特許第6784435号(P6784435)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許6784435モバイル電子デバイスにおいて電力消費を低減するための方法及び装置
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6784435
(24)【登録日】2020年10月27日
(45)【発行日】2020年11月11日
(54)【発明の名称】モバイル電子デバイスにおいて電力消費を低減するための方法及び装置
(51)【国際特許分類】
   H04M 1/73 20060101AFI20201102BHJP
   G06F 3/0482 20130101ALI20201102BHJP
【FI】
   H04M1/73
   G06F3/0482
【請求項の数】3
【外国語出願】
【全頁数】19
(21)【出願番号】特願2018-157368(P2018-157368)
(22)【出願日】2018年8月24日
(62)【分割の表示】特願2016-531005(P2016-531005)の分割
【原出願日】2014年12月15日
(65)【公開番号】特開2018-201241(P2018-201241A)
(43)【公開日】2018年12月20日
【審査請求日】2018年8月24日
(31)【優先権主張番号】14/137,490
(32)【優先日】2013年12月20日
(33)【優先権主張国】US
(31)【優先権主張番号】14/243,673
(32)【優先日】2014年4月2日
(33)【優先権主張国】US
(31)【優先権主張番号】14/329,663
(32)【優先日】2014年7月11日
(33)【優先権主張国】US
(73)【特許権者】
【識別番号】504161984
【氏名又は名称】ホアウェイ・テクノロジーズ・カンパニー・リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】110000877
【氏名又は名称】龍華国際特許業務法人
(72)【発明者】
【氏名】ザジャク、アダム
【審査官】 吉村 伊佐雄
(56)【参考文献】
【文献】 米国特許出願公開第2011/0195723(US,A1)
【文献】 中国特許出願公開第103207660(CN,A)
【文献】 中国特許出願公開第101873385(CN,A)
【文献】 国際公開第2013/168293(WO,A1)
【文献】 特表2013−504811(JP,A)
【文献】 特開2012−147433(JP,A)
【文献】 特開2005−328488(JP,A)
【文献】 特表2013−543202(JP,A)
【文献】 特開2013−106159(JP,A)
【文献】 橋本情報戦略企画,12 ホーム画面を別のものに変更する,Androidスマートフォンマスターブック 初版,日本,日経BP社 瀬川 弘司,2012年 2月13日,第1版,111
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06F1/26−1/32
3/01
3/048−3/0489
H04M1/00
1/24−1/82
99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
モバイル電子デバイスを動作させる方法であって、
前記モバイル電子デバイスによって、前記モバイル電子デバイスに電力供給するバッテリの電力レベルを監視する段階と、
前記モバイル電子デバイスによって、前記バッテリの前記電力レベルが、バッテリ電力レベル閾値より小さいか又はそれに等しいことを判断する段階と、
前記判断に応答して、前記モバイル電子デバイスによって、前記モバイル電子デバイスに格納されている2以上のランチャのうち前記モバイル電子デバイス上で実行中の第1のランチャを終了し、前記2以上のランチャのうちの第2のランチャをアクティブ化することによって省電力モードに入る段階であって、前記第1のランチャ及び前記第2のランチャは、前記モバイル電子デバイスにインストールされた他のソフトウェアプログラムを開始するためにリンクを前記モバイル電子デバイスの画面上に提示するソフトウェアプログラムである、段階を備え、
前記第2のランチャは、
前記第2のランチャが、前記モバイル電子デバイスの画面上に前記第1のランチャと比較してより少ないアプリケーションアイコンを表示する省電力機構であって、前記第2のランチャは、音声通信機能に対応する通話アイコンと、テキストメッセージング機能に対応するテキストメッセージングアイコンとを表示する、省電力機構、
前記第2のランチャが、前記第1のランチャと比較して低下させられた前記画面の複数の表示特性を有する省電力機構であって、前記複数の表示特性は、輝度、表示解像度、及びリフレッシュレートのうちの少なくとも1つを含む、省電力機構、
前記モバイル電子デバイス内のCPUが単一コアモードに設定される省電力機構、
前記モバイル電子デバイス内のCPUのCPU周波数がスケールダウンされる省電力機構、
前記モバイル電子デバイス内のグラフィックス処理装置、GPU、が無効にされる省電力機構、
前記モバイル電子デバイス内のGPUのGPU周波数が下げられる省電力機構、及び
前記画面上の1又は複数の通知を無効にする省電力機構であって、バッテリレベル通知、受信信号強度インジケータ通知、及びクロック通知は前記画面上で有効にされたままである、省電力機構
を備え、
前記モバイル電子デバイスは、Android(登録商標)システムを実行する
方法。
【請求項2】
前記第1のランチャ及び前記第2のランチャは、前記モバイル電子デバイスにおいて同じオペレーティングシステム上で実行される、
請求項に記載の方法。
【請求項3】
モバイル電子デバイスであって、
画面と、
非一時的コンピュータ可読メモリと、
前記メモリに連結されたプロセッサとを備え、前記プロセッサは、
前記モバイル電子デバイスに電力供給するバッテリの電力レベルを監視し、
前記バッテリの前記電力レベルがバッテリ電力レベル閾値より小さいか又はそれに等しいことを判断し、
前記判断に従って、前記モバイル電子デバイスを省電力モードに入らせるべく、前記モバイル電子デバイスに格納されている2以上のランチャのうち前記モバイル電子デバイス上で実行中の第1のランチャを終了し、前記2以上のランチャのうちの第2のランチャをアクティブ化し、前記第1のランチャ及び前記第2のランチャは、前記モバイル電子デバイスにインストールされた他のソフトウェアプログラムを開始するためにリンクを前記モバイル電子デバイスの画面上に提示するソフトウェアプログラムであり、前記第2のランチャは、
前記第2のランチャが、前記モバイル電子デバイスの画面上に前記第1のランチャと比較してより少ないアプリケーションアイコンを表示する省電力機構であって、前記第2のランチャは、音声通信機能に対応する通話アイコンと、テキストメッセージング機能に対応するテキストメッセージングアイコンとを表示する、省電力機構、
前記第2のランチャが、前記第1のランチャと比較して低下させられた前記画面の複数の表示特性を有する省電力機構であって、前記複数の表示特性は、輝度、表示解像度、及びリフレッシュレートのうちの少なくとも1つを含む、省電力機構、
前記モバイル電子デバイス内のCPUが単一コアモードに設定される省電力機構、
前記モバイル電子デバイス内のCPUのCPU周波数がスケールダウンされる省電力機構、
前記モバイル電子デバイス内のグラフィックス処理装置、GPU、が無効にされる省電力機構、
前記モバイル電子デバイス内のGPUのGPU周波数が下げられる省電力機構、及び
前記画面上の1又は複数の通知を無効にする省電力機構であって、バッテリレベル通知、受信信号強度インジケータ通知、及びクロック通知は前記画面上で有効にされたままである、省電力機構を有し、
前記モバイル電子デバイスは、Android(登録商標)システムを実行する
モバイル電子デバイス。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本出願は、「Method and Apparatus for Reducing Power Consumption in a Mobile Electronic Device」と題する2014年7月11日に出願された米国非仮出願第14/329,663号、「METHOD AND APPARATUS FOR REDUCING POWER CONSUMPTION IN A MOBILE ELECTRONIC DEVICE」と題する2014年4月2日に出願された米国特許出願番号第14/243,673号、及び「METHOD AND APPARATUS FOR REDUCING POWER CONSUMPTION IN A MOBILE ELECTRONIC DEVICE」と題する2013年12月20日に出願された米国特許出願番号第14/137,490号に対する優先権を主張し、それらの出願の全てが、これにより、参照によって本明細書に組み込まれる。
【0002】
本発明は、概してモバイル電子デバイスに関し、より具体的には、モバイル電子デバイスにおける電力消費を低減する方法及び装置に関する。
【背景技術】
【0003】
市場に出回っているスマートフォン及びタブレットコンピュータなどの現在のモバイル電子デバイスは、そのようなデバイスによって提供される強化された通信機能及びより複雑なアプリケーションが原因で、前世代のスマートフォン及びフィーチャーフォンと比較して著しく低下したバッテリ寿命に悩まされている。最新の電話は、様々なデータ駆動型機能によってより豊富でより楽しい体験をエンドユーザに提供するが、ごく基本的な通話機能を使用する顧客の能力は、充電サイクルの間の短縮されたバッテリ寿命が原因で大幅に低減された。このことは、バッテリが枯渇レベル近くに達するとき、ユーザはもはや基本的な音声通話をかけることができないという多数の状況を引き起こす。
【0004】
バッテリ寿命を伸ばすべく、ユーザは機能を手動で切って電力を節約できる。例えば、ユーザは、Bluetooth(登録商標)、Wi−Fi、並びにバイブレータ及びキートーン等を切ることができる。ユーザは、また、画面輝度を下げる、より短かい画面のタイムアウトを設定する等を行うことができる。
【発明の概要】
【0005】
本発明の実施形態は、上記不足点、及びモバイルデバイスの省電力化に関連付けられる他の課題に対処するために、モバイルデバイスにおける電力消費を低減するための方法及び装置を提供する。
【0006】
本発明の一実施形態は、モバイル電子デバイスの電力消費を低減する方法を提供する。当該方法は、モバイル電子デバイス内のバッテリの電力レベルを監視する段階、バッテリの電力レベルが予め決められた閾値に達したと判断する段階、及び、当該判断に基づいて、モバイル電子デバイス上で現在実行中の第1のランチャを終了して、モバイル電子デバイス上で第2のランチャをアクティブ化する段階を含む。
【0007】
本発明の別の実施形態は、モバイル電子デバイスの電力消費を低減するための装置を提供する。当該装置は、メモリと、メモリに連結された1又は複数のプロセッサとを含み、当該プロセッサは、モバイル電子デバイス内のバッテリの電力レベルを監視し、バッテリの電力レベルが予め決められた閾値に達したと判断し、当該判断に基づいて、モバイル電子デバイスで現在実行中の第1のランチャを終了し、モバイル電子デバイス上で第2のランチャをアクティブ化するよう構成される。
【0008】
少なくともいくつかの実施形態において、第1のランチャは、フルユーザエクスペリエンス(full user experience)ランチャであってよく、それとは対照的に、第2のランチャは、低減したユーザエクスペリエンス(reduced user experience)、省電力ランチャであってよい。バッテリ電力レベル閾値に達したと判断される場合、電子デバイスは、現在実行中の第1のランチャを終了し、バッテリ寿命を伸ばすべく第2のランチャをアクティブ化する。従って、モバイル電子デバイスは、通話及びテキストメッセージングなどの基本的な必須機能のために、その電力を自動的に保存できる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1】本発明の実施形態による、第1のランチャを用いる通常動作モード、及び、第2のランチャを用いる省電力モードにおけるモバイル電子デバイスのGUI表示を示す。
【0010】
図2】本発明の実施形態による、モバイル電子デバイスを示すブロック図である。
【0011】
図3】本発明の実施形態による、ランチャのコンポーネントを概念的に示すブロック図である。
【0012】
図4A】本発明の実施形態による、モバイル電子デバイスを省電力モードに遷移させるためのプロセスを示すフローチャートである。
図4B】本発明の実施形態による、モバイル電子デバイスを省電力モードに遷移させるためのプロセスを示すフローチャートである。
図4C】本発明の実施形態による、モバイル電子デバイスを省電力モードに遷移させるためのプロセスを示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0013】
ここで、本発明の実施形態を詳細に参照する。それらの例は添付の図面において示されている。以下の詳細な説明においては、本発明の完全な理解を提供すべく、多数の具体的な詳細が述べられる。しかしながら、本発明がこれらの具体的な詳細なしに実施され得ること、又は、本発明の主旨及び範囲から逸脱することなく様々な変更及び置換が本発明に対して成され得ることが当業者には明らかであろう。他の例において、実施形態の態様を不必要に曖昧にしないよう、周知の方法、手順、コンポーネント、及び回路は詳細には説明されていない。
【0014】
図1は、本発明の実施形態による、例えば、スマートフォン又はタブレットデバイスといったモバイル電子デバイス100を示す。モバイル電子デバイス100は、通常、(図1の左側に示される)通常動作モードで動く。通常動作モードでは、バッテリのエネルギーを節約すべくユーザエクスペリエンスを犠牲にすることなく、モバイル電子デバイス上の機能は正常に動作する。図1において示されるように、画面上に機能のアイコンを表示すべく、第1のランチャが用いられる。バッテリの電力レベルが、予め設定された閾値より低いと判断される場合、モバイル電子デバイス100は(図1の右側に示される)省電力モードで動く。モバイル電子デバイス100は、音声通信機能及びテキストメッセージング機能に関連していない機能をシャットダウン又は低下させ、アクティブなままのそれらの機能だけのアイコンのみを表示し得る。以下により詳細に説明されるように、第1のランチャから第2のランチャに切り替えることによって、モバイル電子デバイス100は通常動作モードから省電力モードに切り替わる。第2のランチャは、例えば、モバイル電子デバイスのグラフィックス処理装置(graphics processing unit、GPU)を無効又はデグレードさせ、グラフィカル効果を削除し、表示解像度を低下させ、及び/又は、CPU周波数をスケールダウンし得る省電力機能を有する。モバイル電子デバイス100が省電力モードで動くとき多数の機能がシャットダウンされ、それに応じて、第2のランチャは、シャットダウンされた機能を画面上に表示しない。例えば、第2のランチャは、図1において示されるように、通話及びテキストメッセージングのアイコンを画面上に表示するのみであってよい。
【0015】
図2は、本発明の実施形態によるモバイル電子デバイス100を示す。デバイス100は、メモリ130、メモリコントローラ105、中央演算処理装置(central processing unit、CPU)101、グラフィックス処理装置(GPU)103、周辺機器インタフェース107、無線周波数(Radio Frequency、RF)回路170、オーディオ回路190、画面111、外部ポート180、グローバル・ポジショニング・システム・モジュール(Global Positioning System module、GPS)120、及び電力システム150を含む。これらのコンポーネントは、1又は複数の通信バス又は信号ラインを介して通信する。モバイル電子デバイス100は、例えば、ハンドヘルドコンピュータ、タブレットコンピュータ、携帯電話、メディアプレーヤ、又は携帯情報端末(personal digital assistant、PDA)であり得る。図2において示される様々なコンポーネントは、1又は複数の信号処理回路及び/又は特定用途向け集積回路を含む、ハードウェア、又は、ハードウェア及びソフトウェアの組み合わせで実装され得る。
【0016】
メモリ130は、高速ランダムアクセスメモリを含んでよく、1又は複数の磁気ディスクストレージデバイス、フラッシュメモリデバイス、又は他の不揮発性固体メモリデバイスなどの不揮発性メモリもまた含んでよい。メモリ130への、CPU101、GPU103、及び周辺機器インタフェース107などの、デバイス100の他のコンポーネントによるアクセスは、メモリコントローラ105によって制御され得る。
【0017】
本発明の他の実施形態において、メモリ130は、例えば、RF回路170又は外部ポート180を介してアクセスされるネットワーク接続ストレージといった、モバイル電子デバイス100から遠隔に位置するストレージと、インターネット、イントラネット、ローカルエリアネットワーク(Local Area Networks、LANs)、無線ローカルエリアネットワーク(Wireless Local Area Networks、WLANs)、ストレージエリアネットワーク(Storage Area Networks、SANs)及び同様のもの、又はこれらの任意の適切な組み合わせなどの通信ネットワーク(図示せず)とを含んでよい。
【0018】
図2に戻り参照すると、周辺機器インタフェース107は、デバイス100の入力及び出力の周辺機器を、CPU101、GPU103、及びメモリ130に連結する。CPU101は、メモリ130に格納された様々なソフトウェアプログラム及び/又は命令組を実行して、デバイス100のための様々な機能を実行し、データを処理する。GPU103は、画面111のためのグラフィック処理機能を処理する。いくつかの実施形態において、グラフィック処理機能はCPU101によって処理されるので、GPU103は置き換えられてよい。
【0019】
外部ポート180は、直接に、又はネットワークを介して遠隔に、の何れかで他のデバイスに連結すべく適合させられる。例えば、外部ポート180は、ユニバーサルシリアルバス(Universal Serial Bus、USB)、ファイヤーワイヤ、外部ストレージ媒体を受けるためのメモリスロット等を備え得る。
【0020】
RF(radio frequency、無線周波数)回路170は、電磁信号とも呼ばれるRF信号を受信及び送信する。RF回路170は、電気信号を電磁信号へ、又は電磁信号を電気信号へ変換し、電磁信号を介して通信ネットワーク及び他の通信デバイスと通信する。RF回路170は、限定はされないが、アンテナシステム、RF送受信機、1又は複数の増幅器、チューナ、1又は複数の発振器、デジタル信号プロセッサ、CODECチップセット、加入者識別モジュール(subscriber identity module、SIM)カード、メモリ等を含む、これらの機能を実行するための周知の回路を含んでよい。RF回路170は、インターネット、イントラネット、並びに/又は、セルラフォンネットワーク、無線ローカルエリアネットワーク(WLAN)及び/若しくはメトロポリタンエリアネットワーク(metropolitan area network、MAN)などの無線ネットワークなどのネットワークと通信し、且つ、無線通信によって他のデバイスと通信してよい。無線通信ネットワークは、限定はされないが、グローバル・システム・フォー・モバイル・コミュニケーション(Global System for Mobile Communications、GSM(登録商標))、エンハンスト・データ・GSM(登録商標)・エンバイロンメント(Enhanced Data GSM(登録商標) Environment、EDGE)、高速ダウンリンクパケットアクセス(high−speed downlink packet access、HSDPA)、高速アップリンクパケットアクセス(high−speed uplink packet access、HSUPA)、広帯域符号分割多元接続(wideband code division multiple access、W−CDMA)、符号分割多元接続(code division multiple access、CDMA)、時分割多元接続(time division multiple access、TDMA)、Bluetooth(登録商標)、ワイヤレス・フィディリティ(Wireless Fidelity、Wi−Fi)(例えば、IEEE802.11a、IEEE802.11b、IEEE802.11g、及び/若しくはIEEE802.11n)、ボイス・オーバー・インターネット・プロトコル(voice over Internet Protocol、VoIP)、Wi−Max、又は任意の他の適切な通信プロトコルを含む複数の通信規格、通信プロトコル、及び通信技術のうちのいずれかを使用してよい。
【0021】
オーディオ回路190は、1又は複数のスピーカ191及びマイク193と接続する。これらのコンポーネントは共に、ユーザとデバイス100との間にオーディオインタフェースを提供する。オーディオ回路190は、周辺機器インタフェース107からオーディオデータを受信し、オーディオデータを電気信号に変換し、電気信号をスピーカ191に送信する。スピーカ191は、電気信号を人の可聴領域の音波に変換する。オーディオ回路190は、また、音波からマイク193によって変換された電気信号を受信する。オーディオ回路190は、電気信号をオーディオデータに変換し、処理すべく、オーディオデータを周辺機器インタフェース107に送信する。オーディオデータは、周辺機器インタフェース107によって、メモリ130及び/又はRF回路170から取り出され、及び/又は、メモリ130及び/又はRF回路170へ送信されてよい。
【0022】
画面111はタッチスクリーンであってよく、デバイスとユーザとの間に出力インタフェース及び入力インタフェースの両方を提供する。画面111は、テキスト、グラフィックス、ビデオ、及びこれらの任意の組み合わせを含み得る視覚的出力をユーザに対して表示する。視覚的出力のいくつか又は全てはユーザ・インタフェース・オブジェクトに対応していてよく、それらの更なる詳細は以下に説明される。画面111は、LCD(液晶ディスプレイ、liquid crystal display)技術、又は他の既知のディスプレイ技術を使用してよい。画面111は、また、触覚的及び/又は触知的な接触に基づいてユーザからの入力を受け入れる。
【0023】
デバイス100は、様々なコンポーネントへの電力供給のための電力システム150もまた含む。電力システム150は、蓄電用のバッテリ153、バッテリ153の電力レベルを監視するための従来型の電力レベル監視モジュール151、及び、モバイルデバイスにおける電力の発生、管理、及び分配に関連付けられる任意の他のコンポーネントを含んでよい。バッテリ153は、直流電力を提供すべく、リチウムイオンバッテリなどの再充電可能バッテリによって実装されてよい。電力レベル監視モジュール151は、バッテリ153に連結され、バッテリ153のエネルギーレベルを検出可能な電子機器を含んでよい。
【0024】
メモリ130に格納されるオペレーティングシステム131(例えば、Android(登録商標)、RTXC、Linux(登録商標)、UNIX(登録商標)、Apple OS X、Microsoft Windows(登録商標)、又はVxWorksなどの組み込み型オペレーティングシステム)は、一般的なシステムタスク(例えば、メモリ管理、ストレージデバイス制御、電力管理等)を制御及び管理するための様々なソフトウェアコンポーネント及び/又はドライバを含み、様々なハードウェアコンポーネントとソフトウェアコンポーネントとの間での通信を容易にする。多くの種類のオペレーティングシステムが適用されてよいが、以下の説明は、本発明の実施形態を説明するために、例としてAndroid(登録商標)を使用する。様々なアプリケーション133がオペレーティングシステム131にインストールされてよい。
【0025】
メモリ130は、第1のランチャ134及び第2のランチャ135もまた含む。一般的に言えば、ランチャはソフトウェアプログラムであって、モバイル電子デバイスにインストールされた他のソフトウェアプログラムを開始するためにリンクを画面上に提示するソフトウェアプログラムである。本発明の他の実施形態は2より多いランチャを使用してよいことが留意されるべきである。
【0026】
図3は、ランチャの動作コンポーネントを概念的に示す。本発明のいくつかの実施形態において、ランチャは、機能コードへのリンクに従って、ユーザに対して表示される複数の機能タイトルの集まりを備え、これらは共にユーザが機能タイトルを識別し、それを選択し開くことを可能にし得る。ランチャによって提示されるリンクは、複数の機能のアイコンを示す画面上に表示されるウィンドウ、ドロップダウンリストなどの機能タイトルのリスト、又は、インターネットブラウザ若しくは別のプログラムに含まれるツールバーを、機能を開くためのボタンと共に含んでよい。これらのリンクの全ては、ユーザが所望のアプリケーション又は機能を選択し開くことを可能にする。また、ランチャは、ファイルフォルダ又は他のウィンドウへのアクセスを可能にする1又は複数のタイトルを含んでよい。図3において示されるように、例示的なランチャ234は、オペレーティングシステム231に組み込まれる実行可能なランチャコードを含む。ランチャ234は、モバイル電子デバイス200の画面上で参照するための、(アイコンとして示される)機能タイトルを含むユーザインタフェースを提示すべく使用される。ユーザがユーザインタフェースを介して機能タイトルを選択するとき、ランチャは、それぞれの機能をアクティブ化するためにメモリ230内のそれぞれの実行可能なアプリケーション233を実行する。
【0027】
図2に戻り参照すると、メモリ130は以下に説明されるように、オペレーティングシステム131と対話するアクティブ化モジュール132、第1のランチャ134、第2のランチャ135、及び機能制限モジュール136を更に含んでよい。
【0028】
アクティブ化モジュール132は、電力システム150の電力レベル監視モジュール151から取得されるバッテリ153の電力レベルを受信し、当該電力レベルを予め定められた閾値と比較し、当該比較に従って、デバイス100のメモリ130内に格納される対応するランチャ134又は135をアクティブ化するよう構成される。閾値はユーザによって入力又は選択されてよい。例えば、予め定められた閾値は20%(20%の電力が残っている)であってよい。それは、バッテリ153の電力レベルが20%より高いとき、モバイルデバイス100は第1のランチャ134を使用し、そうでないときは、モバイルデバイスは、第1のランチャ134を置換すべく第2のランチャ135をアクティブ化することを意味する。
【0029】
アクティブ化モジュール132は、メモリ130上に格納される機能制限モジュール136をアクティブ化するよう更に構成されてよい。例えば、電力レベルが予め定められた閾値より小さいとき、アクティブ化モジュール132は、また、モバイルデバイス100の特定の機能を無効にする、又は低下させることを開始すべく、機能制限モジュール136をアクティブ化してもよい。
【0030】
第1のランチャ134は、フルユーザエクスペリエンスで、他のソフトウェアプログラムを開始するためのリンクを画面111上に表示する。フルユーザエクスペリエンスとは、バッテリ153のエネルギーを節約すべくユーザエクスペリエンスを犠牲にすることなく、モバイルデバイス上の機能が正常に実行されることを意味する。
【0031】
第1のランチャ134とは対照的に、第2のランチャ135は、低減したユーザエクスペリエンスランチャであり、デバイスが省電力モードに入るときに適用される。例えば、アクティブ化モジュール132が、バッテリ153の電力レベルが特定の予め定められた閾値、例えば20%、より小さいと判断するとき、アクティブ化モジュール132は第2のランチャ135をアクティブ化する。
【0032】
他の実施形態において、機能制限モジュール136は第2のランチャ135の一部として実装されてよい。
【0033】
図4A図4Cは、本発明の実施形態による、バッテリ153の電力レベルが予め定められた閾値に達するときに、第1のランチャ134から第2のランチャ135へ切り替えるための、及び、機能制限モジュール136をアクティブ化するためのプロセスを示すフローチャートである。
【0034】
段階301において、第1のランチャ134を開始する。初めに、バッテリ153が満充電されている、又はバッテリ153の電力レベルが予め定められた閾値より高い場合、モバイルデバイス100は第1のランチャ134の実行を開始する。故に、電力を節約すべく性能を犠牲にすることなく、モバイルデバイス100は、豊富な通信サービスを提供し、且つ、通常の性能を維持することができる。
【0035】
段階302において、バッテリ153の電力レベルを監視する。電力システム150内の電力レベル監視モジュール151は、バッテリ153の電力レベルを監視し続け、バッテリ153の電力レベルの報告をオペレーティングシステム131に返し続ける。アクティブ化モジュール132は、オペレーティングシステム131を介してバッテリ153の電力レベルを取得する。
【0036】
段階303において、バッテリ153の電力レベルが予め決められた閾値に達したと判断する。アクティブ化モジュール132は、取得されたバッテリ153の電力レベルを予め設定された閾値と比較する。例えば、予め設定された閾値はユーザによって入力されてよい、又は、モバイルデバイス100の製造者によって設定されてよい。閾値に達していない場合、アクティブ化モジュール132はバッテリ153の電力レベルを監視し続ける。
【0037】
段階305において、現在実行中の第1のランチャ134を終了する。閾値に達した場合、アクティブ化モジュール132は現在実行中の第1のランチャ134を終了し、段階306に進む。
【0038】
段階306において、アクティブ化モジュール132を使用して、第2のランチャ135をアクティブ化する。
【0039】
段階304において、機能制限モジュール136をアクティブ化する。アクティブ化モジュール132は、機能制限モジュール136をアクティブ化して、デバイス100の機能を低下させる、又は無効にすることを開始してよい。第2のランチャ135を開始させるための閾値、及び、機能制限モジュール136を開始させるための閾値は、同じ閾値であっても、なくてもよいことが留意されるべきである。
【0040】
段階307において、機能を無効にする、又は低下させる。ひとたび第2のランチャ135がアクティブ化されると、上記において定義された第2のランチャ135は、GPUを無効にする、若しくはデグレードさせ、グラフィカル効果を削除し、表示解像度を低下させ、CPU周波数をスケールダウンし、及び/又は上述された他の機能を実行してよい。
【0041】
より具体的には、図4Bを参照すると、段階307は、段階307A−307Eのうちの1又は複数を更に含んでよい。
【0042】
段階307Aにおいて、GPUのサポートを無効又は最小化する。第2のランチャ135がGPUのサポートを無効又は最小化した。第2のランチャ135は、利用可能なGPUハードウェアインタフェースを介して、GPU103の周波数を最小の許容レベルで駆動および固定する、又は、GPU103をパワーダウンさせる、の何れかを行うよう、システムコールを介してオペレーティングシステム(operating system、OS)カーネルなどのより低いレベルのソフトウェアに命令する。その代わりに、第2のランチャ135はCPU101を使用してグラフィックスをレンダリングするよう設計されてよい。
【0043】
段階307Bにおいて、スクロール、回転、又はアニメーションを無効にする。第2のランチャ135は、スクロール、回転、及びアニメーションを含む1又は複数のグラフィカル効果のためのサポートを無効にする。
【0044】
段階307CにおいてCPU周波数をスケールダウンする。第2のランチャ135は、動作レベルを最小にすべく、CPU周波数をスケールダウンするためのコードを含んでよい。CPUが複数のコアを有する場合、CPUは単一コアモードに設定されてよい。当該ランチャは、CPUガバナ及びCPUのホットプラグインタフェースを介してCPU周波数をスケールダウンし、追加のコアを無効にするようOSカーネルなどのより低いレベルのソフトウェアコンポーネントに命令するシステムコールを介して、これを行う。
【0045】
段階307Dにおいて、バッテリレベル及び受信信号強度インジケータReceived Signal Strength Indicator、RSSI)以外のグラフィック通知又はテキスト通知を無効にする。第2のランチャ135は、バッテリレベル、RSSI、及びクロックに対する状態情報をサポートする。他のグラフィック通知又はテキスト通知はサポートされない。
【0046】
段階307Eにおいて、ディスプレイの輝度を低下させ、表示解像度を低下させる。第2のランチャ135は、それぞれのデバイスドライバを介して、表示解像度、リフレッシュレート、又は輝度を低下させるべく、OSカーネルなどのより低いレベルのSWコンポーネントに命令するシステムコールを使用するためのコードを更に含んでよい。
【0047】
図4Aに戻り参照すると、段階308において機能を無効にする、又は低下させる。機能制限モジュール136がアクティブ化されるとき、機能制限モジュール136は、デバイスの機能を無効にする、又は低下させることを開始してよい。一実施形態において、機能制限モジュール136は、通話機能及びテキストメッセージング機能に関連していない全ての機能、プログラム、及び/又はサービスを無効にしてよい。
【0048】
より具体的には、図4Cを参照すると、段階308において、メモリ130上に格納される機能制限モジュール136は、以下の段階のうちの1又は複数を実行するよう構成されてよい。
【0049】
段階308Aにおいて、機能制限モジュール136を使用して、無線モデムを、利用可能な最も基本的な無線モード(例えば2G)、又は音声のみのサポートに切り替える。無線モデム制限モジュール209は、無線モードを、音声のみのサポート、又は、利用可能な最も基本的な無線モードに切り替えるべくモデムサブシステムに制御メッセージを送信するようOSカーネルなどのより低いレベルのソフトウェアコンポーネントに命令するシステムコールを使用してよい。
【0050】
段階308Bにおいて、電子メール、ソーシャルネットワーキング、又は、インターネットアクセスを含む1又は複数のデータサービスを無効にする。機能制限モジュール136は、データサービスプログラムを終了するべく、例えば、アクティビティマネージャサービスといった専用のOSのサービスを使用してよい。
【0051】
段階308Cにおいて、オーディオ機能を音声通話及び着信音再生に制限する。機能制限モジュール136は、音楽プレーヤ又はビデオプレーヤなどの高度なマルチメディアサービスを使用するプログラムを終了し、オーディオ機能を音声通話及び着信音再生に制限すべく、例えばアクティビティマネージャサービスといった専用のOSのサービスを使用してよい。
【0052】
段階308Dにおいて、Wi−Fi、Bluetooth(登録商標)、又は、GPSを無効にする。機能制限モジュール136は、Wi−Fi、Bluetooth(登録商標)、GPSのサブシステムといった接続機能うちの1又は複数を、標準的なOSのサービスを使用して先述の接続コンポーネントを無効にすることによって非アクティブ化してよい。
【0053】
段階308Eにおいて、カメラ、外部ストレージ、タッチ・センシティブ・ボタン、追加のスピーカ、外部LEDを含む追加のコンポーネントのうちの1又は複数を無効にする。
【0054】
いくつかの実施形態において、第2のランチャ135は、無効にされた又は非アクティブ化された機能についての情報を収集してよく、それにより、第2のランチャ135は、無効にされた又は非アクティブ化された機能をデバイス100の画面111上に表示しない。
【0055】
本発明は具体的な特徴及びそれらの実施形態を参照して説明されたが、以下の特許請求の範囲によって定義される本発明の主旨及び範囲から逸脱することなく、様々な変更及び置換がそれらに対して成され得ることが理解されるべきである。
[項目1]
モバイル電子デバイスを動作させる方法であって、
上記モバイル電子デバイスによって、上記モバイル電子デバイスに電力供給するバッテリの電力レベルを監視する段階と、
上記モバイル電子デバイスによって、上記バッテリの上記電力レベルがバッテリ電力レベル閾値に達したと判断する段階と、
上記判断がされると、
上記モバイル電子デバイスによって、上記モバイル電子デバイス上の1又は複数の第1のアプリケーションを無効にする段階であって、1又は複数の第2のアプリケーションは有効にされたままである、段階と、
上記モバイル電子デバイスの画面がオンのとき、上記モバイル電子デバイスによって、上記画面上の上記無効にされた1又は複数の第1のアプリケーションの各アイコンの表示を無効にする段階とを備える
方法。
[項目2]
上記判断がされると、上記モバイル電子デバイスにおいて1又は複数のハードウェア機能を無効にする段階であって、上記1又は複数の第1のアプリケーションの各々は、上記1又は複数のハードウェア機能のうちの少なくとも1つを使用する、段階を更に備える
項目1に記載の方法。
[項目3]
上記ハードウェア機能は、Bluetooth(登録商標)及びWi−Fiを含む、
項目2に記載の方法。
[項目4]
上記1又は複数の第2のアプリケーションは、音声通信機能及びテキストメッセージング機能を備える、
項目1に記載の方法。
[項目5]
上記判断がされると、それぞれ上記音声通信機能及び上記テキストメッセージング機能に対応する、音声通信アイコン及びテキストメッセージングアイコンを上記画面上に表示する段階を更に備える
項目4に記載の方法。
[項目6]
上記1又は複数の第1のアプリケーションを無効にする段階は、音楽プレーヤアプリケーション、ビデオプレーヤアプリケーション、カメラアプリケーション、及びフォトギャラリーアプリケーションのうちの2又はそれより多くを無効にする段階を備える、
項目1に記載の方法。
[項目7]
上記1又は複数の第1のアプリケーションを無効にする段階は、音楽プレーヤアプリケーション、ビデオプレーヤアプリケーション、カメラアプリケーション、及びフォトギャラリーアプリケーションを無効にする段階を備える、
項目1に記載の方法。
[項目8]
上記各アイコンの表示を無効にする段階は、音楽プレーヤアプリケーションアイコン、ビデオプレーヤアプリケーションアイコン、カメラアプリケーションアイコン、及びフォトギャラリーアプリケーションアイコンを表示しない段階を備える、
項目7に記載の方法。
[項目9]
上記1又は複数の第1のアプリケーションを無効にする段階は、ソーシャルネットワーキングアプリケーションを無効にする段階を備える、
項目7に記載の方法。
[項目10]
上記1又は複数の第1のアプリケーションを無効にする段階は、インターネットブラウザアプリケーションを無効にする段階を備える、
項目7に記載の方法。
[項目11]
上記判断がされると、上記画面の1又は複数の表示特性を低下させる段階を更に備える
項目1に記載の方法。
[項目12]
上記1又は複数の表示特性を低下させる段階は、画面輝度、画面のタイムアウト、リフレッシュレート、及び画面解像度のうちの1又は複数を下げる段階を備える、
項目11に記載の方法。
[項目13]
上記1又は複数の表示特性を低下させる段階は、上記モバイル電子デバイスの上記画面上のグラフィックス効果を低下させる段階を備える、
項目11に記載の方法。
[項目14]
上記グラフィックス効果を低下させる段階は、スクロール、回転、及びアニメーションのうちの1又は複数を無効にする段階を備える
項目13に記載の方法。
[項目15]
上記判断がされると、上記モバイル電子デバイス内の中央演算処理装置(CPU)の性能を低下させる段階を更に備える
項目1に記載の方法。
[項目16]
上記CPUの性能を低下させる段階は、上記CPUのCPU周波数をスケールダウンする段階を備える
項目15に記載の方法。
[項目17]
上記CPUの性能を低下させる段階は、上記CPUのコアを無効にする段階を備える
項目15に記載の方法。
[項目18]
上記判断がされると、上記モバイル電子デバイス内のグラフィックス処理装置(GPU)の性能を低下させる段階を更に備える
項目1に記載の方法。
[項目19]
上記GPUの性能を低下させる段階は、上記GPUをパワーダウンさせる段階を備える
項目18に記載の方法。
[項目20]
上記GPUの性能を低下させる段階は、上記GPUのGPU周波数を下げる段階を備える
項目18に記載の方法。
[項目21]
上記判断がされると、上記モバイル電子デバイス内の無線モデムの無線モードを下げる段階を更に備える
項目1に記載の方法。
[項目22]
上記判断がされると、上記画面上の通知を無効にする段階であって、バッテリレベル通知、受信信号強度指標通知、及びクロック通知は上記画面上において有効にされたままである、段階を更に備える
項目1に記載の方法。
[項目23]
上記判断がされると、外部ストレージ、追加のスピーカ、及び外部発光ダイオード(LED)のうちの1又は複数を無効にする段階を更に備える
項目1に記載の方法。
[項目24]
上記バッテリ電力レベル閾値は、上記モバイル電子デバイスのユーザによって設定される、
項目1に記載の方法。
[項目25]
上記バッテリ電力レベル閾値は、上記モバイル電子デバイスの製造者によって設定される、
項目1に記載の方法。
[項目26]
上記バッテリ電力レベル閾値は、上記バッテリの全電力レベルの20%に設定される
項目1に記載の方法。
[項目27]
上記判断の後、
上記バッテリの第2の電力レベルが上記バッテリ電力レベル閾値を超えていることを検出する段階と、
上記モバイル電子デバイスの通常動作モードを有効にし、それによりフルユーザエクスペリエンスを提供する段階とを更に備える
項目1に記載の方法。
[項目28]
上記判断がされると、
上記モバイル電子デバイス上で実行中の第1のランチャを終了する段階と、
上記モバイル電子デバイス上で第2のランチャをアクティブ化する段階とを更に備え、
上記第1のランチャは、フルユーザエクスペリエンスのアプリケーションの各々を開始すべく、上記画面上にフルユーザエクスペリエンスのアイコンを提示し、
上記第2のランチャは、低減したユーザエクスペリエンスのアプリケーションの各々を開始すべく、上記画面上に低減したユーザエクスペリエンスのアイコンを提示する、
項目1に記載の方法。
[項目29]
上記モバイル電子デバイスは、スマートフォン又はタブレットデバイスである、
項目1に記載の方法。
[項目30]
モバイル電子デバイスを動作させる方法であって、
上記モバイル電子デバイスによって、上記モバイル電子デバイスに電力供給するバッテリの電力レベルを監視する段階と、
上記モバイル電子デバイスによって、上記バッテリの上記電力レベルがバッテリ電力レベル閾値に達したと判断する段階と、
上記モバイル電子デバイスによって、上記判断に従って省電力モードに入る段階とを備え、上記省電力モードに入る段階は、
上記モバイル電子デバイスによって、上記モバイル電子デバイス上の1又は複数のアプリケーションを無効にする段階であって、音声通信機能及びテキストメッセージング機能は有効にされたままである、段階と、
上記モバイル電子デバイスによって、上記モバイル電子デバイスの画面上に、上記無効にされた1又は複数のアプリケーションの各アプリケーションアイコンを表示せず、上記音声通信機能に対応する音声通信アイコンと、上記テキストメッセージング機能に対応するテキストメッセージングアイコンとを表示する段階と、
上記モバイル電子デバイスによって、上記画面の1又は複数の表示特性を低下させる段階とを備える、
方法。
[項目31]
上記省電力モードに入る段階は、上記モバイル電子デバイス内の1又は複数のハードウェア機能を無効にする段階であって、上記1又は複数のアプリケーションの各々は、上記1又は複数のハードウェア機能のうちの少なくとも1つを使用する、段階を更に備える、
項目30に記載の方法。
[項目32]
上記ハードウェア機能は、Bluetooth(登録商標)及びWi−Fiを含む、
項目31に記載の方法。
[項目33]
上記1又は複数のアプリケーションを無効にする段階は、音楽プレーヤアプリケーション、ビデオプレーヤアプリケーション、カメラアプリケーション、及びフォトギャラリーアプリケーションを無効にする段階を含み、
上記無効にされた1又は複数のアプリケーションの上記各アプリケーションアイコンを表示しないことは、上記画面上に、音楽プレーヤアプリケーションアイコン、ビデオプレーヤアプリケーションアイコン、カメラアプリケーションアイコン、及びフォトギャラリーアプリケーションアイコンを表示しないことを含む、
項目30に記載の方法。
[項目34]
上記1又は複数の表示特性を低下させる段階は、
上記モバイル電子デバイスの上記画面上のグラフィックス効果を低下させる段階と、
画面のタイムアウトを短くする段階とを含む、
項目30に記載の方法。
[項目35]
上記1又は複数の表示特性を低下させる段階は、上記画面の輝度を下げる段階を含む、
項目34に記載の方法。
[項目36]
上記省電力モードに入る段階は、
Bluetooth(登録商標)及びWi−Fiを無効にする段階と、
上記画面上の複数の通知を無効にする段階であって、バッテリレベル通知、受信信号強度指標通知、及びクロック通知は上記画面上で有効にされたままである、段階とを更に備える
項目30に記載の方法。
[項目37]
上記省電力モードに入る段階は、
中央演算処理装置(CPU)のコアを無効にする段階と、
上記CPUのCPU周波数をスケールダウンする段階とを更に備える、
項目30に記載の方法。
[項目38]
上記省電力モードに入る段階は、上記モバイル電子デバイスのグラフィックス処理装置(GPU)の性能を低下させる段階を更に備える、
項目30に記載の方法。
[項目39]
上記GPUの性能を低下させる段階は、上記GPUをパワーダウンさせる段階を含む、
項目38に記載の方法。
[項目40]
上記GPUの性能を低下させる段階は、上記GPUのGPU周波数を下げる段階を含む、
項目38に記載の方法。
[項目41]
上記省電力モードに入る段階は、上記モバイル電子デバイス内の無線モデムの無線モードを下げる段階を更に備える、
項目30に記載の方法。
[項目42]
上記バッテリ電力レベル閾値は、上記モバイル電子デバイスのユーザによって設定される
項目30に記載の方法。
[項目43]
上記バッテリ電力レベル閾値は、上記モバイル電子デバイスの製造者によって設定される、
項目30に記載の方法。
[項目44]
上記バッテリ電力レベル閾値は、上記バッテリの全電力レベルの20%に設定される、
項目30に記載の方法。
[項目45]
モバイル電子デバイスであって、
画面と、
プロセッサと、
上記プロセッサによる実行のためのプログラミングを格納する非一時的コンピュータ可読記憶媒体とを備え、
上記プログラミングは、
上記モバイル電子デバイスに電力供給するバッテリの電力レベルを監視し、
上記バッテリの上記電力レベルがバッテリ電力レベル閾値に達したと判断し、
上記バッテリの上記電力レベルがバッテリ電力レベル閾値に達したという判断に従って、省電力モードに入るための命令を含み、
上記省電力モードに入るための上記命令は、
音声通信機能及びテキストメッセージング機能は有効にされたまま、上記モバイル電子デバイス上の1又は複数のアプリケーションを無効にし、
上記モバイル電子デバイスの上記画面上に、上記無効にされた1又は複数のアプリケーションの各アプリケーションアイコンを表示せず、上記音声通信機能に対応する音声通信アイコンと、上記テキストメッセージング機能に対応するテキストメッセージングアイコンとを表示し、
上記画面の1又は複数の表示特性を低下させる命令を有する、
モバイル電子デバイス。
[項目46]
モバイル電子デバイスであって、
画面と、
非一時的コンピュータ可読メモリと、
上記メモリに連結されたプロセッサとを備え、上記プロセッサは、
上記モバイル電子デバイスに電力供給するバッテリの電力レベルを監視し、
上記バッテリの上記電力レベルがバッテリ電力レベル閾値に達したと判断し、
上記バッテリの上記電力レベルが上記バッテリ電力レベル閾値に達したという判断に従って、省電力モードに入るよう構成され、
上記省電力モードに入るよう構成されたプロセッサは、
音声通信機能及びテキストメッセージング機能は有効にされたまま、上記モバイル電子デバイス上の1又は複数のアプリケーションを無効にし、
上記モバイル電子デバイスの上記画面上に、上記無効にされた1又は複数のアプリケーションの各アプリケーションアイコンを表示せず、上記音声通信機能に対応する音声通信アイコンと、上記テキストメッセージング機能に対応するテキストメッセージングアイコンとを表示し、
上記画面の1又は複数の表示特性を低下させるよう構成された上記プロセッサを含む、
モバイル電子デバイス。
[項目47]
モバイル電子デバイスを動作させる方法であって、上記方法は、
上記モバイル電子デバイスによって、省電力モードに入るための指標を受信する段階と、
上記モバイル電子デバイスによって、上記受信する段階に従って上記省電力モードに入る段階とを備え、上記省電力モードに入る段階は、
上記モバイル電子デバイスによって、上記モバイル電子デバイス上の1又は複数のアプリケーションを無効にする段階であって、音声通信機能及びテキストメッセージング機能は有効にされたままである、段階と、
上記モバイル電子デバイスによって、上記モバイル電子デバイスの画面上に、上記無効にされた1又は複数のアプリケーションの各アプリケーションアイコンを表示せず、上記音声通信機能に対応する音声通信アイコンと、上記テキストメッセージング機能に対応するテキストメッセージングアイコンとを表示する段階と、
上記モバイル電子デバイスによって、上記画面の1又は複数の表示特性を低下させる段階とを備える、
方法。
[項目48]
上記1又は複数の表示特性を低下させる段階は、
画面輝度を下げる段階と、
画面のリフレッシュレートを下げる段階と、
アニメーション効果、スクロール効果、及び回転効果を低下させる段階とを含み、
省電力モードに入る段階は、
上記モバイル電子デバイス内の中央演算処理装置(CPU)のコアを無効にする段階と、
上記CPUのCPU周波数をスケールダウンする段階と、
上記モバイル電子デバイス内の1又は複数のハードウェア機能を無効にする段階であって、上記1又は複数のアプリケーションの各々は、上記1又は複数のハードウェア機能のうちの少なくとも1つを使用する、段階とを更に備える、
項目47に記載の方法。
[項目49]
上記ハードウェア機能は、Bluetooth(登録商標)及びWi−Fiを含む、
項目48に記載の方法。
図1
図2
図3
図4A
図4B
図4C