【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の燃焼装置の第1の態様は、
複数の第1バーナブロックにより第1燃焼面が形成されて、缶体内に配置された第1バーナと、
燃焼させる前記第1バーナブロックの組合せを変更することにより、前記第1燃焼面における燃焼範囲を設定する第1燃焼範囲設定部と、
前記缶体内に配置された第2バーナと、
前記第1バーナ及び前記第2バーナに燃料ガスを供給するガス供給路と、
前記ガス供給路の開度を変更して前記第1バーナ及び前記第2バーナに供給される燃料ガスの流量を変更するガス流量変更弁と、
前記ガス供給路から前記第2バーナへの燃料ガスの供給と遮断とを切り替える開閉弁と、
前記第1バーナ及び前記第2バーナに燃焼用空気を供給すると共に、前記第1バーナ及び前記第2バーナの燃焼排ガスを排気通路に送出する給排気ファンと、
前記第1バーナ及び前記第2バーナを燃焼させるときに、前記第1バーナ及び前記第2バーナの目標燃焼量に対応した前記給排気ファンの目標回転速度と前記第1燃焼面における目標燃焼範囲と前記ガス流量変更弁の目標開度とを決定して、前記給排気ファンを前記目標回転速度に制御すると共に、前記第1燃焼範囲設定部により前記第1燃焼面における燃焼範囲を前記目標燃焼範囲に設定して前記ガス流量変更弁を前記目標開度に制御し、前記第1バーナが燃焼している状態で、前記開閉弁を開弁して前記第2バーナの点火処理を行う際には、前記目標開度を所定増分だけ増加させる燃焼制御部と
を備えている燃焼装置であって、
前記燃焼制御部は、前記第1バーナが燃焼している状態で、前記開閉弁を開弁して前記第2バーナの点火処理を行う際に、前記第1燃焼面における燃焼範囲の割合が所定割合以上であるときの前記所定増分を、前記第1燃焼面における燃焼範囲の割合が該所定割合未満であるときの前記所定増分よりも少なくすることを特徴とする。
【0009】
かかる本発明において、燃焼制御部は、第1バーナ及び第2バーナを燃焼させるときに、第1バーナ及び第2バーナの目標燃焼量に対応した給排気ファンの目標回転速度と第1燃焼面における目標燃焼範囲とガス流量変更弁の目標開度とを決定して、給排気ファンを目標回転速度に制御すると共に、第1燃焼面における燃焼範囲を目標燃焼範囲に設定してガス流量変更弁を目標開度に制御する。そして、燃焼制御部は、第1バーナが燃焼している状態で、開閉弁を開弁して第2バーナの点火処理を行う際に、前記目標開度を所定増分だけ増加させ、これにより点火を安定的に行うようにしている。
【0010】
しかしながら、このように、ガス流量変更弁の目標開度を所定増分だけ増加させる(ガスリッチ状態にする)と、点火処理中に第2バーナから異常音(共鳴音)が生じ易くなり、所定増分を多くするほど(ガスリッチの度合を大きくするほど)異常音が生じる可能性が高くなる。また、缶体内に配置された第1バーナ及び第2バーナの特性として、第1燃焼面における燃焼範囲の割合が大きいほど、第2バーナ側の内圧が高くなって第2バーナへの燃焼用空気の供給が妨げられるため、ガス流量変更弁を目標開度に設定しても第2バーナはある程度はガスリッチ状態となる。
【0011】
そこで、燃焼制御部は、第1バーナが燃焼している状態で、開閉弁を開弁して第2バーナの点火処理を行う際に、第1燃焼面における燃焼範囲の割合が所定割合以上であるときのガス流量変更弁の開度の所定増分を、第1燃焼面における燃焼範囲の割合が所定割合未満であるときの所定増分よりも少なくする。そして、これにより、第2バーナの点火処理を実行する際の第2バーナにおけるガスリッチ度が過剰になって、第2バーナから異常音が生じることを抑制することができる。
【0012】
また、本発明の燃焼装置の第1の態様において、前記燃焼制御部は、前記第1バーナが燃焼している状態で、前記開閉弁を開弁して前記第2バーナの点火処理を行う際に、前記第1燃焼面における燃焼範囲の割合が大きいほど、前記所定増分を少なくすることを特徴とする。
【0013】
この構成によれば、第1バーナの燃焼による缶体内の第2バーナ側の内圧の上昇の程度に応じて、第2バーナ側のガスリッチ度をより適切に設定して、第2バーナからの異常音の発生を抑制することができる。
【0014】
次に、本発明の燃焼装置の第2の態様は、
複数の第1バーナブロックにより第1燃焼面が形成されて、缶体内に配置された第1バーナと、
燃焼させる前記第1バーナブロックの組合せを変更することにより、前記第1燃焼面における燃焼範囲を設定する第1燃焼範囲設定部と、
前記缶体内に配置された第2バーナと、
前記第1バーナ及び前記第2バーナに燃料ガスを供給するガス供給路と、
前記ガス供給路の開度を変更して前記第1バーナ及び前記第2バーナに供給される燃料ガスの流量を変更するガス流量変更弁と、
前記ガス供給路から前記第2バーナへの燃料ガスの供給と遮断とを切り替える開閉弁と、
前記第1バーナ及び前記第2バーナに燃焼用空気を供給すると共に、前記第1バーナ及び前記第2バーナの燃焼排ガスを排気通路に送出する給排気ファンと、
前記第1バーナ及び前記第2バーナを燃焼させるときに、前記第1バーナ及び前記第2バーナの目標燃焼量に対応した前記給排気ファンの目標回転速度と前記第1燃焼面における目標燃焼範囲と前記ガス流量変更弁の目標開度とを決定して、前記給排気ファンを前記目標回転速度に制御すると共に、前記第1燃焼範囲設定部により前記第1燃焼面における燃焼範囲を前記目標燃焼範囲に設定して前記ガス流量変更弁を前記目標開度に制御し、前記第1バーナが燃焼している状態で、開閉弁を開弁して前記第2バーナの点火処理を行う際には、前記目標回転速度を所定減分だけ減少させる燃焼制御部と
を備えている燃焼装置であって、
前記燃焼制御部は、前記第1バーナが燃焼している状態で、前記開閉弁を開弁して前記第2バーナの点火処理を行う際に、前記第1燃焼面における燃焼範囲の割合が所定割合以上であるときの前記所定減分を、前記第1燃焼面における燃焼範囲の割合が該所定割合未満であるときの前記所定減分よりも少なくすることを特徴とする。
【0015】
かかる発明において、燃焼制御部は、第1バーナが燃焼している状態で、開閉弁を開弁して第2バーナの点火処理を行う際に、第1燃焼面における燃焼範囲の割合が所定割合以上であるときの給排気ファンの目標回転速度の所定減分を、第1燃焼面における燃焼範囲の割合が所定割合未満であるときの所定減分よりも少なくする。これにより、第2バーナの点火処理を実行する際の第2バーナにおけるガスリッチ度が過剰になって、第2バーナから異常音が生じることを抑制することができる。
【0016】
次に、本発明の燃焼装置の第3の態様は、複数の第1バーナブロックにより第1燃焼面が形成されて、缶体内に配置された第1バーナと、
燃焼させる前記第1バーナブロックの組合せを変更することにより、前記第1燃焼面における燃焼範囲を設定する第1燃焼範囲設定部と、
複数の第2バーナブロックにより第2燃焼面が形成されて、前記缶体内に配置された第2バーナと、
燃焼させる前記第2バーナブロックの組合せを変更することにより、前記第2燃焼面における燃焼範囲を設定する第2燃焼範囲設定部と、
前記第1バーナ及び前記第2バーナに燃料ガスを供給するガス供給路と、
前記ガス供給路の開度を変更して前記第1バーナ及び前記第2バーナに供給される燃料ガスの流量を変更するガス流量変更弁と、
前記第1バーナ及び前記第2バーナに燃焼用空気を供給すると共に、前記第1バーナ及び前記第2バーナの燃焼排ガスを排気通路に送出する給排気ファンと、
前記第1バーナ及び前記第2バーナを燃焼させるときに、前記第1バーナ及び前記第2バーナの目標燃焼量に対応した前記給排気ファンの目標回転速度と前記第1燃焼面における第1目標燃焼範囲と前記第2燃焼面における第2目標燃焼範囲と前記ガス流量変更弁の目標開度とを決定して、前記給排気ファンを前記目標回転速度に制御すると共に、前記第1燃焼範囲設定部により前記第1燃焼面における燃焼範囲を前記第1目標燃焼範囲に設定し、前記第2燃焼範囲設定部により前記第2燃焼面における燃焼範囲を前記第2目標燃焼範囲に設定して、前記ガス流量変更弁を前記目標開度に制御し、前記第1バーナ及び前記第2バーナが燃焼している状態で前記第2燃焼面における燃焼範囲の拡大を伴う前記目標燃焼量の変更を行う際には、前記目標開度を所定増分だけ増加させる燃焼制御部と
を備えている燃焼装置であって、
前記燃焼制御部は、前記第1バーナ及び前記第2バーナが燃焼している状態で前記第2燃焼面における燃焼範囲の拡大を伴う前記目標燃焼量の変更を行う際に、前記第1燃焼面における燃焼範囲の割合が所定割合以上であるときの前記所定増分を、前記第1燃焼面における燃焼範囲の割合が該所定割合未満であるときの前記所定増分よりも少なくすることを特徴とする。
【0017】
かかる本発明によれば、燃焼制御部は、第1バーナ及び第2バーナを燃焼させるときに、第1バーナ及び第2バーナの目標燃焼量に対応した給排気ファンの目標回転速度と第1燃焼面における第1目標燃焼範囲と第2燃焼面における第2目標燃焼範囲とガス流量変更弁の目標開度とを決定して、給排気ファンを目標回転速度に制御すると共に、第1燃焼範囲設定部により第1燃焼面における燃焼範囲を第1目標燃焼範囲に設定し、第2燃焼範囲設定部により第2燃焼面における燃焼範囲を第2目標燃焼範囲に設定して、ガス流量変更弁を目標開度に制御する。そして、燃焼制御部は、第1バーナと第2バーナが燃焼している状態で、第2バーナの燃焼範囲の拡大(火移り)を伴う目標燃焼量の変更を行う際に、ガス流量変更弁の目標開度を所定増分だけ増加させ、これにより火移りを安定的に行うようにしている。
【0018】
しかしながら、このように、ガス流量変更弁の目標開度を所定増分だけ増加させる(ガスリッチ状態にする)と、火移りの実行中に第2バーナから異常音(共鳴音)が生じ易くなり、所定増分を多くするほど(ガスリッチの度合を大きくするほど)異常音が生じる可能性が高くなる。また、缶体内に配置された第1バーナ及び第2バーナの特性として、第1燃焼面における燃焼範囲の割合が大きいほど、第2バーナ側の内圧が高くなって第2バーナへの燃焼用空気の供給が妨げられるため、ガス流量変更弁を目標開度に設定しても第2バーナはある程度はガスリッチ状態となる。
【0019】
そこで、燃焼制御部は、第1バーナ及び第2バーナが燃焼している状態で、第2燃焼面における燃焼範囲の拡大を伴う目標燃焼量の変更を行う際に、第1燃焼面における燃焼範囲の割合が所定割合以上であるときのガス流量変更弁の開度の所定増分を、第1燃焼面における燃焼範囲の割合が所定割合未満であるときの所定増分よりも少なくする。そして、これにより、第2バーナの火移り処理を実行する際の第2バーナにおけるガスリッチ度が過剰になって、第2バーナから異常音が生じることを抑制することができる。
【0020】
また、本発明の燃焼装置の第3の態様において、前記燃焼制御部は、前記第1バーナ及び前記第2バーナが燃焼している状態で前記第2燃焼面における燃焼範囲の拡大を伴う前記目標燃焼量の変更を行う際に、前記第1燃焼面における燃焼範囲の割合が大きいほど、前記所定増分を少なくすることを特徴とする。
【0021】
この構成によれば、第1バーナの燃焼による第2バーナ側の缶体内の圧力の上昇に応じて、第2バーナ側のガスリッチ度をより適切に設定して、第2バーナからの異常音の発生を抑制することができる。
【0022】
次に、本発明の燃焼装置の第4の態様は、
複数の第1バーナブロックにより第1燃焼面が形成されて、缶体内に配置された第1バーナと、
燃焼させる前記第1バーナブロックの組合せを変更することにより、前記第1燃焼面における燃焼範囲を設定する第1燃焼範囲設定部と、
複数の第2バーナブロックにより第2燃焼面が形成されて、前記缶体内に配置された第2バーナと、
燃焼させる前記第2バーナブロックの組合せを変更することにより、前記第2燃焼面における燃焼範囲を設定する第2燃焼範囲設定部と、
前記第1バーナ及び前記第2バーナに燃料ガスを供給するガス供給路と、
前記ガス供給路の開度を変更して前記第1バーナ及び前記第2バーナに供給される燃料ガスの流量を変更するガス流量変更弁と、
前記第1バーナ及び前記第2バーナに燃焼用空気を供給すると共に、前記第1バーナ及び前記第2バーナの燃焼排ガスを排気通路に送出する給排気ファンと、
前記第1バーナ及び前記第2バーナを燃焼させるときに、前記第1バーナ及び前記第2バーナの目標燃焼量に対応した前記給排気ファンの目標回転速度と前記第1燃焼面における第1目標燃焼範囲と前記第2燃焼面における第2目標燃焼範囲と前記ガス流量変更弁の目標開度とを決定して、前記給排気ファンを前記目標回転速度に制御すると共に、前記第1燃焼範囲設定部により前記第1燃焼面における燃焼範囲を前記第1目標燃焼範囲に設定し、前記第2燃焼範囲設定部により前記第2燃焼面における燃焼範囲を前記第2目標燃焼範囲に設定して、前記ガス流量変更弁を前記目標開度に制御し、前記第1バーナ及び前記第2バーナが燃焼している状態で前記第2燃焼面における燃焼範囲の拡大を伴う前記目標燃焼量の変更を行う際には、前記目標回転速度を所定減分だけ減少させる燃焼制御部と
を備えている燃焼装置であって、
前記燃焼制御部は、前記第1バーナ及び前記第2バーナが燃焼している状態で前記第2燃焼面における燃焼範囲の拡大を伴う前記目標燃焼量の変更を行う際に、前記第1燃焼面における燃焼範囲の割合が所定割合以上であるときの前記所定減分を、前記第1燃焼面における燃焼範囲の割合が該所定割合未満であるときの前記所定減分よりも少なくすることを特徴とする。
【0023】
かかる発明において、燃焼制御部は、第1バーナ及び第2バーナが燃焼している状態で、第2燃焼面における燃焼範囲の拡大を伴う目標燃焼量の変更を行う際に、第1燃焼面における燃焼範囲の割合が所定割合以上であるときの給排気ファンの目標回転速度の所定減分を、第1燃焼面における燃焼範囲の割合が所定割合未満であるときの所定減分よりも少なくする。これにより、第2バーナの火移り処理を実行する際の第2バーナにおけるガスリッチ度が過剰になって、第2バーナから異常音が生じることを抑制することができる。
【0024】
次に、本発明の燃焼装置の第5の態様は、
複数の第1バーナブロックにより第1燃焼面が形成されて、缶体内に配置された第1バーナと、
燃焼させる前記第1バーナブロックの組合せを変更することにより、前記第1燃焼面における燃焼範囲を設定する第1燃焼範囲設定部と、
複数の第2バーナブロックにより第2燃焼面が形成されて、前記缶体内に配置された第2バーナと、
燃焼させる前記第2バーナブロックの組合せを変更することにより、前記第2燃焼面における燃焼範囲を設定する第2燃焼範囲設定部と、
前記第1バーナ及び前記第2バーナに燃料ガスを供給するガス供給路と、
前記ガス供給路の開度を変更して前記第1バーナ及び前記第2バーナに供給される燃料ガスの流量を変更するガス流量変更弁と、
前記第1バーナ及び前記第2バーナに燃焼用空気を供給すると共に、前記第1バーナ及び前記第2バーナの燃焼排ガスを排気通路に送出する給排気ファンと、
前記第1バーナ及び前記第2バーナを燃焼させるときに、前記第1バーナ及び前記第2バーナの目標燃焼量に対応した前記給排気ファンの目標回転速度と前記第1燃焼面における第1目標燃焼範囲と前記第2燃焼面における第2目標燃焼範囲と前記ガス流量変更弁の目標開度とを決定して、前記給排気ファンを前記目標回転速度に制御すると共に、前記第1燃焼範囲設定部により前記第1燃焼面における燃焼範囲を前記第1目標燃焼範囲に設定し、前記第2燃焼範囲設定部により前記第2燃焼面における燃焼範囲を前記第2目標燃焼範囲に設定して、前記ガス流量変更弁を前記目標開度に制御し、前記第1バーナ及び前記第2バーナが燃焼している状態で前記第2燃焼面における燃焼範囲の拡大を伴う前記目標燃焼量の変更を行う際には、前記目標開度を所定増分だけ増加させる燃焼制御部と
を備えている燃焼装置であって、
前記燃焼制御部は、前記第1バーナ及び前記第2バーナが燃焼している状態で前記第2燃焼面における燃焼範囲の拡大を伴う前記目標燃焼量の変更を行う際に、前記第1燃焼面と前記第2燃焼面を合わせた総燃焼面における燃焼範囲の割合が大きいほど、前記所定増分を少なくすることを特徴とする。
【0025】
かかる発明において、燃焼制御部は、第1バーナと第2バーナが燃焼している状態で第2燃焼面における燃焼範囲の拡大を伴う目標燃焼量の変更を行う際に、第1燃焼面と第2燃焼面を合わせた総燃焼面における燃焼範囲の割合が大きいほど、所定増分を少なくする。これにより、第1バーナの燃焼による第2バーナ側の缶体内の圧力の上昇に応じて、第2バーナ側のガスリッチ度をより適切に設定して、第2バーナからの異常音の発生を抑制することができる。
【0026】
次に、本発明の燃焼装置の第6の態様は、
複数の第1バーナブロックにより第1燃焼面が形成されて、缶体内に配置された第1バーナと、
燃焼させる前記第1バーナブロックの組合せを変更することにより、前記第1燃焼面における燃焼範囲を設定する第1燃焼範囲設定部と、
複数の第2バーナブロックにより第2燃焼面が形成されて、前記缶体内に配置された第2バーナと、
燃焼させる前記第2バーナブロックの組合せを変更することにより、前記第2燃焼面における燃焼範囲を設定する第2燃焼範囲設定部と、
前記第1バーナ及び前記第2バーナに燃料ガスを供給するガス供給路と、
前記ガス供給路の開度を変更して前記第1バーナ及び前記第2バーナに供給される燃料ガスの流量を変更するガス流量変更弁と、
前記第1バーナ及び前記第2バーナに燃焼用空気を供給すると共に、前記第1バーナ及び前記第2バーナの燃焼排ガスを排気通路に送出する給排気ファンと、
前記第1バーナ及び前記第2バーナを燃焼させるときに、前記第1バーナ及び前記第2バーナの目標燃焼量に対応した前記給排気ファンの目標回転速度と前記第1燃焼面における第1目標燃焼範囲と前記第2燃焼面における第2目標燃焼範囲と前記ガス流量変更弁の目標開度とを決定して、前記給排気ファンを前記目標回転速度に制御すると共に、前記第1燃焼範囲設定部により前記第1燃焼面における燃焼範囲を前記第1目標燃焼範囲に設定し、前記第2燃焼範囲設定部により前記第2燃焼面における燃焼範囲を前記第2目標燃焼範囲に設定して、前記ガス流量変更弁を前記目標開度に制御し、前記第1バーナ及び前記第2バーナが燃焼している状態で前記第2燃焼面における燃焼範囲の拡大を伴う前記目標燃焼量の変更を行う際には、前記目標回転速度を所定減分だけ減少させる燃焼制御部と
を備えている燃焼装置であって、
前記燃焼制御部は、前記第1バーナ及び前記第2バーナが燃焼している状態で前記第2燃焼面における燃焼範囲の拡大を伴う前記目標燃焼量の変更を行う際に、前記第1燃焼面と前記第2燃焼面を合わせた総燃焼面における燃焼範囲の割合が大きいほど、前記所定減分を少なくすることを特徴とする。
【0027】
かかる発明において、燃焼制御部は、第1バーナと第2バーナが燃焼している状態で第2燃焼面における燃焼範囲の拡大を伴う目標燃焼量の変更を行う際に、第1燃焼面と第2燃焼面を合わせた総燃焼面における燃焼範囲の割合が大きいほど、所定減分を少なくする。これにより、第1バーナの燃焼による第2バーナ側の缶体内の圧力の上昇に応じて、第2バーナ側のガスリッチ度をより適切に設定して、第2バーナからの異常音の発生を抑制することができる。