(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記第1の電極、前記第2の電極、前記第3の電極は、タングステン、窒化タングステン、アルミニウム、チタン、窒化チタン、ケイ素、ドープされた多結晶シリコン、又は炭素、又はそれらの任意の組み合わせの内の少なくとも1つを夫々含む、請求項1に記載の3次元メモリアレイ。
前記選択コンポーネントは、ダイオード、バイポーラ接合デバイス、オボニックスレッショルドセレクタ、電界効果トランジスタ、又はカルコゲニド材料を含む、請求項9に記載の3次元メモリアレイ。
第1の相変化メモリセルと第1の電極とを含む第1のレイヤであって、前記第1の相変化メモリセルはカルコゲニド材料を含み前記第1の電極に結合される、前記第1のレイヤと、
第2の相変化メモリセルと第2の電極とを含む第2のレイヤであって、前記第2の相変化メモリセルは前記カルコゲニド材料を含み前記第2の電極に結合され、前記第1のレイヤと実質的に平行である前記第2のレイヤと、
前記第1の相変化メモリセルを前記第2の相変化メモリセルから各々分離する複数の絶縁レイヤであって、相互に、並びに前記第1及び第2のレイヤに各々平行である前記複数の絶縁レイヤであって、前記複数の内の第1の絶縁レイヤ及び第2の絶縁レイヤは各々電気絶縁体を含む、複数の絶縁材料と、
前記第1及び第2のレイヤに実質的に垂直に位置付けられた第3の電極であって、前記第1及び第2の相変化メモリセルに隣接する前記第3の電極と、
前記第3の電極、並びに前記第1の相変化メモリセル及び前記第2の相変化メモリセルの内の少なくとも1つに結合された選択コンポーネントと
を含む、3次元メモリアレイ。
一組の導電レイヤを含むスタックを形成することであって、ここで、前記一組の内の各導電レイヤは熱絶縁領域により前記一組の内の隣接の導電レイヤから分離されることと、
各熱絶縁領域内に一組の絶縁レイヤを形成することであって、ここで、前記一組の絶縁レイヤは電気絶縁材料を含む少なくとも2つのレイヤを含むことと、
前記スタックを通じてビアを形成することであって、ここで、前記ビアの少なくとも一部は前記一組の導電レイヤの内の各導電レイヤを貫通することと、
前記一組の導電レイヤの内の少なくとも1つの導電レイヤ中に凹部を形成することであって、ここで、前記凹部は前記ビアに隣接することと、
前記凹部内に相変化メモリ素子を形成すること
を含む3次元メモリアレイを形成する方法。
【発明を実施するための形態】
【0009】
アレイのメモリセル間又は多数のメモリセル間の熱的影響は、メモリアレイの性能を著しく制限し得る。アレイのメモリセル間の負の熱的影響を削減することは、アレイの容量、信頼性、性能対価格比の増加を可能にし得る。
【0010】
メモリアレイの製造コストの削減及び性能の増加は、平面基板上の互いに近接するメモリセルを形成することによるメモリセル密度の増加に依存し得る。3次元(3D)メモリアレイは、メモリアレイの拡大に対して別次元を生みだし、所望の平面基板に対するメモリセル密度を著しく増加させる。これらの3Dアーキテクチャはまた、コンポーネントの寸法の削減とメモリセル密度の増加とを可能にし得る。メモリセルは、互いにより接近してパッケージ化されるが、それらの動作は、隣接するメモリセルに影響を及ぼし得る。
【0011】
相変化メモリ(PCM)を含む幾つかのメモリ技術では、メモリセルの論理状態の読み出し又は書き込みはメモリセルの加熱をもたらす。PCM中の論理状態はメモリセルの電気抵抗を制御することにより設定され得る。これは、高抵抗状態を作り出すためにメモリセルの材料を溶融しその後冷却することを含み得る。他の場合では、メモリセルは、低電気抵抗状態を作り出すために適度に高温に加熱され得る。あるメモリセルの加熱は、しかしながら、隣接するセルに影響を及ぼし得る。加熱が放散すると、隣接するセルは温度が上昇し得る、これは、隣接するセルの材料を変形し得、記憶データを最終的に変化又破損し得る。このいわゆる“熱ディスターブ”は、メモリセルが互いにより接近するにつれて益々問題になって来得る。幾つかの場合、熱ディスターブは、メモリセルの間隔の更なる削減を制限し得る。
【0012】
したがって、本明細書で記述されるように、メモリセルを熱絶縁するメモリアレイアーキテクチャが記述される。メモリセルは熱絶縁領域によって分離され得る。これらの領域は、1つ以上の境界面を作り出すために1つ以上のサブレイヤを含み得、それは、領域の熱抵抗を増加させ得る。該境界面は、異なる材料を別の上に積層すること、又は堆積中に材料のパラメータを調整することを含む複数の方法で形成され得る。幾つかの実施形態では、境界面は基板と実質的に平行であり得、それ故、コスト効率の高い平面薄膜堆積技術により作り出され得る。
【0013】
上で紹介したフィーチャ及び技術は、メモリアレイの説明として以下を更に記述する。隣接メモリセルの熱ディスターブを最小化する熱絶縁レイヤを備えた3次元メモリアレイに対する具体例が記述される。開示のこれら及びその他の特徴は、3次元メモリアレイの熱ディスターブの削減に関する装置図、システムズ、及びフローチャートにより更に説明され、それらの図を参照しながら記述される。本開示はPCMに関して論じられるが、その他のメモリの種類に適用し得る。例えば、メモリセルを読み出す又は書き込むために温度上昇を使用するその他のメモリの種類。又は、その他の例では、メモリデバイスの動作がメモリセルを阻害する(disturb)熱を生成する場合である。
【0014】
図1は、本開示の様々な実施形態に従った3次元メモリアレイのための熱絶縁をサポートする例示的メモリアレイ100を説明する。メモリアレイ100は、電子メモリ装置とも称され得る。メモリアレイ100は、異なる状態を記憶するようにプログラム可能なメモリセル105を含む。各メモリセル105は、論理0及び論理1として示される2つの状態を記憶するようにプログラム可能であり得る。幾つかの場合では、メモリセル105は、3つ以上の論理状態を記憶するように構成される。
【0015】
メモリセル105は、論理状態を表す可変且つ設定可能な電気抵抗を有する、メモリ素子と称され得る材料を含み得る。例えば、結晶及び非結晶の原子配置を備えた材料は異なる電気抵抗を有し得る。メモリセル105に印加された電圧は、それ故、材料が結晶状態にあるか又は非結晶状態にあるか否かに依存して異なる電流をもたらし得、もたらされる電流の大きさは、メモリセル105により記憶された論理状態を判定するために使用され得る。幾つかの場合、メモリセル105は、中間の抵抗をもたらし得る結晶及び非結晶の領域の組み合わせを有し得、それは、異なる論理状態(すなわち、論理1又は論理0以外の状態)に対応し得、メモリセル105が3つ以上の論理状態を記憶できるようにし得る。以下で論じられるように、メモリセル105の論理状態は、メモリセル素子を、溶融を含む加熱することによって設定し得る。
【0016】
メモリアレイ100は、2次元(2D)メモリアレイが相互に上部に形成される、3Dメモリアレイであり得る。これは、2Dアレイと比較して単一のダイ又は基板上に配置又は作り出され得るメモリセルの数を増加させ得、それは順に、生産コストを削減し得、又はメモリセルの性能を増加させ得、又はそれら両方であり得る。
図1に示される例に従えば、メモリセル100は3つのレベルを含むが、レベルの数は3つに限定されない。該レベルは電気絶縁材料により分離され得る。幾つかの場合、電気絶縁材料は熱絶縁し得、且つ各レベル間の熱抵抗を増加させるための複数のサブレイヤを含み得る。各レベルは、メモリセル105が各レベルに渡って相互にほぼ整列され得るように整列又は位置付けられ得、メモリスタック145を形成する。
【0017】
メモリセル105の各行はワード線110に接続され、メモリセル105の各列はビット線115に接続される。それ故、1つのメモリセル105は、ワード線110及びビット線115の交点に設置され得る。この交点はメモリセルのアドレスと称され得る。幾つかの場合、ビット線115はデジット線と称され得る。ワード線及びビット線、又はそれらの類似物の参照は、理解又は動作を失わせずに交換可能である。ワード線及びビット線はアクセス線としても周知であり得る。幾つかの場合、ワード線110及びビット線115は、アレイを作り出すために相互に実質的に直交し得る。
【0018】
3Dアレイでは、行中の各レベルはワード線110を有し得る。幾つかの場合、メモリセルスタック145は、メモリセルスタック145中のメモリセル105に共通する電極を有し得る。例えば、導電性延伸部は、ビット線115に結合され得、メモリセルスタック145中のメモリセル105に共通して接続され得る。用語の電極は、導電体と称され得、幾つかの場合では、メモリセル105−aへの電気接点として用いられ得る。電極は、メモリアレイ100の素子又はコンポーネント間の導電経路を提供するトレース、ワイヤ、導電線、又は導電レイヤ等を含み得る。
【0019】
読み出し及び書き込み等の動作は、個別の線に電圧又は電流を印加することを含み得る、ワード線110及びビット線115を活性化又は選択することによってメモリセル105上で実行され得る。ワード線110及びビット線115は、金属(例えば、銅、アルミニウム、金、タングステン、チタン等)、金属合金、炭素、又はその他の導電性の材料、合金、若しくは化合物等の導電材料で成り立ってもよい。メモリセル105を選択すると、もたらされる信号は、記憶された論理状態を判定するために使用され得る。例えば、電圧が印加され得、もたらされる電流は、相変化材料の電気的抵抗状態間を識別するために使用され得る。幾つかの場合、メモリセル105の読み出し、書き込み、リセットはその温度を上昇させ得、それは、隣接するメモリセル105中に記憶されたデータを熱的に阻害又は破損し得る。本明細書で論じられるように、メモリセル105間に複数の熱絶縁レイヤを形成することは、隣接するメモリセル105を熱絶縁し得、熱ディスターブを最小化し得る。
【0020】
メモリセル105のアクセスは、行デコーダ120及び列デコーダ130を通じて制御され得る。例えば、行デコーダ120は、メモリコントローラ140から行アドレスを受信し得、受信された行アドレスに基づいて適切なワード線110を活性化し得る。同様に、列デコーダ130は、メモリコントローラ140から列アドレスを受信し、適切なビット線115を活性化する。したがって、ワード線110及びビット線115を活性化することによって、メモリセル105はアクセスされ得る。
【0021】
アクセスすると、メモリセル105は、センスコンポーネント125によって読み出され得又はセンシングされ得る。例えば、センスコンポーネント125は、メモリセル105をアクセスすることによって生成された信号に基づいて、メモリセル105の記憶された論理状態を判定するように構成され得る。該信号は電圧又は電流を含み得、センスコンポーネント125は、電圧センスアンプ、電流センスアンプ、又はそれら両方を含み得る。例えば、(対応するワード線110及びビット線115を使用して)メモリセル105に電圧が印加され得、もたらされる電流の大きさは、メモリセル105の電気抵抗に依存し得る。同様に、電流がメモリセル105に印加され得、該電流を作り出すための電圧の大きさは、メモリセル105の電気抵抗に依存し得る。幾つかの場合、センシングは閾値電圧に依存し得、すなわち、センシングは、電流が流れ始めるポイントの電圧に依存し得る。センスコンポーネント125は、ラッチングと称され得る、信号を検出又は増幅するために様々なトランジスタ又はアンプを含み得る。メモリセル105の検出された論理状態は、出力135としてその後出力され得る。幾つかの場合、センスコンポーネント125は、列デコーダ130又は行デコーダ120の一部であり得る。或いは、センスコンポーネント125は、列デコーダ130又は行デコーダ120に接続され得、又は列デコーダ130又は行デコーダ120と電子通信し得る。
【0022】
メモリセル105は、関連するワード線110及びビット線115を同様に活性化することによって設定され得、又は書き込まれ得、すなわち、論理値がメモリセル105に記憶され得る。列デコーダ130は、メモリセル105に書き込まれるデータ、例えば入力135を受け入れ得る。相変化メモリの場合、メモリセル105は、メモリ素子を加熱することによって、例えば、メモリセルに電流を流すことによって書き込まれる。このプロセスはより詳細を以下で論じられる。メモリセル105の読み出しと同様に、メモリセル105の書き込みは、その温度を上昇させ得、例えば、メモリセル105の温度は、その溶解温度よりも上昇し得、それは、隣接するメモリセルに記憶されたデータを破損し得る。退廃的効果を有するこの種のセル間の熱的影響は、熱ディスターブと称され得る。本明細書で論じられるように、メモリセル105間に複数の熱絶縁レイヤを形成することは、隣接するメモリセル105の熱ディスターブを最小化し得る。
【0023】
幾つかのメモリアーキテクチャでは、メモリセル105のアクセスは、記憶された論理状態を劣化又は破壊し得、メモリセル105に元の論理状態を戻すために再書き込み又はリフレッシュ動作が実行され得る。DRAMでは、例えば、論理を記憶するコンデンサは、センシング動作中に部分的又は完全に放電され得、記憶された論理状態を破損する。そのため、センシング動作の後に論理状態が再書き込みされ得る。また、単一のワード線110を活性化することは、行中の全てのメモリセルの放電をもたらし得、それ故、行中の全てのメモリセル105は再書き込みが必要であり得る。しかしながら、PCM等の不揮発性メモリでは、メモリセル105のアクセスは論理状態を破壊しないことがあり、それ故、メモリセル105は、アクセス後に再書き込みする必要がないことがある。
【0024】
DRAMを含む幾つかのメモリアーキテクチャは、外部電源により定期的にリフレッシュされない限り、それらの記憶状態を時間と共に喪失し得る。例えば、充電されたコンデンサは、リーク電流を通じて時間と共に放電されて来得、記憶された情報の喪失をもたらす。これらのいわゆる揮発性メモリデバイスのリフレッシュレートは比較的高く、例えばDRAMに対して1秒間に数10回のリフレッシュ動作であり得、それは、著しい消費電力をもたし得る。ますます大きなメモリアレイの増加と共に、消費電力の増加は、特に、電池等の有限の電源に依存するモバイルデバイスのためのメモリアレイの配備又は動作を抑制し得る(例えば、電力供給、発熱、材料限界等)。以下で論じられるように、不揮発性PCMセルは、他のメモリアーキテクチャと比較して向上した性能をもたらし得る有益な特徴を有し得る、例えば、PCMは、DRAMと同程度の読み出し/書き込み速度を提供し得るが、不揮発性であり得、セル密度の増加を可能にし得る。
【0025】
メモリコントローラ140は、様々なコンポーネント、例えば、行デコーダ120、列デコーダ130、及びセンスコンポーネント125を通じてメモリセル105の動作(例えば、読み出し、書き込み、再書き込み、リフレッシュ等)を制御し得る。幾つかの場合では、行デコーダ120、列デコーダ130、及びセンスコンポーネント125の内の1つ以上はメモリコントローラ140と共同設置され得る。メモリコントローラ140は、所望のワード線110及びデジット線115を活性化するために行及び列のアドレス信号を生成し得る。メモリコントローラ140はまた、メモリアレイ100の動作中に使用される様々な電位又は電流を生成及び制御し得る。一般的に、本明細書で論じられる印加電圧の振幅、形状、存続期間は調整又は変更され得、メモリアレイ100の動作において論じられる様々な動作に対して異なり得る。更に、メモリアレイ100内の1つの、複数の、又は全てのメモリセル105は同時にアクセスされ得、例えば、メモリアレイ100の複数又は全てのセルは、全てのメモリセル105又はメモリセル105のグループが単一の論理状態に設定されるリセット動作中に同時にアクセスされ得る。
【0026】
図2は、本開示の様々な実施形態に従った3次元メモリアレイのための熱絶縁をサポートする例示的メモリアレイ200を説明する。メモリアレイ200は、
図1を参照したメモリアレイ100の一例であり得る。
図2に示すように、メモリアレイ200は、メモリセルスタック145−aを作り出すために、基板に対して垂直方向に積層されたメモリセル105−aの複数のレベルを含み、それらは、
図1を参照しながら記述したようなメモリセル105及びメモリセルスタック145の一例であり得る。メモリアレイ200は、それ故、3Dメモリアレイと称され得る。メモリアレイ200は、
図1を参照しながら記述したようなワード線110及びビット線115の一例であり得るワード線110−a及びビット線115−aをも含む。メモリアレイ200は、絶縁レイヤ205、ビア210、基板215、及び電極220を含む。電極220は、ビット線115−aと電子通信し得る。絶縁レイヤ205は、電気的及び熱的の両面で絶縁し得る。上述したように、メモリセル105−aの電気抵抗をプログラミングすることによって様々な論理状態が記憶され得る。幾つかの場合、これは、メモリセル105−aに電流を流すこと、メモリセル105−aを加熱すること、又は、メモリセル105−aの材料を全体的又は部分的に溶融することを含む。絶縁レイヤ205は、複数のサブレイヤから構成され得、メモリセルスタック145−a内のメモリセル105−a間の熱抵抗を増加させるメモリセル105−a間の1つ以上の境界面を作り出す。
【0027】
メモリアレイ200はメモリセルスタック145−aのアレイを含み得、各メモリセルスタック145−aは複数のメモリセル105−aを含み得る。メモリアレイ200は、ワード線110−a等の積層された導電レイヤ形成することによって作られ得、ここで各導電レイヤは、電気的絶縁レイヤ205によって隣接の導電レイヤから分離される。電気絶縁レイヤは、酸化ケイ素、窒化ケイ素、又はその他の電気絶縁材料等の酸化物材料又は窒化物材料を含み得る。幾つかの場合、電気絶縁材料205は、熱絶縁し得、1つ以上のサブレイヤを含み得る。メモリアレイ200のレイヤは、シリコンウエハ、又はその他の半導体若しくは酸化物基板等の基板215上に形成され得る。ビア210は、エッチング、機械的技術、又はそれら両方を通じて、積層されたレイヤから材料を除去し得る。メモリ素子105−aは、ビア210に隣接する凹部を作り出すために導電レイヤから材料を除去し、該凹部中に可変抵抗材料をその後形成することによって形成され得る。例えば、エッチングによって導電レイヤから材料が除去され得、メモリ素子105を形成するために、もたらされる凹部中に材料が堆積され得る。各ビア210は、ビット線115−aに結合され得る電極220を形成するために導電体で充填され得る。すなわち、メモリセルスタック145−a中のメモリセル105−aは共通電極を有し得る。したがって、各メモリセル105−aは、ワード線110−a及びビット線115−aに結合され得る。
【0028】
(例えば、
図4〜
図6に示されるような)選択コンポーネントは、幾つかの場合、メモリセル105−aと少なくとも1つのアクセス線、例えば、ワード線110−a又はビット線115−aと直列に接続され得る。選択コンポーネントは、特定のメモリセル105−aの選択を助力し得、又は選択されたメモリセル105−aに隣接する非選択のメモリ選択105−aに流れる迷走電流の防止を助け得る。選択コンポーネントは、ダイオード等の2端子選択デバイスの種類の中でもとりわけ、金属−絶縁体−金属(MIM)接合、オボニックスレッショルドスイッチ(OTS)、又は金属−半導体−金属(MSM)スイッチ等の電気的非線形コンポーネント(例えば、非オームコンポーネント)を含み得る。幾つかの場合、選択コンポーネントはカルコゲニド膜である。
【0029】
基板215上に材料又はコンポーネントを形成するために様々な技術が使用され得る。これらは、例えば、薄膜成長技術の中でもとりわけ、化学気相成長(CVD)、有機金属気相成長(MOCVD)、物理気相成長(PVD)、スパッタ堆積、原子層堆積(ALD)、又は分子線エピタキシー法(MBE)を含み得る。材料は、例えば、化学エッチング(“ウェットエッチング”とも称される)、プラズマエッチング(“ドライエッチング”とも称される)、又は化学機械平坦化を含み得る多数の技術を使用して除去され得る。
【0030】
上で論じられたように、
図2のメモリセル105−aは、可変抵抗を有する材料を含む。可変抵抗材料は、例えば、金属酸化物及びカルコゲニド等を含む様々な材料システムを称し得る。カルコゲニド材料は、硫黄(S)、セレン(Se)、又はテルル(Te)の内の少なくとも1つを含む材料又は合金である。多くのカルコゲニド合金が可能であり得、例えば、ゲルマニウム−アンチモン−テル合金(Ge−Sb−Te)はカルコゲニド材料である。ここで明確に引用されないその他のカルコゲニド合金も用いられ得る。
【0031】
相変化メモリは、カルコゲニド材料であり得る相変化材料中の結晶及び非結晶の状態間の大きな抵抗の差異を利用する。結晶状態の材料は、周期的構造体中に配置された原子を有し得、それは、比較的低電気抵抗をもたらし得る。対照的に、全くない又は比較的少ない周期的原子構造体を有する非結晶状態の材料は、比較的高抵抗を有し得る。材料の結晶及び非結晶の状態間の抵抗値の差は十分であり得、例えば、非結晶状態の材料は、その結晶状態の材料の抵抗よりも1桁以上大きい抵抗を有し得る。幾つかの場合、材料は、部分的に非結晶で部分的に結晶であり得、抵抗は、全体的に結晶又は全体的に非結晶の状態にある材料の抵抗の間のある値であり得る。それ故、材料は、2値論理の利用以外のために使用され得、すなわち、材料に記憶される可能な状態の数は3以上であり得る。
【0032】
低抵抗状態に設定するために、メモリセル105−aはメモリセルに電流を流すことによって加熱され得る。有限抵抗を有する材料に電流が流れることにより生じた加熱は、ジュール又はオーム加熱と称され得る。ジュール加熱は、それ故、電極又は相変化材料の電気抵抗に関連し得る。相変化材料を高温に(ただし、その融解温度未満に)加熱することは、相変化材料の結晶化と低抵抗状態の形成とをもたらし得る。幾つかの場合、メモリセル105−aは、例えば、レーザを使用することによって、ジュール加熱以外の手段によって加熱され得る。
【0033】
高抵抗状態に設定するために、相変化材料は、例えば、ジュール加熱によって、その融解温度を超えて加熱され得る。融解した材料の非結晶構造は、相変化材料を急速冷却するために、印加された電流を急に除去することによって、冷却され得、又は固定され得る。
【0034】
幾つかの例では、リセット動作は、相変化材料を結晶化する第2の加熱サイクルが後続する、相変化材料を溶融する第1の加熱サイクルを含み得、ここで、第2の加熱材料は、第1の加熱サイクルよりも低い温度を使用する。2つの加熱ステップを含むこのリセット動作は近くのセルを阻害し得る。
【0035】
本明細書に記述されるように、メモリセル105−aを分離する領域、例えば、絶縁レイヤ205は、温度勾配を交互にすることによって絶縁レイヤ205の熱抵抗を増加させる1つ以上の境界面を含み得る。幾つかの例では、境界面は、垂直方向に積層されたメモリセル105−aを分離する。すなわち、メモリセル105−aは、相互に上部に積層され得、境界面により相互から分離され得る。境界面はまた、例えば、光子を散乱することによって、熱光子伝達を削減し得る。これは、熱的伝達を削減し得、熱抵抗を増加させ得る。これは順に、隣接するセル105−aが読み出し又は書き込み動作中に加熱される場合に、メモリセル105−aに記憶されたデータの破損の防止を助け得る。例えば、熱抵抗の増加は、隣接するセル105−aが破損する前にメモリセル105−aが書き込まれ得るサイクル数を増加し得る。これは以下でより詳細に論じられる。
【0036】
絶縁レイヤと関連する1つ以上の境界面は、材料組成又は化学量論の変化からもたらされ得る。例えば、2つ以上のレイヤが相互に上部に形成され得、ここで、隣接するレイヤは、酸化物材料(例えば、SiO
2)と窒化物材料(例えば、SiN)との交互層等の異なる化学組成を有し得る。境界面はまた、材料の化学的割合又は化学量論の変化によって形成され得る。例えば、SiNの1対1の原子比率に代えて、原子比率は、隣接レイヤに対して1.2対1、1対1.1等に変更され得る。幾つかの場合、化学量論は、材料堆積中に堆積パラメータを調整することによって変更され得る。例えば、技術の中でもとりわけ、堆積中にリアクタンスの相対濃度が変更され得る。
【0037】
幾つかの実施形態では、熱絶縁を提供するために金属レイヤが使用され得る。金属は、一般的に良い熱導体であり、メモリセル104−aを囲む領域から熱を除去するのに役立ち得る、例えば、絶縁レイヤ205は複数のサブレイヤを含み得、ここで、少なくとも1つのサブレイヤは金属である。金属レイヤ又はサブレイヤは、例えば、それらの間に電気絶縁材料を設置することによって、電極220又はアクセス線(例えばワード線110−a又はビット線115−a)から電気的に絶縁され得る。
【0038】
本明細書で論じられるメモリセル105は相変化材料に限定されない。その他の種類のメモリセル、例えば、抵抗変化メモリ又は抵抗変化RAMは熱ディスターブの影響を同様に受け得る。幾つかの場合、抵抗変化RAMは、材料中の原子のイオン状態を制御することによって、又は材料中の原子空孔、すなわち紛失原子(missing atom)の数又は位置を制御することによって電気抵抗が変更される金属酸化物材料を使用し得る。そうした材料及び処理は、熱に敏感であり得、それ故、本明細書に記述される熱絶縁技術の便益を受け得る。
【0039】
図3は、本開示の様々な実施形態に従った3次元メモリアレイのための熱絶縁をサポートする例示的メモリアレイ300を説明する。メモリアレイ300は、
図1及び
図2を参照したメモリアレイ100又は200の一例であり得る。
図3に示すように、メモリアレイ300は、
図1及び
図2を参照しながら記述したようなメモリセル105、ワード線110、ビア210、及び電極220の一例であり得るメモリセル105−b及び105−c、ワード線110−b及び110−c、ビア210−a、並びに電極220−aを含む。メモリアレイ300は、絶縁サブレイヤ310、310−a、及び310−bをも含む。メモリセル105及び隣接の電極(例えば、ワード線110)の組み合わせはメモリアレイ300のレイヤと称され得、同様に、隣接のサブレイヤのグループは、メモリアレイ300のレイヤと称され得る。それ故、メモリアレイ300はレイヤ315、320、及び325を含み得る。レイヤ325は、サブレイヤ310、310−a、及び310−b等の様々なサブレイヤで構成され得る。絶縁サブレイヤ310、310−a、及び310−bは、異なる材料であり得、メモリセル105−bと105−cとの間の熱抵抗を増加させる境界面を形成し得る。幾つかの場合、電極220−aはビット線115であり得、それは、
図2を参照しながら論じたように、ビット線115と電子通信する別の材料であり得る。
【0040】
上で論じたように、メモリセル105−bの読み出し又は書き込みは、メモリセル105−bを加熱することによって実行され得る。例えば、電流が印加され得、ワード線110−b、メモリセル105−b、及び電極220−aを流れ得、ワード線110−b、メモリセル105−b、及び電極220−aの1つ以上に、ジュール加熱による温度上昇を生じさせる。幾つかの場合、このプロセスは、幾つかの場合ではその融解温度を上回ることを含む、メモリセルを高温に加熱し得る。メモリセル105−cを含むメモリセル105−bの周囲は、それ故、昇温し得る。メモリセル105−cの加熱は、メモリセル105−cに記憶されたデータを変化又は破損し得る。例えば、メモリセル105−cが非結晶状態にある場合、結晶化へのそれに対する熱力学駆動力があり得、それは、その電気抵抗を変化し得、それ故、記憶された論理状態を変化させ得る。
【0041】
熱力学駆動力は非結晶から結晶への変化に存在するが、構造体は、十分な運動エネルギーなしには変化しないことがある。この運動エネルギーは熱的に提供され得る。それ故、十分に低い温度では、記憶状態は維持され得る。高温では、しかしながら、非結晶材料は結晶化し得る。これは、材料の溶解温度よりも遥かに、例えば、数百セルシウス度のオーダで低い温度で生じ得る。一般的には、高温で経過する時間は、メモリセル105−cが状態を切り替える時を決定し得る。それ故、所定の温度に対して、メモリセル105−cは、メモリセル105−bのある程度の数の読み出し又は書き込みサイクル後に破損し得る。すなわち、メモリセル105−bの各読み出し又は書き込みサイクルは、幾らかの期間の間メモリセル105−cを加熱し得、幾つかの数のサイクルの後に、メモリセル105−cは、それが変化し破損してくるのに十分な時間の間、高温にさらされ得る。
【0042】
メモリセル105の熱ディスターブを最小化するために、メモリセル105−bと105−cとの間の熱抵抗は、それらの間の1つ以上の境界面を付加することにより増加し得る。すなわち、垂直に積層されるメモリセル105間に境界面が配置され得る。例えば、
図3に示したように、第1のレイヤ315は、ワード線110−b等の第1の電極に結合された第1のメモリセル105−bを含み得る。幾つかの場合、メモリセル105はメモリ素子105と称され得る。第2のレイヤ320は、ワード線110−c等の第2の電極に結合された第2のメモリセル105−cを含み得る。第3のレイヤ325は、サブレイヤ310及び310−a等の、積層された少なくとも2つのサブレイヤを含み得る。
図3には3つのサブレイヤが示されるが、2つのサブレイヤが使用されてもよい。4つ以上のサブレイヤも使用されてもよい。レイヤ325はレイヤ315と320との間に位置付けられ得、ここで、レイヤ315、320、及び325は、相互に実質的に夫々平行である。また、電極220−a等の第3の電極がメモリ素子105−b及び105−cに結合され得、電極220−aはレイヤ315、320、及び325に実質的に垂直であり得る。幾つかの場合、メモリ素子105−b及び105−cは電極220−aと同軸であり得、すなわち、それらは同じ回転軸を共有し得る。例えば、電極220−aは円筒形であり得、メモリ素子105−b及び105−cは、環状であり得、電極220−aを囲み得る。その他の例では、メモリアレイ300のアーキテクチャは、円形のシンメトリーなコンポーネントを含まない構成を有し得る。
【0043】
幾つかの場合、サブレイヤ310及び310−aは、電気的及び熱的な絶縁体であり得る。例えば、それらは酸化物材料であり得る。サブレイヤ310及び310−aは夫々、相互に異なる組成又は化学量論を有する材料であり得、それ故、それらの間に境界面をもたらす。幾つかの場合、レイヤ325内の熱絶縁領域は、サブレイヤ310−b等の第3のサブレイヤを含み得、それは、サブレイヤ310と310−aとの間に位置付けられ得る。幾つかの場合、サブレイヤ310−bは、酸化物材料等、電気的及び熱的に絶縁し得る。幾つかの場合、サブレイヤ310−bは、熱導体、例えば、金属、金属合金、炭素、又はケイ素及び窒素を含む化合物であり得る。そうした場合、サブレイヤ310及び310−aは、ワード線110−b及び110−cとメモリセル105−b及び105−cとからサブレイヤ310−bを電気的に絶縁するための電気絶縁体であり得る。幾つかの場合、サブレイヤ310−bは、同様に電極220−aから電気的に絶縁され得る。
【0044】
ワード線110−b及び110−cと電極220−aとは、タングステン、窒化タングステン、アルミニウム、チタン、窒化チタン、ケイ素、ドープされた多結晶シリコン、炭素、又はそれらの組み合わせの内の少なくとも1つから夫々構成され得る。メモリ素子105−b及び105−cはプログラム可能な抵抗率を備えた材料であり得る。それらは、カルコゲニド材料、相変化材料、又はそれら両方であり得る。
【0045】
図3に示すように。サブレイヤ310及び310−aにより形成された境界面は、基板又はダイ、例えば、
図2に示される基板215と実質的に平行であり得る。この方位付けは多くの便益を有し得る。例えば、それは、メモリセル105−b及び105−cが
図3に示した3Dの垂直アーキテクチャに位置付けられる場合に、それらの間の熱抵抗を増加させ得る。また、サブレイヤ310及び310−aを形成することは、単一の平坦な薄膜堆積処理によって実現され得る。例えば、視線堆積プロセスである物理気相成長は、基板に平行な平坦な薄膜を生み出し得る。そうした堆積技術は、基板に垂直に延伸する薄膜を生み出すのに使用されないことがある。
【0046】
メモリアレイ300は、一組の導電レイヤを含むスタックを形成することにより作り出され得、ここで、該一組の内の各導電レイヤは、熱絶縁領域によって該一組の内の隣接の導電レイヤから分離される。例えば、レイヤ320は導電材料を堆積することにより形成され得る。レイヤ325はレイヤ320の上部に形成され得、ここで、レイヤ325は、少なくとも2つの絶縁サブレイヤ、例えば、サブレイヤ310及び310−aを含み得、それらは、異なる電気絶縁材料であり得る。このプロセスは、スタックを形成するために繰り返され得、例えば、レイヤ320、325、及び315は該スタックを含み得るが、より多くのレイヤが可能である。
【0047】
堆積される材料を変更することによってレイヤ325中に境界面が形成され得る。例えば、サブレイヤ310−bは、サブレイヤ310及び310−aのものとは異なる材料であり得、それ故、サブレイヤ間に境界面を形成する。サブレイヤ310、310−a、及び310−bは、酸化物材料、窒素含有の化合物(例えば、SiN)、金属、金属合金、又は炭素の内の1つであり得る。幾つかの場合、サブレイヤ310、310−a、及び310−bは、同じ材料であるが、相互に異なる化学量論を有し得る。これは、形成中に堆積パラメータを変更することにより実現され得る。例えば、サブレイヤ310−aは堆積パラメータのある組に従って形成され得、サブレイヤ310−bは堆積パラメータの別の組に従って形成され得る。
【0048】
ビア210−aはスタックを通じて形成され得、ここで、ビア210−aの少なくとも一部は一組の導電レイヤの内の各導電レイヤ(例えば、レイヤ320及び315)を貫通する。ビア210−aは、スタックから材料を除去することによって、例えば、エッチングによって形成され得る。幾つかの場合、ビア210−aの開口部を画定し、確定された領域への後続のエッチングを制限するために、化学量論プロセスが使用され得る。一組の導電レイヤの内の少なくとも1つの導電レイヤ(例えば、レイヤ320又は315)中に凹部が形成され得、凹部はビア210−aに隣接し得る。メモリ素子105−b又は105−cは凹部中に形成され得る。
【0049】
例として、メモリアレイ300の材料又はコンポーネントは、化学気相成長、有機金属化学気相成長、物理気相成長、又は原子層堆積を使用して材料を堆積することによって形成され得る。材料は、化学又はプラズマエッチング等のエッチングにより除去され得る。
【0050】
図4は、本開示の様々な実施形態に従った3次元メモリアレイのための熱絶縁をサポートする例示的メモリアレイ400を説明する。メモリアレイ400は
図1〜
図3を参照したメモリアレイ100、200、又は300の一例であり得る。メモリアレイ400は、
図1〜
図3を参照したメモリセル105、ワード線110、ビア210、及び電極220の一例であり得るメモリセル105−d、ワード線110−d、ビア210−b、電極220−b、及び絶縁サブレイヤ310−cを含む。幾つかの場合、電極220−bはビット線115であり得、又はそれは、ビット線115と電子通信するビット線115からの延伸部であり得る。メモリアレイ400は、緩衝材405及び選択コンポーネント410をも含み得る。
【0051】
図4に示すように、3つ以上のメモリセル105が相互に積層され得る。例えば、3つのメモリセル105−dが示されるが、幾つかの例では4つ以上のメモリセル105が積層され得る。更に、5つの絶縁サブレイヤ310−cが
図4に示され、各メモリ素子105dの間に6つの境界面をもたらす。
【0052】
上で論じたように、選択コンポーネント410は、特定のメモリセル105−dを選択するのに役立ち得、又は選択されたメモリセル105に隣接する非選択のメモリセル105に流れる迷走電流の防止を助け得る。選択コンポーネント410は、ダイオード等の2端子選択デバイスの種類の中でもとりわけ、バイポーラ接合、金属−絶縁体−金属(MIM)接合、オボニックスレッショルドスイッチ(OTS)、又は金属−半導体−金属(MSM)スイッチ等の電気的非線形コンポーネント(例えば、非オームコンポーネント)を含み得る。選択コンポーネント410はまた、電界効果トランジスタであり得る。幾つかの場合、選択コンポーネント410はカルコゲニド膜であり得る。その他の場合、選択コンポーネント410は、セレン、ヒ素、及びゲルマニウムを含有する材料の合金であり得る。
【0053】
選択コンポーネント410は、導電性のビット線115又は110−d等の電極とメモリセル105−dとの間に設置され得る。例えば、電極220−dはビット線115の延伸部であり得、選択コンポーネント410は電極220−b及び緩衝材405に結合され得、ここで、緩衝材405はメモリセル105−dに結合され得る。
【0054】
緩衝材405は選択コンポーネント410及びメモリ素子105−dの化学分離を強化し得る。例えば、緩衝材405は、例えば、メモリ素子105−dが溶解する場合に選択コンポーネント410及びメモリ素子105−dの化学混合を防止し得る。緩衝材405はトンネル現象により導電し得る薄い酸化物材料であり得る。その他の場合、緩衝材405は、電極材料等の導電材料であり得る。
【0055】
メモリアレイ400は
図3で論じられたのと同様の方法で形成され得る。ビア210−b及びメモリ素子105−dの形成後、緩衝材405はビア210の表面上に形成され得、緩衝材405はメモリ素子105−dに結合され得る。選択コンポーネント410は、ビア210−b中の緩衝材405の表面上に形成され得、ここで、選択コンポーネント410は緩衝材405に結合され得る。電極220−bが形成され得、ここで、電極220−bは、ビア210−bの残部を充填し得、選択コンポーネント410に結合され得る。
【0056】
図5は、本開示の様々な実施形態に従った3次元メモリアレイのための熱絶縁をサポートする例示的メモリアレイ500を説明する。メモリアレイ500は、
図1〜
図4を参照したメモリアレイ100、200、300、又は400の一例であり得る。メモリアレイ500は、
図1〜
図4を参照したメモリセル105、ワード線110、ビア210、電極220、絶縁レイヤ310、選択コンポーネント410、及び緩衝剤405の一例であり得るメモリセル105−e、ワード線110−e、ビア210−c、絶縁サブレイヤ310−d、選択コンポーネント410−a、及び緩衝剤405−aを含む。幾つかの場合、電極220−cはビット線115であり得、又はそれは、ビット線115と電子通信するビット線115からの延伸部であり得る。
【0057】
選択コンポーネント410−aは、導電性のビット線115等の電極とメモリセル105−eとの間に設置される。例えば、電極220−cはビット線115の延伸部であり得、それは導電線であり得、選択コンポーネント410−aは、電極220−cに結合され得、電極220−cとメモリ素子105−eとを分離する。幾つかの場合、緩衝材405−aは選択コンポーネント410−aとメモリ素子105−eとを分離する。緩衝材405−aは、選択コンポーネント410−a及びメモリ素子105−eの化学分離を強化し得る。例えば、緩衝材405−aは、例えば、メモリセル105−eが溶解する場合に選択コンポーネント410−a及びメモリ素子105−eの化学混合を防止し得る。緩衝材405−aは、トンネル現象により導電するのに十分に薄い酸化物材料であり得る。幾つかの場合、緩衝材405−aは導電材料であり得る。
【0058】
メモリアレイ500は、
図3で論じられたものと同様の方法で形成され得る。ビア210−cの形成後、ワード線110−e中に凹部が形成され得る。メモリセル105−eは凹部中に形成され得る。緩衝材405−aはメモリセル105−e上に形成され得る。幾つかの場合、緩衝材410−a及びメモリセル105−eの両方は凹部内にある。選択コンポーネント410−aはビア210−cの表面上に形成され得、ここで、選択コンポーネント410は緩衝材405−aに結合され得、緩衝材405−aは選択コンポーネント410−aとメモリ素子105−eとを分離する。電極220−cが形成され得、ここで、電極220−cは、ビア210−cの残部を充填し得、選択コンポーネント410−aに結合され得る。
【0059】
図6は、本開示の様々な態様に従った3次元メモリアレイのための熱絶縁をサポートする例示的メモリアレイ600を説明する。メモリアレイ600は、
図1〜
図5を参照したメモリアレイ100、200、300、400、又は500の一例であり得る。メモリアレイ600は、
図1〜
図5を参照したメモリセル105、ワード線110、ビア210、電極220、絶縁サブレイヤ310、及び選択コンポーネント410の一例であり得るメモリセル105−f、ワード線110−f、ビア210−d、電極220−d、絶縁サブレイヤ310−e、及び選択コンポーネント410−bを含む。
【0060】
メモリアレイ600は
図3で論じられたものと同様の方法で形成され得、ここで、電極220−dは、ビア210−dの全体を充填し、メモリ素子105−fに結合され得る。選択コンポーネント410−bは、電極220−dの一端に形成され得、電極220−dに結合され得る。例えば、選択コンポーネント410−bは、導電線であり得る電極220−dとビット線115(図示せず)の間に、それらが結合されるように位置付けられる。幾つかの場合、選択コンポーネント410−bは、メモリアレイよりも下に、すなわち、ビア210−dの底部に形成され得る。幾つかの例では、選択コンポーネント410−bは、ビア210−dの上部又は底部と共に平面であり得、すなわち、それは絶縁サブレイヤ310−eの上部又は底部と共に平面であり得る。
【0061】
図7は、本開示の様々な態様に従った3次元メモリアレイのための熱絶縁をサポートするメモリアレイ100−aのブロック
図700を示す。メモリアレイ100−aは、電子メモリ装置と称され得、
図1〜
図6に記述したメモリアレイ100、200、300、400、500、又は600の一例であり得る。メモリアレイ100−aは、
図1を参照して記述したメモリコントローラ140と
図1〜
図6を参照して記述したようなメモリセル105の一例であり得るメモリコントローラ140−a及びメモリセル105−gを含む。メモリコントローラ140−aは、バイアスコンポーネント710及びタイミングコンポーネント715を含み得、
図1〜
図3で記述したようにメモリアレイ100−aを動作し得る。メモリコントローラ140−aは、
図1又は
図2参照しながら記述したワード線110、ビット線115、センスコンポーネント125の一例であり得るワード線110−g、ビット線115−b、及びセンスコンポーネント125−aと電子通信し得る。メモリアレイ100−aはラッチ725をも含み得る。メモリアレイ100−aのコンポーネントは、相互に電子通信し得、
図1〜
図3を参照しながら記述した機能を実行し得る。幾つかの場合、センスコンポーネント125−a及びラッチ725はメモリコントローラ140−aのコンポーネントであり得る。
【0062】
メモリコントローラ140−aは、ワード線110−g又はビット線115−bを、それらの様々なノードに電圧又は電流を印加することによって活性化するように構成され得る。例えば、バイアスコンポーネント710は、上述したようにメモリセル105−gを読み出す又は書き込むためにメモリセルセル105−gを動作するための電圧を印加するように構成され得る。印加される電圧は、メモリセル105−g及び任意の電極の抵抗と共に所望の電流に基づき得る。幾つかの場合、メモリコントローラ140−aは、
図1を参照しながら記述したような行デコーダ、列デコーダ、又はそれら両方を含み得る。これは、メモリコントローラ140−aが1つ以上のメモリセル105−gにアクセスできるようにし得る。バイアスコンポーネント710はまた、センスコンポーネント125−aを動作するための電圧を提供し得る。
【0063】
幾つかの場合、メモリコントローラ140−aはその動作をタイミングコンポーネント715を使用して実行し得る。例えば、タイミングコンポーネント715は、本明細書で論じた、読み出し及び書き込み等のメモリの機能を実行するためのスイッチング及び電圧印加のためのタイミングを含む、様々なワード線又はビット線の選択のタイミングを制御し得る。幾つかの場合、タイミングコンポーネント715はバイアスコンポーネント710の動作を制御し得る。
【0064】
センスコンポーネント125−aは、メモリセル105−g中の記憶された論理状態を判定するための電圧又は電流センスアンプを含み得る。論理状態を判定すると、センスコンポーネント125−aは、出力をラッチ725にその後記憶し得、ここで、それは、メモリアレイ100−aを使用して電子デバイスの動作に従って使用され得る。
【0065】
図8は、本開示の様々な実施形態に従った熱絶縁を備えた3次元メモリアレイをサポートするシステム800の図を示す。システム800は、様々なコンポーネントと接続し又は様々なコンポーネントを物理的に支持するプリント回路基板であり得又は該プリント回路基板を含み得る、デバイス805を含み得る。デバイス805は、
図1〜
図7を参照しながら記述したメモリアレイ100、100−a、200、300、400、500、又は600の一例であり得るメモリアレイ100−bを含み得る。メモリアレイ100−bは、
図1及び
図7を参照しながら記述したメモリコントローラ140と
図1〜
図7を参照しながら記述したメモリセル105の一例であり得るメモリコントローラ140−b及びメモリセル105−hを含み得る。デバイス805はまた、プロセッサ810、BIOSコンポーネント815、周辺コンポーネント820、及び入出力制御コンポーネント825を含み得る。デバイス805のコンポーネントはバス830を通じて相互に電子通信し得る。
【0066】
プロセッサ810は、メモリコントローラ140−bを通じてメモリアレイ100−bを動作するように構成され得る、幾つかの場合では、プロセッサ810は、
図1及び
図7を参照しながら記述したメモリコントローラ140−bの機能を実行する。その他の場合では、メモリコントローラ140−bはプロセッサ810中に集積され得る。プロセッサ810は、汎用プロセッサ、デジタルシグナルプロセッサ(DSP)、特定用途向け集積回路(ASIC)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)若しくはその他のプログラム可能論理デバイス、分離したゲート若しくはトランジスタ論理、分離したハードウェアコンポーネントであり得、又はこれらの種類のコンポーネントの組み合わせであり得、プロセッサ810は、熱絶縁レイヤにより分離されたメモリセル105−hを読み出すこと又は書き込むことを含む本明細書で記述される様々な機能を実行し得る。プロセッサ810は、例えば、デバイス605に様々な機能又はタスクを実行させるために、メモリアレイ中100−bに記憶されたコンピュータ可読の命令を実行するように構成され得る。
【0067】
BIOSコンポーネント815は、システム800の様々なハードウェアコンポーネントを初期化及び実行し得る、ファームウェアとして動作するベーシックインプット/アウトプットシステム(BIOS)を含むソフトウェアコンポーネントであり得る。BIOSコンポーネント815はまた、プロセッサ810と様々なコンポーネント、例えば、周辺コンポーネント820、入出力コンポーネント825等との間でデータの流れを管理し得る。BIOSコンポーネント815は、リードオンリーメモリ(ROM)、フラッシュメモリ、又は任意のその他の不揮発性メモリ中に記憶されたプログラム又はソフトウェアを含み得る。
【0068】
周辺コンポーネント820は、デバイス805中に集積される、任意の入力若しくは出力デバイス又はそうしたデバイスのためのインタフェースであり得る。一例として、ディスクコントローラ、音声コントローラ、画像コントローラ、イーサネットコントローラ、モデム、ユニバーサルシリアルバス(USB)コントローラ、直列若しくは並列ポート、又はペリフェラルコンポーネントインタコネクト(PCI)若しくはアクセラレーテッドグラフィックスポート(AGP)スロット等の周辺カードスロットが挙げられる。
【0069】
入出力制御コンポーネント825は、プロセッサ810と周辺コンポーネント820、入力部835、又は出力部840との間のデータ通信を管理し得る。入出力制御コンポーネント825はまた、デバイス805中に集積されない周辺装置を管理し得る。幾つかの場合では、入出力制御コンポーネント825は、外部周辺装置への物理的接続又はポートを表し得る。
【0070】
入力部835は、デバイス805又はそのコンポーネントに入力を提供する、デバイス805の外にあるデバイス又は信号を表し得る。これは、ユーザインタフェース、又はその他のデバイスとのインタフェース若しくはその他のデバイス間のインタフェースを含み得る。幾つかの場合、入力部835は、周辺コンポーネント820を介してデバイス805とインタフェースで連結する周辺装置であり得、又は入出力制御コンポーネント825により管理され得る。
【0071】
出力部840は、デバイス805又はその何れかのコンポーネントからの出力を受信するように構成された、デバイス805の外にあるデバイス又は信号を表し得る。出力部840の一例は、表示装置、音声スピーカ、プリントデバイス、別のプロセッサ、又はプリント回路基板等に送られるデータ又は信号を含み得る。幾つかの場合では、出力部840は、周辺コンポーネント820を介してデバイス805とインタフェースで連結する周辺装置であり得、又は入出力制御コンポーネント825により管理され得る。
【0072】
メモリコントローラ140−b、デバイス805、及びメモリアレイ100−bのコンポーネントは、それらの機能を実行するように設計された回路で成り立ってもよい。これは、本明細書に記載される機能を実行するように構成された様々な回路素子、例えば、導電線、トランジスタ、コンデンサ、インダクタ、抵抗、アンプ、又はその他の能動素子若しくは非能動素子を含み得る。
【0073】
図9は、本開示の様々な実施形態に従った熱絶縁を備えた3次元メモリアレイを形成する方法900を説明するフローチャートを示す。該形成方法は、
図2〜
図6を参照しながら記述したそれらを含み得る。例えば、材料又はコンポーネントは、材料の堆積又は除去の様々な組み合わせを通じて形成され得る。幾つかの場合、材料の形成又は除去は、明確には引用又は記述されない1つ以上のフォトリソグラフィステップを含み得る。
【0074】
ブロック905において、方法は、
図1〜
図6を参照しながら記述したように、一組の導電レイヤを含むスタックを形成することを含み得、ここで、該一組の内の各導電レイヤは熱絶縁領域によって該一組の内の隣接の導電レイヤから分離される。
【0075】
ブロック910において、方法は、
図1〜
図6を参照しながら記述したように、各熱絶縁領域内に一組の絶縁レイヤを形成することを含み得、ここで、該一組の絶縁レイヤは、電気絶縁材料を含む少なくとも2つのレイヤを含む。幾つかの場合、方法は、第1の材料を含む第1の電気絶縁レイヤを形成することと、第1の電気絶縁レイヤの上部に位置付けられた第2の電気絶縁レイヤを形成することを含み得、ここで、第2の電気絶縁レイヤは、第1の材料とは異なる第2の材料を含む。その他の場合、方法は、第1の組の形成パラメータに従って第1の電気絶縁レイヤを形成することと、第1の組の形成パラメータとは異なる第2の組の形成パラメータに従って第2の電気絶縁レイヤを形成することを含み得、ここで、第1の絶縁レイヤ及び第2の絶縁レイヤは同じ材料を含む。
【0076】
幾つかの場合、ブロック910において方法は、第1の材料を含む第1の電気絶縁レイヤを形成することと、第1の電気絶縁レイヤの上部に位置付けられた第2のレイヤを形成することとであって、ここで、第2のレイヤは第1の材料とは異なる第2の材料を含むことと、第2のレイヤの上部に位置付けられた第3のレイヤを形成することであって、ここで、第1及び第3のレイヤは同じ材料を含むことを含み得る。幾つかの場合、第1及び第3の材料は異なり得る。幾つかの実例では、第2の材料は、金属、金属合金、炭素、又はケイ素及び窒素を含む化合物の内の少なくとも1つを含む。
【0077】
ブロック915において、方法は、
図1〜
図6を参照しながら記述したように、スタックを通じてビアを形成することを含み得、ここで、ビアの少なくとも一部は一組の導電レイヤの各導電レイヤを貫通する。
【0078】
ブロック920において、方法は、
図1〜
図6を参照しながら記述したように、一組の導電レイヤの内の少なくとも1つのレイヤ中に凹部を形成することを含み得、ここで、凹部はビアに隣接する。
【0079】
ブロック925において、方法は、
図1〜
図6を参照しながら記述したように、凹部内にメモリ素子を形成することを含み得る。幾つかの場合、メモリ素子はカルコゲニド材料又は相変化材料であり得る。
【0080】
方法はまた、ビアの表面上に第1の導電素子を形成することであって、ここで、第1の導電素子はメモリ素子に結合されることと、ビア中の第1の導電素子の表面上に選択コンポーネントを形成することであって、ここで、選択コンポーネントは第1の導電素子に結合されることと、第2の導電素子を形成することであって、ここで、第2の導電素子はビアの残部を充填し選択コンポーネントに結合されることを含み得る。幾つかの例では、導電素子、導電レイヤ、又は電極は夫々、タングステン、窒化タングステン、アルミニウム、チタン、窒化チタン、ケイ素、ドープされた多結晶シリコン、炭素、又はそれらの任意の組み合わせの内の1つを含み得る。
【0081】
別の実施形態では、方法は、メモリ素子上に緩衝材を形成することであって、ここで、緩衝材及びメモリ素子は凹部内にあることと、ビアの表面上に選択コンポーネントを形成することであって、ここで、選択コンポーネントは緩衝材に結合され、バッファ材料は選択コンポーネント及びメモリ素子を分離することと、導電素子を形成することであって、ここで、導電素子はビアの残部を充填し選択コンポーネントに結合されることを含み得る。
【0082】
更に別の実施形態では、方法は、ビア中に導電素子を形成することであって、ここで、導電素子はビアの全体を充填しメモリ素子に結合されることと、導電素子の一端に導電素子に結合された選択コンポーネントを形成することを含み得る。幾つかの場合、選択コンポーネントは、ダイオード、バイポーラ接合デバイス、オボニックスレッショルドセレクタ、電界効果トランジスタ、又はカルコゲニド材料の内の1つを含む。
【0083】
したがって、方法900は、熱絶縁を備えた3Dメモリアレイを形成する方法であり得る。方法900は可能な実装を記述し、該動作及びステップは、その他の実装が可能であるように組み替えられ得、さもなければ変更され得ることに留意すべきである。
【0084】
3次元メモリアレイ装置が記述される。3次元メモリアレイ装置は、第1の電極に結合された第1のメモリ素子を含む第1のレイヤと、第2の電極に結合された第2のメモリ素子を含む第2のレイヤと、積層された少なくとも2つのサブレイヤを含む第3のレイヤであって、第1及び第2のレイヤの間に位置付けられた第3のレイヤであって、第1、第2、及び第3のレイヤが各々相互に実質的に平行である第3のレイヤと、第1及び第2のメモリ素子に結合された第3の電極であって、第1、第2、及び第3のレイヤと実質的に垂直である第3の電極とを含み得る。3次元メモリアレイ装置は、電気的熱的絶縁体を含み得、且つ付加的又は代替的に酸化物材料を含み得る積層された少なくとも2つのサブレイヤを含み得る。積層された少なくとも2つのサブレイヤは、相互に異なる組成又は化学量論を有する材料をも含み得る。3次元メモリアレイ装置は、第1及び第2のサブレイヤ間に位置付けられた第3のサブレイヤを更に含み得る第3のレイヤを含み得、第3のサブレイヤは熱導体であり得る。付加的に又は代替的に、第3のサブレイヤは、金属、炭素、又はケイ素及び窒素を含む化合物の内の少なくとも1つを含み得る。3次元メモリアレイ装置は、タングステン、窒化タングステン、アルミニウム、チタン、窒化チタン、ケイ素、ドープされた多結晶シリコン、又は炭素、又はそれらの任意の組み合わせの内の少なくとも1つを夫々含み得る、第1の電極、第2の電極、及び第3の電極を含み得る。
【0085】
3次元メモリアレイ装置は、第3の電極に結合された選択コンポーネントと、選択コンポーネントに結合された導電線とを含み得、ここで、選択コンポーネントは、導電線を第3の電極から分離する。3次元メモリアレイ装置は、ダイオード、バイポーラ接合デバイス、オボニックスレッショルドセレクタ、電界効果トランジスタ、又はカルコゲニド材料を含み得る選択コンポーネントを含み得る。また、3次元メモリアレイ装置は、カルコゲニド材料を夫々含み得る、第1のメモリ素子及び第2のメモリ素子を含み得る。3次元メモリアレイ装置は、プログラム可能な抵抗率を備えた材料を夫々含み得る、第1のメモリ素子及び第2のメモリ素子を含み得る。付加的に又は代替的に、3次元メモリアレイ装置は、第3の電極と同軸であり得る第1及び第2のメモリ素子を含み得る。
【0086】
3次元メモリアレイ装置が記述される。3次元メモリアレイ装置は、第1のメモリセル及び第1の電極を含む第1のレイヤであって、第1メモリセルがカルコゲニド材料を含み第1の電極に結合される第1のレイヤと、第2のメモリセル及び第2の電極を含む第2のレイヤであって、第2のメモリセルがカルコゲニド材料を含み第2の電極に結合され、第1のレイヤと実質的に平行である第2のレイヤと、第1のレイヤと第2のレイヤとの間に位置付けられた複数の絶縁レイヤであって、第1及び第2のレイヤと実質的に平行である複数の絶縁レイヤであって、該複数の内の第1の絶縁レイヤ及び第2の絶縁レイヤが電気的絶縁体を夫々含む複数の絶縁レイヤと、第1及び第2のレイヤと実質的に垂直に位置付けられた第3の電極であって、第1及び第2のメモリセルに隣接する第3の電極と、第3の電極に結合された選択コンポーネントとを含み得る。3次元メモリアレイ装置は、相変化材料を含み得るカルコゲニド材料を含み得る。3次元メモリアレイ装置は、3つ以上の絶縁レイヤを含み得る複数の絶縁レイヤを含み得る。
【0087】
3次元メモリアレイを形成する方法が記述される。方法は、一組の導電レイヤを含むスタックを形成することであって、ここで、該一組の内の各導電レイヤが熱絶縁領域によって該一組の内の隣接の導電レイヤから分離されることと、各熱絶縁領域内に一組の絶縁レイヤを形成することであって、ここで、該一組の絶縁レイヤが電気的絶縁材料を含む少なくとも2つのレイヤを含むことと、スタックを通じてビアを形成することであって、ここで、ビアの少なくとも一部が一組の導電レイヤの内の各導電レイヤを貫通することと、該一組の導電レイヤの少なくとも1つの導電レイヤ中に凹部を形成することであって、ここで、該凹部がビアに隣接することと、凹部内にメモリ素子を形成することを含み得る。
【0088】
3次元メモリアレイを形成する装置が記述される。該装置は、プロセッサ、プロセッサと電子通信するメモリ、及びメモリ中に記憶された命令を含み得る。命令は、一組の導電レイヤを含むスタックを形成することであって、ここで、該一組の内の各導電レイヤが熱絶縁領域によって該一組の内の隣接の導電レイヤから分離されることと、各熱絶縁領域内に一組の絶縁レイヤを形成することであって、ここで、該一組の絶縁レイヤが電気的絶縁材料を含む少なくとも2つのレイヤを含むことと、スタックを通じてビアを形成することであって、ここで、該ビアの少なくとも一部が一組の導電レイヤの内の各導電レイヤを貫通することと、一組の導電レイヤの内の少なくとも1つの導電レイヤ中に凹部を形成することであって、ここで、該凹部がビアに隣接することと、凹部内にメモリ素子を形成することを装置にさせるようにプロセッサにより実行可能であり得る。
【0089】
3次元メモリアレイを形成するための別の装置が記述される。装置は、一組の導電レイヤを含むスタックを形成することであって、ここで、該一組の内の各導電レイヤが熱絶縁領域によって該一組の内の隣接の導電レイヤから分離されることと、各熱絶縁領域内に一組の絶縁レイヤを形成することであって、ここで、該一組の絶縁レイヤが電気的絶縁材料を含む少なくとも2つのレイヤを含むことと、スタックを通じてビアを形成することであって、ここで、該ビアの少なくとも一部が一組の導電レイヤの内の各導電レイヤを貫通することと、一組の導電レイヤの内の少なくとも1つの導電レイヤ中に凹部を形成することであって、ここで、該凹部がビアに隣接することと、凹部内にメモリ素子を形成することのための手段を含み得る。
【0090】
3次元メモリアレイを形成するためのコードを記憶する非一時的コンピュータ可読媒体が記述される、コードは、一組の導電レイヤを含むスタックを形成することであって、ここで、該一組の内の各導電レイヤが熱絶縁領域によって該一組の内の隣接の導電レイヤから分離されることと、各熱絶縁領域内に一組の絶縁レイヤを形成することであって、ここで、該一組の絶縁レイヤが電気的絶縁材料を含む少なくとも2つのレイヤを含むことと、スタックを通じてビアを形成することであって、ここで、該ビアの少なくとも一部が一組の導電レイヤの内の各導電レイヤを貫通することと、一組の導電レイヤの内の少なくとも1つの導電レイヤ中に凹部を形成することであって、ここで、該凹部がビアに隣接することと、凹部内にメモリ素子を形成することのための、プロセッサにより実行可能な命令を含み得る。
【0091】
本明細書に記述される方法、装置、非一時的コンピュータ可読媒体の幾つかの例において、各熱絶縁領域内に一組の絶縁レイヤを形成することは、第1の材料を含む第1の電気的絶縁レイヤを形成することと、第1の電気的絶縁レイヤの上部に位置付けられた第2の電気的絶縁レイヤであって、第1の材料とは異なり得る第2の材料を含む第2の電気的絶縁レイヤを形成することのための動作、フィーチャ、手段、又は命令を含み得る。
【0092】
本明細書に記述される方法、装置、非一時的コンピュータ可読媒体の幾つかの例において、各熱絶縁領域内に一組の絶縁レイヤを形成することは、第1の組の形成パラメータに従って第1の電気的絶縁レイヤを形成することと、第1の組の形成パラメータとは異なり得る第2の組の形成パラメータに従って第2の電気的絶縁レイヤを形成することであって、ここで、第1の電気的絶縁レイヤ及び第2の電気的絶縁レイヤが同じ材料を含むことのための動作、フィーチャ、手段、又は命令を含み得る。
【0093】
本明細書に記述される方法、装置、非一時的コンピュータ可読媒体の幾つかの例において、各熱絶縁領域内に一組の絶縁レイヤを形成することは、第1の材料を含む第1の電気的絶縁レイヤを形成することと、第1の電気的絶縁レイヤの上部に位置付けられた第2のレイヤであって、第1の材料とは異なる第2の材料を含む第2のレイヤを形成することと、第2のレイヤの上部に位置付けられた第3のレイヤを形成することであって、ここで、第1及び第3のレイヤが同じ材料を含むことのための動作、フィーチャ、手段、又は命令を含み得る。
【0094】
本明細書に記述される方法、装置、非一時的コンピュータ可読媒体の幾つかの例において、第2の材料は、金属、金属合金、炭素、又はケイ素及び窒素を含む化合物の内の少なくとも1つを含む。
【0095】
本明細書に記述される方法、装置、非一時的コンピュータ可読媒体の幾つかの例において、スタック、一組の絶縁レイヤ、及びメモリ素子を形成することは、化学気相成長、有機金属化学気相成長、物理気相成長、又は原子層堆積の内の1つを使用して材料を堆積するための動作、フィーチャ、手段、又は命令を含み得る。
【0096】
本明細書に記述される方法、装置、非一時的コンピュータ可読媒体の幾つかの例は、ビアの表面上に第1の導電素子を形成することであって、ここで、第1の導電素子がメモリ素子に結合され得ることと、ビア中の第1の導電素子の表面上に選択コンポーネントを形成することであって、ここで、選択コンポーネントが第1の導電素子に結合されることと、第2の導電素子を形成することであって、ここで、第2の導電素子がビアの残部を充填し選択コンポーネントに結合され得ることのための動作、フィーチャ、手段、又は命令を更に含み得る。
【0097】
本明細書に記述される方法、装置、非一時的コンピュータ可読媒体の幾つかの例は、メモリ素子上に緩衝材を形成することであって、ここで、緩衝材及びメモリ素子の両方が凹部内に形成され得ることと、ビアの表面上に選択コンポーネントを形成することであって、ここで、選択コンポーネントがバッファ材料に結合され得、バッファ材料が選択コンポーネントとメモリ素子とを分離することと、導電素子を形成することであって、ここで、導電素子がビアの残部を充填し選択コンポーネントに結合され得ることのための動作、フィーチャ、手段、又は命令を更に含み得る。
【0098】
本明細書に記述される方法、装置、非一時的コンピュータ可読媒体の幾つかの例は、ビア中に導電素子を形成することであって、ここで、導電素子がビアの全体を充填しメモリ素子に結合され得ることと、導電素子の一端に導電素子に結合された選択コンポーネントを形成することであって、ここで、選択コンポーネントがダイオード、バイポーラ接合デバイス、オボニックスレッショルドセレクタ、電界効果トランジスタ、又はカルコゲニド材料を含むことのための動作、フィーチャ、手段、又は命令を更に含み得る。
【0099】
本明細書の記述は、例示を提供し、請求項に記載される範囲、適用性、又は例を制限しない。開示の範囲から逸脱することなく、論じられた要素の機能及び配置の変更がなされ得る。様々な例では、様々な手順又はコンポーネントを適宜省略し得、代替し得、又は追加し得る。また、幾つかの例に関して記述された特徴は、その他の例に結合され得る。
【0100】
添付の図面に関連して本明細書に記載される説明は、例示的構成を記述し、実装され得る又は請求項の範囲内にある全ての例を表さない。本明細書で使用される用語“例”、“模範的”、“実施形態”は、“好適”又は“その他の例に対して有利”ではなくて“一例、実例、又は説明として役立つこと”を意味する。詳細な説明は、記述される技術の理解を提供する目的のための具体的詳細を含む。これらの技術は、しかしながら、これらの具体的詳細なしに実施され得る。幾つかの実例では、記述される例の内容を不明確にすることを避けるために、周知の構造体及びデバイスはブロック図の形式で示される。
【0101】
添付の図において、同様のコンポーネント又は特徴は、同様の参照ラベルを有し得る。更に、同じ種類の様々なコンポーネントは、同様のコンポーネントの中で区別するダッシュ及び第2のラベルを参照ラベルに続けることによって区別され得る。第1の参照ラベルが明細書に使用される場合、説明は、第2の参照ラベルに関係なく同じ第1の参照ラベルを有する同様のコンポーネントの任意の1つに適用できる。
【0102】
本明細書で使用されるように、“に結合された”は、実質的に相互に接触するコンポーネントを示す。幾つかの場合、2つのコンポーネントは、たとえ第3の材料又はコンポーネントがそれらを物理的に分離したとしても結合され得る。この第3のコンポーネントは2つのコンポーネント又はそれらの機能を実質的に変更しないことがある。代わりに、この第3のコンポーネントは、最初の2つのコンポーネントの接続を助力し得又は可能にし得る。例えば、幾つかの材料は、基板材料上に堆積された場合に強力に付着しないことがある。薄層等の(例えば、数ナノメータのオーダ以下の)薄いレイヤは、2つの材料間に、それらの形成又は接続を強化するために使用され得る。その他の場合、第3の材料は、2つのコンポーネントを化学的に絶縁するための緩衝物としての機能を果たす。
【0103】
本明細書で使用される用語“レイヤ”は、幾何学的構造体の層又はシートを称する。各レイヤは、3つの寸法(例えば、高さ、幅、及び深さ)を有し得、より下の表面の幾らか又は全てを覆い得る。例えば、レイヤは、2つの寸法が3つ目よりも大きい3次元構造体、例えば、薄膜であり得る。レイヤは、異なる素子、コンポーネント、及び/又は材料を含み得る。幾つかの場合、1つのレイヤは3つ以上のサブレイヤから構成され得る。添付の図面の幾つかでは、3次元レイヤの内の2次元が説明の目的で示される。当業者は、しかしながら、該レイヤが本来3次元であることを分かるであろう。
【0104】
本明細書で使用されるように、用語“実質的に”は、変更される特徴(例えば、用語の実質的に、により変更される動詞又は形容詞)が絶対的ではないが該特徴の利点を実現するのに大差ないことを意味する。
【0105】
本明細書で使用されるように、用語“電極”は、導電体を称し得、幾つかの場合、メモリセル又はメモリアレイの他のコンポーネントへの電気接触として用いられ得る。電極は、メモリアレイ100の素子又はコンポーネント間の導電経路を提供するトレース、ワイヤ、導電線、又は導電レイヤ等を含み得る。
【0106】
本明細書で使用されるように、用語“フォトリソグラフィ”は、フォトレジスト材料を使用するパターニング、及び電磁放射線を使用するそうした材料の露出のプロセスを称し得る。例えば、フォトレジスト材料は、基材上のフォトレジストをスピンコーティングすることによって基材上に形成され得る。パターンは、フォトレジストを放射線に晒すことによってフォトレジスト中に作り出され得る。パターンは、例えば、放射線がフォトレジストを晒す、空間的に描写するフォトマスクにより確定され得る。露出されたフォトレジストの領域は、例えば、化学処理によって除去され得、所望のパターンを残す。幾つかの場合、露出された領域が残され、露出されない領域が除去され得る。
【0107】
用語“電子通信”は、コンポーネント間の電子流動をサポートするコンポーネント間の関係を指す。これは、コンポーネント間の直接接続を含み、又は介在コンポーネントを含み得る。電子通信におけるコンポーネントは、(例えば、通電された回路中の)電子又は信号を能動的に交換し得、又は(例えば、非通電の回路中の)の電子又は信号を能動的に交換しないかもしれないが、回路が通電されると電子又は信号を交換するように構成され得又は動作可能であり得る。例として、スイッチ(例えば、トランジスタ)を介して物理的に接続された2つのコンポーネントは、スイッチの状態(すなわち、開放又は閉鎖)に係わらず電子通信する。
【0108】
本明細書に記述される情報及び信号は、様々な異なる科学技術及び技術の何れかを使用して表され得る。例えば、上述の説明を通じて言及され得るデータ、命令、コマンド、情報、信号、ビット、シンボル、及びチップは、電圧、電流、電磁波、磁界若しくは磁性粒子、光場若しくは光粒子、又はそれらの任意の組み合わせにより表され得る。幾つかの図は、複数の信号を単一の信号として説明するが、バスが様々なビット幅を有する場合に、信号は複数の信号のバスを表し得ることを当該技術分野の技術者は理解するであろう。
【0109】
メモリアレイ100を含む本明細書で論じられるデバイスは、ケイ素、ゲルマニウム、シリコンゲルマニウム合金、ヒ化ガリウム、窒化ガリウム等の半導体基板上に形成され得る。幾つかの場合では、該基板は半導体ウエハである。その他の場合では、該基板は、シリコンオンガラス(SOG)若しくはシリコンオンサファイア(SOP)等のシリコンオンインシュレータ(SOI)基板、又は別の半導体上の半導体材料のエピタキシャル層であり得る。基板又は基板のサブ領域の導電性は、リン、ボロン、又はヒ素を含むがそれらに限定されない様々な化学種を用いたドーピングを通じて制御され得る。ドーピングは、イオン注入により、又はその他のドーピング手段により、基板の初期の形成又は成長中に実行され得る。基板の一部又は一片はメモリアレイを含み、又は回路はダイと称され得る。
【0110】
カルコゲニド材料は、硫黄(S)、セレン(Se)、テルル(Te)の内の少なくとも1つを含む材料又は合金であり得る。本明細書で論じられる相変化材料はカルコゲニド材料であり得る。カルコゲニドの材料又は合金は、Ge−Te、In−Se、Sb−Te、Ga−Sb、In−Sb、As−Te、Al−Te、Ge−Sb−Te、Ge−Sb−Te、In−Sb−Te、Te−Sn−Se、Ge−Se−Ga、Bi−Se−Sb、Ga−Se−Te、Sn−Sb−Te、In−Sb−Ge、Te−Ge−Sb−S、Te−Ge−Sn−O、Te−Ge−Sn−Au、Pd−Te−Ge−Sn、In−Se−Ti−Co、Ge−Sb−Te−Pd、Ge−Sb−Te−Co、Sb−Te−Bi−Se、Ag−In−Sb−Te、Ge−Sb−Se−Te、Ge−Sn−Sb−Te、Ge−Te−Sn−Ni、Ge−Te−Sn−Pd、又はGe−Te−Sn−Ptを含み得るがこれらに限定されない。本明細書で使用されるように、ハイフンで繋がれた化学組成の表記法は、特定の化合物又は合金中に含まれる要素を示し、示された要素を含む全ての化学量論を表すことを目的とする。例えば、Ge−Teは、Ge
xTe
yを含み得、ここで、x及びyは任意の正数であり得る。可変抵抗材料のその他の例は、二元金属酸化材料、又は2つ以上の金属、例えば、遷移金属、アルカリ土類金属、及び/又は希土類金属を含む混合原子酸化物を含み得る。実施形態は、メモリセルのメモリ素子に関連する1つ以上の特定の可変抵抗材料に制限されない。例えば、可変抵抗材料のその他の例は、メモリ素子を形成するために使用され得、とりわけ、カルコゲニド材料、巨大磁気抵抗材料、又はポリマーベースの材料を含み得る。
【0111】
本明細書で論じられるトランジスタは、電界効果トランジスタ(FET)を表し得、ソース、ドレイン、及びゲートを含む3端子デバイスを含み得る。端子は、導電材料、例えば金属を通じて他の電子素子に接続され得る。ソース及びドレインは、導電性であり得、高濃度にドープされた、例えば縮退した、半導体領域を含み得る。ソース及びドレインは、低濃度にドープされた半導体領域又はチャネルによって分離され得る。チャネルがn型(すなわち、主たるキャリアが電子である)場合、該FETはn型FETと称され得る。同様に、チャネルがp型(すなわち、主たるキャリアがホールである)場合、該FETはp型FETと称され得る。チャネルは、絶縁ゲート酸化物によって覆われ得る。チャネルの導電性は、電圧をゲートに印加することによって制御され得る。例えば、正の電圧又は負の電圧をn型FET又はp型FETに夫々印加することは、チャネルが導電性になる結果をもたらし得る。トランジスタの閾値電圧以上の電圧がトランジスタのゲートに印加される場合、トランジスタは“オン”又は“活性化”にされ得る。トランジスタの閾値電圧未満の電圧がトランジスタのゲートに印加される場合、トランジスタは“オフ”又は“不活性化”にされ得る。
【0112】
本明細書の開示と関連して記述される様々な説明ブロック、コンポーネント、及びモジュールは、汎用プロセッサ、DSP、ASIC,FPGA若しくはプログラム可能論理デバイス、分離したゲート若しくはトランジスタ論理、分離したハードウェアコンポーネント、又は本明細書に記述される機能を実行するように設計されたそれらの組み合わせで実装又は実行され得る。汎用プロセッサは、マイクロプロセッサであり得るが、代わりに、プロセッサは、任意の従来のプロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ、又はステートマシーンであり得る。プロセッサはまた、コンピューティングデバイスの組み合わせ(例えば、DSPとマイクロプロセッサとの組み合わせ、複数のマイクロプロセッサ、DSPコアと併せた1つ以上のマイクロプロセッサ、又は任意のその他の構成)として実装され得る。
【0113】
本明細書に記述される機能は、ハードウェア、プロセッサにより実行されるソフトウェア、ファームウェア、又はそれらの任意の組み合わせで実装され得る。プロセッサにより実行されるソフトウェアに実装される場合、機能は、コンピュータ可読媒体上の1つ以上の命令又はコードとして記憶され又は送信され得る。その他の例及び実装は、本開示及び添付の請求項の範囲内である。例えば、ソフトウェアの性質に起因して、上述の機能は、プロセッサにより実行されるソフトウェア、ハードウェア、ファームウェア、配線、又はこれらの任意の組み合わせを用いて実装できる。機能を実装するフィーチャはまた、機能の部分が異なる物理的位置に実装されるように分配されることを含む、様々な位置に物理的に配置され得る。また、請求項を含む本明細書で使用されるように、項目のリスト(例えば、“少なくとも1つの”又は“1つ以上の”等の句により前置きされる項目のリスト)に使用されるような“又は”は、例えば、A、B、又はCの少なくとも1つのリストがA又はB又はC又はAB又はAC又はBC又はABC(すなわちA及びB及びC)を意味するように包含的リストを示す。
【0114】
コンピュータ可読媒体は、ある場所から別の場所へのコンピュータプログラムの転送を容易にする任意の媒体を含む非一時的コンピュータ記憶媒体及び通信媒体の両方を含む。非一時的記憶媒体は、汎用又は専用のコンピュータによりアクセスできる任意の利用可能な媒体であり得る。例として、非限定的に、非一時的コンピュータ可読媒体は、RAM、ROM、電気的消去可能プログラム可能リードオンリーメモリ(EEPROM)、コンパクトディスク(CD)ROM若しくはその他の光ディスクストレージ、磁気ディスクストレージ若しくはその他の磁気ストレージデバイス、又は所望のプログラムコード手段を命令若しくはデータ構造の形式で搬送若しくは記憶するのに使用され得且つ汎用若しくは専用コンピュータ又は汎用若しくは専用プロセッサによりアクセスできる任意のその他の非一時的媒体を含み得る。
【0115】
また、任意の接続は、コンピュータ可読媒体として適切に称される。例えば、同軸ケーブル、光ファイバケーブル、ツイストペア、デジタル加入者線(DSL)、又は赤外線、無線、及びマイクロ波等の無線技術を用いてウェブサイト、サーバ、又は遠隔ソースからソフトウェアが転送される場合、同軸ケーブル、光ファイバケーブル、ツイストペア、デジタル加入者線(DSL)、又は赤外線、無線、及びマイクロ波等の無線技術は、媒体の定義に含まれる。本明細書で使用されるように、磁気ディスク(disk)及び光学ディスク(disc)は、光学ディスクがレーザでデータを光学的に再生する一方で、磁気ディスクがデータを磁気的に通常再生する場合に、CD、レーザディスク、光ディスク、デジタル多目的ディスク(DVD)、フロッピーディスク、ブルーレイディスクを含む。上の組み合わせもまたコンピュータ可読場板の範囲内に含まれる。
【0116】
本明細書の説明は、当業者が開示を製作又は使用可能なように提供される。開示への様々な変形が当業者に容易に分かり、本明細書で定義される包括的な原理は開示の範囲を逸脱することなくその他の変形に適用し得る。したがって、開示は、本明細書に記述された例示及び設計に制限されるべきではなく、本明細書に開示された原理及び新規のフィーチャと一致する最も広い範囲に一致すべきである。