(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記IVカテーテルシステムは、前記ニードルハブの周りにシールを提供するように構成されたスリーブをさらに含み、前記フラッシュバックチャンバーと整合させられた前記スリーブの少なくとも一部分は、透明または半透明である請求項1に記載のIVカテーテルシステム。
【図面の簡単な説明】
【0015】
添付の図面の使用を通して、追加的な特異性および詳細によって、例示的な実施形態が記載および説明されることとなる。
【0016】
【
図1A】いくつかの実施形態による、例示的なカテーテルシステムの上面図である。
【
図1B】いくつかの実施形態による、
図1Aのカテーテルシステムの上側斜視図である。
【
図1C】いくつかの実施形態による、
図1Aのカテーテルシステムの断面図である。
【
図1D】いくつかの実施形態による、第1のグリップの中に保持されている、
図1Aのカテーテルシステムの上面図である。
【
図1E】いくつかの実施形態による、第2のグリップの中に保持されている、
図1Aのカテーテルシステムの上面図である。
【
図2】いくつかの実施形態による、二次フラッシュバックチャンバーを図示する、別の例示的なカテーテルシステムの断面図である。
【
図3A】いくつかの実施形態による、例示的なスリーブを図示する、別の例示的なカテーテルシステムの上側斜視図である。
【
図3B】いくつかの実施形態による、除去されたスリーブを図示する、
図3Aのカテーテルシステムの上側斜視図である。
【
図3C】いくつかの実施形態による、例示的な二次フラッシュバックチャンバーを図示する、別の例示的なカテーテルシステムの断面図である。
【
図4A】いくつかの実施形態による、例示的なニードルハブの例示的な保持特徴部の上側斜視図である。
【
図4B】いくつかの実施形態による、例示的なスリーブの例示的な対応する保持特徴部の上側斜視図である。
【
図4C】いくつかの実施形態による、例示的なポッティングリングの断面図である。
【
図5A】いくつかの実施形態による、例示的なカテーテルアダプターから部分的に引き抜かれている例示的なニードルハブ、および、ニードルハブから除去されている例示的なスリーブを図示する上面図である。
【
図5B】いくつかの実施形態による、カテーテルアダプターから部分的に引き抜かれている
図5Aのニードルハブ、および、ニードルハブに連結されているスリーブを図示する上側斜視図である。
【
図6A】いくつかの実施形態による、例示的なカテーテルアダプターから部分的に引き抜かれている例示的なニードルハブ、および、カテーテルアダプターから除去されている例示的なスリーブを図示する上面図である。
【
図6B】いくつかの実施形態による、カテーテルアダプターから部分的に引き抜かれている
図6Aのニードルハブ、および、ニードルハブに連結されているスリーブを図示する上側斜視図である。
【
図7A】いくつかの実施形態による、例示的なニードルハブおよび可視化チャネルの断面図である。
【
図7B】いくつかの実施形態による、例示的なリザーバーを図示する、
図7Aのニードルハブの上側斜視図である。
【
図7C】いくつかの実施形態による、
図7Aのニードルハブの中に配設され得る例示的なトンネルの断面図である。
【
図7D】いくつかの実施形態による、例示的なスリーブの中に配設されているニードルハブを図示する、
図7Bの線7D−7Dに沿った
図7Bのニードルハブの断面図である。
【
図8A】いくつかの実施形態による、例示的なレンズの上側斜視図である。
【
図8B】いくつかの実施形態による、
図8Aのレンズの断面図である。
【
図8C】いくつかの実施形態による、別の例示的なレンズの上側斜視図である。
【
図8D】いくつかの実施形態による、別の例示的なレンズの上側斜視図である。
【
図9A】いくつかの実施形態による、例示的な可視化チャネルの一部分の断面図である。
【
図9B】いくつかの実施形態による、別の例示的な可視化チャネルの一部分の断面図である。
【
図9C】いくつかの実施形態による、別の例示的な可視化チャネルの上面図である。
【
図9D】いくつかの実施形態による、例示的なスリーブから部分的に除去されている例示的なニードルハブ、および、スリーブから除去されている例示的なカバーの上側斜視図である。
【
図9E】いくつかの実施形態による、患者の中へのカテーテルシステムの挿入のための、スリーブの中に固定されている
図9Dのニードルハブおよびカバーの断面図である。
【
図10A】いくつかの実施形態による、例示的なバンプの上側斜視図である。
【
図10B】いくつかの実施形態による、例示的なインデントの上側斜視図である。
【
図10C】いくつかの実施形態による、例示的なノズルの上側斜視図である。
【
図10D】いくつかの実施形態による、例示的なベントの上側斜視図である。
【
図10E】いくつかの実施形態による、例示的なベントプラグの断面図である。
【
図10F】いくつかの実施形態による、例示的な多孔性の材料の上側斜視図である。
【
図11A】いくつかの実施形態による、短縮化されたスリーブを備えた例示的なカテーテルシステムの上面図である。
【
図11B】いくつかの実施形態による、エクステンションチュービングなしの一体化されていない構成の例示的なカテーテルシステムの上面図である。
【
図11C】いくつかの実施形態による、外部溝部を有する例示的なカニューレの上側斜視図である。
【
図11D】いくつかの実施形態による、非グリップ構成を有する別のカテーテルシステムの上側斜視図である。
【
図12A】いくつかの実施形態による、第2の材料から構築されている例示的なリッジを有する例示的なカテーテルアダプターの上側斜視図である。
【
図12B】いくつかの実施形態による、例示的な可撓性の領域を有する別の例示的なカテーテルアダプターの下側斜視図である。
【
図12C】いくつかの実施形態による、例示的なひずみ緩和特徴部を有する別の例示的なカテーテルアダプターの上側斜視図である。
【
図12D】いくつかの実施形態による、例示的な固定プラットフォームの一部分の正面図である。
【
図12E】いくつかの実施形態による、別の例示的なひずみ緩和特徴部を有する別の例示的なカテーテルアダプターの下側斜視図である。
【
図12F】いくつかの実施形態による、別の例示的な可撓性の領域を有する別の例示的なカテーテルアダプターの上側斜視図である。
【
図12G】いくつかの実施形態による、別の例示的なひずみ緩和特徴部を有する別の例示的なカテーテルアダプターの下側斜視図である。
【
図12H】いくつかの実施形態による、第2の材料から構築されている例示的なノッチを有する別のカテーテルアダプターの背面図である。
【
図12I】いくつかの実施形態による、第2の材料の近位に固定プラットフォーム26の中に配設されている第1の材料を図示する、別のカテーテルアダプターの部分的な切り欠き図である。
【
図12J】いくつかの実施形態による、例示的な摩擦低減体の下側斜視図である。
【
図12K】いくつかの実施形態による、例示的な採取インジケーター特徴部の上側斜視図である。
【
図13】いくつかの実施形態による、例示的なひずみ緩和特徴部の断面図である。
【
図14】いくつかの実施形態による、第2の材料から構築されている遠位端部を有する別のカテーテルアダプターの上側斜視図である。
【
図15A】いくつかの実施形態による、例示的なインターフェース表面の正面図である。
【
図15B】いくつかの実施形態による、例示的なインターフェース表面の上に配設されている例示的な突出部の下側斜視図である。
【
図15C】いくつかの実施形態による、例示的な幾何学形状特徴部の下側斜視図である。
【
図15D】いくつかの実施形態による、分離の前の例示的な羽の上側斜視図である。
【
図15E】いくつかの実施形態による、分離の後の
図15Dの例示的な羽の上側斜視図である。
【
図15F】回転している例示的なグリップを図示する、別の例示的なカテーテルアダプターの一部分の背面図である。
【
図16A】いくつかの実施形態による、安定化リブなしの例示的なカテーテルアダプターの上側斜視図である。
【
図16B】いくつかの実施形態による、
図16Aのカテーテルアダプターの背面図である。
【
図17A】いくつかの実施形態による、例示的な安定化リブを備えた例示的なカテーテルアダプターの上側斜視図である。
【
図17B】いくつかの実施形態による、
図17Aのカテーテルアダプターの背面図である。
【
図17C】いくつかの実施形態による、カテーテルアダプターから除去されている例示的なセプタムキャニスターおよび例示的なセプタムを図示する、
図17Aのカテーテルアダプターの上側斜視図である。
【
図17D】いくつかの実施形態による、カテーテルアダプターの中に固定されているセプタムキャニスターおよびセプタムを図示する、
図17Aのカテーテルアダプターの上側斜視図である。
【
図18A】いくつかの実施形態による、
図16Aのカテーテルアダプターの断面図である。
【
図18B】いくつかの実施形態による、
図17Aのカテーテルアダプターの断面図である。
【
図19A】いくつかの実施形態による、例示的なセプタムキャニスターの断面図である。
【
図19B】いくつかの実施形態による、例示的なセプタムと連結されている別の例示的なセプタムキャニスターの断面図である。
【
図19C】いくつかの実施形態による、例示的なカテーテルアダプターの中に配設されている別の例示的なセプタムキャニスターの断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0017】
図1A〜
図19Cは、いくつかの実施形態によるさまざまなカテーテルシステム10を説明することが可能である。いくつかの実施形態では、カテーテルシステム10は、IVカテーテルシステムまたはPIVCシステムを含むことが可能である。いくつかの実施形態では、特定のカテーテルシステム10は、
図1A〜
図19Cのうちの1つまたは複数からの1つまたは複数のコンポーネントまたは特徴を含むことが可能である。
【0018】
ここで
図1A〜
図1Cを参照すると、いくつかの実施形態では、カテーテルシステム10は、ニードルハブ12およびグリップ14を含むことが可能である。いくつかの実施形態では、ニードルハブ12およびグリップ14は、単一のコンポーネントであることが可能であり、一体的に形成され得る。いくつかの実施形態では、ニードルハブ12およびグリップ14は、単一のユニットとしてモノリシックに形成され得る。いくつかの実施形態では、グリップ14は、ニードルハブ12から外向きに延在することが可能である。いくつかの実施形態では、グリップ14は、パドルグリップを含むことが可能である。
【0019】
いくつかの実施形態では、カテーテルシステム10のカニューレ16は、カニューレ16の遠位端部に向けてノッチ(
図1A〜
図1Cには図示されていない)を含むことが可能であり、ノッチは、カテーテルシステム10のカテーテル20が患者の静脈の中に適正に設置されたことを示す一次フラッシュバックを提供することが可能である。いくつかの実施形態では、カニューレ16は、鋭い遠位先端部を有する導入針を含むことが可能である。いくつかの実施形態では、カニューレ16の近位端部は、ニードルハブ12に固定され得、および/または、ニードルハブ12の中に固定され得る。
【0020】
いくつかの実施形態では、ニードルハブ12および/またはグリップ14は、透明であることが可能である。いくつかの実施形態では、ニードルハブ12および/またはグリップ14は、不透明であることが可能である。いくつかの実施形態では、カテーテルシステム10のカテーテルアダプター18は、透明であることが可能であり、ユーザーが一次フラッシュバックを観察することを可能にする。いくつかの実施形態では、ニードルハブ12および/またはグリップ14が白色であることが好適である可能性があり、それは、血液との色のコントラストを提供することが可能であり、ユーザーによる一次フラッシュバックの可視化を促進させる。いくつかの実施形態では、グリップは、羽22を含むことが可能であり、羽22は、ニードルハブ12から外向きに延在することが可能である。
【0021】
図1Cに図示されているように、いくつかの実施形態では、カテーテルアダプター18から遠位に延在するカテーテル20の長手方向軸線または中心軸線24は、グリップ14の底部表面、および/または、固定プラットフォーム26の底部表面に対して角度を付けられ得、それは、カテーテルシステム10が静脈の中に挿入されると、カテーテルアダプター18の遠位ノーズと静脈との間の移行を最小化することが可能である。いくつかの実施形態では、カテーテル20の中心軸線24は、グリップ14の底部表面、および/または、固定プラットフォーム26の底部表面に対して、おおよそ0度から15度の間の角度θで角度を付けられ得る。いくつかの実施形態では、角度θは、おおよそ6度であることが可能である。
【0022】
いくつかの実施形態では、カテーテルシステム10のカニューレ16の近位端部は、カテーテルシステム10の組み立ての間にアクセス可能であり得、それは、ライディスタンス(lie distance)調節を可能にすることができる。いくつかの実施形態では、カニューレ10の近位端部は、ニードルハブ12の後方の近くのウェルの中にクリンプおよび/または接着され(glued)得、それは、カニューレ16の追加的な機械的保持を提供することが可能である。
【0023】
いくつかの実施形態では、カテーテルアダプター18は、1つまたは複数のプッシュタブ特徴部28を含むことが可能である。いくつかの実施形態では、プッシュタブ特徴部28は、カテーテルアダプター18の1つまたは複数の側部の上の固定プラットフォーム26に接続され得、それは、モールド充填を改善することが可能である。いくつかの実施形態では、カテーテルシステム10の固定プラットフォーム26の下方に配設され得る羽22の遠位部分は、縁部30を含むことが可能であり、縁部30は、丸みを付けられおよび/またはテーパーを付けられ得、患者の皮膚へのドレッシング材のテーピングを促進させ、および/または、捕捉される空気を低減させる。いくつかの実施形態では、縁部30は、移行性のプロファイルを含むことが可能であり、移行性のプロファイルは、ユーザーの親指をガイドし、グリッピングを促進させる。いくつかの実施形態では、羽22の遠位部分は、たとえば、
図1Aに図示されているように、縁部30を含むことが可能である。いくつかの実施形態では、羽22は、リッジ29を含むことが可能であり、リッジ29は、固定プラットフォーム26に当接することが可能である。
【0024】
ここで
図1D〜
図1Eを参照すると、いくつかの実施形態では、I、T、およびMは、それぞれ、ユーザーの人差し指、親指、および中指を表しており、それぞれ、I、T、およびMのおおよその位置を示している。たとえば、親指は、ニードルハブ12の近位端部の近位に配設され得る。
図1D〜
図1Eは、修正されたポート付きのグリップ技法(ported grip technique)を図示している。いくつかの実施形態では、縁部30は、角度を付けられたまたはテーパーを付けられた上側表面を有することが可能であり、縁部30は、ユーザーによるこれらの修正されたポート付きのグリップ技法の使用を促進させることが可能である。
【0025】
ここで
図2を参照すると、カテーテルシステム10が、いくつかの実施形態に従って図示されている。いくつかの実施形態では、グリップ14およびニードルハブ12は、単一のコンポーネントであり得、一体的に形成され得る。いくつかの実施形態では、グリップ14およびニードルハブ12は、単一のユニットとしてモノリシックに形成され得る。いくつかの実施形態では、ニードルハブ12のスリーブ36は、グリップ14および/またはニードルハブ12から除去可能であり得る。いくつかの実施形態では、スリーブ36、ニードルハブ12、およびグリップ14のうちの1つまたは複数は、単一のコンポーネントであり得、一体的に形成され得る。いくつかの実施形態では、スリーブ36、ニードルハブ12、およびグリップ14のうちの1つまたは複数は、単一のユニットとしてモノリシックに形成され得る。
【0026】
いくつかの実施形態では、フラッシュバックチャンバー32が、カテーテルシステム10のニードルハブ12の中または近位に提供され得る。いくつかの実施形態では、フラッシュバックチャンバー32は、スリーブ36とニードルハブ12との間に配設され得る。いくつかの実施形態では、カニューレ16は、カニューレ16の近位端部に向けて配設されているノッチを含むことが可能であり、ノッチは、血液がフラッシュバックチャンバー32の中へ流入することを可能にすることができる。いくつかの実施形態では、フラッシュバックチャンバー32は、カニューレ16の近位端部、および/または、カニューレ16の近位端部の開口部に向けて配設されているノッチと流体連通している二次フラッシュバックチャンバーであることが可能である。
【0027】
いくつかの実施形態では、ニードルハブ12は、ベントプラグを含むか、または、ベントプラグに対応することが可能である。いくつかの実施形態では、ニードルハブ12および/またはスリーブ36は、空気に対して浸透性であるが血液に対しては浸透性でない、フィルターまたはベントを含むことが可能である。いくつかの実施形態では、プラグ27は、スリーブ36の近位端部の中へ設置され、フラッシュバックチャンバー32とのインターフェースを形成することが可能である。いくつかの実施形態では、フラッシュバックチャンバー32は、さらに詳細に後に説明されることとなるように、可視化チャネルを含むことが可能である。いくつかの実施形態では、プラグ27は、白色または別の不透明な色であることが可能であり、それは、より良好な視認性のために、可視化チャネルの中の血液のコントラストを強化することが可能である。いくつかの実施形態では、スリーブ36は、透明であることが可能である。
【0028】
ここで
図3A〜
図3Cを参照すると、いくつかの実施形態では、カテーテルシステム10は、スリーブ36を含むことが可能であり、スリーブ36は、追加的なグリッピング表面33を含むことが可能である。いくつかの実施形態では、スリーブ36は、ニードルハブ12に連結され得、フラッシュチャンバー32の周りに流体密封のシールを提供することが可能である。いくつかの実施形態では、スリーブ36は、透明であるかまたはクリアであることが可能であり、それは、ユーザーがフラッシュバックチャンバー32の中の血液35を見ることを可能にすることができ、フラッシュバックチャンバー32は、スリーブ36とニードルハブ12との間に配設され得る。いくつかの実施形態では、ニードルハブ12および/またはグリップ14は、白色であることが可能であり、白色は、市場においてカテーテルコンポーネントに関して最も馴染みのある色である可能性がある。いくつかの実施形態では、ニードルハブ12は、可視化チャネルを含むことが可能であり、スリーブ36は、可視化チャネルをしっかりとカバーして、流体密封のシールを提供し、カニューレ16から可視化チャネルの中へ受け入れられる血液が可視化チャネルから流出することを防止することが可能である。
【0029】
いくつかの実施形態では、スリーブ36は、すべてのカテーテルゲージサイズに関してユニバーサルであることが可能である。いくつかの実施形態では、すべてのカテーテルゲージサイズに依存する特徴は、ニードルハブ12および/またはグリップ14の中に配設され得るが、一方、スリーブ36は、すべてのカテーテルゲージサイズにわたって標準的なままであることが可能である。
図3Cは、いくつかの実施形態による、スリーブ36を備えたカテーテルシステム10の可能な構成を図示している。
【0030】
図3Cに図示されているように、いくつかの実施形態では、カニューレ16の近位端部は、接着剤または別の適切なメカニズムを介して、ニードルハブ12の中に固定され得る。いくつかの実施形態では、カニューレ16は、カニューレ16の近位端部に向けてノッチ37を含むことが可能であり、ノッチ37は、フラッシュチャンバー32と流体連通していることが可能である。いくつかの実施形態では、フラッシュチャンバー32は、スリーブ36とニードルハブ12との間に配設され得る。いくつかの実施形態では、患者の静脈の中へのカニューレ16の挿入に応答して、血液が、カニューレ16の中へ流入し、そして、ノッチ37からフラッシュチャンバー32の中へ流入することが可能である。いくつかの実施形態では、ベンティングチャネル39が、フラッシュチャンバー32の近位に配設され得、また、空気に対して浸透性であるが、血液に対して浸透性でないことが可能である。
【0031】
ここで
図4A〜
図4Cを参照すると、いくつかの実施形態では、ニードルハブ12は、スリーブ36に固定されており、スリーブ36がユーザーによってグリップされているときに、ニードルハブ12およびスリーブ36の分離を防止することが可能である。いくつかの実施形態では、1つまたは複数のメカニズムが、ニードルハブ12およびスリーブ36を一緒に連結するために使用され得る。たとえば、ニードルハブ12およびスリーブ36は、締まり嵌めを介して一緒に連結され得る。別の例として、機械的なロックおよび/またはスナップ特徴部が、ニードルハブ12およびスリーブ36を一緒に連結するために使用され得る。さらなる例として、接着剤は、ニードルハブ12およびスリーブ36のインターフェースにおけるキャビティーの中に配設され、ニードルハブ12およびスリーブ36を一緒に連結することが可能である。
図4Aおよび
図4Bは、それぞれ、ニードルハブ12およびスリーブ36の例示的な保持特徴部を図示している。さらなる詳細において、いくつかの実施形態では、ニードルハブ12の保持特徴部34aは、スリーブ36の対応する保持特徴部34bとスナップフィットで係合するように構成され得る。いくつかの実施形態では、保持特徴部34aは、ニードルハブの外側表面の上に配設され得、対応する保持特徴部34bは、スリーブ36の内側表面の上に配設され得る。
図4Cは、例示的なポッティングリング38を図示しており、ポッティングリング38は、ニードルハブ12およびスリーブ36を一緒に接着するために接着剤を含むことが可能である。
【0032】
ここで
図5A〜
図5Bを参照すると、いくつかの実施形態では、スリーブ36およびグリップ14は、単一のコンポーネントであることが可能であり、一体的に形成され得る。いくつかの実施形態では、スリーブ36は、概して円筒形状であることが可能である。いくつかの実施形態では、スリーブ36は、ニードルハブ12を取り囲み、および/またはカプセル化することが可能である。いくつかの実施形態では、ニードルハブ12は、
図4について議論されている1つまたは複数のメカニズムを介して、スリーブ36およびグリップ14に連結され得る。いくつかの実施形態では、ニードルハブ12の一部分は、カテーテルアダプター18の近位端部に直接的に連結され得る。いくつかの実施形態では、カテーテルアダプター18の近位端部へのスリーブ36のカップリングは、締まり嵌めまたは別のタイプのカップリングを含むことが可能である。
【0033】
ここで
図6A〜
図6Bを参照すると、いくつかの実施形態では、ニードルハブ12は、白色であることが可能である。いくつかの実施形態では、グリップ14および/またはスリーブ36は、透明であるかまたはクリアであることが可能である。いくつかの実施形態では、スリーブ36は、カテーテルアダプター18の近位端部に直接的に連結され得る。いくつかの実施形態では、カテーテルアダプター18の近位端部へのスリーブ36のカップリングは、締まり嵌めまたは別のタイプのカップリングを含むことが可能である。
【0034】
いくつかの実施形態では、カテーテルシステム10は、血液フラッシュバックを特徴とするバスキュラーアクセスシステムの中の静脈確認を強化することが可能である。いくつかの実施形態では、カテーテルシステム10は、改善された可視化タイミング、光増幅、連続的なモーション最適化、および流体管理を提供することが可能である。いくつかの実施形態では、カテーテルシステム10は、血液がフラッシュバックチャンバー32の中に現れる時間の低減を提供し、そうでなければ別のフラッシュバックチャンバーを溢れさせる可能性のあるプレプライミング(pre-priming)に適応し、可視化チャネルの中の流量を計量することが可能である。
【0035】
いくつかの実施形態では、カテーテルシステム10は、流体閉じ込めを提供し、フラッシュチャンバー32を通る流入フローをガイドすることが可能であり、フラッシュチャンバー32は、高い表面積対体積比を特徴とすることが可能である。いくつかの実施形態では、カテーテルシステム10は、さまざまな余剰の流体条件を補償するオーバーフローパターンを提供することが可能である。いくつかの実施形態では、カテーテルシステムは、静脈アクセスの持続期間の全体を通して、遮るものがないはっきりしたコントラストのリアルタイムの血液フラッシュバックの可視化の手段を提供することが可能である。いくつかの実施形態では、カテーテルシステム10は、少量の血液が存在するときに、即座の信号伝達および増幅を提供することが可能である。
【0036】
ここで
図7A〜
図7Bを参照すると、いくつかの実施形態では、フラッシュバックチャンバー32は、ポケット40を含むことが可能であり、ポケット40は、カニューレ16の近位端部を収容することが可能である。いくつかの実施形態では、ポケット40は、可視化チャネル42の近位にあり、および/または、可視化チャネル42と流体連通していることが可能である。いくつかの実施形態では、可視化チャネル42は、ニードルハブ12の外側部分および/または上側部分に配設され得、ユーザーが障害物なしに二次フラッシュバックを観察することができるようになっている。いくつかの実施形態では、二次フラッシュバックは、ニードルハブ12の近位のフラッシュバックを表すことが可能であり、一方、一次フラッシュバックは、カテーテル20および/またはカテーテルアダプター18の近位のフラッシュバックを表すことが可能である。いくつかの実施形態では、ポケット40は、逆円錐形状を含むことが可能である。いくつかの実施形態では、ポケット40の上部は、カニューレ16の近位端部から、および/または、カニューレ16の近位端部に向けて配設されているノッチから出てくる血液液滴のより良好な可視化のために幅広くされている。
【0037】
いくつかの実施形態では、ポケット40の壁部は、外向きのドラフト(draft)を含むことが可能であり、外向きのドラフトは、ポケット充填モーションの一部分を、ユーザーによって気付くことができる面内液体移動に変換することが可能である。いくつかの実施形態では、ポケット40の体積は、小さいゲージに関して低減され得、および/または、カニューレホスティング(cannula-hosting)孔部は、たとえば、
図7Aに図示されているように、ポケット40の中へ案内され得、それは、カニューレ16のノッチおよび/または近位端部から出てくる血液と、フラッシュバックチャンバー32を通って流れ始める血液との間の時間を短縮することが可能である。
【0038】
いくつかの実施形態では、可視化チャネル42は、高い表面積対体積アスペクト比を含むことが可能であり、小さい体積の血液によって、強化された可視化信号を生成させることが可能である。可視化チャネル42のアスペクト比は、体積流量を定常メニスカス速度(steady meniscus velocity)に変換することが可能であり、定常メニスカス速度は、人間の目によって容易に捕らえられ得る。いくつかの実施形態では、可視化チャネル42を通って流れる血液の長手方向の連続的なモーションは、静脈アクセスのクリアな温度計のような信号を提供することが可能である。いくつかの実施形態では、可視化チャネル42は、典型的なカテーテル挿入プロセスに従って連続的なモーションの持続期間を指定することができる長さを含むことが可能である。そうであるので、いくつかの実施形態では、挿入の全体を通して拡張された静脈確認が提供され得る。
【0039】
図7Bに図示されているように、いくつかの実施形態では、フラッシュバックチャンバー32は、キャビティーまたはリザーバー44を含むことが可能である。いくつかの実施形態では、リザーバー44は、ニードルハブ12がスリーブ36と組み立てられているときに、可視化チャネル42の下に配設され得る。いくつかの実施形態では、リザーバー44は、ニードルハブ12の中に成形され得、および/または、可視化チャネル42の近位端部に配設されているドレンチャネル46を介して、可視化チャネル42に接続され得る。いくつかの実施形態では、リザーバー44の体積は、おおよそ20マイクロリットル以上であることが可能であり、血液が可視化チャネル42を通って流れる前に余剰の流体を含有するようになっている。
【0040】
いくつかの実施形態では、カテーテルシステム10は、ベント48を含むことが可能であり、ベント48は、ニードルハブ12の上に配設され得る。いくつかの実施形態では、ベント48は、ニードルハブ12の上の1つまたは複数のマイクロ溝部によって形成され得る。いくつかの実施形態では、ベント48は、フラッシュバックチャンバー32を通る流体経路全体の端部に位置付けされ得る。たとえば、リザーバー44は、ニードルハブ12のフロントフランジの近位に、および/または、リザーバー44の上方に配設され得る。いくつかの実施形態では、ベント48は、プレプライミング(プレプライミングでは、生理食塩水が、カテーテルシステムの内側に注入され、空気をパージすることが可能である)およびフラッシュバック(フラッシュバックでは、血液がフラッシュバックチャンバーの中へ追い込まれ得る)の間の流体の移動をスロットルで調整することが可能であり、時間に関して大幅な妥協をすることなく、余剰の生理食塩水体積を低減させ、大きいゲージに関する可視化チャネル42の中の血液を可視化する。いくつかの実施形態では、ベント48は、バリアとしての役割を果たすことが可能であり、流体がカテーテルシステム10から外へ漏出することを防止する。
【0041】
いくつかの実施形態では、カテーテルシステム10は、1つまたは複数のリブ50を含むことが可能であり、1つまたは複数のリブ50は、ニードルハブ12の上に配設され得る。いくつかの実施形態では、リブ50は、可視化チャネル42とともに成形され得る。いくつかの実施形態では、リブ50は、流体経路閉じ込めを促進させることが可能である。いくつかの実施形態では、リブ50は、遠位端部および近位端部の両方に配設され得、または、ニードルハブ12のフランジに配設され得る。いくつかの実施形態では、リブ50は、可視化チャネル42の長手方向の縁部に沿って配設され得る。いくつかの実施形態では、リブ50は、カテーテルシステム10のスリーブ36の内部と干渉および/または接触することが可能である。
【0042】
ここで
図7Cを参照すると、いくつかの実施形態では、ポケット40は、トンネル部分41を含むことが可能であり、トンネル部分41は、カニューレ16の近位端部を含むことが可能であり、および/または、それを保護することが可能である。ここで
図7Dを参照すると、いくつかの実施形態では、リザーバー44は、ニードルハブ12の一方または両方の側部に配設され得る。
図7Cは、ニードルハブ12の両方の側部に配設されているリザーバー44を図示している。
【0043】
いくつかの実施形態では、可視化チャネル42の深さは、カニューレ16のゲージに依存することが可能である。たとえば、可視化チャネル42の深さは、ゲージサイズがより小さいときには小さくなり、ゲージサイズがより大きいときには大きくなることが可能である。したがって、いくつかの実施形態では、可視化チャネル42は、ゲージ特有の様式で形成され得、連続的なモーションの一貫した持続期間を有するようになっており、メニスカス速度が十分に人間の認識ドメインの中にあるようになっている。
【0044】
ここで
図8A〜
図8Bを参照すると、いくつかの実施形態では、レンズ52が、スリーブ36またはカテーテルシステム10の別のコンポーネントの中に配設され得る。いくつかの実施形態では、レンズ52は、片面凸形レンズを含むことが可能である。いくつかの実施形態では、レンズ52は、スリーブ36の中へ組み込まれ、製造への影響を最小化することが可能である。いくつかの実施形態では、レンズ52は、ポケット40の上方に、および/または、カニューレ16の近位端部の上方に配設され、フラッシュバックチャンバー32の中の血液の存在を即座に捕らえることが可能である。いくつかの実施形態では、レンズ52は、ポケット40および/または可視化チャネル42の上方に配設され得る。いくつかの実施形態では、レンズ52は、スリーブ36の上部を横切って広がることが可能であり、それは、十分な視野角を提供することが可能である。いくつかの実施形態では、スリーブ36の外部表面に対するレンズ52の形状は、使用技法に対するレンズ52の影響を低減させることが可能である。
【0045】
いくつかの実施形態では、レンズ52は、特定のカテーテルシステム10に依存するさまざまな形状、サイズ、および曲率を含むことが可能である。たとえば、レンズ52は、両面凸形レンズ、または、指向性のゆがみを伴う非対称的な形状を含むことが可能である。いくつかの実施形態では、レンズ52は、カテーテルシステム10の中のコンポーネントの外部プロファイルの上に一体化され得る任意のサイズのものであることが可能である。いくつかの実施形態では、レンズ52は、外部プロファイルに対してコンフォーマル(conformal)であるかまたは非コンフォーマルであることが可能である。いくつかの実施形態では、特定の非コンフォーマルレンズ52が、外部プロファイルの上の突き出たプラットフォームの上に配設され得る。いくつかの実施形態では、レンズ52は、コンポーネントの内部の中へ一体化され得る。いくつかの実施形態では、レンズ52は、半透明であるかまたは部分的にクリアであることが可能である。好適な実施形態では、レンズ52は、クリアであることが可能である。いくつかの実施形態では、レンズ52は、スリーブ36の中へ一体化されるかまたは成形され得る。
【0046】
いくつかの実施形態では、レンズ52は、光増幅のための流体経路の中のさまざまな場所において一体化され得る。たとえば、レンズ52は、カテーテルアダプター18の上部にあり、一次フラッシュバックの後に血液がカテーテルアダプター18に進入することをより良好に可視化することが可能である。
【0047】
ここで
図8Cを参照すると、いくつかの実施形態では、レンズ52は、可視化チャネル42のすべてまたは一部分に沿って長手方向に拡張され得、それは、可視化チャネル42を通って流れる血液のより良好な視界を提供することが可能である。いくつかの実施形態では、複数のレンズ52が、可視化チャネル42に沿って配設され得る。
【0048】
ここで
図8Dを参照すると、いくつかの実施形態では、スリーブ36は、スリーブ36の内側壁部の中にキャビティーまたは孔部54を含むように成形され得る。いくつかの実施形態では、レンズ52は、
図8Dに図示されているように、組み立ての間にキャビティーの中へ挿入され得る。そうであるので、いくつかの実施形態では、レンズ52の所定の場所において一貫しない壁部厚さが対処され得、レンズ52は、成形材料および幾何学形状の制限から独立していることが可能である。
【0049】
カテーテルシステム10は、オーバーフロー条件を含む多種多様な流体条件に適合することが可能である。いくつかの実施形態では、流体は、カニューレ16から入って来て、可視化チャネル42に進入する。次いで、流体が最後にベント48によって放出される前に、流体は、リザーバー44の中へドレン排出され得る。
【0050】
カテーテルシステム10は、さまざまな利点を提供することが可能である。いくつかの実施形態では、血液が、カニューレ16の近位端部から、または、カニューレ16の近位端部に向けて配設されているノッチから出て来ると、カテーテルシステム10は、血液の即座の可視化を提供することが可能である。いくつかの実施形態では、カテーテルシステム10は、軸線方向におおよそ0.25mm/s以上の定常メニスカス速度で可視化チャネル42を通って流れる血液の連続的なモーションを提供することが可能である。いくつかの実施形態では、メニスカスは、おおよそ5秒から20秒の間にフラッシュバックチャンバー32の長さ全体を通って流れることが可能である。連続的なモーションは、より静的な信号とは対照的に、カテーテル挿入プロセスをカバーする持続期間の中で、リアルタイムの静脈確認を提供する。
【0051】
いくつかの実施形態では、カテーテルシステム10は、血液フラッシュバックの強化された可視化を提供することが可能である。いくつかの実施形態では、フラッシュチャンバー32に進入する血液は、フラッシュチャンバー32の天井、たとえば、ニードルハブ12の上部の可視化チャネル42の天井へ押し付けられ、それは、ユーザーにとって遮るものがない視界を提供することが可能である。いくつかの実施形態では、可視化チャネル42は、大きい実質的に平坦な可視化エリアを提供し、それは、先行技術デバイスよりも強力な信号であり、先行技術デバイスでは、気付くことができる信号が発生させられ得る前に、血液がチャンバーの底部へ降下し、チャンバーの中に蓄積する。いくつかの実施形態では、ニードルハブ12は、白色になっており、それは、フラッシュバックチャンバー32の中の血液の血液存在のときに、はっきりした背景コントラストを提供することが可能であり、それは、ニードルハブ12および/またはスリーブ36によって形成され得る。いくつかの実施形態では、カニューレ16の近位端部に向けて配設されているノッチ、および/または、カニューレ16の近位端部は、ポケット40の中で見ることが可能であり得る。
【0052】
いくつかの実施形態では、ポケット40の上部部分は、ポケット40の底部部分よりも大きい直径を有することが可能であり、および/または、ポケット40は、ドラフト付きの壁部を含み、血液が存在するときに、速い信号を促進させることが可能である。いくつかの実施形態では、レンズ52は、ポケット40および/または可視化チャネル42を含む、フラッシュバックチャンバー32の中に配設されている血液の光増幅を提供することが可能である。これは、小さいゲージのカニューレおよび/またはカテーテルに関して、とりわけ有用である可能性がある。いくつかの実施形態では、カテーテルシステム10は、10マイクロリットル未満の血液によって、静脈確認のための効果的な信号を可能にすることができる。先行技術デバイスは、効果的な信号を発生させるために、50〜500マイクロリットルを必要とする可能性がある。
【0053】
いくつかの実施形態では、カテーテルシステム10は、静脈の中のカテーテル20の挿入に対応する長期間をカバーすることができる拡張された静脈確認の手段を提供することが可能である。いくつかの実施形態では、フラッシュバックチャンバー32は、一次フラッシュバック特徴部と組み合わせて使用され、カテーテル挿入プロセスのさまざまな局面の全体を通して静脈確認を促進させることが可能である。いくつかの実施形態では、さまざまな局面は、カニューレ穿通、「フーディング(hooding)」(フーディングでは、静脈を突き刺すリスクを低減させるために、カニューレがおおよそ2mmだけ後退させられ得る)、カテーテル前進、およびカニューレ後退を含むことが可能である。
【0054】
いくつかの実施形態では、本開示において概説されている強化されたフラッシュバック可視化特徴部は、フラッシュチャンバーを含む任意のバスキュラーアクセスデバイスとともに使用され得る。たとえば、本開示において概説されている強化されたフラッシュバック可視化特徴部は、追加的なコンポーネントまたは製造ステップなしに、標準的なまたは修正されたプラグとともに使用され得る。
【0055】
いくつかの実施形態では、可視化チャネル42は、特定のカテーテルシステム10の中のさまざまな場所に配設され得る。たとえば、可視化チャネル42は、スリーブ36の内部に配設され得、および/または、ニードルハブ12は、可視化チャネル42をシールする役割を果たすことが可能である。別の例として、および、ここで
図9Aを参照すると、可視化チャネル42は、カニューレ16と同軸になっていることが可能であり、それは、ポケット40の体積を低減させることが可能である。
【0056】
ここで
図9Bを参照すると、いくつかの実施形態では、可視化チャネル42の中心軸線は、カニューレ16とニードルハブ12の上部との間で移行することが可能である。これらのおよび他の実施形態では、可視化チャネル42は、ニードルハブ12の上部に向けて傾斜させられ得る。ここで
図9Cを参照すると、いくつかの実施形態では、可視化チャネル42は、テーパーを付けられ得る。
図9Cの可視化チャネル42は、本開示について議論されている可視化チャネル42のいずれかに対応することが可能である。さらに
図9Dに図示されているように、いくつかの実施形態では、フラッシュバックチャンバー32は、より低くなっており、カニューレ16の中心軸線のより近くにあることが可能であり、それは、定常メニスカス速度を発生させることが可能である。いくつかの実施形態では、可視化チャネル42の上方に配設されているスリーブ36の少なくとも一部分が、透明であることが可能である。
【0057】
図9D〜
図9Eを参照すると、いくつかの実施形態では、スリーブ36の上部は、たとえば、カバー56などのような、別々のコンポーネントを含むことが可能である。いくつかの実施形態では、カバー56は、透明またはクリアであることが可能である。これらのおよび他の実施形態では、カバー56以外のスリーブ36の一部分は、任意の特定の材料に限定されなくてもよい。いくつかの実施形態では、ニードルハブ12の外径およびスリーブ36の内径は、きつい幾何公差のフィットで配設され得る。いくつかの実施形態では、カバー56は、たとえば、接着(gluing)、機械的なスナップフィットなどを含む、さまざまな方式で、スリーブ36に連結され得る。したがって、いくつかの実施形態では、スリーブ36へのカバーのカップリングは、ニードルハブ12とスリーブ36との間のきつい幾何公差のフィットに依存しなくてもよい。
【0058】
いくつかの実施形態では、可視化チャネル42は、さまざまな幾何学形状および場所を含むことが可能である。いくつかの実施形態では、可視化チャネル42は、真っ直ぐであることが可能である。いくつかの実施形態では、可視化チャネル42は、可視化チャネル42の長さを増加させるために、曲がりくねった、湾曲した、またはギザギザの部分を含むことが可能である。いくつかの実施形態では、複数の可視化チャネル42が、連動して使用され得る。いくつかの実施形態では、複数の可視化チャネル42が平行になっていることが可能である。いくつかの実施形態では、可視化チャネル42は、ニードルハブ12の側部の中へ一体化され得、カテーテルシステム10の上面視を部分的に妨害し得るグリップ技法(たとえば、中央グリップまたは従来のポート付きのグリップ)に適応する。いくつかの実施形態では、可視化チャネル42の代わりに、カテーテルシステム10は、可視化エリアを含むことが可能であり、可視化エリアは、より大きい体積の血液がより大きいカニューレゲージを通って流れるためのオープンスペースである。いくつかの実施形態では、オープンスペースは、ニードルハブ12とスリーブ36との間の環状スペース、または、ニードルハブ12から分離した空のチャンバーを含むことが可能である。
【0059】
ここで
図10Aを参照すると、いくつかの実施形態では、可視化チャネル42の高さ、または、可視化チャネル42の底部と天井との間の距離は、サブミリメートルの範囲内にあり、可視化チャネル42がプリウェットされる(pre-wetted)ときに、毛細管効果をトリガーし、および/または、該可視化を通る血液フローを加速させることが可能である。いくつかの実施形態では、ニードルハブ12は、バンプ57を含むことが可能であり、バンプ57は、ニードルハブ12がスリーブ36と組み立てられているときに、可視化チャネル42に対応するマイクロスケールギャップを形成することが可能である。
【0060】
ここで
図10Bを参照すると、いくつかの実施形態では、1つまたは複数のマークまたはインデント58が、可視化チャネル42の長手方向の縁部に沿って一体化されており、可視化チャネル42の中の血液フローの移動距離のより良好な指示を提供することが可能である。いくつかの実施形態では、マーク58は、間隔を離して配置され得る。いくつかの実施形態では、血液が可視化チャネル42を通って流れるときに、血液が、シーケンシャルにマーク58を色付けすることが可能である。いくつかの実施形態では、マーク58は、ニードルハブ12の中へ成形され得る。
【0061】
ここで
図10Cを参照すると、いくつかの実施形態では、1つまたは複数の機能的構造体が、ニードルハブ12の中へ一体化され、局所化された流体操作を提供することが可能である。たとえば、発散型ディフューザーまたはノズル60が、可視化チャネル42の遠位端部においてニードルハブ12の中へ成形され、過渡的な圧力スパイクを緩衝することが可能である。いくつかの実施形態では、ノズル60の形状は、血液が近位に流れるにつれて、流体通路の直径を増加させることが可能である。
【0062】
ここで
図10D〜
図10Fを参照すると、いくつかの実施形態では、1つまたは複数のベントが、複数の場所においてカテーテルシステム10の中に一体化され得る。いくつかの実施形態では、ベントは、
図7Bについて議論されているベント48を含むことが可能である。いくつかの実施形態では、特定のベント51が、大きいゲージに関して追加的な流体の絞りおよび/またはスロットルのために、可視化チャネル42の出口の近位に一体化され得る。
【0063】
いくつかの実施形態では、ベントは、流体ではなく空気が通過することを可能にするように構成され得る。ベントは、さまざまな方式で生成され得、さまざまな方式は、たとえば、以下のもの、すなわち、ニードルハブ12の中に成形された溝部、リブ50における小さいカット(たとえば、
図10Dを参照)、可視化チャネル42の近位端部の近位における別々の多孔性のベントプラグ62(たとえば、
図10Eを参照)、および、可視化チャネル42の少なくとも一部分の中に堆積された多孔性の材料64(たとえば、
図10Fを参照)のうちの1つまたは複数を含む。いくつかの実施形態では、シーリングリブ50における小さいカットは、パーティングラインの上に配設され、成形ミスマッチを意図的に補償することが可能である。いくつかの実施形態では、多孔性の材料64は、オーバーモールディング、スパンコーティング、スタンピングなどを介して堆積させられ得る。いくつかの実施形態では、ベント48は、空気が通過することを許容するが、流体が通過することを妨げる、機械的な幾何学形状を有することが可能である。いくつかの実施形態では、ベント48は、流体が逃げることを制限しながら空気が逃げることを許容する、多孔性を有する紙、ファイバー、膜、または他の材料によって生成され得る。
【0064】
いくつかの実施形態では、カテーテルシステム10は、グリップ技法または固定プラットフォーム26(存在する場合には)のタイプにかかわらず、さまざまなタイプのカテーテルアダプター18を含むことが可能である。いくつかの実施形態では、カテーテルシステム10は、真っ直ぐな、一体化された、またはポート付きのカテーテルアダプターを含むことが可能である。いくつかの実施形態では、カテーテルシステム10は、フロー制御プラグを備えたルアーアクセス可能なバスキュラーアクセスデバイスを含むことが可能である。
【0065】
いくつかの実施形態では、カテーテルシステム10は、一次フラッシュバックを含まなくてもよい。しかし、いくつかの実施形態では、カテーテルシステム10は、たとえば、カニューレ16のベベルに向けてのカニューレ16のノッチを特徴とするBD INSTAFLASH(商標)技術、カニューレ16の外部の上の溝部を特徴とする別々の流体経路、カニューレ16のダブルノッチ、ベント付きエクステンションチューブ、または別の一次フラッシュバック特徴部などのような、さまざまな一次フラッシュバック特徴部に適合している。
【0066】
ここで
図11Aを参照すると、いくつかの実施形態では、カテーテルアダプター18は、プッシュタブ特徴部28などのような中央グリップエリアを含まなくてもよい。これらのおよび他の実施形態では、ニードルハブ12および/またはスリーブ36は、たとえば、
図11Aに図示されているように、著しく短縮化され得る。いくつかの実施形態では、カテーテルアダプター18は、2ショットのまたはシングルショットのカテーテルアダプター18であることが可能である。いくつかの実施形態では、カテーテルアダプター18は、たとえば、以下のもの、すなわち、ポリプロピレン、高密度ポリエチレン、低密度ポリエチレン、コポリエステル、ポリカーボネート、および別のポリマー材料のうちの1つまたは複数などのような、可撓性の材料から構築され得る。いくつかの実施形態では、可撓性の材料は、折り畳み可能なヒンジを備えた固定プラットフォーム26を可能にすることができる。
【0067】
カテーテルシステム10のカテーテル20は、改善された流量のために、カテーテル20の遠位先端部の近くに1つまたは複数のディフューザー孔部を含むことが可能であるということが理解される。カテーテルシステム10の1つまたは複数のコンポーネントは、抗菌剤または抗病原菌剤を含むことが可能であるということがさらに理解される。いくつかの実施形態では、抗菌剤または抗病原菌剤はカテーテルシステム10の流体通路の中のコーティングまたはコンポーネントを含むことが可能である。いくつかの実施形態では、抗菌剤または抗病原菌剤は、溶出性コーティングまたは添加剤を含むことが可能である。
【0068】
カテーテルシステム10は、単回使用のまたは複数回使用の血液制御バルブシステムを含むことが可能であるということが理解される。いくつかの実施形態では、血液制御バルブシステムは、エクステンションチューブの端部の上の1つまたは複数のルアーポートの中に配設され得る。ここで
図11Bを参照すると、いくつかの実施形態では、血液制御バルブシステムは、エクステンションチュービングなしの非一体化された構成で配設され得る。ここで
図11Cを参照すると、いくつかの実施形態では、カテーテルシステム10は、血液可視化のために、カニューレ16の中に外部溝部を含むことが可能である。さらなる詳細において、いくつかの実施形態では、外部溝部は、カニューレ16とカテーテル20との間の一次フラッシュバックを許容することが可能であり、それは、透明であることが可能である。
【0069】
ここで
図11Dを参照すると、いくつかの実施形態では、カテーテルシステム10は、非グリップ構成または非パドルグリップ構成を有することが可能であり、ユーザーがグリップ14を使用してカテーテルシステム10を保持しないようになっている。これらのおよび他の実施形態では、スリーブ36は、たとえば、「真っ直ぐなグリップ」スタイルまたは「ポート付きのグリップ」スタイルを含む、複数のグリップスタイルに適応することが可能である。「真っ直ぐなグリップ」スタイルが
図11Dに図示されており、「真っ直ぐなグリップ」スタイルでは、親指および中指がデバイスのいずれかの側部にあり、人差し指がカテーテルアダプターを前進させるために使用される。
【0070】
ここで
図12A〜
図12Kを参照すると、カテーテルアダプター18は、簡単化およびコストの理由のために、単一の材料を使用して製造されることが最も多い。選択される材料に置かれる機能的な制約に起因して、単一の材料から構成されるカテーテルアダプター18は、1つまたは複数のエリアにおいてトレードオフを示すことが多い。例として高い圧力能力を考える。高い圧力能力を支持するように設計されているカテーテルアダプター18は、多くの場合、高いレベルの構造的剛性を反映することとなる。この剛性の特質は、患者の快適性、ユーザーの使用のしやすさ、効率的な組み立てプロセス、および寸法公差適応を含む、製品属性と直接的なコントラストにある。
【0071】
本開示に説明されているいくつかの実施形態では、第2の材料が、幅広い範囲の製品属性の改善を可能にする2ショットの射出成形などのような、一体化された製造プロセスを介して、カテーテルアダプター18の中へ導入される。いくつかの実施形態では、重要なカテーテル特有の流体経路の幾何学形状は、適当な第1の材料によって作り出され得、一方、製品安定化、患者の快適性、ユーザーグリップスタイル、および、可撓性の製品完全性などのような属性は、第2の材料を使用して改善され得る。いくつかの実施形態では、組み立てプロセスの一体化された性質に起因して、第2の材料の追加は、コストまたは組み立ての複雑さの顕著な増加を誘発しないことが可能である。
【0072】
随意的に第2の材料を含むことが可能である、
図12A〜
図12Kに図示されているカテーテルシステムの部分が、点描陰影によって図示されている。いくつかの実施形態では、第2の材料は、点描陰影を有するエリア以外のカテーテルシステム10の場所に配設され得る。第1の材料を含むことが可能であるカテーテルシステム10の部分は、網目状陰影によって図示されている。いくつかの実施形態では、第1の材料は、網目状陰影を有するエリア以外のカテーテルシステム10の場所に配設され得る。いくつかの実施形態では、第2の材料を含むエリアは、部分的に第2の材料のみから構築され得る。
図12A〜
図12Fは、いくつかの実施形態による、さまざまなカテーテルアダプター18を図示している。
図12A〜
図12Fに図示されている実施形態は組み合わせられ得、特定のカテーテルアダプター18は、
図12A〜
図12Fのうちの1つまたは複数からの特徴を含むことが可能であるということが理解されるべきである。
【0073】
いくつかの実施形態では、第2の材料は、患者の快適性、製品安定化、ユーザーグリップ適合性、カテーテル耐キンク性、固定適合性、およびコンポーネント組み立てフレキシビリティーを最適化するように設計された、より軟質の材料である。いくつかの実施形態では、第2の材料は、可撓性または半可撓性であることが可能である。これらの改善は、高度に一体化された製造アプローチを使用する際に作り出されるマルチ材料カテーテルアダプター18によって実現される。いくつかの実施形態では、第2の材料は、皮膚感度および生体適合性に関して有用である可能性がある。
【0074】
いくつかの実施形態では、第2の材料は、本質的により軟質であり、第1の材料よりも低いデュロメーターを有している。いくつかの実施形態では、第2の材料の導入は、患者の皮膚とのより軟質でより大きい接触エリア72を介して、患者の快適性の改善を可能にする。第2の材料から構築された例示的な接触エリア72が、いくつかの実施形態に従って、
図12Bに図示されている。いくつかの実施形態では、特定の接触エリア72は、カテーテルアダプター18の近位端部まで、または、カテーテルアダプター18の近位端部を越えて延在することが可能であり、それは、患者の快適性および安全をさらに強化することが可能であり、また、アダプター18の安定性について支援する役割を果たすことが可能である。
【0075】
いくつかの実施形態では、固定プラットフォーム26は、第1の材料および/または第2の材料を含むことが可能である。いくつかの実施形態では、第2の材料の周囲部のプロファイルは、第1の材料の周囲部から独立していることが可能である。たとえば、第2の材料周囲部は、第1の材料の表面エリアを越えて延在することが可能であり、または、第1の材料周囲部70は、第2の材料の表面エリアを越えて延在することが可能である。
【0076】
図12Aに図示されているように、いくつかの実施形態では、カテーテルアダプター18の近位端部は、リッジ71を含むことが可能であり、リッジ71は、カテーテルシステム10が患者の血管系の中へ挿入されるときに、患者の皮膚に接触するように構成され得る。
【0077】
図12Bに図示されているように、いくつかの実施形態では、第2の材料の導入は、また、皮膚とのより軟質でより大きい接触エリア72を介して、および、いくつかの実施形態では、ドレッシング材から印加される圧力の下で撓むように設計されているセプタム66(たとえば、
図1Cに図示されている)の近位にある可撓性の領域74(たとえば、
図12B〜
図12Cを参照)を介して、改善されたドレッシング後の製品安定化を促進させることが可能である。第2の材料から構築される可撓性の領域74および接触エリア72の例は、
図12Bに図示されている。
図12Cに図示されているように、いくつかの実施形態では、カテーテルアダプター18の近位端部は、少なくとも部分的にカテーテルアダプター18の上側部分の上に配設されている別の可撓性の領域75を含むことが可能である。いくつかの実施形態では、第2の材料の柔軟な性質に起因して、寸法公差がわずかに緩められ得る。
【0078】
いくつかの実施形態では、第2の材料の導入は、また、製品の周囲部の上の位置付けされている特有の特徴を介して、改善されたドレッシング材安定化を提供する。たとえば、固定プラットフォーム26の縁部30は、
図12Dに図示されているように、テーパーを付けられた上側表面を含むことが可能である。いくつかの実施形態では、テーパーを付けられた丸いプロファイルは、固定テープとカテーテルアダプター18との間の空気ギャップを低減させることが可能であり、固定テープは、カテーテルシステム10を患者に固定するために使用され得る。
【0079】
いくつかの実施形態では、特有の特徴の利益は、材料デュロメーターに結び付けられなくてもよい。いくつかの実施形態では、第2の材料の導入は、また、可撓性の中央プッシュタブ特徴部28および/または可撓性の固定プラットフォーム26の導入を介して、ユーザーグリップ適合性を提供し、従来の羽付きの挿入スタイルに適応することが可能である。第2の材料から構築された、可撓性の中央グリップエリア、または、プッシュタブ特徴部28、および、可撓性の固定プラットフォーム26の例が、
図12Aに図示されている。
【0080】
図12Eに図示されているように、いくつかの実施形態では、第2の材料の導入は、カテーテルアダプター18の遠位端部におけるひずみ緩和特徴部78の導入を介して、改善されたカテーテル20耐キンク性を提供する。第2の材料から構築される例示的なひずみ緩和特徴部78が、
図12Eに図示されている。いくつかの実施形態では、ひずみ緩和78は、システム剛性に悪影響を及ぼすことを回避するために、可能な限り短くなるように設計され得る。いくつかの実施形態では、この短縮化された設計の有効性は、カテーテルローディングの下で撓むという、幅広いチャネルを介した第2の材料流路の副生成物である。
【0081】
いくつかの実施形態では、第2の材料の導入は、エクステンションチューブをカテーテルアダプターに連結する接合部におけるひずみ緩和特徴部78の導入を介して、改善されたエクステンションチューブ耐キンク性を提供することが可能である。第2の材料から構築された、接合部におけるひずみ緩和特徴部68の例が、
図12Fに図示されている。いくつかの実施形態では、ひずみ緩和特徴部78は、「Extension Tubing Strain Relief」という標題の2016年10月5日に出願された特許文献1にさらに説明されている可能性があり、それは、参照により組み込まれている。いくつかの実施形態では、エクステンションチューブポートに追加された固定特徴部は、たとえば、視覚的に、および/または、ひずみ緩和を提供することによって、ドレッシング材の置かれた様子を改善することが可能である。例として、
図12Fは、ひずみ緩和特徴部79を含むサイドポートを図示している。
【0082】
図12Gに図示されているように、いくつかの実施形態では、第2の材料は、より低いデュロメーターであることが可能であり、半円形形状81を模倣するように形成され、軸外エリアの応力低減をターゲットとすることが可能であり、ローディングシナリオのより幅広いアレイに潜在的に適応する。いくつかの実施形態では、第2の材料は、カテーテルアダプター18の表面層を含むことが可能である。いくつかの実施形態では、第2の材料は、カテーテルアダプター18の壁部の全体を通して延在することが可能である。
【0083】
いくつかの実施形態では、第2の材料は、たとえば、安全メカニズムコンポーネントの低減された組み立ての複雑さを可能にすることができる。いくつかの実施形態では、組み立ての力の下で、たとえばノッチ80などのような、安全メカニズムコンポーネントの近位の場所における第2の材料の撓みがニードル安全クリップに接触するように構成され得る。例示的なノッチが、
図12Hに図示されている。
【0084】
いくつかの実施形態では、第2の材料は、2ショットの射出成形などのような、高度に一体化された製造シーケンスで、第1の材料に連結され得る。いくつかの実施形態では、第1の材料および第2の材料は、幾何学的な特徴を介した純粋に機械的なボンディングとは対照的に化学的なレベルのボンディングを可能にするように調合され得る。いくつかの実施形態では、第2の材料は、製品および用途に応じて、おおよそ50Aから95Aの範囲にあるより低いデュロメーター材料である。いくつかの実施形態では、第2の材料は、おおよそ10Aから95Aの範囲にあるより低いデュロメーター材料を含むことが可能である。いくつかの実施形態では、特定の添加剤が、第2の材料のベース材料に混ぜ合わせられ、皮膚に対する快適性および改善された潤滑性などのような、特質を改善することが可能である。いくつかの実施形態では、カテーテルアダプター18は、第2の材料を利用し、それに限定されないが、患者の快適性、ユーザーグリップ快適性および適合性、カテーテル耐キンク性、改善された固定および安定化、ならびに、組み立てのしやすさおよびより緩い寸法公差に起因したコスト負担の低減を含む、製品の多くの態様を改善する。
【0085】
いくつかの実施形態では、第1の材料は、剛体または半剛体であることが可能である。いくつかの実施形態では、第1の材料は、可撓性であることが可能である。いくつかの実施形態では、第1の材料は、第2の材料よりも剛性の高いまたは硬質であることが可能である。いくつかの実施形態では、第1の材料および/または第2の材料は、プラスチック、シリコーンゴムなどのようなエラストマー、または、別の適切な材料を含むことが可能である。いくつかの実施形態では、第1の材料は、セプタム66の近位に配設され得る。いくつかの実施形態では、カテーテルシステム10は、第2の材料を含むことが可能であるが、組み立てのしやすさおよびより緩い寸法公差特有の特徴の現在の一体化は存在しなくてもよい。
【0086】
図12Iに図示されているように、いくつかの実施形態では、第1の材料は、第2の材料の中へ延在し、形状および/またはサポートを提供することが可能である。これらのおよび他の実施形態では、第1の材料は、外向きに見ることができなくてもよい。いくつかの実施形態では、第1の材料は、製品機能性を改善するために、第2の材料の表面を越えて延在することが可能である。これらのおよび他の実施形態では、第1の材料は、たとえば、
図12Jに図示されているように、1つまたは複数のインターフェース摩擦低減体82として作用することが可能である。いくつかの実施形態では、摩擦低減体82は、カテーテルシステム10と患者の皮膚および/または羽22との間の摩擦を減少させることが可能である。いくつかの実施形態では、インターフェース摩擦低減体82のうちの1つまたは複数は、突出部を含むことが可能である。
【0087】
ここで
図12Kを参照すると、いくつかの実施形態では、第2の材料は、採取インジケーター特徴部84を追加することなどのような追加的な目的のために使用され得る。採取インジケーター特徴部84の長さ85は変化することが可能である。いくつかの実施形態では、採取インジケーター特徴部84は、約2mmであることが可能である。
【0088】
図13は、例示的なひずみ緩和特徴部86を図示しており、ひずみ緩和特徴部86は、
図12について説明されているひずみ緩和特徴部78および/または79のいずれかを含むかまたはそれに対応することが可能である。いくつかの実施形態では、ひずみ緩和特徴部86は、第2の材料を介して、カテーテルシステム10の中へ一体化され得、および/または、さまざまな理由のために可能な限り短くなっていることが可能である。いくつかの実施形態では、ひずみ緩和特徴部86は、チャネル88を形成することが可能である。いくつかの実施形態では、患者の皮膚に最も近いチャネル88の遠位端部の下側は、第2の材料を含むことが可能であり、第2の材料は、カテーテル20の上に置かれる荷重に基づく撓みを可能にすることができる。いくつかの実施形態では、チャネル88の設置は、かなりの直接的なローディングのエリアにおいて、第1の材料と第2の材料との間の潜在的な応力集中を低減させることが可能である。いくつかの実施形態では、カテーテルの遠位端部における単一のノードに印加される0.5インチ(1.27cm)撓みに応答して、単一の材料カテーテルアダプター18は、単一の材料のカテーテルアダプター18の遠位端部において、第2の材料によるひずみ緩和特徴部86を含む別のマルチ材料カテーテルアダプター18の上の同等の場所におけるピーク応力よりも10〜50%の範囲で高いピーク応力を経験することが可能である。
【0089】
いくつかの実施形態では、第2の材料から少なくとも部分的に構築されるひずみ緩和特徴部86は、カテーテル20が患者の皮膚に寄り掛かるときに、カテーテル20のベンドプロファイルに影響を与えることが可能である。いくつかの実施形態では、第2の材料を有するひずみ緩和特徴部86は、カテーテル20のより大きいベンド半径、および、患者の静脈の中への挿入角度の低減につながる。
【0090】
いくつかの実施形態では、ひずみ緩和特徴部86は、たとえば、製品要件に応じて、特有の角度範囲内で作動するように設計され得る。
図13に図示されているように、いくつかの実施形態では、ひずみ緩和特徴部86は、第1の材料および第2の材料の両方を含み、それは、カテーテルアダプター18の遠位端部へ延在し、ひずみ緩和機能の影響を制限する。
図13に図示されているように、いくつかの実施形態では、ひずみ緩和特徴部86は、たとえば、所望の性能特質に応じて、一次材料および第2の材料の混合を含むことが可能である。いくつかの実施形態では、ひずみ緩和特徴部86は、抗菌剤を含み、カテーテル20の留置を改善することが可能である。いくつかの実施形態では、抗菌剤は、第1の材料および/または第2の材料の中の添加剤であることが可能である。いくつかの実施形態では、抗菌剤は、ひずみ緩和特徴部86に適用されるコーティングを含むことが可能である。
【0091】
図14に図示されているように、いくつかの実施形態では、第2の材料は、ひずみ緩和を提供するカテーテルアダプター18の遠位端部における全直径を包含することが可能である。いくつかの実施形態では、カテーテルアダプター18の遠位端部全体が、第2の材料から構築され得る。
【0092】
カテーテル挿入プロセスは、高いレベルの技能を必要とする可能性がある。挿入技能セットを身に付けることおよび維持することに障害のある人は、彼らがそれとともに働く機器に基づいて、好みおよび技法を開発することが多い。末梢IVカテーテルのケースでは、複数の挿入グリップスタイルが進化してきた。幾何学形状および材料の操作を通して、カテーテルシステム10設計は、これらのグリップスタイルの改良および習得をより良好に支援するように変化してきた。
【0093】
より幅広く使用されるグリップのうちの1つは、親指と人差し指との間でつまむ作用を必要とする。いくつかの実施形態では、カテーテルシステム10のハブコンポーネント31は、ニードルハブ12および/またはスリーブ36を含むことが可能であり、それは、カテーテルアダプター18から分離することが可能である。いくつかの実施形態では、ハブコンポーネント31は、羽のような特徴(それは、本開示では、「羽22」と称され得る)を含むことが可能であり、カテーテル挿入ならびにカニューレ引き抜きおよび除去のための接触点として作用する。いくつかの実施形態では、羽22は、親指と人差し指との間に捕らえられ、つまむ作用をさらに説明することが可能である。挿入プロセスの間に、羽22は、グリップスタビライザーおよび制御特徴部として作用することが可能である。
【0094】
いくつかの実施形態では、カテーテルアダプター18は、1つまたは複数の安定化特徴部を含み、患者およびユーザーに利益を与えることが可能である。いくつかの実施形態では、安定化特徴部は、カテーテルアダプター18から内側におよび/または横方向に延在することが可能である。いくつかの実施形態では、安定化特徴部は、1つまたは複数の羽33を含むことが可能であり、1つまたは複数の羽33は、固定プラットフォーム26の一部であることが可能であり、および/または、カテーテルアダプター18から外向きに延在することが可能である。いくつかの実施形態では、安定化特徴部を備えたカテーテルアダプター18および羽22を備えたハブコンポーネント31を組み合わせることは、カテーテルアダプター18とハブコンポーネント31との間に、より複雑なインターフェースを生み出す。いくつかの実施形態では、挿入の間にニードルハブ12の上の羽22だけをつまむこととは対照的に、インターフェースは、ユーザーがカテーテルアダプター18の上の安定化特徴部と組み合わせて羽22をつまむことを可能にすることができる。
【0095】
カテーテル20の成功的な初期挿入が完了すると、ユーザーは、次いで、カテーテルアダプター18を患者に固定する前に、カテーテルアダプター18からハブコンポーネント31を分離することが可能である。いくつかの実施形態では、本開示で説明されているカテーテルシステム10は、ハブコンポーネント31およびカテーテルアダプター18のそれぞれの幾何学的な特徴の分離を促進させることが可能である。
【0096】
ここで
図15A〜
図15Bを参照すると、いくつかの実施形態では、羽22と羽33との間のインターフェースは、可能なつまむ力の範囲の下での容易で効率的なパーツの分離を可能にすることができる。この分離のしやすさは、さまざまな技術的な手段を通して達成され得る。たとえば、羽22および/または羽33の上にインターフェース表面90を生成させるために使用される材料は、バルクレベル(たとえば、プレペレット)で改質され得、特有の効果を強化するように設計されている添加剤または化学化合物改質剤を含むことが可能である。いくつかの実施形態では、インターフェース表面90は、羽22および/または羽33の表面を含むことが可能である。いくつかの実施形態では、羽33のインターフェース表面90aは、羽22のインターフェース表面90bと接触またはインターフェース接続することが可能である(インターフェース表面90aおよびインターフェース表面90bは、本明細書では集合的に「インターフェース表面90」と称され得る)。いくつかの実施形態では、インターフェース表面90aは、カテーテルシステム10が患者の中への挿入のための挿入構成になっているときに、インターフェース表面90bとインターフェース接続または接触することが可能である。
【0097】
いくつかの実施形態では、インターフェース表面90は、羽33の下側表面および羽22の上側表面を含むことが可能である。いくつかの実施形態では、カテーテルアダプター18の上の第2の材料は、コンポーネントと嵌合するコポリエステルに対する潤滑性を増加させるように改質され得る。これは、少なくとも1つの追加的な製造動作の排除に起因して、好適なアプローチであることが可能である。追加的に、製品ごとの機能的な変動が低減され得る。
【0098】
別の例として、それぞれのインターフェース表面90の上の接触表面は、幾何学的に修正され、効果的な摩擦係数などのような、特定の特質を改善することが可能である。いくつかの実施形態では、インターフェース表面90の接触表面は、マイクロスケールまたはナノスケールでテクスチャー加工され得る。インターフェース表面90は、理想的なインターフェース特質を提供する形態および深さの幾何学的なパターンを含有することが可能である。これらのおよび他の実施形態では、マイクロスケールテクスチャー加工は、インターフェース表面90のうちの1つまたは複数に適用され得る。この修正は、多くの可能な修正のうちの1つだけを表している。
【0099】
さらなる例として、第3の材料が、インターフェース表面90のうちの1つまたは複数に追加され、摩擦係数などのような変数を低減させる薬剤としての役割を果たすことが可能である。第3の材料は、多くの形態をとることが可能である。いくつかの実施形態では、第3の材料は、たとえば、タルクまたはデンプンなどのような、1つまたは複数の粉末を含むことが可能である。いくつかの実施形態では、第3の材料は、異なる局面状態で使用され得る1つまたは複数の潤滑剤を含むことが可能である。いくつかの実施形態では、第3の材料は、たとえば、テープまたは同様の接着剤コンポーネントなどのような、1つまたは複数の添加剤機械的なコンポーネントを含むことが可能である。いくつかの実施形態では、第3の材料は、1つまたは複数のインサート成形されたコンポーネントを含むことが可能である。
【0100】
さらなる別の例として、インターフェース表面90のうちの一方または両方の上の幾何学形状は、分離の方向の力ベクトルを受け入れて推進するための特徴を含有することが可能である。インターフェース表面90は、多くの形態をとることが可能であるが、それらは、一般的に、分離の困難さを容易にするために、組み立てレイアウトにおいて対向していることが可能である。
【0101】
羽22と羽33との間のインターフェースの詳細に関して、任意の合理的な材料組み合わせが、特定の特質を改善または強調するために使用され得る。いくつかの実施形態では、インターフェース表面90は、ポリマーを使用して構築され得る。いくつかの実施形態では、インターフェース表面90を構築するために利用される材料は、以下のもの、ポリカーボネート、コポリエステル、ポリエステル、ポリプロピレン、アクリロニトリルブタジエンスチレン(ABS)、アセタール、ポリエチレン、ナイロン、熱可塑性のエラストマー(TPE)のさまざまなサブカテゴリーのいずれか、シリコーン、および、他の適切な材料のうちの1つまたは複数を含むことが可能である。いくつかの実施形態では、第3の材料は、インターフェース表面90を構築するために利用される材料の上部に適用され得る。
【0102】
いくつかの実施形態では、サブコンポーネントは、インターフェース表面90の一方または両方へとインサート成形され得る。いくつかの実施形態では、サブコンポーネントは、金属の分類、ポリマーの分類、もしくはセラミックの分類、または、これらの分類の組み合わせであることが可能である。いくつかの実施形態では、サブコンポーネントは、特定のサイズスケールでテクスチャー加工するなど、意図的な表面修正を含むことが可能である。ここで
図15Bを参照すると、いくつかの実施形態では、サブコンポーネントは、突出部91および/または溝部を含むことが可能である。いくつかの実施形態では、突出部91は、インターフェース表面90aの上に、および/または、固定プラットフォーム26の底部の追加的な部分の上に配設され得、それは、患者の皮膚またはユーザーの手に接触することが可能である。
【0103】
いくつかの実施形態では、固定プラットフォーム26を生成させるために使用される材料(それは、羽33を含むことが可能である)は、バルクレベルで改質され、インターフェースに関連する特質を改善することが可能であり、それは、羽と羽との間のインターフェースを含むことが可能である。
図15Bに図示されているように、いくつかの実施形態では、インターフェース表面90のうちの1つまたは複数は、表面テクスチャー変動を含み、分離の間のインターフェース表面90同士の間の摩擦係数を低減させることが可能である。いくつかの実施形態では、第3の材料は、インターフェース表面90のうちの1つまたは複数の上に適用され得る。
【0104】
ここで
図15Cを参照すると、いくつかの実施形態では、1つまたは複数の幾何学形状特徴部92が、たとえば、羽22の底部表面などのような、ユーザーの手および/または患者の皮膚に接触するように構成された表面の上に配設され得る。いくつかの実施形態では、幾何学形状特徴部92は、突出部またはインデントを含むことが可能である。いくつかの実施形態では、幾何学形状特徴部92は、分離の方向への力ベクトルを推進することが可能である。幾何学形状特徴部92は、さまざまな形状およびサイズを含むことが可能である。いくつかの実施形態では、幾何学形状特徴部92は、分離の困難さを容易にするために、対向した場所に設置され得る。
図15D〜
図15Eは、それぞれ、いくつかの実施形態による、分離の前および後の羽22および羽33を図示している。
【0105】
いくつかの実施形態では、カテーテルシステム10は、ロバストに安定化されたカテーテルアダプター18を羽付きのグリップ挿入技法の利益と組み合わせることが可能である。いくつかの実施形態では、羽33と羽22との間のインターフェース表面90は、より効率的な片手での分離および引き抜きの機会を可能にすることができる。いくつかの実施形態では、重なり合っている羽33、22をつまみながら、つまんでいる指をカテーテル20の中心軸線に対して平行またはほぼ平行に反対側方向に移動させることは、カニューレ引き抜きを迅速におよび効率的に開始させることが可能である。
【0106】
いくつかの実施形態では、固定プラットフォーム26は、患者のための改善された製品経験に向けてのステップとして、一体化されたカテーテル(たとえば、BD NEXIVA(商標)クローズドIVカテーテルシステム)に追加され得る。いくつかの実施形態では、固定プラットフォーム26は、「中央グリップ」挿入スタイルに適合し、および/または、ある程度、「ポート付きのグリップ」挿入スタイルに適合する。「羽付きのグリップ」挿入スタイルは、現在の最先端技術として考慮されない。いくつかの実施形態では、羽33の下方への羽22の追加は、羽付きのグリップ挿入技法を好むユーザーにとって、改善された一体化されたカテーテルを結果として生じさせる。いくつかの実施形態では、羽33の下方に配設されている羽22は、ならびに、互いに対してスライド可能な羽22および羽33を有することは、固定プラットフォーム26の患者利益を伴った、たとえば、BD INTIMAII(商標)IVカテーテルなどのような、従来の羽付きの製品への同様の挿入経験を伴う製品を可能にする。
【0107】
いくつかの実施形態では、インターフェース表面90は、初期挿入が完了するとすぐに、迅速で制御された様式で切り離され、および/または、互いを通過してスライドさせられ得る。切り離しのしやすさは重要であり、以下の技法のうちの1つまたは複数が、この切り離しのしやすさを最適化するために用いられ得る。その技法は、混ぜ合わせられた添加剤の導入を介した、インターフェース表面90の構築のために使用されるバルク材料の改質;インターフェースコンポーネントのうちの1つまたは複数の1つまたは複数のエリアの上の表面テクスチャー変化;インターフェース表面90のうちの1つまたは複数の1つまたは複数のエリアに適用される潤滑剤またはテープなどのような、コンポーネントまたは媒体の追加;および、パーツ分離の一次方向に対して垂直またはほぼ垂直の、指ベースのつまむ力ベクトルの適用を最小化するための幾何学形状の生成である。
【0108】
いくつかの実施形態では、カテーテルアダプター18は、カテーテル20の長手方向軸線に対していくらか対称的に設置され得る1つまたは複数の特定の羽33を含むことが可能である。いくつかの実施形態では、羽33は、シームレス固定プラットフォーム26を生成させ、患者の皮膚に寄り掛かることが可能である。いくつかの実施形態では、固定プラットフォーム26は、ハブコンポーネント31の材料に対して、および、ルーメンがそれを通って延在することができるカテーテルアダプター18の本体部の材料に対して、より低いデュロメーター材料を含むことが可能である。いくつかの実施形態では、より低いデュロメーター材料は、50Aから95Aデュロメーターの範囲にあることが可能である。
【0109】
いくつかの実施形態では、ハブコンポーネント31は、カテーテルアダプター18の上のエクステンションチューブポートに非対称的に対向した羽22を含むことが可能である。いくつかの実施形態では、羽22は、カテーテルアダプター18の固定プラットフォーム26に対して、より硬質でより剛性の高い材料から構築され得る。いくつかの実施形態では、羽22は、右手の指によってグリップするための幾何学形状を含む。
【0110】
いくつかの実施形態では、完全に組み立てられた構成において、羽33は、羽22のプロファイルに対して直接的に入れ子になっている。いくつかの実施形態では、典型的なグリッピング配向および力の文脈において、非常に小さい変形が、より剛性の高い羽22を通る荷重伝達に起因して、羽33の中に起こる可能性がある。ここで
図15Fを参照すると、いくつかの実施形態では、ハブコンポーネント31は、カテーテルアダプター18に対してカテーテル軸線の周りに回転し、特定の挿入グリップスタイルに適応することが可能である。いくつかの実施形態では、つまむことをベースとする力の印加の下で、つまむことによって捕らえられている、重なり合っている羽22、33は、改善された挿入のためのより剛性の高いシステムを可能にする。これらのおよび他の実施形態では、羽22の上部に置かれる羽33とは対照的に、羽22は、羽33の上部に置かれ得る。これらの実施形態では、ユーザーの親指は、羽22に接触するか、または、羽22の上部に置かれ得、また、カニューレ16にフーディングするために、および/または、カテーテルアダプター18からニードルハブ12を引き抜くために、近位に移動することが可能である。
【0111】
いくつかの実施形態では、ユーザーがカニューレ16を引き抜く準備ができているときに、羽22および羽33をつまむために使用される右手の指が、カテーテル20の軸線に対してほぼ平行の反対方向に移動させられる。典型的に、親指は、羽33とともに遠位に移動することとなり、一方、反対の指(いくつかのケースでは、人差し指)は、羽22とともに近位に移動する。いくつかの実施形態では、羽22および羽33は、0.1から0.5の好適な範囲の中のおおよそ0.2の摩擦係数によって、互いに対して移動することが可能である。いくつかの実施形態では、摩擦係数は、たとえば、市場およびターゲット性能特質に応じて、おおよそ0.1から1.0の範囲にあることが可能である。いくつかの実施形態では、摩擦係数は、0.1から1.5の範囲にあることが可能である。
【0112】
いくつかの実施形態では、羽33は、羽22の上部表面の上に置かれ得る。いくつかの実施形態では、親指は、羽33に接触することが可能である。いくつかの実施形態では、引き抜きのときに、カテーテルアダプター18は、ハブコンポーネント31に対して遠位に移動する。いくつかの実施形態では、ハブコンポーネント31は、カテーテルアダプター18に対してカテーテル軸線の周りに、0度から45度の範囲で回転する。いくつかの実施形態では、羽33のデュロメーターは、おおよそ70Aである。
【0113】
いくつかの実施形態では、羽33と羽22との間のインターフェース表面90は、カテーテルシステム10の内側の場所および/または横方向の場所を含むことが可能である。追加的にまたは代替的に、いくつかの実施形態では、インターフェース表面90は、中央の場所を含むことが可能である。いくつかの実施形態では、インターフェース表面90は、羽33および羽22以外のカテーテルシステム10のエレメントを含むことが可能である。いくつかの実施形態では、たとえば、羽33などのような、特定のインターフェース表面90は、羽22の底部表面に接触して存在することが可能である。
【0114】
いくつかの実施形態では、羽33および羽22幾何学形状のメカニクス、ならびに、独自のカテーテルシステム10レイアウトは、ユーサビリティー研究に根差している可能性がある。患者の血管系の中への初期挿入の完了のときに、ハブコンポーネント31からカテーテルアダプター18を分離することは、大半は、F=μΝの式に従って振る舞い、ここで、Fは、コンポーネントを分離するために必要とされる力を表しており、μは、羽33と羽22の間の有効摩擦係数を表しており、Nは、つまむことによって発生させられる表面垂直力を表している。
【0115】
いくつかの実施形態では、カテーテルシステム10の製造および組み立ての中へ過度のコストを導入することなく、μは低減され得、一方、Nは制御および方向付けされ得る。いくつかの実施形態では、たとえば、以前に説明されているような、インターフェース表面90を生成させるために使用される材料、摩擦係数を改善するためのインターフェース表面90の幾何学的な修正、および、第3の材料の追加を介して、μが低減され得る。いくつかの実施形態では、Nを制御することは、たとえば、以前に説明されているように、インターフェース表面90の上の幾何学形状によって達成され、分離の方向への力ベクトルを推進することが可能である。
【0116】
低減された摩擦係数を追及して、早期のプロトタイプは、表面改質剤としてスコッチテープを利用した。テープは、羽33の下側に設置され、テープの下向きに面する接着剤のない側部が羽22とインターフェース接続するようになっていた。この構成では、摩擦係数は、効果的に最小化され、テープは、非常に良好に働いた。
【0117】
羽33の代わりに羽22にテープを追加する試みがなされた。この配置では、テープの上向きに面する接着剤のない側部が、羽33の下側と直接的にインターフェース接続した。この構成は、摩擦係数の顕著な低減を生み出さなかった。これは、驚くべき結果であった。
【0118】
同じ実験が、テープの代わりにさまざまな潤滑剤に置き換えて実施された。同様の結果が、潤滑剤によって起こった。潤滑剤を羽33の下側に直接的に適用することは、羽22の上の潤滑剤適用に対して、より良好な摩擦係数の低減を生み出すことが可能である。羽33は、これらの評価に関して、羽22よりもデュロメーターが著しく低かった。
【0119】
カテーテルアダプター18をセプタムサブアッセンブリ(セプタムサブアッセンブリは、セプタム66および/またはセプタムキャニスターを含むことが可能である)に連結するための方法は、圧入、スナッピング、接着剤ボンディング、溶接などを含むことが可能である。カテーテルアダプター18とセプタムサブアッセンブリとの間のしっかりとした取り付けは、たとえば、300psi(2.069MPa)などのような、高い注入圧力の下でのカテーテルシステム10の故障を防止することが可能である。しかし、ボンディングおよび溶接などのような、プロセスは、コストおよび複雑さを製造プロセスに追加することが可能であり、スナッピングは、典型的に、組み立て方法として使用され得る。
【0120】
ここで
図16A〜
図16Bを参照すると、
図16Aは、いくつかの実施形態による、任意の安定化リブなしのカテーテルアダプター18を図示しており、
図16Bは、
図16Aのカテーテルアダプター18の背面図または近位図である。いくつかの実施形態では、カテーテルアダプター18は、セプタム66を含み、セプタム66は、セプタムキャニスター98の中に配設され得る。
【0121】
ここで
図17A〜
図17Dを参照すると、
図17Aは、いくつかの実施形態による、たとえば、安定化リブ94などのような、1つまたは複数の安定化特徴部を備えたカテーテルアダプター18を図示している。
図17Bは、
図17Aのカテーテルアダプター18の背面図である。いくつかの実施形態では、安定化リブ94は、セプタム66を含有するセプタムキャニスター98を安定化させ、その揺動を防止することが可能である。いくつかの実施形態では、安定化リブ94は、カテーテルアダプター18の中心軸線と整合させられ得る。いくつかの実施形態では、安定化リブ94は、カテーテルアダプター18の近位端部および/または遠位端部に配設され得る。いくつかの実施形態では、安定化リブ94は、カテーテルアダプター18の内側壁部の長さの一部分に沿って延在することが可能である。いくつかの実施形態では、安定化リブ94は、カテーテルアダプター18の近位端部から遠位端部へ延在することが可能である。いくつかの実施形態では、安定化リブ94は、一般的に線形であることが可能である。いくつかの実施形態では、安定化リブ94は、カテーテルアダプター18のルーメン96の中に配設され得る。いくつかの実施形態では、安定化リブ94は、他の適切な突出部によって置き換えられ得る。
【0122】
図17Cは、カテーテルアダプター18、ならびに、セプタムキャニスター98およびセプタム66を含むセプタムサブアッセンブリの分解図を図示している。
図17Dは、カテーテルアダプター18の近位端部の中に挿入されているセプタムサブアッセンブリの上側斜視図を図示している。いくつかの実施形態では、セプタム66は、任意の数のピースを含むことが可能である。いくつかの実施形態では、セプタム66は、1ピースのセプタムであるか、または、たとえば、
図18Aに図示されているように、2ピースのセプタム66であることが可能である。
【0123】
いくつかの実施形態では、安定化リブ94を含むカテーテルアダプター18は、カテーテルアダプター18とセプタムキャニスター98との間のロバストスナップフィットを可能にすることができる。いくつかの実施形態では、溶接、ボンディング、または他の固定方法が、安定化リブ98に加えて使用され得、それは、カテーテルアダプター18の中のセプタムキャニスター98の安定性を増加させることが可能である。
【0124】
ここで
図18A〜
図18Bを参照すると、安定化リブ98を備えたカテーテルアダプター18(たとえば、
図18A)と、リブ98を備えていないカテーテルアダプター18(たとえば、
図18B)との間の比較が、いくつかの実施形態に従って図示されている。いくつかの実施形態では、安定化リブ98は、カテーテルアダプター18の内側壁部とセプタムキャニスター98との間の低減されたギャップを促進させることが可能である。いくつかの場合には、内側壁部とセプタムキャニスター98との間のより大きいギャップは、半径方向の変位の増加を結果として生じさせる可能性があり、また、たとえば、偏心したローディングに起因して軸外に押されるときに、セプタムキャニスター98がアンスナップされる可能性の増加を結果として生じさせる可能性がある。
【0125】
いくつかの実施形態では、安定化リブ94は、製造の間のコアピンからの容易な引き抜きを提供しながら、セプタムキャニスター98の固定を提供する。いくつかの実施形態では、応力は、短いアンダーカットに関してのみ半径方向になっていることが可能であり、次いで、コアピンに起因する変形は、所定の形状をとることが可能である。
【0126】
いくつかの実施形態では、安定化リブ94は、たとえば、熱可塑性のエラストマー(「TPE」)樹脂などから、軟質の第2のショートの中に成形され得る。これは、カテーテルアダプター18の内側壁部とセプタムキャニスター98との間にクリアランスがほとんどない状態でまたはまったくない状態で、カテーテルアダプター18とセプタムキャニスター98との間の比較的に低い応力の圧入を可能にすることができる。
【0127】
さまざまなタイプのセプタムキャニスター98が使用され得る。いくつかの実施形態では、セプタムキャニスター98は、BD NEXIVA(商標)およびBD PEGASUS(商標)製品の中で現在使用されているセプタムキャニスター98に対応することが可能である。
図19Aおよび
図19Bは、いくつかの実施形態による、例示的なセプタムキャニスター98を図示している。
図19Aを参照すると、いくつかの実施形態では、キャニスター98の近位端部は、スナップフランジ99、または、カテーテルアダプター18の中へスナップすることができる他のスナップ特徴部を含むことが可能である。いくつかの実施形態では、スナップフランジ99は、環状であることが可能である。いくつかの実施形態では、カテーテルアダプター18の内側壁部の上のドラフトは、キャニスター98の長さに沿ってキャニスター98の中のテーパーによって補償され得る。いくつかの実施形態では、スナップフランジ99は、カテーテルアダプター18の近位端部の近くにあることが可能であるので、成形の中のアンダーカットは、非常に短くなっていることが可能であり、アダプターコアピンをより抽出しやすくしている。いくつかの実施形態では、
図19Aに図示されているセプタムキャニスター98は、簡単な「オープンアンドシャット」モールド構成の中で成形され得る。
【0128】
ここで
図19Bを参照すると、いくつかの実施形態では、スナップフランジ99は、キャニスター98の近位端部に配設され得る。いくつかの実施形態では、スナップフランジ99は、キャニスター98および/またはカテーテルアダプター18の長さに沿って任意の位置に配設され得る。いくつかの実施形態では、1つまたは複数の他の安定化リブ94は、カテーテルアダプター18の内側壁部とセプタムキャニスター98との間のクリアランスをとるために追加され得る。
【0129】
図19Cに図示されているように、いくつかの実施形態では、セプタムキャニスター98の上のリブ97は、接着剤ポート95のいずれかの側または両方の側に配設されて、接着剤を含有し、接着剤の環状の分配を可能にすることができる。いくつかの実施形態では、リブ97は、リブ97の近位のおよび/またはリブ97同士の間の完全に環状のボンドに関して、接着剤のフローを方向付けすることが可能である。
【0130】
本発明のさまざまな実施形態は、カニューレ安全メカニズムをさらに含むことが可能である。いくつかの実施形態では、カテーテルシステム10は、さまざまなタイプの安全メカニズムを含み、カニューレ先端部被覆を提供することが可能である。いくつかの実施形態では、特定の安全メカニズムは、外部または内部のインターロックまたは締まり嵌めを介して、カテーテルアダプター18に解放可能に接合され得る。いくつかの実施形態では、特定の安全メカニズムは、外部または内部の安定性インターフェースによって、カテーテルアダプター18に解放可能に接合され得る。
【0131】
いくつかの実施形態では、カテーテルシステム10は、カニューレ安全メカニズムを含むことが可能である。いくつかの実施形態では、安全メカニズムは、カニューレ16が特定のカテーテルデバイスのカテーテル20から引き抜かれるときに、カニューレ16の鋭利にされた遠位先端部(それは、導入針を含むことが可能である)を固定するように構成された任意の安全メカニズムを含むことが可能であり、事故的な針刺しを防止する。
【0132】
安全メカニズムは、任意の数の方式でカテーテルシステム10と連結され得る。いくつかの実施形態では、安全メカニズムは、内部インターロックを含むことが可能であり、内部インターロックでは、安全メカニズムが、カテーテルアダプター18の内部表面と連結されている。連結は、スレッディング、フィッティング、スナッピング、接続、取り付け、ファスニング、クリッピング、フッキング、または、連結の任意の他の適切な手段を含むことが可能である。内部インターロックを含む安全メカニズムの非限定的な例は、「BI−DIRECTIONAL CANNULA FEATURE CAPTURE MECHANISM」という標題の2009年3月2日に出願された特許文献2;「BI−DIRECTIONAL CANNULA FEATURE CAPTURE MECHANISM」という標題の2013年7月11日に出願された特許文献3;「CANNULA CAPTURE MECHANISM」という標題の2016年3月28日に出願された特許文献4に提供されており、そのそれぞれは、その全体が参照により本明細書に組み込まれている。いくつかの実施形態では、安全メカニズムは、カテーテルアダプターの中に配設されているクリップを含むことが可能であり、その非限定的な例は、「SPRING CLIP SAFETY IV CATHETER」という標題の1998年6月12日に出願された特許文献5に提供されており、それは、その全体が参照により本明細書に組み込まれている。
【0133】
いくつかの実施形態では、安全メカニズムは、外部インターロックを含むことが可能であり、外部インターロックでは、安全メカニズムが、カテーテルアダプター18の外部表面と連結されている。いくつかの実施形態では、安全メカニズムは、カテーテルアダプター18の外部表面、ならびに、ニードルハブ12の内部表面および/または外部表面と連結され得る。連結は、スレッディング、フィッティング、スナッピング、接続、取り付け、ファスニング、クリッピング、フッキング、または、連結の任意の他の適切な手段を含むことが可能である。外部インターロックを含む安全メカニズムの非限定的な例は、「PORTED IV CATHETER HAVING EXTERNAL NEEDLE SHIELD AND INTERNAL BLOOD CONTROL SEPTUM」という標題の2014年6月4日に出願された特許文献6に提供されており、それは、その全体が参照により本明細書に組み込まれている。いくつかの実施形態では、安全メカニズムは、V−クリップまたは同様のクリップを含むことが可能である。V−クリップの非限定的な例は、「PORTED IV CATHETER HAVING EXTERNAL NEEDLE SHIELD AND INTERNAL BLOOD CONTROL SEPTUM」という標題の2014年6月4日出願された特許文献6に提供されており、それは、その全体が参照により本明細書に組み込まれている。V−クリップは、カテーテルアダプターの一部分を選択的に保持することが可能である。
【0134】
いくつかの実施形態では、ディフィータブル(defeatable)で機械的な接続が、安全メカニズムとカテーテルシステム10の少なくとも1つの他のコンポーネントとの間に提供される。いくつかの場合には、安全メカニズムの中のカニューレ16の遠位先端部が固定すると、機械的な接続がディフィートされる(defeated)。いくつかの実施形態では、安全メカニズムの表面は、以下のもの、すなわち、カテーテルアダプター18、血液制御バルブ、エクステンションチューブ、およびグリップ14のうちの1つまたは複数に選択的に連結されている。
【0135】
いくつかの実施形態では、安全メカニズムは、安全バレルを含むことが可能であり、安全バレルは、バネ荷重式になっていることが可能である。たとえば、安全バレルは、BD(商標)Insyte(登録商標)AUTOGUARD(商標)BCシールドされた保護IVカテーテルのように、バネ荷重式になっていることが可能である。いくつかの実施形態では、安全メカニズムは、パッシブにおよび/またはアクティブに活性化され得る。いくつかの実施形態では、安全メカニズムは、ニードルの上のフェルール、ノッチ、クリンプ、またはバンプなどのような、ニードル特徴部と相互作用するように構成され得る。いくつかの実施形態では、安全メカニズムは、アームまたはレバーを含むことが可能であり、アームまたはレバーは、安全メカニズムの中に遠位先端部を捕らえるように作動させられ得、安全な廃棄の前に先端部が現れることを防止することが可能である。いくつかの実施形態では、安全メカニズムは、ニードルの本体部に取り付けられ得、その長さに沿ってスライドすることが可能であり得る。
【0136】
いくつかの実施形態では、カテーテル挿入の前の組み立てられた位置において、安全メカニズムは、カテーテルアダプター18とニードルハブ12との間に配設され得る。いくつかの実施形態では、カテーテルアダプター18およびニードルハブ12は、カテーテル挿入の前の組み立てられた位置において、安全メカニズムの少なくとも一部分によって間隔を離して配置され得る。いくつかの実施形態では、カテーテル挿入の前の組み立てられた位置において、カテーテルアダプター18の近位端部は、安全メカニズムの遠位端部とハブコンポーネント31のグリップ14の遠位端部(たとえば、パドルグリップなど)との間に配設され得る。いくつかの実施形態では、カテーテル挿入の前の組み立てられた位置において、カテーテルアダプター18本体部の近位端部は、安全メカニズムの遠位端部とニードルハブ12のグリップ14の近位端部との間に配設され得る。いくつかの実施形態では、安全メカニズムの一部分は、ニードルハブ12のグリップ14の一部分と重なり合うことが可能である。いくつかの実施形態では、カテーテルアダプター18およびグリップ14のうちの少なくとも1つの少なくとも一部分は、安全メカニズムの少なくともいくらかの部分と重なり合っている。いくつかの実施形態では、カテーテルアダプター18またはグリップ14のいずれの部分も安全メカニズムの任意の部分に重なり合っていない。
【0137】
上記に説明されている実施形態のいずれにおいても、固定プラットフォーム26のコンポーネントは、射出成形または他のプロセスによって、同じ材料から形成され得る。この材料は、エラストマー材料または他の低デュロメーター材料であることが可能であり、それは、患者の皮膚に対して、および/または、流体送達の間に適切な場所にカテーテルコンポーネントを維持するために使用されるドレッシング材に対して、比較的に優しい。たとえば、本発明のいくつかの実施形態は、おおよそ3ショアAからおおよそ90ショアDのデュロメーター硬度を有する低デュロメーター材料を含む。いくつかの実施形態では、低デュロメーター材料は、おおよそ50ショアAからおおよそ90ショアDのデュロメーター硬度を含むことが可能である。いくつかの実施形態では、固定プラットフォーム26のコンポーネントは、熱可塑性のエラストマー(TPE)などから形成され得る。
【0138】
本明細書で記載されているすべての例および条件的な言語は、本発明および当技術分野の促進のために本発明者によって貢献される概念を理解する際の読者を支援するための教育学的な目的を意図されており、また、そのような具体的に記載されている例および条件に対する限定がないものとして解釈されるべきである。本発明の実施形態が詳細に説明されてきたが、本発明の精神および範囲から逸脱することなく、本明細書には、さまざまな変形例、置換例、および代替例が作製され得るということが理解されるべきである。