特許第6787908号(P6787908)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許6787908大きな結合パッド及び低下した接触抵抗を有するGaNベースのショットキーダイオード
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6787908
(24)【登録日】2020年11月2日
(45)【発行日】2020年11月18日
(54)【発明の名称】大きな結合パッド及び低下した接触抵抗を有するGaNベースのショットキーダイオード
(51)【国際特許分類】
   H01L 29/872 20060101AFI20201109BHJP
   H01L 29/47 20060101ALI20201109BHJP
   H01L 29/41 20060101ALI20201109BHJP
   H01L 21/28 20060101ALI20201109BHJP
【FI】
   H01L29/86 301F
   H01L29/86 301D
   H01L29/48 D
   H01L29/44 P
   H01L21/28 301B
【請求項の数】11
【全頁数】11
(21)【出願番号】特願2017-543957(P2017-543957)
(86)(22)【出願日】2015年2月20日
(65)【公表番号】特表2018-511933(P2018-511933A)
(43)【公表日】2018年4月26日
(86)【国際出願番号】US2015016752
(87)【国際公開番号】WO2016133527
(87)【国際公開日】20160825
【審査請求日】2018年1月26日
(31)【優先権主張番号】14/627,013
(32)【優先日】2015年2月20日
(33)【優先権主張国】US
(73)【特許権者】
【識別番号】508121463
【氏名又は名称】ヴィシェイ ジェネラル セミコンダクター,エルエルシー
【氏名又は名称原語表記】VISHAY GENERAL SEMICONDUCTOR,LLC
(74)【代理人】
【識別番号】100108453
【弁理士】
【氏名又は名称】村山 靖彦
(74)【代理人】
【識別番号】100110364
【弁理士】
【氏名又は名称】実広 信哉
(74)【代理人】
【識別番号】100133400
【弁理士】
【氏名又は名称】阿部 達彦
(72)【発明者】
【氏名】イ−イン・リン
【審査官】 杉山 芳弘
(56)【参考文献】
【文献】 特開2007−294919(JP,A)
【文献】 特開2014−090140(JP,A)
【文献】 国際公開第2010/047016(WO,A1)
【文献】 特表2006−505955(JP,A)
【文献】 特表2007−520884(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H01L 29/41
H01L 29/47
H01L 29/872
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
基板;
前記基板上に配される第1の活性層;
前記第1の活性層上に配される第2の活性層であって、前記第1の活性層と前記第2の活性層との間に2次元電子ガス層が生じるように、前記第1の活性層より大きいバンドギャップを有する、第2の活性層;
前記第2の活性層との間にショットキー接合を作る第1の電極であって、第1の電極パッドと、前記第1の電極パッドに電気的に接触する第1の一連の電極フィンガーと、を含む、第1の電極;及び
前記第1の活性層との間にオーミック接合を作る第2の電極であって、第2の電極パッドと、前記第2の電極パッドに電気的に接触する第2の一連の電極フィンガーと、を含み、前記第1及び第2の一連の電極フィンガーが、インターデジタルパターンを形成し、前記第1の電極パッドが、前記第1及び第2の一連の電極フィンガー上に位置し、前記第2の電極パッドが、前記第1の電極パッドによって囲われる、第2の電極;
を備える、半導体デバイス。
【請求項2】
前記第1の電極パッドと前記第2の一連の電極フィンガーとの間に位置する誘電体層をさらに備える、請求項1に記載の半導体デバイス。
【請求項3】
前記第2の電極パッドが、前記第2の一連の電極フィンガーの遠端上に接触して位置する、請求項1に記載の半導体デバイス。
【請求項4】
前記第1及び第2の一連の電極フィンガーが各々、互いに離隔する第1及び第2の電極部分を含み、
前記第1及び第2の一連の電極フィンガーの前記第1の電極部分が、第1のインターデジタルパターンを形成し、
前記第1及び第2の一連の電極フィンガーの前記第2の電極部分が、前記第1のインターデジタルパターンから空間的に離れた第2のインターデジタルパターンを形成する、請求項1に記載の半導体デバイス。
【請求項5】
前記第1の活性層が、III族窒化物半導体材料を含む、請求項1に記載の半導体デバイス。
【請求項6】
前記第1の活性層が、GaNを含む、請求項5に記載の半導体デバイス。
【請求項7】
前記第2の活性層が、III族窒化物半導体材料を含む、請求項1に記載の半導体デバイス。
【請求項8】
前記第2の活性層が、AlGa1−XNを含み、0<X<1である、請求項7に記載の半導体デバイス。
【請求項9】
前記第2の活性層が、AlGaN、AlInN及びAlInGaNからなる群から選択される、請求項8に記載の半導体デバイス。
【請求項10】
前記第1の一連の電極フィンガーにおける少なくとも1つのフィンガーが、全固体状の長方形状である、請求項1に記載の半導体デバイス。
【請求項11】
前記第1の一連の電極フィンガーの各々が、環状六角形状である、請求項1に記載の半導体デバイス。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
ショットキーダイオードは、半導体層に接触する金属によって形成される半導体デバイスである。金属及び半導体層の間の接合は、半導体層に完全に形成されたp−n接合と比較して改善されたダイオードスイッチング性能を有する整流接合を形成する。従って、ショットキーダイオードは、p−n接合ダイオードと比較して低いターンオン電圧及び速いスイッチング速度を有する。ショットキーダイオードは、スイッチモード電源(SMPS)等の、スイッチング損失がエネルギー損失の主要源である用途において理想的である。
【背景技術】
【0002】
窒化物ベースの化合物半導体材料で作られる電子デバイスが知られている。このような電子デバイスは、III族窒化物ベースの材料で作られるIII−窒化物半導体デバイスとしても知られる。窒化物ベースの化合物半導体デバイスは、それらの幅広いバンドギャップ及びより高い降伏電圧特性において望ましく、それは、高電圧及び高温の用途を与える。特に、高い降伏電圧及び低いオン抵抗を有するIII−V窒化ガリウム(GaN)化合物半導体ショットキーダイオードが開示されている。スイッチモード電源の効率は、III−窒化物半導体ショットキーバリアダイオードの使用を通じて改善され得る。
【0003】
III−窒化物ベースの半導体デバイスは、AlGaN及びGaN等の2つの異なるIII−窒化物のヘテロ界面において二次元電子ガスを生成することによって電子移動度を最小化することができる。二次元電子ガスは、III−窒化物結晶構造の非理想的な性質から生じるひずみ誘起による圧電分極電荷及び自発分極電荷を補償すると考えられている。二次元電子ガスは、より狭いバンドギャップのIII−窒化物(例えば、GaN)がより大きいバンドギャップのIII−窒化物(例えば、AlGaN)に接合するヘテロ接合のバンド曲り領域に量子閉じ込めされる。そのため、ショットキーダイオードにおいて、電子は、アノード電極及びカソード電極の間の閉じ込められたチャネルに沿って流れる。電荷密度は、Al組成、AlGaN層の厚さ、固有の結晶極性等のヘテロ構造パラメータによって決定される。III−窒化物パワーデバイスにおいて、電力密度は、印加されたゲート電圧に応答し、エネルギーバンドギャップの電荷に従って局所的に低減され得る。従って、III−窒化物パワーデバイスのスイッチング速度は、非常に速いものであり得る。
【0004】
図1は、GaNベースのショットキーダイオードの例を示す。ダイオード100は、基板10、バッファ層20、バッファ層20上に形成されるGaN層30、及びGaN層30上に形成されるAlGaN層40を含む。二次元導電チャネルは、GaN層30及びAlGaN層40の間の界面に生じる。アノード60及びカソード70は、デバイスの電気接点として機能する。アノード60は、AlGaN層40上に形成され、それとの間にショットキー界面を作る。カソード70は、AlGaN層40上に形成され、それとの間にオーミック接触を作る。
【0005】
図1に示される単純なショットキーダイオード構成に関する1つの問題は、その導電長が不十分であるために高電流用途において現実的ではないことである。高電流レベルにおいて動作するために、デバイス全体の寸法は、実質的に増加されなければならない。これは、AlGaN/GaNショットキーダイオードの順方向電流が総ショットキーゲート長に比例するためである。そのため、例えば、20mA/mmのGaN SBDにおいて1Aの電流を流すために、ショットキーゲート長は、500mmでなければならず、それは、パワーデバイスのデザインを単に現実的ではないものとする。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
総ショットキーゲート長を増加する1つの共通の手法は、フィンガー形状の電極を形成することである。この手法において、カソードのオーミック接触部は、ショットキー接触部のフィンガー形状の電極とインターデジタルである。接触部のこの交互のパターンは、電極の長さを増加するためにあらゆる所望の回数だけ繰り返され得る。ショットキー電極は全て、アノード結合パッドに電気的に接続され、オーミック接触部は全て、カソード結合パッドに電気的に接続される。結合パッドは、デバイスに対するワイヤーボンド接続を作るために使用される。しかしながら、結合パッドのサイズが十分に大きくない場合、多層の薄いワイヤは、流れる大きな電流に耐えるために使用されなければならない。接触抵抗の増加に加えて、多層の薄いワイヤの使用は、材料コスト及び組立時間を増加させる。一方で、厚いワイヤを収容するために結合パッドのサイズが増加される場合、ダイのサイズは、増加されなければならず、単一のダイのコストは、対応する量だけ増加する。特にフリップチップ及び半田接合パッケージにおいて、このようなレイアウトは、チップの全領域の不十分な使用をもたらす。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本開示の一側面によれば、半導体デバイスは、基板、第1及び第2の活性層、並びに第1及び第2の電極を含む。第1の活性層は、基板上に配される。第2の活性層は、第1の活性層上に配される。第2の活性層は、第1の活性層と第2の活性層との間に2次元電子ガス層が生じるように、第1の活性層より大きいバンドギャップを有する。第1の電極は、第2の活性層との間にショットキー接合を作る。第1の電極は、第1の電極パッドと、第1の電極パッドに電気的に接触する第1の一連のフィンガーと、を含む。第2の電極は、第1の活性層との間にオーミック接合を作る。第2の電極は、第2の電極パッドと、第2の電極パッドに電気的に接触する第2の一連のフィンガーと、を含む。第1及び第2の一連の電極フィンガーは、インターデジタルパターンを形成する。第1の電極パッドは、第1及び第2の一連の電極フィンガー上に位置する。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1】GaNベースのショットキーダイオードの例を示す。
図2】インターデジタル電極を採用するGaNベースのショットキーダイオードの平面図を示す。
図3】アノードパッドが電極のインターデジタル部分上に配されたGaNベースのショットキーダイオードの平面図を示す。
図4】GaNベースのショットキーダイオードの部分断面図である。
図5a】カソードパッドが中心に位置するGaNベースのショットキーダイオードの平面図を示す。
図5b】下層のフィンガー電極が見えるようにアノードが除去されたGaNベースのショットキーダイオードの平面図を示す。
図6】I−I線に沿って切断された、図5に示されるダイオードの断面図である。
図7】II−II線に沿って切断された、図5に示されるダイオードの断面図である。
図8】円形状のショットキー電極を採用するGaNベースのショットキーダイオードの平面図を示す。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下に示されるように、III−窒化物ベースのダイオード等の、横型パワーダイオードにおける熱分布及び導電抵抗を改善することができるレイアウトが提供される。このレイアウトは、第2の結合パッド(例えば、カソード)を囲う第1の結合パッド(例えば、アノード)を含み、2つのパッドは、異なる極性である。全ての電極(ショットキー及びオーミック)は、第1のパッド領域の下に埋め込まれ得るが、第1の極性(ショットキー)の電極のみが、第1のパッドの上部に接続される。第2の極性(オーミック)の電極は、第2のパッド領域まで延長し、第2のパッドの上部に接続される。2つのタイプの電極は、SiO、SiN又はAl等の誘電体材料によって分離される。このデザインは、導電通路を短くすることによる電気的ストレス及び熱分布を緩和することができ、加えて、このデザインは、追加の結合パッド領域を必要としない。このレイアウトは、ワイヤーボンド、フリップチップ、及び半田接合パッケージに完全に適合し得る。
【0010】
インターデジタル電極を採用するGaNベースのショットキーダイオード100の平面図が図2に示される。ショットキーダイオード100は、互いに交互に延長するアノード電極122及びカソード電極124のインターデジタル部分を有する。誘電体126は、アノード電極122及びカソード電極124のインターデジタルパターンの間に蛇行形状で形成される。アノード電極122のインターデジタル部分は、アノードパッド130に電気的に接続され、カソード電極124のインターデジタル部分は、カソード結合パッド140に電気的に接続される。アノードパッド130及びカソードパッド140は、電極122及び124のインターデジタル部分の対向する側に配される。
【0011】
既に言及されたように、アノードパッド130及びカソードパッド140等の結合パッドが、厚いワイヤを収容できるように十分に大きい場合、ダイオードのサイズ及び費用は、比較的大きくなる。この問題を解決するために、一実施形態によれば、アノードパッドは、図1のように側部からずらして配置する代わりに、側部電極122及び124のインターデジタル部分上に配される。このように、アノードパッドからのキャリアは、アノード電極のインターデジタル部分に直接的に同時に注入される。カソードパッド及びカソード電極のインターデジタル部分の両方を含むオーミック領域は、キャリアがアノード電極のインターデジタル部分の注入されるのと同時にキャリアがオーミック層に注入されないように、誘電体材料によって不動態化され、アノードパッドから分離される。
【0012】
アノードパッド230が電極のインターデジタル部分上に配される実施形態の一例が図3に示される。明確性のために、この例では、電極のインターデジタル部分は、覆っているアノードパッド230を通して視認可能である。矢印で示されるように、注入されたキャリアは、アノード電極のインターデジタル部分222からAlGaN障壁層を通って流れる。キャリアは、次いで、カソード電極のインターデジタル部分224まで2次元チャネルを横断する。キャリアは、次いで、矢印で示されるように、カソードパッド240までカソード電極のインターデジタル部分224を通って流れる。
【0013】
図3に示されるレイアウトに関する1つの問題は、カソードパッドの配置を変えることなくアノードパッドがカソード電極のインターデジタル部分の上部に配されるか、アノード端部の遠端(カソードに最も近い)が、最も高い電気的ストレスを経ることである。これは、多くの用途で低減される必要がある、相対的に高い抵抗をもたらす。
【0014】
この抵抗は、図4に示されるGaNベースのショットキーダイオードの部分断面図を参照して見積もられ得る。ダイオード300は、GaN層330、及びGaN層330に形成されるAlGaN層340を含む。GaN層330及びAlGaN層340の間の界面に二次元導電チャネルが生じる。アノード360及びカソード370は、デバイスにおける電気接点として機能する。ゲートとして図4に示されるアノード360は、AlGaN層340に形成され、それとの間にショットキー界面を作る。ドレインとして図4に示されるカソード370は、GaN層330に形成され、それとの間にオーミック接触を作る。
【0015】
この抵抗を見積もるために、デバイスに順方向バイアスが掛かっているとき、キャリア輸送通路の小断片は、図4に示される。解析を単純化するために、接触抵抗が単にR(金属及び半導体の間)であると仮定し、金属抵抗(小さい)及びゲートの接触抵抗(キャリアが熱放射/トンネリングによってゲートを横断するので)を無視する。このような構成における総抵抗は、以下の数式で表される。
【0016】
【数1】
【0017】
ここで、Rshは、2DEGチャネルのシート抵抗であり、Wは、接触幅であり、Lgdは、ドレイン長さであり、Ltは、転送長であり、それは、電子(又は正孔)が、接点に流れる前に接点の下の半導体領域内を移動する平均距離である。
【0018】
図3を再び参照し、キャリアが最も短い経路を移動すると仮定すると、キャリアがショットキー障壁を横切ると、キャリアは、カソード電極のインターデジタル部分224まで流れ、カソードパッドまで移動する。オーミック領域において最も長い距離を移動するこれらのキャリアは、最も高い抵抗を受ける。すなわち、最も高い抵抗を受けるキャリアは、図3のデバイスの最も左側からカソード電極のインターデジタル部分224に注入されるキャリアである。さらに、カソードパッド240に最も近いアノードパッド230の端部は、最も大きい電気的ストレス及び最も高い熱エネルギーに耐える。
【0019】
抵抗及び電気的ストレスに関する上述の問題の両方は、オーミック領域におけるキャリア通路を短くすることによって改善され得る。アノードパッド領域に横たわるカソード電極のインターデジタル部分の抵抗は、キャリアが横断するキャリア通路長l(x)に比例し、総導電領域A、すなわち、アノードパッドに横たわるカソード電極のインターデジタル部分の領域とオーミック金属の厚さtとの積に反比例する。総抵抗は、並行にあるカソード電極の各インターデジタル部分の抵抗の積分である。単純化するために、総抵抗、Rtotalは、l(x)t/Aに比例する。
【0020】
一実施形態において、カソードパッドがダイの中心に位置し、アノードパッドによって囲われるように、オーミック領域におけるキャリア通路は、図3に示されるようなレイアウト構成を修正することによって低減される。このように、オーミック領域におけるキャリアが移動する距離は低減され得、電気的ストレスは、カソードの周囲において均等に分布され得る。このような構成500の一例が図5a及び図5bに示される。図5aは、アノードパッド510及びカソードパッド520の両方を示し、図5bは、電極の下層のインターデジタル部分550が視認できるようにアノードパッドが除去された構成を示す。
【0021】
示されるように、アノードパッド510に横たわる電極のインターデジタル部分は、中心に位置するカソードパッド520の第1の側部に位置する第1の複数のアノード電極フィンガー550、及びカソードパッド520の第2の側部に位置する第2の複数のアノード電極フィンガー555を含み、カソードパッドの第1及び第2の側部は、互いに対向する。さらに、第1及び第2の複数のアノード電極フィンガーは互いに並行である。同様に、第1の複数のカソード電極フィンガー560は、カソードパッド520の第1の側部に位置し、第2の複数のカソード電極フィンガーは、カソードパッド520の第2の側部に位置する。第1の複数のアノード電極フィンガーは、第1の複数のカソード電極フィンガーに組み合わされ、第2の複数のアノード電極フィンガーは、第2の複数のカソード電極フィンガーに組み合わされる。第1及び第2の複数の電極フィンガーの組み合わされたフィンガーの間に誘電体が形成される。
【0022】
図6は、I−I線に沿って切断された図5に示されるダイオード600の断面図である。ダイオード600は、第1の活性層615及び第2の活性層620を含み、それらは、この例では、それぞれGaN及びAlGaNで形成される。第1及び第2の活性層は、基板610に形成される。図6はまた、アノードパッド640に接触して下に位置するショットキーアノードフィンガー630の1つを示す。隣接するオーミックカソードフィンガー625も見ることができ、それは、アノードパッド640の下に位置する。オーミックカソードフィンガー625は、誘電体層645によってショットキーアノードフィンガー630及びアノードパッド640から電気的に分離される。
【0023】
図7は、II−II線に沿って切断された図5に示されるダイオード600の断面図であり、それは、互いに一体になるオーミックカソードフィンガーの遠端に電気的に接触し、その上に位置するカソードパッド650を示す。
【0024】
ダイオード600は、種々の材料系で作られ得る。例えば、ダイオード600は、III族窒化物ベースの材料系を用いて作られる。III族窒化物には、窒素と、通常はアルミニウム(Al)、ガリウム(Ga)及びインジウム(In)である周期律表のIII族の元素との間で形成される半導体化合物が含まれる。この群には、AlGaN及びAlInGaN等の三元化合物及び四元化合物も含まれる。例示目的において、以下に記載されるダイオードは、GaN及びAlGaNで形成されるが、他のIII族窒化物も同様に使用され得る。
【0025】
基板610は、サファイア、シリコン又はシリコンカーバイド等の種々の材料で形成され得る。製造のための種々の技術は、基板610及び第1の活性層615の間に配される1つ又はそれ以上の材料の層が採用され得る。例えば、ある場合には、バッファ層(示されない)が基板610上に形成され得る。バッファ層は、GaN、AlGaN、又は窒化アルミニウム(AlN)で形成され得、非GaN基板からGaNベースの活性構造までの界面をもたらす。バッファ層は、活性デバイス層の欠陥濃度を減少させ得る。バッファ層は、基板610の一部と見なされ得、それによって、バッファ層に形成されるような残りの層は、構造体のデバイス層と見なされ得る。
【0026】
上記の例において、第1の活性層615は、窒化ガリウム(GaN)を含む。他の例において、周期律表のIII族の他の元素の窒化物を含む種々の半導体材料が第1の活性層615を含み得る。
【0027】
上記の例において第2の活性層620は、窒化アルミニウムガリウム(AlGaN)を含む。他の例において、窒化アルミニウムインジウム(AlInN)及び窒化アルミニウムインジウムガリウム(AlInGaN)等の種々のIII族窒化物半導体材料は、第2の活性層620を含み得る。第2の活性層620の材料は、非化学両論化合物であり得る。このような材料において、元素の比は、通常の整数によって容易に表されない。例えば、第2の活性層620は、AlGa1−XN等のIII族窒化物半導体材料の非化学両論化合物であり得、ここで、0<X<1である。
【0028】
材料間のバンドギャップの差異のために第2の活性層620から第1の活性層615まで電荷が移動すると、高い電荷の高い移動度の電子の平坦な領域が、第1及び第2の活性層615及び620の間の界面において第1の活性層615に形成される。III族窒化物ヘテロ構造の分極効果に起因する、量子井戸に閉じ込められた電子が、2つの方向において自由に動くが、第3の方向において強く閉じ込められているので、電荷の領域は、二次元電子ガスと称される場合がある。
【0029】
電子ガスを形成するために第1の活性層615まで第2の活性層620を横切って移動する電荷の量は、第2の活性層620の厚さ及び材料濃度(例えば、Alの百分率組成)に依存し、それは、電子ガス内の電子の量を初期的に決定する。AlGaN層は、n型にドーピングされ得、それによって、n型ドーパントは、第2の活性層620内に均一に、又は、その層の一部にのみ含まれ得る。AlGaN層のn型のドーパント不純物は、例えばシリコンであり得る。
【0030】
電極630及び625は、デバイスに配され、活性層に対する電気接続を作る。特に、カソード625は、第2の活性層620とオーミック接合を作り、あらゆる適切な金属で形成され得る。
【0031】
アノード630は、第2の活性層620とショットキー接合を作る。アノード630は、金属又はメタルガリサイド(metalgallicide)等のショットキー接合を作るためのあらゆる適切な対の材料で形成され得る。適切な金属には、ニッケル(Ni)、白金(Pt)、チタン(Ti)及び金(Au)が含まれ得る。
【0032】
本明細書に記載されたダイオードは、エピタキシャル成長プロセスを用いて組み立てられ得る。例えば、ガリウム、アルミニウム及び/又はインジウム等の半導体の金属構成要素が、基板に近接して配置される金属ターゲットから除去される一方で、ターゲット及び基板の両方が、窒素及び1つ又はそれ以上のドーパントを含む気体雰囲気にある、反応性スパッタリングプロセスが使用され得る。あるいは、基板が、アンモニア等の反応性窒素含有ガス及びドーパント含有ガスに加えて金属の有機化合物を含有する雰囲気に晒される一方で、基板が高い温度、典型的には700〜1100℃付近の温度に維持される、金属有機化学気相堆積(MOCVD)が使用され得る。ガス化合物が分解し、基板の表面に結晶材料の膜の形態のドーピング半導体を形成する。基板及び成長膜は、次いで冷却される。さらなる代替案として、分子線エピタキシー法(MBE)又は原子層エピタキシー法等の他のエピタキシャル成長法が使用され得る。採用され得る追加の技術には、制限されることなく、流量変調有機金属気相エピタキシー(FM−OMVPE)、有機金属気相エピタキシー(OMVPE)、ハイドライト気相成長法(HVPE)、及び物理気相堆積(PVD)が含まれ得る。半導体製造の分野で知られるような標準的な金属化技術は、電極を形成するために使用され得る。
【0033】
上記実施例及び開示は、例示を目的とするものであり、包括的なものではない。これらの実施例及び詳細な説明によって、当業者に多くの変形又は変更が教示される。例えば、カソードパッドが長方形である必要はない。むしろ、それは、制限されることなく、円形又は卵形を含む多様な代替的な形状を有し得る。さらに、以上に示されるように、ショットキー電極が長方形状又はストリップ形状である必要はない。むしろ、それは、環状六角形又は鋭角を含まない他の形状を含む多様な代替的な形状を有し得る。これらのショットキー電極は、互いの間に等しい距離を置いてカソードの周囲に均一に分布され得る。あるいは、ショットキー電極は、電流集中を避けるためにカソードの端部の周囲に緩く配置され得る。ショットキー電極は、最短のキャリア輸送経路を実現するための方向に位置合わせされ得る。アノードパッド820を囲う円形のショットキー電極810を有するデバイス800の例は、図8に示される。
【0034】
以上の変更及び変形は、添付の特許請求の範囲に範囲内に含まれものである。当業者は、本明細書に開示された特定の実施形態と等価な実施形態を認識し得、その等価物は、添付の特許請求の範囲に含まれるものである。
【符号の説明】
【0035】
10 基板
20 バッファ層
30 GaN層
40 AlGaN層
60 アノード
70 カソード
100 ダイオード
122 アノード電極
124 カソード電極
126 誘電体
130 アノードパッド
140 カソードパッド
222 インターデジタル部分
224 インターデジタル部分
230 アノードパッド
240 カソードパッド
300 ダイオード
330 GaN層
340 AlGaN層
360 アノード
370 カソード
510 アノードパッド
520 カソードパッド
550 アノード電極フィンガー
555 アノード電極フィンガー
560 カソード電極フィンガー
610 基板
615 第1の活性層
620 第2の活性層
625 電極
630 電極
640 アノードパッド
645 誘電体層
650 カソードパッド
800 デバイス
810 ショットキー電極
820 アノードパッド
図1
図2
図3
図4
図5A
図5B
図6
図7
図8