【文献】
Samsung,On QCL for NR[online],3GPP TSG RAN WG1 #89 R1-1707979,2017年 5月 6日,[検索日:2018.02.14],Internet<URL:http://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG1_RL1/TSGR1_89/Docs/R1-1707979.zip>
【文献】
Intel Corporation,On QCL for different BW parts and other QCL details[online],3GPP TSG RAN WG1 adhoc_NR_AH_1706 R1-1710539,2017年 6月17日,[検索日:2018.01.16],Internet<URL:http://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG1_RL1/TSGR1_AH/NR_AH_1706/Docs/R1-1710539.zip>
【文献】
Nokia,Summary of QCL[online],3GPP TSG RAN WG1 #89 R1-1709298,2017年 5月16日,[検索日:2018.03.05],Internet<URL:http://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG1_RL1/TSGR1_89/Docs/R1-1709298.zip>
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
復調参照信号(DMRS:DeModulation Reference Signal)シーケンス生成に係る初期値に係る情報を、ネットワークデバイスから受信し、
前記DMRSシーケンスを、前記ネットワークデバイスから、DMRSポートにおいて受信し、
前記DMRSシーケンスを、DMRSポートグループのインデックス及びスロットインデックスに基づいて決定された前記初期値に基づいて、復調し、
前記DMRSポートグループは、前記DMRSポートを含み、
前記スロットインデックスの範囲は、
サブキャリア間隔が15kHzである場合、0から9の整数であり、
前記サブキャリア間隔が30kHzである場合、0から19の整数であり、
前記サブキャリア間隔が60kHzである場合、0から39の整数であり、
前記サブキャリア間隔が120kHzである場合、0から79の整数であり、または、
前記サブキャリア間隔が240kHzである場合、0から159の整数である、
端末デバイス。
【発明を実施するための形態】
【0022】
本開示の原理は、いくつかの例示的な実施形態を参照して説明される。これらの実施形態は、例示のみを目的として記載されており、本開示の範囲に関する制限を示唆することなく、当業者が本開示を理解および実施するのを助けることを理解されたい。本明細書で説明される開示は、以下で説明されるもの以外の様々な方法で実装される。
【0023】
以下の説明および特許請求の範囲において、別途定義されない限り、本明細書で使用されるすべての技術用語および科学用語は、本開示が属する分野の当業者によって一般に理解されるのと同じ意味を有する。
【0024】
本明細書で使用される場合、「ネットワークデバイス」または「基地局」(BS:Base Station)という用語は、端末デバイスが通信できるセルまたはカバレッジを提供またはホストできるデバイスを指す。ネットワークデバイスの例には、ノードB(NodeBまたはNB)、EvolvedノードB(eNodeBまたはeNB)、次世代ノードB(gNB)、送受信ポイント(TRP:Transmission Reception Point)、リモート無線ユニット(RRU:Remote Radio Unit)、無線ヘッド(RH:Radio Head)、リモート無線ヘッド(RRH:Remote Radio Head)、フェムトノードやピコノードなどの低電力ノード、を含むが、それには限定されない。議論の目的のために、以下では、ネットワークデバイスの例としてTRPを参照していくつかの実施形態を説明する。
【0025】
本明細書で使用される「端末デバイス」という用語は、無線または有線の通信機能を有する任意の装置を指す。端末デバイスの例には、ユーザ機器(UE:User Equipment)、パーソナルコンピュータ、デスクトップ、移動電話、セルラー電話、スマートフォン、携帯情報端末(PDA:Personal Digital Assistant)、ポータブルコンピュータ、デジタルカメラなどの画像キャプチャデバイス、ゲームデバイス、音楽ストレージおよび再生機器、または無線または有線インターネットアクセスおよびブラウジングなどを可能にするインターネット機器、が含まれますが、これらに限定されない。議論の目的のために、以下では、端末デバイスの例としてUEを参照していくつかの実施形態を説明する。
【0026】
本明細書で使用される単数形「1つ(a)」、「1つ(an)」、および「この(the)」は、文脈からそうでないことが明確に示されていない限り、複数形も含むことを意図している。「含む」という用語とその変形は、「含むがこれに限定されない」ことを意味するオープンな用語として読まれる。「に基づいて」という用語は、「少なくとも部分的に基づいて」と読まれる。「一実施形態」および「実施形態」という用語は、「少なくとも一実施形態」と読まれる。「別の実施形態」という用語は、「少なくとも1つの他の実施形態」と読まれる。「第1」、「第2」などの用語は、異なるオブジェクトまたは同じオブジェクトを指す。明示的および暗黙的なその他の定義を以下に含める。
【0027】
本開示で説明する通信は、新無線(NR:New Radio)アクセス、ロングタームエボリューション(LTE:Long Term Evolution)、LTEエボリューション、LTEアドバンスト(LTE−A:LTE-Advanced)、広帯域符号分割多重アクセス(WCDMA:Wideband Code Division Multiple Access)、符号分割多元アクセス(CDMA:Code Division Multiple Access)、およびモバイル通信用グローバルシステム(GSM:Global System for Mobile)など、を含むがこれらに限定されない任意の適切な規格に準拠してもよい。さらに、通信は、現在知られているか、将来開発されるいずれかの世代の通信プロトコルに従って実行されてもよい。通信プロトコルの例には、第1世代(1G)、第2世代(2G)、2.5G、2.75G、第3世代(3G)、第4世代(4G)、4.5G、第5世代(5G)の通信プロトコルが含まれる。
【0028】
図1Aは、本開示の実施形態が実装され得る例示的な通信ネットワーク100を示す。ネットワーク100は、ネットワークデバイス110および端末デバイス120を含む。ネットワークデバイス110は、参照信号(例えば、ダウンリンクDMRSシーケンス)を端末デバイス120に送信する。例えば、ネットワークデバイス110は、1つのPDSCH内の(M+N)個のRSポート(略して「ポート」と呼ばれる)を介して、RSを送信する。言い換えれば、
図1Aは、1つのTRPからの1つのPDSCH内の合計でM+Nレイヤのシナリオを示す。
【0029】
一方、
図1Aは、通信ネットワーク100におけるアップリンク送信も示す。特に、端末デバイス120は、参照信号(例えば、アップリンクDMRSシーケンス)をネットワークデバイス110に送信する。例えば、端末デバイス120は、1つのPUSCH内の(M+N)個のRSポート(略して「ポート」と呼ばれる)を介して、RSを送信する。言い換えれば、
図1Aは、1つのTRPに送信された1つのPUSCH内の合計でM+Nレイヤのシナリオも示す。
【0030】
図1Bは、本開示の実施形態を実施することができる別の例示的な通信ネットワーク160を示す。ネットワーク160は、2つのネットワークデバイス110および130と、端末デバイス120とを含む。ネットワークデバイス110および130は、それぞれ、参照信号を端末デバイス120に送信する。特に、ネットワークデバイス110は、M個のRSポートを介して、端末デバイス120にDMRSシーケンスを送信し、ネットワークデバイス110は、N個のRSポートを介して、端末デバイス120にDMRSシーケンスを送信する。両方のDMRS送信は、1つのPDSCHで行われる。言い換えれば、
図1Bは、2つのTRPからの1つのPDSCH内の合計でM+Nレイヤのシナリオを示す。
【0031】
一方、
図1Bは、通信ネットワーク100におけるアップリンク送信も示す。特に、端末デバイス120は、ネットワークデバイス110および130にそれぞれ参照信号を送信する。特に、端末デバイス120は、M個のRSポートを介して、ネットワークデバイス110にDMRSシーケンスを送信し、端末デバイス120は、N個のRSポートを介して、ネットワークデバイス130にDMRSシーケンスを送信する。両方のDMRS送信は、1つのPUSCHで行われる。言い換えれば、
図1Bは、2つのTRPに送信された1つのPUSCHのM+Nレイヤシナリオも示す。
【0032】
基地局および端末デバイスの数は、制限を示唆することなく、例示のみを目的とすることを理解されたい。ネットワーク100および160は、本開示の実施形態を実装するように適合された任意の適切な数のネットワークデバイスおよび/または端末デバイスを含んでもよい。
【0033】
従来、異なるRSポートは、1つのPDSCHおよび/または1つのPUSCHで同じDMRSシーケンスのみを送信することができる。言い換えれば、DMRSシーケンスは固定され、1つのPDSCHおよび/または1つのPUSCHに対して同じ初期値で生成される。しかしながら、1つのPDSCHおよび/または1つのPUSCHの複数のRSポートを介して送信される異なるDMRSシーケンスをサポートするメカニズムはない。
【0034】
上記の問題および他の潜在的な問題の1つまたは複数を解決するために、本開示の例示的な実施形態によるRS設定の解決策が提供される。一実施形態では、柔軟なRSパターンは、1つ以上のTRPから複数のRSポート(またはレイヤ)に提供されてもよく、例えば、RSポートは1つのPDSCHに対して送信されてもよい。別の実施形態では、柔軟なRSパターンは、1つ以上のTRPに送信される複数のRSポート(またはレイヤ)に提供されてもよく、例えば、RSポートは1つのPUSCHに対して送信されてもよい。このようにして、追加のシグナリングオーバーヘッドが増加することなく、RS設定の柔軟性を実現できる。
【0035】
本開示の原理および実装形態は、
図2から
図8を参照して以下で詳細に説明され、
図2は、本開示のいくつかの実施形態によるRS設定のための方法200のフローチャートを示す。方法200により、従来のアプローチにおける上記および他の潜在的な欠陥を克服することができる。方法200は、ネットワークデバイス110または130などのネットワークデバイス、または他の適切なデバイスによって実施できることを当業者は理解する。
【0036】
方法200は210で開始され、複数のRSポートに対して1つ以上のRSパターンが決定される。RSパターンは、1つ以上のRSポートを介してネットワークデバイスと端末デバイスとの間で送信されるRSの設定を示す。いくつかの実施形態では、RSパターンは、1つまたは複数のRSポートを介して端末デバイスに送信されるRSの設定を示す。代替的または追加的に、RSパターンは、1つまたは複数のRSポートを介して端末デバイスから送信されるRSの設定も示す。
【0037】
本開示の実施形態によれば、RSは、ダウンリンク復調参照信号(DMRS:Demodulation Reference Signal)、アップリンク復調参照信号(DMRS:Demodulation Reference Signal)、チャネル状態情報参照信号(CSI−RS:Channel State Information Reference Signal)、サウンディング参照信号(SRS:Sounding Reference Signal)、位相追跡参照信号(PTRS:Phase Tracking Reference Signal)、追跡参照信号(TRS:Tracking Reference Signal)などのうちの1つ以上を含んでもよい。議論の目的で、本開示のいくつかの実施形態は、RSの例としてDMRSを参照して説明される。
【0038】
いくつかの実施形態では、1つ以上のRSシーケンスがRSポートを介して送信され、RSシーケンスは1つまたはいくつかの初期値から生成されてもよい。
【0039】
いくつかの実施形態では、RSポートは複数のRSポートグループに分割されてもよい。次いで、RSパターンは、複数のRSポートグループのそれぞれについて決定されてもよい。RSポートは、例えば、システム条件、標準要件、時間/周波数オフセット、遅延拡散、周波数拡散などのいくつかの方法で分割されてもよい。一実施形態では、RSポートは、複数の疑似コロケーション(QCL:Quasi-Co-Location)グループに分割されてもよい。この場合、RSポートグループはQCLグループであってもよい。一実施形態では、1つのグループ内のRSポートはQCLed(Quasi-Co-Located)であってもよい。別の実施形態では、異なるグループのRSポートは非QCL化されてもよい。
【0040】
いくつかの実施形態では、RSパターンは、RSポートまたはRSポートグループのRSポートを介して送信されるRSを生成するための初期値、RSポートまたはRSポートグループによって使用されるシンボルの数の情報、RSポートまたはRSポートグループによって使用されるリソース要素の情報、RSポートまたはRSポートグループの多重化モード、RSポートグループの情報などのような要因を含んでもよい。したがって、RSパターンは、上記の要因の1つ以上を決定することにより決定される。
【0041】
一例として、RSを生成するための初期値は、スロットインデックス、シンボルインデックス、セルの識別(例えばセルID)、およびTRPの識別、端末デバイスの識別、無線ネットワーク一時的識別(RNTI:Radio Network Temporary Identity)、巡回プレフィックス(CP:Cyclic Prefix)タイプ、リンクタイプ(例えば、ダウンリンクまたはアップリンクまたはサイドリンクなど)、RSポートグループのインデックス、QCLパラメータセットのインデックス、スクランブリング識別パラメータ、スクランブリング識別パラメータが示された上位レイヤ、DMRS設定タイプの識別、帯域幅部分の識別、キャリアコンポーネントの識別、サブキャリア間隔の識別などのうち少なくとも1つに基づいて決定されてもよい。
【0042】
本開示の実施形態によれば、異なるRSポートまたは異なるRSポートグループは、RSシーケンス生成のための独立した初期値を有してもよい。シーケンス(R
iとして示される)は、擬似ノイズ(PN:Pseudo-noise)シーケンスで定義でき、PNシーケンス生成は初期値C
initで初期化される。
【0043】
いくつかの実施形態では、異なるRSポートまたはRSポートグループは、独立したRSシーケンスを有してもよい。一実施形態では、1つのPDSCHまたはPUSCHに対応するDMRSポートについて、異なるDMRSポートまたは異なるDMRSポートグループは、独立したRSシーケンスおよび/またはRSシーケンス生成のための独立した初期値を有してもよい。一実施形態では、同じ時間および/または周波数リソースにおける1つのUEの複数のPDSCHまたは複数のPUSCHまたは複数のPDCCHに対応するDMRSポートについて、異なるDMRSポートまたは異なるDMRSポートグループは、RSシーケンス生成のための独立したRSシーケンスおよび/または独立した初期値を有することができる。
【0044】
いくつかの実施形態では、1つのPTRSポートは、1つのDMRSポートグループ内の1つのDMRSポートに関連付けられる。複数のPTRSポートの場合、PTRSポートは異なるDMRSポートに関連付けられていていてもよい。一実施形態では、PTRSシーケンスは、関連するDMRSポートのシーケンスと同じであり得る。別の実施形態では、1つのPDSCHまたはPUSCHによる複数のDMRSグループに対して、複数のPTRSポートが存在し得る。異なるPTRSポートでのPTRSシーケンスは独立していてもよい。例えば、PTRSシーケンスは、QCLパラメータセットの少なくとも1つのパラメータで計算された独立した初期値で生成されてもよい。
【0045】
いくつかの実施形態では、初期値C
initは、スロットインデックスn
s、シンボルインデックス l、セル_ID N
ID、UE_ID U
ID、RNTI n
RNTI、CPタイプN
CP、リンクタイプN
link_type、RSポートグループインデックスG
i、QCLパラメータセットインデックスQ
i、スクランブリング識別パラメータ1 S
ID、スクランブリング識別パラメータ2 n
SCID、帯域幅部分ID B
ID、キャリアコンポーネントID C
ID、サブキャリア間隔ID SC
IDなどのうち少なくとも1つに関係するパラメータで計算されてもよい。例では、初期値C
initは次のようにして取得できる。
ここで、a
iは係数、i=0、1、...13であり、任意の係数はゼロにすることができる。a
i=0の場合、対応するパラメータが初期値の計算に含まれていないことを意味する。一実施形態では、Xはパラメータの1つであり、Yはパラメータの別の1つであり、b
jは2つ以上のパラメータの積の係数であり、jは負の整数ではなく、係数のいずれもゼロであってもよい。b
j=0の場合、2つ以上のパラメータの対応する積が初期値の計算に含まれないことを意味する。一実施形態では、b
jの係数がない場合があり、すなわち、初期値の計算に2つ以上のパラメータの積がない場合がある。いくつかの実施形態では、初期値は1つ以上のビットで実装されてもよい。
【0046】
別の例では、初期値C
initは次のようにして取得できる。
ここで、a
iは係数、i=0、1、...13であり、任意の係数はゼロにすることができる。a
i=0の場合、対応するパラメータが初期値の計算に含まれていないことを意味する。Kはスロットインデックスの係数の1つであり、Kは1以上の整数である。一実施形態では、Xはパラメータの1つであり、b
0は、
と、別の1つ以上のパラメータと、の積の係数である。b
0=0の場合、
と、別の1つ以上のパラメータと、の対応する積が初期値の計算に含まれないことを意味する。Yはパラメータの1つ、Zはパラメータの別の1つ、b
jは2つ以上のパラメータの積の係数、jは1以上の正の整数であり、いずれの係数もゼロにすることができる。b
j=0の場合、2つ以上のパラメータの対応する積が初期値の計算に含まれないことを意味する。一実施形態では、b
jの係数がない場合があり、すなわち、初期値の計算に2つ以上のパラメータの積がない場合がある。いくつかの実施形態では、初期値は1つ以上のビットで実装されてもよい。
【0047】
いくつかの実施形態では、UEは、スロットインデックスn
s、シンボルインデックスl、セル_ID N
ID、UE_ID U
ID、RNTI n
RNTI、CPタイプN
CP、リンクタイプN
link_type、RSポートグループインデックスG
i、QCLパラメータセットインデックスQ
i、スクランブリング識別パラメータ1 S
ID、スクランブリング識別パラメータ2 n
SCID、帯域幅部分ID B
ID、キャリアコンポーネントID C
ID、サブキャリア間隔ID SC
ID、1スロット内のシンボル数、キャリア周波数範囲、RSポートの数、物理リソースの数などのうち少なくとも1つのパラメータを取得すことができる。たとえば、パラメータについては、UEを設定したり、UEを検出したり、ネットワークデバイスから送信された他の情報を通じてUEを推測したりできる。いくつかの実施形態では、パラメータの少なくとも1つは、1つ以上の値を有してもよい。いくつかの実施形態では、異なるパラメータの少なくとも1つ、および/またはパラメータの少なくとも1つの異なる値について、RS生成の初期値は異なっていてもよい。
【0048】
いくつかの実施形態では、パラメータの少なくとも1つが異なる値で設定される場合、RS生成の初期値のビット数は異なる場合がある。たとえば、パラメータは、サブキャリア間隔の値、1サブフレームまたは1msまたは10ms内のスロットの数、1スロット内のシンボルの数、キャリア周波数の値、および、同期信号バースト内の同期信号(SS:Synchronization Signal)ブロックの数のうち、少なくとも1つを含む。一実施形態では、少なくとも1つのパラメータの異なる値は、R個のサブセットに分割されてもよい。サブセットごとに、値の少なくとも1つを含めることができる。異なるサブセットでは、RSシーケンス生成のための初期値のビットの数は、異なってもよい。具体的には、i=1、2、…Rのサブセットp
iの場合、初期値のビットの数はd
iになる。たとえば、異なるサブセットの値は、重複せず、または、部分的に重複する場合がある。別の例では、異なるサブセットの値の数は異なっていても同じでもよい。さらに別の例では、各サブセットの値の数は1であり、すなわち、異なる値のグループ化はない場合がある。
【0049】
いくつかの実施形態では、パラメータの少なくとも1つが異なる値で設定される場合、式(1)および/または式(2)の少なくとも1つの係数は、異なる値および/または異なる値のセットおよび/または設定されたパラメータの少なくとも1つの異なる値に応じて異なる数の値を有してもよい。
【0050】
いくつかの実施形態では、パラメータの少なくとも1つが異なる値で設定される場合、初期値の計算に関係する少なくとも1つのパラメータは、異なる値および/または異なる値のセットおよび/または異なる最大値および/または異なる数の値を有してもよい。
【0051】
いくつかの実施形態では、少なくとも1つのパラメータが異なる値で設定される場合、初期値の計算に関係するパラメータは異なる場合がある。言い換えれば、例えば、少なくとも1つのパラメータが1つの値で設定される場合、パラメータのセットは初期値の計算に関係する場合がある。少なくとも1つのパラメータが別の値で設定される場合、パラメータの別のセットが初期値の計算に関係する場合がある。いくつかの実施形態では、少なくとも1つのパラメータがいくつかの固定値で設定される場合、少なくとも1つのパラメータは初期値の計算に関係してもよい。言い換えれば、少なくとも1つのパラメータが別の値で設定される場合、少なくとも1つのパラメータは初期値の計算に関係しなくてもよい。
【0052】
一実施形態では、サブキャリア間隔値は異なる値で設定されてもよく、例えば、値は{15kHz、30kHz、60kHz、120kHz、240kHz、480kHz}のうちの1つであってもよい。サブキャリア間隔の値が異なる値で設定されている場合、スロットインデックスおよび/またはシンボルインデックスの係数は異なる値を持ってもよい。一例では、サブキャリア間隔値が異なる値で設定される場合、式(1)で、係数値a
0および/またはa
1および/またはb
jは異なる値を持ってもよい。別の例では、サブキャリア間隔値が異なる値で設定される場合、式(2)で、係数a
0および/またはa
1および/またはKおよび/またはb
0は異なる値を持ってもよい。一例では、サブキャリア間隔値が15kHzで設定される場合、式(2)の値Kは、1および/または2および/または10および/または20であってもよい。別の例では、サブキャリア間隔値が30kHzで設定される場合、式(2)の値Kは、2および/または4および/または20および/または40であってもよい。別の例では、サブキャリア間隔値が60kHzで設定される場合、式(2)の値Kは、4および/または8および/または40および/または80であってもよい。サブキャリア間隔値が120kHzで設定される場合、式(2)の値Kは、8および/または80であってもよい。サブキャリア間隔値が240kHzで設定される場合、式(2)の値Kは、16および/または160であってもよい。別の例では、サブキャリア間隔値が480kHzで設定される場合、式(2)の値Kは、32および/または320であってもよい。
【0053】
一実施形態では、サブキャリア間隔値は異なる値で設定されてもよく、例えば、値は{15kHz、30kHz、60kHz、120kHz、240kHz、480kHz}のうちの1つであってもよい。サブキャリア間隔値が異なる値で設定されている場合、CPタイプの係数は異なる値を持ってもよい。一例では、サブキャリア間隔値が異なる値で設定される場合、式(1)で、係数値a
4および/またはb
jは異なる値を持ってもよい。別の例では、サブキャリア間隔値が異なる値で設定される場合、式(2)で、係数a
4および/またはb
j(j>=1)は異なる値を持ってもよい。
【0054】
別の実施形態では、サブキャリア間隔値は、値のセットで設定されてもよい。たとえば、値のセットは、{15kHz、30kHz、60kHz、120kHz、240kHz、480kHz}のうち少なくとも1つであってもよい。一実施形態では、サブキャリア間隔値がセット内のいくつかの値で設定される場合、CPタイプは初期値の計算に関係していなくてもよい。別の実施形態では、サブキャリア間隔値がセット内の値のいくつかで設定される場合にのみ、CPタイプは初期値の計算に関係してもよい。一例では、サブキャリア間隔値が60kHzで設定される場合、CPタイプは初期値の計算に関係してもよい。別の例では、サブキャリア間隔が60kHz以外の値で設定される場合、CPタイプは初期値の計算に関係しなくてもよい。別の例では、サブキャリア間隔値が60kHzで設定される場合、CPタイプa
4の係数値はゼロ以外になってもよい。別の例では、サブキャリア間隔が60kHz以外の値で設定される場合、CPタイプa
4の係数値はゼロになってもよい。
【0055】
一実施形態では、1つのスロット内のシンボルの数は異なる値で設定されてもよく、例えば、サブキャリア間隔値が{15kHz、30kHz}のいずれかで設定されるとき、値は7および/または14であってもよい。サブキャリア間隔値が60kHzで設定され、CPタイプが通常のCPで設定される場合、値は7および/または14であってもよい。サブキャリア間隔値が60kHzで設定され、CPタイプが拡張CPで設定される場合、値は6および/または12であってもよい。サブキャリア間隔値が{120kHz、240kHz、480kHz}のいずれかで設定される場合、値は14であってもよい。1つのスロット内のシンボルの数が異なる値で設定される場合、スロットインデックスおよび/またはシンボルインデックスの係数は異なる値を持ってもよい。一例では、1つのスロット内のシンボルの数が異なる値で設定される場合、式(1)で、係数値a
0および/またはa
1および/またはb
jは異なる値を有してもよい。別の例では、1つのスロット内のシンボルの数が異なる値で設定される場合、式(2)で、係数a
0および/またはa
1および/またはKおよび/またはb
0は異なる値を有してもよい。一例では、1つのスロット内のシンボルの数が7で設定され、サブキャリア間隔値が15kHzで設定される場合、式(2)の値Kは、2および/または20であってもよい。別の例では、1つのスロット内の数が14で設定され、サブキャリア間隔値が15kHzで設定される場合、式(2)の値Kは、1および/または10であってもよい。別の例では、1つのスロット内のシンボル数が7で設定され、サブキャリア間隔値が30kHzで設定される場合、式(2)の値Kは、4および/または40でであってもよい。別の例では、1つのスロット内のシンボル数が14で設定され、サブキャリア間隔値が30kHzで設定される場合、式(2)の値Kは、2および/または20でであってもよい。別の例では、1つのスロット内のシンボルの数が7および/または6で設定され、サブキャリア間隔値が60kHzで設定される場合、式(2)の値Kは、8および/または80であってもよい。別の例では、1つのスロット内のシンボルのシンボルは14および/または12で設定され、サブキャリア間隔値は60kHzで設定される場合、式(2)の値Kは、4および/または40であってもよい。
【0056】
いくつかの実施形態では、初期値は、持続時間内に変更されてもよい。いくつかの実施形態では、初期値は、持続時間後に繰り返されてもよい。例えば、初期値は、タイミング位置で計算されてもよく、タイミング位置からの持続時間内に同じまたは異なる値を有してもよい。そして、タイミング位置から持続時間後に初期値が繰り返される。いくつかの実施形態では、持続時間は、サブキャリア間隔値および/または1つのスロット内のシンボルの数に基づいてもよい。例えば、持続時間は、サブキャリア間隔値および/または1つのスロット内のシンボルの数に基づいて、1つまたはいくつかのスロットであってもよい。一実施形態では、持続時間はLmsに固定されてもよい。一実施形態では、持続時間は1ms、すなわち、1つのサブフレームの持続時間に固定されてもよい。
【0057】
一実施形態では、サブキャリア間隔値は異なる値で設定されてもよく、例えば、値は{15kHz、30kHz、60kHz、120kHz、240kHz、480kHz}のうちの1つであってもよい。サブキャリア間隔値が異なる値で設定される場合、スロットインデックスおよび/またはシンボルインデックスの値および/または範囲および/または最大値は異なってもよい。一例では、サブキャリア間隔値が15kHzで設定される場合、スロットインデックスの値は、{0}または{0、1}または{0、1、…9}または{0、1、2、…19}のうち少なくとも1つであってもよい。別の例では、サブキャリア間隔値が15kHzで設定される場合、スロットインデックスの最大値は0または1または9または19であってもよい。別の例では、サブキャリア間隔値が15kHzで設定される場合、スロットインデックスの値の数は1または2または10または20であってもよい。別の例では、サブキャリア間隔値が30kHzで設定される場合、スロットインデックスの値は{0,1}または{0、1、2、3}または{0、1、2、3…19}または{0、1、2、…39}のうち少なくとも1つであってもよい。別の例では、サブキャリア間隔値が30kHzで設定される場合、スロットインデックスの最大値は1または3または19または39であってもよい。別の例では、サブキャリア間隔値が30kHzで設定される場合、スロットインデックスの値の数は2または4または20または40であってもよい。別の例では、サブキャリア間隔値が60kHzで設定される場合、スロットインデックスの値は{0、1、2、3}または{0、1、2、3、4、5、6、7}または{0、1、2、3…39}または{0、1、2、…79}のうち少なくとも1つであってもよい。別の例では、サブキャリア間隔値が60kHzで設定される場合、スロットインデックスの最大値は4または7または39または79であってもよい。別の例では、サブキャリア間隔値が60kHzで設定される場合、スロットインデックスの値の数は4または8または40または80であってもよい。別の例では、サブキャリア間隔値が120kHzで設定される場合、スロットインデックスの値は、{0、1、2、3、4、5、6、7}または{0、1、2、…79}のうち少なくとも1つであってもよい。別の例では、サブキャリア間隔値が120kHzで設定される場合、スロットインデックスの最大値は7または79であってもよい。別の例では、サブキャリア間隔値が120kHzで設定される場合、スロットインデックスの値の数は8または80であってもよい。別の例では、サブキャリア間隔値が240kHzで設定される場合、スロットインデックスの値は、{0、1、2、3、…15}または{0、1、2、…159}のうち少なくとも1つであってもよい。別の例では、サブキャリア間隔値が240kHzで設定される場合、スロットインデックスの最大値は15または159であってもよい。別の例では、サブキャリア間隔値が240kHzで設定される場合、スロットインデックスの値の数は16または160であってもよい。別の例では、サブキャリア間隔値が480kHzで設定される場合、スロットインデックスの値は{0、1、2、3、…31}または{0、1、2、…319}であってもよい。別の例では、サブキャリア間隔値が480kHzで設定される場合、スロットインデックスの最大値は31または319であってもよい。別の例では、サブキャリア間隔値が480kHzで設定される場合、スロットインデックスの値の数は32または320であってもよい。
【0058】
一例では、サブキャリア間隔値が15kHzで設定される場合、{0、1、…6}または{0、1、2、…13}のセットが少なくとも1つあり、シンボルインデックスの値は、各セットの値のうち少なくとも1つであってもよい。別の例では、サブキャリア間隔値が30kHzで設定される場合、{0、1、…6}または{0、1、2、…13}のセットが少なくとも1つあり、シンボルインデックスの値は、各セットの値のうち少なくとも1つであってもよい。別の例では、サブキャリア間隔値が60kHzで設定される場合、{0、1、…6}または{0、1、2、…13}または{0、1、…5}または{0、1、…11}のセットが少なくとも1つあり、シンボルインデックスの値は、各セットの値のうち少なくとも1つであってもよい。別の例では、サブキャリア間隔値が120kHzまたは240kHzまたは480kHzで設定される場合、シンボルインデックスの値は、{0、1、…13}のうち少なくとも1つであってもよい。
【0059】
一実施形態では、サブキャリア間隔値は異なる値で設定されてもよく、例えば、値は{15kHz、30kHz、60kHz、120kHz、240kHz、480kHz}のうちの1つであってもよい。サブキャリア間隔値が異なる値で設定される場合、CPタイプN
CPの値や値の数は異なってもよい。一例では、サブキャリア間隔値が15kHzまたは30kHzまたは120kHzまたは240kHzまたは480kHzで設定される場合、CPタイプN
CPはゼロに固定されてもよい。または、CPタイプの値の数は1であってもよい。別の例では、サブキャリア間隔値が60kHzで設定される場合、CPタイプN
CPは0または1であってもよい。または、CPタイプの値の数は2であってもよい。たとえば、巡回プレフィックスが通常のCPで設定される場合、CPタイプパラメータN
CPは0であってもよい。たとえば、巡回プレフィックスが拡張CPで設定される場合、CPタイプパラメータN
CPは1であってもよい。
【0060】
一実施形態では、1つのスロット内のシンボルの数は異なる値で設定されてもよく、例えば、サブキャリア間隔値が{15kHz、30kHz}のいずれかで設定されるとき、値は7および/または14であってもよい。サブキャリア間隔値が60kHzで設定され、CPタイプが通常のCPで設定される場合、値は7および/または14であってもよい。サブキャリア間隔値が60kHzで設定され、CPタイプが拡張CPで設定される場合、値は6および/または12であってもよい。サブキャリア間隔値が{120kHz、240kHz、480kHz}のいずれかで設定される場合、値は14であってもよい。1つのスロット内のシンボルの数が異なる値で設定される場合、シンボルインデックスは異なる値を有してもよい。
【0061】
いくつかの実施形態では、異なるDMRSポートまたはDMRSポートグループまたはQCLパラメータセットについて、DMRSシーケンスおよび/またはDMRSシーケンス生成の初期値は、独立して設定されてもよい。具体的には、DMRSシーケンスおよび/またはDMRSシーケンス生成の初期値は、異なるTRP/セルのセルIDの値に関連付けてもよい。例として、TRP1からRSにQCLされたDMRSポートまたはDMRSポートグループの場合、DMRSシーケンスおよび/またはDMRSシーケンス生成の初期値は、TRP1のセルIDに関連付けられてもよい。TRP2からRSにQCLされたDMRSポートまたはDMRSポートグループの場合、DMRSシーケンスおよび/またはDMRSシーケンス生成の初期値は、TRP2のセルIDに関連付けられてもよい。
【0062】
いくつかの実施形態では、スクランブリング識別パラメータS
IDは、初期値C
initの計算に関係するパラメータの1つであってもよい。パラメータS
IDの値は、異なるDMRSポート、DMRSポートグループ、またはQCLパラメータセットに対して個別に設定されてもよい。たとえば、上位レイヤによって値が提供されない場合、1つのセルまたはTRPの値は固定されてもよい。たとえば、値はセルIDと同じであってもよい。別の例では、パラメータS
IDの値は、QCLパラメータ内で提供されてもよい。異なるQCLパラメータセットの場合、パラメータS
IDの値は、同じでも異なっていてもよい。一実施形態では、異なるDMRSポートまたは異なるDMRSポートグループまたは異なるQCLパラメータについて、値S
IDは独立して設定される。具体的には、値S
IDは、異なるTRP/セルのセルIDの値に関連付けられてもよい。例として、TRP1からRSにQCLされたDMRSポートまたはDMRSポートグループの場合、値S
IDはTRP1のセルIDであってもよい。TRP2からRSにQCLされたDMRSポートまたはDMRSポートグループの場合、値S
IDはTRP2のセルIDであってもよい。
【0063】
一実施形態では、キャリア周波数範囲および/またはRSポートの数は、異なる値で設定されてもよい。キャリア周波数範囲および/またはRSポートの数が異なる値で設定される場合、スクランブリングIDの係数および/またはスクランブリングIDの値および/またはRSシーケンス生成の初期値のスクランブリングIDの値の数は異なる値を有してもよい。一例では、キャリア周波数範囲および/またはRSポートの数が異なる値で設定される場合、式(1)で、係数値a
8および/またはa
10および/またはb
jは異なる値を有してもよい。別の例では、キャリア周波数範囲および/またはRSポートの数が異なる値で設定される場合、式(2)で、係数a
8および/またはa
10および/またはb
jは異なる値を有してもよい。一例では、キャリア周波数範囲および/またはRSポートの数が異なる値で設定される場合、式(1)および/または式(2)で、値の数および/またはn
SCIDの値および/またはS
IDは異なってもよい。
【0064】
いくつかの代替の実施形態では、初期値C
initは以下によって計算されてもよい。
ここで、iはDMRSポートグループのインデックスまたはQCLパラメータセットである。
【0065】
量
は、QCLパラメータまたはDMRSポートグループにより与えられてもよい。上位レイヤから値が与えられていない場合、
となり、これは、TRPまたはセルのセルIDである。そうでない場合、
となり、これは、QCLパラメータで与えられる。
【0066】
異なるDMRSグループまたは異なるQCLパラメータの場合、値
は個別に設定される。具体的には、値
は、異なるTRP/セルのセルIDの値に関連付けられる。例として、TRP1からRSにQCLされたDMRSグループの場合、値
はTRP1のセルIDになる。TRP2からRSにQCLされたDMRSグループの場合、値
はTRP2のセルIDになる。
【0067】
いくつかの実施形態では、PDCCHのためのDMRSのシーケンス生成のためのDMRSシーケンスおよび/または初期値は、異なるTRPおよび/または異なるセルおよび/または異なるビームおよび/または異なるUEおよび/または異なるUEグループに対して、独立してまたは異なるように設定されてもよい。
【0068】
いくつかの実施形態では、シンボルインデックスl、RNTI n
RNTI、スクランブリング識別n
IDのうちの少なくとも1つは、PDCCHのためのDMRSの生成のための初期値C
initに関係してもよい。一実施形態では、例えば、異なるTRPおよび/またはセルおよび/またはビームおよび/または異なるUEおよび/または異なるUEグループからの異なるPDCCHに対して、シンボルインデックスlの値および/またはRNTI n
RNTIの値および/またはスクランブリング識別n
IDの値は、異なってもよい。別の実施形態では、例えば、異なるTRPおよび/またはセルおよび/またはビームおよび/または異なるUEおよび/または異なるUEグループからの異なるPDCCHに対して、シンボルインデックスlの値の数および/またはRNTI n
RNTIの値の数および/またはスクランブリング識別n
IDの値の数は、異なってもよい。別の実施形態では、例えば、異なるTRPおよび/またはセルおよび/またはビームおよび/または異なるUEおよび/または異なるUEグループからの異なるPDCCHに対して、シンボルインデックスlの係数の値および/またはRNTI n
RNTIの係数の値および/またはスクランブリング識別n
IDの係数の値は異なってもよい。たとえば、UEは、複数のTRPから複数のPDCCHを復号するように構成されてもよい。
【0069】
いくつかの実施形態では、キャリア周波数範囲および/または帯域幅および/または物理リソースブロックの数が異なる値で設定される場合、シンボルインデックスlの値、RNTI n
RNTIの値、スクランブリング識別n
IDの値、シンボルインデックスlの値の数、RNTI n
RNTIの値の数、スクランブリング識別n
IDの値の数、シンボルインデックスlの係数の値、RNTI n
RNTIの係数の値、スクランブリング識別n
IDの係数の値のうち少なくとも1つは、異なってもよい。一例では、物理リソースブロックの数がXより大きい場合、シンボルインデックスlの数は2である。別の例では、物理リソースブロックの数がXより小さい場合、シンボルインデックスlの数は3である。一例では、物理リソースブロックの数がXより大きい場合、シンボルインデックスlの値は少なくとも{0、1}の少なくとも1つである。別の例では、物理リソースブロックの数がXより小さい場合、シンボルインデックスlの値は{0、1、2}の少なくとも1つである。一例では、搬送周波数範囲が最大で3GHzの場合、n
IDの数は4未満または4に等しい。別の例では、搬送周波数範囲が3GHzから6GHzの場合、n
IDの数は8未満または8に等しい。別の例では、搬送周波数範囲が6GHzから52.6GHzの場合、n
IDの数は64未満または64に等しい。
【0070】
さらなる代替として、いくつかの実施形態では、初期値C
initは以下によって計算されてもよい。
【0071】
複数のTRPからの複数のPDCCHの場合、UEは異なるDMRSシーケンスでPDCCHをブラインド復号してもよく、各シーケンスは異なるTRPに従って初期値で生成される。たとえば、異なるセルの場合、n
RNTIは異なる。1つのTRPの異なるビームまたは異なるマルチユーザの場合、異なるn
IDが使用されてもよい。たとえば、ブロードキャストまたはマルチキャストPDCCHの場合、n
IDはゼロであると見なされる。別の例では、1つのUEに対して、1つのTRPでサポートされる異なるPDCCH DMRSシーケンスの数は、2.^i以下である。
【0072】
本開示の実施形態によれば、異なるシーケンスは、異なるRSポートおよび/またはRSポートグループ、例えば、1つのUEおよび/または1つのPDSCHに対して生成されてもよい。異なるRSポートの場合、シーケンスは異なる初期値で生成されてもよい。たとえば、RSポートiの場合、シーケンスは、初期値C
init_iで生成されてもよい。
【0073】
いくつかの実施形態では、1つのUEのために設定されたRSポートはグループに分割されてもよい。異なるRSポートグループの場合、異なる初期値で異なるシーケンスが生成されてもよい。例として、RSポートグループjの場合、シーケンスは、初期値C
init_jで生成される。
【0074】
いくつかの実施形態では、シーケンスは、1つのRSポートグループ内の同じ初期値で生成されてもよい。たとえば、周波数領域および/または時間領域CDMを使用するRSポートグループ内のRSポートの場合、シーケンスは、RSポートグループの同じ初期値で生成されるべきである。
【0075】
いくつかの実施形態において、シーケンスは、RS送信のための時間および/または周波数領域において隣接するREに対する同じ初期値で生成されてもよい。いくつかの実施形態において、シーケンスは、RS送信のための隣接シンボルの同じ初期値で生成されてもよい。いくつかの実施形態では、シーケンスは、時間および/または周波数領域内でCDMに使用されるREの同じ初期値で生成されてもよく、言い換えると、シーケンス値は、時間および/または周波数領域でCDMに使用されるRE上で同じである。
【0076】
いくつかの実施形態では、RSパターンの決定において、第1のRSポートと第2のポートが同じシンボルにマッピングされ、周波数領域で符号分割多重化(CDM:Code Division Multiplexing)で多重化される場合、第1および第2のRSポートは同じRSベースシーケンスを使用する。たとえば、周波数領域においてCDMで多重化されたRSポートは、RSポートが1つの同じベースシーケンスに基づいて異なる巡回シフト値で設定されるようにして実現できる。別の例として、周波数領域のCDMで多重化されたRSポートは、RSポートが周波数領域内の2つのREで異なる直交カバーコード値、たとえば{1、1}および{1、−1}で設定されるようにして実現できる。
【0077】
あるいは、またはさらに、いくつかの実施形態では、第1のRSポートおよび第2のポートが同じリソース要素にマッピングされ、周波数領域においてCDMで多重化される場合、第1および第2のRSポートは同じベースシーケンスを使用することを決定される。
【0078】
ここで、
図3Aから3Fに関して、より多くの例について説明する。
図3Aから3Fは、本開示の実施形態によるRSパターンの概略図をそれぞれ示す。
図3Aに示すように、ポートAとCは、同じシンボルにマッピングされ、周波数領域においてCDM、例えば、巡回シフト(ポートAとCは、異なる巡回シフト値で設定される)で多重化される。この例では、ポートBとDは、同じシンボルにマッピングされ、周波数領域においてCDM、例えば、巡回シフト(ポートBとDは異なる巡回シフト値で設定される)で多重化される。ポートAおよび/またはポートCは、ポートBおよび/またはポートDとFDMで多重化される。たとえば、ポートAおよび/またはポートCは、ポートBおよび/またはポートDとは異なるコームオフセット値(comb offset values)で設定される(たとえば、インターリーブ周波数分割多重アクセス(IFDMA:Interleaved frequency division multiplexing access))。
【0079】
図3Bを参照して説明される実施形態では、ポートAおよびCは、2つのシンボルにマッピングされ、周波数領域においてCDMで多重化、例えば、巡回シフト(ポートAとCは、異なる巡回シフト値で設定される)される。ポートBとDは、2つのシンボルにマッピングされ、周波数領域においてCDMで多重化、例えば、巡回シフト(ポートBとDは、異なる巡回シフト値で設定される)される。ポートEとGは、2つのシンボルにマッピングされ、周波数領域においてCDMで多重化、例えば、巡回シフト(ポートEとGは、異なる巡回シフト値で設定される)される。ポートFとHは、2つのシンボルにマッピングされ、周波数領域においてCDMで多重化、例えば、巡回シフト(ポートFとHは、異なる巡回シフト値で設定される)される。
【0080】
図3Bの例では、ポートAおよび/またはポートCは、時間領域(すなわち、TD−OCC)において、ポートEおよび/またはポートGを使用してCDMで多重化される。たとえば、ポートAおよび/またはポートCは、時間領域において、ポートEおよび/またはポートGとは異なるOCC値で設定され、すなわち、ポートAおよび/またはポートCは、2つの隣接するリソース要素(RE:Resource Element)でOCC{1、1}で設定される。2つのREが同じ周波数位置にあり、2つの異なるシンボルである
図3Bに関して示される実施形態では、ポートEおよび/またはポートGは、2つの隣接するREにおいてOCC{1、−1}で設定される。
【0081】
さらに、ポートBおよび/またはポートDは、ポートFおよび/またはポートHで時間領域(たとえばTD−OCC)においてCDMで多重化されてもよい。ポートBおよび/またはポートDは、ポートFおよび/またはポートHとは異なるOCC値で設定されてもよい。たとえば、ポートBおよび/またはポートDは、時間領域の2つの隣接するREのOCC{1、1}で設定され、ポートFおよび/またはポートHは、時間領域の2つの隣接するREのOCC{1、−1}で設定されてもよい。
【0082】
ポートAおよび/またはCおよび/またはEおよび/またはGは、ポートBおよび/またはDおよび/またはFおよび/またはHとFDM方式で多重化されてもよい。例として、ポートAおよび/またはCおよび/またはEおよび/またはGは、周波数領域において、ポートBおよび/またはDおよび/またはFおよび/またはHとは異なるリソースで設定される。たとえば、ポートAおよび/またはCおよび/またはEおよび/またはGは、ポートBおよび/またはDおよび/またはFおよび/またはHとは異なるコームオフセット値で設定される。
【0083】
図3Cを参照して説明される実施形態では、ポートAおよびBは、同じシンボルにマッピングされ、周波数領域においてCDMで多重化、例えば、FD−OCC(たとえば、ポートAは、周波数領域において、2つの隣接するREのOCC{1、1}で設定される)され、ここで、2つのREは、同じシンボル内にあり、2つの異なる周波数リソース要素であり、ポートBは、周波数領域の2つの隣接するREのОCC{1、−1}で設定されてもよい。
【0084】
ポートCとDは、同じシンボルにマッピングされ、周波数領域においてCDMで、例えば、FD−OCCで多重化される。
【0085】
ポートEとFは、同じシンボルにマッピングされ、周波数領域においてCDMで、例えば、FD−OCCで多重化される。
【0086】
ポートAおよび/またはポートBは、ポートCおよび/またはポートDとともにFDMで多重化される。たとえば、ポートAおよび/またはポートBは、ポートCおよび/またはポートDからの周波数領域のリソースで設定される。
【0087】
ポートAおよび/またはポートBは、ポートEおよび/またはポートFとともにFDMで多重化される。たとえば、ポートAおよび/またはポートBは、ポートEおよび/またはポートFからの周波数領域のリソースで設定される。
【0088】
ポートCおよび/またはポートDは、ポートEおよび/またはポートFとともにFDMで多重化される。たとえば、ポートCおよび/またはポートDは、ポートEおよび/またはポートFからの周波数領域のリソースで設定される。
【0089】
図3Cに関して示した実施形態は、限定ではなく例示を目的としたものであることを理解されたい。当業者は、ポートAおよび/またはBのリソースと、ポートCおよび/またはDのリソースと、ポートEおよび/またはFのリソースは、隣接および/または非隣接であってもよいことを理解する。
図3Dを参照して説明される実施形態は、1つのシンボルを有するDMRS設定の別の例を示す。
図3Dの例では、ポートA、B、ポートC、D、およびポートE、Fのリソースは、非隣接である。
【0090】
図3Eを参照して説明される実施形態では、ポートA、Bは、同じシンボルにマッピングされ、周波数領域においてCDM、例えば、FD−OCCで多重化される。例として、ポートAは、周波数領域の2つの隣接するREのOCC{1、1}で設定され、ここで、2つのREは、同じシンボルにあり、2つの異なる周波数リソース要素であり、ポートBは、周波数領域において2つの隣接するREのOCC{1、−1}で設定されてもよい。
【0091】
ポートCおよびDは、同じシンボルにマッピングされ、周波数領域においてCDM、例えば、FD−OCCで多重化される。
【0092】
ポートEおよびFは、同じシンボルにマッピングされ、周波数領域においてCDM、例えば、FD−OCCで多重化される。
【0093】
ポートAおよび/またはポートBおよびポートGおよび/またはHは、時間領域においてCDM、たとえば、TD−OCCで多重化される。たとえば、ポートAおよび/またはBは、時間領域でOCC{1、1}で設定され、ポートGおよび/またはHは、時間領域でOCC{1、−1}で設定されてもよい。
【0094】
ポートCおよび/またはポートDおよびポートIおよび/またはJは、時間領域においてCDM、たとえば、TD−OCCで多重化される。たとえば、ポートCおよび/またはDは、時間領域でOCC{1、1}で設定され、ポートIおよび/またはJは、時間領域でOCC{1、−1}で設定されてもよい。
【0095】
ポートEおよび/またはポートFおよびポートKおよび/またはLは、時間領域においてCDM、たとえば、TD−OCCで多重化される。たとえば、ポートEおよび/またはFは、時間領域でOCC{1、1}で設定され、ポートKおよび/またはLは、時間領域でOCC{1、−1}で設定されてもよい。
【0096】
ポートAおよび/またはポートBおよび/またはポートGおよび/またはポートHは、ポートCおよび/またはポートDおよび/またはポートIおよび/またはポートJとFDMで多重化される。たとえば、ポートAおよび/またはポートBおよび/またはポートGおよび/またはポートHは、ポートCおよび/またはポートDおよび/またはポートIおよび/またはポートJからの周波数領域のリソースで設定される。
【0097】
ポートCおよび/またはポートDおよび/またはポートIおよび/またはポートJは、ポートEおよび/またはポートFおよび/またはポートKおよび/またはポートLとFDMで多重化される。たとえば、ポートCおよび/またはポートDおよび/またはポートIおよび/またはポートJは、ポートEおよび/またはポートFおよび/またはポートKおよび/またはポートLからの周波数領域のリソースで設定される。
【0098】
ポートAおよび/またはポートBおよび/またはポートGおよび/またはポートHは、ポートEおよび/またはポートFおよび/またはポートKおよび/またはポートLとFDMで多重化される。たとえば、ポートAおよび/またはポートBおよび/またはポートGおよび/またはポートHは、ポートEおよび/またはポートFおよび/またはポートKおよび/またはポートLからの周波数領域のリソースで設定される。
【0099】
図3Fの例では、ポートA、B、G、H、ポートC、D、I、J、およびポートE、F、K、Lのリソースは、非隣接である。
【0100】
220で、RSパターンの情報は、端末デバイスに送信される。いくつかの実施形態では、RSパターンの情報は、例えば、無線リソース制御(RRC:Radio Resource Control)シグナリング、メディアアクセス制御(MAC:Media Access Control)レイヤなどの上位レベルシグナリングを介して送信されてもよい。代替的または追加的に、RSパターンの情報は、ダウンリンク制御情報(DCI:Downlink Control Information)などの動的シグナリング、またはダウンリンクチャネルで送信される他の適切なシグナリングを介して送信されてもよい。
【0101】
いくつかの実施形態では、ネットワークデバイスは、RSパターンの情報をQCLパラメータセットに含め、QCLパラメータセットを端末デバイスに送信してもよい。RSパターンの指示のさらなる詳細は、
図4Aから4Eを参照して以下で議論される。
【0102】
図4Aから4Eは、それぞれ、本開示の実施形態によるRSパターンの指示の概略図を示し、例えば、8ポートを有するPDSCHが採用されている。
図4Aの例では、1つのTRPから8つのポート、つまりTRP1があり、これらの8つのポートは、QCLパラメータセット1でQCLされてもよい。QCLパラメータセット1は、DMRSのためのスクランブリングID1を含み、1つのシーケンスが初期値で生成される。
【0103】
図4Bの例では、最初の4つのポート(ポートA、C、E、G)は、TPR1に属し、QCLパラメータセット2でQCLされる。別の4つのポート(ポートB、D、F、H)は、別のTRP2に属し、QCLパラメータセット3でQCLされる。QCLパラメータセット2および3は、それぞれDMRSのためのスクランブリングID2およびID3を含み、シーケンスが独立した初期値で生成される。
【0104】
図4Cは、1つのTRP、つまりTRP1からの8つのポートを示す。8つのポートのうち、最初の4つのポート(ポートA、C、E、G)は、1つのDMRSポートグループに属し、1つのRSでQCLされる。他の4つのポート(ポートB、D、F、H)は、別のDMRSポートグループに属し、別のRSでQCLされる。QCLパラメータセット4および5は、DMRSのスクランブリングID4およびID5をそれぞれ含む。
【0105】
いくつかの実施形態では、スクランブリングIDは、同じTRPについて同じである。したがって、スクランブリングID4は、
図4Cに関して示された例ではスクランブリングID5に等しい。DMRSが、
図4Aから4Cに関して示された実施形態における同じTRP1からのものである場合、スクランブリングID1=スクランブリングID2=スクランブリングID4=スクランブリングID5である。
【0106】
いくつかの実施形態では、UEは、RSポートのセットで設定でき、RSポートの数はNであり、たとえば、ポートインデックスは(P1、P2、P3、…P
N)であり、Nは整数であり、1<=N<=12である。たとえば、Nは{1、4、6、8、12}の少なくとも1つである。いくつかの実施形態では、RSポートのサブセットは、N個のRSポートのセットから選択されてもよく、RSポートの各サブセットは、1つのRSグループであってもよく、グループ内のRSポートは、QCLされる。いくつかの実施形態では、Qが整数でQ>=1であるRSポートのQグループがあり、各グループ内のRSポートの数はM
qであり、M
qは整数であり、1<=M
q<=Nであり、qは整数であり、1<=q<=Qである。グループごとに、RSポートの数は独立していてもよく、つまり、各グループのRSポートの数は同じでも異なっていてもよい。各グループについて、RSポートインデックスは独立していてもよく、つまり、各グループ内のRSポートインデックスは、オーバーラップまたは非オーバーラップまたは部分的にオーバーラップしていてもよい。例えば、2つのグループ内のRSポートの数およびRSポートインデックスは同じであってもよく、2つのRSポートグループに対応するQCLパラメータの少なくとも1つは異なっていてもよい。
【0107】
いくつかの実施形態では、いくつかのRSポートは常に1つのQCLグループに属してもよい。いくつかの実施形態では、周波数領域においてCDMおよび/または時間領域においてCDMで多重化されたRSポートは、1つのQCLグループにあるべきである。たとえば、
図3Aを例にとると、RSポートAとCは、周波数領域においてCDMで多重化され、これら2つのポートは、1つのQCLグループに属し、RSポートBとDは、周波数領域においてCDMで多重化され、これら2つのポートは、1つのQCLグループに属すべきである。
図3Bを例にとる別の例では、RSポートAとCは周波数領域においてCDMで多重化され、これら2つのポートは1つのQCLグループに属すべきである。RSポートBおよびDは、周波数領域においてCDMで多重化され、これら2つのポートは1つのQCLグループに属すべきである。RSポートEおよびGは、周波数領域においてCDMで多重化され、これら2つのポートは1つのQCLグループに属すべきである。RSポートFおよびHは、周波数領域においてCDMで多重化され、これら2つのポートは1つのQCLグループに属すべきである。別の例では、
図3Bを例にとると、RSポートAとCは、周波数領域においてCDMで多重化され、ポートEとGは、周波数領域においてCDMで多重化され、ポートAおよび/またはCは、時間領域においてCDMでポートEおよび/またはGと多重化され、これら4つのポートは、1つのQCLグループに属してもよい。RSポートBおよびDは、周波数領域においてCDMで多重化され、RSポートFおよびHは、周波数領域においてCDMで多重化され、ポートBおよび/またはDは、時間領域においてポートFおよび/またはHとCDMで多重化され、これら4つのポートは、1つのQCLグループに属する。別の例では、
図3Cを例にとると、ポートAとBは、1つのQCLグループに属し、ポートCとDは、1つのQCLグループに属し、ポートEとFは、1つのQCLグループに属する。別の例では、
図3Eを例にとると、ポートAとBは、1つのQCLグループ、ポートCとDは、1つのQCLグループ、ポートEとFは、1つのQCLグループ、ポートGとHは、1つのQCLグループ、ポートIとJは、1つのQCLグループ、ポートKとLは、1つのQCLグループに属する。別の例では、
図3Eを例にとると、ポートA、B、G、Hは、1つのQCLグループ、ポートC、D、I、Jは、1つのQCLグループ、ポートE、F、K、Lは、1つのQCLグループに属する。
【0108】
図4Dは、それぞれ、本開示の実施形態によるRSパターンの指示の概略図を示し、例えば、8ポートを有するPDSCHが採用されている。
図4Dの例では、8つのポートDMRSがあり、これらの8つのポートの少なくとも1つのポートは、1つのグループ、たとえば、グループqにグループ化され、このグループ内のRSポートは、QCLパラメータセット、例えば、QCLパラメータセットqでQCLされてもよい。1つの実施形態では、1つのグループ内のRSポートに対するRSシーケンスは、QCLパラメータセットq内の少なくとも1つのパラメータに関係する初期値で生成されてもよい。
【0109】
図4Eは、それぞれ、本開示の実施形態によるRSパターンの指示の概略図を示し、例えば、12ポートを有するPDSCHが採用されている。
図4Eの例では、12個のポートDMRSがあり、これらの12個のポートの少なくとも1つのポートは、1つのグループ内、例えば、グループqでグループ化され、このグループ内のRSポートは、1つのQCLパラメータセット、例えば、QCLパラメータセットqでQCLされてもよい。1つの実施形態では、1つのグループ内のRSポートに対するRSシーケンスは、QCLパラメータセットq内の少なくとも1つのパラメータに関係する初期値で生成されてもよい。
【0110】
ここで、本開示のいくつかの実施形態によるRS設定のための方法500のフローチャートを示す
図5を参照する。方法500は、端末デバイス、例えば、端末デバイス120、または任意の他の適切なデバイスで実施されることが理解される。
【0111】
方法500は、510で開始され、端末デバイス120は、ネットワークデバイスから、複数のRSポートのための1つ以上のRSパターンの情報を受信する。RSパターンは、1つ以上のRSポートを介してネットワークデバイスと端末デバイスとの間で送信されるRSの設定を示す。いくつかの実施形態では、RSパターンは、1つまたは複数のRSポートを介して端末デバイスに送信されるRSの設定を示す。代替的または追加的に、RSパターンは、1つまたは複数のRSポートを介して端末デバイスから送信されるRSの設定も示す。RSパターンは、上述の方法200に基づいて決定される。
【0112】
いくつかの実施形態では、端末デバイスは、RSポートを介してRSを受信する。RSは、例えば、DMRSシーケンスであってもよい。次いで、端末デバイスは、RSパターンに基づいてRSを復調してもよい。
【0113】
ここで、本開示の実施形態による装置600のブロック図を示す
図6を参照する。装置600は、ネットワークデバイス、例えば、ネットワークデバイス110または130、または任意の他の適切なデバイスで実装され得ることが理解される。
【0114】
示されるように、装置600は、決定部610および送信部620を含む。決定部610は、複数のRSポートのための1つ以上の参照信号(RS:Reference Signal)パターンを決定するように構成され、RSパターンは1つ以上のRSポートを介して端末デバイスに送信されるRSの設定を示す。第2の送信部620は、RSパターンの情報を端末デバイスに送信するように構成される。
【0115】
一実施形態では、決定部610は、RSポートを複数のRSポートグループに分割し、複数のRSポートグループのそれぞれのRSパターンを決定するように構成されてもよい。
【0116】
一実施形態では、RSポートグループはQCLグループである。
【0117】
一実施形態では、決定部610は、RSポート、または、RSポートグループ内のRSポートを介して送信されるRSを生成するための初期値と、RSポートまたはRSポートグループによって使用されるシンボルの情報と、RSポートまたはRSポートグループによって使用されるリソース要素の情報と、RSポートまたはRSポートグループの多重化モードと、RSポートグループの情報と、のうちの少なくとも1つを決定するように構成されてもよい。
【0118】
一実施形態では、決定部610は、スロットインデックスと、シンボルインデックスと、セルの識別と、ネットワークデバイスの識別と、端末デバイスの識別と、RNTIと、CPタイプと、リンクタイプと、RSポートグループのインデックスと、QCLパラメータセットのインデックスと、スクランブリング識別パラメータと、DMRS設定タイプの識別と、帯域幅部分の識別と、キャリアコンポーネントの識別と、スクランブル識別パラメータとサブキャリア間隔の識別とが示される上位レイヤと、のうちの少なくとも1つに基づいて初期値を決定するように構成されてもよい。
【0119】
一実施形態では、決定部610は、第1のRSポートおよび第2のポートが同じシンボルにマッピングされ、周波数領域においてCDMで多重化される場合、第1および第2のRSポートが同じRSベースシーケンスを使用することと、第1のRSポートと第2のポートが同じリソース要素にマッピングされ、周波数領域においてCDMで多重化される場合、第1と第2のRSポートが同じRSベースシーケンスを使用することと、を決定するように構成されてもよい。
【0120】
一実施形態では、送信部620は、QCLパラメータセットにRSパターンの情報を含め、QCLパラメータセットを端末デバイスに送信するように構成されてもよい。
【0121】
一実施形態では、RSは、DMRSと、CSI−RSと、SRSと、PTRSと、TRSと、のうちの少なくとも1つを含む。
【0122】
ここで、
図7を参照すると、
図7は、本開示の実施形態に従う装置700のブロック図を示す。装置700は、端末デバイス、例えば、端末デバイス120、または任意の他の適切なデバイスで実施され得ることが理解される。
【0123】
示されるように、装置700は、ネットワークデバイスから、複数のRSポートのための1つ以上のRSパターンの情報を受信するように構成された受信部710を含む。RSパターンは、1つ以上のRSポートを介して端末デバイスに送信されるRSの設定を示す。
【0124】
一実施形態では、受信部710は、RSポートを介してRSを受信するようにさらに構成されてもよい。装置700は、RSパターンに基づいてRSを復調するように構成された復調部をさらに含んでもよい。
【0125】
一実施形態では、RSは、DMRSと、CSI−RSと、SRSと、PTRSと、TRSと、のうちの少なくとも1つを含む。
【0126】
また、装置600または700は、現在知られているかまたは将来開発されるいずれかの適切な技術によってそれぞれ実装され得ることにも留意されたい。さらに、
図2または
図5に示される単一のデバイスは、代わりに複数のデバイスに別々に実装されてもよく、複数の分離されたデバイスは単一のデバイスに実装されてもよい。本開示の範囲は、これらの点で限定されない。
【0127】
装置600または700は、
図2または5を参照して説明した機能を実施するように構成できることに留意されたい。したがって、方法200に関して説明した特徴は、装置600の対応するコンポーネントに適用でき、方法500に関して説明した特徴は、装置600の対応するコンポーネントに適用することができる。さらに、装置600または700のコンポーネントは、ハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア、および/またはそれらの任意の組み合わせで実施できることに留意されたい。例えば、装置600または700の構成要素は、回路、プロセッサ、または他の適切なデバイスによってそれぞれ実装されてもよい。当業者は、前述の例が例示のためだけであり、限定のためではないことを理解する。
【0128】
本開示のいくつかの実施形態では、装置600または700は、少なくとも1つのプロセッサを備えてもよい。本開示の実施形態と共に使用するのに適した少なくとも1つのプロセッサは、例として、将来既知または開発される汎用および専用プロセッサの両方を含むことができる。装置600または700は、少なくとも1つのメモリをさらに備えてもよい。少なくとも1つのメモリは、例えば、半導体メモリデバイス、例えば、RAM、ROM、EPROM、EEPROM、およびフラッシュメモリデバイスを含んでもよい。少なくとも1つのメモリは、コンピュータ実行可能命令のプログラムを保存するために使用されてもよい。プログラムは、高レベルおよび/または低レベルの準拠または解釈可能なプログラミング言語で作成できる。実施形態によれば、コンピュータ実行可能命令は、少なくとも1つのプロセッサを用いて、上述の方法200に従って装置600を少なくとも実行させ、上述の方法500に従って装置700を少なくとも実行させるように構成することができる。
【0129】
上記の説明に基づいて、当業者は、本開示が装置、方法、またはコンピュータプログラム製品で実施され得ることを理解する。一般に、様々な例示的な実施形態は、ハードウェアまたは専用回路、ソフトウェア、ロジック、またはそれらの任意の組み合わせで実装され得る。例えば、いくつかの態様はハードウェアで実装され、他の態様はコントローラ、マイクロプロセッサまたは他のコンピューティングデバイスによって実行されるファームウェアまたはソフトウェアで実装されてもよいが、開示はそれに限定されない。本開示の例示的な実施形態の様々な態様は、ブロック図、フローチャート、または他の何らかの画像表現を使用して例示および説明されてもよく、本明細書で説明されるこれらのブロック、装置、システム、技術または方法は、非限定的な例として、ハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア、専用回路またはロジック、汎用ハードウェアまたはコントローラまたは他のコンピューティングデバイス、またはそれらの組み合わせに実装されてもよい。
【0130】
図6または7に示されているさまざまなブロックは、方法のステップ、および/またはコンピュータプログラムコードの動作から生じる動作、および/または関連する機能を実行するように構築された複数の結合論理回路要素として見ることができる。本開示の例示的な実施形態の少なくともいくつかの態様は、集積回路チップおよびモジュールなどの様々なコンポーネントで実施することができ、本開示の例示的な実施形態は、集積回路、FPGAまたはASICとして具現化される装置で実現することができ、これは、本開示の例示的な実施形態に従って動作するように構成可能である。
【0131】
図8は、本開示の実施形態を実施するのに適したデバイス800の簡略化されたブロック図である。示されるように、デバイス800は、1つまたは複数のプロセッサ810、プロセッサ810に結合された1つまたは複数のメモリ820、プロセッサ810に結合された1つまたは複数の送信機および/または受信機(TX/RX)840を含む。
【0132】
プロセッサ810は、ローカル技術ネットワークに適した任意のタイプであってもよく、汎用コンピュータ、専用コンピュータ、マイクロプロセッサ、デジタル信号プロセッサ(DSP:Digital Signal Processor)、および、例えば、非限定的なマルチコアプロセッサアーキテクチャに基づくプロセッサのうちの1つ以上を含んでもよい。デバイス800は、メインプロセッサを同期させるクロックに時間的に従属する特定用途向け集積回路チップなどの複数のプロセッサを有してもよい。
【0133】
メモリ820は、ローカル技術ネットワークに適した任意のタイプのものであってもよく、非限定的な例として、非一時的なコンピュータ可読記憶媒体、半導体ベースのメモリデバイス、磁気メモリデバイスおよびシステム、光メモリデバイスおよびシステム、固定メモリおよびリムーバブルメモリなどの任意の適切なデータストレージ技術を使用して実装されてもよい。
【0134】
メモリ820は、プログラム830の少なくとも一部を格納する。TX/RX840は、双方向通信用である。TX/RX840は、通信を容易にするために少なくとも1つのアンテナを有するが、実際には、本開示で言及される端末デバイスまたはネットワークデバイスはいくつかのものを有し得る。通信インターフェイスは、他のネットワーク要素との通信に必要な任意のインターフェイスを表す。
【0135】
プログラム830は、関連するプロセッサ810によって実行されると、
図2および
図5を参照して本明細書で説明するように、デバイス800が本開示の実施形態に従って動作することを可能にするプログラム命令を含むと想定される。すなわち、本開示の実施形態は、デバイス800のプロセッサ810により実行可能なコンピュータソフトウェアにより、またはハードウェアにより、またはソフトウェアとハードウェアの組み合わせにより実装され得る。
【0136】
この仕様には多くの特定の実装の詳細が含まれているが、これらは開示の範囲またはクレームされているものの制限としてではなく、特定の開示の特定の実施形態に特有の特徴の説明として解釈されるべきである。別個の実施形態の文脈で本明細書に記載されている特定の特徴は、単一の実施形態に組み合わせて実装することもできる。逆に、単一の実施形態の文脈で説明される様々な特徴は、複数の実施形態で別々に、または任意の適切なサブコンビネーションで実装することもできる。さらに、特定の組み合わせで機能するものとして機能を上記で説明し、最初はそのように主張している場合もあるが、クレームされた組み合わせからの1つまたは複数の機能は、場合によっては組み合わせから削除でき、クレームされた組み合わせは、サブコンビネーションまたはサブコンビネーションのバリエーションに向けられる。
【0137】
同様に、操作は特定の順序で図面に描かれているが、これは、望ましい結果を達成するために、そのような操作が示された特定の順序または順番で実行されること、またはすべての説明された操作が実行されることを要求するものとして理解されるべきではない。特定の状況では、マルチタスクと並列処理が有利な場合がある。さらに、上記の実施形態における様々なシステムコンポーネントの分離は、すべての実施形態においてそのような分離を必要とするものとして理解されるべきではなく、記述されたプログラムコンポーネントおよびシステムは一般に単一のソフトウェア製品に、または、複数のソフトウェア製品に、一緒に統合されるか、またはパッケージ化されることができることを理解されたい。
【0138】
本開示の前述の例示的な実施形態への様々な修正、適合は、添付の図面と併せて読めば、前述の説明を考慮して関連技術の当業者に明らかになる。ありとあらゆる修正は、依然として本開示の非限定的かつ例示的な実施形態の範囲内に含まれる。さらに、本明細書に記載の開示の他の実施形態は、前述の説明および関連する図面に提示された教示の利益を有する本開示のこれらの実施形態が関係する当業者には想到し得る。
【0139】
したがって、本開示の実施形態は開示された特定の実施形態に限定されるものではなく、修正および他の実施形態は添付の特許請求の範囲内に含まれることが意図されることを理解されたい。ここでは特定の用語が使用されているが、それらは一般的かつ説明的な意味でのみ使用され、限定の目的ではない。