(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記ユーザに対し、前払い又はクレジットカードによる支払いの少なくとも1つを含む課金方法を対応付ける手段を含む、ことを特徴とする請求項1から3のいずれか1つに記載の課金管理装置。
前記前払いの余力があらかじめ定められた値以下となるか、または、前記前払いの余力がなくなると、その旨を前記ユーザに通知する手段をさらに含む、ことを特徴とする請求項4に記載の課金管理装置。
前記ユーザに対し、前払い又はクレジットカードによる支払いの少なくとも1つを含む課金方法を対応付ける手段を含む、ことを特徴とする請求項7から9のいずれか1つに記載の通信システム。
前記前払いの余力があらかじめ定められた値以下となるか、または、前記前払いの余力がなくなると、その旨を前記ユーザに通知する手段をさらに含む、ことを特徴とする請求項10に記載の通信システム。
前記前払いの余力があらかじめ定められた値以下となるか、または、前記前払いの余力がなくなると、その旨を前記ユーザに通知することを特徴とする請求項16に記載の課金方法。
【発明を実施するための形態】
【0021】
以下では、まず、発明の前提となる関連発明について説明し、つづいて本発明の実施形態について説明する。
【0022】
SDN(Software Denned Network)/NFV(Network Function Virtualization)では、個別に筐体を必要とする複数のネットワーク機器を、仮想化技術を利用してサーバ上に統合している。例えば通信事業者のコア網であるEPC(Evolved Packet Core)等の仮想化が進んでいる。仮想化されたEPC(Virtualized EPC:vEPC)では、例えばSGW、PGW、MME、HSS、PCRF等のノードの少なくとも1つ又は全ての機能を仮想マシン(Virtual Machine: VM)上で動作するアプリケーションでソフトウェア的に実現している。仮想化したネットワーク機能を実現するソフトウェアをVNF(Virtual Network Function)という(1つのVNFは1つ又は複数のVMを用いて実現される)。ハードウェア資源(コンピューティング、ストレージ、NIC(Network Interface Controller)等)を仮想化する仮想化機構であるハイパーバイザ(Hypervisor)、及び仮想化されるハードウェア資源等、VNFの実行基盤をNFVI(Network Function Virtualization Infrastructure)という(詳細は非特許文献1参照)。
【0023】
図2は、本発明の前提となる関連発明を説明する図である。以下では、事業所内にデータセンタ(DC)を備えたデータセンタ事業者が、各種サービス(例えばファイル保管、データ共有、電子メール、サーバ利用等のクラウドサービス)をクライアントに提供するクラウド事業者であるものとする。データセンタ(DC)50内のサーバ(不図示)上で仮想EPCネットワーク(virtual EPC)40を構築し、MVNO(Mobile Virtual Network Operator)キャリアCとして、クライアント(MVNOキャリアCに契約したユーザ端末)に通信サービスを提供する。
【0024】
図2において、基地局10A、EPC(A)20A等の通信設備はMNOキャリアAの保有設備であり、基地局10B、EPC(B)20B等の通信設備はMNOキャリアBの保有設備である。
図2において、EPC(A)20A、EPC(B)20Bは、
図1のEPC(A)20A、EPC(B)20Bと同一であるため、説明を省略する。クラウド事業者(この例ではMVNOキャリアC)は、基地局10A、基地局10B等については、それぞれ、MNOキャリアA、MNOキャリアBから貸し出されたものを借り受ける。ここで、MVNOキャリアCに契約するユーザの端末1A、1Bは、SIM(Subscriber Identity Module)フリー端末であり、それぞれMNOキャリアA、B版のSIMカード(Subscriber Identity Module card)が挿入されているものとする。この場合、端末1A、1Bは、それぞれ、キャリアA、Bが保有する基地局10A、10Bと無線リンクを確立し(RRC(Radio Resource Control)Connected状態)、それぞれ、EPCネットワーク20A、20Bを経由してインターネット30を介して、クラウド事業者のデータセンタ50内に設置されたサーバ(不図示)上の仮想EPC40に接続され、仮想EPC40を介して、クラウド事業者によるインターネット31への接続サービスやクラウド型コンテンツキャッシュサービス等の提供を受ける。
【0025】
ここで、MVNOキャリアCは、特に制限されるものではないが、例えば、
・アプリケーションストア(アプリケーションの購入やダウンロード)、
・電子書籍ストア、
・映画、テレビ、音楽等の配信サービス、
・端末(スマートフォン、タブレット、PC(Personal Computer)等)の購入、
等の各種サービス(電子決済、電子商取引を含むサービス)を統合し、ゲートウェイ41を介して端末1A、1B等に提供する統合サービス提供サイトを開設しているものとする。
【0026】
データセンタ50の保有者であるMVNOキャリアCは、各種クラウドサービスを提供している。このため、ユーザが端末1A、1Bから購入したコンテンツ等は、クラウド(データセンタ50)上で保存・管理されるとともに、同じユーザアカウントを用いて、複数の端末(例えば当該ユーザの保有するスマートデバイスやタブレットあるいはPC(Personal Computer)等)で共有することができる。
【0027】
図2の関連発明においては、端末1A、1Bを同一ユーザが保有している場合、当該ユーザには、MNVOキャリアCから、端末1A、1B毎、それぞれ別々に、例えば、月次等の利用明細(請求明細)が送付される。あるいは、端末1A、1Bの現在の利用状況(通信量、通信料金等)がオンラインで送付される場合もある。なお、
図2において、MNOキャリアA、BのEPCネットワーク20A、20Bは、内部ノードを省略し、キャリアAのEPCネットワーク20AのPCRFデータベース24A-1、キャリアBのEPCネットワーク20BのPCRFデータベース24B−1のみが示されている。
図2において、MNOキャリアの数は2つに制限されるものでなく、3以上であってもよいことは勿論である。
【0028】
MVNOキャリアCが、MNOキャリアAの通信網(
図2の基地局10AとEPC20A)と、MNOキャリアBの通信網(
図2の基地局10BとEPC20B)を通るSIMカードを販売する場合もある。また、課金方式として、月額制では、例えば月額6000円、通信量上限7GB/月であり、上限まで速度制限なし、超過した場合、例えば低速(128bps(bit per second))となる。あるいはプリペイド方式では、例えば使い捨てSIMカード(例えば2000円)が用いられ、通信容量は例えば1GBまでとされる。
【0029】
なお、
図2において、データセンタ50内のEPCネットワークは仮想EPCで構成されているが、仮想EPCでなくてもよい。また、データセンタ50において、ゲートウェイ41やルータその他各種サーバの機能をサーバ装置上に仮想化してもよい。
【0030】
<基本形態>
図3は、本発明の基本形態(概念)の一例を説明する図である。本発明の基本形態は、例えば
図2のシステムに実装される。
図3を参照すると、MVNOキャリアCは、MNOキャリアAとMNOキャリアBからそれぞれ通信設備を借り受けている。
図3に示す例では、例えば、MVNOキャリアCは、MNOキャリアAから貸し出されたX万回線、MNOキャリアBから貸し出されたY万回線を借り受ける。MVNOキャリアCは、(X+Y)万回線を提供することができる。MVNOキャリアCは、MVNOキャリアCが提供するSIMカードを挿入した端末に対して、それがキャリアA版、キャリアB版のSIMカードであるかによらず、統一的(一元的)に課金管理することができる。その際、MVNOキャリアCが保有するデータセンタ50(
図2)から提供する統合サービス提供サイトで登録したユーザアカウントを基に、例えば、基本料、通話料、通信料等をまとめて一括で課金可能な構成としてもよい。統合サービス提供サイトで開設したユーザアカウントは、例えば、Webメール等、フリーメールのメールアドレスであることもある。この場合、ユーザへの利用明細等の通知は、このユーザアカウントを用いてフリーメールで行うようにしてもよい。また、ユーザアカウントは、上記のようなメールアドレスと対応付いた任意のID(ユーザID等)であっても良い。
【0031】
MVNOキャリアC(クラウド事業者)の統合サービス提供サイトを利用するユーザは、統合サービス提供サイトが提供する各種サービスに対して前払いすることができる(プリペイド方式)。この場合、ユーザが契約したMVNOキャリアCが提供するSIMカードに対する課金は、プリペイド残高から自動で引き落とすようにしてもよい。この場合、引き落としは、通信量:1GBまで1000円、通信量:4GBまで3000円等の従量制方式としてもよいし、あるいは、月額2500円等の定額制としてもよい。また、SIMカードの利用者に対する特別オプションとして、例えばWi-Fi(Wireless Fidelity:Wi-FiはWi-Fi Allianceの登録商標)-calling(Wi-Fiを使って通話やSMS(short message service)の送受信をする機能)を利用可能とするライセンスを、無料又は有料(固定又は従量)で提供し、有料であれば、それを課金に加えるようにしても良い。
【0032】
図3の基本形態によれば、ユーザアカウントを基に課金するため、ユーザが、複数の端末を保有し、1つのID(共通のユーザアカウント)を使っている場合、該複数の端末に対する課金を、当該共通ユーザアカウントに対する課金として一元化する(集約する)ことができる。例えば、ユーザが、MVNOキャリアC(クラウド事業者)と、通信量:1GBまで1000円のプランで契約し、例えば、スマートフォンとタブレットの2台をユーザが保有している場合、双方の通信量を合わせて上限が1GBまで使用することができる(例えば、スマートフォン:0.7GB、タブレット:0.3GB等)。
【0033】
なお、ユーザは、MVNOキャリアC(クラウド事業者)の統合サービス提供サイトから、当該ユーザアカウントを用いて、例えばMVNOキャリアCと契約を行うことができる。例えばユーザは、キャリアAがつながり易さが1番、キャリアBは回線安定度が1番等といった各キャリアの特性や契約料金等に応じて選択することができる。
【0034】
本発明の基本形態によれば、上記したように、MVNOキャリアCに契約するユーザが保有する複数の端末が、キャリアA又はキャリアBの通信網を利用する場合に、キャリアAの通信網を利用するか、キャリアBの通信網を利用するかによらず、課金が一元化されることになる。また、同一の端末で、キャリアA版とキャリアB版のSIMカードを差し替えて、キャリアAの通信網とキャリアBの通信網を利用した場合にも、課金が一元化される。
【0035】
本発明の基本形態によれば、複数の通信事業者がそれぞれ保有する通信設備を借り受けて通信サービスを提供する仮想通信事業者に契約した端末に対して、前記複数の通信事業者分をまとめて課金を管理することができる。
【0036】
さらに、本発明の基本形態によれば、ユーザ識別情報に基づき、通信に関する課金と、ユーザに対して提供可能なサービスに関する課金を一元的に管理することができる。
【0037】
<実施形態>
図4は、本発明の一実施形態を説明する図である。
図4は、
図3の基本形態を、
図2に実施した例を説明する図である。
図4においても、
図2と同様、MVNOキャリアCは、基地局10A、EPC20A等の設備、基地局10B、EPC20B等の設備については、それぞれ、MNOキャリアA、MNOキャリアBから貸し出されたものを借り受ける。なお、
図4では、
図2のデータセンタ50は省略されている。
図4において、基地局10A、10B、EPCネットワーク20A、20B、PCRFデータベース24A−1、24B−1、インターネット30は、
図2と同一であるため説明は省略する。
【0038】
EPCネットワーク40は、
図2のEPCネットワーク40と同一(仮想EPC(vEPC)、あるいは実機のEPC)であってよい。なお、
図4にEPCネットワーク40のPCRFデータベース44−1は、
図2では図示されていないが、例えば
図2のデータセンタ50の仮想EPC40に実装するようにしてもよい。
【0039】
図4の本実施形態と、
図2の関連発明との本質的な相違点は、連携データベース45(PCRFデータベース44−1と連携するデータべース(DB))を備えている点である。ユーザに対して、連携データベース45の情報に基づき、サービス(通信サービスも含む)の提供が行われ、自動引き落としが行われる。
【0040】
MVNOキャリアCは、端末1A、1Bの課金管理に、ユーザのアカウント(例えば"aaa@example.com"、"bbb@example.com")を用いる。このアカウントはMVNOキャリアCの統合サービス提供サイト(Webサイト)でユーザが開設したアカウント情報であり、例えばWebメール等フリーメールアドレスでもある。また、上記のように、ユーザアカウントが任意のIDである場合には、そのIDに対応付いたメールアドレスが該当する。連携データベース45は、不図示の認証サーバで管理する構成としてもよい。なお、
図4では、端末1A、1BのIMEI(International Mobile Equipment Identity(国際移動体装置識別番号): 35で始まる15桁)を、単に簡単のため、111、222のように、3桁で表している。
【0041】
連携データベース45は、MVNOキャリアCの統合サービス提供サイトのアカウント情報と、端末のIMEI(Primary Key: PK:データベースの中からある一組のデータセット(レコード)を一意に識別するための情報)、課金方法等の情報を保持するアカウント紐付けテーブル45−1を備えている。
【0042】
連携データベース45のアカウント紐付テーブル45−1によるアカウント情報(ユーザアカウント)と端末のIMEI(PK)との対応付け(紐付け)に基づき、PCRFデータベース44−1の統計情報テーブル44−2、契約者情報テーブル44−3の情報(いずれもIMEIを含む)との紐付けが行われる。このため、ユーザアカウントに基づき、通信料、通話時間、通話料金等が算出される。Wi-Fi Calling(Wi-Fi(登録商標)を使って通話やSMSの送受信をする機能)が利用可能な端末において算出される通話時間は、例えば3G(3rd Generation)/4G(4th Generation)/5G(5th Generation)による通話時間と、Wi-Fi Callingによる通話時間とを、別々に算出するようにしても良い。さらに、それぞれに異なる時間当たりの通話料金を課すことにより通話料金を算出するようにしても良い。
【0043】
図5は、
図4のPCRFデータベース44−1、連携データベース45に保持される情報の一例を模式的に示す図である。
【0044】
図5を参照すると、PCRF44(サーバ)に含まれるPCRFデータベース44−1の統計情報テーブル44−2は、MVNOキャリアCに契約するユーザの端末のIMEI(PK)、パケットカウント値、通話時間、通話料金(¥)、パケット料金(¥)を含む。
【0045】
統計情報テーブル44−2のパケットカウント値、通話時間、通話料金(¥)、パケット料金(¥)は、MVNOキャリアCがMNOキャリアA、Bからそれぞれ貸し出された通信設備を借り受け、それぞれの通信設備をMVNOキャリアCの通信設備としてユーザに通信サービスを提供している場合、
・ユーザの端末1A(キャリアA版SIMカードが挿入されている)がMNOキャリアAの通信網を利用したパケットカウント値、通話時間、通話料金(¥)、パケット料金(¥)と、
・端末1Aのユーザアカウントと同一のユーザアカウントの端末1B(キャリアB版SIMカードが挿入されている)がMNOキャリアBの通信網を利用したパケットカウント値、通話時間、通話料金(¥)、パケット料金(¥)をそれぞれ、合算して、一元化したものである。なお、統計情報テーブル44−2において、端末1A、端末1BのMNOキャリアA、Bの通信網での通話料金(¥)、パケット料金(¥)の合算は、各キャリアの料金の単純加算のかわりに、例えばMNOキャリアA、Bのとの契約等に基づき、MNOキャリアA、Bの通信網の通話料金(¥)、パケット料金(¥)をベースに、所定の重み付けによる加算等、MVNOキャリアC独自の課金計算方式で算出するようにしてもよい。
【0046】
契約者情報テーブル44−3は、MVNOキャリアCに契約するユーザの端末のIMEI(PK)、通話プラン(上限等)、パケットプラン(上限等)、通信制限情報、口座、名前住所等、通信許可/不許可等の情報を含む。
【0047】
契約者情報テーブル44−3の通話プラン(上限等)、パケットプラン(上限等)、通信制限情報も、MNOキャリアAの通信網を利用する端末1A(キャリアA版SIMカードが挿入されている)と、MNOキャリアBの通信網を利用する端末1B(キャリアB版SIMカードが挿入されている)を合わせた通話プラン(上限等)、パケットプラン(上限等)、通信制限情報に対応する。
【0048】
連携データベース45のアカウント紐付テーブル45−1は、端末のIMEI(PK)、アカウント、アカウント課金方法、当該アカウントのプリペイド余力(プリペイド口座の残額)、課金方法(プリペイド方式又はクレジットカード支払い)等の情報を含む。これらの情報は、ユーザのMVNOキャリアCとの契約時の情報に基づき、MVNOキャリアCの管理端末(装置)から設定するようにしてもよい。MVNOキャリアCの通信網やMVNOキャリアCの統合サービス提供サイトが提供するサービス(電子書籍購入等)を利用する(51)と、連携データベース45を参照して、決済が行われ、利用通知(引き落とし通知)が行われる(52)。
【0049】
なお、当該アカウントを用いて一元的に課金管理するかわりに、ユーザの端末ごとに個別に課金管理するオプションも、連携データベース45のアカウント紐付テーブル45−1におけるアカウント課金方法の設定により可能である。この場合、MVNOキャリアCの加入者であるユーザが複数の端末(スマートフォン、タブレット)を保有し、端末ごと、個別に課金管理し、利用明細を個別に受け取ることも可能である。また本実施形態は、上記したように、MVNOキャリアCは、異なるキャリア(MNOキャリアA、B)のそれぞれの課金をユーザアカウントに基づき、一元管理するかわりに、同一キャリア(例えばMNOキャリアA)の通信設備を利用する複数の端末をユーザが所有している場合、複数の端末の課金をユーザアカウントに基づき、(ユーザによる通信、通話以外の他のサービスの利用に対する課金とまとめて)一元管理するようにしてもよいことは勿論である。すなわち、MVNOキャリアCのユーザが
図4のキャリアAのSIMカードを備えた端末を複数所持している場合、これら複数の端末パケットカウント値、通話時間、の通話料金、パケット料金等は、複数の端末に共通のユーザアカウントで紐づけられ、複数の端末の課金情報を一元化した課金情報がユーザに通知されることになる。
【0050】
図6は、
図4及び
図5に示した本実施形態の動作を説明する説明図である。
図6を参照して、本実施形態の動作シーケンスについて説明する。
【0051】
(1)端末(例えば
図4の1A)から通信要求が基地局(例えば
図4の10A)を介して、MVNOキャリアCのEPCネットワーク40に対して行われる。その際、基地局(例えば
図4の10A)から端末のIMEI情報が、所定のメッセージにて、MVNOキャリアCのEPCネットワーク40へ送信される。
【0052】
(2)MVNOキャリアCのEPCネットワーク40(例えばPCRF44、PCEF、PGW42等)では、端末のIMEIと、連携データベース45のIMEI、及び、PCRF44のデータベース44−1の統計情報テーブル44−2、契約者情報テーブル44−3のIMEIを照合する。端末のIMEIを照合した結果がOKであり、かつ、ユーザアカウントのパスワード認証(不図示の認証サーバで行われる)がOKの場合、支払確認が行われる。課金方法がプリペイドの場合、プリペイド口座の残額を確認し、その結果、プリペイド残額がある場合、端末認証、支払確認がOKであると判定する。
【0053】
(3)端末認証、支払確認がともにOKであれば、端末の通信を許可する。通信許可の場合、通信サービスが端末に提供される。
【0054】
(4)端末認証がOKでない場合(NGの場合)、端末の通信は不許可とされる。また、端末認証がOKであっても、支払確認がOKでない場合、端末の通信は不許可とされる。ただし、端末認証がOKであり、支払確認がOKでない場合(NG)であっても、PCRF(
図5の44)、PCEF(
図1の26A等)のポリシ設定により、PGW(
図5の42)等では、予め定められた期間は、低速通信(例えば128kbps)での通信を許可するようにしてもよい。
【0055】
(5)通信許可の結果、MVNOキャリアCによる通信サービスが端末に対して提供され、端末の通信量の集計が行われる。当該端末による通信量を、毎月、毎日、あるいは任意のタイミング(オンライン)で集計し、統計情報テーブル44−2のパケットカウント値等を更新する。
【0056】
オプションとして、所定のアプリケーションの通信データ量はパケットカウントから除外できる。データの宛先、データのヘッダなどを所定のリストから照合して、一致したデータについてはパケットカウント対象外とする。
【0057】
(6)MVNOキャリアCは、課金処理を月次、日次、あるいは任意のタイミングで実行する。所定の固定料金を引き落とすか、または通信量に応じた固定料金を引き落とす。その際、連携データベース45のアカウント情報、課金方法、口座情報(クレジットカード番号)を取得する。
【0058】
(7)MVNOキャリアCは、カード会社70に端末での利用料金を請求するか(7A)、又は、プリペイド処理を行う(7B)。
【0059】
(8)MVNOキャリアCの統合サービス提供サイト(
図5のサービス51を提供するサイト(サーバ))は、メール(例えばWebメール等)等の通知手段52−1を介してユーザアカウントに利用明細を通知する。
【0060】
(9)ユーザの端末に、利用明細(例えば月次等では、基本使用料、パケット定額料、通信・通話料等)が通知される。なお、課金方法がクレジットカードによる支払いの場合、クレジット会社からの引き落としの明細が例えば1月遅れてユーザに送付される。
【0061】
<課金装置>
図7は、MVNOキャリアCの課金装置(課金サーバ)60の構成の一例を例示する図である。MVNOキャリアCの課金装置(課金管理装置)は、
図4のEPCネットワーク40、PCRFデータベース44−1、連携データベース45に接続される。MVNOキャリアCの課金装置は、MVNOキャリアCが保有するデータセンタ(
図2の50)内に備えてもよい。
【0062】
図7を参照すると、課金装置60は、契約者情報照合部61、通信課金算出部62、他サービス課金算出部63、統一請求金額算出部64、支払処理部65、利用明細通知部66を備えている。
【0063】
契約者情報照合部61は、端末の識別情報(IMEI)とユーザのアカウント情報の照合を行い、こられを紐付ける。通信課金算出部62は、当該ユーザのアカウントに対応する各IMEIの端末(MVNOキャリアCのSIMカードを搭載)に関して、PCRFデータベース44−1から、通信料金、通話料金を取得する。同一のアカウントで複数の端末(いずれもMVNOキャリアCのSIMカードを搭載)を保有している場合、通信課金算出部62は、PCRFデータベース44−1から、各端末の通信料金、通話料金を集計する。他サービス課金算出部63は、MVNOキャリアCの統合サービス提供サイトが提供するサービス(例えば電子書籍購入、音楽配信等)の課金情報を取得する。
【0064】
統一請求金額算出部64は、通信課金算出部62と他サービス課金算出部63からの請求額を合計する。支払処理部65は、月次又は日次で、あるいは任意のタイミングで、所定の固定料金を引き落とすか、または通信量に応じた固定料金を引き落とす。すなわち、クレジットカード番号でカード会社(
図6の70)に利用金額を請求するか、又は、プリペイド残高から引き落とす。利用明細通知部66は、月次又は日次あるいは任意のタイミングでの引き落としに応じて、利用明細を作成し、例えばユーザにメール(例えばWebメール)等で送信する。
【0065】
なお、ユーザが複数の端末を、共通のユーザアカウントで、個別にMVNOキャリアCと契約している場合(クォータ等契約内容が異なる)であっても、例えば月次利用明細は1回の通知で、複数の端末の合計請求額が通知され、明細の内訳で個々の端末毎の通信料等が記載される構成としてもよい。
【0066】
図7において、契約者情報照合部61、通信課金算出部62、他サービス課金算出部63、統一請求金額算出部64、支払処理部65、利用明細通知部66の各機能の一部又は全てをサーバ等のコンピュータで実行されるプログラムで実現するようにしてもよいことは勿論である。当該プログラムは、不図示の記憶部(ハードディスクドライブ装置あるいは半導体ストレージ装置等)に記憶され、コンピュータの主記憶にロードされて実行される。
【0067】
本実施形態の変形例として、ユーザの端末に関して、連携データベース45のプリペイド余力(残高)があらかじめ定められた値以下となるか、残高=0となると、その旨を、
図6の通知手段52−1を介してユーザの端末に送信する構成としてもよい。なお、前述したOCS、PCRF、PCEF、PGW等による通信ポリシ制御により、端末のプリペイド残高0でありチャージされない場合でも、所定期間は、低速通信(例えば128kbps)での通信を許可するようにしてもよい。
【0068】
本実施形態によれば、複数のキャリアがそれぞれ保有する通信設備を借り受けて通信サービスを提供するMVNOキャリアに契約した端末に対して、統一的な課金を行うことができ、利便性やサービスを向上することができる。また、各種サービスを提供するサイトを利用するユーザへの課金と、MVNOキャリアに契約した当該ユーザの統一的な課金を実現することで、利便性を高め、当該サイトの利用を増やすことができる。
【0069】
なお、上記非特許文献の開示を、本書に引用をもって繰り込むものとする。本発明の全開示(請求の範囲を含む)の枠内において、さらにその基本的技術思想に基づいて、実施形態ないし実施例の変更・調整が可能である。また、本発明の請求の範囲の枠内において種々の開示要素(各請求項の各要素、各実施例の各要素、各図面の各要素等を含む)の多様な組み合わせ乃至選択が可能である。すなわち、本発明は、請求の範囲を含む全開示、技術的思想にしたがって当業者であればなし得るであろう各種変形、修正を含むことは勿論である。
【0070】
特に制限されないが、上記した実施形態は例えば以下のように付記される。
【0071】
(付記1)
仮想通信事業者の通信網に接続する課金管理装置であって、
第1の通信事業者の通信網を介して前記仮想通信事業者の前記通信網に接続する第1の端末のユーザを識別するユーザ識別情報を特定する第1の手段と、
前記ユーザ識別情報に基づき、
前記第1の端末の通信に関する課金と、
前記ユーザ識別情報が特定するユーザに対して前記仮想通信事業者が提供可能なサービスに関する課金と、
を管理する第2の手段と、
を備えた、ことを特徴とする課金管理装置。
【0072】
(付記2)
前記第1の手段は、
第2の通信事業者の通信網を介して前記仮想通信事業者の前記通信網に接続する第2の端末のユーザを識別するユーザ識別情報を特定し、
前記第2の手段は、
前記第1の端末と前記第2の端末に関してそれぞれ特定された前記ユーザ識別情報に基づき、
前記第1の端末の通信に関する課金と、
前記第2の端末の通信に関する課金と、
をそれぞれ管理する、ことを特徴とする付記1に記載の課金管理装置。
【0073】
(付記3)
前記ユーザ識別情報は、前記仮想通信事業者が提供可能な1又は複数種のサービスの利用で共通に用いられるユーザ識別情報と共通であり、
前記第2の手段は、
前記各端末の端末識別情報と、前記各端末に関して特定された前記ユーザ識別情報に基づき、
前記各端末の通信に関する課金と、
前記各端末による前記1又は複数種のサービスの利用に対する課金と、
を連携して管理する、ことを特徴とする付記1又は2に記載の課金管理装置。
【0074】
(付記4)
前記各端末の通信に関する情報として、
前記各端末の端末識別情報と、前記端末識別情報に対応する端末のパケット転送量、パケット料金、及び通話時間の少なくとも一つを含む第1記憶部と、
前記ユーザに関する情報として、前記ユーザの保有する端末の端末識別情報と、通信プラン又は制限、口座情報の少なくとも一つと、を含む第2記憶部と、
前記ユーザ識別情報と、前記端末識別情報と、を対応付けて管理する第3記憶部と、
を備えた、ことを特徴とする付記2又は3に記載の課金管理装置。
【0075】
(付記5)
前記第3記憶部は、前記ユーザ識別情報に対応させて、前払い又はクレジットカードによる支払いの少なくとも1つを含む課金方法を記憶する、ことを特徴とする付記4に記載の課金管理装置。
【0076】
(付記6)
前記前払いの余力があらかじめ定められた値以下となるか、なくなると、その旨を前記端末に送信する手段をさらに備えた、ことを特徴とする付記5に記載の課金管理装置。
【0077】
(付記7)
前記仮想通信事業者の前記通信網が、仮想化されたネットワークを含む、ことを特徴とする付記1乃至6のいずれか一に記載の課金管理装置。
【0078】
(付記8)
前記第1の手段によるユーザ識別情報の特定の結果、前記第1の通信事業者又は第2の通信事業者の通信網を介して前記仮想通信事業者の前記通信網に接続する1又は複数の端末のユーザ識別情報が、前記第1の通信事業者の通信網を介して前記仮想通信事業者の前記通信網に接続する前記第1の端末の前記ユーザ識別情報と同一である場合、
前記第2の手段は、前記ユーザ識別情報に関連付けて、前記1つ又は複数の端末の通信に関する課金を、前記第1の端末の通信に関する課金と合算し一元化して管理する、ことを特徴とする付記1に記載の課金管理装置。
【0079】
(付記9)
第1の通信事業者の第1の通信網の通信設備と、第2の通信事業者の第2の通信網の通信設備とを用いて通信サービスを提供する仮想通信事業者の通信網に接続する課金管理装置であって、
前記第1の通信網を介して前記仮想通信事業者の前記通信網に接続する第1の端末のユーザを識別する第1のユーザ識別情報を特定し、
前記第2の通信網を介して前記仮想通信事業者の前記通信網に接続する第2の端末のユーザを識別する第2のユーザ識別情報を特定する第1の手段と、
前記第1のユーザ識別情報に基づき、前記第1の端末の通信に関する課金を管理し、
前記第2のユーザ識別情報に基づき、前記第2の端末の通信に関する課金を管理する第2の手段と、
を備えた、ことを特徴とする課金管理装置。
【0080】
(付記10)
前記第2の手段は、前記第1のユーザ識別情報と前記第2のユーザ識別情報が同一である場合、同一のユーザ識別情報と、前記第1の端末の通信に関する課金と前記第2の端末の通信に関する課金を合算し一元管理する、ことを特徴とする付記9に記載の課金管理装置。
【0081】
(付記11)
第1の通信事業者の第1の通信網の通信設備と、第2の通信事業者の第2の通信網の通信設備と、を用いて通信サービスを提供する仮想通信事業者の通信網と、
前記仮想通信事業者の前記通信網に接続された課金管理装置と、
を備え、
前記課金管理装置が、
前記第1の通信事業者の前記第1の通信網を介して前記仮想通信事業者の前記通信網に接続する第1の端末のユーザを識別するユーザ識別情報を特定する第1の手段と、
前記ユーザ識別情報に基づき、
前記第1の端末の通信に関する課金と、
前記ユーザ識別情報が特定するユーザに対して前記仮想通信事業者が提供可能なサービスに関する課金と、
を管理する第2の手段と、
を備えた、ことを特徴とする通信システム。
【0082】
(付記12)
前記課金管理装置において、
前記第1の手段は、前記第2の通信事業者の前記第2の通信網を介して前記仮想通信事業者の前記通信網に接続する第2の端末のユーザを識別するユーザ識別情報を特定し、
前記第2の手段は、
前記第1の端末と前記第2の端末に関して前記第1の手段でそれぞれ特定された前記ユーザ識別情報に基づき、
前記第1の端末の通信に関する課金と、
前記第2の端末の通信に関する課金と、
をそれぞれ管理する、ことを特徴とする付記11に記載の通信システム。
【0083】
(付記13)
前記ユーザ識別情報は、前記仮想通信事業者が提供可能な1又は複数種のサービスの利用で共通に用いられるユーザ識別情報と共通であり、
前記課金管理装置において、
前記第2の手段は、
前記各端末の端末識別情報と、前記各端末に関して特定された前記ユーザ識別情報に基づき、
前記各端末の通信に関する課金と、
前記1又は複数種のサービスの利用に対する課金と、
を連携して管理する、ことを特徴とする付記11又は12に記載の通信システム。
【0084】
(付記14)
前記各端末の通信に関する情報として、
前記各端末の端末識別情報と、前記端末識別情報に対応する端末のパケット転送量、パケット料金、及び通話時間の少なくとも一つを含む第1記憶部と、
前記ユーザに関する情報として、前記ユーザの保有する端末の端末識別情報と、通信プラン又は制限、口座情報の少なくとも一つと、を含む第2記憶部と、
前記ユーザ識別情報と、前記端末識別情報と、を対応付けて管理する第3記憶部と、
を備えた、ことを特徴とする付記12又は13に記載の通信システム。
【0085】
(付記15)
前記第3記憶部は、前記ユーザ識別情報に対応させて、前払い又はクレジットカードによる支払いの少なくとも1つを含む課金方法を記憶する、ことを特徴とする付記14に記載の通信システム。
【0086】
(付記16)
前記前払いの余力があらかじめ定められた値以下となるか、なくなると、その旨を前記端末に送信する手段をさらに備えた、ことを特徴とする付記15に記載の通信システム。
【0087】
(付記17)
前記仮想通信事業者の前記通信網が、仮想化されたネットワークを含む、ことを特徴とする付記11乃至16のいずれか一に記載の通信システム。
【0088】
(付記18)
前記第1の手段によるユーザ識別情報の特定の結果、前記第1の通信事業者又は前記第2の通信事業者の通信網を介して前記仮想通信事業者の前記通信網に接続する1又は複数の端末のユーザ識別情報が、前記第1の通信事業者の通信網を介して前記仮想通信事業者の前記通信網に接続する前記第1の端末の前記ユーザ識別情報と同一である場合、
前記第2の手段は、前記ユーザ識別情報に関連付けて、前記1つ又は複数の端末の通信に関する課金を、前記第1の端末の通信に関する課金と合算し一元化して管理する、ことを特徴とする付記11に記載の通信システム。
【0089】
(付記19)
第1の通信事業者の通信網を介して仮想通信事業者の通信網に接続する第1の端末のユーザを識別するユーザ識別情報を特定し、
前記ユーザ識別情報に基づき、
前記第1の端末の通信に関する課金と、
前記ユーザ識別情報が特定するユーザに対して前記仮想通信事業者が提供可能なサービスに関する課金と、
を管理する、ことを特徴とする課金管理方法。
【0090】
(付記20)
第2の通信事業者の通信網を介して前記仮想通信事業者の前記通信網に接続する第2の端末のユーザを識別するユーザ識別情報を特定し、
前記第1の端末と前記第2の端末に関して前記第1の手段でそれぞれ特定された前記ユーザ識別情報に基づき、
前記第1の端末の通信に関する課金と、
前記第2の端末の通信に関する課金と、
をそれぞれ管理する、ことを特徴とする付記19に記載の課金管理方法。
【0091】
(付記21)
前記ユーザ識別情報は、前記仮想通信事業者が提供可能な1又は複数種のサービスの利用で共通に用いられるユーザ識別情報と共通であり、
前記各端末の端末識別情報と、前記各端末に関して特定された前記ユーザ識別情報に基づき、
前記各端末の通信に関する課金と、
前記1又は複数種のサービスの利用に対する課金と、
を連携して管理する、ことを特徴とする付記19又は20に記載の課金管理方法。
【0092】
(付記22)
前記各端末の通信に関する情報として、第1記憶部で、前記各端末の端末識別情報と、前記端末識別情報に対応する端末のパケット転送量、パケット料金、及び通話時間の少なくとも一つを記憶し、
前記ユーザに関する情報として、第2記憶部で、前記ユーザの保有する端末の端末識別情報と、通信プラン又は制限、口座情報の少なくとも一つと、を記憶し、
第3記憶部で前記ユーザ識別情報と、前記端末識別情報と、を対応付けて記憶する、ことを特徴とする付記20又は21に記載の課金管理方法。
【0093】
(付記23)
前記第3記憶部は、前記ユーザ識別情報に対応させて、前払い又はクレジットカードによる支払いの少なくとも1つを含む課金方法を記憶する、ことを特徴とする付記22に記載の課金管理方法。
【0094】
(付記24)
前記前払いの余力があらかじめ定められた値以下となるか、なくなると、その旨を前記端末に送信する、ことを特徴とする付記23に記載の課金管理方法。
【0095】
(付記25)
前記第1の通信事業者又は第2の通信事業者の通信網を介して前記仮想通信事業者の前記通信網に接続する1又は複数の端末のユーザ識別情報が、前記第1の通信事業者の通信網を介して前記仮想通信事業者の前記通信網に接続する前記第1の端末の前記ユーザ識別情報と同一である場合、
前記ユーザ識別情報に関連付けて、前記1つ又は複数の端末の通信に関する課金を、前記第1の端末の通信に関する課金と合算し一元化して管理する、ことを特徴とする付記19に記載の課金管理方法。
【0096】
(付記26)
仮想通信事業者の通信網に接続する課金管理装置を構成するコンピュータに、
第1の通信事業者の通信網を介して前記仮想通信事業者の通信網に接続する第1の端末のユーザを識別するユーザ識別情報を特定する第1の処理と、
前記ユーザ識別情報に基づき、
前記第1の端末の通信に関する課金と、
前記ユーザ識別情報が特定するユーザに対して前記仮想通信事業者が提供可能なサービスに関する課金と、
を管理する第2の処理と、
を実行させるプログラム。
【0097】
(付記27)
前記第1の処理は、第2の通信事業者の通信網を介して前記仮想通信事業者の前記通信網に接続する第2の端末のユーザを識別するユーザ識別情報を特定し、
前記第2の処理は、
前記第1の端末と前記第2の端末に関してそれぞれ特定された前記ユーザ識別情報に基づき、
前記第1の端末の通信に関する課金と、
前記第2の端末の通信に関する課金と、
をそれぞれ管理する、ことを特徴とする付記26に記載のプログラム。
【0098】
(付記28)
前記ユーザ識別情報は、前記仮想通信事業者が提供可能な1又は複数種のサービスの利用で共通に用いられるユーザ識別情報と共通であり、
前記第2の処理は、
前記各端末の端末識別情報と、前記各端末に関して特定された前記ユーザ識別情報に基づき、
前記各端末の通信に関する課金と、
前記1又は複数種のサービスの利用に対する課金と、
を連携して管理する、ことを特徴とする付記26又は27に記載のプログラム。
【0099】
(付記29)
前記第1の処理によるユーザ識別情報の特定の結果、前記第1の通信事業者又は第2の通信事業者の通信網を介して前記仮想通信事業者の前記通信網に接続する1又は複数の端末のユーザ識別情報が、前記第1の通信事業者の通信網を介して前記仮想通信事業者の前記通信網に接続する前記第1の端末の前記ユーザ識別情報と同一である場合、
前記第2の処理は、前記ユーザ識別情報に関連付けて、前記1つ又は複数の端末の通信に関する課金を、前記第1の端末の通信に関する課金と合算し一元化して管理する、ことを特徴とする付記26に記載のプログラム。