特許第6787923号(P6787923)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許6787923迅速交換可能なバッテリアセンブリ及びモータ車両、特にスクーター
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6787923
(24)【登録日】2020年11月2日
(45)【発行日】2020年11月18日
(54)【発明の名称】迅速交換可能なバッテリアセンブリ及びモータ車両、特にスクーター
(51)【国際特許分類】
   B62J 43/16 20200101AFI20201109BHJP
   B62J 43/23 20200101ALI20201109BHJP
   B62J 45/10 20200101ALI20201109BHJP
   B62M 7/02 20060101ALI20201109BHJP
   B62J 1/00 20060101ALI20201109BHJP
【FI】
   B62J43/16
   B62J43/23
   B62J45/10
   B62M7/02 C
   B62J1/00 B
【請求項の数】13
【全頁数】22
(21)【出願番号】特願2017-552844(P2017-552844)
(86)(22)【出願日】2016年4月6日
(65)【公表番号】特表2018-510810(P2018-510810A)
(43)【公表日】2018年4月19日
(86)【国際出願番号】EP2016057500
(87)【国際公開番号】WO2016162370
(87)【国際公開日】20161013
【審査請求日】2018年2月28日
(31)【優先権主張番号】102015105330.6
(32)【優先日】2015年4月8日
(33)【優先権主張国】DE
(73)【特許権者】
【識別番号】517187740
【氏名又は名称】ユージェット ビークルズ ソシエテ ア レスポンサビリテ リミテ
(74)【代理人】
【識別番号】100099759
【弁理士】
【氏名又は名称】青木 篤
(74)【代理人】
【識別番号】100123582
【弁理士】
【氏名又は名称】三橋 真二
(74)【代理人】
【識別番号】100153084
【弁理士】
【氏名又は名称】大橋 康史
(74)【代理人】
【識別番号】100160705
【弁理士】
【氏名又は名称】伊藤 健太郎
(72)【発明者】
【氏名】パトリック ダービト
(72)【発明者】
【氏名】マリアナ グレール
(72)【発明者】
【氏名】ティモ シュパイデル
【審査官】 田中 成彦
(56)【参考文献】
【文献】 米国特許出願公開第2011/0042156(US,A1)
【文献】 特表2002−533957(JP,A)
【文献】 特表2001−521353(JP,A)
【文献】 特表2011−521834(JP,A)
【文献】 特開平10−258085(JP,A)
【文献】 特開平04−024185(JP,A)
【文献】 実開昭61−005283(JP,U)
【文献】 特開2013−056595(JP,A)
【文献】 韓国公開特許第10−2012−0110391(KR,A)
【文献】 独国特許出願公開第102011111537(DE,A1)
【文献】 独国特許出願公開第102007054258(DE,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B62J 43/16
B62J 43/23
B62J 45/10
B62M 7/02
B62J 1/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
クーター(10)用の、バッテリアセンブリ(70)であって、
−少なくとも1つのバッテリ(90);
−バッテリハウジング(21)を、電気エネルギを供給すべきユニットと結合するための、少なくとも1つの取り外し可能な機械的ロック(91);
−前記バッテリハウジング(21)内に形成される少なくとも1つの電流回路;
−前記バッテリハウジング(21)から広げて出すことができるように、かつ/又は揺動して出すことができるように、かつ/又は引き出すことができるように、形成されている、少なくとも1つの操作部材(80)であって、レバー又は弓形グリップとして形成されている、少なくとも1つの操作部材(80);
−前記バッテリハウジング(21)内に組み込まれた、少なくとも1つのラウドスピーカー(185)であって、前記バッテリハウジング(21)の1部分が共振面として形成されている、少なくとも1つのラウドスピーカー(185)
前記バッテリハウジング(21)内のリア部分側に形成されている、ロック可能な区画;
前記バッテリハウジング(21)の底部分(75)内に形成されている、機械的ロック(91)であって、前記ロック可能な区画内に配置されているロック操作部材によって操作可能である、機械的ロック(91);及び
前記バッテリアセンブリ(70)が、給電すべきユニットから分離された状態で、前記操作部材(80)を用いて転がすことができるように、前記バッテリハウジング(21)に配置された、少なくとも1つのローラ(130)
を有する、バッテリアセンブリ(70)。
【請求項2】
前記バッテリハウジング(21)がフロント部分(71)、リア部分(71)、前記フロント部分と前記リア部分を結合する2つのサイド部分(73)、カバー部分(74)及び底部分(75)を有し、
前記バッテリハウジング(21)は、スライド状のガイド装置(85)を有しており、前記ガイド装置(85)は、給電すべきユニットの、レール形状の、ガイド装置(210)上へ移動させ、あるいは滑らせることができる、
ことを特徴とする請求項に記載のバッテリアセンブリ(70)。
【請求項3】
スライド状のガイド装置(85)が、前記底部分(75)内に形成されている、ことを特徴とする請求項に記載のバッテリアセンブリ(70)。
【請求項4】
前記バッテリハウジング(21)が操作部材(80)の領域内に係合凹部(81)を有しており、前記係合凹部は、前記操作部材(80)を片手で握れるように形成されている、ことを特徴とする請求項1又は2に記載のバッテリアセンブリ(70)。
【請求項5】
冷却フィンの配置として、あるいは空気流入開口部として形成されている、受動的な冷却、及び/又は、換気ホイールとして形成されている、能動的な冷却を備える、ことを特徴とする請求項1からのいずれか1項に記載のバッテリアセンブリ(70)。
【請求項6】
電流/通信統合コネクタ(95)を備える、ことを特徴とする請求項1からのいずれか1項に記載のバッテリアセンブリ(70)。
【請求項7】
少なくとも1つのバッテリ(90)を充電するための少なくとも1つの電源ソケット(83)及び/又は少なくとも1つのブルートゥース(登録商標)インターフェイス及び/又は少なくとも1つのUSBソケットを備える、ことを特徴とする請求項1からのいずれか1項に記載のバッテリアセンブリ(70)。
【請求項8】
前記バッテリハウジング(21)上に、サドル(20)が形成されている、ことを特徴とする請求項からのいずれか1項に記載のバッテリアセンブリ(70)。
【請求項9】
前記サドル(20)が、V字形状及び/又はU字形状の断面プロフィール(180)を有している、ことを特徴とする請求項に記載のバッテリアセンブリ(70)。
【請求項10】
少なくとも1つの、請求項1からのいずれか1項に記載のバッテリアセンブリ(70)を有する、電気的に駆動可能なスクーター(10)。
【請求項11】
前記バッテリアセンブリ(70)は、スクーター(10)の後方のフレーム部分(11)に取り外し可能に取り付けられている、ことを特徴とする請求項10に記載の電気的に駆動可能なスクーター(10)。
【請求項12】
レール形状に形成された、ガイド装置(210)が設けられており、バッテリアセンブリ(70)の機械的ロック(91)の解除後に、前記バッテリアセンブリ(70)の、スライド状の、ガイド装置(85)を用いて、バッテリハウジング(21)が、スクーター(10)の、ガイド装置(210)から走行方向(F)とは逆にスライド可能である、ことを特徴とする請求項10又は11に記載の電気的に駆動可能なスクーター(10)。
【請求項13】
前記機械的ロック(91)と協働するように形成されているロック相手片を備える、ことを特徴とする請求項12に記載の電気的に駆動可能なスクーター(10)。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、請求項1に記載の、特に電気駆動されるモータ車両、特にオートバイ、好ましくはスクーター用の、バッテリアセンブリに関する。本発明は、さらに、請求項16に記載の、少なくとも1つのバッテリアセンブリを有する、電気駆動されるモータ車両、特にオートバイ、好ましくはスクーターに関する。
【背景技術】
【0002】
電気的な駆動装置を搭載したオートバイもしくはスクーターは公知である。純粋に例として、特許文献1(欧州特許出願公開第1857314(A2)号明細書)が指摘される。電気的に駆動されるそのようなオートバイもしくはスクーターは、通常、ボディと少なくとも2つの車輪を有しており、その場合に車輪の少なくとも1つは電気的な駆動装置を介して駆動され、その駆動装置はバッテリを介して給電される。バッテリを充電するためには、内燃機関によって駆動されるエンジン車両を満タンにするよりもずっと多くの時間が必要とされる。その限りにおいて再充電可能なバッテリの充電は、できる限り、電気的なモータ車両が予測可能な時間にわたって必要とされない場合に行われる。モータ車両/スクーターは、バッテリのこの充電時間においては、利用することはできない。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】欧州特許出願公開第1857314(A2)号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
この従来技術から出発して、本発明の課題は、できるだけ簡単かつ多大な手間なしでモータ車両、たとえばスクーターから取り外すことができ、モータ車両/スクーターにフル充電されたバッテリもしくはフル充電されたバッテリアセンブリを搭載することができる、バッテリアセンブリを提供することである。本発明の課題は、さらに、交換可能なバッテリを簡単に搭載することができるように形成されている、さらに発展したモータ車両、好ましくはさらに発展したスクーターを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明によれば、この課題は、バッテリアセンブリに関しては請求項1の対象によって、そして電気的に駆動可能なモータ車両、特にオートバイ、好ましくはスクーターに関しては、請求項16の対象によって解決される。
【0006】
本発明に係るバッテリアセンブリ又は電気的に駆動可能なモータ車両、特にオートバイ、好ましくは本発明に係るスクーターの効果的かつ目的に合った形態が、下位請求項に記載されている。
【0007】
上述した課題は、特に電気的に駆動可能なモータ車両用、特にオートバイ用、好ましくは電気的なスクーター用に形成されている、バッテリアセンブリによって解決される。バッテリアセンブリは、以下のものを有している:
−特に再充電可能な、少なくとも1つのバッテリ;
−バッテリハウジングを、エネルギを供給すべきユニットと結合するため、特に電気的なスクーターと結合するための、少なくとも1つの取り外し可能な機械的ロック;
−バッテリハウジング内に形成される、少なくとも1つの電流回路;及び
−バッテリハウジングから広げて出すことができ、かつ/又は揺動して出すことができ、かつ/又は引き出すことができ、かつ/又は伸縮可能に形成されている、少なくとも1つの操作部材。
【0008】
したがって本発明によれば、バッテリアセンブリが引き出し可能かつ/又は広げて出すことが可能かつ/又は揺動して出すことが可能な操作部材によって操作され、特に引き出され、もしくは摺動されることが可能である。
【0009】
操作部材は、レバーとして、あるいはグリップとして、特に弓形グリップとして形成することができる。グリップは、好ましくは、特に片手で完全に握ることができる、握り部分を有している。好ましくは握り部分は、少なくとも1つの、好ましくは2つの、延長部分へ延びている。少なくとも1つの延長部分は、ロッド形状もしくはレール形状の部材とすることができる。このロッド形状もしくはレール形状の部材は、特にバッテリハウジング内、もしくはバッテリハウジングに、広げて出すことができ、かつ/又は揺動して出すことができ、かつ/又は引き出すことができ、特に伸縮可能に、保管されている。
【0010】
電気的に駆動可能なモータ車両用の、特に電気的なスクーターの走行状態に相当する、第1の利用状態において、延長部分は好ましくは完全にバッテリハウジング内に保管されている。バッテリアセンブリがモータ車両から、特にスクーターから取りはずされた状態に相当する、他の利用状態において、少なくとも1つの延長部分はハウジングから広げて出し、かつ/又は揺動して出し、かつ/又は引き出すことができるので、操作部材は少なくとも部分的に広げて出され、かつ/又は揺動して出され、かつ/又は引き出され、特に部分的に引き伸ばされた状態にある。これは、スーツケースもしくはトロリーの引き出されたグリップと比較可能である。したがって広げて出され、かつ/又は揺動して出され、かつ/又は引き出し可能、特に伸縮可能な操作部材は、スクーターから取り外されたバッテリアセンブリの取り扱いを容易にする。バッテリアセンブリは、操作部材を用いて、たとえば充電ステーションへ引いてゆくことができる。特に好ましくは実施例において、操作部材は弓形グリップとして形成されている。
【0011】
バッテリハウジングは、フロント部分、リア部分、フロント部分とリア部分を結合する2つのサイド部分、カバー部分及び底部分を有しており、その場合にバッテリハウジングは好ましくは、特にスライド状のガイド装置を有しており、そのガイド装置が、給電すべきユニットの、特にオートバイの、特に好ましくはスクーターの、特にレール形状のガイド装置上へ移動され、あるいは摺動することができる。
【0012】
特に好ましくは、バッテリハウジングに少なくとも2つのローラが配置されている。これらは、好ましくはバッテリハウジングのフロント部分に、もしくはフロント部分から底部分へ移行する移行部分に形成されている。少なくとも2つのローラを用いて、バッテリアセンブリは特に均一に引くことができる。ローラは、バッテリアセンブリの上述したガイド装置の一部とすることができ、かつ/又はその機能を引き受けることができる。したがってローラは、給電すべきユニットにバッテリアセンブリを配置することを容易にすることができ、かつ配置する場合に、給電すべきユニットのガイド装置内で案内することができる。
【0013】
フロント部分、リア部分、サイド部分及びカバー部分は、フラットに形成することも、曲げて形成することもできる。特に、個々のハウジング部分もしくはバッテリハウジングの部分の間の少なくとも個々の結合領域もしくは移行領域は、斜めに、かつ/又は湾曲して、形成することができる。
【0014】
給電すべきユニット、特にスクーターの、特にレール形状に形成されたガイド装置は、バッテリハウジングの、特にスライド状に形成されたガイド装置に対する相手片を形成する。バッテリハウジングのスライド状のガイド装置は、特にバッテリハウジングの底部分内に形成されている。
【0015】
バッテリアセンブリのバッテリハウジングは、スクーターのレール形状のガイド装置上で特に走行方向もしくは走行方向とは逆に摺動することが可能である。
【0016】
バッテリハウジングの、特にスライド状に形成されたガイド装置は、好ましくは1つもしくは複数のロックプレートへ移行している。1つ(複数)のロックプレートは、好ましくは、給電すべきユニットの、特にレール形状に形成されたガイド装置上で案内され、もしくは移動され、もしくは転がされる。
【0017】
給電すべきユニット、特にスクーターは、好ましくはセンタリング補助を有している。センタリング補助は、たとえば三角形状及び/又はU字形状及び/又はV字形状の成形部分として形成することができるので、1つもしくは複数のロックプレートはこの成形部分に沿って案内することができ、それによって次に少なくとも1つのロック切欠き内へ案内することができる。ローラは、連結プロセスを容易にする。成形部分とは、底面から張り出し、もしくは突出する部材である。少なくとも1つのロックプレートのエッジは、バッテリアセンブリをスクーター上へ載せる場合に、センタリング補助のエッジに沿って延びる。
【0018】
本発明の他の実施形態において、バッテリハウジングは操作部材の領域内、特にリア部分内に、係合凹部を有しており、その係合凹部は、操作部材が片手で握れるように形成されている。バッテリアセンブリがスクーターと結合された状態において、操作部材の握り部分は、好ましくは走行方向に対して横方向に延びている。バッテリハウジングは、操作部材がフックグリップで引っ張り、特に引き上げることができるような凹部もしくは係合凹部を有している。
【0019】
バッテリアセンブリは、バッテリハウジング内にあるバッテリの効率を高めるために、受動的な冷却及び/又は能動的な冷却を有することができる。受動的な冷却は、たとえば冷却フィンの配置とすることができる。たとえば、冷却フィン配置は、バッテリハウジングのリア部分上及び/又は1つ/複数のサイド部分上に形成されている。
【0020】
受動的な冷却は、さらに、少なくとも1つの空気流入開口部とすることができる。しかるべく形成された空気流入開口部を通して、スクーターによる走行の間に少なくとも1つの空気流入開口部を通して周囲空気をバッテリハウジング内へ案内することができ、その場合に加熱された空気は少なくとも1つのしかるべき空気流出開口部を通してバッテリハウジングから流出することができる。能動的な冷却として、バッテリハウジング内に少なくとも1つの換気ホイールを設けることが可能である。能動的な水冷も、バッテリハウジングの内部に形成することができる。冷却フィンの配置として、いわゆる冷却フィン薄板を使用することができる。
【0021】
バッテリアセンブリは、さらに、少なくとも1つの電流コネクタを有することができる。バッテリアセンブリは、電流コネクタを用いて、給電すべきユニットと、特に電気的なスクーターと電気的に接続される。
【0022】
好ましくはバッテリアセンブリは、電流/通信統合コネクタを有している。この種のコネクタによって、給電すべきユニットに電流を供給すること、もしくはユニットから電流を取り出すこともできる。さらに、この種の電流/通信統合コネクタにおって、バッテリアセンブリと給電すべきユニットとの間で通信伝達もしくは通信接続を形成することができる。好ましくは電流/通信統合コネクタは、バスインターフェイスを有する。
【0023】
電流/通信統合コネクタは、たとえばバッテリハウジングのサイド部分に形成されている。電流/通信統合コネクタのピンは、好ましくは底面に対して垂直に形成されている。したがって電流/通信統合コネクタを、給電すべきユニット、特に電気的なスクーターの電流/通信統合ソケットと接続することは、コネクタをソケット上へ挿し嵌めることによって、行うことができる。
【0024】
電流/通信統合コネクタは、たとえばバッテリハウジングのスライド状のガイド装置を、給電すべきユニットのレール形状のガイド装置に沿って持ち上げ、もしくは引き上げることによって、給電すべきユニットの電流/通信統合ソケットから取り外すことができる。好ましくは、電流/通信統合コネクタを電流/通信統合ソケットから引き抜く場合に、電流は存在しない。好ましくはバッテリアセンブリをスクーターから取り外す前に、スクーターとバッテリアセンブリとの間の電流回路が中断される。好ましくは電流/通信統合コネクタが電流/通信統合ソケットから取り外される場合に、電流/通信統合コネクタと電流/通信統合ソケットとの間に形成される、電流/通信統合接続に電流は存在しない。
【0025】
好ましくは、バッテリアセンブリの機械的ロックが、バッテリハウジングの底部分内に形成されている。機械的ロックは、たとえばロックフックとして形成することができる。機械的ロックは、好ましくはロック操作部材によって操作することができる。ロック操作部材は、たとえばひも又はチェーン又はベルト又はループとすることができる。ひも又はチェーンあるいはベルト又はループを引っ張ることによって、機械的なロック、特にロックフックを操作することができる。
【0026】
好ましくはロック操作部材、特にひも又はチェーン又はループ又はベルトは、バッテリハウジング内もしくはバッテリハウジングの内部に、配置されている。バッテリハウジング内には、好ましくはリア部分側に、区画が形成されている。この区画は、好ましくは閉鎖可能及び/又はロック可能に形成されている。同様に閉鎖可能及び/又はロック可能なバッテリハウジング部分を開き、もしくは持ち上げることによって、区画へ接近することができる。好ましくは区画内に、ロック操作部材、特にひも又はチェーン又はベルト又はループが配置されている。
【0027】
バッテリハウジングに、特にフロント部分側に、少なくとも1つのローラを配置することができるので、バッテリアセンブリは給電すべきユニットから分離された状態において、操作部材を用いて転がして移動させることができる。少なくとも1つのローラは、バッテリハウジングの内部に沈み込むことができるように形成することができる。転がり移動する場合に、操作部材はハンドグリップとして用いられる。バッテリアセンブリは、好ましくはトロリー状に引くことができるように形成されている。
【0028】
バッテリアセンブリは、さらに、少なくとも1つのバッテリを充電するために、少なくとも1つの電源ソケット(コンセント、mains socket)を有することができる。電源ソケットは、少なくとも1つのバッテリを充電するため、もしくは少なくとも1つのバッテリセットを充電するために用いられる。少なくとも1つのバッテリセット内へ、電流コネクタを導入することができるので、少なくとも1つのバッテリセットを充電することができる。
【0029】
バッテリハウジング内に、複数のバッテリセットもしくはバッテリパックを配置することが可能である。好ましくは少なくとも2つの電源ソケットが形成されている。これにより、複数のバッテリセットの急速な充電を可能にする。
【0030】
さらに、バッテリアセンブリは、少なくとも1つのブルートゥース(登録商標)インターフェイス及び/又は少なくとも1つのUSBインターフェイスを有することができる。少なくとも1つの電源ソケット及び/又は少なくとも1つのブルートゥース(登録商標)インターフェイス及び/又は少なくとも1つのUSBインターフェイスを、好ましくは閉鎖可能かつ/又はロック可能な区間の内部に形成することが可能である。これが操作保護を可能にするので、キーもしくは区画へのアクセスシステムの所有者のみが、USBソケット及び/又は電源ソケットへアクセスすることができ、かつ少なくとも1つのブルートゥース(登録商標)インターフェイスをオンもしくはオフにすることができる。
【0031】
USBソケットを用いて、プログラムをロードすることができる。エラーメモリの読み出しも、USBソケットによって可能である。さらに、ブルートゥース(登録商標)インターフェイスを用いて、かつ/又はUSBソケットを用いて、バッテリアセンブリの内部に、特にバッテリハウジングの内部に配置されているラウドスピーカーを駆動することができる。ブルートゥース(登録商標)インターフェイス及び/又はUSBソケットを介してオーディオデータファイルをバッテリアセンブリへ送信することが可能である。
【0032】
バッテリハウジング内に、少なくとも1つのラウドスピーカーを組み込むことができる。ラウドスピーカーは、好ましくは共振ラウドスピーカーである。好ましくはバッテリハウジングの一部分を共振面として形成することができる。
【0033】
本発明の他の実施形態において、バッテリハウジング上に、特にリア部分側にサドルを形成することができる。したがってスクーターのサドルは、バッテリアセンブリのエレメントとして形成されている。サドルは、好ましくはバッテリハウジング、特にバッテリハウジングのカバー部分と結合され、特に接着され、かつ/又は係止されている。サドルは、発泡材材料から形成することができる。
【0034】
好ましくはサドルは、人間工学的に好ましい形状を有している。たとえばサドルは、V字形状及び/又はU字形状の断面プロフィールを有している。断面プロフィールは、走行方向に延びる長手断面として見ることができる。サドルは、少なくとも部分的に、双曲線状の放物面体の形状を有することができる。
【0035】
さらに、バッテリアセンブリがDC−DCコンバータ、したがって直流電流−直流電流変換器及び/又はバッテリ充電器具及び/又はバッテリコントロールユニットを有することが可能である。さらにバッテリアセンブリは、非常オフボタンを有することができる。バッテリアセンブリは、たとえば48V/12V電圧供給を提供することができる。48V電圧供給は、少なくとも1つのバッテリセットから直接提供することが可能である。12V電圧供給は、たとえばDC−DCコンバータによって実現することができる。
【0036】
バッテリセットの充電は、内蔵されたバッテリ充電器を介して行うことができ、内蔵されたバッテリ充電器は、少なくとも1つの電源ソケットを介して電流を供給されることができる。
【0037】
電流/通信統合コネクタによって形成することができる通信接続に基づいて、たとえばバッテリの温度及び/又はバッテリの充電状態などのバッテリに関するデータを給電すべきユニットの制御へ、かつ/又は給電すべきユニットの表示ユニットへ伝達することが可能である。
【0038】
本発明の第2の態様は、少なくとも1つの交換可能なバッテリアセンブリ、特に本発明に係るバッテリアセンブリを有する、電気的に駆動されるモータ車両、特に電気的に駆動されるオートバイ、特に電気的なスクーターに関する。バッテリアセンブリは、好ましくはオートバイの、特にスクーターの、後方のフレーム部分に取り外し可能に固定され、もしくは取り外し可能に係止されている。組み込まれた状態において、バッテリハウジングのフロント部分は、走行方向に、もしくは電気的なオートバイ、特に電気的なスクーターの前輪の方向を向いている。したがってバッテリハウジングのリア部分は、好ましくは走行方向とは逆、もしくは後輪の方向を向いている。
【0039】
オートバイ、特にスクーターは、さらに、特にレール形状に形成されたガイド装置を有することができ、その場合にバッテリハウジングは、バッテリアセンブリの機械的ロックの解除後に、バッテリアセンブリの好ましくはスライド状のガイド装置を用いて、オートバイ、特にスクーターのガイド装置から、走行方向とは逆にスライドさせることができる。機械的なロックを解除する場合に、ロックフックが電気的なオートバイの、特にスクーターのロック相手片から取り外される。次にバッテリアセンブリ、特にバッテリハウジングが、電気的オートバイの、特にスクーターのフレームからスライドさせることができる。
【0040】
電気的なオートバイ、特に電気的なスクーターは、好ましくは、機械的なロックと協働するように形成されたロック相手片を有している。ロック相手片は、好ましくはロックボルトもしくはロックフックを収容するロック収容部である。
【0041】
本発明に係るバッテリアセンブリの、あるいは本発明に係るオートバイの、特に電気的なスクーターの、好ましくかつ目的に合った形態が、下位請求項に記載されている。
【0042】
代替的及び/又は付加的に、上述した課題は、特に電気的に駆動可能なモータ車両、特にオートバイ、好ましくはスクーターのために形成された、バッテリアセンブリによって解決される。バッテリアセンブリは、以下のものを有している:
−特に再充電可能な、少なくとも1つのバッテリ、
−内部にバッテリが配置されている、バッテリハウジング、
−少なくとも1つの操作部材、特に少なくとも1つのレバー又はグリップ、
−バッテリハウジングを電気エネルギを供給すべきユニットと結合するための、特に電気的なスクーターと結合するための、少なくとも1つの取り外し可能な機械的ロック
−バッテリハウジング内に形成される、少なくとも1つの電流回路。
【0043】
操作部材の操作によって、機械的ロックが取り外し可能であり、かつ電流回路が中断可能である。
【0044】
言い換えると、1つの操作プロセスのみによって、機械的ロックも解除され、電流回路も中断することができる。操作部材の操作として、操作部材を押すことも、操作部材を引くことも考えられる。
【0045】
したがって本発明によれば、1つのハンドグリップのみによって、バッテリハウジングを機械的なロックに関して給電すべきユニットからアンロックすることも、バッテリハウジング内部に存在する電流回路を中断することも可能である。
【0046】
機械的なロックは、少なくとも1つのロックボルトを有し、そのロックボルトは操作部材の操作、特に引っ張ることによって、給電すべきユニットのロック相手片、特に切欠きを有するロック相手片から取り外し可能である。したがって、特にレバーまたはグリップとして形成されている、操作部材を引っ張ることによって、ロックボルトは給電すべきユニットのロック相手片の切欠きから引き抜くことができるので、ロック相手片が自由になる。
【0047】
バッテリハウジングは、好ましくはフロントプレート、リアプレート、フロントプレートとリアプレートを結合する2つのサイドプレート、カバープレート及び底部分を有している。フロントプレート、リアプレート及びサイドプレートは、フラットに形成することも、曲げて形成することもできる。特に、バッテリハウジングの個々のプレートもしくは部分の間の少なくとも個々の結合領域もしくは移行領域は、斜めに、かつ/又は湾曲して形成することができる。
【0048】
さらに、バッテリハウジングはスライド状のガイド装置を有することができ、そのガイド装置は、給電すべきユニットのレール形状のガイド装置上へ移動させ、あるいは滑らせることができる。したがって給電すべきユニットの、特にスクーターの、レール形状のガイド装置は、スライド状のガイド装置に対する相手片を形成する。バッテリハウジングのスライド状のガイド装置は、特にバッテリハウジングの底部分内に形成されている。
【0049】
バッテリアセンブリのバッテリハウジングが、スクーターのレール形状のガイド装置上で、特に走行方向に、もしくは走行方向とは逆にスライドできることが考えられる。
【0050】
操作部材、特にグリップ又はレバーは、さらに、ばねで付勢することができる。操作部材を操作する場合に、ばねの付勢力に抗して力が加えられる。操作部材から手が離れるとすぐに、操作部材はばね付勢力に基づいて最初の位置へ復帰する。したがって、バッテリハウジングが給電すべきユニットのロック相手片から離れるように移動されていない限りにおいて、操作部材から手を離すことによって、機械的ロックも電流回路も再び閉成される。
【0051】
バッテリハウジングが、給電すべきユニットのレール形状のガイド装置に沿って、特に走行方向に移動されている限りにおいて、機械的ロックはもはや形成することはできない。もちろん、まず、バッテリハウジング内部で中断された電流回路が再び閉成される。
【0052】
本発明の他の実施形態において、操作ハウジングは操作部材の領域内、特にフロントプレートからカバープレートへの移行領域内に係合凹部を有しており、該係合凹部は、操作部材を片手で握れるように形成されている。バッテリアセンブリがスクーターと結合されている状態において、操作部材は好ましくは走行方向に対して横方向に延びている。バッテリハウジングは、操作部材がフックグリップで引っ張ること、特に引っ張り上げることができるような凹部もしくは係合凹部を有している。
【0053】
給電すべきユニットのレール形状のガイド装置も、バッテリハウジングのスライド状のガイド装置も、曲げて形成することができる。好ましくは湾曲は、走行方向に前方上方へ向かって延びている。この種の湾曲によって、バッテリハウジングは、操作部材を操作し、かつ操作部材をしかるべく上方へ引っ張った後に、快適に引き出すことができる。
【0054】
バッテリアセンブリは、バッテリハウジング内に設けられたバッテリの効率を向上させるために、受動的な冷却及び/又は能動的な冷却を有することができる。受動的な冷却は、たとえば冷却フィンの配置とすることができる。好ましくは冷却フィン配置は、バッテリハウジングのリアプレート上及び/又はフロントプレート上に形成されている。能動的な冷却としては、バッテリハウジング内に少なくとも1つの換気ホイールを設けることが考えられる。バッテリハウジングの内部に、能動的な水冷を形成することもできる。冷却フィンの配置として、いわゆる冷却フィン薄板を使用することができる。
【0055】
バッテリアセンブリは、さらに、少なくとも1つの電流コネクタを有している。この電流コネクタを用いて、バッテリアセンブリが給電すべきユニットと、特に電気的なスクーターと、電気的に接続される。
【0056】
好ましくはバッテリアセンブリは、電流/通信統合コネクタを有している。この種のコネクタによって、給電すべきユニットに電流を供給することも、ユニットから電流を取り出すこともできる。さらに、この種の電流/通信統合コネクタを用いてバッテリアセンブリと給電すべきユニットとのあいだに通信伝達もしくは通信接続を形成することができる。好ましくは電流/通信統合コネクタは、バスインターフェイスを有している。
【0057】
電流/通信統合コネクタは、好ましくはバッテリハウジングの底部分に、特にバッテリハウジングのスライド状のガイド装置のフロントプレート側の端部に、形成されている。
【0058】
電流/通信統合コネクタは、バッテリハウジングのスライド状のガイド装置を、給電すべきユニットのレール形状のガイド装置に沿って引っ張ることにより、給電すべきユニットの電流/通信統合ソケットから取り外すことができ、もしくは取り外し可能である。バッテリアセンブリもしくはバッテリハウジングを給電すべきユニットのレール形状のガイド装置から引き出す場合に、開始される第1のステップにおいて操作部材の操作によって、バッテリハウジングの内部に形成されていた電流回路が中断されるので、電流/通信統合コネクタを電流/通信統合ソケットから取り外す場合に、電流/通信統合コネクタと電流/通信統合ソケットとによって形成される、電流/通信統合接続に、電流は存在しない。
【0059】
バッテリハウジングに、特に底部分のリアプレート側の端部に、ローラを配置することができるので、バッテリアセンブリは、給電すべきユニットから分離された状態において、操作部材を用いて転がり移動することができる。好ましくは配置されているローラは、バッテリハウジングの内部に沈み込み可能に形成されている。操作部材は、転がり移動する場合に、ハンドグリップとして用いられる。バッテリアセンブリのロック、特にロックボルトは、バッテリアセンブリをトロリー状に引っ張ることができるように、バッテリハウジングから引き出し可能もしくは伸縮可能に形成することができる。
【0060】
バッテリアセンブリは、さらに、少なくとも1つのバッテリを充電するため、もしくは少なくとも1つのバッテリセットを充電するために電源ソケットを有しており、電源ソケットは好ましくはリア側に形成されている。電源ソケット内へ電流コネクタを導入することができるので、少なくとも1つのバッテリセットを充電することができる。バッテリハウジング内に複数の充電式バッテリパック又はアセンブリを配置することが考えられる。
【0061】
さらに、バッテリアセンブリがDC−DCコンバータ、したがって直流電流/直流電流変換器及び/又はバッテリ充電器具及び/又はバッテリコントロールユニットを有することが考えられる。さらに、バッテリアセンブリは非常オフボタンを有することができる。バッテリアセンブリは、たとえば48V/12V電圧供給を提供することができる。48V電圧は、少なくとも1つのバッテリセットから直接提供することができる。12V電圧共有は、たとえばDC−DCコンバータを用いて実現することができる。
【0062】
バッテリセットの充電は、内蔵されたバッテリ充電器を介して行うことができ、その場合に内蔵されたバッテリ充電器は、電源ソケットを介して電流を供給することができる。
【0063】
電流/通信統合コネクタを用いて形成可能な通信接続に基づいて、たとえばバッテリの温度及び/又はバッテリの充電状態のような、バッテリに関するデータを給電すべきユニットの制御へ、かつ/又は給電すべきユニットの表示ユニットへ伝達することが可能である。
【0064】
本発明の他の態様は、少なくとも1つの交換可能なバッテリアセンブリ、特に本発明に係るバッテリアセンブリを有する、モータ車両、特にオートバイ、好ましくはスクーター、特に電気的なスクーターに関する。
【0065】
バッテリアセンブリは、好ましくは、サドルとモータ車両、特にオートバイあるいはスクーターの後方のフレーム部分との間に配置された保持フレームの内部に取り外し可能に係止されている。
【0066】
組み込まれた状態において、バッテリハウジングのフロントプレートは、走行方向もしくはモータ車両、特にオートバイ又はスクーターの前輪の方向を向いている。したがってバッテリハウジングのリアプレートは、走行方向とは逆、もしくは後輪の方向を向いている。
【0067】
モータ車両、特にオートバイ又はスクーターは、さらに、レール形状のガイド装置を有することができ、その場合にバッテリハウジングは、機械的なロックの解除後に、スライド状のガイド装置によってレール形状のガイド装置から走行方向に引き出すことができ、もしくは摺動させることができる。
【0068】
好ましくはスクーターは、バッテリアセンブリのロックと協働する、切欠きを備えたロック相手片を有している。バッテリアセンブリの機械的なロックは、ロックボルトを有している。スクーターは、ロック相手片、特に切欠きを備えたロック相手片を有している。機械的なロックを解除する場合に、ロックボルトがロック相手片の切欠きから引き抜かれ、もしくは移動されるので、次にバッテリハウジングはレール形状のガイド装置に沿って走行方向に摺動することができる。
【0069】
形成されている電気モータ駆動装置は、CO2ニュートラル(二酸化炭素中立、CO2-neutral)の駆動装置である。バッテリもしくはバッテリアセンブリの取り外し可能な係止に基づいて、空のバッテリもしくは空のバッテリアセンブリを充電済みのバッテリもしくは充電済みのバッテリアセンブリと簡単に交換することができる。したがってこの種の電源もしくはこの種のバッテリもしくはこの種の充電式バッテリの充電は家庭内で行うこともできる。折りたたみ可能な二輪車を、公共の充電ステーションもしくは給電スタンドにおいて充電することは不要である。
【0070】
以下、図を用いて詳細に説明される、電気的に駆動可能なスクーターのための実施例を用いて、本発明を説明する。
【図面の簡単な説明】
【0071】
図1】電気的に駆動されるスクーターを示す斜視図である。
図2図1の電気的に駆動されるスクーターを示す側面図である。
図3図1と2の電気的に駆動されるスクーターを示す上面図である。
図4a】第1の実施形態に基づく、本発明に係るバッテリアセンブリに関する斜視図である。
図4b】第1の実施形態に基づく、本発明に係るバッテリアセンブリに関する斜視図である。
図4c】第1の実施形態に基づく、本発明に係るバッテリアセンブリに関する斜視図である。
図5】バッテリアセンブリのバッテリハウジング内にあるコンポーネントに関する透視図である。
図6】固定されるバッテリアセンブリなしで、後方のフレーム部分を示している。
図7】第2の実施例に基づく、組み込まれたバッテリアセンブリを有するスクーターを示している。
図8a】第2の実施形態に基づく、本発明に係るバッテリアセンブリに関する斜視図である。
図8b】第2の実施形態に基づく、本発明に係るバッテリアセンブリに関する斜視図である。
図8c】第2の実施形態に基づく、本発明に係るバッテリアセンブリに関する斜視図である。
図9】バッテリアセンブリのバッテリハウジング内にあるコンポーネントに関する透視図である。
【発明を実施するための形態】
【0072】
以下の説明において、同一の部分及び等しく作用する部分には、同一の参照符号が使用される。
【0073】
図1は、本発明に係るスクーターもしくは電気的なスクーター10の全体図を示している。スクーター10はボディを有しており、そのボディに前輪12と後輪12’が回転可能に取り付けられている。さらに、ボディは操舵装置30を有し、その操舵装置がスクーター10の制御を可能にする。操舵装置30の下方の端部に、前輪12が設けられている。後方の部分、特に後方のフレーム部分11に、バッテリアセンブリ70と、バッテリアセンブリ70に属するバッテリハウジング21が設けられている。同様に、サドル20も見られる。
【0074】
バッテリアセンブリ70は、フロント部分71、リア部分72、フロント部分71とリア部分72を結合する2つのサイド部分73及び底部分75(図4b参照)を備えたバッテリハウジング21を有している。同様に、弓形グリップの形式で形成されている操作部材80も見られる。握り部分89は、スクーター10に組み込まれた状態において、走行方向Fに対して横方向に配置されている。
【0075】
操作部材80、特に握り部分89を把持することを可能にするために、バッテリハウジング21はリア部分72の領域に係合凹部81を有している。この係合凹部81は、操作部材80、特に握り部分89を片手で完全に握ることができるように、形成されている。
【0076】
図4aから4cには、バッテリアセンブリ70が示されてる。バッテリハウジング21は、フロント部分71、リア部分72、フロント部分71とリア部分72を結合する2つのサイド部分73、カバー部分74及び底部分75(図4bを参照)を有している。同様に操作部材80も見られ、その操作部材は弓形グリップの形式で形成されている。握り部分89は、スクーター10内に組み込まれた状態において走行方向Fに対して横方向に配置されている。
【0077】
握り部分89を握ることを可能にするために、バッテリハウジング21は操作部材80の領域内に、すなわちリア部分72内に、係合凹部81を有している。この係合凹部81は、握り部分89を片手で完全に握ることができるように、形成されている。
【0078】
バッテリアセンブリ70は、2つのローラ130を有している。これらのローラ130は、好ましくはバッテリハウジング21のフロント部分71に、もしくはフロント部分71から底部分75及びサイド部分73へ移行する移行部分に形成されている。少なくとも2つのローラ130を用いて、バッテリアセンブリ70は、特に均一に引っ張ることができる。
【0079】
サドル20は、バッテリアセンブリ70のエレメントとして形成されている。サドル20は、好ましくはバッテリハウジング21、特にバッテリハウジング21のカバー部分74と結合され、特に接着及び/又は係止されている。サドル20は、好ましくは発泡材材料から形成されている。
【0080】
図示されるサドル20は、人間工学的に好ましい形状を有している。少なくとも部分的にV字形状の断面プロフィール180が認識される。断面プロフィール180は、好ましくは、走行方向Fに延びる長手部分として見ることができる。サドル20は、少なくとも部分的に双曲線状の放物面体の形状を有することができる。走行方向Fに対して横方向に、もしくは握り部分89に対して平行に、同様に断面プロフィールが形成されており、その場合にこの断面プロフィールは、少なくとも部分的にU字形状に形成されている。
【0081】
図4bには、底部分75が示されている。底部分75には凹部190が形成されており、その場合にこの凹部190もしくは切欠き内に、機械的ロック91のエレメントが形成されている。機械的ロック91は、ロックフックである。ロックフック91を用いて、バッテリアセンブリ70、特にバッテリハウジング21をスクーター10と結合することができる。
【0082】
バッテリハウジング21の底部分75内に、特にスライド状の、ガイド装置85が形成されており、そのガイド装置はスクーター10の、特にレール形状の、ガイド装置210上へ滑らせ、あるいはスライドさせることができる(図6を参照)。
【0083】
バッテリハウジング21のガイド装置85は、好ましくはロックプレート140へ移行している。ロックプレート140は、給電すべきユニット10のガイド装置210上で案内され、もしくはスライドされる。
【0084】
スクーター10(図6を参照)は、好ましくはセンタリング補助220を有している。センタリング補助220は、たとえばV字形状の成形部分として形成することができるので、ロックプレート140がこの成形部分220に沿って案内され、それによって続いてロック切欠き230内へ案内される。センタリング補助220のV字形状は、スクーター10上に、V字の頂点が走行方向Fとは逆に、もしくは後方のフレーム部分11の後方の端部の方向へ向くように、形成されている。ロックプレート140のエッジ141は、バッテリアセンブリ70をスクーター10上へ滑らせて載せる場合に、センタリング補助220のエッジ221に沿って延びる。
【0085】
図4bには、さらに、電流/通信統合コネクタ95が認識される。この種のコネクタ95によって、スクーター10に電流を供給することができる。さらに、この種の電流/通信統合コネクタ95によって、バッテリアセンブリ70とスクーター10との間に通信伝達もしくは通信接続を形成することができる。好ましくは電流/通信統合コネクタ95は、バスインターフェイスを有している。
【0086】
電流/通信統合コネクタ95は、底部分75の領域内で、バッテリハウジング21のサイド部分73に形成されている。電流/通信統合コネクタのピンは、好ましくは底部分75に対して垂直に形成されている。電流/通信統合コネクタ95をスクーター10の電流/通信統合ソケット300(図6を参照)と接続することは、コネクタ95をソケット300上へスライドさせることによって行うことができる。
【0087】
図4bと6に関連して、バッテリハウジング21内に、特に底部分75内に、複数のロック切欠き160を形成できることも、明らかである。これらのロック切欠き160は、スクーター10のフレーム部分11のロック成形部分310(図6を参照)を係止/収容するために用いられる。さらに、スクーター10に切欠き315を形成することができ、その切欠き内へバッテリアセンブリ70のローラ130が滑り進入することができる。
【0088】
バッテリハウジング21内の後方部分側に区画150が形成されている。この区画150は、閉鎖可能及び/又はロック可能に形成されている。同様に閉鎖可能及び/又はロック可能なバッテリハウジング部分もしくはカバー151を開き、もしくは持ち上げることによって、区画150へ接近することができる。好ましくは区画150内に、1つ/複数のロック操作部材、特に1つ/複数のひも、あるいは1つ/複数のチェーン及び/又は1つ/複数のベルト及び/又は1つ/複数のループ(図示せず)が配置されている。ひも又はチェーンを用いて、あるいはベルト又はループを用いて、機械的なロック91、特にロックフックを操作することができる。
【0089】
図4cにおいては、グリップ80が弓形グリップとして形成されていることが、認識される。グリップ80は、握り部分89を有しており、その場合に握り部分89は2本のロッド状もしくはレール状の延長部分135へ移行している。これらの延長部分135は、図示の状態においてバッテリハウジング21から引き出されている。
【0090】
図示される、スクーター10からバッテリアセンブリ70が取り外された状態に相当する、利用状態において、延長部分135はハウジング21から、操作部材80が少なくとも部分的に引き出された、特に部分的に引き伸ばされた状態にあるように、引き出されている。バッテリアセンブリ70は、ローラ130によって簡単に移送することができる。
【0091】
図5において、バッテリハウジング21内にあるコンポーネントが部分的な透視図で示されている(ここにはバッテリハウジング部分は示されていない)。
【0092】
グリップ80が弓形グリップとして形成されていることが、認識される。グリップ80は、握り部分89を有しており、その場合に握り部分89は2本のロッド状もしくはレール状の延長部分135へ移行している。これらの延長部分135は、バッテリハウジング21内に引き出し可能、特に伸縮可能に支承されている。
【0093】
電気スクーター10の走行状態に相当する、第1の利用状態において、延長部分135は、好ましくはバッテリハウジング内に完全に収容されている。
【0094】
延長部分135は、ガイドレール136内に支承することができる。
【0095】
バッテリハウジング21内には、ラウドスピーカー185が組み込まれている。ラウドスピーカー185は、好ましくは共振ラウドスピーカーである。
【0096】
好ましくはバッテリハウジング21のある部分、特にフロント部分71は、共振面として形成することができる。ラウドスピーカー185は、バッテリ90とバッテリハウジング21のある部分、特にフロント部分71との間に組み込まれている。
【0097】
図6には、スクーター10の後方のフレーム部分11が示されている。センタリング補助220、ソケット300及びロック成形部分310の作用方法は上述のとおりである。
【0098】
同様に、機械的ロック91の一部が認識され、その機械的ロックはバッテリアセンブリ70をスクーター10と錠止することを可能にする。ロック91の図示されるアーチ内へバッテリアセンブリ70のフックを嵌入することができるので、機械的なロックが可能となる。ひも/チェーン/ベルト/ループを操作することによって、バッテリアセンブリ70のフックをアーチから外すことができるので、機械的ロックを解除することができる。
【0099】
図7は、本発明に係るスクーターもしくはモータスクーター10の全体図を示している。スクーター10は、ボディを有し、該ボディに前輪12と後輪12’が回転可能に取り付けられている。さらに、ボディは操舵装置30を有しており、その操舵装置がスクーター10の制御を可能にする。操舵装置30の下方の端部には、前輪12が設けられている。後方の部分、特に後方のフレーム部分11に、バッテリハウジング21が設けられている。同様にサドル20が示されており、該サドルはバッテリハウジング21の上方に配置され、もしくは形成されている。
【0100】
図示されるスクーター10の駆動装置として、電気モータが用いられ、該電気モータの電源はバッテリハウジング21の内部に配置されている。バッテリハウジング21は、サドル20と後方のフレーム部分11との間に配置された保持フレーム56の内部に取り外し可能に係止されている。したがってバッテリハウジング21もしくはバッテリアセンブリ70は、保持フレーム56から取り外すことができる。
【0101】
操舵装置30は、上方の領域内でT字状に形成されている。操舵装置30のこの上方の領域の中央に、表示器100が形成されている。
【0102】
図8aから8cには、バッテリアセンブリ70が示されている。バッテリアセンブリ70は、フロントプレート71’、リアプレート72’、フロントプレート71'とリアプレート72'を結合する2つのサイドプレート73’、カバープレート74’及び底部分75を有している。同様に操作部材80が示されており、その操作部材はグリップの形式で形成されている。グリップ80は、スクーター10内に組み込まれた状態において、走行方向Fに対して横方向に配置されている。操作部材80は、特にばねで付勢されている。
【0103】
操作部材80を握ることを可能にするために、バッテリハウジング21は操作部材80の領域に、すなわちフロントプレート71’からカバープレート74'への移行領域76内に、係合凹部81を有している。係合凹部81は、操作部材80を片手で完全に握ることができるように形成されている。
【0104】
バッテリアセンブリ70は、冷却フィンプレート82の形式の受動的な冷却を有している。冷却フィンプレート82は、バッテリハウジング21のリアプレート72’に形成されている。さらに、リアプレート72’上に電源ソケット83が形成されている。電源ソケット83は、図示においては覆われているので、電源ソケット83は汚れない。この電源ソケット83に電流コネクタを挿入することができるので、バッテリハウジング21内にあるバッテリ90に充電することができる。
【0105】
バッテリハウジング21は、さらに、スライド状のガイド装置85を有している。スライド状のガイド装置85は、底部分75内に形成されている。側方のスライドジョー(slide jaw)86と載置面87が示されている。したがってスライド状のガイド装置85は、2つのスライドジョー86と2つの載置面87から構成されている。載置面87がフロントプレート71’の方向に上方へ屈曲して形成されることも、考えられる。
【0106】
図示されるスライド状のガイド装置85は、スクーター10のレール形状のガイド装置上へ滑らせて載せることができる。したがってレール形状のガイド装置(図示せず)は、スライド状のガイド装置85に対する相手片を形成する。スライド状のガイド装置85の載置面87が屈曲して形成されている限りにおいて、スクーター10のレール形状のガイド装置の載置面も、同様に屈曲して形成されている。バッテリハウジング21の底部分75のフロントプレート側の面88は、ストッパ面として用いられる。この面88は、スクーター10のレール形状のガイド装置上のバッテリハウジング21の最大可能なスライド量を調整する。
【0107】
バッテリアセンブリ70は、さらに、電流/通信統合コネクタ95を有している。この電流/通信統合コネクタ95は、バッテリハウジング21の底部分75に形成されている。図示される実施形態において、電流/通信統合コネクタ95は、フロントプレート側の端部に、もしくはスライド状のガイド装置85のフロントプレート71'を向いた端部に設けられている。したがって電流/通信統合コネクタ95は、一方で、バッテリアセンブリ70をスクーター10と電気的に接続させるために用いられる。他方では、バッテリアセンブリ70のデータをスクーター10へ送信することができる。たとえばバッテリ温度及び/又はバッテリ90の充電状態及び/又はバッテリ90もしくはバッテリアセンブリ70に関する他の必要なデータのような、情報もしくはデータを表示装置100へ送信することが可能である。
【0108】
バッテリアセンブリ70が電気スクーター10と接続されており、かつ交換もしくは充電しようとする限りにおいて、操作部材80の操作によって機械的なロック91(図8cを参照)を解除することができる。同時に、バッテリハウジング21内に形成されている電流回路が中断される。本発明の図示される実施形態において、2本のロックボルトが機械的なロック91を形成している。操作部材80の引っ張り方向Zに引き上げることによって、図示されるロックボルトも方向Zに引っ張られる。
【0109】
バッテリハウジング21の切欠き92(図8c参照)内にある、スクーター10の2つのロック相手片(図示せず)が、ロックボルトの引き上げに基づいて解錠される。このように機械的なロック91を引き上げて解錠した後に、バッテリハウジング21はスライド状のガイド装置85によってスクーター10のレール形状のガイド装置上で走行方向Fに移動もしくは摺動させることができる。したがってバッテリハウジング21は、保持フレーム56から走行方向Fに取り外すことができる。
【0110】
操作部材80の操作もしくは引っ張りに基づいて、さらに、バッテリハウジングの内部にある接触スイッチが操作され、その接触スイッチがバッテリアセンブリ70の電流回路を中断する。接触スイッチは、バッテリハウジング21をスクーター10から完全に取り外して、操作部材80から手を離した後に、操作部材80が自由にされたことに基づいて電流回路が再び閉成されるように形成することができる。
【0111】
バッテリアセンブリの電流/通信統合コネクタ95とスクーター10の電流/通信統合バスとの間に形成される電流/通信統合接続は、電流回路の中断に基づいて電流なしとなる。したがって、バッテリハウジング21がレール形状のガイド装置上で摺動し、かつそれに応じて電流/通信統合ソケットから電流/通信統合コネクタ95が外される場合に、電流は流れない。
【0112】
たとえばバッテリアセンブリ70は、非常オフボタン99を有しており、該非常オフボタン99は、たとえばフロントプレート71’上に形成されている。
【0113】
図9には、バッテリハウジング21内にあるコンポーネントが部分透視図で示されている。バッテリ90は、バッテリパックとして形成されている。さらにリアプレート72’上に冷却フィンプレート82が認識される。同様にバッテリハウジング21内に充電装置96、バッテリ制御ユニット97及びDC−DCコンバータ98が設けられている。
【0114】
ここで指摘しておくが、上述したすべての部分は、それ自体単独で見て、かつ各組み合わせにおいて、特に図面に示す詳細は、発明の本質をなすものとして請求される。それらの変更については、当業者には公知である。
【符号の説明】
【0115】
10 スクーター
11 後方のフレーム部分
12 前輪
12’ 後輪
20 サドル
21 バッテリハウジング
30 操舵装置
56 保持フレーム
70 バッテリアセンブリ
71 フロント部分
71’ フロントプレート
72 リア部分
72’ リアプレート
73 サイド部分
73’ サイドプレート
74 カバー部分
74’ カバープレート
75 底部分
76 移行領域
80 操作部材
81 係合凹部
82 冷却フィンプレート
83 電源ソケット
85 キャリッジ状のガイド装置
86 スライドジョー
87 載置面
88 ストッパ面
89 握り部分
90 バッテリ
91 機械的ロック
92 切欠き バッテリハウジング
95 電流/通信統合コネクタ
96 充電装置
97 バッテリ制御ユニット
98 DC−DCコンバータ
99 非常オフボタン
100 表示ユニット
130 ローラ
135 延長部分
136 ガイドレール
140 ロックプレート
141 エッジ ロックプレート
150 区画
151 カバー
160 ロック切欠き
180 断面プロフィール
185 ラウドスピーカー
190 凹部
210 ガイド装置 スクーター
220 センタリング補助
221 エッジ センタリング補助
230 ロック切欠き
300 電流/通信統合ソケット
310 ロック成形部分
315 切欠き
F 走行方向
Z 引っ張り方向
図1
図2
図3
図4a
図4b
図4c
図5
図6
図7
図8a
図8b
図8c
図9