(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記表示部の全表示領域は矩形形状であり、前記第2表示領域と前記第4表示領域は当該全表示領域の同一の辺に沿って設けられる、請求項1ないし3のいずれかに記載の複合機。
前記表示部の全表示領域は矩形形状であり、前記第2表示領域と前記第4表示領域は当該全表示領域における同一の角部に設けられる、請求項1ないし3のいずれかに記載の複合機。
前記第1表示領域における前記複数の第1操作アイコンの配置と、前記第3表示領域における前記複数の第2操作アイコンの配置は同一である、請求項1ないし5のいずれかに記載の複合機。
前記第3表示領域に表示される前記第2操作アイコンの第1数は、前記第1表示領域に表示される前記第1操作アイコンの第2数と同一である、または当該第2数未満である、請求項1ないし6のいずれかに記載の複合機。
【発明を実施するための形態】
【0019】
以下、図面を参照しながら本発明の画像形成装置について説明する。
図1は、本発明による画像形成装置の構成図であり、
図2は、
図1の操作部の説明図である。
【0020】
図1に示すように、画像形成装置10は、通信I/F11、操作部12、原稿読取部13、画像処理部14、印刷部15、記憶部16、制御部17等を有し、これらはバスを介して接続される。
【0021】
制御部17は、通信I/F11を介して外部機器(図示省略)と通信可能に構成されている。通信I/F11は、例えば、FAX通信部、赤外線通信部等を備えている。
【0022】
制御部17は、例えば1あるいは複数個のCPU(Central Processing Unit)等からなり、記憶部16の例えばROMに格納されている各種のプログラムやデータをRAMにロードし、このロードしたRAM内のプログラムを実行する。これにより、データを処理しつつ、ユーザからの指示内容等に基づいて画像形成装置10の全体の動作を制御できる。
【0023】
原稿読取部13は、所定位置にセットされた原稿を光学的に読み取り可能に構成され、読み取られた原稿の画像は制御部17を経由して画像処理部14に出力される。
【0024】
操作部12は、例えば、原稿読取部13の手前側に配置されており、液晶のディスプレイ22と透明抵抗膜方式のタッチパネル21からなる操作パネル20や、
図2にも示すような接触接点を用いたハードキー23で構成される。
【0025】
タッチパネル21はディスプレイ22に重ねて形成され、本実施形態の操作パネル20は、例えば横方向に長い長方形状に形成されている。つまり、操作パネル20(ディスプレイ22)の表示領域の全体(全表示領域)の形状は矩形形状である。タッチパネル21は、ユーザによるタッチ操作(タッチ入力)を受け付け、タッチ位置に対応する座標データを制御部17に与える(入力する)。
【0026】
操作パネル20には、画像形成装置10に対するユーザ操作を受け付けるためのユーザインターフェース画像が表示可能である。なお、操作パネル20が本発明の表示部に相当する。また、操作パネル20を縦方向に長い長方形状に形成することも可能である。
【0027】
また、ハードキー23は、ユーザ操作されたキーないしボタンに応じた操作データが制御部17に与える(入力する)。たとえば、ハードキー23は、ホーム画面の表示を指示するためのホームボタンと、省電力モードの設定および解除(通常モードへの復帰)を指示するための省電力ボタンを含む。
【0028】
画像処理部14は、外部機器からの送信データや、原稿読取部13などで読み取られた原稿のデータに種々の処理を行って画像データを生成する。この生成された画像データは印刷部15に出力可能である。上記送信データ、読み取られた原稿のデータや生成された画像データは、記憶部16の入力画像領域31に格納される。
【0029】
印刷部15は、給紙、画像形成、転写、定着、排紙等を行って印刷を実行可能に構成され、画像処理部14からの画像データを用紙に印刷できる。
【0030】
また、制御部17は、例えば、表示制御部30を備えている。表示制御部30は、操作パネル20の表示内容を調整することができ、画像形成装置10の所定の動作を開始させるためのスタートキー、および、画像形成装置10の所定の動作に関する設定を中止させるためのリセットキー、ならびに、画像形成装置10で実行させる機能をユーザに選択させるための機能選択画像などを操作パネル20に表示させる。
【0031】
図3は、
図2で説明した操作パネル20に表示されるホーム画面の説明図である。
【0032】
画像形成装置では、従来の設定モード(ノーマルモードともいう)とは別に、ユーザが操作しやすくするために、シンプルモードを設けている。以下の説明において操作パネル20に表示されるボタンないしキー或いは機能を選択するための画像はアイコン(操作アイコン)とも呼ばれる。
【0033】
シンプルモードでは操作パネル20の表示内容だけでジョブを設定して実行することができる。詳しくは、ホーム画面は、例えば、
図3(A)に示すホーム第1画面41と
図3(B)に示すホーム第2画面42とに分かれており、矢印ボタン45あるいは各ホーム画面41,42へのフリック操作によって、ホーム第1画面41とホーム第2画面42とを遷移可能である。
【0034】
各ホーム画面41,42の例えば上端には、横方向に延びた帯状(矩形形状)のシステム領域400が設けられている。システム領域400には、各動作モードを選択するためのシンプルコピーボタン43a、シンプルファックスボタン43b、シンプルスキャンボタン43cなどが設けられている。
【0035】
システム領域400の下側には、各動作モードを選択するためのメニュー画像44を表示するための表示領域410が設けられている。ホーム第1画面41には、シンプルコピーボタン44a、シンプルファックスボタン44b、シンプルスキャンボタン44c、FTP/Desktopボタン44dが設けられ、ホーム第2画面42には、コピーボタン44e、ファックスボタン44f、E−Mailボタン44g、共有フォルダーボタン44hが設けられている。
【0036】
システム領域400のシンプルコピーボタン43a、シンプルファックスボタン43b、シンプルスキャンボタン43cや、ホーム第1画面41のシンプルコピーボタン44a、シンプルファックスボタン44b、シンプルスキャンボタン44cがシンプルモードへの移行ボタンに該当する。このように、本実施形態では、各ホーム画面41,42のシステム領域400、あるいはホーム第1画面41のメニュー画像44からシンプルモードに移行することができる。
【0037】
また、各ホーム画面41,42では、表示領域410の下側には、動作モードとは異なる他のメニューを選択するためのボタン画像46a、46b、46c、46d、46e、46fが設けられた表示領域420が設けられる。たとえば、表示領域420は、横方向に長い長方形状を有しており、各ホーム画面41,42の下端部に表示される。この表示領域420には、上記の各ボタン画像46a〜46fが横方向に並んで表示される。
【0038】
詳細な説明は省略するが、ボタン画像46aは、操作ガイドを表示するために設けられる。ボタン画像46bは、操作パネル20に表示させる文字の文字サイズを設定するために設けられる。ボタン画像46cは、操作パネル20に表示させる文字の言語を設定するために設けられる。ボタン画像46dは、現在までの総使用枚数を表示するために設けられる。ボタン画像46eは、操作パネル20(ディスプレイ22)の明度(表示輝度)を調整するために設けられる。ボタン画像46fは、この画像形成装置10の製造または販売者からのお知らせを表示するために設けられる。
【0039】
なお、これらのボタン画像46a〜46fの数および機能は一例であり、限定される必要はない。画像形成装置10の種類等によって適宜変更可能である。また、ユーザが表示するボタン画像46a〜46fを選択できるようにしてもよい。
【0040】
(第1実施形態)
図4は、シンプルコピーの基本画面の説明図である。
【0041】
図3に示したシンプルコピーボタン43aあるいはシンプルコピーボタン44aを選択すると、
図4(A)に示すコピー第1画面51が表示される。また、フリック操作などによって、コピー第1画面51から
図4(B)に示すコピー第2画面52に遷移できる。コピー第1画面51およびコピー第2画面52は、動作モードがシンプルコピーである場合に、用紙選択、画面コピー、倍率、ステープル機能、カラーモード、画像の向き、コピー濃度、ページ集約などの動作条件を設定するための画面である。
【0042】
コピー第1画面51には、動作モードがシンプルコピーであることを表示するための表示領域500が上端部に設けられ、この表示領域500の下方に、機能選択画像55を表示するための表示領域510が設けられる。さらに、この表示領域510の下方であり、コピー第1画面51の下端部には、スタートキー53およびリセットキー54などを表示するための表示領域520が設けられる。表示領域500、510、520は、それぞれ、横方向に長い長方形状を有している。
【0043】
コピー第1画面51のいずれかのコーナ領域ないし角部には、スタートキー53が表示されている。たとえば、スタートキー53は、コピー第1画面51の右下のコーナ領域、すなわち、表示領域520の右端の領域に表示されている。スタートキー53は、横方向に長い長方形状で設けられている。また、スタートキー53は、ほぼ中央で左右に分割されており、左側には白黒スタートキー53aが、右側にはカラースタートキー53bが設けられている。
【0044】
一方、コピー第1画面51のうち、スタートキー53が表示されたコーナ領域とは異なるコーナ領域には、リセットキー54が表示されている。つまり、リセットキー54は、コピー第1画面51の左下のコーナ領域、すなわち、表示領域520の左端の領域に表示されている。リセットキー54は、横方向に長い長方形状で設けられるが、白黒スタートキー53a(あるいはカラースタートキー53b)よりも若干小さなサイズで設けられている。
【0045】
このように、スタートキー53とリセットキー54がソフトウェアキーで構成されており、配置や形状等の仕様の変更が容易になる。また、表示画面へのタップ操作で画像形成装置の動作の開始や設定の中止が可能になる。
【0046】
また、スタートキー53とリセットキー54とは全く別の結果を導くキーであるが、これらは同じ表示画面の異なるコーナ領域に表示されているので、押し間違いを減らすことができる。特に、スタートキー53とリセットキー54を表示画面の右下のコーナ領域と左下のコーナ領域とに離して表示すれば、同じ手で操作する場合の押し間違いを減らすことができる。
【0047】
また、たとえば、表示領域520は、各ホーム画面41,42の表示領域420と同程度の大きさを有している。ただし、表示領域520は、表示領域420と同じ大きさであってよい。したがって、操作パネル20の全表示領域において、表示領域420と表示領域520とは同じ位置に、同程度の大きさまたは同じ大きさで設けられる。このため、各ホーム画面41,42とコピー第1画面51を重ねた場合には、表示領域420と表示領域520とが重複する(重なる)面積は、それらが重複しない(重ならない)面積よりも大きい。
【0048】
このように、ボタン画像46a〜46fが固定的に表示された表示領域420と同じ位置に、同程度または同じ大きさで、各キー53,54などが固定的に表示された表示領域520を設けるので、各ホーム画面41,42と、コピー第1画面51(コピー第2画面52も同じ)とは、各ボタンないしキーを表示する表示領域の配列(レイアウト)が類似する。このため、操作時におけるユーザの戸惑いを出来る限り低減することができる。
【0049】
図4(B)に示したコピー第2画面52にも、コピー第1画面51と同様に、右下のコーナ領域にはスタートキー53が表示され、左下のコーナ領域にはリセットキー54が表示されている。つまり、スタートキー53は表示領域520の右端の領域に表示され、リセットキー54は表示領域520の左端の領域に表示されている。コピー第1画面51やコピー第2画面52のように複数の表示画面に遷移する場合にも、スタートキー53とリセットキー54は常に表示されているため、画像形成装置の動作の開始や設定の中止を速やかに行うことができる。
【0050】
これに対し、表示領域510には、上述したように、機能選択画像55が表示されている。シンプルモードでは、選択可能な機能数が例えば8個までに制限されるが、各ボタンや文字が大きなサイズで表示されており、ユーザが操作しやすいように工夫されている。
【0051】
例えばコピー第1画面51には、スタートキー53およびリセットキー54よりも上方であって、表示領域510の左端から右端に亘って、用紙選択ボタン55a、両面コピーボタン55b、倍率ボタン55c、ステープルボタン55dによる4個の機能ボタンが設けられている。コピー第2画面52には、コピー第1画面51と同様の位置に、カラーモードボタン55e、画像の向きボタン55f、コピー濃度ボタン55g、ページ集約ボタン55hによる4個の機能ボタンが設けられている。このように、機能選択画像55を表示領域510の左端から右端に亘って表示できるので、多くの機能を表示することができる。
【0052】
また、表示領域500は、システム領域400と同じまたは同程度の大きさを有してあるため、表示領域510と表示領域410も同じまたは同程度の大きさを有している。したがって、メニュー画像44が切り替え可能に表示された表示領域410と同じ位置に、同じまたは同程度の大きさで、機能選択画像55が切り替え可能に表示された表示領域520を設けるので、各ホーム画面41,42と、コピー第1画面51(コピー第2画面52も同じ)とは、移動可能な画像の表示領域の配列(レイアウト)が類似する。また、一度に表示されるメニュー画像44の数と、機能選択画像55の数とは同じであり、いずれの画像44,55も横方向に並んでいるため、表示領域410と表示領域520の内部における画像の配列も類似する。これらの点においても、操作時におけるユーザの戸惑いを出来る限り低減することができる。
【0053】
ただし、選択可能な機能数を制限したシンプルモードでは、例えばソート/グループ、とじしろ、表紙/合い紙などの項目は選べない。シンプルモードで選べない項目は、
図3(B)に示したホーム第2画面42のコピーボタン44eを選択する、あるいは、
図4のコピー第1画面51やコピー第2画面52の右上に示された詳細ボタンを選択することにより、ノーマルモードに移行してから実行する。
【0054】
そして、
図4(A)に示したコピー第1画面51で、例えば用紙選択ボタン55aを選択した場合、シンプルコピーの用紙選択画面が表示される。
【0055】
図5は、シンプルコピーの用紙選択画面の説明図であり、用紙選択画面56には、現在選択されているトレイやその用紙の種類の他、選択可能なトレイやその用紙の種類が表示される。
【0056】
ここで、用紙選択画面56の右下のコーナ領域には、横方向に長い長方形状のスタートキー53が表示されている。つまり、このスタートキー53は、
図4で説明したコピー第1画面51やコピー第2画面52に表示されたスタートキーと同じ右下のコーナ領域に、同じ形状、かつ、同じ大きさで表示されている。また、用紙選択画面56の左下のコーナ領域には、リセットキー54が表示され、このリセットキー54も、コピー第1画面51やコピー第2画面52に表示されたリセットキーと同じ左下のコーナ領域に、同じ形状、かつ、同じ大きさで表示されている。このように、スタートキーやリセットキーは、位置、大きさや形状が変わらないので、押し間違いの低減や画像形成装置の動作開始や設定中止の迅速化に貢献する。
【0057】
さらに、
図4に示したコピー第1画面51から
図5に示した用紙選択画面56のように複数の表示画面に遷移する場合にも、スタートキー53とリセットキー54は常に表示されているため、この点も画像形成装置の動作開始や設定中止の迅速化に貢献する。
【0058】
図6は、シンプルコピーの両面コピー画面の説明図であり、
図4(A)に示したコピー第1画面51で、両面コピーボタン55bを選択した場合、シンプルコピーの両面コピー画面57が表示される。両面コピー画面57には、選択可能な両面コピーの種類やとじ方が表示される。また、両面コピー画面57のプレビューボタンを選択すると、プレビュー画像が両面コピー画面57の右端に表示されるので、ユーザはプレビュー画像を見ながら両面コピーの種類やとじ方を選択できる。
【0059】
ここで、両面コピー画面57の右下のコーナ領域には、
図5で示した用紙選択画面56と同様のスタートキー53が表示され、両面コピー画面57の左下のコーナ領域には、用紙選択画面56と同様のリセットキー54が表示されている。
【0060】
図7は、シンプルコピーのテンキー画面の説明図である。
図4に示したコピー第1画面51やコピー第2画面52の例えば中央下端には、部数表示欄58が表示されている。ユーザが部数表示欄58をタップすると、
図7に示すように、画像形成の処理部数を入力するためのテンキー59が表示画面の中央に表示され、さらにテンキー入力表示欄59aがテンキー59の上側に表示される。テンキー59で入力し、この画面の右上に示されたOKボタンを選択すると、例えば部数表示欄58やテンキー59が消え、テンキー入力表示欄59aだけが表示される。これにより、テンキー59で入力する際に、部数表示欄58が例えば手首で隠れても、テンキー入力表示欄59aはテンキー59の上側にあって手で隠れ難くなるため、テンキー59の入力結果の確認が容易になる。
【0061】
以上のように、上記実施形態によれば、シンプルコピーを選択すると、
図1で説明した表示制御部30が、
図4のコピー第1画面51を表示させる。適当な用紙を選んでからコピーしたい場合、例えばコピー第1画面51で用紙選択ボタン55aを選択すると、
図5のシンプルコピーの用紙選択画面56を表示させるが、用紙選択画面56にもスタートキー53とリセットキー54が表示され、しかも互いに離間して表示されている。そして、用紙選択画面56で用紙の設定が完了した場合、用紙選択画面56に表示のスタートキー53を押し下げれば、コピーが開始される。よって、用紙を設定してからコピーが開始されるまで、ノーマルモードでは表示されていた使用しない他の機能ボタンやテンキーなどが目に入って意識してしまうことがなく、用紙選択画面56の一画面で完結可能になる。
【0062】
上記実施形態ではシンプルコピーの例を挙げて説明したが、この形態に限定されるものではない。例えばシンプルファックスやシンプルスキャンの場合にも、シンプルコピー説明した効果と同様の効果を得ることできる。
【0063】
なお、上記実施形態では、コピー第1画面51およびコピー第2画面52において、スタートキー53は操作パネル20の右下のコーナ領域に表示され、リセットキー54は操作パネル20の左下のコーナ領域に表示される場合について説明したが、これに限定される必要はない。たとえば、リセットキー54は、操作パネル20の左上または右上のコーナ領域に表示されてもよい。また、スタートキー53とリセットキー54が表示される位置は入れ替えられてもよい。つまり、スタートキー53は、操作パネル20のいずれか1つのコーナ領域(角部)に表示され、リセットキー54は、他のコーナ領域に表示される。これらのことは、後述する、スタートキー63とリセットキー64についても同様であり、スタートキー73とリセットキー74について同様である。
【0064】
(第2実施形態)
図8は、シンプルファックスの基本画面の説明図である。
【0065】
図3に示したシンプルファックスボタン43bあるいはシンプルファックスボタン44bを選択すると、
図8(A)に示すファックス第1画面61が表示され、フリック操作などによって、ファックス第1画面61から
図8(B)に示すファックス第2画面62に遷移できる。ファックス第1画面61およびファックス第2画面62は、動作モードがシンプルファックスである場合に、アドレス帳による宛先の選択、履歴の表示、直接入力、原稿サイズの設定、原稿の読み取りの濃度の設定、画質の設定および回線選択などの動作条件を設定するための画面である。
【0066】
ファックス第1画面61には、動作モードがシンプルファックスであることを表示するための表示領域600が上端部に設けられ、この表示領域600の下方に、機能選択画像65を表示するための表示領域610が設けられる。さらに、この表示領域610の下方であり、ファックス第1画面61の下端部には、スタートキー63およびリセットキー64を表示するための表示領域620が設けられる。表示領域600、610、620は、それぞれ、横方向に長い長方形状を有している。
【0067】
ファックス第1画面61の例えば右下のコーナ領域には、スタートキー63が表示されている。つまり、スタートキー63は、表示領域620の右端の領域に表示されている。スタートキー63は横方向に長い長方形状で設けられている。
【0068】
一方、ファックス第1画面61の例えば左下のコーナ領域には、リセットキー64が表示されている。つまり、リセットキー64は、表示領域620の左端の領域に表示されている。リセットキー64は、横方向に長い長方形状で設けられるが、スタートキー63よりも小さなサイズで設けられている。
【0069】
図8(B)に示したファックス第2画面62にも、ファックス第1画面61と同様に、右下のコーナ領域にはスタートキー63が表示され、左下のコーナ領域にはリセットキー64が表示されている。
【0070】
これに対し、スタートキー63およびリセットキー64を除いた残りの領域には、機能選択画像65だけが表示されている。
【0071】
例えばファックス第1画面61には、スタートキー63およびリセットキー64よりも上方であって、表示領域610の左端から右端に亘って、アドレス帳ボタン65a、履歴ボタン65b、直接入力ボタン65cによる3個の機能ボタンが設けられている。ファックス第2画面62には、ファックス第1画面61と同様の位置に、原稿ボタン65d、濃度ボタン65e、画質ボタン65f、回線選択ボタン65gによる4個の機能ボタンが設けられている。
【0072】
このファックス画面61,62においても、メニュー画像44が切り替え可能に表示された表示領域410と同じ位置に、同じまたは同程度の大きさで、機能選択画像65が切り替え可能に表示された表示領域620を設けるので、各ホーム画面41,42と移動可能な画像の表示領域の配列(レイアウト)が類似する。また、一度に表示されるメニュー画像44の数と、機能選択画像65の数とは同じまたは略同じであり、いずれの画像44,65も横方向に並んでいるため、表示領域410と表示領域620の内部における画像の配列も類似する。なお、
図8(A)に示したファックス第1画面61では、機能選択画像65の数は、メニュー画像44の数よりも少ない。
【0073】
また、ボタン画像46a〜46fが固定的に表示された表示領域420と同じ位置に、同じまたは同程度大きさで、各キー63,64が固定的に表示された表示領域620を設けるので、各ホーム画面41,42と、ファックス画面61,62とは、各ボタンないしキーを表示する表示領域の配列(レイアウト)も類似する。
【0074】
よって、動作モードとしてシンプルファックスが選択された場合にも、操作時におけるユーザの戸惑いを出来る限り低減することができる。
【0075】
ただし、選択可能な機能数を制限したシンプルモードでは、例えば大量原稿モード、原稿枚数カウント、時刻指定などの項目は選べない。シンプルモードで選べない項目は、
図3(B)に示したホーム第2画面42のファックスボタン44fを選択する、あるいは、
図8のファックス第1画面61やファックス第2画面62の右上に示された詳細ボタンを選択することにより、ノーマルモードに移行してから実行する。
【0076】
そして、
図8(A)に示したファックス第1画面61で、例えばアドレス帳ボタン65aを選択した場合、シンプルファックスのアドレス帳画面が表示される。
【0077】
図9は、シンプルファックスのアドレス帳画面の説明図であり、
図8(A)に示したファックス第1画面61で、アドレス帳ボタン65aを選択した場合、シンプルファックスのアドレス帳画面66が表示される。アドレス帳画面66には、現在選択可能な宛先やファックス番号が表示画面の中央から左端にかけて表示されており、上下方向にスクロール可能である。
【0078】
ここで、アドレス帳画面66の右下のコーナ領域には、横方向に長い長方形状のスタートキー63が表示されている。つまり、このスタートキー63は、
図8で説明したファックス第1画面61やファックス第2画面62に表示されたスタートキーと同じ右下のコーナ領域に、同じ形状、かつ、同じ大きさで表示されている。そして宛先の選択が完了した場合、スタートキー63が選択可能になる。
【0079】
一方、アドレス帳画面66の右上のコーナ領域には、リセットキー64が表示されている。つまり、このリセットキー64は、ファックス第1画面61やファックス第2画面62に表示されたリセットキーとは異なるコーナ領域に、同じ形状で表示されている。
【0080】
ファックスモードのように、例えば宛先を表示画面の上下方向に表示する場合、リセットキーを表示画面の左下から移動させて右上のコーナ領域に表示すれば、宛先の表示領域を確保できると共に、押し間違いを減らすことができ、画像形成装置の動作の開始や設定の中止を速やかに行える。
【0081】
なお、大きな表示画面の場合には、スタートキーとリセットキーは、対角線上のコーナ領域にそれぞれ表示することも可能である。
【0082】
(第3実施形態)
図10は、シンプルスキャンの基本画面の説明図である。
【0083】
図3に示したシンプルスキャンボタン43cあるいはシンプルスキャンボタン44cを選択すると、
図10(A)に示したスキャン第1画面71が表示され、フリック操作などによって、スキャン第1画面71から
図10(B)に示すスキャン第2画面72に遷移できる。スキャン第1画面71およびスキャン第2画面72は、動作モードがシンプルスキャンである場合に、アドレス帳による宛先の選択、履歴の表示、グローバルアドレス検索、保存先の設定、原稿サイズの設定、原稿の読み取りの解像度の設定、フォーマットの設定および白紙飛ばし機能などの動作条件を設定するための画面である。
【0084】
スキャン第1画面71には、動作モードがシンプルスキャンであることを表示するための表示領域700が上端部に設けられ、この表示領域700の下方に、機能選択画像75を表示するための表示領域710が設けられる。さらに、この表示領域710の下方であり、スキャン第1画面71の下端部には、スタートキー73およびリセットキー74などを表示するための表示領域720が設けられる。表示領域700、710、720は、それぞれ、横方向に長い長方形状を有している。
【0085】
スキャン第1画面71の右下のコーナ領域には、
図4で説明したスタートキー53と同じ、白黒スタートキー73aおよびカラースタートキー73bからなるスタートキー73が表示されている。つまり、スタートキー73は、表示領域720の右端の領域に表示されている。
【0086】
一方、スキャン第1画面71の左下のコーナ領域には、
図4で説明したリセットキー54と同じリセットキー74が表示されている。つまり、リセットキー74は、表示領域720の左端の領域に表示されている。
【0087】
図10(B)に示したスキャン第2画面72にも、スキャン第1画面71と同様に、右下のコーナ領域にはスタートキー73が表示され、左下のコーナ領域にはリセットキー74が表示されている。
【0088】
これに対し、スタートキー73およびリセットキー74を除いた残りの領域には、機能選択画像75が表示されている。
【0089】
例えばスキャン第1画面71には、スタートキー73およびリセットキー74よりも上方であって、表示領域710の左端から右端に亘って、アドレス帳ボタン75a、履歴ボタン75b、グローバルアドレス検索ボタン75c、本体/デバイス保存ボタン75dによる4個の機能ボタンが設けられている。スキャン第2画面72には、スキャン第1画面71と同様の位置に、原稿ボタン75e、解像度ボタン75f、フォーマットボタン75g、白紙飛ばしボタン75hによる4個の機能ボタンが設けられている。
【0090】
このスキャン画面71,72においても、メニュー画像44が切り替え可能に表示された表示領域410と同じ位置に、同じまたは同程度の大きさで、機能選択画像75が切り替え可能に表示された表示領域720を設けるので、各ホーム画面41,42と移動可能な画像の表示領域の配列(レイアウト)が類似する。また、一度に表示されるメニュー画像44の数と、機能選択画像75の数とは同じであり、いずれの画像44,75も横方向に並んでいるため、表示領域410と表示領域720の内部における画像の配列も類似する。
【0091】
また、ボタン画像46a〜46fが固定的に表示された表示領域420と同じ位置に、同じまたは同程度大きさで、各キー73,74等が固定的に表示された表示領域720を設けるので、各ホーム画面41,42と、スキャン画面71,72とは、各ボタンないしキーを表示する表示領域の配列(レイアウト)も類似する。
【0092】
よって、動作モードとしてシンプルスキャンが選択された場合にも、操作時におけるユーザの戸惑いを出来る限り低減することができる。
【0093】
ただし、選択可能な機能数を制限したシンプルモードでは、例えば大量原稿モード、原稿枚数カウント、ブック分割などの項目は選べない。シンプルモードで選べない項目は、
図3(B)に示したホーム第2画面42のファックスボタン44fを選択して例えばイメージ送信を選択する、あるいは、
図10のスキャン第1画面71やスキャン第2画面72の右上に示された詳細ボタンを選択することにより、ノーマルモードに移行してから実行できる。
【0094】
そして、
図10(A)に示したスキャン第1画面71で、例えば履歴ボタン75bを選択した場合、シンプルスキャンの履歴画面が表示される。
【0095】
図11は、シンプルスキャンの履歴画面の説明図であり、履歴画面76には、現在再送信可能な宛名やアドレスが表示画面の中央から左端にかけて表示されている。なお、履歴数が増えると、上下方向にスクロール可能である。
【0096】
ここで、履歴画面76の右下のコーナ領域には、横方向に長い長方形状のスタートキー73が表示されている。つまり、このスタートキー73は、
図10で説明したスキャン第1画面71やスキャン第2画面72に表示されたスタートキーと同じ右下のコーナ領域に、同じ形状、かつ、同じ大きさで表示されている。
【0097】
一方、履歴画面76の右上のコーナ領域には、リセットキー74が表示されている。つまり、このリセットキー74は、スキャン第1画面71やスキャン第2画面72に表示されたリセットキーとは異なるコーナ領域に、同じ形状で表示されている。
【0098】
スキャナモードのように、例えば履歴を表示画面の上下方向に表示する場合、リセットキーを表示画面の左下から移動させて右上のコーナ領域に表示すれば、履歴の表示領域を確保できると共に、押し間違いを減らすことができ、画像形成装置の動作の開始や設定の中止を速やかに行える。
【0099】
(第4実施形態)
第4実施形態では、各動作モードを選択するとともに、選択された動作モードにおける制御部17の処理を具体的に説明する。
図12は、制御部17の画像形成装置10の全体の動作を制御するための制御処理の一例を示すフロー図である。
図13および
図14は、制御部17のシンプルコピー処理の一例を示すフロー図である。
図15および
図16は、制御部17のシンプルファックス処理の一例を示すフロー図である。
図17および
図18は、制御部17のシンプルスキャン処理の一例を示すフロー図である。
【0100】
画像形成装置10の電源がオンされたり、画像形成装置10が省電力モードから通常モードに移行されたりすると、
図12に示すように、制御部17は、制御処理を開始し、ステップS1で、
図3(A)に示したようなホーム第1画面41を操作パネル20に表示する。
【0101】
次のステップS3では、ユーザ操作があるかどうかを判断する。ここでは、制御部17は、操作パネル20を構成するタッチパネル21から座標データが入力されたかどうかを判断する。また、制御部17は、ハードキー23から操作データが入力されたかどうかを判断する。ステップS3で“NO”であれば、つまり、ユーザ操作が無ければ、そのままステップS1に戻る。一方、ステップS3で“YES”であれば、つまり、ユーザ操作が有れば、ステップS5で、矢印ボタン45がタップ操作されたか、または、フリック操作が行われたかどうかを判断する。
【0102】
ここでは、制御部17は、タッチパネル21から入力された座標データが矢印ボタン45の表示領域に含まれるかどうかを判断することにより、矢印ボタン45がタップ操作されたかどうかを判断する。以下、同様であり、操作パネル20に表示される他のボタンまたはキーがタップ操作かどうかおよび表示欄がタップ操作(指示または選択)されたかどうかを判断する場合についても同様である。また、制御部17は、座標データが示すタッチ位置が所定時間内に所定距離以上変化したかどうかを判断することにより、フリック操作が行われたかどうかを判断する。以下、同様である。
【0103】
ステップS5で“YES”であれば、つまり、矢印ボタン45がタップ操作された、または、フリック操作が行われた場合には、ステップS7で、ホーム第1画面41と
図3(B)に示したようなホーム第2画面42とを切り替える。つまり、ステップS7では、操作パネル20にホーム第1画面41が表示されている場合には、ホーム第2画面42に切り替え、操作パネル20にホーム第2画面42が表示されている場合には、ホーム第1画面41に切り替える。後述するように、コピー第1画面51とコピー第2画面52を切り替える場合、ファックス第1画面61とファックス第2画面62を切り替える場合、およびスキャン第1画面71とスキャン第2画面72を切り替える場合についても同様である。
【0104】
一方、ステップS5で“NO”であれば、つまり、矢印ボタン45がタップ操作されておらず、フリック操作も行われていない場合には、ステップS9で、シンプルコピーボタン43a、44aがタップ操作されたかどうかを判断する。
【0105】
ステップS9で“YES”であれば、つまり、シンプルコピーボタン43a、44aがタップ操作されれば、後述するシンプルコピー処理(
図13および
図14参照)を実行して、ステップS1に戻る。一方、ステップS9で“NO”であれば、つまり、シンプルコピーボタン43a、44aがタップ操作されていなければ、ステップS13で、シンプルファックスボタン43b、44bがタップ操作されたかどうかを判断する。
【0106】
ステップS13で“YES”であれば、つまり、シンプルファックスボタン43b、44bがタップ操作されれば、ステップS15で、後述するシンプルファックス処理(
図15および
図16参照)を実行して、ステップS1に戻る。一方、ステップS13で“NO”であれば、つまり、シンプルファックスボタン43b、44bがタップ操作されていなければ、ステップS17で、シンプルスキャンボタン43c、44cがタップ操作されたかどうかを判断する。
【0107】
ステップS17で“YES”であれば、つまり、シンプルスキャンボタン43c、44cがタップ操作されれば、ステップS19で、後述するシンプルスキャン処理(
図17および
図18)を実行して、ステップS1に戻る。一方、ステップS17で“NO”であれば、つまり、シンプルスキャンボタン43c、44cがタップ操作されていなければ、ステップS21で、その他の処理を実行して、ステップS1に戻る。たとえば、その他の処理は、ホーム第1画面41またはホーム第2画面42に表示される他のボタンまたはキーに応じた処理が実行される。
【0108】
なお、シンプルコピー処理、シンプルファックス処理またはシンプルスキャン処理において、ハードキー23のホームボタンが操作された場合には、割り込み処理を実行し、各処理を強制終了して、ステップS1に戻る。
【0109】
図13および
図14は
図12に示したステップS11のシンプルコピー処理の一例を示すフロー図である。以下、シンプルコピー処理について説明するが、既に説明した処理と同じ処理および同様の処理については簡単に説明することにする。
図13に示すように、シンプルコピー処理を開始すると、ステップS51で、
図4(A)に示したようなコピー第1画面51を操作パネル20に表示する。次のステップS53では、ユーザ操作があるかどうかを判断する。ステップS53で“NO”であれば、そのままステップS51に戻る。
【0110】
一方、ステップS53で“YES”であれば、ステップS55で、矢印ボタン45がタップ操作されたか、または、フリック操作が行われたかどうかを判断する。ステップS55で“YES”であれば、ステップS57で、コピー第1画面51と
図4(B)に示したようなコピー第2画面52とを切り替える。
【0111】
一方、ステップS55で“NO”であれば、ステップS59で、用紙選択ボタン55aがタップ操作されたかどうかを判断する。ステップS59で“YES”であれば、つまり、用紙選択ボタン55aがタップ操作されれば、ステップS61で、
図5に示したような用紙選択画面56を操作パネル20に表示して、ステップS53に戻る。一方、ステップS59で“NO”であれば、つまり、用紙選択ボタン55aがタップ操作されていなければ、ステップS63で、両面コピーボタン55bがタップ操作されたかどうかを判断する。
【0112】
ステップS63で“YES”であれば、つまり、両面コピーボタン55bがタップ操作されれば、ステップS65で、
図6に示したような両面コピー画面57を操作パネル20に表示して、ステップS53に戻る。一方、ステップS63で“NO”であれば、つまり、両面コピーボタン55bがタップ操作されていなければ、ステップS67で、部数表示欄58がタップ(選択)されたかどうかを判断する。
【0113】
ステップS67で“YES”であれば、つまり、部数表示欄58がタップされれば、ステップS69で、テンキー画面(テンキー59およびテンキー入力表示欄59a)を操作パネル20に表示して、ステップS53に戻る。一方、ステップS67で“NO”であれば、ステップS71で、設定内容の変更かどうかを判断する。具体的には、用紙選択画面56が操作パネル20に表示されている場合には、設定内容としてトレイや用紙の種類が選択(変更)されたかどうかを判断する。また、両面コピー画面57が操作パネル20に表示されている場合には、設定内容として両面コピーの種類やとじ方が選択(変更)されたかどうかを判断する。さらに、テンキー画面が操作パネル20に表示されている場合には、設定内容として処理部数がテンキー59で入力(変更)されたり、OKボタンがタップ操作されることにより、処理部数が確定されたりしたかどうかを判断する。
【0114】
ステップS71で“YES”であれば、つまり、設定内容の変更であれば、ステップS73で、表示中の画面に応じた設定内容の変更処理を実行して、ステップS53に戻る。一方、ステップS71で“NO”であれば、設定内容の変更でなければ、
図14に示すステップS75で、リセットキー54がタップ操作されたかどうかを判断する。ステップS75で“YES”であれば、つまり、リセットキー54がタップ操作されれば、ステップS77で、設定内容を初期化して、
図13に示したステップS53に戻る。一方、ステップS75で“NO”であれば、つまり、リセットキー54がタップ操作されていなければ、ステップS79で、スタートキー53がタップ操作されたかどうかを判断する。
【0115】
ステップS79で“NO”であれば、つまり、スタートキー53がタップ操作されていなければ、ステップS81で、その他の処理を実行して、ステップS53に戻る。詳細な説明は省略するが、その他の処理としては、倍率の選択画面の表示、倍率の選択、ステーブル機能のオン/オフ、カラーモードの設定画面の表示、カラーモードの設定、画像の向きの選択画面の表示、画像の向きの設定、コピー濃度の設定画面の表示、コピー濃度の設定、ページ集約の選択画面の表示またはページ集約の選択などの処理が該当する。また、ホームボタンが操作された場合には、制御部17は、シンプルコピー処理を強制終了し、割り込みで
図12に示したステップS1に戻る。このことは、後述する、シンプルファックス処理およびシンプルスキャン処理についても同様である。
【0116】
一方、ステップS79で“YES”であれば、つまり、スタートキー53がタップ操作されていれば、ステップS83で、コピー処理を実行して、ステップS53に戻る。ただし、ステップS83では、白黒スタートキー53aがタップ操作された場合には、モノクロの印刷処理が実行され、カラースタートキー53bがタップ操作された場合には、カラーの印刷処理が実行される。
【0117】
図15および
図16は、
図12に示したステップS15のシンプルファックス処理の一例を示すフロー図である。以下、シンプルファックス処理について説明するが、既に説明した処理と同じ処理および同様の処理については簡単に説明することにする。
図15に示すように、シンプルファックス処理を開始すると、ステップS101で、
図8(A)に示したようなファックス第1画面61を操作パネル20に表示する。次のステップS103では、ユーザ操作があるかどうかを判断する。ステップS103で“NO”であれば、そのままステップS101に戻る。
【0118】
一方、ステップS103で“YES”であれば、ステップS105で、矢印ボタン45がタップ操作されたか、または、フリック操作が行われたかどうかを判断する。ステップS105で“YES”であれば、ステップS107で、ファックス第1画面61と
図8(B)に示したようなファックス第2画面62とを切り替える。
【0119】
一方、ステップS105で“NO”であれば、ステップS109で、アドレス帳ボタン65aがタップ操作されたかどうかを判断する。ステップS109で“YES”であれば、つまり、アドレス帳ボタン65aがタップ操作されれば、ステップS111で、
図9に示したようなアドレス帳画面66を操作パネル20に表示して、ステップS103に戻る。一方、ステップS109で“NO”であれば、つまり、アドレス帳ボタン65aがタップ操作されていなければ、ステップS113で、履歴ボタン65bがタップ操作されたかどうかを判断する。
【0120】
ステップS113で“YES”であれば、つまり、履歴ボタン65bがタップ操作されれば、ステップS115で、シンプルファックスの履歴画面を操作パネル20に表示して、ステップS103に戻る。一方、ステップS113で“NO”であれば、ステップS117で、設定内容の変更かどうかを判断する。具体的には、アドレス帳画面66が操作パネル20に表示されている場合には、設定内容として並び替えが選択(変更)されたかどうかを判断する。また、履歴画面が操作パネル20に表示されている場合には、設定内容として再送信したい宛先が選択されたかどうかを判断する。
【0121】
ステップS117で“YES”であれば、つまり、設定内容の変更であれば、ステップS119で、表示中の画面に応じた設定内容の変更処理を実行して、ステップS103に戻る。一方、ステップS117で“NO”であれば、設定内容の変更でなければ、
図16に示すステップS121で、リセットキー64がタップ操作されたかどうかを判断する。ステップS121で“YES”であれば、ステップS123で、設定内容を初期化して、
図15に示したステップS103に戻る。一方、ステップS121で“NO”であれば、ステップS125で、スタートキー63がタップ操作されたかどうかを判断する。
【0122】
ステップS125で“NO”であれば、つまり、スタートキー63がタップ操作されていなければ、ステップS127で、その他の処理を実行して、ステップS103に戻る。詳細な説明は省略するが、その他の処理としては、ファックス番号の直接入力を行うための画面の表示、ファックス番号の直接入力、原稿サイズの設定画面の表示、原稿サイズの選択、原稿の読み取りの濃度の設定画面の表示、濃度の設定、原稿の読み取りの画質の設定画面の表示、画質の設定、回線の選択画面の表示、回線の選択などの処理が該当する。また、ホームボタンが操作された場合には、制御部17は、シンプルファックス処理を強制終了し、割り込みで
図12に示したステップS1に戻る。
【0123】
一方、ステップS125で“YES”であれば、つまり、スタートキー63がタップ操作されていれば、ステップS129で、ファックス送信処理を実行して、ステップS103に戻る。
【0124】
図17および
図18は、
図12に示したステップS19のシンプルスキャン処理の一例を示すフロー図である。以下、シンプルスキャン処理について説明するが、既に説明した処理と同じ処理および同様の処理については簡単に説明することにする。
図17に示すように、シンプルスキャン処理を開始すると、ステップS151で、
図10(A)に示したようなスキャン第1画面71を操作パネル20に表示する。次のステップS153では、ユーザ操作があるかどうかを判断する。ステップS153で“NO”であれば、そのままステップS151に戻る。
【0125】
一方、ステップS153で“YES”であれば、ステップS155で、矢印ボタン45がタップ操作されたか、または、フリック操作が行われたかどうかを判断する。ステップS155で“YES”であれば、ステップS157で、スキャン第1画面71と
図10(B)に示したようなスキャン第2画面72とを切り替える。
【0126】
一方、ステップS155で“NO”であれば、ステップS159で、アドレス帳ボタン75aがタップ操作されたかどうかを判断する。ステップS159で“YES”であれば、つまり、アドレス帳ボタン75aがタップ操作されれば、ステップS161で、アドレス帳画面を操作パネル20に表示して、ステップS153に戻る。一方、ステップS159で“NO”であれば、つまり、アドレス帳ボタン75aがタップ操作されていなければ、ステップS163で、履歴ボタン75bがタップ操作されたかどうかを判断する。
【0127】
ステップS163で“YES”であれば、つまり、履歴ボタン75bがタップ操作されれば、ステップS165で、シンプルスキャンの履歴画面76を操作パネル20に表示して、ステップS153に戻る。一方、ステップS163で“NO”であれば、ステップS167で、設定内容の変更かどうかを判断する。具体的には、アドレス帳画面が操作パネル20に表示されている場合には、設定内容として並び替えが選択(変更)されたかどうかを判断する。また、履歴画面76が操作パネル20に表示されている場合には、設定内容として再送信したい宛先が選択されたかどうかを判断する。
【0128】
ステップS167で“YES”であれば、つまり、設定内容の変更であれば、ステップS169で、表示中の画面に応じた設定内容の変更処理を実行して、ステップS153に戻る。一方、ステップS167で“NO”であれば、設定内容の変更でなければ、
図18に示すステップS171で、リセットキー74がタップ操作されたかどうかを判断する。ステップS171で“YES”であれば、ステップS173で、設定内容を初期化して、
図17に示したステップS153に戻る。一方、ステップS171で“NO”であれば、ステップS175で、スタートキー73がタップ操作されたかどうかを判断する。
【0129】
ステップS175で“NO”であれば、つまり、スタートキー73がタップ操作されていなければ、ステップS177で、その他の処理を実行して、ステップS153に戻る。詳細な説明は省略するが、その他の処理としては、グローバルアドレス検索を行うための画面の表示、グローバルアドレス研削の実行、本体/デバイス保存の選択、原稿サイズの設定画面の表示、原稿サイズの選択、原稿の読み取りの解像度の設定画面の表示、解像度の設定、フォーマットの選択画面の表示、フォーマットの選択、白紙飛ばし機能のオン/オフの選択などの処理が該当する。また、ホームボタンが操作された場合には、制御部17は、シンプルスキャン処理を強制終了し、割り込みで
図12に示したステップS1に戻る。
【0130】
一方、ステップS175で“YES”であれば、つまり、スタートキー73がタップ操作されていれば、ステップS179で、スキャン送信処理を実行して、ステップS153に戻る。ただし、ステップS179では、白黒スタートキー73aがタップ操作された場合には、モノクロのスキャン送信処理が実行され、カラースタートキー73bがタップ操作された場合には、カラーのスキャン送信処理が実行される。