特許第6787625号(P6787625)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ 株式会社小野測器の特許一覧

<>
  • 特許6787625-回転角検出装置及びロータリエンコーダ 図000002
  • 特許6787625-回転角検出装置及びロータリエンコーダ 図000003
  • 特許6787625-回転角検出装置及びロータリエンコーダ 図000004
  • 特許6787625-回転角検出装置及びロータリエンコーダ 図000005
  • 特許6787625-回転角検出装置及びロータリエンコーダ 図000006
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6787625
(24)【登録日】2020年11月2日
(45)【発行日】2020年11月18日
(54)【発明の名称】回転角検出装置及びロータリエンコーダ
(51)【国際特許分類】
   G01D 5/244 20060101AFI20201109BHJP
   G01D 5/12 20060101ALI20201109BHJP
   G01B 7/30 20060101ALI20201109BHJP
【FI】
   G01D5/244 A
   G01D5/12 N
   G01B7/30 B
【請求項の数】5
【全頁数】9
(21)【出願番号】特願2015-221024(P2015-221024)
(22)【出願日】2015年11月11日
(65)【公開番号】特開2017-90262(P2017-90262A)
(43)【公開日】2017年5月25日
【審査請求日】2018年7月3日
(73)【特許権者】
【識別番号】000145806
【氏名又は名称】株式会社小野測器
(74)【代理人】
【識別番号】100099748
【弁理士】
【氏名又は名称】佐藤 克志
(72)【発明者】
【氏名】吉越 洋志
【審査官】 吉田 久
(56)【参考文献】
【文献】 特開平9−14961(JP,A)
【文献】 特開昭56−164908(JP,A)
【文献】 特開平9−5075(JP,A)
【文献】 特開2011−98824(JP,A)
【文献】 特開2015−62030(JP,A)
【文献】 特開2013−176307(JP,A)
【文献】 特開2005−345167(JP,A)
【文献】 特開2013−101161(JP,A)
【文献】 特開平8−192991(JP,A)
【文献】 特開平8−189826(JP,A)
【文献】 特開昭54−94359(JP,A)
【文献】 特開昭60−159611(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G01D 5/00−5/38
G01B 7/00−7/34
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
回転軸の回転角度を検出する回転角検出装置であって、
前記回転軸に固定される回転シャフトと、
前記回転シャフトによって、当該回転シャフトに対して回転可能に軸支されるベースと、
前記ベースに対する回転シャフトの回転角を検出する回転角センサと、
前記ベースの下部に固定されたウエイトと、
前記回転シャフトが静止しているときに、重力によって収斂する前記ベースの姿勢を正立姿勢として、前記ベースの鉛直方向に対する傾斜角度に基づいて、当該ベースの正立姿勢からの傾斜角を検出する傾斜角検出手段と、
前記回転角センサが検出した回転角と前記傾斜角検出手段が検出した傾斜角とを用いて、前記回転軸の回転角度を検出する検出部とを有することを特徴とする回転角検出装置。
【請求項2】
請求項1記載の回転角検出装置であって、
前記検出部は、回転角センサが検出した回転角と前記傾斜角検出手段が検出した傾斜角を加算した角度を、前記回転軸の回転角度として検出することを特徴とする回転角検出装置。
【請求項3】
請求項1記載の回転角検出装置であって、
前記検出部は、前記傾斜角検出手段が検出した傾斜角が0であるときに、回転角センサが検出した回転角を、前記回転軸の回転角度として検出することを特徴とする回転角検出装置。
【請求項4】
回転軸の回転角度を検出する回転角検出装置であって、
前記回転軸に固定される回転シャフトと、
前記回転シャフトによって、当該回転シャフトに対して回転可能に軸支されるベースと、
前記ベースと前記回転シャフトとの間に電磁力を働かせて前記ベースを前記回転シャフトに対して回動させる、当該回転角検出装置に内蔵された回動手段と
前記ベースに対する回転シャフトの回転角を検出する回転角センサと、
前記ベースの下部に固定されたウエイトと、
前記回転シャフトが静止しているときに、重力によって収斂する前記ベースの姿勢を正立姿勢として、前記ベースの鉛直方向に対する傾斜角度に基づいて、当該ベースの正立姿勢からの傾斜角を検出する傾斜角検出手段と、
前記傾斜角検出手段が検出する傾斜角が0となるように、前記回動手段による前記ベースの前記回転シャフトに対する回動を制御する制御手段と、
前記回転角センサが検出した回転角を前記回転軸の回転角度として検出する検出部とを有することを特徴とする回転角検出装置。
【請求項5】
請求項1、2、3または4記載の回転角検出装置と、
前記検出部が検出した前記回転軸の回転角度が、所定の単位角度変化する度に、所定の信号を出力する信号出力部を有することを特徴とするロータリエンコーダ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、回転角を検出する技術に関するものである。
【背景技術】
【0002】
回転角を検出する技術としては、磁石を含む回転系とホール素子を含む固定系とを備え、回転軸に回転系を固定し基準座標系に固定系を固定した状態において、回転系の磁石の磁力を、固定系のホール素子で検出することにより、回転軸の基準座標系に対する回転角度を検出する回転角検出装置が知られている(たとえば、特許文献1)。
【0003】
また、重力を利用して-90°から+90°の範囲内において傾斜角を検出する傾斜角センサの技術も知られている(たとえば、特許文献2)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2012-83212号公報
【特許文献2】特開2003-106835号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上述した回転角検出装置を検出対象の回転軸が特定されない汎用の回転角検出装置として適用する場合、回転角の検出を行う回転軸を変更する度に、回転角検出装置の回転系を回転軸に固定すると共に、回転角検出装置の固定系を基準座標系に固定する煩雑な作業が必要となる。また、周辺に回転角検出装置の固定系の基準座標系への固定に適した構造体が存在しない回転軸については、基準座標系に対する回転角の検出に困難を伴う。
【0006】
よって、回転角検出装置を回転軸に固定するだけで、回転軸の基準座標系に対する回転角度を検出できれば、回転角検出装置の利便性は大きく向上する。
そこで、本発明は、基準座標系に固定する必要のない回転角検出装置を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
前記課題達成のために、本発明は、回転軸の回転角度を検出する回転角検出装置を、前記回転軸に固定される回転シャフトと、前記回転シャフトによって、当該回転シャフトに対して回転可能に軸支されるベースと、前記ベースに対する回転シャフトの回転角を検出する回転角センサと、前記ベースの下部に固定されたウエイトと、前記回転シャフトが静止しているときに、重力によって収斂する前記ベースの姿勢を正立姿勢として、前記ベースの鉛直方向に対する傾斜角度に基づいて、当該ベースの正立姿勢からの傾斜角を検出する傾斜角検出手段と、前記回転角センサが検出した回転角と前記傾斜角検出手段が検出した傾斜角とを用いて、前記回転軸の回転角度を検出する検出部とを含めて構成したものである。
【0008】
ここで、このような回転角検出装置は、前記検出部において、回転角センサが検出した回転角と前記傾斜角検出手段が検出した傾斜角を加算した角度を、前記回転軸の回転角度として検出するように構成してもよい。
【0009】
または、このような回転角検出装置は、前記検出部において、前記傾斜角検出手段が検出した傾斜角が0であるときに、回転角センサが検出した回転角を、前記回転軸の回転角度として検出するように構成してもよい。
【0010】
また、前記課題達成のために、本発明は、回転軸の回転角度を検出する回転角検出装置を、
前記回転軸に固定される回転シャフトと、前記回転シャフトによって、当該回転シャフトに対して回転可能に軸支されるベースと、前記ベースを前記回転シャフトに対して回動させる回動手段と前記ベースに対する回転シャフトの回転角を検出する回転角センサと、前記ベースの下部に固定されたウエイトと、前記回転シャフトが静止しているときに、重力によって収斂する前記ベースの姿勢を正立姿勢として、前記ベースの鉛直方向に対する傾斜角度に基づいて、当該ベースの正立姿勢からの傾斜角を検出する傾斜角検出手段と、前記傾斜角検出手段が検出する傾斜角が0となるように、前記回動手段による前記ベースの前記回転シャフトに対する回動を制御する制御手段と、前記回転角センサが検出した回転角を前記回転軸の回転角度として検出する検出部とを含めて構成したものである。
【0011】
ここで、本発明は、併せて、以上の回転角検出装置と、前記検出部が検出した前記回転軸の回転角度が、所定の単位角度変化する度に、所定の信号を出力する信号出力部とを備えたロータリエンコーダも提供する。
【0012】
以上のような回転角検出装置によれば、回転シャフトを回転軸に固定するだけで、回転軸の回転角を検出することができるので、基準座標系に対する固定の必要ない回転角検出装置が実現される。
【発明の効果】
【0013】
以上のように、本発明によれば、基準座標系に固定する必要のない回転角検出装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
図1】本発明の第1実施形態に係る回転角検出装置の構成を示す図である。
図2】本発明の実施形態に係る回転角検出装置の制御/信号処理系の構成を示す図である。
図3】本発明の実施形態に係る回転角検出装置の動きを示す図である。
図4】本発明の第2実施形態に係る回転角検出装置の他の構成を示す図である。
図5】本発明の第2実施形態に係る回転角検出装置の制御/信号処理系の構成を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
以下、本発明の実施形態について説明する。
まず、第1の実施形態について説明する。
図1aに、本第1実施形態に係る回転角検出装置の構成を示す。
いま、図中に示すように前後左右上下を定めるものとして、図1a1は回転角検出装置の前面を表し、図1a2は回転角検出装置の左側面を表し、図1a3は回転角検出装置の後面を表し、図1a4は図1a1の断面線A-Aによる回転角検出装置の断面を表し、図1a5は回転角検出装置を斜視したようすを表す。
【0016】
図示するように、回転角検出装置は、ベース1、カバー2、ベアリング3、回転シャフト4、磁石5、回転角センサ6、傾斜角センサ7、ベース1に固定された制御/信号処理系8、ウエイト9を備えている。
【0017】
ここで、回転シャフト4は、ベアリング3によって前後方向の軸を回転軸として回転可能にベース1によって軸支されており、回転シャフト4の左端面には磁石5が固定されている。
【0018】
また、図1bに回転シャフト4と磁石5と回転角センサ6の配置関係を示すように、回転角センサ6は、磁石5と対向する配置でベース1に固定されている。ここで磁石5はN極とS極が周方向に交互に配置された磁石5である。そして、回転角センサ6は、たとえば、ホール素子やMR素子などを用いて検出した磁力から回転角センサ6に対する磁石5の回転角、すなわち、ベース1に対する回転シャフト4の回転角を検出する。
【0019】
次に、傾斜角センサ7は、図1a2のカバー2を外した回転角検出装置を左方から観察したようすを図1cに示すように、ベース1に固定されており、重力を利用して傾斜角センサ7の重力方向(鉛直方向)に対する傾斜角、すなわち、ベース1の重力方向に対する傾斜角を検出する。
【0020】
カバー2は、ベース1に固定され回転角検出装置の内部を保護している。
また、ウエイト9は、カバー2を介して、または、直接、ベース1の下部に固定された重りである。
ここで、このような回転角検出装置は、図1d1、d2に示すように、回転角を検出する回転軸100に回転シャフト4を固定して使用する。すなわち、回転角検出装置の全体が回転軸100によって支持されている形態で、回転軸100の回転角を検出する。
【0021】
次に、回転角検出装置の制御/信号処理系8の機能構成を図2に示す。
図示するように、制御/信号処理系8は、制御部81、検出処理部82、外部と無線通信を行う無線通信インタフェース83よりなる。
また、図示を省略したがベース1には、制御/信号処理系8の電源を供給するバッテリも固定されている。また、バッテリは、ウエイト9またはウエイト9の一部として機能するように、ベース1の下部に固定、配置する。
【0022】
さて、制御部81は無線インタフェースを介して受信した外部からのモード設定指令に従って、検出モードとして連続回転角検出モード、静止回転角検出モード、ロータリエンコーダモードのいずれかを検出処理部82に設定する。
【0023】
検出処理部82は、連続回転角検出モードが設定されているときには、回転角センサ6が検出している、回転軸100に固定された回転シャフト4のベース1に対する回転角θ1に、傾斜角センサ7が検出している鉛直方向に対するベース1の傾斜角θ2を加算した角度θ1+θ2を回転軸100の回転角θとして、無線通信インタフェース83を介して外部に無線通信により出力する処理を繰り返し行う。
【0024】
ここで、図3aに示すように、回転軸100が回転していない静止状態では、ウエイト9の作用により、ベース1の姿勢は、ベース1の下方が鉛直下方となる姿勢となる。ここで、このベース1の下方が鉛直下方となる姿勢にあるときに、傾斜角θ2として0を検出するように傾斜角センサ7は配置されている。
【0025】
次に、回転軸100が回転している状態では、図3b1に示すように、ベース1は、回転軸100に固定された回転シャフト4からベアリング3を介して加わるトルクにより幾分回転する。そして、回転軸100の真の回転角は、図3b2に示すように、回転軸100に固定された回転シャフト4の回転角θ1に、ベース1の回転角θ2を加算した角度θ1+θ2となる。
【0026】
ここで、ベース1の回転角θ2は、傾斜角センサ7によって、ベース1の鉛直方向に対する傾斜角θ2として検出される。よって、回転角センサ6が検出している、回転軸100に固定された回転シャフト4のベース1に対する回転角θ1に、傾斜角センサ7が検出している鉛直方向に対するベース1の傾斜角θ2を加算した角度θ=θ1+θ2は、回転軸100の回転角を正しく表すものとなる。
【0027】
次に、検出処理部82は、静止回転角検出モードが設定されているときには、傾斜角センサ7が検出している傾斜角が0であるときに、回転角センサ6が検出した、回転軸100に固定された回転シャフト4のベース1に対する回転角θ1を回転軸100の回転角θとして、無線通信インタフェース83を介して外部に無線通信により出力する処理を行う。
【0028】
ここで、回転軸100が回転すると、図3b1に示すように、ベース1は、回転軸100に固定された回転シャフト4からベアリング3を介して加わるトルクにより幾分回転する。そして、その後、回転軸100が回転を停止すると、図3cに示すように、ウエイト9の作用により、ベース1の姿勢は、ベース1の下方が鉛直下方となる姿勢となり、傾斜角センサ7として傾斜角0が検出される。
【0029】
そして、ベース1の姿勢が、ベース1の下方が鉛直下方となるときの、回転軸100の回転角は、回転角センサ6が検出している、回転軸100に固定された回転シャフト4のベース1に対する回転角θ1に一致する。
【0030】
よって、傾斜角センサ7が検出している傾斜角が0であるときの、回転角センサ6が検出している、回転軸100に固定された回転シャフト4のベース1に対する回転角θ1は、回転軸100の回転角を正しく表すものとなる。
【0031】
なお、このような静止回転角検出モードの回転角の検出は、所定の回転角となるように回転制御される回転軸100の回転角が正しく制御した回転角になっているかどうかを、回転角検出装置を用いて検証する用途に特に好適である。
【0032】
また、検出処理部82は、ロータリエンコーダモードが設定されているときには、回転角センサ6が検出している、回転軸100に固定された回転シャフト4のベース1に対する回転角θ1に、傾斜角センサ7が検出している鉛直方向に対するベース1の傾斜角θ2を加算した角度θ=θ1+θ2が所定の単位角度増加する度に、パルス信号を、無線通信インタフェース83を介して外部に無線通信により出力する処理を行う。
【0033】
以上、本発明の第1の実施形態について説明した。
次に、本発明の第2の実施形態について説明する。
本第2実施形態に係る回転検出装置の前面、側面、後面、外観は、図1a1、a2、a3、a5と同様に表れる。
図4aに、本第2実施形態に係る回転角検出装置の、図1a1の断面線A-Aによる断面を表す。
図示するように、本第2実施形態に係る回転角検出装置は、回転シャフト4にマグネット401を固定し、ベース1のマグネット401と対向する位置にコイル402を固定し、回転シャフト4をロータ、ベース1をステータとするモータとしても回転角検出装置が機能するようにしたものである。また、本第2実施形態に係る回転角検出装置は、図2に示した制御/信号処理系8に代えて、制御/信号処理系80を設けたものである。
【0034】
次に、図5に、本第2実施形態に係る回転角検出装置の制御/信号処理系80の機能構成を示す。
図示するように、本第2実施形態に係る回転角検出装置の制御/信号処理系80は、制御部81、検出処理部82、無線通信インタフェース83に加え、コイル402を駆動するモータ駆動部84、モータ駆動部84を介してモータの回転角度、すなわち、ロータである回転シャフト4とステータであるベース1間の相対的な回転角度を制御するモータ制御部85とを備えたものである。
【0035】
このような構成において、モータ制御部85は、傾斜角センサ7が検出するベース1の傾斜角θ2が0となるようにモータの回転角度をフィードバック制御する。
一方、制御部81は無線インタフェースを介して受信した外部からのモード設定指令に従って、検出モードとして回転角検出モードとロータリエンコーダモードのいずれかを検出処理部82に設定する。
【0036】
そして、検出処理部82は、回転角検出モードが設定されているときには、回転角センサ6が検出している、ベース1に対する、回転軸100に固定された回転シャフト4の回転角θ1を回転軸100の回転角θとして、無線通信インタフェース83を介して外部に無線通信により出力する処理を行う。
【0037】
なお、検出処理部82は、傾斜角センサ7が検出するベース1の傾斜角θ2が0のときにのみ、回転軸100に固定された回転シャフト4の回転角θ1を回転軸100の回転角θとし、回転角θを出力するように構成してもよい。
【0038】
ここで、本第2実施形態では、図4bに示すように、モータ制御部85の制御により、ベース1の姿勢は、傾斜角センサ7として傾斜角0が検出される姿勢、すなわち、ベース1の下方が鉛直下方となる姿勢に維持される。
【0039】
そして、このときの、回転角センサ6が検出している、ベース1に対する、回転軸100に固定された回転シャフト4の回転角θ1は、回転軸100の回転角を正しく表すものとなる。
【0040】
また、検出処理部82は、ロータリエンコーダモードが設定されているときには、回転角センサ6が検出している、ベース1に対する、回転軸100に固定された回転シャフト4の回転角θ1が所定の単位角度増加する度に、パルス信号を、無線通信インタフェース83を介して外部に無線通信により出力する処理を行う。
【0041】
以上、本発明の実施形態について説明した。
ところで、以上の第1実施形態、第2実施形態では、回転検出装置から外部に無線通信を介して検出した回転角θやパルス信号を出力したが、これは、制御/信号処理系8と外部とをケーブルにより接続し、制御/信号処理系8から外部にケーブルを介して検出した回転角θやパルス信号を出力するようにしてもよい。また、この場合には、当該ケーブルを介して回転検出装置の電源を供給するようにしてよい。
【符号の説明】
【0042】
1…ベース、2…カバー、3…ベアリング、4…回転シャフト、5…磁石、6…回転角センサ、7…傾斜角センサ、8…制御/信号処理系、9…ウエイト、80…制御/信号処理系、81…制御部、82…検出処理部、83…無線通信インタフェース、84…モータ駆動部、85…モータ制御部、100…回転軸、401…マグネット、402…コイル。
図1
図2
図3
図4
図5