(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
車両の車輪を駆動する駆動モータに電力を供給するインバータについての複数の制御マップを記憶し、運転者に通知すべきことを示す通知指示に基づいて、前記複数の制御マップのうちの1つを選択し、選択された前記制御マップに基づいて前記インバータの動作を制御するインバータ制御部と、
前記運転者の指示を受け付ける操作部と、
前記操作部からの指示に基づいて前記複数の制御マップのうちの1以上の制御マップを生成する制御マップ生成部と
を備え、
前記インバータ制御部は、前記通知指示に基づいて、前記制御マップ生成部により生成された前記制御マップを選択する
車両制御装置。
前記車両が走行すべきルートを決定するナビゲーション装置から供給された情報、前記車両の周囲を撮像する第1の撮像装置から供給された情報、および前記車両の車内を撮像する第2の撮像装置から供給された情報のうちの1以上に基づいて前記通知指示を生成する通知指示生成部をさらに備えた
請求項1に記載の車両制御装置。
前記制御マップは、前記駆動モータのモータトルクについての情報および前記駆動モータのモータ回転数についての情報と、前記インバータの制御モードとの対応関係についての情報を含む
請求項1から請求項9のいずれか一項に記載の車両制御装置。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本開示の実施の形態について、図面を参照して詳細に説明する。
【0010】
<実施の形態>
[構成例]
図1は、一実施の形態に係る車両制御装置(車両制御装置1)を備えた車両100における、駆動力を生成し、生成した駆動力を伝達する機構の一構成例を表すものである。
図2は、車両100における制御機構の一構成例を表すものである。車両100は、電気自動車などの電動車両である。車両制御装置1は、車両100に用いられるインバータの制御方法を変化させることにより、音や振動を用いて、運転者に情報を通知することができるように構成される。
【0011】
図1に示したように、車両100は、バッテリ101と、インバータ102と、モータジェネレータ103と、シャフト104と、ギア機構105と、プロペラシャフト111,121と、電子制御カップリング106と、ディファレンシャル機構112,122と、ドライブシャフト113,123と、2つの前輪110(前輪110L,110R)と、2つの制動機構114(制動機構114L,114R)と、2つの後輪120(後輪120L,120R)と、2つの制動機構124(制動機構124L,124R)と、車両制御装置1とを備えている。
【0012】
バッテリ101は、電力を蓄えるとともに、インバータ102に直流電力を供給するように構成される。バッテリ101は、車両制御装置1により制御されるようになっている。
【0013】
インバータ102は、バッテリ101から供給された直流電力に基づいて交流電力を生成し、生成した交流電力をモータジェネレータ103に供給するように構成される。インバータ102は、車両制御装置1により制御されるようになっている。
【0014】
モータジェネレータ103は、インバータ102から供給された交流電力に基づいて、機械的エネルギーである駆動力を生成する動力源である。また、モータジェネレータ103は、車両100が制動する際、回生エネルギーを発生させる発電機として動作することができるようになっている。
【0015】
シャフト104は、モータジェネレータ103が生成した駆動力をギア機構105に伝達するように構成される。
【0016】
ギア機構105は、シャフト104を介して伝達された駆動力をプロペラシャフト111に伝達するように構成される。
【0017】
プロペラシャフト111は、ギア機構105を介して伝達された駆動力をディファレンシャル機構112に伝達するように構成される。また、プロペラシャフト111は、ギア機構105を介して伝達された駆動力を、電子制御カップリング106を介してプロペラシャフト121に伝達するようになっている。
【0018】
電子制御カップリング106は、車両制御装置1からの指示に基づいて、プロペラシャフト111を介して伝達された駆動力をプロペラシャフト121に伝達するように構成される。これにより、車両100では、前輪110L,110Rに伝達される駆動力のトルクと、後輪120L,120Rに伝達される駆動力のトルクとの比を調節することができるようになっている。
【0019】
プロペラシャフト121は、電子制御カップリング106を介して伝達された駆動力をディファレンシャル機構122に伝達するように構成される。
【0020】
ディファレンシャル機構112は、プロペラシャフト111を介して伝達された駆動力を、前輪110L,110Rに結合されたドライブシャフト113に伝達するように構成される。同様に、ディファレンシャル機構122は、プロペラシャフト121を介して伝達された駆動力を、後輪120L,120Rに結合されたドライブシャフト123に伝達するように構成される。
【0021】
制動機構114Lは、前輪110Lに制動力が生じるように構成され、制動機構114Rは、前輪110Rに制動力が生じるように構成される。同様に、制動機構124Lは、後輪120Lに制動力が生じるように構成され、制動機構124Rは、後輪120Rに制動力が生じるように構成される。制動機構114L,114R,124L,124Rは、例えば、ディスクブレーキや、ドラムブレーキを用いて構成され、車両制御装置1からの指示に基づいて動作するようになっている。
【0022】
また、
図2に示したように、車両100は、アクセルペダルセンサ91と、ブレーキペダルセンサ92とを備えている。アクセルペダルセンサ91は、運転者がアクセルペダル(図示せず)を操作したときに、運転者によるアクセルペダルの踏込量を検出し、その検出結果を車両制御装置1に供給するように構成される。ブレーキペダルセンサ92は、運転者がブレーキペダル(図示せず)を操作したときに、運転者によりブレーキペダルの踏込量を検出し、その検出結果を車両制御装置1に供給するように構成される。
【0023】
車両制御装置1は、車外カメラ11と、画像解析部13と、位置情報取得部15と、通信部16と、ナビゲーション装置17と、制御部20とを備えている。
【0024】
車外カメラ11は、車両100の前方を撮像するように構成される。例えば、車両100が、先行車両との間の距離を検出するためのステレオカメラを備えている場合には、このステレオカメラを車外カメラ11として用いることができる。
【0025】
画像解析部13は、車外カメラ11により得られた撮像画像に基づいて、画像解析処理を行うように構成される。画像解析部13は、制限速度情報取得部14を有している。
【0026】
制限速度情報取得部14は、車外カメラ11により得られた撮像画像に基づいて、車両100が走行している道路に設置された、その道路の制限速度を示す交通標識を識別し、識別された交通標識に基づいて制限速度についての情報を取得するように構成される。そして、制限速度情報取得部14は、取得した制限速度についての情報を制御部20に供給するようになっている。
【0027】
位置情報取得部15は、GPS(Global Positioning System)などのGNSS(Global Navigation Satellite System)を用いて、地上での車両100の座標を示す位置情報を取得するように構成される。
【0028】
通信部16は、LTE(Long Term Evolution)や無線LAN(Local Area Network)などの無線通信を用いて、例えば交通情報を配信するサーバに接続するように構成される。
【0029】
ナビゲーション装置17は、例えば内蔵する地図情報データベースDBに基づいて、車両100が走行すべき目的地までのルートを決定するとともに、運転者に情報を提供することにより、決定したルートに沿って車両100を誘導することができるように構成される。なお、この例では、ナビゲーション装置17は、内蔵する地図情報データベースDBに基づいてルートを決定するようにしたが、これに限定されるものではなく、図示しないサーバが有する地図情報データベースに基づいてルートを決定してもよい。ナビゲーション装置17は、例えば、表示パネル、タッチパネル、各種ボタンなどのユーザインタフェースUIを有している。これにより、ナビゲーション装置17は、例えば、運転者がこのユーザインタフェースUIを操作することにより入力した目的地についての情報に基づいて目的地までのルートを決定し、決定したルートについての情報を、このユーザインタフェースUIを用いて運転者に提供することができるようになっている。ナビゲーション装置17は、制限速度情報取得部18を有している。
【0030】
制限速度情報取得部18は、地図情報データベースDBに基づいて、車両100が走行している道路の制限速度についての情報を取得するように構成される。そして、制限速度情報取得部18は、取得した制限速度についての情報を制御部20に供給するようになっている。
【0031】
制御部20は、例えば複数の電子制御ユニット(ECU:Electronic Control Unit)を用いて構成される。複数の電子制御ユニットは、例えば、車両100全体の動作を制御する電子制御ユニット、モータジェネレータ103の動作を制御する電子制御ユニット、バッテリ101の動作を制御する電子制御ユニット、制動機構114,124の動作を制御する電子制御ユニットなどを含む。制御部20は、アクセルペダルセンサ91における検出結果およびブレーキペダルセンサ92における検出結果に基づいて、インバータ102、制動機構114,124、電子制御カップリング106、バッテリ101などの動作を制御するように構成される。制御部20は、速度判定部21と、モータ制御部22と、制御マップ編集部26とを有している。
【0032】
速度判定部21は、車両100の走行速度と、制限速度情報取得部14,18が取得した、車両100が走行している道路の制限速度とを比較することにより、車両100の走行速度を判定するように構成される。具体的には、速度判定部21は、まず、例えば、前輪110および後輪120のタイヤ径についての情報(タイヤ径情報21A)や、ギア機構105およびディファレンシャル機構112,122における減速比についての情報(減速比情報21B)などを利用して、取得した制限速度をモータジェネレータ103におけるモータ回転数Nthに換算する。そして、速度判定部21は、モータジェネレータ103のモータ回転数Nとこのモータ回転数Nthとを比較することにより、走行速度と制限速度とを比較することができる。速度判定部21は、例えば、走行速度が制限速度を超えていないが制限速度に近づいている場合や、走行速度が制限速度を超えている場合に、通知指示INSを生成する。そして、速度判定部21は、その後に、走行速度が遅くなり、制限速度を十分に下回った場合には、その通知指示INSを取り下げるようになっている。
【0033】
モータ制御部22は、モータジェネレータ103を制御するように構成される。モータ制御部22は、インバータ制御部23を有している。モータ制御部22は、アクセルペダルセンサ91における検出結果などに基づいて、モータジェネレータ103におけるモータ回転数Nの指令値、およびモータジェネレータ103におけるモータトルクTの指令値を求める。そして、インバータ制御部23は、これらのモータ回転数Nの指令値およびモータトルクTの指令値に基づいて、制御マップMを用いて、インバータ102を制御するようになっている。
【0034】
図3Aは、制御マップMの一例である制御マップMAを表すものであり、
図3Bは、制御マップMの他の一例である制御マップMBを表すものである。
図3A,3Bにおいて、横軸はモータ回転数Nの指令値を示し、縦軸はモータトルクTの指令値を示す。
【0035】
インバータ制御部23は、モータ回転数Nの指令値、およびモータトルクTの指令値に基づいて、制御マップMを用いて、PWM(Pulse Width Modulation)制御、過変調PWM制御、または矩形波制御により、インバータ102を制御する。具体的には、インバータ制御部23は、
図3A,3Bに示したように、モータ回転数Nの指令値、およびモータトルクTの指令値が示す動作点がPWM制御領域RAに属する場合には、PWM制御によりインバータ102を制御する。同様に、インバータ制御部23は、動作点が過変調PWM制御領域RBに属する場合には、過変調PWM制御によりインバータ102を制御し、動作点が矩形波制御領域RCに属する場合には、矩形波制御によりインバータ102を制御するようになっている。PWM制御は、走行速度が遅いときに用いられ、過変調PWM制御は、走行速度が中程度であるときに用いられ、矩形波制御は、走行速度が速いときに用いられる。
【0036】
図4AはPWM制御の一例を表すものであり、
図4Bは過変調PWM制御の一例を表すものであり、
図4Cは矩形波制御の一例を表すものである。
図4A〜4Cにおいて、波形W1(波形W1A,W1B,W1C)は、インバータ102におけるスイッチング部の出力信号の波形を示し、波形W2(波形W2A,W2B,W2C)は、インバータ102の交流出力信号の波形を示す。波形W1の振幅は、バッテリ101から供給される直流電力の電圧に対応する。
【0037】
PWM制御(
図4A)では、インバータ102は、キャリア周波数fcを有するキャリア信号に基づいて、インバータ102のスイッチング部の動作を制御するスイッチング制御信号を生成する。そしてスイッチング部は、このスイッチング制御信号に基づいてスイッチング動作を行うことにより出力信号(波形W1A)を生成する。この出力信号は、いわゆるPWM信号である。インバータ102は、このPWM信号に含まれる高周波成分を除去することにより、交流出力信号(波形W2A)を生成する。このPWM制御では、インバータ制御部23は、交流出力信号の波形が基本波成分からなる正弦波波形になるように、インバータ102の動作を制御する。インバータ102は、この交流出力信号を、モータジェネレータ103に供給する。
【0038】
過変調PWM制御(
図4B)では、インバータ102は、キャリア周波数fcを有するキャリア信号に基づいて、スイッチング制御信号を生成する。これにより、スイッチング部の出力信号(波形W1B)が生成され、その結果、交流出力信号(波形W2B)が生成される。この過変調PWM制御では、インバータ制御部23は、交流出力信号の波形が、基本波成分に加え3次高調波成分などの高調波成分を含むように、インバータ102の動作を制御する。これにより、過変調PWM制御では、PWM制御の場合(
図4A)に比べて、変調率を高めることができ、交流出力信号の振幅を大きくすることができる。
【0039】
矩形波制御(
図4C)では、インバータ102は、キャリア信号を用いずにスイッチング制御信号を生成する。これにより、スイッチング部の出力信号(波形W1C)が生成される。この出力信号は、デューティ比が約50%である矩形波信号である。インバータ102は、この矩形波信号に含まれる高周波成分を除去することにより、交流出力信号(波形W2C)を生成する。これにより、矩形波制御では、過変調PWM制御の場合(
図4B)に比べて交流出力信号の振幅を大きくすることができる。
【0040】
図3Aに示した制御マップMAでは、PWM制御領域RAおよび過変調PWM制御領域RBの結合領域は、さらに7つのサブ領域R1〜R7に区分されている。この7つのサブ領域R1〜R7には、互いに異なるキャリア周波数fcが割り当てられている。この場合には、インバータ制御部23は、この制御マップMAを用いて、複数のサブ領域R1〜R7のうちの、モータ回転数Nの指令値、およびモータトルクTの指令値が示す動作点が属するサブ領域を特定し、特定したサブ領域に割り当てられたキャリア周波数fcを用いてインバータ102を制御する。
【0041】
一方、
図3Bに示した制御マップMBでは、PWM制御領域RAおよび過変調PWM制御領域RBの結合領域は、1つのキャリア周波数fcが割り当てられている。この場合には、インバータ制御部23は、この制御マップMBを用いて、一つのキャリア周波数fcを用いてインバータ102を制御するようになっている。
【0042】
以上のように、インバータ制御部23は、このような制御マップMを用いて、モータ回転数Nの指令値、およびモータトルクTの指令値に基づいて、PWM制御、過変調PWM制御、または矩形波制御により、インバータ102を制御するようになっている。インバータ制御部23は、制御マップ記憶部24と、制御マップ選択部25とを有している。
【0043】
制御マップ記憶部24は、複数の制御マップMを記憶するように構成される。制御マップ記憶部24は、例えば不揮発性のメモリを用いて構成される。
【0044】
図5は、制御マップ記憶部24に記憶された複数の制御マップMを表すものである。この例では、複数の制御マップMは、2つのマップグループMG1,MG2に区分されている。
【0045】
マップグループMG1に属する複数の制御マップM(複数の制御マップM1)は、通常動作において使用される。複数の制御マップM1は、例えば、バッテリ101からインバータ102に供給される直流電力の電圧に対応して設けられている。
【0046】
マップグループMG2に属する複数の制御マップM(複数の制御マップM2)は、音や振動を用いて、運転者に情報を通知する場合に使用される。複数の制御マップM2は、例えば、バッテリ101からインバータ102に供給される直流電力の電圧に対応して設けられている。
【0047】
マップグループMG2に属する複数の制御マップM2は、マップグループMG1に属する複数の制御マップM1よりも、車両100が大きな音や大きな振動を生じるように設定されている。すなわち、インバータ制御部23が、制御マップMを用いてインバータ102を制御すると、インバータ102が交流電力を生成し、モータジェネレータ103がその交流電力に基づいて駆動力を生成する。そして、この駆動力は、シャフト104、ギア機構105、プロペラシャフト111、ディファレンシャル機構112、ドライブシャフト113を介して前輪110に伝達されるとともに、プロペラシャフト121、ディファレンシャル機構122、ドライブシャフト123を介して後輪120に伝達される。これにより、車両100は、制御マップMに応じて、音や振動を生じさせる。複数の制御マップM2は、複数の制御マップM1よりも、車両100が大きな音や大きな振動を生じるように設定される。具体的には、例えば、制御マップM2におけるキャリア周波数fcは、制御マップM1におけるキャリア周波数fcよりも低い周波数に設定される。この制御マップM2におけるキャリア周波数fcは、例えば、人間の可聴周波数範囲の範囲内の周波数にすることができる。このような制御マップM2を用いた場合に生じる音や振動は、制御マップM1を用いた場合に生じる音や振動よりも、運転者にとって大きく感じられる。このようにして、車両100では、運転者に情報を通知することができるようになっている。
【0048】
制御マップ選択部25は、制御マップ記憶部24に記憶された複数の制御マップMから、使用する制御マップMを選択するように構成される。具体的には、制御マップ選択部25は、通常動作時において、例えば、バッテリ101からインバータ102に供給される直流電力の電圧に基づいて、マップグループMG1に属する複数の制御マップM1のうちの、その電圧に対応する制御マップM1を、使用する制御マップMとして選択する。また、制御マップ選択部25は、インバータ制御部23が通知指示INSを受け取った場合には、例えば、バッテリ101からインバータ102に供給される直流電力の電圧に基づいて、マップグループMG2に属する複数の制御マップM2のうちの、その電圧に対応する制御マップM2を、使用する制御マップMとして選択する。これにより、車両100では、音や振動を用いて、運転者に情報を通知することができるようになっている。
【0049】
制御マップ編集部26は、例えば、ナビゲーション装置17におけるユーザインタフェースUIを利用して、運転者の操作に基づいて、制御マップ記憶部24に記憶されたマップグループMG2に属する複数の制御マップM2を編集することができるように構成される。具体的には、制御マップ編集部26は、制御マップM2における、PWM制御領域RAと過変調PWM制御領域RBとの境界の位置や、過変調PWM制御領域RBと矩形波制御領域RCとの境界の位置を変更することができるように構成される。また、制御マップ編集部26は、例えば、
図3Aに示した制御マップMAにおける複数のサブ領域R1〜R7のそれぞれの大きさや、サブ領域R1〜R7にそれぞれ割り当てられたキャリア周波数fcを変更することができるように構成される。また、制御マップ編集部26は、例えば、
図3Bに示した制御マップMBにおける、PWM制御領域RAおよび過変調PWM制御領域RBに割り当てられたキャリア周波数fcを変更することができるように構成される。制御マップ編集部26は、モータジェネレータ103の動作に影響が無い範囲で、運転者の操作に基づいて、これらの設定を変更することができるようになっている。
【0050】
この構成により、車両制御装置1では、車両100の走行速度が制限速度を超えていないが制限速度に近づいている場合や、走行速度が制限速度を超えている場合に、通知指示INSが生成され、この通知指示INSに基づいて、マップグループMG2に属する1つの制御マップM2が選択される。これにより、車両制御装置1では、音や振動を用いて、運転者に、例えば車両100の走行速度が制限速度に近づいている旨を通知することができるようになっている。
【0051】
ここで、インバータ制御部23は、本開示における「インバータ制御部」の一具体例に対応する。モータジェネレータ103は、本開示における「駆動モータ」の一具体例に対応する。インバータ102は、本開示における「インバータ」の一具体例に対応する。速度判定部21は、本開示における「通知指示生成部」の一具体例に対応する。制御マップ編集部26は、本開示における「制御マップ生成部」の一具体例に対応する。
【0052】
[動作および作用]
続いて、本実施の形態の車両制御装置1の動作および作用について説明する。
【0053】
(全体動作概要)
まず、
図2を参照して、車両制御装置1の全体動作概要を説明する。車外カメラ11は、車両100の前方を撮像する。画像解析部13は、車外カメラ11により得られた撮像画像に基づいて、画像解析処理を行う。画像解析部13の制限速度情報取得部14は、車外カメラ11により得られた撮像画像に基づいて、車両100が走行している道路に設置された、その道路の制限速度を示す交通標識を識別し、識別された交通標識に基づいて制限速度についての情報を取得する。位置情報取得部15は、GPSなどのGNSSを用いて、地上での車両100の座標を示す位置情報を取得する。通信部16は、LTEや無線LANなどの無線通信を用いて、例えば交通情報を配信するサーバに接続する。ナビゲーション装置17は、内蔵する地図情報データベースDBに基づいて、車両100が走行すべき目的地までのルートを決定するとともに、運転者に情報を提供することにより、決定したルートに沿って車両100を誘導する。ナビゲーション装置17の制限速度情報取得部18は、地図情報データベースDBに基づいて、車両100が走行している道路の制限速度についての情報を取得する。制御部20は、アクセルペダルセンサ91における検出結果およびブレーキペダルセンサ92における検出結果に基づいて、インバータ102、制動機構114,124、電子制御カップリング106、バッテリ101などの動作を制御する。
【0054】
制御部20の速度判定部21は、車両100の走行速度と、制限速度情報取得部14,18が取得した、車両100が走行している道路の制限速度とを比較することにより、車両100の走行速度を判定する。
【0055】
制御部20のモータ制御部22は、アクセルペダルセンサ91における検出結果などに基づいて、モータジェネレータ103におけるモータ回転数Nの指令値、およびモータジェネレータ103におけるモータトルクTの指令値を求める。インバータ制御部23は、これらのモータ回転数Nの指令値およびモータトルクTの指令値に基づいて、制御マップMを用いて、インバータ102を制御する。インバータ制御部23の制御マップ選択部25は、制御マップ記憶部24に記憶された複数の制御マップMから、使用する制御マップMを選択する。制御マップ編集部26は、例えば、ナビゲーション装置17におけるユーザインタフェースUIを利用して、運転者の操作に基づいて、制御マップ記憶部24に記憶されたマップグループMG2に属する複数の制御マップM2を編集する。
【0056】
(詳細動作)
速度判定部21は、車両100の走行速度と、制限速度情報取得部14,18が取得した、車両100が走行している道路の制限速度とを比較することにより、車両100の走行速度を判定する。速度判定部21は、走行速度が制限速度を超えていないが制限速度に近づいている場合や、走行速度が制限速度を超えている場合に、通知指示INSを生成する。インバータ制御部23は、この通知指示INSに基づいて、インバータ102を制御する方法を変更する。
【0057】
図6は、インバータ制御部23の状態遷移図の一例を表すものである。インバータ制御部23の動作状態は、通常動作状態S1および通知動作状態S2を含む。通常動作状態S1は、マップグループMG1に属する制御マップM1を用いてインバータ制御部23がインバータ102を制御する状態であり、通知動作状態S2は、マップグループMG2に属する制御マップM2を用いてインバータ制御部23がインバータ102を制御する状態である。
【0058】
インバータ制御部23の動作状態が通常動作状態S1である場合に、インバータ制御部23が通知指示INSを受け取ると、インバータ制御部23の動作状態は、通常動作状態S1から通知動作状態S2に変化する。具体的には、制御マップ選択部25が、この通知指示INSに基づいて、制御マップ記憶部24に記憶された、マップグループMG2に属する複数の制御マップM2のうち、バッテリ101からインバータ102に供給される直流電力の電圧に対応する制御マップM2を、使用する制御マップMとして選択する。インバータ制御部23は、この制御マップM(制御マップM2)を用いてインバータ102を制御する。複数の制御マップM2は、複数の制御マップM1よりも、車両100が大きな音や大きな振動を生じるように設定される。これにより、車両100では、車両100の走行速度が制限速度を超えていないが制限速度に近づいていることや、走行速度が制限速度を超えていることを、音や振動を用いて、運転者に通知することができる。
【0059】
また、インバータ制御部23の動作状態が通知動作状態S2である場合に、その通知指示INSが取り下げられた場合には、インバータ制御部23の動作状態は、通知動作状態S2から通常動作状態S1に変化する。具体的には、制御マップ選択部25が、この通知指示INSの取り下げに基づいて、制御マップ記憶部24に記憶された、マップグループMG1に属する複数の制御マップM1のうち、バッテリ101からインバータ102に供給される直流電力の電圧に対応する制御マップM1を、使用する制御マップMとして選択する。そして、インバータ制御部23は、この制御マップM(制御マップM1)を用いてインバータ102を制御する。
【0060】
このように、車両制御装置1では、通知指示INSに基づいて、インバータ102の制御方法を変更するようにしたので、情報を運転者に適切に通知することができる。すなわち、例えば、インストルメントパネルに情報を表示した場合には、運転者は、その情報を見ていない可能性があり、その場合には、運転者に情報を通知できないおそれがある。また、例えば、警告音により情報を通知する場合には、通知すべき情報が例えば緊急性を要するような重要な情報ではない場合に、運転者は、その警告音に嫌悪感を抱くおそれがある。一方、本実施の形態に係る車両制御装置1では、通知指示INSに基づいて、インバータ102の制御方法を変更するようにした。特に、車両制御装置1では、通知指示INSに基づいて、車両100が大きな音や大きな振動を生じる制御マップを用いてインバータ102を制御するようにした。これにより、車両制御装置1では、視覚を用いないので、運転者に情報を通知しやすくすることができる。また、例えば、車両100に生じる音や振動を適切なレベルに設定することにより、運転者が嫌悪感を抱くおそれを低減することができる。よって、車両制御装置1では、情報を運転者に適切に通知することができる。特に、通知すべき情報が、例えば緊急性を要するような重要な情報ではない場合に、情報を運転者に適切に通知することができる。
【0061】
また、車両制御装置1では、車両100の走行速度が制限速度を超えていないが制限速度に近づいている場合や、走行速度が制限速度を超えている場合に、インバータ102の制御方法を変更するようにした。これにより、車両制御装置1では、車両100に生じる音や振動を用いて、運転者に走行速度についての注意喚起を行うことができるので、例えば警告音を用いた場合とは異なり、運転者が嫌悪感を抱くおそれを低減しつつ、運転者に注意喚起を行うことができる。
【0062】
また、車両制御装置1では、制御マップ編集部26を設け、運転者が、制御マップ記憶部24に記憶されたマップグループMG2に属する複数の制御マップM2を編集することができるようにしたので、通知動作状態S2において車両100に生じる音や振動を適切なレベルに設定することができる。具体的には、例えば、制御マップM2を編集することにより、生じる音の大きさや音の周波数を設定することができ、あるいは、例えば加速時において、音の周波数が段階的に上昇することにより音階が生じるように設定することができる。これにより、車両制御装置1では、運転者が、車両100に生じる音や振動に嫌悪感を抱くおそれを低減することができるので、情報を運転者に適切に通知することができる。
【0063】
[効果]
以上のように本実施の形態では、通知指示に基づいて、インバータの制御方法を変更するようにしたので、情報を運転者に適切に通知することができる。
【0064】
本実施の形態では、制御マップ編集部を設け、運転者が、制御マップ記憶部に記憶されたマップグループMG2に属する複数の制御マップM2を編集することができるようにしたので、通知動作状態において車両に生じる音や振動を適切なレベルに設定することができるため、情報を運転者に適切に通知することができる。
【0065】
[変形例]
上記実施の形態では、走行速度についての情報に基づいてインバータ102の制御方法を変更したが、これに限定されるものではない。以下に、いくつか例を挙げて、本変形例に係る車両制御装置について詳細に説明する。
【0066】
図7は、本変形例に係る車両制御装置1Aの一構成例を表すものである。車両制御装置1Aは、車両100の前方の交通信号機の表示についての情報に基づいて、インバータ102の制御方法を変更するように構成される。車両制御装置1Aは、車外カメラ11と、画像解析部13Aと、制御部20Aとを備えている。
【0067】
画像解析部13Aは、交通信号判定部14Aを有している。交通信号判定部14Aは、車外カメラ11により得られた撮像画像に基づいて、車両100が走行している道路における、その車両100の前方に設けられた交通信号機を識別し、識別された交通信号機の表示状態を判定するように構成される。具体的には、交通信号判定部14Aは、例えば、識別された交通信号機が、通行許可を示すいわゆる青信号(green light)を表示しているのか、あるいは通行禁止を示すいわゆる赤信号(red light)を表示しているのかを判定する。そして、交通信号判定部14Aは、その交通信号機が、通行禁止を示す赤信号を表示している場合に、通知指示INSを制御部20Aに供給する。そして、交通信号判定部14Aは、その後に、その交通信号機が、通行許可を示すいわゆる青信号を表示する場合には、その通知指示INSを取り下げるようになっている。ここで、交通信号判定部14Aは、本開示における「通知指示生成部」の一具体例に対応する。
【0068】
制御部20Aは、上記実施の形態に係る制御部20(
図2)から速度判定部21を省いたものである。
【0069】
交通信号判定部14Aは、車外カメラ11により得られた撮像画像に基づいて、車両100が走行している道路における、その車両100の前方に設けられた交通信号機を識別し、識別された交通信号機の表示状態を判定する。そして、交通信号判定部14Aは、その交通信号機が、通行禁止を示す赤信号を表示している場合に、通知指示INSを制御部20Aに供給する。
【0070】
制御マップ選択部25は、この通知指示INSに基づいて、マップグループMG2に属する1つの制御マップM2を、使用する制御マップMとして選択する。そして、インバータ制御部23は、この制御マップM2を用いてインバータ102を制御する。これにより、車両100では、車両100の前方の交通信号機が、通行禁止を示す赤信号を表示していることを、音や振動を用いて運転者に通知することにより、運転者に注意喚起を行うことができる。
【0071】
なお、この例では、車両制御装置1Aは、車両100の前方の交通信号機が、通行禁止を示す赤信号を表示している場合に、インバータ102の制御方法を変更するようにしたが、これに限定されるものではない。例えば、車両制御装置1Aは、車両100の前方の交通信号機が、通行禁止を示す赤信号を表示しており、車両100の速度が所定の速度以上であり、運転者がブレーキペダルを操作していない場合に、インバータ102の制御方法を変更するようにしてもよい。
【0072】
図8は、本変形例に係る他の車両制御装置1Bの一構成例を表すものである。車両制御装置1Bは、車両100の運転者の姿勢についての情報に基づいて、インバータ102の制御方法を変更するように構成される。車両制御装置1Bは、車内カメラ12と、画像解析部13Bと、制御部20Bとを備えている。
【0073】
車内カメラ12は、例えば車両100の内部に配置され、車両100の運転者を撮像するように構成される。
【0074】
画像解析部13Bは、車内カメラ12により得られた撮像画像に基づいて、画像解析処理を行うように構成される。画像解析部13Bは、ドライバ姿勢判定部14Bを有している。ドライバ姿勢判定部14Bは、車内カメラ12により得られた撮像画像に基づいて、車両100の運転者の姿勢を判定するように構成される。具体的には、ドライバ姿勢判定部14Bは、運転者が前方を向いているのか、あるいは前方以外の方向を向いているのかを判定する。そして、ドライバ姿勢判定部14Bは、運転者が前方以外の方向を向いている場合に、通知指示INSを制御部20Bに供給する。そして、ドライバ姿勢判定部14Bは、その後に、運転者が前方を向いた場合には、その通知指示INSを取り下げるようになっている。ここで、ドライバ姿勢判定部14Bは、本開示における「通知指示生成部」の一具体例に対応する。
【0075】
制御部20Bは、上記実施の形態に係る制御部20(
図2)から速度判定部21を省いたものである。
【0076】
ドライバ姿勢判定部14Bは、車内カメラ12により得られた撮像画像に基づいて、車両100の運転者の姿勢を判定する。そして、ドライバ姿勢判定部14Bは、運転者が前方以外の方向を向いている場合に、通知指示INSを制御部20Bに供給する。
【0077】
制御部20Bの制御マップ選択部25は、この通知指示INSに基づいて、マップグループMG2に属する1つの制御マップM2を、使用する制御マップMとして選択する。そして、インバータ制御部23は、この制御マップM2を用いてインバータ102を制御する。これにより、車両100では、運転者が前方以外の方向を向いていることを、音や振動を用いて運転者に通知することにより、運転者に注意喚起を行うことができる。
【0078】
図9は、本変形例に係る他の車両制御装置1Cの一構成例を表すものである。車両制御装置1Cは、車両100が走行しているルート(走行ルート)についての情報に基づいて、インバータ102の制御方法を変更するように構成される。車両制御装置1Cは、位置情報取得部15と、通信部16と、ナビゲーション装置17Cと、制御部20Cとを備えている。
【0079】
ナビゲーション装置17Cは、ルート判定部18Cを有している。ルート判定部18Cは、位置情報取得部15が取得した位置情報に基づいて、車両100が走行しているルート(走行ルート)が、ナビゲーション装置17Cが決定したルートから外れているかどうかを判定するように構成される。そして、ルート判定部18Cは、走行ルートが、決定したルートから外れている場合に、通知指示INSを制御部20Cに供給する。そして、ルート判定部18Cは、その後に、走行ルートが、決定したルートに戻った場合には、その通知指示INSを取り下げるようになっている。ここで、ルート判定部18Cは、本開示における「通知指示生成部」の一具体例に対応する。
【0080】
制御部20Cは、上記実施の形態に係る制御部20(
図2)から速度判定部21を省いたものである。
【0081】
ルート判定部18Cは、位置情報取得部15が取得した位置情報に基づいて、車両100が走行しているルート(走行ルート)が、ナビゲーション装置17Cが決定したルートから外れているかどうかを判定する。そして、ルート判定部18Cは、車両100の走行ルートが、決定したルートから外れている場合に、通知指示INSを制御部20Cに供給する。
【0082】
制御部20Cの制御マップ選択部25は、この通知指示INSに基づいて、マップグループMG2に属する1つの制御マップM2を、使用する制御マップMとして選択する。そして、インバータ制御部23は、この制御マップM2を用いてインバータ102を制御する。これにより、車両100では、車両100の走行ルートが、ナビゲーション装置17Cが決定したルートから外れていることを、音や振動を用いて運転者に通知することにより、運転者に注意喚起を行うことができる。
【0083】
図10は、本変形例に係る他の車両制御装置1Dの一構成例を表すものである。車両制御装置1Dは、車両100の前方における渋滞や通行止めなどの交通障害についての情報に基づいて、インバータ102の制御方法を変更するように構成される。車両制御装置1Dは、位置情報取得部15と、通信部16と、ナビゲーション装置17Dと、制御部20Dとを備えている。
【0084】
ナビゲーション装置17Dは、交通障害判定部18Dを有している。交通障害判定部18Dは、通信部16が受信した交通情報に基づいて、車両100が走行しているルート(走行ルート)における車両100の前方に、渋滞や通行止めなどの交通障害が生じているかどうかを判定するように構成される。そして、交通障害判定部18Dは、交通障害が生じている場合に、通知指示INSを制御部20Dに供給する。そして、交通障害判定部18Dは、その後に、車両100の前方におけるその交通障害が解消された場合には、その通知指示INSを取り下げるようになっている。ここで、交通障害判定部18Dは、本開示における「通知指示生成部」の一具体例に対応する。
【0085】
制御部20Dは、上記実施の形態に係る制御部20から速度判定部21を省いたものである。
【0086】
交通障害判定部18Dは、通信部16が受信した交通情報に基づいて、車両100が走行しているルート(走行ルート)における車両100の前方に、渋滞や通行止めなどの交通障害が生じているかどうかを判定する。そして、交通障害判定部18Dは、車両100の前方に交通障害が生じている場合に、通知指示INSを制御部20Dに供給する。
【0087】
制御部20Dの制御マップ選択部25は、この通知指示INSに基づいて、マップグループMG2に属する1つの制御マップM2を、使用する制御マップMとして選択する。そして、インバータ制御部23は、この制御マップM2を用いてインバータ102を制御する。これにより、車両100では、車両100の前方に交通障害が生じていることを、音や振動を用いて運転者にすることにより、運転者に注意喚起を行うことができる。
【0088】
以上、4つの車両制御装置1A〜1Dを挙げて、本変形例について説明したが、これに限定されるものではない。運転者に通知すべき様々な情報に基づいて、インバータ102の制御方法を変更することができる。また、これらの変形例のうちの2以上を組み合わせてもよい。この場合には、通知すべき情報に応じて、制御マップMが互いに異なるようにしてもよい。すなわち、例えば、車両100の走行速度についての情報を通知する場合には、音が大きくなるように設定された制御マップMを用い、車両100の前方の交通信号機の表示についての情報を通知する場合には、振動が大きくなるように設定された制御マップMを用いるようにしてもよい。
【0089】
以上、実施の形態および変形例を挙げて本技術を説明したが、本技術はこれらの実施の形態等には限定されず、種々の変形が可能である。
【0090】
例えば、上記の実施の形態等では、バッテリ101がインバータ102に直流電力を供給したが、これに限定されるものではない。これに代えて、例えば、バッテリ101とインバータ102との間にDC/DCコンバータを設け、バッテリ101がDC/DCコンバータに直流電力を供給し、DC/DCコンバータがこの直流電力を変換し、変換された直流電力をインバータ102に供給してもよい。
【0091】
また、例えば、上記の実施の形態等では、電動車両に本技術を適用したが、これに限定されるものではなく、これに代えて、例えば、ハイブリッド自動車などの車両に本技術を適用してもよい。
【0092】
また、上記の実施の形態等では、インストルメントパネルに情報を表示しない場合や警告音により情報を通知しない場合に、インバータ102の制御方法を変更して運転者に情報を通知したが、これに限定されるものではない。例えば、インストルメントパネルに情報を表示しない場合に、音が大きくなるように設定された制御マップMを用い、警告音により情報を通知する場合に、振動が大きくなるように設定された制御マップMを用いるようにしてもよい。
【0093】
なお、本明細書中に記載された効果はあくまで例示であって限定されるものではなく、また、他の効果があってもよい。