特許6788586IP Force 特許公報全文掲載

技術分野

細菌感染症の検出手段及び方法、ウイルス感染症と細菌感染症とを判別する(detection)方法、後の処置及びさらなる診断のために患者を層別化する(stratifying)方法、並びに抗生物質治療をモニターする方法に関する。本発明は、特異的結合剤(specific binding agents)を使用するヒト好中球リポカリン(human neutrophil lipocalin,HNL)の特異的エピトープの検出に基づく。

発明が解決しようとする課題[発明の詳細な説明]から抜粋

本発明の目的は、HNLを特異的に認識する新たな結合剤を提供すること、並びにそのような結合剤の、例えば、細菌感染症の検出、患者の適切な処置の選択などに関する、方法及び使用を提供することである。 本発明のもう1つの目的は、抗生物質治療を受けている敗血症患者のモニタリング、例えば、様々な時点で患者の試料を繰り返し検査することによる処置の効力の判定及び抗生物質中止時期の決定を助けるためのモニタリングである。

課題を解決するための手段[発明の詳細な説明]から抜粋

本発明は、試料中のHNLを検出するための手段及び方法を提供する。これらの手段は、結合剤、例えば、結合領域(例えば、CDR領域)はもちろん、HNLに特異的に結合する能力も特徴とする抗体又はそれらの誘導体である。本発明の結合剤は、HNLの特異的検出に使用することができ、細菌感染症とウイルス感染症の区別を可能にする。一部の実施形態では、パラメータとしてのHNLの量は、細菌感染症の同定及び/又は細菌・・・ 続きを知財ポータルサイト IP Force にログインして見る

この発明についての権利主張の範囲[特許請求の範囲]

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この特許公報に記載されている図面[図面の簡単な説明]から抜粋

【図1】HNL分子のグラフィック表示である。

【図2】fMLPを使用する、患者及び健常対照の血液から精製した好中球に関する活性化実験の結果を示す図である。好中球を様々な濃度のfMLPに曝露し、15分間、37℃でインキュベートし、その後、遠心分離し、上清をHNLの存在についてアッセイした。fMLPの放出に最適な濃度は、5×10−8mol/Lであることが判明した。HNLの放出の反応速度を研究するために、精製細胞を様々な時間長にわたってインキュベートした。有意な放出が5分のインキュベーション後に見られ、インキュベーション延長によってさらに増加された。

【図3】fMLPとのインキュベーション後の好中球によるHNLの放出傾向に関する検査を示す図である。凝固後の全血において、急性感染症のXX患者及びYY健常対象からの精製した好中球からのHNLの放出を、それぞれの対象の血清HNL濃度と比較した。有意な線形相関(r=0.743、p=0.002)が上清とHNLの血清濃度間で得られた。

【図4】図4a及びbは、20分間、37℃で、EDTA血漿中でのfMLP活性化後の全血中のHNL濃度を示す図である。健常対象のfMLP活性化全血中のHNL濃度(幾何平均98μg/L、95%CI 90〜107μg/L)は、細菌感染症を有する患者で測定された濃度(幾何平均337μg/L、95%CI 300〜379μg/L)(p<0.0001)及びウイルス感染症を有する患者で測定された濃度(幾何平均117μg/L、95%CI 101〜136μg/L)(p<0.05)より有意に低い。

【図5】図5a及びbは、2つのHNLアッセイの、すなわち、fMLP活性化全血中及びEDTA血漿中の、診断性能を示す図である。健常な感染していない対象と細菌感染症が確認された対象との差異を受信者動作特性(receiver operating characteristics,ROC)曲線によって示す。fMLP活性化全血でのHNL検査についての曲線下面積(area under the curve,AUC)は、EDTA血漿中のHNL検査についての0.88(95%CI 0.84〜0.91)と比較して0.095(95% 0.91〜0.97)、p=0.0003であった。fMLP活性化全血について、125μg/L HNLでの陰性的中率(negative predictive value,NPV)は90%(95%CI 82〜96%)であり、陽性値は83%(95%CI 77〜89%)であった。40μg/LのHNL濃度でのEDTA血漿について、NPVは86%(95%CI 72〜95%)であり、PPVは63%(95%CI 57〜69%)であった。細菌感染症とウイルス感染症の差異に関して、fMLP活性化全血のAUCは0.92(95%CI 0.87〜0.96)であり、EDTA血漿のAUCは0.79(95%CI 0.71〜0.85)、p=0.0006であった。110μg/Lの濃度で、fMLP活性化全血についてのNPVは93%(95%CI 68〜100%)でありPPVは85%(77〜90%)であった。EDTA血漿中40μg/Lでの濃度のHNLについての対応する数値は、NPV 52%(95%CI 37〜67%)及びPPV 85%(95%CI 78〜90%)であった。NPVは、EDTA血漿中のいずれのHNL濃度でも60%を超えなかった。したがって、fMLP活性化全血中のHNLの臨床成績は、健常対象と細菌感染症の差異に関しても、細菌感染症とウイルス感染症の差異に関しても、EDTA血漿中のHNLに勝っていた。

【図6-1】図6a〜dは、研究対象集団におけるバイオマーカー:CRP、血中好中球数、血中好中球上でのCD64発現、及びプロカルシトニン、の分布を示す図である。好中球数を除いて、他のすべてのバイオマーカーは、細菌感染症とウイルス感染症両方において健常対象と比較して有意に上昇した(p<0.0001)。

【図6-2】図6a〜dは、研究対象集団におけるバイオマーカー:CRP、血中好中球数、血中好中球上でのCD64発現、及びプロカルシトニン、の分布を示す図である。好中球数を除いて、他のすべてのバイオマーカーは、細菌感染症とウイルス感染症両方において健常対象と比較して有意に上昇した(p<0.0001)。

【図7】HNL二量体を示す図である。HNL二量体は、2つのHNL単量体構造の間の黒色で示したシステイン架橋によって安定化されている。抗体抗原結合に関与する領域を黒色で示す(図の左及び右手)。

選択図 図1出願人が指定した本件の代表的な図

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