特許第6788209号(P6788209)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】6788209
(24)【登録日】2020年11月4日
(45)【発行日】2020年11月25日
(54)【発明の名称】電子機器及びホルダ
(51)【国際特許分類】
   F21V 8/00 20060101AFI20201116BHJP
   F21V 5/00 20180101ALI20201116BHJP
   F21V 15/01 20060101ALI20201116BHJP
   G02B 6/42 20060101ALI20201116BHJP
   F21Y 115/10 20160101ALN20201116BHJP
【FI】
   F21V8/00 360
   F21V8/00 310
   F21V5/00 320
   F21V15/01 530
   F21V15/01 360
   G02B6/42
   F21Y115:10
【請求項の数】11
【全頁数】21
(21)【出願番号】特願2020-35376(P2020-35376)
(22)【出願日】2020年3月2日
【審査請求日】2020年3月31日
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】518133201
【氏名又は名称】富士通クライアントコンピューティング株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110002147
【氏名又は名称】特許業務法人酒井国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】大島 潮
(72)【発明者】
【氏名】石田 義春
(72)【発明者】
【氏名】佐藤 豊
【審査官】 下原 浩嗣
(56)【参考文献】
【文献】 国際公開第2017/047052(WO,A1)
【文献】 特開2001−194533(JP,A)
【文献】 特開2007−027053(JP,A)
【文献】 国際公開第2016/189691(WO,A1)
【文献】 特開2017−136944(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
F21V 8/00
F21V 5/00
F21V 15/01
G02B 6/42
F21Y 115/10
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
光源が搭載された基板と、
それぞれが受光面を有し、前記光源から前記受光面に入射した光を伝える、可撓性の複数の導光管と、
孔が設けられ、前記孔に嵌め込まれた前記複数の導光管の前記受光面と前記光源とが向かい合うように前記基板を保持するホルダと、
を具備する電子機器。
【請求項2】
前記ホルダは、前記受光面に当接し、前記受光面が前記光源に近付くことを制限するストッパを有する、請求項1の電子機器。
【請求項3】
前記複数の導光管が収容される溝が設けられ、前記複数の導光管から出射した光を拡散する拡散部材、
をさらに具備し、
前記複数の導光管はそれぞれ、前記溝の内部で円弧状に曲げられた曲部を有し、前記曲部の復元力により前記受光面を前記ストッパに押し付け、
前記曲部の内周側及び外周側の端が、前記拡散部材から少なくとも部分的に離間する、
請求項2の電子機器。
【請求項4】
前記ホルダは、前記複数の導光管を囲む壁と、前記壁に設けられるとともに前記受光面と直交する第1の方向に前記光源に近づくに従って狭まるガイド面と、を有し、前記壁により前記拡散部材に取り付けられる、請求項3の電子機器。
【請求項5】
前記ホルダは、前記孔の少なくとも一部を形成する内面を有し、
前記内面は、前記第1の方向に前記光源に近づくに従って狭まる、
請求項4の電子機器。
【請求項6】
前記内面は、前記孔の一部を形成する第1の傾斜面と、前記孔の他の一部を形成し、前記第1の傾斜面と前記第1の方向に並び、前記第1の傾斜面よりも前記光源に近い、第2の傾斜面と、を有し、
前記孔の中心軸に対する前記第1の傾斜面の傾斜角度は、前記孔の前記中心軸に対する前記第2の傾斜面の傾斜角度よりも大きい、
請求項5の電子機器。
【請求項7】
前記第1の方向と直交する第2の方向において、前記ガイド面の幅は、前記内面の幅よりも大きい、請求項6の電子機器。
【請求項8】
前記孔の前記中心軸に対する前記ガイド面の傾斜角度は、前記孔の前記中心軸に対する前記第1の傾斜面の傾斜角度よりも小さい、請求項7の電子機器。
【請求項9】
前記ホルダは、第1の係合部と、第2の係合部と、を有し、
前記基板は、前記第1の係合部に係合可能な第3の係合部と、前記第2の係合部に係合可能であるとともに前記第1の係合部に係合可能でない第4の係合部と、を有する、
請求項1乃至請求項8のいずれか一つの電子機器。
【請求項10】
前記基板、前記複数の導光管、及び前記ホルダを収容する筐体、
をさらに具備し、
前記筐体は、前記第1の係合部に係合可能な第5の係合部と、前記第2の係合部に係合可能であるとともに前記第1の係合部に係合可能でない第6の係合部と、を有する、
請求項9の電子機器。
【請求項11】
可撓性の複数の導光管が挿入される孔が設けられた、挿入部と、
光源と前記複数の導光管の受光面とが向かい合うように、前記光源が搭載された基板を保持する、保持部と、
を有するホルダ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明の実施形態は、電子機器及びホルダに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、光源から出射された光を所望の部分へ伝える導光部材を備える電子機器が知られている。導光部材として、例えば、剛体である部品や、可撓性の導光パイプが知られている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2009−32695号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
電子機器が複数の導光パイプを備える場合、複数の導光パイプのそれぞれの受光面と光源との間の距離及び姿勢が均一にされることで、複数の導光パイプに入射する光が均一となり得る。しかし、導光パイプは可撓性であるため、光源に対する複数の導光パイプの位置及び姿勢を均一に設定することが難しいことがある。
【0005】
本発明が解決する課題の一例は、光源に対する可撓性の複数の導光管の位置決めが容易な電子機器及びホルダを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の第1態様に係る電子機器は、光源が搭載された基板と、それぞれが受光面を有し、前記光源から前記受光面に入射した光を伝える、可撓性の複数の導光管と、孔が設けられ、前記孔に嵌め込まれた前記複数の導光管の前記受光面と前記光源とが向かい合うように前記基板を保持するホルダと、を備える。
【0007】
前記電子機器では、前記ホルダは、前記受光面に当接し、前記受光面が前記光源に近付くことを制限するストッパを有する。
【0008】
前記電子機器は、前記複数の導光管が収容される溝が設けられ、前記複数の導光管から出射した光を拡散する拡散部材、をさらに備え、前記複数の導光管はそれぞれ、前記溝の内部で円弧状に曲げられた曲部を有し、前記曲部の復元力により前記受光面を前記ストッパに押し付け、前記曲部の内周側及び外周側の端が、前記拡散部材から少なくとも部分的に離間する。
【0009】
前記電子機器では、前記ホルダは、前記複数の導光管を囲む壁と、前記壁に設けられるとともに前記受光面と直交する第1の方向に前記光源に近づくに従って狭まるガイド面と、を有し、前記壁により前記拡散部材に取り付けられる。
【0010】
前記電子機器では、前記ホルダは、前記孔の少なくとも一部を形成する内面を有し、前記内面は、前記第1の方向に前記光源に近づくに従って狭まる。
【0011】
前記電子機器では、前記内面は、前記孔の一部を形成する第1の傾斜面と、前記孔の他の一部を形成し、前記第1の傾斜面と前記第1の方向に並び、前記第1の内面よりも前記光源に近い、第2の傾斜面と、を有し、前記孔の中心軸に対する前記第1の傾斜面の傾斜角度は、前記孔の前記中心軸に対する前記第2の傾斜面の傾斜角度よりも大きい。
【0012】
前記電子機器では、前記第1の方向と直交する第2の方向において、前記ガイド面の幅は、前記内面の幅よりも大きい。
【0013】
前記電子機器では、前記孔の前記中心軸に対する前記ガイド面の傾斜角度は、前記孔の前記中心軸に対する前記第1の傾斜面の傾斜角度よりも小さい。
【0014】
前記電子機器では、前記ホルダは、第1の係合部と、第2の係合部と、を有し、前記基板は、前記第1の係合部に係合可能な第3の係合部と、前記第2の係合部に係合可能であるとともに前記第1の係合部に係合可能でない第4の係合部と、を有する。
【0015】
前記電子機器は、前記基板、前記複数の導光管、及び前記ホルダを収容する筐体、をさらに備え、前記筐体は、前記第1の係合部に係合可能な第5の係合部と、前記第2の係合部に係合可能であるとともに前記第1の係合部に係合可能でない第6の係合部と、を有する。
【0016】
本発明の第2態様に係るホルダは、可撓性の複数の導光管が挿入される孔が設けられた、挿入部と、光源と前記複数の導光管の受光面とが向かい合うように、前記光源が搭載された基板を保持する、保持部とを有する。
【発明の効果】
【0017】
本発明の上記態様によれば、光源に対する可撓性の複数の導光管の位置決めが容易な電子機器及びホルダを得ることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0018】
図1図1は、一つの実施形態に係るパーソナルコンピュータ(PC)を示す正面図である。
図2図2は、本実施形態のPCの一部を分解して示す斜視図である。
図3図3は、本実施形態のPCの一部を分解して、図2と異なる方向から示す斜視図である。
図4図4は、本実施形態のPCの一部を示す断面図である。
図5図5は、本実施形態の拡散部材の一部及び二つの導光パイプの一部を示す斜視図である。
図6図6は、本実施形態の拡散部材及び導光パイプの一部と、基板と、ホルダとを示す断面図である。
図7図7は、本実施形態の基板及びホルダを分解して示す斜視図である。
図8図8は、本実施形態の基板及びホルダを分解して、図7とは異なる方向から示す斜視図である。
図9図9は、本実施形態のフロントカバーの一部を示す斜視図である。
図10図10は、本実施形態のフロントカバーの他の一部を示す斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0019】
以下に、一つの実施形態について、図1乃至図10を参照して説明する。なお、本明細書において、実施形態に係る構成要素及び当該要素の説明が、複数の表現で記載されることがある。構成要素及びその説明は、一例であり、本明細書の表現によって限定されない。構成要素は、本明細書におけるものとは異なる名称でも特定され得る。また、構成要素は、本明細書の表現とは異なる表現によっても説明され得る。
【0020】
図1は、一つの実施形態に係るパーソナルコンピュータ(PC)10を示す正面図である。PC10は、電子機器の一例である。なお、電子機器は、PC10に限らず、スマートフォン、携帯電話、タブレット端末、携帯情報端末(PDA)、ゲーム機、ウェアラブル機器、又は他の電子機器であっても良い。
【0021】
図1に示すように、PC10は、デスクトップコンピュータである。なお、PC10は、ポータブルコンピュータであっても良い。PC10は、筐体11を有する。筐体11は、例えば、中央演算処理装置(CPU)と、ランダムアクセスメモリ(RAM)と、マザーボード(M/B)及びドーターボードのような種々の回路基板と、ハードディスクドライブ(HDD)又はソリッドステートドライブ(SSD)のような記録装置と、電源ユニットと、のような種々の部品を収容する。
【0022】
筐体11は、フロントカバー15を有する。フロントカバー15は、筐体11の内部を覆う。フロントカバー15は、例えば、合成樹脂又は金属により作られる。フロントカバー15は、有色であり、光を透過し難い。
【0023】
図2は、本実施形態のPC10の一部を分解して示す斜視図である。図3は、本実施形態のPC10の一部を分解して、図2と異なる方向から示す斜視図である。フロントカバー15は、図2に示す外面15aと、図3に示す内面15bとを有する。外面15aは、筐体11の外部に向く。内面15bは、外面15aの反対側に位置し、筐体11の内部に向く。
【0024】
図2に示すように、フロントカバー15の外面15aに、取付溝16が設けられる。取付溝16は、外面15aに開口するとともに、略四角形の枠状に形成される。なお、取付溝16の形状は、この例に限られない。
【0025】
図4は、本実施形態のPC10の一部を示す断面図である。図4に示すように、取付溝16の底面16aに、二つの挿通孔18が設けられる。なお、図4は、二つの挿通孔18のうち一方を示す。挿通孔18は、取付溝16の底面16aと、フロントカバー15の内面15bとを連通する。このため、取付溝16は、挿通孔18を通じて内面15bにも部分的に開口する。
【0026】
図3に示すように、PC10は、拡散部材21と、二つの導光パイプ22と、二つの基板23と、二つのホルダ24とをさらに有する。拡散部材21の少なくとも一部と、導光パイプ22と、基板23と、ホルダ24とは、筐体11に収容されている。
【0027】
導光パイプ22は、導光管の一例であり、ライトパイプ、光チューブとも称され得る。導光パイプ22の数は、二つに限らず、三つ以上であっても良い。また、基板23及びホルダ24の数も、二つに限らず、一つ又は三つ以上であっても良い。
【0028】
拡散部材21は、例えば、ポリカーボネートのような合成樹脂により作られる。拡散部材21は、例えば、光を透過可能な乳白色の部品であり、入射した光を拡散して出射する。拡散部材21は、略四角形の枠状に形成され、二つの第1の辺部21aと、二つの第2の辺部21bとを有する。
【0029】
二つの第1の辺部21aは、互いに略平行に延びる。一方の第2の辺部21bは、二つの第1の辺部21aの一方の端部に接続される。他方の第2の辺部21bは、二つの第1の辺部21aの他方の端部に接続される。二つの第2の辺部21bは、互いに略平行に延びる。略四角形の枠状の拡散部材21において、第1の辺部21aは短辺を形成し、第2の辺部21bは長辺を形成する。
【0030】
各図面に示されるように、本明細書において、便宜上、X軸、Y軸及びZ軸が定義される。X軸とY軸とZ軸とは、互いに直交する。X軸は、第1の辺部21aと平行に設けられる。Y軸は、第2の辺部21bと平行に設けられる。
【0031】
さらに、本明細書において、X方向、Y方向及びZ方向が定義される。X方向は、X軸に沿う方向であって、X軸の矢印が示す+X方向と、X軸の矢印の反対方向である−X方向とを含む。Y方向は、Y軸に沿う方向であって、Y軸の矢印が示す+Y方向と、Y軸の矢印の反対方向である−Y方向とを含む。Z方向は、Z軸に沿う方向であって、Z軸の矢印が示す+Z方向と、Z軸の矢印の反対方向である−Z方向とを含む。
【0032】
拡散部材21は、取付溝16に対応した形状を有し、取付溝16に筐体11の外側から嵌め込まれる。例えば、拡散部材21に設けられた爪がフロントカバー15に設けられた溝にスナップフィットで係合する。これにより、拡散部材21がフロントカバー15に取り付けられる。
【0033】
図5は、本実施形態の拡散部材21の一部及び二つの導光パイプ22の一部を示す斜視図である。拡散部材21は、図2の外壁31と、図5の二つの側壁32、四つの突出壁33、及び二つの中間壁34とを有する。なお、図5は、四つの突出壁33のうち二つと、二つの中間壁34のうち一つとを示す。外壁31、側壁32、突出壁33、及び中間壁34は、例えば一体に形成される。
【0034】
図2に示すように、外壁31は、略四角形の枠状に延びている。外壁31は、外面31aを有する。外面31aは、−Z方向に向くとともに筐体11の外部に向き、フロントカバー15の外面15aに略連続する。なお、外面31aは、この例に限られない。
【0035】
二つの側壁32は、外壁31から筐体11の内部に向かって突出するとともに、互いに離間している。一方の側壁32は、枠状の外壁31の内周の縁から突出する。他方の側壁32は、枠状の外壁31の外周の縁から突出する。
【0036】
図5に示すように、突出壁33は、第1の辺部21aに設けられる。突出壁33は、側壁32の先端32aから+Z方向に突出する。先端32aは、外壁31の反対側に位置する側壁32の端部である。また、先端32aは、+Z方向における外壁31の端部である。
【0037】
突出壁33は、当該突出壁33が突出する側壁32と平行に延びるとともに当該側壁32に連続する。例えば、第1の辺部21aにおいて、側壁32及び突出壁33は、X−Z平面上に広がる。
【0038】
例えば、二つの突出壁33が一方の側壁32から突出するとともに、他の二つの突出壁33が他方の側壁32から突出する。一方の側壁32から突出した一つの突出壁33と、他方の側壁32から突出した一つの突出壁33とは、間隔を介して並べられる。
【0039】
例えば、一対の突出壁33が、一方の第1の辺部21aに設けられ、間隔を介してY方向に並べられる。他の一対の突出壁33は、他方の第1の辺部21aに設けられ、間隔を介してY方向に並べられる。なお、突出壁33の配置はこの例に限られない。
【0040】
突出壁33はそれぞれ、二つの側縁33aと、二つの曲縁33bと、二つの突起33cと、端縁33dとを有する。側縁33aは、X方向に向く突出壁33の縁であり、Z方向に延びている。曲縁33bは、−Z方向における側縁33aの端と側壁32の先端32aとの間で略円弧状に延びている。突起33cは、+Z方向における側縁33aの端部からX方向に突出する。端縁33dは、+Z方向における突出壁33の端に設けられ、略X方向に延びている。
【0041】
上述の外壁31、二つの側壁32、及び四つの突出壁33を有することで、拡散部材21は、略U字状の断面を有する。このため、拡散部材21の内側に、収容溝35が設けられる。収容溝35は、溝の一例である。
【0042】
収容溝35は、二つの側壁32の間と、一対の突出壁33の間と、に形成される空間である。収容溝35は、筐体11の内側に向かって開口する。収容溝35は、外壁31に沿って、略四角形の枠状に形成される。図4に示すように、二つの側壁32の間に形成される収容溝35の一部は、取付溝16の底面16aにより少なくとも部分的に塞がれる。
【0043】
中間壁34は、外壁31から筐体11の内部に向かって+Z方向に突出する。中間壁34は、例えば、第1の辺部21aに設けられ、二つの側壁32に接続されるとともに、当該二つの側壁32から突出する一対の突出壁33に接続される。二つの中間壁34は、収容溝35を二つに区切る。
【0044】
外壁31と、中間壁34とは、収容溝35の底面35aを形成する。底面35aは、第1の底面35aaと、第2の底面35abと、第3の底面35acとを有する。第1の底面35aaは、外壁31により形成され、+Z方向に向く。第2の底面35abは、中間壁34により形成され、X方向に向く。第3の底面35acは、第1の底面35aaと第2の底面35abとの間で略円弧状に延びる曲面である。
【0045】
突出壁33及び中間壁34は、挿通孔18を通って取付溝16から筐体11の内部へ突出する。言い換えると、突出壁33及び中間壁34の一部は、筐体11の内部に位置する。
【0046】
二つの導光パイプ22は、例えば、略透明で光を透過可能な、可撓性の略円柱状の棒である。なお、導光パイプ22は、この例に限られず、例えば、略角柱状に形成されても良い。また、導光パイプ22は、光を透過可能であれば、半透明であっても良い。
【0047】
図5に示すように、二つの導光パイプ22はそれぞれ、略平坦な二つの端面22aと、外周面22bとを有する。なお、図5は、二つの端面22aのうち一方を示す。端面22aは、受光面の一例である。
【0048】
端面22aは、長手方向における導光パイプ22の端に位置する。導光パイプ22は、一方の端面22aに入射した光を他方の端面22aに伝えるとともに、他方の端面22a及び外周面22bから出射する。
【0049】
導光パイプ22は、例えば、合成樹脂によって作られる。例えば、導光パイプ22の外周面22bはフッ素樹脂によって作られ、導光パイプ22の内部はエラストマーによって作られる。なお、導光パイプ22の材料は、この例に限られない。
【0050】
導光パイプ22の少なくとも一部が、拡散部材21の収容溝35に収容される。例えば、一方の導光パイプ22が、収容溝35のうち中間壁34により区切られた一方の部分に収容され、他方の導光パイプ22が、収容溝35のうち中間壁34により区切られた他方の部分に収容される。
【0051】
図4に示すように、二つの導光パイプ22はそれぞれ、第1の延部41と、第2の延部42と、曲部43と、をさらに有する。第1の延部41は、収容溝35の第1の底面35aaに沿って延びている。第2の延部42は、収容溝35の第2の底面35abに沿って、又は第2の底面35abと略平行に、略Z方向に延びている。
【0052】
二つの第2の延部42は、当該二つの第2の延部42の間に中間壁34が配置されるように、X方向に並べられる。導光パイプ22の端面22aは、第2の延部42に設けられ、略+Z方向に向く。
【0053】
曲部43は、導光パイプ22のうち第1の延部41と第2の延部42との間の部分である。曲部43は、収容溝35の内部で略円弧状に曲げられている。曲部43の内周側の端43aと、曲部43の外周側の端43bとは、拡散部材21から少なくとも部分的に離間している。
【0054】
内周側の端43aは、円弧状に曲げられた曲部43の曲率中心に最も近い曲部43の端部である。外周側の端43bは、曲部43の曲率中心から最も遠い曲部43の端部である。曲部43の外周側の端43bは、間隔を介して底面35aの第3の底面35acに向き、第3の底面35acから離間している。曲部43の曲率半径は、第3の底面35acの曲率半径よりも大きい。
【0055】
図6は、本実施形態の拡散部材21及び導光パイプ22の一部と、基板23と、ホルダ24とを示す断面図である。基板23は、例えば、ガラスエポキシ基板のようなリジッドな基板である。なお、基板23はこの例に限られない。
【0056】
二つの基板23はそれぞれ、第1の搭載面51と、第2の搭載面52と、外縁53と、を有する。第1の搭載面51及び第2の搭載面52は、略平坦に形成され、互いに反対側に位置する。第1の搭載面51は、−Z方向に向くとともに、導光パイプ22の端面22aに向く。第2の搭載面52は、+Z方向に向く。
【0057】
図7は、本実施形態の基板23及びホルダ24を分解して示す斜視図である。図8は、本実施形態の基板23及びホルダ24を分解して、図7とは異なる方向から示す斜視図である。図7に示すように、外縁53は、第1の搭載面51と第2の搭載面52との間に位置する。
【0058】
外縁53に、四つの切欠き53aが設けられる。四つの切欠き53aのうち二つは、外縁53のうち+Y方向に向く部分に設けられる。四つの切欠き53aのうち他の二つは、外縁53のうち−Y方向に向く部分に設けられる。
【0059】
二つの切欠き53aの間に、凸部53bが形成される。また、他の二つの切欠き53aの間に、凸部53cが形成される。凸部53cは、凸部53bの反対側に位置する。一つの基板23において、凸部53bは第3の係合部の一例であり、凸部53cは第4の係合部の一例である。
【0060】
一つの基板23において、凸部53bを形成する二つの切欠き53aの形状及び/又は位置は、凸部53cを形成する二つの切欠き53aの形状及び/又は位置と異なる。本実施形態では、凸部53bを形成する二つの切欠き53aの間の距離が、凸部53cを形成する二つの切欠き53aの間の距離よりも短い。
【0061】
第1の搭載面51に、二つの光源55が搭載される。光源55は、例えば、発光ダイオード(LED)である。なお、光源55は、この例に限られず、他の光を発する要素であっても良い。
【0062】
光源55は、例えば、複数色のうち入力された電気信号に応じた色の光を出射することが可能である。なお、光源55は、単色の光源であっても良い。二つの光源55は、X方向に互いに隣接する。
【0063】
図6に示すように、二つの光源55は、二つの導光パイプ22の端面22aに向く。すなわち、一方の光源55は一方の導光パイプ22の端面22aに向き、他方の光源55は他方の導光パイプ22の端面22aに向く。
【0064】
第2の搭載面52に、コネクタ56が搭載される。図4に示すように、コネクタ56に、ケーブル57が接続される。ケーブル57は、コネクタ56と、基板23に設けられた配線と、を介して光源55に電気的に接続される。例えば、CPUがケーブル57を介して光源55に制御信号を入力し、電源装置がケーブル57を介して光源55に電力を供給する。
【0065】
ホルダ24は、例えば、合成樹脂又は金属により作られる。ホルダ24は、有色であり、光を透過し難い。なお、ホルダ24の材料及び色は、この例に限られない。図8に示すように、ホルダ24は、挿入部60と、第1の保持部61と、第2の保持部62とを有する。第1の保持部61は、保持部の一例である。
【0066】
挿入部60、第1の保持部61、及び第2の保持部62は、例えば、一体に形成される。挿入部60は、二つの筒部71と、二つのストッパ72と、フランジ73と、二つの脚部74とを有する。
【0067】
二つの筒部71はそれぞれ、Z方向に延びる略円筒状に形成される。二つの筒部71は、X方向に並べられ、互いに結合されている。図6に示すように、筒部71はそれぞれ、第1の端面71aと、第2の端面71bと、第1の内周面71cと、第2の内周面71dと、外周面71eとを有する。第2の内周面71dは、内面の一例である。
【0068】
第1の端面71aは、+Z方向における筒部71の端に位置する。第1の端面71aは、基板23の第1の搭載面51に向き、当該第1の搭載面51に接触する。なお、第1の端面71aは、第1の搭載面51から離間していても良い。
【0069】
第2の端面71bは、第1の端面71aの反対側に設けられる。第2の端面71bは、−Z方向における筒部71の端に位置する。第2の端面71bは、突出壁33の端縁33dに向き、当該端縁33dに接触する。なお、第2の端面71bは、端縁33dから離間していても良い。
【0070】
筒部71が略円筒状に形成されることで、筒部71の内部に挿入孔75が設けられる。挿入孔75は、孔の一例である。挿入孔75は、略Z方向に延び、第1の端面71aと第2の端面71bとを連通する。第1の内周面71c及び第2の内周面71dは、当該挿入孔75を形成(規定、区画)する。
【0071】
第1の内周面71cは、第1の端面71aに接続され、挿入孔75のうち第1の端面71aの近傍に位置する部分を形成する。図8に示すように、第1の内周面71cは、略四角筒状に形成される。なお、第1の内周面71cは、他の形状に形成されても良い。
【0072】
図6に示すように、第1の内周面71cにより形成される挿入孔75の一部に、一つの光源55が収容される。なお、一つの挿入孔75に複数の光源55が収容されても良い。第1の内周面71cにより形成される挿入孔75の一部は、光源55よりも大きい空間である。なお、光源55の少なくとも一部が挿入孔75の外部に位置しても良い。
【0073】
第2の内周面71dは、挿入孔75の一部を形成する。第2の内周面71dは、略円錐状の曲面であり、Z方向に光源55に近づくに従って狭まる。言い換えると、第2の内周面71dの内径は、Z方向に光源55に近づくに従って短くなる。なお、第2の内周面71dの内径は、一定であっても良い。
【0074】
第2の内周面71dは、第1の傾斜面71daと、第2の傾斜面71dbとを有する。第1の傾斜面71daは、第2の端面71bに接続され、挿入孔75のうち第2の端面71bの近傍に位置する部分を形成する。
【0075】
第2の傾斜面71dbは、挿入孔75の他の一部を形成する。第2の傾斜面71dbは、第1の傾斜面71daとZ方向に並び、第1の傾斜面71daよりも光源55に近い。Z方向は、第1の方向の一例である。第2の傾斜面71dbは、第1の傾斜面71daと第1の内周面71cとの間に位置する。
【0076】
挿入孔75の中心軸Axに対する第1の傾斜面71daの傾斜角度は、挿入孔75の中心軸Axに対する第2の傾斜面71dbの傾斜角度よりも大きい。言い換えると、挿入孔75が延びるZ方向に対する第1の傾斜面71daの傾斜角度は、Z方向に対する第2の傾斜面71dbの傾斜角度よりも大きい。
【0077】
挿入部60の複数の挿入孔75に、複数の導光パイプ22が挿入される。具体的には、第2の内周面71dが形成する挿入孔75の一部に、一つの導光パイプ22の第2の延部42が嵌め込まれる。
【0078】
本実施形態では、一つのホルダ24に二つの挿入孔75が設けられる。このため、一つのホルダ24の二つの挿入孔75に、二つの導光パイプ22が嵌め込まれる。なお、一つの挿入孔75に、複数の導光パイプ22が収容されても良い。
【0079】
第2の内周面71dの最小の直径は、導光パイプ22の直径と同じか、導光パイプ22の直径よりも長い。導光パイプ22は、第2の内周面71dに接触していても良いし、第2の内周面71dから離間していても良い。
【0080】
ストッパ72が、第1の内周面71cと第2の内周面71dとの間に位置する。ストッパ72は、第1の内周面71c(第2の内周面71d)から、挿入孔75の内側に突出する。本実施形態において、ストッパ72は、略円環状に形成される。なお、ストッパ72の形状は、この例に限られない。
【0081】
Z方向における第1の端面71aとストッパ72との間の距離は、Z方向における光源55の長さ(厚さ)よりも長い。このため、ストッパ72は、光源55から離間している。なお、ストッパ72の位置は、この例に限られない。
【0082】
ストッパ72に、導光パイプ22の端面22aが当接している。このため、ストッパ72は、光源55と、導光パイプ22の端面22aとの間に介在する。ストッパ72は、端面22aに当接することで、導光パイプ22の端面22aが光源55に近づくことを制限する。
【0083】
光源55と、導光パイプ22の端面22aとは、間隔を介して向かい合う。導光パイプ22の端面22aは、ストッパ72の全周に当接することで向きを調整され、+Z方向に向く。このため、導光パイプ22の端面22aは、Z方向と略直交する。
【0084】
外周面71eは、第1の内周面71c及び第2の内周面71dの反対側に位置する。外周面71eから、フランジ73が突出する。フランジ73は、例えば、X−Y平面上に広がる略矩形状に形成される。
【0085】
二つの脚部74は、X方向におけるフランジ73の両端から、+Z方向に突出している。二つの脚部74の間に、二つの筒部71が位置する。Z方向において、脚部74の先端74aは、筒部71の第1の端面71aと略同一の位置にある。脚部74の先端74aは、基板23の第1の搭載面51に向き、当該第1の搭載面51に接触する。なお、先端74aは、第1の搭載面51から離間していても良い。
【0086】
図8に示すように、第1の保持部61は、二つの第1の爪80を有する。以下、二つの第1の爪80を、第1の爪80A,80Bと個別に称する場合がある。二つの第1の爪80A,80Bに共通する説明は、第1の爪80についての説明として記載される。
【0087】
二つの第1の爪80は、Y方向におけるフランジ73の両端から、+Z方向に突出している。二つの第1の爪80の間に、二つの筒部71が位置する。このため、二つの挿入孔75に収容された二つの光源55は、二つの第1の爪80により囲まれている。
【0088】
二つの第1の爪80はそれぞれ、二つの第1の柱部81と、第1の係合部82と、を有する。第1の柱部81は、X方向に互いに離間して、フランジ73から+Z方向に突出している。第1の係合部82は、一方の第1の柱部81の先端と、他方の第1の柱部81の先端と、の間でX方向に延びている。
【0089】
二つの第1の爪80は、第1の柱部81が弾性変形することで、互いに近付き又は互いに遠ざかるように弾性変形することができる。さらに、第1の爪80に、二つの第1の柱部81、第1の係合部82、及びフランジ73により形成(規定、区画)された第1の係合孔85が設けられる。
【0090】
第1の爪80Aの形状と、第1の爪80Bの形状とは、互いに異なる。本実施形態では、第1の爪80Aにおける二つの第1の柱部81の間の距離が、第1の爪80Bにおける二つの第1の柱部81の間の距離よりも短い。
【0091】
上記差異により、第1の爪80Aの第1の係合孔85の形状と、第1の爪80Bの第1の係合孔85の形状と、も互いに異なる。第1の爪80Aの第1の係合孔85は、第1の係合部の一例である。第1の爪80Bの第1の係合孔85は、第2の係合部の一例である。なお、第1の爪80はこの例に限られない。
【0092】
第1の保持部61は、基板23を保持する。本実施形態では、第1の爪80Aの第1の係合孔85に、基板23の凸部53bが嵌め込まれる。さらに、第1の爪80Bの第1の係合孔85に、凸部53cが嵌め込まれる。これにより、ホルダ24は、第1の爪80によって、基板23に取り付けられる。さらに、基板23の二つの切欠き53aに、第1の爪80の二つの第1の柱部81の一部が嵌め込まれても良い。
【0093】
基板23の凸部53bは、第1の爪80Aの第1の係合孔85に係合可能である。また、基板23の凸部53cは、第1の爪80Bの第1の係合孔85に嵌合可能であるが、第1の爪80Aの第1の係合孔85に係合可能ではない。なお、基板23の凸部53bは、第1の爪80Bの第1の係合孔85に係合可能であっても良い。
【0094】
例えば、X方向において、基板23の凸部53cの幅は、第1の爪80Bの第1の係合孔85の幅と同じかより小さいが、第1の爪80Aの第1の係合孔85の幅よりも大きい。なお、凸部53b,53c及び第1の係合孔85は、この例に限られない。
【0095】
図6に示すように、第1の保持部61が基板23を保持すると、光源55が挿入孔75に収容される。光源55と、挿入孔75に嵌め込まれた導光パイプ22の端面22aとは向かい合う。すなわち、ホルダ24の第1の保持部61は、導光パイプ22の端面22aと光源55とが向かい合うように、基板23を保持する。
【0096】
図7に示すように、第2の保持部62は、二つの第2の爪90を有する。第2の爪90は、壁の一例である。二つの第2の爪90は、X方向におけるフランジ73の両端から、−Z方向に突出している。二つの第2の爪90の間に、二つの筒部71が位置する。このため、二つの筒部71に嵌め込まれた二つの導光パイプ22は、二つの第2の爪90により囲まれている。
【0097】
二つの第2の爪90はそれぞれ、二つの第2の柱部91と、第2の係合部92と、を有する。第2の柱部91は、Y方向に互いに離間して、フランジ73から−Z方向に突出している。第2の係合部92は、一方の第2の柱部91の先端と、他方の第2の柱部91の先端と、の間でY方向に延びている。
【0098】
二つの第2の爪90は、第2の柱部91が弾性変形することで、互いに近付き又は互いに遠ざかるように弾性変形することができる。さらに、第2の爪90に、二つの第2の柱部91、第2の係合部92、及びフランジ73により形成(規定、区画)された第2の係合孔95が設けられる。
【0099】
図6に示すように、第2の係合部92に、ガイド面92aが設けられる。ガイド面92aは、二つの筒部71に嵌め込まれた二つの導光パイプ22に向くとともに、Z方向に光源55に近づくに従って狭まる。言い換えると、二つの第2の爪90のガイド面92aの間の距離は、Z方向に光源55に近づくに従って短くなる。なお、ガイド面92aは、この例に限られない。
【0100】
X方向において、ガイド面92aの幅は、筒部71の第2の内周面71dの幅よりも大きい。X方向におけるガイド面92aの幅は、X方向において、ガイド面92aのうち他方の第2の爪90に最も近い位置と、ガイド面92aのうち他方の第2の爪90から最も遠い位置と、の間の距離である。また、X方向におけるガイド面92aの幅は、Z方向において光源55に最も近い位置と、Z方向において光源55から最も遠い位置と、の間のX方向における距離でもある。X方向における第2の内周面71dの幅は、第2の内周面71dの最大の半径と最小の半径との差である。
【0101】
挿入孔75の中心軸Axに対するガイド面92aの傾斜角度は、挿入孔75の中心軸Axに対する第1の傾斜面71daの傾斜角度よりも小さい。言い換えると、挿入孔75が延びるZ方向に対するガイド面92aの傾斜角度は、Z方向に対する第1の傾斜面71daの傾斜角度よりも小さい。
【0102】
第2の保持部62と拡散部材21とは互いを保持する。本実施形態では、第2の爪90の第2の係合孔95に、拡散部材21の突起33cが嵌め込まれる。これにより、ホルダ24は、第2の爪90によって、拡散部材21に取り付けられる。また、ホルダ24は、拡散部材21を介して筐体11に取り付けられる。
【0103】
具体的には、拡散部材21の突起33cは、第2の爪90の第2の係合部92に接触し又は近接する。これにより、突起33cは、ホルダ24が拡散部材21に対し+Z方向に移動(離間)することを制限する。
【0104】
さらに、拡散部材21の突出壁33の端縁33dと、中間壁34の先端と、が筒部71の第2の端面71bに接触し又は近接する。これにより、端縁33d及び中間壁34は、ホルダ24が拡散部材21に対し−Z方向に移動(接近)することを制限する。
【0105】
さらに、突起33cは、第2の爪90の二つの第2の柱部91の間に位置する。これにより、突起33cは、ホルダ24が拡散部材21に対してY方向に移動することを制限する。
【0106】
図9は、本実施形態のフロントカバー15の一部を示す斜視図である。図10は、本実施形態のフロントカバー15の他の一部を示す斜視図である。図9及び図10に示すように、フロントカバー15は、二つの凸部100をさらに有する。
【0107】
以下、二つの凸部100を、凸部100A,100Bと個別に称する場合がある。二つの凸部100A,100Bに共通する説明は、凸部100についての説明として記載される。凸部100Aは、第5の係合部の一例である。凸部100Bは、第6の係合部の一例である。
【0108】
二つの凸部100はそれぞれ、フロントカバー15の内面15bから略+Z方向に突出する。凸部100Aは、一方の第1の辺部21aの近傍に位置する。凸部100Bは、他方の第1の辺部21aの近傍に位置する。
【0109】
第2の爪90によりホルダ24が拡散部材21に取り付けられると、凸部100がホルダ24の第1の係合孔85に嵌め込まれる。これにより、凸部100は、ホルダ24がフロントカバー15に対してX方向に移動することを制限する。
【0110】
凸部100Aは、第1の爪80Aの第1の係合孔85に係合可能である。また、凸部100Bは、第1の爪80Bの第1の係合孔85に嵌合可能であるが、第1の爪80Aの第1の係合孔85に係合可能ではない。なお、凸部100Aは、第1の爪80Bの第1の係合孔85に係合可能であっても良い。
【0111】
例えば、X方向において、凸部100Bの幅は、第1の爪80Bの第1の係合孔85の幅と同じかより小さいが、第1の爪80Aの第1の係合孔85の幅よりも大きい。なお、凸部100及び第1の係合孔85は、この例に限られない。
【0112】
以上のPC10において、光源55から出射した光が、導光パイプ22の一方の端面22aに入射する。導光パイプ22は、当該光を、部分的に他方の端面22aへ伝えるとともに、部分的に外周面22bから出射する。このため、導光パイプ22は、光源55により発光させられる。
【0113】
本実施形態において、導光パイプ22の一方の端面22aが一つの光源55から光を受け、他方の端面22aが他の一つの光源55から光を受ける。このため、導光パイプ22は、一方の端面22aから他方の端面22aに亘って略均一に光ることができる。
【0114】
筒部71は、一つの導光パイプ22及び一つの光源55を囲む。このため、筒部71は、導光パイプ22の一方の端面22aに、一つの光源55から出射された光が入射することを許容するが、当該光源55に隣接する他の光源55から出射された光が入射することを防ぐ。
【0115】
導光パイプ22は、拡散部材21の収容溝35に収容される。導光パイプ22の外周面22bから出射した光は、拡散部材21に入射する。拡散部材21は、導光パイプ22から出射した光を拡散させ、当該光により発光する。これにより、筐体11の外部に露出した拡散部材21の外面31aが発光し、PC10の見た目が向上する。外面31aは、連続したシームレスの環状に形成されており、略均一に光ることができる。
【0116】
導光パイプ22の曲部43は、少なくとも部分的に拡散部材21から離間している。しかし、導光パイプ22のうち、曲部43のような曲げられた部分は、第1の延部41及び第2の延部42のような略直線状の部分よりも強く発光する。このため、曲部43から出射した光は、曲部43と拡散部材21との間の空間で減衰したとしても、第1の延部41及び第2の延部42と略同等に拡散部材21を発光させる。
【0117】
PC10は、一つの導光パイプ22に面する二つの光源55から、色が異なる光を出射させても良い。これにより、拡散部材21の外面31aの色がグラデーションを持つことができる。また、PC10は、光源55から出射する光の色を経時的に変化させても良い。
【0118】
以下、PC10の製造方法の一部として、フロントカバー15、拡散部材21、導光パイプ22、基板23、及びホルダ24の組立方法について例示する。なお、PC10の製造方法は以下の方法に限らず、手順の前後が入れ替えられても良いし、他の方法を用いても良い。まず、拡散部材21の収容溝35に、二つの導光パイプ22が収容される。
【0119】
例えば、導光パイプ22の第2の延部42が、突出壁33の端縁33dから+Z方向に突出する。Z方向における二つの導光パイプ22の端面22aの位置は、大よそ同一に調整されるが、厳密に同一に調整されなくても良い。すなわち、Z方向における二つの導光パイプ22の端面22aの位置は、互いに異なっていても良い。
【0120】
次に、拡散部材21が、フロントカバー15の取付溝16に嵌め込まれる。この際、拡散部材21の突出壁33及び中間壁34と、導光パイプ22の第2の延部42及び曲部43とが、挿通孔18を通る。
【0121】
次に、基板23がホルダ24に取り付けられる。例えば、基板23は、第1の爪80を弾性変形させながら、二つの第1の爪80の間に挿入される。基板23の凸部53b,53cが第1の爪80A,80Bの第1の係合孔85に挿入されることで、基板23がホルダ24に固定され、基板23に搭載された光源55がホルダ24の挿入孔75に収容される。
【0122】
基板23の凸部53bが第1の爪80Aの第1の係合孔85に挿入され、凸部53cが第1の爪80Bの第1の係合孔85に挿入される。基板23が所望の姿勢と反対の姿勢であった場合、凸部53cが第1の爪80Aの第1の柱部81に干渉する。これにより、基板23が所望の姿勢でホルダ24に取付られる。
【0123】
次に、二つの導光パイプ22の第2の延部42が、ホルダ24の二つの第2の爪90の間に挿入される。例えば、二つの導光パイプ22は、弾性の復元力により、互いに異なる方向を向いたり、互いに離間したりする場合がある。
【0124】
例えば、導光パイプ22は、第2の爪90のガイド面92aに接触させられる。ホルダ24が拡散部材21に近づくように移動すると、傾斜した二つのガイド面92aが、二つの導光パイプ22を互いに近づけさせるとともに、X方向において二つの導光パイプ22の端面22aを挿入孔75に近づける。このように、ガイド面92aは、二つの導光パイプ22を大まかに束ね、所望の位置へガイドする。
【0125】
次に、ホルダ24が拡散部材21にさらに近づくように移動させられ、導光パイプ22がホルダ24の挿入孔75に挿入される。例えば、導光パイプ22は、第1の傾斜面71daに接触させられる。ホルダ24が拡散部材21に近づくように移動すると、傾斜した第1の傾斜面71da及び第2の傾斜面71dbが順に、導光パイプ22の端面22aの中心を、挿入孔75の中心軸Axに近づける。このように、第1の傾斜面71da及び第2の傾斜面71dbは、導光パイプ22を所望の位置へガイドする。
【0126】
ホルダ24が拡散部材21に近づく間、拡散部材21の突起33cが第2の爪90のガイド面92aに接触する。ホルダ24が拡散部材21にさらに近づくと、突起33cが二つの第2の爪90を互いに遠ざかるように弾性変形させ、第2の爪90の第2の係合部92を乗り越える。これにより、突起33cが第2の爪90の第2の係合孔95に挿入される。これにより、ホルダ24が拡散部材21に固定される。
【0127】
ホルダ24が拡散部材21に近づく間、導光パイプ22の端面22aが、挿入孔75の内部でストッパ72に当接する。ホルダ24が拡散部材21にさらに近づくと、ストッパ72が端面22aを押す。
【0128】
図4に示すように、導光パイプ22の曲部43の外周側の端43bは、拡散部材21から離間している。このため、拡散部材21の収容溝35には、ストッパ72に押された導光パイプ22の曲部43が収容溝35の底面35aに近づくことが可能な空間的余裕が存在する。ストッパ72に押された導光パイプ22の曲部43は、例えば、収容溝35の内部で底面35aに近づくとともに曲率を減少させる。
【0129】
上記の曲部43の移動及び変形により、ホルダ24は、導光パイプ22に妨げられることなく、拡散部材21に取り付けられる位置まで移動することができる。さらに、曲部43の復元力により、導光パイプ22は、端面22aをストッパ72に押し付ける。これにより、導光パイプ22の端面22aは、ストッパ72の全周に略均一に接触し、光源55から光が出射される−Z方向と直交する状態に保たれる。
【0130】
上述のように、ホルダ24が拡散部材21に取り付けられる前、Z方向における二つの導光パイプ22の端面22aの位置が、互いに異なることがある。この場合、二つの導光パイプ22の曲部43が互いに異なる曲率で収容溝35の内部で曲がる。これにより、ホルダ24が拡散部材21に取り付けられると、Z方向における二つの導光パイプ22の端面22aの位置が略同一に揃う。
【0131】
ホルダ24が拡散部材21に取り付けられる際、フロントカバー15の凸部100Aが第1の爪80Aの第1の係合孔85に挿入され、凸部100Bが第1の爪80Bの第1の係合孔85に挿入される。ホルダ24が所望の姿勢と反対の姿勢であった場合、凸部100Bが第1の爪80Aの第1の柱部81に干渉する。これにより、ホルダ24が所望の姿勢で拡散部材21及びフロントカバー15に取り付けられる。
【0132】
次に、基板23が、ケーブル57を介してドーターボードのような回路基板に電気的に接続される。以上により、フロントカバー15、拡散部材21、導光パイプ22、基板23、及びホルダ24の組立が完了する。
【0133】
以上のように、PC10(電子機器)は、光源55が搭載された基板23と、それぞれが端面22a(受光面)を有し、光源55から端面22aに入射した光を伝える、可撓性の複数の導光パイプ22(導光管)と、挿入孔75(孔)が設けられ、挿入孔75に嵌め込まれた複数の導光パイプ22の端面22aと光源55とが向かい合うように基板23を保持するホルダ24と、を備える。このような構成によれば、光源55に対する可撓性の複数の導光パイプ22の位置決めが容易となり、PC10の組立が容易となる。
【0134】
また、PC10では、ホルダ24は、端面22aに当接し、端面22aが光源55に近付くことを制限するストッパ72を有する。このような構成によれば、光源55と端面22aとの間の距離を所望の距離に保つことが可能となる。従って、複数の導光パイプ22の長さが互いに異なっても、光源55と端面22aとの間の距離を所望の距離に設定することが可能となり、PC10の組立が容易となる。さらに、複数の導光パイプ22に入射する光が略均一となり、PC10の見た目が向上する。
【0135】
また、PC10は、複数の導光パイプ22が収容される収容溝35(溝)が設けられ、複数の導光パイプ22から出射した光を拡散する拡散部材21、をさらに備え、複数の導光パイプ22はそれぞれ、収容溝35の内部で円弧状に曲げられた曲部43を有し、曲部43の復元力により端面22aをストッパ72に押し付け、曲部43の内周側及び外周側の端43a,43bが、拡散部材21から少なくとも部分的に離間する。このような構成によれば、導光パイプ22の長さに応じた曲率で曲部43が曲げられることができる。従って、複数の導光パイプ22の長さが互いに異なっても、光源55と端面22aとの間の距離を所望の距離に設定することが可能となり、PC10の組立が容易となる。さらに、光源55と端面22aとの間の距離を所望の距離に保つことが可能となるとともに、端面22aの向きを所望の向きに保つことが可能となる。
【0136】
また、PC10では、ホルダ24は、複数の導光パイプ22を囲む第2の爪90(壁)と、第2の爪90に設けられるとともに端面22aと直交するZ方向(第1の方向)に光源55に近づくに従って狭まるガイド面92aと、を有し、第2の爪90により拡散部材21に取り付けられる。このような構成によれば、複数の導光パイプ22が挿入孔75に挿入される際に、ガイド面92aが当該複数の導光パイプ22を挿入孔75に近づくようにガイドすることができる。さらに、ガイド面92aにより複数の導光パイプ22をガイドした第2の爪90を拡散部材21に取り付けることで、導光パイプ22へのホルダ24の取り付けが行われる。従って、PC10の組立が容易となる。さらに、第2の爪90が、複数の導光パイプ22をガイドする部分と、ホルダ24を導光パイプ22へ取り付ける部分と、を兼ねるため、ホルダ24を小型化することが可能となる。
【0137】
また、PC10では、ホルダ24は、挿入孔75の少なくとも一部を形成する第2の内周面71d(内面)を有し、第2の内周面71dは、Z方向に光源55に近づくに従って狭まる。このような構成によれば、比較的広い入口から挿入孔75に挿入された導光パイプ22が、Z方向に光源55に近づくに従って、Z方向と直交する方向における所望の位置へとガイドされる。従って、光源55に対して導光パイプ22の端面22aを所望の位置に配置することが可能となる。さらに、入口が比較的広くなるため、挿入孔75に導光パイプ22を挿入することが容易となる。
【0138】
また、PC10では、第2の内周面71dは、挿入孔75の一部を形成する第1の傾斜面71daと、挿入孔75の他の一部を形成し、第1の傾斜面71daとZ方向に並び、第1の傾斜面71daよりも光源55に近い、第2の傾斜面71dbと、を有し、挿入孔75の中心軸Axに対する第1の傾斜面71daの傾斜角度は、挿入孔75の中心軸Axに対する第2の傾斜面71dbの傾斜角度よりも大きい。このような構成によれば、挿入孔75の入口を広く設定することが可能となるとともに、Z方向と直交する方向において導光パイプ22を滑らかに所望の位置へガイドすることが可能となる。
【0139】
また、PC10では、Z方向と直交するX方向(第2の方向)において、ガイド面92aの幅は、第2の内周面71dの幅よりも大きい。このような構成によれば、複数の導光パイプ22は、Z方向と直交する方向においてより広いガイド面92aにより、挿入孔75に近づくようにガイドされる。その後、挿入孔75に挿入された導光パイプ22は、光源55に対する所望の位置へ第2の内周面71dによってガイドされる。従って、ガイド面92aは、複数の導光パイプ22を滑らかに光源55に対する所望の位置へガイドすることができる。
【0140】
また、PC10では、挿入孔75の中心軸Axに対するガイド面92aの傾斜角度は、挿入孔75の中心軸Axに対する第1の傾斜面71daの傾斜角度よりも小さい。このような構成によれば、挿入孔75の中心軸Axに対するガイド面92aの傾斜角度は小さく、且つZ方向におけるガイド面92aの長さは長く設定される。これにより、ガイド面92aが複数の導光パイプ22を滑らかに挿入孔75に近づくようにガイドすることができる。
【0141】
また、PC10では、ホルダ24は、第1の爪80Aの第1の係合孔85(第1の係合部)と、第1の爪80Bの第1の係合孔85(第2の係合部)と、を有し、基板23は、第1の爪80Aの第1の係合孔85に係合可能な凸部53b(第3の係合部)と、第1の爪80Bの第1の係合孔85に係合可能であるとともに第1の爪80Aの第1の係合孔85に係合可能でない凸部53c(第4の係合部)と、を有する。このような構成によれば、ホルダ24への基板23の取付時に、間違って凸部53cを第1の爪80Aの第1の係合孔85に係合させることが抑制される。従って、基板23がホルダ24に対して所望の姿勢で取り付けられ、光源55と、所望の導光パイプ22の端面22aと、が向き合うことが可能となる。
【0142】
また、PC10は、基板23、複数の導光パイプ22、及びホルダ24を収容する筐体11、をさらに備え、筐体11は、第1の爪80Aの第1の係合孔85に係合可能な凸部100A(第5の係合部)と、第1の爪80Bの第1の係合孔85に係合可能であるとともに第1の爪80Aの第1の係合孔85に係合可能でない凸部100B(第6の係合部)と、を有する。このような構成によれば、筐体11へのホルダ24の取付時に、間違って凸部100Bを第1の爪80Aの第1の係合孔85に係合させることが抑制される。従って、ホルダ24が筐体11に対して所望の姿勢で取り付けられ、筐体11の所望の位置に、所望の発光をする光源55から光を受光する導光パイプ22を配置することが可能となる。
【0143】
ホルダ24は、可撓性の複数の導光パイプ22(導光管)が挿入される挿入孔75(孔)が設けられた、挿入部60と、光源55と複数の導光パイプ22の端面22a(受光面)とが向かい合うように、光源55が搭載された基板23を保持する、第1の保持部61(保持部)と、を有する。このような構成によれば、光源55に対する可撓性の複数の導光パイプ22の位置決めが容易となる。
【0144】
以上説明された実施形態において、一つの光源55と一つの導光パイプ22の端面22aとが向かい合う。しかし、例えば、一つの光源55と複数の導光パイプ22の端面22aとが向かい合っても良い。
【0145】
また、ホルダ24は、弾性変形を伴って拡散部材21及び基板23に取り付けられる第1の爪80及び第2の爪90を有する。しかし、拡散部材21及び基板23が、弾性変形を伴ってホルダ24に取り付けられる部分を有しても良い。
【0146】
また、基板23の凸部53b,53cと、筐体11の凸部100A,100Bとが、第1の爪80の第1の係合孔85に挿入される。しかし、ホルダ24に凸部が設けられ、基板23及び筐体11に当該凸部が挿入される孔又は切欠きが設けられても良い。
【0147】
以上、本発明の実施形態が例示されたが、上記実施形態は一例であって、発明の範囲を限定することは意図していない。上記実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、組み合わせ、変更を行うことができる。また、各構成や、形状、等のスペック(構造や、種類、方向、形式、大きさ、長さ、幅、厚さ、高さ、数、配置、位置、材質等)は、適宜に変更して実施することができる。
【符号の説明】
【0148】
10…パーソナルコンピュータ(電子機器)、11…筐体、21…拡散部材、22…導光パイプ(導光管)、22a…端面(受光面)、23…基板、24…ホルダ、43…曲部、43a…内周側の端、43b…外周側の端、53b…凸部(第3の係合部)、53c…凸部(第4の係合部)、55…光源、60…挿入部、61…第1の保持部(保持部)、71d…第2の内周面(内面)、71da…第1の傾斜面、71db…第2の傾斜面、72…ストッパ、75…挿入孔(孔)、85…第1の係合孔(第1の係合部、第2の係合部)、90…第2の爪(壁)、92a…ガイド面、100A…凸部(第5の係合部)、100B…凸部(第6の係合部)、Ax…中心軸。
【要約】      (修正有)
【課題】光源に対する可撓性の複数の導光管の位置決めが容易な電子機器及びホルダを提供する。
【解決手段】電子機器において、、光源55が搭載された基板23と、それぞれが受光面22aを有し、光源55から受光面22aに入射した光を伝える、可撓性の複数の導光管22と、孔18が設けられたフロントカバー15と、孔18に嵌め込まれた複数の導光管22の受光面22aと光源55とが向かい合うように基板23を保持するホルダ24と、を備える。
【選択図】図4
図1
図2
図3
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図10