【文献】
Huawei, HiSilicon,Rate matching enhancements for aperiodic CSI-RS in different transmission mode,3GPP TSG-RAN WG1#86 R1-167138,フランス,3GPP,2016年 8月12日,Section 2
【文献】
Huawei, HiSilicon,Discussion on efficient utilization of BF CSI-RS,3GPP TSG-RAN WG1#85 R1-164858,フランス,3GPP,2016年 5月14日,Section 2
【文献】
Xinwei,Further Discussion on non-precoded CSI-RS designs for eFD-MIMO,3GPP TSG-RAN WG1#86 R1-166578,フランス,3GPP,2016年 8月12日,Section 2.3
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
請求項1または2に記載の方法であって、前記無線装置における非周期的なゼロ電力(ZP)のCSI−RSの設定のセットは、前記非周期的なCSI−RSリソースプールと重複するリソースを含むことを特徴とする方法。
請求項6に記載の方法であって、前記無線装置における非周期的なゼロ電力(ZP)のCSI−RSの設定のセットは、前記非周期的なCSI−RSリソースプールと重複するリソースを含むことを特徴とする方法。
【背景技術】
【0002】
ロングタームエボリューション(LTE)はダウンリンクでは直交周波数分割多重(OFDM)を、アップリンクでは離散フーリエ変換(DFT)拡散OFDMを用いる。基本的なLTEダウンリンク物理リソースは
図2に示すように、時間−周波数のグリッドとしてみることができ、各リソースエレメントは1つのOFDMシンボル間隔のうちの1つのOFDMサブキャリアに対応する
(3GPP TS 36.211 Technical Specification Group Radio Access Network; Evolved Universal Terrestrial Radio Access (E−UTRA); Physical channels and modulation (Release 13); V13.0.0 (2016−01))。
【0003】
時間ドメインでは、LTEのダウンリンク送信は10msの無線フレームで編成され、各無線フレームは
図3に示すようにT
subframe=1msの長さの10個の均一なサイズのサブフレームを有する。
【0004】
さらに、LTEのリソース配置は、典型的にはリソースブロック(RB)の観点から説明され、リソースブロックは時間ドメインにおける1スロット(0.5ms)、周波数ドメインの12の連続したサブキャリアに対応する。リソースブロックは、システム帯域幅の一方の端で0から始まり、周波数ドメインで番号付けられる。
【0005】
ダウンリンク送信は動的にスケジューリングされ、言い換えると、各サブフレームで、基地局はどの端末のデータが送信され、どのリソースブロックで現在のダウンリンクサブフレームにおいてデータが送信されるかについての制御情報を送信する。制御信号は典型的には各サブフレームの最初の1、2、3、または4つのOFDMシンボルで送信される。制御として3つのOFDMシンボルを有するダウンリンクシステムを
図4に示す。
【0006】
<物理チャネルおよび送信モード>
LTEにおいて、複数の物理DLチャネルがサポートされる。ダウンリンク物理チャネルは、上位レイヤから発信された情報を搬送するリソースエレメントのセットに対応する。以降は、LTEでサポートされる物理チャネルのいくつかである。
【0007】
−物理ダウンリンク共有チャネル(PDSCH)
−物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)
−拡張型物理ダウンリンク制御チャネル(EPDCCH)
PDSCHは主にユーザトラフィックデータと上位レイヤのメッセージを搬送するために使用する。PDSCHは、
図4に示すように、制御領域の外側のDLサブフレームで送信される。PDCCHおよびEPDCCHの両方は、物理リソースブロック(PRB)割り当て、変調レベルおよび符号化方式(MCS)、送信器で使用されるプリコーダのようなダウンリンク(DL)制御情報(DCI)を搬送するために使用される。PDCCHはDLサブフレーム内の最初の1つから4つめのOFDMシンボル、すなわち制御領域において送信され、EPDCCHはPDSCHと同一の領域で送信される。
【0008】
同様に、以下の物理ULチャネルがサポートされる。
【0009】
−物理アップリンク共有チャネル(PUSCH)
−物理アップリンク制御チャネル(PUCCH)
異なるDCIフォーマットが、DLおよびULのデータスケジューリング向けにLTEで定義される。例えば、DCIフォーマット0および4はULデータスケジューリングのために使用され、DCIフォーマット1、1A、1B、1C、1D、2、2A、2B、2C、2DがDLデータスケジューリングのために使用される(3GPP TS 36.212 Technical Specification Group Radio Access Network; Evolved Universal Terrestrial Radio Access (E−UTRA); Multiplexing and channel coding(Release 13); V13.0.0 (2016−01))。DLにおいて、どのDCIフォーマットがデータスケジューリングのために使用されるかはDL伝送方式および/または送信されるべきメッセージのタイプに関連付けられる。以降は、LTEでサポートされる伝送方式のいくつかである。
【0010】
−単一のアンテナポート
−送信ダイバーシティ(TxD)
−開ループ空間多重化
−閉ループ空間多重化
−最大8層のレイヤ送信
PDCCHは常に、単一のアンテナポートまたは送信ダイバーシティ方式のいずれかで送信され、PDSCHは伝送方式のいずれか1つを利用することができる。LTEにおいて、ユーザ機器(UE)は、伝送方式よりもむしろ送信モード(TM)で設定される。LTEにおいて、PDSCHに対してこれまで定義された10個のTM、すなわちTM1からTM10、がある。各TMはプライマリ伝送方式およびバックアップ伝送方式を定義する。バックアップ伝送方式は単一のアンテナポートまたはTxDのどちらかである。以下はLTEにおけるいくつかのプライマリ伝送方式のリストである。
【0011】
−TM1:単一のアンテナポート、ポート0
−TM2:TxD
−TM3:開ループSM
−TM4:閉ループSM
−TM9:最大8層のレイヤ送信、ポート7〜14
−TM10:最大8層のレイヤ送信、ポート7〜14
TM1からTM6において、セル特有のリファレンス信号(CRS)が、チャネルステート情報フィードバックおよびUEにおける復調のためのリファレンス信号として使用される。一方、TM7からTM10において、UE特有の復調リファレンス信号(DMRS)が復調するためのリファレンス信号として使用される。
【0012】
<チャネルステート情報リファレンス信号(CSI−RS)>
LTEリリース10において、新たなチャネルステート情報リファレンス信号(CSI−RS)がチャネルステート情報を推定することを意図して導入される。CSI−RSベースのCSIフィードバックは、以前のリリースで使用されたCRSベースのCSIフィードバックよりも優れたいくつかの利点を提供する。第一に、CSI−RSはデータ信号の復調に用いられるのではなく、同一の密度を必要としない(すなわち、CSI−RSのオーバーヘッドは実質的に少ない)。第二に、CSI−RSはCSIフィードバック測定を設定するためにより柔軟な手段を提供する(例えば、どのCSI−RSリソースを測定するかは、UE特定のやり方で設定することができる)。
【0013】
2種類のCSI−RS、非ゼロ電力(NZP)CSI−RSおよびゼロ電力(ZP)CSI−RS、がLTEで定義される。NZP CSI−RSは、UEがネットワークノードへのダウンリンクチャネルを推定するためにネットワークノード(またはeNB)によって送信される。ZP CSI−RSに対して、1つ以上のCSI−RSリソースがネットワークノードよって割当てられる一方、隣接セルにおけるUEによってよりよいチャネル推定が可能になるように、隣接セルへの干渉を減らすために用いられることができるように、リソースでは何も送信されない。
【0014】
リリース13のUEに対して、サポートされるアンテナポートの数は1、2、4、8、12、16である。リリース14において、アンテナポートの数は20、24、28、32個のポートを含むように増加される。
図5はPRBにおけるCSI−RS割り当てのために利用可能なREを示す。最大40個のREがCSI−RSのために設定されうる。CSI−RSが全てのPRBで送信される。CSI−RS信号はシステム帯域あの全てのRBで送信され、全てのRBにおいて同一のリソース割当てが繰り返される。リリース14のLTEでは、CSI−RSが低密度で送信されうることもサポートされる。すなわち、異なるポートに対応するCSI−RS信号がすべてのN番目のPRBで送信される。
【0015】
CSI−RSは定期的に所定のサブフレームで送信され、CSI−RSサブフレームと呼ばれる。CSI−RSサブフレーム設定はサブフレーム周期とサブフレームオフセットとを含む。この周期は5、10、20、40、および80msで設定可能である。CSI−RS設定は3GPP TS 36.211の表6.10.5.2−1で特定されたCSI−RSリソース設定および3GPP TS 36.211の表6.10.5.3−1で特定されたCSI−RSサブフレーム設定を含む。
【0016】
<コードブックベースのチャネルステート情報(CSI)推定およびフィードバック>
TM9およびTM10の閉ループの多入力多出力(MIMO)伝送方式において、UEはダウンリンクCSIを推定してeNBへフィードバックする。eNBはフィードバックCSIを使用してダウンリンクデータをUEに送信する。CSIは送信ランクインジケータ(RI)、プリコーディングマトリックスインジケータ(PMI)およびチャネル品質インジケータ(CQI)を含む。プリコーディングマトリクスのコードブックは、UEによって、例えばUEスループットなどの所定の基準に基づいて、推定されたダウンリンクチャネルとコードブック内のプリコーディングマトリクスとの間で最良のマッチングを見つけるために使用される。チャネルは、TM9およびTM10のためにダウンリンクで送信された非ゼロ電力CSIリファレンス信号(NZP CSI−RS)に基づいて推定される。
【0017】
CQI/RI/PMIはともにダウンリンクチャネルステートをUEに提供する。これは、チャネルの推定値H
nが直接的にはフィードバックされないため、暗示的なCSIフィードバックとしても呼ばれる。CQI/RI/PMIはどちらの報告モードが設定されるかに応じて、広帯域(すなわち、送信帯域の全体)またはサブバンド(すなわち、送信帯域全体の一部)でありうる。
【0018】
リリース13のLTEにおいて、2種類のCSI報告、クラスAおよびクラスBが導入された(3GPP TS 36.213 Technical Specification Group Radio Access Network; Evolved Universal Terrestrial Radio Access (E−UTRA); Physical layer procedures (Release 13); V13.0.1 (2016−01))。クラスAのCSI報告において、UEは設定された8、12、または16のアンテナポートを有する1Dまたは2Dアンテナアレイについて新たなコードブックに基づいてCSIを測定して報告する。CSIは、リリース13以前のCSI報告と同様に、ランクインジケータ(RI)、PMIおよびCQIを含む。クラスAのCSI報告はLTE リリース14においては20、24、28、および32ポートにまで拡張される。
【0019】
クラスBのCSI報告において、1つのシナリオ(「クラスB K>1」と呼ぶ)において、複数(すなわちK>1)のCSI−RSリソースが単一のCSIプロセスのUEのために設定されうる。各リソースは複数のアンテナポート(すなわち、1、2、4、または8ポート)に対するものであってもよい。各CSI−RSリソースはプリコードされたCSI−RS信号に関連付けられてもよい。UEは全てのCSI−RSリソースに関連付けられたダウンリンクCSIを測定し、全てのCSIの中で最良のCSIを選択する。UEは選択したCSI−RSリソースインデックス(CSI)および対応するCSIを報告する。別のシナリオ(「クラスB K=1」と呼ぶ)において、UEは1つのCSI−RSリソースで設定され、CSI−RS信号は、アップリンク(UL)測定値などのなんらかの事前情報に基づいて、特にUEに対して、プリコードされ、または「ビームフォーミング」されてもよい。続いて、UEはCSI−RSリソース上で受信したCSI−RS信号に基づいてダウンリンクチャネルを測定し、推定したCSIを2、4、8ポートのための新たなコードブックに基づいてeNBにフィードバックする。
【0020】
<CSIプロセス>
LTEリリース11において、各CSIプロセスがNZP CSI−RSリソースおよびCSI−IMリソースに関連付けられるように、CSIプロセスのコンセプトが導入された。CSI−IMリソースはZP CSI−RSリソースおよびZP CSI−RSサブフレーム設定によって定義される。TM10のUEは、上位レイヤによってサービングセルごとに1つ以上の(最大4つの)CSIプロセスで設定され、UEによって報告される各CSIはCSIプロセスに対応する。複数のCSIプロセスは、UEが各送信ポイント(TP)に関連付けられたCSIを測定し、eNBにフィードバックする、協調マルチポイント(COMP)送信をサポートするために導入された。受信したCSIに基づいて、eNBはTPの内の1つからUEへデータを送信するよう判定する。
【0021】
<CSI報告>
CSI報告のために、周期的および非周期的な(すなわち、eNBによってトリガされる)報告がサポートされ、それぞれP−CSIおよびA−CSIとして知られる。CSIプロセスにおいて、UEが測定を実行するCSI−RSポートのセットが設定される。これらのCSI−RSポートは5ms、10ms、20ms、などの周期で定期的に送信されうる。
【0022】
<制御信号のためのLTEメカニズム>
LTE制御信号は、制御情報のPDCCHまたはPUCCH上での搬送、PUSCH、MAC制御エレメント(「MAC CE」)、またはRRCシグナリングへの埋め込みを含む、様々な方法で搬送されうる。これらのメカニズムのそれぞれは、特定の種類の制御情報を搬送するようカスタマイズされる。
【0023】
PDCCH、PUCCH上で搬送される、またはPUSCHに埋め込まれる制御情報は、3GPP TS 36.211, 36.212, 36.213に説明されるような、ダウンリンク制御情報(DCI)、アップリンク制御情報(UCI)のような、物理層に関連する制御情報である。DCIは、一般的にいくつかの物理層の機能を実行するようUEに指示するために使用され、機能を実行するために必要な情報を提供する。UCIは一般的に、HARQ−ACK、スケジューリング要求(SR)、CQI,PMI、RI,および/またはCRIを含むチャネルステート情報(CSI)のような必要な情報をネットワークに提供する。UCIおよびDCIは、サブフレームごとに送信されてもよく、したがって、高速フェージングの無線チャネルで変化し得るものを含む、急速に変化するパラメータをサポートするように設計されている。UCIおよびDCIがサブフレームごとに送信されうるため、所与のセルに対応するUCIまたはDCIは、制御オーバーヘッドの量を制限するために、数十ビット程度である傾向がある。
【0024】
MAC CEで搬送される制御情報は、3GPPTS36.321(3GPP TS 36.321 Technical Specification Group Radio Access Network; Evolved Universal Terrestrial Radio Access (E−UTRA); Medium Access Control (MAC) protocol specification (Release 13); V13.2.0 (2016−06))で説明されるように、アップリンクおよびダウンリンク共有トランスポートチャネル(UL−SCHおよびDL−SCH)上のMACヘッダで搬送される。MACヘッダが固定のサイズを有していないため、MAC CEの制御情報は必要な時に送られ、そのため必ずしも固定オーバーヘッドを表すわけではない。さらに、MAC CEは、UL−SCHまたはDL−SCHトランスポートチャネルで搬送されるため、より大きな制御ペイロードを効率的に搬送することができ、リンク適合、HARQの恩恵を受け、ターボ符号化されることができる(UCIおよびDCIはリリース13ではない)。MAC CEは、タイミングアドバンスの維持またはバッファステータスの報告のような、パラメータの固定セットを使用する反復的なタスクを実行するために使用されるが、これらのタスクは一般にサブフレームごとのMAC CEの送信を必要としない。結果的に、PMI、CQI、RI、およびCRIのような高速フェージングの無線チャネルに関連するチャネルステート情報は、リリース13のMAC CEでは搬送されない。
【0025】
<レートマッチング>
LTEにおいて、仮想巡回バッファは、バッファ内のビットを選択または切り落とす(プルーニング)ことによって、任意の利用可能な符号レートにマッチングするために使用される。サブフレーム内でUEに対して利用可能なREの数が、様々なリファレンス信号の有無によって変化しうるため、このレートマッチングが有用である。例えば、CSI−RSで設定される、サブフレーム内のPDSCHのためのREの数は、CSI−RSがないサブフレーム内のそれとは異なるであろう。レートマッチングは、この場合に利用可能なPDSCH REの変動に適応するために用いられることができる。なお、この場合、eNBおよびUEが利用可能なPDSCH REの正確な数とRBにおけるREのロケーションを知っている。そうでなければ、PDSCHが送信されるREと、PDSCHが受信され復号されるREとの間に不一致がある可能性があるので、このPDSCHからREへのマッピング情報は、正しいPDSCH復号化にとって重要である。
【0026】
<DCI 2DのPQIビット>
LTE リリース11において、所与のサービングセルに対して送信モード10に設定されているUEは、UEおよび所与のサービングセルを対象とするDCIフォーマット2Dの、検出されたPDCCH / EPDCCHに従ってPDSCHを復号するための上位レイヤのシグナリングによって最大4つのパラメータセットで設定されうる。これは、eNBはチャネル状態に基づいて、異なる送信ポイント(TP)を介して異なる回数UEにPDSCHを送信しうるためである。異なるTPに対して設定された異なるリファレンス信号がありうる。UEは、正しいPDSCH REマッピングを判定するためのDCIフォーマット2Dで検出されたPDCCH/EPDCCH内の、(TS 36.213の表7.1.9−1から抽出した表1で定義される)「PDSCH REマッピングおよび疑似コロケーションインジケータ」(PQI)フィールドの値に従い設定されたパラメータを用いるべきである。動的ポイント選択(DPS)は、データ送信が単一のTPからであるが所与の時間内に送信するTPが動的に変化する可能性がある協調マルチポイントオペレーション(CoMP)の形態である。
【0027】
UEがPDSCHを受信することができるDPSによるCoMPをサポートするために、DCIフォーマット2Dの2つの「PQI」ビットは、PDSCHマッピングおよび疑似コロケーション(QCL)情報の動的シグナリングに利用可能である。この動的なシグナリングは、送信パラメータおよびUE QCLの仮定の調整を目的とし、DPSでのPDSCHの送信元である潜在的に動的に変化するTPと互換性を持たせる。
【0028】
QCL情報は、QCL特性に関して、DMRS型のPDSCH送信の復調を助けるために、UEがCRSおよびCSI−RSを活用する可能性を提供する。QCL特性は、チャネルのどの特性が異なるアンテナポート間で関連しているとUEによって想定され得るか、およびそれらがTM10についてのものであるかを明確にする。
【0029】
PDSCH REマッピングを判定するためのパラメータは、以下を含む、各パラメータセットに対する上位レイヤのシグナリングを介して設定される。
【0030】
−CRSポートの数
−CRS周波数シフト
−ZP CSI−RS設定
【0031】
【表1】
【0032】
<パンクチャリング>
パンクチャリングは、UEがサブフレーム内の特定のリファレンス信号の存在に気づいていない際に利用可能なREの変動に対処するための別の方法であってもよい。例えば、CSI−RSはLTE リリース10で導入され、リリース8は理解しない。そのため、リリース8がCSI−RSで設定されたサブフレームでPDSCHをスケジューリングされた場合、UEは、CSI−RSで実際に設定されたRE上でPDSCHが送信されると考える。この場合、eNBはこれらのREでのPDSCHの送信には沈黙し、またはREにおいてPDSCH信号をパンクチャリングし、UEは受信したCSI−RSをPDSCHとして扱う。当然ながら、復号性能は低下するであろう。しかしながら、REの数が小さい限り、この低下はまだ許容可能であってもよい。
【0033】
<非周期的なCSI−RS>
3GPP RAN1 #86会議は、非周期的なCSI−RSを導入することに同意し、ここでは、CSI−RSリソースのみがUEに対して設定され、従来のCSI−RS設定とは異なり、それに関連するサブフレーム設定は存在しない。新しい「非周期的なCSI−RSリソース設定IE」が無線リソース制御(RRC)設定において定義されることになることが合意された。UEがK∈{1,2、...、8}個のCSI−RSリソースを用いてあらかじめ設定されうることがさらに合意された。
【0034】
非周期的なCSI−RSのための動機の1つが、CSI−RSの送信は、UEがダウンリンクCSIを測定してフィードバックするために任意のサブフレームで発生する可能性があり、それは1組のあらかじめ設定されたサブフレームに限定される必要がないことである。別の動機は、多数のUEの存在において、CSI−RSのオーバーヘッドを低減させることができることである。例えば、多数のUEが存在する場合、UE固有のやり方で各UEに周期的なCSI−RSリソースを割り当てることは、多数のREを消費し、CSI−RSオーバーヘッドを増加させるであろう。CSI−RSオーバーヘッドは、プールが最大K個のリソースを含むことができるCSI−RSリソースプールを有する非周期的なCSI−RSによって低減することができる。複数のCSI−RSリソースを含むCSI−RSリソースプールは、共通のCSI−RSリソースプールを共有することによって、異なるUEを対象とする、あらかじめ符号化(プリコード)されたまたはビームフォーミングされたCSI−RSが異なるサブフレームで送信されうる、UEのグループ間で共有できる。CSI−RSおよびCSI測定要求の存在は、CSI測定および報告のためのターゲットUEへのアップリンクデータ許可メッセージなどのDCIにおいて動的にトリガされることができる。この例を
図6に示す。動的な非周期的なCSI−RSのインジケーションにおいて、UEはインジケーションを受信したサブフレーム内のCSIを測定するように指示され、あらかじめ設定されたCSI−RSリソースのうちのどれに対してCSIを測定すべきかを指示される。UEは指示されたCSI−RSリソース上のCSIを測定し、UEへCSIをフィードバックする。
【0035】
いくつかの場合において、例えば負荷が変動している場合、K個のあらかじめ設定されたCSI−RSリソースの全てが必要とされているわけではない。さらに、この場合、N<K個のCSI−RSリソースは、システム内の変動する負荷に対処するために、より動的な方法でアクティブ化されてもよい。K個のCSI−RSリソースのうちのN個がUEにおいてアクティブ化される場合、UEは、N個のアクティブ化されたCSI−RSリソースのうちの1つにおいて非周期的CSI−RSを受信することを期待することができる。K個のリソースのうちのN個のアクティブ化はMAC CEまたはDCIシグナリングを介して行われうる。
【0036】
この非周期的CSI−RS送信に関する1つの問題は、サブフレーム内の正しいPDSCH REマッピング、または正しいPDSCHのレートマッチングを判定するために、サブフレーム内のPDSCHでスケジューリングされたUEに他のUEへの非周期的CSI−RS送信についてどのように通知するかである。この問題は既に認識され、複数のありうる解決法が提案されている(Chairman’s notes, 3GPP RAN1#86,section 7.2.4.1.2, August 22−26,2016. Gothenburg, Sweden)。
【0037】
代替案1:新たな共通DCIによって動的に指示される非周期的なZP CSI−RS。共通DCIは共通探索スペースでモニタされる。
【0038】
代替案2:非周期的なZP CSI−RSリソースのシグナリングフィールドが全てのTMに対するDL DCIに導入される非周期的なZP CSI−RS
代替案3:TM10に対する既存のPQIステートを使用する、またはPQIステートの数を増加させる:他のTMに対するPDSCH RMの解決法はない。この場合、非周期的なZP CSI−RSリソースは定義されない。
さらに、これはR1−167138およびR1−166841(3GPP TSG RAN WG1 meeting#86(22nd−26th August, 2016, Gothenburg, Sweden))で議論された。
【発明の概要】
【0039】
本明細書に提示される実施形態の目的は、レートマッチングのための低い制御シグナリングオーバーヘッドを保証することである。
【0040】
第1の態様によれば、PDSCHレートマッチングを容易にするための方法が提示される。方法はネットワークノードで実行され、無線装置に、非周期的なCSI−RSリソースプールの全ての利用可能なリソースのグループが所与のサブフレームで使用されるか否かの指示を送ることを含む。送ることは、送信モード9の無線装置へ、CSI−RSリソースの判定された使用を表す2つの付加ビットの値で、ダウンリンク制御情報(DCI)フォーマット2Cのメッセージを送信することを含む。
【0041】
方法は、あらかじめ設定された第1部分、あらかじめ設定された第2部分へのグループの分割を取得することと、全ての利用可能な非周期的なCSI−RSリソースの第1部分、第2部分、またはグループが所与のサブフレームで使用されるかどうかの指示を無線装置に送ることと、無線装置のPDSCHのレートマッチングを可能にすることと、をさらに含んでもよい。第1部分は前半であり、第2部分は後半であってもよい。
【0042】
無線装置における非周期的なZP CSI−RS設定のセットは、非周期的なCSI−RSリソースプールと重複するリソースを含んでもよい。
【0043】
指示は、使用される非周期的なCSI−RSリソースがないことをさらに表してもよい。
【0044】
2つの付加ビットは値が00,01,10,11である4つの状態を表してもよい。
【0045】
第2の態様によれば、PDSCHレートマッチングを容易にするための方法が提示される。方法は無線装置で実行され、ネットワークノードから、非周期的なCSI−RSリソースプールの全ての利用可能なリソースのグループが所与のサブフレームで使用されるかどうかの指示を受信することと、受信された指示によって指示されたグループで非周期的なCSI−RSリソースの周辺でPDSCHレートマッチングを適用することと、を含む。受信することは、送信モード9の無線装置から、CSI−RSリソースの判定された使用を表す2つの付加ビットの値でDCIフォーマット2Cのメッセージを受信することを含んでもよい。
【0046】
方法はさらに、ネットワークノードから、全ての利用可能な非周期的なCSI−RSリソースのあらかじめ設定された第1部分、あらかじめ設定された第2部分、またはグループが所与のサブフレームで使用されるかどうかの指示を受信することと、受信された指示によって指示された全ての利用可能なリソースのあらかじめ設定された第1部分、あらかじめ設定された第2部分、またはグループにおけるCSI−RSリソースの周辺でPDSCHレートマッチングを適用することと、を含む。第1部分は前半であり、第2部分は後半であってもよい。
【0047】
無線装置における非周期的なZP CSI−RS設定のセットは、非周期的なCSI−RSリソースプールと重複するリソースを含んでもよい。
【0048】
2つの付加ビットは値が00,01,10,11である4つの状態を表してもよい。
【0049】
第3の態様によれば、PDSCHレートマッチングを容易にするためのネットワークノードが提示される。ネットワークノードは、プロセッサと、プロセッサによって実行されたときに、非周期的CSI−RSリソースプールの利用可能なすべてのリソースのグループが所定のリソースグループ内で使用されるかどうかの指示を無線装置に送信する命令を格納するコンピュータプログラム製品とを備える。送ることは、送信モード9の無線装置へ、CSI−RSリソースの判定された使用を表す付加ビットの値でDCIフォーマット2Cのメッセージを送信することを含んでもよい。
【0050】
第4の態様によれば、PDSCHレートマッチングを容易にするための無線装置が提示される。無線装置はプロセッサと命令を格納するコンピュータプログラム製品を含み、コンピュータプログラム製品は、プロセッサによって実行された際に、無線装置に、ネットワークノードから非周期的なCSI−RSリソースプールの全ての利用可能なリソースのグループが所与のサブフレームで使用されるかどうかの指示を受信させ、受信された指示によって指示されたグループでPDSCHレートマッチングを適用させる。受信することは、送信モード9のネットワークノードから、判定されたCSI−RSリソースの使用を表す2つの付加ビットの値で、ダウンリンク制御情報(DCI)フォーマット2Cのメッセージを受信することを含んでもよい。
【0051】
第5の態様によれば、PDSCHレートマッチングを容易にするためのネットワークノードが提示される。ネットワークノードは、無線装置に、非周期的なCSI−RSリソースプールの全ての利用可能なリソースのグループが所与のサブフレームで使用されるか否かの指示を送るための通信管理部を含む。送ることは、送信モード9の無線装置へ、CSI−RSリソースの判定された使用を表す付加ビットの値でDCIフォーマット2Cのメッセージを送信することを含んでもよい。
【0052】
第6の態様によれば、PDSCHレートマッチングを容易にするための無線装置が提示される。無線装置は、ネットワークノードから、非周期的なCSI−RSリソースプールの全ての利用可能なリソースのグループが所与のサブフレームで使用されるかどうかの指示を受信するための通信管理部と、受信された指示によって指示されたグループで非周期的なCSI−RSリソースの周辺でPDSCHレートマッチングを適用するための判定管理部と、を含む。受信することは、送信モード9のネットワークノードから、判定されたCSI−RSリソースの使用を表す2つの付加ビットの値で、ダウンリンク制御情報(DCI)フォーマット2Cのメッセージを受信することを含んでもよい。
【0053】
第7の態様によれば、PDSCHレートマッチングを容易にするためのコンピュータプログラムが提示される。コンピュータプログラムは、ネットワークノードで実行された際に、無線装置へ非周期的なCSI−RSリソースプールの全ての利用可能なリソースのグループが所与のサブフレームで使用されるか否かの指示をネットワークノードに送らせるコンピュータプログラムコードを含む。送ることは、送信モード9の無線装置へ、CSI−RSリソースの判定された使用を表す付加ビットの値でDCIフォーマット2Cのメッセージを送信することを含んでもよい。
【0054】
第8の態様によれば、PDSCHレートマッチングを容易にするためのコンピュータプログラムが提示される。コンピュータプログラムは、無線装置で実行された際に、無線装置に、ネットワークノードから非周期的なCSI−RSリソースプールの全ての利用可能なリソースのグループが所与のサブフレームで使用されるかどうかの指示を受信させ、受信された指示によって指示されたグループで非周期的なCSI−RSリソースの周辺でPDSCHレートマッチングを適用させる、コンピュータプログラムコードを含む。受信することは、送信モード9のネットワークノードから、判定されたCSI−RSリソースの使用を表す2つの付加ビットの値で、ダウンリンク制御情報(DCI)フォーマット2Cのメッセージを受信することを含んでもよい。
【0055】
第9の態様によれば、コンピュータプログラムと、コンピュータプログラムが格納されるコンピュータ可読記憶媒体とを含むコンピュータプログラム製品が提示される。
【0056】
第10の態様によれば、PDSCHレートマッチングを容易にするための方法が提示される。方法はネットワークノードで実行され、無線装置に、非周期的なCSI−RSリソースプールのうちの利用可能なリソースの指示であって、CSI−RSを含むリソースとPDSCHを含まないリソースとを識別する指示を送ることを含む。送ること102は、送信モード9の無線装置へ、CSI−RSリソースの判定された使用を表す付加ビットの値でDCIフォーマット2Cのメッセージを送信することを含む。
【0057】
一般的に、特許請求の範囲で使用される全ての用語は、本明細書で明示的に定義されない限り、技術分野における通常の意味に従って解釈されるべきである。「要素、装置、コンポーネント、手段、ステップ、等」への参照は、明示的な言及がない限り、要素、装置、コンポーネント、手段、ステップ、等のインスタンスの少なくとも1つに言及しているものとして率直に解釈されるべきである。本明細書で開示される任意の方法のステップは、明示的な言及がない限り、開示された通りの順番で実行されなければならないわけではない。
【発明を実施するための形態】
【0059】
本発明の所定の実施形態が示されている添付の図面を参照して、本発明が以下により詳細に説明される。しかしながら、本発明は、多くの異なる形態で具体化することができ、そして本明細書に記載の実施形態に限定されると解釈されるべきではない。むしろ、これらの実施形態は、この開示が徹底的かつ完全であり、そして本発明の範囲を当業者に十分に伝えるように、例として提供される。同様の番号は、本開示全体を通して同様のエレメントを指す。
【0060】
本開示において、本発明の例示を行うために、3GPPのLTEからの用語が使用されているが、これは本発明の範囲を上記のシステムのみに限定するものとみなすべきではない。Wide Band Code Division Multiple Access(WCDMA)、Worldwide Interoperability for Microwave Access(WiMax)、ウルトラモバイルブロードバンド(UMB)、およびグローバル移動体通信システム(GSM)を含む他の無線システムもまた、本開示に含まれるアイデアを活用することで利益を得てもよい。
【0061】
eNodeBおよびUEなどの用語は、限定的ではないものと見なされるべきであり、特にこれら2つの間の所定の階層的関係を暗示するものではない。一般に、「eNodeB」は第1の機器と考えられ、「UE」は第2の機器と考えられ、これら2つの機器はある無線チャネルを介して互いに通信する。ここで、我々はダウンリンクにおける無線伝送に焦点を合わせるが、本発明はアップリンクにおいても同様に適用可能である。
【0062】
非周期的なチャネル状態情報参照信号(CSI−RS)リソースの利用効率を改善すると同時に平均CSIトリガ遅延を減少させるために(詳細はR1−167637, UE specific Beamforming with Aperiodic CSI−RS Transmission”, Ericsson, 3GPP TSG−RAN WG1 #86, Gothenburg, Sweden, August 22−26, 2016を参照)、K個の非周期的なCSI−RSリソースが複数のUEの間で動的に共有される必要がある。
【0063】
K個のうちのK’個の非周期的CSI−RSリソースは、所与のサブフレームnにおけるセル内のK’個のUEへの非周期的なCSI−RS送信をトリガするために用いられると仮定する。次に、サブフレームnにおいてデータ(すなわちPDSCH)送信を受信し、非周期的なCSI−RSを受信しないUEのために、物理ダウンリンク共有チャネル(PDSCH)レートマッチングのためのアプローチの1つは、サブフレームnにおいて使用されるK’個の非周期的なCSI−RSリソースのセットを動的に示すことである。次に、これらのUEは、サブフレームnにおいて使用されるK’個の非周期的なCSI−RSリソースの周りでPDSCHのレートマッチングを行うことができる。このアプローチの欠点の1つは、K個のリソースの内のK’個の非周期的なCSI−RSの組み合わせの数が大きくなりうることである。K=8の場合について、K個の非周期的なCSI−RSリソースの内のK’個の非周期的なCSI−RSの組み合わせの数を表2に示す。表において、nchoosek(K,K’)はK個のリソースの内のK’個のリソースを選択するための異なる数の組み合わせを示し、一般的には
で表される。
【0065】
所与のサブフレームnで使用される非周期的なCSI−RSリソースの数K’はPDSCHを受信する(そしてサブフレームnにおいて非周期的なCSI−RS送信を受信しない)UEには知られていないので、K個の非周期的なCSI−RSリソースのうちのどのK’個がサブフレームnにおいて使用されるかを完全に動的に示すためにlog2{nchoosek(K,K’)}個のビットが必要とされる。例えば、表2から、K’=4の場合に最大の数である70個の組み合わせが見られる。ここで、
=7個のビットが、サブフレーム7で使用されるK個の非周期的なCSI−RSリソースの内のどのK’個が使用されるかを完全に動的に示すために必要である。これは、ダウンリンク(DL)制御情報(DCI)オーバーヘッドの大幅な増加に相当する。
【0066】
PDSCHのレートマッチングの目的のために所与のサブフレームにおいて使用されるK個の非周期的なCSI−RSリソースの内のどのK’個が使用されるかを完全に動的に示すために、log2{nchoosek(K,K’)}個のDL DCIビットが要求される。
【0067】
K=8個の非周期的なCSI−RSリソースの場合、7個のDL DCIビットが必要であり、これはDL DCIオーバーヘッドの大幅な増加に相当する。
【0068】
Chairman's notes, 3GPP RAN1#86,section 7.2.4.1.2, August 22−26,2016. Gothenburg, Swedenで特定され、上記で列挙された代替案に関して、代替案1および2の両方は、そのようなDL DCIオーバーヘッドの大きな増加を招くことになる。
【0069】
非周期的なゼロ電力(ZP)CSI−RSリソースシグナリングフィールドが全てのTMに対してDL DCIに導入される代替案2の場合、DL DCIオーバーヘッドの増加は全てのTMに影響を与える。これは、非周期的なCSI−RSが周期的なCSI−RSよりもCSI−RSオーバーヘッドの節約をあまりもたらさないような低中負荷状態において特に、DL DCIオーバーヘッドの望ましくない増加をもたらす。このため、代替案2は好ましくない。
【0070】
全てのTMについてDL DCI内に非周期的なZP CSI−RSリソースシグナリングフィールドを導入することは、非周期的なCSI−RSが周期的なCSI−RSよりもCSI−RSオーバーヘッドの節約をあまりもたらさないような中低負荷状態において特に、DL DCIオーバーヘッドの望ましくない増加をもたらす。
【0071】
共通探索スペースにおいて新たな共通DCIがモニタされる代替案1において、共通探索スペースにおけるブラインド復号の試行数は、非周期的CSI−RSがCSI−RSオーバーヘッドの節約をあまりもたらさないような低中負荷条件においてさえも、UEに対して増加するであろう。加えて、キャリアアグリゲーションの場合、共通探索スペースは、プライマリコンポーネントキャリア上の送信に対してのみ定義され、PDSCHレートマッチングに関して代替案1において提案された新しい共通DCIソリューションは、プライマリコンポーネントキャリアに対してのみ有用でありうる。したがって、キャリアアグリゲーションの場合には適切さが欠如し、それに関連するブラインド復号化の試みが増加するため、代替案1は好ましくない。
【0072】
新たな共通DCIによって非周期的なZP CSI−RSを動的に指示することは、共通探索スペースにおけるブラインド検出の試みの試行回数の増加をもたらし、キャリアアグリゲーションの全ての場合に適用することができるわけではない。
【0073】
代替案3に関して、TM10のためのPQIステートの数を増加させることは、DCIフォーマット2Dに関連付けられるオーバーヘッドを増加させうるため、望ましくない。例えば、上述したように7個のDL DCIビットを必要とするK=8の非周期的なNZP CSI−RSリソースの場合、所与のサブフレームにおいてK個の非周期的なCSI−RSリソースのうちのどれが使用されるかを完全に動的に指示するために、付加的に5ビットがPQIステートに追加される必要がある。
【0074】
TM10のためのPQIステートの数を増加させることは、DCIフォーマット2Dのペイロードに付加的な5ビットが追加されることを必要とするため、PDSCHのレートマッチングのリソース指示には望ましくない。
【0075】
非周期的なCSI−RSは、複数のUE間でCSI−RSのプールを共有することによってCSI−RSオーバーヘッドを削減するために使用され、ここでCSI−RSは一般にUE特有であり、サブフレームごとに変化してもよい。その性質により、この共有はCSI−RSが送信される角度を最小にし、非周期的なCSI−RSを送信するTPへのチャネルを測定する隣接TP内のUEの能力を厳しく制限し、非周期的なCSI−RSをDPSに不適当にする。結果として、DPSにおける非周期的なCSI−RSのアプリケーションの利用例は限定される。従って、既存のPQIビットは他の目的のために再使用されることができる。代替案3のオプションは、PDSCHのレートマッチングの指示のための2個の既存のPQIビット(すなわち、4つの状態)を用いることである。しかしながら、K個のリソースからK’個のリソースを選択するための異なる組み合わせの数が非常に多い場合、サブフレームnにおいてK個の非周期的なCSI−RSリソースがどのように使用されているかを示すことは問題である。
【0076】
1つの解決法では、送信モード10のための既存のPQIビットは、PDSCHレートマッチングの目的のために、所与のサブフレームにおけるCSI−RSリソースプールの前半、後半、または全体が非周期的CSI−RS送信に使用されるかどうかを示すために再利用される。新たな2個のビットフィールドが送信モード9のために導入される。
【0077】
第2の解決法では、送信モード10の既存のPQIビット内の状態のうちの1つは、PDSCHレートマッチングの目的で、所与のサブフレーム内のCSI−RSリソースプール全体が非周期的なCSI−RS送信に使用されるかどうかを示すために再利用される。新たな1個のビットフィールドが送信モード9のために導入される。
【0078】
第3の解決法では、eNodeBによってサービス提供されるすべてのUEがK個の非周期的なCSI−RSリソースの同じプールを用いて設定され、これらすべてのUEが同じN個のリソースをアクティブにする場合、PDSCHのレートマッチングは任意のサブフレーム内のN個のアクティブリソースの周囲で行われる。
【0079】
提案方法の主な利点は、低い制御信号オーバーヘッドを確実にすることと、新たなDCIを必要としないことである。
【0080】
<実施形態1>
PDCCHのオーバーヘッドの観点からは、PDSCHのレートマッチングの目的のためのCSI−RSリソースを指示するためのDCI 2Dにおける4つの既存のPQI状態の再利用は、送信モード10で設定されるUEにとってはより望ましい。しかしながら、DCIフォーマット2Dで利用可能なPQIビットは2つ(したがって4つのPQI状態)しかないため、2つを超えるCSI−RSリソースのCSI−RSリソースプールに対するサブフレーム内にすべての可能な非周期的なCSI−RSリソース設定を示すことは不可能である。
【0081】
1つの解決法は、設定されたK>1個のNZP CSI−RSリソースのCSI−RSリソースプールを2つのグループに分割することである。第1グループは最初の
個の非周期的なNZP CSI−RSリソースを含み、第2グループは最後のK−
個の非周期的なNZP CSI−RSリソースを含む。続いて、4つの既存のPQI状態は、以下のように所与のサブフレームにおいてPDSCHレートマッチングを指示するために使用されることができる。
【0082】
状態0:K個のリソースのいずれかにおいて非周期的なCSI−RS送信がない。
【0083】
状態1:第1グループの少なくとも1つの非周期的なCSI−RSリソースが非周期的なCSI−RS送信のために使用される。
【0084】
状態2:第2グループの少なくとも1つの非周期的なCSI−RSリソースが非周期的なCSI−RS送信のために使用される。
【0085】
状態3:両方のグループが少なくとも1つの非周期的なCSI−RSリソースが非周期的なCSI−RS送信のために使用される。
【0086】
第1グループの少なくとも1つのCSI−RSリソースがサブフレーム内の非周期的なCSI−RS送信のために使用される場合、状態1がサブフレーム内でスケジュールされたPDSCHでUEにシグナリングされる。続いて、UEは非周期的なCSI−RSリソースのグループ全体の周辺でPDSCHのレートマッチングを行う、すなわち、UEは、CSI−RSリソースの第1グループに関連付けられたREにPDSCHがマッピングされていないと推測する。両方のグループが非周期的なCSI−RS送信のために使用される場合、状態3がサブフレーム内でスケジュールされたPDSCHでUEにシグナリングされる。続いて、UEはK個の非周期的なCSI−RSリソースプール全体の周辺でPDSCHのレートマッチングを行う、すなわち、UEは、サブフレーム内のプールのCSI−RSリソースの全てに関連付けられたREにPDSCHがマッピングされていないと推測する。
【0087】
K=8である動的なハーフプールのリソース指示のアプローチの例を
図7に示す。
【0088】
送信モード9について、同じ目的のために既存のDCI 2Cへ2個の付加ビット、例えば値が00、01、10、11、が付加される。2つのビットの4つの状態は、以下のように所与のサブフレームにおいてPDSCHレートマッチングを指示するために使用されてもよい。
【0089】
状態0:K個のリソースのいずれかにおいて非周期的なCSI−RS送信がない。
【0090】
状態1:第1グループの少なくとも1つの非周期的なCSI−RSリソースが非周期的なCSI−RS送信のために使用される。
【0091】
状態2:第2グループの少なくとも1つの非周期的なCSI−RSリソースが非周期的なCSI−RS送信のために使用される。
【0092】
状態3:両方のグループが少なくとも1つの非周期的なCSI−RSリソースが非周期的なCSI−RS送信のために使用される。
【0093】
実施形態の一変形例において、UEはZP CSI−RS設定のセットで設定され、それらに関連付けられたサブフレーム設定はない(すなわち、ZP CSI−RSは非周期的であり、任意のサブフレームで発生しうる)。非周期的なZP CSI−RS設定の第1セットは、第1グループの非周期的なCSI−RSリソースと重複するリソースを含む。非周期的なZP CSI−RS設定の第2セットは、第2グループの非周期的なCSI−RSリソースと重複するリソースを含む。状態1が指示されると、UEは非周期的なZP CSI−RS設定の第1セットのリソースの周辺でPDSCHをレートマッチングする。状態2が指示されると、UEは非周期的なZP CSI−RS設定の第2セットのリソースの周辺でPDSCHをレートマッチングする。状態3が指示されると、UEは非周期的なZP CSI−RS設定の第1セットおよび第2セットの両方のリソースの周辺でPDSCHをレートマッチングする。
【0094】
以降、PDSCHレートマッチング情報を完全に動的に指示することに関連するデータオーバーヘッドを、上述した動的なハーフプールリソース指示アプローチのそれと比較する。PDSCHレートマッチング情報の完全に動的な指示は、PQI状態の数が増加した代替案1、代替案2、および代替案3に対応する。動的なハーフプールリソース指示は既存のPQI状態を再利用する代替案3に対応する。
【0095】
PDSCHレートマッチング情報を完全に動的に指示することに関連するオーバーヘッドと、K=8の場合の動的なハーフプールリソース指示アプローチのそれとの比較を
図7に示す。これらの結果は、パケットサイズが500kバイトのFTPトラフィックモデル1を使用して生成され、TTIあたりのアクティブUEの平均数が横軸に表示される。周期的なCSI−RSが利用される場合に関連するオーバーヘッドは参照のために示される。非周期的なCSI−RSごとに2つのポートが想定される。
【0096】
図9から、高負荷の場合(非周期的なCSI−RSの使用が周期的なCSI−RSの使用に比べて有意なオーバーヘッドの節約をもたらす場合)において、PDSCHレートマッチング情報の完全に動的な指示はPDSCHレートマッチングのための動的なハーフプールリソース指示よりわずか2〜4%のオーバーヘッド節約を達成する。動的ハーフプールリソース指示および周期的なCSI−RSの場合に対するPDSCHレートマッチング情報の完全に動的な指示のオーバーヘッド節約を
図9にまとめる。
【0097】
動的ハーフプールリソース指示よりも完全に動的なリソース指示によって達成される2〜4%のわずかなオーバーヘッドの節約を考えると、DCIにより多くのビットを追加することは正当化されない。したがって、PDSCHレートマッチングのための動的なハーフプールのリソース指示と組み合わせたDCI 2Dにおける既存のPQI状態の再利用は、より効率的な解決策である。
【0098】
・非周期的なCSI−RSリソースのあらかじめ設定されたプールの前半、後半、または全部が所与のサブフレームで使用されているかどうかを示すことを目的とし、送信モード10のためのDCIフォーマット2Dで4つのPQI状態を再利用することで、UEがこれらのリソースの周囲でPDSCHをレートマッチングすることができる。
【0099】
・非周期的なCSI−RSリソースのあらかじめ設定されたプールの前半、後半、または全部が所与のサブフレームで使用されているかどうかを示すことを目的とし、送信モード9のためのDCIフォーマット2Cに2ビットを導入することで、UEがこれらのリソースの周囲でPDSCHをレートマッチングすることができる。
【0100】
・非周期的なZP CSI−RS設定のセットであって、非周期的なZP CSI−RS設定の第1セットはあらかじめ設定されたリソースプールの前半の非周期的なCSI−RSリソースと重複するリソースを含み、非周期的なZP CSI−RS設定の第2セットは、あらかじめ設定されたリソースプールの前半の非周期的なCSI−RSリソースと重複するリソースを含む。
【0101】
・UEは、2ビット(送信モード10のためのPQIビットおよび送信モード9のための新たに導入されたビット)によって示される値に依存してセットの片方またはセットの両方の周辺でPDSCHレートマッチングを行う。
【0102】
<実施形態2>
第2の解決策は、K>1の非周期的なNZP CSI−RSリソースの全CSI?RSリソースプールが非周期的CSI−RSの送信に使用されているかどうかを示すことである。すなわち、K>1の非周期的なNZP CSI−RSリソースのリソースプール内のリソースの1つを使用して、少なくとも1つのUEが非周期的なCSI−RS送信のためにトリガされる場合、PDSCHを受信し(そして非周期的なCSI−RSを受信しない)UEはCSI−RSリソースプール全体のPDSCHをレートマッチングするように指示される。ここで、リソースプール全体が使用されているか否かを示すためには1ビットがあれば十分である。いくつかの実施形態では、送信モード10に対して、4つのPQI状態のうちの1つは、プール全体が使用されていることを示し、他の3つのPQI状態は、プール全体が使用されていないことを示す。いくつかの実施形態では、送信モード9に対して、プール全体が使用されているか否かを指し示すために、1ビットのフィールドが導入される。
【0103】
実施形態の一変形例において、UEはZP CSI−RS設定の1つのセットで設定され、それらに関連付けられたサブフレーム設定はない(すなわち、ZP CSI−RSは非周期的であり、任意のサブフレームで発生しうる)。非周期的なZP CSI−RS設定のセットは、あらかじめ設定されたリソースプールの非周期的なCSI−RSリソースと重複するリソースを含む。PDSCHを受信するUEがプール全体を使用することを指し示されると、UEは非周期的なZP CSI−RS設定のプール全体のリソースの周辺でPDSCUレートマッチングを行う。
【0104】
・非周期的なCSI−RSリソースのあらかじめ設定されたプールの全体が所与のサブフレームで使用されているかどうかを示すことを目的とし、送信モード10のためのDCIフォーマット2Dで4つのPQI状態の1つを利用することで、UEがプール全体のリソースの周囲でPDSCHをレートマッチングすることができる。
【0105】
・非周期的なCSI−RSリソースのあらかじめ設定されたプールの全体が所与のサブフレームで使用されているかどうかを示すことを目的とし、送信モード9のためのDCIフォーマット2Cに1ビットを導入することで、UEがプール全体のリソースの周囲でPDSCHをレートマッチングすることができる。
【0106】
・非周期的なZP CSI−RS設定のセットが、あらかじめ設定されたリソースプールの非周期的なCSI−RSリソースと重複するリソースを含む、非周期的なZP CSI−RS設定のセットでUEを設定する。
【0107】
・UEは、プールが使用されることを指し示される場合、あらかじめ設定された非周期的なCSI−RSリソースプール全体の周囲でレートマッチングを実行する。
【0108】
<実施形態3>
eNodeBによってサービスを提供される全てのUEがK個の非周期的なCSI−RSリソースの同一のプールで設定され、これらのUEの全てがアクティブ化された同一のN個のリソースを有する場合、続いてPDSCHを受信するUE(同様に同一のK個のあらかじめ設定されたリソースと、同一のN個のアクティブ化されたリソースを有する)はN個のアクティブ化された非周期的なCSI−RSリソース内のリソースの周辺でPDSCHを容易にレートマッチングすることができる。そのようなレートマッチングは、サブフレームごとに実行されることができ、PDSCHのレートマッチング情報はPDSCHを受信するUEへ動的に指示される必要はない。
【0109】
・eNodeBによってサービスを提供されるすべてのUEがK個の非周期的なCSI−RSリソースの同じプールを用いて設定され、これらすべてのUEが同じN個のリソースをアクティブにする場合、PDSCHのレートマッチングは任意のサブフレーム内のN個のアクティブリソースの周囲で行われる。
【0110】
<実施形態4>
本実施形態では、eNodeBによってサービスを提供されるUEの異なるグループは、非周期的なCSI−RSリソースの異なるセットであらかじめ設定される。
【0111】
UEのG個のそのようなグループが存在し、これらのUEはK
1,K
2,...,K
G個の非周期的なCSI−RSリソースであらかじめ設定され、K
gはUEのg番目のグループに対してあらかじめ設定された非周期的なCSI−RSリソースの数を示すと仮定する。
【0112】
このような場合、非周期的なCSI−RSリソースプールは2つの個別のグループにグループ分けされる。第1グループはリソース
を含み、第2グループはリソース
を含む。続いて、4つの既存のPQI状態は、以下のように所与のサブフレームにおいてPDSCHレートマッチングを指示するために使用されることができる。
【0113】
状態0:K
1,K
2,...,K
Gのリソースのいずれかにおいて非周期的なCSI−RS送信がない。
【0114】
状態1:第1グループの少なくとも1つの非周期的なCSI−RSリソースが非周期的なCSI−RS送信のために使用される。
【0115】
状態2:第2グループの少なくとも1つの非周期的なCSI−RSリソースが非周期的なCSI−RS送信のために使用される。
【0116】
状態3:両方のグループが少なくとも1つの非周期的なCSI−RSリソースが非周期的なCSI−RS送信のために使用される。
【0117】
送信モード9について、同じ目的のために既存のDCI 2Cへ2個の付加ビットが付加される。
【0118】
実施形態の一変形例において、UEはZP CSI−RS設定のセットで設定され、それらに関連付けられたサブフレーム設定はない(すなわち、ZP CSI−RSは非周期的であり、任意のサブフレームで発生しうる)。非周期的なZP CSI−RS設定の第1セットは、第1グループの非周期的なCSI−RSリソースと重複するリソースを含む。非周期的なZP CSI−RS設定の第2セットは、第2グループの非周期的なCSI−RSリソースと重複するリソースを含む。状態1が指示されると、UEは非周期的なZP CSI−RS設定の第1セットのリソースの周辺でPDSCHをレートマッチングする。状態2が指示されると、UEは非周期的なZP CSI−RS設定の第2セットのリソースの周辺でPDSCHをレートマッチングする。状態3が指示されると、UEは非周期的なZP CSI−RS設定の第1セットおよび第2セットの両方のリソースの周辺でPDSCHをレートマッチングする。
【0119】
本明細書で説明される実施形態が実施される通信ネットワーク4を
図1に示す。無線装置(WD)1は基地局(BS)2に無線で接続可能である。BS2はコアネットワーク(CN)3に接続される。
【0120】
実施形態に係る、PDSCHレートマッチングを容易にするための方法が
図10Bを参照して示される。方法はネットワークノード2で実行され、無線装置1に、非周期的なCSI−RSリソースプールの全ての利用可能なリソースのグループが所与のサブフレームで使用されるか否かの指示を送ること102を含む。送ること102は、送信モード9の無線装置へ、CSI−RSリソースの判定された使用を表す付加ビットの値でDCIフォーマット2Cのメッセージを送信することを含む。
【0121】
方法は、あらかじめ設定された第1部分、あらかじめ設定された第2部分へのグループの分割100を取得することと、全ての利用可能な非周期的なCSI−RSリソースの第1部分、第2部分、またはグループが所与のサブフレームで使用されるかどうかの指示を無線装置に送ること102と、無線装置のPDSCHのレートマッチングを可能にすることと、をさらに含んでもよい。指示は、使用される非周期的なCSI−RSリソースがないことを表してもよい。第1部分は前半であり、第2部分は後半であってもよい。
【0122】
無線装置における非周期的なZP CSI−RSの設定のセットは、非周期的なCSI−RSリソースプールと重複するリソースを含んでもよい。
【0123】
方法はさらに、非周期的なCSI−RSリソースの全ての利用可能な前半、後半、全て、および適用可能であれば非周期的なCSI−RSリソースなし、のうちの1つを使用することを判定すること101を含み、送ること102は、送信モード10の無線装置へ、CSI−RSリソースの判定された使用を表す値がDCIフォーマット2Dメッセージ内の2つのPQIビットに割り当てられるDCIフォーマット2Dメッセージを送信することを含む。このため、ステップ101によって、レートマッチングのための付加的なDCIビットの数が判定されてもよい。あるいは、ステップ101は、使用するDCIフォーマットの判定とみなしてもよい。
【0124】
方法はさらに、非周期的なCSI−RSリソースプールの全ての利用可能なリソースのグループまたは非周期的なCSI−RSリソースなし、のいずれかをサブフレーム内で使用するか否かを判定すること101を含み、送ること102は、送信モード10の無線装置へ、CSI−RSリソースの判定された使用を表す値がDCIフォーマット2Dメッセージ内の1つのPQIビットに割り当てられるDCIフォーマット2Dメッセージを送信することを含む。
【0125】
送ること102は、送信モード9の無線装置へ、指示を表す1つの付加ビットでDCIフォーマット2Cのメッセージを送信することを含んでもよい。
【0126】
2つの付加ビットは値が00,01,10,11である4つの状態を表してもよい。
【0127】
実施形態に係る、PDSCHレートマッチングを容易にするための方法が
図10Aを参照して示される。方法は無線装置で実行され、ネットワークノード2から、非周期的なCSI−RSリソースプールの全ての利用可能なリソースのグループが所与のサブフレームで使用されるかどうかの指示を受信すること110と、受信された指示によって指示されたグループで非周期的なCSI−RSリソースの周辺でPDSCHレートマッチング111を適用することと、を含む。方法は、送信モード9の無線装置によって実施され、指示はDCIフォーマット2Cの2つのビットで受信される。受信すること110は、送信モード9の無線装置から、CSI−RSリソースの判定された使用を表す2つの付加ビットの値でDCIフォーマット2Cのメッセージを受信することを含む。
【0128】
方法はさらに、ネットワークノードから、全ての利用可能な非周期的なCSI−RSリソースのあらかじめ設定された第1部分、あらかじめ設定された第2部分、またはグループが所与のサブフレームで使用されるかどうかの指示を受信すること110と、受信された指示によって指示された全ての利用可能なリソースのあらかじめ設定された第1部分、あらかじめ設定された第2部分、またはグループにおける非周期的なCSI−RSリソースの周辺でPDSCHレートマッチングを適用することと、を含む。第1部分は前半であり、第2部分は後半であってもよい。
【0129】
方法は、送信モード10の無線装置によって実施されてもよく、指示はDCIフォーマット2Dの2つのPQIビットで受信されてもよい。
【0130】
方法は、送信モード10の無線装置によって実施されてもよく、指示はDCIフォーマット2Dの1つのビットで受信されてもよい。
【0131】
方法は、送信モード9の無線装置によって実施されてもよく、指示はDCIフォーマット2Cの1ビットで受信されてもよい。
【0132】
<実装(実施形態1〜4)>
実施形態に係る、PDSCHレートマッチングを容易にするためのネットワークノード2が
図11Bを参照して示される。ネットワークノード2は、プロセッサ10およびコンピュータプログラム製品12,13を含む。コンピュータプログラム製品は、プロセッサによって実行された際に、ネットワークノードに、非周期的なCSI−RSリソースプールの全ての利用可能なリソースのグループが所与のサブフレームで使用されるか否かの指示を無線装置1へ送らせる102命令を格納する。送ること102は、送信モード9の無線装置へ、CSI−RSリソースの判定された使用を表す2つの付加ビットの値で、ダウンリンク制御情報(DCI)フォーマット2Cのメッセージを送信することを含む。
【0133】
実施形態に係る、PDSCHレートマッチングを容易にするための無線装置1が
図11Aを参照して示される。無線装置1は、プロセッサ10およびコンピュータプログラム製品12,13を含む。コンピュータプログラム製品は、プロセッサによって実行された際に、無線装置1に、ネットワークノード2から非周期的なCSI−RSリソースプールの全ての利用可能なリソースのグループが所与のサブフレームで使用されるかどうかの指示を受信させ(110)、受信された指示によって指示されたグループで非周期的なCSI−RSリソースの周辺でPDSCHレートマッチングを適用させる(111)、命令を格納する。受信110は、送信モード9のネットワークノード2から、CSI−RSリソースの判定された使用を表す2つの付加ビットの値でダウンリンク制御情報(DCI)フォーマット2Cのメッセージを受信することを含む。
【0134】
実施形態に係る、PDSCHレートマッチングを容易にするためのネットワークノード2が
図12Bを参照して示される。ネットワークノード2は、無線装置1に、非周期的なCSI−RSリソースプールの全ての利用可能なリソースのグループが所与のサブフレームで使用されるか否かの指示を送る102ための通信管理部61を含む。送ること102は、送信モード9の無線装置へ、CSI−RSリソースの判定された使用を表す2つの付加ビットの値で、ダウンリンク制御情報(DCI)フォーマット2Cのメッセージを送信することを含む。
【0135】
実施形態に係る、PDSCHレートマッチングを容易にするための無線装置1が
図12Aを参照して示される。無線装置1は、ネットワークノード2から、非周期的なCSI−RSリソースプールの全ての利用可能なリソースのグループが所与のサブフレームで使用されるかどうかの指示を受信する110ための通信管理部61と、受信された指示によって指示されたグループで非周期的なCSI−RSリソースの周辺でPDSCHレートマッチング111を適用するための判定管理部60と、を含む。受信すること110は、送信モード9のネットワークノード2から、判定されたCSI−RSリソースの使用を表す2つの付加ビットの値で、ダウンリンク制御情報(DCI)フォーマット2Cのメッセージを受信することを含む。
【0136】
PDSCHレートマッチングを容易にするための実施形態に係るコンピュータプログラム14,15が示される。コンピュータプログラムは、ネットワークノード2で実行された際に、無線装置1へ非周期的なCSI−RSリソースプールの全ての利用可能なリソースのグループが所与のサブフレームで使用されるか否かの指示をネットワークノード2に送らせる(102)コンピュータプログラムコードを含む。送ること102は、送信モード9の無線装置へ、CSI−RSリソースの判定された使用を表す2つの付加ビットの値で、ダウンリンク制御情報(DCI)フォーマット2Cのメッセージを送信することを含む。
【0137】
PDSCHレートマッチングを容易にするための実施形態に係るコンピュータプログラム14,15が示される。コンピュータプログラムは、無線装置1で実行された際に、無線装置1に、ネットワークノード2から非周期的なCSI−RSリソースプールの全ての利用可能なリソースのグループが所与のサブフレームで使用されるかどうかの指示を受信させ(110)、受信された指示によって指示されたグループで非周期的なCSI−RSリソースの周辺でPDSCHレートマッチングを適用させる(111)、コンピュータプログラムコードを含む。受信すること110は、送信モード9のネットワークノード2から、CSI−RSリソースの判定された使用を表す2つの付加ビットの値でダウンリンク制御情報(DCI)フォーマット2Cのメッセージを受信することを含む。
【0138】
コンピュータプログラム14,15と、コンピュータプログラム14,15が記憶されているコンピュータ可読記憶手段とを備えるコンピュータプログラム製品12,13も提示される。
【0139】
図11Aは無線装置1のいくつかのコンポーネントを示す概略図である。プロセッサ10は好適な中央処理ユニット(CPU)、マルチプロセッサ、マイクロコントローラ、デジタル信号処理器(DSP)、特定用途向け統合回路、等のうちの1つ以上の任意の組み合わせを用いて提供されてもよく、メモリに格納されたコンピュータプログラム14のソフトウェア命令を実行する能力を有してもよい。従って、メモリはコンピュータプログラム製品12の一部であってもよく、または一部を形成するとみなすことができる。プロセッサ10は
図10を参照して本明細書で説明される方法を実行するよう構成されてもよい。
【0140】
メモリは、読み書きメモリ(RAM)および読み取り専用メモリ(ROM)の任意の組み合わせであってもよい。メモリは、例えば、磁気メモリ、光学メモリ、ソリッドステートメモリ、または遠隔に搭載されたメモリの任意の単一のものまたは組み合わせであり得る持続的な記憶装置を含んでもよい。
【0141】
データメモリの形態の第2のコンピュータプログラム製品13もまた、プロセッサ10内のソフトウェア命令の実行中にデータを読み取りおよび/または記憶するために提供されてもよい。データメモリは、読み書きメモリ(RAM)および読み取り専用メモリ(ROM)の任意の組み合わせであってもよく、例えば、磁気メモリ、光学メモリ、ソリッドステートメモリ、または遠隔に搭載されたメモリの任意の単一のものまたは組み合わせであり得る持続的な記憶装置を含んでもよい。データメモリは、例えばWD1のための機能を改善するために他のソフトウェア命令15を保持してもよい。
【0142】
WD1は、例えばユーザインタフェースを含む入出力(I/O)インタフェース11をさらに有してもよい。WD1は、他ノードからの信号を受信するよう構成された受信器と、他ノードに信号を送信するよう構成された送信器と(不図示)をさらに有してもよい。WD1の他のコンポーネントは、本明細書に提示された概念を不明瞭化しないよう省略される。
【0143】
図12AはWD1の機能ブロックを示す概略図である。モジュールは、キャッシュサーバで実行されるコンピュータプログラムのようなソフトウェア命令のみ、もしくは特定用途向け統合回路、フィールドプログラマブルゲートアレイ、ディスクリート論理コンポーネント、送受信器などのハードウェアのみ、またはこれらの組み合わせとして実施されてもよい。代替的な実施形態では、機能ブロックのいくつかはソフトウェアによって、その他はハードウェアによって実施されてもよい。
図10Aに示す方法のステップに対応するモジュールは判定管理部ユニット60および通信管理部ユニット61を有する。1つ以上のモジュールがコンピュータプログラムによって実施される実施形態において、当然のことながら、いくつかのプログラミング言語は通常プロセスモジュールを含まないため、これらのモジュールは必ずしもプロセスモジュールに対応する必要はなく、それらが実施されるであろうプログラミング言語に従って命令として書くことができる。
【0144】
判定管理部60はPDSCHレートマッチングのためのものである。このモジュールは
図10Aのマッチングステップ111に対応する。このモジュールは、例えばコンピュータプログラムを実行する
図11Aのプロセッサ10によって実施されることができる。
【0145】
通信管理部61はPDSCHレートマッチングのためのものである。このモジュールは
図10Aの受信ステップ110に対応する。このモジュールは、例えばコンピュータプログラムを実行する
図11Aのプロセッサ10によって実施されることができる。
【0146】
図11Bは基地局2のいくつかのコンポーネントを示す概略図である。プロセッサ10は好適な中央処理ユニット(CPU)、マルチプロセッサ、マイクロコントローラ、デジタル信号処理器(DSP)、特定用途向け統合回路、等のうちの1つ以上の任意の組み合わせを用いて提供されてもよく、メモリに格納されたコンピュータプログラム14のソフトウェア命令を実行する能力を有してもよい。従って、メモリはコンピュータプログラム製品12の一部であってもよく、または一部を形成するとみなすことができる。プロセッサ10は
図10Bを参照して本明細書で説明される方法を実行するよう構成されてもよい。
【0147】
メモリは、読み書きメモリ(RAM)および読み取り専用メモリ(ROM)の任意の組み合わせであってもよい。メモリは、例えば、磁気メモリ、光学メモリ、ソリッドステートメモリ、または遠隔に搭載されたメモリの任意の単一のものまたは組み合わせであり得る持続的な記憶装置を含んでもよい。
【0148】
データメモリの形態の第2のコンピュータプログラム製品13もまた、プロセッサ10内のソフトウェア命令の実行中にデータを読み取りおよび/または記憶するために提供されてもよい。データメモリは、読み書きメモリ(RAM)および読み取り専用メモリ(ROM)の任意の組み合わせであってもよく、例えば、磁気メモリ、光学メモリ、ソリッドステートメモリ、または遠隔に搭載されたメモリの任意の単一のものまたは組み合わせであり得る持続的な記憶装置を含んでもよい。データメモリは、例えばBS2のための機能を改善するために他のソフトウェア命令15を保持してもよい。
【0149】
BS2は、例えばユーザインタフェースを含む入出力(I/O)インタフェース11をさらに有してもよい。BS2は、他ノードからの信号を受信するよう構成された受信器と、他ノードに信号を送信するよう構成された送信器と(不図示)をさらに有してもよい。BS2の他のコンポーネントは、本明細書に提示された概念を不明瞭化しないよう省略される。
【0150】
図12BはBS2の機能ブロックを示す概略図である。モジュールは、キャッシュサーバで実行されるコンピュータプログラムのようなソフトウェア命令のみ、もしくは特定用途向け統合回路、フィールドプログラマブルゲートアレイ、ディスクリート論理コンポーネント、送受信器などのハードウェアのみ、またはこれらの組み合わせとして実施されてもよい。代替的な実施形態では、機能ブロックのいくつかはソフトウェアによって、その他はハードウェアによって実施されてもよい。
図10Bに示す方法のステップに対応するモジュールは判定管理ユニット60および通信管理部ユニット61を有する。1つ以上のモジュールがコンピュータプログラムによって実施される実施形態において、当然のことながら、いくつかのプログラミング言語は通常プロセスモジュールを含まないため、これらのモジュールは必ずしもプロセスモジュールに対応する必要はなく、それらが実施されるであろうプログラミング言語に従って命令として書くことができる。
【0151】
判定管理部60はPDSCHレートマッチングのためのものである。このモジュールは
図10Bの分割ステップ100および判定ステップ101に対応する。このモジュールは、例えばコンピュータプログラムを実行する
図11Bのプロセッサ10によって実施されることができる。
【0152】
通信管理部61はPDSCHレートマッチングのためのものである。このモジュールは
図10Bの送信ステップ102に対応する。このモジュールは、例えばコンピュータプログラムを実行する
図11Bのプロセッサ10によって実施されることができる。
【0153】
本発明は、主に、いくつかの実施形態を参照して上述した。しかしながら、当業者には容易に理解されるように、添付の特許請求の範囲によって定義されるように、上記に開示されたもの以外の他の実施形態も本発明の範囲内で同様に可能である。