【文献】
InterDigital,Supporting Extended DRX in RRC_IDLE mode,3GPP TSG-RAN WG2 #82 R2-131935,2013年 5月11日
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明を実施するための形態】
【0015】
[実施形態の概要]
しかしながら、現状の3GPPの仕様においては、拡張DRX状態と既存のDRX状態との間の状態遷移規則について規定されていないため、拡張DRXと既存のDRXとの間の関係が不明確である。
【0016】
そこで、本実施形態は、拡張DRX状態と既存のDRX状態との間で適切な状態遷移を可能とする無線端末を提供する。
【0017】
第1実施形態に係る無線端末は、コネクティッドモードにおいて、DRX状態及び該DRX状態に比べてDRXサイクルが長い拡張DRX状態の何れかで、下りリンク制御チャネルを間欠的に監視する。前記DRX状態は、ロングDRX状態及びショートDRX状態を含む。前記無線端末は、前記ロングDRX状態又は前記ショートDRX状態において、自無線端末宛ての制御信号を受信しないDRXサイクルが継続する期間又は自無線端末宛ての制御信号を受信しないDRXサイクルの回数が第1の閾値を超えた場合、前記ロングDRX状態又は前記ショートDRX状態から、前記拡張DRX状態に遷移する制御部を備える。
【0018】
第1実施形態において、前記制御部は、基地局から受信する閾値情報に基づいて、前記第1の閾値を設定する。
【0019】
第1実施形態において、前記制御部は、前記拡張DRX状態において、自無線端末宛ての制御信号を受信しないDRXサイクルが継続する期間又は自無線端末宛ての制御信号を受信しないDRXサイクルの回数が第2の閾値を超えた場合、前記拡張DRX状態から前記ロングDRX状態に遷移する。
【0020】
第2実施形態に係る無線端末は、コネクティッドモードにおいて、DRX状態及び該DRX状態に比べてDRXサイクルが長い拡張DRX状態の何れかで、下りリンク制御チャネルを間欠的に監視する。前記無線端末は、前記DRX状態において、前記拡張DRX状態への遷移を指示するMAC制御要素を基地局から受信した場合、前記DRX状態から前記拡張DRX状態に遷移する制御部を備える。
【0021】
第2実施形態において、前記DRX状態は、ロングDRX状態を含む。前記制御部は、前記ロングDRX状態において、前記MAC制御要素を前記基地局から受信した場合、前記ロングDRX状態から前記拡張DRX状態に遷移する。
【0022】
第2実施形態において、前記DRX状態は、ショートDRX状態をさらに含む。前記制御部は、前記ロングDRX状態において、前記MAC制御要素を前記基地局から受信した場合、前記ショートDRX状態のための設定情報を有していても、前記ショートDRX状態に遷移することなく、前記拡張DRX状態に遷移する。
【0023】
第3実施形態に係る無線端末は、コネクティッドモードにおいて、DRX状態及び該DRX状態に比べてDRXサイクルが長い拡張DRX状態の何れかで、下りリンク制御チャネルを間欠的に監視する。前記DRX状態は、ロングDRX状態及びショートDRX状態を含む。前記無線端末は、前記拡張DRX状態において、基地局へのデータ送信又は前記基地局からのデータ受信により前記DRX状態に遷移する制御部を備える。前記データ送信により前記DRX状態に遷移した場合において適用可能なDRX状態と、前記データ受信により前記DRX状態に遷移した場合において適用可能なDRX状態と、が異なる。
【0024】
第3実施形態において、前記制御部は、前記データ受信により前記ロングDRX状態に遷移した場合、前記ショートDRX状態のための設定情報を有していても、前記ショートDRX状態に遷移を禁止する。
【0025】
第3実施形態において、前記制御部は、前記データ送信により前記ロングDRX状態に遷移した場合、前記ショートDRX状態のための設定情報を有していれば、前記ショートDRX状態に遷移可能とする。
【0026】
第4実施形態に係る無線端末は、コネクティッドモードにおいて、DRX状態及び該DRX状態に比べてDRXサイクルが長い拡張DRX状態の何れかで、下りリンク制御チャネルを間欠的に監視する。前記DRX状態は、ロングDRX状態及びショートDRX状態を含む。前記無線端末は、前記ショートDRX状態において、前記ショートDRX状態から前記ロングDRX状態に遷移することなく、前記ショートDRX状態から前記拡張DRX状態に遷移する制御部を備える。
【0027】
第5実施形態に係る無線端末は、コネクティッドモードにおいて、DRX状態及び該DRX状態に比べてDRXサイクルが長い拡張DRX状態の何れかで、下りリンク制御チャネルを間欠的に監視する。前記DRX状態は、ロングDRX状態及びショートDRX状態を含む。前記無線端末は、前記拡張DRX状態のための設定情報及び前記ショートDRX状態のための設定情報の両方を有する場合、前記ショートDRX状態のための設定情報を無視する。
【0028】
その他の実施形態に係る無線端末は、アイドルモードにおいて、DRX状態及び該DRX状態に比べてページングサイクルが長い拡張DRX状態の何れかで、下りリンク制御チャネルを間欠的に監視する。前記無線端末は、前記DRX状態において、自無線端末宛ての制御信号を受信しないページングサイクルが継続する期間又は自無線端末宛ての制御信号を受信しないページングサイクルの回数が第1の閾値を超えた場合、前記DRX状態から前記拡張DRX状態に遷移する制御部を備える。
【0029】
一実施形態に係る基地局は、第1のDRXサイクルと、第2のDRXサイクルと、第3のDRXサイクルとのうちの少なくともいずれか一つを示す情報をユーザ端末に送信する送信部を備える。前記DRXサイクルは、基地局から送信される下りリンク制御チャネルをユーザ端末が間欠的に監視する周期を示し、前記第2のDRXサイクルは、前記第1のDRXサイクルよりも長い周期を有し、前記第3のDRXサイクルは、前記第2のDRXサイクルよりも長い周期を有する。
【0030】
一実施形態に係るユーザ端末は、RRCアイドル状態において、拡張DRXサイクルが設定されている場合、前記拡張DRXサイクルに従ってページングメッセージを監視する処理を実行する制御部を備える。
【0031】
[第1実施形態]
(移動通信システム)
以下において、第1実施形態に係る移動通信システムであるLTEシステムについて説明する。
図1は、LTEシステムの構成を示す図である。
【0032】
図1に示すように、LTEシステムは、UE(User Equipment)100、E−UTRAN(Evolved−UMTS Terrestrial Radio Access Network)10、及びEPC(Evolved Packet Core)20を備える。
【0033】
UE100は、無線端末に相当する。UE100は、移動型の通信装置であり、セル(サービングセル)との無線通信を行う。UE100の構成については後述する。
【0034】
E−UTRAN10は、無線アクセスネットワークに相当する。E−UTRAN10は、eNB200(evolved Node−B)を含む。eNB200は、基地局に相当する。eNB200は、X2インターフェイスを介して相互に接続される。eNB200の構成については後述する。
【0035】
eNB200は、1又は複数のセルを管理しており、自セルとの接続を確立したUE100との無線通信を行う。eNB200は、無線リソース管理(RRM)機能、ユーザデータ(以下、単に「データ」という)のルーティング機能、モビリティ制御・スケジューリングのための測定制御機能等を有する。「セル」は、無線通信エリアの最小単位を示す用語として使用される他に、UE100との無線通信を行う機能を示す用語としても使用される。
【0036】
EPC20は、コアネットワークに相当する。EPC20は、MME(Mobility Management Entity)/S−GW(Serving−Gateway)300を含む。MMEは、UE100に対する各種モビリティ制御等を行う。S−GWは、データの転送制御を行う。MME/S−GW300は、S1インターフェイスを介してeNB200と接続される。E−UTRAN10及びEPC20は、ネットワークを構成する。
【0037】
図2は、LTEシステムにおける無線インターフェイスのプロトコルスタック図である。
図2に示すように、無線インターフェイスプロトコルは、OSI参照モデルの第1層乃至第3層に区分されており、第1層は物理(PHY)層である。第2層は、MAC(Medium Access Control)層、RLC(Radio Link Control)層、及びPDCP(Packet Data Convergence Protocol)層を含む。第3層は、RRC(Radio Resource Control)層を含む。
【0038】
物理層は、符号化・復号、変調・復調、アンテナマッピング・デマッピング、及びリソースマッピング・デマッピングを行う。UE100の物理層とeNB200の物理層との間では、物理チャネルを介してデータ及び制御信号が伝送される。
【0039】
MAC層は、データの優先制御、ハイブリッドARQ(HARQ)による再送処理、及びランダムアクセス手順等を行う。UE100のMAC層とeNB200のMAC層との間では、トランスポートチャネルを介してデータ及び制御信号が伝送される。eNB200のMAC層は、上下リンクのトランスポートフォーマット(トランスポートブロックサイズ、変調・符号化方式(MCS))及びUE100への割当リソースブロックを決定するスケジューラを含む。
【0040】
RLC層は、MAC層及び物理層の機能を利用してデータを受信側のRLC層に伝送する。UE100のRLC層とeNB200のRLC層との間では、論理チャネルを介してデータ及び制御信号が伝送される。
【0041】
PDCP層は、ヘッダ圧縮・伸張、及び暗号化・復号化を行う。
【0042】
RRC層は、制御信号を取り扱う制御プレーンでのみ定義される。UE100のRRC層とeNB200のRRC層との間では、各種設定のためのメッセージ(RRCメッセージ)が伝送される。RRC層は、無線ベアラの確立、再確立及び解放に応じて、論理チャネル、トランスポートチャネル、及び物理チャネルを制御する。UE100のRRCとeNB200のRRCとの間に接続(RRC接続)がある場合、UE100はRRCコネクティッドモード(コネクティッドモード)であり、そうでない場合、UE100はRRCアイドルモード(アイドルモード)である。
【0043】
RRC層の上位に位置するNAS(Non−Access Stratum)層は、セッション管理及びモビリティ管理等を行う。
【0044】
図3は、LTEシステムで使用される無線フレームの構成図である。LTEシステムは、下りリンクにはOFDMA(Orthogonal Frequency Division Multiplexing Access)、上りリンクにはSC−FDMA(Single Carrier Frequency Division Multiple Access)がそれぞれ適用される。
【0045】
図3に示すように、無線フレームは、時間方向に並ぶ10個のサブフレームで構成される。各サブフレームは、時間方向に並ぶ2個のスロットで構成される。各サブフレームの長さは1msであり、各スロットの長さは0.5msである。各サブフレームは、周波数方向に複数個のリソースブロック(RB)を含み、時間方向に複数個のシンボルを含む。各リソースブロックは、周波数方向に複数個のサブキャリアを含む。1つのシンボル及び1つのサブキャリアにより1つのリソースエレメント(RE)が構成される。また、UE100に割り当てられる無線リソース(時間・周波数リソース)のうち、周波数リソースはリソースブロックにより特定でき、時間リソースはサブフレーム(又はスロット)により特定できる。
【0046】
下りリンクにおいて、各サブフレームの先頭数シンボルの区間は、主に下りリンク制御信号を伝送するための物理下りリンク制御チャネル(PDCCH)として使用される領域である。PDCCHの詳細については後述する。また、各サブフレームの残りの部分は、主に下りリンクデータを伝送するための物理下りリンク共有チャネル(PDSCH)として使用できる領域である。
【0047】
上りリンクにおいて、各サブフレームにおける周波数方向の両端部は、主に上りリンク制御信号を伝送するための物理上りリンク制御チャネル(PUCCH)として使用される領域である。各サブフレームにおける残りの部分は、主に上りリンクデータを伝送するための物理上りリンク共有チャネル(PUSCH)として使用できる領域である。
【0048】
(コネクティッドモードにおけるDRX)
以下において、コネクティッドモードにおけるDRXについて説明する。
図4は、コネクティッドモードのDRX状態にあるUE100の動作を示す図である。
図5は、コネクティッドモードにおけるDRXパラメータの一例を示す図である。
【0049】
図4に示すように、コネクティッドモードにおいてDRX状態にあるUE100は、PDCCHを間欠的に監視する。PDCCHを監視する周期は「DRXサイクル(DRX Cycle)」と称される。また、DRXサイクルごとに発生する監視期間は「オン期間(On duration)」と称される。「On duration」は、「ウェイクアップ期間」と称されることもある。PDCCHを監視しなくてもよい期間は、「スリープ期間」(又は「Opportunity for DRX」)と称されることもある。
【0050】
下りリンクデータはPDSCHを介して伝送され、PDSCHのスケジューリング情報がPDCCHに含まれている。UE100は、「On duration」においてPDCCHを介してスケジューリング情報を検出した場合、スケジューリング情報により指定されたデータを受信することができる。
【0051】
図5に示すように、既存のDRXサイクルには、ショートDRXサイクル及びロングDRXサイクルがある。ショートDRXサイクル及びロングDRXサイクルは、「On duration」は同じで、スリープ期間の長さが異なる。例えば、「On duration」は、1msから200msまでの間で「On duration timer」により設定が可能である。ロングDRXサイクル(及びオフセット時間)は「longDRX−CycleStartOffset」により設定され、ショートDRXサイクルは「shortDRX−Cycle」により設定される。なお、DRXが設定される場合において、3GPPの仕様上、ロングDRXが必須機能であり、ショートDRXはオプション機能である。よって、ショートDRXサイクルは、UE100に設定されないことがある。
【0052】
DRXは、下記のような複数のタイマに基づいて制御される。
【0053】
「drx−InactivityTimer」 上りリンク(UL)或いは下りリンク(DL)のユーザデータのスケジューリングを示すPDCCHを正しく復号した後の連続するサブフレーム(PDCCHサブフレーム)の数
【0054】
「HARQ RTT Timer」 DLのHARQ再送が行われるまでの最小サブフレーム数
【0055】
「drx−RetransmissionTimer」 再送に使用される期間
【0056】
UE100は、「On duration」中に新規DLデータを受信すると「drx−InactivityTimer」を起動する。同時に、「HARQ RTT Timer」を起動する。DLデータを正しく復号できなかった場合、「HARQ RTT Timer」が満了すると同時に「drx−RetransmissionTimer」を起動する。UE100は、DLデータの再送を受け、正しく復号できた場合、「drx−RetransmissionTimer」を停止する。そして、「drx−InactivityTimer」が満了すると同時にスリープ期間に移る。
【0057】
なお、「On duration timer」、「drx−InactivityTimer」、「drx−RetransmissionTimer」が動作中の状態は、「Active状態」と称される。UE100は、「Active状態」においてPDCCHを監視する。「Active状態」ではないDRX状態は「Inactive状態」と称される。
【0058】
次に、ショートDRXサイクルが設定された場合におけるショートDRX状態(ショートDRXサイクルを使用する状態)とロングDRX状態(ロングDRXサイクルを使用する状態)との間の状態遷移について説明する。基本的に、UE100は、ショートDRXからスタートし、「drxShortCycleTimer」により設定された期間が経過するとロングDRX状態に遷移する。
【0059】
UE100は、DLデータを正しく復号できた時点で、「drxShortCycleTimer」を起動する。UE100は、「drxShortCycleTimer」の動作中に新規データ受信を行った場合、当該データが正しく復号できた時点で再び「drxShortCycleTimer」を再開させる。一方、「drxShortCycleTimer」が満了するまでに新規データ受信を行わなかった場合、ショートDRXからロングDRXへと状態遷移する。そして、ロングDRXに遷移した後に新規データを受信した場合、再びロングDRXからショートDRXへと状態遷移する。
【0060】
上述したDRXの各パラメータを含む設定情報(「On duration」、各種タイマ、ロングDRXサイクル、ショートDRXサイクル等)は、個別RRCメッセージ中の情報要素である「DRX−Config」によりUE100に設定される。
【0061】
第1実施形態において、主にマシンタイプコミュニケーション(MTC)をサポートするために、既存のDRXサイクルよりも長い拡張DRX(extended DRX)サイクルを新たに導入する。
図5の例では、拡張DRXサイクルは、2560サブフレーム以上の時間長を有する。eNB200がUE100に拡張DRXを設定する場合、eNB200は、当該UE100をMTC端末、すなわち、移動しない無線端末とみなしていることが想定される。
【0062】
拡張DRXの設定情報は、既存の「DRX−Config」とは異なる情報要素として規定される。すなわち、拡張DRXの設定情報である「DRX−Config−v13xx」は、既存のDRXの設定情報である「DRX−Config」とは異なる。「DRX−Config−v13xx」は、「On duration」及び各種タイマ等のパラメータを「DRX−Config」とは別に有していてもよい。
【0063】
(基本的なDRX状態遷移)
以下において、基本的なDRX状態遷移について説明する。
図6は、基本的なDRX状態遷移を示す状態遷移図である。
【0064】
ここでは、ロングDRXサイクル及び拡張DRXサイクルの両方がUE100に設定されている場合を想定する。ショートDRXサイクルは、UE100に設定されていてもよいし、UE100に設定されていなくてもよい。
【0065】
以下において、ショートDRXサイクルに従うDRX状態を「ショートDRX状態ST1」と称する。ロングDRXサイクルに従うDRX状態を「ロングDRX状態ST2」と称する。拡張DRXサイクルに従うDRX状態を「拡張DRX状態ST3」と称する。
【0066】
UE100は、既存のDRX状態のためのDRX設定情報(DRX−Config)と、拡張DRX状態のためのDRX設定情報(DRX−Config−v13xx)と、を有している。上述したように、「DRX−Config」及び「DRX−Config−v13xx」は、eNB200からUE100に対して個別RRCメッセージにより送信及び設定される。
【0067】
図6に示すように、ショートDRXサイクルが設定されているUE100は、ショートDRX状態ST1とロングDRX状態ST2との間で遷移する。また、ショートDRXサイクルが設定されているUE100は、ショートDRX状態ST1と拡張DRX状態ST3との間で遷移する。ショートDRX状態ST1とロングDRX状態ST2との間の状態遷移には、既存の状態遷移規則を適用可能である。ショートDRX状態ST1と拡張DRX状態ST3との間の状態遷移には、既存の状態遷移規則を流用してもよい。
【0068】
ロングDRX状態ST2と拡張DRX状態ST3との間の状態遷移には、現状、状態遷移規則が規定されていない。第1実施形態においては、ロングDRX状態ST2と拡張DRX状態ST3との間の状態遷移、特に、ロングDRX状態ST2から拡張DRX状態ST3への状態遷移について主として説明する。
【0069】
(基地局)
以下において、第1実施形態に係るeNB200(基地局)の構成について説明する。
図7は、eNB200のブロック図である。
図7に示すように、eNB200は、送信部210、受信部220、制御部230、及びバックホール通信部240を備える。
【0070】
送信部210は、制御部230の制御下で各種の送信を行う。送信部210は、アンテナ及び送信機を含む。送信機は、制御部230が出力するベースバンド信号(送信信号)を無線信号に変換してアンテナから送信する。
【0071】
受信部220は、制御部230の制御下で各種の受信を行う。受信部220は、アンテナ及び受信機を含む。受信機は、アンテナが受信する無線信号をベースバンド信号(受信信号)に変換して制御部230に出力する。
【0072】
制御部230は、eNB200における各種の制御を行う。制御部230は、プロセッサ及びメモリを含む。メモリは、プロセッサにより実行されるプログラム、及びプロセッサによる処理に使用される情報を記憶する。プロセッサは、ベースバンド信号の変調・復調及び符号化・復号等を行うベースバンドプロセッサと、メモリに記憶されるプログラムを実行して各種の処理を行うCPU(Central Processing Unit)と、を含む。プロセッサは、後述する各種の処理及び上述した各種の通信プロトコルを実行する。
【0073】
バックホール通信部240は、X2インターフェイスを介して隣接eNB200と接続され、S1インターフェイスを介してMME/S−GW300と接続される。バックホール通信部240は、X2インターフェイス上で行う通信及びS1インターフェイス上で行う通信等に使用される。
【0074】
このように構成されたeNB200において、バックホール通信部240は、S1インターフェイス上で「Expected UE Behaviour IE」を受信する。「Expected UE Behaviour IE」は、「Expected HO Interval」、「Expected Activity Period」、「Expected Idle Period」、「source of ue activity behaviour information」を含む。「Expected HO Interval」は、UE100のハンドオーバの間隔期待値である。「Expected Activity Period」は、UE100のアクティブ期間期待値である。「Expected Idle Period」は、UE100のアイドル期間期待値である。「source of ue activity behaviour information」は、上記期待値の計算元(加入者情報又は統計情報)の情報である。制御部230は、「Expected UE Behaviour IE」に基づいて、UE100に拡張DRXを設定するか否かを判断する。例えば、移動しないUE100については、拡張DRXを設定すると判断し、拡張DRXの設定情報を当該UE100に送信する。
【0075】
送信部120は、UE100に閾値を設定するための閾値情報をUE100に送信する。閾値は、後述する第1の閾値を含む。閾値は、後述する第2の閾値を含んでもよい。閾値情報は、閾値を直接的に示す値であってもよいし、基準値に対する閾値の差分値(オフセット値)であってもよい。
【0076】
第1実施形態において、送信部120は、拡張DRXの設定情報に閾値情報を含める。
図8は、第1実施形態に係る拡張DRXの設定情報(DRX−Config−v13xx)を示す図である。
図8に示すように、「DRX−Config−v13xx」は、拡張DRXサイクル(extendedDRX−Cycle)に加えて、閾値情報(Timer又はCounter)を含む。
【0077】
(無線端末)
以下において、第1実施形態に係るUE100(無線端末)について説明する。
図9は、UE100のブロック図である。
図9に示すように、UE100は、受信部110、送信部120、及び制御部130を備える。
【0078】
受信部110は、制御部130の制御下で各種の受信を行う。受信部110は、アンテナ及び受信機を含む。受信機は、アンテナが受信する無線信号をベースバンド信号(受信信号)に変換して制御部130に出力する。
【0079】
送信部120は、制御部130の制御下で各種の送信を行う。送信部120は、アンテナ及び送信機を含む。送信機は、制御部130が出力するベースバンド信号(送信信号)を無線信号に変換してアンテナから送信する。
【0080】
制御部130は、UE100における各種の制御を行う。制御部130は、プロセッサ及びメモリを含む。メモリは、プロセッサにより実行されるプログラム、及びプロセッサによる処理に使用される情報を記憶する。プロセッサは、ベースバンド信号の変調・復調及び符号化・復号等を行うベースバンドプロセッサと、メモリに記憶されるプログラムを実行して各種の処理を行うCPU(Central Processing Unit)と、を含む。プロセッサは、音声・映像信号の符号化・復号を行うコーデックを含んでもよい。プロセッサは、後述する各種の処理及び上述した各種の通信プロトコルを実行する。
【0081】
このように構成されたUE100において、受信部110は、コネクティッドモードにおいて、DRXの設定情報(DRX−Config)及び拡張DRXの設定情報(DRX−Config−v13xx)をeNB200から受信する。制御部130は、「DRX−Config」及び「DRX−Config−v13xx」を保存し、「DRX−Config」及び「DRX−Config−v13xx」に基づくコネクティッドモードのDRX状態に遷移する。「DRX−Config」には、ショートDRXサイクルの設定情報(shortDRX−Cycle)が含まれてもよいし、「shortDRX−Cycle」が含まれなくてもよい。
【0082】
制御部130は、「DRX−Config−v13xx」に含まれる閾値情報に基づいて、閾値情報(第1の閾値、第2の閾値)を設定する。後述するように、制御部130は、タイマ又はカウンタを使用して、ロングDRX状態ST2から拡張DRX状態ST3への状態遷移を制御する。カウントアップ方式のタイマ又はカウンタを使用する場合、閾値は、タイマ又はカウンタの値と比較される値である。カウントダウン方式のタイマ又はカウンタを使用する場合、閾値は、タイマ又はカウンタの値である。以下においては、カウントアップ方式のタイマ又はカウンタを使用する場合を主として想定する。
【0083】
制御部130は、コネクティッドモードにおいて、ロングDRX状態ST2及び該ロングDRX状態ST2に比べてDRXサイクルが長い拡張DRX状態ST3の何れかで、下りリンク制御チャネル(PDCCH)を間欠的に監視する(
図6参照)。
【0084】
制御部130は、ロングDRX状態ST2において、自UE宛ての制御信号を受信しないDRXサイクルが継続する期間又は自UE宛ての制御信号を受信しないDRXサイクルの回数が第1の閾値を超えた場合、ロングDRX状態ST2から拡張DRX状態ST3に遷移する。
【0085】
具体的には、DRX状態遷移のパターン1において、制御部130は、自UE宛ての制御信号を受信しないDRXサイクルが継続する期間をタイマで計測し、タイマ値が第1の閾値を超えた場合、ロングDRX状態ST2から拡張DRX状態ST3に遷移する。
【0086】
DRX状態遷移のパターン2において、制御部130は、自UE宛ての制御信号を受信しないDRXサイクルの回数をカウンタで計測し、カウンタ値が第1の閾値を超えた場合、ロングDRX状態ST2から拡張DRX状態ST3に遷移する。なお、カウンタは、連続的に自UE宛ての制御信号を受信しないDRXサイクルが発生した場合にインクリメントするが、一旦、自UE宛ての制御信号を受信するDRXサイクルが発生した場合には、それまでのカウンタ値をリセットしてもよい。
【0087】
(第1実施形態に係るDRX状態遷移)
図10は、第1実施形態に係るDRX状態遷移を説明するための図である。
【0088】
(1)DRX状態遷移のパターン1
先ず、第1実施形態に係るDRX状態遷移のパターン1について説明する。
【0089】
図10に示すように、ロングDRX状態ST2において、制御部130は、タイマを管理する。制御部130は、ロングDRX状態ST2の「On duration」(Active状態)において、PDCCHを介して自UE宛ての制御信号を受信した場合、タイマをリセットする。これに対し、ロングDRX状態ST2の「On duration」(Active状態)において、PDCCHを介して自UE宛ての制御信号を受信しない場合、タイマを起動(Start)する。制御部130は、その後の「On duration」(Active状態)において、PDCCHを介して自UE宛ての制御信号を受信するまで、タイマを動作させる。そして、タイマ値が第1の閾値(Nサブフレーム数又はN無線フレーム数)を超えた場合、ロングDRX状態ST2から拡張DRX状態ST3に遷移する。
【0090】
また、制御部130は、拡張DRX状態ST3においても同様に、タイマを管理してもよい。制御部130は、拡張DRX状態ST3の「On duration」(Active状態)において、PDCCHを介して自UE宛ての制御信号を受信した場合、タイマをリセットする。これに対し、拡張DRX状態ST3の「On duration」(Active状態)において、PDCCHを介して自UE宛ての制御信号を受信しない場合、タイマを起動(Start)する。制御部130は、その後の「On duration」(Active状態)において、PDCCHを介して自UE宛ての制御信号を受信するまで、タイマを動作させる。そして、タイマ値が第2の閾値を超えた場合、拡張DRX状態ST3からロングDRX状態ST2に遷移する。
【0091】
(2)DRX状態遷移のパターン2
次に、第1実施形態に係るDRX状態遷移のパターン2について説明する。
【0092】
図10に示すように、ロングDRX状態ST2において、制御部130は、カウンタを管理する。制御部130は、ロングDRX状態ST2の「On duration」(Active状態)において、PDCCHを介して自UE宛ての制御信号を受信した場合、カウンタをリセットする。これに対し、ロングDRX状態ST2の「On duration」(Active状態)において、PDCCHを介して自UE宛ての制御信号を受信しない場合、カウンタをインクリメント(すなわち、1を加算)する。制御部130は、その後の「On duration」(Active状態)において、PDCCHを介して自UE宛ての制御信号を受信するまで、「On duration」(Active状態)ごとにカウンタをインクリメントする。そして、カウンタ値が第1の閾値を超えた場合、ロングDRX状態ST2から拡張DRX状態ST3に遷移する。
【0093】
また、制御部130は、拡張DRX状態ST3においても同様に、カウンタを管理してもよい。制御部130は、拡張DRX状態ST3の「On duration」(Active状態)において、PDCCHを介して自UE宛ての制御信号を受信した場合、カウンタをリセットする。これに対し、拡張DRX状態ST3の「On duration」(Active状態)において、PDCCHを介して自UE宛ての制御信号を受信しない場合、カウンタをインクリメントする。制御部130は、その後の「On duration」(Active状態)において、PDCCHを介して自UE宛ての制御信号を受信するまで、「On duration」(Active状態)ごとにカウンタをインクリメントする。そして、カウンタ値が第2の閾値を超えた場合、拡張DRX状態ST3からロングDRX状態ST2に遷移する。
【0094】
このように、第1実施形態によれば、ロングDRX状態ST2において、自UE宛ての制御信号をある程度の期間受信しない場合(すなわち、自UE宛てのデータをある程度の期間受信しない場合)、ロングDRX状態ST2から拡張DRX状態ST3に遷移させることができる。
【0095】
[第2実施形態]
第2実施形態について、第1実施形態との相違点を主として説明する。第2実施形態は、eNB200の指示により強制的にUE100を拡張DRX状態ST3に遷移させる実施形態である。
【0096】
第2実施形態に係るUE100は、コネクティッドモードにおいて、DRX状態(ショートDRX状態ST1又はロングDRX状態ST2)及び該DRX状態に比べてDRXサイクルが長い拡張DRX状態ST3の何れかで、下りリンク制御チャネル(PDCCH)を間欠的に監視する。UE100の制御部130は、DRX状態において、拡張DRX状態ST3の開始を指示するMAC制御要素(eDRX Command MAC control element)をeNB200から受信した場合、DRX状態から拡張DRX状態ST3に遷移する。
【0097】
図11は、第2実施形態に係る「eDRX Command MAC control element」を説明するための図である。
【0098】
図11に示すように、現状の3GPPの仕様において、「MAC subheader」は、「11110」のインデックスで示される「DRX Command」のフィールドを有する。「DRX Command」は、eNB200がUE100を非DRX状態(DRX設定を有するもののDRX設定が有効でない状態)からDRX状態に遷移させるために使用される。また、現状の仕様において、「MAC subheader」は、「01011」乃至「11010」のインデックスは未使用として確保(Reserved)されている。例えば、確保されている「11010」のインデックスを「eDRX Command」として使用することが可能である。
【0099】
第2実施形態において、制御部130は、ロングDRX状態ST2において、「eDRX Command MAC control element」をeNB200から受信した場合、ロングDRX状態ST2から拡張DRX状態ST3に遷移する。また、制御部130は、ロングDRX状態ST2において、「eDRX Command MAC control element」をeNB200から受信した場合、ショートDRX状態ST1のための設定情報(shortDRX−Cycle)を有していても、ショートDRX状態ST1に遷移することなく、拡張DRX状態ST3に遷移する。
【0100】
制御部130は、「eDRX Command MAC control element」をeNB200から受信したサブフレームから、拡張DRX設定情報(DRX−Config−v13xx)に従う拡張DRX状態ST3に遷移する。また、制御部130は、「eDRX Command MAC control element」をeNB200から受信した際に、「On duration timer」が動作(起動)している場合、「On duration timer」を停止させる。また、制御部130は、「eDRX Command MAC control element」をeNB200から受信した際に、「drx−InactivityTimer」が動作(起動)している場合、「drx−InactivityTimer」を停止させる。
【0101】
第2実施形態によれば、eNB200の指示により強制的にUE100を拡張DRX状態ST3に遷移させることができる。
【0102】
[第3実施形態]
第3実施形態について、第1実施形態との相違点を主として説明する。
【0103】
第3実施形態は、UE100を拡張DRX状態ST3から既存のDRX状態に遷移させる実施形態である。
【0104】
図12は、第3実施形態に係るDRX状態遷移を示す状態遷移図である。
【0105】
図12に示すように、UE100の制御部130は、拡張DRX状態ST3において、eNB200へのデータ送信又はeNB200からのデータ受信によりDRX状態(既存のDRX状態)に遷移する。データ受信とは、PDCCHを介して自UE宛ての制御信号を受信し、PDSCHを介してデータを受信することをいう。データ送信とは、PUSCHを介してデータを送信することをいう。
【0106】
第3実施形態において、eNB200へのデータ送信によりDRX状態に遷移した場合において適用可能なDRX状態と、eNB200からのデータ受信によりDRX状態に遷移した場合において適用可能なDRX状態と、が異なる。
【0107】
制御部130は、データ受信により既存のDRX状態に遷移した場合、ショートDRX状態ST1のための設定情報(shortDRX−Cycle)を有していても、ショートDRX状態ST1に遷移することなく、ロングDRX状態ST2aに遷移する。すなわち、ロングDRX状態ST2aは、ショートDRX状態ST1への遷移が禁止される特殊なロングDRX状態である。
【0108】
データ受信の場合、eNB200から単発でデータを受信する場合が想定される。よって、ショートDRX状態ST1に遷移しないようにすることで、ショートDRX状態ST1への遷移を許容する場合に比べて消費電力を削減することができる。
【0109】
これに対し、データ送信によりDRX状態に遷移した場合、制御部130は、ショートDRX状態ST1のための設定情報を有していればショートDRX状態ST1に遷移可能なロングDRX状態ST2bに遷移する。すなわち、ロングDRX状態ST2bは、ショートDRX状態ST1への遷移が許容される通常のロングDRX状態である。なお、「データ送信によりDRX状態に遷移」とは、データ送信のためのスケジューリング要求又はランダムアクセスプリアンブルの送信によりDRX状態に遷移することであってもよい。
【0110】
データ送信の場合、UE100がeNB200との通信を希望しており、eNB200から複数回データを受信することが想定される。よって、ショートDRX状態ST1への遷移を許容することで、比較的頻繁な通信にも対応可能となる。
【0111】
[第4実施形態]
第4実施形態について、第1実施形態との相違点を主として説明する。
【0112】
第4実施形態においては、ショートDRX設定情報(shortDRX−Cycle)、ロングDRX設定情報(longDRX−Cycle)、及び拡張DRX設定情報(extendedDRX−Cycle)をUE100が有している場合を想定する。
【0113】
拡張DRXは、既存のDRXとは異なる特殊なDRXである。そのような特殊なDRXがeNB200から個別RRCメッセージにより設定されたUE100については、積極的に拡張DRXを使用することが好ましい。
【0114】
図13は、第4実施形態に係るDRX状態遷移を示す状態遷移図である。
【0115】
図13に示すように、UE100の制御部130は、ショートDRX状態ST1において、ショートDRX状態ST1からロングDRX状態ST2に遷移することなく、ショートDRX状態ST1から拡張DRX状態ST3に遷移する。換言すると、制御部130は、ショートDRX状態ST1から他のDRX状態への状態遷移において、ロングDRX設定情報(longDRX−Cycle)を無視する。
【0116】
第4実施形態によれば、拡張DRXが設定されたUE100に積極的に拡張DRXを使用させることができる。
【0117】
[第5実施形態]
第5実施形態について、第1実施形態との相違点を主として説明する。
【0118】
第5実施形態においては、ショートDRX設定情報(shortDRX−Cycle)、ロングDRX設定情報(longDRX−Cycle)、及び拡張DRX設定情報(extendedDRX−Cycle)をUE100が有している場合を想定する。
【0119】
拡張DRXがeNB200から個別RRCメッセージにより設定されたUE100は、マシンタイプコミュニケーション(MTC)を行うとみなすことができる。また、MTCにおいては、単発の通信が主になると考えられる。よって、そのようなUE100がショートDRX状態ST1に遷移することは、消費電力の観点で好ましくない。
【0120】
図14は、第5実施形態に係るDRX状態遷移を示す状態遷移図である。
【0121】
図14に示すように、UE100の制御部130は、拡張DRX状態ST3のための設定情報(extendedDRX−Cycle)及びショートDRX状態ST1のための設定情報(shortDRX−Cycle)の両方を有する場合、ショートDRX状態ST1のための設定情報(shortDRX−Cycle)を無視する。つまり、拡張DRXが設定されたUE100は、「shortDRX−Cycle」を無視する。その結果、拡張DRXが設定されたUE100は、「shortDRX−Cycle」を有していても、拡張DRX状態ST3とロングDRX状態ST2との間でのみ状態遷移を行うことになる。
【0122】
第5実施形態によれば、拡張DRXが設定されたUE100における消費電力の削減を図ることができる。
【0123】
[その他の実施形態]
上述した第1実施形態において、ロングDRX状態ST2から拡張DRX状態ST3への状態遷移について説明した。しかしながら、第1実施形態に係る動作をショートDRX状態ST1から拡張DRX状態ST3への状態遷移に応用してもよい。
【0124】
上述した実施形態において、アイドルモードのDRXについて特に触れなかった。しかしながら、第1実施形態に係る動作をアイドルモードのDRXに応用してもよい。アイドルモードにおいては、ページングサイクルがDRXサイクルに相当する。既存のページングサイクル(既存のDRXサイクル)と拡張ページングサイクル(拡張DRXサイクル)との両方の設定情報を有するUE100は、アイドルモードに遷移した後(RRC Connection Release後)、タイマ又はカウンタが満了した場合に、拡張DRXサイクルに従って起動する。すなわち、アイドルモードに遷移後、ある程度の期間は既存のDRX状態を維持し、当該期間が経過すると拡張DRXモードに遷移する。
【0125】
上述した実施形態において、移動通信システムとしてLTEシステムを例示した。しかしながら、本発明はLTEシステムに限定されない。LTEシステム以外のシステムに本発明を適用してもよい。
【0126】
[相互参照]
日本国特許出願第2015−38927号(2015年2月27日)の全内容が参照により本願明細書に組み込まれている。