特許第6788596号(P6788596)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許6788596システムの状態を集約及び解析するためのシステム及び方法
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6788596
(24)【登録日】2020年11月4日
(45)【発行日】2020年11月25日
(54)【発明の名称】システムの状態を集約及び解析するためのシステム及び方法
(51)【国際特許分類】
   G06F 13/00 20060101AFI20201116BHJP
   H04Q 9/00 20060101ALI20201116BHJP
【FI】
   G06F13/00 358A
   H04Q9/00 301D
【請求項の数】20
【全頁数】10
(21)【出願番号】特願2017-541795(P2017-541795)
(86)(22)【出願日】2016年2月2日
(65)【公表番号】特表2018-509698(P2018-509698A)
(43)【公表日】2018年4月5日
(86)【国際出願番号】US2016016164
(87)【国際公開番号】WO2016130363
(87)【国際公開日】20160818
【審査請求日】2019年1月29日
(31)【優先権主張番号】14/618,365
(32)【優先日】2015年2月10日
(33)【優先権主張国】US
【前置審査】
(73)【特許権者】
【識別番号】516348164
【氏名又は名称】ユニバーサル エレクトロニクス インコーポレイテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100107766
【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 忠重
(74)【代理人】
【識別番号】100070150
【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 忠彦
(74)【代理人】
【識別番号】100091214
【弁理士】
【氏名又は名称】大貫 進介
(72)【発明者】
【氏名】ハタムバイキ,アーシャム
(72)【発明者】
【氏名】アーリン,ポール ディー
【審査官】 北川 純次
(56)【参考文献】
【文献】 特開2007−241721(JP,A)
【文献】 特表2012−529709(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06F 13/00
H04Q 9/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の電気装置から構成されるシステムの状態を制御する方法であって、当該方法は、 前記システム内の前記複数の電気装置のそれぞれのリストを作成するための装置検出プロセスを使用するステップと、 前記システム内の前記複数の電気装置のそれぞれの前記リストを使用して、コマンド及び/又はプロトコル・データベースを参照し、1つ又は複数の通信チャネルを介して前記複数の電気装置のそれぞれと情報を交換するようにソフトウェア・エージェントを設定するステップと、 前記システム内の前記複数の電気装置のうちの少なくとも1つの電気装置の動作トリガ状態を、前記ソフトウェア・エージェントによって実行される動作に関連付けるステップと、 前記ソフトウェア・エージェントによって、前記システム内の前記複数の電気装置のうちの前記少なくとも1つの電気装置から前記1つ又は複数の通信チャネルを介して、前記複数の電気装置のうちの前記少なくとも1つの電気装置のユーザの現在の活動状態の変化を示すデータを含むメッセージを受信するステップと、 前記ソフトウェア・エージェントが前記複数の電気装置のうちの前記少なくとも1つの電気装置の前記ユーザの前記現在の活動状態の変化が前記動作トリガ状態に対応すると判定した場合に、前記ソフトウェア・エージェントに前記動作を実行させるステップと、を含み、 前記動作には、前記ソフトウェア・エージェントが、前記1つ又は複数の通信チャネルを介して前記システム内の前記複数の電気装置のうちの1つ又は複数のターゲットに1つ又は複数のコマンドを送信し、それにより前記複数の電気装置のうちの前記1つ又は複数のターゲットの状態の変化を生じさせることが含まれる、 方法。
【請求項2】
前記ソフトウェア・エージェントは、前記システム内の前記複数の電気装置のそれぞれの前記リストを使用して、前記システム内の前記複数の電気装置のうちの前記少なくとも1つの電気装置の前記動作トリガ状態を、ソフトウェア・エージェントによって実行される前記動作に自動的に関連付ける、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記ソフトウェア・エージェントは、ユーザが前記システム内の前記複数の電気装置のうちの前記少なくとも1つの電気装置の前記動作トリガ状態を、前記ソフトウェア・エージェントによって実行される前記動作に手動で関連付けることを可能にするための入力要素を含むユーザインターフェイスを表示させる、請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記装置検出プロセスは、前記ソフトウェア・エージェントが、前記システム内の前記複数の電気装置のそれぞれの機能動作を命令するように構成された制御装置から、前記システム内の前記複数の電気装置のそれぞれのリストを作成する際に使用する電気装置識別データを受信することを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項5】
前記装置検出プロセスは、前記ソフトウェア・エージェントが、1つ又は複数のポーリング要求を発して、前記システム内の前記複数の電気装置のうちの1つ又は複数の電気装置から、前記システム内の前記複数の電気装置のそれぞれの前記リストを作成する際に使用する電気装置識別データを検索することを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項6】
前記ソフトウェア・エージェントは、前記1つ又は複数の通信チャネルを介して前記システム内の前記複数の電気装置のうちの前記少なくとも1つの電気装置に、前記システム内の前記複数の電気装置のうちの前記少なくとも1つの電気装置の前記ユーザの前記現在の活動状態の変化を示すデータを含む前記メッセージについての要求を周期的に発する、請求項1に記載の方法。
【請求項7】
前記システム内の前記複数の電気装置のうちの前記少なくとも1つの電気装置は、前記システム内の前記複数の電気装置のうちの前記少なくとも1つの電気装置の前記ユーザの活動状態が変化することに応答して、前記ソフトウェア・エージェントが受け取る、前記システム内の前記複数の電気装置のうちの前記少なくとも1つの電気装置の前記ユーザの前記現在の活動状態の変化を示すデータを含むメッセージを発する、請求項1に記載の方法。
【請求項8】
前記システム内の前記複数の電気装置のうちの前記少なくとも1つの電気装置の前記動作トリガ状態は、前記システム内の前記複数の電気装置のうちの前記少なくとも1つの電気装置の位置状態を含む、請求項1に記載の方法。
【請求項9】
前記システム内の前記複数の電気装置のうちの前記少なくとも1つの電気装置は、スマートフォンを含む、請求項8に記載の方法。
【請求項10】
複数の電気装置から構成されるシステムの状態を制御するための命令が記憶された非一時的なコンピュータ可読媒体であって、前記命令は、装置によって実行されると、該装置に、 前記システム内の前記複数の電気装置のそれぞれのリストを作成するための装置検出プロセスを使用することと、 前記システム内の前記複数の電気装置のそれぞれの前記リストを使用して、コマンド及び/又はプロトコル・データベースを参照し、1つ又は複数の通信チャネルを介して前記複数の電気装置のそれぞれと情報を交換するように前記装置を構成することと、 前記システム内の前記複数の電気装置のうちの少なくとも1つの電気装置の動作トリガ状態を動作に関連付けることと、 前記装置によって、前記システム内の前記複数の電気装置のうちの前記少なくとも1つの電気装置から前記1つ又は複数の通信チャネルを介して、前記複数の電気装置のうちの前記少なくとも1つの電気装置のユーザの現在の活動状態の変化を示すデータを含むメッセージを受信することと、 前記複数の電気装置のうちの前記少なくとも1つの電気装置の前記ユーザの前記現在の活動状態の変化が前記動作トリガ状態に対応すると判定された場合に、前記動作を実行させることと、を行わせ、 前記動作には、前記装置が、前記1つ又は複数の通信チャネルを介して前記システム内の前記複数の電気装置のうちの1つ又は複数のターゲットに1つ又は複数のコマンドを送信し、それにより前記複数の電気装置のうちの1つ又は複数のターゲットの状態の変化を生じさせることが含まれる、 非一時的なコンピュータ可読媒体。
【請求項11】
前記命令には、前記システム内の前記複数の電気装置のそれぞれの前記リストを使用して、前記システム内の前記複数の電気装置のうちの前記少なくとも1つの電気装置の前記動作トリガ状態を前記動作に自動的に関連付けることが含まれる、請求項10に記載の非一時的なコンピュータ可読媒体。
【請求項12】
前記命令によって、ユーザが前記システム内の前記複数の電気装置のうちの前記少なくとも1つの電気装置の前記動作トリガ状態を前記動作に手動で関連付けることを可能にするための入力要素を含むユーザインターフェイスを表示させる、請求項10に記載の非一時的なコンピュータ可読媒体。
【請求項13】
前記命令には、前記システム内の前記複数の電気装置のそれぞれの前記リストを作成する際に、前記システム内の前記複数の電気装置のそれぞれの機能動作を命令するように構成された制御装置から受信した電気装置識別データを使用することが含まれる、請求項10に記載の非一時的なコンピュータ可読媒体。
【請求項14】
前記命令には、前記装置が、1つ又は複数のポーリング要求を発して、前記システム内の前記複数の電気装置のうちの前記1つ又は複数の電気装置から、前記システム内の前記複数の電気装置のそれぞれの前記リストを作成する際に使用する電気装置識別データを検索することが含まれる、請求項10に記載の非一時的なコンピュータ可読媒体。
【請求項15】
前記命令によって、前記装置が、前記1つ又は複数の通信チャネルを介して前記システム内の前記複数の電気装置のうちの前記少なくとも1つの電気装置に、前記システム内の前記複数の電気装置のうちの前記少なくとも1つの電気装置の前記ユーザの前記現在の活動状態の変化を示すデータを含むメッセージについての要求を周期的に発するようにさせる、請求項14に記載の非一時的なコンピュータ可読媒体。
【請求項16】
前記命令には、前記システム内の前記複数の電気装置のうちの前記少なくとも1つの電気装置の前記ユーザの活動状態が変化するときに、前記システム内の前記複数の電気装置のうちの前記少なくとも1つの電気装置から、前記システム内の前記複数の電気装置のうちの前記少なくとも1つの電気装置の前記ユーザの前記現在の活動状態の変化を示すデータを含むメッセージを受信することが含まれる、請求項10に記載の非一時的なコンピュータ可読媒体。
【請求項17】
前記システム内の前記複数の電気装置のうちの前記少なくとも1つの電気装置の前記動作トリガ状態は、前記システム内の前記複数の電気装置のうちの前記少なくとも1つの電気装置の位置状態を含む、請求項10に記載の非一時的なコンピュータ可読媒体。
【請求項18】
前記システム内の前記複数の電気装置のうちの前記少なくとも1つの電気装置は、スマートフォンを含む、請求項17に記載の非一時的なコンピュータ可読媒体。
【請求項19】
前記命令には、前記装置のメモリに記憶された前記コマンド及び/又はプロトコル・データベースを参照することが含まれる、請求項10に記載の非一時的なコンピュータ可読媒体。
【請求項20】
前記命令には、前記装置から遠隔に位置するデータベースに記憶された前記コマンド及び/又はプロトコル・データベースを参照することが含まれる、請求項10に記載の非一時的なコンピュータ可読媒体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、システムの状態を収集及び解析するためのシステム及び方法に関する。
【背景技術】
【0002】
現代の家庭やビジネスでは、益々、多様な「スマートな」装置が普及している。このような装置は、例えば、テレビ、AV受信機、ケーブルセットトップボックス等の家庭用娯楽装置;インテリジェント自動温度調整装置;照明制御システム;個人活動追跡装置;家庭用及び台所用電気装置;セキュリティ及び警報システム;だけでなくパーソナルコンピュータ、タブレット、スマートフォン等の様々なアイテムを含むことができる。そのような装置では、益々無線通信が可能になる一方で、それら様々な装置とシステムとの間で情報を共有するための、又はこれらの装置同士の間の相乗的な協働のための規定が殆ど又は全く存在していない。
【発明の概要】
【0003】
以下では、一般に、家庭又はビジネス環境で見受けられるスマートシステム、より具体的には、そのようなシステムを形成する様々なスマート装置から収集され得る操作及び状態(status)データの集約(aggregation)及び相乗的使用を促進するシステム及び方法について説明する。このために、システムを形成する様々な装置と通信することができる例示的なソフトウェア・エージェントは、そのような装置から利用可能な状態及び機能データを集約し、記憶し、及び解析することができる。この解析に基づいて、例えば先を見越した自動温度調整、セキュリティシステム設定変更等の様々な動作がソフトウェア・エージェントによって開始することができる。
【0004】
特許請求の範囲に記載された本発明の目的、利点、特徴、特性、及び関係のより良い理解が、例示的な実施形態を記載し、特許請求の範囲に記載された本発明の原理を用いる様々な方法を示す以下の詳細な説明及び添付図面から得られるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0005】
図1】本開示の主題の教示が利用される例示的なシステムを示す図である。
図2】本開示の主題の教示に従った例示的なソフトウェア・エージェントが実装されるコンピュータ装置プラットフォームのブロック図である。
図3】例示的なソフトウェア・エージェントを最初に構成するために実行される例示的な一連のステップを示す図である。
図4】装置又はシステム状態変化データを受信することに応答して、例示的なソフトウェア・エージェントによって実行される例示的な一連のステップを示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0006】
以下に記載されるシステム及び方法の様々な態様のより良い理解のために、添付図面を参照することができる。
説明を明確にするために、上に列挙した図面内の例示的な要素のいくつかのサイズは、他の要素に対して誇張され得ること、すなわち図に示される要素は必ずしも縮尺通りに描かれていないことを理解されたい。
【0007】
図1を参照すると、家庭内の装置の例示的なシステムは、スマート自動温度調整装置104、1つ又は複数の個人活動モニタ106、セキュリティシステム基地局108、照明制御装置110、1つ又は複数のタブレットコンピュータ112、1つ又は複数のスマートフォン114、パーソナルコンピュータ116、冷蔵庫118等の1つ又は複数の台所用電気装置、1つ又は複数の煙及び/又は一酸化炭素検出器120、ロボット掃除機122、及び例えばケーブルSTB及びTV126等の様々な娯楽電気装置を含むが、これらに限定されるものではない。例示的なシステムでは、これらの装置は、状態、アラーム、障害状態等を報告するために、場合によっては動作コマンドを受信するために、例えばWiFi(登録商標)ネットワーク100を介して、各特定の電気装置の制御のために必要に応じて、例えばRF4CE、Zwave、Bluetooth(登録商標)等によって企図されるRF信号を介して無線;超音波信号;可視光;で通信するように備えることができる。理解されるように、他の所有者の無線又は有線ネットワークが、例えば、警報システム基地局とその様々なセンサとの間、家庭内の複数の位置に設置された煙感知器同士の間、HVACシステムとそのスマート温度センサとの間、ケーブルSTBとそのヘッドエンドとの間等に存在し得る。例示的なWiFi(登録商標)ネットワークは、ルータ及び無線アクセスポイント102によって管理されてもよく、これらルータや無線アクセスポイントを介したインターネット140及びリモートサーバ142,144へのアクセスが、適切なソフトウェアを備えた装置に利用可能にすることができる。もっとも、例示された装置は全て無線信号伝達を行うことができるが、それら装置同士の間では完全な相互通信をサポートしていない可能性がある。例えば、自動温度調整装置104及び個人活動モニタ106は、スマートフォン112に常駐する特定の製造業者が提供したアプリのみと通信するように適合され、アラーム基地局108は、警報システム供給業者によって管理されるクラウドベースの中央監視施設のみと通信するように適合される。システムは、無線通信に応答し、複数のRFプロトコルをサポートし、且つソフトウェア・エージェントを含む所望の電気装置に通信するすることができる中継装置を介して、無線アクセスポイント102と所望のターゲット電気装置との間の間接通信を提供することができることも理解されよう。
【0008】
より具体的には、ソフトウェア・エージェントは、図2に示される例示的なコンピュータ対応装置200等の電気装置上で実行されたときに、本明細書で説明する方法のステップ及び機能を実行するプログラミング命令を含むことができる。コンピュータ対応装置200は、メモリシステム202に結合される中央処理装置201を含むことができ、メモリシステムは、RAMメモリ、ROMメモリ206、及び不揮発性メモリ208のうちの1つ又は複数を含むことができる。理解されるように、メモリシステム202の要素の全て又は一部は、チップ、ハードディスク、磁気ディスク、光ディスク、FLASHメモリ等の形態をとることができ、メモリシステム202の要素の全て又は一部は、中央処理装置201と同じICチップ内に物理的に組み込むことができ、そのようなメモリシステム202は、明確化のために図2では別個に示されている。コンピュータ対応装置200は、特定の目的のために必要とされるように、例えばWiFi(登録商標)、Bluetooth(登録商標)等の1つ又は複数の無線通信インターフェイス210;例えばイーサネット(登録商標)、USB等の1つ又は複数の有線通信インターフェイス212;LED、LCD、コンピュータモニタ、TV等のうちの1つ又は複数に出力するためのディスプレイインターフェイス214;例えばキーパッド、タッチスクリーン、ポインティング装置、遠隔制御装置等への接続のためのユーザ入力インターフェイス216;を含む。やはり、いくつかの実施形態では、インターフェイス210〜216の全て又は一部は、中央処理装置201と同じICチップ内に物理的に組み込んでもよいが、明確化のために図2では別個に示されている。さらに、これから明らかになるように、特定の実施形態では、ユーザインターフェイス機能214,216は、物理的に別個の装置、例えばスマートフォン114又はPC116で具体化され、及びコンピュータ対応装置200に常駐するソフトウェア・エージェントによって無線でアクセスされる。
【0009】
本発明の目的のために、コンピュータ対応装置200は、ソフトウェア・エージェントプログラミングのプラットフォームを提供するために特別に用意された別個のスタンドアロンユニットを含むことができ、あるいはまた、ソフトウェア・エージェントプログラミングのプラットフォームを提供するコンピュータ対応装置200は、電気装置の全て又は一部、例えばケーブルSTB124、スマートフォン114、PC116、又はサーバ142を含むことができる。いくつかの実施形態では、ソフトウェア・エージェント機能を複数のコンピュータ対応装置内で分割することも企図され、例えば、データキャプチャをSTB124等の装置によってローカルで実行してもよく、そのような取り込まれたデータの解析をサーバ142によってリモートで実行してもよい。従って、以下の説明では、開示されるソフトウェア・エージェント機能が常駐する物理的なプラットフォームは、特定の実施形態に適した上記の形態のいずれか、又は任意の他の都合のよい構成であってもよいことが理解されよう。
【0010】
ここで図3を参照すると、図1のシステムの全体的な状態を集約するための例示的なソフトウェア・エージェントが、以下のように、適切なコンピュータ装置にインストールされると初期化される。スタートアップ300の後に、ステップ302において、ソフトウェア・エージェントは、システム内の全ての応答装置のリストを作成するために、装置検出を実行することができる。そのような検出は、ネットワーク、例えばWiFi(登録商標)ネットワーク100或いは有線又は無線の任意の他のネットワーク上の、その環境に存在し、ソフトウェア・エージェントにアクセス可能な装置をポーリングすること;汎用リモコン又はリモコンアプリ及び/又は関連するデータベースと通信して、リモコンがどの制御可能な電気装置と通信するように構成されているかを確認すること;ユーザからの入力を求めること;を含むことができ、これらは全て、特定の構成に適し得る。そのような検出は、例えば、米国特許第8,812,629号(”System and
Method for Configuring the Remote Control Functionality of a Portable Device”)及び/又は係属中の米国特許出願第12/148,444号(”Using HDMI-CEC
to Identify a Codeset” )に記載されているように、装置を一意に識別するために検索された装置特性をそのような特性のデータベースと比較することを含むこともでき、それら文献は、その全体が参照により本明細書に組み込まれる。
【0011】
装置が識別されると、例示的なソフトウェア・エージェントは、検出した装置と効果的に通信するようにそれ自身を構成するために、例えばサーバ142又は144上のローカル及び/又はリモートのコマンド及び/又はプロトコル・データベースをさらに参照することができる。
【0012】
検出が完了した後に、ステップ304において、ソフトウェア・エージェントは、検出した全ての装置のリストをユーザに提示することができ、ステップ306において、ユーザが、状態の集約に参加すべき装置を選択することができる。参加装置が識別されると、ステップ308において、一連のイベント/応答パラメータを規定するために、ユーザ入力を要求することができる。これに関連して、イベント/応答パラメータは、特定のシステム状態と、システムがその状態に入る際にソフトウェア・エージェントがとるべき動作との関連付けを含むことができる。便宜上、いくつかの実施形態では、特定のイベント応答は、例えば、ユーザの到着又は出発、侵入者の検出等に対する応答等をデフォルトで予めプログラムしてもよい。ユーザ入力後及び必要に応じてデフォルト応答の編集が完了した後に、ステップ310において、ソフトウェア・エージェントは、後述するように使用するためのイベント/応答パラメータのデータベースを構築することができる。最後に、ステップ312において、ソフトウェア・エージェントは、システム状態データベースを構築して設定するために、システム内の全ての構成された装置の現在の状態を確認し、その後、ステップ314において、ソフトウェア・エージェントは、図4に関連して説明されるように通常の動作状態に入る。
【0013】
理解されるように、例示的なシステム状態データベースは、システムに参加する全ての装置の動作状態だけでなく、((画像取込み、使用感知、装置近接性等を使用する)スマートフォン114、活動モニタ106による存在感知、セキュリティシステムデータ、画像取込みデータ等から決定される)家庭内又は家庭外のユーザ位置等の他の関連データ;日付、曜日、及び時刻;(例えば、インターネットサーバ144から得られる)現在の気象条件及び気象予報;割引エネルギー価格の日時及び期間等;を含むことができる。
【0014】
図4を参照すると、ステップ402において、通常動作中の例示的ソフトウェア・エージェントの動作は、それらの装置の状態の変化を追跡するために、システム内に存在する装置との定期的な通信を行うことができる。理解されるように、そのような通信は、特定のシステムに適切な、ソフトウェア・エージェント又は装置起動、すなわちポーリング又は割り込み駆動、又はそれらの組合せであってもよい。通信が完了すると、ステップ404において、ソフトウェア・エージェントは、システム状態の変化が生じたかどうかを判定することができる。変化が生じていなければ、ステップ402の定期的な通信を繰り返してもよい。しかしながら、システム状態の変化が検出された場合に、ステップ406において、新しいシステム状態値を反映させるために、例示的なシステム状態データベースを更新することができる。その後、ステップ408及び410において、更新されたシステム状態を、イベント/応答データベースに記憶されたシステム状態入力と比較することができる。一致が見つからなければ、ステップ402の定期的な通信が繰り返される。しかしながら、一致が見つかった場合に、ステップ412において、その状態イベントに関連付けられた動作を実行することができる。その後、ステップ414において、ソフトウェア・エージェントは、イベント/応答データベース内の更なる入力(エントリ)が現在の状態と一致するかどうかを判定することができる。一致するならば、ステップ412が繰り返され、一致しないならば、ステップ402の定期的な通信を繰り返してもよい。
【0015】
例示的なソフトウェア・エージェントによってこのように開始され得る動作の例には、上記動作が含まれるが、これらに限定されるものではない。
【0016】
GPS対応スマートフォン114からの通信の受信は、ユーザが家に近づいていることを示し得る。例示的な関連するイベント/応答パラメータによって、ソフトウェア・エージェントが自動温度調整装置104にコマンドを発して、省エネモードを終了させることができる。さらに、季節及び時間に応じて、例示的なソフトウェア・エージェントは、照明制御装置110にコマンドをさらに発して、1つ又は複数のライトを点灯させることができる。
【0017】
セキュリティシステム基地局108からの通信の受信は、侵入者を検出したことを示し得る。例示的なイベント/応答パラメータによって、ソフトウェア・エージェントが、照明制御装置110にコマンドを発して、外部照明及び内部照明の両方を最大輝度で点灯させることができる。
【0018】
1つ又は複数の個人活動モニタ106から受け取った状態は、家の全ての住人が眠っていることを示す。例示的なイベント/応答パラメータによって、ソフトウェア・エージェントが、TV126にコマンドを発して、その装置の電源がまだオンになっている場合に、その装置の電源をオフする;自動温度調整装置104の設定を夜のエコモードに変更する;照明制御装置110によって階下の残りの照明を消灯する;階下の運動センサを有効にするようセキュリティシステム108に要求する;ことができる。
【0019】
同様の方法で、例示的な個人活動モニタ106から報告された状態が「眠っている状態」から「目を覚した状態」に変化した場合に、例示的なイベント/応答パラメータによって、ソフトウェア・エージェントがセキュリティシステム108にコマンドを発して、内部運動センサを無効にさせることができる。
【0020】
本発明の例示的なソフトウェア・エージェントは、タイムリー且つ簡便な方法で装置メッセージをユーザに効率的にルーティングするための導管(conduit)としても機能することができる。例えば、バッテリ駆動の警報システムセンサが低バッテリ状態をセキュリティシステム基地局108に報告する場合に、バッテリ購入要求が、例えばGoogle now等の位置ベースリマインダシステムに入力するために、例示的なソフトウェア・エージェントによってスマートフォン114に転送される。同様に、冷蔵庫118からの「温度超過」状態又は自動掃除機122からの「ゴミ袋満タン」状態では、例示的なソフトウェア・エージェントが、適切なメッセージをスマートフォン114又はタブレット116に転送する、例えばスマートフォン114又は個人活動モニタ106によって決定されるユーザの現在の位置に応じて、メッセージをTV126に表示させることができる。
【0021】
認識されるように、多くの更なるイベント/応答シナリオは、上述した例示的なソフトウェア・エージェント及びその代替実施形態によってサポートすることができる。従って、上記のシナリオ及び使用例は、単なる例示であり、限定するものではないことを理解されたい。
【0022】
様々な概念について詳細に説明してきたが、当業者であれば、本開示の全体的な教示を考慮して、それらの概念に対する様々な変更形態及び代替形態を開発し得ることを理解するであろう。例えば、例示的な方法は家庭システムの文脈で上記に提示されているが、本明細書に開示される原理は、例えば、オフィス、工場、劇場、デパート、ショッピングモール、空港等にも幅広く適用することができることが理解されよう。
【0023】
さらに、機能モジュールの文脈で説明し、ブロック図フォーマットを使用して示しているが、これに反することが特に明記されない限り、記載される機能及び/又は特徴のうちの1つ又は複数は、単一の物理装置及び/又はソフトウェアモジュールに組み込んでもよく、又は1つ又は複数の機能及び/又は特徴は、別個の物理的装置又はソフトウェアモジュールに実装してもよい。また、各モジュールの実際の実装形態の詳細な説明は、本発明の理解を可能にするために必ずしも必要ではないことも理解されよう。むしろ、そのようなモジュールの実際の実装は、システム内の様々な機能モジュールの属性、機能性、及び相互関係の本明細書の開示が与えられれば、エンジニアの日常的な技術の範囲内となろう。従って、当業者は、通常の技能を適用して、過度の実験をすることなく、特許請求の範囲に記載された本発明を実施することができるであろう。開示された特定の概念は、例示的なものに過ぎず、添付の特許請求の範囲及びその均等物の全範囲に与えられる本発明の範囲を限定するものではないことを理解されたい。
【0024】
この文書内で引用された全ての特許は、参照によりその全体が本明細書に組み込まれる。

図1
図2
図3
図4