特許第6784402号(P6784402)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6784402
(24)【登録日】2020年10月27日
(45)【発行日】2020年11月11日
(54)【発明の名称】積層ラベル体の製造装置
(51)【国際特許分類】
   B31D 1/02 20060101AFI20201102BHJP
   B65C 9/26 20060101ALI20201102BHJP
   G09F 3/00 20060101ALI20201102BHJP
【FI】
   B31D1/02 A
   B65C9/26
   G09F3/00 E
   G09F3/00 D
【請求項の数】4
【全頁数】19
(21)【出願番号】特願2017-165478(P2017-165478)
(22)【出願日】2017年8月30日
(65)【公開番号】特開2019-42950(P2019-42950A)
(43)【公開日】2019年3月22日
【審査請求日】2019年7月19日
(73)【特許権者】
【識別番号】000161057
【氏名又は名称】株式会社ミヤコシ
(74)【代理人】
【識別番号】100110319
【弁理士】
【氏名又は名称】根本 恵司
(72)【発明者】
【氏名】藤原 鈴司
【審査官】 植前 津子
(56)【参考文献】
【文献】 特開2012−206335(JP,A)
【文献】 特開2017−061040(JP,A)
【文献】 国際公開第2016/033675(WO,A1)
【文献】 特開2002−052629(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B31D 1/02
B65C 1/00−9/44
G09F 3/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ラベルが貼着されている台紙を第1搬送速度で搬送するラベル供給装置と、
前記第1搬送速度で搬送される台紙からラベルを剥離する剥離装置と、
剥離紙を、第2搬送速度で搬送する剥離紙供給装置と、
前記剥離装置で台紙から剥離したラベルを、前記第2搬送速度で搬送される剥離紙に貼着する積層装置を備え、
前記積層装置は、前記台紙から剥離したラベルを前記剥離紙の上面に押圧して貼着する積層ローラと、前記剥離紙の下面と接した受け部材を有し、
前記第2搬送速度は前記第1搬送速度より遅く、前記台紙から剥離されたラベルの搬送方向先端部分は、前記台紙から先に剥離され前記剥離紙に貼着されている先行するラベルの搬送方向後端部分と重なり合い、前記ラベルは、前記先行するラベルと前記剥離紙に亘って貼着される構成とし、
前記積層装置は、前記積層ローラを前記剥離紙の搬送方向に移動する移動機構を有し、前記受け部材は、前記積層ローラの移動範囲に亘って設けられ、
前記剥離装置は、剥離板と角度調整機構を有し、前記台紙が前記剥離板の先端部で鋭角に折り返されて通過することで前記台紙からラベルを剥離する構成とし、
前記角度調整機構は、前記剥離板の水平に対する角度を変更して剥離したラベルの前記積層ローラに向かう挿入角度を変更することを特徴とする積層ラベル体の製造装置。
【請求項2】
請求項記載の積層ラベル体の製造装置において、
前記ラベル供給装置と前記剥離紙供給装置は、前記第1搬送速度と前記第2搬送速度をそれぞれ単独で駆動制御可能な構成である積層ラベル体の製造装置。
【請求項3】
請求項1又は2記載の積層ラベル体の製造装置において、
前記ラベル供給装置の台紙搬送経路における前記剥離装置の上流側と、前記剥離紙供給装置の剥離紙搬送経路における前記積層装置の上流側に蛇行防止装置をそれぞれ設けた積層ラベル体の製造装置。
【請求項4】
請求項1−3いずれかに記載の積層ラベル体の製造装置において、
前記積層装置に、前記積層ローラの前記剥離紙への押付力を調整する押付力調整機構を設けた積層ラベル体の製造装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、多数のラベルがステップ状に積層された積層ラベル体を製造する装置に関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1に積層ラベル体の製造装置(特許文献1では「連続粘着物品集合体の製造装置」)が開示されている。
この積層ラベル体の製造装置は、多数のラベルが貼着された台紙を搬送するラベル供給装置(特許文献1では「ラベル供給部」)と、このラベル供給装置で搬送された台紙からラベルを剥離する剥離装置(特許文献1では「剥離部」)と、剥離紙を搬送する剥離紙供給装置(特許文献1では「剥離紙供給部」)と、剥離したラベルを剥離紙まで案内し、そのラベルを剥離紙に貼着する案内部を備えている。
そして、図13に示すように、台紙101剥離装置の剥離板102の先端部102a折り返すことで台紙101からラベル100が剥離される。
【0003】
台紙101から最初に剥離された一番目のラベル100−1は案内部103に沿って剥離紙104の上面に送り込まれ、その一番目のラベル100−1は剥離紙104に貼着される。この後一番目のラベル100−1は剥離紙104とともに搬送されている。
台紙101から二番目に剥離された二番目のラベル100−2は、案内部103に沿って一番目のラベル100−1の上に送り込まれ、その二番目のラベル100−2の搬送方向先端部分が一番目のラベル100−1の搬送方向後端部分に重なり合って貼着され、二番目のラベル100−2の他の部分は剥離紙104に貼着される。つまり、二番目のラベル100−2は一番目のラベル100−1と剥離紙104に亘って貼着される。
【0004】
三番目から以降に剥離された三番目以降のラベル100も二番目のラベル100−2と同様に、先行するラベル100と剥離紙104に亘って貼着される。
このようにして、図14に示すように多数のラベル100が一続きに連続して剥離紙104に順次貼着され、多数のラベル100がステップ状に積層された積層ラベル体105(特許文献1では「連続ラベル集合体」)を製造する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2012−206335号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
従来の積層ラベル体の製造装置においては、図13に二点鎖線で示すように、一番目のラベル100−1は、案内部103の先端部103aと剥離紙104の隙間を通過する際に、剥離紙104に貼着される。二番目のラベル100−2は、案内部103の先端部103aと剥離紙104に貼着した一番目のラベル100−1の隙間を通過する際に、一番目のラベル100−1に貼着され、その後、案内部103の先端部103aと剥離紙104の隙間を通過する際に、剥離紙104に貼着される。
一方、ラベル100が案内部103の先端部103aを通過する際に、剥離紙104が下方に変位することがある。剥離紙104が下方に変位すると、一番目のラベル100−1と剥離紙104の貼着、二番目のラベル100−2と一番目のラベル100−1及び二番目のラベル100−2と剥離紙104の貼着、三番目以降のラベル100と先行するラベル100及び三番目以降のラベル100と剥離紙104の貼着が不充分となり、貼着したラベル100が剥がれることがある。
【0007】
本発明は、上記の課題に鑑みなされたもので、その目的は、ラベルが剥がれることがない積層ラベル体を製造できる積層ラベル体の製造装置を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の積層ラベル体の製造装置は、ラベルが貼着されている台紙を第1搬送速度で搬送するラベル供給装置と、前記第1搬送速度で搬送される台紙からラベルを剥離する剥離装置と、剥離紙を、第2搬送速度で搬送する剥離紙供給装置と、前記剥離装置で台紙から剥離したラベルを、前記第2搬送速度で搬送される剥離紙に貼着する積層装置を備え、前記積層装置は、前記台紙から剥離したラベルを前記剥離紙の上面に押圧して貼着する積層ローラと、前記剥離紙の下面と接した受け部材を有し、前記第2搬送速度は前記第1搬送速度より遅く、前記台紙から剥離されたラベルの搬送方向先端部分は、前記台紙から先に剥離され前記剥離紙に貼着されている先行するラベルの搬送方向後端部分と重なり合い、前記ラベルは、前記先行するラベルと前記剥離紙に亘って貼着される構成とし、前記積層装置は、前記積層ローラを前記剥離紙の搬送方向に移動する移動機構を有し、前記受け部材は、前記積層ローラの移動範囲に亘って設けられ、前記剥離装置は、剥離板と角度調整機構を有し、前記台紙が前記剥離板の先端部で鋭角に折り返されて通過することで前記台紙からラベルを剥離する構成とし、前記角度調整機構は、前記剥離板の水平に対する角度を変更して剥離したラベルの前記積層ローラに向かう挿入角度を変更することを特徴とする積層ラベル体の製造装置である。
【0010】
本発明の積層ラベル体の製造装置においては、前記ラベル供給装置と前記剥離紙供給装置は、前記第1搬送速度と前記第2搬送速度をそれぞれ単独駆動制御可能な構成である積層ラベル体の製造装置とすることができる。
これにより、第1搬送速度と第2搬送速度の速度比を変えて、先行するラベルの搬送方向後端部分と後続するラベルの搬送方向先端部分のラップ量を調整できる。
【0011】
本発明の積層ラベル体の製造装置においては、前記ラベル供給装置の台紙搬送経路における前記剥離装置の上流側と、前記剥離紙供給装置の剥離紙搬送経路における前記積層装置の上流側に蛇行防止装置をそれぞれ設けた積層ラベル体の製造装置とすることができる。
これにより、剥離装置で剥離され、積層装置まで搬送されたラベルの耳端は常に一定の位置で、剥離紙搬送装置で積層装置まで搬送された剥離紙の耳端は常に一定の位置であるから、積層装置により剥離紙の適正な位置にラベルを貼着できる。
【0012】
本発明の積層ラベル体の製造装置においては、前記積層装置に、前記積層ローラの前記剥離紙への押付力を調整する押付力調整機構を設けた積層ラベル体の製造装置とすることができる。
これにより、積層ローラの剥離紙への押付力を、ラベルの種類に適した値とすることができ、種類の異なるラベルを剥離紙にしっかりと貼着できる。
【発明の効果】
【0013】
本発明の積層ラベル体の製造装置によれば、ラベルが剥がれることがない積層ラベル体を製造できる。
また、積層ローラを移動機構で剥離紙の搬送方向に移動することで、剥離装置の剥離板の先端部から積層ローラまでの距離を、ラベルの搬送方向の長さに適した値に設定することができる。しかも、積層ローラを剥離紙の搬送方向に移動することで、剥離板の先端部から積層ローラまでの距離が変化した場合に、剥離板の水平に対する角度を調整して、剥離板の先端部から剥離したラベルを積層ローラに向けて搬送することができる。
したがって、搬送方向の長さが異なるラベルを用いて積層ラベル体を製造できる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
図1】本発明の積層ラベル体の製造装置の全体を示す正面図である。
図2】ラベル用紙の説明図である。
図3】剥離装置と積層装置の拡大正面図である。
図4】ラベルの剥離、積層動作の説明図である。
図5】積層ラベル体の平面図である。
図6】剥離板の水平に対する角度を変更した状態の正面図である。
図7】剥離板の水平に対する角度を変更した状態の正面図である。
図8】剥離装置の拡大正面図である。
図9図8剥離装置の側面図である。
図10】積層装置の拡大正面図である。
図11図10積層装置の平面図である。
図12図11積層装置のA部拡大図である。
図13】従来の積層ラベル体の製造装置のラベルを積層する部分の説明図である。
図14】従来の積層ラベル体の平面図である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
本発明の積層ラベル体の製造装置の実施形態を図1図2図3に基づいて説明する。図1は積層ラベル体の製造装置の全体を示す正面図、図2はラベル用紙の説明図図3は剥離装置と積層装置の拡大正面図である。
図1に示すように、積層ラベル体の製造装置1は、本体フレーム1aを備えている。
本体フレーム1aはラベル供給装置2、剥離装置3、台紙巻取装置4、剥離紙供給装置5、ラベル巻取装置6、積層装置7などを備えている。
積層ラベル体の製造装置1に用いるラベル用紙10は、図2に示すように台紙11と、その台紙11に貼着した多数のラベル12を有する。台紙11は剥離紙といわれることもある。
図2に示すように、台紙11は、基材11aの表面に剥離層11bを設けてある。台紙11の表面が剥離面である。
【0016】
ラベル12は、ラベル基材12aの裏面に粘着層12bが設けてあると共に、印刷面であるラベル基材12aの表面に剥離層12cが設けてある。
ラベル12の裏面が接着面で、ラベル12の表面が剥離面である。
ラベル用紙10は次のようにして作成される。まず、台紙11にラベル基材12aを粘着した状態でラベル基材12aの表面に連続して印刷し、その印刷面を剥離層12cで覆う。この後、ラベル基材12a、粘着層12b、剥離層12cを、印刷部分を残して所定の形状に切断して除去(つまり、ハーフ抜き加工)し、残存した印刷部分をラベル12とする。
ラベル用紙10の作成はこれに限ることはなく、他の任意の作成の仕方で作成することができる。
【0017】
ラベル供給装置2は、ラベル用紙10を給紙する給紙部2aと、給紙されたラベル用紙10を剥離装置3に向けて搬送する搬送部2bを有する。
給紙部2aは、ラベル用紙10をロール状に巻きつけた紙筒13が着脱自在に取り付けられる給紙軸20を備えている。給紙軸20は、パウダーブレーキ(図示せず)を備えている。
搬送部2bは、給紙部2aから給紙されたラベル用紙10(台紙11)を搬送する第1プルローラ21と、第1プルローラ21よりもラベル用紙10の搬送方向下流側に設けられた第2プルローラ22と、第1プルローラ21、第2プルローラ22をそれぞれ単独で(つまり独立して)回転駆動するモータ(図示せず)を有している。
剥離装置3は、ラベル供給装置2の搬送部2bで搬送されるラベル用紙10の台紙11からラベル12を剥離する。そして剥離したラベル12は積層装置7に向けて搬送される。
つまり、剥離装置3は剥離板30と、角度調整機構31を有している。
【0018】
図3に示すように、剥離板30はラベル供給装置2の搬送部2bで搬送されるラベル用紙10の搬送方向に向かう板状で、剥離板30の先端部30a(つまり、ラベル用紙10の搬送方向に向かう方向の端部)が積層装置7と対向している。
角度調整機構31は剥離板30の水平に対する角度を、図3に実線で示す状態と二点鎖線で示す状態の範囲で変更できる構成である。
図1に示すように、剥離装置3の剥離板30は、第1プルローラ21よりもラベル用紙10の搬送方向下流側で、かつ第2プルローラ22よりもラベル用紙10の搬送方向上流側に設けてある。つまり剥離板30はラベル供給装置2の台紙搬送経路に設けてある。
台紙巻取装置4は、ラベル用紙10のラベル12が剥離された台紙11を巻き取る。
つまり、台紙巻取装置4は、巻取軸40と、巻取軸40に着脱自在に取り付けられる巻取用紙筒41と、巻取軸40を単独で回転駆動するモータ(図示せず)を有している。
【0019】
次に、ラベル用紙10を搬送して台紙11からラベル12を剥離し、ラベル12が剥離された台紙11を巻き取る動作を説明する。
ラベル用紙10をロール状に巻きつけた紙筒13を給紙軸20に取り付け、ロール状の巻紙としたラベル用紙10を給紙部2aにセットする。
このセットしたラベル用紙10の台紙11は、第1プルローラ21から剥離板30の先端部30aを経由して第2プルローラ22方向に折り返しされ、折り返した台紙11の先端縁は第2プルローラ22を経て巻取用紙筒41に固着される。
この状態で、第1プルローラ21、第2プルローラ22、巻取軸40のモータをそれぞれ駆動して第1プルローラ21、第2プルローラ22、巻取軸40をそれぞれ回転駆動することで、ラベル用紙10の台紙11は第1搬送速度で搬送される。
【0020】
ラベル用紙10の台紙11は、剥離板30の先端部30aを鋭角に通過して台紙巻取装置4に向けて搬送される。ラベル用紙10を搬送する第1搬送速度は、第1プルローラ21、第2プルローラ22、巻取軸40の各モータの回転速度を変えることで制御される。つまり、ラベル供給装置2は、ラベル用紙10(台紙11)を搬送する第1搬送速度を単独駆動制御可能な構成である。
台紙11が剥離板30の先端部30aを鋭角に通過する際に台紙11から製品となるラベル12が順次剥離され、ラベル12が剥離板30の先端部30aを通過するとラベル12が台紙11から完全に剥離され、ラベル用紙10は台紙11とラベル12に分離される。
台紙11から剥離されたラベル12は積層装置7に向けて搬送される。
ラベル12が剥離された台紙11は台紙巻取装置4の巻取用紙筒41に巻き取りされる。
【0021】
このように、ラベル12が剥離された台紙11は、台紙巻取装置4の巻取用紙筒41に巻き取りされるので、巻取用紙筒41を巻取軸40から外すことで、ラベル12が剥離された台紙11をロール状として本体フレーム1aから取り出すことができる。
なお、台紙巻取装置4を用いずに、ラベル12が剥離された台紙11を本体フレーム1aに設けた回収容器内に落下して収納するようにすることが可能である。
【0022】
図1に示すように、台紙搬送経路における給紙軸20と第1プルローラ21の間(つまり、剥離装置3の上流側)と、台紙搬送経路における第2プルローラ22と巻取軸40との間(つまり、剥離装置3の下流側)に、台紙11の耳端を一定位置に保つ操作を自動的に行う蛇行防止装置(ウェブガイド)8がそれぞれ設けてある。台紙11の耳端とは台紙11の搬送方向に連続した側縁(エッジ)である。
蛇行防止装置8を設けたことで、台紙11を給紙軸20から巻取軸40まで蛇行することなく搬送することができる。
【0023】
蛇行防止装置8は、一対のローラ80a(入紙側ローラ)、80b(排紙側ローラ)を有したブラケット81と、ブラケット81を揺動する揺源82と、台紙11の耳端のずれを検出するセンサ83を備えている。揺動源82とセンサ83は給紙側補助フレーム1b、巻取側補助フレーム1cに取り付けてある。
つまり、蛇行防止装置8は、給紙側補助フレーム1bと巻取側補助フレーム1cにそれぞれ取り付けてある。
蛇行防止装置8は次のように作動する。
一対のローラ80a、80bは、台紙11の搬送方向と直角方向に向かい、かつ搬送方向に間隔をあけてブラケット81に取り付けてある。
ブラケット81は一対のローラ80a、80bの搬送方向中間を支点として揺動する。
【0024】
台紙11が蛇行せずに正しくまっすぐに搬送しているときには、一対のローラ80a、80bは台紙11の搬送方向と直角となる。このとき、センサ83を通過する台紙11の耳端は所定位置で、センサ83は耳端のずれを検出しない。
台紙11が蛇行するとセンサ83を通過する台紙11の耳端が所定位置からずれ、センサ83は耳端のずれを検出し、揺動源82に駆動指令を出力する。
揺動源8はブラケット81を揺動する。ブラケット81が揺動すると一対のローラ80a、80bが台紙11の搬送方向と直角に対して斜めとなるので、台紙11は搬送方向と直角方向に変位して蛇行を修正する。
台紙11の蛇行が修正されると、センサ83を通過する台紙11の耳端は所定位置となり、センサ83は耳端のずれを検出しなくなる。揺動源8はブラケット81を元の位置に揺動し、一対のローラ80a、80bは台紙11の搬送方向と直角となる。
【0025】
このように、台紙搬送経路における剥離装置3の上流側に蛇行防止装置8を設けることで、剥離装置3に搬送された台紙11の耳端は常に一定位置に保つことができる。つまり、台紙11の蛇行が防止できる。
これにより、剥離装置3に搬送された台紙11に貼着されているラベル12の耳端(搬送方向と直角方向の位置)は常に同一であるから、台紙11から剥離されたラベル12は、耳端を常に同一位置として積層装置7に向けて搬送される。
また、台紙搬送経路における剥離装置3の下流側に蛇行防止装置8を設けることで、剥離装置3でラベル12が剥離された台紙11は台紙巻取装置4の巻取軸40(巻取用紙筒41)に耳端を揃えて巻き取ることができる。
これにより、台紙巻取装置4(巻取軸40)に巻き取りした台紙11を、巻取軸40から取り外して他の機械で再利用することが可能である。
【0026】
図1においては、台紙11は巻取用紙筒41に巻き取りされるので、その巻取用紙筒41とともに巻取軸40から取り外すことができる。そして巻取用紙筒41を他の機械の軸に取り付けることで巻き取りした台紙11を他の機械にセットして再利用でき、再利用する作業がやり易い。
図1に示すように、ラベル供給装置2の台紙搬送経路における給紙部2aと蛇行防止装置8との間に、紙継装置9が設けてある。これにより、給紙部2aに次のラベル用紙10をセットする際に、先行のラベル用紙10とその次のラベル用紙10を簡単に接続できる。
【0027】
剥離紙供給装置5は、図1に示すように、剥離紙14を積層装置7に向けて搬送し、その剥離紙14に台紙11から剥離されたラベル12が貼着される。
つまり、剥離紙供給装置5は、剥離紙14を給紙する剥離紙給紙部5aと、剥離紙給紙部5aから給紙された剥離紙14を搬送する剥離紙搬送部5bを有している。
剥離紙14は、先に述べた台紙11と同様の構成の紙であるが、台紙11とは異なる構成の紙でもよい。
剥離紙給紙部5aは、剥離紙14をロール状に巻きつけた紙筒15が着脱自在に取り付けられる剥離紙給紙軸50を備えている。剥離紙給紙軸50は、パウダーブレーキ(図示せず)を備えている。
【0028】
剥離紙搬送部5bは、剥離紙給紙部5aから給紙された剥離紙14を搬送する第3プルローラ51と、第3プルローラ51よりも剥離紙14の搬送方向下流側に設けられた第4プルローラ52と、第4プルローラ52よりも剥離紙14の搬送方向下流側に設けられた第5プルローラ53と、第3プルローラ51、第4プルローラ52、第5プルローラ53をそれぞれ単独で回転駆動するモータ(図示せず)を有している。
なお、剥離紙搬送部5bはプルローラを使用しているが、プルローラの代わりに無端ベルト部材などを使用してもよい。
ラベル巻取装置6は、剥離紙供給装置5で搬送され、台紙11から剥離したラベル12が貼着された剥離紙14を巻き取りする。
つまり、ラベル巻取装置6は、ラベル巻取軸60と、ラベル巻取軸60に着脱自在に取り付けられるラベル巻取用紙筒61と、ラベル巻取軸60を回転駆動するモータ(図示せず)を有している。
【0029】
次に、剥離紙14を搬送、巻き取りする動作を説明する。
剥離紙14をロール状に巻きつけた紙筒15を剥離紙給紙軸50に取り付けてロール状の剥離紙14を剥離紙給紙部5aにセットする。セットした剥離紙14を第3プルローラ51、第4プルローラ52、第5プルローラ53を経由してラベル巻取用紙筒61に固着し、第3プルローラ51、第4プルローラ52、第5プルローラ53、ラベル巻取軸60の各モータをそれぞれ駆動して第3プルローラ51、第4プルローラ52、第5プルローラ53、ラベル巻取軸60をそれぞれ回転駆動する。
これにより、剥離紙14は第2搬送速度で積層装置7に向けて搬送され、積層装置7でラベル12が貼着される。ラベル12が貼着された剥離紙14はラベル巻取用紙筒61に巻き取りされる。
【0030】
したがって、ラベル12が貼着された剥離紙14をロール状として簡単に取り外すことができる。
剥離紙14を搬送する第2搬送速度はラベル用紙10を搬送する第1搬送速度より遅い。
剥離紙14を搬送する第2搬送速度は、第3プルローラ51、第4プルローラ52、第5プルローラ53、ラベル巻取軸60の各モータの回転速度を変えることで制御される。つまり、剥離紙供給装置5は、剥離紙14を搬送する第2搬送速度を単独駆動制御可能な構成である。
【0031】
図1に示すように、剥離紙搬送経路における剥離紙給紙部5aと第3プルローラ51との間(つまり、積層装置7の上流側)に蛇行防止装置8が設けてあるので、剥離紙14は蛇行することなく積層装置7に向けて搬送される。
蛇行防止装置8は、ラベル供給装置2に設けた蛇行防止装置8と同一の構成であるので詳細な説明を省略する。この蛇行防止装置8は補助フレーム1dに取り付けてある。
これにより、積層装置7に搬送された剥離紙14の耳端は常に一定の位置である。そして、前述のように、積層装置7に向けて搬送されるラベル12の耳端も常に一定の位置であるから、剥離紙14の適正な位置にラベル12を貼着できる。
【0032】
図1に示すように、剥離紙供給装置5の剥離紙搬送経路における剥離紙給紙部5aと蛇行防止装置8との間に、紙継装置9が設けてある。
これにより、剥離紙給紙部5aに次の剥離紙14をセットする際に、先行の剥離紙14とその次の剥離紙14を簡単に接続できる。
【0033】
積層装置7は、図1図3に示すように、剥離装置3で台紙11から剥離したラベル12を、剥離紙供給装置5で搬送される剥離紙14に貼着する積層ローラ70と、積層ローラ70を剥離紙14の搬送方向に移動する移動機構71と、台紙11から剥離したラベル12を剥離紙14に貼着する際に剥離紙14が下方に変位しないように剥離紙14を支持する受け部材72を有している。
積層ローラ70は剥離紙14の上面に接触し、剥離紙14の搬送に伴って回転する。つまり、積層ローラ70は回転自在で、外力が作用することで回転する。積層ローラ70は剥離板30の先端部30aと対向し、剥離板30で台紙11から剥離されたラベル12は積層ローラ70に向けて搬送される。
移動機構71は積層ローラ70を、図3に実線で示す剥離板30の先端部30aに最も接近した第1の位置と、図3に二点鎖線で示す剥離板30の先端部30aと最も離れた第2の位置とに亘って剥離紙14の搬送方向に移動する。
【0034】
第1の位置に移動した積層ローラ70および第2の位置に移動した積層ローラ70は、第3プルローラ51よりも剥離紙14の搬送方向下流側で、かつ第4のプルローラ52よりも剥離紙14の搬送方向上流側に位置する。つまり、積層ローラ70は第3プルローラ51と第4プルローラ52との間において剥離紙14の搬送方向に移動する。
受け部材72は積層ローラ70の最大移動距離より長い板状で、第1の位置の積層ローラ70の下から第2の位置の積層ローラ70の下まで連続し、かつ第3プルローラ51と第4プルローラ52との間を搬送される剥離紙14の下面に接するように設けてある。つまり、受け部材72は積層ローラ70の移動範囲に亘って設けてある。
【0035】
次に、剥離板30の先端部30aで台紙11から剥離されたラベル12を剥離紙14に貼着する動作を図4に基づき説明する。なお、図4では理解を容易とするためにラベル12を実際より厚く図示してある。
ラベル用紙10を第1搬送速度で搬送すると同時に、剥離紙14を第2搬送速度で搬送する。
第1搬送速度と第2搬送速度はそれぞれ単独駆動制御可能であるので、第1搬送速度と第2搬送速度の速度比を任意に設定できる。
ラベル用紙10の台紙11が剥離板30の先端部30aを通過する際にラベル用紙10の台紙11から最初に剥離された一番目のラベル12−1は、第1搬送速度で積層ローラ70に向けて搬送され、その先端縁が積層ローラ70の周面に接触し、剥離紙14と積層ローラ70との間に進入する。つまり、積層ローラ70は剥離紙14の搬送に伴って回転し、一番目のラベル12−1の先端縁が接触するのは積層ローラ70の周面における積層ローラ70の回転中心より下方であるから、一番目のラベル12−1は剥離紙14と積層ローラ70との間にスムーズに進入する。
【0036】
剥離紙14と剥離紙14の搬送に伴って回転する積層ローラ70との間に進入した一番目のラベル12−1は、積層ローラ70で剥離紙14に押圧され、第2搬送速度で搬送される剥離紙14に順次貼着される(図4A参照)。
この時、剥離紙14における一番目のラベル12−1が貼着される部分は、受け部材72で支持されて下方に変位することがないので、第1番目のラベル12−1は剥離紙14にしっかり貼着される。
剥離紙14に貼着した一番目のラベル12−1は剥離紙14とともに搬送されるが、剥離紙14の搬送速度(第2搬送速度)は一番目のラベル12−1の搬送速度(第1搬送速度)より遅いので、一番目のラベル12−1は剥離板30の先端部30aと積層ローラ70との間で下向きに撓んでいる。
【0037】
ラベル用紙10の台紙11から二番目に剥離された二番目のラベル12−2は、一番目のラベル12−1と同様に積層ローラ70の周面に接触し、図4Bに示すように、二番目のラベル12−2の搬送方向先端部分12−2aが、先に剥離紙14に貼着され先行する一番目のラベル12−1の搬送方向後端部分12−1bと剥離紙14の搬送に伴って回転する積層ローラ70との間に進入し、二番目のラベル12−2の搬送方向先端部分12−2aと一番目のラベル12−1の搬送方向後端部分12−1bが積層ローラ70で押圧される。これにより二番目のラベル12−2の搬送方向先端部分12−2aが、先行する一番目のラベル12−1の搬送方向後端部分12−1bに重ね合せて貼着される。
一番目のラベル12−1に重ね合せて貼着した二番目のラベル12−2は、剥離紙14とともに搬送されるが、剥離紙14の搬送速度(第2搬送速度)は番目のラベル12−の搬送速度(第1搬送速度)より遅いので、二番目のラベル12−2は、前述の一番目のラベル12−1と同様に、剥離板30の先端部30aと積層ローラ70との間で下向きに撓んでいる。
ついで、二番目のラベル12−2の搬送方向先端部分12−2a以外の残りの部分12−2cが剥離紙14と剥離紙14の搬送に伴って回転する積層ローラ70との間に順次進入し、積層ローラ70で押圧されることで、図4Cに示すように二番目のラベル12−2の残りの部分12−2cが剥離紙14に貼着される。
【0038】
つまり、剥離紙14を搬送する第2搬送速度がラベル用紙10を搬送する第1搬送速度よりも遅いので、二番目のラベル12−2は一番目のラベル12−1と剥離紙14に亘って貼着される。
この時、一番目のラベル12−1が貼着された剥離紙14における二番目のラベル12−2が貼着される部分は、受け部材72で支持されて下方に変位することがないので、二番目のラベル12−2は一番目のラベル12−1と剥離紙14に亘ってしっかり貼着される。
二番目以降に剥離されたラベル12は二番目に剥離されたラベル12−2と同様に、搬送方向先端部分が先に剥離され剥離紙14に貼着されている先行するラベル12の搬送方向後端部分に貼着され、残りの部分が剥離紙14に貼着される。
【0039】
したがって、図5に示すように多数のラベル12(12−1、12−2、12−3、12−4、12−5)は、先に剥離され先行するラベル12の搬送方向後端部分(12−1b、12−2b、12−3b、12−4b)に、後続するラベル12の搬送方向先端部分(12−2a、12−3a、12−4a、12−5a)が重なり合って貼着され、かつ重なり位置を搬送方向にずらしながら一続きに連続して剥離紙14に順次積層され、多数のラベル12がステップ状に積層された積層ラベル体16を製造することができる。
この積層ラベル体16は、台紙11から剥離した最初のラベル12が剥離紙14にしっかりと貼着し、二番目以降のラベル12が先に剥離され剥離紙14に貼着した先行するラベル12と剥離紙14に亘ってしっかりと貼着されているので、ラベル12が剥離することがない。
多数のラベル12が貼着された剥離紙14はラベル巻取用紙筒61に巻き取りされる。
【0040】
先行するラベル12の搬送方向後端部分と後続するラベル12の搬送方向先端部分の搬送方向に重なり合う長さ、つまりラップ量は、ラベル供給装置2によるラベル用紙10の搬送速度(第1搬送速度)と、剥離紙供給装置5による剥離紙14の搬送速度(第2搬送速度)の速度比によって決定される。ここでは、第1搬送速度>第2搬送速度である。
例えば、速度比を大きくすれば先行するラベル12と後続するラベル12のラップ量は大きく(長く)なる。
速度比を小さくすれば先行するラベル12と後続するラベル12のラップ量は小さく(短く)なる。
【0041】
図3に示すように、積層装置7の積層ローラ70を移動機構71で剥離紙14の搬送方向に移動することで、剥離装置3の剥離板30の先端部30a(ラベル12を剥離する位置)から積層ローラ70(剥離したラベル12が剥離紙14に接触開始する位置)までの距離L1を、ラベル12の搬送方向の長さL2に適した値、例えば、ラベル12の搬送方向の長さL2より3mm〜15mm短い値に設定することができる。
したがって、搬送方向の長さの異なるラベル12を詰まることなく剥離紙14まで搬送できるから、搬送方向の長さが異なるラベル12を用いて積層ラベル体を製造できる。
また、剥離板30の先端部30aから積層ローラ70までの距離L1が異なると、剥離板30の先端部30aで台紙11から剥離したラベル12を積層ローラ70まで搬送できないことがある。
【0042】
そこで、剥離装置3の角度調整機構31で剥離板30の水平に対する角度を変更し、剥離板30の先端部30aで台紙11から剥離されたラベル12の積層ローラ70に向かう水平に対する角度、つまりラベル12の積層ローラ70に向かう挿入角度を変えて、剥離板30の先端部30aから積層ローラ70までの距離L1が異なる場合でも台紙11から剥離したラベル12を積層ローラ70まで搬送できるようにする。
例えば、図6に示すように、剥離板30の先端部30aから積層ローラ70までの距離L1が所定値より短い場合は、角度調整機構31で剥離板30の水平に対する角度を、先端部30aが水平姿勢の時よりも下向きとなる角度とし、ラベル12の積層ローラ70に向かう挿入角度を水平より下向きの角度とする。
これにより、剥離板30の先端部30aで台紙11から剥離されたラベル12は積層ローラ70に向けて搬送され、ラベル12の先端縁が積層ローラ70の周面における積層ローラ70の回転中心より下方に接触するから、ラベル12は剥離紙14と積層ローラ70との間にスムーズに進入する
【0043】
図7に示すように、剥離板30の先端部30aから積層ローラ70までの距離L1が所定値より長い場合は、角度調整機構31で剥離板30の水平に対する角度を、先端部30aが水平姿勢の時よりも上向きとなる角度とし、ラベル12の積層ローラ70に向かう挿入角度を水平より上向きの角度とする。
これにより、剥離板30の先端部30aで台紙11から剥離されたラベル12は積層ローラ70に向けて搬送され、ラベル12の先端縁が積層ローラ70の周面における積層ローラ70の回転中心より下方に接触するから、ラベル12は剥離紙14と積層ローラ70との間にスムーズに進入する
つまり、剥離板30の水平に対する角度を、剥離板30の先端部30aで台紙11から剥離されたラベル12が積層ローラ70に向けて搬送される角度に調整する。
【0044】
なお、ラベル用紙10の紙種、紙厚、形状、腰の強さ、台紙11とラベル12の粘着力などに応じて、積層ローラ70を移動するとともに剥離板30の水平に対する角度を調整することがある。
【0045】
図8図9に基づいて剥離装置3を詳細に説明する。図8は剥離装置の拡大正面図、図9図8剥離装置の側面図である。
本体フレーム1aに支持部材32が取り付けてある。支持部材32は、長尺で幅が狭い横板32aと、横板32aの長手方向一端に取り付けた短尺で幅が狭い取付片32bと、横板32aと取付片32bに亘って取り付けた補強リブ32cから成る。
支持部材32は、取付片32bを本体フレーム1aにボルト32dで固着して横板32aが水平で、長手方向が左右方向に向かうように取り付けてある。左右方向とはラベル用紙10の搬送方向と直角の方向である。
横板32aの長手方向両端寄りに一対の縦板33が、ボルト33aで下向きに固着してある。
【0046】
各縦板33は、左右方向に向かう円形穴33cをそれぞれ有し、各円形穴33cに亘って剥離板取付軸34が回転可能に挿入して取り付けてある。
各円形穴33cは、内周面の一部分が縦板33の下面33bに開口した不連続な円形穴である。
剥離板取付軸34の軸方向両端部に一対の剥離板取付部材35が嵌め合せて下向きにそれぞれ固定してある。
一対の剥離板取付部材35の下面35aに亘って剥離板30がボルト35bで固定してある。剥離板30は左右方向の長さがラベル用紙10の搬送方向と直角の方向の長さより長い板状である。
【0047】
これにより、剥離板30は剥離板取付軸34とともにラベル用紙10の搬送方向に揺動可能である。剥離板30がラベル用紙10の搬送方向に揺動することで、剥離板30の水平に対する角度が変化する。つまり、剥離板30の水平に対する角度とは、ラベル用紙10の搬送方向に向かう面(剥離板30の上面)30bが水平となす角度である。
縦板33の円形穴33cの不連続部分に跨って螺子棒36が螺合してある。この螺子棒36に剥離板固定レバー37が固定してある。
剥離板固定レバー37で螺子棒36を締め付け方向(一方向)に回転すると、円形穴33cが狭まり、剥離板取付軸34を締め付けるので、剥離板取付軸34は回転しないように固定される。
【0048】
剥離板固定レバー37で螺子棒36を弛める方向(他方向)に回転すると、円形穴33cが拡がり、剥離板取付軸34の締め付けを解放するので、剥離板取付軸34は回転可能となる。
つまり、縦板33、剥離板取付軸34、剥離板取付部材35、螺子棒36、剥離板固定レバー37で角度調整機構31を構成している。
次に、剥離板30の水平に対する角度を変更する動作を説明する。
まず、剥離板固定レバー37で螺子棒36を弛め方向に回転し、剥離板取付軸34を回転可能とすることで、剥離板30を水平方向に揺動可能とする。
この状態で、剥離板30を手で持って水平方向に揺動して、剥離板30の水平に対する角度を変更する。
【0049】
剥離板30が水平方向に揺動して動かないように手で保持した状態で、剥離板固定レバー37で螺子棒36を締め付け方向に回転し、剥離板取付軸34を回転しないように固定することで剥離板30が水平方向に揺動しないように固定する。
このように、剥離板30の水平に対する角度を簡単に変更できる。
【0050】
図10図11図12に基づいて積層装置7を詳細に説明する。図10は積層装置の拡大正面図、図11図10積層装置の平面図、図12図11積層装置のA部拡大図である。図10には剥離紙14の図示が省略してあり、図11では剥離紙14が二点鎖線で図示してある。
なお、剥離紙14の搬送方向を前後方向とし、搬送方向下流側を後、搬送方向上流側を前とし、剥離紙14の搬送方向と直角方向を左右方向として説明する。
積層装置7は、前後方向に伸びる左右一対のフレーム73を有し、左右のフレーム73は複数の連結材73aで相互に平行に連結してある。左右のフレーム73は前後一対のステー73bを介して本体フレーム1aに取り付けしてある。各フレーム73は剥離紙14よりも下方に位置し、左右のフレーム73の左右方向の間隔は、剥離紙14の搬送方向と直角方向の長さ(幅)よりも広く、左右のフレーム73は剥離紙14の幅方向両側縁より外側に位置している。
【0051】
受け部材72は、左右方向の長さが二つのフレーム73に跨る長さで、前後方向の長さがフレーム73の前後方向の長さよりわずかに長い板状である。
受け部材72は、左右のフレーム73と複数の連結材73aの上面に亘って取り付けてある。
各フレーム73の後部寄りに左右の第1ブラケット74aが上向きにそれぞれ取り付けてある。各第1ブラケット74aは、受け部材72の切欠き72aから上方に突出している。
左右の第1ブラケット74aの前部寄りに亘って長尺な第2ブラケット74bが固定され、左右の第1ブラケット74aは第2ブラケット74bで連結されている。
各第1ブラケット74aの後部寄りに短尺な第3ブラケット74cが、左右方向に対峙してそれぞれ取り付けてある。
【0052】
左右の第1ブラケット74aの前後方向中間部に跨って左右方向に伸びるシャフト75が回転自在に取り付けてある。シャフト75の左右一方の第1ブラケット74a(本体フレーム1aと反対側の第1ブラケット74a)側の端部に回転操作用のノブ75aが取り付けてある。左右一方の第1ブラケット74aには、シャフト75を回転しないようにロックするロック用ボルト75cが設けてある。
シャフト75の左右両端寄りに平歯車75bがそれぞれ固定して取り付けてある。平歯車75bは第3ブラケット74cと左右方向に同一位置である。
第2ブラケット74bの左右両端寄りと、各第3ブラケット74cには円形の穴74dがそれぞれ空けられている。第2ブラケット74bの穴74dと第3ブラケット74cの穴74dに亘って前後方向に伸びる左右の丸ラック76がスベリ軸受(図示せず)を介して前後方向に摺動可能に挿入してそれぞれ取り付けてある。丸ラック76は丸軸の軸方向にラック加工を施したものである。
【0053】
左右の丸ラック76は平行である。
左右の丸ラック76の歯部76aに左右の平歯車75bがそれぞれ噛合している。
左右の丸ラック76の前端部にブロック76bがそれぞれ取り付けてある。左右のブロック76bに亘って積層ローラ取付部材77が固定して取り付けてある。
積層ローラ取付部材77に2つの積層ローラ70が左右方向に間隔をあけて取り付けてある。
次に、積層ローラ70を前後方向に移動する動作を説明する。
ロック用ボルト75cを弛めてシャフト75を回転可能とし、ノブ75aでシャフト75を回転する。シャフト75が回転することで平歯車75bが回転し、平歯車75bが回転することで丸ラック76が前後方向に移動する。
【0054】
丸ラック76が前後方向に移動することで、積層ローラ取付部材77とともに積層ローラ70は前後方向に移動する。
積層ローラ70が前後方向に移動した後にロック用ボルト75cでシャフト75を回転しないように固定することで、積層ローラ70を前後方向の所定の位置とする。
つまり、第1、第2、第3ブラケット74a、74b、74cと、シャフト75と、ノブ75aと、ロック用ボルト75cと、平歯車75bと、丸ラック76と、ブロック76bと、積層ローラ取付部材77とで、積層ローラ70を前後方向に移動する移動機構71を構成している。
なお、移動機構71はこの構成に限ることはなく、積層ローラ70を移動する構成であればよい。
【0055】
例えば、サーボモータなどを用いてシャフト75を回転する構成、サーボモータなどを用いて回転される送り螺子棒にナットを螺合することで移動する構成、流体圧で伸縮作動するシリンダを用いた構成などとすることができる。
また、移動機構71は、ラベル12の搬送方向の長さに応じて自動的に積層ローラ70を移動する構成とすることもできる。
次に、積層ローラ70の取り付け構成を説明する。
積層ローラ取付部材77の左右方向に離隔した位置に、二つのレバー78の後端部が上下方向に揺動自在にそれぞれ取り付けてある。各レバー78は前後方向に向かい前端は積層ローラ取付部材77よりも前方に位置している。
各レバー78の前端部に積層ローラ70が支軸70aで回転自在に取り付けてある。
【0056】
この実施の形態では、積層ローラ取付部材77は断面形状が円形の軸で、レバー78の後端部に形成した円形の穴が積層ローラ取付部材77に揺動自在に嵌合して取り付けてある。
つまり、積層ローラ70は、積層ローラ取付部材77に、レバー78とともに上下方向に揺動(移動)自在で、積層ローラ70とレバー78の重量で下方に揺動(移動)するように取り付けてある。
これにより、積層ローラ70は、積層ローラ70とレバー78の重量に見合う力で剥離紙14に押し付け(加圧)られている。
また、積層ローラ70にラベル12が絡まったり、詰まったなどのトラブルが生じた際に、積層ローラ70を人の手で上方に移動してトラブルを解消できる。
【0057】
積層ローラ取付部材77の左右方向に離隔した位置に、前後方向に向かう二つの支持部材79の後端部が上下方向に揺動しないように固定してそれぞれ取り付けてある。この実施の形態では、支持部材79の後端部に形成した円形の穴が積層ローラ取付部材77に揺動自在に嵌合して取り付けられ、支持部材79に螺合した固定螺子79aを積層ローラ取付部材77に押し付けることで支持部材79が揺動しないように固定して取り付けてある。
したがって、固定螺子79aを弛めて支持部材79を上下に揺動し、固定螺子79aを締め付けて支持部材79を揺動しないように固定することで、支持部材79の水平に対する取り付け角度を調整することができる。
各支持部材79は、各レバー78の左右のどちらか一方の側面と隣接し、各支持部材79の前端部にはレバー78の下面78aと対向する支持部79bと、レバー78の支持部材79と隣接した側面と反対側の側面と対向するガイド部79cを有している。
【0058】
レバー78には、上面78bから下面78aに貫通した螺子穴78cが形成され、この螺子穴78cに調整螺子78dが螺合して設けてある。
調整螺子78dの先端はレバー78の下面78aから突出し、支持部材79の支持部79bに当接することができる。
そして、調整螺子78dの先端が支持部材79の支持部79bに当接しないようにして、積層ローラ70が、積層ローラ70とレバー78の重量で剥離紙14に押し付けられた状態とする。
この状態で、調整螺子78dを締め付けして調整螺子78dの先端をレバー78の下面78aから突出し、支持部材79の支持部79bに当接することで、レバー78は上方に揺動し、積層ローラ70は上方に移動して積層ローラ70の剥離紙14への押付力が小さくなる。調整螺子78dの締め付けを変えることで、積層ローラ70の剥離紙14への押付力を調整できる。
つまり、支持部材79と調整螺子78dとで積層ローラ押付力調整機構を構成している。
【0059】
したがって、積層ローラ70の剥離紙14への押付力を、ラベル12の種類に適した値とすることができ、種類の異なるラベル12を剥離紙14にしっかりと貼着できる。
種類の異なるラベル12とは、表面の平滑性が異なるラベル、厚さが異なるラベル、弾力性が異なるラベル、表面の平滑性と厚さと弾力性のうち二つ以上が異なるラベルなどである。
例えば、一般的に、表面が平滑であるラベルの場合は積層ローラ70の剥離紙14への押付力を大きくし、表面が平滑でないラベルの場合は小さくする。
厚いラベルの場合は積層ローラ70の剥離紙14への押付力を小さくし、薄いラベルの場合は大きくする。
弾力性があるラベルの場合は積層ローラ70の剥離紙14への押付力を大きくし、弾力性がないラベルの場合は小さくする。
そして、表面の平滑性と厚さと弾力性のうち二つ以上が異なるラベルなどでは、互に相反する押付力の調整となる場合があるが、この場合は、押付力を大きくしたり小さくしたりして適宜調整する。
【0060】
積層ローラ押付力調整機構は取り付けしなくともよい。
本実施の形態では、左右方向(軸方向)の長さの短い二つの積層ローラ70を用いているが、三つ以上の積層ローラ70を用いてもよいし、左右方向(軸方向)の長さの長い一つの積層ローラ70を用いてもよい。
【符号の説明】
【0061】
1…積層ラベル体の製造装置、1a…本体フレーム、2…ラベル供給装置、2a…給紙部、2b…搬送部、3…剥離装置、4…台紙巻取装置、5…剥離紙供給装置、5a…剥離紙給紙部、5b…剥離紙搬送部、6…ラベル巻取装置、7…積層装置、8…蛇行防止装置、9…紙継装置、10…ラベル用紙、11…台紙、12…ラベル、14…剥離紙、30…剥離板、30a…先端部、31…角度調整機構、70…積層ローラ、71…移動機構、72…受け部材。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
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