【新規性喪失の例外の表示】特許法第30条第2項適用 (1)遠藤 浩三は、公知日平成30年11月27日、28日NTT西日本グループKAIZEN推進大会2018in福岡 マリンメッセ福岡にて、及び(2)東日本電信電話株式会社は、展示日平成31年1月16日、17日第12回現場力向上フォーラム、NTT中央研修センタにて、「パワー葉っぱくん」について公開した
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明を実施するための形態】
【0019】
次に、図面を参照して、本発明の実施の形態を説明する。以下の図面の記載において、同一または類似の部分には同一または類似の符号を付している。
【0020】
(実施の形態)
図1を参照して、本発明の実施の形態に係る被覆部材1を説明する。被覆部材1は、
図2に示すように、柱体7の設置面に設置される。本発明の実施の形態において柱体7は、電柱等の円柱形状である場合を説明するが、角柱形状、球体等の任意の形状であっても良い。
【0021】
本発明の実施の形態において、X軸方向は、被覆部材1を上面から観察した際の被覆部材1の横方向であって、Y軸方向は、縦方向である。またZ軸方向は、被覆部材1の厚み方向であって、柱体7の長さ方向である。本発明の実施の形態において被覆部材1は、上面視で角を丸めた略矩形形状を有するが、矩形でなくても良い。
【0022】
被覆部材1は、自重により設置面の障害物8を押さえる被覆部2を備える。本発明の実施の形態において障害物8は、雑草等である。本発明の実施の形態において被覆部2は、弾性を有する。被覆部2は、貫通穴3と開口4が設けられる。
【0023】
貫通穴3は、柱体7の長さ方向の一部を収容する。貫通穴3は、XY平面において、柱体7の長さ方向に直交する面を収容可能に形成される。
図2に示すように、貫通穴3に柱体7が通される。開口4は、貫通穴3から被覆部2の端部まで達するように形成される。開口4は、被覆部2を貫通し、開口4を挟む被覆部2の端部2aおよび2bは、互いに離れるように形成される。
【0024】
被覆部材1は、弾性を有することから、端部2aおよび2bを捻る(Z軸方向に互いに異なる方向に引く)ことにより、開口4を広く形成し、開口4を介して貫通穴3に、柱体7を通すことが可能になる。
【0025】
貫通穴3に柱体7が通された後、被覆部材1は、自重により柱体7の設置面近傍に設置される。被覆部材1は、柱体7の設置面近傍の障害物8を押し倒して、設置面近傍における柱体7を露出することができる。測定装置9により、設置面近傍の柱体7を観察することが可能になる。例えば測定装置9は、設置面近傍の柱体7の脇を基準マークに一致させて、設置面近傍の柱体7上の点をレーザー光により測定させることが可能になる。なお測定装置9は、Y軸上(YZ平面)でレーザー光を照射する。
【0026】
被覆部2は、
図2に示すように、開口4部分において障害物8を押さえることができない。従って開口4部分から上方に伸びる障害物が、測定装置9から観察されにくいように、被覆部材1が設置されるのが好ましい。測定装置9は、貫通穴3に対して、開口4が設置された方向の反対方向に設置されるのが好ましい。また開口4は、測定装置9が照射する光軸上のYZ平面上に設置されるのが好ましい。
【0027】
本発明の実施の形態において被覆部2は、ゴム、織物等の密度が高く、弾性を有する材料により形成される。被覆部2は、自重により障害物8を押さえることから、障害物8を押さえることが可能な重さが必要になる。また、柱体7の設置面近傍を測定するためには、被覆部材1の厚み(Z軸方向の長さ)は、小さい方が好ましい。これらのことから、被覆部材1には、密度の高い材料が好適である。なお被覆部2の材料に求められる密度は、柱体7におけるZ軸方向の測定位置、障害物8の強度、被覆部2の形状等によって、被覆部2の上端が、Z軸方向の測定位置よりも下方に位置するように、適宜定められる。
【0028】
被覆部材1は、測定時に柱体7に巻き付けて、測定後に容易に取り外すことが可能であるので、可搬性に優れており、各地に転々と配設される柱体7の測定に好適である。また被覆部材1は弾性を有するので、柱体7の径と貫通穴3の径に差異があっても、適用することができる。これにより被覆部材1は、コストを抑制することができる。
【0029】
(第1の変形例)
図3を参照して第1の変形例に係る被覆部材を説明する。
【0030】
図3(a)に示す被覆部材11において、貫通穴13から被覆部12の端部までの第1の方向の距離は、第1の方向に直交する第2の方向の貫通穴13から被覆部12の端部までの距離よりも長くなるように形成される。「貫通穴13から被覆部12の端部までの第1の方向の距離」は、貫通穴13と、被覆部12の開口14が設けられる辺に対向する辺の端部までの、距離であることが好ましい。測定装置9が照射するレーザー光の光軸に対して、被覆部12の貫通穴13よりも手前側(測定装置9側)は、脇側よりも広く形成される。
【0031】
図3(a)に示すように、貫通穴13から被覆部12の端までの、測定装置9側のY軸方向の最短の距離L1は、貫通穴13から被覆部12の端までのX軸方向の最短の距離L2よりも長い。測定装置9が照射する光軸を通るYZ平面において、貫通穴13よりも測定装置9側の貫通穴13から被覆部12の端までの距離は、光軸と直交するXZ平面上の貫通穴13から被覆部12の端までの距離よりも長い。なお測定装置9は、
図3(a)の紙面の下側に設置される。
【0032】
このように、第1の変形例に係る被覆部材11は、Y軸方向の測定装置9側に広い面積を有するので、広い範囲で障害物8を押さえることができる。
【0033】
図3(a)に示すように、第1の変形例に係る被覆部材1において貫通穴13は略U形状を有し、開口14が、柱体7の幅よりも広くなるように形成されるのが好ましい。柱体7の幅は、柱体7の長さ方向に直交する断面の幅であり、
図2におけるX軸方向の長さである。
図3(a)に示す例において開口14は、貫通穴13の最大幅と同じ幅を有する。
【0034】
なお、開口14の幅は、柱体7の幅と同じか、差分が小さい方が好ましい。柱体7の幅よりも広すぎる場合、柱体7と被覆部12との間に隙間が生じ、障害物8を押さえきれない場合があるからである。
【0035】
第1の変形例において被覆部12は、開口14が設けられる辺と対向する辺と、貫通穴13との距離が長いので、開口14が小さい場合、被覆部材1が弾性を有していたとしても、開口14を介して貫通穴13に、柱体7を通すことができない場合がある。そこで、開口14が、柱体7の幅よりも広く形成されることにより、柱体7は、貫通穴13に容易に差し込むことができる。
図3(a)のように開口14が、柱体7の幅よりも広く形成される場合、被覆部12の端部を捻る必要がないので、被覆部12は、ゴム、織物以外にも、金属、鉱物等で形成されてもよく、弾性の有無は問わない。
【0036】
また
図3(b)に示すように被覆部材11aは、開口14aを挟む被覆部12aの一対の端部121aおよび122aを連結する開口連結部15aを備えても良い。開口連結部15aは、開口14aを挟む一対の端部121aおよび122aに、非伸縮性ないし難伸縮性のテープ部材を渡してテープ部材を固定し、一対の端部121aおよび122aとの間が所定幅以上開かないように規制する。
【0037】
図3(b)において開口連結部15aは、テープ部材として、表面と裏面がそれぞれオスとメスに形成される面ファスナーを用いる。端部121aに固定されたテープ部材を、端部122aに固定された通し穴に通して、面ファスナーのオスとメスを貼り付ける。これにより、一対の端部121aおよび122aの距離を、所定値以上に広がらないように規制することができる。なお
図3(b)に示す開口連結部15aは一例であって、一対の端部121aおよび122aの距離が所定幅以上に広がらないように規制できれば、どのような機構を用いても良い。
【0038】
例えば、開口14aが柱体7の幅よりも狭い場合でも、被覆部12aが弾性を有する場合、柱体7によって被覆部12aがたわみ、柱体7の幅にあわせて貫通穴13aを広く形成することが可能である。この場合、端部121aおよび122aは、被覆部材11aの平置き状態時よりも広がるので、被覆部12aと柱体7との間に隙間が生じやすく、障害物8が押さえにくい場合がある。
【0039】
そこで、
図3(b)に示すように、端部121aおよび122aの距離をつめて開口連結部15aで連結する。被覆部12aと柱体7を近づけ、被覆部12aと柱体7との間に隙間を抑制することが可能になる。
【0040】
なお、
図3(b)は、開口4が、柱体7の幅よりも広く形成される被覆部材11aに、開口連結部15aを設ける場合を説明したが、そのほかの実施例に開示される各開口に対して開口連結部を設けても良い。
【0041】
また被覆部の手前側を広く形成した場合でも、被覆部の弾性等によっては、
図3(c)のように被覆部材11bを形成しても良い。被覆部材11bの開口14bを挟む端部121bおよび122bの距離は、
図1に示す例よりも広く、
図3(a)に示す例よりも狭い。端部121bおよび122bの距離は、
図1よりも広く形成されることにより、開口14bを介して貫通穴13bに柱体7を通しやすい。また端部121bおよび122bの距離は、
図3(a)よりも狭く形成されることにより、柱体7と被覆部12bとの隙間を小さくし、より広い面積に生じた障害物8を押さえることが可能になる。端部121bおよび122bの距離は、被覆部12bの弾性、開口連結部の有無等の被覆部材11bの形状等に応じて適宜定められれば良い。
【0042】
(第2の変形例)
本発明の実施の形態および第1の変形例において、被覆部が一体に形成される場合を説明したが、第2の変形例において被覆部が複数の部材で形成される場合を説明する。
【0043】
図4(a)に示すように第2の変形例に係る被覆部材21は、自重により設置面の障害物8を押さえる複数の被覆部22により形成される。第2の変形例において被覆部22は、X軸方向に二分する一対の被覆部22である場合を説明するが、Y軸方向に二分しても良いし、そのほかの軸を二分しても良い。また第2の変形例において被覆部22は、2つの部材以上で形成されればよく、その数は問わない。
【0044】
一対の被覆部22は、略U字形状に形成され、それぞれ凹部を有する。凹部が隣接することにより、柱体7の長さ方向の一部を収容する貫通穴23が形成される。
図4(a)に示す例において各被覆部22は、それぞれ貫通穴3を形成する半円状の凹部を有する。凹部を隣接するように一対の被覆部22を配設することにより、
図4(a)に示すように、被覆部材21に貫通穴23を形成することができる。
【0045】
柱体7を一対の被覆部22のそれぞれで挟み込むことにより、
図1に示す開口4がなくても、貫通穴23に柱体7を通すことが可能になる。また貫通穴23から被覆部22の端までの距離が長く形成される場合でも、或いは被覆部22が弾性を有さない場合でも、容易に、貫通穴23に柱体7を通すことが可能になる。また貫通穴23から被覆部22の端までの距離が長く形成されない場合でも、また被覆部22が弾性を有する場合でも、
図4(a)に示すように、複数の被覆部22により被覆部材21が形成されても良い。
【0046】
また一対の被覆部22も、隣接するように配設される。一対の被覆部22によって設置面を覆い、一対の被覆部22の隙間から障害物8が生じるのを回避することができる。
【0047】
被覆部材21は、
図4(a)に示すように、複数の被覆部22を接続する接続部を備えるのが好ましい。これにより、被覆部材21を柱体7の設置面に安定的に配置することが可能になる。
【0048】
図4(a)に示す例は、接続部が、Y軸方向の手前側(測定装置9側)の蝶番26と、Y軸方向の奥側のパチン錠27により形成される場合を示す。蝶番26は、一対の被覆部22の側面に固定的に接続され、蝶番26を支点として、一対の被覆部22のそれぞれが弧を描くように動いて、開いたり閉じたりすることが可能である。パチン錠27は、一対の被覆部22が隣接する際に、一対の被覆部22を隣接した状態で固定することができる。一対の被覆部22を開いた状態で柱体7を囲った後、一対の被覆部22を閉じ合わせ、パチン錠27で固定する。
【0049】
図4(a)に示す接続部の例は、一例であって、これに限るものではない。例えば、蝶番26とパチン錠27を、逆に配設しても良い。また、一対の被覆部22の手前と奥側の両方にパチン錠を配設し、一対の被覆部22を分離した状態から、パチン錠で一対の被覆部22を閉じ合わせて固定しても良い。一対の被覆部22を離したり接続したり可能な部材であれば、パチン錠に限らず、どのような機構が用いられても良い。
【0050】
なお、
図4(a)に示す例において、貫通穴23は切れ目のない円を形成し、開口が設けられていないが、被覆部が複数部材で形成される場合でも、
図4(b)に示すように、開口24aが設けられても良い。
【0051】
図4(b)に示す被覆部材21aは、略L字形状の一対の被覆部22により形成され、開口24aが広く形成され、U形状の貫通穴23aが形成される。また被覆部材21aには、
図3(b)で説明したような開口連結部25aが設けられる。蝶番26aにより一対の被覆部22aが開くことが可能な場合でも、開口連結部25aにより一対の被覆部22aが所定の距離以上に開くのを回避することができる。
【0052】
(第3の変形例)
第3の変形例では、被覆部と柱体7の隙間を埋める緩衝部材が用いられる場合を説明する。
【0053】
図5(a)に示す被覆部材31は、被覆部32の貫通穴33に接する部分に、貫通穴33の中心方向(半径方向)に伸縮する緩衝部材37が設けられる。緩衝部材37は、スポンジ、ウレタン、ゴムなどの伸縮性を有する部材で形成される。緩衝部材37は、柱体7を囲う円形状を有するが、開口34に対応する部分は、柱体7を通すために途切れている。
【0054】
被覆部32と柱体7との間に隙間ができた場合でも、緩衝部材37が伸縮して隙間を埋め、障害物8を押さえることが可能になる。また緩衝部材37は、貫通穴33の中心方向に伸縮しやすいのに対し、Z軸方向においては、中心方向よりも伸縮しにくいことが好ましい。このような緩衝部材37は、障害物8をより適切に押さえることが可能である。
【0055】
図5(a)に示す緩衝部材37は、
図1ないし
図4を参照して説明した各被覆部材に適用することができる。
【0056】
図5(b)に示す被覆部材31aは、
図3(a)を参照して説明した被覆部材11の被覆部12に、緩衝部材37aを配設したものである。開口34aは、貫通穴3の最大幅と同じを有する一方、緩衝部材37aは、柱体7の周方向に広く覆うように形成される。緩衝部材37は、Y軸方向の手前側で被覆部32aに沿い、奥側で、被覆部32aから離れて、弧を描くように配設される。これにより、柱体7の奥側の障害物8も緩衝部材37aで押さえることができる。
【0057】
緩衝部材37aの奥側の被覆部32aから離れる部分において、緩衝部材37aが柱体7に沿いやすいように、緩衝部材37aの背面(柱体7と接する面と対向する面)に、金属シート等の変形しづらい部材が貼付されても良い。
【0058】
図6(a)に示す被覆部材31bは、
図4(a)を参照して説明した被覆部材21の一対の被覆部22に、それぞれ一対の緩衝部材37bを配設したものである。一対の被覆部32bのそれぞれの凹部(貫通穴33bと接する部分)に、一対の緩衝部材37bが配設される。一対の緩衝部材37bは、互いに隣接するように配設される。貫通穴33bの外周と同様の円形状が形成され、柱体7と被覆部32bとの間を、一対の緩衝部材27bで埋めることが可能である。
【0059】
図6(b)に示す被覆部材31cは、
図4(b)を参照して説明した被覆部材21aの一対の被覆部22aに、緩衝部材37cを配設したものである。緩衝部材37cは、
図5(b)を参照して説明した緩衝部材37aと同様である。
【0060】
(第4の変形例)
第4の変形例は、折りたたみ可能な被覆部材を説明する。
【0061】
図7(a)に示す被覆部材41は、
図3(a)に示す被覆部材11を折りたたみ可能に形成したものである。被覆部材41の被覆部42は、奥側が別部材で形成され、蝶番49により、貫通穴43側に折りたたむことが可能である。これにより、被覆部材41の可搬性を向上させることができる。また被覆部42の奥側は細く形成されるので、運搬時に破損が生じやすいところ、蝶番49により折りたたみ可能であるので、運搬時の破損を回避することができる。
【0062】
図7(b)に示す被覆部材41aは、
図7(a)と同様に、被覆部42aの奥側を折りたたみ可能に形成したものである。
図7(a)は、一体に形成される被覆部42を備える被覆部材41を開示するのに対し、
図7(b)は、一対の被覆部42aが蝶番46aにより接続する被覆部材41aを開示する点で異なる。
【0063】
(第5の変形例)
第5の変形例は、本発明の実施の形態および第1ないし第4の変形例で説明した被覆部材を用いて測定装置9で測定する際に、柱体7の端の視認性を向上させる測定支援システムを説明する。
【0064】
図8に示すように、柱体7の面に、背景部材6が配設される。背景部材6は、柱体7の幅よりも大きく、柱体7の脇の視認性を向上させる色を有する。
【0065】
図8に示すように、測定装置9の光軸の柱体7より奥側に、背景部材6が立てかけられる。この背景部材6は、測定装置9から柱体7を観察した際の背景となる。貫通穴3に柱体7を収容するように被覆部材1を配設した後、背景部材6を柱体7の奥側(測定装置9の光軸上の柱体7の先)に配設して、柱体7の手前側から測定装置9で柱体7を測定する。これにより、柱体7の脇を特定しやすくなるので、設置面近傍の柱体7の脇を基準マークに、容易に一致させることができる。
【0066】
背景部材6の柱体7に接する面の色は、柱体7の色と区別のつきやすい色を有する。例えば柱体7の色が、白または薄いグレーなど、色相がなく明度が高い場合、背景部材6は、黒または濃いグレーなどの色相がなく明度が低い色となる。逆に、柱体7の色が、黒または濃いグレーなど、色相がなく明度が低い場合、背景部材6は、白または薄いグレーなどの色相がなく明度が低い色となる。また柱体7の色に色相がある場合、背景部材6は、柱体の色の補色となる。
【0067】
背景部材6の高さ(Z軸方向の長さ)は、柱体7周辺の障害物8の高さ、或いは煩雑な背景の範囲等によって、適宜定められる。ここで障害物8は、雑草のみならず、被覆部材1で押すことが困難な植え込み、花壇等も含む。
【0068】
背景部材6は、ゴムまたはウレタン等の自立可能で、巻いて収容可能な程度の剛性を有するシート状部材であるのが好ましい。自立できることにより、背景部材6以外の部材も用いずに測定することができ、巻いて収納できることにより、可搬性に優れ、各地に配設される柱体7の測定に適する。また他の実施例として背景部材6は、板状部材であっても良いし、枠を用いて柱体7の背後に配設するシート状部材であっても良い。
【0069】
(その他の実施の形態)
上記のように、本発明の実施の形態とその変形例1ないし5によって記載したが、この開示の一部をなす論述および図面はこの発明を限定するものであると理解すべきではない。この開示から当業者には様々な代替実施の形態、実施例および運用技術が明らかとなる。
【0070】
例えば、本発明の実施の形態とその変形例1ないし5で説明した各機構は、矛盾が生じない限り、適宜組み合わせても良い。また本発明の実施の形態では、柱体の形状を測定する測定装置で測定する際に被覆部材を用いる場合を説明したが、これに限らず、柱体の設置面の障害物を一時的に避けたい場合に適用されても良い。
【0071】
本発明はここでは記載していない様々な実施の形態等を含むことは勿論である。従って、本発明の技術的範囲は上記の説明から妥当な特許請求の範囲に係る発明特定事項によってのみ定められるものである。