(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1に記載の自動契約変更方法では、料金プラン情報、契約者識別情報等の情報を記録する個人用カードを使用し、このカードからスマートメータに情報を読み取らせている。その後、スマートメータから契約管理装置にカードの情報と、スマートメータで保持するメータ識別情報を送信して契約変更を実施している。そのため、カードとスマートメータ間の通信が、カードからスマートメータの一方向のみであり、カードに対する認証の仕組みを持たないので、カード偽造によるなりすましが容易であるという課題があった。
【0005】
本発明は、このような問題点を解決するためになされたものであり、なりすましを抑制した契約管理システム、データ生成方法及びデータ生成プログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の第1の態様にかかる契約管理システムは、個人端末と、
基地局との間で端末認証が行われた前記個人端末により要求された契約変更要求を受け付けるスマートメータと、
前記スマートメータに対して契約変更を行う契約管理装置と、を備える。
【0007】
本発明の第2の態様にかかるデータ生成方法は、
スマートメータの識別情報を第1分割メータ識別情報と第2分割メータ識別情報に分割し、
個人端末の識別情報を第1分割個人端末識別情報と第2分割個人端末識別情報に分割した場合、
前記第1分割メータ識別情報と、前記第2分割個人端末識別情報を受信し、
前記第2分割メータ識別情報と、前記第1分割個人端末識別情報を受信し、
前記スマートメータと前記個人端末とを紐づける組み合わせキーを受信し、それによって、前記スマートメータの識別情報及び前記個人端末の識別情報を生成する。
【0008】
本発明の第3の態様にかかるデータ生成プログラムは、
スマートメータの識別情報を第1分割メータ識別情報と第2分割メータ識別情報に分割し、
個人端末の識別情報を第1分割個人端末識別情報と第2分割個人端末識別情報に分割した場合、
前記第1分割メータ識別情報と、前記第2分割個人端末識別情報を受信し、
前記第2分割メータ識別情報と、前記第1分割個人端末識別情報を受信し、
前記スマートメータと前記個人端末とを紐づける組み合わせキーを受信し、それによって、前記スマートメータの識別情報及び前記個人端末の識別情報を生成する。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、なりすましを抑制した契約管理システムを提供することができる。
【発明を実施するための形態】
【0011】
実施の形態1
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。
図1は、実施の形態1にかかる契約管理システムのシステム構成を示すブロック図である。
図1に示すように、本実施の形態にかかる契約管理システム1は、個人端末10と、基地局70との間で端末認証が行われた個人端末10により要求された契約変更要求を受け付けるスマートメータ20(又は30)と、スマートメータに対して契約変更を行う契約管理装置と、を備える。
【0012】
ここでいう契約とは、電気、ガス、水道、テレビ放送、インターネットなどのサービスの契約のことをいう。また、ここで使用する携帯電話通信網50は一般的な携帯電話通信網である。また、インターネット通信網40は一般的なインターネット通信網である。
【0013】
本実施の形態にかかる契約管理システム1によれば、基地局70との間で端末認証が行われた個人端末10を用いることにより、契約変更におけるなりすましを防止することができる。
【0014】
実施の形態2
図2を参照して、本実施の形態にかかる契約管理システムの構成を説明する。
契約管理システム1は、個人端末10、インターネット通信網40を介して変更先スマートメータ20及び変更元スマートメータ30と通信可能な契約管理装置60を有する。また、本システムにおいて、個人端末10は、携帯電話基地局70、携帯電話通信網50、及びインターネット通信網40を介して契約管理装置60と通信可能である。
【0015】
ここでいう変更元スマートメータとは、引っ越しの際に、引越し前の住居等にあるスマートメータをいう。また、変更先スマートメータとは、引っ越しの際に、引越し後の住居等にあるスマートメータをいう。
【0016】
個人端末10は、携帯電話通信網50を使用する端末であり、例えば、スマートフォン、タブレット端末、携帯電話機である。個人端末10の制御部は、細分化された処理のそれぞれを実行する機能演算部としての機能も担う。具体的には、
図3に示すように、個人端末10の制御部は、個人端末識別情報の保持部111、組み合わせキー保持部112、分割個人端末識別情報作成部113、料金プラン選択部114を有する。さらに個人端末10は、赤外線通信等の短距離無線、あるいは携帯電話基地局70、携帯電話通信網50及びインターネット通信網40を使用して変更先スマートメータ20又は変更元スマートメータ30と通信する送受信部115と、携帯電話基地局70、携帯電話通信網50及びインターネット通信網40を使用して契約管理装置60と通信する送受信部116と、携帯電話通信規格で携帯電話基地局70と通信する送受信部117とを有する。
【0017】
変更先スマートメータ20及び変更元スマートメータ30は、電気、ガス、又は水道等のサービスの契約に使用されるスマートメータである。当該スマートメータは、製品番号などの固有の識別情報(メータ識別情報と称する)を有する。メータ識別情報は、例えば、8桁又はそれ以上の桁数の英数字からなる。変更先スマートメータ20及び変更元スマートメータ30の制御部は、細分化された処理のそれぞれを実行する機能演算部としての機能も担う。具体的には、
図4に示すように、変更先スマートメータ20及び変更元スマートメータ30の制御部は、メータ識別情報の保持部211,311、組み合わせキー作成部212,312、分割メータ識別情報作成部213,313、契約管理装置の送信先情報保持部214,314、サービス(電気、水道、又はガス等)の供給開始部215,315、サービスの供給停止部216,316、サービスの使用量計測部217,317、契約変更結果表示部218,318を有する。さらに、変更先スマートメータ20及び変更元スマートメータ30の制御部は、赤外線通信等の短距離無線、あるいは携帯電話基地局70、携帯電話通信網50、インターネット通信網40を使用して個人端末10と通信する送受信部219,319と、インターネット通信網40を使用して契約管理装置60と通信する送受信部220,320を有する。
【0018】
契約管理装置60は、電気、ガス又は水道等の契約情報を管理することができる。契約管理装置60の制御部は、細分化された処理のそれぞれを実行する機能演算部としての機能も担う。具体的には、
図5に示すように、契約管理装置60の制御部は、契約者識別情報に紐づく契約者名、住所、契約対象メータ情報、料金プラン等の契約情報を管理する契約情報管理部611、スマートメータ毎の料金プラン情報提示部612、組み合わせキーと受信データの保持及び管理を行う保持管理部613、契約者識別情報及びメータ識別情報を復元する復元部614を有する。さらに、契約管理装置60の制御部は、携帯電話基地局70、携帯電話通信網50、インターネット通信網40を介して個人端末10と通信する送受信部615、インターネット通信網40を介して変更先スマートメータ20及び変更元スマートメータ30と通信する送受信部616を有する。
【0019】
携帯電話基地局70は一般的な携帯電話の基地局である。携帯電話基地局70の制御部は、細分化された処理のそれぞれを実行する機能演算部としての機能も担う。具体的には、
図6に示すように、携帯電話基地局70の制御部は、端末を認証及び登録する認証登録部711、個人端末10との携帯電話通信規格での通信する送受信部712を有する。
【0020】
図7は、スマートメータの送信情報と個人端末の送信情報のデータ構成例を示す。料金プラン、契約者識別情報を個人端末10から契約管理装置60に携帯電話通信網50を使用して送信するにあたって、メータ識別情報MID及び個人端末識別情報PIDが通信時に盗聴されても問題が生じないように、これらのデータをそれぞれ分割して送信する。なお、個人端末識別情報は、基本的に契約者のみが契約している個人端末を使用することを前提として、契約者識別情報と称される場合がある。
【0021】
まず、メータ識別情報MIDは、分割メータ識別情報MID1と分割メータ識別情報MID2に分割される。例えば、メータ識別情報MIDが8桁の英数字からなる場合、分割メータ識別情報MID1、MID2は、それぞれ、4桁ずつとしてもよい。なお、識別情報の分割方法は、1桁と7桁、2桁と6桁など様々な組み合わせで分割してもよい。
【0022】
同様に、個人端末識別情報PIDは、分割個人端末識別情報PID1と分割個人端末識別情報PID2に分割される。例えば、個人端末識別情報PIDが8桁の英数字からなる場合、分割個人端末識別情報PID1、PID2は、それぞれ、4桁ずつとしてもよい。なお、分割メータ識別情報MID1、MID2はそれぞれ、単体では意味のない情報であり、単体ではスマートメータを特定することはできない。また、分割個人端末識別情報PID1、PID2はそれぞれ、単体では意味のない情報であり、単体で個人端末あるいは契約者個人を特定することはできない。
【0023】
スマートメータの送信情報MSDは、変更先スマートメータ20から契約管理装置60へ送信する情報である。このスマートメータの送信情報MSDは、変更先スマートメータ20内部で保持するメータ識別情報MIDを分割した分割メータ識別情報MID1と、個人端末10から受信した個人端末識別情報PIDを分割した分割個人端末識別情報PID2とから構成される。
【0024】
一方、個人端末の送信情報PSDは個人端末10から契約管理装置60へ送信する情報である。この個人端末の送信情報PSDは、個人端末10内部で保持する個人端末識別情報を分割した、分割個人端末識別情報PID1と、変更先スマートメータ20から受信した分割した分割メータ識別情報MID2で構成される。
【0025】
このようにスマートメータの送信情報MSDで使用する分割メータ識別情報MID1、MID2は、単体では意味のない情報であり、スマートメータを特定することはできない。同様に、個人端末の送信情報PSDで使用する分割個人端末識別情報PID1、PID2は、単体では意味のない情報であり、単体では、個人端末を特定することはできない。そのため、万が一、これらの分割された情報が、盗聴されても、セキュリティ上の問題が生じることはない。
【0026】
以上のように、個人端末の送信情報PSDは、個人端末識別情報PIDを分割した情報のいずれか一方と、メータ識別情報MIDを分割した情報のいずれか一方を有するように構成される。一方、スマートメータの送信情報MSDは、個人端末識別情報PIDを分割した他方の情報と、メータ識別情報MIDを分割した他方の情報から構成される。
実施の形態3
【0027】
図8は、実施の形態3にかかる個人端末10から契約管理装置60に携帯電話通信網50を使用して、契約変更を行うシーケンスを説明する。なお、前述したように、変更先スマートメータ20は、引っ越し先の住居等にあるスマートメータであり、変更元スマートメータ30は、引っ越し後の住居等にあるスマートメータである。つまり、本例では、引っ越しの際に必要となるサービスの停止、および開始の手続きについて説明する。
【0028】
個人端末10は電源がオンされる(ステップS101)と、個人端末10は、携帯電話基地局70に対して端末認証を要求し(ステップS102)、携帯電話基地局70との間で、携帯電話通信規格の端末認証及び端末登録が実施される(ステップS103)。その後、携帯電話基地局70が個人端末10に対して端末認証応答を送信する(ステップS104)。これ以降、個人端末10が携帯電話基地局70及び携帯電話通信網50を使用して通信を実施する場合は、当該通信は、認証された端末による通信とみなされる。
【0029】
契約変更を行う際、まず個人端末10は、個人端末識別情報分割処理を実施して(ステップS105)、変更先スマートメータ20に契約変更要求及び分割個人端末識別情報PID2を送信する(ステップS106)。
【0030】
契約変更要求及び分割個人端末識別情報PID2を受信した変更先スマートメータ20は、契約管理装置60においてメータ識別情報と個人端末識別情報を紐づけるのに使用する組み合わせキーを作成する(ステップS107)。その後、変更先スマートメータ20は、
図7に示すように、メータ識別情報MIDの分割処理(MID1,MID2)を実施する(ステップS108)。変更先スマートメータ20は、この組み合わせキーと変更先スマートメータ20内部で保持している分割メータ識別情報MID2と契約管理装置送信先情報を合わせて暗号化して、個人端末10へ送信する(ステップS109)。
【0031】
個人端末10は組み合わせキー、分割メータ識別情報MID2及び契約管理装置送信先情報を受信時に、分割メータ識別情報MID2と内部で保持している分割個人端末識別情報PID1を合わせて個人端末の送信情報PSD(
図7)を作成する(ステップS110)。その後、個人端末10は組み合わせキーと個人端末の送信情報PSDを暗号化して契約管理装置60へ送信する(ステップS113)。
【0032】
一方、変更先スマートメータ20は、受信した分割個人端末識別情報PID2と内部の記憶部(図示せず)で保持している分割メータ識別情報MID1を合わせて、スマートメータの送信情報MSD(
図7参照)を作成する(ステップS111)。その後、変更先スマートメータ20は、組み合わせキーとスマートメータの送信情報MSDを暗号化して契約管理装置60へ送信する(ステップS112)。
【0033】
契約管理装置60は、個人端末10から組み合わせキー及び個人端末の送信情報PSDを受信する(ステップS113)と、当該個人端末の送信情報PSDを内部の記憶部(図示せず)に保持する。ここで、契約管理装置60が、該当する組み合わせキーを持つ変更先スマートメータ20からのスマートメータの送信情報MSDを有しない場合は、スマートメータの送信情報MSDと個人端末の送信情報PSDを組み合わせることができない。この場合、契約管理装置60は、個人端末10からの組み合わせキーを内部に保持する。
【0034】
逆に、契約管理装置60が、該当する組み合わせキーを持つ変更先スマートメータ20からのスマートメータの送信情報MSDを有する場合、スマートメータの送信情報MSDと個人端末の送信情報PSDを組み合わせることができる。したがって、契約管理装置60は、個人端末識別情報PIDを復元し、契約者を特定した上で、変更先スマートメータ20の料金プラン情報を個人端末10へ送信する(ステップS114)。
【0035】
契約管理装置60は変更先スマートメータ20から組み合わせキー及びスマートメータの送信情報MSDを受信する(ステップS111)と、当該スマートメータの送信情報MSDを内部に保持する。この時に、契約管理装置60が該当する組み合わせキーを持つ個人端末10からの個人端末の送信情報PSDを保持していない場合、スマートメータの送信情報MSDと個人端末の送信情報PSDを組み合わせることができない。この場合、契約管理装置60は変更先スマートメータ20からの組み合わせキーを内部に保持する。
【0036】
逆に契約管理装置60が該当する組み合わせキーを持つ個人端末10からの個人端末の送信情報PSDを有している場合、スマートメータの送信情報MSDと個人端末の送信情報PSDを組み合わせることができる。したがって、契約管理装置60は、個人端末識別情報PIDを復元し、契約者を特定した上で、変更先スマートメータ20の料金プラン情報を、個人端末10へ送信することができる(ステップS114)。
【0037】
個人端末10は契約管理装置60から変更先スマートメータの料金プラン情報を受信すると、希望する料金プランを選択して、選択した料金プラン情報を暗号化して契約管理装置60へ送信する(ステップS115)。
【0038】
契約管理装置60は個人端末10からの選択した料金プラン情報を受信すると、該当する組み合わせキーに基づいて、スマートメータの送信情報MSD及び個人端末の送信情報PSDを組み合わせて、個人端末識別情報PID及びメータ識別情報MIDを復元する。契約管理装置60は、受信した料金プラン情報、復元した個人端末識別情報PID及びメータ識別情報MIDを使用して、内部で管理している契約情報を変更する(ステップS116)。その後、契約管理装置60は、引っ越し前の住居等にある変更元スマートメータ30にサービスの供給停止要求を送信する(ステップS117)。
【0039】
変更元スマートメータ30は契約管理装置60からの供給停止要求を受信すると、サービスの供給停止処理を実施し(ステップS118)、当該停止までのサービスの使用量を暗号化して契約管理装置60へ通知する(ステップS119)。
【0040】
また、契約管理装置60は、引っ越し後の住居等にある変更先スマートメータ20にサービスの供給開始要求を送信する(ステップS120)。
【0041】
変更先スマートメータ20は契約管理装置60からの供給開始要求を受信すると、サービスの供給開始処理を実施する(ステップS121)。また、変更先スマートメータ20は、契約変更成功を契約者に伝えるため、契約変更成功通知動作として、スマートメータ画面に契約変更成功と表示する(ステップS122)。以上により、引っ越しの際に必要となる、電気、ガス、又は水道等のサービスの停止、および開始の手続きが終了する。
実施の形態4
【0042】
図9は、実施の形態4にかかる個人端末10から契約管理装置60に携帯電話通信網50を使用して、契約変更を行うシーケンスを説明する。なお、本例では、実施の形態2と異なり、変更先スマートメータ20と契約管理装置60間で通信失敗した場合について説明する。
図9では、実施の形態2と同一の構成要素及び工程は、
図8と同一の符号を付し、説明を省略する。
【0043】
契約管理装置60は、個人端末10からの組み合わせキー及び個人端末送信情報PIDを受信する(ステップS113)。しかし、契約管理装置60は、この受信後一定時間内に変更先スマートメータ20から組み合わせキー及びメータ送信情報MSDを受信すること(ステップS112)がなければ通信失敗と判断する。その後、契約管理装置60は、保持している組み合わせキー及び個人端末送信情報PSDを削除する。その後、契約管理装置60は、個人端末10へ契約変更失敗通知を送信する(ステップS201)。
実施の形態5
【0044】
図10は、実施の形態5にかかる個人端末10から契約管理装置60に携帯電話通信網50を使用して、契約変更を行うシーケンスを説明する。なお、本例では、実施の形態2と異なり、個人端末10と契約管理装置60間で通信失敗した場合について説明する。
図10では、実施の形態2と同一の構成要素及び工程は、
図8と同一の符号を付し、説明を省略する。
【0045】
契約管理装置60は、変更先スマートメータ20から組み合わせキー、メータ送信情報MSDを受信する(ステップS112)。しかし、契約管理装置60は、当該受信後一定時間内に個人端末10から、組み合わせキー及びPSDを受信すること(ステップS113)がなければ通信失敗と判断する。その後、契約管理装置60は、保持している組み合わせキー及びメータ送信情報MSDを削除する。その後、契約管理装置60は変更先スマートメータ20へ契約変更失敗通知を送信する(ステップS301)。変更先スマートメータ20は、契約管理装置60からの契約変更失敗通知を受信すると、契約変更失敗を契約者に伝えるため、契約変更失敗通知動作として、スマートメータ画面に契約変更失敗と表示する(ステップS302)。
<その他の実施の形態>
【0046】
その他の実施の形態として、変更先スマートメータ20/変更元スマートメータ30と契約管理装置60間の通信機能を削除して、料金プラン情報、契約者識別情報、メータ識別情報を個人端末10に集約して契約管理装置60に送信してもよい。電気、水道、ガス等のサービスの供給停止及び開始を自動的に行うことはできなくなるが、個人端末10との通信機能のみ持てば良いため、変更先スマートメータ20及び変更元スマートメータ30の設備コストが低減される。
【0047】
以上、本発明の各実施の形態によれば、携帯電話通信規格による認証の仕組みを活用することで、なりすましリスクが低減される。さらに、料金プラン情報、個人端末識別情報とメータ識別情報を別々で契約管理装置に送信し、通信時はデータを無効な単位で別々のルートで通信することで、通信が盗聴されるリスク、通信盗聴時の漏えい情報量が軽減される。料金プラン情報や個人端末識別情報を送信する際に、セキュリティ環境の更新に管理コストがかかるスマートメータでなく、個人端末を使用すること(通常、使用する各個人でセキュリティ環境の最新化を図っている)でスマートメータの管理コストを低減することができる。料金プラン変更と契約変更が一度に実施できるようになる。
【0048】
上述の例において、データ生成プログラム等のプログラムは、様々なタイプの非一時的なコンピュータ可読媒体(non-transitory computer readable medium)を用いて格納され、コンピュータに供給することができる。非一時的なコンピュータ可読媒体は、様々なタイプの実体のある記録媒体(tangible storage medium)を含む。非一時的なコンピュータ可読媒体の例は、磁気記録媒体(例えばフレキシブルディスク、磁気テープ、ハードディスクドライブ)、光磁気記録媒体(例えば光磁気ディスク)、CD−ROM(Read Only Memory)、CD−R、CD−R/W、DVD(Digital Versatile Disc)、BD(Blu-ray(登録商標) Disc)、半導体メモリ(例えば、マスクROM、PROM(Programmable ROM)、EPROM(Erasable PROM)、フラッシュROM、RAM(Random Access Memory))を含む。また、プログラムは、様々なタイプの一時的なコンピュータ可読媒体(transitory computer readable medium)によってコンピュータに供給されてもよい。一時的なコンピュータ可読媒体の例は、電気信号、光信号、及び電磁波を含む。一時的なコンピュータ可読媒体は、電線及び光ファイバ等の有線通信路、又は無線通信路を介して、プログラムをコンピュータに供給できる。
【0049】
なお、本発明は上記実施の形態に限られたものではなく、趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更することが可能である。