(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
書き込まれたデータ信号による駆動電流が流れる駆動トランジスタに接続し、前記駆動電流によって発光する有機発光ダイオードのアノード電極電圧を前記駆動トランジスタに印加される第1電源電圧を低くしてリセットする段階と、
前記駆動トランジスタがダイオード接続し、前記駆動トランジスタの閾値電圧がキャパシタに貯蔵される補償段階と
をさらに含む、請求項12に記載の表示装置の駆動方法。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
本発明は、大型化および高解像度化のうちの少なくとも1つを要求する環境において、立体映像または平面映像を表示することができる表示装置およびその駆動方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0004】
本発明の一実施形態に係る表示装置は、第1映像および第2映像を映像ソース信号によって表示する。前記表示装置は、第1グループ画素、第2グループ画素、及び前記第1グループ画素と前記第2グループ画素に複数の走査信号を伝達する走査線及び複数のデータ信号を伝達するデータラインを含む表示部と、前記第1映像および前記第2映像が前記第1グループ画素および前記第2グループ画素に表示される順によって表示装置の一フレーム単位で前記映像ソース信号を配列する映像処理部と
、第1シャッター眼鏡を制御するための第1眼鏡駆動信号と、第2シャッター眼鏡を制御するための第2眼鏡駆動信号とを生成するタイミング制御部と、を含む。
【0005】
前記映像処理部は、前記映像ソース信号の一フレーム期間中の単位表示期間の整数倍期間以外の残りの期間に表示される映像の種類を前記映像ソース信号の一フレーム単位に変え、前記単位表示期間の整数倍期間に対応する映像ソース信号の配列に前記残りの期間に対応する映像ソース信号配列を加える。
前記単位表示期間は、前記第1映像および前記第2映像それぞれが時分割され、前記第1グループ画素および前記第2グループ画素に一フレームずつ表示される期間であり、前記単位表示期間の整数倍期間に対応する映像ソース信号の配列はフレームごとに一定であり、前記第1グループ画素が書き込まれた複数のデータ信号によって発光する発光期間と前記第2グループ画素に複数のデータ信号が伝達される走査期間が重なり、前記複数のデータ信号は、前記映像処理部が配列した映像ソース信号による信号であり
、前記第1眼鏡駆動信号は前記第1映像が表示される期間に前記第1シャッター眼鏡のレンズの一方を開放、他方を閉鎖するように制御し、前記第2眼鏡駆動信号は前記第2映像が表示される期間に前記第2シャッター眼鏡のレンズの一方を開放、他方を閉鎖するように制御し、前記映像ソース信号の一フレーム単位に変える映像の種類は前記第1シャッター眼鏡に表示される前記第1映像と前記第2シャッター眼鏡に表示される前記第2映像である。
【0006】
前記映像処理部は、前記映像ソース信号に含まれている第1左眼映像信号および第1右眼映像信号、第2左眼映像信号および第2右眼映像信号それぞれを前記表示装置の一フレーム単位で前記第1グループ画素および前記第2グループ画素に表示される映像信号に分け、前記分けられた映像信号を前記表示順によって配列して前記単位表示期間に対応する基本配列を構成する。
【0007】
前記映像処理部は、前記第1左眼映像信号のうちで前記第1グループ画素に表示される映像信号、前記第1左眼映像信号のうちで前記第2グループ画素に表示される映像信号、前記第1右眼映像信号のうちで前記第1グループ画素に表示される映像信号、前記第1右眼映像信号のうちで前記第2グループ画素に表示される映像信号、前記第2左眼映像信号のうちで前記第1グループ画素に表示される映像信号、前記第2左眼映像信号のうちで前記第2グループ画素に表示される映像信号、前記第2右眼映像信号のうちで前記第1グループ画素に表示される映像信号、および前記第2右眼映像信号のうちで前記第2グループ画素に表示される映像信号の順に配列して前記基本配列を構成する。
【0008】
前記映像処理部は、前記第1右眼映像信号のうちで前記第1グループ画素に表示される映像信号、前記第1右眼映像信号のうちで前記第2グループ画素に表示される映像信号、前記第1左眼映像信号のうちで前記第1グループ画素に表示される映像信号、前記第1左眼映像信号のうちで前記第2グループ画素に表示される映像信号、前記第2右眼映像信号のうちで前記第1グループ画素に表示される映像信号、前記第2右眼映像信号のうちで前記第2グループ画素に表示される映像信号、前記第2左眼映像信号のうちで前記第1グループ画素に表示される映像信号、および前記第2左眼映像信号のうちで前記第2グループ画素に表示される映像信号順に配列して前記基本配列を構成する。
【0009】
前記映像処理部は、前記基本配列を前記単位表示期間の整数倍だけ繰り返し、前記分けられた映像信号のうちで前記映像ソース信号の現在フレームに対応する映像種類の映像信号で前記残りの期間に対応する前記表示装置のフレーム数だけ配列し、前記繰り返された基本配列に加える。
【0010】
前記第1グループ画素および前記第2グループ画素それぞれは、書き込まれたデータ信号による駆動電流が流れる駆動トランジスタと、前記駆動トランジスタに接続され、前記駆動電流によって発光する有機発光ダイオードとを含み、前記有機発光ダイオードのアノード電極電圧をリセットするリセット期間に、前記駆動トランジスタに印加される第1電源電圧が前記有機発光ダイオードのカソード電極に印加される第2電源電圧よりも低い。
前記第1グループ画素および前記第2グループ画素それぞれは、前記駆動トランジスタのゲート電極に接続されており、前記第1電源電圧にカップリングされているキャパシタを含み、前記駆動トランジスタがダイオード接続する補償期間に、前記キャパシタに前記駆動トランジスタの閾値電圧が貯蔵される。
前記発光期間に、第1電源電圧レベルが前記リセット期間、前記補償期間、および前記走査期間の第1電源電圧レベルよりも高い。
前記表示装置の一フレームは、前記リセット期間、前記補償期間、前記走査期間、および前記発光期間を含み、前記リセット期間、前記補償期間、前記走査期間、および前記発光期間の順に動作する。
【0011】
前記第1グループ画素が発光するフレームで構成された第1フィールドと前記第2グループ画素が発光するフレームで構成された第2フィールドの間のブランク期間は、前記隣接した第1フィールドおよび第2フィールド間の映像種類および映像の基準視点(view point)のうちの少なくとも1つによって相違して設定される。
前記第1フィールドおよび前記第2フィールド間のブランク個数を前記映像種類および映像の基準視点(view point)のうちの少なくとも1つによって相違して設定し、前記第1フィールドおよび前記第2フィールド間のブランク個数は、前記第1フィールドの発光期間とこれに隣接した前記第2フィールドの発光期間の間の期間を示す。
前記表示装置は、前記ブランク個数が小数点以下の数を有さないように、前記ブランク個数を前記映像種類および映像の基準視点(view point)のうちの少なくとも1つによって相違して設定する。
【0012】
前記表示装置は、前記映像ソース信号の一フレームあたりに割り当てられたブランク個数を前記映像ソース信号の一フレームに含まれる前記表示装置のフレーム個数で割った値の小数点以下を切り捨てた整数で基本ブランク個数を設定し、前記隣接した第1フィールドおよび前記第2フィールド間の映像種類が異なるときのブランク個数は、前記基本ブランク個数よりも大きく設定する。
前記表示装置は、前記隣接した第1フィールドおよび前記第2フィールド間映像の基準視点(view point)が異なるときのブランク個数は、前記基本ブランク個数よりも大きく設定する。
前記表示装置は、前記垂直同期信号間のブランク個数を前記隣接したフィールド間の映像種類および映像の基準視点(view point)のうちのいずれか1つによって相違して設定するタイミング制御部をさらに含む。
【0013】
前記表示装置は、前記第1映像が前記第1グループ画素および前記第2グループ画素に表示される間に開放される第1シャッター眼鏡と、前記第2映像が前記第1グループ画素および前記第2グループ画素に表示される間に開放される第2シャッター眼鏡とを含む。
前記第1シャッター眼鏡は、前記第1映像の第1左眼映像信号が前記第1グループ画素および前記第2グループ画素に表示される間に開放される第1左眼レンズと、前記第1映像の第1右眼映像信号が前記第1グループ画素および前記第2グループ画素に表示される間に開放される第2右眼レンズとを含み、前記第2シャッター眼鏡は、前記第2映像の第2左眼映像信号が前記第1グループ画素および前記第2グループ画素に表示される間に開放される第2左眼レンズと、前記第2映像の第2右眼映像信号が前記第1グループ画素および前記第2グループ画素に表示される間の開放される第2右眼レンズとを含む。
【0014】
本発明の実施形態の他の特徴に係る表示装置は、第1映像および第2映像を示す映像ソース信号によって前記第1映像および前記第2映像を立体映像で表示する。前記表示装置は、第1グループ画素および第2グループ画素を含む表示部と、前記第1映像および前記第2映像が前記第1グループ画素および前記第2グループ画素に表示される順によって表示装置の一フレーム単位で前記映像ソース信号を配列する映像処理部と、前記第1グループ画素が発光するフレームで構成された第1フィールドと前記第2グループ画素が発光するフレームで構成された第2フィールドの間のブランク期間を、前記隣接した第1フィールドおよび第2フィールド間の映像種類および映像の基準視点(view point)のうちのいずれか1つによって設定するタイミング制御部とを含む。
【0015】
前記映像処理部は、前記映像ソース信号の一フレーム期間中の単位表示期間の整数倍期間以外の残りの期間に表示される映像の種類を前記映像ソース信号の一フレーム単位に変え、前記単位表示期間の整数倍期間に対応する映像ソース信号の配列に前記残りの期間に対応する映像ソース信号配列を加える。前記映像ソース信号は、第1左眼映像信号、第1右眼映像信号、第2左眼映像信号、および第2右眼映像信号を含み、前記単位表示期間は、前記第1左眼映像信号、前記第1右眼映像信号、前記第2左眼映像信号、および前記第2右眼映像信号が前記表示装置の一フレーム単位で前記第1グループ画素および前記第2グループ画素に前記表示順によって表示される期間である。
【0016】
前記第1左眼映像信号と前記第1右眼映像信号、そして前記第2左眼映像信号と前記第2右眼映像信号は、前記映像の基準視点(view point)が互いに異なる信号であり、前記単位表示期間は、前記第1左眼映像信号と前記第1右眼映像信号、および前記前記第2左眼映像信号と前記第2右眼映像信号が前記第1グループ画素および前記第2グループ画素に一フレームずつ表示される期間である。
【0017】
前記第1フィールドおよび前記第2フィールドそれぞれに含まれる前記表示装置の一フレームは、複数の画素にデータ信号が書き込まれる走査期間と、書き込まれたデータによって前記複数の画素が発光する発光期間とを含み、前記第1フィールドの発光期間と前記第2フィールドの走査期間が重なる。
前記表示装置の一フレームは、前記画素の有機発光ダイオードのアノード電圧をリセットさせるリセット期間と、前記有機発光ダイオードに駆動電流を供給する駆動トランジスタの閾値電圧を補償する補償期間とをさらに含む。
前記駆動トランジスタに供給される第1電源電圧の前記発光期間におけるレベルは、前記リセット期間、前記補償期間、および前記走査期間のうちの少なくとも1つの期間におけるレベルと異なる。
【0018】
本発明の実施形態の他の特徴に係る表示装置の駆動方法は、第1グループ画素および第2グループ画素を含む表示装置に適用される。前記表示装置の駆動方法は、第1映像および第2映像を示す映像ソース信号を前記第1映像および前記第2映像が前記第1グループ画素および前記第2グループ画素に表示される順によって表示装置の一フレーム単位で前記映像ソース信号を配列する段階と、前記第1映像および前記第2映像
それぞれが時分割され、前記第1グループ画素および前記第2グループ画素に一フレームずつ表示される単位表示期間に対応する基本配列を前記単位表示期間が前記映像ソース信号の一フレーム期間に含まれる回数だけ繰り返す段階と、前記映像ソース信号の一フレーム期間中の前記単位表示期間が前記回数の分だけ経過した後の残りの期間に表示される映像の種類を前記映像ソース信号の一フレーム単位で交互に選択する段階と、前記繰り返された基本配列に前記残りの期間に対応する映像ソース信号配列を加える段階と、前記第1グループ画素が書き込まれた複数のデータ信号によって発光する段階と、前記第2グループ画素に複数のデータ信号が伝達される走査段階と、前記第1映像が表示される期間に第1シャッター眼鏡のレンズの一方を開放、他方を閉鎖するように制御する第1眼鏡駆動信号を生成する段階と、前記第2映像が表示される期間に第2シャッター眼鏡のレンズの一方を開放、他方を閉鎖するように制御する第2眼鏡駆動信号を生成する段階と、を含み、前記発光する段階と前記走査段階が時間的に重なり、
前記単位表示期間の整数倍期間に対応する映像ソース信号の配列はフレームごとに一定であり、前記映像ソース信号の一フレーム単位で交互に選択する映像の種類は前記第1シャッター眼鏡に表示される前記第1映像と前記第2シャッター眼鏡に表示される前記第2映像である。
【0019】
前記映像ソース信号を配列する段階は、前記映像ソース信号に含まれている第1左眼映像信号および第1右眼映像信号、第2左眼映像信号および第2右眼映像信号それぞれを前記表示装置の一フレーム単位で前記第1グループ画素および前記第2グループ画素に表示される映像信号に分ける段階と、前記分けられた映像信号を前記表示順によって配列して前記基本配列を構成する段階とを含む。
前記残りの期間に対応する映像ソース信号配列を加える段階は、前記分ける段階で分けられた映像信号のうちから前記選択した映像種類の映像信号で前記残りの期間に対応する前記表示装置のフレーム数だけ配列し、前記繰り返された基本配列に加える段階を含む。
【0020】
前記表示装置の駆動方法は、書き込まれたデータ信号による駆動電流が流れる駆動トランジスタに接続し、前記駆動電流によって発光する有機発光ダイオードのアノード電極電圧を前記駆動トランジスタに印加される第1電源電圧を低くしてリセットする段階と、前記駆動トランジスタがダイオード接続し、前記駆動トランジスタの閾値電圧がキャパシタに貯蔵される補償段階とをさらに含む。
【0021】
前記表示装置の駆動方法は、前記第1グループ画素が発光するフレームで構成された第1フィールドと前記第2グループ画素が発光するフレームで構成された第2フィールドの間のブランク期間が、前記隣接した第1フィールドおよび第2フィールド間の映像種類および映像の基準視点(view point)のうちの少なくとも1つによって相違して設定される段階をさらに含む表示装置の駆動方法。
前記ブランク期間が設定される段階は、前記第1フィールドおよび前記第2フィールド間の映像種類および映像の基準視点(view point)のうちの少なくとも1つにより、前記隣接した第1フィールドおよび前記第2フィールド間のブランク個数を相違して設定する段階を含み、前記第1フィールドおよび前記第2フィールド間のブランク個数は、前記第1フィールドの発光期間とこれに隣接した前記第2フィールドの発光期間の間の期間を示す。
【0022】
前記ブランク個数を設定する段階は、前記映像ソース信号の一フレームあたりに割り当てられたブランク個数を前記映像ソース信号の一フレームに含まれる前記表示装置のフレーム個数で割った値の小数点以下を切り捨てた整数で基本ブランク個数を設定する段階と、前記隣接した第1フィールドおよび前記第2フィールド間の映像種類が異なるときのブランク個数は、前記基本ブランク個数よりも大きく設定する段階とを含む。
前記ブランク個数を設定する段階は、前記映像ソース信号の一フレームあたりに割り当てられたブランク個数を前記映像ソース信号の一フレームに含まれる前記表示装置のフレーム個数で割った値の小数点以下を切り捨てた整数で基本ブランク個数を設定する段階と、前記隣接した第1フィールドおよび前記第2フィールド間映像の基準視点(view point)が異なるときのブランク個数は、前記基本ブランク個数よりも大きく設定する段階とを含む。
【発明の効果】
【0023】
モーションアーチファクトを減少させることができ、発光時間を最大限確保することができる表示装置およびその駆動方法を提供する。このような効果により、大型化および高解像度化のうちの少なくとも1つを要求する環境において、立体映像を従来に比べて低い駆動周波数で表示する表示装置および表示装置の駆動方法が提供される。
また、互いに異なる2つの映像を1つの表示装置で表示するとき、2つの映像間に画質差が生じることを防止することができる表示装置およびその駆動方法を提供する。
【発明を実施するための形態】
【0025】
以下、添付の図面を参照しながら、本発明の実施形態について、本発明が属する技術分野において通常の知識を有する者が容易に実施できるように詳しく説明する。しかしながら、本発明は多様に相違した形態で実現されることができ、明細書中で説明する実施形態に限定されることはない。図面において、本発明を明確に説明するために、説明上で不必要な部分は省略した。明細書全体に渡って類似した部分については、類似した図面符号を付与した。
明細書全体において、ある部分が他の部分と「接続」されているとするとき、これは「直接的に接続」されている場合だけではなく、その中間に他の要素を間において「電気的に接続」されている場合も含む。ある部分がある構成要素を「含む」とするとき、これは特に限定する記載がない限り、他の構成要素を除外するのではなく、他の構成要素をさらに包含することを意味する。
【0026】
図1は、本発明の一実施形態に係る表示装置の駆動方式を示す図である。
本発明の一実施形態に係る駆動方式によって動作する表示装置のパネルは、第1グループ画素および第2グループ画素を含む。第1グループ画素は複数の画素のうちの奇数フレームで発光する画素であり、第2グループ画素は複数の画素のうちの偶数フレームで発光する画素である。以下、複数の奇数フレームが連続的に配列されたものを第1フィールドとし、複数の偶数フレームが連続的に配列されたものを第2フィールドとする。
【0027】
また、表示装置は、2つの互いに異なる2つの第1映像(A)および(B)を立体映像で表示する。表示装置は、立体映像を表示するために、A映像の左眼画像(A_L)を第1フィールドの一フレーム(A_LE)および第2フィールドの一フレーム(A_LO)に表示し、A映像の右眼画像(A_R)を第1フィールドの一フレーム(A_RE)および第2フィールドの一フレーム(A_RO)に表示する。左眼画像は、映像の基本視点(view point)を左眼とする画像であり、右眼画像は、映像の基本視点(view point)を右眼とする画像である。
表示装置は、A映像に続いてB映像の左眼画像(B_L)を第1フィールドの一フレーム(B_LE)および第2フィールドの一フレーム(B_LO)に表示し、B映像の右眼画像(B_R)を第1フィールドの一フレーム(B_RE)および第2フィールドの一フレーム(B_RO)に表示する。
しかしながら、本発明はこれに限定されることはなく、A映像の右眼画像(A_R)が左眼画像(A_L)よりも先に表示されてもよい。同様に、B映像の右眼画像(B_R)が左眼画像(B_L)よりも先に表示されてもよい。
【0028】
一フレームは、リセット期間1、補償期間2、走査期間3、および発光期間4を順に含む。各期間については、後述して説明する。
また、第1フィールド(EFD)と第2フィールド(OFD)は、所定期間(SF)だけ移動した時点に同期されて駆動する。具体的に、第1フィールド(EFD)の一フレーム(A_LE)に時間的に隣接する第2フィールドの一フレーム(A_LO)は、時間的に一フレーム(A_LE)から期間(SF)だけシフトされる。期間(SF)は、走査期間3が互いに重ならないように設定される。
【0029】
第1グループ画素が発光する期間4に、第2グループ画素それぞれには対応するデータ信号が書き込まれる走査期間3が発生する。同様に、第2グループ画素が発光する期間4に、第1グループ画素それぞれには対応するデータ信号が書き込まれる走査期間3が発生する。したがって、走査期間3を十分に確保することができ、表示パネルを駆動させるための時間的マージン(margin)が増加する。
また、走査周波数を低くすることができるため、データ信号を生成してデータ線に伝達するデータ駆動部および走査信号を生成する走査駆動部の帯域幅が減少し、回路部品のコストを減少させることができる。
さらに、第1グループ画素の発光時間4と第2グループ画素の発光時間4が分散されるため、発光時間に必要な最高電流が減少し、表示装置に電源を供給する電源回路のコストを減少させることができる。
【0030】
図2は、本発明の実施形態に係る表示装置を示す図である。
図2に示すように、表示装置10は、映像処理部100、タイミング制御部200、データ駆動部300、走査駆動部400、電源制御部500、補償制御信号部600、および表示部700を含む。
上述した表示パネルは、表示部700だけでなく、映像処理部100、タイミング制御部200、データ駆動部300、走査駆動部400、電源制御部500、および補償制御信号部600のうちの少なくとも1つをさらに含む概念であってもよい。
【0031】
映像処理部100は、入力信号(InS)から映像表示信号(ImS)および同期信号を生成する。同期信号は、水平同期信号(Hsync)、垂直同期信号(Vsync)、およびメインクロック信号(CLK)を含む。
映像処理部100は、入力信号(InS)に含まれている2つの映像(A,B)を示す信号(以下、映像ソース信号)が立体映像を表示する信号である場合、左眼画像を示す左眼映像信号および右眼画像を示す右眼映像信号に区分する。
本発明の実施形態に係る映像処理部100に入力される入力信号(InS)は、互いに異なる2つの第1映像(A)および第2映像(B)を示す映像ソース信号を含む。
【0032】
映像処理部100は、第1映像(A)および第2映像(B)が第1グループ画素(E)および前記第2グループ画素(O)に表示される順により、表示装置10の一フレーム単位で映像ソース信号を配列する。
映像処理部100は、映像ソース信号の一フレーム期間中の単位表示期間の整数倍期間以外の残りの期間に表示される映像の種類を映像ソース信号の一フレーム単位に変える。単位表示期間は、第1映像(A)および第2映像(B)それぞれが時分割され、第1グループ画素(E)および第2グループ画素(O)に表示装置の一フレーム単位で表示される期間である。
【0033】
具体的には、映像ソース信号は、第1映像を示す第1映像ソース信号(AS)および第2映像を示す第2映像ソース信号(BS)を含む。本発明の実施形態に係る表示装置10は、第1映像(A)および第2映像(B)を立体映像で表示する。
このとき、第1映像ソース信号(AS)は、第1左眼映像信号(ASL)および第1右眼映像信号(ASR)を含む。第2映像ソース信号(BS)は、第2左眼映像信号(BSL)および第2右眼映像信号(BSR)を含む。
映像処理部100は、入力信号(InS)から第1左眼映像信号(ASL)、第1右眼映像信号(ASR)、第2左眼映像信号(BSL)、および第2右眼映像信号(BSR)を検出する。映像処理部100は、第1左眼映像信号(ASL)、第1右眼映像信号(ASR)、第2左眼映像信号(BSL)、および第2右眼映像信号(BSR)を表示順によって配列する。
【0034】
表示順は、
図1に示す第1グループ画素(E)および第2グループ画素(O)に第1映像および第2映像が表示される順を意味する。例えば、本発明の実施形態では、第1左眼映像信号(ASL)が第1グループ画素(E)に一フレーム表示され、第2グループ画素(O)に一フレーム表示され、第1右眼映像信号(ASR)が第1グループ画素(E)に一フレーム表示され、第2グループ画素(O)に一フレーム表示される。次に、第2左眼映像信号(BSL)が第1グループ画素(E)に一フレーム表示され、第2グループ画素(O)に一フレーム表示され、第2右眼映像信号(BSR)が第1グループ画素(E)に一フレーム表示され、第2グループ画素(O)に一フレーム表示される。このとき、単位表示期間は、表示装置10の8フレームが表示される期間である。
【0035】
以下、8フレームを基本配列とする実施形態について説明する。
映像処理部100は、第1左眼映像信号(ASL)のうちで第1グループ画素に書き込まれる映像信号(ASL_E)および第2グループ画素に書き込まれる映像信号(ASL_O)を分ける。同様に、映像処理部100は、第1右眼映像信号(ASR)、第2左眼映像信号(BSL)、および第2右眼映像信号(BSR)それぞれを第1グループ画素に書き込まれる映像信号(ASR_E,BSL_E,BSR_E)および第2グループ画素に書き込まれる映像信号(ASR_O,BSL_O,BSR_O)に分ける。
【0036】
映像処理部100は、表示順によって映像信号(ASL_E,ASR_E,BSL_E,BSR_E)および映像信号(ASL_O,ASR_O,BSL_O,BSR_O)を一フレーム単位で配列する。
図1に示す表示順により、複数の映像信号ASL_E,ASL_O,ASR_E,ASR_O,BSL_E,BSL_O,BSR_E,BSR_Oそれぞれの一フレームずつを配列して基本配列を構成する。しかしながら、本発明の基本配列はこれに限定されることはない。右眼映像が左眼映像よりも先に表示されるとき、映像処理部100は、複数の映像信号ASR_E,ASR_O,ASL_E,ASL_O,BSR_E,BSR_O,BSL_E,BSL_Oそれぞれの一フレームずつを配列して基本配列を構成する。
【0037】
映像処理部100は、このような順で映像信号を繰り返して配列し、残りの期間に表示される映像信号の種類は、映像ソース信号の一フレーム期間単位に変える。実施形態において、残りの期間は、映像ソース信号の一フレーム期間を単位表示期間で割ったときの期間である。映像信号の種類は、第1映像(A)および第2映像(B)のうちのいずれか1つを意味する。
すなわち、映像ソース信号の一フレーム期間のうちの単位表示期間の整数倍期間は基本配列によって映像が表示され、映像ソース信号の一フレーム期間のうちの残りの期間には基本配列ではない第1映像(A)または第2映像(B)が立体映像で表示される。映像ソース信号の一フレーム単位で残りの期間に表示される映像の種類は変わる。
【0038】
図3を参照しながら、残りの期間に映像信号の種類を変更しながら動作する駆動方法について詳細に説明する。
図3は、映像ソース信号の2つのフレーム期間に表示装置が表示する複数のフレームを示す図である。
図3において、表示装置10の各フレームの発光期間4を区分するために、
図1の図面符号をそのまま使用する。例えば、
図3において、「A_LE」および「A_LO」それぞれは、第1フィールド(EFD)の一フレーム(A_LE)の発光期間4と第2フィールド(OFD)の一フレーム(A_LO)の発光期間4を示す。
【0039】
映像ソース信号の一フレーム期間は、時点T1から時点T2までの期間である。
図3では、基本配列によって映像が表示される単位表示期間(PB)が期間T1−T2に2回(PB_1、PB_2)含まれるものと示されているが、本発明はこれに限定されることはない。すなわち、期間T1−T2は、単位表示期間(PB1)の整数倍を含んでもよい。
期間T1−T2を単位表示期間(PB1)で割ったときの残りの期間、すなわち、残りの期間(PR1)に、表示装置10は、第1映像(A)の映像信号(ASL_L,ASL_O,ASR_E,ASR_O)を表示する。
次の映像ソース信号の一フレーム期間T2−T3における残りの期間(PR2)に、表示装置10は、第2映像(B)の映像信号(BSL_E,BSL_O,BSR_E,BSR_O)を表示する。
【0040】
したがって、映像処理部100は、映像ソース信号の一フレーム単位で第1映像(A)および第2映像(B)のうちの1つを交互に選択し、選択された映像を示す映像信号を単位表示期間(PB1)の整数倍(
図3では2倍)後に追加して配列する。
このように、映像処理部100は、映像ソース信号の一フレーム単位で第1映像(A)および第2映像(B)を示す映像信号(ASL_L,ASL_O,ASR_E,ASR_O,SL_E,BSL_O,BSR_E,BSR_O)を配列して映像表示信号(ImS)を生成する。
【0041】
映像処理部100は、表示装置10の駆動周波数による垂直同期信号(Vsync)、水平同期信号(Hsync)、およびメインクロック信号(CLK)を生成してもよい。映像処理部100は、表示装置の駆動周波数を映像信号のフレーム周波数で割って基本配列の回数を決定し、残りの期間を算出する。
フレーム周波数が24hzであり、駆動周波数が240hzであるとき、割った結果は10となる。表示装置10の一周期動作中に、
図1に示すように、第1フィールド(EFD)の一フレームおよび第2フィールド(OFD)の一フレームを表示する。したがって表示装置10は、映像ソース信号の一フレーム間に20個の画像を表示することができる。基本配列は表示装置10の8フレームで構成されるため、映像処理部100は、基本配列の回数を2に決定し、残りの期間を表示装置の4フレームと算出する。
【0042】
映像処理部100は、映像ソース信号のフレームごとに交互に残りの期間に表示される映像の種類を決定する。
このように、映像処理部100は、映像ソース信号のフレームごとに、基本配列の回数、残りの期間、および残りの期間に表示される映像の種類を決定し、決定された内容によって映像信号を配列して映像表示信号(ImS)を生成する。
【0043】
タイミング制御部200は、映像表示信号(ImS)、垂直同期信号(Vsync)、水平同期信号(Hsync)、およびメインクロック信号(CLK)により、第1〜第4駆動制御信号(CONT1−CONT4)、および映像データ信号(ImD)を生成する。
タイミング制御部200は、垂直同期信号(Vsync)によって第1フィールドまたは第2フィールドのフレーム単位で映像表示信号(ImS)を区分し、水平同期信号(Hsync)によって走査ライン単位で映像表示信号(ImS)を区分して映像データ信号(ImD)を生成し、データ駆動部300に第1駆動制御信号(CONT1)と共に送信する。
【0044】
データ駆動部300は、第1駆動制御信号(CONT1)によって入力された映像データ信号(ImD)をサンプリングおよびホールディングし、複数のデータ線それぞれに複数のデータ信号(data[1]−data[m])を伝達する。
走査駆動部400は、第2駆動制御信号(CONT2)により、リセット期間1および補償期間2中には複数の走査信号(S[1]−S[n])をゲート−オンレベルで生成して複数の走査線に同時に伝達し、走査期間3中には複数の走査(S[1]−S[n])を順にゲート−オンレベルで生成して複数の走査線のうちで対応する走査線に伝達する。発光期間4の走査駆動部400は、すべての複数の走査信号(S[1]−S[n])をゲート−オフレベルに生成する。
【0045】
電源制御部500は、第3駆動制御信号(CONT3)により、第1グループ画素および第2グループ画素それぞれのリセット期間1、補償期間2、走査期間3、および発光期間4によって電源電圧(EVDD,EVSS,OVDD,OVSS)のレベルを決定し、電源線に供給する。
補償制御信号部600は、第4駆動制御信号(CONT4)により、第1グループ画素および第2グループ画素それぞれの補償期間2の補償制御信号(GCE,GCO)のレベルを決定して制御信号線に供給する。
タイミング制御部200は、第1シャッター眼鏡800の左眼レンズ(800_L)および右眼レンズ(800_R)の開閉を制御するための第1眼鏡駆動信号(GDS1)、および第2シャッター眼鏡900の左眼レンズ(900_L)および右眼レンズ(900_R)の動作を制御するための第2眼鏡駆動信号(GDS2)を生成する。
【0046】
図3を参照すれば、第1映像(A)の左眼映像信号(ASL_E,ASL_O)による映像が表示される期間(PS1)に、第1眼鏡駆動信号(GDS1)によって第1シャッター眼鏡800の左眼レンズ(800_L)は開放され、右眼レンズ(800_R)は閉鎖される。
第1映像(A)の右眼映像信号(ASR_E,ASR_O)による映像が表示される期間(PS2)に、第1眼鏡駆動信号(GDS1)によって第1シャッター眼鏡800の左眼レンズ(800_L)は閉鎖され、右眼レンズ(800_R)は開放される。
第2映像(B)の左眼映像信号(BSL_E,BSL_O)による映像が表示される期間(PS3)に、第2眼鏡駆動信号(GDS2)によって第2シャッター眼鏡900の左眼レンズ(900_L)は開放され、右眼レンズ(900_R)は閉鎖される。
第2映像(B)の右眼映像信号(BSR_E,BSR_O)による映像が表示される期間(PS4)に、第2眼鏡駆動信号(GDS2)によって第2シャッター眼鏡900の右眼レンズ(900_R)は開放され、左眼レンズ(900_L)は閉鎖される。
【0047】
表示部700は、第1グループ画素および第2グループ画素を含む表示領域に、複数のデータ信号(data[1]−data[n])を伝達する複数のデータ線、複数の走査信号(S[1]−S[n])を伝達する複数の走査線、複数の電源線、および複数の制御信号線が形成されており、複数のデータ線および複数の走査線が交差する領域に形成されている複数の画素を含む。
【0048】
図4は、本発明の実施形態に係る表示部を示す図である。
図4に示す表示部700において、第1グループ画素および第2グループ画素は2×1パターンで配列されているが、本発明はこれに限定されることはない。
図4では、複数の走査信号(S[1]−S[n])を伝達する複数の走査線(S1−Sn)、複数のデータ信号(data[1]−data[m])を伝達する複数のデータ線(D1−Dm)、第1グループ画素(E)に電源電圧(EVDD)を供給する複数の第1電源配線(VDDE1−VDDEk+1)、第2グループ画素(O)に電源電圧(OVDD)を供給する複数の第2電源配線(VDDO1−VDDOk)、第1グループ画素(E)に補償制御信号(GCE)を伝達する複数の第1制御信号線(GCE1−GCEr)、および第2グループ画素(O)に補償制御信号(GCO)を伝達する複数の第2制御信号線(GCO1−GCOr+1)が示されている。
【0049】
複数の第1制御信号線(GCE1−GCEr)と複数の第2制御信号線(GCO1−GCOr+1)は、一行ずつ交互に配列される。複数の第1電源配線(VDDE1−VDDEk+1)と複数の第2電源配線(VDDO1−VDDOk)は、一列ずつ交互に配列される。しかしながら、本発明はこれに限定されることはなく、複数の第1制御信号線(GCE1−GCEr)と複数の第2制御信号線(GCO1−GCOr+1)が一列ずつ交互に配列されてもよく、複数の第1電源配線(VDDE1−VDDEk+1)と複数の第2電源配線(VDDO1−VDDOk)は一行ずつ交互に配列されてもよい。
【0050】
また、複数の第1制御信号線(GCE1−GCEr)と複数の第2制御信号線(GCO1−GCOr+1)は一行ずつ配列され、さらに他の複数の第1制御信号線と複数の第2制御信号線が一列ずつ交互に配列されてもよい。
そして、行方向に配列された複数の第1制御信号線と列方向に配列された複数の第1制御信号線同士が交差する場所が、電気的に接続されている接続点であってもよい。また、行方向に配列された複数の第2制御信号線と列方向に配列された複数の第2制御信号線同士が交差する場所が、電気的に接続されている接続点であってもよい。これを、メッシュ(mesh)構造という。同じような方式により、複数の第1電源配線および複数の第2電源配線もメッシュ構造で形成されてもよい。
【0051】
第1グループ画素(E)および第2グループ画素(O)は、複数の走査線(S1−Sn)および複数のデータ線(D1−Dm)が交差する領域に2×1パターンで交互に配列されている。第1グループ画素(E)および第2グループ画素(O)のパターンは、2×1パターンに限定されることはなく、多様なパターンが適用されてもよい。
各行には、第1グループ画素(E)と第2グループ画素(O)が交互に配列されている。複数の走査線(S1−Sn)それぞれには、各行の第1グループ画素(E)および第2グループ画素(O)が接続されている。複数のデータ線(D1−Dm)それぞれには、各列の第1グループ画素(E)および第2グループ画素(O)が接続されている。
【0052】
走査線(S1,Sn)に接続されている第2グループ画素(O)は、第2補償制御線(GCO1,GCOr+1)に接続されている。走査線(S1)に接続されている第1グループ画素(E)および走査線(S2)に接続されている第1グループ画素(E)は、第1補償制御線(GCE1)に接続されている。走査線(S2)に接続されている第2グループ画素(O)および走査線(S3)に接続されている第2グループ画素(O)は、第2補償制御線(GCO2)に接続されている。
同じような接続方式により、第1グループ画素(E)および第2グループ画素(O)は、対応する第1補償制御線または第2補償制御線に接続されている。
【0053】
データ線(D1、Dm)に接続されている第1グループ画素(E)は、第1電源配線(VDDE1,VDDEk+1)に接続されている。データ線(D2)およびデータ線(D3)に接続されている第1グループ画素(E)は、第1電源配線(VDDE2)に接続されている。データ線(D1)およびデータ線(D2)に接続されている第2グループ画素(O)は、第1電源配線(VDDO1)に接続されている。
同じような接続方式により、第1グループ画素(E)および第2グループ画素(O)は、対応する第1補償制御線または第2補償制御線に接続されている。
【0054】
図5は、第1グループ画素を示す図である。
図5では、走査線(Si)およびデータ線(Dj)に接続されている第1グループ画素(Eij)が示されている。
図5に示すように、第1グループ画素(E)のうちの一画素(Eij)は、スイッチングトランジスタ(ETS)、駆動トランジスタ(ETR)、補償トランジスタ(ETH)、補償キャパシタ(ECH)、および貯蔵キャパシタ(ECS)を含む。
【0055】
駆動トランジスタ(ETR)は、有機発光ダイオード(OLED_E)のアノード電極が接続されているドレイン電極、補償キャパシタ(ECH)の一電極に接続されているゲート電極、および第1電源電圧(EVDD)に接続されているソース電極を含む。駆動トランジスタ(ETR)は、有機発光ダイオード(OLED_E)に供給される駆動電流を制御する。
補償トランジスタ(ETH)は、第1補償制御信号(GCE)が入力されるゲート電極、および駆動トランジスタ(ETR)のドレイン電極およびゲート電極それぞれに接続されている2つの電極を含む。
補償キャパシタ(ECH)の他電極は、貯蔵キャパシタ(ECS)の一電極およびスイッチングトランジスタ(ECS)の一電極に接続されている。貯蔵キャパシタ(ECS)の他電極は、第1電源電圧(EVDD)に接続されている。
【0056】
スイッチングトランジスタ(ECS)のゲート電極には走査信号(S[i])が入力され、スイッチングトランジスタ(ECS)の他電極はデータライン(Dj)に接続されている。データライン(Dj)を通じてデータ信号(data[j])が伝達される。
有機発光ダイオード(OLED_E)のカソード電極は、第2電源電圧(EVSS)に接続される。
電源電圧(EVDD)および電源電圧(EVSS)は、画素動作に必要な駆動電圧を供給する。具体的には、電源電圧(EVDD)および電源電圧(EVSS)は、駆動トランジスタ(ETR)および有機発光ダイオード(OLED_E)がリセット期間1、補償期間2、走査期間3、および発光期間4それぞれによって動作に必要な駆動電圧を供給する
【0057】
以下、駆動トランジスタを通じてアノード電極に接続される電源電圧を第1グループ画素および第2グループ画素の区分なく第1電源電圧とし、カソード電極に接続される電源電圧を第1グループ画素および第2グループ画素の区分なく第2電源電圧とする。
【0058】
図6は、第2グループ画素を示す図である。
図6では、走査線(Sp)およびデータ線(Dq)に接続されている第2グループ画素(Epq)が示されている。
図6に示すように、第2グループ画素(O)のうちの一画素(Epq)は、スイッチングトランジスタ(OTS)、駆動トランジスタ(OTR)、補償トランジスタ(OTH)、補償キャパシタ(OCH)、および貯蔵キャパシタ(OCS)を含む。
【0059】
駆動トランジスタ(OTR)は、有機発光ダイオード(OLED_O)のアノード電極が接続されているドレイン電極、補償キャパシタ(OCH)の一電極に接続されているゲート電極、および第3電源電圧(OVDD)に接続されているソース電極を含む。
補償トランジスタ(OTH)は、第2補償制御信号(GCO)が入力されるゲート電極、および駆動トランジスタ(OTR)のドレイン電極およびゲート電極それぞれに接続されている2つの電極を含む。
補償キャパシタ(OCH)の他電極は、貯蔵キャパシタ(OCS)の一電極およびスイッチングトランジスタ(OTS)の一電極に接続されている。貯蔵キャパシタ(OCS)の他電極は、第1電源電圧(OVDD)に接続されている。
【0060】
スイッチングトランジスタ(OTS)のゲート電極には走査信号(S[p])が入力され、スイッチングトランジスタ(OTS)の他電極はデータライン(Dq)に接続されている。データライン(Dq)を通じてデータ信号(data[q])が伝達される。
有機発光ダイオード(OLED_O)のカソード電極は、第2電源電圧(OVSS)に接続される。
第1電源電圧(OVDD)は、リセット期間1、補償期間2、走査期間3、および発光期間4によって少なくとも2つのレベルを有する。第2補償制御信号(GCO)は、補償期間2にだけ補償トランジスタ(OTH)をターンオンさせるレベルとなる。
【0061】
以下、
図7および
図8を参照しながら、本発明の実施形態に係る表示装置の駆動方法について説明する。
まず、
図7を参照しながら、駆動方法のうちの一例を説明する。
図7は、本発明の実施形態の駆動方式のうちの1つによる第1電源電圧、第2電源電圧、複数の走査信号、補償制御信号、およびデータ信号を示す図である。
図7には、リセット期間1以前に初期化期間をさらに含むものとして示されているが、本発明の実施形態はこれに限定されることはなく、初期化期間を含まなくてもよい。
図7は、第1フィールドの一フレーム期間に信号の波形を示すものである。しかしながら、第2フィールドの一フレーム期間の信号の波形も同じである。各信号による画素の動作は、
図5を参照しながら共に説明する。
【0062】
初期化期間にハイレベルであった走査信号(S[1]−S[n])がローレベルに減少する。このとき、データ信号(data[1]−data[m])がハイレベルであるため、駆動トランジスタ(ETR)はターンオフされる。初期化期間には、すべての画素が特定電圧に初期化される。フレームごとの動作が始まる前に初期化期間があるため、以前フレームの影響をなくし、すべての画素が同じ条件で補償動作およびデータ信号入力動作が行われる。
以前フレームの影響を受けないため、以前フレームに入力されたデータ信号によって駆動トランジスタの初期動作状態が変わることを防ぐことができる。初期状態が異なることによって発生する残像発現、動画遅延、3D表示時の左右視点間のクロストーク(Crosstalk)などの画質劣化を防ぎ、画質が均一になる。
【0063】
リセット期間1に、電源電圧(EVSS)はハイレベルで維持され、複数のデータ信号(data[1]−data[n])はリセット期間1中にローレベルとなり、所定期間(RT1)に維持される。
データ信号(data[1]−data[n])の電圧が低ければ、画素の駆動トランジスタ(ETRおよびOTR)のゲート電圧が十分に下がり、駆動トランジスタ(ETRおよびOTR)がより多くの電流を流すことができる。リセット期間1に有機発光ダイオード(OLED_E,OLED_O)のアノード電圧を電源電圧(EVDD,OVDD)と同じになるように、有機発光ダイオード(OLED)に内在する(intrinsic)キャパシタに貯蔵された電圧(通常、VSS対比0〜3V程度の高さ)を放電させる。すなわち、データ信号(data[1]−data[n])の電圧が最低値となり、駆動トランジスタ(ETRおよびOTR)の電流駆動能力が最大化されるため、最短時間に有機発光ダイオード(OLED)のアノード電圧を低くすることができる。
【0064】
リセット期間1に、複数の走査信号(S[1]−S[n])のレベルは、リセット期間1のうちの少なくとも期間(RT1)と所定期間が重なる期間にローレベルでなければならない。本発明の実施形態では、リセット期間1および補償期間2に複数の走査信号(S[1]−S[n])がローレベルであると設定する。
図7では、複数の走査信号(S[1]−S[n])のうちで走査信号(S[i])が示されている。
リセット期間1と補償期間2の間には、所定の間隔(interval)(PT1)が存在する。リセット期間1が終了した時点に、電源電圧(EVSS)はローレベル0Vに下降する。補償期間2の開始時点に、第1補償制御信号(GCE)はローレベルに減少し、補償期間2にローレベルで維持される。複数のデータ信号(data[1]−data[m])はハイレベルであり、電源電圧(EVDD)はローレベルで維持されている。
【0065】
第1補償制御信号(GCE)によって補償トランジスタ(ETH)がターンオンされ、駆動トランジスタ(ETR)はダイオード接続し、駆動トランジスタ(ETR)のゲート電極には電源電圧(EVDD)から駆動トランジスタ(ETR)の閾値電圧だけ差し引かれた電圧が供給される。このとき、補償キャパシタ(ECH)は、データ信号(data[j])の電圧と電源電圧(EVDD)から閾値電圧(VTH)が差し引かれた電圧(EVDD−VTH)の差に相当する電圧で充電される。
補償期間2と走査期間3の間の所定の間隔(PT2)が存在し、間隔(PT2)のうちの複数の走査信号(S[1]−S[i])はすべてハイレベルとなる。
【0066】
走査期間3に、複数の走査信号(S[1]−S[n])は順にローレベルとなり、スイッチングトランジスタ(ETS)をターンオンさせる。スイッチングトランジスタ(ETS)がターンオンされている期間に、データ信号(data[j])が補償キャパシタ(ECH)の他電極および貯蔵キャパシタ(ECS)の一電極が出会う接続点(ND)に伝達される。
補償キャパシタ(ECH)の一電極は、駆動トランジスタ(ETR)のゲート電極に接続されており、フローティング状態である。接続点(ND)の電圧変化量は、貯蔵キャパシタ(ECS)と補償キャパシタ(ECH)の間の容量比によって分配され、補償キャパシタ(ECH)に分配された電圧変化量(ΔV)は駆動トランジスタ(ETR)のゲート電圧に反映される。したがって、走査期間3に駆動トランジスタ(ETR)のゲート電圧は、EVDD(補償期間におけるEVDD電圧レベル、例えば3V)−VTH+ΔVとなる。
走査期間3が終了すれば、複数のデータ信号(data[1]−data[m])はハイレベルの電圧となり、走査期間3と発光期間4の間の所定の間隔(PT3)が存在する
【0067】
発光期間4が始まれば、電源電圧(EVDD)はハイレベルに上昇し、複数の走査信号(S[1]−S[n])もハイレベルからより高いレベルに上昇する。走査信号(S[i])がより高いレベルに上昇すれば、スイッチングトランジスタ(ETS)がフルオフされ、発光期間4に発生し得る漏洩電流を遮断することができる。発光期間4前まではノード(ND)の電圧がほぼデータ線(Dj)の電圧範囲内にあったため、スイッチトランジスタ(ETS)両端ドレイン−ソース(Drain−Source)間の電圧差が大きくない。
【0068】
発光期間4の開始時点に電源電圧(EVDD)が上昇すれば、キャパシタ(ECSおよびECH)のカップリング(coupling)作用により、ノード(ND)の電圧と駆動トランジスタ(ETR)のゲート電圧が上昇する。
例えば、電源電圧(EVDD)が2Vから12Vに上昇すれば、ノード(ND)の電圧も10V上昇するため、スイッチングトランジスタ(ETS)のドレイン−ソース電圧はそれだけ増加する。通常、トランジスタの漏洩電流はドレイン−ソース電圧に比例するため、ノード(ND)からデータ線に流れる漏洩電流が増加する。
【0069】
したがって、データ線(Dj)の電圧をカップリング(coupling)によって上昇するノード(ND)電圧の少なくとも中間値程度に引き上げれば、スイッチングトランジスタ(ETS)のドレイン−ソース電圧が減少し、漏洩電流を低くすることができる。
例えば、走査期間にデータ信号の電圧範囲が1〜6Vであれば、走査期間直後のノード(ND)の電圧もこの範囲内の値になるであろう。電源電圧(EVDD)が10V上昇すればノード(ND)の電圧範囲は11〜16Vとなり、最悪の場合、データ線(Dj)の電圧は1V、ノード(ND)の電圧は16Vとなり、スイッチングトランジスタのドレイン−ソース電圧が15Vにもなる。
しかし、発光期間4のデータ線(Dj)の電圧を13.5Vに引き上げれば、最悪の場合、ドレイン−ソース電圧は2.5Vにしかならない。したがって、漏洩電流をほぼ1/6(2.5/15)に減らすことができる。
【0070】
電源電圧(EVDD)が上昇したため、駆動トランジスタ(ETR)は、ソース電圧とゲート電圧の差による駆動電流が発生する。駆動トランジスタ(ETR)のソース電圧(EVDD)(12V)からゲート電圧(EVDD3V)−VTH+ΔV)を引いた電圧に閾値電圧(VTH)を再び引くため、駆動トランジスタ(ETR)の駆動電流は電圧(9V−ΔV)の二乗に対応する電流となる。すなわち、駆動トランジスタ間の閾値電圧の偏差により、駆動電流間の同一データ信号による偏差は発生しない。
発光期間4が終了すれば電源電圧(EVDD)はローレベルとなり、発光オフ期間(PT4)が発生する。発光オフ期間(PT4)は次のフレームと現在フレームの間の間隔であり、画素は発光しない。
【0071】
図7では、第1フィールド(EFD)に発光する画素を例示して説明したが、第2フィールド(OFD)に発光する画素もこれと同じような方法によって発光する。また、ハイレベルまたはローレベルの例として挙げた電圧レベルは一例に過ぎず、本発明はこれに限定されることはない。
【0072】
図8は、本発明の実施形態の駆動方式のうちの他の1つによる第1電源電圧、第2電源電圧、複数の走査信号、補償制御信号、およびデータ信号を示す図である。
図8に示す駆動方式によれば、第2電源電圧(EVSS、OVSS)は一定の電圧で維持され、第1グループ画素および第2グループ画素の区分なく、すべての画素に1つの電極で供給される。
したがって、第1フィールド(EFD)の発光期間4と第2フィールド(OFD)のリセット期間1は重なってはならず、第2フィールド(OFD)の発光期間4と第1フィールド(EFD)のリセット期間1は重なってはならない。
【0073】
図8に示すリセット期間1で、電源電圧(EVDD)は、
図7に示すリセット期間1における第1電源電圧(EVDD)よりもさらに低いローレベルである。例えば、第1電源電圧(EVDD)は、
図7では0Vであり、
図8では−3Vであってもよい。
図8において、第2電源電圧(EVSS)はローレベル0Vで維持される。
電源電圧(EVDD)が−3Vとなれば、有機発光ダイオード(OLED_E)のアノード電極電圧が−3Vに近い低い電圧となり、リセット動作が実行される。
リセット期間1中の複数の走査信号(S[1]−S[n])のレベルは、リセット動作と関係なくてもよい。
【0074】
リセット期間1には、電源電圧(EVDD)と電源電圧(EVSS)の電圧差が逆転する。これにより、有機発光ダイオード(OLED)のアノード電圧が電源電圧(EVDD)よりも高まり、駆動トランジスタの観点では、有機発光ダイオード(OLED)のアノードがソースとなる。駆動トランジスタ(ETR,OTR)のゲート電圧はほぼ電源電圧(EVDD,OVDD)と類似するが、有機発光ダイオード(OLED_E,OLED_O)のアノード電圧は、これよりも高い電圧(電源電圧(VSS)+有機発光ダイオード(OLED_E,OLED_O)に貯蔵されていた0〜3Vの電圧)であるため、駆動トランジスタ(ETR,OTR)のゲート−ソース電圧が十分に負の電圧となり、駆動トランジスタ(ETR,OTR)はターンオンされる。
【0075】
このとき、駆動トランジスタ(ETR,OTR)を通じて流れる電流は、有機発光ダイオード(OLED_E,OLED_O)のアノードから電源電圧(EVDD,OVDD)方向に流れて、究極的には、有機発光ダイオード(OLED_E,OLED_O)のアノード電圧が電源電圧(EVDD,OVDD)と同じになるまで流れる。ただし、電源電圧(EVDD,OVDD)を十分に低い電圧とすることができず、駆動トランジスタ(ETR,OTR)のゲート電圧を十分に低くすることができない場合もある。
【0076】
これを防ぐために、リセット期間1にデータ信号(data[1]−data[m])の電圧を低い電圧に設定し、走査信号(S[1]−S[n])をローレベルに設定してゲート電圧を低くしてもよい。
図8では、データ信号が低い電圧になるものと示されている。しかしながら、本発明はこれに限定されことはなく、上述したように、電源電圧(EVDD)が十分に低い場合、データ信号を低いレベルに変更せずに、走査信号はすべてハイレベルでも問題ない。
リセット期間1中にリセット動作が完了すれば、電源電圧(EVDD)は、ローレベル−3Vからローレベル3Vに上昇する。残りの期間の動作は、
図7を参照して説明した内容と同じであるため、省略する。
【0077】
以上で説明した本発明の実施形態に係る表示装置は、映像ソース信号の一フレームのうちの残りの期間に、A映像およびB映像のうちの1つを映像ソース信号のフレーム単位で交互に表示する。これにより、2つの映像間の画質差を防ぐことができる。
図3に示す複数の発光期間(A_LE,A_LO,A_RE,A_RO,B_LE,B_LO,B_RE,B_RO)の間には、所定のブランク期間が存在する。ブランク期間は、
図1に示す第1フィールド(EFD)の発光期間4とこれに隣接した第2フィールド(OFD)の発光期間4の間の期間に対応する。ブランク期間はブランクの個数で示す。ブランクの個数が大きいほど、ブランク期間が長い。
【0078】
本発明の実施形態では、映像ソース信号の一フレーム期間にブランクの個数を90個とする。これは一例に過ぎず、本発明はこれに限定されることはない。しかしながら、映像ソース信号の一フレーム期間に発光期間4が20個である場合(
図3参照)、90個のブランク個数を均一に分けるとき、ブランクの個数が発光期間4の1つあたり4.5個となる。0.5は小数点以下の数であり、デジタル信号で実現するときには、より多くのメモリ容量が要求される。また、これを発光期間4ごとに正確にするためにロジック(logic)が複雑になり、原価上昇の原因となる。
もし、小数点以下を切り捨ててブランク個数を4としたならば、映像ソース信号の一フレーム期間のうちの隣接した発光期間4の間にブランク個数14が存在する。これにより、隣接した発光期間4の間のブランク期間の差によってフリッカー(flicker)が視認されるという問題点が発生することがある。
【0079】
本発明の実施形態では、これを解決するために、フィールド間のブランク期間を隣接したフィールド間の映像種類によって相違して設定してもよい。または、フィールド間のブランク期間を隣接したフィールド間映像の基準視点(view point)によって相違して設定してもよい。上述した左眼画像は、映像生成の基準視点(view point)が左眼であるときの画像であり、右眼画像は、映像生成の基準視点が右眼であるときの画像である。フィールド間のブランク個数を隣接したフィールド間の映像種類および基準視点によって相違して設定してもよい。
すなわち、フィールド間のブランク個数を、隣接したフィールド間の映像種類および映像の基準視点(view point)のうちの少なくともいずれか1つによって相違して設定する。このとき、フィールド間のブランク個数が小数点以下の数を有さないように、適切に設定してもよい。
【0080】
図9は、本発明の実施形態に係る駆動方式によって隣接した発光期間の間のブランク個数を示す図である。
図9に示すように、基本的に、第1フィールドおよび第2フィールド間のブランク個数は、映像ソース信号の一フレームあたりに割り当てられたブランク個数を映像ソース信号の一フレームに含まれる表示装置10のフレーム個数で割った値の小数点以下を切り捨て、基本ブランク個数を整数で定める。
また、隣接したフィールド間映像の基準視点(view point)が異なるとき、すなわち、左眼画像および右眼画像間のブランク個数は基本ブランク個数に1を加える。さらに、互いに異なる映像のフィールド間ブランク個数も基本フランク個数に1を加える。「1」は一例に過ぎず、映像ソース信号の一フレーム期間の間の全体ブランク個数が小数点以下の数を有さないように、残りブランク個数が適切に分配される。
【0081】
第1映像(A)の左眼画像(A_LE)が表示される第1フィールドと左眼画像(A_LO)が表示される第2フィールドの間のブランクの個数は4に設定される。第1映像(A)の左眼画像(A_LO)が表示される第2フィールドと第1映像(A)右眼画像(A_RE)が表示される第1フィールドのブランクの個数は5である。また、第1映像(A)の右眼画像(A_RO)が表示される第2フィールドと第2映像(B)の左眼画像(B_LE)が表示される第1フィールドの間のブランクの個数は5である。
このような方式によってブランク期間を調節し、フリッカー発生を防ぐことができる。
【0082】
タイミング制御部200は、
図9に示す方式を実現するために、垂直同期信号(Vsync)間のブランク個数を隣接したフィールド間の映像種類または映像の基準視点(view point)によって相違して設定する。垂直同期信号(Vsync)間のブランク個数とは、以前フレームの終了を指示する時点と現在フレームの開始を指示する時点間のブランク個数を意味する。
例えば、タイミング制御部200は、同じ映像を示す隣接したフィールドそれぞれの垂直同期信号(Vsync)間の基本ブランク個数4、他の映像を示す隣接したフィールドそれぞれの垂直同期信号(Vsync)間のブランク個数5、および他の映像基準視点を示す隣接したフィールドそれぞれの垂直同期信号(Vsync)間のブランク個数5を相違して設定してもよい。
【0083】
図9において、他の映像を示す隣接したフィールドそれぞれの垂直同期信号(Vsync)間のブランク個数5、および他の映像基準視点を示す隣接したフィールドそれぞれの垂直同期信号(Vsync)間のブランク個数5は同じように設定されたが、本発明はこれに限定されることはなく、互いに異なる個数であってもよい。
【0084】
以上、本発明の実施形態について詳細に説明したが、本発明の権利範囲はこれに限定されることはなく、添付した特許請求の範囲で定義している本発明の基本概念を利用した当業者の多様な変形および改良形態も、本発明の権利範囲に属する。