(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
上記のように、営業担当者が新たに営業資料を作成する場合、研修企画担当者が新たに研修資料を作成する場合、雛形文書と過去の業務に係る文書(業務文書)の両方を参考にする。その際、営業担当者やデータベースから雛形文書と業務文書とを検索する。
【0010】
しかし、ロボット型検索エンジンと同様なアルゴリズムを上記の検索に適用すると、雛形文書と業務文書とが混在して検索結果として表示され、上記のような場面には不適である。すなわち、営業担当者や研修企画担当者が必要とする雛形文書と業務文書が適切に得られない一方、不要な文書も検索結果に含まれる。
【0011】
そこで、本発明は上記課題に鑑みて発明されたものであって、その目的は、文書作成者が新たに文書を作成する際に、雛形文書と業務文書を適切に検索できる技術を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0012】
上記課題を解決する手段の一態様は、雛形文書ファイルが格納されている第1データベースと、業務文書ファイルが格納されている第2データベースと、検索ワードを入力する検索ワード入力手段と、前記検索ワードに基づいて、前記第1データベースから対応する雛形文書ファイルを検索し、第1検索結果を出力し、前記検索ワードに基づいて、前記第2データベースから対応する業務文書ファイルを検索し、第2検索結果を出力する検索手段と、前記第1検索結果および第2検索結果を表示する表示手段とを備える文書管理システムである。
【0013】
これにより、文書作成者が新たに文書を作成する際に、一つの検索ワード入力で、雛形文書と業務文書を適切に検索できる。
【0014】
上記文書管理システムにおいて好ましくは、前記雛形文書ファイルには、少なくとも文書の対象者名と文書の対象日が記載されておらず、前記業務文書ファイルには、少なくとも文書の対象者名と文書の対象日が記載されている。
【0015】
これにより、文書作成者は、過去の業務文書を参考に、雛形文書に特有の事情を加味し、新たな業務文書を作成することが容易にできる。
【0016】
上記文書管理システムにおいて好ましくは、前記表示手段は、第1検索結果および第2検索結果を同一の画面に表示する。
【0017】
これにより、検索結果の対比が容易になる。
【0018】
上記文書管理システムにおいて好ましくは、前記第1データベースに雛形文書ファイルを格納する雛形文書ファイル登録手段を備え、前記雛形文書ファイル登録手段は、承認情報を取得すると、雛形文書ファイルを前記第1データベースに登録する。
【0019】
これにより、有用な雛形文書を登録できる。その結果、第1データベースをコンパクトにできる。
【0020】
上記文書管理システムにおいて好ましくは、前記第2データベースは、業務管理システムのデータベースを兼ねる。
【0021】
つまり、上記文書管理システムは、別途第2データベースを設ける必要がない。したがって、導入が容易である。
【0022】
上記文書管理システムにおいて好ましくは、前記検索手段は、第1検索結果を出力した後、追加検索指令を取得すると、第2検索結果を出力する。
【0023】
これにより、検索時間を大幅に短縮できる。その結果、文書作成者の利便性が高まるとともに、システムのリソースの有効活用を図ることができる。
【0024】
上記課題を解決する手段の一態様は、検索ワードを入力する検索ワード入力部と、前記検索ワードに基づいて、外部の第1データベースから対応する雛形文書ファイルを検索する第1検索部と、前記第1検索部の検索結果を出力する第1検索結果出力部と、前記検索ワードに基づいて、外部の第2データベースから対応する業務文書ファイルを検索する第2検索部と、前記第2検索部の検索結果を出力する第2検索結果出力部とを備える検索装置である。
【0025】
上記課題を解決する手段の一態様は、外部の検索ワード入力装置から検索ワードを入力する検索ワード入力処理と、前記検索ワードに基づいて、外部の第1データベースから対応する雛形文書ファイルを検索する第1検索処理と、前記第1検索処理の結果を出力する第1検索結果出力処理と、前記検索ワードに基づいて、外部の第2データベースから対応する業務文書ファイルを検索する第2検索処理と、前記第2検索処理の結果を出力する第2検索結果出力処理とを検索装置に実行させる検索プログラムである。
【発明の効果】
【0026】
本発明では、文書作成者が新たに文書を作成する際に、雛形文書と業務文書を適切に検索できる。
【発明を実施するための形態】
【0028】
<第1実施形態>
〜システム構成〜
図1は第1の実施形態に係る検索装置を含む文書管理システム1の構成図である。文書管理システムは、検索装置10とデータベース20,30と使用者端末40を備える。
【0029】
検索装置10は使用者端末40にネットワークを介して接続されており、また、データベース20(第1データベース)、データベース30(第2データベース30)にネットワークを介して接続されている。
【0030】
なお、上記例では、検索装置10は独立したサーバであるが、使用者端末の制御装置43の一部でも良い。また、上記例では、第1データベース20、第2データベース30は、独立したデータベースサーバであるが、検索装置10の一部でも良い。データベース20、データベース30は物理的に同一のデータベースサーバを分割使用するものでもよい。
【0031】
使用者端末40は、例えばパーソナルコンピュータである。マウスやキーボード等の入力装置41と、ディスプレイ(表示出力装置42)と、制御装置43とを有する。入力装置41や表示出力装置42は、制御装置43を介して制御される。
【0032】
なお、
図1では説明の便宜上、入力装置41や表示出力装置42が、ネットワークに接続されている様に図示されているが、入力装置41や表示出力装置42は、制御装置43を介して、ネットワークに接続されている。
【0033】
第1データベース20には、雛形文書ファイルが格納されている。雛形文書は、複数の過去の業務文書を参考に、特定の業務に共通する事項を抽出したものである。したがって、雛形文書には、少なくとも文書の対象者名と文書の対象日は空欄となっている。
【0034】
雛形文書ファイルは雛形文書ファイル登録手段21によりデータベース20に登録される。雛形文書ファイル登録手段21は、データベース20に備え付けられたデータベース操作装置でもよいし、使用者端末40と同様な端末装置でも良い。使用者端末40と兼用してもよい。
【0035】
第2データベース30には、業務文書ファイルが格納されている。業務文書は、日常業務で使用されたものである。したがって、業務文書には、少なくとも文書の対象者名(例えば営業先)と文書の対象日(例えば営業にいった日付)が記載されている。
【0036】
業務文書ファイルは、文書管理システム1とは別の業務管理システム2において日常的に管理されている。すなわち、データベース30は、元々、業務管理システム2のデータベースである。各業務文書ファイルが作成されるたびに、第2データベース30は更新される。
【0037】
図2は、検索装置10の機能ブロックである。検索装置10は、検索ワード入力部11と、第1検索部12と、第1検索結果出力部13と、第2検索部15と、第2検索結果出力部16と、選択ファイル閲覧/ダウンロード部17とを有する。
【0038】
検索ワード入力部11は、ネットワークを介して入力装置41からの検索ワードを入力する。
【0039】
第1検索部12は、ネットワークを介して入力装置41からの検索司令(検索ワード入力と兼ねる)を受信すると、ネットワークを介して、データベース20にアクセスし、データベース20から検索ワードに対応する雛形文書ファイルを検索する。
【0040】
第1検索結果出力部13は、第1検索部12の検索結果(ファイル名)をネットワークを介して、使用者端末の表示出力装置42に出力する。
【0041】
第2検索部15は、ネットワークを介して入力装置41からの検索司令(同上)を受信すると、ネットワークを介して、データベース30にアクセスし、データベース30から検索ワードに対応する業務文書ファイルを検索する。
【0042】
第2検索結果出力部16は、第2検索部15の検索結果(ファイル名)をネットワークを介して、使用者端末の表示出力装置42に出力する。
【0043】
なお、第1検索結果表示部13と第2検索結果表示部16とは、それぞれの検索結果をディスプレイ42の同一画面に表示する。
【0044】
選択ファイル閲覧/ダウンロード部17は、ネットワークを介して入力装置41からの選択司令を受信すると、ネットワークを介してデータベース20にアクセスし、選択された雛形ファイルを取得し、ネットワークを介して使用者端末の表示出力装置42に出力する。または、使用者端末の制御装置43に保存する。
【0045】
さらに、選択ファイル閲覧/ダウンロード部17は、ネットワークを介して入力装置41からの選択要求を受信すると、ネットワークを介してデータベース30にアクセスし、選択された業務ファイルを取得し、ネットワークを介して使用者端末の表示出力装置42に出力する。または、使用者端末の制御装置43に保存する。
【0046】
なお、上記各部をハードウェアで構成することも可能であるが、コンピュータプログラムにより実現することも可能である。この場合、メモリに格納されているプログラムで動作するプロセッサによって、機能ブロック図における動作を実現させる。
【0047】
図3はプログラムで動作するコンピュータの構成例である。プロセッサ101、メモリ(ROM102、RAM103等)、記憶装置(ハードディスク等)104、入出力装置106と、通信装置107とから構成される汎用コンピュータによって実現可能である。この場合、ROM102又は記憶部103には、検索に対応する処理をおこなうプログラムが格納されている。そして、プロセッサ101がプログラムを実行することで、検索装置10の各部の機能が実現される。RAM103はプロセッサ101の作業領域である。
【0048】
図4は、検索装置10の制御フローである。まず、使用者端末40より、検索ワードを入力する(ステップS10)。このとき、検索ワード入力が検索司令を兼ねている。
【0049】
ついで、データベース20から検索ワードに対応する雛形文書ファイルを検索する(ステップS20)。そして、雛形文書ファイルに係る検索結果(ファイル名)を使用者端末40に表示出力する(ステップS30)。
【0050】
また、データベース20から検索ワードに対応する業務文書ファイルを検索する(ステップS50)。そして、業務文書ファイルに係る検索結果(ファイル名)を使用者端末40に表示出力する(ステップS60)。
【0051】
このとき、ステップS20→30に係る処理とステップS50→60に係る処理とを同時におこなっても良いし、ステップS20→30に係る処理が完了した後に、引き続いてステップS50→60に係る処理をおこなっても良い。
【0052】
使用者端末40より、選択司令を受信し、対応する雛形文書および業務文書ファイルを使用者端末40にて閲覧可能またはダウンロード可能にする(ステップS70)。
【0053】
〜システム運用および動作〜
次に全体の流れにおいて、業務管理システム2の運用と文書管理システム1の運用とについて説明する。
【0054】
(動作例1) まず、業務管理システム2の運用について説明する。企業Aは、製品Xについて、B社に営業を複数回することを経て、受注に結び付け、取引を開始している。業務管理システム2において、企業Aにおける営業担当者、B社における営業対応者、その交渉過程、企業Aにおける取引担当者、B社における取引対応者、取引実績等が時系列に管理されている。これらの情報は、業務管理システム2のデータベース30に保存されている。さらに、新たな取引が発生すれば、データベース30は逐次更新される。
【0055】
企業Aは、B社と業種の異なるC社に対しても、製品Xについて、営業を経て、取引を開始している。一連の業務の流れは業務管理システム2において管理され、データベース30に保存されている。
【0056】
つまり、業務管理システム2は、企業Aの業務全般を管理するシステムである。
【0057】
次に、文書管理システム1の運用において、雛形文書作成者の動作と業務文書作成者の動作について説明する。
【0058】
(動作例2) 雛形文書作成者の動作について説明する。企業Aの雛形文書作成者は、製品Xの営業資料雛形文書を作成しようとしている。過去作成したB社用の営業資料やC社用の営業資料は、業務管理システム2において業務の一環として管理され、データベース30に保存されている。
【0059】
雛形文書作成者は使用者端末40に検索ワード「製品X」を入力する。
【0060】
検索装置10は、データベース20にアクセスする。しかし、データベース20には製品Xの営業資料に係る雛形文書ファイルは存在しないので、ディスプレイ42に空欄を表示する。なお、関連製品Yの営業資料雛形文書ファイルが存在すれば、参考に製品Yの営業資料に係る雛形文書ファイル名を検索結果として表示しても良い。
【0061】
検索装置10は、データベース30にアクセスする。製品XのB社用営業資料業務文書ファイル名およびC社用営業資料業務文書ファイル名をディスプレイ42に検索結果として一覧表示する。
【0062】
雛形文書作成者は、B社用営業資料業務文書ファイルおよびC社用営業資料業務文書ファイルをダウンロードして閲覧する。ネットワーク上で閲覧しても良い。
【0063】
B社用営業資料業務文書やC社用営業資料業務文書から、文書対象者名(B社やC社)や文書対象日(営業に行った日)をはじめとして業界特有の事情など業務文書特有の記載を削除する一方、各業務文書の共通事項を抽出する。共通事項は、製品Xの営業資料に必須な事項となっている。以上のように、雛形文書作成者は製品Xの営業資料にかかる雛形文書を作成する。
【0064】
さらに、雛形文書作成者は、新たに作成した製品Xの営業資料にかかる雛形文書ファイルをデータベース20に登録する。雛形文書作成者は、データベース20への登録に係るアクセス権(承認情報を含む)を有している。たとえば、営業部門の部門長やまたは製品Xの開発部門の部門長など、いわゆる部門責任者を想定している。部門責任者以外が、雛形ファイルを登録する場合は、部門責任者の承諾(たとえば承認情報)を必須とする。すなわち、営業担当者等、日常業務に携わっている一般社員は、部門責任者の承諾がある場合を除き、原則、雛形文書ファイルをデータベース20に登録することはできない。
【0065】
(動作例3) 業務文書作成者の動作について説明する。企業Aの営業担当者(業務文書作成者)は、製品Xに係るD社への営業資料(業務文書)を作成しようとしている。D社はB社ともC社とも業種が異なる。
【0066】
業務文書作成者は使用者端末40に検索ワード「製品X」を入力する。
【0067】
検索装置10は、データベース20にアクセスする。製品Xの営業資料に係る雛形文書ファイル名をディスプレイ42に検索結果として表示する。
【0068】
検索装置10は、データベース30にアクセスする。製品XのB社用営業資料業務文書ファイル名およびC社用営業資料業務文書ファイル名をディスプレイ42に検索結果として一覧表示する。
【0069】
2つの検索結果は対比可能にディスプレイ42の同一画面に表示される(
図1参照)。
【0070】
業務文書作成者は、製品Xの営業資料に係る雛形文書ファイルおよびB社用営業資料業務文書ファイル、C社用営業資料業務文書ファイルをダウンロードして閲覧する。ネットワーク上で閲覧しても良い。
【0071】
業務文書作成者は、雛形文書と業務文書を対比する。これにより、製品Xに係る営業に必須な事項、および、過去の営業担当者たちが営業資料業務文書を作成するのに際し、どのように特色ある文言を追加していったのかを理解できる。そして、雛形文書にD社特有の事情を加味して、説得力ある営業資料(業務文書)を作成する。
【0072】
さらに、業務文書作成者は新たに作成した製品XのD社用営業資料にかかる業務文書ファイルをデータベース30に登録する。業務管理システム2は、業務管理の一環としてデータベース30に業務文書ファイルを保存する。
【0073】
なお、企業AとD社との間において、製品Xについて、複数回の営業、受注、繰り返しの取引といった業務が発生する。業務文書作成者は、文書管理システム1を利用して、遂次、業務文書を作成する。業務文書は業務管理システム2において管理され、データベース30に保存される(動作例1参照)。
【0074】
(動作例4) 業務文書作成者の動作の変形例について説明する。データベース20には製品Xの営業資料に係る雛形文書ファイルに加えて、D社への営業資料に係る雛形文書ファイルも保存されている。
【0075】
さらに、過去作成した関連製品Yや関連製品Zに係るD社用の営業資料は、業務管理システム2において管理され、データベース30に保存されている。
【0076】
なお、D社への営業資料に係る雛形文書は、過去作成した関連製品Yや関連製品Zに係るD社用の営業資料(業務文書)に基づいて作成されたものである(動作例2参照)。
【0077】
業務文書作成者は使用者端末40に検索ワード「製品X」および「D社」を入力する。
【0078】
検索装置10は、データベース20にアクセスする。製品Xの営業資料に係る雛形文書ファイル名およびD社への営業資料に係る雛形文書ファイル名をディスプレイ42に検索結果として表示する。
【0079】
検索装置10は、データベース30にアクセスする。製品XのB社用営業資料業務文書ファイル名、製品XのC社用営業資料業務文書ファイル名、関連製品YのD社用の営業資料業務文書ファイル名、関連製品ZのD社用の営業資料業務文書ファイル名をディスプレイ42に検索結果として一覧表示する。
【0080】
2つの検索結果は対比可能にディスプレイ42の同一画面に表示される(
図1参照)。
【0081】
業務文書作成者は、これらの雛形文書ファイルおよびこれらの業務文書ファイルをダウンロードして閲覧する。ネットワーク上で閲覧しても良い。
【0082】
業務文書作成者は、雛形文書と業務文書を対比する。これにより、製品Xに係る営業に必須な事項、D社への営業に必須な事項、および、過去の営業担当者たちが営業資料業務文書を作成するのに際し、どのように特色ある文言を追加していったのかを理解できる。
【0083】
そして、製品Xの営業資料に係る雛形文書にD社特有の事情を加味するか、または、D社への営業資料に係る雛形文書に製品X特有の事情を加味し、説得力ある営業資料(業務文書)を作成する。
【0084】
さらに、業務文書作成者は新たに作成した製品XのD社用営業資料にかかる業務文書ファイルをデータベース30に登録する。業務管理システム2は、業務管理の一環としてデータベース30に業務文書ファイルを保存する。
【0085】
〜効果〜
文書管理システム1によれば、一つの検索ワード入力で、雛形文書と業務文書とが混在されることなく、対比可能に検索可能である。
【0086】
その結果、業務文書作成者が新たに文書を作成する際に、雛形文書と業務文書を比較しながらに閲覧でき、説得力ある業務文書を作成することができる。
【0087】
<第2実施形態>
〜概要〜
第1実施形態では、第1検索(ステップS20→30)と第2検索(ステップS50→60)とを同時におこなうか、第1検索完了後自動的にと第2検索をおこなっている。
【0088】
これに対し、第2実施形態では、第1検索完了後、追加検索指令を受け、第2検索をおこなう。
【0089】
〜構成〜
文書管理システム1は、検索装置10とデータベース20,30と使用者端末40を備える(
図1参照)。データベース30は、業務管理システム2のデータベースでもある。以下、第1実施形態との相違点を中心に説明する。
【0090】
図5は検索装置10の機能ブロックである。第2実施形態では、検索装置10は更に、追加検索指令部14を有する。以下、追加検索指令部14を中心に説明する。
【0091】
第1検索結果出力部13は、第1検索部12の検索結果を、ネットワークを介して、使用者端末の表示出力装置42に出力する。
【0092】
追加検索指令部14は、第1検索結果出力部13の検索結果出力に伴い、業務文書ファイルに係る追加検索の要否メッセージを、ネットワークを介して、表示出力装置42に出力する。さらに、ネットワークを介して入力装置41からの追加検索指令を入力する。
【0093】
第2検索部15は、追加検索指令を受信すると、ネットワークを介して、第2データベース30にアクセスし、第2データベースから検索ワードに対応する業務文書ファイルを検索する。
【0094】
その他は、第1実施形態と同様である。
【0095】
図6検索装置10の制御フローである。追加検索指令に係る処理(ステップS40)が追加されている。以下、ステップS40を中心に説明する。
【0096】
検索ワードを入力し、まず雛形文書ファイルを検索し、検索結果を出力する(ステップS10→20→30)。雛形文書ファイルに係る検索結果の出力に合わせて、
業務文書ファイルに係る追加検索の要否メッセージを使用者端末40の表示に出力する。さらに使用者端末40より追加検索指令があったか否かを判断し、追加検索指令があった場合は、追加検索指令を入力する。(ステップS40)。
【0097】
ステップ40にて、追加検索指令を入力すると、業務文書ファイルを検索し、検索結果を出力する(ステップS50→60)。
【0098】
使用者端末40より、選択司令を受信し、対応する雛形文書および業務文書ファイルを使用者端末40にて閲覧可能またはダウンロード可能にする(ステップS70)。
【0099】
ステップ40にて、追加検索指令がない場合は、業務文書ファイルに係る検索をせず、待機する。ステップ70にて、選択司令を受信すると、対応する雛形文書を使用者端末40にて閲覧可能またはダウンロード可能にする。
【0100】
〜動作・効果〜
業務管理システム2の運用(動作例1)や雛形文書作成者の動作(動作例2)については、第1実施形態と同様である。
【0101】
(動作例5) 業務文書作成者の動作について説明する。企業Aの営業担当者(業務文書作成者)は、製品Xに係るD社への営業資料(業務文書)を作成しようとしている。
【0102】
業務文書作成者は使用者端末40に検索ワード「製品X」を入力する。検索装置10は、データベース20にアクセスする。製品Xの営業資料に係る雛形文書ファイル名をディスプレイ42に検索結果として表示する。
【0103】
業務文書作成者は、製品Xの営業資料に係る雛形文書ファイルをダウンロードして閲覧する。ネットワーク上で閲覧しても良い。雛形文書を検討して、雛形文書にD社特有の事情を加味して、説得力ある営業資料を作成できると判断すれば、追加検索をせず、資料作成作業を開始する。
【0104】
(動作例6) 動作例5において、雛形文書だけでは不十分であり、過去の業務文書を参考にしたい場合は、追加検索指令をおこなう。
【0105】
検索装置10は、データベース30にアクセスする。製品XのB社用営業資料業務文書ファイル名およびC社用営業資料業務文書ファイル名をディスプレイ42に検索結果として一覧表示する。
【0106】
業務文書作成者は、B社用営業資料業務文書ファイル、C社用営業資料業務文書ファイルをダウンロードして閲覧する。ネットワーク上で閲覧しても良い。
【0107】
業務文書作成者は、雛形文書と業務文書を対比しながら、雛形文書にD社特有の事情を加味して、説得力ある営業資料を作成する。
【0108】
ところで、データベース30は、元々、業務管理システム2のデータベースであり、データベース20と比べて、情報量が膨大である。したがって、雛形文書ファイルに係る検索(第1検索)に比べ、業務文書ファイルの検索(第2検索)は、時間を要する。
【0109】
動作例5のように、雛形文書があれば充分である場合は、検索時間を大幅に短縮できる。これにより、業務文書作成者の利便性が高まるとともに、検索装置10のリソースの有効活用を図ることができる。
【0110】
以上好ましい実施形態をあげて本発明を説明したが、本発明は必ずしも上記実施形態に限定されるものではなく、その技術的思想の範囲内において様々に変形し実施することができる。