(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記情報保持部は、前記アンテナにより受信された電波が変換されたデジタルデータを、前記通信情報として保持することを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の表示
装置。
【発明を実施するための形態】
【0009】
実施の形態1.
以下、本実施の形態に係る表示装置1000の構成を説明する。
図1は表示装置1000の外観図、
図2は表示装置1000を分解した分解斜視図である。
表示装置1000は、天井や壁等に取り付けられ、避難口の位置や避難の方向等の図柄または文字の情報を表示するものである。表示される図柄は、例えば消防法で規定されている避難誘導を表す図柄である。
【0010】
装置本体10は枠体110と、表示部120と、バッテリー140と、制御部150と、本体側コネクタ170とを含んで構成される。枠体110は、表示装置1000の筐体を構成するものである。枠体110は内部に部品を収納する空間を有し、前面は開口されている。枠体110の上面部111または背面部112には、表示装置1000を天井や壁等に固定するための固定部材を通す取付孔112aと、商用電源等の外部電源からの電源線が挿通される電源線挿入孔112bが形成される。
【0011】
表示部120は、避難誘導を示す図柄や文字を表示するものであり、枠体110の前面の開口を覆って枠体110に取り付けられる。表示部120は、板状に形成され、表示パネル121と、導光体122と、表示枠123を備える。表示パネル121は光を透過する材料で形成されており、前面に図柄等が描かれている。導光体122は表示パネル121の背面に配置される。導光体122は上部に光を入射する入射面122aが設けられ、入射面122aから入射した光を導光して、表示パネル121を背面側からほぼ均一に照射する。表示枠123の前面側に表示パネル121および導光体122を取り付け、この表示枠123の背面側を枠体110に取り付ける。
なお、入射面122aから入射した光を効果的に表示パネル121に照射するために、表示パネル121と導光体122との間に光学シートが設けられ、導光体122と表示枠123との間に反射シートが配設されている。
【0012】
バッテリー140は、停電時などの非常時に光源ユニット20に電力を供給する非常時電源である。バッテリー140はコネクタ141を有して制御部150に接続され、制御部150を介して外部電源60から供給される電力により充電される。また、非常時には制御部150により制御され電力を供給する。
【0013】
制御部150は枠体110内部に設けられ、光源ユニット20へ供給する電力を制御するものである。制御部150は、通常時には電源回路を介して外部電源60から電力供給を受け、外部電源から電力が供給されない非常時にはバッテリー140から電力供給を受ける。
また、制御部150は図示していない情報管理装置や、他の表示装置1000と送受信するデジタルデータを通信情報として保持する情報保持部152を備えている。通信情報としては、例えばバッテリー140の点検結果の情報、表示装置1000が設置された場所周辺の温度等のセンサ情報、あるいは他の表示装置1000から情報管理装置に転送する情報などである。
【0014】
本体側コネクタ170は、装置本体10の制御部150に接続されている。本体側コネクタ170は、制御部150に設けられた情報保持部152が保持するデジタルデータや信号または、接続された電気部品から伝達されたデジタルデータや信号を通信情報として伝達する。
【0015】
次に、光源ユニット20について説明する。
図3は光源ユニット20の斜視図である。光源ユニット20は、表示部120に光を放射するものである。光源ユニット20は、光源210と、基板220と基板ホルダ230を備え、表示部120の上面を覆って装置本体10の枠体110および表示部120の表示枠123に配設される。
光源210はLED等の発光体であり、制御部150から供給された電力により点灯して導光体122へ光を放射する。基板220は、実装面に光源210が実装された板状体である。この基板220が基板ホルダ230に保持されることで、光源ユニット20が構成される。また、基板220はコネクタ221を介して制御部150に接続される。
【0016】
次に、点検ユニット30について説明する。
図4は点検ユニット30の斜視図である。
点検ユニット30は、制御部150の動作状態またはバッテリー140や光源210等の電気部品が正常状態か異常状態か等を点検する機能を有するものであり、コネクタ350が本体側コネクタ170と接続されることで点検ユニット30と制御部150とが接続される。また、点検ユニット30は、点検ユニット枠370が枠体110の貫通孔113aに嵌め合され、一部が枠体110の外部に露出して枠体110内に設けられる。外部に露出する面には、点検スイッチ310と、自動点検スイッチ320と、受信部340と、3つの状態表示部330と、アンテナユニット40と接続するコネクタ360を備える。
【0017】
点検スイッチ310は、操作を行っている期間に上記点検を行うスイッチである。
自動点検スイッチ320は、所定時間の間、バッテリー140により光源ユニット20を点灯する非常点灯を実施し、所定時間の経過後にバッテリー140の状態を点検する点検開始操作をおこなうスイッチである。
受信部340は、リモコン等の外部の送信機から送信された点検開始信号を受信するものである。
状態表示部330は、点検結果をLEDの発光により表示し、外部へ報知するものである。
【0018】
コネクタ360は後述するアンテナユニット40を着脱可能に接続するものである。コネクタ360は、点検ユニット枠370内部でコネクタ350と接続されている。コネクタ360とコネクタ350が接続され、またコネクタ350は本体側コネクタ170と接続されるので、コネクタ360は本体側コネクタ170を延長するものとして、いわば実質的に本体側コネクタとして機能するものである。
点検スイッチ310等は外部に露出しているため、点検スイッチ310および自動点検スイッチ320の外部からの操作、受信部340における外部からの信号の受信、および状態表示部330による外部への報知が可能である。
【0019】
なお、点検スイッチ310、自動点検スイッチ320からの点検指示は、上記の指示に限らず、制御部150の動作状態または電気部品の状態を点検する指示でもよい。また、状態表示部330は点検結果の他に、点検中である旨の表示やバッテリー140の充電状態、光源210の接続状態、光源210の寿命等を表示してもよく、外部への報知手段は発光に限られるものでない。
【0020】
次に、アンテナユニット40について説明する。アンテナユニット40は、外部機器と通信情報に基づく電波を送受信することで相互に無線通信するものである。
図5はアンテナユニット40の概略斜視図であり、アンテナ枠440とこのアンテナ枠440の1面に設けられ、点検ユニット30のコネクタ360と接続されて本体側コネクタ170と電気的に接続される接続側コネクタ410とを有している。
図6は実施の形態1に係る表示装置1000および電源線を示す回路構成図である。アンテナユニット40のアンテナ枠440内部には、アンテナ420と、アンテナ側送受信部430を備えている。
【0021】
本実施の形態では、
図6に示すように、点検ユニット30のコネクタ360は、上述のようにコネクタ350を介して本体側コネクタ170と着脱可能に接続されるため、接続側コネクタ410は本体側コネクタ170と電気的に接続される。
アンテナ420は、本体側コネクタ170および接続側コネクタ410を介して制御部150から電力が供給され、外部機器との間で通信情報に基づく電波を送受信するものである。
【0022】
アンテナ側送受信部430は、アンテナユニット40に設けられ送信機431と受信機432とを備えており、電波信号とデジタル信号との相互変換をおこなうものである。アンテナ側送受信部430はアンテナ420、点検ユニット30および制御部150に電気的に接続される。なお、アンテナ側送受信部430と制御部150とは、点検ユニット30を介して接続されている。点検ユニット30の内部では、コネクタ350の端子とコネクタ360の端子とが直接接続される接続線があり、接続側コネクタ410、コネクタ360、上記接続線、コネクタ350、本体側コネクタ170を介してアンテナ側送受信部430と制御部150とが直接的に接続される回路が形成される。
【0023】
以上のような構成の表示装置1000においては、本体側コネクタ170を延長する機能を備えるコネクタ360と接続側コネクタ410を着脱可能に係合させることで、制御部150とアンテナユニット40との電気的な接続が行われ、本体側コネクタ170と接続側コネクタ410を介して制御部150とアンテナユニット40との通信情報の伝達が行われる。
【0024】
次に、実施の形態1における表示装置1000の動作を説明する。
商用電源から電力が供給されている通常時は、商用電源から供給される電力により光源210が点灯して表示部120が明るく表示される。商用電源から電力が供給されない非常時は、制御部150によりバッテリー140の駆動が制御され、バッテリー140から電力が供給される。装置本体10の稼働中、点検ユニット30から点検指示が出されると、制御部150はバッテリー140や光源210等の電気部品が正常状態か異常状態か等を点検する。
【0025】
次に、アンテナユニット40による通信情報の送受信の動作を説明する。
図7に本発明に係る表示装置の室内配置に関する説明図、
図8に表示装置の通信動作を示す説明図を示す。
まず、無線機能を備える照明器具や照度センサや人感センサ、温度センサ等の外部機器が設けられた室内に、複数の表示装置1000を所定の間隔で配置させる。各センサまたは表示装置からの情報は、電波信号として表示装置1000に発信される。
【0026】
表示装置1000が外部機器からの電波信号を受信する場合は、まずアンテナ420が電波信号を受信する。受信された電波信号は、アンテナ側送受信部430の受信機432に伝達され、受信機432によりデジタル信号に変換される。変換されたデジタル信号は、アンテナユニット40から接続側コネクタ410とコネクタ360と本体側コネクタ170を介して制御部150に伝達される。制御部150は伝達されたデジタル信号を情報保持部152に書き込み、デジタル信号が通信情報として保持される。本体側コネクタ170および接続側コネクタ410を介してデジタル信号が制御部150に伝達される際、デジタル信号の内容に応じて、コネクタ360の端子とコネクタ350の端子とを直接接続する線を介して制御部150に直接伝達されるか、または点検ユニット30を介して制御部150に伝達される。デジタル信号が、例えば点検を指示する信号であった場合、このデジタル信号は点検ユニット30に伝達され、コネクタ350を介して制御部150に伝達される。点検ユニット30は、点検を指示するデジタル信号を受けると、制御部150に点検信号を出力する。点検結果は情報保持部152に書き込まれて保持される。
【0027】
一方、表示装置1000から外部機器へ電波信号を送信する場合は、情報保持部152に保持された通信情報がデジタル信号として、本体側コネクタ170、コネクタ350、コネクタ360、接続側コネクタ410を介してアンテナユニット40に伝達され、アンテナ側送受信部430の送信機431により高周波の電波信号に変換される。変換された電波信号はアンテナ420に伝達されて外部機器へ送信される。
【0028】
アンテナユニット40に伝達されるデジタル信号は、点検ユニット30を介してアンテナユニット40に伝達される。
デジタル信号が、例えば点検結果に基づく信号であった場合、このデジタル信号はコネクタ350を介して点検ユニット30に伝達され、この点検結果に基づくデジタル信号により、状態表示部330から点検結果が報知される。また、点検ユニット30を介したデジタル信号はアンテナユニット40に伝達される。
【0029】
アンテナ420から外部機器へ送信された電波情報は、周囲に配置された他の表示装置等に受信されるか、あるいは情報管理装置に転送される。情報管理装置にまで電波が届かない位置にある表示装置の情報も、送信した電波情報が近くの他の表示装置に受信され、その情報がさらに別の表示装置に送信されるという情報の伝達動作が行われれば、最終的に情報管理装置に送り届けることができる。
【0030】
以上のような実施の形態1に係る表示装置1000においては、制御部150に接続された本体側コネクタ170を延長し実質的に本体側コネクタとして機能するコネクタ360と、アンテナユニット40に設けられた接続側コネクタ410とが着脱可能に接続されるため、アンテナ420を備えるアンテナユニット40と、装置本体10とを独立して製造することができる。そのため、表示ユニットの形状や筐体の形状の異なる表示装置ごとにアンテナ420を内蔵するための製造工程を用意することなく装置本体10を製造でき、通信機能を有する表示装置を得たい場合にはアンテナユニット40を装着すればよい。
【0031】
装置本体10の外部からコネクタを介してアンテナユニット40を着脱可能に取り付けることができるため、アンテナユニット40を備える表示装置とアンテナユニット40を備えない表示装置とを必要に応じて選択することができる。
さらに、点検ユニット30が装置本体10に嵌め込まれた状態でも装置本体10の外部からアンテナユニット40を接続することができるため、装置本体10を壁などに設置したあとでも容易にアンテナユニット40を取り付けることができる。
【0032】
なお、本実施の形態1において、点検ユニット30の内部にコネクタ350の端子とコネクタ360の端子とを直接接続する接続線を設けた例を示したが、この接続線は、点検ユニット30外部に設けてもよく、コネクタ350の端子とコネクタ360の端子とが接続されてデジタル信号が伝達されればよい。
【0033】
実施の形態2.
図9は実施の形態2に係る表示装置2000の回路構成図である。実施の形態2では、実施の形態1との相違点を中心に説明し、実施の形態1と同一部分には同一符号を付して説明を省略するものとする。
【0034】
実施の形態1では、送受信部がアンテナユニット40に設けられた構造であったが、実施の形態2では、送受信部が枠体110内に設けられ、送受信部が本体側コネクタと接続側コネクタを介してアンテナと接続される構造のものを示す。
【0035】
アンテナユニット40はコネクタ360と接続する接続側コネクタ410と、アンテナ420を備え、アンテナ枠440に囲まれている。
【0036】
本体側送受信部180は、枠体110内に設けられ、点検ユニット30とコネクタ360との間に接続されている。本体側送受信部180は送信機181と受信機182とを備えており、電波信号とデジタル信号との相互変換をおこなうものである。本体側送受信部180とアンテナユニット40は接続側コネクタ410とコネクタ360を介して接続される。また、本体側送受信部180と制御部150とは点検ユニット30およびコネクタ350を介して接続される。
【0037】
実施の形態1では、コネクタ360、接続側コネクタ410は、通信信号として、デジタル信号を伝達するものであったが、本実施の形態2では、コネクタ360、接続側コネクタ410は、通信信号として、本体側送受信部180で入出力される電波信号を伝達するものである。ここでも、コネクタ360は本体側コネクタとして機能するものである。
【0038】
以上のような構成の表示装置2000においては、通信信号としての電波信号を伝達する本体側コネクタとしてのコネクタ360と接続側コネクタ410を着脱可能に係合させることで、制御部150とアンテナユニット40との電気的な接続が行われ、本体側コネクタ170と接続側コネクタ410を介して制御部150とアンテナユニット40との通信情報の伝達が行われる。
【0039】
次に、実施の形態2における表示装置2000の動作を説明する。
表示装置2000が外部機器からの電波信号を受信する場合は、アンテナ420により受信された電波信号が接続側コネクタ410およびコネクタ360を介して本体側送受信部180の受信機182に伝達され、受信機182によりデジタル信号に変換される。
変換されたデジタル信号は、信号の内容に応じて制御部150に直接伝達されるか、または点検ユニット30を介して制御部150に伝達される。点検ユニット30は、点検を指示するデジタル信号を受けると、制御部150に点検信号を出力する。
【0040】
一方、表示装置2000から外部機器へ電波信号を送信する場合は、情報保持部152に保持された通信情報がデジタル信号として、本体側コネクタ170を介して本体側送受信部180の送信機181に伝達され、高周波の電波信号に変換される。変換された電波信号はコネクタ360と接続側コネクタ410を介してアンテナ420に伝達されて外部機器へ送信される。
【0041】
送信機181に伝達されるデジタル信号は、信号の内容に応じて送信機181に直接伝達されるか、または点検ユニット30を介して伝達される。
デジタル信号が、例えば点検結果に基づく信号であった場合、このデジタル信号はコネクタ350を介して点検ユニット30に伝達される。点検結果に基づくデジタル信号により、状態表示部330から点検結果が報知される。また、点検ユニット30を介したデジタル信号は送信機181に送信される。
【0042】
以上のような実施の形態2に係る表示装置2000においては、本体側送受信部180が枠体110内に設けられ、送受信部が本体側コネクタ170と接続側コネクタ410を介してアンテナ420と接続されており、このような場合にも、通信信号としての電波信号を伝達する本体側コネクタとしてのコネクタ360と、アンテナユニット40に設けられた接続側コネクタ410とが着脱可能に接続されるため、アンテナ420を備えるアンテナユニット40と、装置本体10とを独立して製造することができる。そのため、表示ユニットの形状や筐体の形状の異なる表示装置ごとにアンテナ420を内蔵するための製造工程を用意することなく装置本体10を製造でき、通信機能を有する表示装置を得たい場合にはアンテナユニット40を装着すればよい。また使用する周波数やアンテナの向きに応じてアンテナユニット40のみの取付けまたは交換が可能である。
【0043】
なお、本実施の形態2では、枠体110内の本体側送受信部180を点検ユニット30とは別の回路構成として制御部150と電気的に接続されるものを示したが、本体側送受信部180は点検ユニット30内部に設けてもよい。
また、実施の形態1および実施の形態2において、コネクタ360は枠体110の外面に露出する面に設ける構成としたがこれに限らず、制御部150に接続される構成であれば、枠体110の側面や底面に設ける等の構成としてもよい。枠体110の側面や底面等のアンテナユニット40の接続箇所が選択できるため、表示ユニットの配置場所や電波の指向性に合わせてアンテナユニット40を配置することができ、効率よく電波を受信することができる。
【0044】
実施の形態3.
図10は実施の形態3に係る点検ユニット30の斜視図である。実施の形態3では、実施の形態1との相違点を中心に説明し、実施の形態1と同一部分には同一符号を付して説明を省略するものとする。
【0045】
実施の形態1では、本体側コネクタとしてのコネクタ360を枠体110の外面に露出させ、このコネクタ360にアンテナユニット40の接続側コネクタ410を接続してアンテナユニット40を装着するものを示したが、実施の形態3では、アンテナユニット40を、枠体110内に設けられた点検ユニット枠370の内部に設ける構成のものを示す。
点検ユニット30は、実施の形態1のものと同様であるが、コネクタ360は設けていない。
図11は実施の形態3に係る表示装置3000の回路構成図、
図12は点検ユニット30およびアンテナユニット40の回路構成図である。
【0046】
アンテナユニット40は、本体側コネクタ170と電気的に接続する接続側コネクタ410と、アンテナ420と、アンテナ側送受信部430を備え、点検ユニット枠370に設けられている。アンテナ側送受信部430はアンテナ420、点検ユニット30に電気的に接続されるとともに、接続側コネクタ410と、本体側コネクタ170とを介して制御部150と接続される。なお、点検ユニット30およびアンテナユニット40の回路構成は
図12に示すように、点検ユニット30の点検スイッチ310、自動点検スイッチ320、受信部340、状態表示部330がそれぞれアンテナユニット40および接続側コネクタ410に接続されている。これにより、点検スイッチ310等の動作状態に関する情報がアンテナユニット40を介して外部機器に伝達することができる。また、アンテナユニット40と接続側コネクタ410の端子とを直接接続する接続線があり、この接続線、接続側コネクタ410、本体側コネクタ170を介してアンテナユニット40と制御部150とが接続される。
【0047】
以上のような構成の表示装置3000においては、本体側コネクタ170と接続側コネクタ410とを着脱可能に係合させることで、制御部150とアンテナユニット40との電気的な接続が行われ、本体側コネクタ170と接続側コネクタ410を介して制御部150とアンテナユニット40との通信情報の伝達が行われる。
【0048】
次に、本実施の形態3による表示装置3000の動作を説明する。
表示装置3000が外部機器からの電波信号を受信する場合は、アンテナ420から受信された電波信号がアンテナ側送受信部430の受信機432に伝達され、受信機432によりデジタル信号に変換される。
【0049】
変換されたデジタル信号は、アンテナユニット40から接続側コネクタ410と本体側コネクタ170を介して制御部150に伝達される。
変換されたデジタル信号は、信号の内容に応じて接続側コネクタ410および本体側コネクタ170を介して制御部150に伝達されるか、または点検ユニット30と本体側コネクタ170を介して制御部150に伝達される。
【0050】
デジタル信号が、例えば点検を指示する信号であった場合、このデジタル信号は点検ユニット30に伝達され、コネクタ350および本体側コネクタ170を介して制御部150に伝達される。点検ユニット30は、点検を指示するデジタル信号を受けると、制御部150に点検信号を出力する。
【0051】
一方、表示装置3000から外部機器へ電波信号を送信する場合は、情報保持部152に保持された通信情報がデジタル信号として、本体側コネクタ170と接続側コネクタ410を介してアンテナユニット40に伝達され、アンテナ側送受信部430の送信機431により高周波の電波信号に変換される。変換された電波信号はアンテナ420に伝達されて外部機器へ送信される。
【0052】
アンテナユニット40に伝達されるデジタル信号は、信号の内容に応じて送信機181に直接伝達されるか、または点検ユニット30を介して伝達される。
デジタル信号が、例えば点検結果に基づく信号であった場合、このデジタル信号は接続側コネクタ410を介して点検ユニット30に伝達される。点検結果に基づくデジタル信号により、状態表示部330から点検結果が報知される。また、点検ユニット30を介したデジタル信号は送信機431に送信される。
【0053】
以上のような実施の形態3に係る表示装置においては、アンテナユニット40が内部に設けられた点検ユニット30が、装置本体10の本体側コネクタ170に着脱可能に取り付けられるため、装置本体10を別途製造した後、アンテナユニット40と点検ユニット30両方の機能を備える点検ユニット枠370を取り付けるか、点検ユニット30のみの機能を備える点検ユニット枠370を取り付けるかによって、仕様の異なる表示装置を容易に得ることができる。
また、アンテナユニット40を枠体110内に収納して外観をシンプルな形状とした表示装置を得ることができる。
【0054】
なお、本実施の形態3では、接続側コネクタ410を、アンテナユニット40用のコネクタと点検ユニット30用のコネクタとして兼用したものを示したが、それぞれ別のコネクタを設けるように構成してもよい。
また、アンテナユニット40は独立して製造し、点検ユニット30内部に取り付けるか、点検スイッチ310等が実装される基板に実装させてもよい。
【0055】
実施の形態4.
図13は実施の形態4に係る表示装置4000の回路構成図である。実施の形態4では、実施の形態3との相違点を中心に説明し、実施の形態1と同一部分には同一符号を付して説明を省略するものとする。
【0056】
実施の形態3では、送受信部がアンテナユニット内部に設けられる構造であったが、実施の形態4では、送受信部が装置本体10に設けられ、本体側コネクタと接続側コネクタを介してアンテナと接続される構成のものを示す。
点検ユニット30は、実施の形態3と同様のものである。
【0057】
アンテナユニット40は、本体側コネクタ170と電気的に接続する接続側コネクタ410と、アンテナ420を備え、点検ユニット枠370内に設けられる。なお、アンテナユニット40は、点検ユニット30に接続されて接続側コネクタ410および本体側コネクタ170を介し制御部150に接続される。
【0058】
実施の形態3では、本体側コネクタ170、接続側コネクタ410は、通信信号として、デジタル信号を伝達するものであったが、本実施の形態4では、本体側コネクタ170、接続側コネクタ410それぞれの一部の端子は、通信信号として、本体側送受信部180で入出力される電波信号を伝達するものである。
【0059】
本体側コネクタ170から制御部150までの電気経路には、本体側送受信部180が接続されている。
本体側送受信部180はアンテナユニット40と点検ユニット30と制御部150に電気的に接続さる。本体側送受信部180とアンテナユニット40および点検ユニット30は、接続側コネクタ410またはコネクタ350と本体側コネクタ170を介して接続される。
【0060】
以上のような構成の表示装置4000においては、本体側コネクタ170と接続側コネクタ410を着脱可能に係合させることで、制御部150とアンテナユニット40との電気的な接続が行われ、本体側コネクタ170と接続側コネクタ410を介して制御部150とアンテナユニット40との通信情報の伝達が行われる。
【0061】
次に、本発明による表示装置4000の動作を説明する。
表示装置4000が外部機器からの電波信号を受信する場合は、アンテナ420から受信された電波信号が接続側コネクタ410および本体側コネクタ170を介して本体側送受信部180の受信機182に伝達され、受信機182によりデジタル信号に変換される。
変換されたデジタル信号は、信号の内容に応じて、制御部150に伝達されるか、送信機181から本体側コネクタ170と接続側コネクタ410を介して点検ユニット30に伝達される。
【0062】
デジタル信号が、例えば点検を指示する信号であった場合、このデジタル信号は本体側コネクタ170と接続側コネクタ410を介して点検ユニット30に伝達される。点検ユニット30は、点検を指示するデジタル信号を受けると、再度本体側コネクタ170と接続側コネクタ410を介して制御部150に点検信号を出力する。
【0063】
一方、表示装置4000から外部機器へ電波信号を送信する場合は、情報保持部152に保持された通信情報がデジタル信号として、本体側送受信部180の送信機181に伝達され、高周波の電波信号に変換される。変換された電波信号は信号に応じて本体側コネクタ170と接続側コネクタ410を介してアンテナユニット40に伝達され、外部機器へ送信される。
【0064】
以上のような実施の形態4に係る表示装置においては、アンテナユニット40が装置本体10の内部に設けられ、送受信部が本体側コネクタと接続側コネクタを介してアンテナと接続される構成であるため、装置本体10を別途製造した後、アンテナユニット40と点検ユニット30両方の機能を備える点検ユニット枠370を取り付けるか、点検ユニット30のみの機能を備える点検ユニット枠370を取り付けるかによって、仕様の異なる表示装置を容易に得ることができる。また、アンテナ420を備えるアンテナユニット40と、装置本体10とを独立して製造することができるため、アンテナのみの取付けまたは交換が可能である。
【0065】
なお実施の形態1から実施の形態4においては、アンテナユニット40にCPU等の情報保持部を設ける構成としてもよい。これにより、点検ユニット30から伝達された表示装置3000の充電状態に関する情報に基づいて、充電が少なくなった場合には電力消費を抑えるためにアンテナユニット40の通信動作を停止させることができる。
【0066】
実施の形態5.
図14は実施の形態5の表示装置に係る光源ユニット20の外観図である。実施の形態5では、実施の形態1との相違点を中心に説明し、実施の形態1と同一部分には同一符号を付して説明を省略するものとする。
【0067】
実施の形態1では、アンテナユニット40を独立した構成物としたが、実施の形態5では、アンテナユニット40を光源ユニット20の内部に設けるものを示す。
【0068】
光源ユニット20は、実施の形態1と同様のものであるが、基板ホルダ230の内部に基板220と電気的に接続されるアンテナユニット40を備えている。
【0069】
図15は実施の形態5に係る表示装置5000の回路構成図である。
アンテナユニット40は、本体側コネクタ170と電気的に接続する接続側コネクタ410と、アンテナ420と、アンテナ側送受信部430を備え、基板ホルダ230内に設けられている。アンテナ側送受信部430はアンテナ420、基板220に電気的に接続されるとともに、接続側コネクタ410と、本体側コネクタ170とを介して制御部150と接続される。なお、基板220にはアンテナユニット40と接続側コネクタ410の端子とを直接接続する電気回路あり、この電気回路、接続側コネクタ410、本体側コネクタ170を介してアンテナユニット40と制御部150とが接続される。
【0070】
以上のような構成の表示装置5000においては、本体側コネクタ170と接続側コネクタ410とを着脱可能に係合させることで、制御部150とアンテナユニット40との電気的な接続が行われ、本体側コネクタ170と接続側コネクタ410を介して制御部150とアンテナユニット40との通信情報の伝達が行われる。
【0071】
この実施の形態5の表示装置でも、実施の形態1と同様の動作が行われる。
このようにアンテナユニット40を光源ユニット20の内部に設けた場合も、アンテナ420を備えるアンテナユニット40と、装置本体10とを独立して製造することができる。
【0072】
なお、実施の形態5ではアンテナユニット40を基板ホルダ230に設けられる構成であったが、基板220上に実装して一体に構成してもよい。アンテナユニット40と基板220とを一体に構成することにより、基板220のみ交換することで無線通信機機能を備える表示装置を得ることができる。
【0073】
実施の形態6.
図16は実施の形態6の表示装置に係る表示装置6000の回路構成図である。実施の形態6では、実施の形態5との相違点を中心に説明し、実施の形態1と同一部分には同一符号を付して説明を省略するものとする。
【0074】
実施の形態5では、送受信部がアンテナユニット内部に設けられる構造であったが、実施の形態6では、送受信部が装置本体10に設けられ、本体側コネクタと接続側コネクタを介してアンテナと接続される構成のものを示す。
【0075】
アンテナユニット40はアンテナ420を備えて基板ホルダ230内に設けられる。また、装置本体10内には、本体側送受信部180が設けられる。アンテナ420は接続側コネクタ410、本体側コネクタ170を介して本体側送受信部180と電気的に接続する。さらに、本体側送受信部180は接続側コネクタ410、本体側コネクタ170を介して基板220と接続する。実施の形態5では、本体側コネクタ170、接続側コネクタ410は、通信信号として、デジタル信号を伝達するものであったが、本実施の形態6では、本体側コネクタ170、接続側コネクタ410それぞれの一部の端子は、通信信号として、本体側送受信部180で入出力される電波信号を伝達するものである。ただし、本体側送受信部180から基板220へ通信信号を伝達する場合は、通信信号として本体側送受信部180で出力されるデジタル信号を伝達する。
【0076】
なお、受信した電波信号は全てデジタル信号に変換して制御部150に伝達されているが、変換されたデジタル信号を基板220に伝達して光源210の点灯を制御する構成としてもよい。
また、上記全ての実施の形態においては、アンテナユニット40は情報保持部152に保持された通信情報を電波信号として外部機器に伝達するものであったが、外部機器から受信した通信情報を情報保持部152に保持することなく他の外部機器に伝達するものでもよい。
また、表示装置は1つの表示ユニットを備える構成としたが、これに限らず、
図17のように複数の表示ユニットを備える構成としてもよい。また、表示装置は天井や壁に取り付けられる構成としたが、これに限らず、
図18のように壁に埋め込む構成としてもよい。