【0077】
<実施例1>化合物1の製造
【化4】
ステップ1: 2−クロロ−4−ニトロ−1−オキソ−ピリジン−1−イウム(40.0g、229.2mmol)と(4−メトキシフェニル)メチルアミン(63g、458.4mmol)をEtOH(400mL)に溶解して、得られた溶液を5時間の攪拌還流反応を行った。TLC(PE:EA=2:1)から完全反応と示した。EtOHの体積を半分に濃縮し、氷浴に2〜3時間冷却させて、得られた冷たい混合物を濾過、分離して得られた固体をPE(60mL*3)と氷水(60mL*3)で洗浄した。真空乾燥により、オレンジ色の固体としてN−[(4−メトキシフェニル)メチル]−4−ニトロ−1−オキソ−ピリジン−1−イウム−2−アミン(2)(38.6g、140.2mmol、収率61.2%)が得られた。MS(ESI)計算値C
13H
13N
3O
4275、測定値276[M+H]
+。
ステップ2: 0℃の条件下において、N−[(4−メトキシフェニル)メチル]−4−ニトロ−1−オキソ−ピリジン−1−イウム−2−アミン(5.0g、18.16mmol)のCHCl
3(50mL)にPCl
3(8.4g、60.8mmol)を滴加した。滴加し終わった後に、反応混合物を25℃まで加熱し、16時間激しく撹拌反応させた。TLC(PE:EA=1:1)から完全反応と示した。反応混合物を濾過、分離して得られた固体をPE(30mL*3)で洗浄し、黄色の固体として得られたN−[(4−メトキシフェニル)メチル]−4−ニトロ−1−オキソ−ピリジン−2−アミン(3)(4.2g、粗製品)をさらなる純化さず、直接次の反応に用いられた。MS(ESI)計算値C
15H
18N
6259、測定値260[M+H]
+。
ステップ3: 常温の条件下において、N−[(4−メトキシフェニル)メチル]−4−ニトロ−1−オキソ−ピリジン−2−アミン(4.2g、16.2mmol)のトルエン溶液(10mL)にTFA(5.0mL)を滴加した。その後、混合物を80℃の条件下において2時間撹拌反応させた。TLC(PE:EA=1:1)から完全反応と示した。混合物を減圧条件下において濃縮して、溶媒を除去した。残留物をH
2O(50mL)で希釈し、固体NaHCO
3を用いてpHを中性に調整して、水層をEA(50mL*3)で抽出した。混合した有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥、濾過、及び減圧濃縮し、得られた残留物をカラムクロマトグラフィー(シリカ、石油エーテル/酢酸エチル=1/0〜1:1)法で純化し、オレンジ色の固体化合物として4−ニトロピリジン−2−アミン(4)(700mg、5.0mmol、収率31.1%)が得られた。MS(ESI)計算値C
5H
5N
3O
2139、測定値140[M+H]
+。
ステップ4: 常温の条件下において、4−ニトロピリジン−2−アミン(200mg、1.4mmol)のDME(5mL)に3−ブロモ−2−オキソ−プロピオン酸エチル(280mg、1.4mmol)を加えた。得られた混合物を25℃の条件下において1時間撹拌反応させた後、減圧濃縮して溶媒を除去し、残留物をEtOH(10mL)で溶解して、3時間還流反応させた。TLCから完全反応と示した。反応液を常温まで冷却し、溶媒を減圧濃縮した。飽和NaHCO
3溶液(25mL)を用いて、残留物をアルキル化して、水層をDCM(15mL*3)で抽出した。混合した有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥、濾過、及び減圧濃縮して、得られた残留物をフラッシュカラムクロマトグラフィー(EA:PE=10−60%)で純化し、淡黄色の固体化合物として7−ニトロイミダゾ[1、2−a]ピリジン−2−カルボン酸エチル(5)(302mg、収率88.9%)が得られた。MS(ESI)計算値C
10H
9N
3O
4235、測定値236[M+H]
+。
ステップ5: 常温の条件下において、7−ニトロイミダゾ[1、2−a]ピリジン−2−カルボン酸エチル(150mg、637.8mmol)のエタノール(20mL)溶液中に、それぞれHCl(7mg、0.2mmol)とPtO
2(15mg、0.6mmol)を加え、反応系を真空させN
2で充填することを三回繰り返した後、H
2(50psi)で充填し、50℃の条件下において16時間撹拌反応させた。TLC(PE:EA=1:1)から完全反応と示した。反応混合物の体積を半分に濃縮し、濾過、白色の固体化合物として7−アミノ−5、6、7、8−テトラヒドロイミダゾ[1、2−a]ピリジン−2−カルボン酸エチル塩酸塩(6)(120mg、粗製品)が得られた。MS(ESI)計算値C
10H
15N
3O
2209、測定値210[M+H]
+。
ステップ6: 7−アミノ−5、6、7、8−テトラヒドロイミダゾ[1、2−a]ピリジン−2−カルボン酸エチル塩酸塩(100mg、0.4mmol)と4−クロロ−7−(p−トルエンスルホニル)ピロロ[2、3−d]ピリミジン(137mg、0.4mmol)をn−BuOH(5mL)に溶解し、DIEA(158mg、1.2mmol)を加えて、得られた混合物を16時間撹拌回流反応させた。LC−MSから完全反応と示した。反応混合液を減圧濃縮して、得られた残留物をH
2O(10mL)で希釈し、水層をEA(20mL*3)で抽出した。混合した有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥、濾過、減圧濃縮し、得られた残留物を分取TLC(PE:EA=0:1)で純化して淡黄色の固体化合物として7−[[7−(p−トルエンスルホニル)ピロロ[2、3−d]ピリミジン−4−イル]アミノ]−5、6、7、8−テトラヒドロイミダゾ[1、2−a]ピリジン−2−カルボン酸エチル(7)(55mg、0.11mmol、収率28.1%)が得られた。 MS(ESI)計算値C
23H
24N
6O
4S480、測定値481[M+H]
+。
ステップ7: 0℃の条件下において、N
2の環境中に、7−[[7−(p−トルエンスルホニル)ピロロ[2、3−d]ピリミジン−4−イル]アミノ] −5、6、7、8−テトラヒドロイミダゾ[1、2−a]ピリジン−2−カルボン酸エチル(3.0g、6.2mmol)のTHF(150mL)溶液に、NaH(499mg、12.5mmol)を部分的に加えた。該当温度下で本混合物を1時間の撹拌を続き、MeI(7.1g、50.2mmol)を滴加した。滴加し終わった後、常温に移して、1時間の攪拌を続いた。TLCから完全反応と示した。飽和NH
4Cl(10mL)を加えて急冷させ、後ほど氷水(50mL)で希釈して、水層をDCM/MeOH(3:1、50mL*3)の混合溶媒で抽出した。混合した有機層を硫酸ナトリウムで乾燥、濾過、減圧濃縮し、得られた粗製品をフラッシュカラムクロマトグラフィー(DCM:MeOH=10:1)で純化し、淡黄色の固体化合物として7−[メチル−[7−(p−トルエンスルホニル)ピロロ[2、3−d]ピリミジン−4−イル]アミノ]−5、6、7、8−テトラヒドロイミダゾ[1、2−a]ピリジン−2−カルボン酸エチル(8)(1.5g、収率45%)が得られた。MS(ESI)計算値C
24H
26N
6O
4S494、測定値495[M+H]
+。
ステップ8: エチル7−[メチル−[7−(p−トルエンスルホニル)ピロロ[2、3−d]ピリミジン−4−イル]アミノ]−5、6、7、8−テトラヒドロイミダゾ[1、2−a]ピリジン−2−カルボン酸エチル(4.0g、8.1mmol)のTHF(40mL)とH
2O(8mL)溶液に、LiOH.H
2O(509mg、12.1mmol)を加え、混合物を20℃の条件下において10時間攪拌した。TLCから反応物を完全に消耗されたことを示した。減圧条件下において反応混合物中のTHFを除去し、残留物を2MのHCl(4mL)を用いてpH=2−3に調整して、白色固体を生成した。その固体を濾過して減圧条件下において濃縮し、得られた7−[メチル−[7−(p−トルエンスルホニル)ピロロ[2、3−d]ピリミジン−4−イル]アミノ]−5、6、7、8−テトラヒドロイミダゾ[1、2−a]ピリジン−2−カルボン酸(9)(3.6g、収率95.4%)が白色の固体である。MS(ESI)計算値C
22H
22N
6O
4S466、測定値467[M+H]
+。
ステップ9: 0℃の条件下において、7−[メチル−[7−(p−トルエンスルホニル)ピロロ[2、3−d]ピリミジン−4−イル]アミノ]−5、6、7、8−テトラヒドロイミダゾ[1、2−a]ピリジン−2−カルボン酸(1.8g、3.9mmol)のDMF(20mL)溶液に、CDI(751mg、4.6mmol)を加え、反応液の温度を25℃まで上昇し、2時間攪拌した後、固体塩化アンモニウム(2.1g、38.6mmol)を加えて、一晩常温反応させた。LC−MSから反応物を完全に消耗されたことを示した。反応混合物を氷水(50mL)に注ぎ、白色固体が析出し、固体を濾過して、水(20mL)で洗浄し、減圧回転乾燥して7−[メチル−[7−(p−トルエンスルホニル)ピロロ[2、3−d]ピリミジン−4−イル]アミノ]−5、6、7、8−テトラヒドロイミダゾ[1、2−a]ピリジン−2−カルボキサミド(10)(2.5g、粗製品)の白色固体として得られ、産物をそのまま次のステップに使用した。MS(ESI)計算値C
22H
23N
7O
3S465、測定値466[M+H]
+。
ステップ10: 7−[メチル−[7−(p−トルエンスルホニル)ピロロ[2、3−d]ピリミジン−4−イル]アミノ]−5、6、7、8−テトラヒドロイミダゾ[1、2−a]ピリジン−2−カルボキサミド(2.5g、5.4mmol)をTHF(20mL)、MeOH(10mL)とH
2O(6mL)に溶解し、NaOH(429.6mg、10.7mmol)を加えた。混合物を60℃まで加熱し、30分間撹拌した。LC−MSから反応物を完全に消耗されたことを示した。反応混合物を減圧条件下において濃縮し、7−[メチル−[7−ヒドロピロロ[2、3−d]ピリミジン−4−イル]アミノ]−5、6、7、8−テトラヒドロイミダゾール[1、2−a]ピリジン−2−カルボキサミド(11)(2.0g、粗製品)の白色固体として得られ、産物をそのまま次のステップに使用した。MS(ESI)計算値C
15H
17N
7O311、測定値312[M+H]
+。
ステップ11: 0℃の条件下において、7−[メチル−[7−ヒドロピロロ[2、3−d]ピリミジン−4−イル]アミノ]−5、6、7、8−テトラヒドロイミダゾ[1、2−a]ピリジン−2−カルボキサミド(2.0g、6.4mmol)とトリエチルアミン(3.9g、38.5mmol)のTHF(20mL)溶液中にTFAA(4.1g、19.3mmol)を滴加して、滴加し終わった後、反応液を常温下で30分間撹拌した。LC−MSから出発物質を完全に消耗されたことを示した。反応混合物を氷水(20mL)に入れ込み、DCM/MeOH(5:1、100mL*2)で抽出した。混合した有機層を飽和食塩水(20mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥、濾過した後に、減圧の条件下において濃縮し、残留物として得られた。残留物をカラムクロマトグラフィー(DCM/MeOH=40/1 to 20:1)で純化して、7−[メチル−[7−ヒドロピロロ[2、3−d]ピリミジン−4−イル]アミノ]−5、6、7、8−テトラヒドロイミダゾ[1、2−a]ピリジン−2−ニトリル(12、378mg、 収率19.8%)として得られた。MS(ESI)計算値C
15H
15N
7 293、測定値294[M+H]
+。1H NMR(400MHz、DMSO−d6) 11.44−11.71(m、1H)、7.99−8.17(m、2H)、7.11−7.20(m、1H)、6.63(dd、J=1.76、3.26 Hz、1H)、5.33(br.s.、1H)、4.21−4.31 (m、1H)、4、13(dt、J=4.14、12.49 Hz、1H)、3.27(s、3H)、2.91−3.11(m、2H)、2.31−2.44(m、1H)、2.07(d、J=11.54Hz、1H).
ステップ12: キラルカラムを用いて、ラセミ化した7−[メチル−[7−ヒドロピロロ[2、3−d]ピリミジン−4−イル]アミノ]−5、6、7、8−テトラヒドロイミダゾ[1、2−a]ピリジン−2−ニトリル(30mg、102.3umol)を分離して、化合物1として得られた、10mg、収率32.8%。
SFC分離条件:
カラム:AD(250mm*30mm、10um)キラルカラム
移動相:A:超臨界CO
2、B:B:エタノール(0.1%イソプロパノールを含む)、A:B=55:45
流速:80mL/min
カラム温度:38℃
波長:220nm
注入圧:100Bar
ノズル温度:60℃
蒸発温度:20℃
再調整温度:25℃
化合物1:保持時間6.407min; MS(ESI)計算値C
15H
15N
7293、測定値294[M+H]
+。純度98.8%、e.e.98.9%;[α]
D20=+78.4°(c=0.6、DMSO)。
MS ESI calcd. For C
15H
15N
7[M+H]
+ 294、 found 294.
1H NMR(400MHz、DMSO−d
6) δ ppm 2.02−2.15(m、1H)、 2.39(qd、J=12.42、5.90Hz、1H)、2.92−3.12(m、2H)、3.28(s、3H)、4.05−4.36(m、2H)、5.20−5.45(m、1H)、6.64(dd、J=3.39、1.88Hz、1H)、7.17(dd、J=3.26、2.51Hz、1H)、8.02−8.17(m、2H)、11.69(brs、1H)。