特許第6789018号(P6789018)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6789018
(24)【登録日】2020年11月5日
(45)【発行日】2020年11月25日
(54)【発明の名称】長尺体接続装置および接続方法
(51)【国際特許分類】
   B65H 21/00 20060101AFI20201116BHJP
【FI】
   B65H21/00
【請求項の数】2
【全頁数】11
(21)【出願番号】特願2016-138411(P2016-138411)
(22)【出願日】2016年7月13日
(65)【公開番号】特開2018-8786(P2018-8786A)
(43)【公開日】2018年1月18日
【審査請求日】2019年4月15日
(73)【特許権者】
【識別番号】000102980
【氏名又は名称】リンテック株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110000637
【氏名又は名称】特許業務法人樹之下知的財産事務所
(72)【発明者】
【氏名】早坂 拓哉
【審査官】 大山 広人
(56)【参考文献】
【文献】 特開2012−035925(JP,A)
【文献】 特開2016−008143(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B65H 19/00−19/30
B65H 21/00−21/02
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
旧長尺体および新長尺体を支持する長尺体支持手段と、
前記旧長尺体の繰出方向後端部と前記新長尺体の繰出方向先端部とを接続する接続手段とを備え、
前記長尺体支持手段は、前記旧長尺体および前記新長尺体の一方を繰出可能に支持する第1長尺体支持手段と、前記旧長尺体および前記新長尺体の他方を繰出可能に支持する第2長尺体支持手段と、前記第1長尺体支持手段および前記第2長尺体支持手段の少なくとも一方を前記接続手段に対して離間接近させる移動手段とを備え、前記第1長尺体支持手段および前記第2長尺体支持手段が前記旧長尺体および前記新長尺体を交互に支持し、
前記接続手段は、前記旧長尺体の繰出方向後端部を保持可能な保持部材を回動させ、前記第1長尺体支持手段が前記旧長尺体を支持する場合に当該旧長尺体の繰出方向後端部を、前記第2長尺体支持手段が支持する前記新長尺体の繰出方向先端部との接続位置である第2接続位置に移動させ、前記第2長尺体支持手段が前記旧長尺体を支持する場合に当該旧長尺体の繰出方向後端部を、前記第1長尺体支持手段が支持する前記新長尺体の繰出方向先端部との接続位置である第1接続位置に移動させる後端部移動手段を備えていることを特徴とする長尺体接続装置。
【請求項2】
旧長尺体および新長尺体を支持する長尺体支持工程と、
前記旧長尺体の後端部と前記新長尺体の先端部とを接続手段で接続する接続工程とを備え、
前記長尺体支持工程は、前記旧長尺体および前記新長尺体の一方を第1長尺体支持手段で繰出可能に支持する第1長尺体支持工程と、前記旧長尺体および前記新長尺体の他方を第2長尺体支持手段で繰出可能に支持する第2長尺体支持工程と、前記第1長尺体支持手段および前記第2長尺体支持手段の少なくとも一方を前記接続手段に対して離間接近させる移動工程とを有し、前記第1長尺体支持手段および前記第2長尺体支持手段が前記旧長尺体および前記新長尺体を交互に支持し、
前記接続工程は、前記旧長尺体の繰出方向後端部を保持可能な保持部材を回動させ、前記第1長尺体支持手段が前記旧長尺体を支持する場合に当該旧長尺体の繰出方向後端部を、前記第2長尺体支持手段が支持する前記新長尺体の繰出方向先端部との接続位置である第2接続位置に移動させ、前記第2長尺体支持手段が前記旧長尺体を支持する場合に当該旧長尺体の繰出方向後端部を、前記第1長尺体支持手段が支持する前記新長尺体の繰出方向先端部との接続位置である第1接続位置に移動させる後端部移動工程を有することを特徴とする長尺体接続方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、長尺体接続装置および接続方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、旧長尺体の後端部と新長尺体の先端部とを接続する長尺体接続装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2005−82329号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1に記載されたような従来の長尺体接続装置では、各帯状体(新旧長尺体)を接続する接続位置の近傍でそれら新旧長尺体の着脱を行わなければならず、そのための作業スペースが制限されてしまい、新旧長尺体を着脱する作業効率が低下するという不都合がある。
【0005】
本発明の目的は、新旧長尺体を着脱する作業効率が低下することを防止できる長尺体接続装置および接続方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の長尺体接続装置は、旧長尺体および新長尺体を支持する長尺体支持手段と、前記旧長尺体の繰出方向後端部と前記新長尺体の繰出方向先端部とを接続する接続手段とを備え、前記長尺体支持手段は、前記旧長尺体および前記新長尺体の一方を繰出可能に支持する第1長尺体支持手段と、前記旧長尺体および前記新長尺体の他方を繰出可能に支持する第2長尺体支持手段と、前記第1長尺体支持手段および前記第2長尺体支持手段の少なくとも一方を前記接続手段に対して離間接近させる移動手段とを備え、前記第1長尺体支持手段および前記第2長尺体支持手段が前記旧長尺体および前記新長尺体を交互に支持し、前記接続手段は、前記旧長尺体の繰出方向後端部を保持可能な保持部材を回動させ、前記第1長尺体支持手段が前記旧長尺体を支持する場合に当該旧長尺体の繰出方向後端部を、前記第2長尺体支持手段が支持する前記新長尺体の繰出方向先端部との接続位置である第2接続位置に移動させ、前記第2長尺体支持手段が前記旧長尺体を支持する場合に当該旧長尺体の繰出方向後端部を、前記第1長尺体支持手段が支持する前記新長尺体の繰出方向先端部との接続位置である第1接続位置に移動させる後端部移動手段を備えていることを特徴とする。
【0008】
本発明の長尺体接続方法は、旧長尺体および新長尺体を支持する長尺体支持工程と、前記旧長尺体の後端部と前記新長尺体の先端部とを接続手段で接続する接続工程とを備え、前記長尺体支持工程は、前記旧長尺体および前記新長尺体の一方を第1長尺体支持手段で繰出可能に支持する第1長尺体支持工程と、前記旧長尺体および前記新長尺体の他方を第2長尺体支持手段で繰出可能に支持する第2長尺体支持工程と、前記第1長尺体支持手段および前記第2長尺体支持手段の少なくとも一方を前記接続手段に対して離間接近させる移動工程とを有し、前記第1長尺体支持手段および前記第2長尺体支持手段が前記旧長尺体および前記新長尺体を交互に支持し、前記接続工程は、前記旧長尺体の繰出方向後端部を保持可能な保持部材を回動させ、前記第1長尺体支持手段が前記旧長尺体を支持する場合に当該旧長尺体の繰出方向後端部を、前記第2長尺体支持手段が支持する前記新長尺体の繰出方向先端部との接続位置である第2接続位置に移動させ、前記第2長尺体支持手段が前記旧長尺体を支持する場合に当該旧長尺体の繰出方向後端部を、前記第1長尺体支持手段が支持する前記新長尺体の繰出方向先端部との接続位置である第1接続位置に移動させる後端部移動工程を有することを特徴とする。
【発明の効果】
【0009】
以上のような本発明によれば、第1長尺体支持手段および第2長尺体支持手段の少なくとも一方を接続手段に対して離間接近させることができるので、新旧長尺体を着脱する作業スペースを確保することができ、新旧長尺体を着脱する作業効率が低下することを防止することができる。
【0010】
また、旧長尺体の後端部を新長尺体の先端部との接続位置に移動させるようにすれば、第1長尺体支持手段および第2長尺体支持手段のどちらに新長尺体を支持させた場合でも、新長尺体の先端部付近に旧長尺体の後端部を配置させることができるので、新旧長尺体を着脱する作業効率が低下することをより防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
図1】本発明の一実施形態に係る長尺体接続装置を示す側面図。
図2】長尺体接続装置の動作説明図。
図3】長尺体接続装置の動作説明図。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下、本発明の一実施形態を図面に基づいて説明する。
なお、本実施形態におけるX軸、Y軸、Z軸は、それぞれが直交する関係にあり、X軸およびY軸は、所定平面内の軸とし、Z軸は、前記所定平面に直交する軸とする。さらに、本実施形態では、Y軸と平行な図1中手前方向から観た場合を基準とし、方向を示した場合、「上」がZ軸の矢印方向で「下」がその逆方向、「左」がX軸の矢印方向で「右」がその逆方向、「前」がY軸と平行な図1中手前方向で「後」がその逆方向とする。
また、本明細書および特許請求の範囲において、「旧長尺体」および「新長尺体」は、2本の長尺体を接続するにあたって、相対的に先に繰り出している方を「旧長尺体」、後に繰り出している方を「新長尺体」とする。従って、新長尺体を繰り出して当該長尺体の終端縁に次の長尺体を接続する場合、当該新長尺体が旧長尺体となり、次の長尺体が新長尺体となる。
【0013】
図1において、長尺体接続装置10は、旧長尺体RS1および新長尺体RS2(以下、それらを総称して「長尺体RS」ともいう)を支持する長尺体支持手段20と、旧長尺体RS1の繰出方向後端部(以下、単に「後端部」ともいう)RS1R(図3参照)と新長尺体RS2の繰出方向先端部(以下、単に「先端部」ともいう)RS2Fとを接続する接続手段30とを備え、長尺体RSを他の装置60に供給する構成になっている。
【0014】
長尺体支持手段20は、旧長尺体RS1および新長尺体RS2の一方を繰出可能に支持する第1長尺体支持手段20Aと、旧長尺体RS1および新長尺体RS2の他方を繰出可能に支持する第2長尺体支持手段20Bと、第1長尺体支持手段20Aおよび第2長尺体支持手段20Bを接続手段30に対して離間接近させる移動手段としてのスライドレール29A、29Bとを備えている。
【0015】
第1長尺体支持手段20Aは、図示しない駆動機器によって駆動され、長尺体RSを支持する支持ローラ21Aと、駆動機器としての回動モータ22Aの出力軸23Aに図示しない軸受を介して回動自在に支持されたガイドローラ24Aと、出力軸23Aにブラケット25Aを介して支持され、減圧ポンプや真空エジェクタ等の図示しない減圧手段によって長尺体RSを吸着保持可能な保持部材としての吸着台26Aと、カッターガイド27Aと、第1長尺体支持手段20Aを構成する各部材を支持するフレーム28Aとを備えている。
スライドレール29Aは、固定側が図示しない本体フレームに支持されるとともに、移動側がフレーム28Aに支持され、第1長尺体支持手段20Aを左右方向に移動可能に設けられている。
第2長尺体支持手段20Bおよびスライドレール29Bは、第1長尺体支持手段20Aおよびスライドレール29Aと同様の構成であり、第1長尺体支持手段20Aおよびスライドレール29Aの各構成の符号の末尾の記号をAからBに置き換えることで説明ができるので、それらの説明を省略する(以下同様に説明を省略する場合、「図中のAB置換えで説明省略」という)。なお、カッターガイド27Aは、カッターガイド27Bと異なり、図示しない駆動機器で左右方向に移動可能になっている。
【0016】
接続手段30は、第1または第2長尺体支持手段20A、20Bで支持している長尺体RSが旧長尺体RS1となった際、当該旧長尺体RS1を切断して旧長尺体RS1に後端部RS1Rを形成する切断手段31と、旧長尺体RS1の後端部RS1Rを新長尺体RS2の先端部RS2Fとの接続位置AP1、AP2(図3参照)に移動させる後端部移動手段32と、旧長尺体RS1の後端部RS1Rに接続テープATを押圧する押圧手段33と、第1または第2長尺体支持手段20A、20Bに支持された新長尺体RS2の先端部RS2Fに接続テープATを貼付する接続テープ貼付手段34とを備えている。
【0017】
切断手段31は、第1長尺体支持手段20Aに支持された旧長尺体RS1を切断する第1切断手段31Aと、第2長尺体支持手段20Bに支持された旧長尺体RS1を切断する第2切断手段31Bとを備えている。
第1切断手段31Aは、駆動機器としての直動モータ35Aの出力軸36Aにブラケット37Aを介して支持された切断刃38Aを備えており、第2切断手段31Bは、第1切断手段31Aと同様の構成なので、図中のAB置換えで説明省略。
【0018】
後端部移動手段32は、駆動機器としての回動モータ39の出力軸40に図示しない軸受を介して回動自在に支持されたガイドローラ41と、長尺体RSを案内するガイドローラ42と、出力軸40にブラケット43を介して支持され、減圧ポンプや真空エジェクタ等の図示しない減圧手段によって長尺体RSを吸着保持可能な保持部材としての吸着台44と、駆動機器としての回動モータ45で駆動され、ピンチローラ47とで長尺体RSを挟み込む駆動ローラ46とを備えている。
【0019】
押圧手段33は、第1長尺体支持手段20Aに支持された新長尺体RS2の先端部RS2Fに貼付された接続テープATを、旧長尺体RS1の後端部RS1Rに押圧して貼付する第1押圧手段33Aと、第2長尺体支持手段20Bに支持された新長尺体RS2の先端部RS2Fに貼付された接続テープATを、旧長尺体RS1の後端部RS1Rに押圧して貼付する第2押圧手段33Bとを備えている。
第1押圧手段33Aは、駆動機器としての回動モータ48Aの出力軸49Aにブラケット50Aを介して支持された押圧部材51Aと、直動モータ35Aを支持するブラケット52Aとを備えており、第2押圧手段33Bは、第1押圧手段33Aと同様の構成なので、図中のAB置換えで説明省略。
【0020】
接続テープ貼付手段34は、第1長尺体支持手段20Aに支持された新長尺体RS2の先端部RS2Fに接続テープATを貼付する第1接続テープ貼付手段34Aと、第2長尺体支持手段20Bに支持された新長尺体RS2の先端部RS2Fに接続テープATを貼付する第2接続テープ貼付手段34Bとを備えている。
第1接続テープ貼付手段34Aは、駆動機器としての回動モータ53Aの出力軸54Aにブラケット55Aを介して支持されるとともに、減圧ポンプや真空エジェクタ等の図示しない減圧手段によって接続テープATを吸着保持可能な押圧部材56Aを備えている。押圧部材56Aは、接続テープATを繰り出し可能な図示しないテープ繰出手段から繰り出された接続テープATを吸着保持可能となっている。
第2接続テープ貼付手段34Bは、第1接続テープ貼付手段34Aと同様の構成なので、図中のAB置換えで説明省略。
【0021】
以上の長尺体接続装置10において、旧長尺体RS1と新長尺体RS2とを接続する手順について説明する。
なお、図1中実線で示す位置が各部材の初期位置とする。
先ず、図1中実線で示すように、接続手段30が回動モータ45を駆動し、第1長尺体支持手段20Aで支持している長尺体RSを他の装置60に供給している間に、作業者が同中二点鎖線で示すように、第2長尺体支持手段20Bを左方に位置に引き出し、別の長尺体RSを新長尺体RS2として支持ローラ21Bに支持させる。これにより、第1長尺体支持手段20Aで支持している長尺体RSが旧長尺体RS1となる。次いで、作業者が新長尺体RS2を引き出し、当該新長尺体RS2の先端部RS2Fをカッターガイド27Bの左辺よりも右方である所定位置に配置すると、カメラ等の撮像手段や光学センサ等の図示しない検知手段がそれを検知し、長尺体支持手段20が図示しない減圧手段を駆動し、吸着台26Bによる新長尺体RS2の吸着保持を開始する。次に、作業者がカッター刃等の図示しない切断手段をカッターガイド27Bの左辺に沿って移動させ、新長尺体RS2を切断し、カッターガイド27Bの左辺よりも右方に位置している新長尺体RS2部分を除去することで当該新長尺体RS2に先端部RS2Fを形成する。その後、作業者が第2長尺体支持手段20Bを初期位置に復帰させると、接続手段30が図示しないテープ繰出手段および図示しない減圧手段を駆動し、図1中実線で示すように、接続テープATを押圧部材56Bで吸着保持した後、回動モータ53Bを駆動し、同図中二点鎖線で示すように、接続テープATを新長尺体RS2の先端部RS2Fに押圧して貼付する。
【0022】
その後、第1長尺体支持手段20Aから供給している旧長尺体RS1の残量が少なくなったことを、カメラ等の撮像手段や光学センサ等の図示しない検知手段が検知すると、接続手段30が回動モータ45の駆動を停止し、旧長尺体RS1の繰り出しを停止した後、長尺体支持手段20および接続手段30が図示しない減圧手段を駆動し、吸着台26A、44による旧長尺体RS1の吸着保持を開始する。次いで、接続手段30が回動モータ48Aおよび直動モータ35Aを駆動し、図2に示すように、押圧部材51Aと吸着台44とで旧長尺体RS1を挟み込んだ後、切断刃38Aを昇降させて旧長尺体RS1を切断し、旧長尺体RS1に後端部RS1Rを形成する。その後、接続手段30が回動モータ48Aを駆動し、押圧部材51Aを初期位置に復帰させた後、長尺体支持手段20が回動モータ22Aを駆動し、吸着台26Aを図2中二点鎖線で示す位置に移動させる。そして、長尺体支持手段20が図示しない減圧手段の駆動を停止し、吸着台26Aによる旧長尺体RS1の吸着保持を解除した後、図示しない駆動機器を駆動し、支持ローラ21Aで旧長尺体RS1を巻き取る。
【0023】
旧長尺体RS1に後端部RS1Rが形成されると、接続手段30が回動モータ39を駆動し、吸着台44を一旦図3中二点鎖線で示す位置に移動させた後、長尺体支持手段20が回動モータ22Bを駆動し、吸着台26Bを図3中実線で示す位置に移動させる。次いで、接続手段30が回動モータ39を駆動し、吸着台44を図3中実線で示す接続位置AP2に移動させた後、回動モータ48Bを駆動し、押圧部材51Bで接続テープATを旧長尺体RS1に押圧して貼付する。その後、接続手段30が回動モータ48Bを駆動し、押圧部材51Bを初期位置に復帰させた後、長尺体支持手段20および接続手段30が図示しない減圧手段の駆動を停止し、吸着台26B、44による新長尺体RS2および旧長尺体RS1の吸着保持を解除する。そして、接続手段30が回動モータ45を駆動し、第1長尺体支持手段20Aで支持していた長尺体RSに続けて第2長尺体支持手段20Bで支持している長尺体RSを装置60に供給する。
【0024】
その後、第2長尺体支持手段20Bで支持している長尺体RSを他の装置60に供給している間に、作業者が第1長尺体支持手段20Aを左方に位置に引き出し、支持ローラ21Aで支持している長尺体RSを取り外し、別の長尺体RSを新長尺体RS2として支持ローラ21Aに支持させる。これにより、第2長尺体支持手段20Bで支持している長尺体RSが旧長尺体RS1となる。次いで、上記と同様に作業者が新長尺体RS2に先端部RS2Fを形成した後、第1長尺体支持手段20Aを初期位置に復帰させると、図3中二点鎖線で示すように、新長尺体RS2の先端部RS2Fに接続テープATが貼付される。このとき、長尺体支持手段20が図示しない駆動機器を駆動し、新長尺体RS2の先端部RS2Fに貼付された接続テープATの移動を妨げないように、カッターガイド27Aを右方に移動させる。その後、第2長尺体支持手段20Bから供給している旧長尺体RS1の残量が少なくなったことを、カメラ等の撮像手段や光学センサ等の図示しない検知手段が検知すると、接続手段30が回動モータ45の駆動を停止し、旧長尺体RS1の繰り出しを停止した後、長尺体支持手段20および接続手段30が図示しない減圧手段を駆動し、吸着台26B、44による旧長尺体RS1の吸着保持を開始する。次いで、接続手段30が回動モータ48Bおよび直動モータ35Bを駆動し、押圧部材51Bと吸着台44とで旧長尺体RS1を挟み込んだ後、切断刃38Bを昇降させて旧長尺体RS1を切断し、旧長尺体RS1に後端部RS1Rを形成する。その後、接続手段30が回動モータ48Bを駆動し、押圧部材51Bを初期位置に復帰させた後、長尺体支持手段20が回動モータ22Bを駆動し、吸着台26Bを初期位置に復帰させる。そして、長尺体支持手段20が図示しない減圧手段の駆動を停止し、吸着台26Bによる旧長尺体RS1の吸着保持を解除した後、図示しない駆動機器を駆動し、支持ローラ21Bで旧長尺体RS1を巻き取る。
【0025】
旧長尺体RS1に後端部RS1Rが形成されると、接続手段30が回動モータ39を駆動し、吸着台44を図2中実線で示す接続位置AP1に移動させた後、長尺体支持手段20が回動モータ22Aを駆動し、吸着台26Aを図2中実線で示す位置に移動させる。次いで、接続手段30が回動モータ48Aを駆動し、押圧部材51Aで接続テープATを旧長尺体RS1に押圧して貼付する。その後、接続手段30が回動モータ48Aを駆動し、押圧部材51Aを初期位置に復帰させた後、長尺体支持手段20および接続手段30が図示しない減圧手段の駆動を停止し、吸着台26A、44による新長尺体RS2および旧長尺体RS1の吸着保持を解除する。そして、接続手段30が回動モータ45を駆動し、第2長尺体支持手段20Bで支持していた長尺体RSに続けて第1長尺体支持手段20Aで支持している長尺体RSを装置60に供給するようになり、以降上記同様の動作が繰り返される。
【0026】
以上のような実施形態によれば、第1長尺体支持手段20Aおよび第2長尺体支持手段20Bを接続手段30に対して離間接近させることができるので、新旧長尺体RS2、RS1を着脱する作業スペースを確保することができ、新旧長尺体RS2、RS1を着脱する作業効率が低下することを防止することができる。
【0027】
以上のように、本発明を実施するための最良の構成、方法等は、前記記載で開示されているが、本発明は、これに限定されるものではない。すなわち、本発明は、主に特定の実施形態に関して特に図示され、かつ説明されているが、本発明の技術的思想および目的の範囲から逸脱することなく、以上述べた実施形態に対し、形状、材質、数量、その他の詳細な構成において、当業者が様々な変形を加えることができるものである。また、上記に開示した形状、材質などを限定した記載は、本発明の理解を容易にするために例示的に記載したものであり、本発明を限定するものではないから、それらの形状、材質などの限定の一部もしくは全部の限定を外した部材の名称での記載は、本発明に含まれる。
【0028】
例えば、長尺体支持手段20は、接続手段30によって切断された旧長尺体RS1を巻き取らなくてもよいし、支持ローラ21A、21Bを駆動する図示しない駆動機器を設けなくてもよいし、新長尺体RS2を切断して先端部RS2Fを形成することなく、引き出した新長尺体RS2の先端を吸着台26A、26Bの右端に合わせて吸着台26A、26Bに吸着保持させるようにしてもよく、この場合、カッターガイド27A、27Bはなくてもよい。
長尺体支持手段20は、新長尺体RS2の先端部RS2Fを移動させる回動モータ22A、22B等を設けなくてもよく、この場合、後端部移動手段32が旧長尺体RS1の後端部RS1Rを新長尺体RS2の先端部RS2F付近に移動させればよい。
移動手段は、スライドレール29A、29Bにかえて、またはそれらと併用してキャスタを採用してもよいし、駆動機器やベルトコンベア等で第1、第2長尺体支持手段20A、20Bを接続手段30に対して離間接近させてもよいし、第1長尺体支持手段20Aだけを接続手段30に対して離間接近させてもよいし、第2長尺体支持手段20Bだけを接続手段30に対して離間接近させてもよい。
【0029】
接続手段30は、新旧長尺体RS2、RS1を重ね合せて接続テープATで接続してもよいし、切断手段を1つで構成し、この1つの切断手段で第1、第2長尺体支持手段20A、20Bに支持された各旧長尺体RS1を切断するようにしてもよいし、押圧手段を1つで構成し、この1つの押圧手段で各新長尺体RS2に貼付された接続テープATを、旧長尺体RS1に押圧するようにしてもよいし、後端部移動手段32を設けずに、長尺体支持手段20が新長尺体RS2の先端部RS2Fを旧長尺体RS1の後端部RS1R付近に移動させるようにしてもよいし、接続テープ貼付手段34をなくし、作業者が新長尺体RS2の先端部RS2Fに接続テープATを貼付するようにしてもよいし、新旧長尺体RS2、RS1を接続する際、回動モータ45を停止させなくてもよいし、回動モータ45、駆動ローラ46、ピンチローラ47を設けなくてもよいし、新旧長尺体RS2、RS1として帯状の剥離シートの一方の面に接着シートが仮着された接着シート原反が採用された場合、新長尺体RS2の接着シートの先端部を旧長尺体RS1の接着シートや剥離シートの後端部に貼付したり、旧長尺体RS1の接着シートの後端部を新長尺体RS2の接着シートや剥離シートの先端部に貼付したりして、旧長尺体RS1と新長尺体RS2とを接続してもよいし、接続テープATや接着シートの接着特性に合わせて、当該接着シートの接着力を向上させる熱や紫外線等のエネルギーを付与するエネルギー付与手段を設けてもよいし、接着剤、粘着剤、ホットメルト、ステープラ、溶着、糸、釘、針金、フック等で旧長尺体RS1と新長尺体RS2とを接続してもよい。
【0030】
新旧長尺体RS2、RS1は、例えば、帯状の剥離シートの一方の面に接着シートが仮着された接着シート原反、帯状の剥離シートに所定の間隔で複数の接着シートが仮着された接着シート原反、基材と接着剤層とからなる接着シート、単層または複層の紙の他、電線、針金、糸、布、ロープ、ホース、鋼板、樹脂板等、何ら限定されるものではない。
他の装置60は、例えば、接着シートを貼付するシート貼付装置、新旧長尺体RS2、RS1を所定の巻芯に巻き替える巻替装置、新旧長尺体RS2、RS1を検査する検査装置、新旧長尺体RS2、RS1を所定の長さに切断する切断装置等、何ら限定されるものではないし、なくてもよく、このように他の装置60がない場合、例えば、長尺体接続装置10で供給した長尺体RSを人手で所定長さに切断し、当該所定長さに切断した長尺体RS部分を用途に応じて使用または加工してもよい。
【0031】
本発明における手段および工程は、それら手段および工程について説明した動作、機能または工程を果たすことができる限りなんら限定されることはなく、まして、前記実施形態で示した単なる一実施形態の構成物や工程に全く限定されることはない。例えば、接続手段は、旧長尺体の繰出方向後端部と新長尺体の繰出方向先端部とを接続可能なものであれば、出願当初の技術常識に照らし合わせ、その技術範囲内のものであればなんら限定されることはない(他の手段および工程についての説明は省略する)。
また、前記実施形態における駆動機器は、回動モータ、直動モータ、リニアモータ、単軸ロボット、多関節ロボット等の電動機器、エアシリンダ、油圧シリンダ、ロッドレスシリンダおよびロータリシリンダ等のアクチュエータ等を採用することができる上、それらを直接的又は間接的に組み合せたものを採用することもできる(実施形態で例示したものと重複するものもある)。
前記実施形態において、ローラが採用されている場合、各ローラを回転駆動させる駆動機器を備えてもよいし、各ローラの表面をゴムや樹脂等の弾性変形が可能な部材で構成してもよいし、各ローラを弾性変形しない部材で構成してもよいし、押圧ローラや押圧ヘッド等の押圧手段や押圧部材が採用されている場合、上記で例示したものに代えてまたは併用して、ローラ、丸棒、ブレード材、ゴム、樹脂、スポンジ等による押圧部材を採用したり、大気やガス等のエアの吹き付けにより押圧する構成を採用したりしてもよいし、押圧手段や押圧部材の押圧部をゴムや樹脂等の弾性変形が可能な部材で構成してもよいし、弾性変形しない部材で構成してもよいし、剥離手段や剥離部材が採用されている場合は、板状部材、丸棒、ローラ等で構成してもよいし、支持(保持)手段や支持(保持)部材等の被支持部材を支持または保持する構成のものが採用されている場合、メカチャックやチャックシリンダ等の把持手段、クーロン力、接着剤、粘着剤、磁力、ベルヌーイ吸着、駆動機器等で被支持部材を支持(保持)する構成を採用してもよいし、切断手段や切断刃が採用されている場合、上記で例示したものに代えてまたは併用して、カッター刃、レーザカッタ、イオンビーム、火力、熱、水圧、電熱線、気体や液体等の吹付け等の切断部材を採用したり、適宜な駆動機器を組み合わせたもので切断部材を移動させて切断するようにしたりしてもよい。
【符号の説明】
【0032】
10 長尺体接続装置
20 長尺体支持手段
20A 第1長尺体支持手段
20B 第2長尺体支持手段
30 接続手段
32 後端部移動手段
29A スライドレール(移動手段)
29B スライドレール(移動手段)
AP1 接続位置
AP2 接続位置
RS1 旧長尺体
RS1R 繰出方向後端部
RS2 新長尺体
RS2F 繰出方向先端部
図1
図2
図3