【実施例1】
【0018】
図1は、本発明の実施例1に係るワイヤハーネス組立システム100を概略的に示した図である。
図2は、本発明の実施例1に係るワイヤハーネス組立作業台1の斜視図である。
図3は、コネクタ保持部材20の可倒部23周辺を拡大した図である。
図4は、コネクタ保持部材20を斜め上方から視た図である。
図5は、(a)が通常姿勢のコネクタ保持部材20の斜視図であり、(b)が可倒部23によってハウジング保持部21を傾けたコネクタ保持部材20の斜視図である。
図6は、(a)が複数のコネクタ保持部材20を間隔を空けないように配置している状態を示した図であり、(b)が一つのコネクタ保持部材20と隣のコネクタ保持部材20とを作業に必要な最小限の間隔を空けるようにコネクタ保持部材20をスライド移動した状態を示した図である。
なお、
図1および
図2は、作業台10上にはコネクタ保持部材以外の各種保持部材の図示を省略している。
【0019】
本発明の実施例1に係るワイヤハーネス組立作業台1は、例えば、自動車の電気配線に用いるワイヤハーネスWHを組み立てるためのものである。
このワイヤハーネス組立作業台1は、ワイヤハーネスWHの電線Wの端末部に設ける端子Cを挿入して取り付けるコネクタハウジングHGを保持するハウジング保持部21を有する複数のコネクタ保持部材20を配置している。
【0020】
また、本発明の実施例1に係るワイヤハーネス組立システム100は、ワイヤハーネス組立作業台1を組み込み、複数のワイヤハーネス組立作業台1が複数の作業者Hの作業位置に自動で巡回することによって、各ワイヤハーネス組立作業台1上に段階的にワイヤハーネスWHが組み立てられるシステムである。
なお、ここでいうワイヤハーネスWHとは、いわゆるサブワイヤハーネスである。
【0021】
このワイヤハーネス組立システム100は、
図1に示すように、複数のワイヤハーネス組立作業台1が、図中右側から左側まで並んだ状態で不図示の駆動機構によって所定の方向(図中矢印D方向)に同時に移動するようになっている。
なお、左側最終端まで移動したワイヤハーネス組立作業台1は、不図示の移動路を移動して右側端に戻るようになっている。
【0022】
各作業位置に配置した作業者Hは、近傍に移動配置されたワイヤハーネス組立作業台1上にそれぞれが担当する工程に基づいてワイヤハーネスWHを組み立てる。
なお、各作業位置には不図示の部品棚等を設置し、各作業者Hが電線Wへの部品の取り付け作業を容易に行えるようになっている。
【0023】
このようなワイヤハーネス組立システム100によって、1つのワイヤハーネス組立作業台1が図中右側端から左側端に移動するまでに、複数の作業者Hによる連続した作業によって、所望のワイヤハーネスWHを組み立てることができるようになっている。
【0024】
次に、ワイヤハーネス組立作業台1について詳細に説明する。
ワイヤハーネス組立作業台1は、複数のコネクタ保持部材20を含めた電線Wを保持するための各種保持部材と、各種保持部材を配置する作業面10aを設けた作業台10と、複数のコネクタ保持部材20を作業面10a上でスライド移動可能に支持した整列スライド支持部30と、を有する。
なお、この実施例1では、9つのコネクタ保持部材20を作業面10aに配置するものを例示したが、作業面10aに配置するコネクタ保持部材20の数は9つに限らない。
【0025】
コネクタ保持部材20は、コネクタハウジングHGを保持するハウジング保持部21と、ハウジング保持部21を作業面10a上の所定の高さに位置するように支持した柱状支持部22と、ハウジング保持部21と柱状支持部22との間でハウジング保持部21を可倒可能に支持した可倒部23と、を有する。
【0026】
ハウジング保持部21は、絶縁性の合成樹脂材からなる略直方体形状のブロック状をなし、コネクタハウジングHGを嵌め込むことによって固定するハウジング嵌合空間21aを内部に形成している。
【0027】
ハウジング嵌合空間21aは、ハウジング保持部21の上面開口21bに連続する空間であり、上面開口21bからコネクタハウジングHGを挿入することによって、空間内部にコネクタハウジングHGを嵌め込むことができるようになっている。
【0028】
また、ハウジング保持部21は、作業者側の面に上面開口21bからハウジング嵌合空間21aへのコネクタハウジングHGの嵌め込み方向に沿ってスリット状に形成した電線挿通口21cを有する。
【0029】
電線挿通口21cは、ハウジング保持部21内に嵌め込んだコネクタハウジングHGに電線Wの端末部の端子Cを挿入するための開口である。
【0030】
また、電線挿通口21cは、電線Wの端末部の端子Cを挿入した状態のコネクタハウジングHGをハウジング保持部21から取り外す際、コネクタハウジングHGとともに電線Wをハウジング保持部21の上面開口21bに誘導するための開口としても機能している。
【0031】
可倒部23は、ハウジング保持部21を整列スライド支持部30によるスライド移動方向に直交する方向に可倒可能に支持したものである。
この可倒部23は、柱状支持部22の上端面に連結する連結部24と、連結部24とハウジング保持部21とを互いに連結する蝶番25と、を有する。
【0032】
連結部24は、L字に屈曲した板状部材であり、L字の1辺を形成する壁24aがハウジング保持部21の底面に略平行になるように、かつ、L字のもう一方の辺を形成する壁24bがハウジング保持部21の底面21d側に向くように柱状支持部22に連結する。
【0033】
蝶番25は、一対の蝶番片25a、25aのうち、一方の蝶番片25aをハウジング保持部21の底面21dに固定し、他方の蝶番片25aを連結部24のハウジング保持部21の底面21d側に向く壁24bの壁面に固定している。
【0034】
また、蝶番25は、不図示のバネ材等の弾性部材を組み込むことによって、ハウジング保持部21を傾きの無い姿勢に戻す力が作用するようになっている。
このため、作業者がハウジング保持部21に外力を付加している間だけハウジング保持部21が任意の角度で傾くようになっている。
【0035】
このような可倒部23は、
図5に示すように、ハウジング保持部21を押圧することよってハウジング保持部21を傾けるように可動することができる。
【0036】
なお、可倒部23は、ハウジング保持部21の傾斜角度が大きくなると、ハウジング保持部21の底面21dが連結部24のハウジング保持部21の底面に略平行な壁24aに当接することによって、ハウジング保持部21の傾斜角度を制限することができるようになっている。
【0037】
また、可倒部23は、蝶番25に組み込んだ弾性部材の作用によって、ハウジング保持部21を傾きの無い姿勢に戻すようになっているので、その復元力に反してハウジング保持部21に外力を負荷することによって、可倒部23による可動範囲内の任意の角度でハウジング保持部21を傾けることができるようになっている。
このため、作業者は、ハウジング保持部21を押圧することよって、所望の角度でハウジング保持部21を傾けることができる。
【0038】
整列スライド支持部30は、複数のコネクタ保持部材20を直線状に密集した状態で整列配置し、かつ、一つのコネクタ保持部材20を用いたワイヤハーネスの組立作業のために該一つのコネクタ保持部材20と隣のコネクタ保持部材20とを作業に必要な最小限の間隔を空けるようにスライド移動可能に支持したものである。
【0039】
この整列スライド支持部30は、一対のガイドレール31、31と、各コネクタ保持部材20の柱状支持部22の底部を固定する複数のスライド板部32と、を有する。
【0040】
一対のガイドレール31、31は、
図6に示すように、各スライド板部32をスライド移動可能に支持したものである。この一対のガイドレール31、31は、例えば、スライド板部32の裏面に設けた不図示のローラ等の摺動ガイド機構に摺接することによって、スライド板部32のスライド方向への移動をガイドするようになっている。
【0041】
この一対のガイドレール31、31は、スライド方向の長さを、複数のコネクタ保持部材20に対応した複数のスライド板部32をガイドレール31上に隙間無く載せることができる長さに、一つのコネクタ保持部材20と隣のコネクタ保持部材20とを作業に必要な間隔を空けることができる必要最小限のスライド移動距離を加えた長さに調整している。
これにより、複数のコネクタ保持部材20を作業面10a上に配置するためのスペースを極力小さく抑えることができるようになっている。
なお、「作業に必要な間隔」とは、より具体的には、一つのコネクタ保持部材20に保持されたコネクタハウジングHGに端子Cを挿入する際に、隣のコネクタ保持部材20が邪魔にならずに作業できる間隔であり、ワイヤハーネス組立作業台1によって行われる作業内容に応じて適宜設定されるものである。
【0042】
このようなコネクタ保持部材20は、コネクタハウジングHGの保持部材として、コネクタハウジングHGに電線Wの端末部に設けた端子Cを挿入して取り付ける作業を補助する機能をなすとともに、電線Wの端末部の端子CをコネクタハウジングHGに取り付けると、コネクタハウジングHGを介して電線Wの端末部を保持する電線Wの保持部材としても機能している。
【0043】
次に、
図7および
図8を用いて、作業者がワイヤハーネス組立作業台1を用いて行うワイヤハーネスWHの組み立て手順をコネクタハウジングHGに電線Wの端末部の端子Cを挿入して取り付ける作業手順を示して説明する。
図7は、(a)が、作業者Hがコネクタ保持部材20をスライド移動する様子を示した図であり、(b)が、作業者Hがコネクタ保持部材20のハウジング保持部21を傾けつつコネクタハウジングHGに端子Cを挿入して取り付ける様子を示した図である。
図8は、作業者Hがコネクタ保持部材20によって端末部を保持された電線Wに対して部品の取り付け作業を行う様子を示した図である。
【0044】
作業者Hは、端子Cを挿入するコネクタハウジングHGを保持したコネクタ保持部材20と隣のコネクタ保持部材20との間隔を空けるようにコネクタ保持部材20をスライド移動する(
図7(a)参照)。
これにより作業に用いる一つのコネクタ保持部材20の周りに作業をするためのスペースを確保することができる。
ここで、一つのコネクタ保持部材20と隣のコネクタ保持部材20との間隔は、整列スライド支持部30によって作業に必要な最小限の間隔を空けることしかできないようにスライド移動距離が調整されているので、その他のコネクタ保持部材20は略隙間なく整列配置されている。
【0045】
その後、作業者Hは、ハウジング保持部21を押圧することによって作業し易い角度で傾けつつ、端子CをコネクタハウジングHGに挿入して取り付ける(
図7(b)参照)。
ここで、作業者は、ハウジング保持部21を押圧することによって、電線挿通口21cからコネクタハウジングHGの不図示の端子収容室を視認し易い角度にハウジング保持部21を傾けることがでる。
これにより、作業者は、ハウジング保持部21からコネクタハウジングHGを取り外してからコネクタハウジングHGに端子を挿入する必要がなくなり、コネクタハウジングHGに端子Cを容易に挿入することができる。
【0046】
このようにして、コネクタハウジングHGへの端子Cの挿入が完了すると、電線WはコネクタハウジングHGを介してコネクタ保持部材20によって端末部を保持された状態となり、その後の作業では電線Wに対して各種部品を取り付ける作業が行い易くなる。
【0047】
また、このようにコネクタ保持部材20によって端末部を保持された電線Wに対して各種部品の取り付け作業を行う場合にも、
図8に示すように、コネクタ保持部材20をスライド移動することによって、電線Wを保持するコネクタ保持部材20と隣のコネクタ保持部材20との間に作業に必要な最小限の間隔を空けることができる。
【0048】
また、ワイヤハーネス組立システム100で、前の作業工程で複数のコネクタ保持部材20によって複数の電線Wが保持された状態になっている場合、次の作業者による作業は、各コネクタ保持部材20によって端末部を保持した電線W同士が絡まり易くなってしまう。
そのような場合、作業者は、電線Wを保持するコネクタ保持部材20の間隔を空けて電線Wに対して部品の取り付け作業を行うことになる。
【0049】
本発明の実施例1に係るワイヤハーネス組立作業台1は、複数のコネクタ保持部材20が整列スライド支持部30によって直線状に密集した状態で整列配置し、かつ、一つのコネクタ保持部材20を用いたワイヤハーネスの組立作業のために該一つのコネクタ保持部材20と隣のコネクタ保持部材20とを作業に必要な最小限の間隔を空けるようにスライド移動可能に支持されていることによって、複数のコネクタ保持部材20の配置スペースを小さく抑えることができ、しかも、作業に用いる一つのコネクタ保持部材20の周りに作業に必要なスペースを確保することができるので、作業台10をコンパクト化しつつ、多数のコネクタ保持部材20を作業台上に配置することができ、しかも、作業性を良くすることができる。
【0050】
また、本発明の実施例1に係るワイヤハーネス組立作業台1は、可倒部23によってハウジング保持部21を作業し易い角度に傾けることができることによって作業性を向上することができる。
【0051】
また、本発明の実施例1に係るワイヤハーネス組立システム100は、複数のコネクタ保持部材20が整列スライド支持部30によって直線状に密集した状態で整列配置し、かつ、一つのコネクタ保持部材20を用いたワイヤハーネスの組立作業のために該一つのコネクタ保持部材20と隣のコネクタ保持部材20とを作業に必要な最小限の間隔を空けるようにスライド移動可能に支持されていることによって、複数のコネクタ保持部材20の配置スペースを小さく抑えることができ、しかも、作業に用いる一つのコネクタ保持部材20の周りに作業に必要なスペースを確保することができるので、複数のワイヤハーネス組立作業台1の作業台10をコンパクト化しつつ、多数のコネクタ保持部材20を作業台10上に配置することができ、しかも、作業性を良くすることができる。
【実施例2】
【0052】
次に、
図9−
図11を用いて、本発明の実施例2に係るワイヤハーネス組立作業台について説明する。
図9は、本発明の実施例2に係るワイヤハーネス組立作業台2の斜視図である。
図10は、(a)が可倒部23によってハウジング保持部21を傾けたコネクタ保持部材20の斜視図であり、(b)が端子Cの挿入側の面からコネクタ保持部材20のハウジング保持部21周辺を視た図である。
図11は、作業者がコネクタ保持部材20のハウジング保持部21を傾けつつコネクタハウジングHGに端子Cを挿入して取り付ける様子を示した図である。
この実施例2に係るワイヤハーネス組立作業台2は、ハウジング保持部21に端子挿入作業指示表示40を設けている点で、実施例1のワイヤハーネス組立作業台1と異なる。
なお、その他の構成は実施例1と同様であり、実施例1と同一構成部分には同一符号を付している。
また、このワイヤハーネス組立作業台2は、実施例1と同様に、ワイヤハーネス組立システム100に組み込まれている。
【0053】
ハウジング保持部21は、保持されたコネクタハウジングHGに設けられた複数の端子収容室Rのうち、当該ワイヤハーネス組立作業台2を用いた作業で、端子Cを挿入する端子収容室Rの位置、および、該端子収容室Rに挿入すべき端子Cを指示する端子挿入作業指示表示40が端子Cの挿入側の面に設けられている。
端子挿入作業指示表示40は、一例として、カラーシールを用いており、ハウジング保持部21の端子Cの挿入側の面にハウジング保持部21に保持された状態のコネクタハウジングHGの端子収容室Rの横に並ぶ位置に貼り付けられている。
【0054】
この端子挿入作業指示表示40の色は、種類ごとに色分けされた電線Wの色に対応している。すなわち、端子Cを電線Wの色と同じ色の端子挿入作業指示表示40の横に並ぶ端子収容室Rに挿入するようになっている。
なお、コネクタハウジングHGの複数の端子収容室Rには、このワイヤハーネス組立作業台2での作業の前の作業工程で既にいくつかの端子Cが挿入されている。このため、端子挿入作業指示表示40は、複数の端子収容室Rのうち、このワイヤハーネス組立作業台2で端子Cを挿入する必要がある端子収容室Rだけに対応してその端子収容室Rの横に並んで貼り付けられている。
【0055】
より具体的には、
図10(b)に示すように、コネクタハウジングHGの6つの端子収容室Rのうち、4つの端子収容室Rにはこのワイヤハーネス組立作業台2での作業の前に端子Cが挿入された状態にあり、残りの2つの端子収容室Rの横に並ぶように2つの端子挿入作業指示表示40が貼り付けられている。
【0056】
なお、端子挿入作業指示表示40は、ワイヤハーネス組立作業台2を用いた作業で、端子Cを挿入する端子収容室Rに対応して貼り付けていればよく、全ての端子収容室Rに対応して貼り付ける場合もあれば、このワイヤハーネス組立作業台2による作業の後に端子Cが挿入される端子収容室Rがある場合には、その端子収容室Rの横には貼り付けないようにする場合もある。
また、コネクタハウジングHGは、端子収容室Rの数が6つであるものを例示したが、端子収容室Rの数はこれに限らず複数あればよい。
【0057】
このようなワイヤハーネス組立作業台2を用いて端子CをコネクタハウジングHGに挿入する場合、作業者Hは、実施例1と同様にして端子Cを挿入するコネクタハウジングHGを保持したコネクタ保持部材20と隣のコネクタ保持部材20との間隔を空けるようにコネクタ保持部材20をスライド移動した後、
図11に示すように、ハウジング保持部21を押圧することによって作業し易い角度で傾けつつ、端子CをコネクタハウジングHGに挿入して取り付ける。
ここで、作業者Hは、ハウジング保持部21を傾けることによって、端子Cの挿入側の面に設けた端子挿入作業指示表示40が視認し易くなっているため、端子挿入作業指示表示40の貼り付け位置、および、その色を確認し、同じ色の電線Wに設けた端子Cをその端子挿入作業指示表示40の横に位置する端子収容室Rに挿入することができる。
【0058】
本発明の実施例2に係るワイヤハーネス組立作業台2は、実施例1のワイヤハーネス組立作業台1と同様の効果を奏するとともに、端子Cの挿入側の面に設けた端子挿入作業指示表示40がハウジング保持部21を傾けることによって視認し易い位置に配置され、作業者が、ワイヤハーネス組立作業台2を用いた作業で、端子Cを挿入する端子収容室Rの位置、および、端子収容室Rに挿入すべき端子Cを端子挿入作業指示表示40によって容易に確認することができるので、コネクタハウジングHGへの端子Cの挿入作業を容易にするとともに端子CのコネクタハウジングHGへの誤組み付けを防止することができる。
【0059】
なお、本発明の実施例1および2に係るワイヤハーネス組立作業台1、2は、作業者によって押圧していないときには、ハウジング保持部21が傾きの無い姿勢に戻るものを例示したが、これに限らず、ハウジング保持部21を複数の傾き角度で保持できる構造にしても構わない。
【0060】
以上、本発明者によってなされた発明を、上述した発明の実施例に基づき具体的に説明したが、本発明は、上述した発明の実施例に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々変更可能である。