特許第6784784号(P6784784)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許6784784スライダコントロールの制御方法及びデバイス並びにスライダセレクタ
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6784784
(24)【登録日】2020年10月27日
(45)【発行日】2020年11月11日
(54)【発明の名称】スライダコントロールの制御方法及びデバイス並びにスライダセレクタ
(51)【国際特許分類】
   G06F 3/0484 20130101AFI20201102BHJP
【FI】
   G06F3/0484 170
【請求項の数】11
【全頁数】24
(21)【出願番号】特願2018-568910(P2018-568910)
(86)(22)【出願日】2017年6月16日
(65)【公表番号】特表2019-526116(P2019-526116A)
(43)【公表日】2019年9月12日
(86)【国際出願番号】CN2017088548
(87)【国際公開番号】WO2018001115
(87)【国際公開日】20180104
【審査請求日】2019年2月28日
(31)【優先権主張番号】201610494357.9
(32)【優先日】2016年6月28日
(33)【優先権主張国】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】510330264
【氏名又は名称】アリババ・グループ・ホールディング・リミテッド
【氏名又は名称原語表記】ALIBABA GROUP HOLDING LIMITED
(74)【代理人】
【識別番号】100188558
【弁理士】
【氏名又は名称】飯田 雅人
(74)【代理人】
【識別番号】100205785
【弁理士】
【氏名又は名称】▲高▼橋 史生
(74)【代理人】
【識別番号】100097320
【弁理士】
【氏名又は名称】宮川 貞二
(74)【代理人】
【識別番号】100155192
【弁理士】
【氏名又は名称】金子 美代子
(74)【代理人】
【識別番号】100131820
【弁理士】
【氏名又は名称】金井 俊幸
(74)【代理人】
【識別番号】100215049
【弁理士】
【氏名又は名称】石川 貴志
(74)【代理人】
【識別番号】100100398
【弁理士】
【氏名又は名称】柴田 茂夫
(72)【発明者】
【氏名】ジュー,シンミン
(72)【発明者】
【氏名】リン,シャオチン
【審査官】 木内 康裕
(56)【参考文献】
【文献】 米国特許第08826192(US,B1)
【文献】 米国特許出願公開第2010/0306704(US,A1)
【文献】 米国特許出願公開第2008/0256489(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06F 3/01
G06F 3/048− 3/0489
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1のスライディングコントロールのためのスライド指示を受信するステップであって、前記第1のスライディングコントロールは、第2のスライディングコントロールの、スライディングトラックの第1の側に位置する、前記受信するステップ(S101)と;
前記第1のスライディングコントロールを前記第2のスライディングコントロールの第2の側へスライドさせるよう指示するために前記スライド指示が用いられた、と特定されると、前記第1のスライディングコントロールを、前記第2のスライディングコントロールと重複しないように回避して、前記第2のスライディングコントロールの前記第1の側から前記第2のスライディングコントロールの前記第2の側へスライドさせるステップ(S102)と;を備える、
スライディングコントロールの制御方法。
【請求項2】
前記スライド指示は、前記第1のスライディングコントロール上でなされるドラッグ操作に基づいて生成される、
請求項1に記載の制御方法。
【請求項3】
前記第1のスライディングコントロール及び前記第2のスライディングコントロールは、同一のスライディングトラック上に位置する、
請求項1に記載の制御方法。
【請求項4】
前記スライディングトラックは、値の区間を指定するよう構成され;
前記第1のスライディングコントロール及び前記第2のスライディングコントロールは、前記値の区間から値の部分区間を選択するよう構成された;
請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の制御方法。
【請求項5】
前記第1のスライディングコントロールを前記第2のスライディングコントロールの前記第2の側へスライドさせる前記ステップの後:
スライド後に取得される前記スライディングトラック上の前記第1のスライディングコントロールの位置と、前記スライディングトラック上の前記第2のスライディングコントロールの位置とに基づいて、前記第1のスライディングコントロールと前記第2のスライディングコントロールとを用いて、前記値の区間から選択される前記値の部分区間を特定するステップを更に備える、
請求項に記載の制御方法。
【請求項6】
前記値の区間は、前記スライディングトラック上の少なくとも1つの位置に対応する、請求項4または請求項5に記載の制御方法。
【請求項7】
前記第1のスライディングコントロール及び前記第2のスライディングコントロールはスライダコントロールである、
請求項1乃至請求項のいずれか1項に記載の制御方法。
【請求項8】
前記第1のスライディングコントロール及び前記第2のスライディングコントロールは、前記第1のスライディングコントロール及び前記第2のスライディングコントロールが位置するページ上に表示されるページ要素を選択するよう構成されたスライディングハンドルコントロールであり;
前記第1のスライディングコントロールを前記第2のスライディングコントロールの前記第2の側へスライドさせる前記ステップの後:
スライド後に取得される前記第1のスライディングコントロールの位置と、前記第2のスライディングコントロールの位置とに基づいて、前記第1のスライディングコントロール及び前記第2のスライディングコントロールを用いることによって選択される前記ページ要素を特定するステップを更に備える、
請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の制御方法。
【請求項9】
前記スライディングトラックは、水平トラック、垂直トラック、又は曲線トラックである、
請求項1乃至請求項のいずれか1項に記載の制御方法。
【請求項10】
前記スライディングトラックは、ループスライディングトラックであり、
前記第1のスライディングコントロールを、前記第2の側へスライドさせるステップにおいて、
前記ループスライディングトラック上で、前記第2のスライディングコントロールの反対方向から前記第2のスライディングコントロールの他方の側へスライドさせる、
請求項1乃至請求項8のいずれか1項に記載の制御方法。
【請求項11】
求項1乃至請求項10のいずれか1項に記載の方法を実行するように構成された複数のモジュールを備える、
スライディングコントロールのための制御デバイス。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本願は、2016年6月28日に出願され「スライダコントロールの制御方法及びデバイス並びにスライダセレクタ」と題された中国特許出願第201610494357.9号の優先権を主張し、上記中国特許出願は参照によってその全体が本明細書に組み込まれる。
【0002】
本願は、コンピュータ技術の分野に関し、特に、スライダコントロールの制御方法及び制御デバイス並びにスライダセレクタに関する。
【背景技術】
【0003】
コンピュータ技術及びインターネット技術の急速な発展により、webページ上により多くのコントロールが設けられるようになっている。これらのコントロールは、様々なページ表現の形態をもたらし、ユーザとページとの間のインタラクション(対話、相互作用)に利便性を提供する。
【0004】
スライダセレクタは頻繁に用いられるコントロールの1つである。スライダセレクタは、概して、1つのスライディングトラックと2つのスライダコントロールとを含む。スライディングトラックは値の区間を指定するために用いられ、ユーザは、スライディングトラック上のスライダコントロールをスライドさせることによって値の区間から値の部分区間を選択できる。水平(左右)スライディングトラックを実施例として用いる。スライダコントロールは2つ存在する。即ち、左スライダコントロールと右スライダコントロールである。左スライダコントロールと右スライダコントロールとの間のトラック部に対応する値の部分区間を、ユーザが選択中の値の部分区間として特定できる。
【0005】
しかし、従来技術では、左スライダコントロールは右スライダコントロールの左側でのみスライド可能であり、右スライダコントロールは左スライダコントロールの右側でのみスライド可能である。この制限により、スライダセレクタは、シナリオによっては使い勝手が悪い。
【0006】
例えば、スライディングトラック上の左スライダコントロールと右スライダコントロールとの現位置が部分的に重なっており、右スライダコントロールが左スライダコントロールの上にかぶさっていると仮定する。ユーザが左スライダコントロール及び右スライダコントロールの左側の値の部分区間を選択したい場合、ユーザは左スライダコントロール及び右スライダコントロールをタップしてホールドし、左スライダコントロール及び右スライダコントロールを左方向にドラッグする。しかし、ユーザは、実際には、右スライダコントロールをドラッグすることになる。この場合、右スライダコントロールは、ドラッグ操作をしても、左スライダコントロールの左側にスライドさせることはできない。結果として、ユーザができることは、右スライダコントロールを右方向へドラッグし、左スライダコントロールを左方向の選択される値の部分区間の左端点の値に対応する位置にドラッグし、次いで、右スライダコントロールを左方向の選択される値の部分区間の右端点の値に対応する位置にドラッグすることだけである。したがって、操作は煩雑で、スライダセレクタの使用は不便である。
【発明の概要】
【0007】
本願の実施は、スライディングコントロールのための制御方法及び制御デバイス並びにスライダセレクタを提供して、シナリオによってはスライダセレクタの使用が不便な従来技術における問題を軽減する。
【0008】
本願の実施では以下の技術的解決策が用いられる。
【0009】
本願の実施によるスライディングコントロールの制御方法は:第1のスライディングコントロールのためのスライド指示を受信するステップであって、前記第1のスライディングコントロールは、第2のスライディングコントロール上に、又は、前記第2のスライディングコントロールの一方の側に位置する、前記受信するステップと;前記第1のスライディングコントロールを前記第2のスライディングコントロールの他方の側へスライドさせるよう指示するために、前記スライド指示が用いられた、と特定されると、前記第1のスライディングコントロールを、前記第2のスライディングコントロールの他方の側へスライドさせるステップと;を含む。
【0010】
本願の実施によるスライディングコントロールのための制御デバイスは:第1のスライディングコントロールのためのスライド指示を受信するよう構成された受信モジュールであって、前記第1のスライディングコントロールは第2のスライディングコントロール上に、又は、前記第2のスライディングコントロールの一方の側に位置する、前記受信モジュールと;前記第1のスライディングコントロールを前記第2のスライディングコントロールの他方の側へスライドさせるよう指示するために前記スライド指示が用いられた、と特定されると、前記第1のスライディングコントロールを前記第2のスライディングコントロールの他方の側へスライドさせるよう構成されたスライディングモジュールと;を含む。
【0011】
本願の実施によるスライダセレクタは:スライディングトラックと、前記スライディングトラック上に位置する第1のスライダコントロール及び第2のスライダコントロールとを含み;前記第1のスライダコントロールは、前記第2のスライダコントロール上に、又は、前記第2のスライダコントロールの一方の側に位置する。
【0012】
前記スライダセレクタは、前記第1のスライダコントロールを前記第2のスライダコントロールの他方の側へスライドさせるよう指示するために、前記第1のスライダコントロールのための受信されたスライド指示が用いられた、と特定されると、前記スライディングトラックに沿って前記第1のスライダコントロールを前記第2のスライダコントロールの他方の側へスライドさせる。
【0013】
本願の実施において用いられる先に述べた技術的解決策のうち少なくとも1つは、以下の有益な効果を奏する。即ち:第1のスライディングコントロール及び第2のスライディングコントロールをスライダコントロールとすることができ、従来技術におけるスライダコントロール同士の相対位置に関する制限を外すことができ、その結果、スライダコントロール同士を交換できる。第1のスライディングコントロールは、第2のスライディングコントロールの一方の側だけでなく、第2のスライディングコントロールの他方の側へもスライドさせることができる。したがって、背景技術にあるシナリオにおいて、ユーザ操作を減らすことができ、スライダセレクタの利便性は良くなり、その結果、従来技術における問題を部分的又は完全に解決できる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
本明細書に記載の添付図面は、本願の更なる理解を提供すること、及び本願の一部を構成することを意図している。本願の例示的な実施及び例示的な実施の説明は、本願を説明することを意図しており、本願に対する限定を構成するものではない。
【0015】
図1図1は、本願の実施による、スライディングコントロールの制御方法を示す概略フローチャートである。
【0016】
図2図2は、本願の実施による、スライディングコントロールの制御デバイスを示す概略構造図である。
【0017】
図3図3は、本願の実施による、スライダセレクタのユーザインターフェースを示す概略図である。
【0018】
図4図4は、従来技術による、スライダセレクタのユーザインターフェースを示す概略図である。
【0019】
図5a図5aは、従来技術による、スライダコントロールの制御手順に対応する第1の状態を示す概略図である。
【0020】
図5b図5bは、従来技術による、スライダコントロールの制御手順に対応する第2の状態を示す概略図である。
【0021】
図5c図5cは、従来技術による、スライダコントロールの制御手順に対応する第3の状態を示す概略図である。
【0022】
図6a図6aは、本願の実施による、スライダコントロールの制御手順の第1の状態を示す概略図である。
【0023】
図6b図6bは、本願の実施による、スライダコントロールの制御手順の第2の状態を示す概略図である。
【0024】
図6c図6cは、本願の実施による、スライダコントロールの制御手順の第3の状態を示す概略図である。
【0025】
図6d図6dは、本願の実施による、スライダコントロールの制御手順の第4の状態を示す概略図である。
【0026】
図7a図7aは、実際のスライダコントロールの制御シナリオを示す概略図である。
【0027】
図7b図7bは、従来技術による、図7aのシナリオのためのスライダコントロールの制御手順に対応する第1の状態を示す概略図である。
【0028】
図7c図7cは、従来技術による、図7aのシナリオのためのスライダコントロールの制御手順に対応する第2の状態を示す概略図である。
【0029】
図7d図7dは、従来技術による、図7aのシナリオのためのスライダコントロールの制御手順に対応する第3の状態を示す概略図である。
【0030】
図7e図7eは、本願の実施による、図7aのシナリオのためのスライダコントロールの制御手順に対応する第1の状態を示す概略図である。
【0031】
図7f図7fは、本願の実施による、図7aのシナリオのためのスライダコントロールの制御手順に対応する第2の状態を示す概略図である。
【0032】
図7g図7gは、本願の実施による、図7aのシナリオのためのスライダコントロールの制御手順に対応する第3の状態を示す概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0033】
本願の目的、技術的解決策、及び利点をより明確にするために、以下は、本願の特定の実施及び添付図面を参照して、本願の技術的解決策を明確かつ包括的に説明する。明らかに、記載されている実施は、本願の実施の全てではなく単に一部である。創造的な努力なしに本願の実施に基づいて当業者によって得られる他の全ての実施は、本願の保護範囲内に入るものである。
【0034】
本願の解決策では、スライディングコントロールを2つ以上使用できる。スライディングコントロールが2つを超えるシナリオは、2つのスライディングコントロールの複数の部分シナリオに分割でき、本願の解決策を、各部分シナリオで別々に実施できる。したがって、主に、スライディングコントロールが2つの場合のシナリオに基づいて以下説明する。説明を簡単にするために、2つのスライディングコントロールは、それぞれ、第1のスライディングコントロール及び第2のスライディングコントロールと称する。第1のスライディングコントロール及び第2のスライディングコントロールは同じであっても、異なっていてもよい。
【0035】
注記すると、スライディングコントロールは、完全なコントロールであっても、完全なコントロールの一部であってもよい。例えば、第1のスライディングコントロール及び第2のスライディングコントロールは1つのスライダセレクタの異なる部分であってもよい。背景技術で述べた左スライダコントロール及び右スライダコントロールは、それぞれ、別々のスライディングコントロール等であってもよい。本願において、全ての第1のスライディングコントロールを、第2のスライディングコントロールに置き換えることができ、全ての元の第2のスライディングコントロールを、第1のスライディングコントロールに置き換えることができる。
【0036】
図1は、本願の実施によるスライディングコントロールのための制御方法を示す概略フローチャートである。図1における方法は、スライディングコントロールが配置されるデバイスによって実行でき、スライディングコントロールは、具体的には、デバイスにインストールされているアプリケーションプログラム又はオペレーティングシステムのページ上に配置することができる。デバイスとしては、携帯電話、タブレットコンピュータ、スマートウォッチ、車載モバイルステーション、パーソナルコンピュータ、中型コンピュータ、コンピュータクラスタ等が挙げられ、限定されない。この方法を実行するデバイスは、本願では限定されない。
【0037】
図1における手順は、以下のステップを含むことができる。
【0038】
S101:第1のスライディングコントロールのためのスライド指示を受信する。ここで、第1のスライディングコントロールは、第2のスライディングコントロール上に、又は、第2のスライディングコントロールの一方の側に位置する。
【0039】
本願のこの実施において、第1のスライディングコントロール及び第2のスライディングコントロールは、スライダコントロールであってもよい、又は、スライダコントロール以外のスライド可能なコントロール、例えば、第1のスライディングコントロール及び第2のスライディングコントロールが配置されたページ上に表示されるページ要素を選択するよう構成されたスライディングハンドルコントロールであってもよい。
【0040】
第1のスライディングコントロール及び第2のスライディングコントロールの使用について、本願では限定されない。第1のスライディングコントロール及び第2のスライディングコントロールは、例えば、値の区間を選択する、若しくは、特定された値の区間から値の部分区間を選択するよう構成されてもよく、テキストを選択するよう構成されてもよく、又は、画像の色変調のための描画ツールとして構成されてもよい。
【0041】
本願のこの実施において、スライド指示は、第1のスライディングコントロール上でのドラッグ操作に基づいて生成されてもよい。タッチスクリーンデバイスに対して、ユーザは、指でタッチスクリーン上の第1のスライディングコントロールを、直接、ドラッグすることができる。タッチスクリーンを備えていないデバイスに対して、ユーザは、マウス又はタッチパッド等の入力ツールを用いて第1のスライディングコントロールをドラッグすることができる。デバイスは、ユーザのドラッグ操作を検出した後、対応するスライド指示を生成し、第1のスライディングコントロールを制御するよう構成された機能モジュールへ指示を伝えることができ、次いで、ステップS101を起動できる。第1のスライディングコントロールを制御するよう構成された機能モジュールは、第1のスライディングコントロールの一部であってもよく、第1のスライディングコントロールと別体のモジュールであってもよい。
【0042】
スライド指示は、自動化スクリプトに基づき第1のスライディングコントロール上のドラッグ操作をシミュレートすることによっても生成できる。この場合、ユーザは、ドラッグ操作を行う必要はなく、必要なことは、ステップS101を起動するよう自動化スクリプトを実行することだけである。
【0043】
S102:スライド指示を用いて第1のスライディングコントロールを第2のスライディングコントロールの他方の側へスライドさせるよう指示すると、第1のスライディングコントロールを第2のスライディングコントロールの他方の側へスライドさせる。
【0044】
本願のこの実施において、第2のスライディングコントロールの一方の側は、第2のスライディングコントロールをスライドさせることができる少なくとも2つの方向のうちの一つであってもよい。それに応じて、第2のスライディングコントロールの他方の側は、第2のスライディングコントロールをスライドさせることができる少なくとも2つの方向のうちの他の一つの方向であってもよい。例えば、本開示の背景技術で述べたシナリオにおいて、スライディングコントロールはスライダコントロールであってもよい。スライダコントロールを、水平スライディングトラック上をスライドさせる場合、スライダコントロールの一方の側はスライダコントロールの左側であり、スライダコントロールの他方の側はスライダコントロールの右側である。あるいは、スライダコントロールの一方の側はスライダコントロールの右側であり、スライダコントロールの他方の側はスライダコントロールの左側である。
【0045】
第2のスライディングコントロールをスライドさせることができる方向は、本願では限定されない。スライド方向は2つ以上あってもよい。第2のスライディングコントロールをスライドさせることができる領域は、本願では限定されず、1つ以上の所定のスライディングトラックがあってもよい、又は、スライディングトラックを含まない1つ以上の領域があってもよい。第2のスライディングコントロールをスライドさせることができるトラックの形状は本願では限定されず、トラックは、水平トラック、垂直トラック、曲線トラック等であってもよい。
【0046】
スライダコントロールの相対位置が制限される(例えば、スライディングコントロールの位置を用いて、別のスライディングコントロールをスライドさせることができる領域をリアルタイムに制限する)従来技術に比べて、この制限を減ずる又はなくしてしまうことさえできる。したがって、スライディングコントロールを、互いに制限されることなく、同一の所定領域において自由にスライドさせることができ、各スライディングコントロールのリアルタイム位置は、他方のスライディングコントロールをスライドさせることができる領域を制限しない。代替として、スライディングコントロール間にある特定の制限があっても(例えば、スライディングコントロール間の距離が特定の閾値を超えることができない)場合であっても、少なくともステップS102の動作を、依然、実施できる。
【0047】
例えば、背景技術で述べたシナリオにおいて、本願の解決策を用いると、左スライダコントロールと右スライダコントロールとを交換できる。具体的には、左スライダコントロールを、右スライダコントロールの或る位置又は左側から、右スライダコントロールの右側へスライドさせることができ、左スライダコントロールを、右スライダコントロールの右側へスライドさせると、元の左スライダコントロールは右スライダコントロールとなり、元の右スライダコントロールは左スライダコントロールとなる。同様に、右スライダコントロールも、左スライダコントロールの或る位置又は右側から、左スライダコントロールの左側へスライドさせることができる。
【0048】
本願のこの実施において、先に述べた制限をなくすための特定の実施は限定されず、制限が従来技術においてどのように生成されているかによって決めることができる。例えば、jQueryベースのスライダセレクタにおいて、2つの要素を含む配列が予め特定される。配列の0番目の要素は左スライダコントロールに対応する値を表し、配列の第1の要素は右スライダコントロールに対応する値を表し、第1の要素の値は、常に、0番目の要素の値以下にならないように制限されている。しかし、本願の解決策において、配列を、依然、制限なしに用いてもよい、又は、用いなくてもよい。代わりに、2つの互いに独立する変数を用いて、それぞれ第1のスライディングコントロールに対応する値及び第2のスライディングコントロールに対応する値を表す。したがって、それは制限をなくすことと同等である。制限をなくすために列挙した2つの具体的な実施方法は単なる例に過ぎず、本願を限定するものではない。或いは、制限は、実際の状況に基づき、別の具体的な実施方法を用いることによってなくすこともできる。
【0049】
前述の方法において、第1のスライディングコントロール及び第2のスライディングコントロールはスライダコントロールとすることができ、従来技術におけるスライダコントロールの相対位置に対する制限をなくすことができる、よって、スライダコントロールを交換できる。第1のスライディングコントロールは、第2のスライディングコントロールの一方の側だけでなく、第2のスライディングコントロールの他方の側へもスライドさせることができる。したがって、背景技術で先に述べたシナリオにおいて、ユーザ操作を減らすことができ、スライダセレクタの使用がより便利になり、よって、従来技術における問題を部分的又は完全に解決できる。
【0050】
先に述べた方法に基づいて、本願の実施は、先に述べた方法の幾つか具体的な実施の解決策及び拡張された解決策を更に提供する。以下説明する。
【0051】
本願のこの実施において、ステップS102は2つの実施を含むことができる。
【0052】
第1の実施において、第1のスライディングコントロールを第2のスライディングコントロールの他方の側へスライドさせるステップS102は、具体的に、第1のスライディングコントロールを第2のスライディングコントロールの位置を通すことによって、第2のスライディングコントロールの他方の側へスライドさせるステップを含むことができる。
【0053】
例えば、第1のスライディングコントロールを、第2のスライディングコントロールを横切って第2のスライディングコントロールの他方の側へ、直接、スライドさせることができる。第1のスライディングコントロール及び第2のスライディングコントロールは同一のスライディングトラック上に位置してもよく、スライディングトラック上に位置しなくてもよく、スライドさせることができるスライディングトラック以外の領域内に位置してもよい。
【0054】
第2の実施において、第1のスライディングコントロールを第2のスライディングコントロールの他方の側へスライドさせるステップS102は、具体的に、第1のスライディングコントロールが第2のスライディングコントロール上ではなく、第2のスライディングコントロールの一方の側に位置することを前提に、第1のスライディングコントロールを第2のスライディングコントロールの位置を通すことによって、第2のスライディングコントロールの他方の側へスライドさせるステップを含むことができる。
【0055】
例えば、第1のスライディングコントロールを第2のスライディングコントロール近傍の位置へスライドさせる場合、第1のスライディングコントロールは第2のスライディングコントロールを自動的に回避し、その後も引き続きスライドすることができる。この工程において、第1のスライディングコントロール及び第2のスライディングコントロールが重なり合うことはない。
【0056】
ユーザの操作体験(エクスペリエンス)の観点から、先に述べた2つの両方法において、ユーザ操作を減らすことができ、操作工程は中断されることはない、よって操作工程改善の一助となっている。その上、第1の方法は、更に、第1のスライディングコントロールのスライド距離を減らすことに役立ち、よって操作時間を減らすことになる。例えば、第1のスライディングコントロールと第2のスライディングコントロールとの間の直線と、この直線の延長線とを第1のスライディングトラックのスライディングトラックとして用いることによって、第1のスライディングコントロールを、第2のスライディングコントロールの一方の側から第2のスライディングコントロールの他方の側へ(最短スライド距離で)真直にスライドさせることができる。第2の方法は、更に、ユーザがスライディングコントロールの位置の重なりにタイミング良く気付けないという問題の回避に役立つ。例えば、従来技術において、2つを超えるスライディングコントロールのシナリオにおいて、ユーザは、2つのスライディングコントロールの位置が重なり合うことに気付くことができず、スライディングコントロールは1つだけであると見做す可能性がある。第2の方法は、スライディングコントロール同士の位置は重なり合わないので、この問題を軽減することができる。
【0057】
実際には、スライディングコントロールをスライドさせることができる領域の制御に役立つよう、通常、スライディングトラックが配設され、スライディングコントロールはスライディングトラック上だけをスライドすることができる。本願の解決策では、スライディングトラックを有する場合について、更に説明する。
【0058】
本願のこの実施において、第1のスライディングコントロール及び第2のスライディングコントロールは同一のスライディングトラック上に位置することができる。この場合、ステップS101及びステップS102に対して、第2のスライディングコントロールの一方の側は、スライディングトラックの一部であり且つ第2のスライディングコントロールの位置の一方の側に位置するトラック部を含み、第2のスライディングコントロールの他方の側は、スライディングトラックの一部であり且つ第2のスライディングコントロールの位置の他方の側に位置するトラック部を含む。
【0059】
更に、第1のスライディングコントロールを、第2のスライディングコントロールの位置を通すことによって第2のスライディングコントロールの他方の側へスライドさせるステップS102は、具体的に、第2のスライディングコントロールの位置を通すことによって、スライディングトラックに沿って第1のスライディングコントロールを第2のスライディングコントロールの他方の側へスライドさせるステップを含むことができる。
【0060】
注記すると、環状スライディングトラック等のループスライディングトラック上で、第1のスライディングコントロールを、第2のスライディングコントロールの位置を通すことなく、反対方向から第2のスライディングコントロールの他方の側へスライドさせることができる。
【0061】
本願のこの実施において、上で説明したように、スライディングコントロールは異なる機能を有することができる。最も頻繁に用いられる機能の1つは背景技術において説明する機能であり、具体的には、特定された値の区間から値の部分区間を選択するための機能である。この場合、スライディングトラックは値の区間を指定するよう構成され、第1のスライディングコントロール及び第2のスライディングコントロールは値の区間から値の部分区間を選択するよう構成される。
【0062】
値の区間に対応する属性は本願において限定されない。例えば、値の区間に対応する属性は、価格、時間、距離等であってもよい。値の区間は、連続する区間であっても、連続しない区間(例えば、離散区間)であってもよく、値の区間内の各値は、スライディングトラック上の少なくとも1つの位置に対応していてもよい。
【0063】
本願のこの実施において、第1のスライディングコントロールを第2のスライディングコントロールの他方の側へスライドさせるステップS102の後:スライド後に取得されるスライディングトラック上の第1のスライディングコントロールの位置と、スライディングトラック上の第2のスライディングコントロールの位置とに基づいて、第1のスライディングコントロール及び第2のスライディングコントロールを用いて、値の区間から選択される値の部分区間を特定するステップを更に実行できる。
【0064】
概して、選択された値の部分区間は、第1のスライディングコントロールと第2のスライディングコントロールとの間のトラック部に対応する値の部分区間であり、第1のスライディングコントロールの位置及び第2のスライディングコントロールの位置は、値の部分区間の1つの区間端点の値に別々に対応する。
【0065】
注記すると、先の記載は、本願を限定するものではなく、選択された値の部分区間を特定するために用いることができる特定の実施の単なる例に過ぎず、選択された値の部分区間は別の方法で特定されてもよい。例えば、値の区間の端点と、第1のスライディングコントロールの位置との間のトラック部に対応する値の部分区間、及び/又は、端点と、第2のスライディングコントロールの位置との間のトラック部に対応する値の部分区間が、選択された値の部分区間として特定される。
【0066】
本願のこの実施において、上で述べたように、第1のスライディングコントロール及び第2のスライディングコントロールはスライダコントロールである。スライダコントロール及びスライディングトラックの様式(例えば、色、形状、テクスチャ、又はパターン)は本願において限定されない。
【0067】
本願のこの実施において、背景技術で先に述べた上記問題に加えて、同様の問題も、本願の解決策を用いることによって軽減できる。以下で説明する。
【0068】
タッチスクリーンデバイスについては、多くのアプリケーションにおいて、ユーザは、ページを押してホールドした後に現れる左スライディングハンドルコントロール及び右スライディングハンドルコントロールを用いて、ページ上に表示されるページ要素(テキスト又は画像等)を選択できる。ユーザは左スライディングハンドルコントロール又は右スライディングハンドルコントロールをドラッグして、ページ上の左スライディングハンドルコントロール又は右スライディングハンドルコントロールをスライドさせることができ、左スライディングハンドルコントロールの位置と右スライディングハンドルコントロールの位置との間の(1つ以上の行(横列)を持つことができる)一部に表示されたページ要素を、選択されたページ要素として特定できる。
【0069】
しかし、従来技術において、スライダセレクタの問題と同様に、同一行においては、右スライディングハンドルコントロールを左スライディングハンドルコントロールの左側へスライドさせることができず、左スライディングハンドルコントロールを右スライディングハンドルコントロールの右側へスライドさせることができない。したがって、ユーザにとって、左スライディングハンドルコントロール及び右スライディングハンドルコントロールは使い勝手が悪い。本願の解決策において、第1のスライディングコントロール及び第2のスライディングコントロールは、第1のスライディングコントロール及び第2のスライディングコントロールが位置するページ上に表示されるページ要素を選択するよう構成されたスライディングハンドルコントロールであってもよい。この場合、2つのスライディングハンドルコントロールのどちらか一方は、他方のスライディングハンドルコントロールの一方の側から他方のスライディングハンドルコントロールの他方の側へスライドさせることができる。したがって、従来技術における問題を部分的又は完全に解消することができる。
【0070】
更に、この場合、第1のスライディングコントロールを第2のスライディングコントロールの他方の側へスライドさせるステップS102の後:スライド後に取得される第1のスライディングコントロールの位置と、第2のスライディングコントロールの位置とに基づいて、第1のスライディングコントロール及び第2のスライディングコントロールを用いることによって選択されるページ要素を特定するステップを更に実行できる。
【0071】
本願の実施において提供されるスライディングコントロールのための制御方法は、上記の通りである。図2に示すように、同じ概念に基づいて、本願の実施は、更に、スライディングコントロールのための対応する制御デバイスを提供する。
【0072】
図2は、本願の実施によるスライディングコントロールのための制御デバイスを示す概略構造図である。このデバイスは:第1のスライディングコントロールのためのスライド指示を受信するよう構成された受信モジュール201であって、第1のスライディングコントロールは第2のスライディングコントロール上に、又は、第2のスライディングコントロールの一方の側に位置する、前記受信モジュール201と;第1のスライディングコントロールを第2のスライダの他方の側へスライドさせるよう指示するためにスライド指示が用いられた、と特定されると、第1のスライディングコントロールを第2のスライディングコントロールの他方の側へスライドさせるよう構成されたスライディングモジュール202と;を含む。
【0073】
オプションではあるが、スライド指示は、第1のスライディングコントロール上でなされるドラッグ操作に基づいて生成される。
【0074】
オプションではあるが、スライディングモジュール202は、第1のスライディングコントロールを第2のスライディングコントロールの位置を通って、第2のスライディングコントロールの他方の側へスライドさせる。
【0075】
オプションではあるが、第1のスライディングコントロール及び第2のスライディングコントロールを同一のスライディングトラック上に配置できる。
【0076】
第2のスライディングコントロールの一方の側は、スライディングトラックの一部であり且つ第2のスライディングコントロールの位置の一方の側に位置するトラック部を含み、第2のスライディングコントロールの他方の側は、スライディングトラックの一部であり且つ第2のスライディングコントロールの位置の他方の側に位置するトラック部を含む。
【0077】
オプションではあるが、スライディングモジュール202は、第1のスライディングコントロールを、第2のスライディングコントロールの位置を通すことにより、スライディングトラックに沿って第2のスライディングコントロールの他方の側へスライドさせる。
【0078】
オプションではあるが、スライディングトラックは、値の区間を指定するよう構成される。
【0079】
第1のスライディングコントロール及び第2のスライディングコントロールは、値の区間から値の部分区間を選択するよう構成される。
【0080】
オプションではあるが、このデバイスは:スライディングモジュールが第1のスライディングコントロールを第2のスライディングコントロールの他方の側へスライドさせた後、スライド後に取得されたスライディングトラック上の第1のスライディングコントロールの位置と、スライディングトラック上の第2のスライディングコントロールの位置とに基づき、第1のスライディングコントロール及び第2のスライディングコントロールを用いて、値の区間から選択された値の部分区間を特定するよう構成された第1の特定モジュール203を更に含む。
【0081】
オプションではあるが、第1のスライディングコントロール及び第2のスライディングコントロールはスライダコントロールである。
【0082】
オプションではあるが、第1のスライディングコントロール及び第2のスライディングコントロールは、第1のスライディングコントロール及び第2のスライディングコントロールが位置するページ上に表示されるページ要素を選択するよう構成されたスライディングハンドルコントロールである。
【0083】
このデバイスは、スライディングモジュールが第1のスライディングコントロールを第2のスライディングコントロールの他方の側へスライドさせた後、スライド後に取得される第1のスライディングコントロールの位置と、第2のスライディングコントロールの位置とに基づいて、第1のスライディングコントロール及び第2のスライディングコントロールを用いて選択されるページ要素を特定するよう構成された第2の特定モジュール204を更に含む。
【0084】
図2のデバイスは、具体的に、スライディングコントロールが配置されたデバイス上に配置できる。
【0085】
本願において提供されるこのデバイスは、本願において提供される方法と一対一の写像関係にある。したがって、このデバイスは、方法と同様の有益な技術的効果を奏する。方法の有益な技術的効果については詳細に上で説明しているので、デバイスの有益な技術的効果についてここでは述べない。
【0086】
更に、同じ概念に基づいて、本願の実施は、更に、スライダセレクタを提供する。スライダセレクタは、アプリケーションシナリオにおいて図2のデバイスのインスタンスであり(スライディングコントロールは具体的にはスライダコントロールである)、図1の方法は、スライダセレクタを用いても実行できる。詳細を図3に示す。
【0087】
図3は、本願の実施によるスライダセレクタのユーザインターフェースを示す概略図である。図3のスライダセレクタは、スライディングトラック31と、スライディングトラック上に配置される第1のスライダコントロール32と、第2のスライダコントロール33とを含む。第1のスライダコントロール32は、第2のスライダコントロール33上又は第2のスライダコントロール33の一方の側に配置される。
【0088】
第1のスライダコントロール32を、第2のスライダコントロール33の他方の側へスライドさせるよう指示するために、第1のスライダコントロール32に対する受信されたスライド指示が用いられた、と特定されると、スライダセレクタは、第1のスライダコントロール32を、スライディングトラックに沿って第2のスライダコントロール33の他方の側へスライドさせる。
【0089】
オプションではあるが、スライド指示は、第1のスライダコントロール上でなされるドラッグ操作に基づいて生成される。
【0090】
オプションではあるが、第2のスライダコントロール33の一方の側は、スライディングトラックの一部であり且つ第2のスライダコントロール33の位置の一方の側に位置するトラック部を含み、第2のスライダコントロール33の他方の側は、スライディングトラックの一部であり且つ第2のスライダコントロール33の位置の他方の側に位置するトラック部を含む。
【0091】
オプションではあるが、第1のスライダコントロール32を、第2のスライダコントロール33の他方の側へスライドさせるよう指示するために、第1のスライダコントロール32に対する受信されたスライド指示が用いられた、と特定されると、スライダセレクタは、第1のスライダコントロール32を、第2のスライダコントロール33の位置を通すことによって、スライディングトラックに沿って第2のスライダコントロール33の他方の側へスライドさせる。
【0092】
オプションではあるが、スライディングトラックは値の区間を指定するよう構成される。
【0093】
第1のスライダコントロール32及び第2のスライダコントロール33は値の区間から値の部分区間を選択するよう構成される。
【0094】
オプションではあるが、スライダセレクタは、第1のスライダコントロール32を第2のスライダコントロール33の他方の側へスライドさせた後、スライド後に取得されるスライディングトラック上の第1のスライダコントロール32の位置と、スライディングトラック上の第2のスライダコントロール33の位置とに基づいて、第1のスライダコントロール32及び第2のスライダコントロール33を用いることによって、値の区間から選択される値の部分区間を特定する。
【0095】
スライダセレクタを用いることにより、従来技術におけるスライダコントロールの相対位置に関する制限をなくすことができ、よって、スライダコントロール同士を交換できる。第1のスライダコントロールを、第2のスライダコントロールの一方の側だけでなく、第2のスライダコントロールの他方の側へもスライドさせることができる。したがって、背景技術におけるシナリオにおいて、ユーザの操作を減らすことができ、スライダセレクタの使用はより便利になり、よって従来技術における問題を部分的又は完全に解決できる。
【0096】
本願のこの実施において提供されるスライダセレクタと、従来技術におけるスライダセレクタとのユーザインターフェースの見かけは同じであっても異なっていてもよい。いずれの場合も、本願のこの実施で提供されるスライダセレクタと、従来技術におけるスライダセレクタとの作用効果は異なり、従来技術における問題は、まさにその違いにより、部分的又は完全に解決できる。差異をより直観的に説明するため、図4図5a乃至図5c、図6a乃至図6d、及び図7a乃至図7gを含む関連概略図を参照して、以下説明する。
【0097】
図4は、従来技術によるスライダセレクタのユーザインターフェースを示す概略図である。容易に見分けがつくように、図4のユーザインターフェースと図3のユーザインターフェースとの外観は同じにしてある。図4のスライダセレクタは、スライディングトラック31’と、右スライダコントロール32’と、左スライダコントロール33’とを含む。
【0098】
図4において、スライディングトラック31’は、チケット価格区間を指定するよう構成され、左スライダコントロール33’及び右スライダコントロール32’を用いて選択された現在のチケット価格部分区間は、[¥2011〜¥3536]、すなわち、スライディングトラック31’の暗色部分に対応する価格部分区間である。左スライダコントロール33’の位置に対応するチケット価格は¥2011であり、右スライダコントロール32の位置に対応するチケット価格は¥3536である。
【0099】
図5a乃至図5cに対応するシナリオは、背景技術で述べたシナリオである。このシナリオにおいて、ユーザは、右スライダコントロール32’を左スライダコントロール33’の左側へスライドすることを望んでいる。
【0100】
図5aは、従来技術によるスライダコントロールの制御手順に対応する第1の状態を示す概略図である。図5aにおいて、ユーザは、右スライダコントロール32’を左方向へスライドし始めている。
【0101】
図5bは、従来技術によるスライダコントロールの制御手順に対応する第2の状態を示す概略図である。図5bにおいて、ユーザは、左スライダコントロール33’の位置に向けて右スライダコントロール32’を左方向へ動かしており、右スライダコントロール32’と左スライダコントロール33’とが重なり合っている(すなわち、右スライダコントロール32’は左スライダコントロール33’上に位置する)。
【0102】
図5cは、従来技術によるスライダコントロールの制御手順に対応する第3の状態を示す概略図である。図5cにおいて、従来技術によって制限されて、左スライダコントロール33’が動かない場合、ユーザは右スライダコントロール32’を左方向へスライドし続けることができない。ユーザは、右スライダコントロール32’を左スライダコントロール33’の左側へスライドさせることができない。
【0103】
上で説明したように、本願の解決策は、従来技術における問題を部分的又は完全に解決するために用いることができる。具体的に、図6a乃至図6cに対応するシナリオも、背景技術で述べたシナリオである。
【0104】
図6aは、本願の実施によるスライダコントロールの制御手順の第1の状態を示す概略図である。図6aにおいて、ユーザは、第1のスライダコントロール32を左方向へスライドし始めている。
【0105】
図6bは、本願の実施によるスライダコントロールの制御手順の第2の状態を示す概略図である。図6bにおいて、ユーザは、第2のスライダコントロール33の位置へ第1のスライダコントロール32を左方向へ動かしており、第1のスライダコントロール32と第2のスライダコントロール33とが重なっている(すなわち、第1のスライダコントロール32は第2のスライダコントロール33上に位置する)。
【0106】
図6cは、本願の実施によるスライダコントロールの制御手順の第3の状態を示す概略図である。図6cにおいて、本願の解決策に基づき、第2のスライダコントロール33を動かす必要はなく、ユーザは第1のスライダコントロール32を左方向へスライドし続けることができる。
【0107】
図6dは、本願の実施によるスライダコントロールの制御手順の第4の状態を示す概略図である。図6dにおいて、ユーザは、第1のスライダコントロール32を、第2のスライダコントロール33の位置を通して第2のスライダコントロール33の右側から第2のスライダコントロール33の左側へ動かしている。
【0108】
上で述べたように、シナリオによっては、本願の解決策は、ユーザの操作を減らし、ユーザの操作体験を向上させるために用いることができる。効果を詳細に説明するために、図7a乃至図7gを例として用いる。図7a乃至図7gにおいて、説明を簡単にするために、幾つかの位置点に、スライディングトラック上で印を付す。
【0109】
図7aは、実際のスライダコントロールの制御シナリオを示す概略図である。図7b乃至図7gの後の説明の中で本願の解決策と従来技術とを比較するので、図7aのスライダセレクタは、従来技術におけるスライダセレクタであってもよく、本願の解決策におけるスライダセレクタであってもよい。それに応じて、本願の解決策に対応するラベル及び従来技術に対応するラベルは、図7aの各部分に別々に印を付す。
【0110】
図7aにおいて、スライダコントロール32(32’)は位置5にあり、スライダコントロール33(33’)は位置4にある。ユーザは、スライダコントロール32(32’)を位置3へスライドし、スライダコントロール33(33’)を位置2へスライドすることを望んでいると仮定する。ユーザは、最初に、スライダコントロール32(32’)をスライドすると仮定する。
【0111】
図7b乃至図7dは従来技術に対応する。図7e乃至図7gは本願の解決策に対応する。
【0112】
図7bは、従来技術による、図7aのシナリオのためのスライダコントロールの制御手順に対応する第1の状態を示す概略図である。図7bにおいて、ユーザは、左スライダコントロール33’の位置(すなわち、位置4)へ右スライダコントロール32’を左方向へ向けて動かしており、右スライダコントロール32’と左スライダコントロール33’とが重なり合っている。しかし、従来技術によって制限されて、左スライダコントロール33’が動かされていない場合、ユーザは、右スライダコントロール32’を左方向へスライドし続けることができない。ユーザは、右スライダコントロール32’を左スライダコントロール33’の左側へスライドさせることができない。
【0113】
図7cは、従来技術による、図7aのシナリオのためのスライダコントロールの制御手順に対応する第2の状態を示す概略図である。図7cにおいて、ユーザは、右スライダコントロール32’を左方向へスライドし続けることができないため、操作工程は中断され、ユーザができることは、最初に、目標位置(すなわち、位置2)に向けて左方向へ左スライダコントロール33’をスライドさせることだけである。
【0114】
図7dは、従来技術による、図7aのシナリオのためのスライダコントロールの制御手順に対応する第3の状態を示す概略図である。図7dにおいて、左スライダコントロール33’が左方向へスライドされたため、ユーザは、右スライダコントロール32’が目標位置(すなわち、位置3)へスライドされるまで、再度右スライダコントロール32’を左方向へスライドし始めることができる。
【0115】
これまで、右スライダコントロール32’及び左スライダコントロール33’の両方が目標位置へスライドされてきた。図7b乃至図7dの工程全体において、ユーザの操作工程は中断せざるを得ず、ユーザは合計で3つの連続操作を行う必要がある。
【0116】
図7aのシナリオについて、従来技術が分析され、本願の解決策を引き続き以下分析する。
【0117】
図7eは、本願の実施による、図7aのシナリオのためのスライダコントロールの制御手順に対応する第1の状態を示す概略図である。図7eにおいて、ユーザは、第2のスライダコントロール33の位置(すなわち、位置4)へ第1のスライダコントロール32を左方向へ動かしており、第1のスライダコントロール32と第2のスライダコントロール33とが重なり合っている。
【0118】
図7fは、本願の実施による、図7aのシナリオのためのスライダコントロールの制御手順に対応する第2の状態を示す概略図である。図7fにおいて、本願の解決策に基づき、操作工程は中断されることがない。第2のスライダコントロール33が動かされていない場合であっても、ユーザは、第1のスライダコントロール32が目標位置(すなわち、位置3)へスライドされるまで、第1のスライダコントロール32を左方向へスライドし続けることができる。
【0119】
図7gは、本願の実施による、図7aのシナリオのためのスライダコントロールの制御手順に対応する第3の状態を示す概略図である。図7gにおいて、図7e及び図7fの工程と同様に、ユーザは、第2のスライダコントロール33を、第1のスライダコントロール32の現在位置(すなわち、位置3)を通すことによって、位置4から目標位置(すなわち、位置2)へスライドさせることができる。
【0120】
これまで、第1のスライダコントロール32及び第2のスライダコントロール33の両方が目標位置までスライドされてきている。図7e乃至図7fの工程全体において、ユーザの操作工程は強制的に中断されることはなく、ユーザが行わねばならない連続操作は2つであり、これは従来技術での連続操作量よりも少ない。
【0121】
先の分析に基づいて、本願の解決策と従来技術の操作効果との間の違いが分かる。本願の解決策は、従来技術における問題を部分的又は完全に解決するために用いることができる。図7aのシナリオ等、対応するシナリオにおいて、従来技術と比較して、本願の解決策を用いてユーザの操作を減らし、ユーザの操作体験を向上させることができる。
【0122】
本願の解決策は、スライダコントロールがスライディングコントロールとして用いられる実施例を主に用いて、上で説明される。別のスライディングコントロール(例えば、スライディングハンドルコントロールが位置するページ上に表示されるページ要素を選択するよう構成されたスライディングハンドルコントロール)に対し、本願の解決策が用いられる場合、同様の作用効果を得ることができる。その詳細はここでは省略する。
【0123】
当業者は、本発明の実施が方法、システム、又はコンピュータプログラム製品として提供され得ることを理解すべきである。したがって、本発明は、ハードウェアのみの実施、ソフトウェアのみの実施、又はソフトウェアとハードウェアの組み合わせを用いた実施の形態をとることができる。更に、本発明は、コンピュータで使用可能なプログラムコードを含む、1つ又は複数のコンピュータ使用可能記憶媒体(ディスクメモリ、CD−ROM、光メモリなどを含むがこれらに限定されない)上に実装されるコンピュータプログラム製品の形態をとることができる。
【0124】
本発明は、本発明の実施に基づく方法、デバイス(システム)、及びコンピュータプログラム製品のフローチャート及び/又はブロック図を参照して説明される。フローチャート及び/又はブロック図内の各プロセス及び/又は各ブロック、並びにフローチャート及び/又はブロック図内のプロセス及び/又はブロックの組み合わせを実施するためにコンピュータプログラム指示を使用することができることを理解されたい。これらのコンピュータプログラム指示は、汎用コンピュータ、専用コンピュータ、組み込みプロセッサ、又は任意の他のプログラム可能データ処理デバイスのプロセッサに提供されてマシンを生成することができ、その結果、コンピュータ又は任意の他のプログラム可能データ処理デバイスのプロセッサによって実行される指示は、フローチャート内の1つ又は複数のプロセス及び/又はブロック図内の1つ又は複数のブロックにおける特定の機能を実施するための装置を生成する。
【0125】
これらのコンピュータプログラム命令は、特定の方法で動作するように、コンピュータ又は他の任意のプログラム可能データ処理デバイスに命令することができるコンピュータ可読メモリに格納することができ、その結果、コンピュータ可読メモリに格納された指示は指示装置を含むアーチファクトを生成する。指示装置は、フローチャート中の1つ以上のプロセス及び/又はブロック図中の1つ以上のブロックにおける特定の機能を実施する。
【0126】
これらのコンピュータプログラム指示は、コンピュータ又は他のプログラム可能データ処理デバイスにロードすることができ、その結果、コンピュータ又は他のプログラム可能デバイス上で一連の動作及びステップが実行され、それによってコンピュータ実装処理が生成される。したがって、コンピュータ又は他のプログラム可能デバイス上で実行される指示は、フローチャート内の1つ又は複数のプロセス及び/又はブロック図内の1つ又は複数のブロックにおける特定の機能を実施するためのステップを提供する。
【0127】
典型的な構成では、コンピューティングデバイスは、1つ又は複数のプロセッサ(CPU)、入力/出力インターフェース、ネットワークインターフェース、及びメモリを含む。
【0128】
メモリは、非永続メモリ、ランダムアクセスメモリ(RAM)、不揮発性メモリ、及び/又はコンピュータ可読媒体内にある他の形態、例えば、読み取り専用メモリ(ROM)又はフラッシュメモリ(フラッシュRAM)を含むことができる。メモリは、コンピュータ可読媒体の一例である。
【0129】
コンピュータ可読媒体は、任意の方法又は技術を使用することによって情報記憶を実施することができる持続的、非持続的、移動可能、及び移動不能の媒体を含む。
情報は、コンピュータ可読命令、データ構造、プログラムモジュール、又は他のデータとすることができる。コンピュータ記憶媒体の例は、相変化ランダムアクセスメモリ(PRAM)、スタティックランダムアクセスメモリ(SRAM)、ダイナミックランダムアクセスメモリ(DRAM)、他のタイプのランダムアクセスメモリ(RAM)、読み出し専用メモリ(ROM)、電気的消去可能プログラマブル読み出し専用メモリ(EEPROM)、フラッシュメモリ、又は他のメモリ技術、コンパクトディスク読み出し専用メモリ(CD−ROM)、デジタル多用途ディスク(DVD)、又は他の光記憶装置、カセット磁気テープ、テープ及びディスク記憶装置、又は他の磁気記憶デバイス、又はコンピューティング装置がアクセス可能な情報を格納するのに使用できる他の任意の非伝送媒体を含むが、これらに限定されない。本明細書の定義によれば、コンピュータ可読媒体は、一時的なコンピュータ可読媒体(transitory media)、例えば、変調データ信号及び搬送波を含まない。
【0130】
更に、用語「含む」「備える」又はそれらの他の変形は、非排他的な包含を網羅することを意図しており、要素の列挙を含む、プロセス、方法、物品、又はデバイスは、これらの要素を含むだけでなく、明示的に挙げられていない他の要素をも含む、又は、そのようなプロセス、方法、物品、又はデバイスに固有の要素を更に含むことに留意されたい。「〜を含む」が付いた要素は、それ以上の制約がない限り、その要素を含むプロセス、方法、物品、又はデバイスにおける追加の同一要素の存在を排除するものではない。
【0131】
前述の説明は、本願の単なる実施であり、本願を限定することを意図するものではない。当業者にとって、本願は様々な代替案を有することができる。本願の精神及び原理から逸脱することのない、いかなる修正、均等物の置換、又は改良も本願の特許請求の範囲の範囲内に含まれるものである。
[第1の局面]
第1のスライディングコントロールのためのスライド指示を受信するステップであって、前記第1のスライディングコントロールは、第2のスライディングコントロール上に、又は、前記第2のスライディングコントロールの一方の側に位置する、前記受信するステップと;
前記第1のスライディングコントロールを前記第2のスライディングコントロールの他方の側へスライドさせるよう指示するために前記スライド指示が用いられた、と特定されると、前記第1のスライディングコントロールを、前記第2のスライディングコントロールの他方の側へスライドさせるステップと;を備える、
スライディングコントロールの制御方法。
[第2の局面]
前記スライド指示は、前記第1のスライディングコントロール上でなされるドラッグ操作に基づいて生成される、
第1の局面に記載の制御方法。
[第3の局面]
前記第1のスライディングコントロールを前記第2のスライディングコントロールの他方の側へスライドさせる前記ステップは、具体的に:
前記第1のスライディングコントロールを、前記第2のスライディングコントロールの位置を通すことによって、前記第2のスライディングコントロールの他方の側へスライドさせるステップを備える、
第1の局面に記載の制御方法。
[第4の局面]
前記第1のスライディングコントロール及び前記第2のスライディングコントロールは、同一のスライディングトラック上に位置し;
前記第2のスライディングコントロールの一方の側は、前記スライディングトラックの一部であり且つ前記第2のスライディングコントロールの位置の一方の側に位置するトラック部を備え、
前記第2のスライディングコントロールの他方の側は、前記スライディングトラックの一部であり且つ前記第2のスライディングコントロールの位置の他方の側に位置するトラック部を備える、
第1の局面に記載の制御方法。
[第5の局面]
前記第1のスライディングコントロールを、前記第2のスライディングコントロールの位置を通すことによって、前記第2のスライディングコントロールの他方の側へスライドさせる前記ステップは、具体的に:
前記第1のスライディングコントロールを、前記第2のスライディングコントロールの位置を通すことによって、前記スライディングトラックに沿って前記第2のスライディングコントロールの他方の側へスライドさせるステップを備える、
第4の局面に記載の制御方法。
[第6の局面]
前記スライディングトラックは、値の区間を指定するよう構成され;
前記第1のスライディングコントロール及び前記第2のスライディングコントロールは、前記値の区間から値の部分区間を選択するよう構成された;
第4の局面に記載の制御方法。
[第7の局面]
前記第1のスライディングコントロールを前記第2のスライディングコントロールの他方の側へスライドさせる前記ステップの後:
スライド後に取得される前記スライディングトラック上の前記第1のスライディングコントロールの位置と、前記スライディングトラック上の前記第2のスライディングコントロールの位置とに基づいて、前記第1のスライディングコントロールと前記第2のスライディングコントロールとを用いて、前記値の区間から選択される前記値の部分区間を特定するステップを更に備える、
第6の局面に記載の制御方法。
[第8の局面]
前記第1のスライディングコントロール及び前記第2のスライディングコントロールはスライダコントロールである、
第1の局面乃至第7の局面のいずれかに記載の制御方法。
[第9の局面]
前記第1のスライディングコントロール及び前記第2のスライディングコントロールは、前記第1のスライディングコントロール及び前記第2のスライディングコントロールが位置するページ上に表示されるページ要素を選択するよう構成されたスライディングハンドルコントロールであり;
前記第1のスライディングコントロールを前記第2のスライディングコントロールの他方の側へスライドさせる前記ステップの後:
スライド後に取得される前記第1のスライディングコントロールの位置と、前記第2のスライディングコントロールの位置とに基づいて、前記第1のスライディングコントロール及び前記第2のスライディングコントロールを用いることによって選択される前記ページ要素を特定するステップを更に備える、
第1の局面乃至第3の局面のいずれかに記載の制御方法。
[第10の局面]
第1のスライディングコントロールのためのスライド指示を受信するよう構成された受信モジュールであって、前記第1のスライディングコントロールは第2のスライディングコントロール上に、又は、前記第2のスライディングコントロールの一方の側に位置する、前記受信モジュールと;
前記第1のスライディングコントロールを前記第2のスライディングコントロールの他方の側へスライドさせるよう指示するために前記スライド指示が用いられた、と特定されると、前記第1のスライディングコントロールを前記第2のスライディングコントロールの他方の側へスライドさせるよう構成されたスライディングモジュールと;を備える、
スライディングコントロールのための制御デバイス。
[第11の局面]
前記スライド指示は、前記第1のスライディングコントロール上でなされるドラッグ操作に基づいて生成される、
第10の局面に記載の制御デバイス。
[第12の局面]
前記スライディングモジュールは、前記第1のスライディングコントロールを、前記第2のスライディングコントロールの位置を通すことによって、前記第2のスライディングコントロールの他方の側へスライドさせる、
第10の局面に記載の制御デバイス。
[第13の局面]
前記第1のスライディングコントロール及び前記第2のスライディングコントロールは、同一のスライディングトラック上に位置し;
前記第2のスライディングコントロールの一方の側は、前記スライディングトラックの一部であり且つ前記第2のスライディングコントロールの位置の一方の側に位置するトラック部を備え、
前記第2のスライディングコントロールの他方の側は、前記スライディングトラックの一部であり且つ前記第2のスライディングコントロールの位置の他方の側に位置するトラック部を備える、
第10の局面に記載の制御デバイス。
[第14の局面]
前記スライディングモジュールは、前記第1のスライディングコントロールを、前記第2のスライディングコントロールの位置を通すことによって、前記スライディングトラックに沿って前記第2のスライディングコントロールの他方の側へスライドさせる、
第13の局面に記載の制御デバイス。
[第15の局面]
前記スライディングトラックは値の区間を指定するよう構成され;
前記第1のスライディングコントロール及び前記第2のスライディングコントロールは、前記値の区間から値の部分区間を選択するよう構成された、
第13の局面に記載の制御デバイス。
[第16の局面]
前記スライディングモジュールが前記第1のスライディングコントロールを前記第2のスライディングコントロールの他方の側へスライドさせた後、スライド後に取得される前記スライディングトラック上の前記第1のスライディングコントロールの位置と、前記スライディングトラック上の前記第2のスライディングコントロールの位置とに基づいて、前記第1のスライディングコントロール及び前記第2のスライディングコントロールを用いて、前記値の区間から選択される前記値の部分区間を特定するよう構成された第1の特定モジュールを更に備える、
第15の局面に記載の制御デバイス。
[第17の局面]
前記第1のスライディングコントロール及び前記第2のスライディングコントロールはスライダコントロールである、
第10の局面乃至第16の局面のいずれかに記載の制御デバイス。
[第18の局面]
前記第1のスライディングコントロール及び前記第2のスライディングコントロールは、前記第1のスライディングコントロール及び前記第2のスライディングコントロールが位置するページ上に表示されるページ要素を選択するよう構成されたスライディングハンドルコントロールであり;
前記制御デバイスは:
前記スライディングモジュールが前記第1のスライディングコントロールを前記第2のスライディングコントロールの他方の側へスライドさせた後、スライド後に取得される前記第1のスライディングコントロールの位置と、前記第2のスライディングコントロールの位置とに基づいて、前記第1のスライディングコントロールと前記第2のスライディングコントロールとを用いて選択される前記ページ要素を特定するよう構成された第2の特定モジュールを更に備える、
第10の局面乃至第12の局面のいずれかに記載の制御デバイス。
[第19の局面]
スライディングトラックと、前記スライディングトラック上に位置する第1のスライダコントロール及び第2のスライダコントロールとを備え、前記第1のスライダコントロールは、前記第2のスライダコントロール上に、又は、前記第2のスライダコントロールの一方の側に位置し;
前記スライダセレクタは、前記第1のスライダコントロールを前記第2のスライダコントロールの他方の側へスライドさせるよう指示するために、前記第1のスライダコントロールのために受信されるスライド指示が用いられた、と特定されると、前記スライディングトラックに沿って前記第1のスライダコントロールを前記第2のスライダコントロールの他方の側へスライドさせる;
スライダセレクタ。
[第20の局面]
前記スライド指示は、前記第1のスライダコントロール上でなされるドラッグ操作に基づいて生成される、
第19の局面に記載のスライダセレクタ。
[第21の局面]
前記第2のスライダコントロールの一方の側は、前記スライディングトラックの一部であり且つ前記第2のスライダコントロールの位置の一方の側に位置するトラック部を備え、
前記第2のスライダコントロールの他方の側は、前記スライディングトラックの一部であり且つ前記第2のスライダコントロールの位置の他方の側に位置するトラック部を備える、
第19の局面に記載のスライダセレクタ。
[第22の局面]
前記スライダセレクタは、前記第1のスライダコントロールのために受信されるスライド指示が、前記第1のスライダコントロールを前記第2のスライダコントロールの他方の側へスライドさせるよう指示するために用いられた、と特定されると、前記第1のスライダコントロールを前記第2のスライダコントロールの位置を通すことによって、前記スライディングトラックに沿って前記第2のスライダコントロールの他方の側へスライドさせる、
第21の局面に記載のスライダセレクタ。
[第23の局面]
前記スライディングトラックは値の区間を指定するよう構成され;
前記第1のスライダコントロール及び前記第2のスライダコントロールは前記値の区間から値の部分区間を選択するよう構成された;
第21の局面に記載のスライダセレクタ。
[第24の局面]
前記スライダセレクタは、前記第1のスライダコントロールを前記第2のスライダコントロールの他方の側へスライドさせた後、スライド後に取得される前記スライディングトラック上の前記第1のスライダコントロールの位置と、前記スライディングトラック上の前記第2のスライダコントロールの位置とに基づいて、前記第1のスライダコントロール及び前記第2のスライダコントロールを用いて、前記値の区間から選択される前記値の部分区間を特定する、
第23の局面に記載のスライダセレクタ。
図1
図2
図3
図4
図5a
図5b
図5c
図6a
図6b
図6c
図6d
図7a
図7b
図7c
図7d
図7e
図7f
図7g