(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記複数の塗りつぶしパターンの少なくともひとつは、少なくとも2つのサブパターンを含むモザイクパターンであり、前記少なくとも2つのサブパターンのほぼすべての境界のほぼすべての角部は略アール形状である、請求項6に記載のタッチ基板。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0003】
ひとつの方面において、本発明は、複数のタッチ電極を含み、前記複数のタッチ電極のほぼすべての境界のほぼすべての角部は略アール形状である、タッチ基板を提供する。
【0004】
前記複数のタッチ電極のほぼすべての境界は連続的に滑らかに曲がってもよい。
【0005】
タッチ電極の境界は、基本的に、アール角部により隣接して接続される複数の連続する滑らかな曲線からなってもよい。
【0006】
タッチ電極の境界は、基本的に、単一の連続する滑らかな曲線からなってもよい。
【0007】
タッチ電極の境界は直線部分を含んでもよい。
【0008】
タッチ基板は、複数の塗りつぶしパターンをさらに含み、前記複数の塗りつぶしパターンのほぼすべての境界のほぼすべての角部は略アール形状であってもよい。
【0009】
前記複数の塗りつぶしパターンのほぼすべての境界は連続する滑らかな曲線を描いてもよい。
【0010】
塗りつぶしパターンの境界は、基本的に、アール角部により隣接して接続される複数の連続する滑らかな曲線からなってもよい。
【0011】
塗りつぶしパターンの境界は、基本的に、単一の連続する滑らかな曲線からなってもよい。
【0012】
前記複数の塗りつぶしパターンの少なくともひとつは、少なくとも2つのサブパターンを含むモザイクパターンであり、前記少なくとも2つのサブパターンのほぼすべての境界のほぼすべての角部は略アール形状であってもよい。
【0013】
前記複数の塗りつぶしパターンは、隣接するタッチ電極の対応部分と略相補的な境界を有してもよい。
【0014】
塗りつぶしパターンの境界は直線部分を含んでもよい。
【0015】
前記複数のタッチ電極は、複数の行の第1タッチ電極及び複数の列の第2タッチ電極を含み、2つの隣接する行の第1タッチ電極は、絶縁交点で列方向に沿って互いに絶縁され、2つの隣接する列の第2タッチ電極は、前記絶縁交点で行方向に沿って互いに絶縁され、前記絶縁交点における2つの隣接する行の前記第1タッチ電極及び2つの隣接する列の前記第2タッチ電極の任意の突起はアール形状であってもよい。
【0016】
前記複数のタッチ電極は、複数の行の第1タッチ電極及び複数の列の第2タッチ電極を含み、各第1タッチ電極は、隣接する第2タッチ電極の対応部分と略相補的な境界を有してもよい。
【0017】
各第1タッチ電極の境界は略円形を有してもよい。
【0018】
前記タッチ基板は、複数の塗りつぶしパターンをさらに含み、各第1タッチ電極及び隣接する塗りつぶしパターンは略円形を有する境界を形成してもよい。
【0019】
別の方面において、本発明は、基板上に複数のタッチ電極を形成する工程を含み、前記複数のタッチ電極のほぼすべての境界のほぼすべての角部は略アール形状に形成される、タッチ基板の製造方法を提供する。
【0020】
前記複数のタッチ電極のほぼすべての境界は連続的に滑らかに曲がるように形成されてもよい。
【0021】
別の方面において、本開示は、本開示で述べる、又は本開示で述べる方法により製造されるタッチ基板を製造するためのマスク板を提供する。
【発明を実施するための形態】
【0024】
以下では、実施形態を参照しつつ、本開示についてより具体的に説明する。なお、いくつかの実施形態に関する以下の説明は例示及び説明としてのものに過ぎず、全てを網羅している訳ではなく、また、開示されるそのままの形態に本発明を限定するものでもない。
【0025】
図1A〜1Cは、従来のタッチ電極パターンを示す模式図である。
図1A〜1Cを参照すると、従来のタッチ電極は、鋭角部により互いに接続される直線からなるパターンを有する。これらの鋭角部の周囲は静電荷が蓄積する傾向があるため、タッチパネルでの静電破壊につながる。例えば、鋭角部周辺の静電荷の蓄積は、鋭角部周辺の容量と抵抗の積(ADC)は高い相対値を示す場合がある。ADCが過度に高いと、タッチパネルの充電時間が増大し、タッチパネルのレポートレートが低下し、タッチICのF/Wの調整が一層困難となり、これらすべてがタッチスクリーンの性能に負の影響を及ぼす。静電破壊は、タッチ電極間、例えば、検出電極と駆動電極との間に短絡を引き起こし、タッチ表示パネルを機能不全にする場合がある。その上、直線を有するパターンを持つタッチ電極は、例えば、OGSタッチ表示パネル等のアドオン型タッチ表示パネル内における深刻なむら欠陥及び乏しいブランキング効果と関連する場合がある。
【0026】
そこで、本開示は、従来技術における制限及び欠点に起因する一つ以上の課題を実質的に解消する、新規なタッチ基板、タッチ基板を製造するためのマスク板及びタッチ基板の製造方法を提供する。ひとつの方面において、本開示はタッチ基板を提供する。いくつかの実施形態において、タッチ基板は、アール角部を有する複数のタッチ電極を含み、例えば、複数のタッチ電極のほぼすべての境界のほぼすべての角部が略アール形状である。いくつかの実施形態において、タッチ基板は、連続的に滑らかに曲がる境界を有する複数のタッチ電極を含み、例えば、複数のタッチ電極のほぼすべての境界が連続的に滑らかに曲がる。いくつかの実施形態において、タッチ基板は、アール角部及び連続的に滑らかに曲がる境界を有する複数のタッチ電極を含み、例えば、複数のタッチ電極のほぼすべての境界のほぼすべての角部が略アール形状であり、複数のタッチ電極のほぼすべての境界が連続的に滑らかに曲がる。
【0027】
本明細書において、電極境界に関連して「アール」とは、略円状に平滑化された境界の角部を指し、例えば、角部は第1方向から第2方向へ穏やかかつ徐々に変化する。略円状は、鋭角部がない限り、例えば、略真円(例えば、半円、四分円)、略弧状、略放物状又はこれらを任意に組み合わせたものであってもよい。角部は、凸角部であってもよい。角部は、凹角部であってもよい。角部は、プロトルージョン角部であってもよい。角部は、リセス角部であってもよい。アール角部は、アール突起部であってもよい。アール角部は、アール凹部であってもよい。
【0028】
本明細書において、電極境界に関連して「連続的に滑らかに曲がる」とは、直線部分がほぼない境界を指す。境界は、単一の連続する滑らかな曲線からなるか、又は1つ以上のアール角部、例えば、アール突起部、アール凹部、或いはそれらの組み合わせにより接続される、複数の連続する滑らかな曲線を含む場合がある。境界は、基本的に、アール角部により隣接して接続される複数の連続する滑らかな曲線からなってもよい。境界は、例えば、円形状(例えば、半円、四分円)、正弦曲線状、楕円形状、放物線状、弧状、又はこれらの任意の組み合わせであってもよい。
【0029】
ひとつの方面において、本開示は、アール角部を有する複数のタッチ電極を提供する。
図2A〜2Dはいくつかの実施形態におけるタッチ電極パターンを示す模式図である。
図2Aを参照すると、この実施形態におけるタッチ基板は、複数の行の第1タッチ電極1を有する第1タッチ電極層と、複数の列の第2タッチ電極2を有する第2タッチ電極層と、を含む。複数の行の第1タッチ電極1と複数の列の第2タッチ電極2は互いに交差して複数の交点ISを形成する。隣接する第1タッチ電極1は、複数の第1ブリッジ4を介して各交点ISで電気的に接続され、隣接する第2タッチ電極2は、複数の第2ブリッジ5を介して各交点ISで電気的に接続される。第1ブリッジ4と第2ブリッジ5とは絶縁層6により電気的に絶縁される。例えば、第1タッチ電極1はタッチスキャニング電極(Tx)であり、第2タッチ電極2はタッチ検出電極(Rx)であってもよい。各行の第1透明タッチ電極1はタッチ走査ラインに接続され、各列の第2透明タッチ電極2はタッチ検出ラインに接続されてもよい。交点ISに近接する、行の第1タッチ電極1と列の第2タッチ電極2との間に相互容量が生じる。指又は物体が交点ISの付近に接触すると、行と列との間の相互容量の一部が指又は物体と関連付けられて、交点における容量が減少する。タッチ位置は、相互容量の変化を基に検出することができる。
【0030】
図2Aを参照すると、2つの隣接する行の第1タッチ電極1は、列方向に沿って絶縁交点Bで互いに絶縁され、2つの隣接する列の第2タッチ電極2は、行方向に沿って絶縁交点Bで互いに絶縁される。
【0031】
図2Aを参照すると、この実施形態におけるタッチ基板は、複数の塗りつぶしパターン3(例えば、複数のダミー電極)を有する塗りつぶしパターン層をさらに含む。複数の塗りつぶしパターン3は、隣接するタッチ電極の対応部分と略相補的な境界を有する。例えば、複数の塗りつぶしパターン3は、隣接する第1タッチ電極1及び第2タッチ電極2の対応部分と略相補的な境界を有する。第1タッチ電極1と第2タッチ電極2と塗りつぶしパターン3とは、互いに電気的に分離される。
【0032】
いくつかの実施形態において、タッチ基板は、アール角部を有する複数のタッチ電極を含み、例えば、全タッチ電極のほぼすべての境界のほぼすべての角部が略アール形状である。
図2Bは、
図2Aの領域「A」に対応するタッチ基板の構造を示す模式図である。
図2A及び
図2Bに示すように、第1タッチ電極1の角部は略アール形状である。角部は、アール凸角部P1(例えば、アール突起部P1)又はアール凹角部R1(例えば、アール凹部R1)であってもよい。
図2Aに示すように、第1タッチ電極1は、その境界の角部がすべてアール形状であるため、境界に鋭角部がない。
【0033】
図2Cは、いくつかのタッチ基板における
図2Aの領域「B」に対応するタッチ基板の構造を示す模式図である。領域「B」は、2つの隣接する行の第1タッチ電極1が絶縁交点Bで列方向に沿って互いに絶縁され、2つの隣接する列の第2タッチ電極2が絶縁交点Bで行方向に沿って互いに絶縁される、絶縁交点に対応する。
図2A及び
図2Cに示すように、絶縁交点Bにおける2つの隣接する行の第1タッチ電極1と、2つの隣接する列の第2タッチ電極2の任意の突起は、アール形状である。角部は、アール凸角部又はアール凹角部であってもよい。例えば、
図2Cにおいて、第2タッチ電極2の2つの凸角部P3及びP4は略アール形状である。2つのアール凸角部P3及びP4は、略半円形状を有する。
図2Aに示すように、第2タッチ電極2は、その境界の角部がすべてアール形状であるため、境界に鋭角部がない。
【0034】
図2Dは、いくつかのタッチ基板における
図2Aの領域「B」に対応するタッチ基板の構造を示す模式図である。
図2Dにおいて、第2タッチ電極2の4つの凸角部C1、C2、C3及びC4は略アール形状である。アール凸角部C1、C2、C3及びC4は、略四分円形状を有する。
【0035】
いくつかの実施形態において、複数の塗りつぶしパターンのほぼすべての境界のほぼすべての角部は略アール形状である。
図2A及び
図2Bを参照すると、タッチ基板の塗りつぶしパターン3は、2つのアール角部P2及びP2’を有する。2つの凸角部P2及びP2’は、略半円形状を有する。
図2Aに示すように、塗りつぶしパターン3は、その境界の角部がすべて略アール形状であるため、境界に鋭角部がない。
【0036】
図3A〜3Bは、いくつかの実施形態における塗りつぶしパターンを示す模式図である。
図3Aに示すように、塗りつぶしパターン3は、
図2Aにおける領域A内の塗りつぶしパターンに対応する塗りつぶしパターンである。
図2A及び
図3Aに示すように、塗りつぶしパターン3は、第1電極1と第2電極2との間に設けられる。この実施形態における塗りつぶしパターン3は、境界におけるすべての角部がアール形状である一体化された塗りつぶしパターンである。
【0037】
いくつかの実施形態において、塗りつぶしパターンは、より優れたブランキング効果を実現できるように、少なくとも2つのサブパターンを含むモザイクパターンであってもよい。
図3Bを参照すると、これらの実施形態における塗りつぶしパターンは、互いに絶縁され、隣接する第1タッチ電極と第2タッチ電極から絶縁される、6つのサブパターン3’を含む。サブパターン3’のいずれも境界における角部がすべてアール形状である。
【0038】
別の方面において、本開示は、連続的に滑らかに曲がる境界を有する複数のタッチ電極を提供し、例えば、複数のタッチ電極のほぼすべての境界が連続的に滑らかに曲がる。様々な適切な境界形状を用いてタッチ電極を作製することができる。適切な形状の例には、円形状(半円、四分円等を含む)、正弦曲線状、楕円形状、放物線状、弧状、又はこれらの任意の組み合わせを含むがこれらに限らない。例えば、タッチ電極は、略円形の境界(例えば、
図2Aにおける第1タッチ電極1の境界)を有してもよい。タッチ電極は、略弧状の境界を有してもよい(例えば、
図2Aにおける第2タッチ電極2の境界は4つの弧を有する)。
図4A〜4Cは、いくつかの実施形態におけるタッチ電極パターンを示す模式図である。
図4Aを参照すると、タッチ電極は、(凸角部及び凹角部を含む)すべての角部をアール形状にした略四つ葉形を有してもよい。
図4Bを参照すると、タッチ電極は、(凸角部及び凹角部を含む)すべての角部をアール形状にした略三つ葉形を有してもよい。
図4Cを参照すると、タッチ電極は、略正方形で、すべての角部がアール形状であり、すべての側部が滑らかに曲がる弧である境界を有してもよい。
【0039】
いくつかの実施形態において、タッチ電極の境界は、基本的に、単一の連続する滑らかな曲線からなる。単一の連続する滑らかな曲線を有する境界の例には、略円形の境界、略楕円形の境界及び略小判形の境界が含まれるが、これらに限らない。
【0040】
いくつかの実施形態において、タッチ電極及び隣接する塗りつぶしパターンは、塗りつぶしパターンがタッチ電極から絶縁される部分を除き、基本的に、単一の連続する滑らかな曲線からなる境界を形成する。単一の連続する滑らかな曲線を有する境界の例には、略円形の境界、略楕円形の境界及び略小判形の境界が含まれるが、これらに限らない。例えば、
図2Aにおける第1タッチ電極1及び4つの隣接する塗りつぶしパターン3は、塗りつぶしパターン3と第1タッチ電極1との間の間隙を除き、略円形の境界を形成する。
【0041】
いくつかの実施形態において、タッチ電極の境界は、基本的に、アール角部(例えば、複数のアール角部)により隣接して接続される複数の連続する滑らかな曲線からなる。
図4Aを参照すると、この実施形態におけるタッチ電極は、基本的に、4つのアール凹角部により隣接して接続される4つの半円からなる境界を有する。
図4Bを参照すると、この実施形態におけるタッチ電極は、基本的に、3つのアール凹角部により隣接して接続される3つの半円からなる境界を有する。
図4Cを参照すると、この実施形態におけるタッチ電極は、基本的に、4つのアール凸角部により隣接して接続される4つの弧曲線からなる境界を有する。
図2A〜2Cを参照すると、第1タッチ電極1の境界は、基本的に、8対のアール凸角部P1及びアール凹角部R1により隣接して接続される8つの弧曲線からなる。第2タッチ電極2の境界は、基本的に、アール凸角部P3及びアール凸角部P4により隣接して接続される4つの弧曲線からなる。
【0042】
いくつかの実施形態において、複数のタッチ電極のほぼすべての境界のほぼすべての角部を略アール形状にし、タッチ電極の境界はオプションで直線部分を含んでもよい。
図4Dは、いくつかの実施形態におけるタッチ電極パターンを示す模式図である。
図4Dを参照すると、この実施形態におけるタッチ電極の境界は、基本的に、4つのアール角部(例えば、
図4Dに示す4つの半円)により接続される4つの直接部分からなる。直線部分は、アール角部を介して境界の他の部分に接続されてもよい。
【0043】
いくつかの実施形態において、直線部分は、アール角部なしに隣接部分へ滑らかに移る。例えば、接点における隣接する半円又は四分円の接線が直線部分と実質的に重なる限り、直線部分は、アール角部なしに、隣接する半円又は四分円と滑らかに接続されてもよい。
図2Dを参照すると、領域「B」における第2タッチ電極2は、第1アール凸角部C1に接続される第1弧曲線と、第2アール凸角部C3に接続される第2弧曲線と、第1アール凸角部C1と第2アール凸角部C3とを接続する短い直線部分と、を含む境界を有する。第1アール凸角部C1と第2アール凸角部C3との間の直線部分は、隣接する第1アール凸角部C1と第2アール凸角部C3に滑らかに移る一方で、第1アール凸角部C1と第2アール凸角部C3の接線は、それらの接点でそれぞれ直線部分と重なる。
【0044】
いくつかの実施形態において、塗りつぶしパターン又はサブパターンは連続的に滑らかに曲がる境界を有し、例えば、それらの複数の塗りつぶしパターン又はサブパターンの境界はほぼすべて連続的に滑らかに曲がる。様々な適切な境界形状を用いてタッチ電極を作製することができる。適切な形状の例には、円形状(半円、四分円等を含む)、正弦曲線状、楕円形状、放物線状、弧状、又はこれらの任意の組み合わせを含むが、これらに限らない。例えば、
図2Bにおける塗りつぶしパターンの境界は、基本的に、2つのアール凸角部P2及びP2’により接続される2つの弧曲線により構成される。同様に、
図3Bにおける各サブパターン3’の境界は、基本的に、2つのアール凸角部により接続される2つの弧曲線からなる。
【0045】
いくつかの実施形態において、塗りつぶしパターン又はサブパターンの境界は、基本的に単一の連続する滑らかな曲線からなる。単一の連続する滑らかな曲線を有する境界の例には、略円形の境界、略楕円形の境界及び略小判形の境界が含まれるが、これらに限らない。
【0046】
いくつかの実施形態において、塗りつぶしパターン又はサブパターンの境界は、基本的に、アール角部(例えば、複数のアール角部)により隣接して接続される複数の連続する滑らかな曲線からなる。
図2Bを参照すると、この実施形態における塗りつぶしパターンの境界は、基本的に、2つのアール凸角部P2及びP2’により隣接して接続される2つの連続する滑らかな弧曲線からなる。
図3Bを参照すると、この実施形態における各サブパターンの境界は、基本的に、2つのアール凸角部により隣接して接続される2つの連続する滑らかな弧曲線からなる。
【0047】
いくつかの実施形態において、複数の塗りつぶしパターン又はサブパターンのほぼすべての境界のほぼすべての角部を略アール形状にし、塗りつぶしパターン又はサブパターンの境界はオプションで直線部分を含んでもよい。直線部分は、アール角部を介して境界の他の部分に接続されてもよい。直線部分は、アール角部なしに隣接部分へ滑らかに移ってもよい。
【0048】
複数のタッチ電極は互いに略相補的な境界を有してもよい。タッチ基板は複数の塗りつぶしパターンを含み、塗りつぶしパターンは隣接するタッチ電極の対応部分と略相補的な境界を有してもよい。複数のタッチ電極は複数の行の第1タッチ電極及び複数の列の第2タッチ電極を含み、各第1タッチ電極は隣接する第2タッチ電極の対応部分と略相補的な境界を有してもよい。タッチ基板は複数の行の第1タッチ電極、複数の列の第2タッチ電極、及び複数の塗りつぶしパターンを含み、塗りつぶしパターンは隣接する第1タッチ電極及び第2タッチ電極の対応部分と略相補的な境界を有してもよい。
【0049】
別の方面において、本開示はタッチ基板の製造方法を提供する。いくつかの実施形態において、この方法は、例えば、基板上に複数のタッチ電極を形成して、すべてのタッチ電極のほぼすべての境界のほぼすべての角部が略アール形状に形成される工程を含む。この方法は、複数の行の第1タッチ電極を形成し、複数の列の第2タッチ電極を形成して、第1タッチ電極及び第2タッチ電極のほぼすべての境界のほぼすべての角部が略アール形状に形成される工程を含んでもよい。この方法は、複数の塗りつぶしパターンを形成して、複数の塗りつぶしパターンのほぼすべての境界のほぼすべての角部を略アール形状とする工程をさらに含んでもよい。複数の塗りつぶしパターンを形成する工程は、少なくとも2つのサブパターンを含むモザイクパターンを形成し、サブパターンのほぼすべての境界のほぼすべての角部を略アール形状に形成する工程を含んでもよい。
【0050】
いくつかの実施形態において、複数のタッチ電極のほぼすべての境界は連続的に滑らかに曲がるように形成される。複数のタッチ電極を形成する工程は、少なくともひとつのタッチ電極を形成する工程を含み、タッチ電極の境界は、基本的に、アール角部により隣接して接続される複数の連続する滑らかな曲線からなるように形成されてもよい。複数のタッチ電極を形成する工程は、少なくともひとつのタッチ電極を形成する工程を含み、タッチ電極の境界は、基本的に、単一の連続する滑らかな曲線からなるように形成されてもよい。
【0051】
いくつかの実施形態において、複数の塗りつぶしパターンのほぼすべての境界は連続的に滑らかに曲がるように形成される。複数の塗りつぶしパターンを形成する工程は、少なくともひとつの塗りつぶしパターンを形成する工程を含み、塗りつぶしパターンの境界は、基本的に、アール角部により隣接して接続される複数の連続する滑らかな曲線からなるように形成されてもよい。複数の塗りつぶしパターンを形成する工程は、少なくともひとつの塗りつぶしパターンを形成する工程を含み、塗りつぶしパターンの境界は、基本的に、単一の連続する滑らかな曲線からなるように形成されてもよい。複数の塗りつぶしパターンは、隣接するタッチ電極の対応部分と略相補的な境界を有するように形成されてもよい。
【0052】
いくつかの実施形態において、複数の塗りつぶしパターンのサブパターンのほぼすべての境界は連続的に滑らかに曲がるように形成される。複数の塗りつぶしパターンを形成する工程は、少なくともひとつのサブパターンを形成する工程を含み、サブパターンの境界は、基本的に、アール角部により隣接して接続される複数の連続する滑らかな曲線からなるように形成されてもよい。複数の塗りつぶしパターンを形成する工程は、少なくともひとつのサブパターンを形成する工程を含み、サブパターンの境界は、基本的に、単一の連続する滑らかな曲線からなるように形成されてもよい。
【0053】
いくつかの実施形態において、すべてのタッチ電極のほぼすべての境界のほぼすべての角部は略アール形状に形成され、タッチ電極の境界は直線部分を含むように形成される。直線部分は、アール角部を介して境界の他の部分に接続されてもよい。直線部分は、アール角部なしに隣接部分へ滑らかに移ってもよい。
【0054】
いくつかの実施形態において、複数の塗りつぶしパターンのほぼすべての境界は略アール形状にされ、塗りつぶしパターンの境界は直線部分を含むように形成される。直線部分は、アール角部を介して境界の他の部分に接続されてもよい。直線部分は、アール角部なしに隣接部分へ滑らかに移ってもよい。
【0055】
いくつかの実施形態において、サブパターンのほぼすべての境界のほぼすべての角部は略アール形状に形成され、サブパターンの境界は直線部分を含むように形成される。直線部分は、アール角部を介して境界の他の部分に接続されてもよい。直線部分は、アール角部なしに隣接部分へ滑らかに移ってもよい。
【0056】
いくつかの実施形態において、この方法は、複数の行の第1タッチ電極を形成し、複数の列の第2タッチ電極を形成して、第1タッチ電極及び第2タッチ電極のほぼすべての境界のほぼすべての角部を略アール形状に形成する工程を含む。2つの隣接する行の第1タッチ電極は、絶縁交点で列方向に沿って互いに絶縁されるように形成され、2つの隣接する列の第2タッチ電極は、絶縁交点で行方向に沿って互いに絶縁されるように形成され、絶縁交点における2つの隣接する行の第1タッチ電極及び2つの隣接する列の第2タッチ電極の任意の突起は、アール形状に形成されてもよい。各第1タッチ電極は、隣接する第2タッチ電極の対応部分と略相補的な境界を有するように形成されてもよい。
【0057】
いくつかの実施形態において、複数の第1タッチ電極を形成する工程は、複数の第1タッチ電極を形成する工程を含み、タッチ電極の各々は連続的に滑らかに曲がる境界を有するように形成される。各第1タッチ電極及びそれに隣接する塗りつぶしパターンが連続的に滑らかに曲がる境界を形成するように、複数の第1タッチ電極及び複数の塗りつぶしパターンを形成してもよい。単一の連続する滑らかな曲線を有する境界の例には、略円形の境界、略楕円形の境界及び略小判形の境界が含まれるが、これらに限らない。
【0058】
いくつかの実施形態において、この方法は、複数のタッチ電極に対応するパターンを有するマスク板を用いることを含む。この方法は、複数のタッチ電極及び複数の塗りつぶしパターンに対応するパターンを有するマスク板を用いる工程を含んでもよい。パターンのほぼすべての境界のほぼすべての角部は略アール形状であってもよい。パターンのほぼすべての境界は連続的に滑らかに曲がってもよい。
【0059】
別の方面において、本開示は本開示で述べるタッチ基板を製造するためのマスク板を提供する。いくつかの実施形態において、マスク板のパターンは、複数のタッチ電極に対応するパターンを含み、パターンの境界のほぼすべての角部は略アール形状である。パターンのほぼすべての境界は連続的に滑らかに曲がってもよい。
【0060】
図5は、いくつかの実施形態におけるマスク板の構造を示す模式図である。
図5を参照すると、この実施形態におけるマスク板は、複数の第1タッチ電極、複数の第2タッチ電極及び複数の塗りつぶしパターンに対応するパターンを有する。パターンのほぼすべての境界のすべての角部は略アール形状であり、パターンのほぼすべての境界は連続的に滑らかに曲がる。
【0061】
別の方面において、本開示は、本開示で述べる、又は本開示で述べる方法により製造されるタッチ基板を有するタッチ表示パネルを提供する。本発明のタッチ表示パネルは、従来のタッチ表示パネルに伴う静電破壊及び深刻なむら欠陥の問題を解消する。本発明のタッチ表示パネルは、ブランキング効果に優れ、むら欠陥を最低限に抑えられ、タッチ電極との間で静電破壊が生じにくい。タッチ表示パネルは、自己容量型のタッチ表示パネルであってもよい。タッチ表示パネルは、相互容量型のタッチ表示パネルであってもよい。
【0062】
タッチ表示パネルはインセル型タッチパネルであってもよい。タッチ表示パネルはオンセル型タッチパネルであってもよい。タッチ表示パネルはアドオン型タッチパネルであってもよい。アドオン型タッチ表示パネルは、ガラス面上に内蔵されたタッチ電極を有してもよい。アドオン型タッチ表示パネルは薄膜上に内蔵されたタッチ電極を有してもよい。アドオン型タッチ表示パネルは、OGSタッチ表示パネルであってもよい。OGSタッチパネルにおいて、タッチ電極はカバーガラス上に統合されてもよい。アドオン型タッチ表示パネルは、ガラス・フィルム・フィルム型タッチパネルであってもよい。
【0063】
別の方面において、本開示は本開示で述べるタッチ表示パネルを有するタッチ表示装置を提供する。タッチ表示装置の例には、電子ペーパー、携帯電話、タブレットコンピュータ、テレビ、ノートパソコン、電子アルバム、GPS等が含まれるが、これらに限らない。
【0064】
本発明の実施形態に関する以上の記載は例示と説明を目的としており、全てを網羅している訳ではなく、また開示された形態そのものに本発明を限定するものでもない。それ故、上記記載は限定ではなく例示を目的としていると見なすべきであり、多くの変更や変形は当業者にとって明らかであろう。本発明の原理とそれが実際に適用される最良の形態を最も説明しやすいような実施形態を選択しそれについて記載することで、特定の用途又は想定される適用に適した本発明の様々な実施形態及び様々な変更を当業者に理解させることを目的としている。本開示に付した請求項及びその均等物により本発明の範囲を定義することが意図され、別途示唆しない限り、すべての用語は合理的な範囲内で最も広く解釈されるべきである。従って、「本発明」、「本開示」又はこれに類する用語は請求項の範囲を必ずしも特定の実施形態に限定せず、本発明の例示的実施形態に対する参照は本発明への限定を示唆するものではなく、かかる限定を推論すべきではない。本発明は付属する請求項の構想と範囲のみにより限定される。さらに、これらの請求項では後に名詞又は要素を伴って「第1」「第2」等という表現を用いる場合がある。特定の数量が示されない限り、このような用語は専用語であると理解すべきであり、修飾された要素の数量が上記専用語により限定されると解釈してはならない。記載した効果や利点はいずれも本発明のすべての実施形態に適用されるとは限らない。当業者であれば、以下の請求項により定義される本発明の範囲から逸脱せずに、記載した実施形態を変形できることが理解されよう。さらに、以下の請求項に明記されているか否かを問わず、本開示の要素及び部品のいずれも公衆に捧げる意図はない。