特許第6787079号(P6787079)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6787079
(24)【登録日】2020年11月2日
(45)【発行日】2020年11月18日
(54)【発明の名称】自動変速機の油圧制御装置
(51)【国際特許分類】
   F16H 61/00 20060101AFI20201109BHJP
【FI】
   F16H61/00
【請求項の数】5
【全頁数】14
(21)【出願番号】特願2016-228040(P2016-228040)
(22)【出願日】2016年11月24日
(65)【公開番号】特開2018-84290(P2018-84290A)
(43)【公開日】2018年5月31日
【審査請求日】2019年10月10日
(73)【特許権者】
【識別番号】000000011
【氏名又は名称】アイシン精機株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100130188
【弁理士】
【氏名又は名称】山本 喜一
(74)【代理人】
【識別番号】100089082
【弁理士】
【氏名又は名称】小林 脩
(74)【代理人】
【識別番号】100190333
【弁理士】
【氏名又は名称】木村 群司
(72)【発明者】
【氏名】坂本 治
【審査官】 中島 亮
(56)【参考文献】
【文献】 特開2007−127190(JP,A)
【文献】 特開2004−308849(JP,A)
【文献】 特開平7−259978(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
F16H 59/00−61/12
F16H 61/16−61/24
F16H 61/66−61/70
F16H 63/40−63/50
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
油圧源からのライン圧を調圧して指令圧を生成し、前記指令圧を摩擦係合要素に供給するコントロールバルブユニットを有する自動変速機の油圧制御装置であって、
前記コントロールバルブユニットは、
板状に設けられて、板厚方向にて互いに対向する第一面及び第二面を有するとともに、前記第一面と前記第二面とを連結する第三面を有する本体部と、
前記本体部の前記第三面から前記第一面及び前記第二面に沿った方向に凹設された第一収容穴に液密に設けられて前記指令圧を生成する圧力制御部と、を備え、
前記本体部は、
前記本体部の前記第一面における一側に設けられて、前記第一収容穴と連通する第一ポートと、
前記第一収容穴と連通して前記第一ポートに隣接する第二ポートと、
前記第一収容穴と連通して前記第二ポートに隣接する第三ポートと、を少なくとも有するとともに、
前記本体部の前記第一面における他側に設けられて、前記油圧源と連通する外部入力ポート、及び、前記摩擦係合要素と連通する外部出力ポートを有し、
前記本体部は、
前記第一ポートと前記外部入力ポート及び前記外部出力ポートの一方とを接続する第一通路と、
前記第二ポートと前記外部入力ポート及び前記外部出力ポートの他方とを接続する第二通路と、
前記第三ポートと前記第一通路とを接続する第三通路と、
前記第一通路、前記第二通路及び前記第三通路のうちから選択された選択通路の少なくとも一部に前記第一面と前記第二面との間に設けられた貫通路と、を有しており、
前記貫通路は、
前記第一通路、前記第二通路及び前記第三通路のうちの前記選択通路と異なる非選択通路とねじれの位置関係にある自動変速機の油圧制御装置。
【請求項2】
前記第一ポートは、
前記第一通路によって前記外部出力ポートに接続されて、前記圧力制御部から前記指令圧を出力する出力ポートであり、
前記第二ポートは、
前記非選択通路である前記第二通路によって前記外部入力ポートに接続されて、前記油圧源から前記ライン圧を入力する入力ポートであり、
前記第三ポートは、
前記選択通路である前記第三通路によって前記第一通路に接続されて、前記出力ポートからフィードバックされた前記指令圧を入力するフィードバックポートであり、
前記第三通路の前記貫通路は、前記第二通路とねじれの位置関係にある請求項1に記載の自動変速機の油圧制御装置。
【請求項3】
前記貫通路における通路幅は、
前記選択通路の他部における通路幅に比して狭くなるように設けられた請求項1又は請求項2に記載の自動変速機の油圧制御装置。
【請求項4】
前記本体部は、
前記第三面から前記第一面及び前記第二面に沿った方向に凹設され、且つ、前記第一通路に連通する第二収容穴に液密に設けられて前記指令圧の脈動を減衰させる減衰部を有し、
前記貫通路が前記選択通路である前記第三通路に設けられて、前記第一通路に連通しており、前記貫通路と前記第二収容穴とを同軸に設けた請求項1に記載の自動変速機の油圧制御装置。
【請求項5】
前記第一通路、前記第二通路、前記第三通路及び前記貫通路は、
前記第一ポート、前記第二ポート及び前記第三ポートと、前記外部入力ポート及び前記外部出力ポートと、によって区画される前記本体部の領域内に設けられる請求項1に記載の自動変速機の油圧制御装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、車両の自動変速機に用いられる自動変速機の油圧制御装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来から、例えば、下記特許文献1に開示されているような自動変速機の油圧制御装置が知られている。この従来の自動変速機の油圧制御装置は、コントロールバルブユニットがロアバルブボディーとアッパーバルブボディーとを備えている。ロアバルブボディーには、供給ポート、出力ポート、フィードバックポート、排出ポートが設けられ、供給ポートとオイルポンプとを連通する油路が設けられている。アッパーバルブボディーには、出力ポートと係合要素の間を接続する油路と、この油路から分岐したフィードバック油路とが設けられている。これにより、従来の自動変速機の油圧制御装置では、アッパーバルブボディーに設けられたフィードバック油路を介して、出力ポートからフィードバックポートに制御圧が入力されるようになっている。又、従来の自動変速機の油圧制御装置では、ロアバルブボディーとアッパーバルブボディーとの間にプレートを配置し、プレートに設けられた貫通孔により、フィードバック油路にオリフィスを設けるようになっている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2007−127190号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、上記従来の自動変速機の油圧制御装置は、コントロールバルブユニットがロアバルブボディーと、プレートと、アッパーバルブボディーとが積層されるように構成される。自動変速機の油圧制御装置は自動変速機のハウジング内に組み付けられるので、自動変速機の小型化を達成する観点からコントロールバルブユニットは小型軽量であることが望まれている。
【0005】
本発明は、上記課題を解決するためになされたものである。即ち、本発明の目的は、構造が簡単で、小型軽量の自動変速機の油圧制御装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記の課題を解決するため、請求項1に係る自動変速機の油圧制御装置の発明は、油圧源からのライン圧を調圧して指令圧を生成し、指令圧を摩擦係合要素に供給するコントロールバルブユニットを有する自動変速機の油圧制御装置であって、コントロールバルブユニットは、板状に設けられて、板厚方向にて互いに対向する第一面及び第二面を有するとともに、第一面と第二面とを連結する第三面を有する本体部と、本体部の第三面から第一面及び第二面に沿った方向に凹設された第一収容穴に液密に設けられて指令圧を生成する圧力制御部と、を備え、本体部は、本体部の第一面における一側に設けられて、第一収容穴と連通する第一ポートと、第一ポートに隣接する第二ポートと、第二ポートに隣接する第三ポートを少なくとも有するとともに、本体部の第一面における他側に設けられて、油圧源と連通する外部入力ポート及び摩擦係合要素と連通する外部出力ポートと、を有し、本体部は、第一ポート、第二ポート及び第三ポートと、外部入力ポート及び外部出力ポートと、によって区画される本体部の領域内にて、第一ポートと外部入力ポート及び外部出力ポートの一方とを接続する第一通路と、第二ポートと外部入力ポート及び外部出力ポートの他方とを接続する第二通路と、第一通路、第二通路及び第三通路のうちから選択された選択通路の少なくとも一部に第一面と第二面との間に設けられた貫通路と、を有しており、貫通路は、第一通路、第二通路及び第三通路のうちの選択通路以外の非選択通路とねじれの位置関係にある。
【0007】
これによれば、板状の本体部において、貫通路は、第一通路、第二通路及び第三通路のうちの非選択通路とねじれの位置関係を有して立体交差することができる。これにより、例えば、第三通路が選択通路であり、第一ポートと第三ポートとの間に配置された第二ポートに接続される第二通路が非選択通路である場合、第三通路は貫通路を有する。従って第二通路と第三通路とが連通することを防止するために、本体部の第一面に別途設けた板状の他部材に形成したり、第二通路を第三通路から大きく迂回させたりする必要がない。又、本体部の第三面から第一面及び第二面に沿った方向に凹設した第一収容穴に圧力制御部を設けることができる。従って、コントロールバルブユニットを小型化することができるので、油圧制御装置の小型軽量化を確実に達成することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1】自動変速機の構成を示す図である。
図2】自動変速機の変速機構部の構成を示すスケルトン図である。
図3】第一実施形態に係り、図1の油圧制御装置の構成を示す図である。
図4図3のコントロールバルブユニットの構成を示す図である。
図5図4のV−Vにおけるフィードバック通路の貫通路及びダンパの第二収容穴を示す断面図である。
図6図4のVI−VIにおけるフィードバック通路の貫通路とダンパの第二収容穴との軸線関係を示す断面図である。
図7図4のコントロールバルブユニットを説明するための比較品の構成を示す図である。
図8】第二実施形態に係り、図1の油圧制御装置の構成を示す図である。
図9図8のコントロールバルブユニットの構成を示す図である。
図10図9のX−Xにおけるフィードバック通路の貫通路及びダンパの第二収容穴を示す断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本発明の各実施形態について図面を参照しながら説明する。尚、以下の各実施形態の相互において、互いに同一又は均等である部分には、図中、同一符号を付してある。又、説明に用いる各図は、概念図であり、各部の形状は必ずしも厳密なものではない場合がある。
【0010】
まず、第一実施形態の自動変速機用油圧制御装置10(以下、単に「油圧制御装置10」と称呼する。)を備えた自動変速機1について説明する。自動変速機1は、図1に示すように、駆動源であるエンジンのクランクシャフト(図示省略)の回転がトルクコンバータ2を介してインプットシャフト3に入力されるようになっている。このインプットシャフト3に入力された回転が、変速機構部4により適宜の変速比に変速されてアウトプットシャフト5から出力される。
【0011】
変速機構部4は、図2に示すように、インプットシャフト3と連結された第一列のプラネタリギアG1と、第二列のプラネタリギアG2と、第三列のプラネタリギアG3と、を備えている。変速機構部4は、複数(五つ)の摩擦係合要素としての第一摩擦クラッチC1と、第二摩擦クラッチC2と、第三摩擦クラッチC3と、第一摩擦ブレーキB1と、第二摩擦ブレーキB2と、を有しており、自動変速機1のハウジング6に収容されている。変速機構部4は、これら第一摩擦クラッチC1〜第三摩擦クラッチC3、第一摩擦ブレーキB1及び第二摩擦ブレーキB2の係合・解放が選択されることでその変速段及び所定のシフトパターンが切り替えられるようになっている。尚、第一摩擦クラッチC1〜第三摩擦クラッチC3、第一摩擦ブレーキB1及び第二摩擦ブレーキB2は、それぞれ、図1に示すように、油圧制御装置10から供給される指令圧Pout(油圧)が高圧に設定されることで係合状態とされ、油圧制御装置10から供給される指令圧Poutが低圧に設定されることで解放状態となる。
【0012】
第一列のプラネタリギアG1は、サンギアS1、リングギアR1、ピニオンギアPG1及びキャリアPC1を備えている。サンギアS1は、インプットシャフト3と一体回転する。リングギアR1は、第三摩擦クラッチC3に接続される。ピニオンギアPG1は、サンギアS1とリングギアR1との間に配設される。キャリアPC1は、ハウジング6に固定されるとともにピニオンギアPG1を回転可能に支持する。
【0013】
第二列のプラネタリギアG2は、サンギアS2、リングギアR2、ピニオンギアPG2及びキャリアPC2を備えている。サンギアS2は、第一摩擦クラッチC1及びシャフト7を介してインプットシャフト3と一体回転する。リングギアR2は、第三摩擦クラッチC3及びシャフト8を介してリングギアR1と一体回転し、又は、第一摩擦ブレーキB1を介してハウジング6に固定される。ピニオンギアPG2は、サンギアS2とリングギアR2との間に配設される。キャリアPC2は、第二摩擦クラッチC2及びシャフト9を介してインプットシャフト3と一体回転するとともにピニオンギアPG2を回転可能に支持する。
【0014】
第三列のプラネタリギアG3は、サンギアS3、リングギアR3、ピニオンギアPG3及びキャリアPC3を備えている。サンギアS3は、第一摩擦クラッチC1及びシャフト7を介してインプットシャフト3と一体回転する。リングギアR3は、キャリアPC2と一体回転し、又は、第二摩擦ブレーキB2を介してハウジング6に固定される。ピニオンギアPG3は、サンギアS3とリングギアR3との間に配設される。キャリアPC3は、アウトプットシャフト5と一体回転するとともにピニオンギアPG3を回転可能に支持する。
【0015】
自動変速機1は、リバースと、ニュートラルと、一速から四速のアンダードライブと、五速及び六速のオーバードライブと、を有する前進六段後進一段の変速段を形成可能な変速機である。具体的に、自動変速機1において、第三摩擦クラッチC3及び第二摩擦ブレーキB2のみが係合されると、インプットシャフト3に対してアウトプットシャフト5の回転を逆転させて車両をリバース走行させるようになっている。又、第二摩擦ブレーキB2のみが係合されると、ニュートラルとなるようになっている。又、第一摩擦クラッチC1及び第二摩擦ブレーキB2のみが係合されると一速に、第一摩擦クラッチC1及び第一摩擦ブレーキB1のみが係合されると二速になるようになっている。又、第一摩擦クラッチC1及び第三摩擦クラッチC3のみが係合されると三速に、第一摩擦クラッチC1及び第二摩擦クラッチC2のみが係合されると四速になるようになっている。更に、第二摩擦クラッチC2及び第三摩擦クラッチC3のみが係合されると五速に、第二摩擦クラッチC2及び第一摩擦ブレーキB1のみが係合されると六速になるようになっている。
【0016】
変速機構部4は、油圧制御装置10に接続されている。油圧制御装置10は、上述した変速段を形成する変速機構部4の変速動作を制御するものである。油圧制御装置10は、図1及び図3に示すように、インプットシャフト3に設けられた油圧源を構成するオイルポンプ21から供給されたポンプ圧Pmを調圧し、調圧された指令圧Poutを摩擦係合要素である第一摩擦クラッチC1〜第三摩擦クラッチC3、第一摩擦ブレーキB1及び第二摩擦ブレーキB2に出力する。
【0017】
尚、油圧源は、図3に示すように、オイルポンプ21、オイルパン22及びオイルストレーナ23から構成される。これにより、オイルポンプ21は、図3に示すように、作動油を貯留するオイルパン22からオイルストレーナ23を介して作動油を汲み上げて、ポンプ圧Pmを油圧制御装置10を構成するコントロールバルブユニット11に出力するようになっている。
【0018】
コントロールバルブユニット11は、図1に示すように、自動変速機1のハウジング6の下部に固定されている。コントロールバルブユニット11は、図1に示すように、板状に設けられた本体部11aと、本体部11aの板厚方向に設けられた第一面としての上面11a1に液密に固定される蓋部11bと、を有している。又、コントロールバルブユニット11の本体部11aは、板厚方向にて上面11a1と互いに対向する第二面としての下面11a2を有するとともに、上面11a1と下面11a2とを連結する第三面としての側面11a3を有している。そして、コントロールバルブユニット11の本体部11aには、図3に示すように、メイン調圧バルブ12、圧力制御部としてのリニアソレノイド13、減衰部としてのダンパ15が液密に設けられている。
【0019】
メイン調圧バルブ12は、図4に示すように、本体部11aの上面11a1にて開口し上面11a1及び下面11a2に沿った方向に設けられた収容穴11a4に収容される。メイン調圧バルブ12は、図3に示すように、後述する入力通路17を介してオイルポンプ21から出力されたポンプ圧Pmを調圧して、リニアソレノイド13にライン圧Pinを出力する。
【0020】
圧力制御部を構成するリニアソレノイド13は、図3及び図4に示すように、本体部11aの側面11a3から上面11a1及び下面11a2に沿った方向に凹設された第一収容穴11a5に液密に組み付けられる。リニアソレノイド13は、本体部11aの第一収容穴11a5内に挿入されるスリーブ13aが組み付けられている。スリーブ13aは、図4に示すように、本体部11aの上面11a1に設けられた後述の入力ポート11d、出力ポート11c、フィードバックポート11e及びドレンポート11fにそれぞれ対応する複数のポートを有し、更に、その内部にスプール14が組み込まれている。スプール14は、リニアソレノイド13が電磁的に作動することによって摺動し、入力ポート11d、出力ポート11c、フィードバックポート11e及びドレンポート11fのそれぞれに対応するスリーブ13aのポートを開閉する。そして、スプール14は、出力ポート11cに対応するスリーブ13aのポートに制御された油圧を出力する。尚、リニアソレノイド13及びスプール14の構成及びその作動については、例えば、特開2009−236308号公報に開示されているように、広く知られたものであり、必要があれば、特開2009−236308号公報を参照することができる。
【0021】
減衰部としてのダンパ15は、図3及び図4に示すように、本体部11aの側面11a3から上面11a1及び下面11a2に沿った方向に延出する第二収容穴11a6に液密に組み付けられる。第二収容穴11a6は、本体部11aに設けられた後述の出力通路16(出力ポート11c)と連通している。これにより、第二収容穴11a6に収容されたダンパ15は、出力ポート11cから各摩擦係合要素C1,C2,C3,B1,B2に出力される指令圧Poutに生じた圧力脈動を減衰させる。
【0022】
コントロールバルブユニット11の本体部11aは、第一面である上面11a1の一側に、第一ポートとしての出力ポート11c、第二ポートとしての入力ポート11d、第三ポートとしてのフィードバックポート11e及びドレンポート11fが設けられる。図4に示すように、入力ポート11dは出力ポート11cと隣接し、フィードバックポート11eは入力ポート11dに隣接している。又、出力ポート11c、入力ポート11d、フィードバックポート11e及びドレンポート11fは、第一収容穴11a5と連通している。
【0023】
出力ポート11cは、入力ポート11dを介してスリーブ13aに入力されたライン圧Pinを制御し、制御された圧力である指令圧Poutを各摩擦係合要素、即ち、第一摩擦クラッチC1〜第三摩擦クラッチC3、第一摩擦ブレーキB1及び第二摩擦ブレーキB2のそれぞれに出力する。
【0024】
入力ポート11dは、メイン調圧バルブ12によって調圧されたライン圧Pinをスリーブ13aに入力する。
【0025】
フィードバックポート11eは、出力ポート11cから出力される指令圧Poutを、本体部11aとスリーブ13a及びスプール14とによって形成されるフィードバック室にフィードバックする。尚、フィードバック室は、指令圧Poutを所望の油圧に維持するためのフィードバック制御を行うための油室である。又、フィードバック制御は、指令圧Poutが所望の油圧よりも高くなると、フィードバック室の圧力が高くなることにより、スプール14を、出力ポート11cに対応するスリーブ13aのポートを閉じる方向に移動させて指令圧Poutを下げる制御である。尚、本実施形態において、リニアソレノイド13のフィードバックポート11eには、出力ポート11cから供給される作動油に対して絞り効果を発揮するオリフィスが設けられている。
【0026】
ドレンポート11fは、各摩擦係合要素C1,C2,C3,B1,B2のそれぞれから出力ポート11cを介して排出された残圧をドレンとしてドレン通路19(図3を参照)を介してオイルパン22に還流させる。ダンパポート11gは、出力通路16及び第二収容穴11a6と連通して、出力ポート11cからの指令圧Pout(作動油)をダンパ15に供給する。
【0027】
又、本体部11aは、ダンパポート11g、外部入力ポート11h、外部出力ポート11i及びダンパドレンポート11jが設けられる。ダンパポート11gは、第二収容穴11a6と連通している。外部入力ポート11h及び外部出力ポート11iは、上面11a1の他側に設けられている。外部入力ポート11hは、オイルポンプ21と連通している。外部出力ポート11iは、各摩擦係合要素C1,C2,C3,B1,B2と連通している。ダンパドレンポート11jは、オイルパン22と連通している。
【0028】
又、コントロールバルブユニット11の本体部11aには、上面11a1において、少なくとも入力ポート11d、出力ポート11c及びフィードバックポート11eと、外部入力ポート11h及び外部出力ポート11iと、によって区画される領域(以下、「通路形成領域」と称呼する。)内にて、出力ポート11c、入力ポート11d及びフィードバックポート11eのそれぞれに接続される出力通路16、入力通路17、フィードバック通路18及び貫通路18aが設けられる。尚、本実施形態においては、フィードバック通路18は、出力通路16、入力通路17及びフィードバック通路18のうちから選択された選択通路であって、一部に貫通路18aを有する。又、本実施形態においては、出力通路16及び入力通路17が選択通路と異なる非選択通路であり、貫通路18aは入力通路17とねじれの位置関係にある。
【0029】
出力通路16は、本体部11aの上面11a1(より詳しくは、上面11a1と蓋部11bとの間)に設けられる第一通路であり、出力ポート11cと外部出力ポート11iとの間を接続する。出力通路16は、外部出力ポート11iを介して、出力ポート11cから指令圧Poutを各摩擦係合要素C1,C2,C3,B1,B2のそれぞれに出力する。
【0030】
入力通路17は、本体部11aの上面11a1(より詳しくは、上面11a1と蓋部11bとの間)に設けられる第二通路であり、入力ポート11dと外部入力ポート11hとの間をメイン調圧バルブ12を介して接続する。入力通路17は、メイン調圧バルブ12によって調圧されたライン圧Pinを入力ポート11dに入力する。
【0031】
フィードバック通路18は、図5及び図6に示すように、一部に本体部11aの上面11a1(より詳しくは、上面11a1と蓋部11bとの間)に形成された貫通路18aを有し、他部が本体部11aの上面11a1と下面11a2との間に設けられた第三通路である。貫通路18aは、入力通路17とねじれの位置関係を有して、入力通路17と立体交差する。フィードバック通路18は、貫通路18aが出力通路16及び第二収容穴11a6に連通し、出力通路16から指令圧Poutをフィードバックポート11eにフィードバックする。そして、図6に示すように、貫通路18aは、ダンパ15を収容する第二収容穴11a6と同軸に設けられる。
【0032】
ところで、上述したように、コントロールバルブユニット11の本体部11aに上述した各通路16〜18を設ける場合、摩擦係合要素に対して応答性良く指令圧Poutを供給する必要があるため、出力通路16が他の通路に優先して設けられる。そして、フィードバック通路18が、出力通路16と連通するように設けられる。
【0033】
ここで、図7に示すように、コントロールバルブユニット11と比較するための比較品111を想定する。比較品111において、フィードバック通路118は、図7に示すように、貫通路を有していない。この場合、入力通路116とフィードバック通路118とは連通させないので、入力通路116は、通路形成領域の外側までフィードバック通路118を迂回するように大回りしてメイン調圧バルブ12と入力ポート111cとを連通する。そして、このように、入力通路116がフィードバック通路118を迂回するように設けられた場合には、入力通路116の長さが長くなるとともに曲線部分が多くなる。
【0034】
これに対し、コントロールバルブユニット11においては、出力通路16(即ち、出力ポート11c)とフィードバックポート11eとを連通するフィードバック通路18は、入力通路17とねじれの位置関係にある貫通路18aを有するように設けられる。これにより、フィードバック通路18は、本体部11aの上面11a1と下面11a2との間(板厚方向)にて入力通路17と立体交差する。入力通路17がフィードバック通路18と立体交差する場合、本体部11aの上面11a1における通路形成領域内で入力通路17を自由に設けることができる。このため、出力通路16を優先して設けるとともに出力通路16に連通させるようにフィードバック通路18を設ける場合であっても、入力通路17は出力通路16及びフィードバック通路18の配置に拘わらず、本体部11aの上面11a1で通路形成領域内に設けられる。従って、油圧制御装置10においては、メイン調圧バルブ12から入力ポート11dまでが最短で曲線部分が少なくなるように、入力通路17が設けられる。
【0035】
以上の説明からも理解できるように、上記第一実施形態の油圧制御装置10は、油圧源であるオイルポンプ21からのライン圧Pinを調圧して指令圧Poutを生成し、指令圧Poutを摩擦係合要素である第一摩擦クラッチC1〜第三摩擦クラッチC3、第一摩擦ブレーキB1及び第二摩擦ブレーキB2のそれぞれに供給するコントロールバルブユニット11を有する自動変速機1の油圧制御装置10である。
【0036】
コントロールバルブユニット11は、板状に設けられて、板厚方向にて互いに対向する第一面である上面11a1及び第二面である下面11a2を有するとともに、上面11a1と下面11a2とを連結する第三面である側面11a3を有する本体部11aと、本体部11aの側面11a3から上面11a1及び下面11a2に沿った方向に凹設された第一収容穴11a5に液密に設けられて指令圧Poutを生成する圧力制御部であるリニアソレノイド13と、を備える。
【0037】
本体部11aは、本体部11aの上面11a1における一側に設けられて、第一収容穴11a5と連通する第一ポートである出力ポート11cと、第一収容穴11a5と連通して出力ポート11cに隣接する第二ポートである入力ポート11dと、第一収容穴11a5と連通して入力ポート11dに隣接する第三ポートであるフィードバックポート11eを少なくとも有するとともに、本体部11aの上面11a1における他側に設けられて、オイルポンプ21と連通する外部入力ポート11h及び摩擦係合要素C1,C2,C3,B1,B2と連通する外部出力ポート11iと、を有する。
【0038】
又、本体部11aは、出力ポート11c、入力ポート11d及びフィードバックポート11eと、外部入力ポート11h及び外部出力ポート11iと、によって区画される本体部11aの領域内に、出力ポート11cと外部入力ポート11h及び外部出力ポート11iの一方である外部出力ポート11iとを接続する第一通路である出力通路16と、入力ポート11dと外部入力ポート11h及び外部出力ポート11iの他方である外部入力ポート11hとを接続する第二通路である入力通路17と、フィードバックポート11eと出力通路16とを接続する第三通路であるフィードバック通路18と、出力通路16、入力通路17及びフィードバック通路18のうちから選択された選択通路であるフィードバック通路18の少なくとも一部に上面11a1と下面11a2との間に設けられた貫通路18aと、を有する。
【0039】
そして、フィードバック通路18の貫通路18aは、出力通路16、入力通路17及びフィードバック通路18のうちのフィードバック通路18と異なる非選択通路である入力通路17とねじれの位置関係にある。
【0040】
これによれば、板状の本体部11aにおいて、フィードバック通路18に入力通路17とねじれの位置関係を有して立体交差する貫通路18aを設けることができる。これにより、例えば、入力通路17との連通を回避するために本体部11aの上面11a1に接続されるアッパーバルブボディーを設け、アッパーバルブボディーにフィードバック通路を形成する必要がない。又、フィードバック通路18を迂回するように通路形成領域の外側まで大回りして入力通路17を設ける必要がないので、本体部11aの省スペース化を達成することができる。更に、本体部11aの側面11a3から上面11a1及び下面11a2に沿った方向に凹設された第一収容穴11a5にリニアソレノイド13、スリーブ13a及びスプール14を設けることができる。従って、コントロールバルブユニット11を省スペースで板厚方向にて薄く構成することができ、且つ、アッパーバルブボディーを設ける必要がないので、油圧制御装置10の小型軽量化を確実に達成することができる。
【0041】
又、入力通路17は、貫通路18aによって、フィードバック通路18と立体交差することができるので、出力通路16及びフィードバック通路18の配置に拘わりなく、自由に本体部11aの上面11a1に設けることができる。これにより、メイン調圧バルブ12と入力ポート11dとを最短で接続し、且つ、曲線が少なくなるように、入力通路17を設けることができる。これにより、メイン調圧バルブ12から入力ポート11d、即ち、スリーブ13a及びスプール14に対して、ライン圧Pinを応答性良く、且つ、圧力損失を低減して入力することができる。その結果、出力ポート11cから応答性良く、且つ、適切な大きさの指令圧Poutを摩擦係合要素C1,C2,C3,B1,B2に出力することができるので、摩擦係合要素C1,C2,C3,B1,B2を素早く断接作動させることができる。従って、自動変速機1において、応答性良く、且つ、短時間に変速段を形成することができる。
【0042】
又、この場合、本体部11aは、側面11a3から上面11a1及び下面11a2に沿った方向に凹設され、且つ、第一通路である出力通路16に連通する第二収容穴11a6に液密に設けられて指令圧Poutの脈動を減衰させる減衰部であるダンパ15を有し、第三通路であるフィードバック通路18の貫通路18aと第二収容穴11a6とを同軸に設けることができる。
【0043】
これにより、例えば、第二収容穴11a6を設ける際に、フィードバック通路18の貫通路18aも(同時に)設けることができる。従って、極めて容易に、交差部である貫通路18aを設けることができ、コントロールバルブユニット11の本体部11aを製造する製造時間が短縮できるとともに製造コストを低減することができる。
【0044】
(第二実施形態)
上記第一実施形態においては、圧力制御部としてスプール14を内蔵したリニアソレノイド13を用いて、入力ポート11d、出力ポート11c、フィードバックポート11e及びドレンポート11fに対応するスリーブ13aのポートを開閉し、これらのポートに制御された油圧を出力するようにした。又、フィードバックポート11eにオリフィスが設けられるようにした。これに代えて、圧力制御部として圧力制御バルブを用いるとともに、フィードバック通路18にオリフィスを設けるようにすることも可能である。以下、この第二実施形態を具体的に説明する。
【0045】
この第二実施形態においては、図8に示すように、入力通路17から分岐した分岐通路31aを介して減圧バルブ31にライン圧Pinが入力され、減圧された作動油がオリフィス32を介してソレノイドバルブ33に入力される。そして、ソレノイドバルブ33が自動変速機1の変速動作に応じて切り替え制御されると、圧力制御部を構成する圧力制御バルブ34に制御圧Pvが供給される。
【0046】
圧力制御バルブ34は、図8及び図9に示すように、本体部11aの第一収容穴11a5に液密に組み付けられる。圧力制御バルブ34は、本体部11aの第一収容穴11a5内に摺動可能に挿入されて圧力制御部を構成するスプール35を摺動させる。スプール35は、本体部11aの上面11a1に形成された出力ポート11c、入力ポート11d、フィードバックポート11e及びドレンポート11fにそれぞれ対応する複数のランドが固定された弁体である。スプール35は、一端が制御圧Pvにより一方向に押圧されるとともに、他端がスプリングの付勢力により他方向に押圧される。スプール35は、制御圧Pv及び付勢力に加え、上述したフィードバック制御によって摺動し、出力ポート11c、入力ポート11d、フィードバックポート11e及びドレンポート11fのそれぞれを開閉する。尚、圧力制御バルブ34及びスプール35の構成及びその作動については、本発明に直接関係しないので、その説明を省略する。
【0047】
この第二実施形態におけるコントロールバルブユニット11も、上記第一実施形態と同様に、本体部11aの上面11a1に、出力ポート11c、入力ポート11d、フィードバックポート11e及びドレンポート11fが設けられる。尚、第二実施形態においては、上述した圧力制御バルブ34が設けられるため、図9に示すように、本体部11aに制御圧Pvを圧力制御バルブ34に入力するための制御圧ポート11k及びフィードバック室内の作動油を排出するための排出ポート11lが設けられる。
【0048】
又、この第二実施形態においても、本体部11aに、出力ポート11c、入力ポート11d及びフィードバックポート11eのそれぞれに接続される出力通路16、入力通路17及びフィードバック通路18が設けられる。但し、この第二実施形態におけるフィードバック通路18は、図10に示すように、貫通路18aの通路径(通路幅)が本体部11aの上面11a1に設けられた他部の通路径(通路幅)よりも小さくなるように設けられる。即ち、フィードバック通路18において、貫通路18aは、オリフィスとして作用するように設けられる。
【0049】
従って、この第二実施形態の油圧制御装置10によれば、貫通路18aにおける通路幅は、第一通路である出力通路16、第二通路である入力通路17及び第三通路であるフィードバック通路18のうち、貫通路18aが設けられた選択通路であるフィードバック通路18の他部における通路幅に比して狭くなるように設けられる。
【0050】
これにより、フィードバック通路18において貫通路18aの通路幅は他部の通路幅よりも狭くなっているので、貫通路18aはオリフィスとして機能することができる。従って、例えば、アッパーバルブボディーにフィードバック通路を形成するとともに、フィードバック通路にオリフィスを設けるために別途プレート部材を用いる必要がない。従って、出力通路16における指令圧Poutが出力通路16とフィードバック通路18とを連通させることに起因して変化することを抑えつつ、適切にフィードバック制御を行うことができる。又、アッパーバルブボディー及びプレート部材を設ける必要がないので、コントロールバルブユニット11を板厚方向にて薄く構成することができ、油圧制御装置10の小型軽量化を確実に達成することができる。
【0051】
本発明は、上記第一実施形態及び上記第二実施形態に限定されることはなく、本発明の目的を逸脱しない限りにおいて、種々の変形例を採用することができる。
【0052】
例えば、上記第一実施形態及び上記第二実施形態においては、第一ポートである出力ポート11cと第三ポートであるフィードバックポート11eとの間に第二ポートである入力ポート11dのみを設けるようにした。この場合、第一ポートである出力ポート11cと第三ポートであるフィードバックポート11eとの間に第二ポートとして複数のポートを設けることも可能である。この場合においても、複数のポートに接続される各通路に対して、第三通路であるフィードバック通路18の貫通路18aはねじれの位置関係を有することができるので、各通路に対して立体交差することができる。従って、この場合においても、上記第一実施形態及び上記第二実施形態と同様の効果が得られる。
【0053】
又、上記第一実施形態及び上記第二実施形態においては、フィードバック通路18が貫通路18aを有し、入力通路17と立体交差するようにした。この場合、フィードバック通路18に貫通路18aを形成することに代えて、又は、加えて、フィードバック通路18以外の通路である出力通路16及び入力通路17に貫通路を設けることも可能である。具体的に、出力ポート11cと入力ポート11dとの位置が入れ替わり、出力通路16と入力通路17とが上面11a1で交差する場合、出力通路16又は入力通路17に貫通路を設けることができる。このように、フィードバック通路18以外の通路に貫通路を設けた場合においても、本体部11aにおいて他の通路とねじれの位置関係を有して立体交差することができるので、上記第一実施形態及び上記第二実施形態と同様の効果が得られる。
【0054】
又、上記第一実施形態及び上記第二実施形態においては、フィードバック通路18のみに貫通路18aを設けるようにした。この場合、出力通路16、入力通路17及びフィードバック通路18のうちの複数の通路に対して貫通路を設けることも可能である。この場合においても、貫通路を設けた通路と、貫通路を設けない通路と、をねじれの位置関係を有して立体交差させることができるので、上記第一実施形態及び上記第二実施と同様の効果が得られる。
【0055】
更に、上記第一実施形態及び上記第二実施形態においては、コントロールバルブユニット11の本体部11aに減衰部としてのダンパ15を設けるようにした。この場合、必要に応じて、ダンパ15を省略することも可能である。この場合においては、出力通路16は、第二収容穴11a6と連通することなく、貫通路18aを介してフィードバック通路18と連通する。従って、この場合においても、上記第一実施形態及び第二実施形態と同様の効果が得られる。
【符号の説明】
【0056】
1…自動変速機、2…トルクコンバータ、3…インプットシャフト、4…変速機構部、5…アウトプットシャフト、6…ハウジング、7…シャフト、8…シャフト、9…シャフト、10…自動変速機用油圧制御装置、11…コントロールバルブユニット、11a…本体部、11a1…上面、11a2…下面、11a3…側面、11a4…収容穴、11a5…第一収容穴、11a6…第二収容穴、11b…蓋部、11c…出力ポート(第一ポート)、11d…入力ポート(第二ポート)、11e…フィードバックポート(第三ポート)、11f…ドレンポート、11g…ダンパポート、11h…外部入力ポート、11i…外部出力ポート、11k…制御圧ポート、11l…排出ポート、12…メイン調圧バルブ、13…リニアソレノイド、13a…スリーブ、14…スプール、15…ダンパ、16…出力通路(第一通路)、17…入力通路(第二通路)、18…フィードバック通路(第三通路)、18a…貫通路、19…ドレン通路、21…オイルポンプ、22…オイルパン、23…オイルストレーナ、31…減圧バルブ、31a…分岐通路、32…オリフィス、33…ソレノイドバルブ、34…圧力制御バルブ、35…スプール、111…比較品、111a…本体部、111c…入力ポート、116…入力通路、118…フィードバック通路、B1…第一摩擦ブレーキ、B2…第二摩擦ブレーキ、C1…第一摩擦クラッチ、C2…第二摩擦クラッチ、C3…第三摩擦クラッチ、C1,C2,C3,B1,B2…摩擦係合要素、G1…プラネタリギア、G2…プラネタリギア、G3…プラネタリギア、PC1…キャリア、PC2…キャリア、PC3…キャリア、PG1…ピニオンギア、PG2…ピニオンギア、PG3…ピニオンギア、Pin…ライン圧、Pm…ポンプ圧、Pout…指令圧、Pv…制御圧、R1…リングギア、R2…リングギア、R3…リングギア、S1…サンギア、S2…サンギア、S3…サンギア
図1
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図10