(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明を実施するための形態】
【0009】
実施の形態1.
以下、本発明に係る照明器具の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。
図1は、本発明の実施の形態1に係る照明器具1を示す斜視図、
図2は、本発明の実施の形態1に係る照明器具1を示す分解斜視図である。
図2(a)は、本発明の実施の形態1に係る照明器具1を示す分解斜視図、
図2(b)は、連結部材223を示す斜視図、
図2(c)は、枠連結部材250を示す斜視図である。
図1、
図2(a)、
図2(b)及び
図2(c)に基づいて、照明器具1について説明する。
図1及び
図2(a)に示すように、照明器具1は、灯具100と、枠部200と、点灯装置300と、点灯装置固定部材240とを備えている。照明器具1は、例えば天井等に形成された埋込穴(図示せず)に挿入されるダウンライトである。
【0010】
(灯具100、光源ユニット110)
図3は、本発明の実施の形態1における灯具100を示す分解斜視図であり、
図4は、本発明の実施の形態1における灯具100を示す図である。
図4(a)は、灯具100を示す上面図、
図4(b)は、灯具100を示す側面断面図であり
図4(a)のA−A断面図、
図4(c)は、灯具100を示す側面図である。
図3、
図4(a)、
図4(b)及び
図4(c)に示すように、灯具100は、光源ユニット110と、光源ホルダ120と、回転制御部130とを有している。なお、光源ユニット110と光源ホルダ120とで発光装置10が構成されている。
図3に示すように、光源ユニット110は、発光基板111と、ソケット112と、配光制御部113とを有している。
【0011】
(発光基板111)
図3に示すように、発光基板111は、面発光する発光部111aを有しており、例えばCOB(Chip On Board)技術によって、発光部111aである発光素子が実装された基板である。
【0012】
(ソケット112)
図3に示すように、ソケット112は、発光基板111を電気的及び機械的に保持して接続するものである。ソケット112は、発光基板111の前面に設置されるソケット前面部112aと、発光基板111の背面に設置されるソケット背面部112bと、発光基板111に電源を供給するソケット電線部112cとを有している。ソケット前面部112aは、開口を有するリング形状をなしており、発光基板111から出射された光が開口を通って照射される。ソケット背面部112bは、円板状をなしている。ソケット前面部112aとソケット背面部112bとが、発光基板111を挟持している。ソケット電線部112cは、点灯装置300と発光基板111とを接続するものである。
【0013】
(配光制御部113)
図3に示すように、配光制御部113は、一端部から他端部にかけて広がる円筒状の部材であり、発光基板111が取り付けられたソケット112を覆うものである。配光制御部113は、発光基板111から出射された光が所定の方向に照射されるように配光を制御するものである。配光制御部113の照射側の開口の周縁部には、外側に突出する縁部113aが設けられている。
【0014】
(光源ホルダ120)
図3に示すように、光源ホルダ120は、発光基板111が取り付けられたソケット112と配光制御部113とを覆って保持するものであり、ホルダ本体部121とホルダ枠部122とを有している。
【0015】
(ホルダ本体部121)
図3に示すように、ホルダ本体部121は、一端部から他端部にかけて広がり一端部が閉口した有底円筒状の部材である。ホルダ本体部121は、一端部であり、光源ユニット110と点灯装置300からのアース線114aとが取り付けられるホルダ底面部121aと、ホルダ底面部121aから他端部にかけて広がるように傾斜したホルダ側面部121bとを有している。ホルダ底面部121aには、回転制御部130が着脱自在に取り付けられており、また、
図4(a)に示すように、ソケット電線部112cとアース線114aとが挿入される電源穴121aaが形成されている。ホルダ側面部121bには、光源ホルダ120と枠部200とを連結する際に使用される穴である一対のホルダ側連結部121cが形成されている。また、ホルダ側面部121bには、内側に凹んだ形状であるホルダ本体溝121dが形成されている。
【0016】
(ホルダ枠部122)
図3に示すように、ホルダ枠部122は、光を出射するホルダ開口123が形成された円筒状の部材であり、ホルダ本体部121の他端部である開口に取り付けられるものである。即ち、ホルダ開口123は、ホルダ底面部121aに対向している。ホルダ枠部122には、内周面において周回して突出するホルダ枠側受部122aが形成されている。ホルダ枠側受部122aに配光制御部113の縁部113aが当たるように、ホルダ枠部122の内側に配光制御部113が取り付けられる。そして、配光制御部113の縁部113aにホルダ本体部121の他端部が当たりつつ、ホルダ本体部121の他端部側の一部がホルダ枠部122に差し込まれる。このように、配光制御部113は、縁部113aがホルダ枠側受部122aとホルダ本体部121の他端部とに挟持されることによって、光源ホルダ120に保持される。
【0017】
ホルダ枠部122には、内周面において内側に突出するホルダ枠凸部122bが設けられている。ホルダ枠凸部122bは、ホルダ本体部121のホルダ本体溝121dに差し込まれ、ホルダ枠部122が回転することによって、ホルダ枠凸部122bとホルダ本体溝121dとが係合し、ホルダ枠部122がホルダ本体部121に固定される。
【0018】
(回転制御部130)
図3に示すように、回転制御部130は、ソケット電線部112cとアース線114aとを保護材で覆った電線114を保持する制御固定部131と、制御固定部131から延びる回転規制部132とを有している。なお、ソケット電線部112cとアース線114aとは、光源ホルダ120の内部では、それぞれが個別に延びており、光源ホルダ120の外部では、保護材で覆われている。
【0019】
(制御固定部131)
図3及び
図4(a)に示すように、制御固定部131は、変形コの字形状である断面ハット形状をなしており、張力留め部131aと固定部131bとを有している。張力留め部131aは、断面コの字状をなしており、光源ホルダ120の上面であるホルダ本体部121のホルダ底面部121aに載置される2個の足部131abと、足部131ab同士を接続し上面に電線114が載置されて保持する台部131aaとを有している。固定部131bは、2個の足部131abから外側に延びるものであり、ホルダ底面部121aに固定されることにより、回転制御部130が光源ホルダ120に固定される。
【0020】
(回転規制部132)
図4(b)及び
図4(c)に示すように、回転規制部132は、張力留め部131aから上方に延びる板状の部材である。
【0021】
(枠部200)
図2(a)に示すように、枠部200は、第1の枠部210と、第2の枠部220と、バネ230と、連結部材223と、枠連結部材250とを有している。
【0022】
(第1の枠部210)
第1の枠部210は、天井等に形成された埋込穴の縁部113aを覆うものである。第1の枠部210は、
図2(a)に示すように、円筒状の第1の本体部211と、第1の本体部211の一端部の開口の周縁部から外側に延びる化粧部212とを有している。第1の本体部211の側面には、バネ230が嵌め込まれて締結される第1の溝部211aが形成されている。第1の溝部211aは、間隔を空けて3個形成されている。また、第1の本体部211の側面には、枠連結部材250及び点灯装置固定部材240が嵌め込まれて締結される第2の溝部211bが形成されている。第2の溝部211bは、間隔を空けて3個配置されており、それぞれ、第1の溝部211a同士の間に配置されている。
【0023】
(第2の枠部220)
第2の枠部220は、灯具100を保持すると共に第1の枠部210に回転自在に取り付けられるものである。第2の枠部220は、
図2(a)に示すように、円筒状の第2の本体部221と、第2の本体部221の一端部の開口の周縁部から外側に延びる摺動部222とを有している。第2の本体部221の側面には、連結部材223を介して光源ホルダ120と枠部200とを連結する際に使用される穴である一対の枠側連結部221aが形成されている。摺動部222は、第1の本体部211の他端部に載置され、第1の本体部211の他端部上において、摺動しつつ回転する。これにより、第2の枠部220に取り付けられた灯具100は、第1の枠部210に対し、周方向に回転することができる。また、摺動部222は、枠連結部材250によって第1の枠部210に固定される。
【0024】
(バネ230)
バネ230は、第1の枠部210に固定されるものであり、照明器具1を被取付部に固定するものである。バネ230は、
図2(a)に示すように、長手方向に延在する弾性部材であり、一端部のバネ挿込部231と、バネ挿込部231から延びるバネ部232とを有している。バネ挿込部231は、第1の枠部210の第1の溝部211aに差し込まれて締結されるものであり、これにより、バネ230が第1の枠部210に固定される。バネ部232は、円弧形状をなしており、第1の枠部210の化粧部212と共に、被取付部を挟持することによって、照明器具1を被取付部に固定するものである。なお、バネ230は3個設けられている。
【0025】
(連結部材223)
連結部材223は、光源ホルダ120と第2の枠部220とを連結するものであり、
図2(b)に示すように、平板部224とフランジ部225とからなる断面L字状をなしている。平板部224には、第1の連結孔223aと、第1の連結孔223aよりも上方の第2の連結孔223bとが形成されている。第1の連結孔223aは、光源ホルダ120のホルダ側連結部121cに螺子等で回転自在に固定されるものである。これにより、連結部材223と光源ホルダ120とが回転自在に連結される。第2の連結孔223bは、第2の枠部220の枠側連結部221aに螺子等で固定されるものである。これにより、連結部材223と第2の枠部220とが連結される。ここで、第1の連結孔223aは、第2の連結孔223bよりも下方に位置している。従って、ホルダ側連結部121cは、第2の枠部220よりも下方に位置する。フランジ部225は、平板部224の端部から水平方向に延びるものであり、第2の枠部220の第2の本体部221に係止するものであり、これにより、連結部材223は、第2の枠部220に対し回転することなく固定される。
【0026】
(枠連結部材250)
枠連結部材250は、第1の枠部210と第2の枠部220とを連結するものであり、
図2(c)に示すように、枠挿込部251と枠押え部252とからなる断面L字状をなしている。枠挿込部251は、第1の枠部210の第2の溝部211bに差し込まれて締結されるものであり、これにより、枠連結部材250が第1の枠部210に連結される。枠押え部252は、枠挿込部251の端部から水平方向に延びるものであり、第2の枠部220の摺動部222の上面に接触して下方に押圧する。これにより、枠連結部材250が第2の枠部220に連結される。なお、枠連結部材250は2個設けられており、3個の第2の溝部211bのうち、2個の第2の溝部211bにそれぞれ挿し込まれる。
【0027】
(灯具100の回転動作)
図5は、本発明の実施の形態1に係る照明器具1を示す側面図である。ここで、本実施の形態1に係る照明器具1において、灯具100が回転する動作について説明する。前述の如く、光源ホルダ120のホルダ側連結部121cが連結部材223の第1の連結孔223aに回転自在に連結され、枠部200の第2の枠部220の枠側連結部221aが連結部材223の第2の連結孔223bに連結される。これにより、
図5に示すように、灯具100は、第2の枠部220に対し、第1の連結孔223aを回転軸Xとして回転する。
【0028】
そして、灯具100は、所定の角度θだけ回転すると、回転規制部132が第2の枠部220の一端部である上端部Cに当たる。これにより、灯具100が所定の角度θ以上に回転することが抑制される。なお、灯具100の回転軸から光源ホルダ120のホルダ側面部121bまでの距離は、灯具100の回転軸から枠部200までの距離よりも短い。これにより、灯具100は、枠部200の内部で回転することができる。なお、回転軸Xからホルダ側面部121bまでの距離が、回転軸Xから枠部200までの距離よりも短いとは、具体的には、
図5に示す点H及び点Iから回転軸Xまでの距離が、回転軸Xから枠部200までの距離より短いということである。
【0029】
本実施の形態1によれば、灯具100が回転規制部132を有しているため、灯具100が回転したときに、回転規制部132が枠部200に当たる。このため、ヒートシンク21がないか又は灯具100が小型化されても、灯具100が過剰に回転することを抑制することができる。灯具100が所定の角度を超えて回転すると、灯具100から出射される光が、枠部200の内側を照射する。これにより、照射対象に照射される光の量が減る。また、枠部200に照射された部分が、照射対象に影となって投影される。これに対し、本実施の形態1は、灯具100が過剰に回転することを抑制している。このため、灯具100から出射された光は、照射対象に適切に照射され、また、照射対象に影が投影されない。また、灯具100が回転したときに、回転規制部132は、光源ホルダ120よりも先に枠部200に当たる。このため、光源ホルダ120が破損することを抑制することができる。
【0030】
従来、取付部に取り付けられた枠体に回転自在に保持された筐体である灯具を備える照明器具が知られている。従来の灯具は、モジュール収容部の上面にヒートシンク部が取り付けられたものであり、灯具が所定の角度まで回転したときに、ヒートシンク部が枠体に当たる。このように、従来の照明器具は、灯具が過剰に回転することを抑制しようとするものである。しかしながら、従来の照明器具の灯具は、モジュール収容部とヒートシンク部とが一体的に形成されている。このため、発光部の出力が高くない場合、ヒートシンク部が不要となるものの、ヒートシンク部を外すことはできず、過剰性能となる。従って、ヒートシンク部がある分、コストが増加する。また、仮にヒートシンク部を取り外すことができたとしても、ヒートシンク部がないため、灯具が回転したときに、ヒートシンク部が枠体に当たらず、灯具が過剰に回転してしまう。これに対し、本実施の形態1は、灯具100が回転規制部132を有しているため、灯具100が回転したときに、回転規制部132が枠部200に当たる。このため、ヒートシンク21がないか又は灯具100が小型化されても、灯具100が過剰に回転することを抑制することができる。
【0031】
また、照明器具1は、着脱自在な回転制御部130を備えているため、光源ホルダ120又は灯具100自体を大型化することなく、灯具100の回転動作を制御することができる。更に、ホルダ側連結部121cは、第2の枠部220よりも下方に位置する。これにより、灯具100の回転軸が、第1の枠部210側に近くなる。従って、灯具100が回転したときに、灯具100から出射された光が枠部200に干渉することが抑制される。
【0032】
また、前述の如く、枠部200の第2の枠部220の摺動部222は、第1の枠部210の第1の本体部211の他端部上において、摺動しつつ回転する。これにより、第2の枠部220に取り付けられた灯具100は、第1の枠部210に対し、周方向に回転することができる。
【0033】
なお、本実施の形態1では、回転規制部132が第2の枠部220の一端部に当たって回転角度を規制する場合について例示しているが、回転規制部132が枠部200の内側に当たって回転角度を規制するように構成されてもよい。また、回転規制部132は、光源ホルダ120の側面に設けられてもよい。
【0034】
(点灯装置300)
図6は、本発明の実施の形態1に係る照明器具1を示す図である。
図6(a)は、照明器具1を示す側面図、
図6(b)は、点灯装置固定部材240の点灯装置挿込部241を示す拡大図、
図6(c)は、点灯装置固定部材240の点灯装置連結部242dを示す拡大図、
図6(d)は、点灯装置300の回転前の状態を示す上面図、
図6(e)は、点灯装置300の回転後の状態を示す上面図である。
図2(a)及び
図6(a)に示すように、点灯装置300は、光源ユニット110の発光基板111の発光部111aに電源を供給するものであり、端子台310と、点灯装置部320と、設置部330とを有している。
【0035】
(端子台310)
図2(a)に示すように、端子台310は、商用電源に接続された電線(図示せず)が接続され、商用電源から電力が供給される端子を有する台である。
【0036】
(点灯装置部320)
図2(a)に示すように、点灯装置部320は、直方体状をなしており、内部に電源基板320aが設けられている。電源基板320aには、電線114が接続されている。これにより、点灯装置部320は、端子台310から電力の供給を受けて、電線114を介して光源ユニット110に電源を供給し、光源ユニット110を点灯する。
【0037】
(設置部330)
図2(a)に示すように、設置部330は、端子台310と点灯装置部320とが取り付けられるものである。設置部330は、取付面331と、第1の脚部332と、第2の脚部333とを有している。取付面331は、長手方向に延びる板状の部材であり、一端側に端子台310が取り付けられ、他端側に点灯装置部320が取り付けられるものである。第1の脚部332は、取付面331の一端部から延びるものであり、傾斜面を有する。第1の脚部332は、天井裏等に載置される部分である。第2の脚部333は、取付面331の他端部から延びるものであり、傾斜面を有する。第2の脚部333は、天井裏等に載置される部分である。第2の脚部333には、点灯装置固定部材240と点灯装置300とを連結する際に使用される穴である装置側連結部332bが形成されている。このように、第2の脚部333は、点灯装置固定部材240が取り付けられるものであり、上方に突出する回転規制片333aを2個有している。
【0038】
(点灯装置固定部材240)
図2(a)及び
図6(a)に示すように、点灯装置固定部材240は、枠部200の第1の枠部210に点灯装置300を固定するものである。点灯装置固定部材240は、点灯装置挿込部241と、点灯装置支持部242とを有している。
【0039】
(点灯装置挿込部241)
点灯装置挿込部241は、第1の枠部210に取り付けられるものであり、
図6(b)に示すように、挿入部241aと軸部241bとを有している。挿入部241aは、板状の部材であり、第1の枠部210の第2の溝部211bに差し込まれて締結されるものであり、これにより、点灯装置固定部材240が第1の枠部210に連結される。なお、挿入部241aは、第1の枠部210の3個の第2の溝部211bのうち、枠連結部材250が差し込まれていない第2の溝部211bに差し込まれる。軸部241bは、挿入部241aの上端において水平に設けられた棒状の部材であり、点灯装置支持部242が回転自在に嵌合するものである。
【0040】
(点灯装置支持部242)
点灯装置支持部242は、点灯装置挿込部241に回転自在に取り付けられるものであり、長手方向に延びる板状の弾性部材である。点灯装置支持部242の長さは、バネ230の長さよりも長い。また、点灯装置支持部242の長さは、装置ホルダの高さに回転制御部130の高さを加算した長さよりも長い。
図2(a)に示すように、点灯装置支持部242は、筒部242aと、円弧部242bと、帯部242cとを有している。筒部242aは、点灯装置支持部242の一端部であり、円筒状をなしている。点灯装置挿込部241の軸部241bが筒部242aに挿入されることによって、点灯装置支持部242が軸部241bを中心として点灯装置挿込部241に回転自在に嵌合する。
【0041】
円弧部242bは、筒部242aに接続されており、円弧状をなしている。円弧部242bは、弾性変形し、点灯装置300を灯具100の照射方向とは異なる方向に保つものである。
図6(a)では、円弧部242bが、点灯装置300を水平に保つ場合について例示している。帯部242cは、一端部が円弧部242bに接続されており、帯状に延びている。帯部242cの上端には、
図6(c)に示すように、電線114が載置されている。帯部242cの他端部には、
図6(d)に示すように、点灯装置300と点灯装置固定部材240とを連結する際に使用される穴である点灯装置連結部242dが形成されている。点灯装置連結部242dは、点灯装置300の装置側連結部332bに螺子等で回転自在に固定されるものである。これにより、点灯装置300と点灯装置固定部材240とが回転自在に連結される。このように、点灯装置支持部242は、一端が点灯装置挿込部241に回転自在に保持され、他端が点灯装置300に固定されている。
【0042】
(点灯装置支持部242の回転動作)
次に、点灯装置支持部242が回転する動作について説明する。前述の如く、点灯装置挿込部241の軸部241bが点灯装置支持部242の筒部242aに挿入されることによって、点灯装置支持部242が軸部241bを中心として点灯装置挿込部241に回転自在に嵌合する。これにより、点灯装置支持部242は、軸部241bを中心として回転する。また、円弧部242bに外力が加わることによって、円弧部242bが第2の枠部220に向かって弾性変形して、点灯装置支持部242が更に回転する。これにより、通常、水平状態に保たれている点灯装置300は、垂直状態に変位する。即ち、帯部242cは、灯具100の光軸と平行になるように変位されるものである。ここで、灯具100の光軸とは、垂直方向(矢印Z方向)のことをいう。このとき、点灯装置支持部242の長さは、装置ホルダの高さに回転制御部130の高さを加算した長さよりも長いため、垂直状態の点灯装置300は、回転制御部130の上端部よりも高い位置に変位する。
【0043】
(点灯装置300の回転動作)
次に、点灯装置300が回転する動作について説明する。前述の如く、点灯装置固定部材240の点灯装置連結部242dが点灯装置300の装置側連結部332bに回転自在に連結されている。これにより、
図6(e)に示すように、点灯装置300は、点灯装置固定部材240に対し、装置側連結部332bを回転軸として回転する。そして、所定の角度だけ回転すると、回転規制片333aが点灯装置固定部材240の点灯装置支持部242に当たる。これにより、点灯装置300が所定の角度以上に回転することが抑制される。
【0044】
(照明器具1の取り付け動作)
次に、照明器具1が被取付部に形成された埋込穴に取り付けられる動作について説明する。先ず、点灯装置支持部242が回転して、点灯装置300が垂直状態に保たれる。これにより、点灯装置300が水平状態に保たれているときよりも、照明器具1の幅が細くなり、埋込穴に挿入可能となる。なお、ここで、被取付部と、被取付部の奥である裏側に設けられた躯体等の部材との間隔が狭い場合、点灯装置300が点灯装置固定部材240に対し回転される。これにより、点灯装置300が埋込穴に挿入されても、点灯装置300が躯体等の部材に干渉することが抑制される。
【0045】
次に、バネ230が被取付部側に弾性変形され、埋込穴に挿入される。埋込穴に挿入されたバネ230のバネ部232は、復元力によって照明器具1を埋込穴の内部に引き込む。照明器具1が引き込まれると、枠部200の第1の枠部210の化粧部212が埋込穴の周縁部に当たり、バネ部232と化粧部212とが、被取付部を挟持する。これにより、照明器具1が被取付部に取り付けられる。
【0046】
(照明器具1の取り外し動作)
次に、照明器具1が被取付部に形成された埋込穴から取り外される動作について説明する。枠部200の第1の枠部210の化粧部212が、照射対象側に引っ張られると、バネ230のバネ部232が弾性変形して埋込穴から引き抜かれる。これにより、照明器具1が被取付部から取り外される。ここで、点灯装置300の設置部330の第1の脚部332及び第2の脚部333は、傾斜面を有している。このため、化粧部212が引っ張られることに伴って点灯装置300が引っ張られたとき、被取付部の奥である裏側に障害物があっても、点灯装置300は、傾斜面によって障害物を滑らかに乗り越えることができる。このため、照明器具1の取り外し性が向上する。
【0047】
本実施の形態1によれば、点灯装置支持部242が点灯装置挿込部241に回転自在に嵌合している。このため、点灯装置支持部242が回転する上で、円弧部242bの弾性変形による負担を減らすことができる。このように、点灯装置支持部242が点灯装置挿込部241に回転自在に嵌合しており、円弧部242bが弾性変形するため、点灯装置支持部242は容易に回転することができる。従って、点灯装置300が容易に変位し、点灯装置300が被取付部に容易に挿入される。
【0048】
また、照明器具1は、灯具100を回転自在に保持する枠部200と、枠部200に取り付けられ点灯装置300を保持する点灯装置固定部材240とを有している。即ち、照明器具1は、灯具100、枠部200及び点灯装置300が一体的に構成されている。従って、灯具100が回転したときに、点灯装置300が単独で移動してしまうことがない。このため、灯具100の回転を妨げず、また、電線114が損傷することも抑制される。
【0049】
従来、被取付部に取り付けられた枠体に回転自在に保持された筐体である灯具を備える照明器具が知られている。この照明器具は、モジュール収容部の上面にヒートシンク部が取り付けられたものである。しかし、この照明器具には、灯具を点灯する点灯装置がどのように設置されるか不明である。仮に、点灯装置がヒートシンク部に取り付けられると、灯具がサイズアップして、灯具が回転するときに被取付部の裏側である天井裏の構造物に当たり、回転が妨げられる虞がある。また、点灯装置が別置きされて、灯具と点灯装置とが電線で接続される場合、灯具が回転したときに点灯装置が引っ張られる虞がある。これにより、灯具の回転が妨げられ、また、電線が損傷する虞がある。
【0050】
これに対し、本実施の形態1は、点灯装置支持部242が点灯装置挿込部241に回転自在に嵌合している。このため、点灯装置300が容易に変位し、点灯装置300が被取付部に容易に挿入される。また、点灯装置300は、灯具100とは独立して枠部200に固定されている。よって、照明器具1は、灯具100の回転が妨げられることを抑制することができる。また、照明器具1は、灯具100、枠部200及び点灯装置300が一体的に構成されている。従って、灯具100が回転したときに、点灯装置300が単独で移動してしまうことがない。このため、灯具100の回転を妨げず、また、電線114が損傷することも抑制される。
【0051】
点灯装置挿込部241と点灯装置支持部242とは、軸部241bによって回動できるように嵌合しているが、互いに嵌合するように爪部を設けるようにしてもよく、軸部241bをいずれか一方に設けてもよい。
【0052】
実施の形態2.
図7は、本発明の実施の形態2に係る照明器具1aを示す斜視図、
図8は、本発明の実施の形態2に係る照明器具1aを示す分解斜視図である。本実施の形態2は、照明器具1aが、回転制御部130の代わりにヒートシンク21を備えている点で、実施の形態1と相違する。本実施の形態2では、実施の形態1と共通する部分は同一の符号を付して説明を省略し、実施の形態1との相違点を中心に説明する。
【0053】
(ヒートシンク21)
図7及び
図8に示すように、照明器具1aの灯具B20は、発光装置10と、ヒートシンク21とを有している。ヒートシンク21は、発光装置10の光源ホルダ120のホルダ底面部121aに着脱自在に取り付けられている。ヒートシンク21は、発光装置10から発生する熱を放出する複数のフィン21aを有している。複数のフィン21aのうち、間隔Aが空けられた一対のフィン21aには、切り欠かれた凹み部21bがそれぞれ形成されている。凹み部21bは、実施の形態1の回転規制部132と同様の機能を有しており、灯具B20が回転したときに、第2の枠部220に当たって、灯具100の回転角度を規制する。
【0054】
本実施の形態2によれば、ヒートシンク21に凹み部21bが形成されているため、実施の形態1と同様に、灯具100が過剰に回転することを抑制することができる。また、灯具B20は、ヒートシンク21を有しているため、灯具B20の出力レベルが大きくても、発光装置10から発生する熱を充分に放出することができる。従来、モジュール収容部とヒートシンク部とが一体的に形成された照明器具が知られている。この場合、モジュール収容部からヒートシンク部を取り外すことができないため、照明器具の使用用途が限定される。これに対し、本実施の形態2は、ヒートシンク21は着脱自在であるため、発光装置10の汎用性が高い。このように、照明器具1aは、共通の発光装置10を用いて、用途を展開することができる。このため、費用の増加を抑制することができる。
【0055】
(第1変形例)
図9は、本発明の実施の形態2の第1変形例に係る照明器具1bを示す斜視図、
図10は、本発明の実施の形態2の第1変形例に係る照明器具1bを示す側面断面図、
図11は、本発明の実施の形態2の第1変形例に係る照明器具1bを示す分解斜視図である。第1変形例は、天井等に設けられたライティングダクトにスライド自在に取り付けられるスポットライト型の照明器具1bである。
図9、
図10及び
図11に示すように、照明器具1bの灯具C30は、発光装置10と、電源部31と、カバー32と、アーム33とを有している。
【0056】
(電源部31、カバー32、アーム33)
電源部31は、直方体状をなしており、発光装置10の光源ホルダ120のホルダ底面部121aに着脱自在に取り付けられている。カバー32は、一端部から他端部にかけて広がる円筒状の部材であり、発光装置10及び電源部31の側方を覆うものである。カバー32の一端部において、電源部31と対向する位置には、アーム33が可動するために切り欠かれたカバー切欠き部32aが形成されている。カバー32の内部において、ホルダ底面部121aと電源部31とに囲まれた部分には、アーム33及び電源部31に電源を供給する電線114が収容されている。アーム33は、ライティングダクトに取り付けられた連結機構34から延び、発光装置10のホルダ底面部121aに着脱自在に取り付けられている。アーム33は、ライティングダクトに平行に揺動するものであり、カバー切欠き部32aに挿入されている。アーム33は、内部に電線114が収容されている。第1変形例のように、共通の発光装置10を用いて、スポットライト型の照明器具1bとすることもできる。
【0057】
ここで、被取付部35であるライティングダクトへのアーム33の取り付けについて詳細に説明する。アーム33の基端には、連結機構34が設けられており、連結機構34には、ライティングダクトに回転して取り付けられる取付部34aが設けられている。取付部34aは、回転することによってライティングダクトに係合する。なお、アーム33の先端には、灯具C30が揺動自在に取り付けられている。仮に、取付部34aにおいて、ライティングダクトに係合する力が弱い場合、取付部34aがライティングダクトから外れる場合がある。また、灯具C30におけるアーム33の先端の取付位置によっては、灯具C30の取り付けバランスが悪くなり、取付部34aがライティングダクトから外れる場合がある。
【0058】
第1変形例では、取付部34aのライティングダクトへの回転トルクは、1.0Nm以上である。これにより、取付部34aがライティングダクトに確実に係合する。このため、取付部34aがライティングダクトから外れることを抑制することができる。なお、取付部34aのライティングダクトへの回転トルクは、1.5Nmであることが好ましい。これにより、更に、取付部34aがライティングダクトから外れることを抑制することができる。なお、回転トルクが過剰に大きくなると、ライティングダクト又は取付部34a等が破損する虞があるため、回転トルクの上限値が設定されてもよい。
【0059】
また、灯具C30の前部(発光部111a側)と後部との重量比が5.5:4.5〜6.5:3.5となる位置に、アーム33の先端が取り付けられている。即ち、灯具C30において、アーム33が取り付けられた部分を境界とした前後の重量比が、5.5:4.5〜6.5:3.5である。例えば、アーム33が0.05kg、灯具C30が0.85kgである場合、灯具C30前部は0.5kg、灯具C30後部は0.35kgである。これにより、アーム33の先端において、灯具C30が安定する。例えば、アーム33がライティングダクトに対して傾き難い。このため、取付部34aがライティングダクトから外れることを抑制することができる。また、アーム33が取り付けられた部分を境界とした前後の重量比が、5.5:4.5〜6.5:3.5であるため、アーム33の先端を軸として灯具C30が回転する際、灯具C30が回転し易く、回転が止まった状態も保持し易い。更に、前部の重量が後部の重量よりも重いため、灯具C30の光軸が天井ではなく、床等の照射対象側を向き易い。なお、前後の重量比は、6:4であることが好ましい。また、灯具C30は、電源部31を有しているが、電源部31の代わりに、電源部31と同じ重量のヒートシンク21に置き換えることも可能である。
【0060】
このように、被取付部35であるライティングダクトに取り付けられるスポットライト型の照明器具1bにおいて、取付部34aの被取付部35への回転トルクは、1.0Nm以上であり、灯具C30は、灯具C30の前部と後部との重量比が5.5:4.5〜6.5:3.5となる位置に、アーム33の先端が取り付けられている。このため、取付部34aが被取付部35から外れることを抑制することができる。
【0061】
(第2変形例)
図12は、本発明の実施の形態2の第2変形例に係る照明器具1cを示す分解斜視図である。第2変形例は、実施の形態2の灯具B20をスポットライト型の照明器具1cに用いた場合について例示する。
図12に示すように、照明器具1cの灯具D40は、発光装置10と、ヒートシンク21と、カバー32と、アーム33とを有している。ここで、ヒートシンク21は、実施の形態2のヒートシンク21と同様であり、カバー32及びアーム33は、第1変形例のカバー32及びアーム33と同様である。ヒートシンク21において、間隔Aが空けられた一対のフィン21aが、カバー切欠き部32aに挿入される。そして、一対のフィン21aの間隔Aに、アーム33及び発光装置10に電源を供給する電線114が収容される。第2変形例のように、共通の発光装置10を用いて、放熱性を高めたスポットライト型の照明器具1cとすることもできる。
【0062】
実施の形態3.
図13は、本発明の実施の形態3に係る点灯装置400を示す斜視図、
図14は、本発明の実施の形態3に係る点灯装置400を示す分解斜視図、
図15は、本発明の実施の形態3に係る点灯装置400を示す図である。
図13(a)は、点灯装置400全体の斜視図、
図13(b)は、
図13(a)において点灯装置400を方向Bからみたときの斜視図である。
図14(a)は、点灯装置400を示す分解斜視図、
図14(b)は、操作部440を示す斜視図である。
図15(a)は、点灯装置400を示す側面断面図、
図15(b)は、点灯装置400を示す上面断面図であり、
図15(a)において点灯装置400を方向Cからみた図である。本実施の形態3では、被取付部であるライティングダクトにスライド自在に取り付けられるスポットライト型の照明器具に用いられる点灯装置400について説明する。なお、点灯装置400は、実施の形態2に例示した電源が別置されたスポットライト型の照明器具に用いられる。
【0063】
図13(a)、
図13(b)、
図14(a)、
図14(b)、
図15(a)及び
図15(b)に示すように、点灯装置400は、本体部410と、灯具連結機構420と、点灯基板部430と、操作部440と、蓋部450とを有している。
【0064】
(本体部410、灯具連結機構420)
図14(a)に示すように、本体部410は、上面に開口部411が形成され、下面が有底の本体底面部413である直方体状の部材である。本体部410には、基板支持部435を介して点灯基板部430が載置され、本体部410の一端部には灯具連結機構420が設けられている。本体部410の他端部の上部には、切り欠かれたスイッチ用開口412が形成されている。即ち、スイッチ用開口412は、本体部410の側面において被取付部側に開口している。灯具連結機構420は、本体部410の長手方向の一端部に集約された一般的なものであり、灯具100が連結される。
【0065】
(点灯基板部430)
図14(a)に示すように、点灯基板部430は、本体部410の内部に載置され、ライティングダクトから供給される電源を灯具100に供給して灯具100を点灯するものであり、基板432と、スイッチ端子431と、灯具(図示せず)を点灯する実装部品433とを有している。基板432は、板状の部材であり、下面が基板支持部435を介して本体底面部413に載置され、上面にスイッチ端子431と実装部品433とが実装されている。スイッチ端子431は、灯具100を調光する出力レベル調整用のスイッチピン431aであり、水平方向にスライドするスイッチピン431aを有している。なお、スイッチ端子431は、本体部410の他端側に突出している。
【0066】
(操作部440)
操作部440は、スイッチ端子431に装着されるものであり、
図14(b)に示すように、操作本体部441と、スイッチ保持部442と、スイッチレバー443とを有している。操作本体部441は、本体部410の内部に設けられた直方体状の板状の部材であり、
図15(a)に示すように、上端が蓋部450に接触し、下端が本体底面部413に載置された基板432に接触している。スイッチ保持部442は、操作本体部441の一方の面に長手方向に延びる2個の突設片442aからなるものである。2個の突設片442aは、操作本体部441の短手方向に対になって並べられている。2個の突設片442aは、
図15(b)に示すように、点灯基板部430のスイッチピン431aを挟み込んで保持するものである。このように、点灯基板部430は、スイッチ端子431が開口部411側を向くように本体底面部413側に配置され、操作本体部441の下端は、点灯基板部430に載置されている。
【0067】
スイッチレバー443は、操作本体部441の他方の面における上端部から突出するものであり、スイッチ用開口412に挿入されるものである。これにより、
図13(b)に示すように、スイッチ用開口412からスイッチレバー443のみが露出する。ここで、スイッチレバー443の幅は、スイッチ用開口412の幅よりも短い。これにより、スイッチレバー443は、スイッチ用開口412において幅方向即ち水平方向にスライドすることができる。
【0068】
(蓋部450)
図14(a)に示すように、蓋部450は、操作本体部441の上部に取り付けられ、操作本体部441の開口部411を塞ぐものである。蓋部450の上面には、ライティングダクトに連結される一般的な連結レバー460が設けられている。連結レバー460がライティングダクトに連結されることによって、点灯装置400がライティングダクトに取り付けられる。このように、点灯装置400は、蓋部450がライティングダクトと対向し、本体底面部413が照射対象と対向し、本体部410の上面は、被取付部であるライティングダクトに取り付けられる。
【0069】
(操作部440の動作)
次に、操作部440の動作について説明する。操作部440のスイッチレバー443が水平方向にスライドすることによって、スイッチレバー443を有する操作部440のスイッチ保持部442もスライドする。これにより、スイッチ保持部442の2個の突設片442aに挟持された点灯基板部430のスイッチピン431aも水平方向にスライドする。スイッチピン431aがスライドすることによって、スイッチ端子431の切り替えが行われ、点灯装置400の出力レベルが変わる。このように、スイッチレバー443は、操作本体部441に設けられスイッチ用開口412から突出し、切替操作に伴ってスイッチピン431aを連動させるものである。
【0070】
本実施の形態3によれば、スイッチレバー443が突出するスイッチ用開口412が、本体部410の側面における被取付部側に形成されている。即ち、操作部440のスイッチレバー443のみが、本体部410の他端部の上部に形成されたスイッチ用開口412から露出している。本体部410の上部は、例えばライティングダクトと対向している。このため、本体部410の上部は、照射対象側から見え難い。従って、スイッチレバー443が目立ち難い。よって、点灯装置400の意匠性が向上し、いたずらなどによりスイッチレバー443が操作されて意図しない切り替え動作などの誤操作が行われることが抑制される。
【0071】
従来、出力レベル調整用のスイッチである回転ツマミが、側面に設けられた点灯装置が知られている。従来の点灯装置は、回転ツマミが側面に設けられているため、照射対象側から見え易い。従って、回転ツマミが目立ち、意匠性が悪い。また、回転ツマミが目立つため、回転ツマミにおいていたずらなどにより意図しない切り替え動作が行われる虞がある。これに対し、本実施の形態3は、スイッチレバー443が、照射対象側から見え難い本体部410の上部に設けられているため、スイッチレバー443が目立ち難い。
【0072】
また、操作部440の操作本体部441は、上端が蓋部450に接触し、下端が本体底面部413に載置された基板432に接触している。これにより、操作本体部441は、上下方向に動くことが抑制される。従って、操作本体部441は、スイッチレバー443が操作されても、傾き難く、適切にスイッチピン431aをスライドさせることができる。操作本体部441が上下方向に動いてしまうと、スイッチレバー443とスイッチ保持部442とは、上下方向において距離が離れているため、スイッチレバー443が操作された際、操作本体部441が傾いて、スイッチピン431aがスライドされない虞がある。本実施の形態3は、操作本体部441が上下方向に動くことが抑制されているため、スイッチピン431aは、スイッチレバー443の動作に適切に追従することができる。なお、スイッチレバー443は、蓋部450に沿ってスライドするものであればよい。
【0073】
また、点灯装置400の灯具連結機構420及び連結レバー460は、従来から用いられている機構である。操作部440を用いることで、従来からの機構をそのまま利用した上で、容易にスイッチレバー443を目立ち難くすることができる。
【0074】
なお、操作部440を上下で支持するものは、本体底面部413から突出する突起でもよく、基板支持部435から突出する突起であってもよい。また、操作部440のスイッチ保持部442は、操作本体部441の一方の面に長手方向に延びるものであるが、スイッチピン431aを保持することができれば、部分的に形成したものでもよい。
【0075】
なお、本実施の形態3では、操作部440が出力レベル調整用の切り替えを行うものであることについて例示しているが、色温度等を切り替える機能を有するものであってもよい。また、本実施の形態3に係る点灯装置400は、点灯装置400に回転自在に取り付けられた灯具と共に、
図12に例示したような照明器具を構成することもできる。
【0076】
なお、上記実施の形態1〜3は、いくつかを適宜組み合わせることが可能である。また、上記実施の形態1〜3の一部を抽出して組み合わせることも可能である。更に、実施の形態1〜3に限らず、適宜変更することも可能である。