特許第6786598号(P6786598)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許6786598抗微生物治療のための置換フェニルオキサゾリジノン
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6786598
(24)【登録日】2020年10月30日
(45)【発行日】2020年11月18日
(54)【発明の名称】抗微生物治療のための置換フェニルオキサゾリジノン
(51)【国際特許分類】
   C07D 417/10 20060101AFI20201109BHJP
   C07D 417/14 20060101ALI20201109BHJP
   C07D 495/08 20060101ALI20201109BHJP
   C07D 495/10 20060101ALI20201109BHJP
   C07D 491/107 20060101ALI20201109BHJP
   C07D 491/08 20060101ALI20201109BHJP
   A61K 31/554 20060101ALI20201109BHJP
   A61K 31/422 20060101ALI20201109BHJP
   A61K 31/547 20060101ALI20201109BHJP
   A61K 31/5386 20060101ALI20201109BHJP
   A61K 45/00 20060101ALI20201109BHJP
   A61P 31/04 20060101ALI20201109BHJP
   A61P 31/06 20060101ALI20201109BHJP
【FI】
   C07D417/10
   C07D417/14CSP
   C07D495/08
   C07D495/10
   C07D491/107
   C07D491/08
   A61K31/554
   A61K31/422
   A61K31/547
   A61K31/5386
   A61K45/00
   A61P31/04
   A61P31/06
【請求項の数】17
【全頁数】198
(21)【出願番号】特願2018-521488(P2018-521488)
(86)(22)【出願日】2016年7月15日
(65)【公表番号】特表2018-524406(P2018-524406A)
(43)【公表日】2018年8月30日
(86)【国際出願番号】US2016042486
(87)【国際公開番号】WO2017015106
(87)【国際公開日】20170126
【審査請求日】2019年5月9日
(31)【優先権主張番号】62/193,963
(32)【優先日】2015年7月17日
(33)【優先権主張国】US
(73)【特許権者】
【識別番号】518015402
【氏名又は名称】ザ グローバル アライアンス フォー ティービー ドラッグ デベロップメント, インコーポレイテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100078282
【弁理士】
【氏名又は名称】山本 秀策
(74)【代理人】
【識別番号】100113413
【弁理士】
【氏名又は名称】森下 夏樹
(74)【代理人】
【識別番号】100181674
【弁理士】
【氏名又は名称】飯田 貴敏
(74)【代理人】
【識別番号】100181641
【弁理士】
【氏名又は名称】石川 大輔
(74)【代理人】
【識別番号】230113332
【弁護士】
【氏名又は名称】山本 健策
(72)【発明者】
【氏名】クーパー, クリストファー ビー.
(72)【発明者】
【氏名】ファン, ハイホン
(72)【発明者】
【氏名】チャン, ドンフェン
(72)【発明者】
【氏名】フトゥヒ, ナデル
(72)【発明者】
【氏名】金子 卓史
【審査官】 三木 寛
(56)【参考文献】
【文献】 特表2005−533818(JP,A)
【文献】 特表2008−544979(JP,A)
【文献】 特表平09−502436(JP,A)
【文献】 特表2005−520782(JP,A)
【文献】 特表2002−531455(JP,A)
【文献】 特表2008−521790(JP,A)
【文献】 特表平11−506430(JP,A)
【文献】 特表2006−508934(JP,A)
【文献】 特表2009−500389(JP,A)
【文献】 国際公開第2003/093247(WO,A1)
【文献】 特表2005−524661(JP,A)
【文献】 特表2011−515487(JP,A)
【文献】 特表2013−501785(JP,A)
【文献】 特表平10−508844(JP,A)
【文献】 国際公開第2010/032901(WO,A1)
【文献】 国際公開第2006/121962(WO,A1)
【文献】 Bioorganic & Medicinal Chemistry Letters,2009年,Vol.19(2),p.550-553
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
C07D 417/10
C07D 417/14
C07D 491/08
C07D 491/107
C07D 495/08
C07D 495/10
CAplus/REGISTRY(STN)
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
【化280】
[この文献は図面を表示できません]
[式中、
Rは、独立して、OR、OC(O)R、OC(O)NHR、OS(O)R、NHS(O)、NR、NHC(O)Rであり、
R’およびR’’は、独立して、H、F、ClまたはOMeであり、
各Rは、独立して、H、C〜Cアルキル、C〜Cシクロアルキルであり、ここで、前記アルキル、シクロアルキルは、ハロ、ヒドロキシ、C〜Cアルキル、C〜Cアルキルオキシから選択される1〜4個の基で任で置換されており、
各Rは、独立して、C〜Cアルキル、C〜Cシクロアルキル、ヘテロシクリル、ヘテロアリールまたはアリールであり、ここで、前記アルキル、シクロアルキル、ヘテロシクリル、ヘテロアリールまたはアリールは、ハロ、ヒドロキシル、C〜Cアルキル、C〜Cアルコキシ、C〜Cアシルオキシ、CF、NO、CNおよびNHから選択される1〜4個の基で任で置換されており、
各RおよびRは、独立して、H、C〜Cアルキル、C〜Cシクロアルキル、ヘテロシクリル ヘテロアリール、アリールであるか、またはRおよびRは、それらが結合している窒素と一緒になって、O、SもしくはNから選択される1〜3個の追加のヘテロ原子を有する4〜8員のヘテロシクリルもしくはヘテロアリールを形成し、ここで、前記アルキル、シクロアルキル、ヘテロシクリル、ヘテロアリールまたはアリールは、ハロ、C〜Cアルキル、C〜Cアルコキシ、CF、NO、CNから選択される1〜4個の基で任で置換されており、
各Rは、独立して、C〜Cアルキル、C〜Cシクロアルキル、C〜Cアルコキシ、ヘテロアリール、アリールであり、ここで、前記アルキル、シクロアルキル、ヘテロシクリル、ヘテロアリールまたはアリールは、ハロ、ヒドロキシル、C〜Cアルキル、C〜Cアルコキシ、C〜Cアシルオキシ、CF、NO、CNおよびNHから選択される1〜4個の基で任で置換されており、
環Aは、
【化281】
[この文献は図面を表示できません]
[式中、
各RおよびRは、独立して、H、F、CH、CHCH、CF、フェニルであり、
X = O、S、SO、SOであり、
Y = O、S、SO、SOあり、
mは、であり、
nは、1または2であり、
pは、1または2であり、
qは、1または2であ
から選択される]
の式Iの化合物または薬学的に許容される塩、水和物もしくは溶媒和物。
【請求項2】
前記化合物が、式III
【化283】
[この文献は図面を表示できません]
[式中、
Rは、独立して、OR、OC(O)R、NR、NHS(O)、NHC(O)Rであり、
R’およびR’’は、独立して、HまたはFであり、
は、独立して、H、C〜Cアルキル、C〜Cシクロアルキルであり、
は、独立して、C〜Cアルキル、C〜Cシクロアルキルであり、
およびRは、独立して、H、C〜Cアルキル、C〜Cシクロアルキルもしくはフェニルであるか、またはRおよびRは、それらが結合している窒素と一緒になって、モルホリン、チアモルホリン、ピペラジンおよびトリアゾールを形成し、
は、独立して、C〜Cアルキル、C〜Cシクロアルキル、C〜Cアルコキシ、5員もしくは6員のヘテロアリールまたはフェニルであり、
およびRは、独立して、H、F、CH、CHCH、CFであり、そして
X = O、S、SO、SOである]
により表される、請求項1に記載の化合物。
【請求項3】
前記化合物が、式IV
【化284】
[この文献は図面を表示できません]
[式中、
Rは、独立して、OR、OC(O)R、NR、NHS(O)、NHC(O)Rであり、
R’およびR’’は、独立して、HまたはFであり、
は、独立して、H、C〜Cアルキル、C〜Cシクロアルキルであり、
は、独立して、C〜Cアルキル、C〜Cシクロアルキルであり、
およびRは、独立して、H、C〜Cアルキル、C〜Cシクロアルキル、5員もしくは6員のヘテロアリールまたはフェニルであるか、あるいはRおよびRは、それらが結合している窒素と一緒になって、モルホリン、チアモルホリン、ピペラジンおよびトリアゾールを形成し、
は、独立して、C〜Cアルキル、C〜Cシクロアルキル、C〜Cアルコキシ、5員もしくは6員のヘテロアリールまたはフェニルであり、そして
X = O、S、SO、SOである]
により表される、請求項1に記載の化合物。
【請求項4】
前記化合物が、式V
【化285】
[この文献は図面を表示できません]
[式中、
Rは、独立して、OR、OC(O)R、NR、NHS(O)、NHC(O)Rであり、
R’およびR’’は、独立して、HまたはFであり、
は、独立して、H、C〜Cアルキル、C〜Cシクロアルキルであり、
は、独立して、C〜Cアルキル、C〜Cシクロアルキルであり、
およびRは、独立して、H、C〜Cアルキル、C〜Cシクロアルキル、5員もしくは6員のヘテロアリールまたはフェニルであるか、あるいはRおよびRは、それらが結合している窒素と一緒になって、モルホリン、チアモルホリン、ピペラジンおよびトリアゾールを形成し、
は、独立して、C〜Cアルキル、C〜Cシクロアルキル、C〜Cアルコキシ、5員もしくは6員のヘテロアリールまたはフェニルであり、そして
X = O、S、SO、SOである]
により表される、請求項1に記載の化合物。
【請求項5】
前記化合物が、式VI
【化286】
[この文献は図面を表示できません]
により表される、請求項1に記載の化合物。
【請求項6】
前記化合物が、式VII、式VIIIまたは式IX
【化287】
[この文献は図面を表示できません]
[式中、
Rは、独立して、OR、OC(O)R、NR、NHS(O)、NHC(O)Rであり、
R’およびR’’は、独立して、HまたはFであり、
は、独立して、H、C〜Cアルキル、C〜Cシクロアルキルであり、
は、独立して、C〜Cアルキル、C〜Cシクロアルキルであり、
およびRは、独立して、H、C〜Cアルキル、C〜Cシクロアルキル、5員もしくは6員のヘテロアリールまたはフェニルであるか、あるいはRおよびRは、それらが結合している窒素と一緒になって、モルホリン、チアモルホリン、ピペラジンおよびトリアゾールを形成し、
は、独立して、C〜Cアルキル、C〜Cシクロアルキル、C〜Cアルコキシ、5員もしくは6員のヘテロアリールまたはフェニルであり、そして
X = O、S、SO、SOである]
により表される、請求項に記載の化合物。
【請求項7】
前記化合物が、IIIa、IIIb、IVa、IVb、Va、Vb、VIIa、VIIb、VIIIa、VIIIb、IXaまたはIXb
【化289】
[この文献は図面を表示できません]
【化290】
[この文献は図面を表示できません]
[式中、
Rは、独立して、OH、OCH、OCHCH、OC(O)CH、NH、NHCH、NHC、1,2,3−トリアゾール、1,2,4−トリアゾール、1,2,5−トリアゾール、NHS(O)、NHC(O)Rであり、
は、独立して、C〜Cアルキルであり、
は、独立して、C〜Cアルキル、C〜Cシクロアルキル、C〜Cアルコキシ、フラン、チオフェンまたはフェニルであり、式IIaにおいて、Rは、CHではあり得ず、そして
X = O、S、SO、SOである]
により表される、請求項1に記載の化合物。
【請求項8】
化合物であって、
【化291】
[この文献は図面を表示できません]
【化292】
[この文献は図面を表示できません]
【化293】
[この文献は図面を表示できません]
【化294】
[この文献は図面を表示できません]
【化295】
[この文献は図面を表示できません]
【化296】
[この文献は図面を表示できません]
【化297】
[この文献は図面を表示できません]
【化298】
[この文献は図面を表示できません]
【化299】
[この文献は図面を表示できません]
【化300】
[この文献は図面を表示できません]
【化301】
[この文献は図面を表示できません]
【化302】
[この文献は図面を表示できません]
【化303】
[この文献は図面を表示できません]
【化304】
[この文献は図面を表示できません]
【化305】
[この文献は図面を表示できません]
からなる群から選択される、化合物。
【請求項9】
少なくとも1種の請求項1〜8のいずれか1項に記載の化合物またはその塩、水和物もしくは溶媒和物、ならびに1種または複数種の薬学的に許容される担体および/または添加剤を含む、医薬組成物。
【請求項10】
1種または複数種の追加の抗感染処置剤をさらに含む、請求項に記載の医薬組成物。
【請求項11】
請求項1〜8のいずれか1項に記載の化合物またはその塩、水和物もしくは溶媒和物を含む、ヒトにおける微生物感染を予防および処置するための組成物。
【請求項12】
前記微生物感染が、Mycobacterium tuberculosisにより引き起こされる、請求項11に記載の組成物。
【請求項13】
以下:
【化13】
[この文献は図面を表示できません]
である化合物、またはその薬学的に許容される塩、水和物もしくは溶媒和物。
【請求項14】
請求項13に記載の化合物またはその塩、水和物もしくは溶媒和物、ならびに1種または複数種の薬学的に許容される担体および/または添加剤を含む、医薬組成物。
【請求項15】
1種または複数種の追加の抗感染処置剤をさらに含む、請求項14に記載の医薬組成物。
【請求項16】
請求項14に記載の化合物またはその塩、水和物もしくは溶媒和物を含む、ヒトにおける微生物感染を処置するための組成物。
【請求項17】
前記微生物感染が、Mycobacterium tuberculosisにより引き起こされる、請求項16に記載の組成物。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
発明の分野
本発明は、一般に、抗菌活性を有する、より具体的には抗結核特性を有する化合物に関する。特に、本発明は、結核の処置を必要とする患者における結核の処置に有用な置換フェニルオキサゾリジノン化合物に関する。
【0002】
下記で引用または依拠するすべての文書は、参照により本明細書に明示的に組み込まれる。
【背景技術】
【0003】
発明の背景
リネゾリドは、ファーストインクラスの薬物であり、Staphylococcus aureus/メチシリン耐性S.aureus、バンコマイシン耐性EnterococciおよびStreptococcus pneumoniae(Pen−S)により引き起こされる院内および市中感染の肺炎および皮膚感染症の処置を含む多数の臨床用途が2000年に承認された。リネゾリドは、多剤耐性(MDR)および広範囲薬剤耐性(XDR)株を含むMycobacterium tuberculosisに対するin vitro静菌活性を、1μg/ml未満の最小阻害濃度(MIC)で示す。しかし、これは、結核のマウスモデルにおいて中程度の活性を実証しているのみである。それにもかかわらず、リネゾリドは、多剤耐性結核を処置するための併用レジメンにおいて適応外で使用されてきた。
【0004】
現在、臨床開発中のオキサゾリジノンは、ミトコンドリアタンパク質合成(MPS)阻害に関連すると考えられる、長期投与(すなわち、1カ月超)後の動物における骨髄毒性を示し、安全域が非常に狭く、または安全域がない。このクラスの化合物の抗微生物作用様式は微生物タンパク質合成の阻害であるため、これらの化合物が示すMPS阻害およびその結果としての骨髄毒性は機序特異的であると考えられる。これらのオキサゾリジノンは、一般に高いクリアランスを示すので、有効な曝露を達成するためには、これらのオキサゾリジノンの開発目的であるTBまたは他の適応症の臨床処置において高用量投与が必要である(例えば、1日当たり500mg〜1600mg)。したがって、TBに対する効力および効能の改善、日用量を500mg未満に低減させるための全身クリアランスの低減、ならびに長期投与のための安全域の改善をもたらすMPS阻害および関連骨髄毒性の減少を実証する、TB処置のための新世代のオキサゾリジノンを同定することは、非常に望ましいことであろう。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0005】
発明の要旨
本発明は、式Iの新規オキサゾリジノンまたはその薬学的に許容される塩、水和物もしくは溶媒和物:
【化1】
[この文献は図面を表示できません]
[式中、
Rは、独立して、OR、OC(O)R、OC(O)NHR、OS(O)R、NHS(O)、NR、NHC(O)Rであり、
R’およびR’’は、独立して、H、F、ClまたはOMeであり、
各Rは、独立して、H、C〜Cアルキル、C〜Cシクロアルキルであり、ここで、前記アルキル、シクロアルキルは、ハロ、ヒドロキシ、C〜Cアルキル、C〜Cアルキルオキシから選択される1〜4個の基で任意選択で置換されており、
各Rは、独立して、C〜Cアルキル、C〜Cシクロアルキル、ヘテロシクリル、ヘテロアリールまたはアリールであり、ここで、前記アルキル、シクロアルキル、ヘテロシクリル、ヘテロアリールまたはアリールは、ハロ、ヒドロキシル、C〜Cアルキル、C〜Cアルコキシ、C〜Cアシルオキシ、CF、NO、CNおよびNHから選択される1〜4個の基で任意選択で置換されており、
各RおよびRは、独立して、H、C〜Cアルキル、C〜Cシクロアルキル、ヘテロシクリル ヘテロアリール、アリールであるか、またはRおよびRは、それらが結合している窒素と一緒になって、O、SもしくはNから選択される1〜3個の追加のヘテロ原子を有する4〜8員のヘテロシクリルもしくはヘテロアリールを形成し、ここで、前記アルキル、シクロアルキル、ヘテロシクリル、ヘテロアリールまたはアリールは、ハロ、C〜Cアルキル、C〜Cアルコキシ、CF、NO、CNから選択される1〜4個の基で任意選択で置換されており、
各Rは、独立して、C〜Cアルキル、C〜Cシクロアルキル、C〜Cアルコキシ、ヘテロアリール、アリールであり、ここで、前記アルキル、シクロアルキル、ヘテロシクリル、ヘテロアリールまたはアリールは、ハロ、ヒドロキシル、C〜Cアルキル、C〜Cアルコキシ、C〜Cアシルオキシ、CF、NO、CNおよびNHから選択される1〜4個の基で任意選択で置換されており、
環Aは、
【化2】
[この文献は図面を表示できません]
[式中、
各RおよびRは、独立して、H、F、CH、CHCH、CF、フェニルであり、
X = O、S、SO、SOであり、
Y = O、S、SO、SOおよびNRであり、
mは、1または2であり、
nは、1または2であり、
pは、1または2であり、
qは、1または2であり、
は、独立して、H、C〜Cアルキル、C〜Cシクロアルキル、COCHおよびp−トルエンスルホニルであり、ここで、前記アルキル、シクロアルキルは、ハロ、ヒドロキシル、C〜Cアルキル、C〜Cアルコキシ、C〜Cアシルオキシ、CF、NO、CNおよびNHから選択される1〜4個の基で任意選択で置換されている]
から選択される]
に関する。
【0006】
さらなる態様では、本発明は、少なくとも1種の式Iの化合物またはその塩、水和物もしくは溶媒和物、ならびに1種または複数の薬学的に許容される担体および/または添加剤を含む、医薬組成物を提供する。
【0007】
さらなる態様では、本発明は、治療有効量の式Iの化合物またはその塩、水和物もしくは溶媒和物を、微生物感染の処置を必要とする患者に投与することにより、ヒトにおける微生物感染を処置するための方法を提供する。
【0008】
さらなる態様では、本発明は、1種または複数の追加の抗感染処置剤をさらに含む、式Iの医薬組成物またはその塩、水和物もしくは溶媒和物を含む。
【0009】
なおさらなる態様では、本発明は、ヒトにおいて抗結核(TB)剤として使用するための式Iによる化合物またはその薬学的に許容される塩、水和物もしくは溶媒和物に関する。
【発明を実施するための形態】
【0010】
発明の詳細な説明
本発明の一態様は、上記に示し記載した式Iによる新規化合物を提供することである。具体的には、本発明の化合物は、グラム陽性好気性細菌、Mycobacterium tuberculosis、Mycobacterium aviumなどを含む多数のヒトのおよび獣医学的な病原体に対して有効である、有用な抗微生物剤である。結果として、本発明は、式Iによる新規化合物、およびその薬学的に許容される塩、水和物または溶媒和物を提供する。式Iにおける変数の値は、以下の段落において提供される。
【0011】
下記表1は、本発明の化合物のいくつかの具体例を、それらの構造、ならびに下記の実施例9および10のそれぞれに記載した通りに試験したときのMycobacterium tuberculosis H37Rv株に対するそれらのin vitro活性、およびin vitro MPS阻害活性を表示することにより示している。下記表1に示すように、強力な抗結核剤は低いMIC値を示す(MICが1μg/mL未満の特定の化合物)。逆に、高いMPS阻害IC50は、in vitroでのミトコンドリアタンパク質合成活性の減少を表し、in vivoでの骨髄抑制毒性の低減を表している。本発明のある特定の実施形態では、最良の治療指数を有する化合物は、相対的に低いMIC値と合わせて相対的に高いMPS阻害IC50を示す化合物である。本発明の代表的化合物を、表1に示す(表中、項目「NA」(すなわち、「入手不可」)は、特定の値が測定されなかったことを表す)。
【表1-1】
[この文献は図面を表示できません]
【表1-2】
[この文献は図面を表示できません]
【表1-3】
[この文献は図面を表示できません]
【表1-4】
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【表1-5】
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【表1-6】
[この文献は図面を表示できません]
【表1-7】
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【表1-8】
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【表1-9】
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【表1-10】
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【表1-11】
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【表1-12】
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【表1-13】
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【表1-14】
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【表1-15】
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【0012】
定義
本明細書において使用される場合、別段の指示がない限り、「アルキル」は、指定された炭素原子数を有する分枝鎖および直鎖の飽和脂肪族炭化水素基を含む。アルキル基に対して一般的に使用される略語が、本明細書の全体にわたって使用され、例えば、メチルは、「Me」もしくはCHを含む従来の略語、または定義された末端基を有しない延長結合である記号、例えば、
【化3】
[この文献は図面を表示できません]
により表すことができ、エチルは、「Et」またはCHCHにより表され、プロピルは、「Pr」またはCHCHCHにより表され、ブチルは、「Bu」またはCHCHCHCHにより表すことができるなどである。「C1〜6アルキル」(または「C〜Cアルキル」)は、指定数の炭素原子を有する、すべての異性体を含めた分枝鎖または直鎖のアルキル基を意味する。C1〜6アルキルは、すべてのヘキシルアルキルおよびペンチルアルキル異性体、ならびにn−、イソ−、sec−およびt−ブチル、n−およびイソプロピル、エチルおよびメチルを含む。数が定められていない場合、直鎖または分枝状のアルキル基について1〜10個の炭素原子が意図される。C1〜6アルキルは、非置換であってもよく、または1〜3個のフッ素もしくは1〜3個の塩素原子で置換されていてもよい。
【0013】
「シクロアルキル」は、ヘテロ原子を含有していないC3〜10炭素環を意味する。例えば、シクロアルキルには、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、シクロヘプチル、デカヒドロナフチルなどが含まれる。
【0014】
「アリール」は、6〜12個の炭素原子を含有する単環式および二環式の芳香環を意味する。アリールの例には、これらに限定されないが、フェニル、ナフチル、インデニルなどが含まれる。アリールにはまた、アリール基に縮合した単環式環も含まれる。例には、テトラヒドロナフチル、インダニルなどが含まれる。
【0015】
「ヘテロシクリル」は、別段の指示がない限り、N、OおよびSから選択される1〜2個のヘテロ原子を含有する4員、5員、6員、7員または8員の単環式飽和環であって、結合点が炭素または窒素であり得るものを意味する。「ヘテロシクリル」の例には、これらに限定されないが、ピペリジニル、ピペラジニル、モルホリニル、ピロリジニル、オキサゾリジニル、イミダゾリジニルなどが含まれる。この用語にはまた、芳香族ではない部分不飽和単環式環、例えば窒素を介して結合している2−もしくは4−ピリドン、またはN−置換(1H,3H)−ピリミジン−2,4−ジオン(N−置換ウラシル)も含まれる。ヘテロシクリルにはまた、荷電形態のそのような部分、例えばピペリジニウムも含まれ得る。
【0016】
「ヘテロアリール」は、5〜10個の原子を有し、N、OおよびSから選択される1〜3個のヘテロ原子を含有する単環式または二環式の芳香環または環系を意味する。例には、これらに限定されないが、オキサジアゾリル、チアジアゾリル、ピロリル、フラニル、トリアジニル、チエニル、ピリミジル、ピリミジニル、ピリダジニル、ピラジニル、イソオキサゾリル、トリアゾリル、イソチアゾリル、ピラゾリル、イミダゾリル、ピリジル、ピリジニル、オキサゾリル、チアゾリル、テトラゾリルなどが含まれる。ヘテロアリールにはまた、非芳香族または部分的に芳香族である複素環に縮合した芳香族複素環基、およびシクロアルキル環に縮合した芳香族複素環基も含まれる。ヘテロアリールのさらなる例には、これらに限定されないが、イミダゾピリジニル、イミダゾピリダジニル、ピラゾロピラゾリル、インダゾリル、チエノピラゾリル、ピラゾロピリジニルおよびイミダゾチアゾリルが含まれる。ヘテロアリールにはまた、荷電形態のそのような基、例えばピリジニウムも含まれる。ある実施形態では、ヘテロアリールは、トリアゾリル、イミダゾリル、オキサジアゾリル、ピラゾリル、オキサゾリルおよびピリジニルである。
【0017】
「複素環アルキル」には、別段の指示がない限り、上記のようなヘテロシクリルの炭素または窒素原子に結合している、分枝鎖および直鎖の両方の飽和脂肪族炭化水素基が含まれる。
【0018】
「ハロゲン(またはハロ)」には、フッ素(フルオロ)、塩素(クロロ)、臭素(ブロモ)およびヨウ素(ヨード)が含まれる。一実施形態では、ハロゲンは塩素またはフッ素である。
【0019】
指定された置換基による置換は、そのような環置換が化学的に許容され、結果として安定な化合物を生じるのであれば、環(例えば、アリール、ヘテロアリール環または飽和複素環)中の任意の原子上で可能である。「安定な」化合物は、調製および単離をすることができ、その構造および特性は、記載の目的のための化合物の使用が可能になるくらいの期間にわたって、本質的に不変のままであり、または本質的に不変のままにすることができる。
【0020】
本開示の全体にわたって使用される標準的な命名法の下では、指定された側鎖の末端部分が最初に記載され、続いて結合点に向かって隣接する官能基が記載される。例えば、C1〜5アルキルCOORは、
【化4】
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に相当する。
【0021】
変数(例えば、R、Rなど)が任意の構成要素または式において1回を超えて出現する場合は、各出現におけるその定義は、他のすべての出現におけるその定義から独立している。加えて、置換基および/または変数の組合せは、そのような組合せが安定な化合物をもたらす場合にのみ許容される。
【0022】
本開示の化合物の選択において、様々な置換基、すなわち、R、R、Rなどが、化学構造の接続性および安定性の一般原則に従って選択されるべきであることを当業者は認識するであろう。
【0023】
「置換された」という用語は、指定された置換基による多重の置換度を含むように使用される。複数の置換基が特許請求されている場合、置換化合物は、独立して、これらの開示された置換基のうちの1個または複数により置換され得る。独立して置換されるとは、(2個またはそれ超の)置換基が同一であっても異なっていてもよいことを意味する。
【0024】
置換基または変数が複数の定義を有する場合、この置換基または変数は、指定された定義からなる群から選択されるものと定義される。
【0025】
塩:
構造式Iの化合物はまた、薬学的に許容される塩も包含する。本発明の化合物は、薬学的に許容される塩の形態で投与することができる。「薬学的に許容される塩」という用語は、無機または有機の塩基または酸を含む薬学的に許容される塩基または酸から調製される塩を意味する。塩基性化合物の薬学的に許容される塩は、遊離塩基を適切な有機または無機酸と混合することにより一般に調製される本発明の化合物の非毒性塩を指す。本発明の塩基性化合物の代表的な塩には、これらに限定されないが、酢酸塩、アスコルビン酸塩、ベンゼンスルホン酸塩、安息香酸塩、重炭酸塩、重硫酸塩、重酒石酸塩、ホウ酸塩、酪酸塩、ショウノウ酸塩、ショウノウスルホン酸塩、カンシル酸塩、炭酸塩、クラブラン酸塩、クエン酸塩、エデト酸塩、エジシル酸塩(edisylate)、エストレート(estolate)、エシル酸(esylate)、フマル酸塩、グルセプト酸塩(gluceptate)、グルコン酸塩、グルタミン酸塩、臭化水素酸塩、塩酸塩、ラクトビオン酸塩、ラウリン酸塩、リンゴ酸塩、マレイン酸塩、マンデル酸塩、メシル酸塩、メチル臭化物、メチル硝酸塩、メチル硫酸塩、メタンスルホン酸塩、リン酸塩/二リン酸塩、ポリガラクツロン酸塩、プロピオン酸塩、サリチル酸塩、ステアリン酸塩、硫酸塩、塩基性酢酸塩、コハク酸塩、タンニン酸塩、酒石酸塩、テオクル酸塩、チオシアン酸塩、トシル酸塩、トリエチオジド(triethiodide)、吉草酸塩などが含まれる。式Iにより包含される酸の適切な薬学的に許容される塩には、これらに限定されないが、アルミニウム、アンモニウム、カルシウム、銅、第二鉄、第一鉄、リチウム、マグネシウム、マンガン、亜マンガン(mangamous)、カリウム、ナトリウム、亜鉛などを含む無機塩基から生成される塩が含まれる。薬学的に許容される有機非毒性塩基から誘導される塩には、第1級、第2級および第3級アミン、環状アミン、ジシクロヘキシルアミンおよび塩基性イオン交換樹脂、例えばアルギニン、ベタイン、カフェイン、コリン、ジエチルアミン、2−ジエチルアミノエタノール、2−ジメチルアミノエタノール、エタノールアミン、エチレンジアミン、N−エチルモルホリン、N−エチルピペリジン、グルカミン、グルコサミン、ヒスチジン、ヒドラバミン、イソプロピルアミン、リシン、メチルグルカミン、モルホリン、ピペラジン、ピペリジン、ポリアミン樹脂、プロカイン、プリン、テオブロミン、トリエチルアミン、トリメチルアミン、トリプロピルアミン、トロメタミンなどの塩が含まれる。
【0026】
式Iの化合物の溶媒和物および水和物もまた、本発明に含まれる。
【0027】
本発明はまた、下記の通り、式Iの化合物を合成するためのプロセスも開示する。
【0028】
目的の本発明の一態様は、ヒトにおける微生物感染の処置方法において使用するための式Iによる化合物またはその薬学的に許容される塩、水和物もしくは溶媒和物に関する。
【0029】
目的の本発明の別の態様は、微生物感染の処置を必要とするヒト患者において微生物感染を処置する方法であって、治療有効量の式Iの化合物またはその薬学的に許容される塩、水和物もしくは溶媒和物を前記患者に投与することを含む方法である。
【0030】
さらなる態様では、本発明は、1種または複数の追加の抗感染剤をさらに含む、式Iの医薬組成物またはその塩、水和物もしくは溶媒和物を提供する。
【0031】
なおさらなる態様では、本発明は、ヒトにおいて抗結核(TB)剤として使用するための式Iによる化合物またはその薬学的に許容される塩、水和物もしくは溶媒和物に関する。
【0032】
本発明の化合物を原料化学物質として投与することは可能かもしれないが、これらを医薬組成物として提示することが好ましい。したがって、さらなる態様によれば、本発明は、式(I)の化合物またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物を、1種または複数のその薬学的担体および任意選択で1種または複数の他の治療成分と一緒に含む医薬組成物を提供する。担体(複数可)は、製剤の他の成分と適合し、かつその受容者に対して有害ではないという意味で「許容される」ものでなければならない。
【0033】
製剤は、経口、非経口(皮下、皮内、筋肉内、静脈内および関節内を含む)、直腸および局所(皮膚、頬側、舌下および眼内を含む)投与に適したものを含む。最も適切な経路は、受容者の状態および障害に依存し得る。錠剤、カプセル剤、眼内局所製剤および非経口液剤が、アミノグリコシドでは一般的である。製剤は、好都合には、単位剤形で提示してもよく、薬学の技術分野で周知の任意の方法により調製してもよい。すべての方法は、式(I)の化合物またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物(「活性成分」)と、1種または複数の補助成分を構成する担体とを会合させるステップを含む。一般に、製剤は、活性成分と、液体担体もしくは微粉化された固体担体またはその両方とを均一かつ密接に会合させ、次いで、必要に応じて、生成物を所望の製剤に成形することにより調製される。
【0034】
経口投与に適した本発明の製剤は、それぞれが所定量の活性成分を含有しているカプセル剤、カシェ剤もしくは錠剤などの個別単位として;散剤もしくは顆粒剤として;水性液体もしくは非水性液体中の液剤もしくは懸濁剤として;または水中油液体エマルション剤もしくは油中水液体エマルション剤として提示することができる。活性成分はまた、ボーラス剤、舐剤またはペースト剤として提示してもよい。
【0035】
錠剤は、任意選択で1種または複数の補助成分と共に圧縮または成型することにより作製することができる。圧縮錠剤は、結合剤、滑沢剤、不活性希釈剤、平滑剤、界面活性剤または分散剤と任意選択で混合した、粉末または顆粒などの自由流動形態にある活性成分を、適切な機械内で圧縮することにより調製することができる。成型錠剤は、不活性液体希釈剤で湿らせた粉末化化合物の混合物を適切な機械内で成形することにより作製することができる。錠剤は、任意選択でコーティングするか、または割線を入れることができ、その中の活性成分の持続放出、遅延放出または制御放出が行われるように製剤化することができる。
【0036】
非経口投与のための製剤には、抗酸化剤、緩衝液、静菌薬、および製剤を所期の受容者の血液と等張にする溶質を含有し得る水性および非水性の滅菌注射用液剤が含まれる。非経口投与のための製剤にはまた、懸濁化剤および増粘剤を含み得る水性および非水性の滅菌懸濁剤も含まれる。製剤は、複数回用量容器の単位用量、例えば密封したアンプルおよびバイアルに入れて提示することができ、使用直前に、滅菌液体担体、例えば生理食塩水、リン酸緩衝生理食塩水(PBS)などの添加しか必要としないフリーズドライ(凍結乾燥)状態で貯蔵することができる。即時注射用の液剤および懸濁剤は、先に記載した種類の滅菌散剤、顆粒剤および錠剤から調製することができる。
【0037】
好ましい単位投与製剤は、本明細書において下記に記載した通りの有効な用量またはその適切な分数の活性成分を含有するものである。
【0038】
特に上述した成分に加えて、本発明の製剤は、問題の製剤のタイプに関連する当技術分野における従来の他の薬剤を含み得ること、例えば、経口投与に適した製剤は、香味剤を含み得ることを理解すべきである。
【0039】
略語
下記の合成スキームおよび実施例の全体にわたって、略語は、別段の指示がない限り、以下の意味で使用される。
Acは、アセテートまたはアセチルであり、
aq.は、水性であり、
Arは、アリールであり、
Bnは、ベンジルであり、
BnNHは、ベンジルアミンであり、
Bocは、tert−ブチルカルバモイルであり、
brは、幅広であり、
Buは、ブチルであり、
Buは、tert−ブチルであり、
n−BuLiは、n−ブチルリチウムであり、
CbzClは、クロロギ酸ベンジルであり、
CFUは、コロニー形成単位であり、
COは、二酸化炭素であり、
COX−1は、シクロオキシゲナーゼIであり、
Prは、シクロプロピルであり、
DCMは、ジクロロメタンであり、
DIPEAは、N,N−ジイソプロピルエチルアミンであり、
DMAPは、4−ジメチルアミノピリジンであり、
DMEMは、ダルベッコ改変イーグル培地であり、
DMFは、N,N−ジメチルホルムアミドであり、
DMSOは、ジメチルスルホキシドであり、
ELISAは、酵素結合免疫吸着アッセイであり、
ESIは、エレクトロスプレーイオン化であり、
Etは、エチルであり、
EtNは、トリエチルアミン(triethylaimne)であり、
EtOは、ジエチルエーテルであり、
EtOHは、エタノールであり、
EtOAcは、酢酸エチルであり、
FBSは、ウシ胎児血清であり、
ハロは、ハロゲン(例えば、フッ素または塩素)であり、
H−NMRは、プロトン核磁気共鳴であり、
13C−NMRは、炭素核磁気共鳴であり、
H9C2は、ラット心筋芽由来の細胞株であり、
HPLCは、高速液体クロマトグラフィーであり、
HRMSは、高分解能質量分析であり、
Hzは、ヘルツであり、
iは、イソであり、
IC50は、半最大阻害濃度であり、
Kgは、キログラムであり、
Mは、モル濃度であり、
Meは、メチルであり、
μgは、マイクログラムであり、
MeCNは、アセトニトリルであり、
MeOHは、メタノールであり、
MsClは、メタンスルホニルクロリドであり、
MHzは、メガヘルツであり、
mmは、ミリメートルであり、
μLは、マイクロリットルであり、
mMは、ミリモル濃度であり、
μMは、マイクロモル濃度であり、
mmolは、ミリモルであり、
MABAは、マイクロプレートアラマーブルーアッセイであり、
MICは、最小阻害濃度であり、
MPSは、ミトコンドリアタンパク質合成であり、
m/zは、質量電荷比であり、
nは、規定であり、
NEAAは、非必須アミノ酸であり、
nmは、ナノメートルであり、
nPrは、n−プロピルであり、
pは、パラであり、
PEは、石油エーテルであり、
Phは、フェニルであり、
Prは、プロピルであり、
rtは、室温であり、
secは、第2であり、
SDH−Aは、コハク酸デヒドロゲナーゼ−Aであり、
tertは、第3であり、
TFAは、トリフルオロ酢酸であり、
TsClは、p−トルエンスルホニルクロリドであり、
TMSIは、トリメチルシリルヨージドであり、
TPPは、トリフェニルホスフィンであり、
TsNHは、p−トルエンスルホンアミドであり、
トシルは、p−トルエンスルホニルであり、
THFは、テトラヒドロフランであり、
TLCは、薄層クロマトグラフィーである。
【実施例】
【0040】
本発明の代表的化合物を調製するための合成方法を、以下の実施例において例示する。出発物質は、市販されているか、または当技術分野で公知の手順もしくは本明細書で例示する通りの手順に従って作製することができる。以下の実施例は、本発明の例示に役立てることを意図したものであり、その範囲を制限することを意図しておらず、そのように構成すべきものでもない。
【0041】
(実施例1)
[1,4]チアゼパン(1a)の調製
【化5】
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【0042】
ステップ1:ジヒドロ−2H−チオピラン−4(3H)−オンオキシム(1a−1)の合成
【化6】
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O(100mL)およびエタノール(40mL)中のジヒドロ−2H−チオピラン−4(3H)−オン(10g、0.086mol)およびヒドロキシルアミン塩酸塩(10.4g、0.15mol)の溶液に、酢酸ナトリウム(13.1g、0.16mol)を添加した。混合物を4時間還流させ、有機溶媒を真空中で除去し、残留物を氷浴中で冷却し、濾過により8.92gの固体を収率79%で得た。1H-NMR (400 MHz, CDCl3) δ: 2.88 (m, 2H), 2.80 (m, 2H), 2.74 (m, 2H), 2.57 (m, 2H).
【0043】
ステップ2:1,4−チアゼパン−5−オン(1a−2)の合成
【化7】
[この文献は図面を表示できません]
ポリリン酸中のジヒドロ−2H−チオピラン−4(3H)−オンオキシム(4.01g、0.03mol)の混合物を、115℃で15分間加熱し、室温に冷却し、氷水を添加し、次いで混合物をEtOAcで5回抽出した。合わせた有機層をNaSOで乾燥させ、真空下で濃縮して、2.4gの生成物を褐色固体として収率60%で得た。1H-NMR (400 MHz, CDCl3) δ: 6.79 (brs, 1H), 3.63 (m, 2H), 2.94 (m, 2H), 2.74 (m, 4H).
【0044】
ステップ3:1,4−チアゼパン(1a)の合成
【化8】
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乾燥THF中の1,4−チアゼパン−5−オン(2.07g、15.7mmol)の溶液に、LiAlH(0.66g、17.3mmol)を0℃で添加し、次いで混合物を室温で4時間撹拌した。HO(0.7mL)、15%NaOH(0.7mL)およびHO(2.1mL)を、反応物に連続的に添加した。混合物を濾過して、1.77gの生成物を収率96%で得た。1H-NMR (400 MHz, CDCl3) δ: 3.07 (m, 2H), 2.98 (m, 2H), 2.75 (m, 4H), 1.93 (m, 2H).
【0045】
(実施例2)
1,5−チアゾカン塩酸塩(1,5-Thiazocane hydrochloride)(1b)の調製
【化9】
[この文献は図面を表示できません]
【化10】
[この文献は図面を表示できません]
【0046】
ステップ1:3,3’−(ベンジルアザンジイル)ジプロパン酸ジメチル(1b−1)の合成
【化11】
[この文献は図面を表示できません]
MeOH(50mL)中のベンジルアミン(10.7g、0.1mol)の溶液を、MeOH(100mL)中のアクリル酸メチル(18.9g、0.022mol)の溶液に室温で滴下添加した。得られた混合物を8時間還流させ、真空中でエバポレートして、27.9gの生成物を定量的収率で得た。1H-NMR (400 MHz, CDCl3) δ: 7.28 (m., 5H), 3.64 (s, 2H), 3.59 (s, 6H), 2.80 (m, 4H), 2.47 (m, 4H).
【0047】
ステップ2:3,3’−(ベンジルアザンジイル)ビス(プロパン−1−オール)(1b−2)の合成
【化12】
[この文献は図面を表示できません]
乾燥THF中の3,3’−(ベンジルアザンジイル)ジプロパン酸ジメチル(4.47g、16.0mmol)の溶液に、LiAlH(0.77g、20.2mmol)を0℃で添加し、次いで混合物を室温で24時間撹拌した。MeOH(1.5mL)、15%NaOH(1.0mL)およびHO(1.0mL)を、反応物に連続的に添加した。混合物を濾過して、3.4gの生成物を収率91%で得た。1H-NMR (400 MHz, CDCl3) δ: 7.31 (m, 5H), 3.68 (t, J = 5.6 Hz, 5.6 Hz, 4H), 3.57 (s, 2H), 2.63 (t, J = 6.4 Hz, 6.0 Hz, 4H), 1.76 (m, 4H).
【0048】
ステップ3:N−ベンジル−3−ブロモ−N−(3−ブロモプロピル)プロパン−1−アミン(1b−3)の合成
【化13】
[この文献は図面を表示できません]
乾燥CHCl中の3,3’−(ベンジルアザンジイル)ビス(プロパン−1−オール)(447mg、2.0mmol)の溶液に、PBr3を0℃で滴下添加し、次いで混合物を室温で12時間撹拌した。反応混合物を水で希釈し、CHClで抽出した。合わせた有機層を飽和NaHCOおよびブラインで洗浄し、NaSOで乾燥させ、濃縮した。0.43gの生成物を黄色油状物として収率61%で得た。1H-NMR (400 MHz, CDCl3) δ: 7.27 (m, 5 H), 3.56 (s, 2 H), 3.44 (t, J = 6.8 Hz, 6.4 Hz, 4 H), 2.58 (t, J = 6.4 Hz, 6.4 Hz, 4 H), 2.02 (m, 4 H).
【0049】
ステップ4:5−ベンジル−1,5−チアゾカン(1b−4)の合成
【化14】
[この文献は図面を表示できません]
エタノール中のN−ベンジル−3−ブロモ−N−(3−ブロモプロピル)プロパン−1−アミン(1.0g、2.9mmol)の溶液に、NaS・9HO(697mg、2.9mmol)を添加した。混合物を18時間還流させた。次いで、混合物を室温に冷却し、溶媒を真空中で除去した。残留物に、HOおよびEtOを添加した。水層をEtOで抽出し、合わせた有機層をブラインで洗浄し、NaSOで乾燥させ、真空下で濃縮した。粗生成物を精製することなく使用した。
【0050】
ステップ5:1,5−チアゾカン塩酸塩(1b)の合成
【化15】
[この文献は図面を表示できません]
CHCl中の5−ベンジル−1,5−チアゾカン(8.6g、39mmol)の溶液に、(6.15g、43mmol)を0℃で添加した。混合物を室温で6時間撹拌した。溶媒を真空中で蒸発させ、残留物をMeOH中で3時間還流させた。混合物を濃縮し、EtOで洗浄した。粗生成物を精製することなく使用した。
【0051】
(実施例3)
(1R,5S)−3−チア−6−アザビシクロ[3.1.1]ヘプタン(1c)の調製
【化16】
[この文献は図面を表示できません]
【0052】
ステップ1:2,4−ジブロモペンタン二酸ジエチル(1c−1)の合成
【化17】
[この文献は図面を表示できません]
ジヒドロ−2H−ピラン−2,6(3H)−ジオン(11.4g、0.1mol)およびPBr(0.1mL)の溶液に、Br(32g、0.2mol)を100℃で滴下添加し、混合物を100℃で7時間撹拌し、室温に冷却した。HCl/EtOH(10mL)を反応混合物に添加し、室温で終夜撹拌した。EtOHを蒸発させた後、EtOを残留物に添加し、飽和NaHCOおよびブラインで洗浄し、NaSOで乾燥させ、濃縮して、32gの生成物を得、これを精製することなく次のステップに使用した。
【0053】
ステップ2:(2R,4S)−1−ベンジルアゼチジン−2,4−ジカルボン酸ジエチル(1c−2)の合成
【化18】
[この文献は図面を表示できません]
トルエン中の(2R,4S)−2,4−ジブロモペンタン二酸ジエチル(54g、156mmol)、ベンジルアミン(17g、159mmol)およびKCO(25.9g、187.2mmol)の混合物を、24時間還流させた。混合物をブラインで洗浄し、乾燥させ、濃縮した。粗生成物をシリカゲルでのクロマトグラフィーにより精製して、18.39gの生成物を収率41%で得た。HRMS(ESI):m/z[M+H]1622NOの計算値:292.1549;実測値:292.1542。
【0054】
ステップ3:((2R,4S)−1−ベンジルアゼチジン−2,4−ジイル)ジメタノール(1c−3)の合成
【化19】
[この文献は図面を表示できません]
EtOH/MeOH(9:1;10mL)中の(2R,4S)−1−ベンジルアゼチジン−2,4−ジカルボン酸ジエチル(0.8g、2.75mmol)の溶液に、CaCl(0.92g、8.25mmol)を室温で添加した。次いで、得られた撹拌混合物に、NaBH(0.63g、16.5mmol)を少量ずつ添加した。反応混合物を室温で終夜撹拌した。その後、HO(5mL)を添加し、混合物を30分間撹拌した。次いで、混合物を真空中で濃縮し、HO(10mL)とCHCl(10mL)との間で分配した。水層をCHCl(2×10mL)で抽出し、有機層を合わせ、ブライン(10mL)で洗浄し、NaSOで乾燥させ、真空中で濃縮して、0.25gの生成物を黄色油状物として得た。この生成物をさらに精製することなく次のステップにおいて使用した。MS(ESI):m/z[M+H]:208.1477。
【0055】
ステップ4:(2R,4S)−2,4−ビス(ヒドロキシメチル)アゼチジン−1−カルボン酸ベンジル(1c−4)の合成
【化20】
[この文献は図面を表示できません]
MeOH(10mL)中の((2R,4S)−1−ベンジルアゼチジン−2,4−ジイル)ジメタノール(0.52g、2.9mmol)の溶液に、Pd(OH)(0.13g)を添加し、混合物をH下、室温で2時間撹拌した。懸濁液をセライトの短いパッドに通して濾過し、追加のMeOHで溶出した。溶媒を真空中で除去した。残留物を無水CHCl(30mL)に溶解した。得られた溶液に、DIPEA(0.37g、2.9mmol)を添加し、次いでCbzCl(0.44g、2.56mmol)を滴下添加した。混合物を室温で2時間撹拌し、次いでHO(50mL)でクエンチした。有機層をブラインで洗浄し、NaSOで乾燥させ、濃縮した。粗生成物をシリカゲルでのクロマトグラフィー(CHCl中5%MeOH)により精製して、0.33gの生成物を黄色油状物として収率45%で得た。
【0056】
ステップ5:(2R,4S)−ベンジル−2,4−ビス(((メチルスルホニル)オキシ)メチル)アゼチジン−1−カルボキシレート(1c−5)の合成
【化21】
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CHCl(15mL)中の(2R,4S)−2,4−ビス(ヒドロキシメチル)アゼチジン−1−カルボン酸ベンジル(51mg、0.2mmol)の溶液に、EtN(61mg、0.6mmol)、次いでMsCl(70mg、0.6mmol)を滴下添加した。混合物を室温で5時間撹拌し、反応混合物を1N HClおよびブラインで洗浄し、NaSOで乾燥させ、濃縮した。粗生成物をシリカゲルでのクロマトグラフィー(CHCl中5%MeOH)により精製して、65mgの生成物を黄色油状物として収率80%で得た。
HRMS(ESI):m/z[M+H]1522NOの計算値:408.0787;実測値:408.0780。
【0057】
ステップ6:(2R,4S)−ベンジル−2,4−ビス(ブロモメチル)アゼチジン−1−カルボキシレート(1c−6)の合成
【化22】
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アセトン(15mL)中の(2R,4S)−ベンジル−2,4−ビス(((メチルスルホニル)オキシ)メチル)アゼチジン−1−カルボキシレート(65mg、0.16mmol)およびLiBr(139mg、1.6mmol)の混合物を、10時間還流させた。反応混合物をエバポレートし、残留物にHO(20mL)およびEtO(20mL)を添加した。水層をEtO(2×20mL)で抽出し、合わせた有機層をブライン(10mL)で洗浄し、NaSOで乾燥させ、真空下で濃縮して、51mgの生成物を黄色油状物として収率85%で得た。HRMS(ESI):m/z[M+H]1315BrNOの計算値:375.9548;実測値:375.9558。
【0058】
ステップ7:(1R,5S)−3−チア−6−アザビシクロ[3.1.1]ヘプタン−6−カルボン酸ベンジル(1c−7)の合成
【化23】
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DMF(5mL)中の(2R,4S)−2,4−ビス(ブロモメチル)アゼチジン−1−カルボン酸ベンジル(0.77g、2.05mmol)の溶液に、NaS・9HO(0.59g、2.46mmol)を添加した。混合物を室温で45分間撹拌した。溶液に、HO(20mL)およびEtOAc(25mL)を添加した。水層をEtOAc(2×20mL)で抽出し、合わせた有機層をブライン(10mL)で洗浄し、NaSOで乾燥させ、真空下で濃縮した。粗生成物をシリカゲルでのクロマトグラフィー(PE中20〜30%EtOAc)により精製して、0.15gの生成物を無色油状物として収率28.7%で得た。HRMS(ESI):m/z[M+H]1317NOSの計算値:250.0902;実測値:250.0900。
【0059】
ステップ8:(1R,5S)−3−チア−6−アザビシクロ[3.1.1]ヘプタンヨウ素酸塩(1c)の合成
【化24】
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無水CHCl(20mL)中の(1R,5S)−ベンジル−3−チア−6−アザビシクロ[3.1.1]ヘプタン−6−カルボキシレート(0.19g、0.8mmol)の溶液に、TMSI(0.39g、1.9mmol)をAr下、0℃で添加した。得られた混合物を室温で2時間撹拌し、MeOH(5mL)を反応物に滴下添加した。結果溶液をさらに0.5時間撹拌し、次いで蒸発させて溶媒を除去した。残留物をPE/EtOAc(2:1)で洗浄して、0.24gの粗生成物を褐色固体として得、精製することなく使用した。
【0060】
(実施例4)
(1R,5S)−3−チア−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタンヨウ素酸塩(1d)の調製
【化25】
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【0061】
ステップ1:cis−1−ベンジルピロリジン−2,5−ジカルボン酸ジエチル(1d−1)の合成
【化26】
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トルエン(45mL)およびHO(9mL)中の2,5−ジブロモヘキサン二酸ジエチル(10.8g、30mmol)およびベンジルアミン(3.2g、30mmol)の撹拌溶液に、KCO(5g、36mmol)を室温で添加した。混合物をAr下で20時間還流させ、次いでHO(30mL)に注ぎ入れた。水層をEtOAc(2×20mL)で抽出し、合わせた有機層をブライン(20mL)で洗浄し、NaSOで乾燥させ、シリカゲルでのクロマトグラフィー(PE中10〜20%EtOAc)により精製して、6.1gの生成物を黄色油状物として収率67%で得た。
1H-NMR (400 MHz, CDCl3) δ: 7.35-7.22 (m, 5 H), 4.06-4.00 (m, 4 H), 3.97 (s, 2 H), 3.46 (brs, 2 H), 2.08-2.04 (m, 4 H), 1.19 (t, J = 7.1 Hz, 6 H).HRMS(ESI):m/z[M+H]1724NOの計算値:306.1705;実測値:306.1695。
【0062】
ステップ2:cis−1−2,5−ジエチルピロリジン−1,2,5−トリカルボン酸ベンジル(1d−2)の合成
【化27】
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MeOH(100mL)中のcis−1−ベンジルピロリジン−2,5−ジカルボン酸ジエチル(5.4g、17.7mmol)の溶液に、10%Pd/C(0.54g)を添加し、混合物をH下、50psiにてParrシェーカー内、室温で4時間振盪した。懸濁液をセライトの短いパッドに通して濾過し、追加のMeOHで溶出した。溶媒を真空中で除去した。残留物を無水CHCl(50mL)に溶解し、0℃に冷却した。得られた溶液に、EtN(2.2g、21.6mmol)を添加し、次いでCbzCl(3.7g、21.6mmol)を滴下添加した。混合物を室温で終夜撹拌し、次いでHO(50mL)でクエンチした。有機層をブラインで洗浄し、NaSOで乾燥させ、濃縮した。粗生成物をシリカゲルでのクロマトグラフィー(PE中5〜20%EtOAc)により精製して、5.22gの生成物を黄色油状物として収率84%で得た。1H-NMR (400 MHz, CDCl3) δ: 7.33-7.29 (m, 5 H), 5.19-5.10 (m, 2 H), 4.47 (m, 1 H), 4.40 (m, 1 H), 4.22 (q, J = 7.2 Hz, 2 H), 4.09 (q, J = 6.8 Hz, 2 H), 2.25-2.14 (m, 4 H), 1.28 (t, J = 6.8 Hz, 3 H), 1.17 (t, J = 6.8 Hz, 3 H).HRMS(ESI):m/z[M+H]1824NOの計算値:350.1604;実測値:350.1649。
【0063】
ステップ3:cis−2,5−ビス(ヒドロキシメチル)ピロリジン−1−カルボン酸ベンジル(1d−3)の合成
【化28】
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EtOH/MeOH(10:1;300mL)中のcis−1−2,5−ジエチルピロリジン−1,2,5−トリカルボン酸ベンジル(5.75g、16.4mmol)の溶液に、CaCl(5.5g、49.2mmol)を室温で添加した。次いで、得られた撹拌混合物に、NaBH(3.75g、98.4mmol)を少量ずつ添加した。反応混合物を室温で終夜撹拌した。その後、HO(50mL)を添加し、混合物を30分間撹拌した。次いで、混合物を真空中で濃縮し、HO(100mL)とEtOAc(100mL)との間で分配した。水層をEtOAc(2×50mL)で抽出し、有機層を合わせ、ブライン(10mL)で洗浄し、NaSOで乾燥させ、真空中で濃縮して、4.57gの生成物を無色油状物として得た。この生成物をさらに精製することなく次のステップにおいて使用した。
1H-NMR (400 MHz, CDCl3) δ: 7.39-7.33(m, 5 H), 5.16 (s, 2 H), 4.09-3.82 (m, 4 H), 3.56 (d, J = 8.1 Hz, 2 H), 2.91 (brs, 2 H), 2.04-1.97 (m, 4 H).HRMS(ESI):m/z[M+Na]1419NNaOの計算値:288.1206;実測値:288.1196。
【0064】
ステップ4:cis−2,5−ビス(トシルオキシメチル)ピロリジン−1−カルボン酸ベンジル(1d−4)の合成
【化29】
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CHCl(50mL)中の化合物cis−2,5−ビス(ヒドロキシメチル)ピロリジン−1−カルボン酸ベンジル(4.35g、16.4mmol)、EtN(3.65g、36.1mmol)およびDMAP(4.01g、32.8mmol)の溶液を、0℃に冷却した。この混合物に、p−トルエンスルホニルクロリド(6.88g、36.1mmol)を一度に添加し、得られた混合物を室温で終夜撹拌した。次いで、混合物を水およびブラインで洗浄し、NaSOで乾燥させ、真空下で濃縮した。残留物をフラッシュカラムクロマトグラフィー(PE中30〜40%EtOAc)により精製して、8.97gの生成物を半固体として収率95%で得た。
1H-NMR (400 MHz, CDCl3) δ: 7.73 (brs, 4 H), 7.36-7.29 (m, 9 H), 5.03-4.96 (m, 2 H), 4.15-3.89 (m, 6 H), 2.44 (s, 6 H), 1.87-1.83 (m, 4 H). 13C-NMR (100 MHz, CDCl3) δ (回転異性体): 165.30, 154.49, 144.90, 135.88, 132.61, 129.90, 128.55, 128.19, 127.89, 69.16, 68.87, 67.28, 57.30, 56.56, 26.61, 25.44, 21.63.HRMS(ESI):m/z[M+H]2832NOの計算値:574.1564;実測値:574.1547。
【0065】
ステップ5:(1R,5S)−ベンジル−3−チア−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−8−カルボキシレート(1d−5)の合成
【化30】
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エタノール(25mL)およびHO(25mL)中のcis−2,5−ビス(トシルオキシメチル)ピロリジン−1−カルボン酸ベンジル(4.1g、7.1mmol)の溶液に、NaS・9HO(5.12g、21.3mmol)を添加した。混合物を5時間還流させた。次いで、混合物を室温に冷却し、溶媒を真空中で除去した。残留物に、HO(20mL)およびEtOAc(25mL)を添加した。水層をEtOAc(2×20mL)で抽出し、合わせた有機層をブライン(10mL)で洗浄し、NaSOで乾燥させ、真空下で濃縮した。粗生成物をシリカゲルでのクロマトグラフィー(PE中20〜30%EtOAc)により精製して、1.38gの生成物を無色油状物として収率73%で得た。
1H-NMR (400 MHz, CDCl3) δ: 7.37-7.30 (m, 5 H), 5.16 (s, 2 H), 4.52-4.47 (m, 2 H), 3.22 (d, J = 11.6 Hz, 1 H), 3.11 (d, J = 10.8 Hz, 1 H), 2.12 (d, J = 12.8 Hz, 2 H), 2.06 (d, J = 1.2 Hz, 4 H). 13C-NMR (100 MHz, CDCl3) δ: 152.95, 136.59, 128.40, 127.93, 127.80, 66.73, 53.94, 32.72, 32.08, 28.82, 27.99.HRMS(ESI):m/z[M+H]1418NOSの計算値:264.1058;実測値:264.1113。
【0066】
ステップ6:(1R,5S)−3−チア−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタンヨウ素酸塩(1d)の合成
【化31】
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無水CHCl(20mL)中の(1R,5S)−ベンジル−3−チア−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−8−カルボキシレート(0.24g、0.91mmol)の溶液に、TMSI(0.44g、2.18mmol)をAr下、0℃で添加した。得られた混合物を室温で0.5時間撹拌し、MeOH(0.26mL)を反応物に滴下添加した。結果溶液をさらに0.5時間撹拌し、次いで蒸発させて溶媒を除去した。残留物をPE/EtOAc(1:2)で洗浄して、0.21gの生成物を黄色固体として収率91%で得た。Mp:208〜210℃。1H-NMR (400 MHz, CDCl3) δ: 8.92 (brs, 1 H), 8.72 (brs, 1 H), 4.38 (s, 2 H), 3.78 (d, J = 14.0 Hz, 2 H), 2.41-2.35 (m, 4 H), 2.24-2.22 (d, J = 7.6 Hz, 2 H). 13C-NMR (100 MHz, CDCl3) δ: 55.67, 31.42, 27.23.HRMS(ESI):m/z[M+H]12NSの計算値:130.0685;実測値:130.0686。
【0067】
(実施例5)
2−チア−6−アザ−スピロ[3.3]ヘプタン(1e)の調製
【化32】
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【0068】
ステップ1:6−トシル−2−オキサ−6−アザスピロ[3.3]ヘプタン(1e−1)の合成
【化33】
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500mLのエタノール中のKOH(9.04g、161mmol)および3−ブロモ−2,2−ビス(ブロモメチル)プロパン−1−オール(15.3g、47.0mmol)の溶液に、p−トシルアミド(17.9g、104mmol)を室温で添加し、反応混合物を20時間還流させた。溶媒を蒸発により除去し、100mLの8%NaOH溶液を添加し、懸濁液をさらに2時間撹拌した。混合物を濾過し、白色濾過ケーキを、洗浄水が中性になるまで水ですすいだ。濾過ケーキを乾燥させて、表題生成物を得た。収量:6.1g(40.2%)。1H-NMR (400 MHz, CDCl3) δ: 7.71 (d, J = 8.0 Hz, 2 H), 7.37 (d, J = 8.0 Hz, 2 H), 4.59 (s, 4 H), 3.91 (s, 4 H), 2.46 (s, 3 H).HRMS(ESI−TOF):m/z[M+H]1216NOSの計算値:254.0825;実測値:254.0851。
【0069】
ステップ2:(3−(ブロモメチル)−1−トシルアゼチジン−3−イル)メタノール(1e−2)の合成
【化34】
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EtO(200mL)中の6−(p−トルエンスルホニル)−2−オキサ−6−アザスピロ[3.3]ヘプタン(1e−1)(9.79g、38.7mmol)の懸濁液に、0℃で臭化水素酸の溶液(AcOH中約33%)を滴下添加した。得られた溶液を室温で30分間撹拌し、これを1mol/LのNaOHでpH=8に調整した。相を分離し、水相をEtO(3×100mL)で抽出した。合わせた有機層を乾燥させ(NaSO)、濾過し、真空中で濃縮して、表題化合物を無色固体として得た。収量:10.0g(77.4%)。1H-NMR (400 MHz, CDCl3) δ: 7.74 (d, J = 8.0 Hz, 2 H), 7.39 (d, J = 8.0 Hz, 2 H), 3.68 (s, 2 H), 3.68 (s, 2 H), 3.62 (d, J = 8.4 Hz, 2 H), 3.55 (d, J = 8.4 Hz, 2 H), 3.45 (s, 2 H), 2.47 (s, 3 H).
【0070】
ステップ3:3,3−ビス(ブロモメチル)−1−トシルアゼチジン(1e−3)の合成
【化35】
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(3−(ブロモメチル)−1−トシルアゼチジン−3−イル)メタノール(1e−2)(10.0g、30.0mmol)をCHClに溶解し、CBr(16.4g、49.4mmol)を添加した。得られた溶液を0℃に冷却し、PPh(17.9g、104mmol)を添加した。反応混合物を室温で終夜撹拌した。混合物を減圧下で濃縮し、残留物をシリカゲルでのクロマトグラフィー(PE中5〜10%EtOAc)により精製して、純粋な表題化合物を得た。収量:8.85g(74.8%)。1H-NMR (400 MHz, CDCl3) δ: 7.73 (d, J = 8.0 Hz, 2 H), 7.39 (d, J = 8.0 Hz, 2 H), 3.59 (s, 4 H), 3.53 (s, 4 H), 2.47 (s, 3 H).
【0071】
ステップ4:6−トシル−2−チア−6−アザスピロ[3.3]ヘプタン(1e−4)の合成
【化36】
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CHCN(90mL)とHO(9mL)との混合物中の3,3−ビス(ブロモメチル)−1−トシルアゼチジン(1e−3)(8.82g、7.9mmol)の溶液に、NaS・9HO(10.7g、44.7mmol)を添加し、反応混合物を50℃で4時間撹拌し、次いでこれを濃縮乾固した。EtOAc(100mL)およびNaHCO溶液(100mL)を添加し、相を分離した。水相をEtOAc(2×100mL)で抽出した。有機相をブラインで洗浄し、乾燥させ(NaSO)、濾過し、真空中で濃縮して、表題化合物を得た。収量:5.46g(90.1%)。1H-NMR (400 MHz, CDCl3) δ: 7.71 (d J = 8.0 Hz, 2 H), 7.37 (d J = 8.0 Hz, 2 H), 3.78 (s, 4 H), 3.14 (s, 4 H), 2.46(s, 3 H).HRMS(ESI−TOF):m/z[M+H]1216NOの計算値:270.0622;実測値:270.0621。
【0072】
ステップ5:2−チア−6−アザスピロ[3.3]ヘプタン(1e)の合成
【化37】
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6−トシル−2−チア−6−アザスピロ[3.3]ヘプタン(1e−4)(2.0g、7.9mmol)をMeOH(40mL)に溶解した。得られた溶液に、マグネシウム粉末(1.0g)を添加し、反応混合物を室温で約3時間超音波処理した。反応混合物を真空中で濃縮し、粗生成物を精製することなく次のステップにおいて使用した。
【0073】
(実施例6)
2−オキサ−6−アザ−スピロ[3.3]ヘプタン(1f)の調製
【化38】
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【0074】
ステップ1:6−トシル−2−オキサ−6−アザスピロ[3.3]ヘプタンの合成
【化39】
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この生成物は、実施例5、ステップSステップ1に記載した通りに合成した。
【0075】
ステップ2:2−オキサ−6−アザスピロ[3.3]ヘプタン(1f)の合成
【化40】
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6−トシル−2−オキサ−6−アザスピロ[3.3]ヘプタン(6.3g、25.0mmol)をMeOH(50mL)に溶解した。得られた溶液に、マグネシウム粉末(6.0g)を添加し、反応混合物を室温で約3時間超音波処理した。反応混合物を真空中で濃縮し、粗生成物を精製することなく次のステップにおいて使用した。
【0076】
(実施例7)
N−Boc保護2,6−ジアザ−スピロ[3.3]ヘプタン(1g)の調製
【化41】
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【0077】
ステップ1:(3−(ブロモメチル)−1−(p−トルエンスルホニル)アゼチジン−3−イル)メタノール(1g−1)の合成
【化42】
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EtO(100mL)中の6−(p−トルエンスルホニル)−2−オキサ−6−アザスピロ[3.3]ヘプタン(6.25g、24.7mmol)(実施例5ステップ1に従って得た)の懸濁液に、0℃でEtO(5mL)中の臭化水素酸(AcOH中約33%;4.1mL、24.7mmol)の溶液を15分間かけて滴下添加した。得られた混合物を室温に加温し、45分間撹拌した。得られた無色溶液をNaHCOの飽和水溶液(100mL)に注ぎ入れた。有機相を分離し、水相をEtO(100mL)で抽出した。合わせた有機層を乾燥させ(MgSO)、濾過し、真空中で濃縮して、表題化合物、7.74gを無色固体として得た。粗生成物は、さらなる変換には十分な純度であった。
【0078】
ステップ2:3,3−ビス(ブロモメチル)−1−(p−トルエンスルホニル)アゼチジン(1g−2)の合成
【化43】
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上記粗生成物1g−1(7.74g、23.1mmol)をCHCl(100mL)に溶解し、CBr(13.7g、41.2mmol)を一度に添加した。得られた溶液を0℃に冷却し、PPh(26.26g、41.2mmol)を一度に添加した。反応混合物は暗橙色溶液になり、これを0℃で1.5時間撹拌し、次いで室温に加温し、さらに8時間撹拌した。混合物を減圧下で濃縮して、暗橙色油状物を得、これをクロマトグラフィー(ヘキサン:EtOAc 4:1)により精製して、表題化合物、7.61gを得た。1H-NMR (400 MHz, CDCl3) δ: 7.73 (d, J = 8.4 Hz, 2 H), 7.40 (d, J = 7.6 Hz, 2 H), 3.60 (s, 4 H), 3.53 (s, 4 H), 2.48 (s, 3 H).
【0079】
ステップ3:2−ベンジル−6−(p−トルエンスルホニル)−2,6−ジアザスピロ[3.3]ヘプタン(1g−3)の合成
【化44】
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二臭化物1g−2(7.61g、19.1mmol)をCHCN(100mL)に溶解した。ベンジルアミン(4.1g、38.3mmol)およびDIPEA(12.4g、95.5mmol)を上記混合物に添加し、反応混合物を3日間加熱還流した。次いで、黄色がかった溶液を室温に冷却し、初期体積の約1/6にまで濃縮した。残留物をCHCl(100mL)と1mol/LのNaOH(100mL)との間で分配した。有機相を分離し、水層をCHCl(50mL)で抽出した。合わせた有機層を乾燥させ(MgSO)、濾過し、真空中で濃縮した。残留物をクロマトグラフィー(ヘキサン:EtOAc:Et3N 1:1:1%〜1:2:1%の勾配)により精製して、表題化合物、4.0gを得た。1H-NMR (400 MHz, CDCl3) δ: 7.69 (d, J = 8.2 Hz, 2 H), 7.34 (d, J = 8.2 Hz, 2 H), 7.32-7.11 (m, 5 H), 3.82 (s, 4 H), 3.47 (s, 2 H), 3.13 (s, 4 H), 2.44 (s, 3 H).
【0080】
ステップ4:6−(p−トルエンスルホニル)−2,6−ジアザスピロ[3.3]ヘプタン−2−カルボン酸tert−ブチル(1g−5)の合成
【化45】
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ベンジルアゼチジン 1g−3(2.70g、7.88mmol)をMeOH(40mL)に溶解し、Pd/C(木炭上10%;0.54g)を上記混合物に添加した。水素雰囲気(50PSI)を作り上げ、混合物を45℃に加熱し、この温度で48時間撹拌した。次いで、反応混合物を室温に冷却し、セライトで濾過した。濾過ケーキをMeOH(2×20mL)で十分に洗浄した。MeOH(約80mL)中の中間体Ts保護アゼチジン(1g−4)の上記溶液に、BocO(1.77g、7.88mmol)を添加した。得られた溶液を室温で1時間撹拌し、真空中で濃縮した。残留物をクロマトグラフィー(ヘキサン:EtOAc 1:1〜1:2の勾配)により精製して、純粋な表題化合物を得た。1H-NMR (400 MHz, CDCl3) δ: 7.71 (d, J = 7.6 Hz, 2 H), 7.37 (d, J = 8.0 Hz, 2 H), 3.85 (s, 4 H), 3.84 (s, 4 H), 2.46 (s, 3 H), 1.39 (s, 9 H).
【0081】
ステップ5:2,6−ジアザスピロ[3.3]ヘプタン−2−カルボン酸tert−ブチル(1g)の合成
【化46】
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上記生成物1g−5(3.50g、10.0mmol)をMeOH(30mL)に溶解した。Mg粉末(1.92g、80.0mmol)を添加し、混合物を6時間超音波処理した。反応混合物を真空中で濃縮して、暗灰色固体を得たが、これは精製することなくさらなる反応に使用することができる。
【0082】
(実施例8)
一般的合成方法:オキサゾリジノン化合物の調製
【化47】
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[式中、
【化48】
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は、式Iで既に定義した通りの環Aを表し、X = HまたはFである。]
【0083】
(S)−N−((3−(3−フルオロ−4−(1,5−チアゾカン−5−イル)フェニル)−2−オキソオキサゾリジン−5−イル)メチル)アセトアミド(OTB−114)およびそのスルホキシド(OTB−124)の調製のための一般的手順を以下に示す。
【化49】
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【0084】
ステップA:5−(2−フルオロ−4−ニトロフェニル)−1,5−チアゾカン
【化50】
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CHCN(30mL)中の3,4−ジフルオロニトロベンゼン(4.92g、31mmol)およびN,N−ジイソプロピルエチルアミン(8.81g、68mmol)の溶液を、周囲温度にて1,5−チアゾカン塩酸塩(5.2g、31mol)で処理し、反応混合物を24時間加熱還流した。反応混合物を室温に冷却し、濃縮した。残留物をHOおよびCHClで希釈し、水層をCHCl(50mL×3)で抽出した。有機層をNaSOで乾燥させ、濾過し、濃縮した。粗生成物をシリカゲルでのクロマトグラフィー(PE/CHCl=10:1)により精製して、3.36g(40%)の表題化合物を黄色固体として得た。1H-NMR (400 MHz, CDCl3) δ: 7.92 (m, 2H), 6.80 (t, J = 9.2 Hz, 8.8 Hz, 1H), 3.67 (t, J = 6.0 Hz, 5.6 Hz, 4H), 2.72 (t, J = 5.6 Hz, 6.0 Hz, 4H), 2.08 (m, 4H).
【0085】
ステップB:(3−フルオロ−4−(1,5−チアゾカン−5−イル)フェニル)カルバミン酸ベンジル
【化51】
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MeOH/THF中の5−(2−フルオロ−4−ニトロフェニル)−1,5−チアゾカン(3.0g、12.5mmol)の溶液に、10%Pd/C(0.3g)を添加し、混合物をH下、室温で4時間振盪した。懸濁液をセライトの短いパッドに通して濾過し、追加のMeOHで溶出した。溶媒を真空中で除去した。残留物をTHF/HO(50mL)に溶解した。得られた溶液に、NaHCO(2.12g、25.2mmol)を添加し、次いでCbzCl(2.58g、15.1mmol)を滴下添加した。混合物を室温で終夜撹拌し、濃縮した。残留物に、HO(50mL)を添加し、CHClで抽出した。有機層をブラインで洗浄し、NaSOで乾燥させ、濃縮した。粗生成物をシリカゲルでのクロマトグラフィー(PE/EtOAc=5:1)により精製して、4.6gの生成物を無色固体として収率98%で得た。1H-NMR (400 MHz, CDCl3) δ: 7.30 (m, 5H), 6.96 (m, 2H), 6.76 (s, 1H), 4.11 (m, 2H), 3.30 (m, 4H), 2.74 (m, 4H), 1.93 (m, 4H)。
【0086】
ステップC:(R)−[3−[3−フルオロ−4−(1,5−チアゾカン−5−イル)フェニル]−2−オキソ−5−オキサゾリジニル]メタノール
【化52】
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乾燥THF(20mL)中の(3−フルオロ−4−(1,5−チアゾカン−5−イル)フェニル)カルバミン酸ベンジル(2.44g、6.5mmol)の溶液を、N下で−78℃に冷却した(ドライアイス/アセトン浴)。n−ブチルリチウム(ヘキサン中2.5M溶液、2.9mL、7.2mmol)を反応混合物に10分間かけて添加した。得られた薄黄色溶液を−78℃で50分間撹拌し、次いで(R)−(−)−グリシジルブチレート(0.95mL、6.9mmol)で滴下処理した。反応混合物を−78℃でさらに30分間撹拌し、次いで冷却浴を取り外した。反応混合物を周囲温度に終夜加温した。飽和NHCl水溶液(50mL)を反応混合物に添加した。反応混合物をEtOAcで抽出した。合わせた有機抽出物をブラインで洗浄し、NaSOで乾燥させ、濾過し、濃縮した。残留物をシリカゲルでのクロマトグラフィー(PE/EtOAc=1:2)により精製して、1.33gの生成物を無色固体として収率59%で得た。1H-NMR (400 MHz, CDCl3) δ: 7.37 (dd, J = 14.8 Hz, 2.4 Hz, 1H), 7.09 (dd, J = 8.8 Hz, 2.4 Hz, 1H), 7.00 (m, 1H), 4.73 (m, 1H), 3.95 (m, 3H), 3.76 (m, 1H), 3.35 (m, 4H), 2.74 (m, 4H), 1.97 (m, 4H).
【0087】
ステップD:(R)−[3−[3−フルオロ−4−(1,5−チアゾカン−5−イル)フェニル]−2−オキソ−5−オキサゾリジニル]メチル=メタンスルホネート
【化53】
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乾燥CHCl中の(R)−[3−[3−フルオロ−4−(1,5−チアゾカン−5−イル)フェニル]−2−オキソ−5−オキサゾリジニル]メタノール(1.0g、2.94mmol)の溶液を氷浴で冷却し、EtN(446mg、4.41mmol)およびメタンスルホニルクロリド(404mg、3.53mmol)で処理した。混合物を室温で2時間撹拌し、HO、飽和NaHCO水溶液およびブラインで洗浄した。次いで、有機層をNaSOで乾燥させ、濾過し、濃縮した。生成物を精製することなく次のステップにおいて使用した。
【0088】
ステップE:(R)−[3−[3−フルオロ−4−(1,5−チアゾカン−5−イル)フェニル]−2−オキソ−5−オキサゾリジニル]メチルアジド
【化54】
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乾燥DMF中の(R)−[3−[3−フルオロ−4−(1,5−チアゾカン−5−イル)フェニル]−2−オキソ−5−オキサゾリジニル]メチル=メタンスルホネート(859mg、2.1mmol)の溶液を、室温にて固体NaN(683mg、10.5mmol)で処理した。次いで、混合物を65℃に8時間加熱し、室温に冷却した後、反応混合物をHOでクエンチし、EtOAcで抽出した。合わせた有機層をHOおよびブラインで洗浄し、NaSOで乾燥させ、濾過し、濃縮した。生成物を精製することなく次のステップにおいて使用した。
【0089】
ステップF:(S)−N−((3−(3−フルオロ−4−(1,5−チアゾカン−5−イル)フェニル)−2−オキソオキサゾリジン−5−イル)メチル)アセトアミド
【化55】
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MeOH/THF中の(R)−[3−[3−フルオロ−4−(1,5−チアゾカン−5−イル)フェニル]−2−オキソ−5−オキサゾリジニル]メチルアジド(216mg、0.59mmol)の溶液に、10%Pd/C(22mg)を添加し、混合物をH下、室温で4時間振盪した。懸濁液をセライトの短いパッドに通して濾過し、追加のMeOHで溶出した。溶媒を真空中で除去した。残留物をCHClに溶解し、EtN(121mg、1.2mmol)およびAcCl(56mg、1.2mmol)で処理した。反応混合物をHOでクエンチし、CHClで抽出した。合わせた有機抽出物をブラインで洗浄し、NaSOで乾燥させ、濾過し、濃縮した。残留物をシリカゲルでのクロマトグラフィー(CHCl/MeOH=100:1)により精製して、0.1gの生成物を無色固体として収率44%で得た。mp 78〜80℃。[α]20−15.4(c0.25、CHCl)。1H-NMR (400 MHz, CDCl3) δ: 7.34 (m, 1H), 7.02 (m, 2H), 6.23 (m, 1H), 4.75 (m, 1H), 4.00 (t, J = 8.8 Hz, 8.8 Hz, 1H), 3.73 (m, 2H), 3.64 (m, 1H), 3.36 (t, J = 6.4 Hz, 6.0 Hz, 4H), 2.73 (m, 4H), 2.04 (s, 3H), 1.97 (m, 4H). 13C-NMR (125 MHz, CDCl3) δ: 171.4, 155.2 (d, J = 243.5 Hz), 154.4, 134.5, 130.2, 119.9, 114.3, 108.3 (d, J = 26.8 Hz), 71.9 , 48.1, 47.8, 42.0, 31.9, 29.7, 23.1.HR−MS(ESI−TOF):m/z[M+H]1825FSの計算値:382.1595;実測値:382.1620。
【0090】
ステップG:(S)−N−[[3−(3−フルオロ−4−(1−オキシド−1,5−チアゾカン−5−イル)フェニル)−2−オキソ−オキサゾリジン−5−イル]メチル]アセトアミド
【化56】
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O(2mL)中のメタ過ヨウ素酸ナトリウム(30mg、0.14mmol)の溶液を0℃に冷却した。(S)−N−((3−(3−フルオロ−4−(1,5−チアゾカン−5−イル)フェニル)−2−オキソオキサゾリジン−5−イル)メチル)アセトアミド(50mg、0.13mmol)、次いでMeOH(3mL)を添加した。反応混合物を0℃で2時間撹拌し、濃縮した。HOを残留物に添加し、次いでCHClで抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、無水NaSOで乾燥させ、濾過し、濃縮した。残留物をシリカゲルでのクロマトグラフィー(CHCl/MeOH=100:1)により精製して、39mgの生成物を無色固体として収率75%で得た。mp 69〜70℃。1H-NMR (400 MHz, CDCl3) δ: 7.46 (dd, J = 2.8 Hz, 14.8 Hz, 1H), 7.14 (t, J = 9.2 Hz, 8.8 Hz, 1H), 7.07 (m, 1H), 6.15 (m, 1H), 4.78 (m, 1H), 4.03 (t, J = 9.2 Hz, 8.8 Hz, 1H), 3.74 (m, 3H), 3.31 (m, 1H), 3.18 (m, 4H), 2.98 (m, 2H), 2.17 (m, 4H), 2.03 (s, 3H). 13C-NMR (125 MHz, CDCl3) δ: 171.0, 154.2, 134.0, 128.5, 127.3, 122.6, 113.9, 108.1 (d, J = 26.9 Hz), 71.9, 53.1, 51.7, 47.7, 42.0, 29.7, 25.0, 23.2.HR−MS(ESI):m/z[M+H]1825FSの計算値:398.1544;実測値:398.1540。
【0091】
(実施例9)
抗微生物感受性についてのin vitroアッセイ
抗微生物感受性試験を96ウェルマイクロプレート中で行った。初期薬物希釈物(6.4mg/ml)をジメチルスルホキシド中で調製し、その後の2倍希釈をマイクロプレート中の0.1mlの7H9ブロス培地(BD)中で行った。最終薬物濃度は約0.008μg/mlであった。すべての濃度の試験化合物を2つのウェルに添加した。対照ウェルは細菌および陽性薬物(リネゾリド)からなるものとした。プレートを37℃でインキュベートした。最終細菌力価はH37Rvについて1×10CFU/mlであった。インキュベーションの7日目から開始して、20μlの10×アラマーブルー溶液(Life Technologies)および12.5μlの20%Tween80(Sigma−Aldrich)を各ウェルに添加し、プレートを37℃で再インキュベートした。ウェルを24時間時点で観察し、すべてのウェルの色を記録した。視覚MICは、青色からピンク色への色変化を妨げる最低量の薬物と定義した。蛍光を、マイクロプレート蛍光光度計において530nmの励起および590nmの発光でのボトムリーディングモードで測定した。蛍光光度のMICについては、≧90%の阻害をもたらす最低薬物濃度をMICとみなした。MICの結果を、上記表1に示す。
【0092】
(実施例10)
MPS阻害についてのin vitroアッセイ
H9C2細胞を、384−ウェルプレート中1500細胞/ウェルで37℃、5%CO2にて、10%FBS(Gibco、Life Technologies)および1×グルタミン(Gibco、Life Technologies)およびNEAA(Gibco、Life Technologies)を有するDMEM(Hyclone、GE LifeSciences)中でインキュベートした。18時間のインキュベーションの後、試験化合物を添加し、次いで5日間インキュベートした。COX−1タンパク質(シクロオキシゲナーゼI)およびSDH−A(コハク酸デヒドロゲナーゼ−A)形成低減を、ELISAアッセイ(MitoBiogenesis(商標)In−Cell ELISAキット(Colorimetric、Abcam)により測定した。MPSアッセイの結果を、上記表1に示す。
【0093】
(実施例11)
一般的方法に従って合成される特定化合物
【0094】
OTB−107
(R)−5−[(1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル)メチル]−3−[3−フルオロ−4−(1,4−チアゼパン−4−イル)フェニル]オキサゾリジン−2−オン
【化57】
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1H-NMR (400 MHz, CDCl3) δ: 7.94 (s, 1 H), 7.75 (s, 1 H), 7.17 (dd, J = 15.2 Hz, 1.2 Hz, 1 H), 6.89 (dd, J = 8.8 Hz, 1.6 Hz, 1 H), 6.82 (t, J = 9.6 Hz, 8.8 Hz, 1 H), 5.03 (m, 1 H), 4.78 (s, 2 H), 4.10 (t, J = 9.2 Hz, 8.8 Hz, 1 H), 3.87 (m, 1 H), 3.68 (m, 4 H), 2.87 (m, 2 H), 2.68 (t, J = 6.4 Hz, 6.0 Hz, 2 H), 2.06 (m, 2 H). 13C-NMR (100 MHz, CDCl3) δ: 153.4, 151.0, 134.3, 124.9, 116.8, 115.1, 108.7 (d, J = 27.3 Hz), 70.2, 56.1, 51.9, 51.3, 47.4, 34.0, 31.5, 30.3.HR−MS(ESI):m/z[M+H]1721FSの計算値:378.1395;実測値:378.1396。
【0095】
OTB−106
(R)−5−[(2H−1,2,3−トリアゾール−2−イル)メチル]−3−[3−フルオロ−4−(1,4−チアゼパン−4−イル)フェニル]オキサゾリジン−2−オン
【化58】
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1H-NMR (400 MHz, CDCl3) δ: 7.65 (s, 2 H), 7.27 (m, 1 H), 7.01 (dd, J = 8.8 Hz, 1.6 Hz, 1 H), 6.84 (t, J = 9.2 Hz, 9.2 Hz, 1 H), 5.11 (m. 1 H), 4.85 (dd, J = 14 Hz, 4.8 Hz, 1 H), 4.74 (dd, J = 14 Hz, 6.8 Hz, 1 H), 4.05 (t, J = 9.2 Hz, 8.8 Hz, 1 H), 3.95 (m, 1 H), 3.67 (m, 4 H), 2.87 (m, 2 H), 2.69 (t, J = 6.4 Hz, 6.0 Hz, 2 H), 2.06 (m, 2 H). 13C-NMR (125 MHz, CDCl3) δ: 153.7, 152.4 (d, J = 241.8 Hz), 135.0, 134.7, 129.1, 116.9 (d, J = 5.1 Hz), 114.7 (d, J = 2.9 Hz), 108.4 (d, J = 27.4 Hz), 69.9, 56.2, 56.1, 51.4, 48.2, 34.1, 31.6, 30.4.HR−MS(ESI):m/z[M+H]1721FSの計算値:378.1395;実測値:378.1403。
【0096】
OTB−109
(S)−3−[3−フルオロ−4−(1,4−チアゼパン−4−イル)フェニル]−5−[(メチルアミノ)メチル]オキサゾリジン−2−オン
【化59】
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1H-NMR (400 MHz, CDCl3) δ: 7.30 (dd, J = 15.6 Hz, 2.4 Hz, 1 H), 7.06 (d, J = 8.8 Hz, 1 H), 6.82 (t, J = 9.6 Hz, 9.6 Hz, 1 H), 4.83 (m, 1 H), 4.02 (t, J = 8.8 Hz, 8.4 Hz, 1 H), 3.79 (t, J = 8.0 Hz, 7.2 Hz, 1 H), 3.67 (m, 4 H), 2.97 (m, 2 H), 2.87 (m, 2 H), 2.68 (m, 2 H), 2.54 (s, 3 H), 2.05 (m, 2 H).HR−MS(ESI):m/z[M+H]1623FSの計算値:340.1490;実測値:340.1484。
【0097】
OTB−108
(R)−[3−[3−フルオロ−4−(1,4−チアゼパン−4−イル)フェニル]−2−オキソ−5−オキサゾリジニル]メチル=ブチレート
【化60】
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1H-NMR (400 MHz, CDCl3) δ: 7.34 (dd, J = 15.6 Hz, 2.4 Hz, 1 H), 7.05 (dd, J = 9.2 Hz, 2.0 Hz, 1 H), 6.89 (m, 1 H), 4.84 (m, 1 H), 4.37 (dd, J = 16.0 Hz, 4.0 Hz, 1 H), 4.31 (dd, J = 12.0 Hz, 4.8 Hz, 1 H), 4.06 (t, J = 9.2 Hz, 8.8 Hz, 1 H), 3.76 (m, 1 H), 3.68 (m, 4 H), 2.89 (m, 2 H), 2.70 (t, J = 6.4 Hz, 6.0 Hz, 2 H), 2.34 (t, J = 7.6 Hz, 7.2 Hz, 2 H), 2.08 (m, 2 H), 1.65 (m, 2 H), 0.94 (t, J = 7.6 Hz, 7.2 Hz, 3 H). 13C-NMR (125 MHz, CDCl3) δ: 173.3, 154.4, 152.7 (d, J = 241.6 Hz), 134.9 (d, J = 8.3 Hz), 129.5 (d, J = 10.1 Hz), 117.2 (d, J = 5.4 Hz), 114.7 (d, J = 2.9 Hz), 108.5 (d, J = 27.5 Hz), 70.2, 64.1, 56.3, 51.7, 47.5, 36.0, 34.4, 31.9, 30.7, 18.4, 13.7.HR−MS(ESI−TOF):m/z[M+H]1926FSの計算値:397.1592;実測値:397.1613。
【0098】
OTB−111
(S)−N−[(3−[3−フルオロ−4−(1,4−チアゼパン−4−イル)フェニル]−2−オキソ−オキサゾリジン−5−イル)メチル]フラン−2−カルボキサミド
【化61】
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1H-NMR (400 MHz, CDCl3) δ: 7.47 (s, 1 H), 7.32 (dd, J = 16.0 Hz, 2.0 Hz, 1 H), 7.14 (d, J = 3.2 Hz, 1 H), 7.01 (dd, J = 8.8 Hz, 1.6 Hz, 1 H), 6.87 (m, 1 H), 6.81 (m, 1 H), 6.52 (s, 1 H), 4.82 (m, 1 H), 4.04 (t, J = 9.2 Hz, 8.8 Hz, 1 H), 3.89 (m, 1 H), 3.76 (m, 2 H), 3.67 (m, 4 H), 2.88 (m, 2 H), 2.69 (t, J = 6.4 Hz, 6.0 Hz, 2 H), 2.07 (m, 2 H). 13C-NMR (125 MHz, CDCl3) δ: 159.0, 154.4, 152.6 (d, J = 241.9 Hz), 147.1, 144.5, 134.5, 129.3, 117.2, 115.1, 114.7, 112.3, 108.5 (d, J = 27.4 Hz), 71.9, 56.3, 51.7, 47.9, 41.6, 34.1, 31.7, 30.5.HR−MS(ESI−TOF):m/z[M+H]2023FSの計算値:420.1388;実測値:420.1400。
【0099】
OTB−112
(S)−N−[(3−[3−フルオロ−4−(1,4−チアゼパン−4−イル)フェニル]−2−オキソ−オキサゾリジン−5−イル)メチル]チオフェン−2−カルボキサミド
【化62】
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1H-NMR (400 MHz, CDCl3) δ: 7.34 (m, 1 H), 7.02 (m, 2 H), 6.23 (m, 1 H), 4.75 (m, 1 H), 4.00 (t, J = 8.8 Hz, 8.8 Hz, 1 H), 3.73 (m, 2 H), 3.64 (m, 1 H), 3.36 (t, J = 6.4 Hz, 6.0 Hz, 4 H), 2.73 (m, 4 H), 2.04 (s, 3 H), 1.97 (m, 4 H). 13C-NMR (125 MHz, CDCl3) δ: 171.4, 155.2 (d, J = 243.5 Hz), 154.4, 134.5, 130.2, 119.9, 114.3, 108.3 (d, J = 26.8 Hz), 71.9 , 48.1, 47.8, 42.0, 31.9, 29.7, 23.1.HR−MS(ESI−TOF):m/z[M+H]1825FSの計算値:382.1595;実測値:382.1620。
【0100】
OTB−115
(S)−N−[[3−(3−フルオロ−4−(1,4−チアゼパン−4−イル)フェニル)−2−オキソ−オキサゾリジン−5−イル]メチル]ピバルアミド
【化63】
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1H-NMR (400 MHz, CDCl3) δ: 7.34 (dd, J = 15.6 Hz, 2.0 Hz, 1 H), 7.01 (dd, J = 8.8 Hz, 2.4 Hz, 1 H), 6.89 (m, 1 H), 6.12 (m, 1 H), 4.74 (m, 1 H), 3.99 (t, J = 9.2 Hz, 8.8 Hz, 1 H), 3.74 (m, 1 H ), 3.67 (m, 6 H), 2.89 (t, J = 5.6 Hz, 5.2 Hz, 2 H), 2.70 (t, J = 6.4 Hz, 6.4 Hz, 2 H), 2.08 (m, 2 H), 1.17 (s, 9H). 13C-NMR (125 MHz, CDCl3) δ: 179.7, 154.6, 152.7 (d, J = 241.6 Hz), 134.8, 129.5, 117.2 (d, J = 5.4 Hz), 114.7 (d, J = 2.9 Hz), 108.5 (d, J = 27.6 Hz), 72.1, 56.3, 51.7, 48.0, 42.4, 39.0, 34.4, 31.9, 30.7, 27.7.HR−MS(ESI−TOF):m/z[M+H]2029FSの計算値:410.1908;実測値:410.1942。
【0101】
OBD−005
(S)−N−((3−(3−フルオロ−4−(1,4−チアゼパン−4−イル)フェニル)−2−オキソオキサゾリジン−5−イル)メチル)ブチルアミド
【化64】
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1H-NMR (300 MHz, CDCl3) δ: 7.42-7.23 (m, 2 H), 7.01 (dd, J = 8.9, 2.3 Hz, 1 H), 6.04 (s, 1 H), 4.75 (ddd, J = 9.0, 7.9, 4.6 Hz, 1 H), 4.00 (t, J = 9.0 Hz, 1 H), 3.79-3.05 (m, 7 H), 2.91 (dd, J = 16.2, 10.1 Hz, 2 H), 2.70 (t, J = 6.3 Hz, 2 H), 2.28-2.13 (m, 2 H), 2.13-1.97 (m, 2 H), 1.82-1.25 (m, 3 H), 0.92 (t, J = 7.4 Hz, 3 H), 0.01 (s, 1 H).
LC−MS(ESI):m/z=395.9[M+H]
【0102】
OTB−116
(R)−N−[[3−(3−フルオロ−4−(1,4−チアゼパン−4−イル)フェニル)−2−オキソ−オキサゾリジン−5−イル]メチル]ブタン−1−スルホンアミド
【化65】
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1H-NMR (400 MHz, CDCl3) δ: 7.33 (d, J = 15.6 Hz, 1 H), 7.05 (d, J = 8.8 Hz, 1 H), 6.88 (m, 1 H), 4.92 (t, J = 6.8 Hz, 6.4 Hz, 1 H), 4.78 (m, 1 H ), 4.02 (t, J = 9.2 Hz, 8.8 Hz, 1 H), 3.90 (m, 1 H), 3.69 (m, 4 H), 3.54 (m, 1 H), 3.43 (m, 1 H), 3.07 (m, 2 H), 2.94 (m, 2 H), 2.69 (m, 2 H), 2.08 (m, 2 H), 1.79 (m, 2 H), 1.46 (m, 2 H), 0.95 (t, J = 7.2 Hz, 7.2 Hz, 3 H). 13C-NMR (125 MHz, CDCl3) δ: 154.2, 152.5 (d, J = 241.8 Hz), 134.8 (d, J = 8.3 Hz), 129.2 (d, J = 10.5 Hz), 117.2, 115.0, 108.6 (d, J = 27.5 Hz), 71.5, 56.3, 53.2, 51.6, 47.5, 45.5, 34.1, 31.7, 30.5, 25.6, 21.5, 13.5.HR−MS(ESI−TOF):m/z[M+H]1929FSの計算値:446.1578;実測値:446.1623。
【0103】
OTB−119
(R)−5−[(1H−1,2,4−トリアゾール−1−イル)メチル]−3−[3−フルオロ−4−(1,4−チアゼパン−4−イル)フェニル]オキサゾリジン−2−オン
【化66】
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1H-NMR (400 MHz, CDCl3) δ: 8.24 (s, 1 H), 7.96 (s, 1 H), 7.22 (m, 1 H), 6.97 (m, 1 H), 6.89 (m, 1 H), 5.02 (m, 1 H), 4.54 (d, J = 4.8 Hz, 2 H), 4.10 (t, J = 9.2 Hz, 9.2 Hz, 1 H), 3.94 (m, 1 H), 3.68 (m, 4 H), 2.89 (m, 2 H), 2.70 (m, 2 H), 2.08 (m, 2 H).HR−MS(ESI−TOF):m/z[M+H]1721FSの計算値:378.1395;実測値:378.1421。
【0104】
OTB−412
(S)−((3−(3−フルオロ−4−(1,4−チアゼパン−4−イル)フェニル)−2−オキソ−オキサゾリジン−5−イル)メチル)カルバミン酸メチル
【化67】
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1H-NMR (400 MHz, CDCl3) δ: 7.29-7.33 (m, 1 H), 7.03-7.05 (m, 1 H), 6.82 (t, J = 8.8 Hz, 1 H), 5.10 (m, 1 H), 4.73 (m, 1 H), 3.99 (t, J = 9.9 Hz, 1 H), 3.69-3.74 (m, 1 H), 3.67 (s, 3 H), 3.66-3.67 (m, 4 H), 3.61 (m, 1 H), 3.50-3.55 (m, 1 H), 2.87 (m, 1 H), 2.68 (m, 2 H), 2.04-2.07 (m, 2 H). 13C-NMR (150 MHz, CDCl3) δ: 157.5, 154.3, 153.3, 151.7, 134.8, 134.7, 129.3, 129.2, 117.0, 117.0, 114.7, 114.7, 108.5, 108.4, 71.7, 56.2, 56.2, 51.5, 47.7, 43.7, 34.3, 31.8, 30.6.HR−MS(ESI−TOF):m/z[M+H]1723FSの計算値:384.1388;実測値:384.1371。
【0105】
OTB−413
(S)−N−((3−(3−フルオロ−4−(1,4−チアゼパン−4−イル)フェニル)−2−オキソ−オキサゾリジン−5−イル)メチル)シクロプロパンカルボキサミド
【化68】
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1H-NMR (400 MHz, CDCl3) δ: 7.29-7.33 (m, 1 H), 7.03-7.00 (m, 1 H), 6.81 (t, J = 9.6 Hz, 1 H), 6.09 (m, 1 H), 4.74 (m, 1 H), 3.98 (t, J = 8.8 Hz, 1 H), 3.73-3.74 (m, 1 H), 3.67-3.71 (m, 4 H), 3.62-3.66 (m, 1 H), 2.87 (t, J = 4.8 Hz, 2 H), 2.68 (t, J = 10.0 Hz, 2 H), 2.04-2.07 (m, 2 H), 1.36-1.43 (m, 1 H), 1.05-1.07 (m, 1 H), 0.93-0.97 (m, 2 H), 0.77-0.78 (m, 1 H). 13C-NMR (150 MHz, CDCl3) δ: 174.5, 154.5, 153.3, 151.7, 134.8, 134.7, 129.2, 129.2, 117.0, 114.7, 108.6, 108.4, 72.0, 56.2, 51.5, 47.8, 42.1, 34.3, 31.8, 30.6, 14.7, 7.7.HR−MS(ESI−TOF):m/z[M+H]1925FSの計算値:394.1595;実測値:394.1580。
【0106】
OTB−414
(S)−N−((3−(3−フルオロ−4−(1,4−チアゼパン−4−イル)フェニル)−2−オキソオキサゾリジン−5−イル)メチル)シクロブタンカルボキサミド
【化69】
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1H-NMR (400 MHz, CDCl3) δ: 7.29-7.34 (m, 1 H), 7.03-7.00 (m, 1 H), 6.82 (t, J = 9.6 Hz, 1 H), 5.84 (m, 1 H), 4.75 (m, 1 H), 3.99 (t, J = 8.8 Hz, 1 H), 3.72-3.76 (m, 1 H), 3.67-3.71 (m, 4H), 3.63-3.66 (m, 1 H), 3.14-3.23 (m, 2 H), 2.68 (m, 1 H), 1.89-2.35 (m, 10 H). 13C-NMR (150 MHz, CDCl3) δ: 180.2, 176.0, 154.5, 134.8, 134.8, 129.2, 129.1, 117.0, 117.0, 114.7, 114.7, 108.5, 108.4, 72.0, 56.2, 56.2, 51.5, 51.5, 47.9, 42.0, 39.7, 37.8, 34.3, 31.8, 30.6, 25.2, 18.4.HR−MS(ESI−TOF):m/z[M+H]2027FSの計算値:408.1752;実測値:408.1736。
【0107】
OTB−407
(S)−N−((3−(3,5−ジフルオロ−4−(1,4−チアゼパン−4−イル)フェニル)−2−オキソ−オキサゾリジン−5−イル)メチル)アセトアミド
【化70】
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1H-NMR (400 MHz, CDCl3) δ: 7.07 (d, J = 10.4 Hz, 2 H), 6.08 (m, 1 H), 4.76-4.77 (m, 1 H), 3.98 (t, J = 9.2 Hz, 1 H), 3.59-3.70 (m, 3 H), 3.45-3.48 (m, 4 H ), 2.89 (t, J = 6.0 Hz, 2 H), 2.77-2.80 (m, 2 H), 2.02 (s, 3 H). 13C-NMR (150 MHz, CDCl3) δ: 171.1, 159.8, 159.7, 158.1, 158.1, 154.0, 133.3, 126.0, 102.5, 102.3, 71.9, 58.8, 54.1, 47.5, 41.9, 36.1, 31.8, 31.6, 23.1.HR−MS(ESI−TOF):m/z[M+H]1722Sの計算値:386.1344;実測値:386.1330。
【0108】
OTB−410
(S)−((3−(3,5−ジフルオロ−4−(1,4−チアゼパン−4−イル)フェニル)−2−オキソ−オキサゾリジン−5−イル)メチル)カルバミン酸メチル
【化71】
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1H-NMR (500 MHz, CDCl3) δ: 7.09 (d, J = 10.0 Hz, 2 H), 5.09 (m, 1 H), 4.76 (m, 1 H), 3.99 (t, J = 9.0 Hz, 1 H), 3.74-3.76 (m, 1 H), 3.73 (s, 3 H), 3.61 (m, 1 H), 3.52-3.55 (m, 1 H), 3.46-3.47 (m, 4 H), 2.90 (t, J = 6.0 Hz, 1 H), 2.78-2.80 (m, 2 H), 1.94-1.98 (m, 2 H). 13C-NMR (125 MHz, CDCl3) δ: 157.5, 154.3, 153.3, 151.7, 134.8, 134.7, 129.3, 129.2, 117.0, 117.0, 114.7, 114.7, 108.4, 108.4, 71.3, 56.2, 56.2, 51.5, 47.8, 43.7, 34.3, 31.8, 30.6.HR−MS(ESI−TOF):m/z[M+H]1722Sの計算値:402.1297;実測値:402.1287。
【0109】
OTB−408
(S)−5−((シクロプロピルアミノ)メチル)−3−(3,5−ジフルオロ−4−(1,4−チアゼパン−4−イル)フェニル)オキサゾリジン−2−オン
【化72】
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1H-NMR (400 MHz, CDCl3) δ: 7.07 (d, J = 10.8 Hz, 2 H), 6.06 (m, 1 H), 4.76 (m, 1 H), 3.96 (t, J = 8.8 Hz, 1 H), 3.66-3.75 (m, 3 H), 3.43-3.47 (m, 3 H), 2.89 (t, J = 9.2 Hz, 2 H), 2.78-2.80 (m, 3 H), 1.94-1.97 (m, 2 H), 1.37-1.39 (m, 1 H), 0.97 (m, 1 H), 0.93 (m, 1 H), 0.77-0.79 (m, 2 H). 13C-NMR (150 MHz, CDCl3) δ: 174.7, 159.8, 159.7, 158.2, 158.1, 154.0, 133.4, 126.0, 102.6, 102.4, 72.0, 58.8, 54.1, 47.5, 42.0, 36.1, 31.8, 31.6, 14.7, 7.8, 7.7.HR−MS(ESI−TOF):m/z[M+H]1924Sの計算値:412.1501;実測値:412.1485。
【0110】
OTB−409
(S)−5−((シクロブチルアミノ)メチル)−3−(3,5−ジフルオロ−4−(1,4−チアゼパン−4−イル)フェニル)オキサゾリジン−2−オン
【化73】
[この文献は図面を表示できません]
1H-NMR (400 MHz, CDCl3) δ: 7.07 (d, J = 10.8 Hz, 2 H), 5.81 (m, 1 H), 4.75 (m, 1 H), 3.98 (t, J = 8.8 Hz, 1 H), 3.72-3.76 (m, 1 H), 3.64-3.66 (m, 2 H), 3.45-3.46 (m, 3 H), 3.01 (t, J = 8.8 Hz, 1 H), 2.90 (t, J = 6.4 Hz, 2 H), 2.77-2.80 (m, 2 H), 2.13-2.26 (m, 4 H), 1.92-1.96 (m, 3 H). 13C-NMR (150 MHz, CDCl3) δ: 176.0, 159.8, 159.8, 158.2, 158.1, 154.0, 133.3, 126.0, 102.5, 102.3, 72.0, 58.8, 54.1, 47.5, 41.9, 39.7, 36.1, 31.8, 31.6, 25.4, 25.3, 18.1.HR−MS(ESI−TOF):m/z[M+H]2026Sの計算値:426.1658;実測値:426.1643。
【0111】
OTB−411
(R)−5−((1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル)メチル)−3−(3,5−ジフルオロ−4−(1,4−チアゼパン−4−イル)フェニル)オキサゾリジン−2−オン
【化74】
[この文献は図面を表示できません]
1H-NMR (400 MHz, CDCl3) δ: 7.76 (d, J = 11.2 Hz, 2 H), 6.95 (d, J = 10.4 Hz, 2 H), 5.04-5.07 (m, 1 H), 4.78 (d, J = 4.0 Hz, 2 H), 4.10 (t, J = 9.2 Hz, 1 H), 3.86-3.90 (m, 1 H), 3.44-3.46 (m, 4 H), 2.88 (t, J = 6.4 Hz, 2 H), 2.76-2.79 (m, 2 H), 1.91-1.97 (m, 2H). 13C-NMR (125 MHz, CDCl3) δ: 159.8, 159.8, 157.9, 157.8, 153.0, 134.6, 125.1, 102.8, 102.5, 70.3, 58.7, 54.0, 51.9, 47.1, 36.1, 31.8, 31.6.HR−MS(ESI−TOF):m/z[M+H]1720Sの計算値:396.1300;実測値:396.1296。
【0112】
OTB−126
[(5R)−3−[3−フルオロ−4−(1−オキシド−1,4−チアゼパン−4−イル)フェニル)−2−オキソ−オキサゾリジン−5−イル]メチル=ブチレート
【化75】
[この文献は図面を表示できません]
1H-NMR (400 MHz, CDCl3) δ: 7.45 (dd, J = 14.8 Hz, 1.6 Hz, 1 H), 7.07 (dd, J = 8.8 Hz, 2.4 Hz, 1 H), 6.96 (t, J = 9.2 Hz, 9.2 Hz, 1 H), 4.85 (m, 1 H), 4.37 (dd, J = 12.0 Hz, 4.0 Hz, 1 H), 4.30 (dd, J = 12.4 Hz, 4.8 Hz, 1 H), 4.07 (m, 1 H), 3.78 (m, 2 H), 3.40 (m, 2 H), 3.19 (m, 4 H), 2.98 (m, 1 H), 2.72 (m, 1 H), 2.33 (t, J = 7.6 Hz, 7.2 Hz, 2 H), 2.04 (m, 1 H), 1.63 (m, 2 H), 0.92 (t, J = 7.6 Hz, 7.2 Hz, 3 H). 13C-NMR (125 MHz, CDCl3) δ: 173.2, 154.1, 154.0 (d, J = 241.8 Hz), 136.6, 131.4, 118.1 (d, J = 4.3 Hz), 114.0, (d, J = 2.9 Hz), 107.8 (d, J = 26.9 Hz), 70.1, 63.9, 52.8, 49.6, 47.2, 46.4, 43.7, 35.8, 18.3, 16.2, 13.6.HR−MS(ESI−TOF):m/z[M+H]1926FSの計算値:413.1541;実測値:413.1573。
【0113】
OTB−127
N−[[(5S)−3−(3−フルオロ−4−(1−オキシド−1,4−チアゼパン−4−イル)フェニル)−2−オキソ−オキサゾリジン−5−イル]メチル]フラン−2−カルボキサミド
【化76】
[この文献は図面を表示できません]
1H-NMR (400 MHz, CDCl3) δ: 7.47 (s, 1 H), 7.42 (m, 1 H), 7.14 (d, J = 3.2 Hz, 1 H), 7.04 (m, 1 H), 6.87 (m, 2 H), 6.51 (m, 1 H), 4.85 (m, 1 H), 4.05 (m, 1 H), 3.81 (m, 4 H), 3.38 (m, 2 H), 3.15 (m, 2 H), 3.04 (m, 3 H), 2.70 (m, 1 H), 2.03 (m, 1 H).HR−MS(ESI−TOF):m/z[M+H]2023FSの計算値:436.1337;実測値:436.1371。
【0114】
OTB−137
(5R)−5−((1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル)メチル)−3−(3−フルオロ−4−(1−オキシド−1,4−チアゼパン−4−イル)フェニル)オキサゾリジン−2−オン
【化77】
[この文献は図面を表示できません]
1H-NMR (400 MHz, CDCl3) δ: 7.79 (s, 1 H), 7.75 (s, 1 H), 7.30-7.25 (m, 1 H), 6.91-6.89 (m, 2 H), 5.07-5.02 (m, 1 H), 4.78 (d, J = 4.0 Hz, 2 H), 4.11 (t, J = 9.2 Hz, 1 H), 3.93-3.88 (m, 1 H), 3.82-3.76 (m, 1 H), 3.43-3.36 (m, 2 H), 3.24-2.91 (m, 4 H), 2.75-2.69 (m, 1 H), 2.04-2.02 (m, 2 H).HR−MS(ESI):m/z[M+H]1721FSの計算値:394.1344;実測値:394.1328。
【0115】
OTB−138
(5R)−5−((2H−1,2,3−トリアゾール−2−イル)メチル)−3−(3−フルオロ−4−(1−オキシド−1,4−チアゼパン−4−イル)フェニル)オキサゾリジン−2−オン
【化78】
[この文献は図面を表示できません]
1H-NMR (400 MHz, CDCl3) δ: 7.65 (s, 2 H), 7.39 (d, J = 14.4 Hz, 1 H), 7.04-6.98 (m, 2 H), 5.15-5.09 (m, 1 H), 4.86 (dd, J = 14.0, 4.4 Hz, 1 H), 4.75 (dd, J = 14.0, 6.8 Hz, 1 H), 4.06 (dt, J = 9.2, 2.4 Hz, 1 H), 4.00-3.96 (m, 1 H), 3.86-3.82 (m, 1 H), 3.46-3.38 (m, 2 H), 3.29-3.08 (m, 3 H), 3.02-2.96 (m, 1 H), 2.76-2.71 (m, 1 H), 2.04-2.02 (m, 2 H).HR−MS(ESI):m/z[M+H]1721FSの計算値:394.1344;実測値:394.1338。
【0116】
OTB−140
(5R)−5−((1H−1,2,4−トリアゾール−1−イル)メチル)−3−(3−フルオロ−4−(1−オキシド−1,4−チアゼパン−4−イル)フェニル)オキサゾリジン−2−オン
【化79】
[この文献は図面を表示できません]
1H-NMR (400 MHz, CDCl3) δ: 8.24 (s, 1 H), 7.94 (s, 1 H), 7.35 (d, J = 14.4 Hz, 1 H), 7.0-6.96 (m, 2 H), 5.02-4.99 (m, 1 H), 4.55 (d, J = 4.4 Hz, 2 H), 4.10 (dt, J = 8.8, 2.0 Hz, 1 H), 3.99-3.95 (m, 1 H), 3.86-3.82 (m, 1 H), 3.45-3.38 (m, 2 H), 3.29-3.09 (m, 3 H), 3.00-2.94 (m, 1 H), 2.77-2.71 (m, 1 H), 2.07-2.03 (m, 2 H).HR−MS(ESI):m/z[M+H]1721FSの計算値:394.1344;実測値:394.1339。
【0117】
OBD−006
N−(((5S)−3−(3−フルオロ−4−(1−オキシド−1,4−チアゼパン−4−イル)フェニル)−2−オキソオキサゾリジン−5−イル)メチル)ブチルアミド
【化80】
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1H-NMR (300 MHz, CDCl3) δ: 7.52 (d, J = 15.0 Hz, 1 H), 7.16 (s, 1 H), 7.03 (d, J = 8.7 Hz, 1 H), 5.99 (s, 1 H), 4.78 (s, 1 H), 4.02 (t, J = 8.8 Hz, 2 H), 3.88-3.56 (m, 3 H), 3.55-2.92 (m, 7 H), 2.77 (s, 1 H), 2.20 (t, J = 7.1 Hz, 3 H), 1.64 (dd, J = 14.9, 7.4 Hz, 2 H), 0.91 (t, J = 7.4 Hz, 3 H).
LC−MS(ESI):m/z=411.8[M+H]
【0118】
OBD−007
(S)−N−((3−(4−(1,1−ジオキシド−1,4−チアゼパン−4−イル)−3−フルオロフェニル)−2−オキソオキサゾリジン−5−イル)メチル)ブチルアミド
【化81】
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1H-NMR (300 MHz, CDCl3) δ: 7.51 (d, J = 14.7 Hz, 1 H), 7.10 (d, J = 9.9 Hz, 2 H), 5.92 (s, 1 H), 4.78 (s, 1 H), 4.03 (t, J = 9.0 Hz, 1 H), 3.87-3.39 (m, 7 H), 3.27 (d, J = 5.7 Hz, 2 H), 2.39 (d, J = 6.2 Hz, 2 H), 2.20 (t, J = 7.2 Hz, 2 H), 1.64 (dd, J = 14.8, 7.4 Hz, 2 H), 0.92 (t, J = 7.3 Hz, 3 H).
LC−MS(ESI):m/z=427.8[M+H]
【0119】
OTB−110
(R)−[3−[3−フルオロ−4−(1,5−チアゾカン−5−イル)フェニル]−2−オキソ−5−オキサゾリジニル]メチル=ブチレート
【化82】
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1H-NMR (400 MHz, CDCl3) δ: 7.36 (dd, J = 14.8 Hz, 4.0 Hz, 1 H), 7.09 (dd, J = 8.8 Hz, 2.4 Hz, 1 H), 7.04 (t, J = 10.4 Hz, 9.2 Hz, 1 H), 4.85 (m, 1 H), 4.37 (m, 1 H), 4.31 (m, 1 H), 4.08 (m, 1 H), 3.78 (m, 1 H), 3.37 (m, 4 H), 2.75 (m, 4 H), 2.34 (t, J = 7.6 Hz, 7.2 Hz, 2 H), 1.97 (m, 4 H), 1.64 (m, 2 H), 0.93 (t, 7.6 Hz, J = 7.2 Hz, 3 H). 13C-NMR (125 MHz, CDCl3) δ: 173.3, 155.4 (d, J = 243.5 Hz), 154.3, 134.5 (d, J = 8.3 Hz), 131.1 (d, J = 10.1 Hz), 128.2, 127.1, 120.0 (d, J = 4.9 Hz), 114.3 (d, J = 3.0 Hz), 108.4 (d, J = 26.8 Hz), 70.2, 64.0, 48.1, 47.4, 36.0, 32.1, 29.8, 18.4, 13.7.HR−MS(ESI−TOF):m/z[M+H]2028FSの計算値:411.1748;実測値:411.1786。
【0120】
OTB−113
(R)−5−[(2H−1,2,3−トリアゾール−2−イル)メチル]−3−[3−フルオロ−4−(1,5−チアゾカン−5−イル)フェニル]オキサゾリジン−2−オン
【化83】
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1H-NMR (400 MHz, CDCl3) δ: 7.65 (s, 2 H), 7.30 (d, J = 14.8 Hz, 1 H), 7.03 (m, 2 H), 5.10 (m, 1 H), 4.85 (dd, J = 14.0 Hz, 4.8 Hz, 1 H), 4.74 (dd, J = 14.0 Hz, 7.2 Hz, 1 H), 4.06 (t, J = 9.2 Hz, 8.8 Hz, 1 H), 3.97 (m, 1 H), 3.37 (t, J = 6.0 Hz, 6.0 Hz, 4 H), 2.73 (m, 4 H), 1.97 (m, 4 H). 13C-NMR (125 MHz, CDCl3) δ: 155.2 (d, J = 243.5 Hz), 135.2, 134.4 (d, J = 8.1 Hz), 130.8 (d, J = 10.3 Hz), 119.8 (d, J = 4.9 Hz), 114.5 (d, J = 3.1 Hz), 108.4 (d, J = 26.6 Hz), 70.0, 56.3, 48.3, 47.9, 31.9, 29.6.HR−MS(ESI−TOF):m/z[M+H]1823FSの計算値:392.1551;実測値:392.1590。
【0121】
OTB−114
(R)−[3−[3−フルオロ−4−(1,5−チアゾカン−5−イル)フェニル]−2−オキソ−5−オキサゾリジニル]メチルアセトアミド
【化84】
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1H-NMR (400 MHz, CDCl3) δ: 7.34 (m, 1 H), 7.02 (m, 2 H), 6.23 (m, 1 H), 4.75 (m, 1 H), 4.00 (t, J = 8.8 Hz, 8.8 Hz, 1 H), 3.73 (m, 2 H), 3.64 (m, 1 H), 3.36 (t, J = 6.4 Hz, 6.0 Hz, 4 H), 2.73 (m, 4 H), 2.04 (s, 3 H), 1.97 (m, 4 H). 13C-NMR (125 MHz, CDCl3) δ: 171.4, 155.2 (d, J = 243.5 Hz), 154.4, 134.5, 130.2, 119.9, 114.3, 108.3 (d, J = 26.8 Hz), 71.9 , 48.1, 47.8, 42.0, 31.9, 29.7, 23.1.HR−MS(ESI−TOF):m/z[M+H]1825FSの計算値:382.1595;実測値:382.1620。
【0122】
OTB−117
(S)−N−[[3−(3−フルオロ−4−(1,5−チアゾカン−5−イル)フェニル)−2−オキソ−オキサゾリジン−5−イル]メチル]フラン−2−カルボキサミド
【化85】
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1H-NMR (400 MHz, CDCl3) δ: 7.47 (s, 1 H), 7.36 (d, J = 14.4 Hz, 1 H), 7.14 (d, J = 3.2 Hz, 1 H), 7.01 (m, 2 H), 6.78 (m, 1 H), 6.51 (m, 1 H), 4.84 (m, 1 H), 4.05 (t, J = 9.2 Hz, 8.8 Hz, 1 H), 3.88 (m, 1 H), 3.80 (m, 2 H), 3.36 (t, J = 6.0 Hz, 6.0 Hz, 4 H), 2.73 (m, 4 H), 1.96 (m, 4 H). 13C-NMR (125 MHz, CDCl3) δ: 159.0, 155.2 (d, J = 243.6 Hz), 154.3, 147.1, 144.5, 134.3, 130.9, 119.8, 115.1, 114.3 (d, J = 3.0 Hz), 112.3, 108.4 (d, J = 26.8 Hz), 71.9, 47.9, 41.5, 31.9, 29.6.HR−MS(ESI−TOF):m/z[M+H]2125FSの計算値:434.1544;実測値:434.1581。
【0123】
OTB−118
(S)−N−[[3−(3−フルオロ−4−(1,5−チアゾカン−5−イル)フェニル)−2−オキソ−オキサゾリジン−5−イル]メチル]チオフェン−2−カルボキサミド
【化86】
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1H-NMR (400 MHz, CDCl3) δ: 7.54 (m, 1 H), 7.52 (m, 1 H), 7.34 (m, 1 H), 7.10 (m, 1 H), 7.04 (m, 1 H), 7.00 (m, 1 H), 6.57 (t, J = 6.0 Hz, 6.0 Hz, 1 H), 4.86 (m, 1 H), 4.07 (t, J = 9.2 Hz, 8.8 Hz, 1 H), 4.07 (m, 1 H), 3.82 (m, 2 H), 3.36 (t, J = 6.0 Hz, 6.0 Hz, 4 H), 2.74 (m, 4 H), 1.96 (m, 4 H). 13C-NMR (125 MHz, CDCl3) δ: 162.7, 155.2 (d, J = 243.5 Hz), 154.5, 137.9, 130.8, 128.7, 127.8, 119.8, 114.5 (d, J = 3.0 Hz), 108.5 (d, J = 26.8 Hz), 72.1, 48.0, 42.5, 31.9, 29.6.HR−MS(ESI−TOF):m/z[M+H]2125FSの計算値:450.1316;実測値:450.1356。
【0124】
OTB−120
(R)−N−[[3−(3−フルオロ−4−(1,5−チアゾカン−5−イル)フェニル)−2−オキソ−オキサゾリジン−5−イル]メチル]ブタン−1−スルホンアミド
【化87】
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1H-NMR (400 MHz, CDCl3) δ: 7.42 (d, J = 14.4 Hz, 1 H), 7.08 (m, 2 H), 4.94 (m, 1 H), 4.79 (m, 1 H), 4.04 (t, J = 8.8 Hz, 8.8 Hz, 1 H), 3.93 (m, 1 H), 3.55 (m, 1 H), 3.43 (m, 5 H), 3.07 (m, 2 H), 2.76 (m, 4 H), 2.01 (m, 4 H), 1.80 (m, 2 H), 1.45 (m, 2 H), 0.95 (t, J = 7.6 Hz, 7.2 Hz, 3 H). 13C-NMR (125 MHz, CDCl3) δ: 155.2 (d, J = 243.6 Hz), 154.2, 134.5, 130.7, 119.8 (d, J = 4.9 Hz), 114.5 (d, J = 3.0 Hz), 108.5 (d, J = 26.8 Hz), 71.5, 53.1, 47.9, 47.4, 45.5, 31.9, 29.6, 25.6, 21.5, 13.5.HR−MS(ESI−TOF):m/z[M+H]2031FSの計算値:460.1735;実測値:460.1778。
【0125】
OTB−121
(S)−N−[[3−(3−フルオロ−4−(1,5−チアゾカン−5−イル)フェニル)−2−オキソ−オキサゾリジン−5−イル]メチル]ピバルアミド
【化88】
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1H-NMR (400 MHz, CDCl3) δ: 7.39 (d, J = 14.4 Hz, 1 H), 7.04 (m, 2 H), 6.11 (m, 1 H), 4.74 (m, 1 H), 4.00 (t, J = 9.2 Hz, 8.8 Hz, 1 H), 3.76 (m, 1 H), 3.67 (m, 2 H), 3.39 (m, 4 H), 2.74 (m, 4 H), 1.98 (m, 4 H), 1.17 (s, 9 H). 13C-NMR (125 MHz, CDCl3) δ: 179.6, 155.2 (d, J = 243.6 Hz), 154.4, 134.3 (d, J = 8.0 Hz), 130.9 (d, J = 5.4 Hz), 128.8, 119.8 (d, J = 4.9 Hz), 114.2 (d, J = 2.9 Hz), 108.2 (d, J = 26.9 Hz), 72.0, 47.9, 47.8, 42.2, 38.9, 31.9, 29.6, 27.5.HR−MS(ESI−TOF):m/z[M+H]2131FSの計算値:424.2065;実測値:424.2096。
【0126】
OBD−001
(R)−5−((1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル)メチル)−3−(3−フルオロ−4−(1,5−チアゾカン−5−イル)フェニル)オキサゾリジン−2−オン
【化89】
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1H-NMR (300 MHz, CDCl3) δ: 7.76 (d, J = 17.6 Hz, 2 H), 7.41-7.09 (m, 1 H), 7.11-6.73 (m, 2 H), 5.04 (d, J = 3.0 Hz, 1 H), 4.78 (d, J = 3.4 Hz, 2 H), 4.12 (t, J = 9.2 Hz, 1 H), 3.88 (dd, J = 9.2, 6.1 Hz, 1 H), 3.36 (t, J = 6.0 Hz, 3 H), 2.92-2.59 (m, 4 H), 2.01 (dd, J = 27.9, 7.3 Hz, 4 H).
LC−MS(ESI):m/z=391.9[M+H]
【0127】
OBD−003
(S)−N−((3−(3−フルオロ−4−(1,5−チアゾカン−5−イル)フェニル)−2−オキソオキサゾリジン−5−イル)メチル)ブチルアミド
【化90】
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1H-NMR (300 MHz, CDCl3) δ: 7.50 (s, 2 H), 7.03 (d, J = 6.1 Hz, 1 H), 5.99 (s, 1 H), 4.77 (d, J = 5.7 Hz, 1 H), 4.02 (t, J = 9.0 Hz, 2 H), 3.70 (ddd, J = 20.7, 15.2, 7.7 Hz, 4 H), 3.48 (s, 4 H), 2.95-2.68 (m, 4 H), 2.20 (t, J = 7.2 Hz, 3 H), 2.06 (d, J = 6.1 Hz, 4 H), 1.64 (dd, J = 14.8, 7.4 Hz, 4 H), 0.91 (t, J = 7.4 Hz, 4 H).
LC−MS(ESI):m/z=409.9[M+H]
【0128】
OBD−008
(R)−5−((1H−1,2,4−トリアゾール−1−イル)メチル)−3−(3−フルオロ−4−(1,5−チアゾカン−5−イル)フェニル)オキサゾリジン−2−オン
【化91】
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1H-NMR (300 MHz, CDCl3) δ: 8.24 (s, 1 H), 7.97 (s, 1 H), 7.00 (s, 2 H), 5.12-4.91 (m, 1 H), 4.56 (d, J = 4.7 Hz, 2 H), 4.24-3.83 (m, 2 H), 3.38 (t, J = 6.0 Hz, 4 H), 2.95-2.59 (m, 4 H), 1.98 (s, 5 H).
LC−MS(ESI):m/z=391.9[M+H]
【0129】
OTB−124
(S)−N−[[3−(3−フルオロ−4−(1−オキシド−1,5−チアゾカン−5−イル)フェニル)−2−オキソ−オキサゾリジン−5−イル]メチル]アセトアミド
【化92】
[この文献は図面を表示できません]
1H-NMR (400 MHz, CDCl3) δ: 7.46 (dd, J = 2.8 Hz, 14.8 Hz, 1 H), 7.14 (t, J = 9.2 Hz, 8.8 Hz, 1 H), 7.07 (m, 1 H), 6.15 (m, 1 H), 4.78 (m, 1 H), 4.03 (t, J = 9.2 Hz, 8.8 Hz, 1 H), 3.74 (m, 3 H), 3.31 (m, 1 H), 3.18 (m, 4 H), 2.98 (m, 2 H), 2.17 (m, 4 H), 2.03 (s, 3 H). 13C-NMR (125 MHz, CDCl3) δ: 171.0, 154.2, 134.0, 128.5, 127.3, 122.6, 113.9, 108.1 (d, J = 26.9 Hz), 71.9, 53.1, 51.7, 47.7, 42.0, 29.7, 25.0, 23.2.HR−MS(ESI):m/z[M+H]1825FSの計算値:398.1544;実測値:398.1540。
【0130】
OBD−002
(R)−5−((1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル)メチル)−3−(3−フルオロ−4−(1−オキシド−1,5−チアゾカン−5−イル)フェニル)オキサゾリジン−2−オン
【化93】
[この文献は図面を表示できません]
1H-NMR (300 MHz, CDCl3) δ: 7.92-7.67 (m, 2 H), 7.32 (d, J = 16.8 Hz, 1 H), 7.12 (t, J = 9.0 Hz, 1 H), 6.96 (d, J = 8.1 Hz, 1 H), 5.07 (s, 1 H), 4.81 (d, J = 4.0 Hz, 2 H), 4.15 (t, J = 9.0 Hz, 1 H), 4.01-3.83 (m, 1 H), 3.32 (d, J = 14.2 Hz, 5 H), 3.11-2.87 (m, 2 H), 2.59 (s, 2 H), 2.19 (s, 4 H).
LC−MS(ESI):m/z=407.8[M+H]
【0131】
OBD−004
(S)−N−((3−(3−フルオロ−4−(1−オキシド−1,5−チアゾカン−5−イル)フェニル)−2−オキソオキサゾリジン−5−イル)メチル)ブチルアミド
【化94】
[この文献は図面を表示できません]
1H-NMR (300 MHz, CDCl3) δ: 7.44 (dd, J = 14.7, 2.4 Hz, 1 H), 7.19-6.99 (m, 2 H), 6.44 (s, 1 H), 4.84-4.71 (m, 1 H), 4.02 (t, J = 8.9 Hz, 1 H), 3.78 (dd, J = 9.0, 6.6 Hz, 1 H), 3.66 (t, J = 4.6 Hz, 2 H), 3.38-3.09 (m, 6 H), 2.99 (dd, J = 12.6, 6.3 Hz, 2 H), 2.20 (dd, J = 9.4, 5.3 Hz, 6 H), 1.71-1.56 (m, 2 H), 0.91 (dd, J = 9.6, 5.1 Hz, 3 H).
LC−MS(ESI):m/z=425.8[M+H]
【0132】
OBD−009
(R)−5−((1H−1,2,4−トリアゾール−1−イル)メチル)−3−(3−フルオロ−4−(1−オキシド−1,5−チアゾカン−5−イル)フェニル)オキサゾリジン−2−オン
【化95】
[この文献は図面を表示できません]
1H-NMR (300 MHz, CDCl3) δ: 8.24 (s, 1 H), 7.93 (s, 1 H), 7.41-7.20 (m, 1 H), 7.19-6.92 (m, 2 H), 5.10-4.92 (m, 1 H), 4.56 (d, J = 4.7 Hz, 2 H), 4.12 (t, J = 9.0 Hz, 1 H), 3.97 (dd, J = 9.2, 6.2 Hz, 1 H), 3.28 (dd, J = 13.0, 6.9 Hz, 2 H), 3.12 (dd, J = 12.5, 5.9 Hz, 4 H), 3.02-2.83 (m, 2 H), 2.22-1.99 (m, 5 H), 1.26 (d, J = 9.4 Hz, 4 H).
LC−MS(ESI):m/z=407.8[M+H]
【0133】
OTB−227
N−(((5S)−3−(4−(3−チア−6−アザビシクロ[3.1.1]ヘプタン−6−イル)−3−フルオロフェニル)−2−オキソ−オキサゾリジン−5−イル)メチル)アセトアミド
【化96】
[この文献は図面を表示できません]
1H-NMR (400 MHz, CDCl3) δ: 7.36 (d, J = 14.4 Hz, 1 H), 7.05 (d, J = 8.4 Hz, 1 H), 6.60 (t, J = 9.2 Hz, 1 H), 6.35 (brs, 1 H), 4.76-4.74 (m, 1 H), 4.56-4.54 (m, 2 H), 4.00 (t, J = 9.2 Hz, 1 H), 3.76-3.65 (m, 2 H), 3.62-3.57 (m, 1 H), 3.43 (d, J = 12.0 Hz, 2 H), 2.93-2.87 (m, 1 H), 2.74 (d, J = 12.0 Hz, 2 H), 2.09 (s, 1 H), 2.03 (s, 3 H). 13C-NMR (100 MHz, CDCl3) δ: 171.1, 154.5, 151.8 (d, J = 238.5 Hz), 131.9 (d, J = 11.8 Hz), 129.2 (d, J = 9.5 Hz), 115.2 (d, J = 6.2 Hz), 114.7 (d, J = 2.8 Hz), 108.0 (d, J = 24.9 Hz), 71.9, 60.8, 47.8, 41.9, 29.4, 25.3, 23.2.HRMS(ESI−TOF+):m/z[M+H]1721FNSの計算値:366.1288;実測値:366.1277。
【0134】
OTB−501
(R)−3−(4−((1R,5S)−3−チア−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−8−イル)−3−フルオロフェニル)−5−(ヒドロキシメチル)オキサゾリジン−2−オン
【化97】
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1H-NMR (400 MHz, CDCl3) δ: 7.39 (d, J = 12.8 Hz, 1 H), 7.16 (d, J = 8.8 Hz, 1 H), 6.90 (t, J = 9.2 Hz, 1 H), 4.74 (m, 1 H), 4.43 (s, 2 H), 3.99-3.96 (m, 3 H), 3.79-3.75 (m, 1 H), 3.48 (d, J = 13.2 Hz, 2 H), 2.21-2.10 (m, 6 H).HRMS(ESI):m/z[M+H]1620FSの計算値:339.1179;実測値:339.1169。
【0135】
OTB−502
N−(((S)−3−(4−((1R,5S)−3−チア−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−8−イル)−3−フルオロフェニル)−2−オキソオキサゾリジン−5−イル)メチル)アセトアミド
【化98】
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1H-NMR (400 MHz, CDCl3) δ: 7.36 (dd, J = 15.2, 2.4 Hz, 1 H), 7.06 (dd, J = 8.8, 1.8 Hz, 1 H), 6.83 (t, J = 9.2 Hz, 1 H), 6.18 (s, 1 H), 4.77-4.75 (m, 1 H), 4.40 (s, 2 H), 4.00 (t, J = 8.8 Hz, 1 H), 3.76-3.72 (m, 2 H), 3.68-3.62 (m, 1 H), 3.37 (d, J = 12.8 Hz, 2 H), 2.26-2.04 (m, 6 H), 2.02 (s, 3 H). 13C-NMR (100 MHz, CDCl3) δ: 171.1, 154.5, 152.8 (d, J = 241.7 Hz), 132.2 (d, J = 8.6 Hz), 130.2 (d, J = 10.4 Hz), 118.1 (d, J = 5.0 Hz), 114.7, 108.4 (d, J = 27.2 Hz), 71.9 , 57.4, 47.8, 42.0, 30.2, 28.4, 23.1.HR−MS(ESI−TOF):m/z[M+H]1823FSの計算値:380.1444;実測値:380.1435。
【0136】
OTB−504
(R)−5−((1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル)メチル)−3−(4−((1R,5S)−3−チア−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−8−イル)−3−フルオロフェニル)オキサゾリジン−2−オン
【化99】
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1H-NMR (400 MHz, CDCl3) δ: 7.80 (s, 1 H), 7.76 (s, 1 H), 7.24 (m, 1 H), 6.96 (d, J = 8.8 Hz, 1 H), 6.83 (t, J = 8.8 Hz, 1 H), 5.07-5.04 (m, 1 H), 4.79 (s, 2 H), 4.40 (s, 2 H), 4.11 (t, J = 8.0 Hz, 1 H), 3.90-3.87 (m, 1 H), 3.42 (d, J = 12.8 Hz, 2 H), 2.20-2.07 (m, 6 H).HR−MS(ESI−TOF):m/z[M+H]1821FSの計算値:390.1400;実測値:390.1385。
【0137】
OTB−236
N−(((R)−3−(4−((1R,5S)−3−チア−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−8−イル)−3−フルオロフェニル)−2−オキソ−オキサゾリジン−5−イル)メチル)メタンスルホンアミド
【化100】
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1H-NMR (400 MHz, CDCl3) δ: 7.47-7.41 (m, 1 H), 7.13 (d, J = 9.6 Hz, 1 H), 7.02 (t, J = 9.6 Hz, 1 H), 4.76-4.70 (m, 1 H), 4.34 (s, 2 H), 4.08 (t, J = 9.2 Hz, 1 H), 3.76 (t, J = 8.8 Hz, 1 H), 3.29-3.26 (m, 2 H), 3.11 (d, J = 12.8 Hz, 2 H), 2.93 (s, 3 H), 2.11 (d, J = 12.4 Hz, 2 H), 2.02 (s, 4 H).HR−MS(ESI−TOF):m/z[M+H]1723FSの計算値:416.1114;実測値:416.1097。
【0138】
OTB−237
(((S)−3−(4−((1R,5S)−3−チア−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−8−イル)−3−フルオロフェニル)−2−オキソ−オキサゾリジン−5−イル)メチル)カルバミン酸メチル
【化101】
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1H-NMR (400 MHz, CDCl3) δ: 7.36 (d, J = 15.2 Hz, 1 H), 7.07 (d, J = 8.8 Hz, 1 H), 6.81 (t, J = 9.2 Hz, 1 H), 5.18 (brs, 1 H), 4.74 (brs, 1 H), 4.39 (s, 2 H), 4.01 (t, J = 8.8 Hz, 1 H), 3.76 (t, J = 7.6 Hz, 1 H), 3.69 (s, 3 H), 3.56-3.51 (m, 1 H), 3.33 (d, J = 12.8 Hz, 2 H), 2.18-2.07 (m, 6 H).HR−MS(ESI−TOF):m/z[M+H]1823FSの計算値:396.1393;実測値:396.1388。
【0139】
OBD−016
N−(((S)−3−(4−((1R,5S)−3−チア−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−8−イル)−3−フルオロフェニル)−2−オキソオキサゾリジン−5−イル)メチル)ブチルアミド
【化102】
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1H-NMR (300 MHz, DMSO-d6) δ: 8.18 (s, 1 H), 7.42 (d, J = 16.0 Hz, 1 H), 7.35-6.88 (m, 2 H), 4.71 (s, 1 H), 4.35 (s, 2 H), 4.07 (t, J = 8.7 Hz, 1 H), 3.77-3.57 (m, 1 H), 3.51-3.27 (m, 2 H), 3.12 (d, J = 12.4 Hz, 2 H), 2.09 (dd, J = 20.9, 12.2 Hz, 8 H), 1.47 (dd, J = 14.0, 7.1 Hz, 2 H), 0.80 (dd, J = 8.0, 6.7 Hz, 3 H).
LC−MS(ESI):m/z=407.9[M+H]
【0140】
OBD−021
(R)−5−((1H−1,2,4−トリアゾール−1−イル)メチル)−3−(4−((1R,5S)−3−チア−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−8−イル)−3−フルオロフェニル)オキサゾリジン−2−オン
【化103】
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1H-NMR (300 MHz, DMSO-d6) δ: 8.57 (s, 1 H), 8.01 (s, 1 H), 7.36 (dd, J = 15.8, 2.1 Hz, 1 H), 7.18-6.92 (m, 2 H), 5.06 (dd, J = 8.9, 4.8 Hz, 1 H), 4.72-4.52 (m, 2 H), 4.36 (s, 2 H), 4.17 (t, J = 9.1 Hz, 1 H), 3.84 (dt, J = 49.3, 24.7 Hz, 1 H), 3.12 (d, J = 12.8 Hz, 2 H), 2.16 (s, 1 H), 2.11 (s, 1 H), 2.04 (s, 4 H).
LC−MS(ESI):m/z=389.9[M+H]
【0141】
OTB−506
N−(((S)−3−(4−((1R,5S)−3−チア−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−8−イル)−3−フルオロフェニル)−2−オキソ−オキサゾリジン−5−イル)メチル)シクロプロパンカルボキサミド
【化104】
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1H-NMR (400 MHz, CDCl3) δ: 7.37 (d, J = 13.6 Hz, 1 H), 7.07 (d, J = 7.6 Hz, 1 H), 6.85 (brs, 1 H), 6.22 (t, J = 6.0 Hz, 1 H), 4.79-4.73 (m, 1 H), 4.41 (brs, 2 H), 3.99 (t, J = 7.2 Hz, 1 H), 3.77-3.64 (m, 3 H), 3.39 (d, J = 12.8 Hz, 2 H), 2.20-2.09 (m, 6 H), 1.43-1.37 (m, 1 H), 0.98-0.90 (m, 2 H), 0.82-0.75 (m, 2 H).HR−MS(ESI−TOF):m/z[M+H]2025FSの計算値:406.1595;実測値:406.1527。
【0142】
OTB−507
N−(((S)−3−(4−((1R,5S)−3−チア−8−アザ−ビシクロ[3.2.1]オクタン−8−イル)−3−フルオロフェニル)−2−オキソ−オキサゾリジン−5−イル)メチル)シクロブタンカルボキサミド
【化105】
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1H-NMR (400 MHz, CDCl3) δ: 7.45 (d, J = 12.4 Hz, 1 H), 7.17 (d, J = 8.8 Hz, 1 H), 7.05 (t, J = 8.8 Hz, 1 H) 5.95 (m, 1 H), 4.78 (m, 1 H), 4.51 (brs, 2 H), 4.00 (t, J = 9.2 Hz, 1 H), 3.84-3.74 (m, 3 H), 3.66 (m, 2 H), 3.02 (m, 1 H), 2.28-2.15 (m, 10 H), 1.95 (m, 1 H), 1.85 (m, 1 H). 13C-NMR (100 MHz, CDCl3) δ: 175.9, 154.3, 153.0 (d, J = 242.9 Hz), 131.2, 127.0, 118.6 (d, J = 4.4 Hz), 114.5 (d, J = 2.9 Hz), 108.3 (d, J = 27.1 Hz), 71.9, 58.2, 47.7, 41.9, 39.6, 30.3, 28.3, 25.4, 25.3, 18.1.HRMS(ESI):m/z[M+H]2127SFの計算値:420.1757;実測値:420.1736。
【0143】
OTB−510
N−(((S)−3−(4−((1R,5S)−3−チア−8−アザ−ビシクロ[3.2.1]オクタン−8−イル)−3,5−ジフルオロフェニル)−2−オキソ−オキサゾリジン−5−イル)メチル)アセトアミド
【化106】
[この文献は図面を表示できません]
1H-NMR (400 MHz, CDCl3) δ: 7.08 (m, 2 H), 6.00 (m, 1 H), 4.76 (m, 1 H), 4.24 (brs, 2 H), 3.97 (t, J = 8.8 Hz, 1 H), 3.75-3.60 (m, 3 H), 3.38 (m, 2 H), 2.21 (m, 2 H), 2.14 (s, 4 H), 2.03 (s, 3 H). 13C-NMR (100 MHz, CDCl3) δ: 171.2, 155.3 (dd, J = 241.5, 9.5 Hz), 154.1, 130.6 (t, J = 13.6 Hz), 122.9 (t, J = 12.4 Hz), 102.9 (dd, J = 20.7, 11.3 Hz), 71.9, 60.4, 47.4, 41.9, 33.7, 29.2, 23.1.HRMS(ESI):m/z[M+H]1822SFの計算値:398.1350;実測値:398.1329。
【0144】
OTB−512
(((S)−3−(4−((1R,5S)−3−チア−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−8−イル)−3,5−ジフルオロフェニル)−2−オキソ−オキサゾリジン−5−イル)メチル)カルバミン酸メチル
【化107】
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1H-NMR (400 MHz, CDCl3) δ: 7.09 (m, 2 H), 5.08 (m, 1 H), 4.76 (m, 1 H), 4.24 (brs, 2 H), 3.98 (t, J = 8.8 Hz, 1 H), 3.75-3.50 (m, 6 H), 3.38 (m, 2 H), 2.20 (m, 2 H), 2.14 (s, 4 H).13C-NMR (100 MHz, CDCl3) δ: 157.5, 155.3 (dd, J = 241.6, 9.4 Hz), 153.9, 130.7 (t, J = 13.6 Hz), 122.9 (t, J = 12.3 Hz), 102.9 (dd, J = 20.7, 11.3 Hz), 71.8, 60.4, 52.6, 47.3, 43.6, 33.7, 29.2.HRMS(ESI):m/z[M+H]1822SFの計算値:414.1294;実測値:414.1278。
【0145】
OTB−511
(R)−5−((1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル)メチル)−3−(4−((1R,5S)−3−チア−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−8−イル)−3,5−ジフルオロフェニル)オキサゾリジン−2−オン
【化108】
[この文献は図面を表示できません]
1H-NMR (400 MHz, CDCl3) δ: 7.78 (s, 1 H), 7.76 (s, 1 H), 6.94 (d, J = 11.6 Hz, 2 H), 5.07-5.04 (m, 1 H), 4.79 (d, J = 3.6 Hz, 2 H), 4.20 (brs, 2 H), 4.09 (t, J = 8.8 Hz, 1 H), 3.88-3.83 (m, 1 H), 3.32 (d, J = 12.8 Hz, 2 H), 2.19-2.11 (m, 6 H). 13C-NMR (100 MHz, CDCl3) δ: 155.3 (d, J = 242.1 Hz), 155.2 (d, J = 242.1 Hz), 153.1, 134.5, 129.9 (t, J = 13.6 Hz), 125.1, 123.3 (t, J = 12.3 Hz), 103.3 (dd, J = 20.7, 11.2 Hz), 70.3, 60.4, 52.0, 47.2, 33.8, 29.2.HRMS(ESI):m/z[M+H]1820SFの計算値:408.1300;実測値:408.1295。
【0146】
OTB−508
N−(((S)−3−(4−((1R,5S)−3−チア−8−アザ−ビシクロ[3.2.1]オクタン−8−イル)−3,5−ジフルオロフェニル)−2−オキソ−オキサゾリジン−5−イル)メチル)シクロプロパンカルボキサミド
【化109】
[この文献は図面を表示できません]
1H-NMR (400 MHz, CDCl3) δ: 7.05 (m, 2 H), 6.12 (m, 1 H), 4.76 (m, 1 H), 4.21 (brs, 2 H), 3.95 (t, J = 9.2 Hz, 1 H), 3.72-3.65 (m, 3 H), 3.34 (m, 2 H), 2.21-2.12 (m, 6 H), 1.37 (m, 1 H), 0.99-0.75 (m, 4 H). 13C-NMR (100 MHz, CDCl3) δ: 174.8, 155.3 (dd, J = 241.7, 9.5 Hz), 154.2, 130.5 (t, J = 13.6 Hz), 123.0 (t, J = 12.5 Hz), 103.0 (dd, J = 20.8, 11.4 Hz), 72.1, 60.4, 47.5, 41.9, 33.8, 29.2, 14.6, 7.8, 7.7.HRMS(ESI):m/z[M+H]2024SFの計算値:420.1506;実測値:424.1484。
【0147】
OTB−509
N−(((S)−3−(4−((1R,5S)−3−チア−8−アザ−ビシクロ[3.2.1]オクタン−8−イル)−3,5−ジフルオロフェニル)−2−オキソ−オキサゾリジン−5−イル)メチル)シクロブタンカルボキサミド
【化110】
[この文献は図面を表示できません]
1H-NMR (400 MHz, CDCl3) δ: 7.09 (m, 2 H), 5.78 (m, 1 H), 4.75 (m, 1 H), 4.23 (brs, 2 H), 3.97 (t, J = 8.8 Hz, 1 H), 3.73 (m, 1 H), 3.65 (m, 2 H), 3.36 (m, 2 H), 2.99 (m, 1 H), 2.27-2.14 (m, 9 H), 1.97 (m, 1 H), 1.85 (m, 2 H). 13C-NMR (100 MHz, CDCl3) δ: 176.0, 155.3 (dd, J = 243.4, 9.5 Hz), 154.1, 130.6 (t, J = 13.5 Hz), 122.9 (t, J = 12.2 Hz), 102.9 (dd, J = 20.7, 11.4 Hz), 72.0, 60.4, 47.5, 41.8, 33.7, 29.2, 25.4, 25.3, 18.1.HRMS(ESI):m/z[M+H]2126SFの計算値:438.1663;実測値:438.1642。
【0148】
OTB−503
N−(((5S)−3−(3−フルオロ−4−((1R,5S)−3−オキシド−3−チア−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−8−イル)フェニル)−2−オキソ−オキサゾリジン−5−イル)メチル)アセトアミド
【化111】
[この文献は図面を表示できません]
1H-NMR (400 MHz, CDCl3) δ: 7.45 (dd, J = 16.0, 2.8 Hz, 1 H), 7.12 (dd, J = 8.8, 2.0 Hz, 1 H), 6.83 (t, J = 9.2 Hz, 1 H), 6.14 (s, 1 H), 4.78-4.77 (m, 1 H), 4.61 (s, 2 H), 4.00 (t, J = 8.8 Hz, 1 H), 3.77-3.64 (m, 3 H), 3.45 (d, J = 9.6 Hz, 2 H), 2.85 (d, J = 12.4 Hz, 2 H), 2.22-2.20 (m, 2 H), 2.03 (s, 3 H), 1.92-1.88 (m, 2 H).HR−MS(ESI−TOF):m/z[M+H]1823FSの計算値:396.1388;実測値:396.1379。
【0149】
OTB−505
(5R)−5−((1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル)メチル)−3−(3−フルオロ−4−((1R,5S)−3−オキシド−3−チア−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−8−イル)フェニル)オキサゾリジン−2−オン
【化112】
[この文献は図面を表示できません]
1H-NMR (400 MHz, CDCl3) δ: 7.79 (s, 1 H), 7.75 (s, 1 H), 7.30 (dd, J = 15.2, 2.0 Hz, 1 H), 6.98 (d, J = 8.4 Hz, 1 H), 6.79 (t, J = 9.2 Hz, 1 H), 5.07-5.05 (m, 1 H), 4.79 (s, 2 H), 4.58 (s, 2 H), 4.12 (t, J = 9.2 Hz, 1 H), 3.91-3.89 (m, 1 H), 3.43 (d, J = 11.6 Hz, 2 H), 2.88-2.81 (m, 2 H), 2.21-2.18 (m, 2 H), 1.89-1.87 (m, 2 H).HR−MS(ESI−TOF):m/z[M+H]1821FSの計算値:406.1349;実測値:406.1339。
【0150】
OTB−513
N−(((5S)−3−(3,5−ジフルオロ−4−((1R,5S)−3−オキシド−3−チア−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−8−イル)フェニル)−2−オキソ−オキサゾリジン−5−イル)メチル)シクロブタンカルボキサミド
【化113】
[この文献は図面を表示できません]
1H-NMR (400 MHz, CDCl3) δ: 7.12 (d, J = 12.0 Hz, 2 H), 5.97 (brs, 1 H), 4.77-4.75 (m, 1 H), 4.45 (s, 2 H), 3.97 (t, J = 8.8 Hz, 1 H), 3.74 (t, J = 8.4 Hz, 1 H), 3.66 (t, J = 5.2 Hz, 2 H), 3.54 (d, J = 9.2 Hz, 2 H), 3.02 (m, 1 H), 2.91 (d, J = 12.0 Hz, 2 H), 2.26-2.11 (m, 6 H), 1.99-1.92 (m, 1 H), 1.87-1.85 (m, 3 H).HRMS(ESI):m/z[M+H]2126SFの計算値:454.1606;実測値:454.1588。
【0151】
OTB−514
N−(((5S)−3−(3,5−ジフルオロ−4−((1R,5S)−3−オキシド−3−チア−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−8−イル)フェニル)−2−オキソ−オキサゾリジン−5−イル)メチル)アセトアミド
【化114】
[この文献は図面を表示できません]
1H-NMR (400 MHz, CDCl3) δ: 7.12 (d, J = 12.0 Hz, 2 H), 6.15 (brs, 1 H), 4.81-4.75 (m, 1 H), 4.45 (s, 2 H), 3.98 (t, J = 8.8 Hz, 1 H), 3.74-3.63 (m, 3 H), 3.56 (d, J = 9.2 Hz, 2 H), 2.92 (d, J = 12.4 Hz, 2 H), 2.20-2.17 (m, 2 H), 2.03 (s, 3 H), 1.89-1.83 (m, 2 H).HRMS(ESI):m/z[M+H]1822SFの計算値:414.1293;実測値:414.1275。
【0152】
OBD−017
N−(((5S)−3−(3−フルオロ−4−((1R,5S)−3−オキシド−3−チア−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−8−イル)フェニル)−2−オキソオキサゾリジン−5−イル)メチル)ブチルアミド
【化115】
[この文献は図面を表示できません]
1H-NMR (300 MHz, CDCl3) δ: 7.39 (dd, J = 15.8, 2.3 Hz, 1 H), 7.03 (d, J = 6.1 Hz, 2 H), 6.78 (t, J = 9.3 Hz, 1 H), 4.72 (s, 1 H), 4.55 (s, 2 H), 3.94 (t, J = 8.9 Hz, 1 H), 3.81-3.66 (m, 1 H), 3.58 (s, 2 H), 3.42 (d, J = 10.3 Hz, 2 H), 2.77 (d, J = 11.9 Hz, 2 H), 2.17 (dd, J = 25.1, 17.8 Hz, 4 H), 1.84 (d, J = 7.9 Hz, 2 H), 1.56 (dd, J = 14.5, 7.2 Hz, 2 H), 0.83 (t, J = 7.4 Hz, 3 H).
LC−MS(ESI):m/z=423.8[M+H]
【0153】
OBD−018
(5R)−5−((1H−1,2,4−トリアゾール−1−イル)メチル)−3−(3−フルオロ−4−((1R,5S)−3−オキシド−3−チア−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−8−イル)フェニル)オキサゾリジン−2−オン
【化116】
[この文献は図面を表示できません]
1H-NMR (300 MHz, DMSO-d6) δ: 12.17 (s, 1 H), 8.69 (d, J = 2.9 Hz, 1 H), 8.20 - 8.03 (m, 1 H), 7.44 (d, J = 16.2 Hz, 1 H), 7.28-7.02 (m, 2 H), 5.08 (dd, J = 8.5, 5.1 Hz, 1 H), 4.68-4.52 (m, 4 H), 4.20 (t, J = 9.1 Hz, 1 H), 3.91 (dd, J = 8.7, 6.0 Hz, 1 H), 3.56 (d, J = 11.1 Hz, 2 H), 2.48 (d, J = 12.3 Hz, 2 H), 2.06 (d, J = 5.1 Hz, 2 H), 1.79 (d, J = 7.6 Hz, 2 H).
LC−MS(ESI):m/z=405.8[M+H]
【0154】
OTB−260
(R)−3−(3−フルオロ−4−(2−チア−6−アザスピロ[3.3]ヘプタン−6−イル)フェニル)−5−(ヒドロキシメチル)オキサゾリジン−2−オン
【化117】
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1H-NMR (400 MHz, CDCl3) δ:7.38 (d, J = 14.0 Hz, 1 H), 7.04 (d, J = 8.0 Hz, 1 H), 6.55 (t, J = 8.8 Hz, 1 H), 4.72 (brs, 1 H), 4.02 (s, 4 H), 3.99-3.89 (m, 3 H), 3.76-3.73 (m, 1 H), 3.42 (s, 4 H). 13C-NMR (100 MHz, CDCl3) δ: 154.8, 152.2 (d, J = 240.8 Hz), 135.9 (d, J = 11.7 Hz), 130.2 (d, J = 9.3 Hz), 114.6 (d, J = 5.2 Hz), 114.5 (d, J = 3.1 Hz), 107.6 (d, J = 23.8 Hz), 72.8, 66.8, 62.8, 46.7, 44.3, 36.8.HRMS(ESI):m/z[M+H]1518FNS:325.1022の計算値;実測値:325.1010。
【0155】
OTB−261
(S)−N−((3−(3−フルオロ−4−(2−チア−6−アザスピロ[3.3]ヘプタン−6−イル)フェニル)−2−オキソ−オキサゾリジン−5−イル)メチル)アセトアミド
【化118】
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1H-NMR (400 MHz, CDCl3) δ: 7.33 (d, J = 14.0 Hz, 1 H), 6.99 (d, J = 8.4 Hz, 1 H), 6.48 (t, J = 8.8 Hz, 1 H), 6.20 (brs, 1 H), 4.75-4.73 (m, 1 H), 3.98-3.96 (m, 5 H), 3.73-3.66 (m, 2 H), 3.62-3.57 (m, 1 H), 3.41 (s, 4 H), 2.01 (s, 3 H).HRMS(ESI):m/z[M+H]1721FNSの計算値:366.1288;実測値:366.1274。
【0156】
OTB−241
(R)−5−((1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル)メチル)−3−(3−フルオロ−4−(2−チア−6−アザスピロ[3.3]ヘプタン−6−イル)フェニル)オキサゾリジン−2−オン
【化119】
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1H-NMR (400 MHz, CDCl3) δ: 7.79 (s, 1 H), 7.75 (s, 1 H), 7.22 (dd, J = 13.6, 2.0 Hz, 1 H), 6.88 (d, J = 8.8 Hz, 1 H), 6.51 (t, J = 9.2 Hz, 1 H), 5.06-5.00 (m, 1 H), 4.78-4.77 (m, 2 H), 4.08 (t, J = 9.2 Hz, 1 H), 4.01 (s, 4 H), 3.89-3.85 (m, 1 H), 3.40 (s, 4 H). 13C-NMR (100 MHz, CDCl3) δ: 153.6, 152.0 (d, J = 243.1 Hz), 136.3 (d, J = 11.1 Hz), 134.5, 129.1 (d, J = 9.0 Hz), 125.1, 115.0 (d, J = 3.2 Hz), 114.5 (d, J = 5.2 Hz), 108.1 (d, J = 23.6 Hz), 70.4, 66.7, 52.1, 47.7, 44.3, 36.8.HRMS(ESI):m/z[M+H]1719FNSの計算値:376.1244;実測値:376.1231。
【0157】
OTB−516
(R)−3−(3,5−ジフルオロ−4−(2−チア−6−アザスピロ[3.3]ヘプタン−6−イル)フェニル)−5−(ヒドロキシメチル)オキサゾリジン−2−オン
【化120】
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1H-NMR (400 MHz, CDCl3) δ: 7.03 (d, J = 12.0 Hz, 2 H), 4.74-4.70 (m, 1 H), 4.18 (s, 4 H), 3.98 (dd, J = 12.8, 3.2 Hz, 1 H), 3.93-3.85 (m, 2 H), 3.75 (dd, J = 12.4, 4.0 Hz, 1 H), 3.41 (s, 4 H).HRMS(ESI):m/z[M+H]1517SFの計算値:343.0922;実測値:343.0912。
【0158】
OTB−515
(S)−N−((3−(3,5−ジフルオロ−4−(2−チア−6−アザスピロ[3.3]ヘプタン−6−イル)フェニル)−2−オキソ−オキサゾリジン−5−イル)メチル)アセトアミド
【化121】
[この文献は図面を表示できません]
1H-NMR (400 MHz, CDCl3) δ: 6.98 (d, J = 11.6 Hz, 2 H), 5.99 (brs, 1 H), 4.74-4.72 (m, 1 H), 4.16 (s, 4 H), 3.94 (t, J = 8.8 Hz, 1 H), 3.71-3.65 (m, 2 H), 3.61-3.55 (m, 1 H), 3.40 (s, 4 H), 2.01 (s, 3 H). 13C-NMR (100 MHz, CDCl3) δ: 171.1, 154.2, 152.6 (dd, J = 240.6, 11.1 Hz), 153.1, 134.5, 128.5 (t, J = 12.6 Hz), 124.7 (t, J = 13.3 Hz), 102.8 (dd, J = 18.2, 10.7 Hz), 71.9, 68.7, 47.6, 45.2, 42.0, 36.5, 23.1.HRMS(ESI):m/z[M+H]1720SFの計算値:384.1188;実測値:384.1168。
【0159】
OTB−242
(S)−((3−(3,5−ジフルオロ−4−(2−チア−6−アザスピロ[3.3]ヘプタン−6−イル)フェニル)−2−オキソ−オキサゾリジン−5−イル)メチル)カルバミン酸メチル
【化122】
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1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ: 7.00 (d, J = 11.6 Hz, 2 H), 5.16 (brs, 1 H), 4.81-4.67 (m, 1 H), 4.16 (s, 4 H), 3.94 (t, J = 8.8 Hz, 1 H), 3.68 (s, 3 H), 3.56-3.50 (m, 3 H), 3.40 (s, 4 H).HRMS(ESI):m/z[M+H]1720Sの計算値:400.1143;実測値:400.1125。
【0160】
OTB−245
(R)−5−((1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル)メチル)−3−(3,5−ジフルオロ−4−(2−チア−6−アザスピロ[3.3]ヘプタン−6−イル)フェニル)オキサゾリジン−2−オン
【化123】
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1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ: 7.77 (s, 1 H), 7.74 (s, 1 H), 6.87 (d, J = 11.6 Hz, 2 H), 5.03-5.01 (m, 1 H), 4.77-4.76 (m, 2 H), 4.15 (s, 4 H), 4.06 (t, J = 9.2 Hz, 1 H), 3.86-3.82 (m, 1 H), 3.41 (s, 4 H).HRMS(ESI):m/z[M+H]1718Sの計算値:394.1149;実測値:394.1129。
【0161】
OTB−243
(S)−N−((3−(3,5−ジフルオロ−4−(2−チア−6−アザスピロ[3.3]ヘプタン−6−イル)フェニル)−2−オキソ−オキサゾリジン−5−イル)メチル)シクロプロパンカルボキサミド
【化124】
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1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ: 6.98 (d, J = 11.6 Hz, 2 H), 6.25-6.24 (m, 1 H), 4.77-4.71 (m, 1 H), 4.16 (s, 4 H), 3.92 (t, J = 8.8 Hz, 1 H), 3.71 - 3.56 (m, 3 H), 3.40 (s, 4 H), 1.40-1.38 (m, 1 H), 1.04-0.87 (m, 2 H), 0.82-0.73 (m, 2 H).HRMS(ESI):m/z[M+H]1922Sの計算値:410.1350;実測値:410.1331。
【0162】
OTB−244
(S)−N−((3−(3,5−ジフルオロ−4−(2−チア−6−アザスピロ[3.3]ヘプタン−6−イル)フェニル)−2−オキソ−オキサゾリジン−5−イル)メチル)シクロブタンカルボキサミド
【化125】
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1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ: 6.99 (d, J = 11.6 Hz, 2 H), 5.83 (brs, 1 H), 4.82-4.68 (m, 1 H), 4.17 (s, 4 H), 3.93 (t, J = 8.8 Hz, 1 H), 3.72-3.64 (m, 3 H), 3.40 (s, 4 H), 3.03-2.96 (m, 1 H), 2.26-1.85 (m, 6 H).HRMS(ESI):m/z[M+H]2024Sの計算値:424.1506;実測値:.424.1483
【0163】
OTB−201
(R)−3−(3−フルオロ−4−(2−オキサ−6−アザスピロ[3.3]ヘプタン−6−イル)フェニル)−5−(ヒドロキシメチル)オキサゾリジン−2−オン
【化126】
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1H-NMR (400 MHz, CDCl3) δ:7.42 (dd, J = 14.0, 2.0 Hz, 1 H), 7.03 (dd, J = 8.8, 2.0 Hz, 1 H), 6.62 (t, J = 8.8 Hz, 1 H), 4.85 (s, 4 H), 4.73 (m, 1 H), 4.17 (s, 4 H), 4.00-3.95 (m, 2 H), 3.93-3.89 (m, 1 H), 3.77-3.74 (m, 1 H). 13C-NMR (100 MHz, CDCl3) δ: 155.2, 152.3 (d, J = 240.7 Hz), 135.9 (d, J = 11.3 Hz), 130.4 (d, J = 8.9 Hz), 114.7 (d, J = 3.0 Hz), 114.6 (d, J = 5.6 Hz), 107.8 (d, J = 23.8 Hz), 81.3, 73.2, 63.1, 62.9, 46.9, 40.1.HRMS(ESI):m/z[M+H]1518FNの計算値:309.1251;実測値:309.1269。
【0164】
OTB−202
(S)−N−((3−(3−フルオロ−4−(2−オキサ−6−アザスピロ[3.3]ヘプタン−6−イル)フェニル)−2−オキソ−オキサゾリジン−5−イル)メチル)アセトアミド
【化127】
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1H-NMR (300 MHz, CDCl3) δ: 7.35 (d, J = 14.1 Hz, 1 H), 7.00 (d, J = 8.7 Hz, 1 H), 6.51 (t, J =9.0 Hz, 1 H), 6.03(s, 1 H), 4.84 (s, 4 H), 4.74 (m, 1 H), 4.12 (s, 4 H), 3.99 (t, J =8.7 Hz, 1 H), 3.73-3.69 (m, 2 H), 3.61 (m, 1 H), 2.02 (s, 3 H). 13C-NMR (100 MHz, CDCl3) δ: 171.4, 154.8, 152.4 (d, J = 240.8 Hz), 136.1 (d, J = 11.9 Hz), 130.1 (d, J = 9.2 Hz), 114.7 (d, J = 3.1 Hz), 114.6 (d, J = 5.0 Hz), 107.9 (d, J = 23.6 Hz), 81.2, 72.1, 63.1, 48.1, 42.2, 40.1, 23.4.HRMS(ESI):m/z[M+H]1721FNの計算値:350.1516;実測値:350.1497。
【0165】
OTB−203
(R)−5−((1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル)メチル)−3−(3−フルオロ−4−(2−オキサ−6−アザスピロ[3.3]ヘプタン−6−イル)フェニル)オキサゾリジン−2−オン
【化128】
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1H-NMR (400 MHz, CDCl3) δ: 7.78 (s, 1 H), 7.75 (s, 1 H), 7.18 (d, J = 13.6 Hz, 1 H), 6.88 (d, J = 8.8 Hz, 1 H), 6.46 (t, J = 9.2 Hz, 1 H), 5.03 (m, 1 H), 4.83 (s, 4 H), 4.78 (m, 2 H), 4.10-4.07 (m, 5 H), 3.91-3.85 (m, 1 H). 13C-NMR (100 MHz, CDCl3) δ: 153.6, 152.1 (d, J = 241.4 Hz), 136.1 (d, J = 10.6 Hz), 134.5, 129.2 (d, J = 9.3 Hz), 125.1, 115.0 (d, J = 2.9 Hz), 114.5 (d, J = 4.7 Hz), 108.1 (d, J = 23.7 Hz), 81.0, 70.4, 62.9, 52.1, 47.7, 39.8.HRMS(ESI):m/z[M+H]1719FNの計算値:360.1472;実測値:360.1451。
【0166】
OTB−204
(R)−5−((2H−1,2,3−トリアゾール−2−イル)メチル)−3−(3−フルオロ−4−(2−オキサ−6−アザスピロ[3.3]ヘプタン−6−イル)フェニル)オキサゾリジン−2−オン
【化129】
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1H-NMR (400 MHz, CDCl3) δ: 7.65 (s, 2 H), 7.31 (d, J = 14.4, 2.4 Hz,1 H), 6.99 (d, J = 8.4 Hz, 1 H), 6.59 (t, J = 9.2 Hz, 1 H), 5.14-5.07 (m, 1 H), 4.88-4.83 (m, 5 H), 4.77-4.71 (m, 1 H), 4.16 (s, 4 H), 4.07-4.02 (m, 1 H), 3.98-3.92 (m, 1 H). 13C-NMR (100 MHz, CDCl3) δ: 158.99, 154.38, 147.08, 144.53, 135.18, 115.11, 114.43, 112.30, 107.91, 107.87, 81.04, 71.85, 70.04, 62.91, 48.38, 48.02, 41.57, 39.85.HRMS(ESI):m/z[M+H]1719FNの計算値:360.1472;実測値:360.1451。
【0167】
OTB−205
(S)−N−((3−(3−フルオロ−4−(2−オキサ−6−アザスピロ[3.3]ヘプタン−6−イル)フェニル)−2−オキソ−オキサゾリジン−5−イル)メチル)フラン−2−カルボキサミド
【化130】
[この文献は図面を表示できません]
1H-NMR (400 MHz, CDCl3) δ: 7.46 (s, 1 H), 7.32 (dd, J = 14.0, 2.4 Hz, 1 H), 7.14 (d, J = 3.2 Hz, 1 H), 7.00 (d, J = 8.4 Hz, 1 H), 6.81 (t, J = 6.4 Hz, 1 H), 6.51 (d, J = 3.2 Hz, 1 H), 6.45 (t, J = 9.2 Hz, 1 H), 4.83 (brs, 5 H), 4.08 (s, 4 H), 4.03 (t, J = 8.8 Hz, 1 H), 3.92-3.85 (m, 1 H), 3.79-3.73 (m, 2 H). 13C-NMR (100 MHz, CDCl3) δ: 159.2, 154.6, 152.4 (d, J = 240.8 Hz), 147.3, 144.7, 136.5, 130.5 (d, J = 9.4 Hz), 115.3, 114.7 (d, J = 3.1 Hz), 112.5, 109.9, 107.9 (d, J = 23.9 Hz), 81.2, 72.1, 63.1, 48.2, 41.8, 40.1.HRMS(ESI):m/z[M+H]2021FNの計算値:402.1465;実測値:402.1561。
【0168】
OTB−206
(S)−N−((3−(3−フルオロ−4−(2−オキサ−6−アザスピロ[3.3]ヘプタン−6−イル)フェニル)−2−オキソ−オキサゾリジン−5−イル)メチル)チオフェン−2−カルボキサミド
【化131】
[この文献は図面を表示できません]
1H-NMR (400 MHz, CDCl3) δ: 7.53 (d, J = 3.2 Hz, 1 H), 7.50 (d, J = 4.8 Hz, 1 H), 7.32 (d, J = 14.0 Hz, 1 H), 7.09-6.96 (m, 2 H), 6.66 (m, 1 H), 6.45 (t, J = 9.2 Hz, 1 H), 4.82 (s, 4 H), 4.09-4.01 (m, 6 H), 3.81-3.79 (m, 1 H), 3.78-3.73 (m, 2 H). 13C-NMR (100 MHz, CDCl3) δ: 162.9, 154.7, 152.5 (d, J = 241.1 Hz), 150.1, 140.8, 138.1, 130.9, 128.9, 128.0, 114.9 (d, J = 2.8 Hz), 114.2 (d, J = 3.2 Hz), 108.1 (d, J = 23.9 Hz), 81.20 72.2, 63.2, 48.3, 42.7, 40.0.HRMS(ESI):m/z[M+H]2021FNSの計算値:418.1237;実測値:418.1331。
【0169】
OTB−222
(R)−N−((3−(3−フルオロ−4−(2−オキサ−6−アザスピロ[3.3]ヘプタン−6−イル)フェニル)−2−オキソ−オキサゾリジン−5−イル)メチル)メタンスルホンアミド
【化132】
[この文献は図面を表示できません]
1H-NMR (400 MHz, CDCl3) δ: 7.44-7.35 (m, 1 H), 7.07- 6.97 (m, 1 H), 6.69-6.59 (m, 1 H), 4.98-4.91 (m, 1 H), 4.85 (s, 4 H), 4.81-4.75 (m, 1 H), 4.24-4.14 (m, 4 H), 4.13-4.09 (m, 1 H), 4.06-3.98 (m, 1 H), 3.92-3.86 (m, 1 H), 3.63-3.53 (m, 1 H), 3.47-3.36 (m, 1 H), 3.03 (s, 3 H). 13C-NMR (100 MHz, DMSO-d6) δ: 154.5, 151.7 (d, J = 237.7 Hz), 135.9 (d, J = 11.0 Hz), 130.5 (d, J = 9.4 Hz), 115.2 (d, J = 5.4 Hz), 115.1 (d, J = 2.8 Hz), 107.3 (d, J = 23.8 Hz), 80.2, 71.7, 62.7, 47.6, 45.5.HRMS(ESI):m/z[M+H]1621FNSの計算値:386.1186;実測値:386.1185。
【0170】
OTB−223
(S)−((3−(3−フルオロ−4−(2−オキサ−6−アザスピロ[3.3]ヘプタン−6−イル)フェニル)−2−オキソ−オキサゾリジン−5−イル)メチル)カルバミン酸メチル
【化133】
[この文献は図面を表示できません]
1H-NMR (400 MHz, CDCl3) δ: 7.39 (d, J = 14.0 Hz, 1 H), 7.01 (d, J = 8.8 Hz, 1 H), 6.61 (t, J = 9.2 Hz, 1 H), 5.11 (brs, 1 H), 4.84 (s, 4 H), 4.73 (brs, 1 H), 4.16 (s, 4 H), 3.99 (t, J = 8.8 Hz, 1 H), 3.77-3.75 (m, 1 H), 3.68 (s, 3 H), 3.64-3.60 (m, 1 H), 3.55-3.50 (m, 1 H).HRMS(ESI):m/z[M+H]1721FNの計算値:366.1465;実測値:366.1466。
【0171】
OTB−238
(S)−N−((3−(3−フルオロ−4−(2−オキサ−6−アザスピロ[3.3]ヘプタン−6−イル)フェニル)−2−オキソ−オキサゾリジン−5−イル)メチル)シクロプロパンカルボキサミド
【化134】
[この文献は図面を表示できません]
1H-NMR (400 MHz, CDCl3) δ: 7.35 (dd, J = 14.0, 2.4 Hz, 1 H), 7.00 (d, J = 8.4 Hz, 1 H), 6.51 (t, J = 9.2 Hz, 1 H), 6.13 (brs, 1 H), 4.84 (s, 4 H), 4.75-4.73 (m, 1 H), 4.12 (s, 4 H), 3.97 (t, J = 8.8 Hz, 1 H), 3.75-3.65 (m, 3 H), 1.39-1.36 (m, 1 H), 0.97-0.91 (m, 2 H), 0.79-0.75 (m, 2 H). 13C-NMR (100 MHz, CDCl3) δ: 174.8, 154.6, 151.6 (d, J = 240.8 Hz), 136.0 (d, J = 11.3 Hz), 129.8 (d, J = 9.2 Hz), 114.5 (d, J = 3.1 Hz), 114.6 (d, J = 3.1 Hz), 114.3 (d, J = 5.2 Hz), 107.8 (d, J = 23.8 Hz), 81.1, 72.1, 62.9, 47.9, 42.0, 39.9, 14.6, 7.7.HRMS(ESI):m/z[M+H]1923FNの計算値:376.1673;実測値:376.1652。
【0172】
OTB−239
(S)−N−((3−(3−フルオロ−4−(2−オキサ−6−アザスピロ[3.3]ヘプタン−6−イル)フェニル)−2−オキソ−オキサゾリジン−5−イル)メチル)シクロブタンカルボキサミド
【化135】
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1H-NMR (400 MHz, CDCl3) δ: 7.49 (d, J = 14.4 Hz, 1 H), 7.01 (d, J = 8.4 Hz, 1 H), 6.85 (t, J = 9.2 Hz, 1 H), 5.82 (brs, 1 H), 4.86 (s, 4 H), 4.76 (brs, 1 H), 4.27 (s, 4 H), 4.00 (t, J = 9.2 Hz, 1 H), 3.78-3.65 (m, 3 H), 3.03-2.99 (m, 1 H), 2.26-2.13 (m, 4 H), 1.99-1.85 (m, 2 H). 13C-NMR (100 MHz, CDCl3) δ: 176.0, 154.5, 152.1 (d, J = 240.9 Hz), 136.0 (d, J = 11.2 Hz), 129.8 (d, J = 9.2 Hz), 114.4 (d, J = 3.1 Hz), 114.3 (d, J = 5.2 Hz), 107.7 (d, J = 23.9 Hz), 81.1, 71.9, 62.8, 47.9, 41.9, 39.7, 25.4, 25.3, 18.2.HRMS(ESI):m/z[M+H]2025FNの計算値:390.1829;実測値:390.1808。
【0173】
OTB−229
(R)−3−(3,5−ジフルオロ−4−(2−オキサ−6−アザスピロ[3.3]ヘプタン−6−イル)フェニル)−5−(ヒドロキシメチル)オキサゾリジン−2−オン
【化136】
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1H-NMR (400 MHz, CDCl3) δ: 7.03 (d, J = 10.8 Hz, 2 H), 4.82 (s, 4 H), 4.72 (brs, 1 H), 4.28 (s, 4 H), 3.99-3.85 (m, 3 H), 3.75-3.72 (m, 1 H). 13C-NMR (100 MHz, CDCl3) δ: 154.6, 152.6 (dd, J = 240.2, 10.8 Hz), 128.9 (t, J = 12.8 Hz), 124.3 (t, J = 13.3 Hz), 102.8 (dd, J = 18.2, 10.7 Hz), 81.0, 72.9, 64.9, 62.6, 46.3, 40.8.HRMS(ESI):m/z[M+H]1517の計算値:327.1156;実測値:327.1135。
【0174】
OTB−230
(S)−N−((3−(3,5−ジフルオロ−4−(2−オキサ−6−アザスピロ[3.3]ヘプタン−6−イル)フェニル)−2−オキソ−オキサゾリジン−5−イル)メチル)アセトアミド
【化137】
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1H-NMR (400 MHz, CDCl3) δ: 6.97 (d, J = 10.0 Hz, 2 H), 6.49 (brs, 1 H), 4.81 (s, 4 H), 4.75 (brs, 1 H), 4.27 (s, 4 H), 3.94 (t, J = 8.8 Hz, 1 H), 3.70-3.63 (m, 3 H), 2.02 (s, 3 H). 13C-NMR (100 MHz, CDCl3) δ: 171.2, 154.2, 152.5 (dd, J = 240.5, 10.9 Hz), 128.6 (t, J = 12.6 Hz), 124.5 (t, J = 13.4 Hz), 102.8 (dd, J = 18.2, 10.6 Hz), 80.9, 71.9, 64.9, 47.5, 41.9, 40.8, 23.1.HRMS(ESI):m/z[M+H]1720の計算値:368.1422;実測値:368.1418。
【0175】
OTB−231
(S)−((3−(3,5−ジフルオロ−4−(2−オキサ−6−アザスピロ[3.3]ヘプタン−6−イル)フェニル)−2−オキソ−オキサゾリジン−5−イル)メチル)カルバミン酸メチル
【化138】
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1H-NMR (400 MHz, CDCl3) δ: 7.04 (d, J = 10.8 Hz, 2 H), 5.08 (brs, 1 H), 4.83 (s, 4 H), 4.74 (brs, 1 H), 4.34 (s, 4 H), 3.96 (t, J = 9.2 Hz, 1 H), 3.72-3.51 (m, 6 H). 13C-NMR (100 MHz, CDCl3) δ: 157.5, 154.0, 152.6 (dd, J = 240.4, 10.9 Hz), 128.7 (t, J = 12.8 Hz), 124.5 (t, J = 13.5 Hz), 102.8 (dd, J = 23.3, 15.7 Hz), 80.9, 71.7, 64.8, 52.6, 47.4, 43.6, 40.8.HRMS(ESI):m/z[M+H]1720の計算値:384.1371;実測値:384.1367。
【0176】
OTB−232
(R)−N−((3−(3,5−ジフルオロ−4−(2−オキサ−6−アザスピロ[3.3]ヘプタン−6−イル)フェニル)−2−オキソ−オキサゾリジン−5−イル)メチル)メタンスルホンアミド
【化139】
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1H-NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ: 7.8 (d, J = 12.4 Hz, 2 H), 4.74-4.69 (m, 5 H), 4.23 (s, 4 H), 4.06 (t, J = 8.8 Hz, 1 H), 3.74-3.70 (m, 1 H), 3.31-3.27 (m, 2 H), 2.94 (s, 3 H). 13C-NMR (100 MHz, DMSO-d6) δ: 154.3, 152.2 (dd, J = 237.8, 11.3 Hz), 129.5 (t, J = 13.0 Hz), 124.4 (t, J = 13.6 Hz), 102.9 (dd, J = 18.2, 10.5 Hz), 80.0, 71.8, 64.7, 47.4, 45.5, 40.7.HRMS(ESI):m/z[M+H]1620Sの計算値:404.1092;実測値:404.1087。
【0177】
OTB−233
(S)−N−((3−(3,5−ジフルオロ−4−(2−オキサ−6−アザスピロ[3.3]ヘプタン−6−イル)フェニル)−2−オキソ−オキサゾリジン−5−イル)メチル)シクロプロパンカルボキサミド
【化140】
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1H-NMR (400 MHz, CDCl3) δ: 6.98 (d, J = 10.0 Hz, 2 H), 6.36 (brs, 1 H), 4.82 (s, 4 H), 4.75 (brs, 1 H), 4.28 (s, 4 H), 3.93 (t, J = 8.8 Hz, 1 H), 3.72-3.65 (m, 3 H), 1.42-1.40 (m, 1 H), 0.96-0.88 (m, 2 H), 0.77-0.75 (m, 2 H). 13C-NMR (100 MHz, CDCl3) δ: 174.9, 154.4, 152.5 (dd, J = 240.4, 10.3 Hz), 128.6 (t, J = 12.7 Hz), 124.4 (t, J = 13.4 Hz), 102.8 (dd, J = 18.2, 10.6 Hz), 80.9, 72.2, 64.8, 47.6, 41.9, 40.8, 14.5, 7.7.HRMS(ESI):m/z[M+H]1922の計算値:394.1578;実測値:394.1575。
【0178】
OTB−234
(R)−5−((1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル)メチル)−3−(3,5−ジフルオロ−4−(2−オキサ−6−アザスピロ[3.3]ヘプタン−6−イル)フェニル)オキサゾリジン−2−オン
【化141】
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1H-NMR (400 MHz, CDCl3) δ: 7.77 (s, 1 H), 7.75 (s, 1 H), 6.86 (d, J = 11.6 Hz, 2 H), 5.03-5.02 (m, 1 H), 4.81 (s, 4 H), 4.77-4.76 (m, 2 H), 4.27 (s, 4 H), 4.06 (t, J = 9.2 Hz, 1 H), 3.86-3.82 (m, 1 H). 13C-NMR (100 MHz, CDCl3) δ: 153.2, 152.4 (dd, J = 240.7, 11.0 Hz), 134.5, 127.8 (t, J = 12.8 Hz), 125.1, 124.8 (t, J = 13.3 Hz), 103.1 (dd, J = 18.1, 10.7 Hz), 80.9, 70.4, 64.8, 52.0, 47.3, 40.8.HRMS(ESI):m/z[M+H]1718の計算値:378.1378;実測値:378.1365。
【0179】
OTB−240
(S)−N−((3−(3,5−ジフルオロ−4−(2−オキサ−6−アザスピロ[3.3]ヘプタン−6−イル)フェニル)−2−オキソ−オキサゾリジン−5−イル)メチル)シクロブタンカルボキサミド
【化142】
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1H-NMR (400 MHz, CDCl3) δ: 7.00 (d, J = 12.0 Hz, 2 H), 5.87 (t, J = 6.0 Hz, 1 H), 4.82 (s, 4 H), 4.77-4.71 (m, 1 H), 4.28 (s, 4 H), 3.94 (t, J = 8.8 Hz, 1 H), 3.72-3.64 (m, 3 H), 3.03-2.99 (m, 1 H), 2.26-2.13 (m, 4 H), 1.99-1.82 (m, 2 H).HRMS(ESI):m/z[M+H]2024の計算値:408.1735;実測値:408.1716。
【0180】
OTB−701
(R)−N−((3−(3−フルオロ−4−(2,6−ジアザスピロ[3.3]ヘプタン−2−イル)フェニル)−2−オキソ−オキサゾリジン−5−イル)メチル)アセトアミド
【化143】
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1H-NMR (400 MHz, CDCl3) δ: 7.38 (d, J = 14.4 Hz, 1 H), 7.09 (d, J = 8.4 Hz, 1 H), 6.58 (t, J = 9.2 Hz, 1 H), 4.76 (m, 2 H), 4.30 (s, 4 H), 4.10 (s, 4 H), 3.76 (m, 1 H), 3.54 (m, 2 H), 1.96 (s, 3 H). 13C-NMR (100 MHz, CDCl3) δ: 172.6, 155.4, 153.2, 150.8, 135.6, 130.5, 114.4, 107.3, 72.0, 62.2, 55.0, 48.0, 41.7, 37.2, 21.0.HRMS(ESI):m/z[M+H]1722FNの計算値:349.1671;実測値:349.1662。
【0181】
OTB−702
(R)−N−((3−(3−フルオロ−4−(6−メチル−2,6−ジアザスピロ[3.3]ヘプタン−2−イル)フェニル)−2−オキソ−オキサゾリジン−5−イル)メチル)アセトアミド
【化144】
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1H-NMR (400 MHz, CDCl3) δ: 7.36 (d, J = 14.4 Hz, 1 H), 7.08 (d, J = 8.8 Hz, 1 H), 6.57 (t, J = 9.2 Hz, 1 H), 4.75 (m, 1 H), 4.10 (t, J = 9.2 Hz, 1 H), 4.01 (s, 4 H), 3.74 (m, 1 H), 3,73 (s, 4 H), 3.53 (m, 2 H), 2.52 (s, 3 H), 1.96 (s, 3 H). 13C NMR (100 MHz, CDCl3) δ: 172.6, 155.4, 153.2, 150.8, 136.1, 130.3, 114.4, 107.3, 72.0, 64.9, 62.6, 48.0, 43.0, 41.7, 34.8, 21.0. HRMS(ESI):m/z[M+H]1824FNの計算値:363.1827、実測値:363.1819。
【0182】
OTB−704
(R)−N−((3−(3,5−ジフルオロ−4−(2,6−ジアザスピロ[3.3]ヘプタン−2−イル)フェニル)−2−オキソ−オキサゾリジン−5−イル)メチル)アセトアミド
【化145】
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1H-NMR (400 MHz, CD3OD) δ: 7.12 (d, J = 9.6 Hz, 2 H), 4.76, (m, 1 H), 4.30 (s, 4 H), 4.24 (s, 4 H), 4.06 (m, 1 H), 3.73 (m, 1 H), 3.53 (m, 2 H), 1.96 (s, 3 H).
13C NMR (100 MHz, CD3OD) δ: 172.6, 155.0, 153.7, 151.3, 129.6, 129.4, 102.7, 102.5, 72.0, 64.3, 55.0, 48.0, 41.6, 38.3, 21.0. HRMS(ESI):m/z[M+H]1721の計算値:367.1583、実測値:367.1576。
【0183】
OTB−705
(R)−N−((3−(3,5−ジフルオロ−4−(6−メチル−2,6−ジアザスピロ[3.3]ヘプタン−2−イル)フェニル)−2−オキソ−オキサゾリジン−5−イル)メチル)アセトアミド
【化146】
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1H-NMR (400 MHz, CD3OD) δ: 7.12 (d, J = 10.0 Hz, 2 H), 4.75 (m, 1 H), 4.22 (s, 4 H), 4.05 (m, 1 H), 3.78 (s, 4 H), 3.73 (m, 1 H), 3.53 (m, 2 H), 2.55 (s, 3 H), 1.96 (s, 3 H). 13C-NMR (100 MHz, CD3OD) δ: 172.6, 155.0, 153.7, 151.3, 129.4, 102.8, 72.0, 64.7, 64.6, 48.0, 42.7, 41.7, 22.4, 21.0.HRMS(ESI):m/z[M+H]1823の計算値:381.1733、実測値:381.1725。
【0184】
(実施例12)
本発明の追加の実施形態の合成
(6)の調製のための手順:
【化147】
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実験的な5−オキソチエパン−4−カルボン酸エチル(2)。
EtO(150mL)中のテトラヒドロチオピラン−4−オン(100g、862mmol)の溶液に、BF−EtO(120mL、948mmol)を−30℃で添加し、次いで反応混合物を窒素ガス雰囲気下、−30℃で2時間撹拌し、その後、EtO(100mL)中の2−ジアゾ酢酸エチル(147g、1293mmol)の溶液を混合物に−30℃で添加し、次いで混合物を室温に加温し、終夜撹拌した。KCOでクエンチし、溶媒を濃縮し、乾燥させて、5−オキソチエパン−4−カルボン酸エチル(2)(80g、46%)を褐色油状物として得た。
【0185】
チエパン−4−オン(3)。
DMSO(100mL)およびHO(5滴)中の5−オキソチエパン−4−カルボン酸エチル(2)(80g、396mmol)および塩化リチウム(16.6g、396mmol)の混合物を、180℃で2時間撹拌した。反応混合物を室温に冷却し、氷水に注ぎ入れ、EAで抽出し、有機層を減圧下で濃縮して、チエパン−4−オン(3)(15.9gの粗製物、31%)を褐色固体として得た。
【0186】
(Z)−チエパン−4−オンオキシム(4)。
EtOH(150mL)およびHO(50mL)中のチエパン−4−オン(3)(15.9g、122mmol)の溶液に、NHOH−HCl(8.47g、122mmol)を添加し、次いで反応混合物を窒素ガス雰囲気下、75℃で4時間撹拌し、次いで混合物を濃縮し、乾燥させて、(Z)−チエパン−4−オンオキシム(4)(9.97g、56%)を褐色固体として得た。
【0187】
1,5−チアゾカン−4−オン(5)。
(Z)−チエパン−4−オンオキシム(4)(9.97g、68.7mmol)およびポリリン酸(50g)の混合物を、70℃で2時間撹拌した。反応混合物を室温に冷却し、氷水に注ぎ入れ、炭酸カリウム溶液を使用してpH=8に調整し、EAで抽出し、有機層を減圧下で濃縮して、1,5−チアゾカン−4−オン(5)(3gの粗製物、30%)を褐色固体として得た。
【0188】
1,5−チアゾカン(6)。
THF(100mL)中の1,5−チアゾカン−4−オン(5)(3g、20.7mmol)の溶液に、THF中のBH(31mL、31.1mmol)を0℃で添加し、続いて12時間還流させた。反応をCHOH(50mL)でクエンチした。溶媒を蒸発させて、1,5−チアゾカン(6)を白色油状物(1.7g、63%)として得、粗物質をさらに精製することなく次の反応に使用した。
LC−MS(ESI)m/z=132[M+H]
【化148】
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【0189】
ステップ1:5−(2−フルオロ−4−ニトロフェニル)−1,5−チアゾカン(8)の調製:
【化149】
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DMF(10mL)中の1,5−チアゾカン(6)(1g、7.6mmol)および1,2−ジフルオロ−4−ニトロベンゼン(1.2g、7.6mmol)の溶液に、KCO(1.05g、7.6mmol)を25℃で添加し、次いで反応混合物を窒素ガス雰囲気下、80℃で2時間撹拌し、TLCによりモニターした。混合物を減圧下で濃縮し、粗物質をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(EA:PE=3:1)により精製して、5−(2−フルオロ−4−ニトロフェニル)−1,5−チアゾカン(8)(1.5g、74%)を黄色固体として得た。
LC−MS(ESI)m/z=271[M+H]
【0190】
ステップ2:3−フルオロ−4−(1,5−チアゾカン−5−イル)ベンゼンアミン(9):
【化150】
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MeOH(15mL)中の5−(2−フルオロ−4−ニトロフェニル)−1,5−チアゾカン(8)(1.5g、5.7mmol)およびパラジウム炭素(200mg)の溶液に、次いで水素ガス雰囲気下で、反応混合物を室温で終夜撹拌し、TLCによりモニターした。濾液を減圧下で濃縮して、3−フルオロ−4−(1,5−チアゾカン−5−イル)ベンゼンアミン(9)(1.2g、91%)を白色油状物として得、粗物質をさらに精製することなく次の反応に使用した。
LC−MS(ESI)m/z=241[M+H]
【0191】
ステップ3:3−フルオロ−4−(1,5−チアゾカン−5−イル)フェニルカルバミン酸ベンジル(10):
【化151】
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カルボノクロリド酸ベンジル(1.76g、10.4mmol)を、DCM(200mL)中の3−フルオロ−4−(1,5−チアゾカン−5−イル)ベンゼンアミン(9)(1.2g、5.2mmol)およびトリエチルアミン(1.05g、10.4mmol)の懸濁液に窒素ガス雰囲気下、−20℃で添加し、次いで反応混合物を0℃で30分間撹拌し、TLCによりモニターした。塩化アンモニウムでクエンチし、DCMで抽出し、有機層を減圧下で濃縮し、粗物質をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(EA:PE=10:1)により精製して、3−フルオロ−4−(1,5−チアゾカン−5−イル)フェニルカルバミン酸ベンジル(10)(740mg、38%)を白色固体として得た。
LC−MS(ESI)m/z=375[M+H]
【0192】
ステップ4:(R)−3−(3−フルオロ−4−(1,5−チアゾカン−5−イル)フェニル)−5−(ヒドロキシメチル)オキサゾリジン−2−オン(11):
【化152】
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THF(10mL)中の3−フルオロ−4−(1,5−チアゾカン−5−イル)フェニルカルバミン酸ベンジル(10)(740mg、1.97mmol)の溶液に、窒素ガス雰囲気下、−78℃でn−BuLi(1.3ml、2.96mmol)を添加し、次いで混合物を−78℃で30分間撹拌し、その後、THF中の(R)−オキシラン−2−イルメチル=ブチレート(427mg、2.96mmol)の溶液を混合物に−78℃で添加し、次いで室温に加温し、終夜撹拌し、TLCによりモニターした。塩化アンモニウムでクエンチし、EAで抽出し、有機層を減圧下で濃縮し、粗物質をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(DCM:MeOH=70:1)により精製して、(R)−3−(3−フルオロ−4−(1,5−チアゾカン−5−イル)フェニル)−5−(ヒドロキシメチル)オキサゾリジン−2−オン(11)(382mg、57%)を白色固体として得た。
LC−MS(ESI)m/z=341[M+H]
【0193】
ステップ5:(R)−(3−(3−フルオロ−4−(1,5−チアゾカン−5−イル)フェニル)−2−オキソオキサゾリジン−5−イル)メチル=4−メチルベンゼンスルホネート(12):
【化153】
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4−メチルベンゼン−1−スルホニルクロリド(418mg、2.2mmol)を、DCM(10mL)中の(R)−3−(3−フルオロ−4−(1,5−チアゾカン−5−イル)フェニル)−5−(ヒドロキシメチル)オキサゾリジン−2−オン(11)(382mg、1.1mmol)およびEtN(222mg、2.2mmol)の懸濁液に窒素ガス雰囲気下、0℃で添加し、反応混合物を室温で終夜撹拌し、TLCによりモニターした。塩化アンモニウムでクエンチし、DCMで抽出し、有機層を減圧下で濃縮し、粗物質をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(DCM:MeOH=50:1)により精製して、(R)−(3−(3−フルオロ−4−(1,5−チアゾカン−5−イル)フェニル)−2−オキソオキサゾリジン−5−イル)メチル=4−メチルベンゼンスルホネート(12)(407mg、75%)を白色固体として得た。
LC−MS(ESI)m/z=495[M+H]
【0194】
ステップ6:(R)−5−((1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル)メチル)−3−(3−フルオロ−4−(1,5−チアゾカン−5−イル)フェニル)オキサゾリジン−2−オン(OBD−001):
【化154】
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DMF(5mL)中の(R)−(3−(3−フルオロ−4−(1,5−チアゾカン−5−イル)フェニル)−2−オキソオキサゾリジン−5−イル)メチル=4−メチルベンゼンスルホネート(12)(200mg、0.4mmol)および1H−1,2,3−トリアゾール(56mg、0.8mmol)の溶液に、KCO(110mg、0.8mmol)を25℃で添加し、次いで反応混合物を窒素ガス雰囲気下、80℃で2時間撹拌し、TLCによりモニターした。塩化アンモニウムでクエンチし、EAで抽出し、有機層を減圧下で濃縮し、粗物質をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(EA:PE=2:1)により精製して、(R)−5−((1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル)メチル)−3−(3−フルオロ−4−(1,5−チアゾカン−5−イル)フェニル)オキサゾリジン−2−オン(OBD−001)(70mg、45%)を白色固体として得た。
1H NMR (301 MHz, CDCl3) δ 7.76 (d, J = 17.6 Hz, 2H), 7.41 - 7.09 (m, 1H), 7.11 - 6.73 (m, 2H), 5.04 (d, J = 3.0 Hz, 1H), 4.78 (d, J = 3.4 Hz, 2H), 4.12 (t, J = 9.2 Hz, 1H), 3.88 (dd, J = 9.2, 6.1 Hz, 1H), 3.36 (t, J = 6.0 Hz, 3H), 2.92 - 2.59 (m, 4H), 2.01 (dd, J = 27.9, 7.3 Hz, 4H).
LC−MS(ESI)m/z=391.9[M+H]
【0195】
ステップ7:(OBD−002)の調製:
【化155】
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THF(10mL)および10滴の水中の(R)−5−((1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル)メチル)−3−(3−フルオロ−4−(1,5−チアゾカン−5−イル)フェニル)オキサゾリジン−2−オン(OBD−001)(50mg、0.13mmol)の溶液に、ペルオキソ一硫酸カリウム(80mg、0.13mmol)を0℃で添加し、次いで反応混合物を0℃で2時間撹拌し、TLCによりモニターした。チオ硫酸ナトリウムでクエンチし、粗物質をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(DCM:MeOH=80:1)により精製して、(OBD−002)(22mg、41%)を白色固体として得た。
1H NMR (301 MHz, CDCl3) δ 7.92 - 7.67 (m, 2H), 7.32 (d, J = 16.8 Hz, 1H), 7.12 (t, J = 9.0 Hz, 1H), 6.96 (d, J = 8.1 Hz, 1H), 5.07 (s, 1H), 4.81 (d, J = 4.0 Hz, 2H), 4.15 (t, J = 9.0 Hz, 1H), 4.01 - 3.83 (m, 1H), 3.32 (d, J = 14.2 Hz, 5H), 3.11 - 2.87 (m, 2H), 2.59 (s, 2H), 2.19 (s, 4H).
LC−MS(ESI)m/z=407.8[M+H]
【化156】
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【0196】
ステップ1:(R)−5−((1H−1,2,4−トリアゾール−1−イル)メチル)−3−(3−フルオロ−4−(1,5−チアゾカン−5−イル)フェニル)オキサゾリジン−2−オン(OBD−008):
【化157】
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DMF(5mL)中の(R)−(3−(3−フルオロ−4−(1,5−チアゾカン−5−イル)フェニル)−2−オキソオキサゾリジン−5−イル)メチル=4−メチルベンゼンスルホネート(12)(200mg、0.4mmol)および1H−1,2,4−トリアゾール(56mg、0.8mmol)の溶液に、KCO(110mg、0.8mmol)を25℃で添加し、次いで反応混合物を窒素ガス雰囲気下、80℃で2時間撹拌し、TLCによりモニターした。塩化アンモニウムでクエンチし、EAで抽出し、有機層を減圧下で濃縮し、粗物質をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(EA:PE=2:1)により精製して、(R)−5−((1H−1,2,4−トリアゾール−1−イル)メチル)−3−(3−フルオロ−4−(1,5−チアゾカン−5−イル)フェニル)オキサゾリジン−2−オン(OBD−008)(84mg、54%)を白色固体として得た。
1H NMR (301 MHz, CDCl3) δ 8.24 (s, 1H), 7.97 (s, 1H), 7.00 (s, 2H), 5.12 - 4.91 (m, 1H), 4.56 (d, J = 4.7 Hz, 2H), 4.24 - 3.83 (m, 2H), 3.38 (t, J = 6.0 Hz, 4H), 2.95 - 2.59 (m, 4H), 1.98 (s, 5H).
LC−MS(ESI)m/z=391.9[M+H]
【0197】
ステップ2:(OBD−009)の調製:
【化158】
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THF(10mL)および10滴の水中の(R)−5−((1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル)メチル)−3−(3−フルオロ−4−(1,5−チアゾカン−5−イル)フェニル)オキサゾリジン−2−オン(OBD−008)(50mg、0.13mmol)の溶液に、ペルオキソ一硫酸カリウム(80mg、0.13mmol)を0℃で添加し、次いで反応混合物を0℃で2時間撹拌し、TLCによりモニターした。チオ硫酸ナトリウムでクエンチし、粗物質をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(DCM:MeOH=80:1)により精製して、(OBD−009)(22mg、41%)を白色固体として得た。
1H NMR (301 MHz, CDCl3) δ 8.24 (s, 1H), 7.93 (s, 1H), 7.41 - 7.20 (m, 1H), 7.19 - 6.92 (m, 2H), 5.10 - 4.92 (m, 1H), 4.56 (d, J = 4.7 Hz, 2H), 4.12 (t, J = 9.0 Hz, 1H), 3.97 (dd, J = 9.2, 6.2 Hz, 1H), 3.28 (dd, J = 13.0, 6.9 Hz, 2H), 3.12 (dd, J = 12.5, 5.9 Hz, 4H), 3.02 - 2.83 (m, 2H), 2.22 - 1.99 (m, 5H), 1.26 (d, J = 9.4 Hz, 4H).
LC−MS(ESI)m/z=407.8[M+H]
【化159】
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【0198】
ステップ1:(R)−5−(アジドメチル)−3−(3−フルオロ−4−(1,5−チアゾカン−5−イル)フェニル)オキサゾリジン−2−オン(13):
【化160】
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DMF(10mL)中の(R)−(3−(3−フルオロ−4−(1,5−チアゾカン−5−イル)フェニル)−2−オキソオキサゾリジン−5−イル)メチル=4−メチルベンゼンスルホネート(12)(800mg、1.62mmol)およびアジ化ナトリウム(105mg、1.62mmol)の溶液に、KCO(447g、3.24mmol)を25℃で添加し、次いで反応混合物を窒素ガス雰囲気下、80℃で1時間撹拌し、TLCによりモニターした。塩化アンモニウムでクエンチし、EAで抽出し、有機層を減圧下で濃縮し、粗物質をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(PE:EA=2:1)により精製して、(R)−5−(アジドメチル)−3−(3−フルオロ−4−(1,5−チアゾカン−5−イル)フェニル)オキサゾリジン−2−オン(13)(470mg、80%)を白色固体として得た。
LC−MS(ESI)m/z=366[M+H]
【0199】
ステップ2:(S)−5−(アミノメチル)−3−(3−フルオロ−4−(1,5−チアゾカン−5−イル)フェニル)オキサゾリジン−2−オン(14):
【化161】
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MeOH(10mL)中の(R)−5−(アジドメチル)−3−(3−フルオロ−4−(1,5−チアゾカン−5−イル)フェニル)オキサゾリジン−2−オン(13)(470mg、1.3mmol)の溶液に、パラジウム炭素(100mg)を25℃で添加し、次いで反応混合物を水素ガス雰囲気下、室温で終夜撹拌し、TLCによりモニターした。濾液を減圧下で濃縮し、粗物質をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(DCM:MeOH=50:1)により精製して、(S)−5−(アミノメチル)−3−(3−フルオロ−4−(1,5−チアゾカン−5−イル)フェニル)オキサゾリジン−2−オン(14)(374mg、85%)を白色固体として得た。
LC−MS(ESI)m/z=340[M+H]
【0200】
ステップ3:(S)−N−((3−(3−フルオロ−4−(1,4−チアゼパン−4−イル)フェニル)−2−オキソオキサゾリジン−5−イル)メチル)ブチルアミド(OBD−005):
【化162】
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DCM(10mL)中の(S)−5−(アミノメチル)−3−(3−フルオロ−4−(1,5−チアゾカン−5−イル)フェニル)オキサゾリジン−2−オン(14)(374mg、1.1mmol)および酪酸(97mg、1.1mmol)の溶液に、HOBt(223mg、1.65mmol)、EDCI(420mg、2.2mmol)およびDIPEA(284mg、2.2mmol)を25℃で添加し、次いで反応混合物を窒素ガス雰囲気下、25℃で2時間撹拌し、TLCによりモニターした。塩化アンモニウムでクエンチし、DCMで抽出し、有機層を減圧下で濃縮し、粗物質をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(DCM:MeOH=80:1)により精製して、(S)−N−((3−(3−フルオロ−4−(1,5−チアゾカン−5−イル)フェニル)−2−オキソオキサゾリジン−5−イル)メチル)ブチルアミド(OBD−003)(252mg、56%)を白色固体として得た。
1H NMR (300 MHz, CDCl3) δ 7.50 (s, 2H), 7.03 (d, J = 6.1 Hz, 1H), 5.99 (s, 1H), 4.77 (d, J = 5.7 Hz, 1H), 4.02 (t, J = 9.0 Hz, 2H), 3.70 (ddd, J = 20.7, 15.2, 7.7 Hz, 4H), 3.48 (s, 4H), 2.95 - 2.68 (m, 4H), 2.20 (t, J = 7.2 Hz, 3H), 2.06 (d, J = 6.1 Hz, 4H), 1.64 (dd, J = 14.8, 7.4 Hz, 4H), 0.91 (t, J = 7.4 Hz, 4H).
LC−MS(ESI)m/z=409.9[M+H]
【0201】
ステップ4:(OBD−004)の調製:
【化163】
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THF(10mL)および10滴の水中の(S)−N−((3−(3−フルオロ−4−(1,5−チアゾカン−5−イル)フェニル)−2−オキソオキサゾリジン−5−イル)メチル)ブチルアミド(OBD−003)(150mg、0.37mmol)の溶液に、ペルオキソ一硫酸カリウム(225mg、0.37mmol)を0℃で添加し、次いで反応混合物を0℃で2時間撹拌し、TLCによりモニターした。チオ硫酸ナトリウムでクエンチし、粗物質を分取HPLCにより精製して、(OBD−004)(48mg、31%)を白色固体として得た。
1H NMR (301 MHz, CDCl3) δ 7.44 (dd, J = 14.7, 2.4 Hz, 1H), 7.19 - 6.99 (m, 2H), 6.44 (s, 1H), 4.84 - 4.71 (m, 1H), 4.02 (t, J = 8.9 Hz, 1H), 3.78 (dd, J = 9.0, 6.6 Hz, 1H), 3.66 (t, J = 4.6 Hz, 2H), 3.38 - 3.09 (m, 6H), 2.99 (dd, J = 12.6, 6.3 Hz, 2H), 2.20 (dd, J = 9.4, 5.3 Hz, 6H), 1.71 - 1.56 (m, 2H), 0.91 (dd, J = 9.6, 5.1 Hz, 3H).
LC−MS(ESI)m/z=425.8[M+H]
【化164】
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【0202】
ステップ1:5−(2,6−ジフルオロ−4−ニトロフェニル)−1,5−チアゾカン(8)の調製:
【化165】
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DMF(10mL)中の1,5−チアゾカン(6)(1g、7.6mmol)および1,2,3−トリフルオロ−5−ニトロベンゼン(1.35g、7.6mmol)の溶液に、KCO(2.1g、15.2mmol)を25℃で添加し、次いで反応混合物を窒素ガス雰囲気下、80℃で2時間撹拌し、TLCによりモニターした。混合物を減圧下で濃縮し、粗物質をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(EA:PE=3:1)により精製して、5−(2,6−ジフルオロ−4−ニトロフェニル)−1,5−チアゾカン(8)(1.64g、75%)を黄色固体として得た。
LC−MS(ESI)m/z=289[M+H]
【0203】
ステップ2:3,5−ジフルオロ−4−(1,5−チアゾカン−5−イル)ベンゼンアミン(9):
【化166】
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MeOH(15mL)中の5−(2,6−ジフルオロ−4−ニトロフェニル)−1,5−チアゾカン(8)(1.64g、5.7mmol)およびパラジウム炭素(200mg)の溶液に、次いで水素ガス雰囲気下で、反応混合物を室温で終夜撹拌し、TLCによりモニターした。濾液を減圧下で濃縮して、3,5−ジフルオロ−4−(1,5−チアゾカン−5−イル)ベンゼンアミン(9)(1.4g、94%)を白色油状物として得、粗物質をさらに精製することなく次の反応に使用した。
LC−MS(ESI)m/z=259[M+H]
【0204】
ステップ3:3,5−ジフルオロ−4−(1,5−チアゾカン−5−イル)フェニルカルバミン酸ベンジル(10):
【化167】
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カルボノクロリド酸ベンジル(1.87g、10.6mmol)を、DCM(200mL)中の3,5−ジフルオロ−4−(1,5−チアゾカン−5−イル)ベンゼンアミン(9)(1.4g、5.3mmol)およびトリエチルアミン(1.07g、10.6mmol)の懸濁液に窒素ガス雰囲気下、−20℃で添加し、次いで反応混合物を0℃で30分間撹拌し、TLCによりモニターした。塩化アンモニウムでクエンチし、DCMで抽出し、有機層を減圧下で濃縮し、粗物質をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(EA:PE=10:1)により精製して、3,5−ジフルオロ−4−(1,5−チアゾカン−5−イル)フェニルカルバミン酸ベンジル(10)(872mg、42%)を白色固体として得た。
LC−MS(ESI)m/z=393[M+H]
【0205】
ステップ4:(R)−3−(3,5−ジフルオロ−4−(1,5−チアゾカン−5−イル)フェニル)−5−(ヒドロキシメチル)オキサゾリジン−2−オン(11):
【化168】
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THF(10mL)中の3,5−ジフルオロ−4−(1,5−チアゾカン−5−イル)フェニルカルバミン酸ベンジル(10)(872mg、2.23mmol)の溶液に、窒素ガス雰囲気下、−78℃でn−BuLi(1.4ml、3.34mmol)を添加し、次いで混合物を−78℃で30分間撹拌し、その後、THF中の(R)−オキシラン−2−イルメチル=ブチレート(480mg、3.34mmol)の溶液を混合物に−78℃で添加し、次いで室温に加温し、終夜撹拌し、TLCによりモニターした。塩化アンモニウムでクエンチし、EAで抽出し、有機層を減圧下で濃縮し、粗物質をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(DCM:MeOH=70:1)により精製して、(R)−3−(3,5−ジフルオロ−4−(1,5−チアゾカン−5−イル)フェニル)−5−(ヒドロキシメチル)オキサゾリジン−2−オン(11)(519mg、65%)を白色固体として得た。
LC−MS(ESI)m/z=359[M+H]
【0206】
ステップ5:(R)−(3−(3,5−ジフルオロ−4−(1,5−チアゾカン−5−イル)フェニル)−2−オキソオキサゾリジン−5−イル)メチル=4−メチルベンゼンスルホネート(12):
【化169】
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4−メチルベンゼン−1−スルホニルクロリド(550mg、2.9mmol)を、DCM(10mL)中の(R)−3−(3,5−ジフルオロ−4−(1,5−チアゾカン−5−イル)フェニル)−5−(ヒドロキシメチル)オキサゾリジン−2−オン(11)(519mg、1.45mmol)およびEtN(292mg、2.9mmol)の懸濁液に窒素ガス雰囲気下、0℃で添加し、反応混合物を室温で終夜撹拌し、TLCによりモニターした。塩化アンモニウムでクエンチし、DCMで抽出し、有機層を減圧下で濃縮し、粗物質をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(DCM:MeOH=50:1)により精製して、(R)−(3−(3,5−ジフルオロ−4−(1,5−チアゾカン−5−イル)フェニル)−2−オキソオキサゾリジン−5−イル)メチル=4−メチルベンゼンスルホネート(12)(594mg、80%)を白色固体として得た。
LC−MS(ESI)m/z=513[M+H]
【0207】
ステップ6:(R)−5−(アジドメチル)−3−(3,5−ジフルオロ−4−(1,5−チアゾカン−5−イル)フェニル)オキサゾリジン−2−オン(13):
【化170】
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DMF(10mL)中の(R)−(3−(3,5−ジフルオロ−4−(1,5−チアゾカン−5−イル)フェニル)−2−オキソオキサゾリジン−5−イル)メチル=4−メチルベンゼンスルホネート(12)(594g、1.2mmol)およびアジ化ナトリウム(75mg、1.2mmol)の溶液に、KCO(160mg、2.4mmol)を25℃で添加し、次いで反応混合物を窒素ガス雰囲気下、80℃で1時間撹拌し、TLCによりモニターした。塩化アンモニウムでクエンチし、EAで抽出し、有機層を減圧下で濃縮し、粗物質をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(PE:EA=2:1)により精製して、(R)−5−(アジドメチル)−3−(3,5−ジフルオロ−4−(1,5−チアゾカン−5−イル)フェニル)オキサゾリジン−2−オン(13)(400mg、87%)を白色固体として得た。
LC−MS(ESI)m/z=384[M+H]
【0208】
ステップ7:(S)−5−(アミノメチル)−3−(3,5−ジフルオロ−4−(1,5−チアゾカン−5−イル)フェニル)オキサゾリジン−2−オン(14):
【化171】
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MeOH(10mL)中の(R)−5−(アジドメチル)−3−(3,5−ジフルオロ−4−(1,5−チアゾカン−5−イル)フェニル)オキサゾリジン−2−オン(13)(400g、1.04mmol)の溶液に、パラジウム炭素(100mg)を25℃で添加し、次いで反応混合物を水素ガス雰囲気下、室温で終夜撹拌し、TLCによりモニターした。濾液を減圧下で濃縮し、粗物質をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(DCM:MeOH=50:1)により精製して、(S)−5−(アミノメチル)−3−(3,5−ジフルオロ−4−(1,5−チアゾカン−5−イル)フェニル)オキサゾリジン−2−オン(14)(331g、89%)を白色固体として得た。
LC−MS(ESI)m/z=358[M+H]
【0209】
ステップ8:(S)−N−((3−(3,5−ジフルオロ−4−(1,5−チアゾカン−5−イル)フェニル)−2−オキソオキサゾリジン−5−イル)メチル)ブチルアミド(OBD−026):
【化172】
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DCM(10mL)中の(S)−5−(アミノメチル)−3−(3,5−ジフルオロ−4−(1,5−チアゾカン−5−イル)フェニル)オキサゾリジン−2−オン(14)(165mg、0.46mmol)および酪酸(52mg、0.46mmol)の溶液に、HOBt(95mg、0.7mmol)、EDCI(175mg、0.92mmol)およびDIPEA(118mg、0.92mmol)を25℃で添加し、次いで反応混合物を窒素ガス雰囲気下、25℃で2時間撹拌し、TLCによりモニターした。塩化アンモニウムでクエンチし、DCMで抽出し、有機層を減圧下で濃縮し、粗物質をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(DCM:MeOH=80:1)により精製して、(S)−N−((3−(3,5−ジフルオロ−4−(1,5−チアゾカン−5−イル)フェニル)−2−オキソオキサゾリジン−5−イル)メチル)ブチルアミド(OBD−026)(82mg、42%)を白色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 8.02 (s, 1H), 7.14 (d, J = 11.1 Hz, 1H), 5.93 (s, 1H), 4.81 (s, 1H), 4.02 (t, J = 8.9 Hz, 1H), 3.70 (s, 2H), 3.31 (s, 3H), 2.87 (s, 2H), 2.22 (s, 2H), 1.90 (s, 5H), 1.66 (d, J = 7.3 Hz, 2H), 0.93 (t, J = 7.4 Hz, 2H).
LC−MS(ESI)m/z=428[M+H]
【0210】
ステップ9:N−(((S)−3−(4−(3−チア−8−アザ−ビシクロ[3.2.1]オクタン−8−イル)−3,5−ジフルオロフェニル)−2−オキソオキサゾリジン−5−イル)メチル)ブチルアミド(OBD−027):
【化173】
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DCM(10mL)中の(S)−5−(アミノメチル)−3−(3,5−ジフルオロ−4−(1,5−チアゾカン−5−イル)フェニル)オキサゾリジン−2−オン(14)(165mg、0.46mmol)および酪酸(52mg、0.46mmol)の溶液に、HOBt(95mg、0.7mmol)、EDCI(175mg、0.92mmol)およびDIPEA(118mg、0.92mmol)を25℃で添加し、次いで反応混合物を窒素ガス雰囲気下、25℃で2時間撹拌し、TLCによりモニターした。塩化アンモニウムでクエンチし、DCMで抽出し、有機層を減圧下で濃縮し、粗物質をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(DCM:MeOH=80:1)により精製して、N−(((S)−3−(4−(3−チア−8−アザ−ビシクロ[3.2.1]オクタン−8−イル)−3,5−ジフルオロフェニル)−2−オキソオキサゾリジン−5−イル)メチル)ブチルアミド(OBD−027)(82mg、45%)を白色固体として得た。
1H NMR (301 MHz, CDCl3) δ 7.23 - 6.85 (m, 2H), 6.00 (s, 1H), 4.90 - 4.66 (m, 1H), 4.17 - 3.86 (m, 1H), 3.71 (s, 2H), 3.28 (s, 2H), 2.84 (s, 3H), 2.04 (s, 3H), 1.88 (s, 5H).
LC−MS(ESI)m/z=400[M+H]
【0211】
合成経路:
【化174】
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実験的なテトラヒドロチオピラン−4−オンオキシム(2)。
EtOH(150mL)およびHO(50mL)中のテトラヒドロチオピラン−4−オン(20g、172mmol)の溶液に、NHOH−HCl(11.9g、172mmol)を添加し、次いで反応混合物を窒素ガス雰囲気下、75℃で4時間撹拌し、次いで混合物を濃縮し、乾燥させて、テトラヒドロチオピラン−4−オンオキシム(2)(14.7g、66%)を褐色固体として得た。
【0212】
1,4−チアゼパン−5−オン(3)。
テトラヒドロチオピラン−4−オンオキシム(2)(14.7g、112mmol)およびポリリン酸(50g)の混合物を、70℃で2時間撹拌した。反応混合物を室温に冷却し、氷水に注ぎ入れ、炭酸カリウム溶液を使用してpH=8に調整し、EAで抽出し、有機層を減圧下で濃縮して、1,4−チアゼパン−5−オン(3)(11.9gの粗製物、81%)を褐色固体として得た。
【0213】
1,4−チアゼパン(4)。
THF(100mL)中の1,4−チアゼパン−5−オン(3)(11.9g、105mmol)の溶液に、THF中のBH(158mL、158mol)を0℃で添加し、続いて12時間還流させた。反応をCHOH(50mL)でクエンチした。溶媒を蒸発させて、1,4−チアゼパン(4)を白色油状物(10.7g、87%)として得、粗物質をさらに精製することなく次の反応に使用した。
LC−MS(ESI)m/z=118[M+H]
【化175】
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【0214】
ステップ1:4−(2−フルオロ−4−ニトロフェニル)−1,4−チアゼパン(6)の調製:
【化176】
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DMF(10mL)中の1,4−チアゼパン(4)(7g、59.8mmol)および1,2−ジフルオロ−4−ニトロベンゼン(10.4g、65.8mmol)の溶液に、KCO(16.5g、119.6mmol)を25℃で添加し、次いで反応混合物を窒素ガス雰囲気下、80℃で2時間撹拌し、TLCによりモニターした。混合物を減圧下で濃縮し、粗物質をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(EA:PE=3:1)により精製して、4−(2−フルオロ−4−ニトロフェニル)−1,4−チアゼパン(6)(10g、65%)を黄色固体として得た。
LC−MS(ESI)m/z=257[M+H]
【0215】
ステップ2:3−フルオロ−4−(1,4−チアゼパン−4−イル)ベンゼンアミン(7):
【化177】
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MeOH(15mL)中の4−(2−フルオロ−4−ニトロフェニル)−1,4−チアゼパン(6)(8g、31.2mmol)およびパラジウム炭素(500mg)の溶液に、次いで反応混合物を水素ガス雰囲気下、室温で終夜撹拌し、TLCによりモニターした。濾液を減圧下で濃縮して、3−フルオロ−4−(1,4−チアゼパン−4−イル)ベンゼンアミン(7)(6.4g、93%)を白色油状物として得、粗物質をさらに精製することなく次の反応に使用した。
LC−MS(ESI)m/z=227[M+H]
【0216】
ステップ3:3−フルオロ−4−(1,4−チアゼパン−4−イル)フェニルカルバミン酸ベンジル(8):
【化178】
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カルボノクロリド酸ベンジル(9.6g、56.6mmol)を、DCM(200mL)中の3−フルオロ−4−(1,4−チアゼパン−4−イル)ベンゼンアミン(7)(6.4g、28.3mmol)およびトリエチルアミン(5.7g、56.6mmol)の懸濁液に窒素ガス雰囲気下、−20℃で添加し、次いで反応混合物を0℃で30分間撹拌し、TLCによりモニターした。塩化アンモニウムでクエンチし、DCMで抽出し、有機層を減圧下で濃縮し、粗物質をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(EA:PE=10:1)により精製して、3−フルオロ−4−(1,4−チアゼパン−4−イル)フェニルカルバミン酸ベンジル(8)(2.34g、23%)を白色油状物として得た。
LC−MS(ESI)m/z=361[M+H]
【0217】
ステップ4:(R)−3−(3−フルオロ−4−(1,4−チアゼパン−4−イル)フェニル)−5−(ヒドロキシメチル)オキサゾリジン−2−オン(9):
【化179】
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THF(10mL)中の3−フルオロ−4−(1,4−チアゼパン−4−イル)フェニルカルバミン酸ベンジル(8)(2.34g、6.5mmol)の溶液に、窒素ガス雰囲気下、−78℃でn−BuLi(4ml、9.7mmol)を添加し、次いで混合物を−78℃で30分間撹拌し、その後、THF中の(R)−オキシラン−2−イルメチル=ブチレート(1.4g、9.7mmol)の溶液を混合物に−78℃で添加し、次いで室温に加温し、終夜撹拌し、TLCによりモニターした。塩化アンモニウムでクエンチし、EAで抽出し、有機層を減圧下で濃縮し、粗物質をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(DCM:MeOH=70:1)により精製して、(R)−3−(3−フルオロ−4−(1,4−チアゼパン−4−イル)フェニル)−5−(ヒドロキシメチル)オキサゾリジン−2−オン(9)(1.16g、55%)を白色固体として得た。
LC−MS(ESI)m/z=327[M+H]
【0218】
ステップ5:(R)−(3−(3−フルオロ−4−(1,4−チアゼパン−4−イル)フェニル)−2−オキソオキサゾリジン−5−イル)メチル=4−メチルベンゼンスルホネート(10):
【化180】
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4−メチルベンゼン−1−スルホニルクロリド(1.4g、7.2mmol)を、DCM(10mL)中の(R)−3−(3−フルオロ−4−(1,4−チアゼパン−4−イル)フェニル)−5−(ヒドロキシメチル)オキサゾリジン−2−オン(9)(1.16g、3.6mmol)およびEtN(727mg、7.2mmol)の懸濁液に窒素ガス雰囲気下、0℃で添加し、反応混合物を室温で終夜撹拌し、TLCによりモニターした。塩化アンモニウムでクエンチし、DCMで抽出し、有機層を減圧下で濃縮し、粗物質をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(DCM:MeOH=50:1)により精製して、(R)−(3−(3−フルオロ−4−(1,4−チアゼパン−4−イル)フェニル)−2−オキソオキサゾリジン−5−イル)メチル=4−メチルベンゼンスルホネート(10)(1.41g、41%)を白色固体として得た。
LC−MS(ESI)m/z=481[M+H]
【0219】
ステップ1:(R)−5−(アジドメチル)−3−(3−フルオロ−4−(1,4−チアゼパン−4−イル)フェニル)オキサゾリジン−2−オン(11):
【化181】
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DMF(10mL)中の(R)−(3−(3−フルオロ−4−(1,4−チアゼパン−4−イル)フェニル)−2−オキソオキサゾリジン−5−イル)メチル=4−メチルベンゼンスルホネート(10)(1.41g、2.95mmol)およびアジ化ナトリウム(190mg、2.95mmol)の溶液に、KCO(814g、5.9mmol)を25℃で添加し、次いで反応混合物を窒素ガス雰囲気下、80℃で1時間撹拌し、TLCによりモニターした。塩化アンモニウムでクエンチし、EAで抽出し、有機層を減圧下で濃縮し、粗物質をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(PE:EA=2:1)により精製して、(R)−5−(アジドメチル)−3−(3−フルオロ−4−(1,4−チアゼパン−4−イル)フェニル)オキサゾリジン−2−オン(11)(830mg、80%)を白色固体として得た。
LC−MS(ESI)m/z=352[M+H]
【0220】
ステップ2:(S)−5−(アミノメチル)−3−(3−フルオロ−4−(1,4−チアゼパン−4−イル)フェニル)オキサゾリジン−2−オン(12):
【化182】
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MeOH(10mL)中の(R)−5−(アジドメチル)−3−(3−フルオロ−4−(1,4−チアゼパン−4−イル)フェニル)オキサゾリジン−2−オン(11)(830mg、2.4mmol)の溶液に、パラジウム炭素(100mg)を25℃で添加し、次いで反応混合物を水素ガス雰囲気下、室温で終夜撹拌し、TLCによりモニターした。濾液を減圧下で濃縮し、粗物質をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(DCM:MeOH=50:1)により精製して、(S)−5−(アミノメチル)−3−(3−フルオロ−4−(1,4−チアゼパン−4−イル)フェニル)オキサゾリジン−2−オン(12)(654mg、85%)を白色固体として得た。
LC−MS(ESI)m/z=326[M+H]
【0221】
ステップ3:(S)−N−((3−(3−フルオロ−4−(1,4−チアゼパン−4−イル)フェニル)−2−オキソオキサゾリジン−5−イル)メチル)ブチルアミド(OBD−005):
【化183】
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DCM(10mL)中の(S)−5−(アミノメチル)−3−(3−フルオロ−4−(1,4−チアゼパン−4−イル)フェニル)オキサゾリジン−2−オン(12)(654mg、2mmol)および酪酸(177mg、2mmol)の溶液に、HOBt(405mg、3mmol)、EDCI(764mg、4mmol)およびDIPEA(516mg、4mmol)を25℃で添加し、次いで反応混合物を窒素ガス雰囲気下、25℃で2時間撹拌し、TLCによりモニターした。塩化アンモニウムでクエンチし、DCMで抽出し、有機層を減圧下で濃縮し、粗物質をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(DCM:MeOH=80:1)により精製して、(S)−N−((3−(3−フルオロ−4−(1,4−チアゼパン−4−イル)フェニル)−2−オキソオキサゾリジン−5−イル)メチル)ブチルアミド(OBD−005)(286mg、34%)を白色固体として得た。
1H NMR (300 MHz, CDCl3) δ 7.42 - 7.23 (m, 2H), 7.01 (dd, J = 8.9, 2.3 Hz, 1H), 6.04 (s, 1H), 4.75 (ddd, J = 9.0, 7.9, 4.6 Hz, 1H), 4.00 (t, J = 9.0 Hz, 1H), 3.79 - 3.05 (m, 7H), 2.91 (dd, J = 16.2, 10.1 Hz, 2H), 2.70 (t, J = 6.3 Hz, 2H), 2.28 - 2.13 (m, 2H), 2.13 - 1.97 (m, 2H), 1.82 - 1.25 (m, 3H), 0.92 (t, J = 7.4 Hz, 3H), 0.01 (s, 1H).
LC−MS(ESI)m/z=395.9[M+H]
【0222】
ステップ4:(OBD−006およびOBD−007)の調製:
【化184】
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THF(10mL)および10滴の水中の(S)−N−((3−(3−フルオロ−4−(1,4−チアゼパン−4−イル)フェニル)−2−オキソオキサゾリジン−5−イル)メチル)ブチルアミド(OBD−005)(150mg、0.38mmol)の溶液に、ペルオキソ一硫酸カリウム(233mg、0.38mmol)を0℃で添加し、次いで反応混合物を0℃で2時間撹拌し、TLCによりモニターした。チオ硫酸ナトリウムでクエンチし、粗物質を分取HPLCにより精製して、(OBD−006)(50mg、32%)を白色固体として、(OBD−007)(24mg、15%)を白色固体として得た。
【0223】
(OBD−006)
1H NMR (301 MHz, CDCl3) δ 7.52 (d, J = 15.0 Hz, 1H), 7.16 (s, 1H), 7.03 (d, J = 8.7 Hz, 1H), 5.99 (s, 1H), 4.78 (s, 1H), 4.02 (t, J = 8.8 Hz, 2H), 3.88 - 3.56 (m, 3H), 3.55 - 2.92 (m, 7H), 2.77 (s, 1H), 2.20 (t, J = 7.1 Hz, 3H), 1.64 (dd, J = 14.9, 7.4 Hz, 2H), 0.91 (t, J = 7.4 Hz, 3H).
LC−MS(ESI)m/z=411.8[M+H]
【0224】
(OBD−007)
1H NMR (301 MHz, CDCl3) δ 7.51 (d, J = 14.7 Hz, 1H), 7.10 (d, J = 9.9 Hz, 2H), 5.92 (s, 1H), 4.78 (s, 1H), 4.03 (t, J = 9.0 Hz, 1H), 3.87 - 3.39 (m, 7H), 3.27 (d, J = 5.7 Hz, 2H), 2.39 (d, J = 6.2 Hz, 2H), 2.20 (t, J = 7.2 Hz, 2H), 1.64 (dd, J = 14.8, 7.4 Hz, 2H), 0.92 (t, J = 7.3 Hz, 3H).
LC−MS(ESI)m/z=427.8[M+H]
【0225】
Rの調製のための手順:
【化185】
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ステップ1:(2S,5R)−1−ベンジルピロリジン−2,5−ジカルボン酸ジエチル(2)の調製:
【化186】
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【0226】
トルエン/HO中の(2R,5S)−2,5−ジブロモヘキサン二酸ジエチル(1)(100g、278mmol)、BnNH(44.6g、416mmol)およびKCO(76.84g、556mmol)の混合物を、110℃で終夜撹拌し、TLCによりモニターした。混合物をEtOAcで抽出し、水およびブラインで洗浄し、次いで無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮して、(2S,5R)−1−ベンジルピロリジン−2,5−ジカルボン酸ジエチル(2)(63.75g、75%)を白色油状物として得た。
LC−MS(ESI)m/z=306[M+H]
【0227】
ステップ2:(2S,5R)−ピロリジン−2,5−ジカルボン酸ジエチル(3):
【化187】
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MeOH(15mL)中の(2S,5R)−1−ベンジルピロリジン−2,5−ジカルボン酸ジエチル(2)(63.75g、209mmol)およびパラジウム炭素(2g)の溶液に、CHCOOH(5mL)を添加し、次いで反応混合物を水素ガス雰囲気、4気圧下、50℃で5時間撹拌し、TLCによりモニターした。フィルターを減圧下で濃縮し、粗物質をさらに精製することなく次の反応に使用した。
LC−MS(ESI)m/z=216[M+H]
【0228】
ステップ3:(2S,5R)−1−ベンジル=2,5−ジエチル=ピロリジン−1,2,5−トリカルボキシレート(4):
【化188】
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DCM(100mL)中の(2S,5R)−ジエチル=ピロリジン−2,5−ジカルボキシレート(3)(62g、288mmol)およびEtN(58g、577mmol)の溶液に、カルボノクロリド酸ベンジル(98g、577mmol)を窒素ガス雰囲気下、−20℃で添加し、次いで反応混合物を室温で5時間撹拌し、TLCによりモニターした。混合物をDCMで抽出し、水およびブラインで洗浄し、次いで無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮して、(2S,5R)−1−ベンジル=2,5−ジエチル=ピロリジン−1,2,5−トリカルボキシレート(4)(80g、80%)を白色油状物として得た。
LC−MS(ESI)m/z=350[M+H]
【0229】
ステップ4:(2S,5R)−2,5−ビス(ヒドロキシメチル)ピロリジン−1−カルボン酸ベンジル(5):
【化189】
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CaCl(76g、688mmol)およびNaBH(43g、1146mmol)を、EtOH−MeOH(9:1;200mL)中の(2S,5R)−1−ベンジル=2,5−ジエチル=ピロリジン−1,2,5−トリカルボキシレート(4)(80g、229mmol)の撹拌溶液に窒素ガス雰囲気下、室温で添加し、次いで反応混合物を5時間撹拌し、TLCによりモニターした。HO(5mL)を添加し、混合物をさらに15分間撹拌した。次いで、混合物を真空中で濃縮した。混合物をEtOAcで抽出し、次いで無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮して、(2S,5R)−2,5−ビス(ヒドロキシメチル)ピロリジン−1−カルボン酸ベンジル(5)(32g、52%)を白色油状物として得た。
LC−MS(ESI)m/z=266[M+H]
【0230】
ステップ5:(2S,5R)−2,5−ビス(トシルオキシメチル)ピロリジン−1−カルボン酸ベンジル(6):
【化190】
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4−メチルベンゼン−1−スルホニルクロリド(92g、483mmol)を、DCM(200mL)中の(2S,5R)−2,5−ビス(ヒドロキシメチル)ピロリジン−1−カルボン酸ベンジル(5)(32g、121mmol)およびEtNの撹拌溶液に窒素ガス雰囲気下、0℃で添加し、次いで反応混合物を室温に加温し、5時間撹拌し、TLCによりモニターした。混合物をDCMで抽出し、次いで無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮し、粗物質をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(EA:PE=2:1)により精製して、(2S,5R)−2,5−ビス(トシルオキシメチル)ピロリジン−1−カルボン酸ベンジル(6)(30g、43%)を白色固体として得た。
LC−MS(ESI)m/z=574[M+H]
【0231】
ステップ6:8−ベンジル−3−チア−8−アザ−ビシクロ[3.2.1]オクタン−1−カルボキシレート(7):
【化191】
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硫化ナトリウム水和物(38g、157mmol)を、EtOH(50mL)および水(50mL)中の(2S,5R)−2,5−ビス(トシルオキシメチル)ピロリジン−1−カルボン酸ベンジル(6)(30g、50mmol)の撹拌溶液に室温で添加し、次いで反応混合物を90℃で2時間撹拌し、TLCによりモニターした。混合物をDCMで抽出し、次いで無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮し、粗物質をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(EA:PE=10:1)により精製して、8−ベンジル−3−チア−8−アザ−ビシクロ[3.2.1]オクタン−1−カルボキシレート(7)(10g、73%)を白色固体として得た。
LC−MS(ESI)m/z=264[M+H]
【0232】
ステップ7:3−チア−8−アザ−ビシクロ[3.2.1]オクタンヨウ化水素(8):
【化192】
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ヨードトリメチルシラン(15g、75mmol)を、DCM(200mL)中の8−ベンジル−3−チア−8−アザ−ビシクロ[3.2.1]オクタン−1−カルボキシレート(7)(10g、38mmol)の撹拌溶液に窒素ガス雰囲気下、0℃で添加し、次いで反応混合物を室温に加温し、30分間撹拌し、TLCによりモニターした。混合物をDCMで抽出し、次いで無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮し、粗物質をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(DCM:MeOH=15:1)により精製して、3−チア−8−アザ−ビシクロ[3.2.1]オクタンヨウ化水素(8)(8.13g、84%)を褐色固体として得た。
LC−MS(ESI)m/z=130[M+H]
【化193】
[この文献は図面を表示できません]
【0233】
ステップ1:8−(2−フルオロ−4−ニトロフェニル)−3−チア−8−アザ−ビシクロ[3.2.1]オクタン(10)の調製:
【化194】
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DMF(10mL)中の3−チア−8−アザ−ビシクロ[3.2.1]オクタンヨウ化水素(8)(5.58g、21.7mmol)および1,2−ジフルオロ−4−ニトロベンゼン(3.8g、23.8mmol)の溶液に、KCO(6g、43.4mmol)を窒素ガス雰囲気下、25℃で添加し、反応混合物を80℃で2時間撹拌し、TLCによりモニターした。混合物を減圧下で濃縮し、粗物質をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(EA:PE=3:1)により精製して、8−(2−フルオロ−4−ニトロフェニル)−3−チア−8−アザ−ビシクロ[3.2.1]オクタン(10)(4.89g、84%)を黄色固体として得た。
LC−MS(ESI)m/z=269[M+H]
【0234】
ステップ2:4−(3−チア−8−アザ−ビシクロ[3.2.1]オクタン−8−イル)−3−フルオロベンゼンアミン(11):
【化195】
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MeOH(15mL)中の8−(2−フルオロ−4−ニトロフェニル)−3−チア−8−アザ−ビシクロ[3.2.1]オクタン(10)(4.89g、18.2mmol)およびパラジウム炭素(200mg)の溶液に、次いで水素ガス雰囲気下で、反応混合物を室温で終夜撹拌し、TLCによりモニターした。濾液を減圧下で濃縮して、4−(3−チア−8−アザ−ビシクロ[3.2.1]オクタン−8−イル)−3−フルオロベンゼンアミン(11)(4.08g、94%)を白色油状物として得、粗物質をさらに精製することなく次の反応に使用した。
LC−MS(ESI)m/z=239[M+H]
【0235】
ステップ3:4−(3−チア−8−アザ−ビシクロ[3.2.1]オクタン−8−イル)−3−フルオロフェニルカルバミン酸ベンジル(12):
【化196】
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炭酸,2,5−ジオキソ−1−ピロリジニル=フェニルメチル=エステル(6.38g、25.6mmol)を、THF(30mL)中の4−(3−チア−8−アザ−ビシクロ[3.2.1]オクタン−8−イル)−3−フルオロベンゼンアミン(11)(4.08g、17.1mmol)の懸濁液に窒素ガス雰囲気下、0℃で添加し、反応混合物を50℃で5時間撹拌し、TLCによりモニターした。混合物を減圧下で濃縮し、粗物質をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(EA:PE=10:1)により精製して、4−(3−チア−8−アザ−ビシクロ[3.2.1]オクタン−8−イル)−3−フルオロフェニルカルバミン酸ベンジル(12)(4.34g、68%)を白色固体として得た。
LC−MS(ESI)m/z=373[M+H]
【0236】
ステップ4:(5R)−3−(4−(3−チア−8−アザ−ビシクロ[3.2.1]オクタン−8−イル)−3−フルオロフェニル)−5−(ヒドロキシメチル)オキサゾリジン−2−オン(13):
【化197】
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THF(10mL)中の4−(3−チア−8−アザ−ビシクロ[3.2.1]オクタン−8−イル)−3−フルオロフェニルカルバミン酸ベンジル(12)(4.34g、11.6mmol)の溶液に、窒素ガス雰囲気下、−78℃でn−BuLi(7.3ml、17.5mmol)を添加し、次いで混合物を−78℃で30分間撹拌し、その後、THF中の(R)−オキシラン−2−イルメチル=ブチレート(2.5g、17.4mmol)の溶液を混合物に−78℃で添加し、次いで室温に加温し、終夜撹拌し、TLCによりモニターした。塩化アンモニウムでクエンチし、EAで抽出し、有機層を減圧下で濃縮し、粗物質をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(DCM:MeOH=70:1)により精製して、(5R)−3−(4−(3−チア−8−アザ−ビシクロ[3.2.1]オクタン−8−イル)−3−フルオロフェニル)−5−(ヒドロキシメチル)オキサゾリジン−2−オン(13)(3.03g、77%)を白色固体として得た。
LC−MS(ESI)m/z=339[M+H]
【0237】
ステップ5:((R)−3−(4−(3−チア−8−アザ−ビシクロ[3.2.1]オクタン−8−イル)−3−フルオロフェニル)−2−オキソオキサゾリジン−5−イル)メチル=4−メチルベンゼンスルホネート(14):
【化198】
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4−メチルベンゼン−1−スルホニルクロリド(3.41g、17.9mmol)を、DCM(10mL)中の(5R)−3−(4−(3−チア−8−アザ−ビシクロ[3.2.1]オクタン−8−イル)−3−フルオロフェニル)−5−(ヒドロキシメチル)オキサゾリジン−2−オン(13)(3.03g、8.9mmol)およびEtN(1.8g、17.9mmol)の懸濁液に窒素ガス雰囲気下、0℃で添加し、反応混合物を室温で終夜撹拌し、TLCによりモニターした。塩化アンモニウムでクエンチし、DCMで抽出し、有機層を減圧下で濃縮し、粗物質をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(DCM:MeOH=50:1)により精製して、((R)−3−(4−(3−チア−8−アザ−ビシクロ[3.2.1]オクタン−8−イル)−3−フルオロフェニル)−2−オキソオキサゾリジン−5−イル)メチル=4−メチルベンゼンスルホネート(14)(3.74g、85%)を白色固体として得た。
LC−MS(ESI)m/z=493[M+H]
【0238】
ステップ6:(5R)−5−((1H−1,2,4−トリアゾール−1−イル)メチル)−3−(4−(3−チア−8−アザ−ビシクロ[3.2.1]オクタン−8−イル)−3−フルオロフェニル)オキサゾリジン−2−オン(OBD−021):
【化199】
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DMF(10mL)中の((R)−3−(4−(3−チア−8−アザ−ビシクロ[3.2.1]オクタン−8−イル)−3−フルオロフェニル)−2−オキソオキサゾリジン−5−イル)メチル=4−メチルベンゼンスルホネート(14)(500mg、1mmol)および1H−1,2,4−トリアゾール(140mg、2mmol)の溶液に、KCO(280mg、2mmol)を25℃で添加し、次いで反応混合物を窒素ガス雰囲気下、80℃で2時間撹拌し、TLCによりモニターした。塩化アンモニウムでクエンチし、EAで抽出し、有機層を減圧下で濃縮し、粗物質をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(EA:PE=2:1)により精製して、(5R)−5−((1H−1,2,4−トリアゾール−1−イル)メチル)−3−(4−(3−チア−8−アザ−ビシクロ[3.2.1]オクタン−8−イル)−3−フルオロフェニル)オキサゾリジン−2−オン(OBD−021)(177mg、45%)を白色固体として得た。
1H NMR (300 MHz, DMSO-d6) δ 8.57 (s, 1H), 8.01 (s, 1H), 7.36 (dd, J = 15.8, 2.1 Hz, 1H), 7.18 - 6.92 (m, 2H), 5.06 (dd, J = 8.9, 4.8 Hz, 1H), 4.72 - 4.52 (m, 2H), 4.36 (s, 2H), 4.17 (t, J = 9.1 Hz, 1H), 3.84 (dt, J = 49.3, 24.7 Hz, 1H), 3.12 (d, J = 12.8 Hz, 2H), 2.16 (s, 1H), 2.11 (s, 1H), 2.04 (s, 4H).
LC−MS(ESI)m/z=390[M+H]
【0239】
ステップ7:(OBD−018)の調製:
【化200】
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THF(10mL)および10滴の水中の(5R)−5−((1H−1,2,4−トリアゾール−1−イル)メチル)−3−(4−(3−チア−8−アザ−ビシクロ[3.2.1]オクタン−8−イル)−3−フルオロフェニル)オキサゾリジン−2−オン(OBD−021)(100mg、0.26mmol)の溶液に、ペルオキソ一硫酸カリウム(157mg、0.26mmol)を0℃で添加し、次いで反応混合物を0℃で2時間撹拌し、TLCによりモニターした。チオ硫酸ナトリウムでクエンチし、粗物質をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(DCM:MeOH=80:1)により精製して、(OBD−018)(52mg、50%)を白色固体として得た。
1H NMR (300 MHz, DMSO-d6) δ 12.17 (s, 1H), 8.69 (d, J = 2.9 Hz, 1H), 8.20 - 8.03 (m, 1H), 7.44 (d, J = 16.2 Hz, 1H), 7.28 - 7.02 (m, 2H), 5.08 (dd, J = 8.5, 5.1 Hz, 1H), 4.68 - 4.52 (m, 4H), 4.20 (t, J = 9.1 Hz, 1H), 3.91 (dd, J = 8.7, 6.0 Hz, 1H), 3.56 (d, J = 11.1 Hz, 2H), 2.48 (d, J = 12.3 Hz, 2H), 2.06 (d, J = 5.1 Hz, 2H), 1.79 (d, J = 7.6 Hz, 2H).
LC−MS(ESI)m/z=405.8[M+H]
【化201】
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【0240】
ステップ1:(5R)−3−(4−(3−チア−8−アザ−ビシクロ[3.2.1]オクタン−8−イル)−3−フルオロフェニル)−5−(アジドメチル)オキサゾリジン−2−オン(15):
【化202】
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DMF(10mL)中の((R)−3−(4−(3−チア−8−アザ−ビシクロ[3.2.1]オクタン−8−イル)−3−フルオロフェニル)−2−オキソオキサゾリジン−5−イル)メチル=4−メチルベンゼンスルホネート(14)(2g、4mmol)およびアジ化ナトリウム(265mg、4mmol)の溶液に、KCO(1.1g、8mmol)を25℃で添加し、次いで反応混合物を窒素ガス雰囲気下、80℃で1時間撹拌し、TLCによりモニターした。塩化アンモニウムでクエンチし、EAで抽出し、有機層を減圧下で濃縮し、粗物質をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(PE:EA=2:1)により精製して、(5R)−3−(4−(3−チア−8−アザ−ビシクロ[3.2.1]オクタン−8−イル)−3−フルオロフェニル)−5−(アジドメチル)オキサゾリジン−2−オン(15)(1.01g、70%)を白色固体として得た。
LC−MS(ESI)m/z=364[M+H]
【0241】
ステップ2:(5S)−3−(4−(3−チア−8−アザ−ビシクロ[3.2.1]オクタン−8−イル)−3−フルオロフェニル)−5−(アミノメチル)オキサゾリジン−2−オン(OBD−081):
【化203】
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MeOH(10mL)中の(5R)−3−(4−(3−チア−8−アザ−ビシクロ[3.2.1]オクタン−8−イル)−3−フルオロフェニル)−5−(アジドメチル)オキサゾリジン−2−オン(15)(1.01g、2.8mmol)の溶液に、パラジウム炭素(100mg)を25℃で添加し、次いで反応混合物を水素ガス雰囲気下、室温で終夜撹拌し、TLCによりモニターした。濾液を減圧下で濃縮し、粗物質をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(DCM:MeOH=50:1)により精製して、(5S)−3−(4−(3−チア−8−アザ−ビシクロ[3.2.1]オクタン−8−イル)−3−フルオロフェニル)−5−(アミノメチル)オキサゾリジン−2−オン(OBD−081)(800mg、85%)を白色固体として得た。
LC−MS(ESI)m/z=338[M+H]
【0242】
ステップ3:N−(((S)−3−(4−(3−チア−8−アザ−ビシクロ[3.2.1]オクタン−8−イル)−3−フルオロフェニル)−2−オキソオキサゾリジン−5−イル)メチル)ブチルアミド(OBD−016):
【化204】
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DCM(10mL)中の(5S)−3−(4−(3−チア−8−アザ−ビシクロ[3.2.1]オクタン−8−イル)−3−フルオロフェニル)−5−(アミノメチル)オキサゾリジン−2−オン(OBD−081)(200mg、0.59mmol)および酪酸(52mg、0.59mmol)の溶液に、HOBt(95mg、0.7mmol)、EDCI(170mg、0.88mmol)およびDIPEA(115mg、0.88mmol)を25℃で添加し、次いで反応混合物を窒素ガス雰囲気下、25℃で2時間撹拌し、TLCによりモニターした。塩化アンモニウムでクエンチし、DCMで抽出し、有機層を減圧下で濃縮し、粗物質をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(DCM:MeOH=80:1)により精製して、N−(((S)−3−(4−(3−チア−8−アザ−ビシクロ[3.2.1]オクタン−8−イル)−3−フルオロフェニル)−2−オキソオキサゾリジン−5−イル)メチル)ブチルアミド(OBD−016)(156mg、65%)を白色固体として得た。
1H NMR (300 MHz, DMSO-d6) δ 8.18 (s, 1H), 7.42 (d, J = 16.0 Hz, 1H), 7.35 - 6.88 (m, 2H), 4.71 (s, 1H), 4.35 (s, 2H), 4.07 (t, J = 8.7 Hz, 1H), 3.77 - 3.57 (m, 1H), 3.51 - 3.27 (m, 2H), 3.12 (d, J = 12.4 Hz, 2H), 2.09 (dd, J = 20.9, 12.2 Hz, 8H), 1.47 (dd, J = 14.0, 7.1 Hz, 2H), 0.80 (dd, J = 8.0, 6.7 Hz, 3H).
LC−MS(ESI)m/z=407.9[M+H]
【0243】
ステップ4:(OBD−017)の調製:
【化205】
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THF(10mL)および10滴の水中のN−(((S)−3−(4−(3−チア−8−アザ−ビシクロ[3.2.1]オクタン−8−イル)−3−フルオロフェニル)−2−オキソオキサゾリジン−5−イル)メチル)ブチルアミド(OBD−016)(100mg、0.25mmol)の溶液に、ペルオキソ一硫酸カリウム(157mg、0.26mmol)を0℃で添加し、次いで反応混合物を0℃で2時間撹拌し、TLCによりモニターした。チオ硫酸ナトリウムでクエンチし、粗物質を分取HPLCにより精製して、(OBD−017)(16mg、15%)を白色固体として得た。
1H NMR (301 MHz, CDCl3) δ 7.39 (dd, J = 15.8, 2.3 Hz, 1H), 7.03 (d, J = 6.1 Hz, 2H), 6.78 (t, J = 9.3 Hz, 1H), 4.72 (s, 1H), 4.55 (s, 2H), 3.94 (t, J = 8.9 Hz, 1H), 3.81 - 3.66 (m, 1H), 3.58 (s, 2H), 3.42 (d, J = 10.3 Hz, 2H), 2.77 (d, J = 11.9 Hz, 2H), 2.17 (dd, J = 25.1, 17.8 Hz, 4H), 1.84 (d, J = 7.9 Hz, 2H), 1.56 (dq, J = 14.5, 7.2 Hz, 2H), 0.83 (t, J = 7.4 Hz, 3H).
LC−MS(ESI)m/z=423.8[M+H]
【0244】
ステップ4:(OBD−085)の調製:
【化206】
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THF(10mL)および10滴の水中の(5S)−3−(4−(3−チア−8−アザ−ビシクロ[3.2.1]オクタン−8−イル)−3−フルオロフェニル)−5−(アミノメチル)オキサゾリジン−2−オン(OBD−081)(100mg、0.29mmol)の溶液に、ペルオキソ一硫酸カリウム(182mg、0.29mmol)を0℃で添加し、次いで反応混合物を0℃で2時間撹拌し、TLCによりモニターした。チオ硫酸ナトリウムでクエンチし、粗物質を分取HPLCにより精製して、(OBD−085)(28mg、28%)を白色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 7.52 (dd, J = 16.4, 2.2 Hz, 1H), 7.24 (dd, J = 8.9, 2.0 Hz, 1H), 7.13 (t, J = 9.6 Hz, 1H), 4.58 (dd, J = 14.1, 4.9 Hz, 3H), 4.04 (t, J = 8.9 Hz, 1H), 3.84 (dd, J = 8.7, 6.5 Hz, 1H), 3.56 (d, J = 10.0 Hz, 2H), 2.81 (dd, J = 9.3, 4.9 Hz, 2H), 2.46 (s, 2H), 2.17 - 1.99 (m, 2H), 1.79 (dd, J = 17.3, 9.5 Hz, 4H).
LC−MS(ESI)m/z=354[M+H]
【化207】
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【0245】
ステップ1:8−(2,6−ジフルオロ−4−ニトロフェニル)−3−チア−8−アザ−ビシクロ[3.2.1]オクタン(10)の調製:
【化208】
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DMF(10mL)中の3−チア−8−アザ−ビシクロ[3.2.1]オクタンヨウ化水素(8)(5.0g、19.4mmol)および1,2,3−トリフルオロ−5−ニトロベンゼン(4.13g、23.3mmol)の溶液に、KCO(5.35g、38.8mmol)を25℃で添加し、次いで反応混合物を窒素ガス雰囲気下、80℃で2時間撹拌し、TLCによりモニターした。混合物を減圧下で濃縮し、粗物質をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(EA:PE=3:1)により精製して、8−(2,6−ジフルオロ−4−ニトロフェニル)−3−チア−8−アザ−ビシクロ[3.2.1]オクタン(10)(3.6g、65%)を黄色固体として得た。
LC−MS(ESI)m/z=287[M+H]
【0246】
ステップ2:4−(3−チア−8−アザ−ビシクロ[3.2.1]オクタン−8−イル)−3,5−ジフルオロベンゼンアミン(11):
【化209】
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MeOH(15mL)中の8−(2−フルオロ−4−ニトロフェニル)−3−チア−8−アザ−ビシクロ[3.2.1]オクタン(10)(3.6g、12.5mmol)およびパラジウム炭素(200mg)の溶液に、次いで水素ガス雰囲気下で、反応混合物を室温で終夜撹拌し、TLCによりモニターした。濾液を減圧下で濃縮して、4−(3−チア−8−アザ−ビシクロ[3.2.1]オクタン−8−イル)−3,5−ジフルオロベンゼンアミン(11)(2.9g、90%)を白色油状物として得、粗物質をさらに精製することなく次の反応に使用した。
LC−MS(ESI)m/z=257[M+H]
【0247】
ステップ3:4−(3−チア−8−アザ−ビシクロ[3.2.1]オクタン−8−イル)−3,5−ジフルオロフェニルカルバミン酸ベンジル(12):
【化210】
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炭酸,2,5−ジオキソ−1−ピロリジニル=フェニルメチル=エステル(5.57g、22.4mmol)を、THF(30mL)中の4−(3−チア−8−アザ−ビシクロ[3.2.1]オクタン−8−イル)−3,5−ジフルオロベンゼンアミン(11)(2.9g、11.2mmol)の懸濁液に窒素ガス雰囲気下、0℃で添加し、反応混合物を50℃で5時間撹拌し、TLCによりモニターした。混合物を減圧下で濃縮し、粗物質をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(EA:PE=10:1)により精製して、4−(3−チア−8−アザ−ビシクロ[3.2.1]オクタン−8−イル)−3,5−ジフルオロフェニルカルバミン酸ベンジル(12)(3.0g、68%)を白色固体として得た。
LC−MS(ESI)m/z=391[M+H]
【0248】
ステップ4:(5R)−3−(4−(3−チア−8−アザ−ビシクロ[3.2.1]オクタン−8−イル)−3,5−ジフルオロフェニル)−5−(ヒドロキシメチル)オキサゾリジン−2−オン(13):
【化211】
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THF(10mL)中の4−(3−チア−8−アザ−ビシクロ[3.2.1]オクタン−8−イル)−3,5−ジフルオロフェニルカルバミン酸ベンジル(12)(3.0g、7.7mmol)の溶液に、窒素ガス雰囲気下、−78℃でn−BuLi(4.8ml、11.5mmol)を添加し、次いで混合物を−78℃で30分間撹拌し、その後、THF中の(R)−オキシラン−2−イルメチル=ブチレート(1.66g、11.5mmol)の溶液を混合物に−78℃で添加し、次いで室温に加温し、終夜撹拌し、TLCによりモニターした。塩化アンモニウムでクエンチし、EAで抽出し、有機層を減圧下で濃縮し、粗物質をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(DCM:MeOH=70:1)により精製して、(5R)−3−(4−(3−チア−8−アザ−ビシクロ[3.2.1]オクタン−8−イル)−3,5−ジフルオロフェニル)−5−(ヒドロキシメチル)オキサゾリジン−2−オン(13)(2.3g、84%)を白色固体として得た。
LC−MS(ESI)m/z=357[M+H]
【0249】
ステップ5:((R)−3−(4−(3−チア−8−アザ−ビシクロ[3.2.1]オクタン−8−イル)−3,5−ジフルオロフェニル)−2−オキソオキサゾリジン−5−イル)メチル=4−メチルベンゼンスルホネート(14):
【化212】
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4−メチルベンゼン−1−スルホニルクロリド(2.45g、13mmol)を、DCM(10mL)中の(5R)−3−(4−(3−チア−8−アザ−ビシクロ[3.2.1]オクタン−8−イル)−3,5−ジフルオロフェニル)−5−(ヒドロキシメチル)オキサゾリジン−2−オン(13)(2.3g、6.5mmol)およびEtN(1.3g、13mmol)の懸濁液に窒素ガス雰囲気下、0℃で添加し、反応混合物を室温で終夜撹拌し、TLCによりモニターした。塩化アンモニウムでクエンチし、DCMで抽出し、有機層を減圧下で濃縮し、粗物質をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(DCM:MeOH=50:1)により精製して、((R)−3−(4−(3−チア−8−アザ−ビシクロ[3.2.1]オクタン−8−イル)−3,5−ジフルオロフェニル)−2−オキソオキサゾリジン−5−イル)メチル=4−メチルベンゼンスルホネート(14)(2.81g、85%)を白色固体として得た。
LC−MS(ESI)m/z=511[M+H]
【0250】
ステップ6:(5R)−3−(4−(3−チア−8−アザ−ビシクロ[3.2.1]オクタン−8−イル)−3,5−ジフルオロフェニル)−5−(アジドメチル)オキサゾリジン−2−オン(15):
【化213】
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DMF(10mL)中の((R)−3−(4−(3−チア−8−アザ−ビシクロ[3.2.1]オクタン−8−イル)−3,5−ジフルオロフェニル)−2−オキソオキサゾリジン−5−イル)メチル=4−メチルベンゼンスルホネート(14)(2.81g、5.52mmol)およびアジ化ナトリウム(360mg、5.52mmol)の溶液に、KCO(1.52mg、11.04mmol)を25℃で添加し、次いで反応混合物を窒素ガス雰囲気下、80℃で1時間撹拌し、TLCによりモニターした。塩化アンモニウムでクエンチし、EAで抽出し、有機層を減圧下で濃縮し、粗物質をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(PE:EA=2:1)により精製して、(5R)−3−(4−(3−チア−8−アザ−ビシクロ[3.2.1]オクタン−8−イル)−3,5−ジフルオロフェニル)−5−(アジドメチル)オキサゾリジン−2−オン(15)(1.85g、88%)を白色固体として得た。
LC−MS(ESI)m/z=382[M+H]
【0251】
ステップ7:(5S)−3−(4−(3−チア−8−アザ−ビシクロ[3.2.1]オクタン−8−イル)−3,5−ジフルオロフェニル)−5−(アミノメチル)オキサゾリジン−2−オン(OBD−083):
【化214】
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MeOH(10mL)中の(5R)−3−(4−(3−チア−8−アザ−ビシクロ[3.2.1]オクタン−8−イル)−3,5−ジフルオロフェニル)−5−(アジドメチル)オキサゾリジン−2−オン(15)(1.85g、4.87mmol)の溶液に、パラジウム炭素(100mg)を25℃で添加し、次いで反応混合物を水素ガス雰囲気下、室温で終夜撹拌し、TLCによりモニターした。濾液を減圧下で濃縮し、粗物質をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(DCM:MeOH=50:1)により精製して、(5S)−3−(4−(3−チア−8−アザ−ビシクロ[3.2.1]オクタン−8−イル)−3,5−ジフルオロフェニル)−5−(アミノメチル)オキサゾリジン−2−オン(OBD−083)(1.6g、90%)を白色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, DMSO) δ 7.34 - 7.15 (m, 2H), 4.59 (td, J = 11.0, 5.0 Hz, 1H), 4.10 (s, 2H), 3.99 (t, J = 8.9 Hz, 1H), 3.79 (dd, J = 8.9, 6.4 Hz, 1H), 3.11 (dd, J = 12.6, 1.6 Hz, 2H), 2.79 (qd, J = 13.7, 4.9 Hz, 2H), 2.26 (dd, J = 12.4, 3.3 Hz, 2H), 2.01 (s, 4H), 1.72 (d, J = 59.8 Hz, 2H).
LC−MS(ESI)m/z=356[M+H]
【0252】
ステップ8:(OBD−087)の調製:
【化215】
[この文献は図面を表示できません]
THF(10mL)および10滴の水中の(5S)−3−(4−(3−チア−8−アザ−ビシクロ[3.2.1]オクタン−8−イル)−3,5−ジフルオロフェニル)−5−(アミノメチル)オキサゾリジン−2−オン(OBD−083)(100mg、0.28mmol)の溶液に、ペルオキソ一硫酸カリウム(173mg、0.28mmol)を0℃で添加し、次いで反応混合物を0℃で2時間撹拌し、TLCによりモニターした。チオ硫酸ナトリウムでクエンチし、粗物質を分取HPLCにより精製して、(OBD−087)(31mg、30%)を白色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, DMSO) δ 7.32 (t, J = 9.4 Hz, 2H), 4.61 (dd, J = 8.8, 6.0 Hz, 0H), 4.34 (s, 1H), 4.02 (t, J = 8.9 Hz, 1H), 3.82 (dd, J = 8.9, 6.4 Hz, 1H), 3.68 (dd, J = 12.4, 3.7 Hz, 1H), 2.81 (qd, J = 13.7, 4.9 Hz, 1H), 2.58 (d, J = 11.6 Hz, 1H), 2.12 - 1.98 (m, 1H), 1.78 (q, J = 6.9 Hz, 2H).
LC−MS(ESI)m/z=372[M+H]
【0253】
ステップ9:N−(((S)−3−(4−(3−チア−8−アザ−ビシクロ[3.2.1]オクタン−8−イル)−3,5−ジフルオロフェニル)−2−オキソオキサゾリジン−5−イル)メチル)ブチルアミド(OBD−029):
【化216】
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DCM(10mL)中の(5S)−3−(4−(3−チア−8−アザ−ビシクロ[3.2.1]オクタン−8−イル)−3,5−ジフルオロフェニル)−5−(アミノメチル)オキサゾリジン−2−オン(OBD−083)(200mg、0.56mmol)および酪酸(52mg、0.59mmol)の溶液に、HOBt(95mg、0.7mmol)、EDCI(170mg、0.88mmol)およびDIPEA(115mg、0.88mmol)を25℃で添加し、次いで反応混合物を窒素ガス雰囲気下、25℃で2時間撹拌し、TLCによりモニターした。塩化アンモニウムでクエンチし、DCMで抽出し、有機層を減圧下で濃縮し、粗物質をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(DCM:MeOH=80:1)により精製して、N−(((S)−3−(4−(3−チア−8−アザ−ビシクロ[3.2.1]オクタン−8−イル)−3,5−ジフルオロフェニル)−2−オキソオキサゾリジン−5−イル)メチル)ブチルアミド(OBD−029)(119mg、50%)を白色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 8.18 (s, 1H), 7.22 (d, J = 12.2 Hz, 2H), 4.73 (d, J = 3.6 Hz, 1H), 4.07 (dd, J = 19.1, 10.0 Hz, 3H), 3.68 (dd, J = 9.1, 6.2 Hz, 1H), 3.41 (s, 2H), 3.12 (d, J = 11.3 Hz, 2H), 2.26 (dd, J = 12.4, 3.0 Hz, 2H), 2.05 (dd, J = 16.8, 9.5 Hz, 6H), 1.47 (dd, J = 14.7, 7.3 Hz, 2H), 0.79 (t, J = 7.4 Hz, 3H).
LC−MS(ESI)m/z=426[M+H]
【0254】
ステップ10:(OBD−242)の調製:
【化217】
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THF(10mL)および10滴の水中のN−(((S)−3−(4−(3−チア−8−アザ−ビシクロ[3.2.1]オクタン−8−イル)−3,5−ジフルオロフェニル)−2−オキソオキサゾリジン−5−イル)メチル)ブチルアミド(OBD−029)(100mg、0.23mmol)の溶液に、ペルオキソ一硫酸カリウム(144mg、0.23mmol)を0℃で添加し、次いで反応混合物を0℃で2時間撹拌し、TLCによりモニターした。チオ硫酸ナトリウムでクエンチし、粗物質を分取HPLCにより精製して、(OBD−242)(30mg、15%)を白色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 8.19 (d, J = 5.6 Hz, 1H), 7.28 (d, J = 12.7 Hz, 3H), 4.77 - 4.69 (m, 1H), 4.34 (s, 2H), 4.07 (t, J = 9.0 Hz, 1H), 3.67 (d, J = 9.0 Hz, 3H), 3.40 (dd, J = 11.0, 5.5 Hz, 1H), 2.56 (d, J = 11.9 Hz, 1H), 2.06 (t, J = 7.3 Hz, 4H), 1.82 - 1.72 (m, 2H), 1.51 - 1.40 (m, 2H), 0.78 (t, J = 7.4 Hz, 3H).
LC−MS(ESI)m/z=442[M+H]
【化218】
[この文献は図面を表示できません]
【0255】
ステップ1:(3)の調製:
エタノール(1000mL)中のp−トルエンスルホンアミド(57g、330mmol)および水酸化カリウム(49.8g、890mmol)の溶液に、3−ブロモ−2,2−ビス(ブロモメチル)プロパン−1−オール(90g、270mmol)を25℃で添加し、次いで反応混合物を100℃で48時間撹拌した。混合物を減圧下で濃縮し、粗物質を水酸化カリウムの溶液(75mL)に注ぎ入れ、2時間撹拌して、濾過ケーキ(3)(10g、59%)を白色固体として得た。
LC−MS(ESI)m/z=254[M+H]
【0256】
ステップ2:(4)の調製:
メタノール(15mL)中の(3)(10g、39.5mmol)およびマグネシウム(6.7g)の混合物を40℃で1時間超音波処理し、その後、溶媒を減圧下で除去して、粘性灰色残留物を得、Et2Oおよび硫酸ナトリウムを添加し、得られた灰色混合物を30分間激しく撹拌した後、濾過した。エタノール中のシュウ酸の溶液を濾液に添加した。思考(think)白色沈殿物が直ちに形成され、これが標的生成物(4)(3.7g、50%)であり、粗物質をさらに精製することなく次の反応に使用した。
【0257】
ステップ3:(5)の調製:
DMF(10mL)中の(4)(3.7g、19.5mmol)および1,2,3−トリフルオロ−5−ニトロベンゼン(3.81g、21.5mmol)の溶液に、KCO(5.38g、39mmol)を25℃で添加し、次いで反応混合物を窒素ガス雰囲気下、80℃で2時間撹拌し、TLCによりモニターした。混合物を減圧下で濃縮し、粗物質をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(EA:PE=3:1)により精製して、(5)(1.9g、38%)を黄色固体として得た。
LC−MS(ESI)m/z=257[M+H]
【0258】
ステップ4:(6)の調製:
メタノール(15mL)中の(5)(1.9g、7.4mmol)およびパラジウム炭素(200mg)の溶液に、次いで水素ガス雰囲気下で、反応混合物を室温で終夜撹拌し、TLCによりモニターした。濾液を減圧下で濃縮して、(6)(1.5g、90%)を白色油状物として得、粗物質をさらに精製することなく次の反応に使用した。
LC−MS(ESI)m/z=227[M+H]
【0259】
ステップ5:(7)の調製:
炭酸,2,5−ジオキソ−1−ピロリジニル=フェニルメチル=エステル(3.3g、13.3mmol)を、THF(30mL)中の(6)(1.5g、6.7mmol)の懸濁液に窒素ガス雰囲気下、0℃で添加し、反応混合物を50℃で5時間撹拌し、TLCによりモニターした。混合物を減圧下で濃縮し、粗物質をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(EA:PE=10:1)により精製して、(7)(1.6g、68%)を白色固体として得た。
LC−MS(ESI)m/z=361[M+H]
【0260】
ステップ6:(8)の調製:
THF(10mL)中の(7)(1.6g、4.6mmol)の溶液に、窒素ガス雰囲気下、−78℃でn−BuLi(2.8ml、6.8mmol)を添加し、次いで混合物を−78℃で30分間撹拌し、その後、THF中の(R)−オキシラン−2−イルメチル=ブチレート(980mg、6.8mmol)の溶液を混合物に−78℃で添加し、次いで室温に加温し、終夜撹拌し、TLCによりモニターした。塩化アンモニウムでクエンチし、EAで抽出し、有機層を減圧下で濃縮し、粗物質をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(DCM:MeOH=70:1)により精製して、(8)(1.2g、84%)を白色固体として得た。
LC−MS(ESI)m/z=327[M+H]
【0261】
ステップ7:(9)の調製:
(E)−N1,N1,N2−トリメチルジアゼン−1,2−ジカルボキサミド(443mg、2.6mmol)を、トルエン(30mL)中の(8)(560mg、1.7mmol)、イソオキサゾール−3−イルカルバミン酸tert−ブチル(380mg、2.1mmol)およびトリブチルホスフィン(521mg、2.6mmol)の懸濁液に窒素ガス雰囲気下、0℃で添加し、次いで反応混合物を60℃で終夜撹拌し、TLCによりモニターした。混合物を減圧下で濃縮し、粗物質をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(EA:PE=10:1)により精製して、(9)(309mg、37%)を白色固体として得た。
LC−MS(ESI)m/z=493[M+H]
【0262】
ステップ8:(OBD−061)の調製:
CHCl(10mL)中の(9)(309g、0.6mmol)の溶液に、0℃でトリフルオロ酢酸(1ml)を添加し、次いで混合物を0℃で30分間撹拌し、TLCによりモニターした。塩化アンモニウムでクエンチし、CHClで抽出し、有機層を減圧下で濃縮し、粗物質を分取HPLCにより精製して、(OBD−061)(93mg、38%)を白色固体として得た。
1H NMR (300 MHz, CDCl3) δ 8.07 (s, 1H), 7.01 (d, J = 12.1 Hz, 2H), 5.85 (d, J = 1.7 Hz, 1H), 4.92 (s, 1H), 4.82 (s, 4H), 4.29 (s, 4H), 3.99 (s, 2H), 3.75 (s, 2H), 3.60 (s, 2H)
LC−MS(ESI)m/z=392.9[M+H]
【化219】
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【0263】
ステップ1:(9)の調製:
4−メチルベンゼン−1−スルホニルクロリド(2.45g、13mmol)を、DCM(10mL)中の(8)(2.3g、6.5mmol)およびEtN(1.3g、13mmol)の懸濁液に0℃で添加し、次いで反応混合物を窒素ガス雰囲気下、室温で終夜撹拌し、TLCによりモニターした。塩化アンモニウムでクエンチし、DCMで抽出し、有機層を減圧下で濃縮し、粗物質をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(DCM:MeOH=50:1)により精製して、(9)(2.65g、85%)を白色固体として得た。
LC−MS(ESI)m/z=481[M+H]
【0264】
ステップ2:(10)の調製:
DMF(10mL)中の(9)(2.65g、5.52mmol)およびアジ化ナトリウム(360mg、5.52mmol)の溶液に、KCO(1.52mg、11.04mmol)を25℃で添加し、次いで反応混合物を窒素ガス雰囲気下、80℃で1時間撹拌し、TLCによりモニターした。塩化アンモニウムでクエンチし、EAで抽出し、有機層を減圧下で濃縮し、粗物質をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(PE:EA=2:1)により精製して、(10)(1.7g、88%)を白色固体として得た。
LC−MS(ESI)m/z=352[M+H]
【0265】
ステップ3:(OBD−062)の調製:
MeOH(10mL)中の(10)(1.7g、4.86mmol)の溶液に、パラジウム炭素(100mg)を25℃で添加し、次いで反応混合物を水素ガス雰囲気下、室温で終夜撹拌し、TLCによりモニターした。濾液を減圧下で濃縮し、粗物質をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(DCM:MeOH=50:1)により精製して、(OBD−062)(1.3g、85%)を白色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 7.34 - 6.98 (m, 2H), 4.70 (s, 4H), 4.59 (dt, J = 11.3, 5.1 Hz, 1H), 4.23 (d, J = 2.2 Hz, 4H), 3.99 (dd, J = 20.9, 12.0 Hz, 1H), 3.78 (dd, J = 8.9, 6.4 Hz, 1H), 2.80 (ddd, J = 24.5, 13.6, 4.9 Hz, 2H), 1.99 (s, 2H).
LC−MS(ESI)m/z=326.1[M+H]
【化220】
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【0266】
ステップ1:(3)の調製:
DMF(10mL)中の(1)(3.7g、19.5mmol)および1,2−ジフルオロ−4−ニトロベンゼン(3.41g、21.5mmol)の溶液に、KCO(5.38g、39mmol)を25℃で添加し、次いで反応混合物を窒素ガス雰囲気下、80℃で2時間撹拌し、TLCによりモニターした。混合物を減圧下で濃縮し、粗物質をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(EA:PE=3:1)により精製して、(3)(1.7g、38%)を黄色固体として得た。
LC−MS(ESI)m/z=239[M+H]
【0267】
ステップ2:(4)の調製:
メタノール(15mL)中の(3)(1.7g、7.4mmol)およびパラジウム炭素(200mg)の溶液に、次いで水素ガス雰囲気下で、反応混合物を室温で終夜撹拌し、TLCによりモニターした。濾液を減圧下で濃縮して、(4)(1.4g、90%)を白色油状物として得、粗物質をさらに精製することなく次の反応に使用した。
LC−MS(ESI)m/z=209[M+H]
【0268】
ステップ3:(7)の調製:
炭酸,2,5−ジオキソ−1−ピロリジニル=フェニルメチル=エステル(3.3g、13.3mmol)を、THF(30mL)中の(6)(1.4g、6.7mmol)の懸濁液に窒素ガス雰囲気下、0℃で添加し、反応混合物を50℃で5時間撹拌し、TLCによりモニターした。混合物を減圧下で濃縮し、粗物質をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(EA:PE=10:1)により精製して、(7)(1.6g、70%)を白色固体として得た。
LC−MS(ESI)m/z=343[M+H]
【0269】
ステップ4:(8)の調製:
THF(10mL)中の(7)(1.6g、4.7mmol)の溶液に、窒素ガス雰囲気下、−78℃でn−BuLi(2.9ml、7.0mmol)を添加し、次いで混合物を−78℃で30分間撹拌し、その後、THF中の(R)−オキシラン−2−イルメチル=ブチレート(1g、7.0mmol)の溶液を混合物に−78℃で添加し、次いで室温に加温し、終夜撹拌し、TLCによりモニターした。塩化アンモニウムでクエンチし、EAで抽出し、有機層を減圧下で濃縮し、粗物質をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(DCM:MeOH=70:1)により精製して、(8)(1.2g、84%)を白色固体として得た。
LC−MS(ESI)m/z=309[M+H]
【0270】
ステップ5:(9)の調製:
(E)−N,N,N−トリメチルジアゼン−1,2−ジカルボキサミド(443mg、2.6mmol)を、トルエン(30mL)中の(8)(523mg、1.7mmol)、イソオキサゾール−3−イルカルバミン酸tert−ブチル(380mg、2.1mmol)およびトリブチルホスフィン(521mg、2.6mmol)の懸濁液に窒素ガス雰囲気下、0℃で添加し、次いで反応混合物を60℃で終夜撹拌し、TLCによりモニターした。混合物を減圧下で濃縮し、粗物質をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(EA:PE=10:1)により精製して、(9)(298mg、37%)を白色固体として得た。
LC−MS(ESI)m/z=475[M+H]
【0271】
ステップ6:(OBD−056)の調製:
CHCl(10mL)中の(9)(298mg、0.6mmol)の溶液に、0℃でトリフルオロ酢酸(1ml)を添加し、次いで混合物を0℃で30分間撹拌し、TLCによりモニターした。塩化アンモニウムでクエンチし、CHClで抽出し、有機層を減圧下で濃縮し、粗物質を分取HPLCにより精製して、(OBD−056)(84mg、38%)を白色固体として得た。
1H NMR (301 MHz, CDCl3) δ 7.39 (d, J = 14.4 Hz, 1H), 7.25 (s, 1H), 7.04 (d, J = 8.6 Hz, 1H), 6.83 (t, J = 8.9 Hz, 1H), 5.14 (s, 1H), 4.73 (s, 1H), 4.39 (s, 2H), 4.00 (t, J = 8.8 Hz, 1H), 3.84 - 3.42 (m, 8H), 3.05 (dd, J = 23.2, 11.2 Hz, 5H), 2.13 - 1.88 (m, 5H).
LC−MS(ESI)m/z=375[M+H]
【化221】
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【0272】
ステップ1:3−(2,6−ジフルオロ−4−ニトロフェニル)−8−オキサ−3−アザ−ビシクロ[3.2.1]オクタン(3)の調製:
DMF(10mL)中の8−オキサ−3−アザ−ビシクロ[3.2.1]オクタン(1)(5.0g、44.2mmol)および1,2,3−トリフルオロ−5−ニトロベンゼン(8.6g、48.6mmol)の溶液に、KCO(12.2g、88.4mmol)を25℃で添加し、次いで反応混合物を窒素ガス雰囲気下、80℃で2時間撹拌し、TLCによりモニターした。混合物を減圧下で濃縮し、粗物質をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(EA:PE=3:1)により精製して、3−(2,6−ジフルオロ−4−ニトロフェニル)−8−オキサ−3−アザ−ビシクロ[3.2.1]オクタン(3)(9.3g、78%)を黄色固体として得た。
LC−MS(ESI)m/z=271[M+H]
【0273】
ステップ2:4−(8−オキサ−3−アザ−ビシクロ[3.2.1]オクタン−3−イル)−3,5−ジフルオロベンゼンアミン(4)の調製:
MeOH(15mL)中の3−(2,6−ジフルオロ−4−ニトロフェニル)−8−オキサ−3−アザ−ビシクロ[3.2.1]オクタン(3)(9.3g、34.4mmol)およびパラジウム炭素(1g)の溶液に、次いで水素ガス雰囲気下で、反応混合物を室温で終夜撹拌し、TLCによりモニターした。濾液を減圧下で濃縮して、4−(8−オキサ−3−アザ−ビシクロ[3.2.1]オクタン−3−イル)−3,5−ジフルオロベンゼンアミン(4)(7.8g、95%)を白色油状物として得、粗物質をさらに精製することなく次の反応に使用した。
LC−MS(ESI)m/z=241[M+H]
【0274】
ステップ3:4−(8−オキサ−3−アザ−ビシクロ[3.2.1]オクタン−3−イル)−3,5−ジフルオロフェニルカルバミン酸ベンジル(5)の調製:
炭酸,2,5−ジオキソ−1−ピロリジニル=フェニルメチル=エステル(12g、48.7mmol)を、THF(100mL)中の4−(8−オキサ−3−アザ−ビシクロ[3.2.1]オクタン−3−イル)−3,5−ジフルオロベンゼンアミン(4)(7.8g、32.5mmol)の懸濁液に窒素ガス雰囲気下、0℃で添加し、反応混合物を50℃で5時間撹拌し、TLCによりモニターした。混合物を減圧下で濃縮し、粗物質をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(EA:PE=10:1)により精製して、4−(8−オキサ−3−アザ−ビシクロ[3.2.1]オクタン−3−イル)−3,5−ジフルオロフェニルカルバミン酸ベンジル(5)(8.2g、68%)を白色固体として得た。
LC−MS(ESI)m/z=375[M+H]
【0275】
ステップ4:3−(4−(8−オキサ−3−アザ−ビシクロ[3.2.1]オクタン−3−イル)−3,5−ジフルオロフェニル)−5−(ヒドロキシメチル)オキサゾリジン−2−オン(OBD−114)の調製:
THF(10mL)中のベンジル4−(8−オキサ−3−アザ−ビシクロ[3.2.1]オクタン−3−イル)−3,5−ジフルオロフェニルカルバメート(5)(8.2g、22.1mmol)の溶液に、窒素ガス雰囲気下、−78℃でn−BuLi(13.8ml、33.1mmol)を添加し、次いで混合物を−78℃で30分間撹拌し、その後、THF中の(R)−オキシラン−2−イルメチル=ブチレート(4.7g、33.1mmol)の溶液を混合物に−78℃で添加し、次いで室温に加温し、終夜撹拌し、TLCによりモニターした。塩化アンモニウムでクエンチし、EAで抽出し、有機層を減圧下で濃縮し、粗物質をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(DCM:MeOH=70:1)により精製して、3−(4−(8−オキサ−3−アザ−ビシクロ[3.2.1]オクタン−3−イル)−3,5−ジフルオロフェニル)−5−(ヒドロキシメチル)オキサゾリジン−2−オン(OBD−114)(4.5g、60%)を白色固体として得た。
LC−MS(ESI)m/z=341[M+H]
【0276】
ステップ5:(3−(4−(8−オキサ−3−アザ−ビシクロ[3.2.1]オクタン−3−イル)−3,5−ジフルオロフェニル)−2−オキソオキサゾリジン−5−イル)メチル=4−メチルベンゼンスルホネート(7)の調製:
4−メチルベンゼン−1−スルホニルクロリド(5g、26.6mmol)を、DCM(10mL)中の3−(4−(8−オキサ−3−アザ−ビシクロ[3.2.1]オクタン−3−イル)−3,5−ジフルオロフェニル)−5−(ヒドロキシメチル)オキサゾリジン−2−オン(OBD−114)(4.5g、13.3mmol)およびEtN(2.7g、26.6mmol)の懸濁液に窒素ガス雰囲気下、0℃で添加し、反応混合物を室温で終夜撹拌し、TLCによりモニターした。塩化アンモニウムでクエンチし、DCMで抽出し、有機層を減圧下で濃縮し、粗物質をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(DCM:MeOH=50:1)により精製して、(3−(4−(8−オキサ−3−アザ−ビシクロ[3.2.1]オクタン−3−イル)−3,5−ジフルオロフェニル)−2−オキソオキサゾリジン−5−イル)メチル=4−メチルベンゼンスルホネート(7)(5.58g、85%)を白色固体として得た。
LC−MS(ESI)m/z=495[M+H]
【0277】
ステップ6:5−((1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル)メチル)−3−(4−(8−オキサ−3−アザ−ビシクロ[3.2.1]オクタン−3−イル)−3,5−ジフルオロフェニル)オキサゾリジン−2−オン(OBD−054)の調製:
DMF(10mL)中の(3−(4−(8−オキサ−3−アザ−ビシクロ[3.2.1]オクタン−3−イル)−3,5−ジフルオロフェニル)−2−オキソオキサゾリジン−5−イル)メチル=4−メチルベンゼンスルホネート(7)(300mg、0.6mmol)および1H−1,2,3−トリアゾール(42mg、0.6mmol)の溶液に、KCO(166mg、1.2mmol)を25℃で添加し、次いで反応混合物を窒素ガス雰囲気下、80℃で1時間撹拌し、TLCによりモニターした。塩化アンモニウムでクエンチし、EAで抽出し、有機層を減圧下で濃縮し、粗物質を分取HPLCにより精製して、5−((1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル)メチル)−3−(4−(8−オキサ−3−アザ−ビシクロ[3.2.1]オクタン−3−イル)−3,5−ジフルオロフェニル)オキサゾリジン−2−オン(OBD−054)(82mg、35%)を白色固体として得た。
1H NMR (300 MHz, DMSO-d6) δ 8.14 (d, J = 1.0 Hz, 1H), 7.73 (d, J = 1.0 Hz, 1H), 7.17 (d, J = 11.7 Hz, 2H), 5.11 (d, J = 3.5 Hz, 1H), 4.79 (d, J = 5.0 Hz, 2H), 4.18 (dd, J = 23.1, 13.7 Hz, 3H), 3.91 - 3.70 (m, 1H), 3.23 (d, J = 10.9 Hz, 3H), 2.72 (d, J = 10.7 Hz, 3H), 2.07 - 1.61 (m, 7H).
LC−MS(ESI)m/z=392[M+H]
【化222】
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【0278】
ステップ1:3−(4−(8−オキサ−3−アザ−ビシクロ[3.2.1]オクタン−3−イル)−3,5−ジフルオロフェニル)−5−(アジドメチル)オキサゾリジン−2−オン(8)の調製:
DMF(10mL)中の(3−(4−(8−オキサ−3−アザ−ビシクロ[3.2.1]オクタン−3−イル)−3,5−ジフルオロフェニル)−2−オキソオキサゾリジン−5−イル)メチル=4−メチルベンゼンスルホネート(7)(4g、8mmol)およびアジ化ナトリウム(526mg、8mmol)の溶液に、KCO(2.2mg、16mmol)を25℃で添加し、次いで反応混合物を窒素ガス雰囲気下、80℃で1時間撹拌し、TLCによりモニターした。塩化アンモニウムでクエンチし、EAで抽出し、有機層を減圧下で濃縮し、粗物質をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(PE:EA=2:1)により精製して、3−(4−(8−オキサ−3−アザ−ビシクロ[3.2.1]オクタン−3−イル)−3,5−ジフルオロフェニル)−5−(アジドメチル)オキサゾリジン−2−オン(8)(2.57g、88%)を白色固体として得た。
LC−MS(ESI)m/z=366[M+H]
【0279】
ステップ2:3−(4−(8−オキサ−3−アザ−ビシクロ[3.2.1]オクタン−3−イル)−3,5−ジフルオロフェニル)−5−(アミノメチル)オキサゾリジン−2−オン(OBD−115)の調製:
MeOH(10mL)中の3−(4−(8−オキサ−3−アザ−ビシクロ[3.2.1]オクタン−3−イル)−3,5−ジフルオロフェニル)−5−(アジドメチル)オキサゾリジン−2−オン(8)(2.57g、7mmol)の溶液に、パラジウム炭素(300mg)を25℃で添加し、次いで反応混合物を水素ガス雰囲気下、室温で終夜撹拌し、TLCによりモニターした。濾液を減圧下で濃縮し、粗物質をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(DCM:MeOH=50:1)により精製して、3−(4−(8−オキサ−3−アザ−ビシクロ[3.2.1]オクタン−3−イル)−3,5−ジフルオロフェニル)−5−(アミノメチル)オキサゾリジン−2−オン(OBD−115)(2.1g、85%)を白色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 7.40 - 7.20 (m, 2H), 4.62 (td, J = 10.9, 4.9 Hz, 1H), 4.28 (s, 2H), 4.02 (t, J = 8.9 Hz, 1H), 3.81 (dd, J = 8.9, 6.3 Hz, 1H), 3.27 (d, J = 10.4 Hz, 2H), 2.81 (ddd, J = 28.3, 18.6, 7.7 Hz, 4H), 2.21 (s, 2H), 2.04 - 1.94 (m, 2H), 1.88 - 1.71 (m, 2H).
LC−MS(ESI)m/z=340[M+H]
【0280】
ステップ3:(OBD−048、049、252、253、254)の調製:
DCM(10mL)中の3−(4−(8−オキサ−3−アザ−ビシクロ[3.2.1]オクタン−3−イル)−3,5−ジフルオロフェニル)−5−(アミノメチル)オキサゾリジン−2−オン(OBD−115)(200mg、0.59mmol)およびR−OH(0.59mmol)の溶液に、HOBt(119mg、0.88mmol)、EDCI(225mg、1.18mmol)およびDIPEA(152mg、1.18mmol)を25℃で添加し、次いで反応混合物を窒素ガス雰囲気下、25℃で2時間撹拌し、TLCによりモニターした。塩化アンモニウムでクエンチし、DCMで抽出し、有機層を減圧下で濃縮し、粗物質をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(DCM:MeOH=80:1)により精製して、(OBD−048、049、252、253、254)を白色固体として得た。
【0281】
OBD−048
1H NMR (300 MHz, CDCl3) δ 7.06 (d, J = 10.9 Hz, 2H), 5.98 (s, 1H), 4.75 (s, 1H), 4.33 (s, 2H), 3.98 (t, J = 8.8 Hz, 1H), 3.68 (dd, J = 19.8, 11.0 Hz, 3H), 3.45 (d, J = 10.9 Hz, 3H), 2.78 (d, J = 11.1 Hz, 2H), 2.11 (d, J = 6.6 Hz, 3H), 1.98 (d, J = 24.1 Hz, 6H).
LC−MS(ESI)m/z=426[M+H]
【0282】
OBD−049
1H NMR (301 MHz, CDCl3) δ 7.06 (d, J = 11.0 Hz, 2H), 5.15 (s, 1H), 4.75 (s, 1H), 4.32 (s, 2H), 3.97 (t, J = 9.0 Hz, 2H), 3.80 - 3.70 (m, 4H), 3.56 (d, J = 5.9 Hz, 2H), 3.42 (s, 2H), 2.77 (d, J = 11.1 Hz, 2H), 2.10 (d, J = 6.4 Hz, 2H), 1.92 (d, J = 5.0 Hz, 2H).
LC−MS(ESI)m/z=397.7[M+H]
【0283】
OBD−252
1H NMR (301 MHz, CDCl3) δ 7.07 (d, J = 11.0 Hz, 2H), 6.19 (s, 1H), 4.77 (s, 1H), 4.35 (s, 2H), 3.97 (t, J = 8.9 Hz, 1H), 3.78 - 3.62 (m, 3H), 3.46 (d, J = 10.1 Hz, 2H), 2.79 (d, J = 11.1 Hz, 2H), 2.12 (d, J = 6.5 Hz, 2H), 1.94 (d, J = 4.5 Hz, 2H), 1.43 - 1.33 (m, 1H), 0.95 (dd, J = 9.5, 4.4 Hz, 2H), 0.78 (d, J = 6.4 Hz, 2H).
LC−MS(ESI)m/z=408.1[M+H]
【0284】
OBD−253
1H NMR (301 MHz, CDCl3) δ 7.07 (d, J = 11.0 Hz, 2H), 5.88 (s, 1H), 4.76 (s, 1H), 4.34 (s,2H), 3.98 (t, J = 9.0 Hz, 1H), 3.79 - 3.59 (m, 3H), 3.45 (d, J = 10.8 Hz, 2H), 3.12 - 2.97 (m, 1H), 2.79 (d, J = 11.3 Hz, 2H), 2.38 - 2.10 (m, 6H), 2.00 - 1.79 (m, 4H).
LC−MS(ESI)m/z=422.1[M+H]
【0285】
OBD−254
1H NMR (301 MHz, CDCl3) δ 7.17 - 6.96 (m, 2H), 6.07 (s, 1H), 4.78 (s, 1H), 4.34 (s, 2H), 3.98 (t, J = 8.9 Hz, 1H), 3.82 - 3.64 (m, 3H), 3.45 (d, J = 10.0 Hz, 2H), 2.79 (d, J = 11.2 Hz, 2H), 2.38 - 2.06 (m, 4H), 1.98 - 1.78 (m, 2H), 1.63 (dq, J = 14.7, 7.3 Hz, 2H), 1.26 (s, 1H), 0.90 (t, J = 7.4 Hz, 3H).
LC−MS(ESI)m/z=410.1[M+H]
【化223】
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【0286】
ステップ1:3−(2−フルオロ−4−ニトロフェニル)−8−オキサ−3−アザ−ビシクロ[3.2.1]オクタン(3)の調製:
DMF(10mL)中の8−オキサ−3−アザ−ビシクロ[3.2.1]オクタン(1)(5.0g、44.2mmol)および1,2−ジフルオロ−4−ニトロベンゼン(7.7g、48.6mmol)の溶液に、KCO(12.2g、88.4mmol)を25℃で添加し、次いで反応混合物を窒素ガス雰囲気下、80℃で2時間撹拌し、TLCによりモニターした。混合物を減圧下で濃縮し、粗物質をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(EA:PE=5:1)により精製して、3−(2−フルオロ−4−ニトロフェニル)−8−オキサ−3−アザ−ビシクロ[3.2.1]オクタン(3)(9.1g、82%)を黄色固体として得た。
LC−MS(ESI)m/z=253[M+H]
【0287】
ステップ2:4−(8−オキサ−3−アザ−ビシクロ[3.2.1]オクタン−3−イル)−3−フルオロベンゼンアミン(4)の調製:
MeOH(15mL)中の3−(2−フルオロ−4−ニトロフェニル)−8−オキサ−3−アザ−ビシクロ[3.2.1]オクタン(3)(3)(9.1g、36.2mmol)およびパラジウム炭素(1g)の溶液に、次いで水素ガス雰囲気下で、反応混合物を室温で終夜撹拌し、TLCによりモニターした。濾液を減圧下で濃縮して、4−(8−オキサ−3−アザ−ビシクロ[3.2.1]オクタン−3−イル)−3−フルオロベンゼンアミン(4)(7.3g、91%)を白色油状物として得、粗物質をさらに精製することなく次の反応に使用した。
LC−MS(ESI)m/z=223[M+H]
【0288】
ステップ3:4−(8−オキサ−3−アザ−ビシクロ[3.2.1]オクタン−3−イル)−3−フルオロフェニルカルバミン酸ベンジル(5)の調製:
炭酸,2,5−ジオキソ−1−ピロリジニル=フェニルメチル=エステル(16.4g、65.88mmol)を、THF(100mL)中の4−(8−オキサ−3−アザ−ビシクロ[3.2.1]オクタン−3−イル)−3−フルオロベンゼンアミン(4)(7.3g、32.9mmol)の懸濁液に窒素ガス雰囲気下、0℃で添加し、反応混合物を50℃で5時間撹拌し、TLCによりモニターした。混合物を減圧下で濃縮し、粗物質をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(PE:EA=10:1)により精製して、4−(8−オキサ−3−アザ−ビシクロ[3.2.1]オクタン−3−イル)−3−フルオロフェニルカルバミン酸ベンジル(5)(7.1g、61%)を白色固体として得た。
LC−MS(ESI)m/z=357[M+H]
【0289】
ステップ4:3−(4−(8−オキサ−3−アザ−ビシクロ[3.2.1]オクタン−3−イル)−3−フルオロフェニル)−5−(ヒドロキシメチル)オキサゾリジン−2−オン(OBD−112)の調製:
THF(10mL)中の4−(8−オキサ−3−アザ−ビシクロ[3.2.1]オクタン−3−イル)−3−フルオロフェニルカルバミン酸ベンジル(5)(7.1g、20.1mmol)の溶液に、窒素ガス雰囲気下、−78℃でn−BuLi(12.5ml、30.1mmol)を添加し、次いで混合物を−78℃で30分間撹拌し、その後、THF中の(R)−オキシラン−2−イルメチル=ブチレート(4.3g、30.1mmol)の溶液を混合物に−78℃で添加し、次いで室温に加温し、終夜撹拌し、TLCによりモニターした。塩化アンモニウムでクエンチし、EAで抽出し、有機層を減圧下で濃縮し、粗物質をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(DCM:MeOH=70:1)により精製して、3−(4−(8−オキサ−3−アザ−ビシクロ[3.2.1]オクタン−3−イル)−3−フルオロフェニル)−5−(ヒドロキシメチル)オキサゾリジン−2−オン(OBD−112)(3.9g、60%)を白色固体として得た。
1H NMR (301 MHz, DMSO-d6) δ 7.46 (dd, J = 15.4, 2.5 Hz, 1H), 7.14 (d, J = 6.5 Hz, 1H), 7.03 - 6.84 (m, 1H), 5.18 (s, 1H), 4.64 (d, J = 3.3 Hz, 1H), 4.31 (s, 2H), 4.00 (t, J = 9.0 Hz, 1H), 3.81 - 3.72 (m, 1H), 3.57 (d, J = 24.9 Hz, 2H), 3.00 (d, J = 11.2 Hz, 3H), 2.85 (d, J = 10.9 Hz, 2H), 2.08 - 1.63 (m, 5H).
LC−MS(ESI)m/z=323[M+H]
【0290】
ステップ5:(3−(4−(8−オキサ−3−アザ−ビシクロ[3.2.1]オクタン−3−イル)−3−フルオロフェニル)−2−オキソオキサゾリジン−5−イル)メチル=4−メチルベンゼンスルホネート(7)の調製:
4−メチルベンゼン−1−スルホニルクロリド(2.3g、24mmol)を、DCM(10mL)中の3−(4−(8−オキサ−3−アザ−ビシクロ[3.2.1]オクタン−3−イル)−3−フルオロフェニル)−5−(ヒドロキシメチル)オキサゾリジン−2−オン(OBD−112)(3.9g、12mmol)およびEtN(1.2g、24mmol)の懸濁液に窒素ガス雰囲気下、0℃で添加し、反応混合物を室温で終夜撹拌し、TLCによりモニターした。塩化アンモニウムでクエンチし、DCMで抽出し、有機層を減圧下で濃縮し、粗物質をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(DCM:MeOH=50:1)により精製して、(3−(4−(8−オキサ−3−アザ−ビシクロ[3.2.1]オクタン−3−イル)−3−フルオロフェニル)−2−オキソオキサゾリジン−5−イル)メチル=4−メチルベンゼンスルホネート(7)(4.86g、85%)を白色固体として得た。
LC−MS(ESI)m/z=477[M+H]
【0291】
ステップ6:3−(4−(8−オキサ−3−アザ−ビシクロ[3.2.1]オクタン−3−イル)−3−フルオロフェニル)−5−(アジドメチル)オキサゾリジン−2−オン(8)の調製:
DMF(10mL)中の(3−(4−(8−オキサ−3−アザ−ビシクロ[3.2.1]オクタン−3−イル)−3−フルオロフェニル)−2−オキソオキサゾリジン−5−イル)メチル=4−メチルベンゼンスルホネート(7)(4.86g、10.2mmol)およびアジ化ナトリウム(663mg、10.2mmol)の溶液に、KCO(1.4g、20.4mmol)を25℃で添加し、次いで反応混合物を窒素ガス雰囲気下、80℃で1時間撹拌し、TLCによりモニターした。塩化アンモニウムでクエンチし、EAで抽出し、有機層を減圧下で濃縮し、粗物質をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(PE:EA=2:1)により精製して、3−(4−(8−オキサ−3−アザ−ビシクロ[3.2.1]オクタン−3−イル)−3−フルオロフェニル)−5−(アジドメチル)オキサゾリジン−2−オン(8)(2.97g、84%)を白色固体として得た。
LC−MS(ESI)m/z=348[M+H]
【0292】
ステップ7:3−(4−(8−オキサ−3−アザ−ビシクロ[3.2.1]オクタン−3−イル)−3−フルオロフェニル)−5−(アミノメチル)オキサゾリジン−2−オン(OBD−113)の調製:
MeOH(10mL)中の3−(4−(8−オキサ−3−アザ−ビシクロ[3.2.1]オクタン−3−イル)−3−フルオロフェニル)−5−(アジドメチル)オキサゾリジン−2−オン(8)(2.97g、8.5mmol)の溶液に、パラジウム炭素(300mg)を25℃で添加し、次いで反応混合物を水素ガス雰囲気下、室温で終夜撹拌し、TLCによりモニターした。濾液を減圧下で濃縮し、粗物質をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(DCM:MeOH=50:1)により精製して、3−(4−(8−オキサ−3−アザ−ビシクロ[3.2.1]オクタン−3−イル)−3−フルオロフェニル)−5−(アミノメチル)オキサゾリジン−2−オン(OBD−113)(2.2g、81%)を白色固体として得た。
1H NMR (301 MHz, CDCl3) δ 7.53 - 7.35 (m, 1H), 7.09 (d, J = 8.9 Hz, 1H), 6.96 - 6.73 (m, 1H), 4.66 (s, 1H), 4.40 (s, 1H), 4.00 (t, J = 8.7 Hz, 1H), 3.89 - 3.74 (m, 1H), 3.06 (dd, J = 21.9, 11.0 Hz, 6H), 2.27 - 1.85 (m, 4H).
LC−MS(ESI)m/z=322[M+H]
【0293】
ステップ8:(OBD−110、111)の調製:
DCM(10mL)中の3−(4−(8−オキサ−3−アザ−ビシクロ[3.2.1]オクタン−3−イル)−3−フルオロフェニル)−5−(アミノメチル)オキサゾリジン−2−オン(OBD−113)(200mg、0.62mmol)およびR−OH(0.62mmol)の溶液に、HOBt(126mg、0.96mmol)、EDCI(237mg、1.24mmol)およびDIPEA(160mg、1.24mmol)を25℃で添加し、次いで反応混合物を窒素ガス雰囲気下、25℃で2時間撹拌し、TLCによりモニターした。塩化アンモニウムでクエンチし、DCMで抽出し、有機層を減圧下で濃縮し、粗物質をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(DCM:MeOH=80:1)により精製して、(OBD−110、111)を白色固体として得た。
【0294】
OBD−110
1H NMR (301 MHz, CDCl3) δ 7.51 - 7.32 (m, 1H), 7.02 (d, J = 8.5 Hz, 1H), 6.83 (t, J = 9.1 Hz, 1H), 6.07 (s, 1H), 4.74 (s, 1H), 4.39 (s, 2H), 4.00 (t, J = 8.9 Hz, 1H), 3.85 - 3.49 (m, 3H), 3.05 (dd, J = 23.2, 10.6 Hz, 4H), 2.32 - 1.67 (m, 8H).
LC−MS(ESI)m/z=426[M+H]
【0295】
OBD−111
1H NMR (301 MHz, CDCl3) δ 7.41 (s, 1H), 7.03 (s, 1H), 6.17 (s, 0H), 5.20 - 5.02 (m, 1H), 4.85 - 4.62 (m, 1H), 4.41 (s, 1H), 4.01 (s, 1H), 3.68 (s, 3H), 3.09 (d, J = 7.9 Hz, 2H), 2.05 (d, J = 42.7 Hz, 3H), 1.83 - 1.35 (m, 3H).
LC−MS(ESI)m/z=397.7[M+H]
【化224】
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【0296】
ステップ1:8−(2,6−ジフルオロ−4−ニトロフェニル)−3−オキサ−8−アザ−ビシクロ[3.2.1]オクタン(3)の調製:
DMF(10mL)中の3−オキサ−8−アザ−ビシクロ[3.2.1]オクタン(1)(5.0g、44.2mmol)および1,2,3−トリフルオロ−5−ニトロベンゼン(8.6g、48.6mmol)の溶液に、KCO(12.2g、88.4mmol)を25℃で添加し、次いで反応混合物を窒素ガス雰囲気下、80℃で2時間撹拌し、TLCによりモニターした。混合物を減圧下で濃縮し、粗物質をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(EA:PE=3:1)により精製して、8−(2,6−ジフルオロ−4−ニトロフェニル)−3−オキサ−8−アザ−ビシクロ[3.2.1]オクタン(3)(9.3g、78%)を黄色固体として得た。
LC−MS(ESI)m/z=271[M+H]
【0297】
ステップ2:4−(3−オキサ−8−アザ−ビシクロ[3.2.1]オクタン−8−イル)−3,5−ジフルオロベンゼンアミン(4)の調製:
MeOH(15mL)中の3−(2,6−ジフルオロ−4−ニトロフェニル)−8−オキサ−3−アザ−ビシクロ[3.2.1]オクタン(3)(9.3g、34.4mmol)およびパラジウム炭素(1g)の溶液に、次いで水素ガス雰囲気下で、反応混合物を室温で終夜撹拌し、TLCによりモニターした。濾液を減圧下で濃縮して、4−(3−オキサ−8−アザ−ビシクロ[3.2.1]オクタン−8−イル)−3,5−ジフルオロベンゼンアミン(4)(7.8g、95%)を白色油状物として得、粗物質をさらに精製することなく次の反応に使用した。
LC−MS(ESI)m/z=241[M+H]
【0298】
ステップ3:4−(3−オキサ−8−アザ−ビシクロ[3.2.1]オクタン−8−イル)−3,5−ジフルオロフェニルカルバミン酸ベンジル(5)の調製:
炭酸,2,5−ジオキソ−1−ピロリジニル=フェニルメチル=エステル(12g、48.7mmol)を、THF(100mL)中の4−(3−オキサ−8−アザ−ビシクロ[3.2.1]オクタン−3−イル)−3,5−ジフルオロベンゼンアミン(4)(7.8g、32.5mmol)の懸濁液に窒素ガス雰囲気下、0℃で添加し、反応混合物を50℃で5時間撹拌し、TLCによりモニターした。混合物を減圧下で濃縮し、粗物質をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(PE:EA=10:1)により精製して、4−(3−オキサ−8−アザ−ビシクロ[3.2.1]オクタン−8−イル)−3,5−ジフルオロフェニルカルバミン酸ベンジル(5)(8.2g、68%)を白色固体として得た。
LC−MS(ESI)m/z=375[M+H]
【0299】
ステップ4:(5R)−3−(4−(3−オキサ−8−アザ−ビシクロ[3.2.1]オクタン−8−イル)−3,5−ジフルオロフェニル)−5−(ヒドロキシメチル)オキサゾリジン−2−オン(6)の調製:
THF(10mL)中の4−(3−オキサ−8−アザ−ビシクロ[3.2.1]オクタン−8−イル)−3,5−ジフルオロフェニルカルバミン酸ベンジル(5)(8.2g、22.1mmol)の溶液に、窒素ガス雰囲気下、−78℃でn−BuLi(13.8ml、33.1mmol)を添加し、次いで混合物を−78℃で30分間撹拌し、その後、THF中の(R)−オキシラン−2−イルメチル=ブチレート(4.7g、33.1mmol)の溶液を混合物に−78℃で添加し、次いで室温に加温し、終夜撹拌し、TLCによりモニターした。塩化アンモニウムでクエンチし、EAで抽出し、有機層を減圧下で濃縮し、粗物質をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(DCM:MeOH=70:1)により精製して、(5R)−3−(4−(3−オキサ−8−アザ−ビシクロ[3.2.1]オクタン−8−イル)−3,5−ジフルオロフェニル)−5−(ヒドロキシメチル)オキサゾリジン−2−オン(6)(4.5g、60%)を白色固体として得た。
LC−MS(ESI)m/z=341[M+H]
【0300】
ステップ5:((R)−3−(4−(3−オキサ−8−アザ−ビシクロ[3.2.1]オクタン−8−イル)−3,5−ジフルオロフェニル)−2−オキソオキサゾリジン−5−イル)メチル=4−メチルベンゼンスルホネート(7)の調製:
4−メチルベンゼン−1−スルホニルクロリド(5g、26.6mmol)を、DCM(10mL)中の(5R)−3−(4−(3−オキサ−8−アザ−ビシクロ[3.2.1]オクタン−8−イル)−3,5−ジフルオロフェニル)−5−(ヒドロキシメチル)オキサゾリジン−2−オン(6)(4.5g、13.3mmol)およびEtN(2.7g、26.6mmol)の懸濁液に窒素ガス雰囲気下、0℃で添加し、反応混合物を室温で終夜撹拌し、TLCによりモニターした。塩化アンモニウムでクエンチし、DCMで抽出し、有機層を減圧下で濃縮し、粗物質をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(DCM:MeOH=50:1)により精製して、((R)−3−(4−(3−オキサ−8−アザ−ビシクロ[3.2.1]オクタン−8−イル)−3,5−ジフルオロフェニル)−2−オキソオキサゾリジン−5−イル)メチル=4−メチルベンゼンスルホネート(7)(5.58g、85%)を白色固体として得た。
LC−MS(ESI)m/z=495[M+H]
【0301】
ステップ6:(5R)−5−((1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル)メチル)−3−(4−(3−オキサ−8−アザ−ビシクロ[3.2.1]オクタン−8−イル)−3,5−ジフルオロフェニル)オキサゾリジン−2−オン(OBD−055)の調製:
DMF(10mL)中の((R)−3−(4−(3−オキサ−8−アザ−ビシクロ[3.2.1]オクタン−8−イル)−3,5−ジフルオロフェニル)−2−オキソオキサゾリジン−5−イル)メチル=4−メチルベンゼンスルホネート(7)(300mg、0.6mmol)および1H−1,2,3−トリアゾール(42mg、0.6mmol)の溶液に、KCO(166mg、1.2mmol)を25℃で添加し、次いで反応混合物を窒素ガス雰囲気下、80℃で1時間撹拌し、TLCによりモニターした。塩化アンモニウムでクエンチし、EAで抽出し、有機層を減圧下で濃縮し、粗物質を分取HPLCにより精製して、(5R)−5−((1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル)メチル)−3−(4−(3−オキサ−8−アザ−ビシクロ[3.2.1]オクタン−8−イル)−3,5−ジフルオロフェニル)オキサゾリジン−2−オン(OBD−055)(82mg、35%)を白色固体として得た。
1H NMR (301 MHz, CDCl3) δ 7.76 (d, J = 5.7 Hz, 2H), 6.94 (d, J = 12.1 Hz, 2H), 5.06 (s, 1H), 4.78 (d, J = 4.1 Hz, 1H), 4.08 (t, J = 9.0 Hz, 1H), 3.90 (t, J = 8.9 Hz, 4H), 3.58 (d, J = 10.4 Hz, 2H), 2.04 (t, J = 8.0 Hz, 4H), 1.76 (s, 2H).
LC−MS(ESI)m/z=391.8[M+H]
【化225】
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【0302】
ステップ1:(5R)−3−(4−(3−オキサ−8−アザ−ビシクロ[3.2.1]オクタン−8−イル)−3,5−ジフルオロフェニル)−5−(アジドメチル)オキサゾリジン−2−オン(8)の調製:
DMF(10mL)中の((R)−3−(4−(3−オキサ−8−アザ−ビシクロ[3.2.1]オクタン−8−イル)−3,5−ジフルオロフェニル)−2−オキソオキサゾリジン−5−イル)メチル=4−メチルベンゼンスルホネート(7)(4g、8mmol)およびアジ化ナトリウム(526mg、8mmol)の溶液に、KCO(2.2g、16mmol)を25℃で添加し、次いで反応混合物を窒素ガス雰囲気下、80℃で1時間撹拌し、TLCによりモニターした。塩化アンモニウムでクエンチし、EAで抽出し、有機層を減圧下で濃縮し、粗物質をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(PE:EA=2:1)により精製して、(5R)−3−(4−(3−オキサ−8−アザ−ビシクロ[3.2.1]オクタン−8−イル)−3,5−ジフルオロフェニル)−5−(アジドメチル)オキサゾリジン−2−オン(8)(2.4g、82%)を白色固体として得た。
LC−MS(ESI)m/z=366[M+H]
【0303】
ステップ2:(5S)−3−(4−(3−オキサ−8−アザ−ビシクロ[3.2.1]オクタン−8−イル)−3,5−ジフルオロフェニル)−5−(アミノメチル)オキサゾリジン−2−オン(9)の調製:
MeOH(10mL)中の(5R)−3−(4−(3−オキサ−8−アザ−ビシクロ[3.2.1]オクタン−8−イル)−3,5−ジフルオロフェニル)−5−(アジドメチル)オキサゾリジン−2−オン(8)(2.4g、6.5mmol)の溶液に、パラジウム炭素(300mg)を25℃で添加し、次いで反応混合物を水素ガス雰囲気下、室温で終夜撹拌し、TLCによりモニターした。濾液を減圧下で濃縮し、粗物質をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(DCM:MeOH=50:1)により精製して、(5S)−3−(4−(3−オキサ−8−アザ−ビシクロ[3.2.1]オクタン−8−イル)−3,5−ジフルオロフェニル)−5−(アミノメチル)オキサゾリジン−2−オン(9)(1.9g、86%)を白色固体として得た。
LC−MS(ESI)m/z=340[M+H]
【0304】
ステップ3:(OBD−051、052)の調製:
DCM(10mL)中の(5S)−3−(4−(3−オキサ−8−アザ−ビシクロ[3.2.1]オクタン−8−イル)−3,5−ジフルオロフェニル)−5−(アミノメチル)オキサゾリジン−2−オン(9)(200mg、0.59mmol)およびR−OH(0.59mmol)の溶液に、HOBt(119mg、0.88mmol)、EDCI(224mg、1.18mmol)およびDIPEA(152mg、1.18mmol)を25℃で添加し、次いで反応混合物を窒素ガス雰囲気下、25℃で2時間撹拌し、TLCによりモニターした。塩化アンモニウムでクエンチし、DCMで抽出し、有機層を減圧下で濃縮し、粗物質をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(DCM:MeOH=80:1)により精製して、(OBD−051、052)を白色固体として得た。
【0305】
OBD−051
1H NMR (301 MHz, CDCl3) δ 6.99 (t, J = 9.3 Hz, 2H), 5.38 (s, 1H), 4.84 - 4.69 (m, 1H), 3.98 - 3.86 (m, 4H), 3.75 - 3.60 (m, 4H), 2.24 - 1.97 (m, 8H).
LC−MS(ESI)m/z=381.9[M+H]
【0306】
OBD−052
1H NMR (301 MHz, CDCl3) δ 7.06 (d, J = 12.4 Hz, 2H), 5.10 (s, 1H), 4.75 (s, 1H), 4.02 - 3.86 (m, 4H), 3.68 (s, 2H), 3.58 (d, J = 9.6 Hz, 2H), 2.02 (d, J = 7.7 Hz, 2H), 1.80 (s, 4H), 0.98 (d, J = 6.7 Hz, 3H).
LC−MS(ESI)m/z=398.0[M+H]
【0307】
(実施例13)
本発明の追加の実施形態の合成
上記の実施例8および12に開示した方法と同様の方法で、以下の化合物を作製した。
OTB−518
【化226】
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(((5S)−3−(3−フルオロ−4−((1R,5S)−3−オキシド−3−チア−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−8−イル)フェニル)−2−オキソオキサゾリジン−5−イル)メチル)カルバミン酸メチル
1H-NMR (400 MHz, CDCl3) δ: 7.45 (d, J = 16.4 Hz, 1 H), 7.12 (d, J = 7.6 Hz, 1 H), 6.83 (t, J = 9.2 Hz, 1 H), 5.17-5.12 (m, 1 H), 4.80-4.74 (m, 1 H), 4.62 (brs, 2 H), 4.02 (t, J = 8.4 Hz, 1 H), 3.77 (t, J = 8.0 Hz, 1 H), 3.69-3.53 (m, 4 H), 3.45 (d, J = 10.4 Hz, 2 H), 2.86 (d, J = 12.0 Hz, 2 H), 2.22 (m, 2 H), 1.90-1.88 (m, 2 H).
HRMS(ESI):m/z[M+H]+ C1823FNSの計算値:412.1344;実測値:412.1359
【0308】
OTB−519
【化227】
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(((5S)−3−(3,5−ジフルオロ−4−((1R,5S)−3−オキシド−3−チア−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−8−イル)フェニル)−2−オキソオキサゾリジン−5−イル)メチル)カルバミン酸メチル
1H-NMR (400 MHz, CDCl3) δ: 7.13 (d, J = 12.4 Hz, 2 H), 5.10 (m, 1 H), 4.80-4.74 (m, 1 H), 4.46 (brs, 2 H), 3.98 (t, J = 8.8 Hz, 1 H), 3.76-3.69 (m, 4 H), 3.60-3.49 (m, 3 H), 2.94 (d, J = 12.0 Hz, 2 H), 2.20-2.18 (m, 2 H), 1.87-1.85 (m, 2 H).
HRMS(ESI):m/z[M+H]+ C1822Sの計算値:430.1248;実測値:430.1259
【0309】
OTB−517
【化228】
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(5R)−5−((1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル)メチル)−3−(3,5−ジフルオロ−4−((1R,5S)−3−オキシド−3−チア−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−8−イル)フェニル)オキサゾリジン−2−オン
1H-NMR (400 MHz, CDCl3) δ: 7.79 (s, 1 H), 7.77 (s, 1 H), 6.98 (d, J = 12.0 Hz, 2 H), 5.10-5.04 (m, 1 H), 4.79 (d, J = 4.0 Hz, 2 H), 4.43 (brs, 2 H), 4.10 (t, J = 9.2 Hz, 1 H), 3.91-3.87 (m, 1 H), 3.55 (d, J = 12.4 Hz, 2 H), 2.92 (d, J = 10.4 Hz, 2 H), 2.19-2.16 (m, 2 H), 1.88-1.83 (m, 2 H).
HRMS(ESI):m/z[M+H]+ C1820Sの計算値:424.1249;実測値:424.1271
【0310】
OTB−523
【化229】
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(S)−N−((3−(3−フルオロ−4−(2−オキシド−2−チア−6−アザスピロ[3.3]ヘプタン−6−イル)フェニル)−2−オキソオキサゾリジン−5−イル)メチル)アセトアミド
1H-NMR (400 MHz, CDCl3) δ: 7.34 (d, J = 14.0 Hz, 1 H), 7.01 (d, J = 8.8 Hz, 1 H), 6.41 (t, J = 8.8 Hz, 1 H), 6.12 (t, J = 6.0 Hz, 1 H), 4.76-4.73 (m, 1 H), 4.01-3.90 (m, 7 H), 3.74-3.66 (m, 2 H), 3.62-3.56 (m, 1 H), 3.45-3.40 (m, 2 H), 2.02 (s, 3 H).
HRMS(ESI):m/z[M+H]+ C17H21FN3O4Sの計算値:382.1237;実測値:382.1217
【0311】
OTB−515
【化230】
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(S)−N−((3−(3,5−ジフルオロ−4−(2−チア−6−アザスピロ[3.3]ヘプタン−6−イル)フェニル)−2−オキソオキサゾリジン−5−イル)メチル)アセトアミド
HNMR (400 MHz, CDCl3) δ: 7.03-6.94 (m, 2 H), 6.09 (t, J = 5.6 Hz, 1 H), 4.75(q, J = 3.2 Hz, J = 2.8 Hz, 1 H), 4.16 (s, 4 H), 3.95 (t, J = 8.8 Hz, 1 H), 3.72-3.61 (m, 3 H), 3.40 (s, 4 H), 2.03 (s, 3 H).
m/z[M+Na]+ C1719Sの計算値:383.1115;実測値:384.0
【0312】
OTB−248
【化231】
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(S)−((3−(3−フルオロ−4−(2−チア−6−アザスピロ[3.3]ヘプタン−6−イル)フェニル)−2−オキソオキサゾリジン−5−イル)メチル)カルバミン酸メチル
HNMR (400 MHz, CDCl3) δ: 7.33 (q, J = 2.0 Hz, J = 11.6 Hz, 2 H), 7.01 (d, J = 2.0 Hz, 1 H), 6.44 (t, J = 9.2 Hz, 1 H), 5.15 (bs, 1 H), 4.77-4.73 (m, 1 H), 4.01-3.97 (m, 4 H), 3.76-3.52 (m, 6 H), 3.42 (s, 4 H).
m/z[M+Na]+ C1720FNSの計算値:381.1159;実測値:404.1
【0313】
OTB−256
【化232】
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(S)−((3−(3−フルオロ−4−(2−オキシド−2−チア−6−アザスピロ[3.3]ヘプタン−6−イル)フェニル)−2−オキソオキサゾリジン−5−イル)メチル)カルバミン酸メチル
1H-NMR (400 MHz, CDCl3) δ: 7.51 (d, J = 14.4 Hz, 1 H), 7.04 (d, J = 8.4 Hz, 1 H), 6.80 (t, J = 8.8 Hz, 1 H), 5.09 (brs, 1 H), 4.76 (brs, 1 H), 4.16 (d, J = 13.2 Hz, 4 H), 4.01-3.98 (m, 3 H), 3.77-3.75 (m, 1 H), 3.69 (s, 3 H), 3.61-3.55 (m, 2 H), 3.46-3.44 (m, 2 H).
HRMS(ESI):m/z[M+H]+ C1721FNSの計算値:398.1186;実測値:398.1166
【0314】
OTB−247
【化233】
[この文献は図面を表示できません]
(R)−5−((1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル)メチル)−3−(3−フルオロ−4−(2−オキシド−2−チア−6−アザスピロ[3.3]ヘプタン−6−イル)フェニル)オキサゾリジン−2−オン
HNMR(400 MHz, CDCl3) δ: 7.78 (d, J = 0.8 Hz, 1H), 7.74 (d, J = 0.8 Hz, 1H), 7.18 (dd, J = 13.6, 2.4 Hz, 1H), 6.87 (dd, J = 8.8, 1.6 Hz, 1H), 6.37 (t, J = 9.2 Hz, 1H), 5.04 - 5.00 (m, 1H), 4.77 (d, J = 3.6 Hz, 2H), 4.08 (t, J = 9.2 Hz, 1H), 3.96 (dd, J = 10.4, 1.6 Hz, 4H), 3.92 - 3.89 (m, 3H), 3.42 - 3.39 (m, 2H).
m/z[M+H]+ C1718FNSの計算値:391.1114;実測値:392.0
【0315】
OTB−249
【化234】
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(S)−N−((3−(3−フルオロ−4−(2−チア−6−アザスピロ[3.3]ヘプタン−6−イル)フェニル)−2−オキソオキサゾリジン−5−イル)メチル)シクロプロパンカルボキサミド
1H-NMR (400 MHz, CDCl3) δ: 7.33 (d, J = 14.0 Hz, 1 H), 6.99 (d, J = 8.8 Hz, 1 H), 6.47 (t, J = 9.2 Hz, 1 H), 6.13 (brs, 1 H), 4.73 (m, 1 H), 3.98-3.95 (m, 5 H), 3.73-3.66 (m, 3 H), 3.42 (s, 4 H), 1.39-1.37 (m, 1 H), 0.97-0.91 (m, 2 H), 0.78-0.76 (m, 2 H).
HRMS(ESI):m/z[M+H]+ C1923FNSの計算値:392.1444;実測値:392.1426
【0316】
OTB−255
【化235】
[この文献は図面を表示できません]
(S)−N−((3−(3−フルオロ−4−(2−オキシド−2−チア−6−アザスピロ[3.3]ヘプタン−6−イル)フェニル)−2−オキソオキサゾリジン−5−イル)メチル)シクロプロパンカルボキサミド
1H-NMR (400 MHz, CDCl3) δ: 7.35 (d, J = 14.0 Hz, 1 H), 7.01 (d, J = 8.4 Hz, 1 H), 6.44 (t, J = 9.2 Hz, 1 H), 6.13 (brs, 1 H), 4.74 (m, 1 H), 4.00-3.91 (m, 7 H), 3.75-3.62 (m, 3 H), 3.47-3.41 (m, 2 H), 1.38-1.37 (m, 1 H), 0.97-0.92 (m, 2 H), 0.78-0.76 (m, 2 H).
HRMS(ESI):m/z[M+H]+ C19H23FN3O4Sの計算値:408.1393;実測値:408.1378
【0317】
OTB−250
【化236】
[この文献は図面を表示できません]
(S)−N−((3−(3−フルオロ−4−(2−チア−6−アザスピロ[3.3]ヘプタン−6−イル)フェニル)−2−オキソオキサゾリジン−5−イル)メチル)シクロブタンカルボキサミド
HNMR (400 MHz, CDCl3) δ: 7.76 (d, J = 8.8 Hz, 2 H), 6.92-6.83 (m, 2 H), 5.04 (m, 1 H), 4.78 (q, J = 0.8 Hz, J = 3.2 Hz 2 H), 4.15 (t, J = 2.4 Hz, 4 H), 3.85 (t, J = 6.0 Hz, 1 H), 3.72-3.63 (m, 3 H), 3.40 (s, 4 H), 3.05-2.99 (m, 1 H), 2.24-2.13 (m, 4 H), 1.97-1.60 (m ,2 H).
m/z[M+Na]+ C2024FNSの計算値:405.1522;実測値:428.2
【0318】
OTB−254
【化237】
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(S)−N−((3−(3−フルオロ−4−(2−オキシド−2−チア−6−アザスピロ[3.3]ヘプタン−6−イル)フェニル)−2−オキソオキサゾリジン−5−イル)メチル)シクロブタンカルボキサミド
1H-NMR (400 MHz, CDCl3) δ: 7.36 (d, J = 14.4 Hz, 1 H), 7.00 (d, J = 8.0 Hz, 1 H), 6.47 (t, J = 9.2 Hz, 1 H), 5.80 (brs, 1 H), 4.73 (brs, 1 H), 4.00 (d, J = 12.0 Hz, 4 H), 3.95-3.92 (m, 3 H), 3.76-3.72 (m, 1 H), 3.65-3.62 (m, 2 H), 3.47-3.41 (m, 2 H), 3.02-2.96 (m, 1 H), 2.26-2.13 (m, 4 H), 1.98-1.84 (m, 2 H).
HRMS(ESI):m/z[M+H]+ C2025FNSの計算値:422.1549;実測値:422.1531
【0319】
OTB−260−2A
【化238】
[この文献は図面を表示できません]
(R)−N−((3−(3−フルオロ−4−(2−チア−6−アザスピロ[3.3]ヘプタン−6−イル)フェニル)−2−オキソオキサゾリジン−5−イル)メチル)メタンスルホンアミド
HNMR (400 MHz, CDCl3) δ: 7.04 - 6.95 (m, 2H), 5.05 (s, 1H), 4.80 - 4.77 (m, 1H), 4.15 (t, J = 2.4 Hz, 4H), 3.97 (t, J = 8.8 Hz, 1H), 3.86 (dd, J = 6.4, 8.8 Hz, 1H), 3.56 (dd, J = 3.6, 14.4 Hz, 1H), 3.43 - 3.39 (m, 5H), 3.01 (s, 3H).
m/z[M+H]+ C1620FNの計算値:401.0879;実測値:402.1
【0320】
OTB−260−2B
【化239】
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(R)−N−((3−(3−フルオロ−4−(2−オキシド−2−チア−6−アザスピロ[3.3]ヘプタン−6−イル)フェニル)−2−オキソオキサゾリジン−5−イル)メチル)メタンスルホンアミド
HNMR (400 MHz, CDCl3) δ: 7.32 (dd, J = 14.0, 2.4 Hz, 1H), 7.04 - 7.02 (m, 1H), 6.41 (t, J = 9.6 Hz, 1H), 4.86 - 4.77 (m, 2H), 4.04 - 3.95 (m, 8H), 3.93 (dd, J = 9.6, 3.2 Hz, 1H), 3.43 - 3.40 (m, 3H), 3.02 (s, 3H).
m/z[M+H]+ C1620FNの計算値:417.0828;実測値:418.0
【0321】
OTB−260−5A
【化240】
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(R)−5−((2H−1,2,3−トリアゾール−2−イル)メチル)−3−(3−フルオロ−4−(2−チア−6−アザスピロ[3.3]ヘプタン−6−イル)フェニル)オキサゾリジン−2−オン
HNMR (400 MHz, CDCl3) δ: 7.64 (s, 2H), 7.24 - 7.21 (m, 1H), 6.99 (dd, J = 8.8, 1.6 Hz, 1H), 6.41 (t, J = 9.6 Hz, 1H), 5.12 - 5.06 (m, 1H), 4.87 - 4.82 (m, 1H), 4.75 - 4.72 (m, 1H), 4.05 - 4.01 (m, 1H), 3.96 - 3.93 (m, 5H), 3.40 (s, 4H).
m/z[M+H]+ C1718FNSの計算値:375.1165;実測値:376.1
【0322】
OTB−260−5B
【化241】
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(R)−5−((2H−1,2,3−トリアゾール−2−イル)メチル)−3−(3−フルオロ−4−(2−オキシド−2−チア−6−アザスピロ[3.3]ヘプタン−6−イル)フェニル)オキサゾリジン−2−オン
HNMR (400 MHz, CDCl3) δ: 7.64 (s, 2H), 7.27 - 7.23 (m, 1H), 6.99 (dd, J = 8.8, 2.0 Hz, 1H), 6.39 (t, J = 9.2 Hz, 1H), 5.11 - 5.06 (m, 1H), 4.87 - 4.82 (m, 1H), 4.76 - 4.70 (m, 1H), 4.06 - 4.03 (m, 1H), 3.98 - 3.90 (m, 7H), 3.43 - 3.40 (m, 2H).
m/z[M+H]+ C1718FNSの計算値:391.1114;実測値:392.1
【0323】
OTB−260−4A
【化242】
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(R)−(3−(3−フルオロ−4−(2−チア−6−アザスピロ[3.3]ヘプタン−6−イル)フェニル)−2−オキソオキサゾリジン−5−イル)メチル=メチルカルバメート
HNMR (400 MHz, CDCl3) δ: 7.33 (dd, J = 2.4, 13.6 Hz, 1H), 7.04 (dd, J = 1.6, 8.4 Hz, 1H), 6.44 (t, J = 9.2 Hz, 1H), 4.88 - 4.72 (m, 2H), 4.33 (t, J = 4.0 Hz, 2H), 4.02 (t, J = 9.2 Hz, 1H), 3.97 (d, J = 1.6 Hz, 4H), 3.77 (dd, J = 6.4, 8.8 Hz, 1H), 3.42 (s, 4H), 2.80 (d, J = 4.8 Hz, 3H).
m/z[M+H]+ C1720FNSの計算値:381.1159;実測値:382.0
【0324】
OTB−260−4B
【化243】
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(R)−(3−(3−フルオロ−4−(2−オキシド−2−チア−6−アザスピロ[3.3]ヘプタン−6−イル)フェニル)−2−オキソオキサゾリジン−5−イル)メチル=メチルカルバメート
HNMR (400 MHz, CDCl3) δ: 7.35 (dd, J = 2.0, 11.6 Hz, 1H), 7.06 (d, J = 8.4 Hz, 1H), 6.42 (t, J = 9.2 Hz, 1H), 4.89 - 4.70 (m, 2H), 4.42 - 4.26 (m, 2H), 4.08 - 3.88 (m, 7H), 3.84 - 3.71 (m, 1H), 3.47 - 3.37 (m, 2H), 2.81 (m, 3H).
m/z[M+H]+ C1720FNSの計算値:397.1108;実測値:398.0
【0325】
OTB−520
【化244】
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(S)−N−((3−(3,5−ジフルオロ−4−(2−オキシド−2−チア−6−アザスピロ[3.3]ヘプタン−6−イル)フェニル)−2−オキソオキサゾリジン−5−イル)メチル)アセトアミド
1H-NMR (400 MHz, CDCl3) δ: 7.02 (d, J = 12.0 Hz, 2 H), 5.92 (brs, 1 H), 4.75-4.74 (m, 1 H), 4.16 (d, J = 12.0 Hz, 4 H), 3.97-3.90 (m, 2 H), 3.72-3.65 (m, 4 H), 3.41-3.37 (m, 2 H), 2.02 (s, 3 H).
HRMS(ESI):m/z[M+H]+ C1720Sの計算値:400.1143;実測値:400.1158
【0326】
OTB−253
【化245】
[この文献は図面を表示できません]
(S)−((3−(3,5−ジフルオロ−4−(2−オキシド−2−チア−6−アザスピロ[3.3]ヘプタン−6−イル)フェニル)−2−オキソオキサゾリジン−5−イル)メチル)カルバミン酸メチル
1H-NMR (400 MHz, CDCl3) δ: 7.00 (d, J = 10.8 Hz, 2H), 5.36 (m, 1H), 4.72 (m, 1H), 4.14 (d, J = 12.0 Hz, 4H), 3.92 (m, 3H), 3.69 (m, 1H), 3.67 (s, 3H), 3.52 (m, 2H), 3.39 (d, J = 12.4 Hz, 2H).
HRMS(ESI) C1720S[M+H]+の計算値416.1086、実測値:416.1073
【0327】
OTB−522
【化246】
[この文献は図面を表示できません]
HNMR (400 MHz, CDCl3) δ: 7.75 (d, J = 8.0 Hz, 2H), 6.92 - 6.83 (m, 2H), 5.05 - 5.01 (m, 1H), 4.77 (d, J = 4.0 Hz, 2H), 4.15 (dt, J = 11.6, 2.4 Hz, 4H), 4.05 (t, J = 9.2 Hz, 1H), 3.92 - 3.89 (m, 3H), 3.40 - 3.37 (m, 2H).
m/z[M+H]+ C1717Sの計算値:409.1020;実測値:410.1
【0328】
OTB−252
【化247】
[この文献は図面を表示できません]
(S)−N−((3−(3,5−ジフルオロ−4−(2−オキシド−2−チア−6−アザスピロ[3.3]ヘプタン−6−イル)フェニル)−2−オキソオキサゾリジン−5−イル)メチル)シクロプロパンカルボキサミド
1H-NMR (400 MHz, CDCl3) δ: 6.98 (d, J = 11.6 Hz, 2H), 6.60 (m, 1H), 4.73 (m, 1H), 4.13 (d, J = 12.4 Hz, 4H), 3.91 (m, 3H), 3.70 (m, 1H), 3.64 (m, 2H), 3.79 (d, J = 10.4 Hz, 2H),1.41 (m, 1H), 0.94 (m, 1H), 0.87 (m, 1H), 0.74 (m, 2H)
HRMS(ESI) C1922S[M+H]+の計算値426.1294、実測値:426.1278
【0329】
OTB−251
【化248】
[この文献は図面を表示できません]
(S)−N−((3−(3,5−ジフルオロ−4−(2−オキシド−2−チア−6−アザスピロ[3.3]ヘプタン−6−イル)フェニル)−2−オキソオキサゾリジン−5−イル)メチル)シクロブタンカルボキサミド
1H-NMR (400 MHz, CDCl3) δ: 6.99 (d, J = 10.4 Hz, 2H), 6.06 (m, 1H), 4.74 (m, 1H), 4.14 (d, J = 12.4 Hz, 4H), 3.93 (m, 3H), 3.70 (m, 1H), 3.62 (m, 2H), 3.38 (d, J = 12.4 Hz, 2H), 3.00 (m, 1H), 2.21 (m, 1H), 2.11 (m, 3H), 1.92 (m, 1H), 1.83 (m, 1H)
HRMS(ESI)C2024S[M+H]+の計算値440.1450、実測値:440.1441
【0330】
OTB−516−2A
【化249】
[この文献は図面を表示できません]
(R)−N−((3−(3,5−ジフルオロ−4−(2−チア−6−アザスピロ[3.3]ヘプタン−6−イル)フェニル)−2−オキソオキサゾリジン−5−イル)メチル)メタンスルホンアミド
【0331】
HNMR (400 MHz, CDCl3) δ: 7.04 - 6.95 (m, 2H), 5.05 (s, 1H), 4.80 - 4.77 (m, 1H), 4.15 (t, J = 2.4 Hz, 4H), 3.97 (t, J = 8.8 Hz, 1H), 3.86 (dd, J = 6.4, 8.8 Hz, 1H), 3.56 (dd, J = 3.6, 14.4 Hz, 1H), 3.43 - 3.39 (m, 5H), 3.01 (s, 3H).
m/z[M+H]+ C1619の計算値:419.0785;実測値:420.1
OTB−516−2B
【化250】
[この文献は図面を表示できません]
(R)−N−((3−(3,5−ジフルオロ−4−(2−オキシド−2−チア−6−アザスピロ[3.3]ヘプタン−6−イル)フェニル)−2−オキソオキサゾリジン−5−イル)メチル)メタンスルホンアミド
【0332】
HNMR (400 MHz, CDCl3) δ: 7.03 - 7.00 (m, 2H), 4.81 - 4.78 (m, 2H), 4.18 - 4.14 (m, 4H), 3.98 - 3.93 (m, 1H), 3.91 - 3.85 (m, 3H), 3.60-3.41 (m, 4H), 3.40 - 3.37 (m, 3H), 3.02 (s,3H).
m/z[M+H]+ C1619の計算値:435.0734;実測値:436.0
OTB−516−4A
【化251】
[この文献は図面を表示できません]
(R)−(3−(3,5−ジフルオロ−4−(2−チア−6−アザスピロ[3.3]ヘプタン−6−イル)フェニル)−2−オキソオキサゾリジン−5−イル)メチル=メチルカルバメート
HNMR (400 MHz, CDCl3) δ: 7.08 - 6.91 (m, 2H), 4.91 - 4.70 (m, 2H), 4.38 - 4.28 (m, 2H), 4.16 (t, J = 2.4 Hz, 4H), 3.98 (t, J = 9.2 Hz, 1H), 3.74 (dd, J = 6.4, 8.8 Hz, 1H), 3.43 - 3.37 (m, 4H), 2.81 (d, J = 4.8 Hz, 3H).
m/z[M+H]+ C1719Sの計算値:399.1064;実測値:400.1
【0333】
OTB−516−4B
【化252】
[この文献は図面を表示できません]
(R)−(3−(3,5−ジフルオロ−4−(2−オキシド−2−チア−6−アザスピロ[3.3]ヘプタン−6−イル)フェニル)−2−オキソオキサゾリジン−5−イル)メチル=メチルカルバメート
HNMR (400 MHz, CDCl3) δ: 7.10 - 6.95 (m, 2H), 4.89 - 4.69 (m, 2H), 4.30 - 4.36 (m, 2H), 4.17 (d, J = 11.6 Hz, 4H), 4.02 - 3.89 (m, 3H), 3.74 (dd, J = 6.4, 8.6 Hz, 1H), 3.44 - 3.33 (m, 2H), 2.81 (d, J = 4.8 Hz, 3H).
m/z[M+H]+ C1719Sの計算値:415.1013;実測値:416.0
【0334】
OTB−204
【化253】
[この文献は図面を表示できません]
【0335】
(R)−5−((1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル)メチル)−3−(3−フルオロ−4−(2−オキサ−6−アザスピロ[3.3]ヘプタン−6−イル)フェニル)オキサゾリジン−2−オン((R)-5-((1H-1,2,3-tTriazol-1-yl)methyl)-3-(3-fluoro-4-(2-oxa-6-azaspiro[3.3]heptan-6-yl)phenyl)oxazolidin-2-one)
1H-NMR (400 MHz, CDCl3) δ: 7.65 (s, 2 H), 7.31 (d, J = 14.4, 2.4 Hz,1 H), 6.99 (d, J = 8.4 Hz, 1 H), 6.59 (t, J = 9.2 Hz, 1 H), 5.14-5.07 (m, 1 H), 4.88-4.83 (m, 5H), 4.77-4.71 (m, 1 H), 4.16 (s, 4 H), 4.07-4.02 (m, 1 H), 3.98-3.92 (m, 1 H)
HRMS(ESI):m/z[M+H]+ C1719FNの計算値:360.1472;実測値:360.1451
【0336】
本発明を、限定せずに、以下の番号付けした段落によりさらに説明する。
1.
【化254】
[この文献は図面を表示できません]
[式中、
Rは、独立して、OR、OC(O)R、OC(O)NHR、OS(O)R、NHS(O)、NR、NHC(O)Rであり、
R’およびR’’は、独立して、H、F、ClまたはOMeであり、
各Rは、独立して、H、C〜Cアルキル、C〜Cシクロアルキルであり、ここで、前記アルキル、シクロアルキルは、ハロ、ヒドロキシ、C〜Cアルキル、C〜Cアルキルオキシから選択される1〜4個の基で任意選択で置換されており、
各Rは、独立して、C〜Cアルキル、C〜Cシクロアルキル、ヘテロシクリル、ヘテロアリールまたはアリールであり、ここで、前記アルキル、シクロアルキル、ヘテロシクリル、ヘテロアリールまたはアリールは、ハロ、ヒドロキシル、C〜Cアルキル、C〜Cアルコキシ、C〜Cアシルオキシ、CF、NO、CNおよびNHから選択される1〜4個の基で任意選択で置換されており、
各RおよびRは、独立して、H、C〜Cアルキル、C〜Cシクロアルキル、ヘテロシクリル ヘテロアリール、アリールであるか、またはRおよびRは、それらが結合している窒素と一緒になって、O、SもしくはNから選択される1〜3個の追加のヘテロ原子を有する4〜8員のヘテロシクリルもしくはヘテロアリールを形成し、ここで、前記アルキル、シクロアルキル、ヘテロシクリル、ヘテロアリールまたはアリールは、ハロ、C〜Cアルキル、C〜Cアルコキシ、CF、NO、CNから選択される1〜4個の基で任意選択で置換されており、
各Rは、独立して、C〜Cアルキル、C〜Cシクロアルキル、C〜Cアルコキシ、ヘテロアリール、アリールであり、ここで、前記アルキル、シクロアルキル、ヘテロシクリル、ヘテロアリールまたはアリールは、ハロ、ヒドロキシル、C〜Cアルキル、C〜Cアルコキシ、C〜Cアシルオキシ、CF、NO、CNおよびNHから選択される1〜4個の基で任意選択で置換されており、
環Aは、
【化255】
[この文献は図面を表示できません]
[式中、
各RおよびRは、独立して、H、F、CH、CHCH、CF、フェニルであり、
X = O、S、SO、SOであり、
Y = O、S、SO、SOおよびNRであり、
mは、1または2であり、
nは、1または2であり、
pは、1または2であり、
qは、1または2であり、
は、独立して、H、C〜Cアルキル、C〜Cシクロアルキル、COCHおよびp−トルエンスルホニルであり、ここで、前記アルキル、シクロアルキルは、ハロ、ヒドロキシル、C〜Cアルキル、C〜Cアルコキシ、C〜Cアシルオキシ、CF、NO、CNおよびNHから選択される1〜4個の基で任意選択で置換されている]
から選択される]
の式Iの化合物または薬学的に許容される塩、水和物もしくは溶媒和物。
2.
前記化合物が、式II
【化256】
[この文献は図面を表示できません]
[式中、
Rは、独立して、OR、OC(O)R、NR、NHS(O)、NHC(O)Rであり、
R’およびR’’は、独立して、HまたはFであり、
は、独立して、H、C〜Cアルキル、C〜Cシクロアルキルであり、
は、独立して、C〜Cアルキル、C〜Cシクロアルキルであり、
およびRは、独立して、H、C〜Cアルキル、C〜Cシクロアルキル、フェニルであるか、またはRおよびRは、それらが結合している窒素と一緒になって、モルホリン、チアモルホリン、ピペラジンおよびトリアゾールを形成し、
は、独立して、C〜Cアルキル、C〜Cシクロアルキル、C〜Cアルコキシ、5員もしくは6員のヘテロアリールまたはフェニルであり、
およびRは、独立して、H、F、CH、CHCH、CFであり、
X = O、S、SO、SOであり、ここでX = S、SO、SOである場合、R’ = H、R’’ = Fであり、Rは、CHではあり得ない]
により表される、段落1に記載の化合物。
3.
前記化合物が、式III
【化257】
[この文献は図面を表示できません]
[式中、
Rは、独立して、OR、OC(O)R、NR、NHS(O)、NHC(O)Rであり、
R’およびR’’は、独立して、HまたはFであり、
は、独立して、H、C〜Cアルキル、C〜Cシクロアルキルであり、
は、独立して、C〜Cアルキル、C〜Cシクロアルキルであり、
およびRは、独立して、H、C〜Cアルキル、C〜Cシクロアルキルもしくはフェニルであるか、またはRおよびRは、それらが結合している窒素と一緒になって、モルホリン、チアモルホリン、ピペラジンおよびトリアゾールを形成し、
は、独立して、C〜Cアルキル、C〜Cシクロアルキル、C〜Cアルコキシ、5員もしくは6員のヘテロアリールまたはフェニルであり、
およびRは、独立して、H、F、CH、CHCH、CFであり、
X = O、S、SO、SOである]
により表される、段落1に記載の化合物。
4.
前記化合物が、式IV
【化258】
[この文献は図面を表示できません]
[式中、
Rは、独立して、OR、OC(O)R、NR、NHS(O)、NHC(O)Rであり、
R’およびR’’は、独立して、HまたはFであり、
は、独立して、H、C〜Cアルキル、C〜Cシクロアルキルであり、
は、独立して、C〜Cアルキル、C〜Cシクロアルキルであり、
およびRは、独立して、H、C〜Cアルキル、C〜Cシクロアルキル、5員もしくは6員のヘテロアリールまたはフェニルであるか、あるいはRおよびRは、それらが結合している窒素と一緒になって、モルホリン、チアモルホリン、ピペラジンおよびトリアゾールを形成し、
は、独立して、C〜Cアルキル、C〜Cシクロアルキル、C〜Cアルコキシ、5員もしくは6員のヘテロアリールまたはフェニルであり、
X = O、S、SO、SOである]
により表される、段落1に記載の化合物。
5.
前記化合物が、式V
【化259】
[この文献は図面を表示できません]
[式中、
Rは、独立して、OR、OC(O)R、NR、NHS(O)、NHC(O)Rであり、
R’およびR’’は、独立して、HまたはFであり、
は、独立して、H、C〜Cアルキル、C〜Cシクロアルキルであり、
は、独立して、C〜Cアルキル、C〜Cシクロアルキルであり、
およびRは、独立して、H、C〜Cアルキル、C〜Cシクロアルキル、5員もしくは6員のヘテロアリールまたはフェニルであるか、あるいはRおよびRは、それらが結合している窒素と一緒になって、モルホリン、チアモルホリン、ピペラジンおよびトリアゾールを形成し、
は、独立して、C〜Cアルキル、C〜Cシクロアルキル、C〜Cアルコキシ、5員もしくは6員のヘテロアリールまたはフェニルであり、
X = O、S、SO、SOである]
により表される、段落1に記載の化合物。
6.
前記化合物が、式VI
【化260】
[この文献は図面を表示できません]
により表される、段落1に記載の化合物。
7.
前記化合物が、式VII、式VIIIまたは式IX
【化261】
[この文献は図面を表示できません]
[式中、
Rは、独立して、OR、OC(O)R、NR、NHS(O)、NHC(O)Rであり、
R’およびR’’は、独立して、HまたはFであり、
は、独立して、H、C〜Cアルキル、C〜Cシクロアルキルであり、
は、独立して、C〜Cアルキル、C〜Cシクロアルキルであり、
およびRは、独立して、H、C〜Cアルキル、C〜Cシクロアルキル、5員もしくは6員のヘテロアリールまたはフェニルであるか、あるいはRおよびRは、それらが結合している窒素と一緒になって、モルホリン、チアモルホリン、ピペラジンおよびトリアゾールを形成し、
は、独立して、C〜Cアルキル、C〜Cシクロアルキル、C〜Cアルコキシ、5員もしくは6員のヘテロアリールまたはフェニルであり、
X = O、S、SO、SOである]
により表される、段落6に記載の化合物。
8.
前記化合物が、式IIa、IIb、IIIa、IIIb、IVa、IVb、Va、Vb、VIIa、VIIb、VIIIa、VIIIb、IXaまたはIXb
【化262】
[この文献は図面を表示できません]
【化263】
[この文献は図面を表示できません]
【化264】
[この文献は図面を表示できません]
[式中、
Rは、独立して、OH、OCH、OCHCH、OC(O)CH、NH、NHCH、NHC、1,2,3−トリアゾール、1,2,4−トリアゾール、1,2,5−トリアゾール、NHS(O)、NHC(O)Rであり、
は、独立して、C〜Cアルキルであり、
は、独立して、C〜Cアルキル、C〜Cシクロアルキル、C〜Cアルコキシ、フラン、チオフェンまたはフェニルであり、式IIaにおいて、Rは、CHではあり得ず、
X = O、S、SO、SOである]
により表される、段落1に記載の化合物。
9.
前記化合物が、
【化265】
[この文献は図面を表示できません]
【化266】
[この文献は図面を表示できません]
【化267】
[この文献は図面を表示できません]
【化268】
[この文献は図面を表示できません]
【化269】
[この文献は図面を表示できません]
【化270】
[この文献は図面を表示できません]
【化271】
[この文献は図面を表示できません]
【化272】
[この文献は図面を表示できません]
【化273】
[この文献は図面を表示できません]
【化274】
[この文献は図面を表示できません]
【化275】
[この文献は図面を表示できません]
【化276】
[この文献は図面を表示できません]
【化277】
[この文献は図面を表示できません]
【化278】
[この文献は図面を表示できません]
【化279】
[この文献は図面を表示できません]
である、段落1に記載の化合物。
10.
少なくとも1種の式Iの化合物またはその塩、水和物もしくは溶媒和物、ならびに1種または複数の薬学的に許容される担体および/または添加剤を含む、医薬組成物。
11.
1種または複数の追加の抗感染処置剤をさらに含む、式Iの医薬組成物またはその塩、水和物もしくは溶媒和物。
12.
治療有効量の式Iの化合物またはその塩、水和物もしくは溶媒和物を、微生物感染の予防および処置を必要とする患者に投与することにより、ヒトにおける微生物感染を予防および処置する方法。
13.
前記微生物感染が、Mycobacterium tuberculosisにより引き起こされる、段落12に記載の方法。
【0337】
特定の実施形態の変形例を作製してもなお、添付の特許請求の範囲内に含まれ得るので、本発明は、上記の本発明の特定の実施形態に制限されるものではないことを理解されたい。
本発明の実施形態において、例えば以下の項目が提供される。
(項目1)
【化280】
[この文献は図面を表示できません]

[式中、
Rは、独立して、OR、OC(O)R、OC(O)NHR、OS(O)R、NHS(O)、NR、NHC(O)Rであり、
R’およびR’’は、独立して、H、F、ClまたはOMeであり、
各Rは、独立して、H、C〜Cアルキル、C〜Cシクロアルキルであり、ここで、前記アルキル、シクロアルキルは、ハロ、ヒドロキシ、C〜Cアルキル、C〜Cアルキルオキシから選択される1〜4個の基で任意選択で置換されており、
各Rは、独立して、C〜Cアルキル、C〜Cシクロアルキル、ヘテロシクリル、ヘテロアリールまたはアリールであり、ここで、前記アルキル、シクロアルキル、ヘテロシクリル、ヘテロアリールまたはアリールは、ハロ、ヒドロキシル、C〜Cアルキル、C〜Cアルコキシ、C〜Cアシルオキシ、CF、NO、CNおよびNHから選択される1〜4個の基で任意選択で置換されており、
各RおよびRは、独立して、H、C〜Cアルキル、C〜Cシクロアルキル、ヘテロシクリル ヘテロアリール、アリールであるか、またはRおよびRは、それらが結合している窒素と一緒になって、O、SもしくはNから選択される1〜3個の追加のヘテロ原子を有する4〜8員のヘテロシクリルもしくはヘテロアリールを形成し、ここで、前記アルキル、シクロアルキル、ヘテロシクリル、ヘテロアリールまたはアリールは、ハロ、C〜Cアルキル、C〜Cアルコキシ、CF、NO、CNから選択される1〜4個の基で任意選択で置換されており、
各Rは、独立して、C〜Cアルキル、C〜Cシクロアルキル、C〜Cアルコキシ、ヘテロアリール、アリールであり、ここで、前記アルキル、シクロアルキル、ヘテロシクリル、ヘテロアリールまたはアリールは、ハロ、ヒドロキシル、C〜Cアルキル、C〜Cアルコキシ、C〜Cアシルオキシ、CF、NO、CNおよびNHから選択される1〜4個の基で任意選択で置換されており、
環Aは、
【化281】
[この文献は図面を表示できません]

[式中、
各RおよびRは、独立して、H、F、CH、CHCH、CF、フェニルであり、
X = O、S、SO、SOであり、
Y = O、S、SO、SOおよびNRであり、
mは、1または2であり、
nは、1または2であり、
pは、1または2であり、
qは、1または2であり、
は、独立して、H、C〜Cアルキル、C〜Cシクロアルキル、COCHおよびp−トルエンスルホニルであり、ここで、前記アルキル、シクロアルキルは、ハロ、ヒドロキシル、C〜Cアルキル、C〜Cアルコキシ、C〜Cアシルオキシ、CF、NO、CNおよびNHから選択される1〜4個の基で任意選択で置換されている]
から選択される]
の式Iの化合物または薬学的に許容される塩、水和物もしくは溶媒和物。
(項目2)
前記化合物が、式II
【化282】
[この文献は図面を表示できません]

[式中、
Rは、独立して、OR、OC(O)R、NR、NHS(O)、NHC(O)Rであり、
R’およびR’’は、独立して、HまたはFであり、
は、独立して、H、C〜Cアルキル、C〜Cシクロアルキルであり、
は、独立して、C〜Cアルキル、C〜Cシクロアルキルであり、
およびRは、独立して、H、C〜Cアルキル、C〜Cシクロアルキル、フェニルであるか、またはRおよびRは、それらが結合している窒素と一緒になって、モルホリン、チアモルホリン、ピペラジンおよびトリアゾールを形成し、
は、独立して、C〜Cアルキル、C〜Cシクロアルキル、C〜Cアルコキシ、5員もしくは6員のヘテロアリールまたはフェニルであり、
およびRは、独立して、H、F、CH、CHCH、CFであり、
X = O、S、SO、SOであり、ここでX = S、SO、SOである場合、R’ = H、R’’ = Fであり、Rは、CHではあり得ない]
により表される、項目1に記載の化合物。
(項目3)
前記化合物が、式III
【化283】
[この文献は図面を表示できません]

[式中、
Rは、独立して、OR、OC(O)R、NR、NHS(O)、NHC(O)Rであり、
R’およびR’’は、独立して、HまたはFであり、
は、独立して、H、C〜Cアルキル、C〜Cシクロアルキルであり、
は、独立して、C〜Cアルキル、C〜Cシクロアルキルであり、
およびRは、独立して、H、C〜Cアルキル、C〜Cシクロアルキルもしくはフェニルであるか、またはRおよびRは、それらが結合している窒素と一緒になって、モルホリン、チアモルホリン、ピペラジンおよびトリアゾールを形成し、
は、独立して、C〜Cアルキル、C〜Cシクロアルキル、C〜Cアルコキシ、5員もしくは6員のヘテロアリールまたはフェニルであり、
およびRは、独立して、H、F、CH、CHCH、CFであり、
X = O、S、SO、SOである]
により表される、項目1に記載の化合物。
(項目4)
前記化合物が、式IV
【化284】
[この文献は図面を表示できません]

[式中、
Rは、独立して、OR、OC(O)R、NR、NHS(O)、NHC(O)Rであり、
R’およびR’’は、独立して、HまたはFであり、
は、独立して、H、C〜Cアルキル、C〜Cシクロアルキルであり、
は、独立して、C〜Cアルキル、C〜Cシクロアルキルであり、
およびRは、独立して、H、C〜Cアルキル、C〜Cシクロアルキル、5員もしくは6員のヘテロアリールまたはフェニルであるか、あるいはRおよびRは、それらが結合している窒素と一緒になって、モルホリン、チアモルホリン、ピペラジンおよびトリアゾールを形成し、
は、独立して、C〜Cアルキル、C〜Cシクロアルキル、C〜Cアルコキシ、5員もしくは6員のヘテロアリールまたはフェニルであり、
X = O、S、SO、SOである]
により表される、項目1に記載の化合物。
(項目5)
前記化合物が、式V
【化285】
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[式中、
Rは、独立して、OR、OC(O)R、NR、NHS(O)、NHC(O)Rであり、
R’およびR’’は、独立して、HまたはFであり、
は、独立して、H、C〜Cアルキル、C〜Cシクロアルキルであり、
は、独立して、C〜Cアルキル、C〜Cシクロアルキルであり、
およびRは、独立して、H、C〜Cアルキル、C〜Cシクロアルキル、5員もしくは6員のヘテロアリールまたはフェニルであるか、あるいはRおよびRは、それらが結合している窒素と一緒になって、モルホリン、チアモルホリン、ピペラジンおよびトリアゾールを形成し、
は、独立して、C〜Cアルキル、C〜Cシクロアルキル、C〜Cアルコキシ、5員もしくは6員のヘテロアリールまたはフェニルであり、
X = O、S、SO、SOである]
により表される、項目1に記載の化合物。
(項目6)
前記化合物が、式VI
【化286】
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により表される、項目1に記載の化合物。
(項目7)
前記化合物が、式VII、式VIIIまたは式IX
【化287】
[この文献は図面を表示できません]

[式中、
Rは、独立して、OR、OC(O)R、NR、NHS(O)、NHC(O)Rであり、
R’およびR’’は、独立して、HまたはFであり、
は、独立して、H、C〜Cアルキル、C〜Cシクロアルキルであり、
は、独立して、C〜Cアルキル、C〜Cシクロアルキルであり、
およびRは、独立して、H、C〜Cアルキル、C〜Cシクロアルキル、5員もしくは6員のヘテロアリールまたはフェニルであるか、あるいはRおよびRは、それらが結合している窒素と一緒になって、モルホリン、チアモルホリン、ピペラジンおよびトリアゾールを形成し、
は、独立して、C〜Cアルキル、C〜Cシクロアルキル、C〜Cアルコキシ、5員もしくは6員のヘテロアリールまたはフェニルであり、
X = O、S、SO、SOである]
により表される、項目6に記載の化合物。
(項目8)
前記化合物が、式IIa、IIb、IIIa、IIIb、IVa、IVb、Va、Vb、VIIa、VIIb、VIIIa、VIIIb、IXaまたはIXb
【化288】
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【化289】
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【化290】
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[式中、
Rは、独立して、OH、OCH、OCHCH、OC(O)CH、NH、NHCH、NHC、1,2,3−トリアゾール、1,2,4−トリアゾール、1,2,5−トリアゾール、NHS(O)、NHC(O)Rであり、
は、独立して、C〜Cアルキルであり、
は、独立して、C〜Cアルキル、C〜Cシクロアルキル、C〜Cアルコキシ、フラン、チオフェンまたはフェニルであり、式IIaにおいて、Rは、CHではあり得ず、
X = O、S、SO、SOである]
により表される、項目1に記載の化合物。
(項目9)
前記化合物が、
【化291】
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【化292】
[この文献は図面を表示できません]
【化293】
[この文献は図面を表示できません]
【化294】
[この文献は図面を表示できません]
【化295】
[この文献は図面を表示できません]
【化296】
[この文献は図面を表示できません]
【化297】
[この文献は図面を表示できません]
【化298】
[この文献は図面を表示できません]
【化299】
[この文献は図面を表示できません]
【化300】
[この文献は図面を表示できません]
【化301】
[この文献は図面を表示できません]
【化302】
[この文献は図面を表示できません]
【化303】
[この文献は図面を表示できません]
【化304】
[この文献は図面を表示できません]
【化305】
[この文献は図面を表示できません]

である、項目1に記載の化合物。
(項目10)
少なくとも1種の式Iの化合物またはその塩、水和物もしくは溶媒和物、ならびに1種または複数種の薬学的に許容される担体および/または添加剤を含む、医薬組成物。
(項目11)
1種または複数種の追加の抗感染処置剤をさらに含む、式Iの医薬組成物またはその塩、水和物もしくは溶媒和物。
(項目12)
治療有効量の式Iの化合物またはその塩、水和物もしくは溶媒和物を、微生物感染の予防および処置を必要とする患者に投与することにより、ヒトにおける微生物感染を予防および処置する方法。
(項目13)
前記微生物感染が、Mycobacterium tuberculosisにより引き起こされる、項目12に記載の方法。