(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記第1隔壁は、前記第1折曲部が前記第1アクチュエータと対向するように配置され、前記第2折曲部が前記第2アクチュエータと対向するように配置され、前記第3折曲部が前記第4アクチュエータと対向するように配置されるようにジグザグ形態に配置されることを特徴とする、請求項1に記載の表示装置。
前記第2隔壁は、前記第3アクチュエータ側に折れ曲がる第4折曲部と、前記第2アクチュエータ側に折れ曲がる第5折曲部と、前記第5アクチュエータ側に折れ曲がる第6折曲部とをさらに含み、
前記第2隔壁は、前記第4折曲部が前記第3アクチュエータと対向するように配置され、前記第5折曲部が前記第2アクチュエータと対抗するように配置され、前記第6折曲部が前記第5アクチュエータと対向するようにジグザグ形態に配置される、請求項1または2に記載の表示装置。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0015】
本発明は前述した従来の問題点を解決するためのものであって、本発明の目的は、表示装置を構成する表示パネルを直接振動させて音響を発生させ、かつ中央領域で低音域帯音響を出力し、左右で中高音域帯音響を出力することができるパネル振動型音響発生が可能な表示装置を提供することにある。
【0016】
本発明の他の目的は、表示パネルの中央領域に配置される低音用アクチュエータと、前記中央領域の左側領域及び右側領域に左側及び右側中高音用アクチュエータを配置し、中央領域と左側領域及び中央領域と右側領域の間に配置される音分離隔壁部と、前記中央領域と左右側領域の縁部に沿って配置されるバッフル部を備えることによって、優れる低音及びステレオ音響具現が可能なパネル振動型音響発生表示装置を提供することにある。
【0017】
本発明の更に他の目的は、中央領域と左右側領域とを分割する音分離隔壁部の形状をアクチュエータ位置に連動して最適化することによって、各領域で発生できる反射波または定在波による音質特性劣化を防止することができる表示装置を提供することにある。
【0018】
本発明の更に他の目的は、中央領域と左右側領域とを分割する音分離隔壁部の高さ、個数、表示パネルとの接着の有無などを調節することによって、中央低音及び左右ステレオ音響具現特性に優れる表示装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0019】
表示装置は、
第1領域、第2領域、及び第3領域を含む表示パネルと、
第1アクチュエータ、第2アクチュエータ、及び第3アクチュエータを含み、前記第1アクチュエータ、第2アクチュエータ、及び第3アクチュエータの各々は残りの2つアクチュエータと長軸方向に離隔し、前記第1アクチュエータ、第2アクチュエータ、及び第3アクチュエータは各々前記第1領域、第2領域、及び第3領域で前記表示パネルと接触して前記表示パネルを振動させて音響を発生させる3個以上の音響発生アクチュエータと、
前記表示パネルの後方で前記3個以上の音響発生アクチュエータを支持する支持構造と、
を含む、表示装置とすることができる。
【0020】
前記第1領域と第2領域とを分離する第1隔壁と、前記第2領域と第3領域とを分離する第2隔壁と、をさらに含む、表示装置とすることができる。
前記第1隔壁は前記長軸を横切る方向に延び、前記表示パネルと前記支持構造のうち、少なくとも1つに接触する、表示装置とすることができる。
前記第2隔壁は前記長軸を横切る方向に延び、前記表示パネルと前記支持構造のうち、少なくとも1つに接触する、表示装置とすることができる。
前記第2領域は前記表示パネルの中央領域を含み、前記中央領域は第1領域及び第3領域より大きい、表示装置とすることができる。
前記第1領域及び第3領域は、各々前記第2領域の左側及び右側領域である、表示装置とすることができる。
前記第2アクチュエータの低周波数帯域の限界周波数は、前記第1アクチュエータ及び前記第3アクチュエータの各々の低周波数帯域の限界周波数より低い、表示装置とすることができる。
前記第1隔壁及び第2隔壁の各々は、前記第2アクチュエータ方向に折り曲げられる折曲部を含む、表示装置とすることができる。
前記折曲部の先端位置は、前記第2アクチュエータの中心を通過する長軸方向ライン上に配置される、表示装置とすることができる。
前記3個以上の音響発生アクチュエータは、前記第1領域及び第3領域内に各々配置される第4アクチュエータ及び第5アクチュエータをさらに含む、表示装置とすることができる。
【0021】
前記第4アクチュエータは第1アクチュエータの下部に、第5アクチュエータは前記第3アクチュエータの下部にある、表示装置とすることができる。
前記第1隔壁は、前記第1アクチュエータ方向に折り曲げられる第1折曲部と、前記第2アクチュエータ方向に折り曲げられる第2折曲部と、前記第4アクチュエータ方向に折り曲げられる第3折曲部とを含む、表示装置とすることができる。
前記第1折曲部の先端位置は前記第1アクチュエータに向かい、前記第2折曲部の先端位置は前記第2アクチュエータに向かい、前記第3折曲部の先端位置は前記第4アクチュエータの中心に向かうように、前記第1隔壁はジグザグ形態に配置される、表示装置とすることができる。
第2隔壁は、前記第3アクチュエータ方向に折り曲げられる第4折曲部と、前記第2アクチュエータ方向に折り曲げられる第5折曲部と、前記第5アクチュエータ方向に折り曲げられる第6折曲部を含み、前記第4折曲部の先端位置は前記第3アクチュエータに向かい、前記第5折曲部の先端位置は前記第2アクチュエータに向かい、前記第6折曲部の先端位置は前記第5アクチュエータの中心に向かうように、前記第2隔壁はジグザグ形態に配置される、表示装置とすることができる。
前記3個以上の音響発生アクチュエータは、第2領域内に配置される第6アクチュエータをさらに含む、表示装置とすることができる。
前記第1隔壁及び第2隔壁はジグザグ形態に配置される、表示装置とすることができる。
前記第2アクチュエータに隣接して配置される金属プレートをさらに含む、表示装置とすることができる。
前記金属プレートは前記第2領域の前記表示パネル部分に付着され、前記第2アクチュエータから熱を伝導するよう構成されている、表示装置とすることができる。
前記第1隔壁及び第2隔壁は前記支持構造と前記表示パネルとの間に配置され、前記第1隔壁及び第2隔壁は少なくとも前記支持構造に接着される、表示装置とすることができる。
前記第1隔壁及び第2隔壁と共に前記第1アクチュエータ、第2アクチュエータ、及び第3アクチュエータの周囲に各々第1空間、第2空間、及び第3空間を構成するように、前記第1アクチュエータ、第2アクチュエータ、及び第3アクチュエータの各々を囲むように配置されるバッフル部をさらに含む、表示装置とすることができる。
【0022】
前記バッフル部は、接着部とシーリング部のうちの1つ以上を含む、表示装置とすることができる。
前記第1アクチュエータ、第2アクチュエータ、及び第3アクチュエータが各々挿入されて支持構造に固定されるように、前記支持構造は第1支持孔、第2支持孔、及び第3支持孔を含む、表示装置とすることができる。
【0023】
装置は、
映像を表示する表示パネルと、
前記表示パネルと連結されて動作し、前記表示パネルに振動を提供して表示パネルの表示方向に沿って音響を放出する複数のアクチュエータと、
を含む、装置とすることができる。
【0024】
前記表示パネルは、行方向(Row direction)及び列方向(Column direction)を画定するピクセルマトリックスを含み、前記複数のアクチュエータは前記行方向及び列方向のうちの少なくとも1つと整列される、装置とすることができる。
前記複数のアクチュエータは、前記表示パネルの中央領域に配置される1つ以上の第1アクチュエータと、前記中央領域と他の2つ以上の領域に配置される2つ以上の第2アクチュエータを含む、装置とすることができる。
1つ以上の第1アクチュエータのための第1区画と2つ以上の第2アクチュエータのための第2区画を提供するために、前記第1アクチュエータ及び第2アクチュエータの間、または2つの第2アクチュエータの間にある1つ以上の隔壁をさらに含み、第1区画及び第2区画は第1アクチュエータ及び第2アクチュエータと協働して前記表示パネルから放出される音響を発生する、装置とすることができる。
1つ以上の前記隔壁は、実質的に列方向(Column direction)に延びる、装置とすることができる。
前記第1区画内の1つ以上の第1アクチュエータ、及び前記第1区画の左側位置及び右側位置に隣接した第2区画内の1つ以上の第2アクチュエータは、行方向(Row direction)に整列される、装置とすることができる。
前記2つ以上の第2アクチュエータは、列方向(Column direction)に整列される、装置とすることができる。
前記第1アクチュエータ及び第2アクチュエータのうちの1つ以上は、前記表示パネルの下面と直接接触する、装置とすることができる。
前記第1アクチュエータ及び第1区画は、第2区画と動作する第2アクチュエータで発生する音響と比較する時、低音音響を発生する、装置とすることができる。
前記1つ以上の隔壁は第1区画及び第2区画と動作する第1アクチュエータ及び第2アクチュエータにより発生する音響の音響特性を向上させる折曲構造を含む、装置とすることができる。
前記第1区画及び第2区画のうちの1つ以上は実質的に密封される、装置とすることができる。
前記表示パネルは有機発光ダイオード(OLED)を含み、前記装置は前記第1アクチュエータ及び第2アクチュエータのうちの1つ以上から熱を放出する1つ以上の熱放出部材をさらに含む、装置とすることができる。
【0025】
表示装置は、
第1領域と第2領域を含む表示パネルと、
前記表示パネルの長軸方向に互いに離隔する第1アクチュエータ及び第2アクチュエータを含み、前記第1アクチュエータ及び第2アクチュエータの各々は前記第1領域及び第2領域で各々前記表示パネルと接触して前記表示パネルの振動によって音響を発生する2つ以上の音響発生アクチュエータと、
前記2つ以上の音響発生アクチュエータを支持するために前記表示パネルの後方に配置される支持構造と、
前記第1領域及び第2領域を分離する第1隔壁と、
を含む、表示装置とすることができる。
【0026】
前記表示パネルは第3領域をさらに含み、前記表示装置は前記第2領域と第3領域とを分離する第2隔壁をさらに含む、表示装置とすることができる。
前記第1隔壁及び第2隔壁は平行に配置される実質的に同一な構造を有する2つ以上のサブ隔壁部を含む多重隔壁構造である、表示装置とすることができる。
【0027】
また、前記の目的を達成するために、本実施形態による表示装置は、表示パネルの中央領域に配置される中央アクチュエータと、中央領域左右側に存在する左側領域及び右側領域に各々配置される左側アクチュエータ及び右側アクチュエータを含み、かつ中央アクチュエータ、左側アクチュエータ、及び右側アクチュエータは前記表示パネルの底面に接触するように配置されて表示パネルを振動させて音響を発生させる1以上の音響発生アクチュエータと、表示パネルの後方を支持する後面支持部であるカバーボトムと、中央領域と左側領域及び中央領域と右側領域を各々分割するように表示パネルの上下方向に延長され、かつ表示パネルと後面支持部に接触配置される第1及び第2音分離隔壁部を含んで構成される。
この際、中央領域の面積は左側領域または右側領域の面積より大きいことがあり、中央アクチュエータの低音限界周波数(f
0)は左右側アクチュエータの低音限界周波数より低いことがある。
また、第1音分離隔壁部及び第2音分離隔壁部は、中央アクチュエータ方向に折り曲げられる折曲部を含むことができ、この際、折曲部の先端位置は中央アクチュエータの中心と同一な水平ライン上に配置できる。
一方、左側アクチュエータは左側領域の上部に配置される上部左側サブアクチュエータと、左側領域の下部に配置される下部左側サブアクチュエータを含み、第1音分離隔壁部は上部左側サブアクチュエータ方向に折り曲げられる第1折曲部と、中央アクチュエータ方向に折り曲げられる第2折曲部と、下部左側サブアクチュエータ方向に折り曲げられる第3折曲部を有するジグザグ形態に構成できる。
また、中央アクチュエータに隣接して配置される金属プレートをさらに含むことができ、この際、金属プレートは熱伝導性を有する板状部材であって、中央領域の表示パネルの一部に付着され、中央アクチュエータを中心に置いて対称的に配置できる。
また、第1音分離隔壁部及び第2音分離隔壁部は、後面支持部の上面と表示パネルの底面との間に配置され、かつ少なくとも後面支持部の上面に接着され、表示パネルの下面には非接着式により接触できる。
この際、第1音分離隔壁部及び第2音分離隔壁部は、表示パネルの底面に非接着構造で接触し、音分離隔壁部の高さ(H1)は後面支持部と表示パネルとの間のギャップ(T)より大きいか等しいことがある。
また、第1音分離隔壁部及び第2音分離隔壁部と共に前記中央アクチュエータ、左側アクチュエータ、及び前記右側アクチュエータの周囲に各々密閉された第1エアーギャップ空間(AG C)、第2エアーギャップ空間(AG L)、及び第3エアーギャップ空間(AG R)を構成するように、中央アクチュエータと、左側アクチュエータ、及び前記右側アクチュエータの周囲を囲むように配置されるバッフル部をさらに含むことができ、この際、バッフル部は後面支持部の上面と表示パネルの下面に接着される接着部材と、接着部材の外郭に配置されるシーリング部を含む二重構造でありうる。
また、中央アクチュエータ、左側アクチュエータ、または右側アクチュエータは、後面支持部に備えられた支持孔に挿入されて後面支持部に固定できる。
【発明の効果】
【0028】
以下に説明するような本発明の実施形態によれば、表示パネルの中央領域に低音用アクチュエータを配置し、中央領域の左側領域及び右側領域に各々左側及び右側の中高音用アクチュエータを配置し、各アクチュエータが該当する領域の表示パネルを振動させて音響を発生させることによって、広い音域帯で優れる音響特性を有する表示装置を提供することができる。
【0029】
より具体的に、表示パネルの中央領域に配置される低音用中央アクチュエータと、前記中央領域の左側領域及び右側領域に中高音用左側及び右側アクチュエータを配置し、中央領域と左側領域及び中央領域と右側領域の間に配置される音分離隔壁部と、前記中央領域と左右側領域の縁部に沿って配置されるバッフル部を備えることによって、優れる低音及びステレオ音響具現が可能なパネル振動型音響発生表示装置を提供することができる。
【0030】
また、中央領域と左右側領域とを分割する音分離隔壁部の形状をアクチュエータ位置に連動して最適化することによって、各領域で発生できる反射波または定在波による音質特性劣化を防止することができる効果がある。
【0031】
また、中央領域と左右側領域とを分割する音分離隔壁部の高さ、個数、表示パネルとの接着の有無などを調節することによって、中央低音及び左右ステレオ音響具現特性に優れる表示装置を提供することができる。
【発明を実施するための形態】
【0033】
以下、本発明の一部の実施形態を例示的な図面を通じて詳細に説明する。各図面の構成要素に参照符号を付加するに当たって、同一な構成要素に対しては、たとえ他の図面上に表示されても、できる限り同一な符号を有することができる。また、本発明を説明するに当たって、関連した公知構成または機能に対する具体的な説明が本発明の要旨を曖昧にすることがあると判断される場合には、その詳細な説明は省略する。
【0034】
また、本発明の構成要素を説明するに当たって、第1、第2、A、B、(a)、(b)などの用語を使用することができる。このような用語はその構成要素を他の構成要素と区別するためのものであり、その用語により当該構成要素の本質、順序、手順、または個数などが限定されるものではない。ある構成要素が他の構成要素に“連結”、“結合”、または“接続”されると記載された場合、その構成要素は該他の構成要素に直接的に連結または接続できるが、各構成要素の間に他の構成要素が“介在”されるか、または各構成要素が他の構成要素を通じて“連結”、“結合”、または“接続”されることもできると理解されるべきである。
【0035】
図2は本実施形態に係るパネル振動型音響発生装置を含む表示装置の概略図であって、
図2aは平面図、
図2bは断面図である。
【0036】
図2に示すように、本実施形態による表示装置は、映像を表示する表示パネル100と、その表示パネルの一面に接触して表示パネルを振動させて音響を発生させる音響発生アクチュエータ200、200’、200’’を含んで構成される。
【0037】
一方、音響発生アクチュエータは、表示パネルの中央領域(C)に配置される低音用中央アクチュエータ200と、中央領域の左側及び右側に各々配置される左側領域(L)及び右側領域(R)に各々配置される左側アクチュエータ200’及び右側アクチュエータ200’’を含み、中央領域と左側領域との間には第1音分離隔壁部600が配置され、中央領域と右側領域との間には第2音分離隔壁部600’が配置される。
【0038】
以下、本明細書で、左側領域、中央領域、及び右側領域は、各々第1領域、第2領域、及び第3領域と同等な意味として使われて、左側アクチュエータ、中央アクチュエータ、及び右側アクチュエータは、各々第1アクチュエータ、第2アクチュエータ、及び第3アクチュエータと同等な意味として使用できる。
【0039】
また、音分離隔壁部は単純に隔壁(partition)としてのみ表現されることもできる。
【0040】
第1及び第2音分離隔壁部600.600’は、中央領域で発生する低音域帯音響と、左右側領域で発生する中高音域帯音響とを分離する部材として機能する。
【0041】
第1及び第2音分離隔壁部600.600’は、位置上、対称に配置され、かつ同一な構造を有するので、以下では中央領域(C)と左側領域(L)とを区分する第1音分離隔壁部600を代表して説明し、同一な構成が第2音分離隔壁部600’にも適用できる。
【0042】
第1音分離隔壁部600は、表示パネルの上下方向に延長され、かつ表示パネル100と後面支持部であるカバーボトム300との間に配置される隔壁構造物であって、左側アクチュエータ200’で発生する中高音域帯音響と中央アクチュエータ200で発生する低音域帯音響とを分離することによって、両音響の干渉などによる音響特性低下を防止するためのものである。
【0043】
ここで、後面支持部は支持構造と同等な意味として使用できる。
このような第1音分離隔壁部600は、フォームパッドまたは一面/両面テープで構成されることができ、少なくともカバーボトムの上面には接着されなければならず、表示パネルの底面とは接着または非接着形態に接触できる。
【0044】
また、第1音分離隔壁部600は低音及び中高音域帯音響の音分離機能と共に低音放出特性を向上させるために、表示パネルの底面には非接着形態に接触することができ、第1音分離隔壁部600の高さ(H1)は表示パネル100とカバーボトム300との間の間隔(T)、即ち第1から第3エアーギャップ空間700、700’、700’’の厚さと等しいか大きいことがある。
【0045】
本明細書で、第1から第3エアーギャップ空間700、700’、700’’は、単純に第1空間乃至第3空間、または第1区画乃至第3区画などで表現されることもできる。
【0046】
このような第1音分離隔壁部600の細部構成については、以下で
図13を参考しつつより詳細に説明する。
【0047】
一方、中央アクチュエータ200が配置される中央領域(C)は、上下辺にはバッフル部400として画定され、左右辺は各々第1及び第2音分離隔壁部600、600’として画定される領域を意味し、このような中央領域は前述したバッフル部と音分離隔壁部及び前後方に配置される表示パネルの一面及び表示装置の後面支持部としてのカバーボトム300の上面として画定される第1エアーギャップ(AG C)により封入できる。
【0048】
また、左側アクチュエータ200’が配置される左側領域(L)は、右側辺は第1音分離隔壁部600として画定され、残りの3個の辺はバッフル部400として画定される領域を意味し、表示パネルとカバーボトムとの間の左側領域(L)空間は第2エアーギャップ(AG L)と表現できる。
【0049】
図4などでより詳細に説明するが、中央アクチュエータ200と、左右側アクチュエータ200’、200’’は、全てマグネットと、マグネットを支持するプレートと、プレートの中央領域に突出形成されるセンターポールと、前記センターポールの周囲を囲むように配置され、音響発生用電流が印加されるコイルが巻き取られたボビンを含み、前記ボビンの先端部が前記表示パネルの一面に接触するように配置される。
【0050】
また、
図2Bに示すように、表示装置は表示パネルの後面または側面のうちの1つ以上を支持する後面支持部を含むことができ、各アクチュエータのプレートはその支持構造に固定される。
後面支持部は表示パネルの後面に配置されるカバーボトム300を含み、表示パネルの側面を囲みながら前記カバーボトムと結合され、表示パネルの一側縁を収容して支持するミドルキャビネット500をさらに含むことができる。
【0051】
後面支持部を構成するカバーボトム(Cover Bottom)は、表示装置の後面の全体に亘って延びる金属またはプラスチック材質の板状部材でありうる。
一方、本実施形態による音響発生表示装置では、中央アクチュエータ200が中央領域の表示パネル100を直接振動させて低音域帯音響を発生させ、左側及び右側アクチュエータ200’、200’’は、左側領域(L)及び右側領域(R)の表示パネル部分を直接振動させて低音域帯の音響を発生させる。
【0052】
即ち、本実施形態によれば、中央ウーハーでは低音出力が、左右側ステレオ音響出力が可能な、いわゆる2.1チャンネル形態の音響出力特性を有することができる。
本明細書では、低音域帯は300Hz以下、中音域帯は300〜1.5kHz、高音域帯は1.5kHz以上に定義するが、それに限定されるものではない。
【0053】
一方、本実施形態では、中央アクチュエータ200の低音限界周波数(f
0)を左右側アクチュエータ200’、200’’の低音限界周波数より低いようにする第1方式と、中央領域(C)の面積が左側領域(L)及び右側領域(R)の面積より大きく形成する第2方式のうち、1つ以上を採択することができる。ここで、低音限界周波数(f
0)は各アクチュエータの再生低周波数帯域のうちの下限値であって、各アクチュエータが発生させることができる最も低音域帯音波の周波数を意味し、最低共鳴振動数で表現されることもできる。
このように構成することによって、低音域帯音響が中高音域帯音響より大きくなって低音特性が向上する効果がある。
【0054】
特に、中央領域(C)の面積を左右側領域の面積より大きくすれば、同一なアクチュエータ出力を有しても低音の振動板面積が大きくなるので低音の安定した出力が可能になる。
【0055】
また、以下の
図10から
図11で説明するように、音分離隔壁部で反射された反射波と進行波の干渉によって波動が止まっている定在波が発生して音質が弱まる可能性がある。このような問題を解決するために、他の実施形態では音分離隔壁部が直線形態でなく、アクチュエータ方向に折り曲げられた折曲部をさらに含むことができる。
【0056】
また、
図12で説明するように、低音特性を向上させ、アクチュエータで発生した熱を放出するために中央領域に配置される金属プレートをさらに含むことができる。
このような金属プレートは一定の質量を有しながら熱伝導性を有する板状部材であって、中央領域の表示パネルの一部に付着されることができ、中央アクチュエータを中心に置いて配置できる。
【0057】
また、
図14の以下でより詳細に説明するように、第1及び第2音分離隔壁部を二重隔壁構造で形成することができ、これを通じて中央の低音域帯音響と左右の中高音域帯音響との分離をより確実にすることもできる。
【0058】
以下、本実施形態による表示装置の残りの構成要素について詳細に説明する。
本実施形態による表示装置は、後面支持構造としてカバーボトム300をさらに含み、このようなカバーボトム300はミドルキャビネット500などと結合されて表示パネル100の後方を支持する機能と、本実施形態によるアクチュエータを固定する機能を担当することができる。
【0059】
この際、カバーボトム300はその用語に限定されるものではなく、プレートボトム(Plate Bottom)、バックカバー(Back Cover)、ベースフレーム(Base Frame)、メタルフレーム(Metal Frame)、メタルシャーシ(Metal Chassis)、シャーシベース(Chassis Base)、m−シャーシなど、他の表現で使われることができ、表示パネルを支持する支持体であって、表示装置の後方基底部に配置される全ての形態のフレームまたは板状構造物を含む概念として理解されるべきである。
【0060】
本明細書で、“表示装置”という用語は、表示パネルと表示パネルを駆動するための駆動部を含む液晶モジュール(Liquid Crystal Module;LCM)、有機発光表示モジュール(OLED Module)のような狭義の表示装置は勿論、そのようなLCM、OLEDモジュールなどを含む完成品であるノートブックコンピュータ、TV、コンピュータモニター、スマートフォン、または電子パッドのようなモバイル電子装置などのセット電子装置、またはセット装置までも含む概念として使用する。
【0061】
即ち、本明細書での表示装置は、LCM、OLEDモジュールのような狭義のディスプレイ装置は勿論、それを含む応用製品であるセット装置まで含む意味として使用する。
【0062】
但し、場合によっては、表示パネルとその駆動部などで構成されるLCM、OLEDモジュールを狭義の“表示装置”と表現し、そのようなLCM、OLEDモジュールを含む完成品としての電子装置を“セット装置”に区別して表現することもできる。例えば、狭義の表示装置は液晶(LCD)または有機発光(OLED)表示パネルとそれを駆動するための制御部であるソースPCBを含み、セット装置はソースPCBに電気的に連結されてセット装置の全体を制御するセット制御部であるセットPCBをさらに含む概念でありうる。
【0063】
本実施形態に使われる表示パネル100は、液晶表示パネル、有機電界発光(OLED:Organic Light Emitting Diode)表示パネル、プラズマ表示パネル(PDP:Plasma Display Panel)は全ての形態の表示パネルが使われることができ、音響発生アクチュエータ200により直接振動されることによって、音波を発生できる限り、特定の表示パネルに限定されるものではない。
【0064】
より詳しくは、表示パネルが液晶表示パネルの場合には、多数のゲートラインとデータライン及びその交差領域に画定されるピクセル(Pixel)と、各ピクセルでの光透過度を調節するためのスイッチング素子である薄膜トランジスタを含むアレイ基板と、カラーフィルタ及び/又はブラックマトリックスなどを備えた上部基板と、その間に形成される液晶物質層を含んで構成できる。
【0065】
また、表示パネルが有機電界発光(OLED)表示パネルの場合には、多数のゲートラインとデータライン及びその交差領域に画定されるピクセル(Pixel)と、各ピクセルに選択的に電圧を印加するための素子である薄膜トランジスタを含むアレイ基板と、アレイ基板上の有機発光素子(OLED)層、及び有機発光素子層を覆うようにアレイ基板上に配置される封止基板またはエンカプセレーション(Encap.)基板などを含んで構成できる。封止基板は外部の衝撃から前記薄膜トランジスタ及び有機発光素子層などを保護し、前記有機発光素子層への水分の侵入を防止する。
【0066】
本実施形態による表示装置に使われる表示パネルはその形態に制限はないが、以下のような理由により有機電界発光表示パネルのものがより好ましい。
【0067】
具体的に、液晶表示パネルの場合、積層されるレイヤが多く、別途の光源が配置された間接光源方式のバックライトが備えられなければならないので、音響発生アクチュエータ200により直接振動される場合、液晶材料の方向性が揺れて、それによって画像の歪みが発生することがある。
【0068】
一方、有機発光(OLED)表示パネルの有機発光素子は自発光素子に該当して別途の光源を必要とせず、偏光レイヤ(POL)、ガラスレイヤ、エンカプセレーションレイヤ(Encap.)などの種々のレイヤが1つのパネルに合紙されているので、音響発生アクチュエータ200により直接振動されても有機発光層の発光特性に影響がほとんどないので画像の歪みが発生しない。したがって、本実施形態では有機発光表示パネルを使用することがより好ましい。
【0069】
一方、本実施形態による表示装置に使われる表示パネルは一般的な構造を有するので、表示パネルに対するより具体的な説明は省略する。
また、本実施形態による表示装置は後面支持部であるカバーボトム300またはミドルキャビネット500と表示パネルとの間に配置されて発生した音波を伝達させる空間である中央領域の第1エアーギャップ空間700(AG C)、左側領域の第2エアーギャップ空間700’(AG L)、右側領域の第3エアーギャップ空間700’’(AG R)を有する。
また、第1及び第2音分離隔壁部600、600’と共に第1乃至第3エアーギャップ空間を形成するためにバッフル部400をさらに含むことができる。
【0070】
即ち、
図2に示すように、表示パネルとカバーボトム300との間の4辺密閉型シーリング構造としてのバッフル部400が形成され、そのバッフル部と第1及び第2音分離隔壁部600、600’により中央アクチュエータ200の周囲には第1エアーギャップ空間700(AG C)が形成され、左側音響発生アクチュエータ200’の周囲には第2エアーギャップ空間700’(AG L)が形成され、右側音響発生アクチュエータ200’’の周囲には第3エアーギャップ空間700’’(AG R)が形成される。
このような第1エアーギャップ空間700乃至第3エアーギャップ空間700’’は、中央アクチュエータ、及び左/右側アクチュエータにより表示パネルが振動する時、音響が発生する密閉空間として機能する。
この際、中央アクチュエータと左側アクチュエータ及び右側アクチュエータは、各々第1エアーギャップ空間(AG C)、第2エアーギャップ空間(AG L)、及び第3エアーギャップ空間(AG R)内で左右対称及び/又は上下対称の位置に配置されて、安定した低音及びステレオ音響特性を有することができるだけでなく、音響発生表示装置の耐久性及び信頼性を確保することができる。
【0071】
本実施形態の第1及び第2音分離隔壁部600、600’は、表示パネルの上下方向に延びて中央領域で発生する低音と、左側領域及び右側領域で発生する中高音域帯域音響を分離する機能をする。
即ち、隣接する2つのエアーギャップ空間での表示パネル振動を中央で減殺または吸収することによって、両エアーギャップ空間の音響が他のエアーギャップ空間に伝達されることを遮断する機能をする。
このような第1及び第2音分離隔壁部600、600’は、一定の高さ(厚さ)と幅を有するポリウレタン(PU)またはポリオレフィン(PO)材質の両面テープまたは一面テープなどで構成されることができ、一定程度圧縮できる弾性を有することができる。
このような第1及び第2音分離隔壁部600、600’は、フォームパッド(Foam Pad)など、他の用語で表現されることもできる。
【0072】
第1及び第2音分離隔壁部600、600’は、カバーボトム300の上面と表示パネル100の底面との間に配置され、少なくともカバーボトムの上面に接着されて固定される。
一方、第1及び第2音分離隔壁部600、600’は、上端面は表示パネルの底面と接触しなければならないが、表示パネルの底面とは接着されて固定されることもでき、表示パネルの底面に接着されていない状態で接触することもでき、このような第1及び第2音分離隔壁部600、600’の細部構成に対しては
図13を参考にして以下に詳細に説明する。
また、以下に説明するように、各アクチュエータ200、200’、200’’は2つ以上のサブアクチュエータで構成されることもでき、サブアクチュエータは横方向及び縦方向に一定の距離離隔配置できる。
【0073】
本明細書で、横方向または水平方向は表示装置の長辺方向を意味し、縦方向または垂直方向は表示装置の短辺方向を意味する。
バッフル部400は、カバーボトムまたはミドルキャビネットの縁部に配置され、かつ表示パネルの底面と接着される接着部412と接着部の外郭に配置されて第1エアーギャップ空間700乃至第3エアーギャップ空間700’’の封入性をさらに提供するシーリング部414を含んで構成できる。
この際、接着部412は両面テープ(Double-side Tape)であって、
図7でより詳細に説明するように、接着部412の高さよりシーリング部414の高さをより大きくすることができる。
このようなバッフル部の細部構造に対しては
図7を参考しつつ以下に詳細に説明する。
【0074】
図3は、本実施形態による中央及び左右側アクチュエータ200、200’、200’’に使用できる2つタイプの音響発生アクチュエータの断面図である。
本実施形態に使われる中央及び左/右側アクチュエータ200、200’、200’’は同一な形態を有することができ、以下では便宜上、中央アクチュエータを代表して説明するが、左右側アクチュエータにも適用できる。
中央アクチュエータ200は、永久磁石であるマグネット220と、そのマグネットを支持するプレート210、210’と、プレートの中央領域に突出するセンターポール230と、前記センターポール230の周囲に囲むように配置されるボビン250と、ボビンの外郭に巻き取られて音響発生のための電流が印加されるコイル260などを含んで構成できる。
一方、本実施形態に使われる音響発生アクチュエータは、マグネットがコイルの外側に配置される第1構造と、マグネットがコイルの内側に配置される第2構造を両方とも含むことができる。
【0075】
図3aはマグネットがコイルの外側に配置される第1構造であって、ダイナミックタイプまたは外磁型と表現できる。
【0076】
このような第1構造による音響発生アクチュエータは、下部プレート210がカバーボトム300に形成される支持孔310に固定され、下部プレートの外郭に環状の永久磁石であるマグネット220が配置される。
【0077】
マグネット220の上部には上部プレート210’が配置され、上部プレートの外郭には上部プレートから突出形成される外部フレーム240が配置される。
【0078】
一方、下部プレート210の中央領域にはセンターポール230が突出して配置され、センターポール230の周囲を囲むボビン250が配置される。
【0079】
ボビン250の下側部の周囲にはコイル260が巻き取られており、このコイルに音響発生用電流が印加される。
【0080】
一方、ボビンの上側の一部と外部フレーム240との間にはダンパ270が配置できる。
【0081】
下部プレート210及び上部プレート210’は、マグネット220を支持しながら音響発生アクチュエータ200をカバーボトム300に固定させる構成であって、下部プレート210は、
図3aに示すように円形に備えられ、前記下部プレート210上にリング形状に備えられたマグネット220が備えられ、マグネット上に上部プレート210が備えられる。
【0082】
そして、下部プレート210及び上部プレート210がカバーボトム300に結合されることによって、下部プレート210と上部プレート210’との間に位置したマグネット220が固定支持できる。
【0083】
プレートは、鉄(Fe)のように磁性を有する物質からなることができる。プレートはその用語に限定されるものではなく、ヨークなど、他の用語で表現できる。
【0084】
一方、センターポール230と下部プレート210とは一体形成されることもできる。
【0085】
ボビン250は紙またはアルミニウムシートなどで形成される環状構造物であって、ボビンの下側の一定領域の周囲にコイル260が巻き取られる。このようなボビンとコイルとを合せてボイスコイルと表現されることもできる。
【0086】
コイルに電流が印加されれば、コイルの周囲に磁場が形成され、マグネット220により形成される外部磁場があるため、フレミングの法則に従って、ボビンの全体がセンターポールによりガイドされながら上側に移動する。
【0087】
一方、ボビン250の先端部は表示パネル100の後面に接触しているため、電流印加及び非印加状態によって表示パネルを振動させるようになり、このような振動により音波が発生する。
【0088】
マグネット220はバリウムフェライトなど、焼結磁石を用いることができ、材質は酸化第2鉄(Fe2O3)、炭酸バリウム(BaCO3)、磁力成分が改善されたストロンチウムフェライト、アルミニウム(Al)、ニッケル(Ni)、コバルト(Co)の合金鋳造磁石などが使用できるが、それに限定されるものではない。
【0089】
一方、ボビン250の上側の一部と外部フレーム240との間にはダンパ270が配置され、ダンパ270は蛇腹構造で備えられて、ボビンの上下運動によって収縮及び弛緩しながら前記ボビンの上下振動を調節する。即ち、ダンパ270がボビン250と外部フレーム240に各々連結されているので、ボビンの上下振動はダンパ270の復原力により制限され、具体的に、ボビン270が一定高さ以上に振動するか、または一定高さ以下に振動する場合、ダンパ270の復原力によりボビンが原位置に原状復帰できる。
【0090】
このようなダンパはエッジなど、他の用語で表現できる。
【0091】
一方、
図3bはマグネットがコイルの内側に配置される第1構造であって、マイクロタイプまたは内磁型と表現できる。
【0092】
このような第2構造による音響発生アクチュエータは、下部プレート210がカバーボトム300に形成される支持孔310に固定され、下部プレートの中央領域にマグネット220が配置され、マグネットの上部にセンターポールが延長形成される。
【0093】
上部プレート210’は下部プレートの外郭の周辺に突出形成され、上部プレートの外側には外部フレーム240が配置される。
【0094】
マグネット220とセンターポール230の周囲を囲むようにボビン250が配置され、ボビンの外郭にはコイル260が巻き取られる。
【0095】
また、外部フレーム240とボビンとの間にはダンパ270が配置される。
【0096】
このような第2方式の音響発生アクチュエータは、マグネットが外側に配置される第1方式に比べて漏洩磁束が小さく、全体的なサイズを小さくすることができるが、大きい電流入力による磁束減少現象が生じることがあり、製造が難しいという特徴がある。
【0097】
本実施形態では、第1方式または第2方式によるアクチュエータ全てが使われることができ、便宜上、以下では第1方式による構造を代表して説明する。
【0098】
また、本実施形態による表示装置に使われる音響発生アクチュエータは、
図3に図示した形態に限定されるものではなく、電流印加によって表示パネルを上下に振動させて音響を発生できる限り、異なる種類のアクチュエータが使われてもよい。
【0099】
図4は、本発明の実施形態による音響発生アクチュエータが表示パネルを振動させて音響を発生する状態を図示する。
【0100】
図4aは電流が印加された状態であって、マグネットの下面と連結されたセンターポールがN極となり、マグネットの上面と連結された上部プレートがS極となって、コイルの間に外部磁場が形成される。
【0101】
この状態で音響発生用電流がコイルに印加されれば、コイルの周囲に印加磁場が生成されるが、印加磁場と外部磁場によりボビンを上側に移動する力が発生する。
【0102】
したがって、
図4aのようにボビンが上側に移動し、ボビンの先端部に接触している表示パネルが上側に振動する。
【0103】
この状態で電流印加が中止されるか、または反対方向の電流が印加されれば、
図4bのように、類似の原理によってボビンを下側に移動させる力が発生し、したがって、表示パネルが下側に振動する。
【0104】
このように、コイルへの電流印加方向とサイズによって、表示パネルが上下に振動するようになり、このような振動により音波が発生する。
【0105】
図5は、本発明の実施形態による音響発生アクチュエータと表示装置の支持構造であるカバーボトムとの結合状態の一例を図示する。
【0106】
図6は、音響発生アクチュエータとカバーボトムとの結合構造に対する他の実施形態を図示する。
以下では、同一な構造である中央アクチュエータ200と、左側アクチュエータ200’、及び右側アクチュエータ200’’のうちの1つを代表して音響発生アクチュエータとして表現するようにし、それは残りの音響発生アクチュエータにも同一に適用できる。
【0107】
本実施形態による音響発生アクチュエータ200は、表示装置の支持構造であるカバーボトムまたはバックカバー上に形成された支持孔に貫通支持されることができ、
図5乃至
図6は種々の支持構造を図示する。
【0108】
図5の支持構造では、カバーボトム300には支持孔310が貫通形成され、音響発生アクチュエータ200の下部プレート210とマグネット220及び上部プレート210’のうちの1つ以上がその支持孔の内部に収容されるように挿入される。
【0109】
下部プレート210の底面には下部プレートの外側に延長形成される延長部212がさらに形成され、このような延長部212がカバーボトム310の底面に固定されることによって、音響発生アクチュエータ200をカバーボトムに取り付けることができる。
【0110】
このように、音響発生アクチュエータ200をカバーボトムに形成された支持孔に挿入される形態に固定すれば、表示パネルとカバーボトムとの間の距離を減少させることができるので、表示装置の厚さを小さくすることができる効果がある。
【0111】
即ち、表示パネルとカバーボトムとの間には表示パネルが振動することができる空間である第1エアーギャップ空間及び第2エアーギャップ空間が存在しなければならないが、音響発生アクチュエータをカバーボトムの支持孔に挿入/固定される形態に構成すれば、表示パネルの後面とカバーボトムの内面との間に配置される音響発生アクチュエータの高さを小さくすることができるので、エアーギャップを最小化することができる。
一方、本実施形態によれば、カバーボトム310には、左側アクチュエータ200’、中央アクチュエータ200、及び右側アクチュエータ200’’が各々挿入されて支持される第1支持孔、第2支持孔、及び第3支持孔を含むことができる。
【0112】
図5は、音響発生アクチュエータをカバーボトムに固定するに当たって、カバーボトムの後面にねじ孔を形成し、下部プレートの延長部212に形成された貫通孔を通じてボルト320またはねじをカバーボトムのねじ孔に締結して固定する方式である。
【0113】
一方、
図6aは単純なねじ結合形態でなく、カバーボトム300と下部プレートの延長部212との間に一定の距離を確保することができるペムナット(Pem Nut)330、またはセルフクリンチングナット(self clinching nut)を配置した後、ボルト320により固定する方式である。
【0114】
図6aのように、ペムナット(Pem Nut)330、またはセルフクリンチングナット(self clinching nut)を用いると、音響発生アクチュエータとカバーボトムとの間に一定の空間が確保されるので、アクチュエータの振動がカバーボトムに伝達されることを最小化することができる長所がある。
【0115】
また、
図6bでは、アクチュエータの下部プレートの延長部212とカバーボトムとの間に両面テープ(Double Side Tape)のような接着部材を配置して接着固定する方式である。
【0116】
図6bのように、接着部材を用いる場合、接着部材の弾性と厚さを適切に調節すれば、接着部材が一種のダンパの役割をするようになり、したがって、アクチュエータの振動がカバーボトムに伝達されることを最小化することができる長所がある。
【0117】
図5及び
図6のように、表示パネルと接触して表示パネルを直接振動させる音響発生アクチュエータ200をカバーボトムに形成された支持孔に挿入固定する方式を採択することによって、アクチュエータが表示装置の内部に完全に収容される場合に比べて表示装置の厚さを減少させることができる効果を有することができる。
【0118】
図7は、振動板としての表示パネルとカバーボトムとの間に配置されて全体エアーギャップ空間の縁を画定するバッフル部の一例を図示する。
勿論、以下で説明するバッフル部は必ずミドルキャビネット500と表示パネルとの間に形成される必要はないし、
図14aのようにバッフル部が表示装置の外郭より内側に形成される場合には、バッフル部は表示パネルとカバーボトムとの間に配置できる。
【0119】
図7aに示すように、本実施形態によるパネル振動型音響発生装置では、表示パネル100と支持構造(カバーボトム300など)との間に右側音響発生アクチュエータ200’’によりパネルが振動することができる空間である第3エアーギャップ空間700’’(AG R)を確保しなければならない。
【0120】
また、表示パネルが振動する時、音波が発生できるように表示パネルの一側が表示パネルの支持構造に接合されなければならず、特に発生した音響が表示装置の側面などを通じて外部に漏洩されてはならないので、このような目的のために、本実施形態による表示装置では表示パネルの下面と支持構造との間に一定のバッフル部400を形成する。
【0121】
より詳しくは、音響発生アクチュエータの周囲の一定の区画(即ち、エアーギャップ空間)が画定され、その区画の縁部には表示パネルの下面とミドルキャビネットまたはカバーボトムの上面との間でバッフル部が配置されるものである。
【0122】
この際、バッフル部400は表示パネルの底面と表示装置の支持構造の上面との間に接着される両面テープのような接着部材412と、接着部材の外郭にさらに配置されるシーリング部414とを含んで構成できる。
【0123】
この際、バッフル部が形成される区画は表示パネルの外郭の4個の辺として画定される全体表示パネル領域でありうるが、それに限定されるものではなく、
図14aなどで説明するように、表示パネル外郭の内側に4辺を有する領域として画定できる。
【0124】
図7のように、表示装置の支持構造は表示パネルの後面全体をカバーするカバーボトム300の以外に、カバーボトムに結合され、表示パネルの一部を安着するためのミドルキャビネット500をさらに含むことができる。
【0125】
ミドルキャビネット500は表示パネルの外郭に沿って形成されるフレーム形態の部材であって、表示パネルの一部が安着する水平支持部502と、前記水平支持部から両側に折曲形成されてカバーボトムの側面及び表示パネルの側面をカバーする垂直支持部504を含んで全体的にT字断面形状を有することができる。
【0126】
このようなミドルキャビネット500は、表示装置またはセット装置の側面外観部を構成し、場合によっては使われないか、またはカバーボトムと一体形成できる。
【0127】
図7の実施形態によれば、バッフル部400を構成する接着部材412はミドルキャビネット500の水平支持部の上面と表示パネルとの間に配置される両面テープであって、表示パネルの下面をミドルキャビネットに接着固定する機能をする。
【0128】
また、バッフル部を構成するシーリング部414は接着部材の外郭にさらに配置され、接着部材の厚さまたは高さより大きい厚さまたは高さを有することが好ましい。
【0129】
シーリング部414は弾性の大きいゴムなどの材質で構成されることができ、
図7bに示すように、接着部材412の厚さ(t1)より大きい厚さt2を有する。
【0130】
即ち、
図7bのように、ミドルキャビネット500の水平支持部502の上面の内側部分に厚さt1を有する両面テープである接着部材412の一面を接着配置し、接着部材の外郭にt1より大きい厚さを有する弾性材料のシーリング部414を配置する。
【0131】
その状態で、表示パネル100を接着部材412の他接着面に付着させれば、より大きい厚さを有するシーリング部414が一定程度圧迫されながら表示パネルとミドルキャビネットとが接着される。(
図7c)
【0132】
したがって、右側アクチュエータ200’’の周囲の第3エアーギャップ空間700’’(AG R)の封入性がより向上できる。
【0133】
図7cのように、ミドルキャビネットの水平支持部502と接着部材412の厚さだけの第3エアーギャップ空間700’’(AG R)が形成されながら表示パネル100とカバーボトム300とが結合されることによって、表示パネルが音響を発生させることができる振動空間を確保することができると共に、内部で発生した音波が表示装置の側面に沿って外部に流出することを防止することができる。
【0134】
特に、エアーギャップ空間の縁部に配置されるバッフル部400を接着部材412とシーリング部414の二重構造にし、かつシーリング部の厚さをより大きく形成することによって、エアーギャップ空間の封入性をより向上させて音響の流出をさらに遮断することができる効果がある。
【0135】
本明細書でのミドルキャビネット500は、ガイドパネル(Guide Panel)、プラスチックシャーシ、p−シャーシ、サポートメイン、メインサポート、モールドフレームなど、他の表現に取り替えることができ、多数の折曲部がある断面形状を有する四角フレーム形状の構造物であって、カバーボトムに連結されて表示パネル及びバッフル部を支持するために使われる全ての形態の部材を含むものとして理解されるべきである。
【0136】
一方、カバーボトムと表示パネルとの間を支持するためにミドルキャビネットが使用できるが、このようなミドルキャビネットは必ず必要な構造ではない。
【0137】
即ち、表示装置がミドルキャビネット無しでカバーボトムまたはバックカバーのみの支持構造を有するか、または
図14aのように第1または第2エアーギャップ空間が表示装置の外郭の内側の一部領域に画定される場合には、
図7で説明したバッフル部はカバーボトムの上面と表示パネルの底面との間に配置できる。
この時には、両面テープ形態の接着部材412がカバーボトムの上面の一部に配置され、接着部材の厚さより大きい厚さを有するシーリング部414が接着部材の外側に配置できる。
この状態で表示パネル100がカバーボトムと結合されれば、シーリング部414が圧着されながら音響伝達のためのエアーギャップ空間700’’の封入性が確保できる。
本実施形態で、エアーギャップ空間の厚さ、即ちエアーギャップ空間での表示パネルとカバーボトムとの間の距離(T)は約0.8~2.5mmに定まることができるが、それに限定されるものではなく、表示パネルの振動程度などによって他の範囲に定まることができる。
【0138】
図8aは左側及び右側アクチュエータのみを含む2チャンネル音響具現表示装置の平面図であり、
図8bは
図8aの表示装置と本実施形態による表示装置の音響発生特性を図示するグラフである。
図8は、本実施形態と対比される表示装置と、それと比較した本実施形態による表示装置の音響発生特性を示す。
【0139】
図8aは中央領域無しで左右側領域のみ区分し、左側領域及び右側領域に各々左側アクチュエータを配置し、かつ左側領域と右側領域とを区分するための1つの音分離隔壁部を配置した例を図示する。
即ち、
図8aの表示装置は中央低音領域無しで左右側ステレオ音響のみを提供する2チャンネルタイプの表示装置である。
【0140】
図8bの点線は
図8aによる2チャンネルタイプの表示装置の音域帯別音圧特性を示すものであって、低音域帯の音圧が比較的低いことを確認することができる。
このような低音弱化現象を克服するために振動板である表示パネルを大きくすれば低音の共鳴周波数は減少するが、中高音域帯の周波数帯域やはり低くなる問題がある。
また、低音を出力する別途のスピーカーを表示装置またはセット装置の一定位置にさらに配置する方案を考慮することができるが、このような場合、低音域帯はセット装置の後方や下部に出力される一方、中高音域帯は表示パネルで発生して、各周波数帯域の音の発生位置が相異になるので没入感を落とすことがある。
【0141】
一方、
図8bの実線は本発明の一実施形態のような2.1チャンネルタイプの表示装置の音域帯別音圧特性を図示するものであって、
図8aと比較する時、低音域帯、特に300Hz以下の周波数帯域の音圧が増加することを確認することができ、5kHz以上の高音域帯の音圧やはり
図8aの実施形態より増加することを確認することができる。
このように、本実施形態のような2.1チャンネルタイプの音響発生表示装置を用いると、左右側ステレオのみ具現した2チャンネルタイプの表示装置に比べて、低音域帯及び高音域帯音響特性が改善されることができ、低音及び中高音全て同一な表示パネルで発生することによって、没入感を向上させることができる。
【0142】
図9は、本実施形態による表示装置で、音分離隔壁部で反射される反射音波により発生する定在波と、それによる音響特性弱化現象を図示する。
図9のように、各アクチュエータによって表示パネルが振動することによって発生する音波は、アクチュエータ中央から放射状に広がりながら進行し、このような音波を便宜上、進行波と表現する。
【0143】
この際、進行する音波は音分離隔壁部またはバッフル部に合う場合、その音分離隔壁部及びバッフル部で反射されて反対方向に進行する反射波を形成する。
このような反射波は、進行波と重畳及び干渉されて、重畳された音波が進行できず、一定の位置に停滞されている、いわゆる定在波(standing wave)を形成し、このような定在波により音圧が減少して音響出力特性が悪くなることがある。
【0144】
即ち、
図9に示すように、中央アクチュエータからの進行波Aと第2音分離隔壁部600’で反射された反射波(B)により定在波が発生し、それによって低音特性が悪くなることがある。
また、中央領域(C)の隅領域でも進行波D、Eが斜めに反射されることで、このような音質劣化現象が発生できる。
【0145】
特に、低音を担当する中央アクチュエータ200の出力がより大きく、音分離隔壁部までの距離が近いため、中央領域の水平方向地点(
図9の点線表示領域)で発生する定在波が最も大きくなる。
即ち、左側領域または右側領域でも前記のような定在波による音質弱化現象が発生するが、中央領域の低音域帯音波が波長が長く、振幅が大きいので、定在波による影響をより大きく受ける。
【0146】
ここに、本発明の他の実施形態では、
図10及び
図11に示すように、音分離隔壁部の形状を変更することによって、このような定在波による音質劣化現象を最小化するようにする。
図10は本発明の他の実施形態による表示装置であって、定在波による影響を最小化するために、音分離隔壁部が折曲部を含む構造を図示する。
【0147】
図10の実施形態によれば、第1及び第2音分離隔壁部1600、1600’は、単純な直線形態でなく、中間に折り曲げられた折曲部1610を含む形態を有する。
この際、第1及び第2音分離隔壁部1600、1600’の折曲部1610は、低音用中央アクチュエータ200の中心と同一な垂直位置を有することが好ましい。
【0148】
即ち、第1及び第2音分離隔壁部1600、1600’の折曲部1610の先端位置は、中央アクチュエータ200の中心(P)と同一な水平ラインに配置できる。
このように、第1及び第2音分離隔壁部1600、1600’に折曲部が形成されれば、
図10に示すように、中央アクチュエータ200から水平方向に進行した進行波(B’)が上下に斜めに反射されることで、進行波(B’)と反射波(B’’)との重畳による定在波の形成が最小化される。
したがって、前述した定在波による低音特性劣化が改善できる。
【0149】
前述したように、中高音用左右側アクチュエータで発生する音波より中央領域の低音域帯音波が波長が長く、振幅が大きいため、定在波による影響をより大きく受ける。
したがって、
図10のように第1及び第2音分離隔壁部1600、1600’が中央アクチュエータ200の中心に向けて折り曲げられた折曲部1610を有することによって、低音域帯音響の定在波による音質劣化を最小化できるようになる。
【0150】
このような第1及び第2音分離隔壁部1600、1600’の折曲部は、
図10aのように、必ず直線が折り曲がれる形態である必要はないし、
図10bのように曲線形態の折曲部1610’を含むこともできる。
しかしながら、前述したように、第1及び第2音分離隔壁部1600、1600’は両面テープなどで構成されるため、
図10bのような曲線形態の折曲部1610’より
図10aのような折った直線形態の折曲部1610が製作がより容易であるという長所がある。
【0151】
即ち、
図10aのように、第1及び第2音分離隔壁部1600、1600’は垂直方向と一定の角度を有しながら延びる第1直線部1605及び第2直線部1605’と、第1直線部及び第2直線部の間に折った部分で形成される折曲部1610を有することが組立上、より有利でありうる。
【0152】
図11は本発明の更に他の実施形態であって、中央アクチュエータまたは左右側アクチュエータなどが2以上の離隔したサブアクチュエータを備える構造と、その音分離隔壁部の形状を図示する。
図2の実施形態では各アクチュエータが1つの単一アクチュエータで構成した例を説明したが、
図11の実施形態では中央アクチュエータまたは左右側アクチュエータのうち、1つ以上を2以上の離隔配置されたサブアクチュエータを含むことができる。
例えば、中央アクチュエータ1200は、
図11aに示すように、中央領域(C)の中央に配置される単一アクチュエータで構成されるか、または
図11bに示すように、水平方向に隣接配置される2つの中央サブアクチュエータ1200−1、1200−2で構成できる。この際、左側の中央サブアクチュエータ1200−1を第1アクチュエータ、右側の中央サブアクチュエータ1200−2を第6アクチュエータと表現することができる。
また、左側アクチュエータは左側領域(L)内で上下方向に一定距離離隔配置される2つの左側サブアクチュエータ1200’−1、1200’−2で構成されることができ、右側アクチュエータやはり対称的な構成を有することができる。
【0153】
この際、第1または第2音分離隔壁部2600、2600’は3個の折曲部を有する形態に形成されることができ、各折曲部は
図11aのような直線折曲部または
図11bのような曲線折曲部で形成できる。
第1音分離隔壁部2600を基準に説明すると、中央の第2折曲部2620は中央アクチュエータの中心(P)に向かい、上部の第1折曲部2610は上部に配置される左側サブアクチュエータ1200’−1の中心に向かい、下部の第3折曲部2630は下部に配置される左側サブアクチュエータ1200’−2の中心に向かうように形成できる。
即ち、第1乃至第3折曲部2610、2620、2630の先端地点は、各々上部の左側サブアクチュエータ1200’−1、中央アクチュエータ1200、及び下部の左側サブアクチュエータ1200’−2の中心と同一な垂直位置を有する。この際、上部の左側サブアクチュエータ1200’−1及び下部の左側サブアクチュエータ1200’−2は、各々第1アクチュエータ及び第4アクチュエータと表現されることができ、同様に上部の右側サブアクチュエータ1200’’−1及び下部の右側サブアクチュエータ1200’’−2は各々第3アクチュエータ及び第5アクチュエータと表現できる。
【0154】
同様に、表示パネルの右側の第2音分離隔壁部2600’やはり第4折曲部、第5折曲部、及び第6折曲部を有し、中央の第5折曲部は中央アクチュエータの中心(P)に向かい、上部の第4折曲部は上部に配置される右側サブアクチュエータ1200’’−1の中心に向かい、下部の第6折曲部は下部に配置される右側サブアクチュエータ1200’’−2の中心に向かうようにジグザグ形態に配置できる。
このような構成を有する場合、
図11aに示すように、中央アクチュエータ1200で水平方向に進行した進行波は第2折曲部2620で上下に分散反射され、各々の左側サブアクチュエータ1200’−1、1200’−2で水平方向に進行した進行波は各々第1折曲部2610及び第3折曲部2630で分散されて反射されることで、全ての音域帯で定在波の形成が抑制できる。
【0155】
このように、
図11のような実施形態では、左/右側アクチュエータを上下に離隔配置される2つのサブアクチュエータで構成し、音分離隔壁部が各アクチュエータに向かう3個の折曲部を有するジグザグ形態に構成することによって、低音及び中高音域帯域全てで定在波による音質特性弱化を最小化することができる効果がある。
【0156】
図12は本発明の更に他の実施形態であって、低音特性を向上させ、放熱機能を有する金属プレートをさらに含む実施形態を図示する。
図12の実施形態による表示装置では、中央アクチュエータ200の周囲に配置される金属プレート800をさらに含む。
【0157】
このような金属プレート800は、一定の質量を有しながら熱伝導性を有する板状部材であって、中央領域(C)の表示パネルの一部に付着されることができ、中央アクチュエータを中心に置いて配置できる。
音響発生振動板の強度をs、重さをmとする時、そのような振動板の振動により発生する音波の最低共鳴振動数f
0は、以下の<数式1>により決定される。
【数1】
【0158】
したがって、前述した金属プレート800を用いると、<数式1>で振動板の重さが増加して結果的に発生音波の振動数(周波数)を減少させて低音特性をさらに向上させることができる。
また、中高音用左右側アクチュエータに比べて中央アクチュエータは強い出力によって内部で一定以上の熱が発生することがあるが、金属プレート800がそのような熱を一定程度吸収することができる。
特に、表示パネル100が有機発光表示パネル(OLED)の場合、内部に配置される有機発光材料が熱に特に脆弱であるので、中央アクチュエータ200で発生した熱が有機発光材料に伝達される場合、性能劣化が発生する可能性がある。
【0159】
したがって、
図12の実施形態による金属プレート800が中央アクチュエータ200で発生する熱を放出するヒットシンクまたは熱放出部材として機能することによって、表示パネルの性能弱化を防止することができる。
このような金属プレート800は、アルミニウムなどの金属材料で形成できるが、それに限定されるものではなく、熱伝導性と一定の質量を有する材料であれば、充分である。
また、金属プレート800の厚さ、大きさなどは、前述した<数式1>による低音補強程度によって適切に選択できる。
また、金属プレート800は中央アクチュエータを中心に対称的に配置されることによって、中央領域で振動板の均一な振動を可能にすることが好ましい。
【0160】
図13は、本実施形態による音分離隔壁部の細部構成を図示し、前述したように、第1及び第2音分離隔壁部のうち、第1音分離隔壁部600を代表として説明する。
図13に示すように、本実施形態の第1音分離隔壁部600は表示パネルの上下方向に延長され、かつ表示パネル100と後面支持部であるカバーボトム300との間に配置される隔壁構造物であって、左側アクチュエータ200’で発生する中高音域帯音響と中央アクチュエータ200で発生する低音域帯音響を分離することによって、両音響の干渉などによる音響特性の低下を防止するためのものである。
このような第1音分離隔壁部600は、フォームパッドまたは一面/両面テープで構成されることができ、少なくともカバーボトムの上面には接着されなければならず、表示パネルの底面とは接着または非接着形態に接触できる。
【0161】
また、第1音分離隔壁部600は低音及び中高音域帯音響の音分離機能と共に低音放出特性を向上させるために、表示パネルの底面には非接着形態に接触することができ、第1音分離隔壁部600の高さ(H1)は表示パネル100とカバーボトム300との間の間隔(T)、即ち第1乃至第3エアーギャップ空間700、700’、700’’の厚さと等しいか大きいことがある。
一方、第1音分離隔壁部600の上端面は表示パネルの底面と接触しなければならないが、表示パネルの底面とは接着されて固定されることもでき、表示パネルの底面に接着されていない状態で接触することもできる。
【0162】
即ち、
図13aの実施形態では第1音分離隔壁部600がカバーボトム300の上面に接着される下部接着層610と、表示パネルの底面に接着される上部接着層610’と、2つの接着層の間に配置される隔壁層620を含んで構成され、このような音分離隔壁部はカバーボトムの上面と表示パネルの底面全てに接着固定できる。
図13aのように、第1音分離隔壁部600がカバーボトム300と表示パネル100全てに接着される形態では、隣接するエアーギャップ空間の振動をほとんど吸収して他のエアーギャップ空間に伝達しないので、低音と中高音の音分離特性に優れるという長所がある。
しかしながら、
図13aの構造では第1エアーギャップ空間(AG C)及び第2エアーギャップ空間(AG L)の振動が完全に分離されるので、振動板の大きさが小さくなって低音域帯音圧が減少できる。
【0163】
図13bの実施形態による第1音分離隔壁部600は、カバーボトム300の上面に接着される下部接着層610と、下部接着層の上部に配置される隔壁層620のみを含んで構成することによって、カバーボトムの上面のみに接着され、表示パネルの底面には非接触式により接触できる。
即ち、音分離隔壁部600の隔壁層の上端面は表示パネルの底面に接触するが、接着されない。
図13bの実施形態によれば、音分離隔壁部が表示パネルに接着されていない状態で接触することによって、中高音域音響出力のために弱い振動をする場合には、その振動をほとんど吸収することによって、低音及び中高音の音分離機能をすると共に、低音域帯の強い振動がある場合には、振動減殺量を減らして低音特性が維持できるようにする。
即ち、
図13bの実施形態によれば、中高音域帯では音分離特性を確保し、低音域帯では振動板を大きく活用して低音域帯の音圧減少を最小化することができる。
また説明すると、
図13bの実施形態によれば、中高音域帯音響出力のために表示パネルが弱く振動する場合には、音分離隔壁部が振動をほとんど吸収して低音と左側中高音の音分離特性を維持するようになり、低音域帯音響出力のために振動板が強く振動する場合には、音分離隔壁部がその振動の一部だけを吸収するようにすることで、表示パネル全体を振動板として活用して低音特性が維持できるようになる。
【0164】
図13cに示すように、第1音分離隔壁部600は表示パネルとカバーボトムとの間のギャップ(T)より大きい高さH1を有することができる。
即ち、
図13cに示すように、表示パネル100がカバーボトム300に結合された状態で表示パネルとカバーボトムとの間のギャップをTとする時、第1音分離隔壁部600の高さH1は表示パネルとカバーボトムとの間のギャップTと等しいか大きいことがある。
ここで、第1音分離隔壁部の高さH1は第1音分離隔壁部が表示パネルとカバーボトムとの間に取り付けられる以前状態の高さを意味する。
したがって、第1音分離隔壁部600は表示パネルとカバーボトムとの間のギャップを完全に埋めて第1音分離隔壁部の上端面が表示パネルの底面に接触するようになり、表示パネルとカバーボトムの組立時、第1音分離隔壁部600が一定程度圧縮できる。
このように、第1音分離隔壁部600の高さH1を表示パネルとカバーボトムとの間のギャップ(T)より大きいようにすることで、前述したような音分離隔壁部による音分離特性を向上させることができる。
【0165】
一方、第1音分離隔壁部600の高さH1と表示パネルとカバーボトムとの間のギャップTとの間の差が大きい場合には、音分離特性は良くなり、音の歪曲(Distortion)が小さくなるが、低音域帯の音圧が減少することがあり、反対に、音分離隔壁部600の高さH1と表示パネルとカバーボトムとの間のギャップTとの間の差がほとんどない場合には、低音域帯の音圧減少は最小化されるが、音分離特性が多少低下することがある。
したがって、表示パネルとカバーボトムとの間のギャップTに対する第1音分離隔壁部600の高さH1を適切に選択することによって、音分離特性を維持しながらも、低音域帯音圧減少及び音の歪曲現象を最小化することができる。
一方、第1音分離隔壁部600は一定の幅Wを有し、このような音分離隔壁部の幅Wは約8〜12mmに決定できる。
第1音分離隔壁部の幅Wが大きくなれば音分離特性は優れるになるが、結果的に、左右振動板を減少させて音響出力量を減少させることができ、幅Wが小さければ必要な音分離特性を維持できなくなる。
したがって、本実施形態では第1音分離隔壁部の幅Wを約8〜12mmに設定することによって、音分離特性を維持しながらも音圧減少を最小化することができる。
【0166】
図14は本発明の他の実施形態に関するものであって、
図14aはバッフル部が表示パネルの内側に配置される構造を例示し、
図14bは音分離隔壁部が多重隔壁構造を有する例を図示する。
図15は音分離隔壁部の他の実施形態であって、3重隔壁構造を有する音分離隔壁部を図示する。
【0167】
前述した実施形態ではバッフル部400が表示パネルの縁部に沿って配置される構成を例示したが、必ずこのような構成に限定されるものではなく、
図14aのように、バッフル部1400が表示パネルの内側に配置されることもできる。
この際、バッフル部1400はミドルキャビネット500と分離されて表示パネル100とカバーボトム300との間に配置されることができ、前述したように、接着部材とその外郭のシーリング部材を含む二重構造でありうる。
各アクチュエータは、中央領域、左側領域、及び右側領域の中央に配置される場合が最も理想的でありうる。
即ち、前記のように、アクチュエータが該当領域の真ん中に配置されれば、上下左右振動空間の大きさが全て同一であるので、振動特性が最も優れるということである。
【0168】
しかしながら、表示パネルの大きさに従って中央領域と左右側領域が正方形にならないことがある。
このような場合、
図14aのように、バッフル部1400を表示パネルの縁部でないその内側に配置することによって、中央領域及び左右側領域を正方形に形成し、各領域の上下左右対称である位置に各アクチュエータを配置できるようになる。
このように、中央アクチュエータ200及び左右側アクチュエータ200’、200’’が各々中央領域(C)、左側領域(L)、及び右側領域(R)の真ん中に配置できるようにバッフル部及び音分離隔壁部の位置を設定することによって、ステレオ音響具現特性を向上させることができるだけでなく、偏振動を防止して表示装置の耐久性及び音響出力の信頼性を向上させることができる。
【0169】
また、
図14bに示すように、第1音分離隔壁部を2つのサブ音分離隔壁部3600−1、3600−2、またはサブ隔壁部を含む二重隔壁構造または多重隔壁構造で具現することもできる。
一般に、中央領域で発生する低音の共鳴振動数(周波数)と左右側領域で発生する中高音の共鳴振動数には差があり、このような相異する周波数を有する音波が干渉するので、相互間の音響特性に悪い影響を及ぼす可能性がある。
したがって、中央領域と左右側領域の音分離特性をより確実にするために、
図14bのように同一な構造の2以上のサブ音分離隔壁部を一定距離離隔するように平行に配置する二重隔壁構造を採択することができる。
この際、多数のサブ音分離隔壁部の間の距離が大きくなるほど音分離特性は向上するが、各領域の振動領域が減少するので、音圧が減少する可能性があるので、多数のサブ音分離隔壁部の間の距離d1は約5〜15mmに設定されることが好ましい。
即ち、
図14bのように、第1音分離隔壁部を二重隔壁構造で構成し、かつ多数のサブ音分離隔壁部の間の距離d1は約5〜15mmに設定することによって、音圧を減少させないながらも低音と中高音領域の音分離特性をより向上させることができる。
【0170】
また、他の実施形態によれば、表示パネルは行方向(Row direction)及び列方向(Column direction)として画定されるピクセルマトリックスを含み、多数のアクチュエータは前記行方向及び列方向のうち、少なくとも1つと整列できる。この際、1以上の隔壁部または隔壁は列方向(Column direction)に延びることができ、左側領域及び右側領域には各々2つ以上のアクチュエータが配置され、かつ2つ以上のアクチュエータは該当領域内で行方向(Row direction)または列方向(Column direction)に整列できる。
【0171】
以上のように、本実施形態によれば、表示パネルの中央領域に低音用アクチュエータを配置し、中央領域の左側領域及び右側領域に各々左側及び右側中高音用アクチュエータを配置し、各アクチュエータが該当する領域の表示パネルを振動させて音響を発生させることによって、広い音域帯で優れる音響特性を有する表示装置を提供することができる。
より具体的に、表示パネルの中央領域に配置される低音用中央アクチュエータと、前記中央領域の左側領域及び右側領域に中高音用左側及び右側アクチュエータを配置し、中央領域と左側領域及び中央領域と右側領域との間に配置される音分離隔壁部と、前記中央領域と左右側領域の縁部に沿って配置されるバッフル部を備えることによって、優れる低音及びステレオ音響具現が可能なパネル振動型音響発生表示装置を提供することができる。
また、中央領域と左右側領域とを分割する音分離隔壁部の形状をアクチュエータ位置に連動して最適化することによって、各領域で発生できる反射波または定在波による音質特性劣化を防止することができる効果がある。
【0172】
また、中央領域と左右側領域とを分割する音分離隔壁部の高さ、個数、表示パネルとの接着の有無などを調節することによって、中央低音及び左右ステレオ音響具現特性に優れる表示装置を提供することができる効果がある。
【0173】
以上の説明及び添付の図面は本発明の技術思想を例示的に示すことに過ぎないものであって、本発明が属する技術分野で通常の知識を有する者であれば本発明の本質的な特性から逸脱しない範囲で構成の結合、分離、置換、及び変更などの多様な修正及び変形が可能である。したがって、本発明に開示された実施形態は本発明の技術思想を限定するためのものでなく、説明するためのものであり、このような実施形態によって本発明の技術思想の範囲が限定されるものではない。本発明の保護範囲は請求範囲により解釈されなければならず、それと同等な範囲内にある全ての技術思想は本発明の権利範囲に含まれるものと解釈されるべきである。
また、本願は以下に記載する態様を含む。
(態様1)
第1領域、第2領域、及び第3領域を含む表示パネルと、
第1アクチュエータ、第2アクチュエータ、及び第3アクチュエータを含み、前記第1アクチュエータ、第2アクチュエータ、及び第3アクチュエータの各々は残りの2つアクチュエータと長軸方向に離隔し、前記第1アクチュエータ、第2アクチュエータ、及び第3アクチュエータは各々前記第1領域、第2領域、及び第3領域で前記表示パネルと接触して前記表示パネルを振動させて音響を発生させる3個以上の音響発生アクチュエータと、
前記表示パネルの後方で前記3個以上の音響発生アクチュエータを支持する支持構造と、
を含む、表示装置。
(態様2)
前記第1領域と第2領域とを分離する第1隔壁と、
前記第2領域と第3領域とを分離する第2隔壁と、
をさらに含む、態様1に記載の表示装置。
(態様3)
前記第1隔壁は前記長軸を横切る方向に延び、前記表示パネルと前記支持構造のうち、少なくとも1つに接触する、態様2に記載の表示装置。
(態様4)
前記第2隔壁は前記長軸を横切る方向に延び、前記表示パネルと前記支持構造のうち、少なくとも1つに接触する、態様2に記載の表示装置。
(態様5)
前記第2領域は前記表示パネルの中央領域を含み、前記中央領域は第1領域及び第3領域より大きい、態様1に記載の表示装置。
(態様6)
前記第1領域及び第3領域は、各々前記第2領域の左側及び右側領域である、態様5に記載の表示装置。
(態様7)
前記第2アクチュエータの低周波数帯域の限界周波数は、前記第1アクチュエータ及び前記第3アクチュエータの各々の低周波数帯域の限界周波数より低い、態様1に記載の表示装置。
(態様8)
前記第1隔壁及び第2隔壁の各々は、前記第2アクチュエータ方向に折り曲げられる折曲部を含む、態様2に記載の表示装置。
(態様9)
前記折曲部の先端位置は、前記第2アクチュエータの中心を通過する長軸方向ライン上に配置される、態様8に記載の表示装置。
(態様10)
前記3個以上の音響発生アクチュエータは、前記第1領域及び第3領域内に各々配置される第4アクチュエータ及び第5アクチュエータをさらに含む、態様2に記載の表示装置。
(態様11)
前記第4アクチュエータは第1アクチュエータの下部に、第5アクチュエータは前記第3アクチュエータの下部にある、態様10に記載の表示装置。
(態様12)
前記第1隔壁は、前記第1アクチュエータ方向に折り曲げられる第1折曲部と、前記第2アクチュエータ方向に折り曲げられる第2折曲部と、前記第4アクチュエータ方向に折り曲げられる第3折曲部とを含む、態様11に記載の表示装置。
(態様13)
前記第1折曲部の先端位置は前記第1アクチュエータに向かい、前記第2折曲部の先端位置は前記第2アクチュエータに向かい、前記第3折曲部の先端位置は前記第4アクチュエータの中心に向かうように、前記第1隔壁はジグザグ形態に配置される、態様12に記載の表示装置。
(態様14)
第2隔壁は、前記第3アクチュエータ方向に折り曲げられる第4折曲部と、前記第2アクチュエータ方向に折り曲げられる第5折曲部と、前記第5アクチュエータ方向に折り曲げられる第6折曲部を含み、
前記第4折曲部の先端位置は前記第3アクチュエータに向かい、前記第5折曲部の先端位置は前記第2アクチュエータに向かい、前記第6折曲部の先端位置は前記第5アクチュエータの中心に向かうように、前記第2隔壁はジグザグ形態に配置される、態様13に記載の表示装置。
(態様15)
前記3個以上の音響発生アクチュエータは、第2領域内に配置される第6アクチュエータをさらに含む、態様10に記載の表示装置。
(態様16)
前記第1隔壁及び第2隔壁はジグザグ形態に配置される、態様2に記載の表示装置。
(態様17)
前記第2アクチュエータに隣接して配置される金属プレートをさらに含む、態様1に記載の表示装置。
(態様18)
前記金属プレートは前記第2領域の前記表示パネル部分に付着され、前記第2アクチュエータから熱を伝導するよう構成されている、態様17に記載の表示装置。
(態様19)
前記第1隔壁及び第2隔壁は前記支持構造と前記表示パネルとの間に配置され、前記第1隔壁及び第2隔壁は少なくとも前記支持構造に接着される、態様2に記載の表示装置。
(態様20)
前記第1隔壁及び第2隔壁と共に前記第1アクチュエータ、第2アクチュエータ、及び第3アクチュエータの周囲に各々第1空間、第2空間、及び第3空間を構成するように、前記第1アクチュエータ、第2アクチュエータ、及び第3アクチュエータの各々を囲むように配置されるバッフル部をさらに含む、態様2に記載の表示装置。
(態様21)
前記バッフル部は、接着部とシーリング部のうちの1つ以上を含む、態様20に記載の表示装置。
(態様22)
前記第1アクチュエータ、第2アクチュエータ、及び第3アクチュエータが各々挿入されて支持構造に固定されるように、前記支持構造は第1支持孔、第2支持孔、及び第3支持孔を含む、態様1に記載の表示装置。
(態様23)
映像を表示する表示パネルと、
前記表示パネルと連結されて動作し、前記表示パネルに振動を提供して表示パネルの表示方向に沿って音響を放出する複数のアクチュエータと、
を含む、装置。
(態様24)
前記表示パネルは、行方向(Row direction)及び列方向(Column direction)を画定するピクセルマトリックスを含み、前記複数のアクチュエータは前記行方向及び列方向のうちの少なくとも1つと整列される、態様23に記載の装置。
(態様25)
前記複数のアクチュエータは、前記表示パネルの中央領域に配置される1つ以上の第1アクチュエータと、前記中央領域と他の2つ以上の領域に配置される2つ以上の第2アクチュエータを含む、態様23に記載の装置。
(態様26)
1つ以上の第1アクチュエータのための第1区画と2つ以上の第2アクチュエータのための第2区画を提供するために、前記第1アクチュエータ及び第2アクチュエータの間、または2つの第2アクチュエータの間にある1つ以上の隔壁をさらに含み、第1区画及び第2区画は第1アクチュエータ及び第2アクチュエータと協働して前記表示パネルから放出される音響を発生する、態様25に記載の装置。
(態様27)
1つ以上の前記隔壁は、実質的に列方向(Column direction)に延びる、態様26に記載の装置。
(態様28)
前記第1区画内の1つ以上の第1アクチュエータ、及び前記第1区画の左側位置及び右側位置に隣接した第2区画内の1つ以上の第2アクチュエータは、行方向(Row direction)に整列される、態様26に記載の装置。
(態様29)
前記2つ以上の第2アクチュエータは、列方向(Column direction)に整列される、態様25に記載の装置。
(態様30)
前記第1アクチュエータ及び第2アクチュエータのうちの1つ以上は、前記表示パネルの下面と直接接触する、態様25に記載の装置。
(態様31)
前記第1アクチュエータ及び第1区画は、第2区画と動作する第2アクチュエータで発生する音響と比較する時、低音音響を発生する、態様30に記載の装置。
(態様32)
前記1つ以上の隔壁は第1区画及び第2区画と動作する第1アクチュエータ及び第2アクチュエータにより発生する音響の音響特性を向上させる折曲構造を含む、態様26に記載の装置。
(態様33)
前記第1区画及び第2区画のうちの1つ以上は実質的に密封される、態様26に記載の装置。
(態様34)
前記表示パネルは有機発光ダイオード(OLED)を含み、前記装置は前記第1アクチュエータ及び第2アクチュエータのうちの1つ以上から熱を放出する1つ以上の熱放出部材をさらに含む、態様23に記載の装置。
(態様35)
第1領域と第2領域を含む表示パネルと、
前記表示パネルの長軸方向に互いに離隔する第1アクチュエータ及び第2アクチュエータを含み、前記第1アクチュエータ及び第2アクチュエータの各々は前記第1領域及び第2領域で各々前記表示パネルと接触して前記表示パネルの振動によって音響を発生する2つ以上の音響発生アクチュエータと、
前記2つ以上の音響発生アクチュエータを支持するために前記表示パネルの後方に配置される支持構造と、
前記第1領域及び第2領域を分離する第1隔壁と、
を含む、表示装置。
(態様36)
前記表示パネルは第3領域をさらに含み、前記表示装置は前記第2領域と第3領域とを分離する第2隔壁をさらに含む、態様35に記載の表示装置。
(態様37)
前記第1隔壁及び第2隔壁は平行に配置される実質的に同一な構造を有する2つ以上のサブ隔壁部を含む多重隔壁構造である、態様36に記載の表示装置。