(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記凹部の前記第2開口部の周縁部に前記中間部材の第5係合部が係合した状態で、前記操作部の前記複数の取付部を前記中間部材の表面側から前記中間部材の裏面側に通過可能にするように、前記略円環形状の中間部材には、前記操作面に対して垂直な方向から見て、前記複数の取付部に対応する位置に配置される複数の切欠きが設けられている、請求項17に記載のインバータ装置。
前記筐体は、前記操作部の操作面に対して垂直な方向から見て、略長方形形状を有し、前記操作面側に複数の冷却フィンが設けられている、請求項1〜19のいずれか1項に記載のインバータ装置。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、上記特許文献1に記載されたインバータ装置では、操作パネル基板の固定的に配置された柱状の操作パネル側コネクタと、本体ケースの内部(インバータ装置本体部)の固定的に配置された柱状の本体側コネクタとが接続されている。このため、本体ケースに対する操作パネル部の取り付け方向が、固定された一定の方向であると考えられる。その結果、インバータ装置の配置方向を変更した場合(たとえば、縦置き(縦方向配置)と横置き(横方向配置)との間で配置方向を変更した場合)には、インバータ装置の配置方向の変更に伴って操作パネル基板(操作パネル部)の配置方向も変更されてしまう。このため、操作パネル部に対するユーザの操作が困難になるという問題点がある。
【0007】
この発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、この発明の1つの目的は、配置方向が変更された場合でも、操作部の操作が困難になるのを抑制することが可能なインバータ装置を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記目的を達成するために、この発明の一の局面によるインバータ装置は、インバータ装置本体部と、インバータ装置本体部を覆う筐体と、筐体に取り付けられ、インバータ装置本体部を操作する操作部と
、操作部が配置される筐体の部分と、操作部との間に挟まれるシール部材と、を備え、筐体は、複数の異なる配置方向に配置可能に構成されており、操作部は、筐体の配置方向に応じて取り付け方向を所定の角度回動させて取り付け可能に構成されて
おり、筐体および操作部の少なくとも一方には、シール部材を位置決めする位置決め部が設けられている。
【0009】
この発明の一の局面によるインバータ装置では、上記のように、操作部を、筐体の配置方向に応じて、取り付け方向を所定の角度回動させて取り付け可能に構成する。これにより、たとえば、縦置き(縦方向配置)から横置き(横方向配置)に、インバータ装置の配置方向が変更された場合でも、ユーザにとって操作部が操作しやすい方向に、操作部を所定の角度回動させて取り付けることができる。その結果、インバータ装置の配置方向が変更された場合でも、操作部の操作が困難になるのを抑制することができる。
【0010】
上記一の局面によるインバータ装置において、好ましくは、操作部は、操作部を筐体に取り付けるための複数の取付部を有し、複数の取付部は、操作部の外周縁近傍に配置されている。このように構成すれば、操作部を90度(または、180度、270度)回動させた場合でも、複数の取付部のそれぞれと操作部の中心との距離を容易に略一定にすることができる。これにより、容易に、操作部を90度(または、180度、270度)回動させて取り付けることができる。
【0011】
上記一の局面によるインバータ装置において、好ましくは、操作部は、操作部の操作面に対して垂直な方向から見て、略正方形形状、または、略円形状を有している。このように構成すれば、複数の取付部のそれぞれと操作部の中心との距離をさらに容易に略一定にすることができる。
【0012】
上記一の局面によるインバータ装置において、好ましくは、操作部は、インバータ装置本体部を操作する押しボタンを含む。ここで、一般的に、押しボタンの表面には、操作内容を表す文字などが記載されている。そして、操作部の取り付け方向が固定されている場合、インバータ装置本体部の配置方向の変更に伴って、押しボタンの表面に記載された文字がユーザにとって読みにくい方向に向く可能性がある。そこで、操作部を、インバータ装置本体部の配置方向に応じて、筐体に対する取り付け方向を所定の角度回動させて取り付け可能に構成することによって、押しボタンに記載される文字をユーザが読みやすいように、操作部を取り付けることができる。
【0013】
上記一の局面によるインバータ装置において、好ましくは、筐体は、操作部が嵌め込まれる第1開口部が設けられており、
シール部材は、操作部と第1開口部の外周縁近傍部の間に設けられる枠状のガスケットを
含み、第1開口部の外周縁近傍には、筐体の外側に突出する複数のボス部が設けられており、ガスケットには、ボス部が貫通する孔部が設けられている。このように構成すれば、ガスケットの移動を、ガスケットの孔部を貫通するボス部により規制しながら、操作部と筐体との間から異物が筐体内に侵入するのをガスケットにより抑制することができる。
【0014】
この場合、好ましくは、操作部は、操作部を筐体に取り付けるための複数の取付部を有し、複数のボス部には、複数の取付部を介して締結部材が締結される複数の締結孔部が設けられている。このように構成すれば、ガスケットの移動を規制するためのボス部が、締結孔部を兼ねているので、インバータ装置の構成を簡略化することができる。
【0015】
上記第1開口部の外周縁近傍にボス部が設けられているインバータ装置において、好ましくは、第1開口部の外周縁近傍には、第1リブ部が設けられており、ガスケットは、第1リブ部に枠状のガスケットが位置決めされるように構成されている。このように構成すれば、ガスケットの、第1開口部の中心側への移動を、容易に、第1リブ部により抑制することができる。
【0016】
この場合、好ましくは、第1リブ部は、第1開口部の外周縁近傍に沿って第1開口部の開口端面に周状に突出するように設けられている。このように構成すれば、第1リブ部が開口部の外周縁近傍に部分的に設けられる場合と異なり、ガスケットの、第1開口部の中心側への移動を、より確実に抑制することができる。これにより、操作部と筐体との間から異物が筐体内に侵入するのをより確実に抑制することができる。
【0017】
上記一の局面によるインバータ装置において、好ましくは、筐体には、操作部が嵌め込まれる第1開口部が設けられており、第1開口部の内側面には、第1開口部の中央部側に突出する第2リブ部が設けられている。このように構成すれば、ユーザが操作部を操作(押下)した場合に、操作部が筐体の内部に脱落するのを第2リブ部により防止することができる。また、操作部が第2リブ部に支持されるので、安定した状態で、操作部を操作することができる。すなわち、操作部の操作性(操作感)を向上させることができる。
【0018】
上記一の局面によるインバータ装置において、好ましくは、操作部と、インバータ装置本体部とは、操作部の回動に伴って回動する配線により接続されている。このように構成すれば、操作部とインバータ装置本体部との接続を維持した状態で、操作部の筐体に対する取り付け方向を所定の角度回動させることができる。
【0019】
上記一の局面によるインバータ装置において、好ましくは、操作部は、操作部本体部と、操作部本体部を取り囲むように設けられ、操作部本体部を支持する枠状の支持部とを含み、操作部本体部は、枠状の支持部に係合する第1係合部を有し、枠状の支持部は、操作部本体部の第1係合部に係合する第2係合部を有する。このように構成すれば、操作部本体部が、所定の角度回動させて取り付け可能な形状でない場合でも、枠状の支持部を所定の角度回動させて取り付け可能な形状にすることにより、操作部を所定の角度回動させて取り付けることができる。
【0020】
この場合、好ましくは、枠状の支持部は、鋼板により構成されているとともに、枠状の支持部の表面に略直交するように切り起こされた切り起こし部を含み、枠状の支持部の第2係合部は、切り起こし部に設けられている切り起こし部側孔部を含み、操作部本体部の第1係合部は、切り起こし部側孔部に係合する爪部を含む。このように構成すれば、枠状の支持部は、鋼板により構成されているので、操作部が樹脂などにより形成されている場合と比べて、操作部の機械的強度および耐環境性を向上させることができる。なお、耐環境性とは、耐候性、耐薬品性および蒸気減菌への耐性などである。また、枠状の支持部の第2係合部は、切り起こし部に設けられている切り起こし部側孔部を含み、操作部本体部の第1係合部は、切り起こし部側孔部に係合する爪部を含むことによって、容易に、操作部本体部を枠状の支持部に取り付けることができる。
【0021】
上記一の局面によるインバータ装置において、好ましくは、操作部は、略円筒形状を有し、筐体には、略円筒形状の操作部が嵌め込まれ、操作部の操作面に対して垂直な方向から見て略円形状の凹部が設けられており、略円筒形状の操作部には、複数の取付部が設けられており、略円形状の凹部には、周方向に沿って、取付部が取り付けられる複数の被取付部が設けられている。このように構成すれば、周方向に沿って、複数の被取付部が設けられていることによって、取付部を被取付部から取り外すとともに略円筒形状の操作部を回動させた場合、操作部の取付部は、回動前とは異なる被取付部に取り付けられる。これにより、インバータ装置の配置方向が変更された場合でも、操作部の向きをユーザの操作に適した向きに容易に変更することができる。また、操作部が略円筒形状を有していることによって、操作部が矩形形状を有している場合よりも、ユーザは容易に操作部を回動させることができる。
【0022】
この場合、好ましくは、被取付部は、操作部側に突出し、周方向の一方側に開口が設けられ、かつ、周方向の他方側に壁部が設けられており、略円筒形状の操作部を、操作面に対して垂直な方向に延びる中心線を軸として、一方向に回動させることにより、取付部を被取付部の開口から挿入し、取付部を壁部に当接させることで、被取付部と取付部とを係合する。このように構成すれば、被取付部の周方向の一方側に開口が設けられていることによって、被取付部の上方に開口が設けられている場合に比べて、取付部が被取付部の上方へ抜けるのを抑制することができる。また、壁部が設けられていることによって、操作部の周方向の壁部側への移動を規制することができる。
【0023】
上記被取付部に壁部が設けられているインバータ装置において、好ましくは、被取付部は、開口から壁部に向かって狭くなるように形成されており、取付部を被取付部の開口から挿入し、壁部側に移動させることにより、取付部を壁部に当接させて、被取付部と取付部とを係合するように構成されている。このように構成すれば、被取付部が開口から壁部に向かって狭くなるように形成されていることによって、開口から取付部を容易に挿入させることができる。
【0024】
上記操作部が略円筒形状を有するインバータ装置において、好ましくは、操作部と凹部との間に配置される略円環形状の中間部材をさらに備え、中間部材の表面上には、操作面に対して垂直な方向から見て、複数の取付部に対応する位置に配置される複数の第3係合部が設けられており、操作部には、被取付部と取付部とが係合した状態で、複数の第3係合部のうちのいずれかに係合する第4係合部が設けられている。このように構成すれば、被取付部と取付部とが係合した状態で、第4係合部と複数の第3係合部のうちのいずれかとが係合していることによって、インバータ装置の運転中の振動、または、ユーザの接触等により、操作部が回転するのを抑制することができる。
【0025】
この場合、好ましくは、凹部の中央部には第2開口部が設けられており、中間部材は、凹部の底面部の裏面側において、第2開口部の周縁部に係合する第5係合部を有する。このように構成すれば、第5係合部により、中間部材を凹部の底面部に容易に固定することができる。
【0026】
上記第5係合部を有する中間部材を備えるインバータ装置において、好ましくは、凹部の第2開口部の周縁部に中間部材の第5係合部が係合した状態で、操作部の複数の取付部を中間部材の表面側から中間部材の裏面側に通過可能にするように、略円環形状の中間部材には、操作面に対して垂直な方向から見て、複数の取付部に対応する位置に配置される複数の切欠きが設けられている。このように構成すれば、操作部を配置する際に、操作部の複数の取付部を通過させるための切欠きが設けられていることによって、操作部の取付部と中間部材とが干渉しないように操作部を大きくする必要がない。その結果、インバータ装置が大型化するのを抑制することができる。また、切欠きの配置位置を指標に操作部を配置させることができるので、操作部の配置作業を簡略化させることができる。
【0027】
上記操作部が略円筒形状を有するインバータ装置において、好ましくは、略円筒形状の操作部の凹部側の外周縁近傍には、周方向に沿って延びる周状の溝部が設けられており、
シール部材は、被取付部と取付部とが係合した状態で、操作部の溝部と凹部との間に配置され
る。このように構成すれば、操作部の溝部と凹部との間にシール部材が配置されていることによって、操作部に液体が侵入するのを効果的に抑制することができる。
【0028】
上記一の局面によるインバータ装置において、好ましくは、筐体は、操作面に対して垂直な方向から見て、略長方形形状を有し、操作面側に複数の冷却フィンが設けられている。このように構成すれば、インバータ装置は、操作面が床または壁などに近接して対向するように配置されることがないので、冷却フィンからの冷却風の移動が床または壁などにより規制されるのを抑制することができる。これにより、冷却フィンによる冷却効率が低下するのを抑制することができる。
【発明の効果】
【0029】
本発明によれば、上記のように、配置方向が変更された場合でも、操作部の操作が困難になるのを抑制することができる。
【発明を実施するための形態】
【0031】
以下、本発明を具体化した実施形態を図面に基づいて説明する。
【0032】
図1を参照して、第1実施形態によるインバータ装置100の構成について説明する。
【0033】
[第1実施形態]
(インバータ装置の構成)
図1および
図2に示すように、インバータ装置100は、インバータ装置本体部100aを備えている。インバータ装置本体部100aは、図示しないコンバータ部およびインバータ部などを含む。
【0034】
また、インバータ装置100は、インバータ装置本体部100aを覆う筐体10を備えている。筐体10は、上側筐体11と下側筐体12とから構成されている。上側筐体11および下側筐体12は、箱形状を有している。そして、上側筐体11と下側筐体12とに囲まれた空間にインバータ装置本体部100aが配置されている。
【0035】
ここで、第1実施形態では、筐体10は、平面視において、略長方形形状を有する。そして、略長方形形状の筐体10の長辺10aおよび短辺10bに交差するように、複数の冷却フィン13が設けられている。すなわち、複数の冷却フィン13は、長辺10aおよび短辺10bに対して直交しないように、かつ、長辺10aおよび短辺10bに対して平行にならないように配置されている。具体的には、長辺10aおよび短辺10bに略45度の角度で交差するように形成されている。
【0036】
また、複数の冷却フィン13は、上側筐体11の上方側(Z1方向側)に配置されている。また、上側筐体11は、たとえば、アルミニウム、銅などの熱伝導率の比較的高い金属により構成されている。また、複数の冷却フィン13は、上側筐体11に一体的に形成されている。一例として、複数の冷却フィン13が一体的に形成されている上側筐体11は、ダイカストにより形成されている。
【0037】
また、インバータ装置100は、筐体10に取り付けられる操作部20を備えている。操作部20は、インバータ装置本体部100aを操作するように構成されている。なお、操作部20は、上側筐体11に取り付けられている。
【0038】
ここで、第1実施形態では、
図2に示すように、操作部20は、押し下げすることによりインバータ装置本体部100aを操作する押しボタン20aを含んでいる。すなわち、押しボタン20aは、液晶パネル(タッチパネル)上に押しボタンが表示されるような仮想的な押しボタンではなく、実際にユーザが押しボタン20aを押し下げる物理的な押しボタンである。また、押しボタン20aの表面上には、押しボタン20aが押下されることにより操作される内容を表す文字(「RUN」、「STOP」など)が記載されている。また、操作部20は、数字などが表示されるデジタル表示部20bを含んでいる。なお、押しボタン20aおよびデジタル表示部20bは、ユーザがボタン操作を行う操作面20cに設けられている。なお、操作部20は、上記のような構成に限らず、液晶パネル(タッチパネル)により、押しボタン20a、デジタル表示部20bを表示するようにしてもよい。
【0039】
また、インバータ装置100(インバータ装置本体部100a)は、複数の異なる配置方向に配置可能に構成されている。たとえば、インバータ装置100は、
図1に示すように、操作部20が上方側(Z1方向側)を向いた状態で配置(水平置き配置)される。また、インバータ装置100は、
図3に示すように、操作部20が左方側(X1方向側)に位置するように配置(横置き配置)される。また、インバータ装置100は、
図4に示すように、操作部20が下方側(Z2方向側)に位置するように配置(縦置き配置)される。なお、インバータ装置100は、壁に掛けられた状態で、横置き配置および縦置き配置することも可能である。
【0040】
ここで、第1実施形態では、操作部20は、インバータ装置本体部100aの配置方向に応じて、筐体10に対する取り付け方向を所定の角度回動させて取り付け可能に構成されている。具体的には、インバータ装置100(インバータ装置本体部100a)の水平置き配置、横置き配置、または、縦置き配置に応じて、ユーザが操作部20を見やすい方向に、筐体10に対する取り付け方向を所定の角度回動させて取り付け可能に操作部20が構成されている。
【0041】
たとえば、インバータ装置100が、水平置き配置の場合、
図2に示すように、押しボタン20aに記載されている文字が、Y2方向側を上、Y1方向側を下として表示されるように、操作部20が筐体10に取り付けられている。また、
図3に示すように、インバータ装置100が、横置き配置の場合、押しボタン20aに記載されている文字が、Z1方向側を上、Z2方向側を下として表示されるように、操作部20が筐体10に取り付けられている。なお、水平置き配置の場合(
図1参照)と、横置き配置の場合(
図3参照)とでは、筐体10に対する操作部20の取り付け方向は同じである。
【0042】
また、インバータ装置100が、
図4に示すように、縦置き配置の場合、押しボタン20aに記載されている文字が、Z1方向側を上、Z2方向側を下として表示されるように、操作部20が筐体10に取り付けられている。縦置き配置の場合、操作部20は、水平置き配置の場合(
図1参照)および横置き配置の場合(
図3参照)の筐体10に対する操作部20の取り付け方向に比べて、90度回動されている。なお、以下の説明では、インバータ装置100が水平置き配置されている場合について説明する。
【0043】
ここで、第1実施形態では、
図7に示すように、操作部20は、操作部20を筐体10に取り付けるための複数の孔部20dを有している。そして、複数の孔部20dは、略正方形形状に配置されている。具体的には、
図5に示すように、操作部20は、平面視において、略正方形形状を有している。そして、複数の孔部20dは、略正方形形状の操作部20の4隅に配置されている。詳細には、孔部20dは、ねじ部材30が貫通する貫通孔からなる。そして、貫通孔からなる複数の孔部20dを介して、ねじ部材30が筐体10の孔部16a(
図6参照)に締結(螺合)されることにより、操作部20が筐体10に取り付けられている。なお、孔部20dは、特許請求の範囲の「取付部」の一例である。また、孔部16aは、特許請求の範囲の「締結孔部」の一例である。また、ねじ部材30は、特許請求の範囲の「締結部材」の一例である。
【0044】
なお、
図6に示すように、筐体10の孔部16aも、略正方形形状に配置されている複数の孔部20dに対応するように、略正方形形状に配置されている。そして、複数の孔部20dの各々の間隔D1(
図7参照)と、複数の孔部16aの各々の間隔D2とは、略等しい。これにより、操作部20は、筐体10に対する取り付け方向を、C方向(
図5参照)に、所定の角度(たとえば、90度、180度、270度)回動させて取り付け可能に構成されている。なお、C方向とは、操作部20の表面に垂直な方向(
図5のZ方向)を回転軸方向として操作部20が回動する方向である。
【0045】
また、
図6に示すように、筐体10には、操作部20が嵌め込まれる開口部11aが設けられている。開口部11aの周縁部11bは、X方向およびY方向に沿った直線状の4つの辺部111と、辺部111同士を接続する円弧部112とを含む。また、開口部11aは、筐体10(上側筐体11)に設けられるZ1方向に突出する凸部14に設けられている。つまり、凸部14は、平面視において、枠状である。なお、開口部11a、および、周縁部11bは、それぞれ、特許請求の範囲の「第1開口部」および「第1開口部の外周縁近傍」の一例である。
【0046】
ここで、第1実施形態では、
図5に示すように、インバータ装置100は、操作部20と開口部11aの周縁部11b(
図6参照)との間に設けられる枠状のガスケット15を備えている。また、周縁部11b近傍には、筐体10の外側(Z1方向側)に突出する複数(第1実施形態では、4個)のボス部16(
図6参照)が設けられている。具体的には、4個のボス部16は、枠状の凸部14の4隅に設けられている。そして、ガスケット15には、ボス部16が貫通する孔部15aが設けられている。孔部15aは、枠状のガスケット15の4隅にそれぞれ設けられている。そして、ガスケット15の孔部15aにボス部16が貫通することにより、ガスケット15が位置決めされている。
なお、ガスケット15は、特許請求の範囲の「シール部材」の一例である。
【0047】
また、第1実施形態では、
図6に示すように、複数のボス部16には、複数の孔部20d(
図7参照)を介してねじ部材30が締結される孔部16aが設けられている。すなわち、ボス部16は、ガスケット15の位置決めのためのボスと、操作部20の取り付けのための孔部16aとを兼ねている。
【0048】
また、
図7に示すように、ねじ部材30は、脱落防止ねじから構成されている。脱落防止ねじは、ねじ部分30aの根元側の直径が、先端側の直径よりも小さくなるように構成されている。これにより、ねじ部分30aの根元側と先端側との境界の段差部が、孔部20d(貫通孔の周縁)に引っかかり、脱落が防止される。
【0049】
また、第1実施形態では、
図6に示すように、開口部11aの周縁部11bには、筐体10の外側(Z1方向側)に突出する第1リブ部17が設けられている。具体的には、第1リブ部17は、開口部11aの周縁部11bに沿って開口部11aの開口端面に周状に突出するように(壁状に)設けられている。すなわち、第1リブ部17は、開口部11aの全周に渡って形成されている。言い換えると、第1リブ部17は、枠状の凸部14の内周に、全周に渡って形成されている。そして、ガスケット15は、第1リブ部17に枠状のガスケット15の内周面15b(
図5および
図6参照)が位置決めされるように構成されている。すなわち、第1リブ部17とガスケット15の内周面15bとが当接されることにより、ガスケット15の内周面15bが位置決めされる。
【0050】
また、第1実施形態では、
図6に示すように、開口部11aの内側面113には、操作部20が筐体10の内部に脱落するのを防止するための第2リブ部18が設けられている。第2リブ部18は、開口部11aの中央部側に突出するように形成されている。また、第2リブ部18は、枠状の凸部14の4隅に対応する領域にそれぞれ設けられている。また、第2リブ部18は、開口部11aの円弧部112に対応する領域(内側面113)に設けられており、円弧形状を有する。
【0051】
また、第1実施形態では、
図5に示すように、操作部20と、インバータ装置本体部100aとは、操作部20の回動に伴って回動する配線19により接続されている。たとえば、配線19は、回動(捻り)可能なケーブルから構成されている。これにより、操作部20を、所定の角度回動させた場合でも、操作部20とインバータ装置本体部100aとの接続を維持したまま、配線19も回動される(捻られる)。すなわち、操作部20とインバータ装置本体部100aとの接続を維持したまま、操作部20を回動させて筐体10に取り付けることが可能である。
【0052】
(操作部の詳細な構成)
次に
図7および
図8を参照して、操作部20の詳細な構成について説明する。
【0053】
第1実施形態では、
図7および
図8に示すように、操作部20は、操作部本体部21と、操作部本体部21を取り囲むように設けられ、操作部本体部21を支持する枠状の支持部22とを含む。そして、操作部本体部21は、枠状の支持部22に係合する爪部21aを有する。また、枠状の支持部22は、操作部本体部21の爪部21aに係合する孔部22aを有する。具体的には、枠状の支持部22は、鋼板(たとえば、塗装鋼板、メッキ鋼板、ステンレス鋼板など)により構成されている。また、枠状の支持部22は、枠状の支持部22の表面22bに略直交するように切り起こされた切り起こし部22cを含む。そして、枠状の支持部22の切り起こし部22cに、孔部22aが設けられている。また、孔部22aは、略矩形形状を有する。なお、爪部21aは、特許請求の範囲の「第1係合部」の一例である。また、孔部22aは、特許請求の範囲の「第2係合部」および「切り起こし部側孔部」の一例である。
【0054】
また、切り起こし部22cは、枠状の支持部22の対向する2つの辺部にそれぞれ(合計2個)設けられている。すなわち、孔部22aは、2個設けられている。また、操作部本体部21の爪部21aは、2個の孔部22aに対応するように、操作部本体部21の一方側と他方側とに設けられている。なお、爪部21aは、操作部本体部21の一方側と他方側とに、それぞれ、2個ずつ設けられている。
【0055】
また、上記した操作部20の4個の孔部20dは、枠状の支持部22の4隅に設けられている。
【0056】
操作部本体部21は、平面視において、略長方形形状を有する。また、枠状の支持部22は、平面視において、略正方形形状を有する。
【0057】
また、操作部本体部21は、キーパッド基板211と、キーパッド基板211を覆うプラスチックケース212とを含む。上記した爪部21aは、プラスチックケース212に設けられている。そして、プラスチックケース212の爪部21aと、切り起こし部22cの孔部22aとが、スナップフィットにより係合することにより、プラスチックケース212(キーパッド基板211)が、支持部22に固定される。なお、プラスチックケース212の、キーパッド基板211のキー211aに対応する位置(部分)は、弾性変形可能に形成されている。また、キーパッド基板211のZ2方向側には、配線19が接続されるコネクタ211b(
図8参照)が設けられている。
【0058】
また、支持部22の操作部本体部21が配置される側とは反対側(Z1方向側)には、支持部22の開口部22dを覆うように、エンボス加工されているシート部材23が設けられている。シート部材23には、キーパッド基板211のキー211aに対応する位置に、キー211aが押下されることにより操作される内容の文字(「RUN」、「STOP」など)が記載されている。なお、シート部材23、プラスチックケース212、および、キー211aにより、押しボタン20aが構成されている。また、シート部材23の4隅は切り欠かれている。また、シート部材23が支持部22に接着されることにより、枠状の支持部22の開口部22dから水などの異物が浸入するのを防止(防水)することが可能になる。
【0059】
(操作部の組み立て方法および取付方法)
次に、
図7〜
図9を参照して、操作部20の組み立て方法および取付方法について説明する。
【0060】
まず、
図7および
図8に示すように、キーパッド基板211がプラスチックケース212に取り付けられる。具体的には、ねじ部材31により、キーパッド基板211がプラスチックケース212に取り付けられる。また、支持部22に、シート部材23が接着される。なお、シート部材23の4隅が切り欠かれているので、シート部材23が被せられた状態で、支持部22の孔部20dは露出する。
【0061】
次に、
図9に示すように、キーパッド基板211を覆った状態のプラスチックケース212の爪部21aを、支持部22の孔部22aにスナップフィットにより係合させる。これにより、操作部20が形成される。また、操作部20のコネクタ211bに配線19(
図5参照)が接続される。
【0062】
そして、
図5に示すように、操作部20のコネクタ211bに配線19が接続された状態で、操作部20の孔部20dを介して、ねじ部材30を筐体10の孔部16aに締結(螺合)する。この時、操作部20(支持部22)は、インバータ装置本体部100aの配置方向に応じて、筐体10に対する取り付け方向を、C方向に所定の角度回動させて取り付けられる。すなわち、インバータ装置本体部100aの配置方向に応じて、ユーザが操作部20を操作しやすい方向に操作部20を回動させた状態で、操作部20を筐体10に取り付ける。
【0063】
(第1実施形態の効果)
第1実施形態では、以下のような効果を得ることができる。
【0064】
第1実施形態では、上記のように、操作部20を、筐体10の配置方向に応じて取り付け方向を所定の角度回動させて取り付け可能に構成する。これにより、たとえば、縦置き(縦方向配置)から横置き(横方向配置)に、インバータ装置100の配置方向が変更された場合でも、ユーザにとって操作部20が操作しやすい方向に、操作部20を所定の角度回動させて取り付けることができる。その結果、インバータ装置100の配置方向が変更された場合でも、操作部20の操作が困難になるのを抑制することができる。
【0065】
また、第1実施形態では、上記のように、複数の孔部20dを、操作部20の外周縁近傍に配置する。これにより、操作部20を90度(または、180度、270度)回動させた場合でも、複数の孔部20dのそれぞれと操作部20の中心との距離を容易に略一定にすることができる。その結果、容易に、操作部20を90度(または、180度、270度)回動させて取り付けることができる。
【0066】
また、第1実施形態では、上記のように、複数の孔部20dが、操作面20cに対して垂直な方向から見て、略正方形形状を有するように、インバータ装置100を構成する。これにより、複数の孔部20dのそれぞれと操作部20の中心との距離をさらに容易に略一定にすることができる。
【0067】
また、第1実施形態では、上記のように、操作部20は、インバータ装置本体部100aを操作する押しボタン20aを含む。ここで、一般的に、押しボタン20aの表面には、操作内容を表す文字などが記載されている。そして、操作部20の取り付け方向が固定されている場合、インバータ装置本体部100aの配置方向の変更に伴って、押しボタン20aの表面に記載された文字がユーザにとって読みにくい方向に向く可能性がある。そこで、操作部20を、インバータ装置本体部100aの配置方向に応じて、筐体10に対する取り付け方向を所定の角度回動させて取り付け可能に構成することによって、押しボタン20aに記載される文字をユーザが読みやすいように、操作部20を取り付けることができる。
【0068】
また、第1実施形態では、上記のように、筐体10の開口部11aの周縁部11b近傍に、筐体10の外側に突出する複数のボス部16を設ける。そして、ガスケット15に、ボス部16が貫通する孔部15aを設ける。これにより、ガスケット15の移動を、ガスケット15の孔部15aを貫通するボス部16により規制しながら、操作部20と筐体10との間から異物が筐体10内に侵入するのをガスケット15により抑制することができる。
【0069】
また、第1実施形態では、上記のように、複数のボス部16に、複数の孔部20dを介してねじ部材30が締結される孔部16aを設ける。これにより、ガスケット15の移動を規制するためのボス部16が、孔部16aを兼ねているので、インバータ装置100の構成を簡略化することができる。
【0070】
また、第1実施形態では、上記のように、開口部11aの周縁部11bに、第1リブ部17を設けて、第1リブ部17に枠状のガスケット15が位置決めされるようにガスケット15を構成する。これにより、ガスケット15の、開口部11aの中心側への移動を、容易に、第1リブ部17により抑制することができる。
【0071】
また、第1実施形態では、上記のように、第1リブ部17を、開口部11aの周縁部11bに沿って開口部11aの開口端面に周状に突出するように設ける。これにより、第1リブ部17が開口部11aの周縁部11bに部分的に設けられる場合と異なり、ガスケット15の、開口部11aの中心側への移動を、より確実に抑制することができる。その結果、操作部20と筐体10との間から異物が筐体10内に侵入するのをより確実に抑制することができる。
【0072】
また、第1実施形態では、上記のように、開口部11aの内側面113に、開口部11aの中央部側に突出する第2リブ部18を設ける。これにより、ユーザが操作部20を操作(押下)した場合に、操作部20が筐体10の内部に脱落するのを第2リブ部18により防止することができる。また、操作部20が第2リブ部18に支持されるので、安定した状態で、操作部20を操作することができる。すなわち、操作部20の操作性(操作感)を向上させることができる。
【0073】
また、第1実施形態では、上記のように、操作部20と、インバータ装置本体部100aとを、操作部20の回動に伴って回動する配線19により接続する。これにより、操作部20とインバータ装置本体部100aとの接続を維持した状態で、操作部20の筐体10に対する取り付け方向を所定の角度回動させることができる。
【0074】
また、第1実施形態では、上記のように、操作部20は、操作部本体部21と、操作部本体部21を取り囲むように設けられ、操作部本体部21を支持する枠状の支持部22とを含む。これにより、操作部本体部21が、所定の角度回動させて取り付け可能な形状でない場合(略長方形形状など)でも、枠状の支持部22を所定の角度回動させて取り付け可能な形状(略正方形形状など)にすることにより、操作部20を所定の角度回動させて取り付けることができる。
【0075】
また、第1実施形態では、上記のように、枠状の支持部22は、鋼板により構成されている。これにより、枠状の支持部22は、鋼板により構成されているので、操作部20が樹脂などにより形成されている場合と比べて、操作部20の機械的強度および耐環境性を向上させることができる。なお、耐環境性とは、耐候性、耐薬品性および蒸気減菌への耐性などである。また、枠状の支持部22(切り起こし部22c)に孔部22aを設け、操作部本体部21に、爪部21aを設けることによって、容易に、操作部本体部21を枠状の支持部22に取り付けることができる。
【0076】
また、第1実施形態では、上記のように、操作面20c側に複数の冷却フィン13を設けるように、インバータ装置100を構成する。これにより、インバータ装置100は、操作面20cが床または壁などに近接して対向するように配置されることがないので、冷却フィン13からの冷却風の移動が床または壁などにより規制されるのを抑制することができる。これにより、冷却フィン13による冷却効率が低下するのを抑制することができる。
【0077】
[第2実施形態]
次に、
図10〜
図24を参照して、第2実施形態によるインバータ装置200の構成について説明する。この第2実施形態におけるインバータ装置200は、操作部20が正方形形状を有する第1実施形態とは異なり、操作部120が円筒形状を有している。なお、図中において上記第1実施形態と同様の構成の部分には、同一の符号を付している。
【0078】
インバータ装置200(インバータ装置本体部200a)は、複数の異なる配置方向に配置可能に構成されている。たとえば、インバータ装置200は、
図10に示すように、操作部120が上方側(Z1方向側)を向いた状態で配置(水平置き配置)される。また、インバータ装置200は、
図11に示すように、操作部120が左方側(X1方向側)に位置するように配置(横置き配置)される。また、インバータ装置200は、
図12に示すように、操作部120が下方側(Z2方向側)に位置するように配置(縦置き配置)される。なお、インバータ装置200は、壁に掛けられた状態で、横置き配置および縦置き配置することも可能である。なお、以下の説明では、インバータ装置200が水平置き配置されている場合について説明する。
【0079】
第2実施形態では、
図10〜
図13に示すように、操作部120は、操作面20c(
図13参照)に対して垂直な方向から見て、略円形状を有している。また、
図10および
図13に示すように、操作部120は、略円筒形状を有している。筐体10には、略円筒形状の操作部120が嵌め込まれ、平面視において円形状の凹部40(
図13参照)が設けられている。また、
図10に示すように、操作部120が凹部40に嵌め込まれた状態で、操作部120のX1方向側およびX2方向側は露出する。これにより、ユーザは操作部120を容易に把持可能になる。なお、操作部120の外周壁120a(
図13参照)には、周方向に配列されている凹凸が設けられている。
【0080】
図13に示すように、インバータ装置200は、操作部120と凹部40との間に配置される略円環形状の中間部材50が備えられている。中間部材50の詳細な構成については後述する。
【0081】
図14に示すように、操作部120には、キーパッド基板121aと基板121bとを含む操作部本体部121が設けられている。キーパッド基板121aおよび基板121bは、キーパッドモールド122内に収容されている。キーパッド基板121aのZ2方向側の表面には、コネクタ(図示せず)が設けられている。また、基板121bのZ1方向側の表面には、コネクタ121cが設けられている。キーパッド基板121aのコネクタ(図示せず)と、基板121bのコネクタ121cとは接続されている。キーパッドモールド122の押しボタン20aが押されることによって、キーパッド基板121aのキー121dが押され、基板121bを介してインバータ装置本体部200a(
図10参照)に信号が伝達される。また、後述するように、操作部120には、円環状のOリング123が設けられている。Oリング123の詳細については後述する。なお、
図14では、操作部120に設けられている配線は、簡単化のため、図示を省略している。なお、Oリング123は、特許請求の範囲の「シール部材」の一例である。
【0082】
図15に示すように、略円筒形状の操作部120(キーパッドモールド122)には、複数(第2実施形態では、4つ)の略円形状に配置されている突起部124が設けられている。具体的には、4つの突起部124は、略円筒形状の操作部120の外周縁近傍に配置されている。
【0083】
詳細には、突起部124は、操作部120の凹部40側(
図10ではZ2方向側)の底部120bの近傍の内周壁120cに設けられており、径方向内側に突出している。また、4つの突起部124は、略等角度間隔に配置されている。なお、突起部124の断面は、半円形状(
図17参照)である。なお、突起部124、および、底部120bは、それぞれ、特許請求の範囲の「取付部」および「操作部の凹部側の外周縁近傍」の一例である。
【0084】
操作部120には、ロック部125が設けられている。具体的には、ロック部125は、操作部120の内周壁120cに取り付けられている。ロック部125は、内周壁120cから径方向内側に延びる接続部125aと、接続部125aに接続され、周方向に延びる接続部125bとを含む。また、ロック部125は、接続部125bの接続部125aと接続している側とは反対側の端部に設けられているロック端子125cを含む。ロック端子125cは凹部40側(
図10ではZ2方向側)に突出している。なお、ロック部125は、特許請求の範囲の「第4係合部」の一例である。
【0085】
ここで、第2実施形態では、
図16に示すように、円形状の凹部40の底面部41には、周方向に沿って、突起部124(
図15参照)が取り付けられる複数(第2実施形態では、4つ)の収納部42が設けられている。具体的には、収納部42は、凹部40の底面部41の表面41aから操作部側(Z1方向側)に突出している。なお、4つの収納部42は、平面視において、略等角度間隔で配置されている。なお、
図16では、簡単化のため、凹部40の底面部41のみを図示しており、実際は、凹部40の底面部41は筐体10と一体的に設けられている。なお、収納部42は、特許請求の範囲の「被取付部」の一例である。
【0086】
また、凹部の中央部には開口部43が設けられている。開口部43は、平面視において、略円形形状を有している。なお、開口部43は、特許請求の範囲の「第2開口部」の一例である。
【0087】
図17に示すように、収納部42は、周方向の一方側(
図17では右側)に開口42aが設けられており、かつ、周方向の他方側(
図17では左側)に壁部42bが設けられている。収納部42は、開口42aから壁部42bに向かって狭くなるように形成されている。すなわち、収納部42は、開口42aから壁部42bに向かって凹部40の底面部41の表面41aに近づく方向(Z2方向側)に傾斜する傾斜面42cを含む。また、収納部42は、傾斜面42cと連続するとともに傾斜面42cよりも底面部41の表面41a側(Z2方向側)に配置される平坦面42dを含む。
【0088】
また、
図17および
図18に示すように、収納部42には、径方向内側に、突起部124の径方向内側への移動を規制する壁部42eが設けられている。なお、壁部42eは、平面視において、操作部120の曲率と略同等の曲率を有している。
【0089】
開口42aの表面41aからのZ方向の高さは高さh1(
図17参照)であるのに対し、表面41aからの平坦面42dまでのZ方向の高さは高さh1よりも小さい高さh2(
図17参照)である。なお、突起部124を開口42aから挿入させる際において、操作部120をZ2方向側に押圧せずに周方向に回動させる(周方向に力を加える)だけで、突起部124は開口42aから挿入される。
【0090】
また、第2実施形態では、略円筒形状の操作部120を、操作面20c(
図13参照)に対して直交する方向(
図17および
図18ではZ方向)に延びる中心線α(
図13参照)を中心に回動させることにより、突起部124が収納部42の開口42aから挿入される。そして、突起部124を傾斜面42cに沿って壁部42b側に移動させ、壁部42b、平坦面42d、および、壁部42eに当接させる。これにより、収納部42と突起部124とが係合する。具体的には、突起部124を開口42aから挿入させる場合、突起部124は傾斜面42cに当接しながら挿入される。これにより、突起部124は、傾斜面42cによりZ2方向側に案内されることによって、Z2方向側に移動し(沈み)ながら回動する。
【0091】
また、第2実施形態では、
図18に示すように、略円筒形状の操作部120の凹部40側(
図18ではZ2方向側)の底部120bには、周方向に沿って延びる周状の溝部120d(
図18参照)が設けられている。また、インバータ装置200は、収納部42と突起部124とが係合した状態で、操作部120の溝部120dと凹部40との間に配置される円環状(
図14参照)のOリング123を備えている。なお、Oリング123の断面は、略円形状である。また、溝部120dの断面は、略矩形形状である。Oリング123は、Oリング123の径方向内側(
図18では右側)、径方向外側(
図18では左側)、および、上方側(
図18ではZ1方向側)において、溝部120dと密着している。
【0092】
具体的には、Oリング123は約0.2mm(ミリメートル)の圧縮代を有している。Oリング123は、突起部124が傾斜面42c(
図17参照)によりZ2方向側に移動し(沈み)ながら回動する際に、溝部120dおよび凹部40の表面41aにより圧縮される。なお、収納部42と突起部124とが係合した状態において、突起部124と凹部40の表面41aとの間隔は、Oリング123の圧縮代に対して大きい。たとえば、突起部124と凹部40の表面41aとの間隔は、約2mmである。
【0093】
図19に示すように、中間部材50は、円環形状の上部部材51と、円環形状の下部部材52とにより構成されている。上部部材51の径方向の大きさは、下部部材52の径方向の大きさよりも大きい。
【0094】
また、第2実施形態では、中間部材50(上部部材51)の表面51a上には、平面視において、突起部124(
図15参照)が互いになす角度と略等しい角度間隔で配置される複数(第2実施形態では、2つ)の窪み部53が設けられている。
図20に示すように、操作部120のロック部125は、収納部42と突起部124とが係合した状態で、2つの窪み部53(
図19参照)のうちのいずれかに係合する。なお、窪み部53は、特許請求の範囲の「第3係合部」の一例である。
【0095】
具体的には、
図21に示すように、窪み部53は、断面が略U字状を有している。詳細には、窪み部53のZ2方向側の先端部53aは球面形状を有している。また、窪み部53の先端部53aよりもZ1方向側には傾斜面53bが設けられている。また、ロック部125のロック端子125cも、窪み部53と同様に略U字形状を有している。すなわち、ロック端子125cのZ2方向側の先端部125dは球面形状を有しているとともに、先端部125dよりもZ1方向側には傾斜面125eを有している。ロック部125のロック端子125cと窪み部53とが係合した状態において、傾斜面53bと傾斜面125eとの間、および、先端部53aと傾斜面53bとが接続されている部分の近傍と、先端部125dと傾斜面125eとが接続されている部分の近傍との間には隙間が設けられている。
【0096】
これにより、ロック部125のロック端子125cと窪み部53とが係合した状態において、操作部120を一定以上の力で回動させることによって、ロック端子125cと窪み部53との係合は解除される。この場合、操作部120を回動させる方向は、突起部124に対して壁部42b(
図17参照)側とは反対側の方向である。なお、ロック端子125cと窪み部53とが係合していない状態では、表面51aからロック端子125cへの反発力によって、ロック部125はZ1方向側に撓んだ状態になる。
【0097】
図19および
図22に示すように、中間部材50の下部部材52の外周上には、4つの保持部54が設けられている。保持部54は2つの保持部分54aを有している。保持部分54aは、中間部材50の下部部材52の外周上において、径方向外側に突出するとともにZ方向に延びるように構成されている。中間部材50は、2つの保持部分54aによって、各収納部42を周方向から挟み込むように配置される。なお、保持部54は、略等角度間隔で配置されている。
【0098】
図22に示すように、中間部材50の下部部材52には、切欠き状の切欠き部55が設けられている。切欠き部55は、Z2方向側が開放されており、4つの収納部42のうちの1つに設けられている突出部44(
図16参照)と係合可能に構成されている。これにより、中間部材50を配置(製造)する際の位置決めを容易にすることが可能である。
【0099】
また、第2実施形態では、
図23に示すように、中間部材50(
図22参照)は、凹部40の底面部41の裏面41b側において、開口部43の周縁部43aに係合するフック部56を有する。フック部56は、円環形状の下部部材52の内周側に取り付けられている。なお、周縁部43a、および、フック部56は、それぞれ、「第2開口部の周縁部」および特許請求の範囲の「第5係合部」の一例である。
【0100】
具体的には、フック部56には、開口部43の周縁部43aとフック部56とが係合した状態で、周縁部43aと対向するように設けられる平坦面56aが設けられている。これにより、中間部材50のZ1方向側の移動が規制される。
【0101】
フック部56には、平坦面56aのZ2方向側において、傾斜面56bが設けられている。傾斜面56bは、Z方向(中間部材50の取り付け方法)に対して、交差する方向に傾斜している。中間部材50を凹部40に配置する際には、フック部56の傾斜面56bを開口部43に当接させることによって、フック部56を径方向内側に撓ませる。これにより、中間部材50はスムーズに凹部40に配置することが可能である。
【0102】
また、第2実施形態では、
図24に示すように、略円環形状の中間部材50には、平面視において、複数(第2実施形態では、4つ)の切欠き57が設けられている。具体的には、切欠き57は、中間部材50の上部部材51の外周縁上に設けられている。なお、4つの切欠き57は略等角度間隔で配置されている。すなわち、4つの突起部124が互いになす角度と、4つの切欠き57が互いになす角度は略等しい。
【0103】
また、切欠き57により、凹部40の開口部43の周縁部43a(
図23参照)に中間部材50のフック部56(
図23参照)が係合した状態で、操作部120の4つの突起部124を中間部材50の表面51a側から中間部材50の裏面51b(
図22参照)側に通過可能になる。具体的には、操作部120を凹部40に配置する際には、平面視において、操作部120の突起部124と中間部材50の切欠き57とがオーバーラップする状態で行う。そして、操作部120が凹部40に配置された後に、操作部120を回動させる。なお、操作部120が凹部40の表面41a上に配置された状態では、突起部124と切欠き57とは互いに干渉しない高さ位置関係にある。
【0104】
(操作部の組み立て方法および取付方法)
次に、
図13、
図14、および、
図24を参照して、操作部120の組み立て方法および取付方法について説明する。
【0105】
まず、
図13に示すように、中間部材50が凹部40の底面部41に配置される。この時、中間部材50の切欠き部55(
図22参照)と収納部42の突出部44(
図16参照)とが係合するように、中間部材50の向きを調節する。
【0106】
次に、
図14に示すように、キーパッド基板121aと基板121bとが接続された操作部本体部121をキーパッドモールド122内に取り付ける。そして、操作部120(キーパッドモールド122)の溝部120dにOリング123を取り付ける。これにより、操作部120が形成される。
【0107】
次に、操作部120は、インバータ装置本体部200aの配置方向に応じて、筐体10に対する取り付け方向を、C方向(
図13参照)に所定の角度回動させて取り付けられる。この時、
図24に示すように、操作部120の突起部124が中間部材50の切欠き57にオーバーラップした状態で、操作部120をZ2方向側の凹部40の底面部41まで移動させる。操作部120が底面部41に配置された後、ロック部125のロック端子125cと窪み部53とが係合するまで、操作部120を時計回りに回動させる。これにより、突起部124と収納部42とが係合する。
【0108】
なお、突起部124と収納部42とが係合された状態で、操作部120を反時計回りに約10度から約20度回動させることにより、突起部124と収納部42との係合は解除される。これにより、操作部120をZ1方向側に持ち上げることが可能になる。
【0109】
第2実施形態のその他の構成は、上記第1実施形態と同様である。
【0110】
(第2実施形態の効果)
第2実施形態では、以下のような効果を得ることができる。
【0111】
第2実施形態では、上記のように、操作部120は、略円筒形状を有し、筐体10には、略円筒形状の操作部120が嵌め込まれ、操作部120の操作面20cに対して垂直な方向から見て円形状の凹部40が設けられている。そして、略円筒形状の操作部120には、複数の突起部124が設けられており、略円形状の凹部40には、周方向に沿って、突起部124が取り付けられる複数の収納部42が設けられるように、インバータ装置200を構成する。これにより、周方向に沿って、複数の収納部42が設けられていることによって、突起部124を収納部42から取り外すとともに略円筒形状の操作部120を回動させた場合、操作部120の突起部124は、回動前とは異なる収納部42に取り付けられる。これにより、インバータ装置200の配置方向が変更された場合でも、操作部120の向きをユーザの操作に適した向きに容易に変更することができる。また、操作部120が略円筒形状を有していることによって、操作部120が矩形形状を有している場合よりも、ユーザは容易に操作部120を回動させることができる。
【0112】
また、第2実施形態では、上記のように、収納部42は、操作部120側に突出し、周方向の一方側に開口42aが設けられ、かつ、周方向の他方側に壁部42bが設けられている。そして、略円筒形状の操作部120を、操作面20cに対して垂直な方向に延びる中心線αを軸として、一方向に回動させることにより、突起部124を収納部42の開口42aから挿入し、突起部124を壁部42bに当接させることで、収納部42と突起部124とが係合するように、インバータ装置200を構成する。これにより、収納部42の周方向の一方側に開口42aが設けられていることによって、収納部42の上方に開口が設けられている場合に比べて、突起部124が収納部42の上方へ抜けるのを抑制することができる。また、壁部42bが設けられていることによって、操作部120の周方向の壁部42b側への移動を規制することができる。
【0113】
また、第2実施形態では、上記のように、収納部42は、開口42aから壁部42bに向かって狭くなるように形成されている。そして、突起部124を収納部42の開口42aから挿入し、壁部42b側に移動させることにより、突起部124を壁部42bに当接させて、収納部42と突起部124とを係合するように、インバータ装置200を構成する。これにより、収納部42が開口42aから壁部42bに向かって狭くなるように形成されていることによって、開口42aから突起部124を容易に挿入させることができる。
【0114】
また、第2実施形態では、上記のように、インバータ装置200は、操作部120と凹部40との間に配置される略円環形状の中間部材50を備える。そして、中間部材50の表面51a上に、操作面20cに対して垂直な方向から見て、複数の突起部124に対応する位置に配置される複数の窪み部53を設ける。操作部120に、収納部42と突起部124とが係合した状態で、複数の窪み部53のうちのいずれかに係合するロック部125を設ける。これにより、収納部42と突起部124とが係合した状態で、ロック部125と複数の窪み部53のうちのいずれかとが係合していることによって、インバータ装置200の運転中の振動、または、ユーザの接触等により、操作部120が回転するのを抑制することができる。
【0115】
また、第2実施形態では、上記のように、凹部40の中央部に開口部43を設ける。そして、中間部材50が、凹部40の底面部41の裏面41b側において、開口部43の周縁部43aに係合するフック部56を有するように、インバータ装置200を構成する。これにより、フック部56により、中間部材50を凹部40の底面部41に容易に固定することができる。
【0116】
また、第2実施形態では、上記のように、凹部40の開口部43の周縁部43aに中間部材50のフック部56が係合した状態で、操作部120の複数の突起部124を中間部材50の表面51a側から裏面51b側に通過可能にするように、略円環形状の中間部材50に、操作面20cに対して垂直な方向から見て、複数の突起部124に対応する位置に配置される複数の切欠き57を設ける。これにより、操作部120を配置する際に、操作部120の複数の突起部124を通過させるための切欠き57が設けられていることによって、操作部120の突起部124と中間部材50とが干渉しないように操作部120を大きくする必要がない。その結果、インバータ装置200が大型化するのを抑制することができる。また、切欠き57の配置位置を指標に操作部120を配置させることができるので、操作部120の配置作業を簡略化させることができる。
【0117】
また、第2実施形態では、上記のように、略円筒形状の操作部120の凹部40側の底部120bに、周方向に沿って延びる周状の溝部120dを設ける。そして、収納部42と突起部124とが係合した状態で、操作部120の溝部120dと凹部40との間に配置されるOリング123を備えるように、インバータ装置200を構成する。これにより、操作部120の溝部120dと凹部40との間にOリング123が配置されていることによって、操作部120に液体が侵入するのを効果的に抑制することができる。
【0118】
なお、第2実施形態のその他の効果は、上記第1実施形態と同様である。
【0119】
[変形例]
なお、今回開示された実施形態は、すべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した実施形態の説明ではなく特許請求の範囲によって示され、さらに特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更(変形例)が含まれる。
【0120】
たとえば、上記第1および第2実施形態では、インバータ装置(インバータ装置本体部)が、水平置き配置、横置き配置、および、縦置き配置の3つの配置方向に配置可能である例について示したが、本発明はこれに限られない。たとえば、インバータ装置(インバータ装置本体部)が、2つまたは4つ以上の配置方向に配置可能であってもよい。
【0121】
また、上記第1実施形態では、操作部が略正方形形状を有する例について示したが、本発明はこれに限られない。たとえば、4個の操作部の孔部が略正方形形状に配置されていれば、操作部の形状が略正方形形状以外の形状であってもよい。また、操作部が正6角形形状などの正多角形形状であって、かつ、操作部の孔部が正6角形形状などの正多角形形状に配置されていてもよい。
【0122】
また、上記第1実施形態では、操作部の孔部を介して筐体に締結されるねじ部材により、操作部を筐体に取り付ける例について示したが、本発明はこれに限られない。たとえば、操作部に係合部を設けて、筐体に操作部を係合させてもよい。
【0123】
また、上記第1実施形態では、筐体に、ガスケットを位置決めするためのボス部と第1リブ部とが設けられている例について示したが、本発明はこれに限られない。たとえば、筐体に、ガスケットを位置決めするためのボス部または第1リブ部の一方のみが設けられていてもよい。
【0124】
また、上記第1実施形態では、第1リブ部は、開口部の周縁部に沿って周状に(全周に渡って)設けられている例について示したが、本発明はこれに限られない。たとえば、第1リブ部が、開口部の周縁部に沿って部分的に設けられていてもよい。
【0125】
また、上記第1実施形態では、ボス部に、取付部を介してねじ部材が締結される孔部が設けられている例について示したが、本発明はこれに限られない。たとえば、ボス部と、ねじ部材が締結される孔部とを別個に設けてもよい。
【0126】
また、上記第1実施形態では、第2リブ部が、開口部の円弧部(辺部同士を接続する円弧部)に対応する領域に設けられている例について示したが、本発明はこれに限られない。たとえば、開口部の辺部に対応する領域に設けてもよい。
【0127】
また、上記第1実施形態では、ボス部および第1リブ部が、筐体に設けられる凸部に形成されている例について示したが、本発明はこれに限られない。たとえば、筐体に凸部を設けずに、筐体に直接、ボス部および第1リブ部を形成してもよい。
【0128】
また、上記第1実施形態では、操作部本体部に爪部が設けられ、支持部の切り起こし部に孔部が設けられている例について示したが、本発明はこれに限られない。たとえば、操作部本体部に孔部を設けるとともに、支持部の切り起こし部に爪部を設けてもよい。
【0129】
また、上記第2実施形態では、中間部材の上部部材の表面に、窪み部が2つ設けられている例について示したが、本発明はこれに限られない。たとえば、窪み部が3つまたは4つ設けられていてもよい。
【0130】
また、上記第2実施形態では、操作部の底部に設けられている溝部の断面が略矩形形状を有している例について示したが、本発明はこれに限られない。たとえば、溝部の断面が台形形状を有していてもよい。
【0131】
また、上記第2実施形態では、操作部の突起部、収納部、中間部材の切欠き、中間部材の保持部、および、中間部材のフック部がそれぞれ、4つずつ設けられている例について示したが、本発明はこれに限られない。たとえば、これらが4つ以外の複数個ずつ設けられていてもよい。
【0132】
また、上記第2実施形態では、ロック部のロック端子、および、中間部材の窪み部が、球面形状の先端部と傾斜面とにより構成されている例について示したが、本発明はこれに限られない。たとえば、ロック端子および窪み部が、全体的に球面形状を有していてもよい。
【0133】
また、上記第2実施形態では、凹部の底面部に収納部が設けられ、操作部に突起部が設けられている例について示したが、本発明はこれに限られない。たとえば、凹部の底面部に突起部が設けられ、操作部に収納部が設けられていてもよい。
【0134】
また、上記第2実施形態では、突起部の断面が半円形状を有している例について示したが、本発明はこれに限られない。たとえば、突起部の断面が円形形状を有していてもよい。
【0135】
また、上記第2実施形態では、操作部にロック部が1つ設けられている例について示したが、本発明はこれに限られない。たとえば、操作部にロック部が複数設けられていてもよい。
【0136】
また、上記第1および第2実施形態では、複数の冷却フィンが、長辺および短辺に対して、略45度の角度で交差するように形成されている例について示したが、本発明はこれに限られない。たとえば、長辺および短辺に対して、略45度の角度以外の角度で交差するように形成してもよい。