって実行されることができる。例えば、保険設計のための処理500の各ステップは、サーバ装置300のプロセッサ部330によって実行されることができる。これは、例えば、保険設計アプリケーションがサーバ装置300上で実行されるウェブアプリケーションである場合である。
【0138】
この場合、ウェブアプリケーションが起動されると、ステップS501では、サーバ装置300のプロセッサ部330が、保険商品の対象分野に関する情報をユーザが入力することを可能にする。これは、例えば、ネットワーク500を介して、端末装置200に情報を送信し、上述した
図1Eの保険設計ホーム画面50の対象分野表示セクション51を表示部230に表示させることにより、可能にされる。対象分野表示セクション51はユーザによって選択されることが可能であり、ユーザは、対象分野表示セクション51を選択することにより、対象分野の選択という対象分野に関する情報を入力することができるからである。ユーザによって入力された保険商品の対象分野に関する情報は、端末装置200からサーバ装置300に送信され、サーバ装置300のプロセッサ部330は、通信インターフェース310を介してこれを受信する。
【0139】
このとき、例えば、サーバ装置300のプロセッサ部330は、ネットワーク500を介して、端末装置200に情報を送信し、ユーザが設計可能な保険商品の複数の対象分野を端末装置200の表示部230に表示させる。
【0140】
ステップS502では、サーバ装置300のプロセッサ部330は、ネットワーク500を介して、保険商品の対象分野に関する他のユーザについての情報を端末装置200に送信する。送信された他のユーザの関心度は、端末装置200の表示部230に表示される。
【0141】
サーバ装置300のプロセッサ部330は、ネットワーク500を介して、端末装置200に情報を送信し、ユーザによって選択された対象分野においてユーザが保険設計を行うことを可能にするようにしてもよい。保険設計を行うことは、例えば、上述した
図1Fの保険設計画面60を端末装置200の表示部230に表示することによって可能にされる。保険設計において、プロセッサ部330は、その対象分野において、どの程度の保険料が必要かを決定する。保険設計の結果は、端末装置200の表示部230に表示される。ユーザが保険設計を行うと、サーバ装置300のプロセッサ部330は、ネットワーク500を介して、保険設計の結果を端末装置200から受信する。
【0142】
保険設計アプリケーションがサーバ装置300上で実行されるウェブアプリケーションである場合であっても、保険設計アプリケーションが端末装置200上で実行されるアプリケーションである場合と同様に、保険設計のための処理を行うことができる。
【0143】
上述した例では、金融商品が保険商品であり、ユーザがコンピュータシステム1000を用いて保険設計を行うことを例に説明したが、本発明はこれに限定されない。保険商品を含む金融商品の運用設計のためのコンピュータシステムも本発明の範囲内である。
【0144】
金融商品の運用設計のためのコンピュータシステムは、コンピュータシステム1000と同様の処理、例えば
図5に示される処理によって、金融商品の運用設計のための処理を行うことができる。以下では、金融商品が、金融取引において扱われる商品群である場合を例に説明する。
【0145】
ステップS501では、端末装置200のプロセッサ部250が、金融商品の対象分野に関する情報をユーザが入力することを可能にする。これは、例えば、上述した
図1Eの保険設計ホーム画面50の対象分野表示セクション51のように金融商品の対象分野を表示するセクションを表示部230に表示することにより、可能にされる。そのようなセクションはユーザによって選択されることが可能であり、ユーザは、そのようなセクションを選択することにより、対象分野の選択という対象分野に関する情報を入力することができるからである。
【0146】
このとき、例えば、表示部230には、ユーザが運用設計可能な金融商品の複数の対象分野が表示されるようにしてもよい。ユーザが運用設計可能な金融商品の複数の対象分野は、例えば、短期的な運用のための金融商品(例えば、預金、株式)が分類され得る分野、中期的な運用のための金融商品(例えば、投資信託、外国為替)が分類され得る分野、長期的な運用のための金融商品(例えば、保険商品)が分類され得る分野、ハイリスクハイリターンの運用のための金融商品(例えば、株式)が分類され得る分野、ミドルリスクミドルリターンの運用のための金融商品(例えば、投資信託、外国為替)が分類され得る分野、ローリスクローリターンの運用のための金融商品(例えば、保険商品)が分類され得る分野を含むがこれらに限定されない。
【0147】
ステップS502では、端末装置200のプロセッサ部250が、金融商品の対象分野に関する他のユーザについての情報を表示部230に表示する。金融商品の対象分野に関する他のユーザについての情報は、例えば、他のユーザがその対象分野にどの程度の関心があるかを示す関心度であってもよいし、例えば、他のユーザがその対象分野においてどのような運用設計を行ったかを示す情報であってもよいし、例えば、他のユーザがその対象分野においていつ運用設計を行ったかを示す情報であってもよい。
【0148】
例えば、端末装置200のプロセッサ部250は、各対象分野に対する他のユーザの関心度を表示部230に表示する。各対象分野に対する他のユーザの関心度を表示することにより、ユーザは、他のユーザが各対象分野においてどの程度関心を持っているかを知ることができ、自身の運用設計の参考にすることができ、これにより、ユーザは、納得して運用設計を行うことができるようになる。
【0149】
例えば、端末装置200のプロセッサ部250は、他のユーザの関心度の高い順に、金融商品の複数の対象分野を並べ替えて表示部230に表示するようにしてもよい。これにより、他のユーザの関心度が高い対象分野ほどユーザの目につきやすくすることができ、表示部230に表示されるユーザインタフェースは、ユーザにとって使いやすいものとなり得る。
【0150】
各対象分野に対する他のユーザの関心度は、例えば、各対象分野に対して関心のあるユーザの数で表示されてもよく、各対象分野に対して関心のあるユーザの比率で表示されてもよい。各対象分野に対する他のユーザの関心度は、例えば、各対象分野について入力を行ったユーザであり得、例えば、各対象分野の運用設計を行ったユーザであり得る。比率は、例えば、ユーザが属する集団におけるその対象分野に対して関心のあるユーザの比率であり、例えば、ユーザが属する集団におけるその対象分野について入力を行ったユーザの比率であり得、例えば、ユーザが属する集団におけるその対象分野の運用設計を行ったユーザの比率であり得る。各対象分野に対する他のユーザの関心度は、例えば、ユーザが属する集団において事前に行われた、各対象分野に関するアンケートの結果に基づいてもよい。ここで、ユーザが属する集団は、全ユーザが属する集団であり得、好ましくは、ユーザと同じ属性および/またはプロフィールを有する人が属する集団であり得る。ユーザと同じ属性および/またはプロフィールを有する人が属する集団の他のユーザの方が、ユーザに似た状況にある可能性が高く、関心度の有用性が高まるからである。
【0151】
ユーザと同じ属性および/またはプロフィールを有する人が属する集団の関心度を利用する場合は、ステップS501の前に、端末装置200のプロセッサ部250が、入力部220を介して入力されたユーザの属性および/またはプロフィールを受信するステップS501’を含み得る。
【0152】
各対象分野に対する他のユーザの関心度は、例えば、パーセント表示と共に円グラフで表示されてもよいし、棒グラフで表示されてもよいし、面グラフで表示されてもよい。関心度の表示の態様は問わない。例えば、関心度は、リアルタイムで表示されてもよいし、過去(例えば、1分前、10分前、1時間前、1日前等)の関心度が表示されてもよい。
【0153】
端末装置200のプロセッサ部250は、例えば、対象分野に関する他のユーザについての情報(例えば、関心度)の時系列変化を表示部230に表示するようにしてもよい。例えば、関心度の時系列変化は、例えば、折れ線グラフ、棒グラフ、面グラフ等のグラフを用いて表示されるようにしてもよいし、表を用いて表示されるようにしてもよい。関心度の時系列変化を表示することにより、その関心度が増加傾向にあるものなのか、減少傾向にあるものなのかを確認することができる。
【0154】
端末装置200のプロセッサ部250は、例えば、追加のステップS503において、ユーザが情報を入力する際の入力可否を制御するようにしてもよい。これは、例えば、所定の対象分野に対するユーザ選択が可能な状態と不可能な状態とを切り替えるようにすることで達成され得る。ユーザ選択が不可能な状態は、例えば、所定の対象分野をユーザ選択不可能なように表示している状態である。所定の対象分野をユーザ選択不可能なように表示することは、所定の対象分野を表示しないことも含む。所定の対象分野をユーザ選択不可能なように表示することは、例えば、その対象分野がユーザ選択不可能であることを明示するように、他の対象分野とは異なる態様で表示することを含む。異なる態様で表示することは、例えば、グレー表示すること、赤色で表示すること、破線で囲むこと、点滅表示すること等を含むがこれらに限定されない。ユーザによって選択可能な対象分野を予め制限することにより、ユーザがあれこれ考慮する必要性を未然に排除し、運用設計を効率化することができる。
【0155】
ユーザ選択が不可能な状態の(例えば、ユーザ選択不可能であるように表示される)所定の対象分野は、例えば、プロセッサ部250によって決定されることができ、それに加えて、またはそれに代えて、ユーザによって決定されることができる。プロセッサ部250によって決定される場合、所定の対象分野は、例えば、関心度が所定の閾値未満の対象分野であり得る。所定の閾値は、例えば、100人、500人、1000人、5000人等であってもよいし、例えば、30%、40%、50%、60%等であってもよい。好ましくは、50%であり得る。過半数未満の人しか関心を持っていない対象分野に対して、ユーザが運用設計を行おうとする可能性は低いと考えられるからである。他のユーザの関心度が低い対象分野の選択を予め制限することにより、ユーザがあれこれ考慮する必要性を未然に排除し、運用設計を効率化することができる。
【0156】
ユーザ選択が不可能な状態の所定の対象分野がプロセッサ部250によって決定される場合、所定の対象分野は、例えば、ステップS501’で受信されたユーザの属性および/またはプロフィールに応じて決定される。例えば、年齢70代の属性を有するユーザに対しては、所定の対象分野は、長期的な運用のための金融商品が分類され得る分野であると決定される。年齢70代の属性を有するユーザには長期的な運用ができるほどの時間が残されていないと考えられ、運用設計を行う可能性が低いからである。例えば、年収200万円以下のユーザに対しては、所定の対象分野は、ハイリスクハイリターンの運用のための金融商品が分類され得る分野、および、ミドルリスクミドルリターンの運用のための金融商品が分類され得る分野であると決定される。年収200万円以下のユーザにとって、ハイリスクハイリターンの運用またはミドルリスクミドルリターンの運用を行う余裕はなく、運用設計を行う可能性が低いからである。ユーザの属性および/またはプロフィールに応じて対象分野の選択を予め制限することにより、ユーザがあれこれ考慮する必要性を未然に排除し、運用設計を効率化することができる。
【0157】
ユーザ選択が不可能な状態の所定の対象分野がユーザによって決定される場合、所定の対象分野は、入力部220を介してユーザから入力され得る。例えば、画面に表示され得るON−OFFトグルスイッチをOFFにすることによって、ユーザ選択が不可能な状態にすべき所定の対象分野が入力され得る。画面に表示され得るON−OFFトグルスイッチをOFFにすると、その対象分野を選択することができなくなる。逆に、画面に表示され得るON−OFFトグルスイッチをONにすると、その対象分野を選択することが可能になる。ユーザが興味のない対象分野の選択を予め制限することにより、ユーザがあれこれ考慮する必要性を未然に排除し、運用設計を効率化することができる。このとき、ユーザは、OFFにされたON−OFFトグルスイッチをONに切り替えることも可能であり、ユーザは、各対象分野の概算金額および/または概算金額の合計を確認しながら、どの対象分野を運用設計対象とするかを検討することが可能である。
【0158】
このとき、端末装置200のプロセッサ部250は、ON−OFFトグルスイッチがONであるかOFFであるかの情報をサーバ装置300に送信するようにしてもよい。これにより、サーバ装置300は、ON−OFFトグルスイッチがONであるかOFFであるかの情報に基づいて、そのユーザがその対象分野に対して関心があるか関心がないかを把握することが可能になる。ON−OFFトグルスイッチがONであるかOFFであるかの情報は、他のユーザに対して表示される関心度の算出のために使用され得る。端末装置200のプロセッサ部250は、ON−OFFトグルスイッチがONであるかOFFであるかの情報をリアルタイムでサーバ装置300に通信してもよいし、所定のタイミングまたはサーバ装置300と通信可能となったときにサーバ装置300に通信してもよい。
【0159】
ユーザによる運用設計のための対象分野の選択入力を入力部220を介して受信すると端末装置200のプロセッサ部250が、ユーザによって選択された対象分野においてユーザが情報を入力すること(例えば、運用設計を行うこと)を可能にする。運用設計を行うことは、例えば、運用設計のための画面を表示部230に表示することによって可能にされる。運用設計において、プロセッサ部250は、その対象分野における金融商品を取引して資産を運用するために、どの程度の金額が必要かを決定する。決定される金額は、分割して必要な金額(例えば、月々必要な金額)であってもよいし、一括で必要な金額であってもよい。
【0160】
情報を入力することを可能にすることは、例えば、端末装置200のプロセッサ部250が、ユーザに対する質問を表示部230に表示することを含む。このとき、端末装置200のプロセッサ部250は、質問に対する他のユーザの回答結果も表示部230に表示する。これにより、ユーザは、他のユーザが同じ質問に対してどのように回答したかを知ることができ、それを参考にして情報を入力することができる。例えば、ユーザは、他のユーザの回答結果を自身の運用設計の参考にすることができる。
【0161】
端末装置200のプロセッサ部250は、入力部220を介して質問に対するユーザの回答結果を受信し、その回答結果に基づいて、ユーザに必要な金額を決定する。複数の質問がある場合には、それぞれの質問に対する回答結果に基づいて、ユーザに必要な金額を決定する。これにより、運用設計が完了する。運用設計により決定された金額は、表示部230に表示されて、ユーザに提示される。
【0162】
例えば、端末装置200のプロセッサ部250は、入力部220を介して質問に対するユーザの回答結果を受信することに応答して、その回答結果に応じたユーザに必要な金額の変動分を表示部230に表示するようにしてもよい。ユーザに必要な金額の変動分は、ユーザが回答結果を入力するとすぐに、その回答結果に応じたユーザに必要な金額の変動分が表示されるため、ユーザは、運用設計におけるその回答の費用対効果を即時に知ることができ、ユーザは、費用対効果を考慮しながら、運用設計を行うことができる。
【0163】
例えば、完了した運用設計の情報は、サーバ装置300に送信されてデータベース部400に格納され、他のユーザが運用設計を行う際に表示される関心度の算出のために使用される。
【0164】
上述した例では、運用設計のための処理500の各ステップを端末装置200において実行する例を説明したが、本発明は、これに限定されない。運用設計のための処理500の各ステップは、プロセッサ部を備える他の情報処理装置によって実行されることができる。例えば、運用設計のための処理500の各ステップは、サーバ装置300のプロセッサ部330によって実行されることができる。これは、例えば、金融商品の運用設計のためのアプリケーションがサーバ装置300上で実行されるウェブアプリケーションである場合である。
【0165】
この場合、ウェブアプリケーションが起動されると、ステップS501では、サーバ装置300のプロセッサ部330が、金融商品の対象分野に関する情報をユーザが入力することを可能にする。これは、例えば、ネットワーク500を介して、端末装置200に情報を送信し、上述した
図1Eの保険設計ホーム画面50の対象分野表示セクション51のよう金融商品の対象分野を表示するセクションを表示部230に表示させることにより、可能にされる。そのようなセクションはユーザによって選択されることが可能であり、ユーザは、そのようなセクションを選択することにより、対象分野の選択という対象分野に関する情報を入力することができるからである。ユーザによって入力された金融商品の対象分野に関する情報は、端末装置200からサーバ装置300に送信され、サーバ装置300のプロセッサ部330は、通信インターフェース310を介してこれを受信する。
【0166】
このとき、例えば、サーバ装置300のプロセッサ部330は、ネットワーク500を介して、端末装置200に情報を送信し、ユーザが運用設計可能な金融商品の複数の対象分野を端末装置200の表示部230に表示させる。
【0167】
ステップS502では、サーバ装置300のプロセッサ部330は、ネットワーク500を介して、金融商品の対象分野に関する他のユーザについての情報を端末装置200に送信する。送信された他のユーザの関心度は、端末装置200の表示部230に表示される。
【0168】
サーバ装置300のプロセッサ部330は、ネットワーク500を介して、端末装置200に情報を送信し、ユーザによって選択された対象分野においてユーザが運用設計を行うことを可能にするようにしてもよい。運用設計を行うことは、例えば、上述した
図1Fの保険設計画面60のような画面を端末装置200の表示部230に表示することによって可能にされる。運用設計において、プロセッサ部330は、その対象分野において、どの程度の金額が必要かを決定する。運用設計の結果は、端末装置200の表示部230に表示される。ユーザが運用設計を行うと、サーバ装置300のプロセッサ部330は、ネットワーク500を介して、運用設計の結果を端末装置200から受信する。
【0169】
上述した例では、金融商品の複数の対象分野について、対象分野に関する情報をユーザが入力することを可能にし、対象分野に関する他のユーザについての情報を表示することを説明したが、本発明はこれに限定されない。本発明は、金融商品に限定されない任意の商品の項目について、その項目に関する情報をユーザが入力することを可能にし、その項目に関する他のユーザについての情報を表示するようにすることができる。商品は、例えば、目に見える商品であり得、好ましくは、目に見えない商品であり得、より好ましくは、保険商品などの金融商品であり得る。保険商品などの金融商品は、他人がどのような運用設計を行っているかを他人に聞きづらいものであり、他人がどのような運用設計を行っているかを参考にすることが難しいところ、本発明により他のユーザの情報を提供してユーザの意思決定支援を行うことの効果が顕著だからである。
【0170】
商品の項目は、例えば、商品の対象分野であってもよく、例えば、個々の商品の仕様であってもよい。例えば、商品が上述した金融商品の場合には、金融商品の項目は、例えば、上述した金融商品の対象分野であってもよく、金融商品の仕様であってもよい。金融商品の仕様は、例えば、金利、利回り、運用期間等を含む。金融商品が保険商品である場合、保険商品の仕様は、例えば、保障項目、保障期間、保険料払込期間、支給方法、給付金額等を含む。
【0171】
例えば、ステップS501では、端末装置200のプロセッサ部250が、商品の項目に関する情報をユーザが入力することを可能にする。これは、例えば、上述した
図1Eの保険設計ホーム画面50の対象分野表示セクション51のように、商品の項目を表示するセクションを表示部230に表示することにより、可能にされる。このようなセクションはユーザによって選択されることが可能であり、ユーザは、このようなセクションを選択することにより、商品の項目の選択という項目に関する情報を入力することができるからである。例えば、商品が金融商品である場合、端末装置200のプロセッサ部250は、
図1Eの保険設計ホーム画面50の対象分野表示セクション51において「家族の生活」の代わりに「金利」が表示され、「お葬式など」の代わりに「利回り」が表示され、「医療・入院」の代わりに「運用期間」が表示されるように、各対象分野の代わりに金融商品の項目(例えば、仕様)が表示される画面を表示部230に表示する。例えば、商品が保険商品である場合、端末装置200のプロセッサ部250は、
図1Eの保険設計ホーム画面50の対象分野表示セクション51において「家族の生活」の代わりに「保障項目」が表示され、「お葬式など」の代わりに「保障期間」が表示され、「医療・入院」の代わりに「支給方法」が表示されるように、各対象分野の代わりに保険商品の項目(例えば、仕様)が表示される画面を表示部230に表示する。
【0172】
ステップS502では、端末装置200のプロセッサ部250は、商品の項目に関する他のユーザについての情報を表示部230に表示する。商品の項目に関する他のユーザについての情報は、例えば、他のユーザがその項目にどの程度の関心があるかを示す関心度であってもよいし、例えば、他のユーザがその項目においてどのような入力を行ったかを示す情報であってもよいし、例えば、他のユーザがその項目においていつ入力を行ったかを示す情報であってもよい。
【0173】
ユーザは、商品の項目について入力を行うために、所望の項目を選択する。ユーザによる項目の選択入力を入力部220を介して受信すると、端末装置200のプロセッサ部250が、ユーザによって選択された項目についてユーザが入力することを可能にする。入力することは、例えば、商品が金融商品である場合に運用設計を行うことであり、運用設計のための画面を表示部230に表示することによって可能にされる。例えば、選択された項目が「運用期間」である場合、運用設計において、ユーザは、金融商品の「運用期間」を決定することができる。例えば、
図1Fの保険設計画面60のように、ユーザに表示部230に表示された質問に回答させることにより金融商品の「運用期間」が決定されるようにしてもよいし、例えば、ユーザに値を直接入力させることにより金融商品の「運用期間」が決定されるようにしてもよい。例えば、選択された項目が「保障期間」である場合、運用設計において、ユーザは、保険商品の「保障期間」を決定することができる。例えば、
図1Fの保険設計画面60のように、ユーザに表示部230に表示された質問に回答させることにより保険商品の「保障期間」が決定されるようにしてもよいし、例えば、ユーザに値を直接入力させることにより保険商品の「保障期間」が決定されるようにしてもよい。
【0174】
入力することを可能にすることは、例えば、端末装置200のプロセッサ部250が、ユーザに対する質問を表示部230に表示することを含み、端末装置200のプロセッサ部250は、質問に対する他のユーザの回答結果も表示部230に表示する。これにより、ユーザは、他のユーザが同じ質問に対してどのように回答したかを知ることができ、それを参考にして情報を入力することができる。例えば、ユーザは、他のユーザの回答結果を自身の運用設計の参考にすることができる。
【0175】
端末装置200のプロセッサ部250は、入力部220を介して質問に対するユーザの回答結果を受信し、その回答結果に基づいて、例えば、商品の仕様を決定する。複数の質問がある場合には、それぞれの質問に対する回答結果に基づいて、商品の仕様を決定する。決定された仕様は、表示部230に表示されて、ユーザに提示される。また、決定された仕様は、例えば、サーバ装置300に送信されてデータベース部400に格納され、他のユーザが仕様を決定する際に表示される関心度の算出のために使用される。
【0176】
商品が金融商品である場合には、質問に対する回答結果に基づいて、金融商品の仕様を決定する。これにより、運用設計が完了する。運用設計により決定された金融商品の仕様は、表示部230に表示されて、ユーザに提示される。例えば、完了した運用設計の情報は、サーバ装置300に送信されてデータベース部400に格納され、他のユーザが運用設計を行う際に表示される関心度の算出のために使用される。
【0177】
図5を参照して上述した例では、
図5に示される各ステップの処理は、プロセッサ部250とメモリ部240に格納されたプログラムとによって実現することが説明されたが、本発明はこれに限定されない。
図5に示される各ステップの処理のうちの少なくとも1つは、制御回路などのハードウェア構成によって実現されてもよい。
【0178】
本発明は、上述した実施形態に限定されるものではない。本発明は、特許請求の範囲によってのみその範囲が解釈されるべきであることが理解される。当業者は、本発明の具体的な好ましい実施形態の記載から、本発明の記載および技術常識に基づいて等価な範囲を実施することができることが理解される。