特許第6785536号(P6785536)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許6785536情報処理装置及び方法、並びにプログラム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6785536
(24)【登録日】2020年10月29日
(45)【発行日】2020年11月18日
(54)【発明の名称】情報処理装置及び方法、並びにプログラム
(51)【国際特許分類】
   G06Q 50/22 20180101AFI20201109BHJP
   G06F 16/90 20190101ALI20201109BHJP
【FI】
   G06Q50/22
   G06F16/90
【請求項の数】5
【全頁数】15
(21)【出願番号】特願2015-71547(P2015-71547)
(22)【出願日】2015年3月31日
(65)【公開番号】特開2016-192061(P2016-192061A)
(43)【公開日】2016年11月10日
【審査請求日】2018年2月14日
【審判番号】不服2019-11018(P2019-11018/J1)
【審判請求日】2019年8月21日
(73)【特許権者】
【識別番号】511215908
【氏名又は名称】MRT株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100106002
【弁理士】
【氏名又は名称】正林 真之
(74)【代理人】
【識別番号】100120891
【弁理士】
【氏名又は名称】林 一好
(72)【発明者】
【氏名】馬場 稔正
【合議体】
【審判長】 佐藤 聡史
【審判官】 中野 浩昌
【審判官】 速水 雄太
(56)【参考文献】
【文献】 特開2008−176695(JP,A)
【文献】 特開2001−273432(JP,A)
【文献】 特表2006−524370(JP,A)
【文献】 特開2002−297820(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q10/00-99/00
G16H10/00-80/00
G06F16/90
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
所定の医療情報に関する医師からの意見を、第1ユーザ及び第2ユーザの夫々に提供する情報処理装置であって、
前記第1ユーザ及び前記第2ユーザの夫々からの所定の医療情報、当該医療情報に関する質問、及び、前記第2ユーザからの当該医療情報に関しての医師紹介希望の有無を含む依頼情報の夫々、前記第1ユーザ及び前記第2ユーザの夫々の端末から受け付ける依頼受付手段と、
受け付けられた前記依頼情報を、階層的に定義されたカテゴリに分類し、分類された前記カテゴリに関して回答可能な1以上の医師が保有する端末の夫々に提示する分類提示手段と、
前記依頼情報に対する回答情報を前記1以上の医師の端末の夫々から受け付けて、前記第1ユーザ及び前記第2ユーザ夫々の端末に提供する回答提供手段と、
前記1以上の医師の夫々の前記回答情報のうち、前記第1ユーザ及び前記第2ユーザの夫々により選択されたものを認識する認識手段と、
前記第1ユーザ及び前記第2ユーザの夫々により選択された回答情報を作成した医師に対する報酬を決定すると共に、前記第2ユーザにより選択された回答情報に紹介対象の医師の情報が含まれていた場合、当該紹介対象の医師に対して報酬を決定する報酬手段と、
を備える情報処理装置。
【請求項2】
前記第2ユーザにより選択された回答情報が、所定医師が作成した回答情報であって、紹介対象の医師として当該所定医師自身が含まれていた場合、
前記報酬手段は、前記所定医師に対して、回答情報を作成した分の報酬と、紹介対象の医師とされた分の報酬との夫々を与えることを決定する、
請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項3】
前記第1ユーザ及び前記第2ユーザの夫々により選択された回答情報を蓄積する蓄積部を管理する管理手段をさらに備え、
前記回答提供手段は、新たな第1ユーザ又は前記第2ユーザから依頼情報が受け付けられた場合、当該依頼情報に含まれる前記医療情報と同一又は類似の医療情報についての回答情報を前記蓄積部から検索し、検索した当該回答情報を、1以上の医師の端末の夫々から受け付けた前記回答情報と共に、前記第1ユーザ又は前記第2ユーザの夫々の端末に提供する、
請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項4】
所定の医療情報に関する医師からの意見を、第1ユーザ及び第2ユーザの夫々に提供する情報処理装置が実行する情報処理方法であって、
前記第1ユーザ及び前記第2ユーザの夫々からの所定の医療情報、当該医療情報に関する質問、及び、前記第2ユーザからの当該医療情報に関しての医師紹介希望の有無を含む依頼情報の夫々、前記第1ユーザ及び前記第2ユーザの夫々の端末から受け付ける依頼受付ステップと、
受け付けられた前記依頼情報を、階層的に定義されたカテゴリに分類し、分類された前記カテゴリに関して回答可能な1以上の医師が保有する端末の夫々に提示する分類提示ステップと、
前記依頼情報に対する回答情報を前記1以上の医師の端末の夫々から受け付けて、前記第1ユーザ及び前記第2ユーザ夫々の端末に提供する回答提供ステップと、
前記1以上の医師の夫々の前記回答情報のうち、前記第1ユーザ及び前記第2ユーザの夫々により選択されたものを認識する認識ステップと、
前記第1ユーザ及び前記第2ユーザの夫々により選択された回答情報を作成した医師に対する報酬を決定すると共に、前記第2ユーザにより選択された回答情報に紹介対象の医師の情報が含まれていた場合、当該紹介対象の医師に対して報酬を決定する報酬ステップと、
を含む情報処理方法。
【請求項5】
所定の医療情報に関する医師からの意見を、第1ユーザ及び第2ユーザの夫々に提供する処理を制御するコンピュータに、
前記第1ユーザ及び前記第2ユーザの夫々からの所定の医療情報、当該医療情報に関する質問、及び、前記第2ユーザからの当該医療情報に関しての医師紹介希望の有無を含む依頼情報の夫々、前記第1ユーザ及び前記第2ユーザの夫々の端末から受け付ける依頼受付ステップと、
受け付けられた前記依頼情報を、階層的に定義されたカテゴリに分類し、分類された前記カテゴリに関して回答可能な1以上の医師が保有する端末の夫々に提示する分類提示ステップと、
前記依頼情報に対する回答情報を前記1以上の医師の端末の夫々から受け付けて、前記第1ユーザ及び前記第2ユーザ夫々の端末に提供する回答提供ステップと、
前記1以上の医師の夫々の前記回答情報のうち、前記第1ユーザ及び前記第2ユーザの夫々により選択されたものを認識する認識ステップと、
前記第1ユーザ及び前記第2ユーザの夫々により選択された回答情報を作成した医師に対する報酬を決定すると共に、前記第2ユーザにより選択された回答情報に紹介対象の医師の情報が含まれていた場合、当該紹介対象の医師に対して報酬を決定する報酬ステップと、
を含む制御処理を実行させるプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報処理装置及び方法、並びにプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来より、セカンドオピニオン(所定の症例に関する質問に対する回答)を自動的に行う技術が存在する(例えば特許文献1,2参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2015−001896号公報
【特許文献2】特開2005−293273号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、単にセカンドオピニオンを求めるだけではなく、一歩進んで、症例等に対応可能な医師を紹介して欲しいというユーザの要望が増えている。
【0005】
本発明は、このような状況に鑑みてなされたものであり、医師の紹介を伴うセカンドオピニオンをユーザに提供する技術を実現することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の一側面の情報処理装置は、
所定の医療情報に関する医師からの意見をユーザに提供する情報処理装置であって、
所定の医療情報、当該医療情報に関する質問、及び、当該医療情報に関しての医師紹介希望の有無を含む依頼情報をユーザの端末から受け付ける依頼受付手段と、
前記依頼情報に対する回答情報を1以上の医師の端末の夫々から受け付けて、前記ユーザの端末に提供する回答提供手段と、
前記1以上の医師の夫々の前記回答情報のうち、前記ユーザにより選択されたものを認識する認識手段と、
前記ユーザにより選択された回答情報を作成した医師に対する報酬を決定すると共に、当該回答情報に紹介対象の医師の情報が含まれていた場合、当該紹介対象の医師に対して報酬を決定する報酬手段と、
を備える。
【0007】
ここで、前記ユーザにより選択された回答情報が、所定医師が作成した回答情報であって、紹介対象の医師として当該所定医師自身が含まれていた場合、
前記報酬部は、前記所定医師に対して、回答情報を作成した分の報酬と、紹介対象の医師とされた分の報酬との夫々を与えることを決定する、
ようにしてもよい。
【0008】
また、前記ユーザにより選択された回答情報を蓄積する蓄積部を管理する管理手段をさらに備え、
前記回答提供手段は、当新たなユーザから依頼情報が受け付けられた場合、当該依頼情報に含まれる前記医療情報と同一又は類似の医療情報についての回答情報を前記蓄積部から検索し、検索した当該回答情報を、1以上の医師の端末の夫々から受け付けた前記回答情報と共に、前記ユーザの端末に提供する、
ようにしてもよい。
【0009】
本発明の一側面の情報処理方法及びプログラムは、上述の本発明の一側面の情報処理装置に対応する方法及びプログラムである。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、医師の紹介を伴うセカンドオピニオンをユーザに提供する技術を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
図1】本発明の実施形態に係る情報処理システムの全体構成を示すブロック図である。
図2図1の情報処理システムの構成要素のうち、本発明が適用される情報処理装置の一実施形態としてのサーバのハードウェアの構成を示すブロック図である。
図3図2のサーバの機能的構成を示す機能ブロック図である。
図4図3の機能的構成を有するサーバの処理の流れの概要を説明する図である。
図5】ユーザが、医療に関するセカンドオピニオンを所望する場合に、質問や、医師又は医療機関の紹介を希望する旨を記入するためのフォーマットを示す図である。
図6】依頼情報を掲載する専用のウェブサイトの一例を示す図である。
図7】セカンドオピニオンのカテゴリの一例を示す図である。
図8】回答情報を医師が記載するためのフォーマットの一例を示す図である。
図9図3の機能的構成を有するサーバが実行するセカンドオピニオン処理の流れを説明するフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下、本発明の実施形態について、図面を用いて説明する。
[全体構成]
【0013】
図1は、本発明の実施形態に係る情報処理システムSの全体構成を示すブロック図である。
【0014】
図1に示すように、本実施形態に係る情報処理システムSは、サーバ1と、医療のセカンドオピニオンを求め得るn人(nは任意の整数値)のユーザが夫々保有するユーザ端末2−1〜2−nと、セカンドオピニオンをし得るm人(mは任意の整数値)の医師が夫々保有する医師端末3−1〜3−mが、ネットワーク4を介して相互に接続されて構成される。
なお、ユーザ端末2−1〜2−nの夫々を、個々に区別する必要がない場合、これらをまとめて、「ユーザ端末2」と呼ぶ。同様に、医師端末3−1〜3−mの夫々を、個々に区別する必要がない場合、これらをまとめて、「医師端末3」と呼ぶ。
【0015】
図2は、本発明の情報処理装置の一実施形態としてのサーバ1のハードウェアの構成を示すブロック図である。
【0016】
サーバ1は、CPU(Central Processing Unit)11と、ROM(Read Only Memory)12と、RAM(Random Access Memory)13と、バス14と、入出力インターフェース15と、入力部16と、出力部17と、記憶部18と、通信部19と、ドライブ20と、を備えている。
【0017】
CPU11は、ROM12に記録されているプログラム、又は、記憶部18からRAM13にロードされたプログラムに従って各種の処理を実行する。
RAM13には、CPU11が各種の処理を実行する上において必要なデータ等も適宜記憶される。
【0018】
CPU11、ROM12及びRAM13は、バス14を介して相互に接続されている。このバス14にはまた、入出力インターフェース15も接続されている。入出力インターフェース15には、入力部16、出力部17、記憶部18、通信部19及びドライブ20が接続されている。
【0019】
入力部16は、キーボードやマウス等で構成され、オペレータの指示操作に応じて各種情報を入力する。
出力部17は、ディスプレイやスピーカ等で構成され、画像や音声を出力する。
記憶部18は、ハードディスクやDRAM(Dynamic Random Access Memory)等で構成され、各種データを記憶する。
通信部19は、インターネットを含むネットワーク4を介してユーザ端末2又は医師端末3との間で行う通信を制御する。
【0020】
ドライブ20には、磁気ディスク、光ディスク、光磁気ディスク、或いは半導体メモリ等よりなる、リムーバブルメディア31が適宜装着される。ドライブ20によってリムーバブルメディア31から読み出されたプログラムは、必要に応じて記憶部18にインストールされる。また、リムーバブルメディア31は、記憶部18に記憶されている各種データも、記憶部18と同様に記憶することができる。
【0021】
なお、図示は省略するが、ユーザ端末2及び医師端末3の夫々は、図2のCPU11乃至ドライブ20の夫々と基本的に同様の構成と機能を有しているものとする。
【0022】
図3は、サーバ1の機能的構成を示す機能ブロック図である。
サーバ1のCPU11においては、依頼受付部51と、回答提供部52と、認識部53と、報酬部54とが機能する。
【0023】
図4は、図3の機能的構成を有するサーバ1の処理の流れの概要を説明する図である。
【0024】
図4に示すユーザは、ユーザ端末2を操作して、サービス提供者が管理するサーバ1にアクセスする権限を有しているものとする。
このアクセスの権限は、例えば、ユーザが、サービス提供者に対して所定の会費を支払うことで得られるものとする。
ここで、サービス提供者は、会費を段階的にわけて、医療の質問だけを受け付ける会員Aと、質問に加えて医師又は医療機関の紹介も受けられる会員Bとを設けることができる。
つまり、会員Aたるユーザは、低額の会費を支払うことで、質問のみについての、サーバ1に対するアクセスの権限が与えられる。会員Bたるユーザは、高額の会費を質問に加えて医師又は医療機関の紹介を要望することについての、サーバ1に対するアクセスの権限が与えられる。
なお、以下の説明においては、ユーザは、会員Bであること、即ち、医療のセカンドオピニオンを受けるにあたり、質問に対する回答のみならず、医師又は医療機関の紹介も受けるものとする。
【0025】
図5は、ユーザが、医療に関するセカンドオピニオンを所望する場合に、質問や、医師又は医療機関の紹介を希望する旨を記入するためのフォーマット61を示している。
【0026】
フォーマット61の左側の「相談内容」の欄には、症例、症例に関する質問、及び、当該症例についての医師紹介希望有の場合に具体的な希望内容が少なくとも記載されるものとする。
ここで、症例には、医師が用いる具体的な名称が付いた症例(名詞)のみならず、「頭が痛い」や「体全体が怠い」等、部位と症状の組合せ等により表現される文章も含むものとする。医師が用いる具体的な名称が付いた症例(名詞)をユーザが知っているとは限らないからである。
また、医師紹介希望とは、特定の医師(個人)の紹介希望のみならず、医療機関(団体)の紹介希望も含むものとする。
【0027】
フォーマット61の右側の「基本情報」の欄には、都道府県、年齢、性別、病名、既住症、内服薬、現在の治療(病院名、医師名、その他)アレルギー有無、家族歴、現病歴が記載される。
フォーマット61の右側の「画像添付(アップロード)」にチェックを入れることで、ユーザは任意の画像(患部の写真等)のデータを添付して送信することもできる。このように画像を添付することで、医師はより適切な判断をして回答ができるようになるので好適である。
フォーマット61の右側の「回答期日(〇月〇日何分)」には、ユーザが希望する回答期日が、時分単位で入力される。
フォーマット61の右側の「謝礼金」には、ユーザが支払う謝礼金の金額が入力される。なお、謝礼金は、サービス提供者に成功報酬として支払われ、その一部が報酬(必ずしも現金ではなくポイント等も含む)、ベストアンサーの医師や紹介された医師に対して支払われる。
フォーマット61の右側の「医師紹介希望有無」にチェックを入れることで、ユーザは医師紹介を希望している旨を宣言することができる。
【0028】
なお、フォーマット61に対する入力(記載)の手法は、特に限定されず、ユーザ端末2の画面に表示されて、ユーザがユーザ端末2を操作して、テキスト入力する手法を採用してもよいし、フォーマット61が印刷された紙媒体にユーザが手書きしたものを、ユーザ端末2が写真撮影したりコピーしたりしてデジタル情報化する手法を採用してもよい。
いずれにしても、フォーマット61に対して、質問や、医師又は医療機関の紹介を希望する旨がユーザにより記載されたデジタル情報、即ち、ユーザ端末2からサーバ1に送信可能な形態の情報を、以下「依頼情報」と呼ぶ。
即ち、本実施形態では、症例、当該症例に関する質問、及び、当該症例についての医師紹介希望の有無を含む情報が、依頼情報である。
ユーザにより記載された依頼情報は、ユーザ端末2からサーバ1に送信される。
【0029】
図3のサーバ1の依頼受付部51は、当該依頼情報をユーザの端末2から受け付けて、複数の医師端末3−1乃至3−Nの夫々に提示する。
なお、依頼情報の医師端末3への提示の手法は、特に限定されず、例えば、電子メール等で直接送信する手法を採用してもよいし、専用のウェブサイト等に掲示して医師端末3に当該ウェブサイトにアクセスさせる手法を採用してもよい。
【0030】
図6は、複数の依頼情報を掲載する専用のウェブサイトの一例を示している。
ウェブサイト71には、複数の依頼情報81−1乃至81−5が掲示される。
医師端末3−1乃至3−Nは、サーバ1にアクセスすることで当該ウェブサイト71を、自己の画面に表示させることができる。
複数の依頼情報81−1乃至81−5は、クリック等の操作がなされると、拡大表示される(図6の例では依頼情報81−1が拡大表示さる)。
【0031】
なお、本実施形態では、依頼情報は、全ての医師端末3−1乃至3−Nの夫々に提示されているが、特にこれに限定されない。
例えば、依頼情報を、症例等から、図7に示すようなカテゴリに分類し、分類されたカテゴリに関して回答可能な医師(当該医師が保有する医師端末3)にのみ送信するようにしてもよい。
図6は、セカンドオピニオンのカテゴリの一例を示している。図7の例では、先ず、一般検査、画像検査、病理検査、内視鏡検査に大別され、夫々詳細にカテゴリが分類されている。つまり、カテゴリが階層的に定義されている。なお、図7のカテゴリは例示に過ぎず、その他、各種各様なカテゴリを定義することができる。
ここで、依頼情報を所定のカテゴリに分類の手法は、特に限定されず、所定のアルゴリズムにより依頼情報を解析して自動的に分類する手法を採用してもよいし、サーバ1を管理するサービス提供者側で手動で分類する手法を採用してもよい。
【0032】
例えば、図4の左上の欄に示すように、依頼情報には医師紹介希望する旨が含まれており、当該依頼情報は医師甲と医師乙に対して夫々提示されたものとする。
医師甲と医師乙の夫々は、当該依頼情報に対して、症例に関する質問に対する回答(症例に関する回答)と、紹介対象の医師とを含む情報(以下、「回答情報」と呼ぶ)を生成する。
なお、図4に示すように、医師甲は医師丙を紹介したのに対して、医師乙は医師丁を紹介したものとする。
回答情報の生成手法は、最終的にデジタル情報、即ち、医師端末3からサーバ1に送信可能な形態の情報となる手法であれば足り、任意の手法を採用することができる。
例えば、図8に示すような所定のフォーマット91が医師端末3の画面に表示されて、医師が医師端末3を操作して、当該フォーマット91に対してテキスト入力する手法を採用することができる。
図8は、回答情報を医師が記載するためのフォーマットの一例を示している。
図8のフォーマット91においては、医師コメント、専門科目、性別、年齢、及び推薦する医師の夫々を記入する欄が設けられている。
ここで、フォーマット91は、画面表示されることは特に必須ではなく、その他例えば、当該フォーマット91が印刷された紙媒体に医師が手書きしたものを、医師端末3が写真撮影したりコピーしたりしてデジタル情報化する手法を採用することもできる。
【0033】
医師端末3−1乃至3−Nの夫々から各回答情報がサーバ1に送信されてきた場合、図3のサーバ1の回答提供部52は、依頼情報に対する回答情報を医師端末3−1乃至3−Nの夫々から受け付けて、ユーザ端末2に提供する。
例えば図4の例では、医師甲と医師乙の夫々からの回答情報がユーザに提供される。
【0034】
ユーザは、複数の回答情報が提供された場合、ベストアンサーとなる回答情報を選択する。なお、ここでは名称として「ベストアンサー」と呼んでいるだけであり、ベストアンサーとして選択される回答情報は1つである必要は特にない。
ユーザは、ユーザ端末2を操作して、ベストアンサーの選択結果(どの回答情報をベストアンサーとして選択したのかを示す情報)をサーバ1に通知する。
図3のサーバ1の認識部53は、この通知に基づいて、各医師の回答情報のうち、ユーザにより選択されたもの(ベストアンサー)を認識する。
例えば図4の例では、認識部53は、医師甲の回答情報がベストアンサーであることを認識する。
なお、ユーザは、必ずベストアンサーを選択しなければならないわけではなく、ベストアンサーを1つも選択しなくてよい。この場合、本実施形態では、所定時間以内にベストアンサーを選択しなかった旨を示す情報が、ユーザ端末2からサーバ1に送信されてきた場合、サーバ1は、ユーザに一定額を返金するために必要な処理を実行する。
【0035】
図3のサーバ1の報酬部54は、ユーザから成功報酬(謝礼金)を受け取る処理を実行すると共に、ユーザによりベストアンサーとして選択された回答情報を作成した医師に対する報酬を決定すると共に、当該回答情報に紹介対象の医師の情報が含まれていた場合、当該紹介対象の医師に対して報酬を決定する。
例えば図4の例では、ユーザによりベストアンサーとして選択された回答情報を作成した者は、医師甲である。従って、医師甲に対する報酬が決定される。
ここで、報酬とは、概念的にはユーザの成功報酬(謝礼金)の一部を意味するが、いわゆるお金である必要は特に無く、医師と予め報酬として契約したものであれば任意のものでよい。例えばサービス提供者がポイントを発行している場合、ポイントの付与を報酬としてもよい。
また図4の例では、ベストアンサーとして選択された回答情報(医師甲の回答情報)には、紹介対象の医師として医師丙を示す情報が含まれている。従って、紹介対象の医師丙に対しても報酬が決定される。
【0036】
このように、ユーザは、症例の質問に対する回答(従来のセカンドオピニオン)を得ることができるのみならず、当該症例を専門とする医師等の紹介を受けることもできる。これにより、従来と比較して適切な治療を受ける機会が飛躍的に増大するので、ユーザにとって便宜である。
また、症例の質問に対する回答(従来のセカンドオピニオン)をした医師(図4の例では医師甲)のみならず、紹介対象の医師(図4の例では医師丙)も報酬が得られる。つまり、医師は、数多く紹介されるために(その結果として報酬を得るために)、自己のスキルアップを図るようになり、医療全体の質が向上する。
【0037】
次に、図8を参照して、図3の機能的構成のサーバ1が実行するセカンドオピニオン処理の詳細について説明する。セカンドオピニオン処理とは、上述の図4を用いて概要を説明した処理、即ち、ユーザからの依頼情報を受付けて、1以上の医師からの回答情報をユーザに提供し、ベストアンサーの回答情報に基づいて報酬を決定するまでの一連の処理をいう。
図8は、図3の機能的構成のサーバ1が実行するセカンドオピニオン処理の流れを説明するフローチャートである。
【0038】
ステップS1において、依頼受付部51は、ユーザ端末2から依頼情報を受け付ける。
ステップS2において、依頼受付部51は、依頼情報を複数の医師端末3に提示する。
【0039】
ステップS3において、回答提供部52は、医師端末3から回答情報が送信されたか否かを判定する。
医師端末3−1乃至3−Nのうち所定の医師端末3−K(Kは、1乃至Nのうちの任意の整数値)から回答情報が送信されてきた場合、ステップS3においてYESであると判定されて、処理はステップS4に進む。
ステップS4において、回答提供部52は、医師端末3−Kからの回答情報を取得する。これにより、処理はステップS5に進む。
これに対して、医師端末3−1乃至3−Nのうちの何れからも回答情報が送信されてきていない場合、ステップS3においてNOであると判定されて、処理はステップS5に進む。
【0040】
ステップS5において、回答提供部52は、回答締切か否かを判定する。
回答締切の条件は、特に限定されず、任意の条件を採用することができる。例えばここでは、ステップS2の処理(依頼情報の提示)の時点から所定時間経過したことという条件が、回答締切の条件として採用されているものとする。
つまり、所定時間が経過していなければ、ステップS5においてNOであると判定され、処理はステップS3に戻される。
即ち、所定時間が経過するまでの間、ステップS3乃至S5のループ処理が繰り返され、回答情報が送信されてくる毎に当該回答情報が回答提供部52により取得される。
所定時間が経過すると回答締切になり、ステップS5においてYESであると判定されて処理はステップS6に進む。
【0041】
ステップS6において、回答提供部52は、回答締切までに取得した1以上の回答情報(図4の例では医師甲の回答情報と医師乙の回答情報)をユーザ端末2に送信する。
【0042】
ステップS7において、認識部53は、ベストアンサー(より正確にはベストアンサーとユーザに選択された回答情報を特定可能な情報)をユーザ端末2から受信する。
ステップS8において、認識部53は、ベストアンサーに紹介医師が含まれていたか否かを判定する。より正確には、認識部53は、ベストアンサーとユーザに選択された回答情報の中に、紹介対象の医師の情報が含まれていたか否かを判定する。
紹介対象の医師の情報が含まれていた場合、ステップS8においてYESであると判定されて、処理はステップS9に進む。
ステップS9において、報酬部54は、紹介対象の医師に対する報酬を決定する。図4の例では、医師甲の回答情報がベストアンサーに選定されており、医師甲は医師丙を紹介していたので、医師丙に対する報酬が決定される。これにより、処理はステップS10に進む。
これに対して、紹介対象の医師の情報が含まれていない場合、紹介対象の医師に対する報酬の決定は不要であるので、ステップS8においてNOであると判定されて、ステップS9の処理は実行されずに、処理はステップS10に進む。
ステップS10において、報酬部54は、ベストアンサーの回答情報を記載した医師に対する報酬を決定する。図4の例では、医師甲の回答情報がベストアンサーに選定されているため、当該医師甲に対する報酬が決定される。これにより、セカンドオピニオン処理は終了となる。
【0043】
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は前述した実施形態に限るものではない。また、本実施形態に記載された効果は、本発明から生じる最も好適な効果を列挙したに過ぎず、本発明による効果は、本実施形態に記載されたものに限定されるものではない。
【0044】
例えば上記実施形態では、医師は、紹介対象の医師として他人を回答情報に記載するように説明したが、自分自身で引き受け可能ならば、紹介対象の医師として自分自身を回答情報に記載してもよい。
この場合、ユーザによりベストアンサーが選択された回答情報が、所定医師が作成した回答情報であって、紹介対象の医師として当該所定医師自身が含まれていた場合、報酬部54は、当該所定医師に対して、回答情報を作成した分の報酬と、紹介対象の医師とされた分の報酬との夫々を与えることを決定してもよい。
【0045】
これにより、医師は、自分自身を紹介すると報酬が増えるため、自己のスキルアップを図る動機付けとなると共に、ユーザに対して積極的にかかわることが可能になる。また、ユーザにとっては、症例の治療ができる医師が見つかる確率が高まるため、従来と比較して適切な治療を受ける機会がさらに増大する。
【0046】
例えば上記実施形態では、ユーザの依頼情報に対して実際に回答されたものだけが回答情報として、当該ユーザに対して提供されたが、特にこれに限定されない。例えば、過去の同一又は類似の症例に対する回答情報をユーザに対して提供してもよい。
この場合、サーバ1は、ユーザによりベストアンサーとして選択された回答情報を蓄積する蓄積部を管理する。即ち、蓄積部は、サーバ1の内部(例えば図2の記憶部18の一領域)にあってもよいし、外部であってもよい。
そして、新たなユーザから依頼情報が受け付けられた場合、回答提供部52は、当該依頼情報に含まれる症例と同一又は類似の症例についての回答情報を蓄積部から検索し、検索した当該回答情報を、1以上の医師端末3の夫々から受け付けた回答情報と共に、ユーザ端末2に提供することができる。
【0047】
これにより、ユーザにとっては、症例に対する意見(セカンドオピニオン)や、症例の治療ができる医師が見つかる確率がさらに高まるため、従来と比較して、適切なセカンドオピニオンを受ける機会や適切な治療を受ける機会がさらに増大する。
ここで、過去の回答情報(過去の別ユーザにとってのベストアンサー)を、新たなユーザがベストアンサーとして選択してもよい。この場合、医師にとっては、回答情報を作成した時のみならず、それ以降についても、ベストアンサーに選ばれて報酬を得る機会が複数回得られる。自己のスキルアップを図るモチベーションがより高まり、医療全体の質がさらに向上する。
【0048】
また例えば、上述の実施形態では、ユーザからの依頼情報や、医師からの回答情報は、日本語であったが、グローバル化を考慮するならば、特に日本語である必要は無く、多言語対応可能なようにしてもよい。この場合、サーバ1は、内部又は外部の翻訳(自動翻訳や人手による翻訳含む)を適宜利用するとよい。
【0049】
また例えば、上述の実施形態では、ユーザからの依頼情報は、症例を前提として、当該症例に対する質問や医師の紹介等の情報が含まれていたが、特にこれに限定されない。
予防医療(健康診断や人間ドック含む)に関する質問や、当該予防医療に対応可能な医師の紹介(医療機関の紹介含む)を依頼情報に含めるようにしてもよい。
【0050】
これら症例や予防医療等をまとめて、「医療情報」と呼ぶものとすると、
本発明が適用される情報処理装置は、
所定の医療情報に関する医師からの意見をユーザ(依頼者)に提供する情報処理装置(例えば上記図3のサーバ1)であって、
所定の医療情報、当該医療情報に関する質問、及び、当該医療情報に関しての医師紹介希望の有無を含む依頼情報をユーザの端末から受け付ける依頼受付部(例えば図3の依頼受付部51)と、
前記依頼情報に対する回答情報を1以上の医師の端末の夫々から受け付けて、前記ユーザの端末に提供する回答提供部と、
前記1以上の医師の夫々の前記回答情報のうち、前記ユーザにより選択されたもの(ベストアンサー)を認識する認識部と、
前記ユーザにより選択された回答情報を作成した医師に対する報酬を決定すると共に、当該回答情報に紹介対象の医師の情報が含まれていた場合、当該紹介対象の医師に対して報酬を決定する報酬部と、
を備える情報処理装置である。
換言すると、このような構成を有する情報処理装置であれば、その実施形態は特に限定されず、各種各様な実施の形態を取ることができる。
【0051】
上述した一連の処理は、ハードウェアにより実行させることもできるし、ソフトウェアにより実行させることもできる。
換言すると、図3の機能的構成は例示に過ぎず、特に限定されない。即ち、上述した一連の処理を全体として実行できる機能がサーバ1に備えられていれば足り、この機能を実現するためにどのような機能ブロックを用いるのかは特に図3の例に限定されない。
また、1つの機能ブロックは、ハードウェア単体で構成してもよいし、ソフトウェア単体で構成してもよいし、それらの組み合わせで構成してもよい。
【0052】
一連の処理をソフトウェアにより実行させる場合には、そのソフトウェアを構成するプログラムが、コンピュータ等にネットワークや記録媒体からインストールされる。
コンピュータは、専用のハードウェアに組み込まれているコンピュータであってもよい。また、コンピュータは、各種のプログラムをインストールすることで、各種の機能を実行することが可能なコンピュータ、例えば汎用のパーソナルコンピュータであってもよい。
【0053】
このようなプログラムを含む記録媒体は、ユーザにプログラムを提供するために装置本体とは別に配布される図2のリムーバブルメディア31により構成されるだけでなく、装置本体に予め組み込まれた状態でユーザに提供される記録媒体等で構成される。リムーバブルメディア31は、例えば、磁気ディスク(フロッピディスクを含む)、光ディスク、又は光磁気ディスク等により構成される。光ディスクは、例えば、CD−ROM(Compact Disk−Read Only Memory),DVD(Digital Versatile Disk)等により構成される。光磁気ディスクは、MD(Mini−Disk)等により構成される。また、装置本体に予め組み込まれた状態でユーザに提供される記録媒体は、例えば、プログラムが記録されている図2のROM12や、記憶部18に含まれるハードディスク等で構成される。
【0054】
なお、本明細書において、記録媒体に記録されるプログラムを記述するステップは、その順序に沿って時系列的に行われる処理はもちろん、必ずしも時系列的に処理されなくとも、並列的或いは個別に実行される処理をも含むものである。
【符号の説明】
【0055】
1・・・サーバ、2・・・ユーザ端末、3・・・医師端末、11・・・CPU、12・・・ROM、13・・・RAM、14・・・バス、15・・・入出力インターフェース、16・・・入力部、17・・・出力部、18・・・記憶部、19・・・通信部、20・・・ドライブ、31・・・リムーバブルメディア、51・・・依頼受付部、52・・・回答提供部、53・・・認識部、54・・・報酬部
図1
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図9